JPH09315659A - シート処理装置 - Google Patents

シート処理装置

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Publication number
JPH09315659A
JPH09315659A JP8139335A JP13933596A JPH09315659A JP H09315659 A JPH09315659 A JP H09315659A JP 8139335 A JP8139335 A JP 8139335A JP 13933596 A JP13933596 A JP 13933596A JP H09315659 A JPH09315659 A JP H09315659A
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JP
Japan
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sheet
bin
folding
width
aligning
Prior art date
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Pending
Application number
JP8139335A
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English (en)
Inventor
Kenichi Hayashi
賢一 林
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH09315659A publication Critical patent/JPH09315659A/ja
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビン上に、折りシートと折り無しシートとが混
載されたときに、これらのシートの整合を良好に行う。 【解決手段】ビンB上の排出されたシートSを、固定配
置された基準棒14と矢印方向に移動可能な整合壁15
とによって、シートSの左右の側端縁Sm、Snのそれ
ぞれの外側から挟み込むようにして整合させる。基準棒
14と整合壁15との最近接時の距離を挟み幅lcとす
る。折り加工後の、折り目N1 、N2 を有するシートS
が、その折り精度が悪くて斜めに折られた場合、シート
Sの本来のシート幅laと増加分lbとの和を実質的な
シート幅とする。挟み幅lcについて、lc≧la+l
bに設定することで、基準棒14又は整合壁15がシー
トSの側端縁Sm、Snを押し込むことがないので、整
合不良を起こさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り加工後の紙等
のシートを整合し、積載するシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート折り装置によって折り加工
がなされた紙等のシートを、順次に積載し、整合するシ
ート処理装置が知られている。
【0003】図35(a)は、シート処理装置の一例を
示す上面図である。同図のシート処理装置は、同図中の
下方から上方に向けて矢印K方向に搬送されてきたシー
トSを下方から支持する板状のビン(積載部材)Bと、
シートSの搬送方向に向かって左右の側端縁をその両側
から挟み込むようにして整合させる一対の整合部材(基
準棒14と整合壁15)とを備えている。ビンBは、そ
の一辺に上方に突出するビンストッパBsを有し、この
ビンストッパBs側が少し低く構成されている。そし
て、基準棒14は固定的に配置され、また、整合壁15
は、同図中の実線と二点鎖線との間を移動自在に配置さ
れている。整合及び積載対象とするシートSとしては、
例えば、図34に示すように、A3サイズのシートSに
その搬送方向(矢印K方向)に向かって左右方向(シー
トSの幅方向)の折り目を付けて、Z折りし、全体とし
てA4サイズのシートSに仕上げたものがある。
【0004】図35(a)の実線で示すように、折り加
工後に、矢印K方向に搬送されて基準棒14と整合壁1
5(実線)の間におけるビンB上に排出されたシートS
は、その自重で高さの低いビンストッパBs側に移動
し、その後端縁SR をストッパBsに当接させて停止す
る。これにより、シートSは、搬送方向に整合される。
さらに、この移動にほぼ並行して、整合壁15を実線の
位置から二点鎖線の位置に移動させ、シートSをその左
右の側端縁の外側から基準棒14と整合壁15とによっ
て挟み込む。これにより、シートSは、幅方向に整合さ
れる。すなわち、ビンB上のシートSは、ストッパBs
と一対の整合部材とによって、搬送方向及び幅方向に整
合される。こうして整合されたシートS上に次々と重な
るようにして排出されるシートSに対して順次に上述の
動作を繰り返すことにより、積層状態の複数枚のシート
SをビンB上で整合させることができる。
【0005】ここで、例えば、シート搬送方向について
のビンBの上流側にシート折り装置を配置し、さらにそ
の上流側に複写機等の画像形成装置を配置した場合、画
像形成後のシートSに対して、直ちに折り加工を施して
ビンB上に排出することができる。さらに、シート折り
装置が「折りありモード」と「折りなしモード」とを選
択可能であれば、ビンB上に、折り加工後のシートSと
折り加工のないシートSとを混載し、これらを上述の整
合部材等で整合させることができる。A4サイズのシー
トSに画像形成し、そのまま折らないでビンB上に排出
したものと、A3サイズのシートSに画像形成し、上述
のZ折りを行ってA4サイズに仕上げた後、ビンB上に
排出したものとを混載し、これらを整合させることがで
きる。
【0006】上述では、シートS及び折りについて、A
3サイズとA4サイズとの組み合わせ、及びZ折りの場
合について説明したが、これに限らず、例えば、B4サ
イズとB5サイズとの組み合わせ、及びC折り等であっ
ても整合動作等については同様である。
【0007】なお、上述の整合壁15の移動について
は、ビンB上のシートSが折られていないシートの場合
は、基準棒14と整合壁15との間の距離が、シートS
のシート幅laと同じになるまで移動させるようにして
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
折り加工後のシートSは、その実質的なシート幅が折り
精度によって微妙に変化してしまう。すなわち、図34
に示すように、シートSの折り目が、シートSの搬送方
向(矢印K方向)対して正確に直角に形成されずに、斜
めに入ってしまった場合、シート幅は、lb分だけ増加
して、実質的なシート幅は(la+lb)となる。した
がって、整合壁15による整合時において、前述と同様
に、基準棒14との間の距離がlaになるまで整合壁1
5を移動させると、シートSは、相対的にlbだけ押し
込まれることになる(図35(a)の二点鎖線)。
【0009】このとき、図34のシートSのうち、一方
にのみ折り目N1 有する部分Saは、二方に折り目を有
する部分Sbに比べて動きやすいため、部分Saは、整
合壁15の当接によって回転方向の力が付与され、斜め
に部分Sbと揃う動きを示し、後端縁SR の角部c2
ビンストッパBsに突き当たり、他の角部c1 がビンス
トッパBsから離間し、結果、二点鎖線で示す位置にず
れる。これに対し、このシートSの上方又は下方に、シ
ート幅laの、折りのないシートSが積載されている場
合には、折りのないシートSは、上述の整合壁15の整
合動作によってずれることなく整合される。したがっ
て、シート束全体としては、後端縁及び左右の側端縁が
ふぞろいの整合不良となってしまう。
【0010】また、図35(b)は、シートSの折り目
1 が(a)の場合と反対方向に斜めになった場合を示
す。この場合も、結果的には、(a)の場合と同様、良
好な整合が行われない。
【0011】そこで、本発明は、積載手段上に、折りの
あるシートと折りのないシートが混載された場合の、シ
ート束の整合性を向上させるようにしたシート処理装置
を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、シート搬送方向に向かって左右のシート幅方向の折
り目を付けて折り加工された加工シートと、折り加工さ
れない未加工シートとが混載される積載手段と、該積載
手段上の加工シート及び未加工シートを整合させる整合
