JPH09305581A - 文書表示システム - Google Patents

文書表示システム

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JPH09305581A
JPH09305581A JP8118795A JP11879596A JPH09305581A JP H09305581 A JPH09305581 A JP H09305581A JP 8118795 A JP8118795 A JP 8118795A JP 11879596 A JP11879596 A JP 11879596A JP H09305581 A JPH09305581 A JP H09305581A
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JP8118795A
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English (en)
Inventor
Tokuji Ikeno
篤司 池野
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子辞書引き機能が付いた使い勝手が良好な
文書表示システムを提供する。 【解決手段】 (1) 見出しと、その説明用記述とを有す
る各項目情報を記憶している電子辞書と、(2) 文書を表
示させると共に、表示文書の表示形態等を変更させる指
示入力を取込む表示入力手段とを有する。また、(3) リ
ンク情報を付与する文字列の条件や表示態様等の付与対
象情報を管理しているリンク付与対象情報管理手段と、
文書を、辞書引きが可能な表示形態で表示することを指
示されたときに、リンク付与対象情報管理手段による管
理情報に基づいて、対象文書中の辞書引き単位の全て又
は一部の各文字列に、電子辞書の格納情報を表示入力手
段に与え得ることを表すリンク情報を付与した文書に変
換し、それら各文字列をそれぞれリンク文書であること
を表す態様で表示させる辞書リンク情報付与手段と、
(4) リンク文書として表示されている文字列が選択され
たときに、選択文字列に関する説明用記述を少なくとも
表示入力手段に与えて表示させる辞書引き手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文書表示システムに
関し、例えば、リンク付文書(別名ハイパーテキスト)
の表示機能を有する、WWW(World Wide Web)ブラウ
ザを搭載しているシステムに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、文書等のテキスト情報の典型的な
利用形態として注目を集めているものに「ハイパーテキ
スト」と称されるものがある。これは、複数のテキスト
情報を種々の参照関係を表すリンクによって非線形な形
に関連付けたものである。すなわち、文書中の単語(キ
ーワード)からその単語に関連する文書にリンクが張ら
れており、ユーザはその単語を指定することにより関連
文書を参照することができる。同様に、その参照文書中
の単語からも他の文書へリンクが張られており、このよ
うなリンクを順次たどることにより、ユーザは目的とす
る文書を得ることができる。
【0003】以上の技術を基にして、表示入力手段、リ
ンク付文書検索手段、リンク付文書格納手段から構成さ
れ、リンク先文書の格納装置が複数のこともあり得るシ
ステムにおいて、リンク付文書を表示したり、検索した
りするリンク付文書検索表示システムがある(特開平5
−28240号公報参照)。
【0004】このシステムによれば、利用者が表示入力
手段を用いてリンク付文書のリンク先の文書を指定すれ
ば、表示入力手段が接続されているリンク付文書検索手
段が計算機ネットワークを介して別の場所のリンク付文
書検索手段と通信することによって指定文書を入手し、
又は、表示入力手段が接続されているリンク付文書検索
手段が、自己に接続されているリンク付文書格納手段か
らその指定文書を検索し、利用者に表示することができ
る。
【0005】一方、市販の辞書や識者により特別監修さ
