JPH09306160A - 磁気メモリ素子および情報記憶装置 - Google Patents

磁気メモリ素子および情報記憶装置

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JPH09306160A
JPH09306160A JP8115094A JP11509496A JPH09306160A JP H09306160 A JPH09306160 A JP H09306160A JP 8115094 A JP8115094 A JP 8115094A JP 11509496 A JP11509496 A JP 11509496A JP H09306160 A JPH09306160 A JP H09306160A
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magnetic field
resistance value
magnetic memory
memory element
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JP8115094A
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Haruki Yamane
治起 山根
Kiminori Maeno
仁典 前野
Masanobu Kobayashi
政信 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の強磁性体層23a 、非磁性体層23b 、第
2の強磁性体層23c および反強磁性体層23d をこの順に
含む情報記録部23であって、そこへの磁界の印加条件に
よって層23a,23c の磁化方向が変化し該磁化方向に応じ
て第1の抵抗値または第2の抵抗値を示し、かつ、磁気
抵抗曲線がヒステリシス特性を示す情報記録部23と、該
情報記録部23に印加する磁界を形成する電極25と、該情
報記録部23に記憶させた抵抗値を検出する電極25とを有
する磁気メモリ素子であって、前記抵抗値をより精度良
く検出し易い構造の磁気メモリ素子を提供する。 【解決手段】 反強磁性体層23d を絶縁性の反強磁性体
層で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巨大磁気抵抗
(GMR: Giant Magnetoresistance)効果を利用した
磁気メモリ素子およびそれを用いた情報記憶装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】巨大磁気抵抗効果を利用した磁気メモリ
素子の一例が例えば特開平6−295419号公報に開
示されている。この従来の磁気メモリ素子は、第1の強
磁性体層、非磁性体層、第2の強磁性体層および反強磁
性体層をこの順に具える情報記録部と、前記反強磁性体
層上に設けられ電流が供給されることで前記情報記録部
に印加する磁界を形成する磁界形成用電極とを有するも
のであった(例えば上記公報の図3)。さらにこの公報
には、第1および第2の強磁性体層それぞれをNiFe
層で構成し、非磁性体層をCu層で構成し、反強磁性体
層をMnFe層すなわち導電性の反強磁性体層で構成し
た例が開示されている(例えば第6欄の段落番号002
0)。この種の磁気メモリ素子では、磁界形成用電極に
流す電流の向きや大きさを変えると第1および第2の強
磁性体の磁化方向が同じとなったり逆になったりするの
で、情報記録部の抵抗値が変化する。これを利用してこ
の磁気メモリ素子では論理「1」または「0」の記録が
行なえる。またこの磁気メモリ素子では、情報記録部に
対し検出電流を流すと該情報記録部の抵抗状態に応じた
状態を検出できるので、前記論理状態の読み出しが行な
える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構造の磁気メモリ素子では、反強磁性体層自体が
導電性であるので情報記録部の抵抗値を検出するための
電流(以下、抵抗値検出用電流ともいう)は反強磁性体
層にも流れてしまう。さらには反強磁性体層に接してい
る磁界形成用電極にも抵抗値検出用電流は流れてしま
う。第1および第2の強磁性体層の磁化方向の違いに起
因する抵抗値変化を検出しようとするなら、本来は、第
1強磁性体層、非磁性体層および第2の強磁性体層の積
層部分に抵抗値検出電流を特定して流すようにした方が
好ましいと考えられるから、その改善が望まれる。
【0004】これを改善するための方法として反強磁性
体層と磁界形成用電極との間に別途に絶縁層を設けるこ
とが考えられる。しかしそうすると、磁気メモリ素子の
構造が複雑化したり、製造工程が増えるなどの新たな問
題が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の磁気
メモリ素子によれば、第1の強磁性体層、非磁性体層、
第2の強磁性体層および反強磁性体層をこの順に含む積
層単位を少なくとも1つ含む情報記録部であって、そこ
への磁界の印加条件によって前記第1および第2の強磁
性体層の磁化方向が変化して該磁化方向に応じて第1の
抵抗値または第2の抵抗値を示し、かつ、磁気抵抗曲線
がヒステリシス特性を示す情報記録部と、該情報記録部
上に設けられ電流が供給されることにより前記磁界を形
成する磁界形成用電極と、前記情報記録部に抵抗値検出
用電流を供給する抵抗値検出用電極とを有する磁気メモ
リ素子において、前記反強磁性体層を絶縁性の反強磁性
体層で構成したことを特徴とする。
【0006】この発明の磁気メモリ素子によれば、反強
磁性体層を絶縁性のものとしたので抵抗値検出用電流が
流れる層は第1の強磁性体層、非磁性体層および第2の
強磁性体層に特定される。そのため抵抗値検出用電流は
第1および第2の強磁性体層の抵抗値検出に有効に利用
出来ると考えられるので、従来に比べ検出出力の向上、
検出精度の向上等が期待出来る。
【0007】なお、この磁気メモリ素子の発明の実施に
当たり、反強磁性体層をNiO層で構成するのが好適で
ある。この種の磁気メモリ素子では第2の強磁性体層の
磁化方向を、ある時は、反強磁性体層の磁化方向に固定
しておくことが必要(詳細は図2を参照して後述する)
となる。この点、NiO層は、第2の強磁性体層の磁化
方向を上記のごとく固定するための実用的な磁力を有し
かつ絶縁性を有するので、この発明の目的に合致するか
