JPH09309099A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JPH09309099A
JPH09309099A JP15192996A JP15192996A JPH09309099A JP H09309099 A JPH09309099 A JP H09309099A JP 15192996 A JP15192996 A JP 15192996A JP 15192996 A JP15192996 A JP 15192996A JP H09309099 A JPH09309099 A JP H09309099A
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JP
Japan
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stamper
protective sheet
polishing
arm mechanism
cleaning
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Withdrawn
Application number
JP15192996A
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English (en)
Inventor
Tokuo Tsuura
徳雄 津浦
Nobuo Suzuki
伸男 鈴木
Masaru Hirose
勝 広瀬
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カッタをスタンパへ進退させるシリンダ装置
に接続された配管、配線の捩れを防止できるようにする
こと。 【解決手段】 正方向と逆方向の両方向に回転可能なテ
ーブル63と、このテーブルに設置され、カッタ刃66
をスタンパ1に貼り付けられた保護シート9に対し進退
可能とするシリンダ装置64と、を有し、このシリンダ
装置によりカッタ刃をスタンパに貼り付けられた保護シ
ートに押し当て、テーブルをスタンパ毎に異なる方向で
回転させることにより上記保護シートを切断するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】切断装置には、被加工物に貼り付けられ
たシートの不要部分を切断するものがある。このような
切断装置は、テーブルに、カッタ刃を被加工物に対し進
退させる進退手段を設置して構成され、被加工物を支持
台に支持させ、進退手段によりカッタ刃を被加工物に押
し付け、テーブルを移動させて、被加工物に貼り付けら
れたシートの不要部分を切断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の切断
装置において、テーブルが一方向に回転するものである
場合には、進退手段(例えばシリンダ装置)に接続され
た配管等が、切断装置の作動中に捩れてしまうことがあ
る。
【0004】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、カッタ刃を被加工物へ進退させる進
退手段に接続された配管、配線の捩れを防止できる切断
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、正方向と逆方向の両方向に回転可能なテーブルと、
このテーブルに設置され、カッタ刃を被加工物に対し進
退可能とする進退手段と、を有し、この進退手段により
上記カッタ刃を上記被加工物に押し当て、上記テーブル
を上記被加工物毎に異なる方向で回転させることにより
上記被加工物を切断するようにしたものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記カッタ刃は、円形カッタ刃であ
り、転動しながら、被加工物を切断するようにしたもの
である。
【0007】請求項1に記載の発明には、次の作用があ
る。テーブルを正逆いずれか一方の方向に回転して一つ
の被加工物を切断加工し、次に上記テーブルを他方の方
向に回転して他の被加工物を切断加工することにより、
進退手段に接続された配管や配線の捩れ現象の発生を防
止できる。然も、被加工物を支持する支持台は固定状態
で良いので、この支持台を回転させるための工夫が不要
である。
【0008】請求項2に記載の発明には、次の作用があ
る。カッタ刃が円形カッタ刃であり、転動しながら被加
工物を切断することから、カッタ刃が被加工物に接する
位置が特定箇所にかたよらず、全周となる。このため、
カッタ刃の寿命を長くできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る切断装置
の一つの実施の形態が適用された保護シート貼付装置を
有する光ディスク用スタンパの洗浄等処理設備を示す全
体斜視図である。図2は、図1のスタンパ洗浄・乾燥装
置を示す断面図である。図3(A)は、図2の支持部材
を示す部分平面図であり、図3(B)は、図3(A)の
IIIB-IIIB 線に沿う断面図である。図4は、図2の下部
ノズルを示し、(A)が平面図、(B)が縦断面図であ
る。図5は、図1の保護シート貼付装置におけるシート
貼付前の側面図である。図6は、図1の保護シート貼付
装置におけるシート貼付後の側面図である。図7は、図
5のVII 矢視図である。図8は、図5のVIII矢視図であ
る。図9は、図1の裏面研磨装置を示すIX矢視図であ
る。図10は、図9の保持テーブルを示す部分断面図で
ある。図11(A)は、図1の第1アーム機構を示す正
面図であり、図11(B)は、図11(A)のXIB 矢視
