JPH09310192A - 高電流密度有機スルホン酸亜鉛電気亜鉛めっき方法及び組成物 - Google Patents

高電流密度有機スルホン酸亜鉛電気亜鉛めっき方法及び組成物

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JPH09310192A
JPH09310192A JP9024547A JP2454797A JPH09310192A JP H09310192 A JPH09310192 A JP H09310192A JP 9024547 A JP9024547 A JP 9024547A JP 2454797 A JP2454797 A JP 2454797A JP H09310192 A JPH09310192 A JP H09310192A
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zinc
bath
polyoxyalkylene glycol
copolymer
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JP9024547A
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English (en)
Inventor
Nicholas M Martyak
ニコラス・エム・マーティアク
John A Corsentino
ジョン・エイ・コーセンティーノ
Frederik L Rohling
フレデリック・エル・ローリング
Marie M Kasper
マリー・エム・カスパー
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Elf Atochem North America Inc
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    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
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    • C25D3/02Electroplating: Baths therefor from solutions
    • C25D3/22Electroplating: Baths therefor from solutions of zinc
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
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    • C25D3/565Electroplating: Baths therefor from solutions of alloys containing more than 50% by weight of zinc

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性亜鉛酸性電気亜鉛めっきコーティング浴
から得られる亜鉛コーティングにおける高電流密度縁端
堆積樹枝状結晶の形成及び縁端焼けを低減し且つ該亜鉛
コーティングの高電流密度ざらつき、粒度及び配向を制
御するための組成物及び方法を提供すること。 【解決手段】 本発明においては、浴中に約5g/リッ
トルより多くの水溶性有機スルホン酸亜鉛を含有させ
る。さらに、浴のpHが約1.5〜約2.5である場合
には、2〜約4個の炭素原子を有するアルキレンオキシ
ドを基とするランダム又はブロックポリオキシアルキレ
ングリコールホモポリマー又はコポリマーをも浴中に含
有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高電流密度亜鉛
電気めっき浴組成物、並びに前記浴から得られる亜鉛コ
ーティングにおける高電流密度縁端堆積(高電流密度に
おいて縁端に堆積する)樹枝状結晶(dendrite)の形成
及び縁端焼けを低減し且つ該亜鉛コーティングの高電流
密度ざらつき、粒度及び結晶学的配向を制御するために
前記組成物を使用する方法に関する。自動車、電気及び
電線産業はこれらのコーティングを使用する。
【0002】
【従来の技術】鋼のような鉄金属に電解塗布された亜鉛
耐腐食性コーティングは、自動車産業のような耐腐食性
を必要とする産業において広く用途を見出す。
【0003】亜鉛は、保護される基材に対してアノード
性であるので、保護されるべき区域に多少の亜鉛が残存
する限り鉄金属に犠牲的保護を提供する。付着層に小さ
いピンホール又は不連続性が存在するのは、殆ど重大な
ことではない。亜鉛は、自動車及び管状鋼産業において
用いられる連続鋼基材の電気亜鉛めっきコーティングの
ような殆どの工業的プロセスにおいて、絶えずめっきさ
れている。酸塩化物及び硫酸塩浴はシアン化物コーティ
ング浴よりも高いめっき速度が可能なので広く用いられ
ている。
【0004】これらはまた、EPA規制法が排水中のシ
アン化物の低減又は除去を要求しているという理由から
も、シアン化物浴に取って代わってきている。塩化物浴
には、アンモニウムイオンとキレート化剤とを含有する
中性塩化物浴、及びこの中性浴に用いられるアンモニウ
ムイオンがカリウムイオンに置き換えられた約3.0〜
約5.5のpHを有する酸性塩化物浴が包含される。実
際は、酸性浴が中性浴に大いに取って代わってきてい
る。
【0005】鉄金属上の亜鉛付着層についてのASTM
仕様は、期待される恩恵の厳格さに応じて約5〜約25
μmの厚さを要求している(ASTM規格B−633−
78、鉄及び鋼上の亜鉛の電着コーティングについての
仕様)。
【0006】亜鉛は、平衡条件下においては水素が優先
的に付着するので、高水素過電圧によって水性溶液から
付着される。
【0007】自動車産業において用いられる典型的な連
続的めっき槽は、亜鉛又は亜鉛−鉄合金のような亜鉛合
金をめっきするためには大体約50000〜約3000
00ガロンを収納する。これらのめっき槽は、大体約2
00〜約850フィート/分のスピードで直径約8フィ
ートの鋼ロールに適応し、コーティング重量は約20〜
約80g/m2 の範囲、コーティング厚さは約6〜約1
0μmの範囲である。溶液流量は約0.5〜約5m/秒
である。約50〜約250A/dm2 {約500〜約2
500ASF(A/平方フィート)}の電流密度が用い
られるが、これはめっきされた鋼の縁端に亜鉛が過剰に
堆積する一因にもなる。溶液の導電性を調節し、アノー
ドとカソードとの間隔を狭め、高い溶液流量をもたらす
ことによって、このような高電流密度(HCD)めっき
についての酌量がなされる。
【0008】適度の接触をもたらし且つコーティング溶
液がロールに達するのを防止するために、鋼は導電性ロ
ール上で引っ張られる。亜鉛アノードはコーティングロ
ールに隣接した浴中に浸漬される。亜鉛−鉄合金めっき
操作の場合には、システムに別々の複数の鉄アノードが
加えられる。
【0009】管状鋼産業において電線管用の亜鉛めっき
された鋼管を製造するために用いられるめっき槽は、約
100ガロン〜約50,0000ガロンの範囲であり、
約10〜約75A/dm2 の電流密度を用いる。基材を
約0.1〜1m/秒の速度で浴に通す結果として溶液の
撹拌が起こり、この速度は自動車産業において用いられ
る速度よりも小さい。付着層厚さは約0.2〜約20μ
mの範囲である。
【0010】電線めっきは、溶液を穏やかに撹拌しなが
ら約10〜約100A/dm2 において実質的に同じ方
法で行なわれ、この場合には、電線は、ラインの一方の
端部においてスプール巻きされずに、清浄化され、めっ
きされ、もう一方の端部においてスプール巻きされる。
約10〜100μmの範囲の様々な臨界的な付着層厚さ
を得るためには、ラインスピードを変える。
【0011】塩化亜鉛電解めっき浴は通常システム中に
可溶性アノードを用いる。硫酸亜鉛電解質溶液は一般的