れた辞書等をモデルとして電子化した電子辞書装置が実
用化されている。この装置によれば、キーボードやCR
Tディスプレイ等を使用して入力された語句を検索対象
文字として電子辞書から検索し、該検索語句に付随して
記憶されている訳語等の説明語句を表示出力することが
できる。このような電子辞書装置の機能を利用して、原
文の近傍に訳語を表示するシステム(特開平6−325
081号公報参照)や、機械翻訳装置等で翻訳した訳文
の単語の近傍に対応する原文の単語を表示するシステム
(特開平6−124302号公報参照)等が既に提案さ
れている。
【0006】利用者は、上述したリンク付文書検索表示
システムと、このような電子辞書装置の機能を利用した
単語表示システムとを用いることによって、検索して必
要な文書を取り出し、検索文書中のある単語の訳語や該
単語の意味を容易に参照することができるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、情報処
理装置上で実現されることが多い、上述したリンク付文
書検索表示システムと、電子辞書装置の機能を利用した
単語表示システムとを切り替えて使用することは操作が
煩雑となる。
【0008】そこで、リンク付文書検索表示システムと
単語表示システムとを融合したシステムの提供も考えら
れる。すなわち、検索した文書の表示画面に、例えば
「辞書引き」等の入力指示アイコンを表示し、そのアイ
コンが指示入力されたときに、検索文書中の単語の訳語
や該単語の意味を電子辞書から取り出して表示すること
が考えられる。
【0009】しかし、このようなシステムも、上記公報
記載の単語表示システムを前提としているので、原文
(若しくは訳文)の近傍に訳語を表示すると、原文(若
しくは訳文)のフォーマットが変わってしまう、という
課題が生じる。
【0010】また、訳語等を表示させる単語を利用者が
個別に指定できないという課題が生じる。すなわち、検
索した文書に含まれている単語を、その表示画面上で個
別に直接指定できず、例えば辞書引きを求める単語の文
字列を入力するための入力フィールドを表示して入力し
なければならないという課題が生じる。
【0011】ところで、電子辞書の場合には、繰り返し
参照する単語やあまり参照しない単語がどれかというデ
ータを残すことは容易に実現可能である。しかし、過去
の参照データを有効に利用できておらず、リンク付文書
検索表示システムと単語表示システムとを融合したシス
テムにおいて、その有効利用が期待される。
【0012】最近においては、インターネット用のハー
ドウェアやソフトウェアの普及により、日本語以外の言
語で記述された文書が検索によって得られる機会が多く
なりつつある。そのため、文書検索表示システムとし
て、機械翻訳機能までは搭載していなくても、辞書引き
機能の搭載を望まれるようになると考えられる。従っ
て、上述した課題は大きなものである。
【0013】また、リンク付文書でなくても、表示文書
中の単語の訳語を利用者が知得したくなることも多く生
じる。さらに、日本語文書であっても、日本人利用者が
ある単語の意味を知得したい場合も生じる。このような
各種の辞書引き機能の要求に対しても、上記と同様な課
題が生じている。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の文書表示システムは、(1) 見出し文字列
と、その見出し文字列に対する説明用記述とを有する各
項目情報を記憶している電子辞書と、(2) 文書を表示さ
せると共に、表示文書の表示形態や表示文書自体を変更
させる指示入力を取込む表示入力手段と、(3) リンク情
報を付与する文字列の条件や表示態様の付与対象情報を
管理しているリンク付与対象情報管理手段と、(4) 文書
を、辞書引きが可能な表示形態へ表示することを表示入
力手段から指示されたときに、リンク付与対象情報管理
手段が管理している情報に基づいて、対象文書中の辞書
引き単位の全て又は一部の各文字列に、電子辞書の格納
情報を表示入力手段に与え得ることを表すリンク情報を
付与した文書に変換し、表示入力手段によって、それら