図である。図12は、図1の第2アーム機構を示す側面
図である。図13(A)は、図1の第3アーム機構を示
す正面図であり、図13(B)は、図13(A)のXIII
B 矢視図である。図14(A)は、図1の第4アーム機
構を示す正面図であり、図14(B)、(C)は、図1
4(A)のそれぞれXIVB矢視図、XIVC矢視図である。図
15(A)は、図1のスタンパを示す平面図であり、図
15(B)は、図15(A)のXVB-XVB 線に沿う断面図
である。
【0010】[A] 全体構成(図1、図11〜図15) 図1に示すように、光ディスク用スタンパの洗浄等処理
設備10は、光ディスク例えばCD−ROMを射出成形
するための型であるスタンパ1を処理するものである。
この光ディスク用スタンパの洗浄等処理設備10は、ス
タンパ1に残存したフォトレジストを除去すべく洗浄す
るレジスト洗浄装置11と、このレジスト洗浄装置11
にて洗浄されたスタンパ1を純水で洗浄し、乾燥させる
スタンパ洗浄・乾燥装置12と、このスタンパ洗浄・乾
燥装置12にて洗浄され乾燥されたスタンパ1の表面4
(後述)に保護シート9を貼り付ける保護シート貼付装
置13と、この保護シート貼付装置13にて保護シート
9が貼り付けられたスタンパ1の裏面5(後述)を研磨
する裏面研磨装置14と、裏面5が研磨されたスタンパ
1を貯蔵するスタック装置15と、第1アーム機構1
6、第2アーム機構17、第3アーム機構18及び第4
アーム機構19を備えてスタンパ1を移送するスタンパ
移送装置20と、を有して構成される。
【0011】ここで、スタンパ1は、図15に示すよう
に、スタンパ体2の外側に環形状のコンタクトリング3
が配置されたものであり、コンタクトリング3がSUS
3042B(JIS規格)、スタンパ体2がニッケルに
て構成される。スタンパ1の外径が約 170mmであり、ス
タンパ体2の板厚が約 0.3mmに形成される。このスタン
パ1の表面4のスタンパ体2に記録面6が設けられ、符
号5はスタンパ1の裏面である。
【0012】スタンパ移送装置20の第1アーム機構1
6は、図1及び図11に示すように移動テーブル21に
水平移動可能に支柱22が立設され、この支柱22に昇
降可能にアーム部23が配設され、このアーム部23の
先端にチャック24が設置されたものである。チャック
24は、スタンパ1の表面4及び裏面5に接触して、こ
のスタンパ1を両側から把持する。この第1アーム機構
16により、スタンパ1がレジスト洗浄装置11内で移
送される。
【0013】第2アーム機構17は、図1及び図12に
示すように、光ディスク用スタンパの洗浄等処理設備1
0の全長に亘って敷設されたレール25に沿って移動可
能なアーム部26と、このアーム部26にシリンダ装置
27を介して配置されたチャック28と、を有して構成
されたものである。チャック28は、シリンダ装置27
により昇降可能に設けられるとともに、90度回転可能に
構成される。更に、このチャック28は、スタンパ1に
おけるコンタクトリング3の外周端を挟持してスタンパ
1を把持する。また、この第2アーム機構17のアーム
部26は、図示しないシリンダ装置によって、上記レー
ル25に沿い、レジスト洗浄装置11とスタンパ洗浄・
乾燥装置12との間でスタンパ1を移送する。
【0014】第3アーム機構18は、図1及び図13に
示すように、上記レール25に沿って移動可能なアーム
部29に、シリンダ装置30によって昇降可能なバキュ
ームチャック31が設置されたものである。バキューム
チャック31は、スタンパ1の裏面5を全面吸着してス
タンパ1を保持する。また、この第3アーム機構18の
アーム部29は、ロッドレスシリンダ装置18Aによっ
て、スタンパ洗浄・乾燥装置12から保護シート貼付装
置13を経て裏面研磨装置14までの範囲でスタンパ1
を移送する。
【0015】第4アーム機構19は、図1及び図14に
示すように、前記レール25に沿って移動可能なアーム
部32に、シリンダ装置33によって昇降可能な吸盤3
4が設置されたものである。この吸盤34は、スタンパ
1の裏面5を吸着してスタンパ1を保持する。また、こ
の第4アーム機構19のアーム部32は、図示しないシ
リンダ装置によってレール25に沿い裏面研磨装置14
とスタック装置15との間でスタンパ1を移送する。
【0016】上述の第2アーム機構17、第3アーム機
構18及び第4アーム機構19は、後述のスタンパ洗浄
・乾燥装置12、保護シート貼付装置13、裏面研磨装
置14及びスタック装置15によるスタンパ1の処理と
同様に、スタンパ1の記録面6を備えた表面4を下方
に、裏面5を上方に保持して、このスタンパ1を移送す
る。
【0017】[B] レジスト洗浄装置(図1) 図1に示すように、レジスト洗浄装置11は、第1リム
ーバ槽35と第2リムーバ槽36とが連設されたもので
あり、第1リムーバ槽35及び第2リムーバ槽36に、
スタンパ1からフォトレジストを除去するためのリムー
バ液が充填される。
【0018】また、第1リムーバ槽35及び第2リムー
バ槽36内には、リムーバ液を攪拌する攪拌機(図示せ
ず)が設置されるとともに、第2リムーバ槽36に調温
器が設置されてリムーバ液の温度が調整される。更に、
第1リムーバ槽35には、複数枚(例えば10枚)のスタ
ンパ1を立設状態(垂直状態)で保持するガイド部(図
示せず)が設けられるとともに、光電管等のセンサ(図
示せず)が設置されて、スタンパ1が第1リムーバ槽3
5内にセットされたことが検出される。
【0019】第1リムーバ槽35内にセットされたスタ
ンパ1は、所定時間(約10分間)漬け置き洗浄された
