JPH09305833A - 自動現金取引装置の障害通知方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動現金取引装置の障害通知方法において、
営業店のオートホンから障害の連絡を受けて障害に対応
するオペレータの負担を軽減するとともに連絡者の待ち
時間を短縮する。 【解決手段】 監視サーバ２は自動現金取引装置１から
送られた障害情報を障害蓄積データベース８に蓄積す
る。オートホン４はオートホンＩＤとして支店名及びＡ
ＴＭ番号をセンターへ送信する。電話交換機５はオート
ホンサーバ６を介してこのオートホンＩＤを監視端末３
に通知するとともに、側近の受付電話機７をリンガ鳴動
させる。監視端末３は通知された支店名及びＡＴＭ番号
をキーとし、監視サーバ２を介して障害蓄積データベー
ス８を検索して目的の障害情報を監視端末３上に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動現金取引装置
の障害通知方法に係わり、特に自動現金取引装置に設置
してあるオートホンを介して障害監視センターに障害の
通知を行う方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】金融機関の営業店には自動現金取引装置
が設置され、現金取引サービスのために利用されてい
る。自動現金取引装置は通信回線を介して障害監視セン
ターに接続され、自動現金取引装置に障害が生じたとき
障害情報が障害監視センターに送られ、データベースに
格納される。一方営業店の自動現金取引装置には付属の
オートホンが設置されており、自動現金取引装置に障害
が生じると保守員など営業店側の人間がこのオートホン
を通じて障害監視センターのオペレータと連絡をとり合
うことができるようになっている。しかし電話連絡を受
けたオペレータは、まず連絡者に問い合わせをしてどの
支店のどの自動現金取引装置に関する障害連絡であるか
を確定しなければならない。自動現金取引装置が確定で
きるとオペレータは、一旦連絡者を待たせて支店名及び
自動現金取引装置の番号をキーにしてデータベースを検
索し、端末装置上に該当する障害データを表示させて当
自動現金取引装置の障害対応を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、障害監視センターのオペレータは電話を通じて連絡
者から障害が生じた自動現金取引装置の番号を聞く必要
があるとともに、これを聞いてから端末装置を介してデ
ータベースにアクセスする操作をしなければならないと
いう問題があつた。また端末装置上に目的の障害データ
が表示されるまで連絡者を待たしておかねばならないと
いう問題があった。

【０００４】本発明の目的は、障害監視センターのオペ
レータにかかる負担を軽減するとともに連絡者の待ち時
間を短縮することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、自動現金取引
装置に設置してあるオートホンとして電話連絡時に支店
名、自動現金取引装置の番号など自動現金取引装置を特
定できるコードを送信する機能を持つオートホンを使用
し、このオートホンを介して障害が生じた自動現金取引
装置の番号を自動的に障害監視センターの監視端末に通
知するとともにこの監視端末に側近する電話機をリンガ
鳴動させ、監視端末によって通知された番号をキーとし
てデータベースの検索を起動する自動現金取引装置の障
害通知方法を特徴とする。

【０００６】オートホンから障害監視センター側の電話
交換機に着信があったとき、この電話交換機を介してオ
ートホンＩＤに含まれる自動現金取引装置の番号が監視
端末に通知されるので、監視端末はこの番号をキーとし
て自動的にデータベースの検索を行って目的の障害デー
タを監視端末の表示装置に表示することができ、オペレ
ータの介入は不要となる。また監視端末に側近する電話
機をリンガ鳴動させるので、オペレータがこの電話機の
受話器を取り上げるとほぼ同時に目的の障害データが監
視端末上に表示され、連絡者の待ち時間を殆どなくする
ことができる。

【０００７】なお監視端末がすでに障害データを取得し
ており、この監視端末に自動現金取引装置の番号を通知
する必要がない場合には、この監視端末に側近する電話
機をリンガ鳴動させるだけでよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を用いて説明する。

【０００９】図１は、本実施形態の障害通知システムの
構成を示す図である。一般営業店には自動現金取引装置
（ＡＴＭ又はＣＤであり、以下ＡＴＭと略称する）１と
オートホン４とが設置されている。障害監視センターに
は監視サーバ２、オートホンサーバ６、電話交換機５及
び複数台の監視端末３が設置され、これらの装置はＬＡ
Ｎ９を介して互いに接続されている。また各監視端末３
の側近には受付電話機７が設けられ、これらの受付電話
機７は電話交換機５に接続されている。監視サーバ２は
通信回線と回線制御装置を介してすべてのＡＴＭ１と接
続されており、ＡＴＭ１から障害データが通知されたと
きその障害データを障害蓄積データベース８に登録す
る。また監視サーバ２は空いている監視端末３があれ
ば、その監視端末３に障害データを送信する。電話交換
機５は公衆網を介してオートホン４と接続される。監視
サーバ２及びオートホンサーバ６はパソコン、ワークス
テーションを含む情報処理装置である。