らである。
【0008】またこの出願では上記発明に係る磁気メモ
リ素子を用いた情報記録装置をも主張する。
【0009】先ず、第1の情報記録装置として、上記発
明に係る磁気メモリ素子を2個用いて構成された情報の
記憶単位を少なくとも1個と、(i) 前記記憶単位におけ
る一方の磁気メモリ素子の情報記録部の抵抗値を第1の
抵抗値に固定する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ
素子の磁界形成用電極に供給し、かつ、他方の磁気メモ
リ素子の情報記録部の抵抗値を前記第2の抵抗値に固定
する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子の磁界形
成用電極に供給するか、(ii)前記一方の磁気メモリ素子
の情報記録部の抵抗値を前記第2の抵抗値に固定する磁
界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子の磁界形成用電
極に供給し、かつ、他方の磁気メモリ素子の情報記録部
の抵抗値を前記第1の抵抗値に固定する磁界を形成し得
る電流を該磁気メモリ素子の磁界形成用電極に供給する
かのいずれかを、記憶させたい情報状態に応じ行なって
前記記憶単位に情報を記録する情報記録手段と、前記記
憶単位における2個の磁気メモリ素子それぞれに固定さ
れる抵抗値を検出しそれらの差分に基づいて情報を再生
する情報再生手段とを具えた情報記録装置を主張する。
【0010】この第1の情報記録装置によれば、1つの
記憶単位における2個の磁気メモリ素子それぞれの情報
記録部に固定される抵抗値の大小関係を、該記憶単位に
記憶させたい「0」または「1」に応じて逆転させ、そ
して、これら固定された抵抗値の差分をとることができ
る。ここでこの差分は、該記憶単位に記録された情報が
「0」か「1」かによって、プラスまたはマイナスの値
を示すので、これらプラス/マイナスの情報により前記
記録情報が「0」なのか「1」なのかが判定できる。一
般的に電気抵抗の絶対値を読み取ってその値が2値情報
のどちらの状態に対応するかを判断するのは、抵抗値の
再現性等からいって困難である。これに対し、本願発明
では上記のように2つの磁気メモリ素子の抵抗値を比較
して両者の相対値を求めそれにより記録情報が「0」な
のか「1」なのかを判定するので、記録情報の判定を精
度良く行なえる。また、2個の磁気メモリ素子が同様な
設計のものであるなら両者が示す抵抗値の両者間におけ
る再現性(相対的な再現性)は高いと考えられるから、
両者が示す抵抗値の差分の再現性は高いといえ、したが
って、より信頼性の高い情報再現が可能になる。
【0011】また、第2の情報記録装置として、上記発
明に係る磁気メモリ素子を2個用いて構成された情報の
記憶単位を少なくとも1個と、(i) 前記記憶単位におけ
る一方の磁気メモリ素子の情報記録部の抵抗値を第1の
抵抗値に固定する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ
素子の磁界形成用電極に供給し、かつ、他方の磁気メモ
リ素子の情報記録部の抵抗値を前記第2の抵抗値に固定
する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子の磁界形
成用電極に供給するか、(ii)前記一方の磁気メモリ素子
の情報記録部の抵抗値を前記第2の抵抗値に固定する磁
界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子の磁界形成用電
極に供給し、かつ、他方の磁気メモリ素子の情報記録部
の抵抗値を前記第1の抵抗値に固定する磁界を形成し得
る電流を該磁気メモリ素子の磁界形成用電極に供給する
か、(iii) 前記2つの磁気メモリ素子それぞれの情報記
録部の抵抗値を同じ値に固定する磁界を形成し得る電流
をこれら磁気メモリ素子それぞれの磁界形成用電極に供
給するかのいずれかを、記憶したい情報状態に応じ行っ
て前記記憶単位に情報を記録する情報記録手段と、前記
記憶単位における2個の磁気メモリ素子それぞれに固定
される抵抗値を検出しそれらの差分に基づいて情報を再
生する情報再生手段とを具えた情報記録装置を主張す
る。
【0012】この第2の情報記録装置によれば、第1の
情報記録装置の作用・効果が同様に得られると共に、以
下の様な別の作用・効果も得られる。すなわち、この第
2の情報記録装置の場合は、2個の所定の磁気メモリ素
子それぞれの情報記録部に固定される抵抗値の大小関係
として、一方が他方より大きい場合と、一方が他方より
小さい場合と、双方が同じ場合の、3つの関係が設定で
きる。そして、このように固定された抵抗値の差分とし
ては、上記の抵抗値の大小関係に対応して、プラス、マ
イナスおよび0(差なし)の3つの結果が得られる。し
たがって、この第三発明によれば、記録状態として3つ
の状態を情報記録部に書き込めるから、記憶容量の大き
な情報記録ができる。
【0013】なお、これら第1および第2の情報記憶装
置の発明を実施するに当たり、前記記憶単位における2
個の磁気メモリ素子の各磁界形成用電極に反対向きに電
流が流れるような接続関係でこれら磁界形成用電極を直
列に接続しておき、前記情報記録手段から前記記憶単位
への前記電流供給用信号線を1組とするのが好適であ
る。こうすると2個の磁気メモリ素子を目的通りかつ一
度に駆動できるので、信号処理および装置構成それぞれ
の簡素化が図れるからである。
【0014】なお、この出願でいう第1の抵抗値は、第
2の抵抗値との違いが検出できるなら絶対値に限られる
ものではなくある範囲内において記録時ごとに異なる値
でも良く、第2の抵抗値も同様に絶対値に限られるもの
ではなくある範囲内において記録時ごとに異なる値でも
良い。また、抵抗値を検出してとは、抵抗値を他の物理
量例えば電圧または電流として検出する場合でも良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。なお、説明に用いる各図
はこの発明を理解出来る程度に各構成成分の寸法、形状
および配置関係を概略的に示してある。また、各図にお
いて同様な構成成分については同一の番号を付して示
し、その重複する説明を省略することもある。
【0016】1.磁気メモリ素子の説明 はじめに、図1〜図3を参照して磁気メモリ素子の発明
の実施の形態について説明する。この発明の磁気メモリ