後、 1枚が前述の第1アーム機構16のチャック24に
把持されて第2リムーバ槽36内へ移送される。スタン
パ1は、第1アーム機構16のチャック24に把持され
た状態で、第2リムーバ槽36内に所定時間(約10分
間)漬け置き洗浄され、その後、第2アーム機構17の
チャック28にてコンタクトリング3の外周端が挟持し
て把持され、この第2アーム機構17によりスタンパ洗
浄・乾燥装置12へ移送される。第1リムーバ槽35内
にセットされた全てのスタンパ1について、上述の第1
リムーバ槽35及び第2リムーバ槽36における漬け置
き洗浄が実施される。
【0020】ここで、第1アーム機構16がスタンパ1
を把持した状態で、第2リムーバ槽36内において漬け
置き洗浄をするのは、後工程の裏面研磨装置14におい
て、1枚のスタンパ1を研磨する所要時間が第2リムー
バ槽36での洗浄時間(約10分間)よりも長いためであ
る。
【0021】[C] スタンパ洗浄・乾燥装置(図1〜図
4) 図1及び図2に示すように、スタンパ洗浄・乾燥装置1
2は、スタンパ1を載置して支持する支持部材37と、
この支持部材37の上方、下方に配置されて洗浄液(純
水)を噴射する上部ノズル38、下部ノズル39と、支
持部材37を支軸40を介して回転駆動する図示しない
回転駆動モータと、支持部材37を覆う円筒形状の飛散
防止パン41と、を有してなる。
【0022】上記支持部材37は、図3に示すように、
棒形状の支持枠42が複数本(例えば 6本)放射状に配
置されて、支軸40に連結されたものである。各支持枠
42の先端には、リング形状のベース面42Aが形成さ
れるとともに、このベース面42Aに対し垂直に支持壁
43が立設される。この支持壁43の上端内周にはテー
パ面44が形成されて、支持枠42の上方から移送され
たスタンパ1をセンタリングして、各支持枠42の支持
壁43間に配置させる。
【0023】各支持枠42の先端には、ボールプランジ
ャ45が埋設され、このボールプランジャ45の支持突
部としてのボール45Aが、ベース面42Aから突出状
態で配設される。支持枠42の上方から移送されたスタ
ンパ1は、このボールプランジャ45のボール45Aに
点接触状態で載置され支持される。このとき、スタンパ
1は、記録面6を備えた表面4を下方にして移送され、
この状態でボールプランジャ45のボール45A上に載
置されて支持される。
【0024】各支持枠42のベース面42A下方には磁
石46が埋設され、ボールプランジャ45のボール45
A上に載置されたスタンパ1を磁力の作用でベース面4
2A側に引き寄せる。また、ボールプランジャ45のボ
ール45A上に載置されたスタンパ1のコンタクトリン
グ3の外周端と、前記支持壁43の内周面との距離L
は、極微小の値(例えば0.5mm )に設定される。上記磁
石46の磁力及び上記距離Lの設定により、支持部材3
7が後述の如く回転しても、ボールプランジャ45のボ
ール45Aに載置されたスタンパ1の飛出しが防止され
る。
【0025】図2に示すように、上記上部ノズル38及
び下部ノズル39は、支持部材37の各支持枠42に支
持されたスタンパ1へ向って、洗浄液としての純水を噴
射するものである。このうち、下部ノズル39は、支持
部材37の下方に配置され、図4にも示すように、軸心
を含む平面A、及びこの平面に対し両側に角度θ1 の平
面Bに沿って複数個のノズル孔47が形成されるととも
に、上記平面Aに対し片側に角度θ2 (>θ1 )の平面
Cに沿って複数個のノズル孔47が形成される。これら
のノズル孔47により、図2に示すように、スタンパ1
の表面4に、このスタンパ1の中心部から外周端までの
範囲に亘り一様な純水が上記ノズル孔47から噴射され
る。
【0026】上部ノズル38は、支持部材37の上方に
配置されて、スタンパ1の裏面5へ純水を噴射するもの
である。この上部ノズル38のノズル孔47も、下部ノ
ズル39と同様に配列して形成されても良い。
【0027】支軸40を介して支持部材37を回転させ
る図示しない回転駆動モータは、支持部材37に支持さ
れたスタンパ1の中心線を回転中心48として、支持部
材37を低速回転或いは高速回転(約1000rpm )させ
る。この回転駆動モータは、スタンパ1の洗浄時に支持
部材37を低速設定回転数で回転させ、スタンパ1の振
り切り乾燥時に支持部材37を高速設定回転数で回転さ
せる。
【0028】上述のように構成されたスタンパ洗浄・乾
燥装置12には、前述の第2アーム機構17を用いてス
タンパ1が搬入され、このスタンパ洗浄・乾燥装置12
にてスタンパ1の純水洗浄及び振り切り乾燥が行なわれ
た後、前述の第3アーム機構18を用いてスタンパ1が
搬出される。
【0029】つまり、第2アーム機構17(図12)
は、第1アーム機構16にて把持されたスタンパ1を垂
直状態で把持し、スタンパ洗浄・乾燥装置12の上方ま
で移送させた後、このスタンパ1の表面4が下方になる
ように90°回転して更に下降し、このスタンパ1をスタ
ンパ洗浄・乾燥装置12の支持部材37に置く。このと
き、第2アーム機構17のチャック28と支持部材37
の支持枠42とが干渉しないように、第2アーム機構1
7はスタンパ1を下降させ、また、支持部材37に置か
れたスタンパ1は、各支持枠42のテーパ面44にてセ
ンタリングされて、複数本の支持枠42の支持壁43間
に配置される。
【0030】支持部材37にスタンパ1が移送された
時点で、第2アーム機構17のチャック28が解放し、
この第2アーム機構17は上昇しその後90°回転して、
その位置に待機する。
【0031】第2アーム機構17が待機した後、回転
駆動モータが支持部材37を低速設定回転数で回転させ
