JPH09315119A - 牽引装置 - Google Patents

牽引装置

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Publication number
JPH09315119A
JPH09315119A JP8138385A JP13838596A JPH09315119A JP H09315119 A JPH09315119 A JP H09315119A JP 8138385 A JP8138385 A JP 8138385A JP 13838596 A JP13838596 A JP 13838596A JP H09315119 A JPH09315119 A JP H09315119A
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JP
Japan
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pin
rod
traction
wire
lock
Prior art date
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Application number
JP8138385A
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English (en)
Inventor
Tomoji Odamura
友治 小田村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両走行時などに発生した振動や、被牽引車
からの突き上げなどにより、連結位置にあるトラクショ
ンピンがカップリングブラケットから抜ける方向に力を
受けた場合、この力を、油漏れの恐れのある油圧シリン
ダ側に及ぼさずに、トラクションピンをロックさせる。 【解決手段】 トラクションピン7が車体後部のカップ
リングブラケット19に係止されて被牽引車に対し連結
位置となった状態で、油圧シリンダ9のロッド17がさ
らに進出してオーバストローク動作し、ロッド17とリ
ンク機構11とを連結する連結ピン33がリンク機構1
1側に形成した長孔21c内を移動する。連結ピン33
にはワイヤチューブ35内に移動可能に収容されたワイ
ヤ37の一端を接続し、ワイヤ37の他端はカップリン
グブラケット19側に設けたロック部材39に接続して
ある。連結ピン33の長孔21cでの移動により、ワイ
ヤ37を介してロック部材39が押されて回動しトラク
ションピン7をロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体後部に設け
た係止具に対して被牽引車を連結固定するためのトラク
ションピンを、液圧シリンダのロッドの進退移動によ
り、リンク機構を介して連結位置と非連結位置との間を
上下動させる牽引装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、車両走行
時などに発生した振動や、被牽引車からの突き上げなど
により、連結位置にあるトラクションピンが係止具から
抜ける方向に力が作用したとき、この力を、液漏れの恐
れのある液圧シリンダ側に及ぼさずに、トラクションピ
ンをロックさせることを目的としている。
【0003】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、被牽引車側に一端が連結され
た牽引具の他端側を、車体後部に設けた係止具に係止固
定することで車体後部に連結可能な連結位置および、前
記係止固定状態が解除される非連結位置の各位置相互間
を上下動するトラクションピンと、このトラクションピ
ンを上下動させるためにロッドが進退移動する液圧シリ
ンダと、この液圧シリンダの前記ロッドの先端と前記ト
ラクションピンとを連結してロッドの進退移動動作をト
ラクションピンの上下動作に変換するリンク機構とをそ
れぞれ備えた牽引装置において、前記ロッドとリンク機
構との連結部は、連結孔に連結ピンが挿入された構造で
あり、前記ロッドとリンク機構とのいずれか一方の連結
孔を、前記トラクションピンが、前記ロッドの進出に伴
う自重による下降により前記連結位置となった状態で、
前記ロッドがさらに進出しオーバストローク動作して前
記連結ピンが移動可能となる移動領域を備えたものと
し、前記係止具には、前記トラクションピンが連結位置
となった状態で、トラクションピンをロック可能なロッ
ク部材を移動可能に設け、このロック部材と前記連結ピ
ンとをワイヤで連結するとともに、このワイヤが移動可
能に収容されるワイヤチューブの一端を、前記移動領域