各文字列をそれぞれリンク文書であることを表す態様で
表示させる辞書リンク情報付与手段と、(5) リンク文書
としての表示態様で表示されている文字列が選択された
ことを表すリンク情報が表示入力手段から与えられたと
きに、選択文字列に関する説明用記述を少なくとも表示
入力手段に与えて表示させる辞書引き手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0015】これにより、元々の文書のフォーマットを
変更することなく、利用者は辞書内容表示を希望する文
字列を文書表示形態から個別に指定でき、それに応じ
て、システムが個別の文字列の辞書記述内容を表示でき
る。また、全ての文字列がリンク付けられると限らない
ので、リンク情報の付与処理を高速化でき、また、表示
の煩わしさを軽減でき、さらに、利用者が過去の参照状
況等を把握できて今後の参考に利用できて使い勝手を良
好なものにできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明による文書表示システムをリンク付文書の
検索表示システムに適用した第1の実施形態を図面を参
照しながら詳述する。
【0017】第1の実施形態のリンク付文書の検索表示
システムは、一般のテキスト文書を表示する場合に、文
書中の適当な単語にタグをつけてリンク付文書として表
示するものである。言い換えると、普通のテキスト文書
を辞書へのリンクタグの付いた文書に自動変換すること
を特徴としたものである。さらに、一般のテキスト文書
をリンク付文書として表示する場合に、文書中の単語に
ついての電子辞書の参照頻度の情報を利用して、適当な
単語を選択してタグを付けることを特徴としているもの
である。
【0018】(A−1)第1の実施形態の構成 図1は、第1の実施形態のリンク付文書の検索表示シス
テムの全体構成を示すブロック図である。図1におい
て、このリンク付文書の検索表示システムは、機能的に
は、表示入力手段1、リンク付文書検索手段2、リンク
付文書格納手段3、辞書リンクタグ付与手段4、電子辞
書装置5及び辞書参照頻度情報管理手段6から構成され
ている。
【0019】ここで、複数のリンク付文書をファイルと
して格納しているリンク付文書格納手段3をアクセスし
得るリンク付文書検索手段2として、図1では1個を示
しているが、実際的なシステムとしては、複数のリンク
付文書検索システム2が通信回線を介して相互に接続さ
れている。また、リンク付文書検索手段2には1又は2
以上の表示入力手段1が接続されている。
【0020】表示入力手段1は、基本的には、利用者が
入力したファイル情報を取り込んで、接続されているリ
ンク付文書検索手段2に渡し、そのリンク付文書検索手
段2から与えられたファイル内容を表示するものであ
る。
【0021】リンク付文書検索手段2は、表示入力手段
1からのファイルの情報に応じて、リンク付文書格納手
段3の文書(ファイル)を検索し、得た検索ファイルを
表示入力手段1に与えるものである。また、リンク付文
書検索手段2は、表示入力手段1からのファイルの情報
に応じて、辞書リンクタグ付与手段4を立ち上げるもの
である。さらに、リンク付文書検索手段2は、表示入力
手段1からのファイル情報に応じて、辞書リンクタグ付
与手段4からリンク付けされたファイル等を取り出して
表示入力手段1に与えるものである。さらにまた、リン
ク付文書検索手段2は、表示入力手段1からのファイル
情報に応じて、電子辞書装置5から、辞書内容ファイル
を取り出して表示入力手段1に与えるものである。
【0022】実際上は、リンク付文書検索手段2及びリ
ンク付文書格納手段3は大容量記憶装置を備えた通信装
置を有する同一のワークステーション等の情報処理装置
で構成され、表示入力手段1はパーソナルコンピュータ
等の情報処理装置で構成され、例えば、オフィス単位等
のある程度大きな単位でリンク付文書検索手段2及びリ
ンク付文書格納手段3を構成するワークステーションが
設置され、個人単位等で表示入力手段(パーソナルコン
ピュータ)1が設置されてシステムが構成されているこ
とが多い。