素子20は、基板21と、該基板21上に設けられた情
報記録部23と、該情報記録部23上に設けられた磁界
形成用電極25と、情報記録部23の両端にそれぞれ設
けられ該情報記録部23の抵抗値検出用電極27とを具
えた構造となっている。
【0017】ここで情報記録部23は、第1の強磁性体
層23aと、非磁性体層23bと、第2の強磁性体層2
3cと、絶縁性の反強磁性体層23dとをこの順番で積
層した積層単位で構成してある。しかもこの実施の形態
では情報記録部23を上記積層単位1つにより構成して
いる。ただし、この発明においては、情報記録部23を
上記積層単位を複数積層した構造体で構成する場合があ
っても良い。
【0018】また、磁界形成用電極25は、情報記録部
23上に設けられていると述べたが、詳細には絶縁性の
反強磁性体23d上に設けてある。また、抵抗値検出用
電極27は、第1の強磁性体層23a、非磁性体層23
bおよび第2の強磁性体層23cで構成される積層体部
分の、各層と平行な方向両端でこれら層23a〜23c
にそれぞれ接するように設けてある。しかも、ここで
は、層23a〜23cと抵抗値検出用電極27との接触
抵抗を低減するために、層23aの一部表面でも、抵抗
値検出用電極27が該層23aと接するように設けてあ
る。これら磁界形成用電極25および抵抗値検出用電極
27それぞれは、もちろん、互いが電気的に接触しない
よう配置してある。
【0019】上述した構造において、絶縁性の反強磁性
体層23dは、後に図2を参照して説明する磁性体とし
てのそもそもの役割を示すと共に、磁界形成要電極25
と第2の強磁性体層23cとの間を電気的に絶縁する役
割をも示すものである。しかも、それ自身が電流経路と
なることもない。
【0020】この磁気メモリ素子20では、磁界形成用
電極25に電流を流すことで磁界を発生させて、情報記
録部23に磁界(漏洩磁界)を印加できる。然も、磁界
形成用電極25に流す電流の向き(図1に矢印で示
す。)および大きさを変えることによって、情報記録部
23に印加する磁界の大きさおよび向きを変えることが
出来る。そしてこの磁気メモリ素子20では、情報記録
部23における第1の強磁性体層23aおよび第2の強
磁性体層23cそれぞれの磁化の方向は、該情報記録部
23に印加される上記磁界の強度および向きに対して、
以下に図2(A)を用いて説明するように変化する。さ
らにこの磁気メモリ素子20では、印加磁界の強度およ
び向きに対し情報記録部23の抵抗値は以下に図2
(B)を用いて説明するように変化する。ただし、説明
に用いるこの図2では、絶縁性の反強磁性体層23dか
ら発生する磁界が図2の左から右向きのものである例を
示している。さらに、この図2では、第1および第2の
強磁性体層23a,23cそれぞれが初期状態において
左向きに磁化されている状態(図2の(a)の状態)か
らの、印加磁界変化に対する磁化の変化および抵抗値の
変化の様子を示している。なお、第1および第2の強磁
性体層23a,23cを上記(a)の状態に磁化するに
は、情報記録部23に対し磁界の向きが図2の右から左
である磁界であって反強磁性体層23dに起因する磁界
を打ち負かして第1および第2の強磁性体層23a,2
3cを左向きに磁化し得るような初期化磁界を予め印加
することで行なえる。このような初期化磁界は、外部磁
界でも、電極25に大電流を流して形成される磁界でも
良い。
【0021】図2に示したように、図2中の(a)の状
態では、第1および第2の強磁性体層23a,23cの
磁化の方向は同じであり、このような場合、情報記録部
23は第1の抵抗値を示す(図2(B)の状態
(a))。次に、この(a)の状態にある情報記録部2
3に対し左向きの磁界すなわち磁界の向きが第1および
第2の強磁性体層23a,23cの現在の磁化の方向と
同じである磁界を印加した場合および強度がこれら層2
3a,23cの磁化方向を変え得る程には大きくない右
向きの磁界を印加した場合は、第1および第2の強磁性
体層23a,23cの磁化方向は変化しない(図2
(A)の状態(b)参照)。したがって、情報記録部2
3は第1の抵抗値を示したままである(図2(B)の状
態(b))。次に、情報記録部23に対し、第1および
第2の強磁性体層23a,23cのいずれか一方のみを
現在の磁化方向とは反対方向に磁化し得る程度の強度の
右向きの磁界を印加する。この場合は、反強磁性体層2
3dから発生する磁界が右向きであるためこの層に接し
ている第2の強磁性体層23cの方が右方向に磁化され
易くなるから、そのためここでは強度H+Wの範囲の磁界
によって第2の強磁性体層23cの磁化方向が右方向に
反転し、この結果、第1及び第2の強磁性体層23a,
23cの磁化方向は逆になる(図2(A)の状態
(c))。第1及び第2の強磁性体層23a,23cの
磁化方向が逆向き状態の場合の情報記録部23は、第1
の抵抗値より大きな第2の抵抗値を示す(図2(B)の
状態(c))。次に、情報記録部23に対し、上記H+W
より大きな右向きの磁界を印加する。すると、第1の強
磁性体層23aもこの磁界の影響を受けるようになるた
め、この第1の強磁性体層23aも右向きに磁化され、
その結果、第1及び第2の強磁性体層23a,23cは
今度は磁化方向が右向き状態で同じ向きになる(図2
(A)の状態(d))。したがって、情報記録部23の
抵抗値は第1の抵抗値に戻る(図2(B)の状態
(d))。共に右向きに磁化された第1および第2の強
磁性体層23a,23cは、情報記録部23に対して右
向きの磁界が印加されたり強度が弱い左向きの磁界(後
述の強度がH-Wに至らない磁界)が印加された場合は、
上記の(a)−(b)の過程の場合と同じ理由で、磁化
方向は変化せず(図2の状態(e))、そのため、情報
記録部の抵抗値も第1の抵抗値のままとなる(図2
(B)の状態(e))。次に、情報記録部23に対し、
左向きの磁界であって第1および第2の強磁性体層23
a,23cのいずれか一方のみを現在の磁化方向とは反
対方向に磁化し得る程度の強度の磁界H-Wを印加する。
この場合は、反強磁性体23dの磁化方向に逆らうこと
になるので、先のH+Wに比べ大きな強度の磁界H-Wが必
要になる。すなわち、H+Wの範囲が始まる磁界HA に比
べH-Wの範囲が始まる磁界HB の方が絶対値が大きい磁
界になる(図2(B)参照)。また、この磁界H-Wの印
加においては第1及び第2の強磁性体23a,23cの
うちの、反強磁性体層23dから遠い位置にある第1の
