JPH09314844A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH09314844A
JPH09314844A JP14052596A JP14052596A JPH09314844A JP H09314844 A JPH09314844 A JP H09314844A JP 14052596 A JP14052596 A JP 14052596A JP 14052596 A JP14052596 A JP 14052596A JP H09314844 A JPH09314844 A JP H09314844A
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Hitoshi Minemoto
仁史 峯本
Yoshihiro Hagiwara
良広 萩原
Junichi Suetsugu
淳一 末次
Ryosuke Uematsu
良介 上松
Tadashi Mizoguchi
忠志 溝口
Hitoshi Takemoto
人司 竹本
Kazuo Shima
和男 島
Toru Yakushiji
徹 薬師寺
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Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒子の飛翔遅れ、ドットの不均一、不吐出を
防ぎ、高品質の画像を形成することができるインクジェ
ット記録装置を得ること。 【解決手段】 本発明は、顔料系インク210が満たさ
れているインクケース201と、上記顔料系インク21
0中の色材粒子を電気泳動現象によりインク吐出口20
2へ集中させるための電気泳動電極203と、インク吐
出口202へ集中した色材粒子を記録媒体204へ向け
て排出させるための複数の排出電極205、205、・・
・と、排出電極205、205、・・・へ電圧を印加する排
出電極電圧制御部115と、排出電極電圧制御部115
の出力電圧を制御する制御部114とを備え、制御部1
14は、色材粒子の排出を行わない排出電極205に色
材粒子の排出が起こらない程度の小さい振幅でかつ短い
パルス幅の電圧を常時印加するように排出電極電圧制御
部115を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に顔料系インク中の、電気泳動現象によ
り移動する色材粒子を制御するようにしたインクジェッ
ト記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のインクジェット記録装置
の印字部の構成を示す斜視図である。この図において、
100は板状の基板である。201は、基板100と自
身との間にインク室を形成してなるインクケースであ
り、その側板201aが基板100に取り付けられてい
る。このインクケース201の上面には、インク供給口
206とインク排出口207が各々形成されており、こ
れらインク供給口206およびインク排出口207は、
図示しないチューブを介して、インクタンク(図示略)
へ各々接続されている。
【0003】すなわち、上記インクタンクからは、チュ
ーブを介してインク供給口206へ顔料系インク210
がインクケース201内へ供給され、さらに、インク排
出口207からはチューブを介して顔料系インク210
がインクタンクへ戻る。つまり、顔料系インク210
は、インクタンクとインクケース201との間をチュー
ブを介して循環しており、また、インクケース201内
の顔料系インク210には、インクタンクよりチューブ
を介して背圧が付与されている。
【0004】203は、インクケース201内の側板2
01aに取り付けられた電気泳動電極であり、顔料系イ
ンク210中の色材粒子を電気泳動現象により後述する
インク吐出口202、202、・・・へ集中させるための
ものである。205、205、・・・は、基板100上に
一定間隔をおいて配設された複数の排出電極であり、電
気泳動電極203によりインク吐出口202に集中した
色材粒子を記録媒体204へ向けて排出させるためのも
のである。
【0005】208、208、・・・は、排出電極20
5、205、・・・の各先端部上に各々配設された流路壁
であり、基板100とインクケース201の平行板20
1bとの間に形成された空間を、一定間隔をおいて隔て
いる。これら流路壁208と流路壁208との間にはイ
ンク吐出口202、202、・・・が各々形成されてい
る。
【0006】209は、電気泳動電極203および排出
電極205、205、・・・に対向配置された対向電極で
あり、抵抗を介して接地されている。記録媒体204
は、排出電極205、205、・・・と対向電極209と
の間に設けられており、対向電極209に近接するよう
にして配置されている。この記録媒体204は、印刷時