に約1.2〜約3のpH及び大体約35℃〜約80℃の
高温において操作する。低いpHは一般的に不溶性アノ
ードを使用することを必要とする。しかしながら、ある
種の硫酸亜鉛溶液は亜鉛アノードを使用することができ
る。
【0012】しかしながら、高電流密度においては過度
の亜鉛の堆積が起こることがある。比較的狭い鋼ストリ
ップをコーティングする場合には、システム中に過剰の
アノードを存在させることがある。次のコーティングさ
れるべきストリップの方が寸法が大きくなることがある
ので、この過剰のアノードを取り除くことはできない。
ラインのメカニックは、アノードを取り除いたり加えた
りするのが厄介すぎて、様々な寸法の基材がめっきされ
るように適応させることができない。
【0013】別の主な懸念は、HCD法がコーティング
操作の際に鋼ストリップの縁端において樹枝状結晶の形
のざらつきを作り出すということである。この樹枝状結
晶付着物はめっき又はすすぎの際に壊れる。電気亜鉛め
っきされた鋼がローラー上を通される時に、これらのゆ
るんだ樹枝状結晶がコーティングされた基材を横切って
埋め込まれ、次いで亜鉛ピックアップと称される欠陥と
して出てくる。また、コーティングされた鋼ストリップ
の縁端厚さも不均一であり、HCD処理のために焼け
る。さらに、HCD法は鋼ストリップの幅を横切るざら
つきを引き起こすことがあり、亜鉛コーティングの粒度
及び結晶学的配向を変化させることがある。それでも、
HCD法は、生産速度が電流密度に直接関係がある、即
ち電流密度が高ければ高いほどより速いコーティングラ
イン速度を得ることができるので、産業上望ましい。
【0014】コーティングされた鋼ストリップの表面ざ
らつきは「Ra」単位で表わされ、他方ざらつきの度合
いは「PPI」単位即ち1インチ当たりのピーク数で表
わされる。これらのパラメーターは、表面ざらつきが塗
料付着を増進させ、適切なPPI値が油の保持(これ
は、自動車の部品の製造又はその他の続いてプレス成形
される部品の製造において用いられる亜鉛コーティング
された鋼の成形操作の際に重要である)を増進させると
いう点で重要である。経験則では、これらのRa及びP
PI値は基材のものに近いべきである。ある場合には亜
鉛コーティングが基材よりも平滑ではなくてむしろ基材
よりもざらざらしている方がよく、そして時には基材よ
りも平滑である(即ち、基材よりもざらつきの度合いが
僅かに小さい)方がいい。従って、Ra値は一般的に4
0マイクロインチを越えるべきではなく、PPI値は大
体約150〜約225であるべきである。
【0015】これらの利点のいくつかを得るために組成
物が用いられており、この組成物は600の分子量を有
するエチレンオキシドポリマーと、同等部の樹枝状結晶
防止剤(これはナフタリンとホルムアルデヒドとのスル
ホン化縮合生成物から成る)との組み合わせに基づくも
のである。しかしながら、この組成物をこれらの割合で
用いた場合、亜鉛コーティングは亜鉛コーティングを塗
布される鋼基材の表面ざらつき(Ra)及びざらつきの
度合い(PPI)を実質的に模写することがわかった。
基材よりも平滑な表面を有する亜鉛コーティングを得る
ことはできなかった。
【0016】さらに、電着された亜鉛の様々な結晶学的
配向[(002)、(110)、(102)、(10
0)、(101)及び(103)]が得られるが、ある
組成物については(101)配向が好ましく、別の場合
には(002)配向が好ましいということがわかってい
る。
【0017】前記のように、電流密度を大きくするにつ
れて生産速度を増大させることができ、そして、現在当
業界で用いられている電流密度は約1000ASF(1
10A/dm2 )であるが、より高い生産速度を得るた
めには大体約1500〜約3000ASFの電流密度が
求められている。これらのより高電流密度での操作は、
容認できない縁端焼け、樹枝状結晶の形成及び破壊、粒
度、(101)又は(002)配向の取得又は維持につ
いての問題、並びに容認できないRa及びPPI値をも
たらしていた。
【0018】さらに、約1000ASFにおいて用いら
れるめっき浴への添加剤の多くは、前記の難点に適切に
対処しない。
【0019】Broadwell の米国特許第905837号明
細書には、亜鉛の電着及び亜鉛に対する光沢付与作用を
有するアルミニウム若しくはカドミウム又は同様の金属
を含有する合金の電着が記載されている。この方法は、
ナフタリンジスルホン酸亜鉛と組み合わされた硫酸亜鉛
の溶液を使用する。合金は、硫酸アルミニウムのような
合金用金属の塩を電気めっき浴に添加することによって
電着される。
【0020】Flettの米国特許第2195409号明細
書には、硫酸亜鉛及び硫酸アンモニウムを含有する亜鉛
めっき浴中にアルキル芳香族スルホン酸亜鉛を用いるこ
とが記載されている。
【0021】Creutzの米国特許第4207150号明細
書には、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、フルオロ硼酸亜鉛又は酢
酸亜鉛を基とし且つレベリング量のメタンスルホン酸
(時に「MSA」と称される)亜鉛を0.005〜5.
0g/リットルの量で含有する非シアン化物亜鉛電気め
っき浴が記載されている。コーティング浴は、2.0〜
7.5のpH範囲において操作され、100〜1000
000の分子量を有するポリエーテルから成るいわゆる
二次又は補助光沢剤をもまた含有する。めっき操作は、
60°F〜140°Fで、5ASF〜200ASFの範
囲の電流密度及び2.0〜7.5のpH範囲において実
施される。
【0022】Wilsonの米国特許第5039576号明細
書には、導電性基材上に錫−ビスマス合金を電着させる
ためにアルキルスルホン酸若しくはポリスルホン酸又は
塩を錫及びビスマスイオンと組合せて用いることが記載
されている。
【0023】米国特許第774049号明細書には、メ
タンのスルホン酸又はオキシスルホン酸誘導体及びその
ヒドロキシ置換誘導体を含有する浴から鉛板上に鉛過酸
化物を電着させる方法が記載されている。これらには、
メタンスルホン酸、メチレンジスルホン酸、オキシメチ
レンジスルホン酸等が包含される。
【0024】米国特許第2313371号及び英国特許
第555929号の両明細書には、芳香族スルホン類並
びにベンゼン、フェノール及びクレゾールのモノ及びポ
リスルホン酸を含有する錫及び錫−鉛めっき浴が記載さ
れている。
【0025】米国特許第4132610号明細書には、
ヒドロキシアルキルスルホン酸を含有する錫−鉛合金め
っき浴が開示されている。
【0026】Dereshらの米国特許第4849059号明
細書には、遊離アルカンスルホン酸光沢剤及びその他の
化合物を含有する錫、鉛又は錫−鉛合金電気めっき浴が
記載されている。
【0027】Pilavov のロシア特許第1606539号
明細書には、鋼を電気亜鉛めっきするための、モノエタ
ノールアミン中で調製されたホルムアルデヒドと1,5
−又は1,8−アミノナフチルアレンスルホン酸との縮
合コポリマーを含有する弱酸性浴が記載されている。亜
鉛めっきされた鋼は、慣用の浴から得られたものと比較
して延性の増大が小さい。
【0028】Watanabeらの米国特許第4877497号
明細書には、塩化亜鉛、塩化アンモニウム又は塩化カリ
ウム及び飽和カルボン酸ナトリウム又はカリウム塩を含
有する酸性電気亜鉛めっき用水溶液が記載されている。
この組成物はアノードスラッジの生成を防止する。
【0029】Strom らの米国特許第4515663号明
細書には、亜鉛及び亜鉛合金を付着させるための、比較
的低濃度の硼酸と少なくとも3個のヒドロキシル基及び
少なくとも4個の炭素原子を有するポリヒドロキシ添加
剤とを含有する酸性電気めっき水溶液が開示されてい
る。
【0030】Paneccasioの米国特許第4512856号
明細書には、新規の粒子精製剤(微粒化剤)としてエト
キシル化/プロポキシル化多価アルコールを用いる亜鉛
めっき用溶液及び方法が開示されている。
【0031】Kohlの米国特許第4379738号明細書