強磁性体層23aの磁化方向が右から左に反転する(図
2(A)の状態(f))。この結果、第1及び第2の強
磁性体層23a,23cの磁化方向は逆向きになるの
で、情報記録部23の抵抗値は第2の抵抗値に変化する
(図2(B)の状態(f))。次に、情報記録部23に
さらに大きな左向きの磁界を印加すると、第2の強磁性
体層23cの磁化方向も右から左に反転する。このた
め、第1及び第2の強磁性体層23a,23cの磁化方
向は同じ向きになるので、情報記録部23の抵抗値は第
1の抵抗値に戻る。
【0022】上述の説明から分かるように、上述の磁気
メモリ素子20は、従来のスピンバルブタイプの磁気メ
モリ素子同様、磁界形成用電極25に流す電流で形成さ
れる磁界の向きおよび大きさ次第で(すなわち電極25
に流す電流の大きさおよび向き次第で)第1および第2
の強磁性体層23a,23cの磁化方向が同じかまたは
逆となる。さらにその磁化方向に応じて情報記録部23
は第1の抵抗値または第2の抵抗値を示し、かつ、磁化
抵抗曲線はヒステリシス特性を示すものとなる。然も、
印加磁界の向きが右向きの場合での磁化抵抗曲線と、印
加磁界の向きが左向きの場合での磁化抵抗曲線とは異な
る(H+w、H-Wが異なる)ものになることが理解出来
る。したがって、この磁気メモリ素子20は第1の抵抗
値および第2の抵抗値のいずれかを任意に記憶できるも
のとなる。
【0023】また、情報記録部23の抵抗値の大きさ
は、抵抗値検出用電極27に好適な検出装置(例えば検
出用IC)を接続することで行なえる。しかも、この発
明の磁気メモリ素子20の場合は、反強磁性体層23d
を絶縁性のものとしてあるので抵抗値検出用電流は第1
の強磁性体層23a、非磁性体層23bおよび第2の強
磁性体層23cの各部分のみを流れるようになる。従っ
て、第1の強磁性体層23aおよび第2の強磁性体層2
3cの磁化方向の変化に起因する抵抗値変化を効率良く
検出できると考えられるので、例えば抵抗値検出信号の
S/N比の向上さらには情報再生の信頼性向上が期待出
来る。
【0024】次に、上述の磁気メモリ素子20の具体的
な構成例およびその特性を説明する。基板21をMgO
基板で構成し、第1および第2の強磁性体層23a,2
3cをCo層により構成し、非磁性体層23bをCu層
により構成し、反強磁性体層23dをNiO層により構
成し、磁界形成用電極25および抵抗値検出用電極27
それぞれをCu層で構成する。これらCo層、Cu層、
NiO層はスパッタ法により形成する。また、各層の厚
さは、例えば、Co層23a,23cを6.0nm、C
u層23bを2.8nm、NiO層23dを0.1μ
m、各電極25,27については1.0μmとする。こ
のような構成とした磁気メモリ素子20の磁気抵抗特性
を直流4端子法により測定した結果は、例えば図3に示
したようになる。すなわち、図2を用いて説明したと同
様、ヒステリシス特性をもつ磁化抵抗曲線になる。これ
についていま少し説明する。
【0025】図3のグラフの横軸は磁界の強度(Oe)
を表し、縦軸は媒体の電気抵抗率の増加率を示してい
る。ただし、この増加率は、第1および第2の強磁性体
層23a,23cの磁化の方向が同じとなっているとき
の電気抵抗を基準としている。この具体例の磁気メモリ
素子では、図2に示したH+Wに当たる磁界強度は、約1
80〜約300Oeの範囲となり、H-Wに当たる磁界強
度は約−180〜−400Oeの範囲となることが、図
3から分かる。耐ノイズ性を考えると、H+WやH-Wは磁
界0からある程度離れた強度範囲にあることが好まし
い。一方、H+WやH-Wが磁界0からあまり離れた強度範
囲であると、消費電流の点で好ましくない。また、制御
性の点でH+WやH-Wはある程度の強度範囲も持つすなわ
ちこれら範囲が磁気抵抗曲線において矩形状の特性を示
すのが好ましい。これらの点から、この具体例の磁気メ
モリ素子は、この発明でいう所定の磁気メモリ素子とし
て好ましい。
【0026】なお、上記の具体例では、情報記録部23
をNiO/Co/Cu/Coの積層構造を用いて構成した例を説明し
たがこれに限るものではない。例えば、強磁性体層23
a,23cの材料としては、Fe、Ni、Coまたはこ
れらの合金等を用いることができる。また、絶縁性の反
強磁性体層23dの材料としては、NiOの代わりにC
oOあるいはα・Fe23 を用いることができる。た
だし、NiOは絶縁性を有すると共にCoO、α・Fe
23 に比べ大きな磁界を示すので、この発明で用いて
好適である。
【0027】2.情報記録装置の説明 2−1.第1の実施の形態 次に情報記録装置の第1の実施の形態について図4を主
に参照して説明する。ここで、図4(A)は第1の実施
の形態の情報記憶装置の構成を模式的に示した図であ
る。また、図4(B)は2つの磁気メモリ素子20a,
20bそれぞれの磁界形成用電極25(図1参照)に供
給する電流の向きとこの電流により形成される磁界との
関係を示した図である。
【0028】この第1の実施の形態の情報記録装置は、
記憶単位41と、情報記録手段43と、情報再生手段4
5とを具える。
【0029】記憶単位41は、2個の磁気メモリ素子2
0a,20bを用いて構成してある。
【0030】また、情報記録手段43は、(i) 記憶単位
41における一方の磁気メモリ素子20aの情報記録部
の抵抗値を第1の抵抗値に固定する磁界を形成し得る電
流を該磁気メモリ素子20aの磁界形成用電極27(図
1参照)に供給し、かつ、他方の磁気メモリ素子20b
の情報記録部の抵抗値を前記第2の抵抗値に固定する磁
界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子20bの磁界形
成用電極27に供給するか、(ii)一方の磁気メモリ素子
20aの情報記録部の抵抗値を前記第2の抵抗値に固定
する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子20aの
磁界形成用電極27に供給し、かつ、他方の磁気メモリ
素子の情報記録部の抵抗値を前記第1の抵抗値に固定す
る磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子の磁界形成
用電極27に供給するかのいずれかを、記録させたい情
報状態に応じて実行するものとしてある。この情報記録
手段43は任意好適な回路で構成出来る。
【0031】また、情報再生手段45は、第1の抵抗検