において、図示しない搬送装置により1ライン毎づつ同
図上方(または、下方)へ搬送される。
【0007】次に上述した従来のインクジェット記録装
置の動作について説明する。以下に説明するインクジェ
ット記録装置は、帯電している色材粒子を含んでいる顔
料系インクに電界を加えると色材粒子が電界の下で一方
向に動くという電気泳動現象を動作原理としている。
【0008】図4において、電気泳動電極203に図6
(a)に示す一定の電気泳動電極印加電圧V1の電圧が
印加されると、インクケース201内部には、電気泳動
電極203から対向電極209へ向かう電界が発生す
る。これにより、顔料系インク210中の色材粒子がイ
ンク吐出口202へ所定の電気泳動速度で移動する。
【0009】そして、インク吐出口202まで顔料系イ
ンク210の色材粒子が移動すると、図5に示すように
排出電極205の近傍には、メニスカス316が生じ
る。続いて、図6(b)に示すパルス幅がT2のパルス
状の排出電極印加電圧V2が排出電極205へ印加され
ると、図5に示すように静電気力によって多数の色材粒
子317が排出電極205の先端部205aに移動す
る。すなわち、排出電極205の先端部205aには、
多数の色材粒子317が集中する。
【0010】これにより、色材粒子317は静電気力に
よってメニスカス力、顔料系インク210の表面張力や
粘性力等に打ち勝って、図6(b)に示すパルス状の排
出電極印加電圧V2に同期したタイミングで、図5に示
す微小な飛翔粒子群311となって排出電極205の先
端部205aから排出される。そして、この飛翔粒子群
311は、図4に示す対向電極209へ向けてさらに飛
翔し、記録媒体204上に付着する。以下、上述した動
作が繰り返されることにより、記録媒体204上に画像
が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のイン
クジェット記録装置においては、図5に示す色材粒子3
17が飛翔粒子群311となって排出電極205の先端
部205aから排出された後、排出電極205に次の色
材粒子317を排出させるためのパルス状の排出電極印
加電圧V2(図6(b)参照)が一定時間以上印加され
なかった場合、また、排出電極205からの飛翔粒子群
311の排出駆動周波数が低周波数になっている場合、
色材粒子317が排出電極205の先端部205aに移
動するための静電気力が小さくなる。
【0012】従って、上述した従来のインクジェット記
録装置においては、図7に示すようにメニスカス316
に作用する表面張力により、メニスカス316がへこん
でしまうため、排出電極205の先端部205aに集中
していた色材粒子317が排出電極205の基部に戻さ
れ、排出電極205の先端部205aには色材粒子31
7の集中がなくなってしまう。このことから、上述した
従来のインクジェット記録装置においては、排出電極2
05の先端部205aには色材粒子317が集中してい
ないため、排出電極205へ、図6(b)に示す排出電
極印加電圧V2を印加しても、色材粒子317が、排出
電極205の基部から先端部205aまで移動するのに
相当の時間がかかるため、色材粒子317の飛翔遅れお
よび不吐出、さらには図4に示す記録媒体204上に印
字されたドットに不均一が生じることにより、画像の品
質に影響を与えるという問題点があった。
【0013】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、高品質の画像を形成することができるインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、インクと、第1の電極と、前記インクを前記第1の
電極の先端部近傍へ導くインク誘導手段と、前記第1の
電極に対向配置され接地された第2の電極と、前記第1
の電極と前記第2の電極との間に設けられた記録媒体と
を有し、前記第1の電極に所定の記録電圧を印加するこ
とにより、前記第1の電極の先端部から前記インクを前
記第2の電極へ向けて排出するインクジェット記録装置
において、前記記録媒体に対する印刷を行わない間、前
記第1の電極から前記インクが排出されない大きさの記
録準備電圧を所定時間、前記第1の電極へ所定時間間隔
で印加する印加電圧制御手段を具備することを特徴とす
る。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置において、前記第1の電極
は、複数設けられており、前記印加電圧制御手段は、前
記複数の第1の電極のうち、印刷指令がなされない当該
第1の電極に対して、前記インクが排出されない大きさ
の記録準備電圧を所定時間、前記当該第1の電極へ所定
時間間隔で印加することを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の発明は、インクと、第1