には、無水フタル酸誘導化合物及びその類似化合物を基
とする樹枝状結晶防止剤をポリエトキシアルキルフェノ
ールと組み合わせて含有する、浴から亜鉛を電気めっき
するための組成物が開示されている。
【0032】Arcilesiの米国特許第4137133号明
細書には、共同添加剤としての少なくとも1種の浴可溶
性置換又は非置換ポリエーテルと芳香族又は複素芳香族
基を有する少なくとも1種の脂肪族不飽和酸と少なくと
も1種の芳香族又はN−複素芳香族アルデヒドとを含有
する酸性亜鉛電気めっき用組成物及び方法が開示されて
いる。
【0033】Hildering らの米国特許第3960677
号明細書には、カルボキシを末端とするアニオン系湿潤
剤と、フラン、チオフェン及びチアゾールを基とする複
素環式光沢剤化合物とを含有する酸性亜鉛電気めっき浴
が記載されている。
【0034】Dubrowらの米国特許第3957595号明
細書には、均一電着性を改善するためのポリ第四級アン
モニウム塩及びモノマー状第四級塩を含有する亜鉛電気
めっき浴が記載されている。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、関
連技術の制限及び欠点によるこれらの問題点及びその他
の問題点の1つ以上を実質的にうまく回避する方法及び
組成物に関する。
【0036】これらの利点及びその他の利点は、報告さ
れた従来の方法及び組成物の制限及び欠点の1つ以上を
実質的にうまく回避する方法及び組成物の規定である本
発明に従って、得られる。
【0037】本発明の追加的な特徴及び利点は、以下の
説明に記載され、一部はその記載から明らかであり、本
発明の実施によって知ることもできるだろう。本発明の
目的及びその他の利点は、この方法及び組成物、特に発
明の詳細な説明及び特許請求の範囲に示された方法及び
組成物によって実現され、得られるだろう。
【0038】
【課題を解決するための手段】発明の概要 これらの利点及びその他の利点を得るために、そして具
体的に及び広く記載された本発明の目的に従えば、本発
明は、高電流密度縁端堆積樹枝状結晶の形成及び縁端焼
けを低減し、高電流密度ざらつきを制御し、当業界にお
いて従来もたらされていたものと同様の粒度及び配向、
特に硫酸亜鉛浴がもたらす(002)配向を維持するた
めの高電流密度電気亜鉛めっき方法及び組成物から成
る。本発明は、水性有機スルホン酸亜鉛電気亜鉛めっき
コーティング浴から得られる亜鉛コーティングによって
前記のことを達成する。本明細書においては、この浴を
そのまま水性有機スルホン酸亜鉛電気亜鉛めっきコーテ
ィング浴と言うこともあるが、特に記載がない限り、本
発明について単に浴又はコーティング浴と言った場合も
この浴を指すものとする。
【0039】この電気亜鉛めっき方法は、金属基材、特
に鋼基材をコーティングするためのこれまでに報告され
た条件下及び態様で、電気亜鉛めっきコーティング浴中
に浸漬した亜鉛又は不溶性アノードからの電流を浴中の
金属カソードに該カソード上に亜鉛コーティングが付着
するのに充分な時間通すことによって実施される。
【0040】浴が約5g/リットルより多くの水溶性有
機スルホン酸亜鉛を含有する場合、浴中の亜鉛又は不溶
性アノードからの高密度電流を浴中の金属カソードに充
分な時間通すことによって、カソード上に亜鉛コーティ
ングが付着する。好ましい実施態様においては、浴中の
亜鉛塩の実質的に全部を有機スルホン酸亜鉛とする。本
発明の重要な局面の一つは、有機スルホン酸亜鉛コーテ
ィング浴が、約2.5より大きく約5までの浴pHを用
いる自動車用途について、縁端ざらつきを取り除き又は
最小限にするための添加剤を必要としないという発見か
ら成る。pHを約2.5又は約2.5より下、例えば硫
酸亜鉛溶液を用いるその他の電気亜鉛めっき方法におい
て用いられる約1.5のpH値に下げると、後に記載す
るように浴中に添加剤が必要になる。この態様での処置
は、樹枝状結晶の形成及び縁端焼けを実質的に最小限に
し又は取り除き、高電流密度ざらつき、粒度及び結晶学
的配向を制御する。いずれの場合にも、浴中に光沢剤を
添加すると光沢のある亜鉛コーティングが得られる。
【0041】従って、本発明は一般的に、以下の(A)
〜(C)のことを含む: (A)有機スルホン酸亜鉛溶液は、自動車、電線、又は
管状鋼めっき用途(特にHCD条件におけるもの)にお
ける許容できる電気亜鉛めっきコーティングを製造する
ために、約2.5より大きいpHにおいて添加剤を必要
とせずに有機スルホン酸亜鉛のみを含有し、時に「ブラ
ンク」溶液と称される。メタンスルホン酸亜鉛のような
有機スルホン酸亜鉛の使用は、硫酸亜鉛と比較して、よ
り高い電流密度めっきを可能にしながらさらに、前記の
ように、許容できる付着層をもたらす; (B)有機スルホン酸亜鉛電気亜鉛めっき浴は、約1.
5〜約2.5のpHレベルにおいては、硫酸亜鉛を用い
る自動車会社によって従来用いられているもののような
添加剤を含有する。添加剤なしでも全体の縁端ざらつき
は硫酸亜鉛溶液と比較して低減するが、しかし有機スル
ホン酸亜鉛はこの問題を取り除くことはしない。有機ス
ルホン酸亜鉛中に後記する添加剤を添加すると、縁端ざ
らつきが、特にHCD法において、実質的に最小限にな
り又は取り除かれる; (C)前記の方法はいずれも光沢のある電気めっきコー
ティングを付着させるために随意として光沢剤を用い
る。光沢剤には、o−クロルベンズアルデヒド、ベンジ
リデンアセトン及びニコチン酸が包含される。
【0042】この新規の有機スルホン酸亜鉛溶液、特に
メタンスルホン酸亜鉛溶液は、電気亜鉛めっき方法にお
いて用いられる硫酸亜鉛溶液から従来もたらされている
粒度及び結晶学的配向を維持する。
【0043】電線及び管状鋼めっき産業において従来用
いられている硫酸亜鉛電解質と比較したメタンスルホン
酸亜鉛電解質のような有機スルホン酸亜鉛電解質につい
ての主な理由は、付着層の品質を犠牲にすることなく、
電流密度を増大させる、言い換えれば生産速度及びコー
ティングの経済性を増大させるということである。
【0044】浴添加剤は、2〜約4個の炭素原子を有す
るアルキレンオキシド類のような低級アルキレンオキシ
ドを基とするグリコール化合物から成ることができ、こ
れは、それらのポリマーばかりではなく、エチレン及び
プロピレンオキシド及び(又は)ブチレンオキシドのコ
ポリマーのようなコポリマーもまた包含する。コポリマ
ーはランダム又はブロックコポリマーであることがで
き、ブロックコポリマーの繰返し単位はヘテリック(he
teric)若しくはブロック、又は当技術分野において周知
のこれらの繰返し単位の組み合わせである。
【0045】一つの実施態様において、ポリオキシアル
キレングリコールは、操作温度において実質的に水溶性
であるのが好ましく、アルキレン単位が2〜約4個の炭
素原子を有するポリオキシアルキレングリコールエーテ
ルの全ブロック、ブロック−ヘテリック、ヘテリック−
ブロック又はヘテリック−ヘテリックのブロックコポリ
マーであることができ、疎水性ブロック及び親水性ブロ
ック(それぞれのブロックは少なくともオキシエチレン
基若しくはオキシプロピレン基又はこれらの基の混合物
を基とする)を含有する界面活性剤から成ることができ
る。また、コポリマーとホモポリマーとの混合物(特に
二成分、三成分又は四成分混合物)を用いることもでき
る。
【0046】利用できる様々なポリエーテル−ポリオー
ルブロックコポリマーの中で好ましい物質はポリオキシ
アルキレングリコールエーテルから成り、これは、界面
活性剤の場合には疎水性ブロック及び親水性ブロックを
含有し、それぞれのブロックは少なくともオキシエチレ
ン基若しくはオキシプロピレン基又はこれらの基の混合
物を基とするのが好ましい。
【0047】一つの場合におけるランダム又はブロック
ポリオキシアルキレングリコールホモポリマー又はコポ
リマーは、3〜約4個の炭素原子を有するアルキレンオ
キシドを基とし、約300〜約1100の平均分子量を
有する。これに関しての特に好適なアルキレンオキシド