を形成したロッドまたはリンク機構のいずれか一方側
に、他端を係止具側にそれぞれ固定した構成としてあ
る。
【0004】上記構成によれば、トラクションピンが下
降して連結位置となった状態で、液圧シリンダのロッド
がさらに進出してオーバストローク動作がなされると、
連結ピンが移動領域内を移動してワイヤとワイヤチュー
ブとが相対移動し、連結ピン側におけるワイヤのワイヤ
チューブからの露出部が係止具側に変位し、この変位動
作に伴って係止具側にてワイヤがワイヤチューブから突
出移動し、これと同時ロック部材が移動してトラクショ
ンピンをロックする。
【0005】第2に、第1の構成において、移動領域
は、リンク機構側に設けられた長孔であり、ワイヤチュ
ーブの一端は、前記長孔に対し、ロッドのオーバストロ
ーク動作に伴う連結ピンの移動方向前方側におけるリン
ク機構に固定されている。
【0006】上記構成によれば、液圧シリンダにおける
ロッドのオーバストローク動作により連結ピンが長孔内
を移動し、これに伴いワイヤが、ワイヤチューブ内を移
動して係止具側から突出し、これと同時に、ワイヤがロ
ック部材を移動させてトラクションピンをロックする。
【0007】第3に、第1の構成において、移動領域
は、液圧シリンダのロッド側に設けられてロッドの進退
移動方向に延長された長孔であり、ワイヤチューブの一
端は、前記長孔に対し、前記ロッドの後退方向側におけ
るロッドに固定されている。
【0008】上記構成によれば、液圧シリンダにおける
ロッドのオーバストローク動作により連結ピンが長孔内
を移動し、これに伴いロッドに一端が固定されたワイヤ
チューブがワイヤに対して移動してワイヤの露出部が連
結ピン側から係止具側に変位し、この変位動作に伴って
係止具側にてワイヤがワイヤチューブから突出移動し、
これと同時にロック部材が移動してトラクションピンを
ロックする。
【0009】第4に、第1の構成において、ロック部材
は、ワイヤが連結された先端側のアーム部が係止具に対
して回動支持部を中心に回動可能であり、液圧シリンダ
におけるロッドのオーバストローク動作により、前記ア
ーム部が、前記ワイヤの移動に伴い回動してトラクショ
ンピンをロックする構造である上記構成によれば、液圧
シリンダにおけるロッドのオーバストローク動作によ
り、ロック部材のアーム部が回動支持部を中心に回動し
てトラクションピンをロックする。
【0010】第5に、第1の構成において、ロック部材
は、ワイヤの端部に設けられてワイヤとともに移動可能
なロックピンで構成され、このロックピンが、トラクシ
ョンピンおよび係止具側にそれぞれ設けられたロック孔
に、前記ワイヤの移動に伴い挿入されてトラクションピ
ンをロックする構造である。
【0011】上記構成によれば、液圧シリンダにおける
ロッドのオーバストローク動作により、ロックピンが移
動してトラクションピンおよび係止具の各ロック孔に挿
入され、これによりトラクションピンがロックされる。
【0012】
【発明の効果】第1の発明によれば、トラクションピン
が連結位置となった状態からさらに液圧シリンダのロッ
ドが進出してオーバストローク動作し、ロッドとリンク
機構とを連結する連結ピンを移動させて連結ピンに接続
されたワイヤを介してロック部材を移動させトラクショ
ンピンをロックする構成したため、車両走行時などに発
生した振動や、被牽引車からの突き上げなどにより、連
結位置にあるトラクションピンが係止具から抜ける方向
に力が作用しても、この力が液漏れの恐れのある液圧シ
リンダ側に及ぶことなくトラクションピンの抜けを防止
することができる。
【0013】第2の発明によれば、液圧シリンダのロッ
ドのオーバストローク動作に伴う連結ピンの移動領域
を、リンク機構側に設けた長孔とするとともに、ワイヤ
チューブの一端を、長孔に対し、ロッドの進出動作に伴
う連結ピンの移動方向前方側におけるリンク機構に固定
する構成としたため、前記オーバストローク動作による
連結ピンの長孔内の移動によりワイヤがワイヤチューブ
内を移動し、ロック部材を移動させてトラクションピン
に対してロックし、これにより連結位置にあるトラクシ
ョンピンが係止具から抜ける方向に力が作用しても、こ
の力が液圧シリンダ側に及ぶことなくトラクションピン
の抜けを防止することができる。
【0014】第3の発明によれば、液圧シリンダのロッ
ドのオーバストローク動作に伴う連結ピンの移動領域
を、液圧シリンダのロッド側にてその進退移動方向に延
長された長孔とするとともに、ワイヤチューブの一端
を、長孔に対し、ロッドの後退方向側におけるロッドに
固定する構成としたため、前記オーバストローク動作に
よる連結ピンの長孔内の移動により、ワイヤチューブが
ワイヤに対して移動すると同時に、係止具側のワイヤが