【００１０】電話交換機５は、オートホン４から着信が
あったとき支店名及びＡＴＭ番号をオートホンサーバ６
に通知する。オートホンサーバ６は監視端末３が通知を
受けたＡＴＭの障害に対応しているか否かを判断し、対
応中でなければ空いている監視端末３に当該支店名とＡ
ＴＭ番号とを通知するとともに側近の受付電話機７をリ
ンガ鳴動する。通知を受けた監視端末３は、これらの支
店名とＡＴＭ番号をキーとして監視サーバ２に検索要求
を発行する。監視サーバ２は、障害蓄積データベース８
を検索して目的の障害データを取り出して監視端末３へ
送る。監視端末３は受け取った検索結果である障害デー
タを表示装置上に表示する。

【００１１】図２は、オートホンサーバ６の記憶装置に
格納される監視端末３及び受付電話機７の利用状況を示
すテーブルである。監視端末３の番号に対応して端末の
利用状況、その端末に側近する受付電話機７の番号及び
受付電話機７の利用状況が設定される。監視端末３又は
受付電話機７が利用されていないときには「空き」の状
態が設定される。監視端末３の番号から受付電話機７の
利用状況までのデータが１レコードである。

【００１２】各監視端末３は、監視サーバ２に対して検
索要求を発行するとき又は検索要求なしに監視サーバ２
から障害データを受け取ったとき、ＬＡＮ９を介してオ
ートホンサーバ６に障害対応する支店名とＡＴＭ番号を
通知する。オートホンサーバ６は利用状況テーブルの該
当する監視端末３の利用状況に受け取った支店名とＡＴ
Ｍ番号及び「障害対応中」を設定する。また監視端末３
がオペレータの指示によりＡＴＭの障害に関する対応を
終了したときオートホンサーバ６に通知する。オートホ
ンサーバ６は利用状況テーブルの該当する監視端末３の
利用状況を「空き」に設定する。また電話交換機５はす
べての受付電話機７の状態を監視し、ある受付電話機７
が「空き」から「話中」に変わったとき又は「話中」か
ら「空き」に変わったとき、ＬＡＮ９を介してオートホ
ンサーバ６に通知する。オートホンサーバ６はこの通知
に従って該当する受付電話機７の利用状況を更新する。

【００１３】図３は、障害蓄積データベース８のデータ
形式について事例をもって示す図である。障害蓄積デー
タベース８は障害のあったＡＴＭについて所属する支店
名、ＡＴＭ番号、障害の日付、時刻、障害内容及び自動
機状態などの情報を１レコードの障害データとして格納
する。「支店名」は支店を示す英字，カナなどの記号又
は支店番号である。

【００１４】図４は、電話交換機５、オートホンサーバ
６及び監視端末３に亘る処理の流れを示すフローチャー
トである。電話交換機５がオートホン４からの着信を受
けたとき（ステップ２１）、支店名とＡＴＭ番号から成
るオートホンＩＤを認識し（ステップ２２）、このオー
トホンＩＤをＬＡＮ９を介してオートホンサーバ６に通
知する（ステップ２３）。この通知を受けたオートホン
サーバ６は、このオートホンＩＤを基にして利用状況テ
ーブルを検索し、当該ＡＴＭについて障害対応中か否か
を判断する（ステップ２４）。障害対応中でなければ
（ステップ２４ＮＯ）、利用状況テーブルを検索して監
視端末の利用状況及び受付電話機の利用状況が共に「空
き」となっているレコードを選択し（ステップ２５）、
選択したレコードの監視端末番号をもつ監視端末３へＬ
ＡＮ９を介して通知のあった支店名及びＡＴＭ番号を通
知し（ステップ２６）、選択したレコードの受付電話機
番号をＬＡＮ９を介して電話交換機５に通知する（ステ
ップ２７）。通知を受けた監視端末３は、監視サーバ２
に対して通知された支店名及びＡＴＭ番号をキーとする
検索要求を発行する（ステップ２８）。監視サーバ２は
受け取ったキーを基にして障害蓄積データベース８を検
索し、該当するＡＴＭの障害データを監視端末３へ送
る。一方通知を受けた電話交換機５は、指定された受付
電話機７をリンガ鳴動させる（ステップ２９）。監視端
末３は、監視サーバ２から受け取った障害データを表示
装置に表示する（ステップ３０）。ＡＴＭが障害対応中
であれば（ステップ２４ＹＥＳ）、オートホンサーバ６
はこのＡＴＭについて障害対応中の監視端末の番号に対
応する受付電話機の利用状況が「空き」であればその受
付電話機の番号を電話交換機５に通知する（ステップ３
１）。電話交換機５は、通知された番号をもつ受付電話
機７をリンガ鳴動させる（ステップ３２）。ＡＴＭが障
害対応中の場合（ステップ２４ＹＥＳ）とは、監視端末
３が監視サーバ２から障害を生じたＡＴＭの障害データ
を受け取り、すでにその表示画面上にこの障害データを
表示している場合であり、この監視端末３に側近する受
付電話機７をリンガ鳴動させることによって連絡者とオ
ペレータとは直ちに電話を通じた会話に入ることができ
る。

