JPH09312212A - ロ−タリソレノイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 従来のロ−タリソレノイドにおいて構造を変
更、簡素化することにより小型、低コストのロ−タリソ
レノイドを提供することが出来る。 【構成】 永久磁石、磁性体プレ−ト、コイルによって
構成されるロ−タリソレノイドにおいて、磁性体プレ−
トの複数の極歯は、永久磁石の磁極方向と直角方向に構
成され、磁性体プレ−トとケ−スを一体化した事を特徴
とする構造である。また、回転磁界を形成する様にコイ
ルを接続する基板を有する構造である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はロ−タリソレノイド
の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のロ−タリソレノイドは図
１及び図２に示すように、永久磁石１に回転磁界を形成
するように、永久磁石１を囲む磁性体プレ−ト２を配置
し、この磁性体プレ−ト２は複数の極歯の各々にコイル
４、４′、５が巻回されている。

【０００３】このため、磁性体プレ−ト２の極歯の各々
にコイルを配置する作業において、磁性体プレ−ト２の
極歯の中心よりコイルを配置する必要があり、さらに、コ
イルの配置位置の関係によりロ−タリソレノイドが厚く
なってしまう傾向にあった。更に、ロ−タリソレノイド
を覆うケ−ス３、３′により増々厚くなってしまう。

【０００４】

【発明の目的】ケ−ス３に永久磁石１の磁極方向と直角
方向に複数の極歯を構成することにより、コイルの配置
作業が軽減され、更に、ケ−ス３と複数の極歯を一体化
することにより、部品点数も減り、低コストのロ−タリ
ソレノイドを提供することが出来る。

【０００５】

【実施の形態】図３及び図４は、本発明の実施例であ
り、永久磁石１は円柱形を成し、その直径方向に着磁さ
れており、永久磁石１の外周付近で一定の空隙を保ち、
磁性体の極歯２′が配置されている。

【０００６】極歯２′は、永久磁石１の外形より外周に
配置されている場合、永久磁石１の上部平面と極歯２′
の先端は、同一平面か、極歯２′の先端が永久磁石１の
上部 （３） 平面より高い事が、磁極を最大限に利用する為には望ま
しい。

【０００７】又、極歯２′は、永久磁石１の円周内の下
部平面に、一定間隔を保ち配置することも可能である。

【０００８】このように配置された極歯２′は、永久磁
石１の円柱下部平面と平行な方向に配置された磁性体プ
レ−ト２と磁路が結合されるように構成されている。

【０００９】磁歯２′と磁性体プレ−ト２は、磁路が形
成されるように構成されていれば良く、その方法として
は、磁性体プレ−ト２の外周部の一部を直角に折り曲げ
るか、磁性体プレ−ト２の途中の一部を切り起こす等の
他、磁性体プレ−ト２に、極歯２′を圧入、カシメ、溶
接等の方法で固定して設けてもよい。

【００１０】このような構造になっているから、永久磁
石１、極歯２′及び磁性体プレ−ト２によって磁気回路
が形成され、永久磁石１の回転方向に対し回転力が働く
と共に、極歯２′と永久磁石１の極性が異極に位置する
所で、保持する力が発生する。

【００１１】次に、磁性体プレ−ト２は、図３及び図４
に示すように、ロ−タリソレノイドの構成部品を覆うケ
−スとしての機能及び永久磁石１、コイル４、４′、
５、極歯２′、磁性体プレ−ト２、その他の構成部品の
支持、保護等の機能を有すると共に、ロ−タリソレノイ
ドと外部の取り付け機能をも有する。

【００１２】又、ケ−スと極歯２′の磁気結合が充分保
てるように考慮して、ケ−ス底部の一部をプレス等で切
り起こし、永久磁石１の磁極面と直角方向に複数の極歯
２′を構成することにより、加工工数及び費用が低減出
来て、前述と同様の構成が実現出来る。

【００１３】次に、極歯２′にコイル４、４′、５を巻
回させ、コイル部分を永久磁石１の （４） 底部平面と磁性体プレ−ト２又はケ−ス底部との間に配
置させる。

【００１４】通常はこの隙間に収まるように、コイルを
巻回したボビンを、各極歯２′に配置するが、極歯２′
に含浸コイルを設けても良い。

【００１５】このように構成することにより、従来デッ
トスペ−スとなっていた永久磁石１の底部と磁性体プレ
−ト２の間にコイルを配置することが出来、それにより
ロ−タリソレノイドの厚さを薄くする事が可能となっ
た。

