JPH09312283A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JPH09312283A
JPH09312283A JP8150389A JP15038996A JPH09312283A JP H09312283 A JPH09312283 A JP H09312283A JP 8150389 A JP8150389 A JP 8150389A JP 15038996 A JP15038996 A JP 15038996A JP H09312283 A JPH09312283 A JP H09312283A
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JP
Japan
Prior art keywords
processing
gas
wafer
susceptor
platinum layer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8150389A
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English (en)
Inventor
Chishio Koshimizu
地塩 輿水
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッチング処理装置において、被処理体表面
のプラチナ層に対して、高い選択性でエッチング処理を
可能とする。 【構成】 表面にプラチナ層を有する被処理体であるウ
ェハWを、処理容器102内のサセプタ105上に載置
し、処理ガス供給源121から酸素ガスを導入後、上部
電極123及び下部電極となるサセプタ105に高周波
電力を導入することにより、高いシース電圧が得られ、
それにより高いエネルギーのプラズマが得られることか
ら、安定性の高いプラチナ層に対しても、高い選択性で
かつ高いエッチングレートで処理することが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理装置に係り、
特に被処理体、例えば半導体ウェハに対してエッチング
処理するための処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なドライエッチング装置、
例えばECRプラズマエッチング装置は、ECR磁界条
件が整った処理室内の載置台に、半導体ウェハやLCD
基板などの被処理基板を載置し、この処理室内に所定の
処理ガスを導入すると共に、高周波エネルギーを導入
し、処理室内に高密度プラズマを発生させることによ
り、ウェハの表面をエッチングするように構成されてい
る。
【0003】上記エッチング装置において使用される処
理ガスは、被処理対象物であるウェハに応じて各種処理
ガスが選択され、エッチングが行われている。
【0004】ところで最近、ウェハ上の電極配線膜にプ
ラチナ膜を用いたものがあり、そのウェハ上のプラチナ
層をエッチングする際、処理ガスには、例えばアルゴ
ン、塩素及びフッ素ガスなどが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラチ
ナは安定性の高い物質であり、他の物質との反応性が弱
いため、上記従来のエッチング装置で使用される処理ガ
ス、例えばアルゴン、塩素及びフッ素ガスなどでは、プ
ラチナ層をエッチングする際には高い選択性が得られ
ず、従って、プラチナ層を微細加工することは困難であ
り、また高いエッチングレートが得られなかった。
【0006】本発明は、上記従来のエッチング装置の問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、プラチ
ナ層に対しても高い選択性を有し、また高いエッチング
レートで安定的に処理を行うことができる、新規かつ改
良された処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1によれば、真空処理容器内において所定の
処理ガスをプラズマ化し載置台に載置された被処理体に
対してエッチング処理を施す処理装置であって、上記処
理ガスとして酸素ガスのみを用い、上記被処理体の処理
面に形成されたプラチナ層をエッチングするように構成
されている。
【0008】上記構成によれば、従来のエッチング装置
で使用していた処理ガス、例えばアルゴン、塩素及び窒
素ガスに変えて、酸素ガスのみを処理ガスに用いること
により、シース電圧を高め、高いエネルギーのプラズマ
を得ることが可能となり、安定性の高い物質であるプラ
チナ層に対しても、高い選択性でかつ高いエッチングレ
ートで処理することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照にしなが
ら、本発明をエッチング装置に適用した、実施の一形態
について詳細に説明する。
【0010】図1に示すエッチング装置100における
処理室101は、 導電性素材、例えば酸化アルマイト
処理されたアルミニウムからなる、気密で開閉自在な略
円筒形状の処理容器102内に形成され、この処理容器
102自体は接地線103を介して接地されている。上
記処理室101内の底部には、例えばセラミックスの絶
縁支持板104が設けられており、この絶縁支持板10
4の上部に、被処理体、例えば半導体ウェハ(以下、
「ウェハ」という。)Wを載置するための下部電極を構
成する略円柱状のサセプタ105が、上下動自在に収容
されるように構成されている。
【0011】上記サセプタ105は、上記絶縁支持板1
04及び処理容器102の底部を遊貫する昇降軸106
によって支持されており、この昇降軸106は、処理容
器102外部に接地されている駆動モータ(M)107
の作動により、上記サセプタ105は、図1中の往復矢