【００１５】本実施形態によれば、ステップ２７及び２
９の処理とステップ２８及び３０の処理とが並行して行
われるため、オペレータがリンガ鳴動した受付電話機７
の受話器を取り上げるのとほぼ同時に目的の障害データ
が監視端末３上に表示されるという効果がある。

【００１６】上記実施形態によれば、支店名とＡＴＭ番
号との組合わせによって障害の生じたＡＴＭを識別する
が、ＡＴＭ番号だけで一意にＡＴＭを識別できるならば
支店名は不要である。また障害監視センターの機器構成
として監視サーバ２とオートホンサーバ６を分離する代
わりに監視サーバ２とオートホンサーバ６の機能を併せ
もつホストコンピュータを設けてもよい。あるいはオー
トホンサーバ６の機能を電話交換機５に組み込んだ電話
交換機を用いても本発明を実施できることは明らかであ
る。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、オートホンを介して障
害が生じた自動現金取引装置の番号が自動的に監視端末
に通知され、監視端末によって自動的にデータベースの
検索を行うので、データベース検索のための障害監視セ
ンターのオペレータの介入が不要となる。また監視端末
に側近する受付電話機をリンガ鳴動させるので、オペレ
ータの注意を引くことができるとともに、障害の連絡者
とオペレータが監視端末に表示される障害データを基に
して話をするまでの待ち時間を殆どなくすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態の障害通知システムの構成を示す図で
ある。

【図２】実施形態のオートホンサーバ６が保有する利用
状況テーブルのデータ形式を示す図である。

【図３】実施形態の監視サーバ２が保有する障害蓄積デ
ータベース８のデータ形式を示す図である。

【図４】実施形態の電話交換機５、オートホンサーバ６
及び監視端末３に亘る処理の流れを示すフローチャート
である。

【符号の説明】

１：自動現金取引装置、２：監視サーバ、３：監視端
末、４：オートホン、５：電話交換機、６：オートホン
サーバ、７：受付電話機、８：障害蓄積データベース

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動現金取引装置についての障害情報を集
   中的にデータベースに蓄積し、監視端末から該データベ
   ース上の障害情報を参照するシステムの障害通知方法で
   あって、オートホンを介して障害が生じた自動現金取引
   装置の番号を該監視端末に通知するとともに該監視端末
   に側近する電話機をリンガ鳴動させ、該監視端末によっ
   て該番号に基づいて該データベース上の障害情報を検索
   することを特徴とする自動現金取引装置の障害通知方
   法。
2. 【請求項２】複数台設置される該監視端末の各々の空き
   状態及び該監視端末に側近する電話機の空き状態を監視
   し、監視端末とその側近の電話機とが共に空き状態であ
   る監視端末に該自動現金取引装置の番号を通知し、その
   側近の電話機をリンガ鳴動させることを特徴とする請求
   項１記載の自動現金取引装置の障害通知方法。
3. 【請求項３】自動現金取引装置についての障害情報を集
   中的に障害監視センターのデータベースに蓄積するとと
   もに、該障害情報を監視端末に送信するシステムの障害
   通知方法であって、オートホンを介して障害が生じた自
   動現金取引装置の番号を該障害監視センターによって受
   信し、該番号の自動現金取引装置の障害情報を受け取っ
   ている監視端末を認識し、該監視端末に側近する電話機
   をリンガ鳴動させることを特徴とする自動現金取引装置
   の障害通知方法。