は、プロピレンオキシドから成り、約425の平均分子
量を有するプロピレンオキシドホモポリマーを含むポリ
オキシアルキレングリコールを包含する。
【0048】用いられるその他のランダム又はブロック
ポリオキシアルキレングリコールホモポリマー又はコポ
リマーは、約2000〜約9500の平均分子量を有す
るものであり、エチレンオキシドを基とするホモポリマ
ー又はコポリマー、特に約8000の平均分子量を有す
るエチレンオキシドホモポリマーを包含する。
【0049】本発明に従って用いられる別の類のブロッ
ク又はランダムポリオキシアルキレングリコールホモポ
リマー又はコポリマーは、約570〜約630の平均分
子量を有するものであり、エチレンオキシドを基とする
ランダム又はブロックポリオキシアルキレングリコール
ホモポリマー又はコポリマー、特に約600の平均分子
量を有するものを包含する。
【0050】本発明の浴はまた、水溶性硼素酸化物化合
物、リグニン化合物及び樹枝状結晶防止剤としてのナフ
タリンとホルムアルデヒドとのスルホン化縮合生成物を
も含有することができる。また、前記のものの混合物
(全てのものの混合物、又は二成分、三成分若しくは四
成分混合物に拘らず)を用いることもできる。
【0051】
【発明の実施の形態】詳しい説明 前記のように、有機スルホン酸亜鉛は水溶性化合物から
成るのが好ましく、水溶性化合物とは、ほぼ室温(約2
0℃)又はそれ以下(約10℃〜約20℃)の温度にお
いて、好ましくはこれらの温度から浴の操作温度又はそ
れより僅かに低い温度までにおいて、水中で可溶性の化
合物を意味し、次式(A): Zn[(R)(SO3xy (A) を有する。ここで、xは1〜約3の値を有し、yは1〜
2の値を有し、xが1より大きい場合にはyは1である
ことができ、Rは1〜約15個の炭素原子、特に1〜約
7個の炭素原子を有するアルキル基(それらの直鎖状及
び分枝鎖状異性体を包含する)、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イ
ソブチル、ペンチル、イソペンチル等を含む有機基であ
る。ヒドロキシ置換アルキル基もまた、本明細書におい
て規定されるアルキル基として包含される。これに関し
ての特定的な亜鉛塩は、メタンスルホン酸亜鉛、エタン
スルホン酸亜鉛、プロパンスルホン酸亜鉛、イソプロパ
ンスルホン酸亜鉛、ブタンスルホン酸亜鉛、イソブタン
スルホン酸亜鉛、t−ブタンスルホン酸亜鉛、ペンタン
スルホン酸亜鉛、イソペンタンスルホン酸亜鉛等、並び
にそれらのヒドロキシ置換化合物を含む。Rはまた、4
〜約16個の炭素原子、特に約6〜約14個の炭素原子
を有する環状脂肪族、不飽和環状脂肪族及び芳香族基の
ような環状炭化水素及び複素環式炭化水素置換基をも包
含し、これらには、シクロブチル、シクロブテニル、シ
クロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニ
ル、シクロオクチル、シクロオクタジエニル、フラニ
ル、フルフリル、ピラニル、ナフテニル、ナフチル、ア
ントリル、フェナントリル及びこれらの様々なアルキル
置換化合物(ここで、アルキルは本明細書に規定され
る)(ベンジル、トリル及びキシリルが包含される)、
並びにそれらのヒドロキシ置換化合物が包含される。こ
れに関しての特定的な化合物には、シクロヘキシルスル
ホン酸亜鉛、フェニルスルホン酸亜鉛、ベンジルスルホ
ン酸亜鉛、並びに次のナフタリンスルホン酸を基とする
様々なナフタリンスルホン酸亜鉛が包含される:1−ナ
フタリンスルホン酸、2−ナフタリンスルホン酸、1,
5−ナフタリンジスルホン酸、1,6−ナフタリンジス
ルホン酸、2,6−ナフタリンジスルホン酸、2,7−
ナフタリンジスルホン酸、1,3,5−ナフタリントリ
スルホン酸及び1,3,6−ナフタリントリスルホン酸
並びに様々なヒドロキシナフタリンスルホン酸(モノス
ルホン酸及びジスルホン酸の両方を含む)、特にMosher
の米国特許第5427677号明細書(必要ならば参照
されたい)に記載されたもの。その他のスルホン酸に
は、1−ナフトール−4−スルホン酸、1−ナフトール
−5−スルホン酸、2−ナフトール−6−スルホン酸、
2−ナフトール−7−スルホン酸、2−ナフトール−8
−スルホン酸、ナフタリン−1,5−ジスルホン酸、ナ
フタリン−1,6−ジスルホン酸、ナフタリン−2,5
−ジスルホン酸、1−ナフトール−3,6−ジスルホン
酸、1−ナフトール−3,8−ジスルホン酸、1−ナフ
トール−4,8−ジスルホン酸、2−ナフトール−3,
6−ジスルホン酸及び2−ナフトール−6,8−ジスル
ホン酸が包含される。本発明はまた、前記の酸を基とす
る亜鉛塩の混合物、特に二成分、三成分又は四成分混合
物をも用いる。
【0052】用いることができるその他のスルホン酸及
びこれらのスルホン酸の亜鉛塩の製造方法は、Obata ら
の米国特許第4673470号、Dohiらの米国特許第3
905878号及び米国特許第4132610号、Flet
t の米国特許第2195409号、Werntzの米国特許第
2187338号、Tuckerの米国特許第2147415
号、Tinkerらの米国特許第2174507号、Langedji
k の米国特許第1947652号並びにWilsonの米国特
許第5039576号の各明細書に記載されているの
で、必要ならばこれらを参照されたい。
【0053】本発明はまた、本発明の亜鉛コーティング
の代わりに亜鉛の合金を付着させることをも包含し、合
金用金属の有機スルホン酸塩及び有機スルホン酸亜鉛を
用いることができ、この場合、式(A)においてZnが
合金用金属で置き換わり、yが1から合金用金属の原子
価までの値を有し、xが前記の値を有する。
【0054】これらの亜鉛の合金は、コーティング浴に
添加剤を用いて付着させることができる。鉄合金は亜鉛
タイプの腐蝕保護コーティングにおいて用いられる通常
の亜鉛の合金であり、これらのタイプの合金コーティン
グの製造もまた本発明の範囲内である。これに関して
は、鉄以外に元素周期律表のその他の任意の第VIII族金
属を用いることができ、これらにはニッケル及びコバル
トが包含される。また、元素周期律表の第IIB、VB、
VIB及びVII B族の金属も亜鉛と共にめっきして亜鉛合
金を形成させることができ、これらには、例えばバナジ
ウム、マンガン、クロム及びカドミウムが包含される。
第VIII族並びに(又は)第IIB、VB、VIB及びVII B
族{例えばCd、Cr及び(又は)Mn}からの合金用
金属の混合物、特に二成分、三成分又は四成分合金を製
造することができ、この場合、合金用金属をコーティン
グ中に合計で大体約0.2〜約20重量%、特に5〜約
15重量%の量で存在させる。
【0055】前記のような合金は、合金用金属の有機ス
ルホン酸塩をコーティング浴に添加することによって製
造することができ、この場合、この有機スルホン酸塩
は、本明細書に規定されるような有機スルホン酸を基と
するものである。また、合金用金属をコーティング浴中
に当技術分野においてよく知られた態様でアノードとし
て挿入することによって合金を製造することもできる。
また、本明細書において規定されるような無機酸又は有
機酸を基とする合金用金属のその他の塩を用いることも
でき、この場合、有機酸は大体1〜約10個の炭素原子
及び1〜約3個のカルボキシル基を有する。これらに
は、飽和又は不飽和の脂肪族又は環状酸が包含され、こ
れらは当技術分野においてよく知られている。
【0056】浴中の水溶性有機スルホン酸亜鉛の使用量
は、約5g/リットルより多く、特に約6又は7g/リ
ットルより多く、操作温度におけるめっき浴中での有機
スルホン酸亜鉛の飽和点までである。約10〜約175
g/リットルの濃度、特定的には約25〜約165g/
リットルの濃度、特に約50〜約150g/リットルの
濃度を用いることができる。有機スルホン酸亜鉛の濃度
は、約75〜約100g/リットルとするのが好まし
い。前記の濃度は、浴中の有機スルホン酸亜鉛化合物中
の亜鉛の重量を基準とする。