ワイヤチューブから突出移動し、これに伴いロック部材
が移動してトラクションピンをロックし、これにより連
結位置にあるトラクションピンが係止具から抜ける方向
に力が作用しても、この力が液圧シリンダ側に及ぶこと
なくトラクションピンの抜けを防止することができる。
【0015】第4の発明によれば、液圧シリンダにおけ
るロッドのオーバストローク動作により、ロック部材の
アーム部が回動支持部を中心に回動してトラクションピ
ンをロックする構成としたため、連結位置にあるトラク
ションピンが係止具から抜ける方向に力が作用しても、
この力が液圧シリンダ側に及ぶことなくトラクションピ
ンの抜けを防止することができる。
【0016】第5の発明によれば、液圧シリンダにおけ
るロッドのオーバストローク動作により、ロックピンが
移動してトラクションピンおよび係止具の各ロック孔に
挿入され、これによりトラクションピンがロックされる
構成としたため、連結位置にあるトラクションピンが係
止具から抜ける方向に力が作用しても、この力が液圧シ
リンダ側に及ぶことなくトラクションピンの抜けを防止
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0018】図1は、この発明の実施の一形態を示す牽
引装置1の斜視図、図2は同側面図、図3は、牽引装置
1を、車体後部に設置したウエイト3の車体後部側に備
えた牽引車の側面図である。この牽引装置1は、図示し
ない被牽引車に一端が連結された牽引具5の他端を車体
側に連結するためのトラクションピン7と、トラクショ
ンピン7を上下動させる駆動源となる液圧シリンダとし
ての油圧シリンダ9と、油圧シリンダ9と前記トラクシ
ョンピン7とを連結するリンク機構11とから構成され
ている。
【0019】上記したウエイト3は、上面3a,後端面
3b,上面3aと後端面3bとの間に形成された傾斜面
3cとをそれぞれ備えている。油圧シリンダ9は、上面
3aの車体後部側において、ボルト13により固定され
た取付ブラケット15に支持軸16を中心に回動可能に
装着されており、車体の適宜位置に設置された図示しな
い油圧ユニットによる作動油の供給動作により、ロッド
17が車体前後方向に向けて進退移動する。
【0020】トラクションピン7は、ウエイト3の後端
面3bに固定された係止具としてのカップリングブラケ
ット19に係止固定可能であり、この係止固定状態で牽
引具5の他端側を車体後部に連結可能な連結位置(図1
〜図3の状態)および、この連結位置から上昇して前記
係止固定状態が解除される非連結位置の各位置相互間を
上下動する。カップリングブラケット19は後端面3b
に固定する固定板19aと、固定板19aから車体後方
に突出する三枚の係止板19bとからなり、各係止板1
9bに、トラクションピン7が挿入される挿入孔19c
が形成されている。一方、牽引具5にもトラクションピ
ン7が挿入される挿入孔5aが形成されている。
【0021】トラクションピン7は、上記係止板19b
の挿入孔19cおよび牽引具5の挿入孔5aに挿入され
るピン部7aと、ピン部7aの上端に形成された頭部7
bとから構成され、頭部7bは、挿入孔19cの内径よ
り大きな外径を備えたフランジ部7cを備え、このフラ
ンジ部7cが最上部の係止板19b上に接触した状態で
前記係止固定状態となる。
【0022】リンク機構11は、油圧シリンダ9におけ
るロッド17の車体前後方向の進退動作を、トラクショ
ンピン7の上下動作に変換するもので、上部リンク21
と下部リンク23とから構成されている。上部リンク2
1の上部側の一端が、ウエイト3の傾斜面3cの上部に
装着された一対のブラケット25に、支持ピン27を介
して回転可能に連結されるとともに、下部リンク23の
下部側の一端が、トラクションピン7の頭部7bにピン
29を介して回転可能に連結され、これら各リンク2
1,23の他端相互は、ピン31を介して回転可能に連
結されている。
【0023】ピン31が装着される上部リンク21の下
部リンク23側の端部には、ウエイト3の傾斜面3cに
向けて突出する突出部21aが形成され、この突出部2
1aは、傾斜面3cに当接することで、リンク機構11
のストッパとなる。
【0024】油圧シリンダ9におけるロッド17の端部
17aは、図1に示されるように二股状に形成されてそ
の先端には下方に突出する凸部17bが形成され、この
凸部17bに設けた丸孔からなる連結孔に、上部リンク
21との連結に使用する連結ピン33が挿入されてい
る。一方、上部リンク21のロッド17側の端部近傍に
は膨大部21bが形成され、この膨大部21bは、前記
ロッド端部17aの二股状部位相互間に配置されてい
る。上記膨大部21bには、上部リンク21の長手方向