るととともに、上部ノズル38及び下部ノズル39がノ
ズル孔47から純水を40秒間支持部材37上のスタンパ
1へ向って噴射させ、このスタンパ1に付着しているリ
ムーバ液を洗い流す。
【0032】上部ノズル38及び下部ノズル39から
の純水の噴射終了後、回転駆動モータは、支持部材37
を約1000rpm で高速回転させる。この高速回転は約40秒
間なされ、スタンパ1に付着した純水等が飛散されて振
り切り乾燥が実施される。
【0033】振り切り乾燥終了後、第3アーム機構1
8は保護シート貼付装置13からスタンパ洗浄・乾燥装
置12側へ移動し、このスタンパ洗浄・乾燥装置12の
上方からバキュームチャック31を下降させて、スタン
パ洗浄・乾燥装置12上のスタンパ1をバキューム吸着
する。この第3アーム機構18は、スタンパ1をバキュ
ーム吸着した後上昇して、上記保護シート貼付装置13
へスタンパを移送する。
【0034】[D] 保護シート貼付装置(切断装置を含
む)(図1、図5〜図8、図13) シート貼付装置としての保護シート貼付装置13は、図
5に示すように、シート貼付機構50、切断装置51、
及び把持部としての第3アーム機構18を有して構成さ
れる。
【0035】第3アーム機構18は、図13に示すよう
に、前述の如く、バキュームチャック31が、被加工物
としてのスタンパ1の裏面5をバキューム吸着し、シー
ト貼付面としてのスタンパ1の表面4を下方にした状態
で、シリンダ装置30の作用によりスタンパ1を昇降さ
せる。
【0036】上記シート貼付機構50は、図5〜図8に
示すように、第3アーム機構18にて吸着保持されたス
タンパ1の表面4に前記保護シート9を貼り付けるもの
であり、また、上記切断装置51は、スタンパ1の表面
4に貼り付けられた保護シート9のうち、不要な部分を
切断するものである。
【0037】このうち、シート貼付機構50は、フレー
ム52、スライドベースとしてのスライドベース部材5
3、シート巻出部としての巻出ロール54、貼付ローラ
55、シート巻取部としての巻取ロール56、全体ニッ
プ部としての全体ニップ機構57、及び両端ニップ部と
しての両端ニップ機構58を有して構成される。
【0038】フレーム52には、保護シート9のパスラ
インに沿ってレール59が敷設されるとともに、シリン
ダ装置60が設置される。上記スライドベース部材53
は、レール59に嵌合されるとともに、シリンダ装置6
0に連結されて、このシリンダ装置60の伸長、収縮作
動により、保護シート9のパスラインに沿いそれぞれ往
動、復動可能とされる。
【0039】巻出ロール54は、スライドベース部材5
3の前方側に配置されて、保護シート9を巻き出し可能
とする。この巻出ロール54は、ブレーキ機構を有する
フリーロールであり、巻出駆動機構を装備しない。上記
スライドベース部材53の往動時には、後述の如く、保
護シート9の全幅が全体ニップ機構57により把持され
ることから、このスライドベース部材53の往動時に保
護シート9が巻出ロール54から巻き出される。
【0040】貼付ローラ55は、スライドベース部材5
3において、巻出ロール54に隣接して配設され、シリ
ンダ装置61にリンク機構62を介して支持される。こ
の貼付ローラ55は、保護シート9の貼付前には、第3
アーム機構18に保持されたスタンパ1の表面4の端部
に保護シート9を押し当て(図5)、スライドベース部
材53の往動時に、上記スタンパ1の表面4の全体に、
巻出ロール54から巻き出された保護シート9を押し付
けて貼り付ける(図6)。この貼付ローラ55の貼付圧
は、シリンダ装置61へのエア供給圧の調整により制御
される。
【0041】切断装置51は、テーブル63、進退手段
としてのシリンダ装置64、カッタホルダ65及びカッ
タ刃66を有して構成される。更に、この切断装置51
は、スライドベース部材53の後方側で、保護シート9
のパスラインにおける貼付ローラ55の下流側に配置さ
れる。このスライドベース部材53の往動終了時点で、
切断装置51は、貼付ローラ55にて保護シート9が貼
り付けられたスタンパ1を吸着保持する第3アーム機構
18のバキュームチャック31に対し、適切な位置に位
置付けられる。
【0042】上記テーブル63は、ロータリアクチュエ
ータ67により正方向或いは逆方向の両方向に360 °回
転可能に構成される。また、シリンダ装置64はテーブ
ル63に設置され、ピストンロッド68の先端にカッタ
ホルダ65を備え、このカッタホルダ65にカッタ刃6
6が保持される。カッタ刃66は、全周に刃を備えた円
形カッタ刃である。
【0043】シリンダ装置64は、伸長作動により、第
3アーム機構18のバキュームチャック31に吸着保持
され、かつ貼付ローラ55により保護シート9が貼り付
けられたスタンパ1のコンタクトリング3にカッタ刃6
6を当接可能とする。また、この当接状態で、テーブル
63が正方向或いは逆方向のいずれか一方向に回転する
ことにより、カッタ刃66が転動して、スタンパ1の表
面4に貼り付けられた保護シート9が切断される。
【0044】前記巻取ロール56は、上記フレーム52
に設置され、巻取モータ69の回転駆動により保護シー
ト9を巻き取り可能とする。この巻取ロール56により
巻き取られる保護シート9は、スタンパ1の表面4に貼
り付けられた部分(円板形状)が切断装置51により切
断された残りの不要部分である。また、巻取ロール56
は、スライドベース部材53の復動時に同時に作動し、
このとき、スライドベース部材53の移動速度よりも速
く保護シート9を巻き取って、巻き取られる保護シート
9にたるみの発生を防止する。
【0045】前記全体ニップ機構57は、フレーム52