【0057】本発明は、浴中にその他の亜鉛塩を用いる
ことを包含するが、この場合、有機スルホン酸亜鉛は、
前記の濃度パラメーター内にあって、約5g/リットル
より大きい濃度、特に約6又は7g/リットルより大き
い濃度から、操作温度における浴中での有機スルホン酸
亜鉛と亜鉛塩との組み合わせ物の飽和点までの濃度にあ
るものとする。例えば、有機スルホン酸亜鉛と亜鉛塩と
の混合物を含有する浴中の有機スルホン酸亜鉛は、浴中
に存在する亜鉛の合計重量を基準として合金用金属の範
囲の下端が10%、20%又は50%であって、その上
端が60%、70%、80%又は99%である合金用金
属の範囲を構成する。例として、これらの範囲は、浴中
に存在する亜鉛の合計重量を基準として合金用金属大体
約10%〜約99%、又は約20%〜約99%、特に約
50%〜約99%を構成することができる。
【0058】好ましくは、浴中の実質的に全て(即ち約
95〜約100%)の亜鉛を有機スルホン酸亜鉛にす
る。その他の亜鉛塩を用いる場合、このその他の亜鉛塩
は、本明細書に規定されるような無機酸の塩から成り、
特に硫酸塩、塩化物、硝酸塩、酢酸塩及びフルオロ硼酸
塩を包含するが、特に硫酸塩及び塩化物である。また、
本発明に従って付着される合金は、前記のアニオンを有
する塩から製造することもでき、これらの合金用塩と合
金用有機スルホン酸金属塩との混合物(有機スルホン酸
亜鉛対亜鉛塩と同じ範囲の比)から製造することもでき
る。
【0059】本発明のこの局面において言う高電流密度
又はHCDは、約250〜約4000ASF又はそれよ
り高い電流を包含するものとする。電流密度のこの範囲
の下端は250ASF、300ASF又は1000AS
Fから成り、他方この範囲の上端は3000ASF、3
500ASF若しくは4000ASF又はそれ以上から
成る。ある例示的な範囲には、約250〜約3500A
SF、特定的には約300〜約3000ASF、特に約
1000〜約3000ASFが包含される。
【0060】自動車産業コーティング用に有機スルホン
酸亜鉛を使用する時に用いられる電流密度は、約150
0〜2500ASF(約150〜約250A/dm2
から成る。管状鋼及び電線コーティング産業用に有機ス
ルホン酸亜鉛を使用する時に用いられる高電流密度は、
約750〜1500ASF(約75〜約150A/dm
2 )から成る。
【0061】本発明のポリオキシアルキレングリコール
は、操作温度において水溶性であるのが好ましく、アル
キレン単位が2〜約4個の炭素原子を有するポリオキシ
アルキレングリコールエーテルの全ブロック、ブロック
−ヘテリック、ヘテリック−ブロック又はヘテリック−
ヘテリックのブロックコポリマーであることができ、疎
水性ブロック及び親水性ブロック(それぞれのブロック
は少なくともオキシエチレン基若しくはオキシプロピレ
ン基又はこれらの基の混合物を基とする)を含有する界
面活性剤から成ることができる。また、コポリマーとホ
モポリマーとの混合物、特に二成分、三成分又は四成分
混合物を用いることもできる。
【0062】利用できる様々なポリエーテル−ポリオー
ルブロックコポリマーの内の好ましい物質の一つはポリ
オキシアルキレングリコールエーテルから成り、これ
は、界面活性剤の場合には疎水性ブロック及び親水性ブ
ロックを含有し、それぞれのブロックは少なくともオキ
シエチレン基若しくはオキシプロピレン基又はこれらの
基の混合物を基とするのが好ましい。
【0063】これらの物質を得るための最も一般的な方
法は、エチレンオキシドのようなアルキレンオキシドを
少なくとも1個の反応性水素を含有する物質と反応させ
ることによるものである。別のルートには、活性水素物
質と予め生成させたポリグリコールとを反応させるもの
又はアルキレンオキシドの代わりにエチレンクロルヒド
リンを使用するものである。
【0064】この反応活性水素物質は少なくとも1個の
活性水素を含有していなければならず、好ましくはアル
コールであり、場合によっては酸、アミド、メルカプタ
ン、アルキルフェノール等である。同様に第1アミンを
用いることもできる。
【0065】特に好ましい物質は、ブロック重合技術に
よって得られるものである。モノマー供給及び反応条件
を慎重に制御することによって、親水性−親油性バラン
ス(HLB)、湿潤力及び発泡力のような特性が密接に
且つ再現性よく制御された一連の化合物、例えば界面活
性剤を製造することができる。一般的に、初期ポリマー
ブロックの形成において用いられる初期成分の化学的性
状が物質の分類を決定する。初期成分は疎水性であって
はならない。界面活性剤の場合には、2種のポリマーブ
ロックの内の一方から疎水性が得られる。一般的に、第
一のポリマーブロックの形成における初期成分の化学的
性状が物質の分類を決定する。代表的な出発物質又は初
期成分には、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノール等のような一価アルコール、並びにグリコー
ルのような二価物質、グリセロール、高級ポリオール、
エチレンジアミン等が包含される。
【0066】本発明のこの局面の実施に適した様々な類
の界面活性剤である物質は、Schmolkaによって「非イオ
ン系界面活性剤(Non-Ionic Surfactants)」、Surfacta
nt Science Series Vol. 2, Schick, M.J., Ed. Marcel
Dekker, Inc., New York, 1967, Chapter 10 に記載さ
れているので、必要ならばこれを参照されたい。
【0067】第一の最も簡単なコポリマーは、各ブロッ
クが均質であるもの、即ち製造における各工程の際にモ
ノマー供給物中に単一のアルキレンオキシドが用いられ
るものである。これらの物質は、全ブロックコポリマー
と称される。次の類はブロック−ヘテリック及びヘテリ
ック−ブロックと称され、分子の一つの部分が単一のア
ルキレンオキシドから成り且つ他の部分が2種以上のか
かる物質(そのうちの一つは分子の均質ブロック部分の
ものと同じであってもよい)の混合物であるものであ
る。かかる物質の製造において、分子のヘテロ部分は全
体的にランダムである。これらのコポリマーの性質は純
粋なブロックコポリマーのものとは全く区別されるだろ
う。もう一つの類は、異なる繰返し単位の製造における
両方の工程がアルキレンオキシドの混合物の添加を伴う
ものであり、ヘテリック−ヘテリックブロックコポリマ
ーと規定される。
【0068】ブロックコポリマーは、一価アルコール、
酸、メルカプタン、第2アミン又はN−置換アミドのよ
うな一官能価出発物質を特徴とする。これらは一般的に
次式: I−[Am −Bmx (1) によって表わすことができる。ここで、Iは前記のよう
な出発物質分子である。A部分はアルキレンオキシド単
位から成り且つ少なくとも1個の水素がアルキル基又は
アリール基で置き換えられていてもよい繰返し単位であ
り、mは重合度であって、通常は約6より大きい。B部
分はオキシエチレンのようなもう一方の繰返し単位であ
り、nはここでもまた重合度である。xの値はIの官能
価である。従って、Iが一価のアルコール又はアミンで
ある場合にはxは1である。Iがジオール(例えばプロ
ピレングリコール)のような多官能価出発物質である場
合には、Pluronic(登録商標)界面活性剤についての場
合におけるように、xは2である。Iがエチレンジアミ
ンのような四官能価出発物質である場合、Tetronic(登
録商標)界面活性剤についての場合におけるように、x
は4である。このタイプの好ましいコポリマーは、ポリ
オキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックコポリ
マーである。
【0069】また、均質ブロックコポリマーを製造する
ために多官能価出発物質を用いることもできる。
【0070】ブロック−ヘテリック及びヘテリック−ブ
ロック物質においては、A又はBのいずれかがオキシド
の混合物であり、残りのブロックが均質ブロックであ
