JPH09309958A - 紙送り用ゴムローラ - Google Patents

紙送り用ゴムローラ

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Publication number
JPH09309958A
JPH09309958A JP12968096A JP12968096A JPH09309958A JP H09309958 A JPH09309958 A JP H09309958A JP 12968096 A JP12968096 A JP 12968096A JP 12968096 A JP12968096 A JP 12968096A JP H09309958 A JPH09309958 A JP H09309958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber roller
filler
base polymer
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP12968096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Nakabashi
正信 中橋
Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP12968096A priority Critical patent/JPH09309958A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐インキ転写性に優れ、通帳等を搬送するのに
必要な摩擦係数を有する紙送り用ゴムローラを提供する
ことにある。 【解決手段】ベースポリマと必要な配合剤(充填剤、可
塑剤、架橋剤、老化防止剤、安定剤、着色剤、滑剤等)
からなるゴム組成物に対して、粒径が10μm以上の耐
インキ転写性無機系充填剤及び/または有機系充填剤を
添加することにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙送り用ゴムロー
ラ、特に現金自動取り引き装置(ATM)で取り扱われ
る通帳等の紙葉類を搬送する紙送り用ゴムローラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ATMでは預金通帳等を搬送するため
に、紙を搬送するのに必要な摩擦係数を有するゴムロー
ラが用いられている。
【0003】預金通帳等は入口に挿入されゴムローラに
より印字部に搬送され、必要事項が印字された後、再び
同じ道順でゴムローラによって入口に戻される。ゴムロ
ーラは印字された直後の通帳を再び入口に戻すために、
印字された部分の上を通過する。この時、通帳に印字さ
れたインキが十分に乾燥していないことから、ゴムロー
ラ表面に移行し、移行したインキが通帳に転写される問
題が生じる。
【0004】ゴムローラは通帳を搬送するのに必要な摩
擦係数を持っているため、ローラ表面にインキが移行し
やすい。転写を改善するためにゴムローラ表面に離型性
の塗料を塗布することもあるが、摩擦係数が小さくなり
通帳を送りずらくする。現状では十分な対応がなされて
いないのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
ってなされたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、耐インキ転写性に優
れ、通帳等を搬送するのに必要な摩擦係数を有する紙送
り用ゴムローラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、ベースポリマと必要な配合剤(充填剤、可塑剤、
架橋剤、老化防止剤、安定剤、着色剤、滑剤等)からな
るゴム組成物に対して、粒径が10μm以上の耐インキ
転写性無機系充填剤及び/または有機系充填剤を添加す
ることにある。
【0007】耐インキ転写性無機系充填剤及び有機系充
填剤としては粒径が10μm以上でないと、ローラ表面
に充填剤が埋没してしまい、耐インキ転写性が得られな
い。粒径が10μm以上あるとローラ表面に充填剤が少
し凸状に露出してインキが転写しずらくなる。また、ロ
ーラ表面の充填剤の凸状の露出によりゴム組成部の押し
付け圧力は弱くなり、ゴム組成部にインキは転写しずら
くなる。摩擦係数は予めゴム組成部に十分高いものを使
用しているので、充填剤の添加及び押し付け圧力の低下
により、少し下がるが、通帳等の紙を搬送する摩擦力は
十分にある。
【0008】従って、耐インキ転写性と高摩擦係数の両
特性を満足させた紙送り用ローラを作ることができたの
である。
【0009】本発明においてベースポリマとしては、塩
素化ポリエチレンゴム、エチレン・プロピレンゴム、天
然ゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴ
ム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アクリルゴ
ム、シリコーンゴム、ふっ素ゴム、ウレタンゴム、エピ
クロルヒドリンゴム等の合成ゴムを単体あるいはブレン
ドで使用することが可能であるが、無機系充填剤及び有
機系充填剤を多量に添加することから、超高分子量タイ
プのベースポリマを適用することが望ましく、特に塩素
化ポリエチレンゴム、エチレン・プロピレンゴムを用い
た場合に良好な結果を得ることができた。
【0010】本発明において耐インキ転写性無機系充填
剤としては、粒径が10μm以上のものをベースポリマ
100重量部に対して20〜400重量部の範囲で用い
ることが必要である。粒径が10μm未満のものを用い
たとき、また添加量がベースポリマ100重量部に対し
て20重量部未満のときは耐インキ転写性を改良する効
果がなく、添加量がベースポリマ100重量部に対して
400重量部を越えると摩擦係数が大きく低下し、また
硬さも硬くなりすぎて紙送り用ゴムローラとしては使用
できなくなる。
【0011】耐インキ転写性無機系充填剤としては粒径
が10μm以上のものであればよいが、特にアルミナ、
水酸化アルミニウムを用いた場合に良好な結果を得るこ
とができた。これらはインキに対する離型効果が他の無
機系充填剤に比べ優れているためと考える。
【0012】本発明において耐インキ転写性有機系充填
剤としては、粒径が10μm以上のものをベースポリマ
100重量部に対して10〜200重量部の範囲で用い
ることが必要である。粒径が10μm未満のものを用い
たとき、または添加量がベースポリマ100重量部に対
して10重量部未満のときは耐インキ転写性を改良する
効果がなく、添加量がベースポリマ100重量部に対し
て200重量部を越えると摩擦係数が大きく低下し、ま
た硬さも硬くなりすぎて紙送り用ゴムローラとしては使
用できなくなる。
【0013】耐インキ転写性有機系充填剤としては粒径
が10μm以上のものであればよいが、特にポリエチレ
ン粉末、ふっ素樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末を用いた
場合に良好な結果を得ることができた。これらはインキ
に対する離型効果が他の有機系充填剤に比べ優れている
ためと考える。
【0014】無機系充填剤と有機系充填剤は単独あるい
は併用で使用することが可能である。
【0015】本発明の紙送り用ローラの製造方法として
は工業的に製造する方法なら特に限定されない。例え
ば、射出成形、押出成形、プレスモールド等の方法を用
いることができる。
【0016】本発明は、上述したような構成のため、耐
インキ転写性に優れ、通帳等を搬送するのに必要な摩擦
係数を有する紙送り用ゴムローラとして用いることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の紙送り用ゴムロー
ラの実施例及び比較例について説明する。
【0018】塩素化ポリエチレンゴムをベースポリマと
して使用し、ベースポリマ100重量部に対して、ジ−
(2−エチルヘキシル)フタレート50重量部、カーボ
ンブラック10重量部、硫黄0.5重量部、エチレンチ
オウレア2.5重量部、マグネシア10重量部、ステア
リン酸1重量部を添加するとともに、さらに耐インキ転
写性無機系充填剤及び有機系充填剤を粒径、及び配合割
合を変えて添加し6インチロールを用いて混練してそれ
ぞれのゴム組成物を得た。
【0019】次に、かくして得られたゴム組成物を金型
を用いて160℃でプレス架橋し、その後、所定の形状
に研摩して試験用ゴムローラを作製した。
【0020】耐インキ転写性は、OCR紙の一部にイン
クリボンを張り付けた試験紙を用い、駆動軸に固定した
試験用ゴムローラと一定荷重(W)を掛けたフリードラ
ムとの間にその試験紙を通過させ、試験紙に転写したイ
ンクの濃淡を目視により観察して評価した。
【0021】摩擦係数については、駆動軸に固定した試
験用ゴムローラと一定荷重(W)を掛けたフリードラム
との間にロードセルを連結したOCR紙を挟み、それか
ら前記試験用ゴムローラを回転させて摩擦力(F)を測
定した。摩擦係数はその摩擦力(F)と荷重(W)とを
式=F/Wに入力して算出した。
【0022】硬さはJIS−K6301−A硬度に準拠
して測定した。
【0023】表1は耐インキ転写性無機系充填剤を用い
たときの紙送り用ゴムローラの実施例1〜10及び比較
例1〜6の特性を示したものである。
【0024】
【表1】
【0025】表2は耐インキ転写性有機系充填剤を用い
たときの紙送り用ゴムローラの実施例1〜12及び比較
例1〜9の特性を示したものである。
【0026】
【表2】
【0027】表1に示す本発明の実施例1〜10の紙送
り用ゴムローラはいずれも本発明の範囲を満たしている
ものであり、耐インキ転写性、摩擦係数、硬さは良好な
結果が得られている。
【0028】粒径が本発明の範囲より小さい比較例1、