手段とを備えたシート処理装置において、前記整合手段
は、前記積載手段上の加工シート及び未加工シートの左
右の側端縁をそれぞれの外側から挟み込むようにしてこ
れらシートをシート幅方向に整合させる相対移動可能な
一対の整合部材と、該一対の整合部材のうちの少なくと
も一方の整合部材を移動させる駆動機構と、前記一方の
整合部材と他方の整合部材との間の最近接時の距離であ
る挟み幅を、前記積載手段に対する前記加工シートの積
載の有無に応じて変更する変更手段と、を有する、こと
を特徴とする。
【0013】請求項2に係る本発明において、前記変更
手段は、前記積載手段に対する前記加工シートの積載に
対応して、前記挟み幅を、前記加工シートの実質的なシ
ート幅と同等又はこれよりも若干広く設定する、ことを
特徴とする。
【0014】請求項3に係る本発明は、シート搬送方向
についての前記積載手段の上流側に、前記シートに対し
て折り加工を行う折りモードと、折り加工を行わない折
り無しモードとを選択可能なシート折り装置を備え、前
記変更手段は、前記折りモードの選択に対応して、前記
挟み幅を、前記加工シートの実質的なシート幅と同等又
はこれよりも若干広く設定する、ことを特徴とする。
【0015】請求項4に係る本発明において、前記駆動
機構は、前記折りモードの選択時における前記少なくと
も一方の整合部材の移動速度を、前記折り無しモードの
選択時における前記少なくとも一方の整合部材の移動速
度よりも遅くする、ことを特徴とする。
【0016】請求項5に係る本発明において、前記駆動
機構は、前記折りモードの選択時における前記少なくと
も一方の整合部材の加速度を、前記折り無しモードの選
択時における前記少なくとも一方の整合部材の加速度よ
りも小さくする、ことを特徴とする。なお、ここでいう
加速度には、負の加速度いわゆる減速度も含まれる。
【0017】〔作用〕上述の構成に基づく主な作用(請
求項1、請求項2に対応する作用)は、次のとおりであ
る。
【0018】一対の整合部材の挟み幅を、積載手段に対
する加工シートの有無に応じて変更することができるの
で、例えば、加工シートがある場合には、その加工シー
ト本来のシート幅の他に、折り精度等に起因するシート
幅の増加分を考慮して挟み幅を変更することにより、整
合時の加工シートを不要に乱すことがない。
【0019】さらに、未加工シートのシート幅に、折り
精度等に起因するシート幅の増加分を加えたシート幅を
「実質的なシート幅」としたときに、上述の挟み幅を、
この実質的なシート幅と同等又は若干広く設定すること
により、一対の整合部材が最接近した場合でも、一方の
整合部材と他方の整合部材とが同時に加工シートに接触
することがほとんどないので、これら整合部材からは整
合を乱すような力は付与されない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。 〈実施の形態1〉まず、図33を参照して、本発明に係
るシート処理装置の概要を簡単に説明する。
【0021】同図に示すシート処理装置は、シート搬送
方向(矢印K方向)に向かって左右のシート幅方向の折
り目N1 、N2 を付けて折り加工された加工シート(折
りシート)Sと、折り加工されない未加工シート(折り
無しシート)Sとが混載される積載手段(ビンB)と、
この積載手段(ビンB)上の加工シートS及び未加工シ
ートSを整合させる整合手段(基準棒14、整合壁15
等)とを備えている。
【0022】さらに、特徴的な構成として、整合手段
(基準棒14、整合壁15等)は、積載手段(ビンB)
上の加工シートS及び未加工シートSの左右の側端縁S
m、Snをそれぞれの外側から挟み込むようにしてこれ
らシートSをシート幅方向に整合させる相対移動可能な
一対の整合部材(基準棒14、整合壁15)と、一対の
整合部材(基準棒14、整合壁15)のうちの少なくと
も一方の整合部材(整合壁15)を移動させる駆動機構
(後述)と、一方の整合部材(整合壁15)と他方の整
合部材(基準棒14)との間の最近接時の距離である挟
み幅lcを、積載手段(ビンB)に対する加工シートS
の積載の有無に応じて変更する変更手段(後述)とを有
している。
【0023】そして、さらに具体的には、上述の挟み幅
lcを、加工シートSの実質的なシート幅(la+l
b)と同じか、これよりも若干広く設定することを特徴
としている。以下、詳述する。
【0024】図1に、シート出力装置としての電子写真
複写機(画像形成装置)200の概略構成を示す。
【0025】電子写真複写機200は、複写機本体(画
像形成装置本体)201と、複写機本体上部に配設され
た原稿自動送り装置202と、複写機本体201におけ
るシートSの排出側に配設されたシート処理装置203
とから構成されている。またシート処理装置203は折
り装置(シート折り装置)204とステイプル/スタッ
ク装置205とからなる。なお、以下の説明において
は、シートSが紙であるものとし、また積層状態の複数
枚のシートをシート束Sというものとする。
【0026】原稿自動送り装置202の原稿載置台20
6に載置された複数枚の原稿207は下側のものから順
次に分離され、パス209を経て複写機本体201のプ
ラテンガラス208上に給送され画像面を下方に向けて
セットされる。セットされた原稿207は、その画像面
が複写機本体201の光学系210によって読み取られ
る。読取り終了後の原稿207は、プラテンガラス20
8からパス211を経て原稿載置台206に排出され、
まだ画像が読取られていない原稿207の上に仕切りを
介して積載される。一方、シートSは、デッキ212か
ら給紙されて画像形成部213でトナー像が転写された
後、分離器220によって感光ドラム213aから分離
され、定着部214においてトナー像が定着される。ト
ナー像定着後のシートSは、デフレクタ216を介して
排出ローラ271によって排出され、一般には(折り加
工が不要な場合には)折り装置204を素通りして、次
のステイプル/スタック装置205のシート搬入口21
5に搬送されるようになっている。なお、複写機本体2
01内の、217はシートSの両面に画像形成を行う際
にシートSの表裏を反転する反転パス、218は中間ト
レイ、219は再給送パスである。
【0027】なお、電子写真複写機200の画像形成動
作(作像プロセス)については周知のものと同様である
ので、ここでは特に説明は行わないものとする。
【0028】ステイプル/スタック装置205は、図
1、図2に示すように、上下に2分割された上ビンモジ
ュールB1 と下ビンモジュールB2 を有しており、各ビ
ンモジュールB1 、B2 は、複数のビン(シート受け
皿)B11〜B1n、B21〜B2n(nは自然数、ただし、図
1、図2ではn=6、また、特にビンを区別する必要が
ない場合には、「ビンB」という)で構成されている。
各ビンモジュールB1 、B2 は、独立してビン間隔、ビ
ン位置を変化させて、各ビンBをシート受け入れ位置や
シート束排出位置に移動させることができる。
【0029】シート搬入口215に搬入されたシートS
の進行方向は、上方向への第1搬送パス1と下方向への
第2搬送パス2とを切り換えるソレノイドSL3(不図
示)で駆動されるデフレクタ3によって決定される。さ
らに、第1搬送パス1は、ノンソートトレイ5への排出
パス6と上ビンモジュールB1 へのパス7に分岐されて
おり、シートSの進行方向は、ソレノイドSL4(不図
示)で駆動されるデフレクタ4によって選択される。
【0030】一方、第2搬送パス2は、そのまま下ビン
モジュールB2 へのパスとなる。シートSは、各パスに
沿って配置された各ローラ対8a〜8pによって、すな
わち、ノンソートトレイ5へはローラ対8a、8b、8
cによって、また、上ビンモジュールB1 へは8a、8
b、8d〜8gによって、さらに、下ビンモジュールB
2 へは8a、8h〜8pの各ローラ対によって搬送され
ることになる。
【0031】また、ステイプル/スタック装置205
は、上ビンモジュールB1 へのパス7と下ビンモジュー
ルB2 へのパス2とに挟まれた空間に、グリップ/ステ
イプルユニット9を有し、各ビンB上のシート束Sを先
出しグリッパ10によって、図1、図2中の右方向に搬
送し、ステイプラ11で選択的にステイプルした後、束
先端を搬送グリッパ12で挟持してさらに右方向へ搬送
する。同様に上ビンモジュールB1 へのパス7と下ビン
モジュールB2 へのパス2とに挟まれた空間において、
グリップ/ステイプルユニット9の下方にはスタックユ