において、保護シート9のパスラインにおける巻取ロー
ル56の上流側で、第3アーム機構18の下流側に配置
される。この全体ニップ機構57は、シリンダ装置70
に全体ニップメインバー71が設置され、この全体ニッ
プメインバー71が全体ニップサブバー72との間で、
保護シート9の全幅を把持可能とする。ここで、上記シ
リンダ装置70及び全体ニップサブバー72は、フレー
ム52に固定される。
【0046】この全体ニップ機構57は、スライドベー
ス部材53が往動して貼付ローラ55によりスタンパ1
の表面4に保護シート9が貼り付けられるときと、スタ
ンパ1に貼り付けられた保護シート9が切断装置51に
より切断された後第3アーム機構18がシート貼付機構
50に対し上昇するときに、保護シート9の全幅を把持
する。
【0047】前記両端ニップ機構58は、スライドベー
ス部材53において、保護シート9のパスラインにおけ
る貼付ローラ55と切断装置51との間に設置される。
この両端ニップ機構58は、スライドベース部材53に
対向して一対設置されたシリンダ装置73のそれぞれ
に、リンク機構を介してニップロール74が連結され、
このニップロール74がニップバー75との間で保護シ
ート9の幅方向両端を把持可能とする。ここで、ニップ
バー75も、シリンダ装置73と同様に、互いに対向し
て一対スライドベース部材53に配置される。
【0048】この両端ニップ機構58は、スタンパ1に
貼り付けられた保護シート9が切断装置51により切断
された後第3アーム機構18がシート貼付機構50に対
し上昇するときと、スライドベース部材53が復動し、
かつ巻取ロール56が保護シート9の不要部分を巻き取
るときに、保護シート9の幅方向両端部を把持する。
【0049】上述のように構成された保護シート貼付装
置13は、次のように作動する。 まず、第3アーム機構18は、そのバキュームチャッ
ク31によりスタンパ1の裏面5をバキューム吸着し表
面4を下方にした状態で、シート貼付機構50へ向って
スタンパ1を下降させる(図5)。このとき、シート貼
付機構50は、スライドベース部材53が復動終点位置
にあり、かつ全体ニップ機構57が保護シート9の全幅
を把持した状態にある。この下降されたスタンパ1は、
その端部が、既に上昇位置にある貼付ローラ55に当接
する。
【0050】第3アーム機構18に吸着保持されたス
タンパ1の端部が貼付ローラ55に当接すると、スライ
ドベース部材53が往動し、貼付ローラ55が転動しな
がら保護シート9をスタンパ1の表面4に貼り付ける。
このとき、全体ニップ機構57が保護シート9の全体を
把持しているので、巻取ロール56へはテンションが作
用せず、巻出ロール54から保護シート9が巻き出され
る。
【0051】スライドベース部材53の往動終了時点
で切断装置51が、第3アーム機構18に吸着保持され
たスタンパ1に対し適切な位置に位置決めされる。この
時点で、両端ニップ機構58が保護シート9の両端を把
持し、切断装置51のカッタ刃66が上昇して、第3ア
ーム機構18に吸着保持されたスタンパ1のコンタクト
リング3に当接する。この状態で、テーブル53が正方
向或いは逆方向のいずれか一方向に360 °回転し、カッ
タ刃66が転動しながら、スタンパ1に貼り付けられた
保護シート9を円形状に切断する。
【0052】保護シート9の切断が終了した時点で、
第3アーム機構18がスタンパ1を吸着保持したまま上
昇する。その後、全体ニップ機構57が保護シート9の
把持を解除し、スライドベース部材53が復動すると同
時に、巻取ロール56が保護シート9の巻取を開始す
る。スライドベース部材53の復動が終了した時点で、
全体ニップ機構57が保護シート9を把持し、両端ニッ
プ機構58が保護シート9の両端把持を解除し、巻取ロ
ール56が保護シート9の巻取動作を停止して、シート
貼付機構50は、次のスタンパ1への保護シート9の貼
付準備を完了する。
【0053】次回のスタンパ1への保護シート9の貼
付時には、切断装置51のテーブル63は、前回の回転
方向と逆方向に360 °回転して、カッタ刃66が、この
スタンパ1に貼り付けられた保護シート9を切断する。
【0054】[E] 裏面研磨装置(図1、図9、図10、
図13、図14) 薄板研磨装置としての裏面研磨装置14は、図9に示す
ように、薄板としてのスタンパ1を保持する保持テーブ
ル76と、研磨手段としての第1研磨ユニット77及び
第2研磨ユニット78と、負圧付与手段としての図示し
ない真空源と、冷却水を噴射する冷却水ノズル79と、
スタンパ1に付着した冷却水の飛散を防止する飛散防止
パン85と、を有して構成され、第1研磨ユニット77
及び第2研磨ユニット78が上記スタンパ1の裏面5を
研磨する。
【0055】図10に示すように、保持テーブル76
は、例えばアルミニウム材質のボディ部80にシール部
81が立設して溶着され、このシール部81に囲まれた
領域に吸着プレート82が収容状態で、ボディ部80の
載置面83に載置されたものである。吸着プレート82
は多孔質体にて構成され、例えば三ふっ化塩化エチレン
樹脂を材質とするものであり、直径0.1mm の気孔が 1cm
2 中に約5100個存在する。その他、この吸着プレート8
2の諸元について表1に示す。この吸着プレート82の
表面に、他平面としての記録面6を備えた表面4が接し
てスタンパ1が載置される。
【0056】
【表1】
【0057】ボディ部80は、吸着プレート82を載置
する載置面83が精密研削加工され、例えばアルマイト
処理されたものである。このボディ部80には、更に、
上記真空源に連結された負圧連通路84が、載置面83
に開口して形成される。真空源からの負圧は、上記負圧