印に示したように、上下動自在となっている。なお、処
理室101の気密性を確保するため、上記サセプタ10
5と絶縁支持板104との間には、上記昇降軸106の
外方を囲むように伸縮自在な気密部材、例えばベローズ
108が設けられている。
【0012】上記サセプタ105は、例えば表面が酸化
処理されたアルミニウムからなり、その内部には、温度
調節手段、例えばセラミックヒータなどの加熱手段(図
示せず。)や、外部の冷媒源(図示せず。)との間で冷
媒を循環させるための冷媒循環路(図示せず。)が設け
られており、サセプタ105上のウェハWを所定の温度
に維持することが可能なように構成されている。また、
かかる温度は、温度センサ(図示せず。)、温度制御機
構(図示せず。)によって自動的に制御される構成とな
っている。
【0013】上記サセプタ105の上面中央部には、ウ
ェハWと略同型の静電チャック109が設けられてい
る。この静電チャック109は、2枚の例えば高分子ポ
リイミドフィルム109a及び109cによって、導電
層109bが挟持された構成を有しており、この導電層
109bに対して、処理容器102外部に接地されてい
る高圧直流電源110から、例えば1.5kVの直流高
電圧を印加することによって、この静電チャック109
上面に載置されたウェハWは、クーロン力によってその
位置で吸着保持されるように構成されている。もちろ
ん、そのような静電チャックに拠らず、機械的クランプ
によってウェハWの周縁部を押圧するようにして、サセ
プタ105上にウェハWを保持する構成としてもよい。
【0014】そして、上記静電チャック109には、伝
熱ガス供給孔(図示せず。)が略同心円上に形成されて
いる。また、各伝熱ガス供給孔には、伝熱ガス供給管
(図示せず。)が接続されており、所定の圧力に制御さ
れた、例えばヘリウムガスが、上記ウェハWの裏面と静
電チャックの表面との間に形成される微小空間に供給さ
れ、冷媒循環路からウェハWへの伝熱効率を高めること
が可能となっている。
【0015】上記サセプタ105の上端周縁部には、静
電チャック109上に載置されたウェハWを囲むよう
に、平面が略環状のフォーカスリング111が配置され
ている。このフォーカスリング111は、反応性イオン
を引き寄せない絶縁性の材質、例えば石英からなり、プ
ラズマによって発生した反応性イオンを、その内側のウ
ェハWにだけ、効果的に入射するように構成されてい
る。
【0016】上記サセプタ105に周囲には、絶縁リン
グ(図示せず。)を介して電導性を有する材質、例えば
アルマイトのバッフル板112が配され、さらにこのバ
ッフル板112の内周部は、支持体(図示せず。)に固
定されている。従って、サセプタ105の上下動に伴
い、このバッフル板112も上下動する構成となってい
る。このバッフル板112には多数の透孔112aが形
成されており、ガスを均一に排出する機能を有してい
る。
【0017】上記処理室101の上部には、例えばアル
ミナからなる絶縁支持体113、例えばアルミニウムか
らなる略環状の冷却プレート114を介して、処理ガス
やその他のガスを処理室101内に導入するための拡散
部材115が設けられている。この冷却プレート114
の上部には冷媒循環路114aが形成されており、外部
から供給される冷媒が循環することによって、後述の上
部電極123を所定温度にまで冷却する機能を有してい
る。
【0018】上記拡散部材115は、バッフル板116
を所定の間隔で上下複数段の中空構造を有しており、さ
らにバッフル板116には、多数の拡散孔116aが形
成されている。この拡散部材115の中央にはガス導入
管117が設けられ、さらにバルブ118、119及び
流量調節のためのマスフローコントローラ(MFC)1
20を介して、処理ガス供給源121から、本実施の形
態で使用する処理ガスである酸素ガスが、処理室101
内に導入される構成となっている。ここで本発明によれ
ば、プラチナ層をエッチング処理する際には、処理ガス
として酸素ガスのみを用いる必要があるが、もちろんか
かるエッチング処理の前後にパージガス、例えば窒素ガ
スなどを導入することは可能である。
【0019】上記拡散部材115の下方には、さらにア
ルミニウムからなる冷却プレート122が設けられ、こ
の冷却プレート122の下面側において上記サセプタ1
05と対向するように、上部電極123が冷却プレート
114によって支持されている。この上部電極123は
電導性を有する、例えば単結晶シリコンからなり、例え
ばボルト(図示せず。)によって上記冷却プレート12
2、114に固着されて導通している。また、上記上部
電極の下端周辺部には、上記ボルト(図示せず。)を被
うようにして、例えば石英からなるシールドリング12
4が配置されている。なお、シールドリング124の上
端部と処理容器102の上部壁との間には、例えばフッ
素系の合成樹脂からなる絶縁リング125が設けられて
いる。
【0020】上記上部電極123及び冷却プレート12
2は、上記拡散部材115によって導入されたガスを、
サセプタ105上のウェハWに対して均一に吐出させる
ため、多数の吐出口122aを有している。
【0021】処理容器102の側壁下方には、排気管1
26が設けられており、さらにこの排気管126には、
例えばターボ分子ポンプなどの真空引き手段127が接
続されており、上記真空引き手段127の作動によっ
て、上記バッフル板112及び排気管126を介して、
処理容器102内は、所定の減圧雰囲気、例えば1mT
orr〜100mTorrまでの任意の減圧度にまで真
空引きできるように構成されている。
【0022】上記エッチング装置100の処理容器10
2内にプラズマを発生させるための高周波電力の印加構
成は、次のようになっている。下部電極となるサセプタ
105に対しては、周波数が数MHz程度、例えば2.