【0023】なお、上述した表示入力手段1を構成する
部分のうちソフトウェア部分は、インターネットにおい
てはWWWブラウザと呼ばれており、また、リンク付文
書検索手段2を構成する部分のうちソフトウェア部分
は、インターネットにおいてはWWWサーバと呼ばれて
いる。
【0024】以上のような従来のリンク付文書検索表示
システムと同様な構成要素に加えて、この第1の実施形
態の場合、上述のように、辞書リンクタグ付与手段4、
電子辞書装置5及び辞書参照頻度情報管理手段6を備え
ている。
【0025】辞書リンクタグ付与手段4、電子辞書装置
5及び辞書参照頻度情報管理手段6は、リンク付文書検
索手段2に接続して設けられており、例えば、リンク付
文書検索手段2及びリンク付文書格納手段3を構成する
ワークステーション上に、又は、このワークステーショ
ンに接続した専用装置として実現される。
【0026】辞書リンクタグ付与手段4は、リンク付文
書検索手段2から、あるファイルに対して辞書リンクタ
グ付与の指示(コマンド)が出ている場合に、辞書参照
頻度情報管理手段6で保持されている頻度情報を参照し
て、該ファイルに対して新たにリンクタグを付けるもの
である。
【0027】電子辞書装置5は、詳細構成の図示は省略
するが、例えば、電子辞書と辞書内容抽出手段でなり、
単語を引数として渡すと、その単語の辞書内容記述(辞
書内容文書)を返す機能を持つものであり、この実施形
態の場合、周知の一般的な構成の電子辞書装置であって
良い。一般に、電子辞書装置5は「辞書を引く」という
動作の関係上、単語を引数として渡すと、その単語の辞
書内容文書を返す機能を持っている。
【0028】辞書参照頻度情報管理手段6は、リンク付
文書検索手段2から与えられる辞書アクセス情報を計数
し、参照頻度の情報として保持するものである。また、
辞書参照頻度情報管理手段6は、辞書リンクタグ付与手
段4からの求めに応じて、参照頻度の情報を返送するも
のである。
【0029】(A−2)第1の実施形態の動作 次に、第1の実施形態の文書検索表示システムにおける
表示入力手段1の動作を、図面を参照しながら説明す
る。図2は、表示入力手段1の動作の流れを示すフロー
チャートである。
【0030】表示入力手段1は、当該手段として立ち上
がると図2に示す処理を開始し、初期入力画面を表示さ
せた後(ステップ100)、利用者からの入力を待ち受
ける(ステップ101)。
【0031】図3(A)は初期入力画面の一例を示すも
のである。初期入力画面は、検索対象のファイル情報を
入力させるファイル名フィールドを有している。なお、
初期入力画面を含めて全ての表示画面には、ファイルを
再転送させることを起動する「再転送」ボタン(正確に
はアイコンと呼ぶべきであるが、利用者による選択対象
であることを明らかにする点からボタンと呼んでいる)
と、ファイルの検索表示を終了させる「終了」ボタン
と、リンクに従って参照したファイル(リンク付文書)
の系列において現在の参照ファイルから系列の一つ前の
ファイルに戻ることを指示する「戻り」ボタンと、系列
の一つ先のファイルに進むことを指示する「進み」ボタ
ンとが含まれている。
【0032】初期入力画面又は他の画面を表示している
入力待機状態において、入力があると、その入力が「終
了」ボタンによるものか否かを判定する(ステップ10
2)。終了が指示された場合には、表示入力手段1とし
ての動作を終了させる。終了が指示されていない場合に
は、その入力によって指示されたファイル情報をリンク
付文書検索手段2に与え(ステップ103)、そのリン
ク付文書検索手段2からそのファイル内容を受信して表
示する(ステップ104)。そして、ステップ101の
入力待機状態に戻る。
【0033】図3(B)は、図3(A)に示す初期入力
画面において、「Corporate Guidanc
e」に係るファイル情報が入力されてリンク付文書検索
手段2にそのファイル情報を与え、その返答内容を受信
して表示した例を示すものである。図中の文字列に対す
るアンダーラインは、その文字列にリンク付けされたフ
ァイル(文書)が存在することを示している。図3
(B)は、リンク付文書「Corporate Gui