連通路84を介して吸着プレート82の多数の気孔へ作
用し、スタンパ1の表面4のほぼ全面を吸着保持する。
【0058】上述のように構成された保持テーブル76
は、図示しない回転駆動モータにより、低速回転或いは
高速回転(例えば1000rpm )される。低速回転はスタン
パ1の研磨中に実施され、高速回転はスタンパ1のクリ
ーニング時及び振り切り乾燥時に実施される。
【0059】上記第1研磨ユニット77、第2研磨ユニ
ット78は、図1に示すように保持テーブル76の両側
に配置され、それぞれがレール86に沿って保持テーブ
ル76に対し接近、離反可能とされる。この第1研磨ユ
ニット77は粗研磨用の研磨テープ87を備え、第2研
磨ユニット78は仕上研磨用の研磨テープ88を備えた
ものであり、同様な構造である。
【0060】つまり、第1研磨ユニット77、第2研磨
ユニット78は、図9に示すように、基板89に巻出ロ
ール90、ガイドロール91、加圧ロール92、フィー
ドロール93、ニップロール94及び巻取ロール95が
配置されたものである。巻出ロール90から巻き出され
た研磨テープ87、88がガイドロール91、加圧ロー
ル92及びフィードロール93に巻き掛けられて巻取ロ
ール95により巻き取られる。
【0061】巻出ロール90は、ブレーキ機能を有する
フリーロールである。また、ニップロール94は、フィ
ードロール93との間で研磨テープ87、88を把持す
る。このニップロール94と巻取ロール95の回転によ
り、研磨テープ87、88が所定量フィードされる。更
に、加圧ロール92は、研磨ヘッド96に設置され、こ
の研磨ヘッド96が昇降することで、加圧ロール92が
保持テーブル76上のスタンパ1に接近して、このスタ
ンパ1に研磨テープ87、88を押圧させ、或いは加工
ロール92がこのスタンパ1から離反する。加圧ロール
92による押圧力は、調整可能に設けられる。
【0062】上記冷却水ノズル79は、保持テーブル7
6に吸着保持されたスタンパ1の裏面5を、第1研磨ユ
ニット77によって粗研磨し、第2研磨ユニット78に
よって仕上研磨するときに、研磨テープ87、88とス
タンパ1との接触位置へ冷却水を噴射する。更に、冷却
水ノズル79は、第1研磨ユニット77、78による研
磨終了後に、スタンパ1上の研磨粉をクリーニングする
ときにも噴射される。
【0063】上記飛散防止パン85は、保持テーブル7
6の外側を覆うようにして配置され、第1研磨ユニット
77及び第2研磨ユニット78による研磨中、冷却水に
よる研磨粉のクリーニング中、或いは保持テーブル76
を高速回転して、スタンパ1に付着した冷却水を飛散さ
せる振り切り乾燥中に、冷却水の飛散を防止する。
【0064】上述のようにして構成された裏面研磨装置
14には第3アーム機構18によってスタンパ1が搬入
され、第4アーム機構19によってスタンパ1が搬出さ
れる。
【0065】つまり、図1及び図13に示す第3アー
ム機構18は、スタンパ1の裏面5をバキューム吸着し
た状態で、裏面研磨装置14の上方まで移動し、スタン
パ1を下降させて裏面研磨装置14の保持テーブル76
に置く。この時点で、第3アーム機構18がスタンパ1
のバキューム吸着を解除すると同時に、保持テーブル7
6の吸着プレート82がスタンパ1の表面4のほぼ全面
をバキューム吸着する。その後、第3アーム機構18は
上昇し、保護シート貼付装置13の上方まで移動して待
機する。
【0066】第3アーム機構18の移動後、第1研磨
ユニット77がレール86に沿って移動し、保持テーブ
ル76に接近する。次に、図9に示すように、保持テー
ブル76の加圧ロール92が下降して、保持テーブル7
6上のスタンパ1の裏面5に研磨テープ87を押圧す
る。この状態で保持テーブル76が低速回転し、冷却水
ノズル79から冷却水が噴射され、研磨テープ87がフ
ィードされて、この第1研磨ユニット77によりスタン
パ1の裏面5が粗研磨される。
【0067】上記粗研磨が所定時間実施された後、研
磨テープ87のフィードが停止され、加圧ロール92が
上昇してスタンパ1から離れ、第1研磨ユニット77は
レール86に沿って現位置に戻る。この間、冷却水ノズ
ル79から冷却水が噴出され続け、保持テーブル76は
低速回転を継続する。
【0068】次に、第2研磨ユニット78がレール8
6に沿って移動して保持テーブル76に接近し、この第
2研磨ユニット78の加圧ロール92が下降して研磨テ
ープ88を保持テーブル76上のスタンパ1の裏面5に
押圧する。この状態で研磨テープ88がフィードして、
スタンパ1の裏面5が仕上研磨される。
【0069】この研磨が所定時間実施された後、研磨
テープ88のフィードが停止し、加圧ロール92が上昇
して研磨テープ88がスタンパ1から離れた後、第2研
磨ユニット78はレール86に沿って現位置に戻る。
【0070】上述の仕上研磨終了後、冷却水ノズル7
9から冷却水を噴射させた状態で保持テーブル76が高
速回転(1000rpm )し、スタンパ1上の研磨粉のクリー
ニングを約15秒間実施する。
【0071】その後、冷却水ノズル79からの冷却水
の噴射を停止させ、保持テーブル76の高速回転を継続
させて、保持テーブル76上のスタンパ1を振り切り乾
燥する。
【0072】保持テーブル76の回転を停止して振り
切り乾燥を終了した後、保持テーブル76の吸着プレー
ト82によるスタンパ1のバキューム保持を解除する。
その後、図1及び図4に示す第4アーム機構19が裏面
研磨装置14の上方へ移動し、吸盤34を下降させてス
タンパ1を吸着し、上昇してこのスタンパ1をスタック
装置15へ移送する。