3MHzの高周波電力を出力する高周波電源128から
の電力が、整合器129を介して供給される構成となっ
ている。一方、上部電極123に対しては、整合器13
0を介して、周波数が数十MHz程度、例えば13.5
6MHzの高周波電力を出力する高周波電源131から
の電力が、冷却プレート122を通じて導入される構成
となっている。
【0023】上記エッチング装置100には、ゲートバ
ルブ132を介して、ロードロック室133が隣接され
ており、このロードロック室133内に設けられた搬送
アームなどの搬送手段134によって、被処理体である
ウェハWは、上記処理容器102とこのロードロック室
133との間で搬送されるように構成されている。
【0024】本実施例にかかるエッチング装置100は
以上のように構成されており、例えば、このエッチング
装置100を用いて、ウェハW上のプラチナ膜のエッチ
ングを実施する場合について説明すると、まず被処理体
であるウェハWは、ゲートバルブ132が開放された
後、搬送手段134によってロードロック室133から
処理容器102内へと搬入され、静電チャック109上
に載置される。そして、高電圧直流電源110の印加に
よって上記ウェハWは、この静電チャック109上に吸
着保持される。その後、搬送手段134がロードロック
室133内へ後退したのち、処理容器102内は真空引
き手段127によって真空引きされていく。
【0025】バルブ118及びバルブ119が開放され
て、マスフローコントローラ120によってその流量が
調整されつつ、処理ガス供給源121から本実施の形態
で使用される処理ガスである酸素ガスのみが、ガス導入
管117、バッフル板116及び冷却プレート122を
通じて、上部電極123の拡散孔(図示せず。)より、
上記ウェハWに対して均一に吐出される。
【0026】そして、処理容器102内の圧力を例えば
20mTorrに設定、維持されたのち、上部電極12
3へは、整合器130を介して高周波電源131から周
波数が例えば13.56MHzの電力が供給され、一方
の下部電極を構成するサセプタ105へは、整合器12
9を介して高周波電源128から周波数が例えば2.3
MHzの電力が供給されると、上部電極123とサセプ
タ105との間にプラズマが発生し、処理容器102内
に導入された、本実施の形態で使用される処理ガスであ
る酸素ガスを解離させて、それにより生じた負イオンに
よって、ウェハW表面のプラチナ層に対して、エッチン
グすることが可能である。
【0027】以上のように、本発明によれば、従来のエ
ッチング装置で使用していた処理ガス、例えばアルゴ
ン、塩素及び窒素ガスに変えて、酸素ガスのみを処理ガ
スに用いることで、高いシース電圧が得られ、それによ
り高いエネルギーのプラズマが得られることから、安定
性の高い物質であるプラチナ層に対しても、高い選択性
でかつ高いエッチングレートで処理することが可能とな
る。
【0028】以上、本発明の好適な実施例について、半
導体ウェハ表面のプラチナ層をエッチングするプロセス
を実施する装置を例に挙げて説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。本発明はこの他にも、被処理体
表面にプラチナ層を有するものを処理する場合、例えば
LCD基板においても可能である。さらに、処理室内に
処理ガスを導入し、上部電極、下部電極及びその双方に
高周波電力を印加してプラズマ処理を行う装置、例えば
RIE、ECRエッチング装置、誘導結合プラズマ処理
装置及びアッシング装置などにも適用することが可能で
ある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被処理体表面のプラチナ層を処理する際、その処理ガス
に酸素ガスのみを用いることで、高いシース電圧が得ら
れ、それにより高いエネルギーのプラズマが得られるこ
とから、安定性の高い物質であるプラチナ層に対して
も、高い選択性でかつ高いエッチングレートで処理する
ことが可能となる。
【0030】また、従来の処理装置の構造的変更を伴わ
ず、処理ガスのみを酸素ガスに変更することにより、上
記のような高い選択性でかつ高いエッチングレートで、
被処理体表面のプラチナ層を処理することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるエッチング装置の断面
説明図である。
【符号の説明】
100 エッチング装置 101 処理室 102 処理容器 105 サセプタ 106 昇降軸 109 静電チャック 111 フォーカスリング 120 MFC 121 酸素ガス供給源 123 上部電極 126 排気管 128、131 高周波電源 W ウェハ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空処理容器内において所定の処理ガス
    をプラズマ化し載置台に載置された被処理体に対してエ
    ッチング処理を施す処理装置であって、 前記処理ガスとして酸素ガスのみを用い、前記被処理体
    の処理面に形成されたプラチナ層をエッチングすること
    を特徴とする、処理装置。
JP8150389A 1996-05-21 1996-05-21 処理装置 Withdrawn JPH09312283A (ja)

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JP8150389A JPH09312283A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 処理装置

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JP8150389A JPH09312283A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 処理装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002184761A (ja) * 2000-12-15 2002-06-28 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置、プラズマ処理装置の組付け解体方法及びその専用治具
KR100546273B1 (ko) * 1998-04-21 2006-04-21 삼성전자주식회사 듀얼 알.에프 전력을 갖는 반응성 이온 식각장치를 이용한 백금막 식각방법

Cited By (3)

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030805