ニット13が待機し、搬送グリッパ12で搬送したシー
ト束Sを収納する。
【0032】また、ステイプラ11の右端部とスタック
ユニット13の左端部とは、図2に示すように、左右方
向でほぼオーバーラップしている(図2の幅115の領
域)。
【0033】上ビンモジュールB1 のビンB11〜B16
シート束Sが満たされた後で、図1、図2の破線で示す
位置に、グリップ/ステイプルユニット9を移動させ
て、ビンBからシート束Sを取り出している間に、下ビ
ンモジュールB2 のビンB21〜B26にシートSを搬送
し、ビンB11〜B16から束取り出し終了後、また、下ビ
ンモジュールB2 のビンB21〜B26への搬送終了後、今
度は図1、図2の実線の位置で下ビンモジュールB2
らの束取り出しを行う。この動作を繰り返すことで、ス
タックユニット13が満載になるまで連続してコピーを
継続することができる。
【0034】次に、折り装置204について、図30を
参照して説明する。ここで、折り装置204は、スルー
パスモード、C折りモード、Z折りモードの3つのモー
ドに従って動作することができるものとする。
【0035】第1のスルーパスモードは、シートSの折
り動作を要せず素通りするモードであり、このモードに
おいては、入口ローラ227、228によって搬入され
た折り用のシート251(図31(a)、(b)参照)
は、入口デフレクタ229の操作により、上部パス23
0に導かれ、排紙ローラ231、232によって、ステ
イプル/スタック装置205へ送出される。
【0036】第2のC折りモードは、例えば、LGLの
折り用のシート251を2つに折り曲げてLTR(縦サ
イズ)にするもの、またA3サイズのシート251を2
つ折りしてA4サイズにするもので、入口ローラ22
7、228から入口デフレクタ229に導かれた折り用
のシート251は、デフレクタ234の操作により折り
パス236に導入される。そして、図31(a)に示す
ように、折り用のシート251の先端がストッパ243
に当接したところで、折り用のシート251の下流側の
中央部に形成されるループ250が折りローラ238、
239間のニップにくわえこまれ、折り用のシート25
1の下流側の中央部に、図31(b)に示すように、折
り目251Aが形成されて2つ折りのシートになる。こ
のようにして、2つの折りにされた折り用のシート25
1は、その後、パス240を通過し、排紙ローラ23
1、232により送出される。
【0037】第3のZ折りモードは、折り用のシート2
51を一旦2つ折りとした上、その片方を再度反対側に
折り返すモードである。まず、折り用のシート251は
入口ローラ227、228から入口デフレクタ229に
よりパス233へ送出される。さらに、このシート25
1は、図32(a)に示すように、デフレクタ234に
よりパス242へ送られ、その先端がストッパ245に
当接する。これにより、シート251の先端からおよそ
1/4の部分に上述のC折りモードと同様に、ループが
形成されることになり、そのループが折りローラ23
7、238間のニップにくわえこまれ折り目251Bが
形成されて2つ折りのシートとなる(図32(a))。
次いで、このように折られた折り用のシート251は、
折りパス236へと導入され、2つ折りとされた折り用
のシート251の折れ目251Bがストッパ244に突
き当てられると、2つ折りとされた折り用のシート25
1の折り目252Bからおよそ1/3の部分に前述と同
様にしてループが形成され、このループが折りローラ2
38、239間のニップにくわえこまれて、第2の折り
目251Cが形成される(図32(b))。このよう
に、表裏に折り返されたZ折りシート251は、パス2
40を通過して排紙ローラ231、232により送3さ
れる。なお、図30中の243Aは、折りパス236中
に、ストッパ243を出入りさせて、シート251の折
り幅を変更するためのステッピングモータである。
【0038】次に、図12、図13を参照して、グリッ
プ/ステイプルユニット9について説明する。図12
は、グリップ/ステイプルユニット9の上視図、図13
は正面図である。
【0039】全体構成は、ユニット前側板50、ユニッ
ト後側板51間に、ガイドステイ52、53、右ステイ
54を渡した枠体であり、この枠体の奥側左右に2個ず
つ計4個の昇降コロ55がカシメられている。下側のガ
イドステイ53の奥側には、シート束搬送時にシート束
Sをガイドするガイド部材53aが取り付けられてい
る。4個のコロ55は、本体側に固定された上下方向の
2本のレール56内にガイドされている。レール56に
一体に切られたラック56aと、枠体横方向に貫通する
軸57の両端に設けられたピニオンギア58とが噛み合
い、このピニオンギア58に昇降モータM4からの駆動
を伝達して、枠体全体が上下に昇降可能となっている。
【0040】枠体内には、3個の移動体、すなわち先出
しグリッパ10、ステイプラ11、搬送グリッパ12が
配設されている。先出しグリッパ10は、図12の矢印
D方向に移動可能に構成されており、ビンB上のシート
束Sの手前基準側の右端近傍をグリップして、シート束
Sを右方に引き出す。先出しグリッパ10の右端からシ
ート束Sの先端までの距離l4 は、引き出し完了時のス
テイプラ11の左端からシート束Sの先端までの距離l
5 よりも長く設定されている。
【0041】ステイプラ11は、図12中の矢印E方向
に移動可能であって、シート幅とオーバーラップしない
手前や奥の退避位置や、シート束Sの先端部の任意の位
置(11a〜11e)に移動できるように構成されてい
る。
【0042】搬送グリッパ12は、図12中の矢印F方
向に移動可能であるとともに、その前側板59、後側板
60全体を含めて、同図の矢印G方向にも移動可能に構
成されている。搬送グリッパ12は、矢印F方向でシー
ト束Sのサイズに応じてシート幅のほぼ中央位置をグリ
ップし、矢印G方向(図中右方向)にシート束Sを搬送
して、ビンB上から完全にシート束Sを引き出して、後
述するスタッカに搬送する。
【0043】搬送グリッパ12の矢印F方向の移動は、
上述したようにシート束Sのサイズに対応して移動する
他に、スタッカ上での仕分けの目的でも行われる。すな
わち、スタッカへのシート束搬送時、矢印G方向への搬
送量はシート束サイズによるが、F方向へのシート束S
の搬送量を変化させることで、同一サイズのシート束S
の仕分けを行ったり、異なるジョブ間の仕分けを行った
りすることができる。
【0044】搬送グリッパ12の奥行き寸法l6 は、ス
テイプラ11がシート束Sに対し動作している位置にお
いてもシート束Sの先端が挟持できるような寸法に設定
されている。
【0045】以下、グリップ/ステイプルユニット9内
の各移動体10、11、12について詳細に説明する。
【0046】まず、図14を参照して、シート束Sを挟
持するグリップ部について説明するが、これは先出しグ
リッパ10及び搬送グリッパ12に共通の構成である。
【0047】2枚の側板62、62の間に、3本の軸6
3、64、65が支持されている。軸65には、上グリ
ッパ66と下グリッパ67が配設されており、軸64に
固設された上グリッパカム69と、軸63に固設された
下グリッパカム68との矢印方向の回転により、それぞ
れ矢印I方向、矢印H方向の揺動を繰り返す(実線と破
線)。また、ばね部材70は下グリッパ67のカム部6
7aを下グリッパカム68に付勢し、ばね部材71は上
グリッパ66のカム部66aを上グリッパカム69に付
勢し、上グリッパ66と下グリッパ67との当接圧がほ
ぼ一定になるように制御している。上述の上/下のグリ
ッパカム69、68は、不図示のモータM5(先出しグ
リッパ挟持用モータ)、M6(搬送グリッパ挟持用モー
タ)にて駆動される。
【0048】なお、先出しグリッパ10と搬送グリッパ
12とは、上述したように基本構成は同様であるが、挟
持圧やグリッパの幅、最大開口量等の条件はそれぞれの
使用条件に合わせて最適に設定されている。
【0049】例えば、本実施の形態の場合、先出しグリ
ッパ10は、スペース上、幅を小さく抑えるが基準側の
み挟持するため、束ズレ防止のために挟持圧を高めに設
定したり、開口量もビン間に進入すべく抑え気味にした
りする。一方、搬送グリッパ12は、シート束Sのセン
タを挟持可能なので、挟持圧を低めに設定する等が可能
である。その他、シートSのカール量、坪量、折りの有
無、枚数等によって一般的に設定することも可能であ
る。
【0050】次に、図15、図16を参照して、先出し