の電極と、前記インクを前記第1の電極の先端部近傍へ
導くインク誘導手段と、前記第1の電極に対向配置され
接地された第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の
電極との間に設けられた記録媒体とを有し、前記第1の
電極に所定の記録電圧を印加することにより、前記第1
の電極の先端部から前記インクを前記第2の電極へ向け
て排出するインクジェット記録装置において、前記第1
の電極へ前記記録電圧が印加されてからの経過時間を計
時する計時手段と、前記記録媒体に対する印刷を行う場
合、前記計時手段の計時結果が、予め設定されている設
定時間より大のとき、前記第1の電極に対して、前記イ
ンクが排出されない大きさの記録準備電圧を、前記記録
電圧の印加時間より短い時間、印加した後、前記記録電
圧を所定時間、印加する印加電圧制御手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、図面を参照して本発明の実施形
態について説明する。図1は本発明の第1実施形態によ
るインクジェット記録装置の印字部の構成を示す図であ
る。この図において、図4の各部に対応する部分には同
一の符号を付け、その説明を省略する。図1において
は、コンピュータ112、入力インターフェース11
3、制御部114および排出電極電圧制御部115が新
たに設けられている。
【0018】コンピュータ112は、印字データおよび
印字制御信号(以下、総称して印字データ等と称する)
を出力する。入力インターフェース113は、コンピュ
ータ112と制御部114との間のインターフェースを
とり、上記印字データ等を制御部114で扱えるレベル
のデータに変換する。制御部114は、装置各部を制御
する。この制御部114の動作の詳細については後述す
る。排出電極電圧制御部115は、排出電極205、2
05、・・・に各々対応して設けられた直流電源115
a、115a、・・・と、排出電極205、205、・・・と
直流電源115a、115a、・・・との間に介挿された
スイッチSW、SW、・・・とを有している。
【0019】次に、上述した本発明の第1実施形態によ
るインクジェット記録装置の動作について説明する。ま
ず、装置に電源が供給されると、制御部114は、図示
しない電気泳動電極制御部に対して、初期設定指令をな
す。これにより、上記電気泳動電極制御部は、電気泳動
電極203に図6(a)に示す一定の電気泳動電極印加
電圧V1を印加する。これにより、前述した動作と同様
にして、インクケース201内の顔料系インク210中
の色材粒子がインク吐出口202へ向けて所定の電気泳
動速度で移動する。
【0020】そして、上述した色材粒子がインク吐出口
202まで移動すると、図5に示すように排出電極20
5の近傍にはメニスカス316が生じる。ここで、今、
図1に示すコンピュータ112から入力インターフェー
ス113を介して印字データ等が制御部114へ出力さ
れたものとすると、制御部114は、排出電極205へ
印加すべき電圧に応じた電圧信号Svを排出電極電圧制
御部115へ出力する。
【0021】これにより、排出電極電圧制御部115
は、入力された電圧信号Svに応じた電圧を、直流電源
115aよりスイッチSWを介して印字データ等により
指定された排出電極205へ印加する。この印加電圧に
より、前述した動作と同様にして、図5に示す排出電極
205の先端部205aには、多数の色材粒子317が
集中して、さらに、上記先端部205aからは、複数の
色材粒子317が同図に示す飛翔粒子群311となっ
て、図1に示す対向電極209(記録媒体204)へ向
けて排出される。そして、上記飛翔粒子群311は、記
録媒体204上に付着する。
【0022】今、図5に示すように排出電極205の先
端部205aから飛翔粒子群311が、排出された直後
において、コンピュータ112より入力インターフェー
ス113を介して入力された印字データ等が、記録媒体
204に対する印字を行わない旨のものであると、制御
部114は、図2(a)に示す記録準備電圧Vocを上記
印字データに対応する排出電極205へ印加すべく、上
記記録準備電圧Vocに対応する電圧信号Svを排出電極
電圧制御部115へ出力する。
【0023】ここで、図2(a)に示す記録準備電圧V
ocは、そのパルス幅がToc(時刻t2ー時刻t1)であっ
て、かつ、繰り返し周期がTfとされている。また、上
記記録準備電圧Vocの大きさは、図7に示すように表面
張力によってメニスカス316に凹みが生じず、かつ、
色材粒子317が排出電極205の先端部205aから
排出されない程度とされている。すなわち、記録準備電
圧Vocは、排出電極205の無電圧状態によって上記メ
ニスカス316がくぼむのを防ぐ役目をしている。
【0024】そして、図1に示す制御部114から上述
した記録準備電圧Vocに対応する電圧信号Svが出力さ