とほぼ同方向に長い移動領域としての長孔21cが形成
されており、この長孔21c内に前記連結ピン33が移
動可能に挿入されている。
【0025】上記連結ピン33のロッド端部17aから
側方に突出した部位には、可撓性のワイヤチューブ35
内に移動可能に収容されたワイヤ37の一端が接続さ
れ、ワイヤ37の他端は、カップリングブラケット19
の最上部の係止板19b上に設けられたロック部材39
に接続されている。ロック部材39は、最上部の係止板
19bにてトラクションピン7の車体前方側(図2中で
左側)部位に設けられた回動支持部となる支持軸41
に、先端側のワイヤ37が接続されたアーム部39a
が、図1の実線で示すアンロック位置と二点鎖線で示す
ロック位置との間を、回動可能である。ロック部材39
のアーム部39aは、上記二点鎖線で示すロック位置と
なったとき、トラクションピン7のフランジ部7c上に
位置して、トラクションピン7の抜け止めがなされる。
【0026】ワイヤチューブ35は、連結ピン33側の
一端が、前記長孔21cに対し、ロッド17の進出動作
に伴う連結ピン33の移動方向前方側における上部リン
ク21の側面に、チューブブラケット43を介して固定
されている。一方、ワイヤチューブ35のカップリング
ブラケット19側の他端は、ロック部材39のアーム部
39aを間に挟んでトラクションピン7と反対側の係止
板19b上に、チューブブラケット45を介して固定さ
れている。
【0027】トラクションピン7を間に挟んで上記ロッ
ク部材39の支持軸41と反対側の支持板19b上に
は、L字型のロック片47が装着されている。ロック片
47は、ロック部材39のアーム部39aが二点鎖線で
示すロック位置となったとき、アーム部39a先端の上
部を覆う固定部47aを備えている。
【0028】上記図1および図2に示す状態は、トラク
ションピン7がカップリングブラケット19に係止され
て被牽引車側の牽引具5に対して連結位置となっている
が、この状態から、油圧シリンダ9が作動してロッド1
7が後退すると、上部リンク21が支持ピン27を中心
に左方向に回動し、この回動に伴って下部リンク23を
介してトラクションピン7が上昇し、トラクションピン
7は牽引具5に対して非連結位置となる。連結位置から
非連結位置への移行の際には、ロッド17がリンク機構
11を引張ることになるので、ロッド17と上部リンク
21とを連結する連結ピン33は、図4に示すように、
長孔21c内にて常時油圧シリンダ9側に位置してい
る。
【0029】上記非連結位置から油圧シリンダ9のロッ
ド17が進出すると、リンク機構11およびトラクショ
ンピン7は、自重により上記とは逆に下降する方向に移
動し、トラクションピン7は図1および図2に示す連結
位置となる。非連結位置から連結位置に移行する際に
は、ロッド17とリンク機構11とを連結する連結ピン
33は、リンク機構11およびトラクションピン7が自
重により下降するので、上記した連結位置から非連結位
置へ移行する際と同様に、長孔21c内にて油圧シリン
ダ9側に常時位置していることになる。このとき、カッ
プリングブラケット19側のロック部材39は、カップ
リングブラケット19を中心とした平面図である図5に
示すように、アーム部39aがトラクションピン7から
離れてアンロック位置となっており、トラクションピン
7の上昇下降が可能である。
【0030】図1および図2に示すトラクションピン7
の連結位置から、油圧シリンダ9のロッド17がさらに
進出して、いわゆるオーバストローク動作がなされる
と、油圧シリンダ9自体が支持軸16を中心に右方向に
回動しつつ、連結ピン33が長孔21c内を下部リンク
23側に向かって移動し、図6の状態となる。連結ピン
33の長孔21cでの移動に伴って、ワイヤ37も同方
向に移動してワイヤチューブ35内に入り込み、これと
同時にカップリングブラケット19側では、ワイヤ37
がワイヤチューブ35から突出移動し、ロック部材39
を図5のアンロック位置から図7のロック位置(図1の
二点鎖線位置)まで回動させる。
【0031】上記図7のロック位置では、ロック部材3
9のアーム部39aは、トラクションピン7のフランジ
部7cと、ロック片47の固定部47aとの間に位置し
てトラクションピン7のロックがなされる。これによ
り、車両走行中での振動や、被牽引車からの突き上げな
どにより、トラクションピン7が上方へ抜ける方向に力
が作用しても、トラクションピン7は、フランジ部7c
がロック部材39によって押さえられるので、トラクシ
ョンピン7の浮きが防止され、被牽引車の外れが回避さ
れる。
【0032】このように、トラクションピン7がロック
部材39によりロックされているので、トラクションピ