出手段45aと、第2の抵抗検出手段45bと、これら
抵抗検出手段45a,45bの出力を比較するための比
較手段45cとで構成してある。これら第1および第2
の抵抗検出手段45a,45bは例えば抵抗検出用のI
Cで構成出来、比較手段45cは公知の比較回路により
構成出来る。
【0032】ここで、情報記録手段43において上記の
(i),(ii)を実現する電流の具体的な供給条件は、2個の
磁気メモリ素子20a,20bの情報記録部に対し情報
を図2(B)中のどのルートでの磁界印加条件で記録さ
せるか、および、2個の磁気メモリ素子20a,20b
それぞれの第1および第2の強磁性体層の磁化方向を初
期化時にどのようにするかにより変更出来る。そこでこ
こでは、その一例として、磁界の印加条件を図5に示し
たルート(1)およびルート(2)とする例を考える。
その場合は2個の磁気メモリ素子20a,20bそれぞ
れの第1および第2の強磁性体層の磁化方向がすべて図
2の状態(a)または状態(d)になるように、初期化
磁化をする。そして、両素子20a,20bの強磁性体
層すべてを図2の状態(d)になるように初期化磁化を
した場合において図4中の磁気メモリ素子20aに図5
のルート(2)で磁界Hb が印加され、かつ、磁気メモ
リ素子20bに図5のルート(1)で磁界−Ha が印加
されるように電流を各素子の電極27(図1参照)に流
すと、磁気メモリ素子20aは低抵抗値を示し、また磁
気メモリ素子20bは高抵抗値を示すようになる。また
電流の大きさは同じで向きを上記例とは逆にすると、磁
気メモリ素子20aは高抵抗値を示し、磁気メモリ素子
20bは低抵抗値を示すようになる。2つの磁気メモリ
素子20a,20bへの上記のような電流の供給・停止
を、記憶させたい情報状態が「0」か「1」かに応じ行
なうことで、2つの磁気メモリ素子20a,20bに
は、抵抗値の大小関係が異なる記録状態を形成出来る。
なお、図3を参照して説明した具体例の磁気メモリ素子
の場合では、上記−Haを例えば−390Oe、上記H
bを例えば390Oeとできる。
【0033】また、情報再生は次のように行なう。一方
の磁気メモリ素子20aが保持した抵抗値を第1の抵抗
検出手段45aにより検出し、他方の磁気メモリ素子2
0bが保持した抵抗値を第2の抵抗検出手段45bによ
り検出する。この検出結果を比較手段45cは比較し、
その比較結果を出力する。2つの磁気メモリ素子20
a,20bが保持する抵抗値の大小関係に応じ、比較手
段45cの出力はプラス若しくはマイナスとなるので、
記憶されていた情報が何であったかは、この比較手段4
5cの出力がマイナスかプラスかにより判断できる。こ
こで情報記録部23に記憶されている抵抗値を絶対値と
して読み取ってそれから情報記録部に記憶されている論
理状態が「0」か「1」かを判定することは一般に難し
い。これに対し、上述した2つの磁気メモリ素子それぞ
れの抵抗値の差分に基づいて情報記録部に記憶されてい
る論理状態が「0」か「1」かを判定することは容易で
あるので、この情報記録装置によれば、情報再生を信頼
性良く行なえる。
【0034】ところで、図4に示した例の場合では記憶
単位における2個の磁気メモリ素子20a,20bそれ
ぞれを情報記録手段43と別々の信号線で接続する例を
示した。このため図4の例では記憶単位41に対し2組
の信号線が必要であった。しかしこれは特に記憶単位を
多数具えた情報記憶装置を構成する場合、信号線の数を
増加させるので改善が望まれる。以下、その対策例につ
いて説明する。図6はその説明に供する図であり、図4
に対応させて示した図である。この例の場合は、2つの
磁気メモリ素子20a,20bの磁界形成用電極に反対
向きに電流が流れるような接続関係でこれら電極を直列
に接続し、そして該直列に接続した電極と情報記録手段
43とを1組の信号線43aを介し接続している。この
構成では、ある電流値を信号線43aに流すと、2つの
磁気メモリ素子20a,20bにはそれぞれ逆向きに電
流が供給される。この結果、一方の磁気メモリ素子20
aに上記の−Ha の磁界を形成する場合は、他方の磁気
メモリ素子20bにHb の磁界を形成でき、また、一方
の磁気メモリ素子20aに上記のHb の磁界を形成する
場合は、他方の磁気メモリ素子20bに−Ha の磁界を
形成できるようになるので、信号線数を減らせるにもか
かわらず、第1の実施の形態と同様に情報記録が出来
る。なお、この第2の実施の形態の場合は、初期化磁化
のために信号線43aに大電流を流すと、2個の磁気メ
モリ素子間で強磁性体層の磁化の方向は逆向きとなって
しまう。よって、2個の磁気メモリ素子それぞれの強磁
性体層の磁化の方向を同じにする初期化磁化は外部磁界
により行なう。
【0035】2−2.第2の実施の形態 次に、情報記録装置の第2の実施の形態について図7お
よび図8を参照して説明する。ここで、図7中の(A)
図はこの第2の実施の形態の情報記録装置の構成を模式
的に示した図、(B)図は磁気メモリ素子20a,20
bの電極27(図1参照)に供給する電流の大きさおよ
び向きと、この電流により形成される磁界との関係を示
した図である。また、図8は、用いた磁気メモリ素子で
の磁気抵抗曲線と記録磁界との関係を説明する図であ
る。
【0036】この第2の実施の形態の情報記録装置は、
記憶単位41と、情報記録手段51と、情報再生手段4
5とを具える。記憶単位41および情報再生手段45は
上記の第1の実施の形態と同様で良いのでその説明は省
略する。また、情報記録手段51は、少なくとも3値の
電流を発生できるものである点で上述の第1の実施に形
態での情報記録手段43と相違する。すなわち、この情
報記録装置51は、(i) 記憶単位41における一方の磁
気メモリ素子20aの情報記録部の抵抗値を第1の抵抗
値に固定する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子
20aの電極(磁界形成用電極)に供給し、かつ、他方
の磁気メモリ素子20bの情報記録部の抵抗値を前記第
2の抵抗値に固定する磁界を形成し得る電流を該磁気メ
モリ素子20bの電極に供給するか、(ii)一方の磁気メ
モリ素子20aの情報記録部の抵抗値を前記第2の抵抗
値に固定する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ素子
20aの電極に供給し、かつ、他方の磁気メモリ素子の