れると、排出電極電圧制御部115は、図2(a)に示
す時刻t1から時刻t2までの間に、直流電源115aか
ら記録準備電圧Vocを図1に示すスイッチSWを介し
て、当該排出電極205へ印加する。これにより、図5
に示すように、メニスカス316がくぼまず、しかも、
色材粒子317が排出電極205の先端部205aに集
中した状態が維持される。ただし、同図に示す色材粒子
317は、排出電極205の先端部205aから排出さ
れないが、排出される1歩手前の状態にある。
【0025】そして、図2(a)に示す時刻t2以降に
なると、排出電極205に印加されている記録準備電圧
Vocがゼロとなるため、図2(a)に示すメニスカス3
16が徐々にくぼみ始め、排出電極205の先端部20
5aに集中している色材粒子317が同図に示すZ方向
へ移動する。
【0026】そして、今、図2(a)に示す時刻t3に
なると、再び、排出電極205には、図1に示す排出電
極電圧制御部115の直流電源115aよりスイッチS
Wを介して、記録準備電圧Vocが印加される。これによ
り、図2(a)に示すメニスカス316のくぼみが解消
され、再び、色材粒子317が排出電極205の先端部
205aに集中する。
【0027】なお、図2(a)に示す時刻t2から時刻
t3までの期間においては、排出電極205の先端部2
05aに集中している色材粒子317の数が徐々に減少
するものの、この減少数は、集中している色材粒子31
7の総数に比して無視できる数である。
【0028】そして、今、図2(a)に示す時刻t3と
なると、再び、排出電極205には、記録準備電圧Voc
が印加される。これにより、上述した動作と同様にし
て、排出電極205の先端部205aに集中している色
材粒子317の数が増加する。
【0029】そして、今、図2(b)に示す時刻t5に
おいて、図1に示すコンピュータ112より入力インタ
ーフェース113を介して、印字すべき旨の印字データ
等が制御部114へ入力されると、制御部114は、図
2(b)に示す記録準備電圧Vpに対応する電圧信号Sv
を排出電極電圧制御部115へ出力する。これにより、
排出電極電圧制御部115は、図2(a)に示す時刻t
5において記録電圧Vocをゼロにするとともに、当該排
出電極205に、図2(b)に示す記録電圧Vpを印加
する。この記録電圧Vpは、その大きさが記録準備電圧
Vocより大であって、かつ、そのパルス幅Tが記録準備
電圧Vocのパルス幅Tocより大とされている。
【0030】この結果、図5に示す排出電極205の先
端部205aの電位が上昇することにより、十分な静電
気力が付与されれば即座に先端部205aから排出され
る状態にある色材粒子317は、メニスカス力、顔料系
インク210の表面張力や粘性力に打ち勝って同図に示
す飛翔粒子群311となって、上記先端部205aから
排出される(図2(b):時刻t6参照)。そして、上
記飛翔粒子群311は、図1に示す対向電極209方向
へ飛翔し、さらに、その飛翔途中にある記録媒体204
に付着する。
【0031】そして、図2(a)に示す時刻t7になる
と、再び、排出電極205には、記録準備電圧Vocが印
加される。以後、上述した動作が繰り返されることによ
り、記録媒体204には、画像が形成される。
【0032】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態によるインクジェット記録装置について説明する。
この第2実施形態によるインクジェット記録装置の基本
的構成は、図1に示す第1実施形態によるインクジェッ
ト記録装置と同一であるため、その説明を省略する。
【0033】以下、本発明の第2実施形態によるインク
ジェット記録装置の動作について説明する。図1におい
て、装置に電源が供給されると、前述した動作と同様に
して、制御部114により、図示しない電気泳動電極制
御部に対して、初期設定指令がなされ、電気泳動電極2
03には、図6(a)に示す一定の電気泳動電極印加電
圧V1が印加される。これにより、図5に示すように排
出電極205の近傍にはメニスカス316が生じる。
【0034】ここで、今、図1に示すコンピュータ11
2から入力インターフェース113を介して印字データ
等が制御部114へ出力されると、制御部114は、排
出電極205へ印加すべき電圧に応じた電圧信号Svを
排出電極電圧制御部115へ出力する。
【0035】これにより、図1に示す排出電極電圧制御
部115は、図3(a)に示す時刻t1において、上記
印字データ等により指定された当該排出電極205へ、
直流電源115aより、スイッチSWを介して記録電圧
Vpを印加する。この記録電圧Vpは、パルス幅がTnと
されており、図5に示す排出電極205の先端部205
aに集中している色材粒子317が、上記先端部205
aから排出されるのに十分な大きさとされている。