【0073】[F] スタック装置(図1、図14) スタック装置15は、支持板97と、この支持板97に
対し昇降可能で、複数本のスタックポール98が水平方
向に立設されたスタック部99と、を有して構成され
る。水平配置されたスタックポール98に 1枚のスタン
パ1が、表面4を下方にして係止され、このスタンパ1
はスタック部99に収納される。このスタック部99に
は、例えば10枚のスタンパ1が収納可能とされる。
【0074】第4アーム機構19にて裏面研磨装置14
から移送されたスタンパ1は、第4アーム機構19の横
移動によりスタック部99のスタックポール98間に入
る。この状態で、第4アーム機構19は、吸盤34によ
るスタンパ1の吸着を解除させ、このスタンパ1をスタ
ックポール98に係止させてスタック部99に収納す
る。このスタンパ1の収納後、第4アーム機構19はス
タック装置15から離れ、スタック部99は 1ピッチ分
下降して停止する。このようにしてスタック部99に所
定数、例えば10枚のスタンパ1が収納される。
【0075】[G] 光ディスク用スタンパの洗浄等処理装
置における効果 (1) 光ディスク用スタンパの洗浄等処理設備10によれ
ば、スタンパ洗浄・乾燥装置12、保護シート貼付装置
13、裏面研磨装置14、スタック装置15及びスタン
パ移送装置20のそれぞれが、スタンパ1の記録面6を
下方に保持してこのスタンパ1を処理することから、各
装置12、13、14、15及び20において、スタン
パ1の記録面6へのごみの付着を防止できる。このた
め、スタンパ1により良好な品質の光ディスク、例えば
CD−ROM等を製造できる。
【0076】(2) スタンパ洗浄・乾燥装置12によれ
ば、スタンパ1が支持部材37におけるボールプランジ
ャ45のボール45Aに点接触状態で支持されており、
且つ乾燥時の高速回転時には、スタンパ1のコンタクト
リング3における外周端面が支持壁43に部分的に当接
してスタンパ1の飛び出しが防止されるので、支持部材
37にはスタンパ1を直接把持或いは保持する部材が存
在しない。このため、スタンパ1には、洗浄後乾燥した
後に、把持或いは保持部材との間に洗浄液(純水)の付
着痕が存在しない。
【0077】(3) スタンパ洗浄・乾燥装置12によれ
ば、スタンパ1が、記録面6を下方に配置して支持部材
37に支持されたので、乾燥中及び乾燥後に、スタンパ
1の記録面6にごみ等が付着することを防止できる。
【0078】(4) 保護シート貼付装置13によれば、第
3アーム機構18のバキュームチャック31がスタンパ
1の表面4を下方にした状態で、シート貼付機構50が
スタンパ1の表面4に保護シート9を貼り付けることか
ら、スタンパ1の表面4にごみが付着しない状態で保護
シート9を貼り付けることができる。
【0079】(5) 保護シート貼付装置13によれば、ス
ライドベース部材53の往動により、巻出ロール54か
ら所定の巻出量だけ保護シート9が巻き出されることか
ら、保護シート9の巻出量をスライドベース部材53の
往動量によって制御できる。また、スライドベース部材
53の往動により、切断装置51が第3アーム機構18
のバキュームチャック31に対し所定位置に位置付けら
れることから、切断装置51の位置決めをスライドベー
ス部材53の往動により実施できる。このように、巻出
ロール54からの保護シート9の巻出量と切断装置51
の位置決めを簡単な構造で高精度に実現できる。
【0080】(6) 保護シート貼付装置13によれば、ス
ライドベース部材53が往動して貼付ローラ55が保護
シート9をスタンパ1の表面4に貼り付けるときに、全
体ニップ機構57が作動して保護シート9の全幅を把持
するので、このとき保護シート9に作用するテンション
を巻取ロール56へ作用することを防止できる。また、
スライドベース部材53が復動し、且つ巻取ロール56
が保護シート9を巻き取るときに、両端ニップ機構58
が作動して保護シート9の幅方向両端を保持するので、
このとき、保護シート9にしわが発生することを防止で
きる。更に、第3アーム機構18のシート貼付機構50
に対する上昇時に全体ニップ機構57及び両端ニップ機
構58が作動するので、スタンパ1の表面4に貼り付け
られた保護シート9と、切断装置51にて切断された保
護シート9の不要部分との分離を良好に実施できる。こ
のように、簡単な構造で、複雑な保護シート9のテンシ
ョン制御を実現できる。
【0081】(7) 切断装置51によれば、テーブル63
を正逆いずれか一方の方向に回転して、一つのスタンパ
1に貼り付けられた保護シート9を切断加工し、次に、
上記テーブル63を他方向に回転して、他のスタンパ1
に貼り付けられた保護シート9を切断するから、シリン
ダ装置64に接続された図示しない配管や、カッタホル
ダ65の昇降状態を検出するセンサ100(図5)から
の配線(図示せず)のねじれ現象の発生を防止できる。
しかも、スタンパ1を支持する第3アーム機構18は固
定状態でよいので、この第3アーム機構18を回転させ
るための工夫も不要である。
【0082】(8) 切断装置51によれば、カッタ刃66
が円形カッタ刃であり、転動しながら、スタンパ1の表
面4に貼り付けられた保護シート9を切断することか
ら、カッタ刃66がスタンパ1の保護シート9に接する
位置が特定箇所に偏らず全周となる。このため、カッタ
刃66の寿命を長くできる。
【0083】(9) 裏面研磨装置14によれば、スタンパ
1の表面4におけるほぼ全面が、保持テーブル76の吸
着プレート82を構成する多孔質体の多数の気孔からの
負圧の作用で、吸着プレート82に吸着保持されるの
で、この吸着保持によっても、スタンパ1は部分的に弾
性変形を生じない。この結果、第1研磨ユニット77及