グリッパ10の駆動構成について述べる。なお、図15
は上視図、図16は正面図である。
【0051】先出しグリッパ10の手前側面には、溝つ
きのコロ72がカシメられており、グリップ/ステイプ
ルユニット9のユニット前側板50に設けられた長孔5
0aに係合している。長孔50aは、ステイプラ11に
近い側(図16中の右方)はほぼ略水平にあけられてい
るが、ビンBに近い側(図16中の左方)はビンBの傾
斜に合わせた角度をもってあけられている。2個のコロ
72の軸の先端部は、結合板金73でつながっており、
板金73には、ピン部材74が取り付けられている。
【0052】一方、ユニット前側板50の手前側には、
支持板75に先出しモータM7が取り付けられており、
その駆動軸先端には揺動アーム76が固着されている。
揺動アーム76の他端には、長孔76aが形成されてお
り、この長孔76aに上述のピン部材74の先端部が係
合している。先出しモータM7の駆動により、揺動アー
ム76が図15、図16中の実線位置と二点鎖線位置と
の間を往復動する。これにより、先出しグリッパ10は
ユニット前側板50の長孔50aに沿って傾斜位置(二
点鎖線)でシート束Sをつかみ、水平位置(実線)まで
搬送し、水平位置でシート束Sを離して、再び傾斜位置
に戻る動きを行う。
【0053】次に、図17、図18を参照して、搬送グ
リッパ12の駆動構成を説明する。なお、図17は上視
図、図18は正断面図である。
【0054】まず、図17、図18中の左右方向、つま
りシート束搬送方向の駆動について説明する。
【0055】搬送グリッパ12は、その下方位置にて2
本の軸77、78に支持されている。一方の軸77はボ
ールねじで構成され、もう一方の軸78は通常の軸で構
成されている。軸77の両端は、前後側板間(前側板は
省略、後側板60)に回転可能に軸受支持され、軸78
の両端は完全に固定されている。各側板には、ガイドコ
ロ79がカシメられており、コロ79はユニット後側板
51にあけられた長孔51aに沿って左右方向に移動す
ることができる。
【0056】搬送グリッパ左右移動モータM8は、ユニ
ット後側板51に取り付けられており、モータプーリ8
0、ベルト81、プーリ82を介して貫通軸83に駆動
を伝達する。貫通軸83上には、駆動用プーリ84が手
前側と、奥側に1個ずつ取り付けられ、それぞれ対向す
る従動プーリ85との間にベルト86がかけられてい
る。ベルト86の一部分を、規制部材87で後側板60
上に固着することにより、モータM8の駆動が搬送グリ
ッパ12に伝わり、図12、図13において左右方向の
移動が可能となっている。
【0057】次に、図17の上下方向、すなわちシート
束搬送と直交する方向の駆動について説明する。
【0058】後側板60上に、搬送グリッパ前後進モー
タM9が基台88を介して取り付けられている。モータ
プーリ89、ベルト90、プーリ91を介してモータM
9の駆動がボールねじ軸77に伝達される。搬送グリッ
パ12のボールねじ軸77と係合している部分にも、同
様のねじが切られているため、ボールねじ軸77が回転
することで搬送グリッパ12は前後進可能となる。
【0059】搬送グリッパ12の位置は、そのホームポ
ジション検知及びモータM8の回転量を検知することで
決定される。左右方向は、規制部材87の上方の突起8
7aを、ホームポジションセンサS7 で検知し、モータ
M8のエンコーダ92を読み取るセンサS8 で移動量を
検知して、所定の位置で停止させる。
【0060】一方、搬送グリッパ12の前後進も、ホー
ムポジションセンサS9 で搬送グリッパ12の一部を検
知し、モータM9のエンコーダ93を読み取るセンサS
10で移動量を検知して、所定の位置で搬送グリッパ12
を停止させる。
【0061】さらに、図1の下部に示すように、上述の
各部の動作を制御するための制御装置(CPU)270
が設けられている。
【0062】以上の構成に基づいて、以下に各構成部の
動作を説明する。はじめに、装置の基本動作を説明す
る。
【0063】まず、複写機本体201に配設された原稿
自動送り装置202の原稿載置台206に原稿207が
セットされ(図1)、操作部(不図示)で所定のモード
条件(折り有無等)を入力した後、スタートキーが押さ
れる。スタートキーの押下信号に伴い、シート処理装置
203の各部がスタンバイ状態に制御される。以下、各
モード条件に分けて説明を行う。
【0064】(A)ノンソートモードの場合 図2、図23において、デフレクタ3は実線の向き(下
向き)に、そしてデフレクタ4は破線の向き(左向き)
に位置し、第1搬送パス1から排出パス6にかけて存在
するローラ対8a、8b、8cが回転するように、モー
タM14が制御される(図23)。もちろん、折り装置
204内上部のローラ対も、折りモータM17(不図
示)によって回転され、シート受け入れ可能状態にな
る。
【0065】ただし、上述のスタンバイ動作は、以下に
示す複写動作後、シートが複写機本体201から排出さ
れる以前に行われてもよい。シート処理装置203側が
スタンバイ状態になると、図1の原稿207は、原稿自
動送り装置202により複写機本体201のプラテンガ
ラス208上に給送され、複写機本体201は複写動作
にはいる。
【0066】複写機本体201にて画像形成処理され排
出された最初のシートSは、折り装置204の上部パス
を通過して、シート搬入口215からステイプル/スタ
ック装置205に進入する。シートSはデフレクタ3で
鉛直上向きに偏向され、デフレクタ4の右側を鉛直上方
に搬送されて、排出ローラ対8cでノンソートトレイ5
上へ排出される。
【0067】(B)折り無しソートモードの場合 シート条件やモード設定条件により、特別な制御をする
場合もあるが、一般的なソートモード時の動作を説明す
る。
【0068】まず、スタンバイ動作として、デフレクタ
3は実線の向き(下向き)に、デフレクタ4も実線の向
き(右向き)にそれぞれ位置し、折り装置204の上部
パス230(図30参照)のローラ228、229、2
31、232、及びローラ対8a、8b、8d〜8gが
回転する。上下ビンモジュールB1 、B2 は、それぞれ
の最上ビンB11、B21が排出ローラ対8g、8pに対向
する位置にくるようにシフト動作する。各ビンモジュー
ルB1 、B2 の整合壁15(図3参照)は、排出される
シートSに当たらぬようにシートSの幅に合わせたホー
ムポジションHPに待機する(図4参照)。
【0069】折り用のガイド部材は動作させないので、
ビン側に突出しない退避位置にあることがチェックされ
る。また、ビン立ち部の駆動に関しては、非作動位置に
あることを制御装置270がチェックする。
【0070】グリップ/ステイプルユニット9は、上ビ
ンモジュールB1 のシート束取り出しに対応した位置
(図2の破線位置)に移動して待機する。
【0071】グリップ/ステイプルユニット9内の移動
体については、図12において説明する。先出しグリッ
パ10は、図12に示す位置に待機して、グリップ/ス
テイプルユニット9の左側に位置するビンモジュール内
のビン昇降の際に、ビン上のシートSの妨げにならない
ようになっている。
【0072】ステイプラ11は動作させないので、図1
2において破線で示す手前の退避位置に配置する。図4
に示すようにビンBに排出されたシートS(二点鎖線)
は、ホームポジションHPにて待機していた整合壁15
が基準棒14方向へ、両者の距離がシート幅laとなる
まで動くことによりシートSの一方の側端縁を基準棒1
4に当接させ、また、後端縁をビンストッパに当接され
て実線の位置に整合される。上述のように、基準棒14
と整合壁15との最近接時の距離は、シート幅laと同
じに設定されている。以上の整合動作をシート排出毎に
行うことで、ビンB上のシートSを整合させる。
【0073】排紙センサS18(図2参照)でビンB11
1枚目のシートSが排出されたことを検知して、ビン全
体はビンBの1個分だけ上方にシフトして、ビンB12
シート収容位置に上昇する。このような動作を繰り返し
て、上ビンモジュールB1 のビンのすべてに同一画像の
シートSが排出されると、原稿207が交換されて、2
枚目の原稿207に対し画像形成が行われる。上ビンモ
ジュールB1 のビンは、最下ビン(図2ではB16)がシ
ート収容位置にあり、2枚目のシートSに関しては、最
下ビンB16から順にシートSを収容していく。上述の動
作をすべての原稿207について繰り返し行い、ビンへ
のシートSの収容動作は終了する。この終了状態におい
て、原稿枚数が奇数の場合には、最下ビンB16がシート