情報記録部の抵抗値を前記第1の抵抗値に固定する磁界
を形成し得る電流を該磁気メモリ素子の電極に供給する
か、(iii) 2つの磁気メモリ素子20a,20bそれぞ
れの情報記録部の抵抗値を同じ値に固定する磁界を形成
し得る電流をこれら磁気メモリ素子20a,20bそれ
ぞれの電極に供給するかのいずれかを、記録させたい情
報状態に応じて実行するものとしてある。ここで、上記
の(i),(ii),(iii)を実現する電流の具体的な供給条件
は、2個の磁気メモリ素子20a,20bの情報記録部
に対し情報を図2(B)中のどのルートでの磁界印加条
件で記録させるか、および、2個の磁気メモリ素子20
a,20bそれぞれの第1および第2の強磁性体層の磁
化方向を初期化時にどのようにするかにより変更出来
る。そこでここでは、その一例として、磁界の印加条件
を図8に示したルート(a)、ルート(b)、ルート
(c)、ルート(a)’、ルート(b)’およびルート
(c)’とする例を考える。その場合は2個の磁気メモ
リ素子20a,20bのうちの一方の素子の第1および
第2の強磁性体層の磁化方向が図2の状態(a)になる
ように、かつ、他方の素子の第1および第2の強磁性体
層の磁化方向が図2の状態(d)になるように初期化磁
化をする。そして、例えば、図7中の磁気メモリ素子2
0aの第1および第2の強磁性体層の磁化方向が図2の
状態(a)になるように、かつ、素子20bの第1およ
び第2の強磁性体層の磁化方向が図2の状態(d)にな
るように初期化磁化をした場合において図7中の磁気メ
モリ素子20aに図8のルート(a)で磁界Ha が印加
され、かつ、磁気メモリ素子20bに図8のルート
(a)’で磁界−Ha ’が印加されるように電流を各素
子の磁界形成用電極25(図1参照)に流すと、磁気メ
モリ素子20aは高抵抗値を示し、磁気メモリ素子20
bは低抵抗値を示すようになる。また、メモリ素子20
aに図8のルート(b)で磁界Hb が印加され、かつ、
磁気メモリ素子20bに図8のルート(b)’で磁界−
b ’が印加されるように電流を各素子の磁界形成用電
極25(図1参照)に流すと、磁気メモリ素子20aは
低抵抗値を示し、磁気メモリ素子20bは高抵抗値を示
すようになる。また、メモリ素子20aに図8のルート
(c)で磁界Hc が印加され、かつ、磁気メモリ素子2
0bに図8のルート(c)’で磁界−Hc ’が印加され
るように電流を各素子の磁界形成用電極25(図1参
照)に流すと、磁気メモリ素子20aおよび磁気メモリ
素子20bはいずれも低抵抗値を示すようになる。した
がって、この第2の実施の形態の情報記録装置では、記
憶単位41に、3種類の抵抗値の組み合わせ、すなわ
ち、素子20a,20bが示す抵抗値の大小関係が20
a>20b、20a<20b、20a=20bという3
種類の組み合わせを、記録出来る。このため、この第2
の実施の形態の情報記録装置では3値の情報を記憶単位
41に任意に記録出来るので、より多くの情報量の記録
が可能になる。なお、この場合は、Ha と−Ha ’とは
絶対値が同じでかつ逆向きの磁界とでき、Hb と−H
b ’とは絶対値が同じでかつ逆向きの磁界とでき、Hc
と−Hc ’とは絶対値が同じでかつ逆向きの磁界とでき
ることが、図8から分かる。なぜなら、スピンバルブタ
イプの磁気抵抗素子の磁気抵抗曲線が右向き磁界と左向
き磁界とで異なるからである。
【0037】また、情報再生は次のように行なう。一方
の磁気メモリ素子20aが保持した抵抗値を第1の抵抗
検出手段45aにより検出し、他方の磁気メモリ素子2
0aが保持した抵抗値を第2の抵抗検出手段45bによ
り検出する。この検出結果を比較手段45cは比較し、
その比較結果を出力する。2つの磁気メモリ素子20a
が保持する抵抗値の大小関係に応じ、比較手段45cの
出力はプラス、マイナス若しくは0(差なし)となるの
で、記憶されていた情報が何であったかは、比較手段4
5cの出力がマイナスかプラスかゼロかにより判断でき
る。
【0038】ところで、図7に示した例の場合では記憶
単位における2個の磁気メモリ素子20a,20bそれ
ぞれを情報記録手段51と別々の信号線で接続する例を
示した。このため図7の例では記憶単位41に対し2組
の信号線が必要であった。しかしこれは特に記憶単位を
多数具えた情報記憶装置を構成する場合、信号線の数を
増加させるので改善が望まれる。そこで、この第2の実
施の形態の場合も第1の実施の形態において説明したよ
うに、2つの磁気メモリ素子20a,20bの磁界形成
用電極に反対向きに電流が流れるような接続関係でこれ
ら電極を直列に接続し、そして該直列に接続した電極と
情報記録手段とを1組の信号線を介し接続し、信号線数
の低減を図るのが良い。
【0039】2−3.大容量の情報記憶装置の構成例 上述した磁気メモリ素子の発明および情報記録装置の発
明は大容量の情報記憶装置を構成する場合にも適用で
き、むしろそのような適用が有用である。そこで、以下
に、その具体的な構成例を説明する。図9はその説明に
供する図であり、大容量の記憶装置の一部要部を示した
図である。具体的には、行方向に並置された記録電流線
1 〜a3 および列方向に並置された記録電流供給線b
1 〜b3 で構成された記録電流供給線群と、行方向に並
置された抵抗値検出線A1 〜A3 および列方向に並置さ
れた抵抗値検出線B1 〜B3 で構成された抵抗値検出線
群と、行列それぞれの記録電流供給線の交差点近傍でか
つ行列それぞれの抵抗値検出線の交差点近傍にそれぞれ
配置された磁気メモリ素子2011〜2023とで構成され
た回路部分を示した図である。記録電流線群は例えばデ
コーダを介し例えば情報記録手段43に接続する。ま
た、抵抗値検出線群は例えばデコーダを介し例えば情報
再生手段45に接続する。もちろん、記録電流供給線お
よび抵抗値検出線を3本ずつとしたのは説明の簡単化の
ためであり、これら線の本数は情報記憶装置の記憶容量
によって任意とできる。なお、記録電流供給線am を磁
気メモリ素子20mnの磁界形成用電極25の一端に接続
してあり、記録電流供給線bn を磁気メモリ素子20mn
の磁界形成用電極27の他端に接続してある。ここで、
m,nは正の整数であり、図示例の場合では1〜3であ
る(以下、同様)。また、抵抗値検出線Am を磁気メモ
リ素子20mnの抵抗値検出用電極27(図1参照)の一
方に接続してあり、抵抗値検出線Bn を磁気メモリ素子
20mnの抵抗値検出電極27の他方に接続してある。