る。コポリマーが界面活性剤である場合には、一方のブ
ロックが疎水性ブロックであり、もう一方のブロックが
親水性ブロックであり、2種のポリマー単位のいずれか
が水可溶化用単位としての働きをするだろうが、しかし
特性は用いたものに応じて異なるだろう。このタイプの
物質においてもまた、多官能価出発物質を用いることが
できる。
【0071】ヘテリック−ヘテリックブロックコポリマ
ーは前記したものと本質的に同じ方法で製造され、主な
違いは、各工程におけるアルキレンオキシドについての
モノマー供給物が2種以上の物質の混合物から成るとい
うことである。従って、ブロックはモノマー供給物のラ
ンダムコポリマーとなる。界面活性剤の場合には、潜在
的に水溶性の物質と水不溶性物質との相対比によって溶
解性が決定されるだろう。
【0072】3〜約4個の炭素原子を有するアルキレン
オキシドを基とするポリオキシアルキレングリコールエ
ーテルブロックコポリマーの平均分子量は、約300〜
約1000であり、特に約425の平均分子量を有す
る。また、式(1)で表わされるようなこれらのコポリ
マーは、繰返し単位A及びBの重量比が約0.4:1〜
約2.5:1、特に約0.6.:1〜約1.8:1、好
ましくは0.8:1〜約1.2:1になるように調製さ
れる。
【0073】一つの実施態様において、これらのコポリ
マーは、次の一般式: RX(CH2CH2[CH2]yO)nH (2) を有する。ここで、Rは約200〜約900、特に約3
00〜約850、特に約350〜約400の平均分子量
を有し、Rは通常は典型的な界面活性剤疎水性基である
が、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、
若しくはポリオキシブチレン基、又はポリオキシプロピ
レン、ポリオキシエチレン及びポリオキシプロピレン基
の混合物のようなポリエーテルであることもできる。前
記の式においてXは酸素若しくは窒素又はポリオキシア
ルキレン鎖をRに結合させることができる別の官能基で
あり、yは0、1又は2の値を有する。大抵の場合、ア
ルキレンオキシド単位の平均数であるnは約5又は約6
より大きくなければならない。物質を有用なものにする
のに充分な水溶性を付与することが望まれる場合には特
にこのことが言える。
【0074】一つの実施態様において、本発明は3〜約
4個の炭素原子を有するアルキレンオキシドを基とする
低分子量ポリオキシアルキレングリコールを用い、これ
はそれらのホモポリマー又は互いの及び(若しくは)エ
チレンオキシドとのコポリマーを包含する。コポリマー
はランダム又はブロックコポリマーであってよく、ブロ
ックコポリマーの繰返し単位はブロック若しくはヘテリ
ック又は当技術分野において周知のこれらの繰返し単位
の様々な組み合わせである。これに関しての低分子量ポ
リオキシアルキレングリコールは、約300〜約110
0、特に約325〜約800、好ましくは約350〜約
550の分子量を有する。約425の平均分子量を有す
るものが特に有用である。
【0075】プロピレンオキシドを基とするホモポリマ
ー及びコポリマー、特にプロピレンオキシドを基とする
ホモポリマー、例えばポリプロピレングリコール425
が好ましい。
【0076】また、本発明は、2〜約4個の炭素原子を
有するアルキレンオキシドを基とする低分子量ポリオキ
シアルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーを
浴中に使用することを含み、このホモポリマー又はコポ
リマーは約570〜約630の分子量を有し、特に約6
00の平均分子量を有するものである。エチレンオキシ
ドを基とするホモポリマー又はコポリマーが好ましく、
エチレンオキシドを基とするホモポリマーが特に好まし
い。
【0077】本発明に従って用いられる高及び低分子量
ポリオキシアルキレングリコールエーテルブロックコポ
リマーは、2〜約4個の炭素原子を有するアルキレンオ
キシドを基とするものである。高分子量コポリマーは約
2000〜約9500、特に約2000〜約8500の
分子量を有することができる。低分子量ポリマーは約5
70〜約630の分子量を有する。また、繰返し単位A
対Bの重量比は約0.4:1〜約2.5:1の範囲、特
に約0.6.:1〜約1.8:1の範囲、好ましくは
0.8:1〜約1.2:1の範囲である。これらのコポ
リマーは、次の一般式: RX(CH2 CH2 O)n H (3) を有する。式(3)中のRは通常は代表的な界面活性剤
疎水性基であるが、ポリオキシエチレン基、ポリオキシ
プロピレン基、ポリオキシブチレン基又はこれらの基の
混合物のようなポリエーテルであることもできる。
【0078】式(3)においてXは酸素若しくは窒素又
はポリオキシアルキレン鎖をRに結合させることができ
る別の官能基である。大抵の場合、オキシエチレン基中
のオキシエチレン単位の平均数であるnは約5又は約6
より大きくなければならない。物質を有用なものにする
のに充分な水溶性を付与することが望まれる場合には特
にこのことが言える。高分子量ポリオキシアルキレング
リコールについては、式(3)においてRは約500〜
約8000、特に約1000〜約6000、好ましくは
約1200〜約5000の平均分子量を有する。一つの
実施態様におけるポリオキシアルキレングリコールは、
ポリエチレングリコール又は本明細書に記載したその様
々なコポリマー、特に約2000〜約9500の分子量
を有するポリエチレングリコール、好ましくは約800
0の平均分子量を有するポリエチレングリコールであ
る。これらの化合物には、Union Carbide Corporation
によって販売されているCARBOWAX(登録商標)PEG 4000
(分子量3000〜3700)、PEG 6000(分子量60
00〜7000)及びPEG 8000が包含される。
【0079】用いられる低分子量ポリオキシアルキレン
グリコールについての式(3)におけるRの分子量は約
200〜約600、特に約300〜約500である。
【0080】一つの好ましい類のポリオキシアルキレン
グリコールエーテルは、非イオン系ポリエーテル−ポリ
オールブロックコポリマーである。しかしながら、本発
明において有用なその他の非イオン系ブロックコポリマ
ーは、出発物質として以下のものを用いた変性ブロック
コポリマーであることができる:(a)アルコール、
(b)脂肪酸、(c)アルキルフェノール誘導体、
(d)グリセロール及びその誘導体、(e)脂肪族アミ
ン、(f)1,4−ソルビタン誘導体、(g)ひまし油
及びその誘導体、並びに(h)グリコール誘導体。
【0081】本明細書において用いた場合の用語分子量
及び平均分子量は、重量平均分子量を意味するものとす
る。
【0082】一つの実施態様において微粒化剤は、前記
の2〜約4個の炭素原子を有するアルキレンオキシドを
基とする低分子量ポリオキシアルキレングリコールホモ
ポリマー又はコポリマーから成り、このホモポリマー又
はコポリマーは約570〜約630の分子量を有し、特
に約600の平均分子量を有するものである。エチレン
オキシドを基とするホモポリマー又はコポリマーが好ま
しく、エチレンオキシドを基とするホモポリマーが特に
好ましい。樹枝状結晶防止剤は、ナフタリンとホルムア
ルデヒドとのスルホン化縮合生成物から成る。
【0083】ポリオキシアルキレングリコールは、浴の
一部として、大体約0.025〜約1.0g/リット
ル、特に約0.05〜約0.2g/リットルの量で用い
られる。
【0084】樹枝状結晶防止剤として用いられるナフタ
リンとホルムアルデヒドとのスルホン化縮合生成物、例
えばBLANCOL (登録商標)-Nは、それが浴中に約25〜
約500ppm、特に約75〜約150ppmの濃度で
存在するようになる量で用いることができる。本明細書
において用いられる用語「ppm」は、浴の重量と比較
した重量による量を意味する。
【0085】高分子量ポリオキシアルキレングリコール
対ナフタリンとホルムアルデヒドとのスルホン化縮合物
の比は、大体約1.5:1〜約1:1.5、特に約1.