収容位置にあり、原稿枚数が偶数の場合には最上ビンB
11がシート収容位置にある。
【0074】次に、ビンB上からシート束Sを取り出す
動作に移るが、本実施の形態においては上ビンモジュー
ルB1 において、シート束Sの取り出し位置、すなわち
グリップ/ステイプルユニット9が待機しているのは、
シート収容位置より2ビン分下の位置である。したがっ
て、原稿枚数の奇数、偶数の別により束取り出し順序の
制御が変わってくる。
【0075】(B)−(i)原稿枚数が偶数のとき 原稿枚数が偶数であれば、ソート終了後のビン位置は開
始時と同じなるため、図24の状態である。この場合、
束取り出し位置にあるビンB13からは取り出さず、まず
2ビン分下げて図25の状態にして、最上ビンB11から
最下ビンB16まで順に束取り出しを行う(図26)。
【0076】次に、上ビンモジュールB1 を2ビン分上
昇させて図27の状態にして、次のシート束Sを受け入
れる準備が完了する。連続ジョブで上ビンモジュールB
1 がシートSを受け入れる次の機会においても、原稿は
偶数であるから、図27の状態でソートを開始すれば、
図27の状態でソートが終了する。この場合には、束取
り出し位置に対応しているビンはないので、上ビンモジ
ュールB1 を2ビン分下げて図26の状態にして、最下
ビンB16から順に最上ビンB11まで束取り出しを行う。
このとき、図25の状態になるので、2ビン分上昇させ
て図24の状態に戻る。したがって、上ビンモジュール
1 が複数回繰り返してシート束Sを受け入れる際には
上述した状態変化を繰り返すことになる。
【0077】(B)−(ii)原稿枚数が奇数のとき 原稿枚数が奇数であると、ソート終了後のビン位置は開
始時と全く逆になる。すなわち図24の状態からソート
開始すれば終了時には図27の状態になっている。この
ときは、束取り出しに対応したビンは存在しないので2
ビン分下げて図26の状態にして最下ビンB16から順に
最上ビンB11まで束取り出しを行う。このとき、図25
の状態になるので2ビン分上昇させて図24の状態で次
のシート束Sを受け入れる準備が完了する。同一ジョブ
なら次のシート受け入れ機会においても、原稿枚数は奇
数であるので図24でソート開始すれば図27で終了す
る。したがって、この場合にも上述の状態変化を繰り返
すことになる。
【0078】なお、下ビンモジュールB2 の場合、本実
施の形態ではビンBのシート受け入れ位置と、束取り出
し位置の関係が逆であって、束取り出し位置の方が2ビ
ン分上方に位置している。下ビンモジュールB2 におけ
るビン制御はここでは詳しくは述べないが、上述した上
ビンモジュールB1 の場合とほぼ同様に、状態変化を繰
り返して制御される。以下、ソートモードの続きの動作
を説明する。
【0079】ビンB上に積載されたシートSは、図3で
示す基準棒14に対し、整合壁15をシート搬送方向と
直交する方向(シート搬送方向に向かって左右方向)に
動作させることで整合される。ソート及び整合が完了す
ると、ビンB上のシート束Sを挟持する先出しグリッパ
10は、図13において上下グリッパ66、67を開放
したまま実線位置から破線位置へ移動し、その後、シー
ト束Sを挟持する。図11に示すビン立ち部Bjがソレ
ノイドSL1により開放されてシート束搬送が可能とな
る。シート束Sは、手前側は図4の基準棒14によっ
て、また、奥側は整合壁15と、図12のガイド部材5
3aとにより、左右の両側端縁(両サイド)を規制さ
れ、また下方向は、ビン面及び倒れたビン立ち面Bj、
ガイドステイ53、上方向はガイドステイ52にガイド
されて、図中右方向に搬送される。そして、図13に示
す実線位置に停止し、ここで先出しグリッパ10と搬送
グリッパ12間の束受け渡しが行われる。
【0080】まず、図12の破線位置に開放したまま待
機していた搬送グリッパ12が、シート束Sのほぼ中央
部を挟持する。次に、先出しグリッパ10は挟持を開放
して、次の搬送に備える。搬送グリッパ12は、図12
の矢印G方向に駆動されてシート束Sを右方向に搬送
し、サイズに応じた適正な位置で停止する。この状態で
は、図28に示すように、シート束Sの後端は、スタッ
クトレイ116の上面に落下しており、左側はスタッカ
基準壁117により規制され、また、束上面はソレノイ
ドにより駆動された押え部材118により押圧されてい
る。この状態から搬送グリッパ12を開放して、シート
束の先端部もスタックトレイ116上へ落下させる。こ
のとき、押え部材118は、落下する束内のシートSの
ズレを防止する働きをする。
【0081】次に、2束目のシート束搬送時について
は、搬送グリッパ12でシート束Sのほぼ中央部をつか
み、グリッパ間での束の受け渡しを行うところまでは1
束目と同一であるので、以降の動作のみについて説明す
る。
【0082】束の受け渡し後、搬送グリッパ12は、図
12の矢印F方向に所定量だけ動く。この際、シート束
後端側が規制されないように、基準棒14や整合壁1
5、ガイド部材53aを逃がすようにしてもよく、ま
た、これらの幅規制部材を、シート束後端が完全に抜け
切った後に、上述の搬送グリッパ12の矢印F方向の移
動を行うようにしてもよい。この移動により、スタック
トレイ116へのシート束Sの積載時、1束目のシート
束Sとの識別が可能となる。搬送グリッパ12による右
方向の搬送途中において、図29に示すように、シート
束S1の後端が所定位置に達する前に、シート束S2の
中央部が先にスタックトレイ116上のシート束S1の
上面に落下してしまい、そのまま搬送を続けると、搬送
しているシート束S2が既積載のシート束S2の整合を
乱すおそれがある。この際、図29のように押え部材1
18で既積載のシート束S1の上面を押えることで、既
積載のシート束S1のズレを防止することができる。
【0083】スタックトレイ116上に積載されたシー
ト束Sについては、その最上面が常にセンサで検知さ
れ、上方にあるグリップ/ステイプルユニット9と、積
載最上面との間隔が常に一定となるように、スタックト
レイ116を徐々に降下させて制御している。
【0084】また、スタックトレイ116上のシート束
Sに関しては、スタックユニット13が動作中でない場
合には、シート束Sは任意に取り出しが可能な構成にな
っている。操作者が、取り出しボタン(不図示)を押下
することによって、スタックユニット13は取り出し位
置に移動し、スタック取り出しカバーのみが開閉可能と
なる。
【0085】また、シート束Sを取り出した後、カバー
を閉じれば継続して処理が可能である。
【0086】(C)折りソートモードの場合 折りソートモードはシート幅方向で同サイズの混載束
(A3とA4、B4とB5等)の内、ラージサイズ紙を
スモールサイズに折り曲げて搬送方向長さを合わせるモ
ードである。折り曲げ動作は前述の通りであり、搬送方
向に対し、直角な折り目を付けて折り曲げる精度は、折
りローラの平行度等で微妙に変化する。したがって、斜
めに折られたシートSは、図33に示すように実質的な
シート幅が当初のlaからlbだけ増加して、ビンB上
へ排出される。このモードにおける整合壁15の移動量
(整合壁15と基準棒14との間隔)lcは、lbの実
測値に基づいて、(la+lb)と同等に、若しくはこ
れよりも若干広めに設定されている。これにより、折り
シートSは、整合壁15により押し込まれることがない
ため、後端縁SR がビンストッパBsから浮き上がる作
用(実線から二点鎖線に移動)は働かず、一方の側端縁
を基準棒14に、後端縁SR をビンストッパBsで規制
され、揃えられる。混在束の中にシート幅la(折り精
度の高い折りシート、もしくは折り無しシート)がある
場合、そのシートSはlbの範囲で整合方向にズレる可
能性があるが、後端縁SR はビンストッパBsに支持さ
れており、整合不良にまではいたらない。以降の積載、
束移送動作は前述(b)の折り無しソートモードと同一
である。
【0087】また、折りモードにおいて、シート幅la
のシートSの整合性を向上させる手段として折りモード
時の整合壁15の移動速度及び加速度(減速度)を折り
無しモード時に比べ低くしてもよい。整合壁15によっ
て基準棒14方向へ移動されるシートSは、移動速度及
び加速度(減速度)が低減するため、挙動が安定し、慣
性力が低くなるため、lbの範囲での暴れがなくなり、
停止位置が安定することになる。
【0088】以上の説明に加え、以下に他の各部の詳細
な構成について参考までに説明する。
【0089】まず、上ビンモジュールB1 と下ビンモジ