【0040】この図9に示した情報記憶装置における情
報記録動作は、行方向、列方向それぞれから1本ずつの
記録電流供給線を選択しそれらを介して記録電流を磁気
メモリ素子に流すことで、行なえる。例えば、磁気メモ
リ素子2011に情報の記録を行なう場合には、記録電流
供給線a1 およびb1 を選択してこれらを介し記録電流
を流す。このとき、記録電流供給線a1 をプラスとし記
録電流供給線b1 をマイナスとするか、または、記録電
流供給線a1 をマイナスとし記録電流供給線b 1 をプラ
スとすることで、磁気メモリ素子2011の電極25周囲
に2種類の異なる磁界(例えば上述の−Ha やHb )を
発生させることが可能になり、従って、磁気メモリ素子
2011に高低2種類の抵抗の何れかを記憶させることが
可能になる。
【0041】一方、情報再生動作、たとえば磁気メモリ
素子2011に記録された情報の再生動作は、抵抗値検出
線A1 および抵抗値検出線B1 を介して素子2011の情
報記録部23に一定電流を流すことで、該素子2011
記録された抵抗値が高抵抗値か低抵抗値かを電圧値の大
きさの違いとして検出することで行なう。この電圧値
は、検出線に接続された例えば検出用ICにより読み取
る。また、検出線に一定電圧を印加し、該素子2011
記録された抵抗値が高抵抗化値か低抵抗値かを電流値の
違いとして検出しても良い。
【0042】その他の磁気メモリ素子20mnについての
情報記録および情報再生も上記の素子2011と同様に行
なえるので、任意の位置の磁気メモリ素子についての情
報記録および情報再生が行なえる。
【0043】また、上記の情報記憶装置の構成におい
て、磁気メモリ素子20mnの代わりに、2個の磁気メモ
リ素子20a,20bであってそれぞれに具わる磁界形
成用電極に逆向きに電流が流れる様な接続関係でこれら
電極を直列接続してある素子20a,20bで構成され
た記憶単位41mnを配置した構成の大容量情報記憶装置
を構成しても良い。図10はその構成例を示した図であ
る。記憶単位41を用いる場合は、情報再生の際に2個
の磁気メモリ素子20a,20bそれぞれの情報記録部
に保持された抵抗値を検出する必要があるので、そのた
めに抵抗値検出線C1 〜C3 を追加し、これらと抵抗値
検出線A1 〜A3 およびB1 〜B3 とで抵抗検出線群を
構成する。この図10を用いて説明した大容量情報記録
装置に対する情報記録および該装置からの情報再生は、
図6を参照して説明した方法すなわち2つの磁気メモリ
素子20a,20bのうちのいずれか一方を高抵抗とし
他方を低抵抗とする方法(2値を利用する方法)で行な
っても良いし、或は、図7を参照して説明した方法すな
わち2つの磁気メモリ素子20a,20bのうちのいず
れか一方を高抵抗とし他方を低抵抗とするか両者を同じ
抵抗値とする方法(3値を利用する方法)で行なっても
良い。
【0044】上述においては、この出願の各発明の実施
の形態について説明したが、これら発明は上記の実施の
形態に限られない。例えば、実施の形態では磁界形成用
電極25に流す電流の向きを、2つの抵抗検出用電極2
7を結ぶ線と直交する向きとしたが(図1参照)、該線
と平行な方向としても良い。また、実施の形態で説明し
た記録磁界条件は一例であり他の磁界印加ルートで記録
をする場合があっても良い。
【0045】
【発明の効果】上述した説明から明らかなようにこの発
明によれば、第1の強磁性体層、非磁性体層、第2の強
磁性体層および反強磁性体層をこの順に含む積層単位を
少なくとも1つ含む情報記録部と、該情報記録部に印加
する磁界を形成する電極と、該情報記録部に記憶させた
抵抗値を検出する電極とを有する磁気メモリ素子におい
て、前記反強磁性体層を絶縁性の反強磁性体層で構成し
ている。そのため、この磁気メモリ素子について抵抗値
検出動作をさせる際、抵抗値検出電流は第1の強磁性体
層、非磁性体層および第2の強磁性体層の各層にのみ流
れるので、第1の強磁性体層および第2の強磁性体層そ
れぞれの磁化方向に起因して情報記録部で生じる抵抗値
を効率良く検出できる。したがって、従来に比べ検出信
号出力の増加、S/N比の向上などが期待出来、また、
従来に比べ少ない検出電流での抵抗値検出が期待出来
る。
【0046】また、この出願の情報記録装置によれば、
第一発明の磁気メモリを用いた大容量の記録装置であっ
て、特に情報再生が容易な情報記録装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気メモリ素子の実施の形態の説明図(その
1)であり、主にその構造を説明する図である。
【図2】磁気メモリ素子の実施の形態の説明図(その
2)であり、主にその磁気−抵抗特性を説明する図であ
る。
【図3】磁気メモリ素子の実施の形態の説明図(その
3)であり、主に具体的な素子における磁気−抵抗特性
を説明する図である。
【図4】情報記憶装置の第1の実施の形態の説明図(そ
の1)であり、主にその構造を説明する図である。
【図5】情報記憶装置の第1の実施の形態の説明図(そ
の2)であり、主に情報記録・再生動作の説明図であ
る。
【図6】情報記憶装置の第1の実施の形態の説明図(そ
の3)であり、より大容量化に好適な構造例の説明図で
ある。
【図7】情報記憶装置の第2の実施の形態の説明図(そ
の1)であり、主にその構造を説明する図である。
【図8】情報記憶装置の第2の実施の形態の説明図(そ
の2)であり、主に情報記録・再生動作の説明図であ
る。
【図9】大容量の情報記憶装置の説明図(その1)であ
り、各記憶単位を1個の磁気メモリ素子により構成した
例を示した図である。
【図10】大容量の情報記憶装置の説明図(その2)で
あり、各記憶単位を2個の磁気メモリ素子により構成し
た例を示した図である。
【符号の説明】 20:磁気メモリ素子 20a:一方の磁気メモリ素子 20b:他方の磁気メモリ素子 21:基板 23:情報記録部 23a:第1の強磁性体層 23b:非磁性体層 23c:第2の強磁性体層 23d:絶縁性の反強磁性体層 25:磁界形成用電極 27:抵抗値検出用電極 41:記憶単位 43,51:情報記録手段 45:情報再生手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の強磁性体層、非磁性体層、第2の
    強磁性体層および反強磁性体層をこの順に含む積層単位
    を少なくとも1つ含む情報記録部であって、そこへの磁