2:1〜約1:1.2とする。
【0086】浴のpHは、大体約1.5〜約5.5にす
ることができ、特に、浴が添加剤を含有しない場合には
約2.5より上から約5.0まで、添加剤を含有する場
合には約1.5〜約2.5にすることができる。
【0087】pHを調節するために浴に無機酸のような
酸を添加することができる。これらの酸には、弗化水素
酸、塩酸、臭化水素酸及び沃化水素酸が包含される。さ
らに、これらの酸は窒素酸を含み、pHを調節するため
に浴に硫黄酸を添加してもよい。これらの酸は当技術分
野においてよく知られており、特に硝酸又は亜硝酸並び
に硫酸、亜硫酸、発煙硫酸、チオ硫酸、亜ジチオン酸、
メタ硫酸、ジチオン酸、ピロ硫酸、又は過硫酸等が包含
される。商品としての入手しやすさのために、塩酸、硝
酸及び硫酸が好ましい。
【0088】また、前記のハロゲン、窒素及び硫黄酸の
それぞれの類の中の酸の混合物又は異なる類からの酸の
混合物、特に二成分、三成分又は四成分混合物を用いる
こともできる。
【0089】浴は、約100°F〜約170°F、特に
約120°F〜約160°Fの温度において操作され
る。
【0090】本発明の一つの実施態様に従って用いられ
る大体2〜約4個の炭素原子を有するアルキレンオキシ
ドを基とする低分子量ポリオキシアルキレングリコール
ホモポリマー又はコポリマー、特にエチレンオキシドポ
リマーホモポリマー及びコポリマーは、大体約25〜約
500ppm、特に約75〜約200ppmの量で用い
られる。
【0091】また、浴には、硼酸若しくはアルカリ金属
硼酸塩(ここで、アルカリ金属は本明細書において規定
される)又はアルカリ金属フルオロ硼酸塩を含むフルオ
ロ硼酸塩のような水溶性硼素酸化物化合物を含有させる
こともでき、ここで、アルカリ金属は、元素周期律表の
第IA族のもの、特にナトリウム、カリウム及びリチウ
ム、並びにアンモニウム及び当業者に知られたその有機
窒素同等物を包含する。
【0092】水溶性硼素酸化物化合物は、コーティング
浴1リットル当たりに大体約10〜約70g、特に約3
0〜約40g/リットルの量で用いられる。これに関し
ては、硼酸が特に好ましい。
【0093】また、浴には、リグニンから誘導されるア
ルデヒドであるバニリンのようなリグニン化合物を含有
させることもできる。さらに、リグニン硫酸塩又は当業
者に周知のその他のリグニン塩を用いることもできる。
これらのリグニン化合物は光沢剤であり、光沢仕上げが
望まれる用途において用いられる。
【0094】リグニン化合物又はその他の光沢剤は、コ
ーティング浴1リットル当たりに大体約0.002〜約
0.01g、特に約0.03〜約0.05g/リットル
の量で用いることができる。
【0095】その他の光沢剤には、o−クロルベンズア
ルデヒド、ニコチン酸及びベンジリデンアセトンが包含
され、それらはいずれも、本明細書に記載された濃度、
並びに浴を基準として約5〜約100mg/リットルの
濃度で、良好な結果をもたらす。
【0096】比較実験において、慣用の硫酸亜鉛又は塩
化亜鉛浴と比較して、電解質としてメタンスルホン酸亜
鉛を用いて高電流密度(300ADM2 )において縁端
堆積は何ら起こらなかった。
【0097】本発明の方法及び組成物は、硫酸亜鉛と比
較してより高いpH値でのメタンスルホン酸亜鉛浴の操
作を可能にする。硫酸亜鉛は約1.5〜約2.0のpH
レベルにおいて操作され、他方メタンスルホン酸亜鉛浴
は約2.0より大きいpH、好ましくは約2.0より上
から約3又は約5までの範囲のpHにおいて最も良好に
操作される。この高いpHは、亜鉛めっきの前の鋼基材
の溶解をより少なくする。
【0098】硫酸亜鉛又は塩化亜鉛溶液を用いて縁端堆
積を最小限にするため又は操作電流密度を増大させるた
めの標準的な手段は、めっき溶液中の亜鉛の濃度を約1
00〜150g/リットルのレベルの高めることから成
る。しかしながら、これは廃棄物処理のためにかなり多
くのドラッグアウト(dragout、汲み出し)をもたらす。
メタンスルホン酸亜鉛又は本明細書に記載されたような
その他の水溶性有機スルホン酸亜鉛を用いることによっ
て、約75〜約100g/リットルの亜鉛においての操
作が可能になり、それによって処理を必要とする廃棄物
がより少なくなる。
【0099】前記のことは、1日につき大体約2〜約5
容量%の亜鉛溶液で操作する商業的な電気亜鉛めっき方
法において起こる典型的なドラッグアウトを考慮に入れ
ると、高く評価されるだろう。これは、100000ガ
ロンタンクについて1日当たりに大体約2000〜50
00ガロン(約8000〜約20000リットル)処理
することを必要とするということを意味する。溶液が硫
酸塩溶液中の亜鉛金属として125g/リットルを含有
する場合、20000リットルにおいて亜鉛2.5×1
6 g(即ち亜鉛金属5500ポンド)を含有するとい
うことがわかるだろう。メタンスルホン酸亜鉛溶液を7
5g/リットルで用いることによって、廃棄物流中の亜
鉛の量がたった3300ポンドに減少し、処理を必要と
する廃棄物がほぼ40%減少する。
【0100】
【実施例】以下の実施例は、本発明を単に例示するため
のものである。
【0101】例1:自動車 メタンスルホン酸中に炭酸亜鉛を最終的な亜鉛が金属亜
鉛として75g/リットルになるように溶解させること
によって、Zn(MSA)2 溶液を調製した。メタンス
ルホン酸又は重炭酸ナトリウムによってpHを3.5〜
4.0に調節した。1000rpmでスピンする回転式
カソードを用いて鋼ストリップをめっきした。カソード
電流密度は150A/dm2 とした。可溶性亜鉛アノー
ドを用いた。溶液を60℃において操作した。カソード
上の亜鉛の厚さは8μだった。顕微鏡分析は、鋼の縁端
において高電流密度樹枝状結晶を何ら示さなかった。こ
の組成物及び方法は、自動車産業用の亜鉛めっきされた
鋼を製造することに実用性を有する。
【0102】例2:合金 メタンスルホン酸中に炭酸亜鉛を最終的な亜鉛が金属亜
鉛として75g/リットルになるように溶解させること
によって、Zn(MSA)2 溶液を調製した。メタンス
ルホン酸又は重炭酸ナトリウムによってpHを3.5〜
4.0に調節した。最終コーティングにおいてNiとZ
nとの合金12重量%を提供するためにニッケルをNi
(MSA)2 として添加した。1000rpmでスピン
する回転式カソードを用いて鋼ストリップをめっきし
た。カソード密度は150A/dm2 とした。可溶性亜
鉛アノードを用いた。溶液を60℃において操作した。
カソード上の亜鉛の厚さは8μだった。顕微鏡分析は、
鋼の縁端において高電流密度樹枝状結晶を何ら示さなか
った。付着層は亜鉛とニッケルとの合金コーティングで
あり、自動車、電線又は管状鋼産業において用いること
ができる。
【0103】例3:管状鋼 メタンスルホン酸中に炭酸亜鉛を最終的な亜鉛が金属亜
鉛として35g/リットルになるように溶解させること
によって、Zn(MSA)2 溶液を調製した。メタンス
ルホン酸又は重炭酸ナトリウムによってpHを3.5〜
4.0に調節した。鋼管のめっきを擬似するために鋼マ
ンドレル(例えば直径3/8インチのドリル棒材)をカ
ソードとして用いた。溶液を機械的に撹拌し、45℃、
pH3.0において操作した。カソード電流密度は25
A/dm2 とした。付着層は平滑であり、亜鉛めっきさ
れた管状鋼産業において実用性を有する。
【0104】例4:電線めっき メタンスルホン酸中に炭酸亜鉛を最終的な亜鉛が金属亜
鉛として50g/リットルになるように溶解させること
によって、Zn(MSA)2 溶液を調製した。メタンス
ルホン酸又は重炭酸ナトリウムによってpHを3.5〜
4.0に調節した。様々な直径の電線をカソードとして
用いた。亜鉛の厚さは25〜50μの範囲とした。溶液
を機械的に撹拌し、50℃、pH3.5において操作し
た。カソード電流密度は25A/dm2 とした。付着層
は光沢があり、平滑だった。
【0105】例5:光沢めっき メタンスルホン酸中に炭酸亜鉛を最終的な亜鉛が金属亜
鉛として35g/リットルになるように溶解させること
によって、Zn(MSA)2 溶液を調製した。メタンス
ルホン酸又は重炭酸ナトリウムによってpHを3.5〜
4.0に調節した。鋼管のめっきを擬似するために鋼マ
ンドレル(例えば直径3/8インチのドリル棒材)をカ
ソードとして用いた。溶液を機械的に撹拌し、45℃、
pH3.0において操作した。溶液には、ベンジリデン
アセトン25mg/リットル及びニコチン酸10mg/
リットルを含有させた。カソード電流密度は25A/d
2 とした。付着層は光沢があり、平滑だった。
【0106】実施例は鋼基材上に実施されるものとして
電気亜鉛めっき方法を記載したが、純粋な金属であるか
金属合金であるかに拘らず任意の導電性金属基材を用い
ることができ、これらにはその他の鉄合金基材又は元素
周期律表第IB、IIB、IIIA、IVA、IVB、VA、V
B、VIB若しくはVII B族を基とする金属若しくは合金
が包含され、合金はこれらの金属の2種以上の組み合わ
せ、特に金属の二成分、三成分又は四成分組み合わせを
含む。全体としての合金用金属は、大体約0.1〜約3
0重量%、特に約2〜約20重量%の量で基材上に存在
させる。
【0107】本発明の組成物の内のあるものは混合後に
本発明の組成物中のその他の化合物と結合及び(又は)
反応し得るある種の化合物を含み、また、コーティング
浴はこの組成物又は化合物を含有し、続いての組成物中
の化合物の分析又は同定が困難であったり不可能であっ
たりするので、本発明の別の局面は、本発明の組成物の
様々な化合物を互いに結合させることを含む方法の生成
物及び(又は)本発明に従うHCD電気亜鉛めっきを提
供するためのコーティング浴を包含する。
【0108】本発明の技術思想又は範囲から逸脱するこ
となく本発明の組成物及び方法に様々な変更又は変化を
行なうことができるということは、当業者には明らかで
あろう。本発明のこれらの変更及び変化は、特許請求の
範囲及びその均等物の範囲内にある限り、本発明の一部
として包含されるものである。
フロントページの続き (72)発明者 フレデリック・エル・ローリング オランダ国エスエム・ハーレム、ザーネン ラーン、183 (72)発明者 マリー・エム・カスパー アメリカ合衆国ニュージャージー州レッド バンク、ピーオーボックス343