ュールB2 について説明する。
【0090】図3は、上ビンモジュールB1 の斜視図で
ある。以下、上ビンモジュールB1について説明する
が、下ビンモジュールB2 についても同様の構成であ
る。
【0091】上ビンモジュールB1 は、主にビンB11
1n及び基準棒14、整合壁15、ビンを昇降させるリ
ードカム16a、16b、16c、及びこられの駆動部
から構成されている。基準棒14は、ビンB上に排出さ
れるシートSに対し、ステイプラ等の後処理をする際の
基準線を決定する部材であり、通常、シート排出時のシ
ートSの一方の側端縁の位置から若干退避して設定され
ている。整合壁15は、ビンB上に排出されたシートS
を1枚若しくは複数枚ずつ、シート搬送方向と直角方向
(図の矢印A方向)に幅寄せして、対向する側端縁を基
準棒14に突き当てて整合を行うものである。
【0092】図4は、上ビンモジュールB1 の上視図で
あるが、リードカム16a、16b、16cは、図3、
図4に示すように、ビンBの手前側に1個、奥側に2個
のものが配置され、それぞれ外周面にらせん状のリード
カムが形成されている。リードカムには、ビンBから突
き出たコロ部Ba、Bb、Bcがそれぞれ係合し、各リ
ードカムが同期して1回転する毎に、ビンBを所定ピッ
チ分だけ昇降させる。
【0093】なお、ビンBには、図4に示すように、基
準棒14に対応した切欠Bd、整合壁15に対応した孔
Beが形成されている他、グリッパ10用の切欠Bf、
ビン立ち駆動機構用の切欠Bgや操作上必要な切欠Bh
等が形成されている。
【0094】図5(a)は、上ビンモジュールB1 の正
面図である。同図に示すように、各ビンBは、水平に対
し、ある角度傾斜してかつ相互に平行に配置されてい
る。一方、ビンBのコロ部Ba、Bb、Bcは、ビンB
が傾斜した状態ですべてが同じ高さになるように構成さ
れている。すなわち、ビンBの右方に近いコロ部Bbの
位置は、ビンBの基準面近傍にあるのに対し、ビンBの
左方に近いコロ部Bcの位置は、ビンBの基準面よりか
なり下方にあり、コロBcはビンBにV字型の固定アー
ムAmでつながれている。
【0095】これにより、図5(a)に示すビンB
15、B16のような隣接したビンBが接近した場合にも
上下のアーム部Am間の干渉が避けられる。また、コロ
部Ba、Bb、Bcはすべて同じ高さであるので、リー
ドカム16a、16b、16cの高さ方向の位置もすべ
て同じ高さに設定でき、全体寸法を小さくできる。すな
わち図5(b)のように各ビンBの肉厚部近傍にコロ部
Ba、Bb、Bcを設けた場合に比べて、図5(b)に
示す寸法l16分は装置全体寸法を小さく構成できる。
【0096】次に、ビン間隔に関して、図5(a)を例
に説明する。図5は上ビンモジュールB1 を表わしたも
ので、図では上から2枚目のビンB12が排出ローラ対8
gに対応した位置にあり排出されるシートを受け取る。
一方、上から4枚目のビンB14は束排出位置にあり、ビ
ンB14へのシート排出が終了すれば順にこの位置にビン
Bをシフトして、各ビンBから束排出を行う。図5
(a)では、ビンB11〜B15までは各ビン間隔がl17
大きく、ビンB15、B16の間のみl18と小さいが、ビン
B間は状況により変化する。図6は、ビンB16がシート
受け入れ位置にあり、ビンBが最も上にシフトした状態
で、このとき、ビン間隔はビンB11〜B15まではl18
小さく、ビンB15、B16間のみl17で大きい。
【0097】また、図7はビンB11が束排出位置にあ
り、ビンBが最も下にシフトした状態で、このとき、ビ
ン間隔はビンB11、B12間のみl17で大きく、その他は
18で小さい。すなわち、シート受け入れ位置にあるビ
ンBとその上のビンBとの間隔は、l17程度に大きく、
また、束排出位置にあるビンBとその上下のビンBは間
隔がl17程度に大きい必要がある。図5(a)でいえ
ば、ビンB11、B12間、ビンB13、B14間、ビンB14
15間である。図5(a)では、ビンB12、B13間の間
隔も大きいがこれは機能上はl18程度に小さくてもよ
く、ステイプラ11の上半分のスペースとビン間隔との
関係により間隔の大小が決定される。
【0098】一方、下ビンモジュールB2 の場合には、
図1、図2からもわかる通り、シート受け入れ位置と束
排出位置が上ビンモジュールB1 の時と上下逆になって
いる。したがって、同じように考えれば、図2におい
て、シート受け入れ位置にあるビンB24とその上のビン
23との間隔はl17程度に大きく、束排出位置にあるビ
ンB22と上下のビンB21、B23との間隔もl17程度に大
きい必要があるが、ビンB24とビンB25間はl17程大き
くなくてもよい。
【0099】しかし、ビンB24、ビンB25間もl17程度
に大きくすることによって、シート受け入れ位置、束排
出位置が逆になる上ビンモジュールB1 と下ビンモジュ
ールB2 とのビンBの間隔構成が同一になる。つまり、
ビン間隔を決定するリードカム16a、16b、16c
のピッチも同様でよく、上下のリードカム16a、16
b、16cの共通化というメリットが生じる。また、シ
ート受け入れ位置と束排出位置が上ビンモジュールB1
と下ビンモジュールB2 とで逆になっていることは、シ
ート取り出し時にグリップ/ステイプルユニット9やス
タックユニット13が共通化できる別のメリットもあ
る。
【0100】次に、図4、図5を参照して、ビンシフト
の駆動について説明する。
【0101】ビンシフトモータM1は、モータプーリ1
8及びベルト19、リードカムプーリ20a、20b、
20cによりリードカム16a、16b、16cに駆動
を同期伝達し、正逆転することで、リードカム16a、
16b、16cを1回転させることができ、カムピッチ
分だけビンBを昇降させることができる。リードカム1
6a、16b、16cは、それぞれの軸が軸受により回
転可能に軸支持されており、その一方側に取り付けられ
たプーリ20a、20b、20cから駆動が伝達され
る。ビンシフトモータM1は、プーリ18と反対側にエ
ンコーダ21を有し、このエンコーダ21を介してセン
サS1 で1回転分が検知される。
【0102】また、各ビンモジュールB1 、B2 には、
ビンBのホームポジション検知センサS2 (不図示)が
あり、それぞれのトップビンB11、B21がそれぞれのシ
ート受け入れ位置にあるのを検知する。また、各ビンモ
ジュールB1 、B2 には、ビンB上のシートを検知する
貫通センサS3 (図2参照)があって、ビンB上のシー
トSの有無を検知して各ビンモジュールB1 、B2 を切
り換えるタイミングの決定等を行っている。
【0103】次に、図8、図9を参照して、ビンB上の
シートSを整合する整合壁15の駆動機構について説明
する。なお、図8は、整合壁駆動部の上視図、図9は正
面図である。
【0104】整合壁15には、カシメ軸22がカシメら
れており、カシメ軸22はコの字の支持プレート23を
貫通して止められている。一方、コの字状の支持プレー
ト23の内側には圧縮ばね24が圧縮方向に若干付勢さ
れて組み込まれており、その片側は支持プレート23の
内壁に、もう一方はカシメ軸22に設けられたストッパ
25に突き当てられている。圧縮ばね24の力によりカ
シメ軸22及び整合壁15は、図8の下方向に付勢され
ている。
【0105】コの字の支持プレート23の下方は、スラ
イド板26を介してアキュライド27の移動側に固定さ
れており、アキュライド27の固定側は整合壁15のス
ライドする方向に延びたアキュライドレール板28に固
定されている。アキュライドレール板28には、手前側
と奥側にカシメ軸29、30が立ち、それぞれにプーリ
ギヤ31、プーリ32が回転可能に取り付けられてい
る。これらプーリギヤ31、プーリ32間には、タイミ
ングベルト33が渡され、スライド板26はタイミング
ベルト33に固着されている。一方、整合壁駆動モータ
M2のモータギヤ34がプーリギヤ31のギヤ部と噛み
合うことにより、駆動力が伝達される。
【0106】なお、整合壁15のホームポジションは、
センサS4 により検知される。コの字の支持プレート2
3の上方は、スライド部材35が取り付けられており、
固定されたレール36の凹部に係合してガイドされる。
図9では、整合壁15の下方から駆動を入れ、上方をレ
ール36でガイドしているが、上下逆に構成してもよ
い。また、上ビンモジュールB1 と下ビンモジュールB
2 とで整合壁15の構成、駆動の入れ方を逆にしてもよ
い。整合壁15の移動量は、ホームポジションを基準と