    界の印加条件によって前記第1および第2の強磁性体層
    の磁化方向が変化して該磁化方向に応じて第1の抵抗値
    または第2の抵抗値を示し、かつ、磁気抵抗曲線がヒス
    テリシス特性を示す情報記録部と、該情報記録部上に設
    けられ電流が供給されることにより前記磁界を形成する
    磁界形成用電極と、前記情報記録部に抵抗値検出用電流
    を供給する抵抗値検出用電極とを有する磁気メモリ素子
    において、 前記反強磁性体層を絶縁性の反強磁性体層で構成したこ
    とを特徴とする磁気メモリ素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気メモリ素子におい
    て、 前記反強磁性体層をNiO層で構成したことを特徴とす
    る磁気メモリ素子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気メモリ素子を2個
    用いて構成された情報の記憶単位を少なくとも1個と、 (i) 前記記憶単位における一方の磁気メモリ素子の情報
    記録部の抵抗値を第1の抵抗値に固定する磁界を形成し
    得る電流を該磁気メモリ素子の磁界形成用電極に供給
    し、かつ、他方の磁気メモリ素子の情報記録部の抵抗値
    を前記第2の抵抗値に固定する磁界を形成し得る電流を
    該磁気メモリ素子の磁界形成用電極に供給するか、 (ii)前記一方の磁気メモリ素子の情報記録部の抵抗値を
    前記第2の抵抗値に固定する磁界を形成し得る電流を該
    磁気メモリ素子の磁界形成用電極に供給し、かつ、他方
    の磁気メモリ素子の情報記録部の抵抗値を前記第1の抵
    抗値に固定する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ素
    子の磁界形成用電極に供給するかのいずれかを、 記憶させたい情報状態に応じ行なって前記記憶単位に情
    報を記録する情報記録手段と、 前記記憶単位における2個の磁気メモリ素子それぞれに
    固定される抵抗値を検出しそれらの差分に基づいて情報
    を再生する情報再生手段とを具えたことを特徴とする情
    報記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の磁気メモリ素子を2個
    用いて構成された情報の記憶単位を少なくとも1個と、 (i) 前記記憶単位における一方の磁気メモリ素子の情報
    記録部の抵抗値を第1の抵抗値に固定する磁界を形成し
    得る電流を該磁気メモリ素子の磁界形成用電極に供給
    し、かつ、他方の磁気メモリ素子の情報記録部の抵抗値
    を前記第2の抵抗値に固定する磁界を形成し得る電流を
    該磁気メモリ素子の磁界形成用電極に供給するか、 (ii)前記一方の磁気メモリ素子の情報記録部の抵抗値を
    前記第2の抵抗値に固定する磁界を形成し得る電流を該
    磁気メモリ素子の磁界形成用電極に供給し、かつ、他方
    の磁気メモリ素子の情報記録部の抵抗値を前記第1の抵
    抗値に固定する磁界を形成し得る電流を該磁気メモリ素
    子の磁界形成用電極に供給するか、 (iii) 前記2つの磁気メモリ素子それぞれの情報記録部
    の抵抗値を同じ値に固定する磁界を形成し得る電流をこ
    れら磁気メモリ素子それぞれの磁界形成用電極に供給す
    るかのいずれかを、 記憶したい情報状態に応じ行って前記記憶単位に情報を
    記録する情報記録手段と、 前記記憶単位における2個の磁気メモリ素子それぞれに
    固定される抵抗値を検出しそれらの差分に基づいて情報
    を再生する情報再生手段とを具えたことを特徴とする情
    報記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の情報記憶装置に
    おいて、 前記記憶単位における2個の磁気メモリ素子の各磁界形
    成用電極に反対向きに電流が流れるような接続関係でこ
    れら磁界形成用電極を直列に接続してあり、 前記情報記録手段から前記記憶単位への前記電流供給用
    信号線を1組としてあることを特徴とする情報記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 行列状態で配置された記録電流供給線群
    と、 行列状態で配置された抵抗値検出線群と、 行列それぞれの記録電流供給線の交差点近傍でかつ行列
    それぞれの抵抗値検出線の交差点近傍にそれぞれ配置さ
    れ、抵抗値検出線および記録電流供給線に接続されてい
    る請求項1に記載の磁気メモリ素子とを具えたことを特
    徴とする情報記憶装置。
  7. 【請求項7】 行列状態で配置された記録電流供給線群
    と、 行列状態で配置された抵抗値検出線群と、 行列それぞれの記録電流供給線の交差点近傍でかつ行列
    それぞれの抵抗値検出線の交差点近傍にそれぞれ配置さ
    れ、請求項1に記載の磁気メモリ素子を2個用いて構成
    されかつ抵抗値検出線および記録電流供給線に接続され
    ている記憶単位とを具えたことを特徴とする情報記憶装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030027689A (ko) * 2001-09-25 2003-04-07 휴렛-팩커드 컴퍼니(델라웨어주법인) 자기 저항성 장치 판독 동작 수행 방법
WO2006049407A1 (en) * 2004-11-03 2006-05-11 Korea Institute Of Science And Technology Current induced magnetoresistance device
DE10291412B4 (de) * 2001-03-15 2019-08-29 Micron Technology Inc. Selbsteinstellender, grabenfreier Magneto-Widerstands-Zufallszugriffsspeicher (MRAM) - Vorrichtung mit Seitenwandeinschließung für die MRAM-Struktur

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