【0036】そして、排出電極205に記録電圧Vpが
印加されると、前述した動作と同様にして、図5に示す
排出電極205の先端部205aからは、色材粒子31
7が飛翔粒子群311となって、排出される(図3
(a):時刻t2参照)。また、図1に示す制御部11
4は、記録電圧Vpを排出電極205へ印加を開示した
時刻t1から経過した時間Sの計時を開始する。
【0037】そして、今、時刻t3において、再び、図
1に示す制御部114より電圧信号Svが排出電極電圧
制御部115へ出力されると、上述した動作と同様にし
て排出電極205には、図3(a)に示す記録電圧Vp
が印加される。これにより、図5に示す排出電極205
の先端部205aからは、飛翔粒子群311が排出され
る。
【0038】また、制御部114は、上述した計時時
刻、すなわち、前回、排出電極205へ記録電圧Vpが
印加された時刻t1から、今回、排出電極205へ記録
電圧Vpが印加された時刻t3までの時間Sと、予め設定
されている設定時間S1とを比較する。この設定時間S1
は、図5に示すメニスカス316が、図7に示すくぼん
だ状態になる時間よりかなり短い時間に設定されてい
る。
【0039】すなわち、上記時間Sが設定時間S1より
短い場合には、図5に示す排出電極205の先端部20
5aに、多数の色材粒子317が集中している状態にあ
り、他方、時間Sが設定時間S1以上である場合には、
先端部205aに、色材粒子317が集中していない状
態(図7参照)にある。
【0040】そして、制御部114は、時間Sが設定時
間S1より短い場合には、次の印字データ等が入力され
たとき、記録電圧Vp(図3(a)参照)に対応する電
圧信号Svを排出電極電圧制御部115へ出力する。一
方、制御部114は、時間Sが設定時間S1以上の場合
には、次の印字データ等が入力されたとき、後述する記
録準備電圧Voc(図3(a)参照)に対応する電圧信号
Svを排出電極電圧制御部115へ出力する。
【0041】今の場合、図3(a)に示す時間S(時刻
t3ー時刻t1)が設定時間S1より短いため、制御部1
14は、時刻t3において記録電圧Vpに対応する電圧信
号Svを排出電極電圧制御部115へ出力する。これに
より、排出電極205には、再び、記録電圧Vpが印加
される。また、時刻t3においては、制御部114は、
計時している時間Sの値をリセットした後、再び計時を
開始する。以後、上述した動作が繰り返され、時刻t5
においては、排出電極205に記録電圧Vpが印加され
る。
【0042】そして、今、時刻t5から時間S(≧設定
時間S1)経過した時刻t7において、印字データ等が入
力されると、制御部114は、上述した動作と同様にし
て、時間Sと設定時間S1とを比較する。今の場合、時
間Sが設定時間S1以上であるため、制御部114は、
時刻t7において記録準備電圧Vocに対応する電圧信号
Svを排出電極電圧制御部115へ出力する。上記記録
準備電圧Vocは、排出電極205から飛翔粒子群311
(図5参照)が排出されない程度の大きさであって、か
つ印加時間がT1(>Tn)とされている。これにより、
図5に示す色材粒子317が排出電極205の先端部2
05aへ移動して、該先端部205aには、色材粒子3
17が集中する。
【0043】そして、今、図3(a)に示す時刻t8に
なったとすると、制御部114は、記録電圧Vpに対応
する電圧信号Svを排出電極電圧制御部115へ出力す
る。これにより、排出電極205には、記録電圧Vpが
T2(<Tn)時間、印加され、図5に示す排出電極20
5の先端部205aからは、飛翔粒子群311が排出さ
れる。以後、上述した動作が繰り返され、記録媒体20
4には、画像が形成される。
【0044】以上説明したように、本発明の第2実施形
態によるインクジェット記録装置によれば、排出電極2
05に設定時間S1以上、記録電圧Vpが印加されなかっ
た場合に、まず、排出電極205に記録準備電圧Vocを
時間T1分印加させて、排出電極205の先端部205
aに色材粒子317を集中させた後、排出電極205に
記録電圧Vpを印加しているので、飛翔粒子群311の
飛翔遅れや、記録媒体204上のドットの不均一が発生
しないという効果が得られる。
【0045】すなわち、図3(b)に示す従来のインク
ジェット記録装置における記録電圧Vpのタイミングで
は、同図に示す時刻t7’において記録電圧Vpを排出電
極205に印加しても、前回の記録電圧Vpの印加時刻
t5から時間S(≧S1)経過しているため、排出電極2
05の先端部205aからは、すぐに飛翔粒子群311
が排出されないのである。
【0046】
【発明の効果】請求項1および2に記載の発明によれ
ば、記録媒体に対する印刷を行わない間、準備記録電圧
が第1の電極へ印加されるので、第1の電極に記録電圧
が印加されるとすぐにインクが第1の電極から排出され
る状態とされ、従って、第1の電極からのインク粒子の