して、モータM2の回転角度によって調整される。すな
わち、基準棒14と整合壁15との間の最近接時の距離
(挟み幅)lcは、モータM2の回転角度に応じて設定
され、またモータM2の回転角度は、変更手段としての
上述の制御装置270によって制御される。制御装置2
70は、折り装置204において、折りモードが選択さ
れた際に、上述の挟み幅lcが、lc≧la+lbにな
るように、モータMの回転角度を制御するものである。
【0107】上述の挟み幅lcの制御について、図36
のブロック図を参照してさらに具体的に説明する。
【0108】折り装置204は、折りモード指定手段Q
1と、標準モード(折り無し)モード指定手段Q2とを
備えて折り、さらに前者の折りモード指定手段(広義)
Q1は、すべてのシートSに対して折り加工を行う折り
モード指定手段(狭義)Q1aと、折り加工を行うシー
トSと行わないシートSとがある混載モード指定手段Q
2bとを有する。同図中の変更手段、速度制御手段、加
減速度制御手段はいずれもCPU270に収納されてい
るのもであり、モータM2に接続されている。また、モ
ータM2の回転は、これと一体回転するエンコーダ(不
図示)のパルスをパルスカウンタPCによって検知する
ことで、検出する。モータM2には、上述のタイミング
ベルト33等を介して整合壁15が接続されており、し
たがって整合壁15の移動量はモータM2の回転角度に
比例する。また、整合壁15のホームポジションはセン
サS4 によって検知される。なお、折りモード指定手段
Q1aと混載モード指定手段Q1bとが選択された場合
の、挟み幅は、いずれもlcと等しいので以下の説明で
は、折りモード選択手段Q1が選択された場合として説
明する。
【0109】いま、標準モード指定手段Q2が選択され
ていて、挟み幅がシート幅laと同じに設定されている
状態であるのに対し、折りモード指定手段Q1を選択し
て、挟み幅をlcに変更する場合を説明する。折りモー
ド指定手段Q1が選択されるとCPU270の変更手段
を介して、モータM2を回転させ、パルスカウンタPC
が、増加量1bに対応するパルス数をカウントしたとき
にモータM2の回転を停止させる。これにより整合壁1
5は停止し、挟み幅はlc(=la+lb)に設定する
ことができる。ここで、挟み幅をlc>la+lbに設
定したい場合には、適宜、パルスカウンタPCが検知す
るパルス数を増加させればよい。
【0110】なお、速度制御手段、加減速度制御手段に
ついては後述する。
【0111】次に、図10、図11を参照して、ビンB
上で搬送方向に関する整合面を形成しているビン立ち部
の駆動構成について説明する。
【0112】これは、ビンB上に積載されたシート束S
を処理及びスタックするために、ビンBからビン立ち方
向に搬送する際に、ビン立ちを移動させるものである。
なお、図10は上視図、図11は正面図である。
【0113】ビンBは、シート積載部Biと、整合部B
jの部材から構成されており、積載部Bi側にある回転
孔Baに対して整合部Bj側の回転軸が嵌合して、整合
部Bjが回転可能になっている。整合部Bjの回転角度
は、図11に示すように、ほぼ90°で、固定された積
載面に対して直角に立った整合面が、積載面とほぼ同一
平面になるまで回転可能になっている。通常は、積載面
に対して整合面が直角になった状態(図11の実線)に
なるように、ばね等で付勢されている。このばねは、ビ
ンB上のシート束Sの重みによっても、整合部Bjが倒
れない強さになっている。また、整合部Bjの奥側に
は、駆動アーム45が取り付けられている。駆動アーム
45の先端には、ピン45aが立てられている。
【0114】ビン立ち駆動ソレノイドSL1は、基台4
6上に支持されている。基台46上にはリンク47が揺
動可能に支持されており、リンク47上のピン47aに
アーム48の一端が係合している。アーム48の他端は
ソレノイドSL1に取り付けられ、ソレノイドSL1が
作動することによりリンク47を実線部から二点鎖線部
へ移動させる。リンク47の先端部にはピン当接部材4
7bが取り付けられているが、通常状態ではピン当接部
材47bとピン45aとの間は離れており、ビンBの昇
降動作の妨げにはならない。ビンB上へのシート排出が
終了して、ビンB内のシート束Sを後処理、スタックす
る際には、相当するビンBが図11の位置にシフトし
て、ソレノイドSL1が動作される。ピン当接部材47
bは、ピン45aと当接し、さらにリンク47が揺動す
ることで、図11の二点鎖線の位置まで、整合部Bjを
移動させる。ソレノイドSL1がOFFすると、ばね4
9の作用によりリンク47が元の実線位置に戻り、それ
に対応して整合部Bjも、積載面と直交する位置まで復
帰する。
【0115】次に、図19、図21、図22を参照し
て、スタックユニット13の構成について説明する。な
お、図19はスタックユニット13の上視図、図21は
スタックフレーム部の正面図、図22は左視図である。
【0116】まず、図19において、スタックユニット
13の外枠となるスタックフレーム105は、4個の部
分、すなわち後側板105a、次に左側板105b、右
側板105c、底板105dから構成されている。この
外枠105の左右の側板105b、105cの奥側外面
には、昇降コロ106がそれぞれ2個ずつ、計4個取り
付けられており、本体に固定されたレール107にガイ
ドされている。なお、このレール107は、図12で示
したグリップ/ステイプルユニット9のレール56と同
一部材で共通化してもよい。
【0117】図19、図22において、左右側板105
b、105cの奥側の曲げ部には、固定板によりチェー
ン109が固定されており、左右のチェーン109はそ
れぞれ上下のスプロケット110、111間に渡されて
いる。下のスプロケット111は、貫通軸112でつな
がっており、本体側に固定されたスタックフレーム昇降
モータM11の駆動をギヤ113、114で貫通軸11
2に伝達して、スタックフレーム105を昇降させる。
【0118】スタックフレーム105の停止位置として
は、通常は、図2に示したグリップ/ステイプルユニッ
ト9の2つの停止位置(上方の破線部と下方の実線部)
に対応した2つの停止位置の他に、後述するスタッカト
レイ引き出し位置及びスタッカ制限枚数変更時等、複数
個所に設定されている。通常、スタックフレーム105
のホームポジションは、上ビンモジュールB1 に対応し
た位置になっている。
【0119】図19に戻り、モータM11のエンコーダ
115をセンサS14で読み取ることで、上述の種々の異
なる設定位置に停止可能となる。
【0120】スタックフレーム105の左側板105b
には、スタックトレイ116上のシート束の基準壁とな
るスタッカ基準壁117が昇降可能に支持されている
他、スタックトレイ116上のシート束Sを上方から押
圧する押え部材118も支持されている。
【0121】スタッカ基準壁117は、通常は下方に位
置しており、後述するスタッカ制限枚数の変更時に上方
に移動して対応する。
【0122】スタックフレーム105の昇降の構成は、
図19に示すように、スタッカ基準壁117側に奥と手
前に2個ずつ計4個のコロ119を設け、スタックフレ
ーム左側板105bに固定されたレール120、121
にガイドされて上下動可能になっており、昇降用モータ
M12(不図示)で駆動される。また、図19、図21
に示すように、スタッカ基準壁117にはガイドコロ1
17aが回転自在に支持されており、シート束Sの後端
がスタッカ基準壁117の上部傾斜面117bに残らな
いようになっている。
【0123】さらに、スタッカ基準壁117の上端部に
は、近接防止センサS16が取り付けられており、スタッ
クユニット13と上方のグリップ/ステイプルユニット
9との距離を検知して、一定の距離以下に接近したとき
は、互いの近接方向の駆動を停止する制御を行い干渉を
防止している。またスタッカ基準壁117の側面部には
スタック高さ検知センサS17が取り付けられており、こ
のセンサS17でスタック最上部のシートSを検知して、
スタックトレイ116の高さ等を制御している。
【0124】次に、図19、図20を参照して、スタッ
クトレイ116について説明する。なお、図20はスタ
ックトレイ部の正面図である。
【0125】スタックトレイ116は、上述したスタッ
クフレーム105の内部において、スタック上面を常に
一定の高さに保つように徐々の下降制御を行っている。
【0126】図19、図20において、128はレール