ン7が上方へ抜ける方向に作用する力は、油圧シリンダ
9に直接及ぶことはなく、この結果油漏れを防止できて
油圧シリンダ9を必要以上に大型化せずに済むと同時
に、油圧シリンダ9に接続される油圧回路内に、トラク
ションピン7の浮き防止のためのチェックバルブが不要
となり、油圧回路の簡素化が達成される。
【0033】図8および図9は、図4に示した上部リン
ク21の長孔21cに代えて切り欠き孔21dを連結ピ
ン33の移動領域とした例である。この切り欠き孔21
dは、ワイヤチューブ35側に開口部21eが形成さ
れ、連結ピン33が、トラクションピン7が上昇下降す
る図8の状態と、油圧シリンダ9のロッド17がオーバ
ストーク動作してトラクションピン7をロックする図9
に示す状態との間を移動する。
【0034】図10ないし図12は、前記図1に示した
ロック部材39に代わるロック構造を示している。図1
0は、分解斜視図で、トラクションピン7の頭部7bに
は、固定板19aに向けて突出する突出片7dが形成さ
れ、突出片7dにはロック孔7eが設けられている。カ
ップリングブラケット19の最上部の係止板19b上に
は、上記突出片7dが入り込むほぼU字状のロックピン
ガイド49が固定され、ロックピンガイド49には、ト
ラクションピン7側のロック孔7eに整合可能なロック
孔49aが二つ形成されている。
【0035】一方、ワイヤ37の端部には、前記ロック
孔7e,49aに挿入可能なロック部材としてのロック
ピン51が固定され、ワイヤ37が収納されるワイヤチ
ューブ35の端部は、図11および図12に示すよう
に、上記ロックピンガイド49の側方における係止板1
9b上に固定されたチューブブラケット53に固定され
ている。
【0036】図11は、ロックピン51がアンロック位
置にある状態で、このときロックピン51の先端はロッ
クピンガイド49の一方のロック孔49a内に位置して
いる。このアンロック位置で、油圧シリンダ9の作動に
基づくトラクションピン7の上昇下降動作がなされ、ト
ラクションピン7が下降して連結位置となった状態か
ら、油圧シリンダ9のロッド17がさらに進出してオー
バストローク動作がなされると、連結ピン33の移動に
伴うワイヤ37の図11中での左方向への移動により、
ロックピン51はトラクションピン7のロック孔7eお
よび、ロックピンガイド49の他方のロック孔49a内
に入り込み、トラクションピン7がロックされた状態と
なる。
【0037】図13は、油圧シリンダ9におけるロッド
17の端部17aに、連結ピン33の移動領域となる長
孔17cを設けたもので、上部リンク21側の連結ピン
33が挿入される連結孔は丸孔21fとしてある。図1
4および図15に示すように、連結ピン33に接続され
るワイヤ37は、ロッド17の後退方向に延長され、こ
のワイヤ37が収容されるワイヤチューブ35は、ロッ
ド端部17aの基端側の側面に固定されたチューブブラ
ケット55に固定されている。
【0038】図14は、連結ピン33がロッド17の進
出方向前方側に位置し、この状態でロッド17の進退移
動に基づきトラクションピン7が上昇下降する。上記図
14の状態で、かつトラクションピン7が連結位置とな
った状態から、ロッド17がさらに図14中で右方向に
進出してオーバストローク動作がなされると、図15に
示すように、ロッド端部17aに固定されたワイヤチュ
ーブ35もワイヤ37を飲み込むように同方向移動し、
これと同時にカップリングブラケット19側では、ワイ
ヤ37が前記連結ピン33側で飲み込まれた分だけワイ
ヤチューブ35から突出し、図1の例でみればロック部
材39が実線の位置から二点鎖線の位置まで移動し、ト
ラクションピン7に対してロック状態となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す牽引装置の斜視
図である。
【図2】図1の牽引装置の側面図である。
【図3】図1の牽引装置を、車体後部に設置したウエイ
トの車体後部側に備えた牽引車の側面図である。
【図4】図1の牽引装置におけるトラクションピンが上
昇下降する際での上部リンクの連結ピン位置を示す動作
説明図である。
【図5】図1の牽引装置におけるトラクションピンが上
昇下降する際でのロック部材の位置を示す動作説明図で
ある。
【図6】図1の牽引装置におけるトラクションピンをロ
ックする際での上部リンクの連結ピン位置を示す動作説
明図である。
【図7】図1の牽引装置におけるトラクションピンをロ
ックする際でのロック部材の位置を示す動作説明図であ
る。
【図8】図1の牽引装置の上部リンクにおける連結ピン
の移動領域を切り欠き孔とした例を示す図4に相当する
動作説明図である。