4の紙送り用ゴムローラは、耐インキ転写性が劣る。ア
ルミナ及び水酸化アルミの添加量が本発明の範囲より少
ない比較例2、5の紙送り用ゴムローラは耐インキ転写
性が劣る。アルミ及び水酸化アルミの添加量が本発明の
範囲を越える比較例3、6の紙送り用ゴムローラは摩擦
係数が低く、硬さが大きすぎる。
【0029】表2に示す本発明の実施例1〜12の紙送
り用ゴムローラはいずれも本発明の範囲を満たしている
ものであり、耐インキ転写性、摩擦係数、硬さは良好な
結果が得られている。
【0030】粒径が本発明の範囲より小さい比較例1、
4、7の紙送り用ゴムローラは、耐インキ転写性が劣
る。ポリエチレン粉末、ふっ素樹脂粉末、シリコーン樹
脂粉末の添加量が本発明の範囲より少ない比較例2、
5、8の紙送り用ゴムローラは耐インキ転写性が劣る。
ポリエチレン粉末、ふっ素樹脂粉末、シリコーン樹脂粉
末の添加量が本発明の範囲を越える比較例3、6、9の
紙送り用ゴムローラは摩擦係数が低く、硬さが大きすぎ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明の紙送り用ゴムローラは、耐イン
キ転写性に優れ、通帳等を搬送するのに必要な摩擦係数
を有するという優れた特徴を発揮できるものであり、工
業上有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースポリマと必要な配合剤からなるゴム
    組成物に対して、粒径が10μm以上の耐インキ転写性
    無機系充填剤及び/または有機系充填剤を添加したこと
    を特徴とする紙送り用ゴムローラ。
  2. 【請求項2】無機系充填剤の添加量がベースポリマ10
    0重量部に対して20〜400重量部の範囲であること
    を特徴とする請求項1記載の紙送り用ゴムローラ。
  3. 【請求項3】有機系充填剤の添加量がベースポリマ10
    0重量部に対して10〜200重量部の範囲であること
    を特徴とする請求項1記載の紙送り用ゴムローラ。
  4. 【請求項4】無機系充填剤がアルミナまたは水酸化アル
    ミニウムであることを特徴とする請求項1記載の紙送り
    用ゴムローラ。
  5. 【請求項5】有機系充填剤がポリエチレン粉末またはふ
    っ素樹脂粉末またはシリコーン樹脂粉末であることを特
    徴とする請求項1記載の紙送り用ゴムローラ。
JP12968096A 1996-05-24 1996-05-24 紙送り用ゴムローラ Pending JPH09309958A (ja)

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JP12968096A JPH09309958A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 紙送り用ゴムローラ

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JP12968096A JPH09309958A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 紙送り用ゴムローラ

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JPH09309958A true JPH09309958A (ja) 1997-12-02

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ID=15015525

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12968096A Pending JPH09309958A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 紙送り用ゴムローラ

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JP (1) JPH09309958A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6918865B2 (en) 2002-10-31 2005-07-19 Voith Paper Patent Gmbh Roll cover
US7014604B2 (en) 2002-07-19 2006-03-21 Voith Paper Patent Gmbh Paper machine roll cover

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7014604B2 (en) 2002-07-19 2006-03-21 Voith Paper Patent Gmbh Paper machine roll cover
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