でスタックフレーム105の両側板に固定されている。
スタックトレイ116は、スタックトレイ基台129に
対してアキュライド130で手前方向引き出し可能に構
成されている。スタックトレイ基台129の両端面に
は、コの字形のコロ受板131が取り付けられ、それぞ
れコロ132が2個ずつカシメられて、レール128で
ガイドされている。レール128の一端部には、上下方
向にラックが形成され、スタックトレイ基台129を横
方向の貫通した貫通軸133の両端に取り付けられたピ
ニオンギヤ134と噛み合っている。スタックトレイ昇
降をモータM13は、モータ基台135によってスタッ
クトレイ基台129に取り付けられ、ギヤ136、13
7によって貫通軸133に駆動が入力される。モータM
13の他端には、エンコーダ138が取り付けられ、こ
れをセンサS15で読み取ることで、スタックトレイ11
6の下降量を制御している。
【0127】次に、図23を参照して、搬送系の駆動構
成について説明する。なお、図23は駆動構成の模式図
であり、各ローラ対のハッチングしてある側が駆動入力
軸、他方が従動側である。駆動系は大別して3つの系統
に分割されている。
【0128】まず、搬送モータM14は、複写機本体に
近い側の駆動を受け持ち上下モジュールビンB1 、B2
に分岐後の縦パス並びにノンソートパスに伝達してい
る。対応するローラ対は8a〜8c、8h〜8kの7対
である。
【0129】次に、搬送モータM15は、上モジュール
パスの横パスを受け持ち、4対のローラ対8d〜8gに
駆動を供給している。
【0130】次に、搬送モータM16は、下モジュール
パスの横パスを受け持ち、プーリ140、141等を介
して5対のローラ対8l〜8pに駆動を供給している。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
積載手段に対する、折り加工された加工シートの積載の
有無に応じて、一対の整合部材間の挟み幅を変更するこ
とにより、積載手段上に加工シートと未加工シートとが
混載された場合においても、これらシートの整合を良好
に行うことができる。詳しくは、整合部材間の挟み幅
を、加工シートの実質的なシート幅と同等又はこれより
も若干広く設定することにより、仮に、折り精度が低く
てシートが斜めに折られ、実質的なシート幅が広くなっ
てしまった場合においても、整合部材がシートの側端縁
を押し込むことがないため、整合不良を防止することが
できる。
【0132】さらに、折りモード時において、整合部材
の移動速度や加速度を、折り無しモード時よりも低く設
定することにより、整合部材の慣性力によるシートの暴
れを防止して、停止位置を安定させることができるた
め、上述のように、挟み幅を広げたバイアスにおいて
も、シートの整合性をよく保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート処理装置及びこれが接続さ
れている画像形成装置本体の縦断正面図。
【図2】本発明に係るシート処理装置の縦断正面図。
【図3】本発明に係るシート処理装置におけるビンモジ
ュールの斜視図。
【図4】同じくビンモジュールの平面図。
【図5】(a)、(b)は同じくビンモジュールの側面
図。
【図6】同じくビンの動作図。
【図7】同じくビンの動作図。
【図8】同じく整合壁駆動部の平面図。
【図9】同じく整合壁駆動部の側面図。
【図10】同じくビン立ち部駆動部の平面図。
【図11】同じくビン立ち部駆動部の側面図。
【図12】同じくグリップ/ステイプルユニットの平面
図。
【図13】同じくグリップ/ステイプルユニットの側面
図。
【図14】同じくグリッパ部の側面図。
【図15】同じく先出しグリッパ駆動部の平面図。
【図16】同じく先出しグリッパ駆動部の側面図。
【図17】同じく搬送グリッパ駆動部の平面図。
【図18】同じく搬送グリッパ駆動部の側面図。
【図19】同じくスタックユニットの平面図。
【図20】同じくスタックトレイの正面図。
【図21】同じくスタックユニットの正面図。
【図22】同じくスタックユニットの駆動部の図12に
おける左視図。
【図23】同じく搬送系の駆動系模式図。
【図24】同じくビンの動作を示す側面図。
【図25】同じくビンの動作を示す側面図。
【図26】同じくビンの動作を示す側面図。
【図27】同じくビンの動作を示す側面図。
【図28】同じくスタック押え部材の効果を示す作用
図。
【図29】同じくスタック押え部材の効果を示す作用
図。
【図30】同じく折り装置の正面図。
【図31】(a)、(b)は同じくC折りモードの動作
を示す折り装置の側面図。
【図32】(a)、(b)は同じくZ折りモードの動作
を示す折り装置の側面図。
【図33】同じくビン上のシートに対する整合動作を示
す上視図。
【図34】シートのZ折りを説明する図
【図35】(a)、(b)は従来のシート処理装置にお
けるビン上のシートに対する整合動作を示す上視図。
【図36】変更手段のブロック図。
【符号の説明】
14 整合部材(基準棒) 15 整合部材(整合壁) 204 シート折り装置(折り装置) 270 変更手段(制御手段、CPU) B 積載手段(ビン) lc 挟み幅 la シート幅 la+lb 実質的なシート幅 S シート、シート束 Sm 左の側端縁 Sn 右の側端縁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート搬送方向に向かって左右のシート
    幅方向の折り目を付けて折り加工された加工シートと、
    折り加工されない未加工シートとが混載される積載手段
    と、該積載手段上の加工シート及び未加工シートを整合
    させる整合手段とを備えたシート処理装置において、 前記整合手段は、 前記積載手段上の加工シート及び未加工シートの左右の
    側端縁をそれぞれの外側から挟み込むようにしてこれら
    シートをシート幅方向に整合させる相対移動可能な一対
    の整合部材と、 該一対の整合部材のうちの少なくとも一方の整合部材を
    移動させる駆動機構と、 前記一方の整合部材と他方の整合部材との間の最近接時
    の距離である挟み幅を、前記積載手段に対する前記加工
    シートの積載の有無に応じて変更する変更手段と、を有
    する、 ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記積載手段に対する
    前記加工シートの積載に対応して、前記挟み幅を、前記
    加工シートの実質的なシート幅と同等又はこれよりも若
    干広く設定する、 ことを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 【請求項3】 シート搬送方向についての前記積載手段
    の上流側に、前記シートに対して折り加工を行う折りモ
    ードと、折り加工を行わない折り無しモードとを選択可
    能なシート折り装置を備え、 前記変更手段は、前記折りモードの選択に対応して、前
    記挟み幅を、前記加工シートの実質的なシート幅と同等
    又はこれよりも若干広く設定する、 ことを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動機構は、前記折りモードの選択
    時における前記少なくとも一方の整合部材の移動速度
    を、前記折り無しモードの選択時における前記少なくと
    も一方の整合部材の移動速度よりも遅くする、 ことを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動機構は、前記折りモードの選択
    時における前記少なくとも一方の整合部材の加速度を、
    前記折り無しモードの選択時における前記少なくとも一
    方の整合部材の加速度よりも小さくする、 ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のシート処
    理装置。
JP8139335A 1996-05-31 1996-05-31 シート処理装置 Pending JPH09315659A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018587A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 後処理装置及び後処理方法

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