び第2研磨ユニット78がスタンパ1の裏面5を均一に
研磨することができる。
【0084】(10)裏面研磨装置14によれば、保持テー
ブル76の吸着プレート82がスタンパ1の記録面6を
備えた表面4のほぼ全面を吸着保持することから、この
スタンパ1の裏面5を均一に研磨でき、研磨不良箇所と
しての吸着痕がスタンパ1の裏面5に残らない。このた
め、スタンパ1の裏面5の研磨不良箇所(吸着痕)がC
D−ROM等の光ディスクに転写されず、この光ディス
クの外観を良好にすることができる。
【0085】尚、上記実施の形態では、スタンパ洗浄・
乾燥装置12において、図3に示すように、支持部材3
7の各支持枠42に磁石46が設置されるものを述べた
が、この磁石46は省略してもよい。また、スタンパ洗
浄・乾燥装置12において、支持突部がボールプランジ
ャ45のボール45Aの場合を述べたが、各支持枠42
のベース面42Aに一体に突部を突設してもよい。
【0086】更に、図8に示すように、保護シート貼付
装置13の切断装置51にあっては、カッタ刃66が円
形状のものを述べたが、刃先が湾曲面で、テーブル63
の正逆両方向の回転によっても保護シート9を切断でき
るものであってもよい。
【0087】また、裏面研磨装置14にあっては、図9
に示すように第1研磨ユニット77及び第2研磨ユニッ
ト78が研磨テープを備えたものであったが、砥石を有
するものでもよい。
【0088】更に、レジスト洗浄装置11、スタンパ洗
浄・乾燥装置12、保護シート貼付装置13、裏面研磨
装置14及び切断装置51はCD−ROM製造用のスタ
ンパ1に適用されるものを述べたが、それ以外の部材に
適用されてもよい。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る切断装置に
よれば、カッタ刃を被加工物へ進退させる進退手段に接
続された配管、配線の捩れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る切断装置の一つの実施の
形態が適用された保護シート貼付装置を有する光ディス
ク用スタンパの洗浄等処理設備を示す全体斜視図であ
る。
【図2】図2は、図1のスタンパ洗浄・乾燥装置を示す
断面図である。
【図3】図3(A)は、図2の支持部材を示す部分平面
図であり、図3(B)は、図3(A)のIIIB-IIIB 線に
沿う断面図である。
【図4】図4は、図2の下部ノズルを示し、(A)が平
面図、(B)が縦断面図である。
【図5】図5は、図1の保護シート貼付装置におけるシ
ート貼付前の側面図である。
【図6】図6は、図1の保護シート貼付装置におけるシ
ート貼付後の側面図である。
【図7】図7は、図5のVII 矢視図である。
【図8】図8は、図5のVIII矢視図である。
【図9】図9は、図1の裏面研磨装置を示すIX矢視図で
ある。
【図10】図10は、図9の保持テーブルを示す部分断
面図である。
【図11】図11(A)は、図1の第1アーム機構を示
す正面図であり、図11(B)は、図11(A)のXIB
矢視図である。
【図12】図12は、図1の第2アーム機構を示す側面
図である。
【図13】図13(A)は、図1の第3アーム機構を示
す正面図であり、図13(B)は、図13(A)のXIII
B 矢視図である。
【図14】図14(A)は、図1の第4アーム機構を示
す正面図であり、図14(B)、(C)は、図14
(A)のそれぞれXIVB矢視図、XIVC矢視図である。
【図15】図15(A)は、図1のスタンパを示す平面
図であり、図15(B)は、図15(A)のXVB-XVB 線
に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 スタンパ 4 スタンパの表面 5 スタンパの裏面 6 スタンパの記録面 9 保護シート 10 光ディスク用スタンパの洗浄等処理設備 12 スタンパ洗浄・乾燥装置 13 保護シート貼付装置 14 裏面研磨装置 17 第2アーム機構 18 第3アーム機構 19 第4アーム機構 20 スタンパ移送装置 31 バキュームチャック 37 支持部材 38 上部ノズル 39 下部ノズル 42 支持枠 43 支持壁 45 ボールプランジャ 45A ボール 50 シート貼付機構 51 切断装置 52 フレーム 53 スライドベース部材 54 巻出ロール 55 貼付ローラ 56 巻取ロール 57 全体ニップ機構 58 両端ニップ機構 63 テーブル 64 シリンダ装置 66 カッタ刃 67 ロータリアクチュエータ 71 全体ニップメインバー 74 ニップロール 76 保持テーブル 77 第1研磨ユニット 78 第2研磨ユニット 82 吸着プレート 84 負圧連通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正方向と逆方向の両方向に回転可能なテ
    ーブルと、 このテーブルに設置され、カッタ刃を被加工物に対し進
    退可能とする進退手段と、を有し、 この進退手段により上記カッタ刃を上記被加工物に押し
    当て、上記テーブルを上記被加工物毎に異なる方向で回
    転させることにより上記被加工物を切断することを特徴
    とする切断装置。
  2. 【請求項2】 上記カッタ刃は、円形カッタ刃であり、
    転動しながら、被加工物を切断する請求項1に記載の切
    断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Cited By (2)

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