【図9】図1の牽引装置の上部リンクにおける連結ピン
の移動領域を切り欠き孔とした例を示す図6に相当する
動作説明図である。
【図10】図1の牽引装置のロック部材をロックピンと
した例を示す要部の分解斜視図である。
【図11】図10のロックピンをアンロック位置とした
場合の平面図である。
【図12】図10のロックピンをロック位置とした場合
の平面図である。
【図13】図1の牽引装置における連結ピンが移動する
長孔を油圧シリンダのロッド側に設けた例を示す要部の
分解斜視図である。
【図14】図13の例におけるロッド端部の図4に相当
する動作説明図である。
【図15】図13の例におけるロッド端部の図6に相当
する動作説明図である。
【符号の説明】
5 牽引具 7 トラクションピン 7e,49a ロック孔 9 油圧シリンダ(液圧シリンダ) 11 リンク機構 17 ロッド 17c,21c 長孔(連結孔、移動領域) 19 カップリングブラケット(係止具) 21d 切り欠き孔(連結孔、移動領域) 33 連結ピン 35 ワイヤチューブ 37 ワイヤ 39 ロック部材 39a アーム部 41 支持軸(回動支持部) 51 ロックピン(ロック部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被牽引車側に一端が連結された牽引具の
    他端側を、車体後部に設けた係止具に係止固定すること
    で車体後部に連結可能な連結位置および、前記係止固定
    状態が解除される非連結位置の各位置相互間を上下動す
    るトラクションピンと、このトラクションピンを上下動
    させるためにロッドが進退移動する液圧シリンダと、こ
    の液圧シリンダの前記ロッドの先端と前記トラクション
    ピンとを連結してロッドの進退移動動作をトラクション
    ピンの上下動作に変換するリンク機構とをそれぞれ備え
    た牽引装置において、前記ロッドとリンク機構との連結
    部は、連結孔に連結ピンが挿入された構造であり、前記
    ロッドとリンク機構とのいずれか一方の連結孔を、前記
    トラクションピンが、前記ロッドの進出に伴う自重によ
    る下降により前記連結位置となった状態で、前記ロッド
    がさらに進出しオーバストローク動作して前記連結ピン
    が移動可能となる移動領域を備えたものとし、前記係止
    具には、前記トラクションピンが連結位置となった状態
    で、トラクションピンをロック可能なロック部材を移動
    可能に設け、このロック部材と前記連結ピンとをワイヤ
    で連結するとともに、このワイヤが移動可能に収容され
    るワイヤチューブの一端を、前記移動領域を形成したロ
    ッドまたはリンク機構のいずれか一方側に、他端を係止
    具側にそれぞれ固定したことを特徴とする牽引装置。
  2. 【請求項2】 移動領域は、リンク機構側に設けられた
    長孔であり、ワイヤチューブの一端は、前記長孔に対
    し、ロッドのオーバストローク動作に伴う連結ピンの移
    動方向前方側におけるリンク機構に固定されていること
    を特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  3. 【請求項3】 移動領域は、液圧シリンダのロッド側に
    設けられてロッドの進退移動方向に延長された長孔であ
    り、ワイヤチューブの一端は、前記長孔に対し、前記ロ
    ッドの後退方向側におけるロッドに固定されていること
    を特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  4. 【請求項4】 ロック部材は、ワイヤが連結された先端
    側のアーム部が係止具に対して回動支持部を中心に回動
    可能であり、液圧シリンダにおけるロッドのオーバスト
    ローク動作により、前記アーム部が、前記ワイヤの移動
    に伴い回動してトラクションピンをロックする構造であ
    ることを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  5. 【請求項5】 ロック部材は、ワイヤの端部に設けられ
    てワイヤとともに移動可能なロックピンで構成され、こ
    のロックピンが、トラクションピンおよび係止具側にそ
    れぞれ設けられたロック孔に、前記ワイヤの移動に伴い
    挿入されてトラクションピンをロックする構造であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
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