排出遅れ、ドットの不均一、不吐出を防ぐことができ、
画像を安定化させることができるという効果が得られ
る。
【0047】請求項3に記載の発明によれば、第1の電
極に設定時間より長い時間、記録電圧が印加されない場
合であっても、第1の電極に記録電圧が印加される前に
記録準備電圧が印加されるので、請求項1および2に記
載の発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2実施形態によるインク
ジェット記録装置の印字部の構成を示す図である。
【図2】同第1実施形態によるインクジェット記録装置
において、図1に示す排出電極205に印加される記録
準備電圧Vocおよび記録電圧Vpを示す波形図である。
【図3】同第2実施形態によるインクジェット記録装置
において、図1に示す排出電極205に印加される記録
準備電圧Vocおよび記録電圧Vpを示す波形図である。
【図4】従来のインクジェット記録装置の印字部の構成
を示す斜視図である。
【図5】図4に示す排出電極205の近傍の構成を示す
拡大平面図であり、メニスカス316が発生している様
子を説明する図である。
【図6】図4に示す電気泳動電極203および排出電極
205に印加される各電圧の波形を示す図である。
【図7】図4に示す排出電極205の近傍の構成を示す
拡大平面図であり、メニスカス316が後退している様
子を示す図である。
【符号の説明】
113 入力インターフェース 114 制御部 115 排出電極電圧制御部 201 インクケース 202 インク吐出口 203 電気泳動電極 204 記録媒体 205 排出電極 209 対向電極 311 飛翔粒子群 317 色材粒子 Vp 記録電圧 Voc 記録準備電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上松 良介 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 溝口 忠志 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 島 和男 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクと、第1の電極と、前記インクを
    前記第1の電極の先端部近傍へ導くインク誘導手段と、
    前記第1の電極に対向配置され接地された第2の電極
    と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ
    た記録媒体とを有し、前記第1の電極に所定の記録電圧
    を印加することにより、前記第1の電極の先端部から前
    記インクを前記第2の電極へ向けて排出するインクジェ
    ット記録装置において、 前記記録媒体に対する印刷を行わない間、前記第1の電
    極から前記インクが排出されない大きさの記録準備電圧
    を所定時間、前記第1の電極へ所定時間間隔で印加する
    印加電圧制御手段、 を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極は、複数設けられてお
    り、 前記印加電圧制御手段は、前記複数の第1の電極のう
    ち、印刷指令がなされない当該第1の電極に対して、前
    記インクが排出されない大きさの記録準備電圧を所定時
    間、前記当該第1の電極へ所定時間間隔で印加するこ
    と、 を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 インクと、第1の電極と、前記インクを
    前記第1の電極の先端部近傍へ導くインク誘導手段と、
    前記第1の電極に対向配置され接地された第2の電極
    と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ
    た記録媒体とを有し、前記第1の電極に所定の記録電圧
    を印加することにより、前記第1の電極の先端部から前
    記インクを前記第2の電極へ向けて排出するインクジェ
    ット記録装置において、 前記第1の電極へ前記記録電圧が印加されてからの経過
    時間を計時する計時手段と、 前記記録媒体に対する印刷を行う場合、前記計時手段の
    計時結果が、予め設定されている設定時間より大のと
    き、前記第1の電極に対して、前記インクが排出されな
    い大きさの記録準備電圧を、前記記録電圧の印加時間よ
    り短い時間、印加した後、前記記録電圧を所定時間、印
    加する印加電圧制御手段と、 を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
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