【００１６】このような構成により、永久磁石１の磁極
と、極歯２′の磁極が異極になるように、例えば、コイ
ル５に通電すれば、永久磁石１は回転方向に対し保持す
る力を更に増す。

【００１７】次に、永久磁石１が回転するように、例え
ば、コイル４、４′に通電すれば、永久磁石１は、コイ
ルにより発生した磁極に吸引される方向に回転する。

【００１８】また、コイルを複数の極歯２′の少なくと
も１個には巻回しないようにすれば、コイルにどのよう
な通電を行っても、永久磁石１は３６０度回転すること
はない。

【００１９】次に、図５に示すようにコイル４、４′、
５歯、永久磁石１の外形外周部にある基板６に、ボビン
端子と半田付け等により接続されている。また、半田付
け部分の機械的強度に問題がある場合は、ボビンのつば
に基板を固定する。

【００２０】基板をこのような構造にすることにより、
複数のコイルの接続工程が簡素化され、更に、組み立て
工程も簡素化される。

【００２１】尚、永久磁石１は、製造及びロ−タリソレ
ノイドの構造上、円柱形が最も望ま （５） しい。

【００２２】

【発明の効果】回転部である永久磁石の磁極方向と直角
に、複数の固定磁極を直接ケ−スに構成することが出
来、コイルの配置等組み立て作業が簡素化される。さら
に、ケ−スと複数の極歯を一体化する事により部品点数
も減り、小型、低コストのロ−タリソレノイドが実現出
来、民生機器、遊戯産業等様々な分野において有効であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のロ−タリソレノイドの横断面図

【図２】従来のロ−タリソレノイドの縦断面図

【図３】本発明のロ−タリソレノイドの横断面図

【図４】本発明のロ−タリソレノイドの縦断面図

【図５】本発明のロ−タリソレノイドの基板配置図

【符号の説明】

１ 永久磁石 ２ 磁性体プレ−ト ３、３′ ケ−ス ４、４′、５ コイル ６ 基板

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 永久磁石１に回転磁界を形成する様に、
   前記永久磁石１を囲む様に磁性体プレ−ト２を配置し、
   前記磁性体プレ−ト２は、複数の極歯の各々にコイル
   ４、４′、５が巻回される様に構成されたロ−タリソレ
   ノイドに於いて、前記磁性プレ−ト２の複数の極歯は、
   前記永久磁石１の磁極方向と直角方向に構成されている
   事を特徴とするロ−タリソレノイド。
2. 【請求項２】 請求項１記載のロ−タリソレノイドに於
   いて、前記磁性体プレ−ト２は該ロ−タリソレノイドを
   覆うケ−スより成り、前記ケ−スには、前記永久磁石１
   の磁極方向と直角方向に複数の極歯を構成した事を特徴
   とするロ−タリソレノイド。
3. 【請求項３】 請求項２記載のロ−タリソレノイドに於
   いて、前記複数の極歯は、前記ケ−スの一部を切り起こ
   して構成した事を特徴とするロ−タリソレノイド。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか１項記載のロ−
   タリソレノイドに於いて、前記永久磁石１は、複数の極
   歯に巻回されたコイル４、４′、５の上部に回転可能に
   配置されている事を特徴とするロ−タリソレノイド。
5. 【請求項５】 請求項１〜４のいずれか１項記載のロ−
   タリソレノイドに於いて、前記複数の極歯に巻回された
   コイル４、４′、５は、少なくとも１個の極歯を除く全
   てに配置されている事を特徴とするロ−タリソレノイ
   ド。
6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれか１項記載のロ−
   タリソレノイドに於いて、コイル４、４′、５を接続す
   る配線は、前記コイルに固定されたプリント基板により
   構成されている事を特徴とするロ−タリソレノイド。
7. 【請求項７】 請求項１〜６のいずれか１項記載のロ−
   タリソレノイドに於いて、前記永久磁石１は円柱形であ
   り、着磁方向は円周方向である事を特徴とするロ−タリ
   ソレノイド。 （２）