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性亜鉛酸性電気亜鉛めっきコーティン
    グ浴から得られる亜鉛コーティングにおける高電流密度
    縁端堆積樹枝状結晶の形成及び縁端焼けを低減し且つ該
    亜鉛コーティングの高電流密度ざらつき、粒度及び配向
    を制御する方法であって、前記浴のアノードからの高密
    度電流を前記浴の金属カソードに、該カソード上に亜鉛
    コーティングを付着させるのに充分な時間通すことを含
    み、前記浴のpHが約2.5より大きい場合には前記浴
    が約5g/リットルより多くの水溶性有機スルホン酸亜
    鉛を含有する、前記方法。
  2. 【請求項2】 前記浴のpHが約1.5〜約2.5であ
    り、2〜約4個の炭素原子を有するアルキレンオキシド
    を基とするランダム又はブロックポリオキシアルキレン
    グリコールホモポリマー又はコポリマーを含む、請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 電流密度が約250〜約4000ASF
    である、請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ランダム又はブロックポリオキシア
    ルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーが3〜
    約4個の炭素原子を有するアルキレンオキシドを基とし
    且つ約300〜約1100の平均分子量を有する、請求
    項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ランダム又はブロックポリオキシア
    ルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーがプロ
    ピレンオキシドを基とする、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ポリオキシアルキレングリコールが
    約425の平均分子量を有するプロピレンオキシドホモ
    ポリマーから成る、請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ランダム又はブロックポリオキシア
    ルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーが約2
    000〜約9500の平均分子量を有する、請求項2記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ランダム又はブロックポリオキシア
    ルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーがエチ
    レンオキシドを基とする、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ポリオキシアルキレングリコールが
    約8000の平均分子量を有するエチレンオキシドホモ
    ポリマーから成る、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ポリオキシアルキレングリコール
    ホモポリマー又はコポリマーが約570〜約630の平
    均分子量を有する、請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ランダム又はブロックポリオキシ
    アルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーがエ
    チレンオキシドを基とする、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ポリオキシアルキレングリコール
    ホモポリマー又はコポリマーが約600の平均分子量を
    有するエチレンオキシドポリマーから成る、請求項11
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記浴が水溶性硼素酸化物化合物をも
    含有する、請求項1又は2記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記浴がリグニン化合物をも含有す
    る、請求項1又は2記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記浴が樹枝状結晶防止剤としてナフ
    タリンとホルムアルデヒドとのスルホン化縮合生成物を
    含有する、請求項1又は2記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記有機スルホン酸亜鉛がメタンスル
    ホン酸亜鉛から成る、請求項1、2、4、7又は10の
    いずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記浴が前記有機スルホン酸亜鉛以外
    の亜鉛塩を含有する、請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記亜鉛コーティングが亜鉛合金から
    成り、そして前記浴が該亜鉛合金コーティングを製造す
    るためにニッケル、鉄、コバルト、マンガン、クロム、
    カドミウム及びバナジウムの内の少なくとも1種の塩を
    含有する、請求項1記載の方法。
  19. 【請求項19】 水性亜鉛酸性電気亜鉛めっきコーティ
    ング浴において得られる亜鉛コーティングにおける高電
    流密度縁端堆積樹枝状結晶の形成及び縁端焼けを低減し
    且つ該亜鉛コーティングの高電流密度ざらつき、粒度及
    び配向を制御するための組成物であって、前記浴のpH
    が約2.5より大きい場合には前記浴が約5g/リット
    ルより多くの水溶性有機スルホン酸亜鉛を含有する、前
    記組成物。
  20. 【請求項20】 前記浴のpHが約1.5〜約2.5で
    あり、2〜約4個の炭素原子を有するアルキレンオキシ
    ドを基とするランダム又はブロックポリオキシアルキレ
    ングリコールホモポリマー又はコポリマーを含む、請求
    項19記載の組成物。
  21. 【請求項21】 前記ランダム又はブロックポリオキシ
    アルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーが3
    〜約4個の炭素原子を有するアルキレンオキシドを基と
    し且つ約300〜約1100の平均分子量を有する、請
    求項20記載の組成物。
  22. 【請求項22】 前記ランダム又はブロックポリオキシ
    アルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーがプ
    ロピレンオキシドを基とする、請求項21記載の組成
    物。
  23. 【請求項23】 前記ポリオキシアルキレングリコール
    が約425の平均分子量を有するプロピレンオキシドホ
    モポリマーから成る、請求項21記載の組成物。
  24. 【請求項24】 前記ランダム又はブロックポリオキシ
    アルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーが約
    2000〜約9500の平均分子量を有する、請求項2
    0記載の組成物。
  25. 【請求項25】 前記ランダム又はブロックポリオキシ
    アルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーがエ
    チレンオキシドを基とする、請求項24記載の組成物。
  26. 【請求項26】 前記ポリオキシアルキレングリコール
    が約8000の平均分子量を有するエチレンオキシドホ
    モポリマーから成る、請求項25記載の組成物。
  27. 【請求項27】 前記ポリオキシアルキレングリコール
    ホモポリマー又はコポリマーが約570〜約630の平
    均分子量を有する、請求項20記載の組成物。
  28. 【請求項28】 前記ランダム又はブロックポリオキシ
    アルキレングリコールホモポリマー又はコポリマーがエ
    チレンオキシドを基とする、請求項27記載の組成物。
  29. 【請求項29】 前記ポリオキシアルキレングリコール
    ホモポリマー又はコポリマーが約600の平均分子量を
    有するエチレンオキシドポリマーから成る、請求項28
    記載の組成物。
  30. 【請求項30】 水溶性硼素酸化物化合物をもまた含有
    する、請求項20記載の組成物。
  31. 【請求項31】 リグニン化合物をもまた含有する、請
    求項20記載の組成物。
  32. 【請求項32】 樹枝状結晶防止剤としてナフタリンと
    ホルムアルデヒドとのスルホン化縮合生成物を含有す
    る、請求項20記載の組成物。
  33. 【請求項33】 前記有機スルホン酸亜鉛がメタンスル
    ホン酸亜鉛から成る、請求項19、20、21、24又
    は27のいずれかに記載の組成物。
  34. 【請求項34】 前記浴が前記有機スルホン酸亜鉛以外
    の亜鉛塩を含有する、請求項19記載の組成物。
  35. 【請求項35】 前記亜鉛コーティングが亜鉛合金から
    成り、そして前記浴が該亜鉛合金コーティングを製造す
    るためにニッケル、鉄、コバルト、マンガン、クロム、
    カドミウム及びバナジウムの内の少なくとも1種の塩を
    含有する、請求項19記載の組成物。
JP9024547A 1996-01-26 1997-01-24 高電流密度有機スルホン酸亜鉛電気亜鉛めっき方法及び組成物 Withdrawn JPH09310192A (ja)

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