dance」のリンク先のファイル(文書)として、3
種類のファイルがある場合を示している。
【0034】図3(C)は、図3(B)において、いず
れかのリンク付文書(図示のものは「Global S
logan」)を画面上で選択することにより、リンク
付文書検索手段2にそのリンク付文書のファイル情報を
与え、その返答内容を受信して表示した例を示すもので
ある。
【0035】この図3(C)に示す文書には、リンク先
のファイル(文書)は存在しない。以降、図3(C)の
ようにこれ以上のリンク先のファイルを持たない文書
(リンクの末端になっている文書)で、かつ、辞書(又
は辞書内容ファイル)ではないものを「一般文書」と呼
ぶ。実際上の一般文書と、辞書(又は辞書内容ファイ
ル)とは、文書の保持されている場所(パス名)と、文
書ファイルとして存在するかコマンドの出力として渡さ
れるかの違い等によっても区別されるようになされてい
る。この実施形態では、辞書内容は、後述するように、
電子辞書装置5からの出力として渡されるので、区別で
きる。
【0036】なお、図3(A)に示す初期入力画面か
ら、一般文書のファイル名の入力によって、図3(C)
に示すような一般文書を直接呼ぶことも可能である。
【0037】また、図3(C)のように一般文書を表示
するときには、「辞書引き」ボタンをも表示して、適
宜、辞書引き可能モードに入り得ることを示している。
図3(C)の表示は、リンク文書と同様になされるが、
「辞書引き」が選択されたときには、後述するように、
リンク文書にジャンプする代わりにタグ付与コマンドを
実行するようになされている。
【0038】図3(D)は、このように図3(C)にお
いて「辞書引き」ボタンが押下されたときの表示画面を
示している。すなわち、表示入力手段1がリンク付文書
検索手段2に辞書リンク付文書のファイル情報を与え、
その返答内容を受信して表示した例を示すものである。
図3(D)中の各単語に引かれたアンダーラインは、図
3(C)の文書中の各単語に文書あるいはコマンドがリ
ンク付けられ、該文書が一般文書からリンク付文書に変
更されたことを示している。なお、アンダーラインが付
いていない単語は、辞書リンクタグ付与手段4での判断
により、リンクタグを付与しなかった単語である。ま
た、図3(D)は、「単純検索」ボタンを表示して、
「現在は単純検索モードから辞書引き可能モードに入っ
ており、適宜、単純検索モード(図3(C)参照)に戻
り得る」ことを示している。なお、後述するように、
「単純検索」ボタンに対し、図3(C)に示す一般文書
をリンク先として指すようにリンク付けする形式で、単
純検索モードに戻り得るようになされている。
【0039】ここで、「辞書引き可能モード」とは、表
示画面中のアンダーラインが付与された単語を選択する
ことにより、その単語についての電子辞書5の記述内容
を取り出すことができる動作を実行し得る検索モードで
ある。一方、「単純検索モード」は、一般的なリンク付
文書間のリンク関係に従って検索を行なうモードであ
る。
【0040】図4(A)及び(B)は、図3(D)にお
いて、ある単語が選択されて(すなわち、その単語にリ
ンク付けられた文書が選択され、リンク付文書検索手段
2にそのファイル情報を与えて)その返答内容(辞書の
内容)を受信して表示した画面例を示すものである。こ
こで、図4(A)は、該当する単語部分だけを表示させ
る場合の例であり、図4(B)は、該当する単語だけで
なくその近傍の単語も含めて表示させる場合の例であ
る。
【0041】次に、第1の実施形態の文書検索表示シス
テムにおけるリンク付文書検索手段2の動作の基本的な
流れを図面を参照しながら説明する。ここで、図5がリ
ンク付文書検索手段2の動作の基本的な流れを示すフロ
ーチャートである。
【0042】リンク付文書検索手段2は、図5に示す処
理を開始すると、表示入力手段1側から与えられたファ
イル情報(ファイル名又はコマンド)を取り込み(ステ
ップ200)、その指定情報がコマンドか否か(否定は
文書を意味する)を判定する(ステップ208)。
【0043】この判定によりコマンドであることを認識
すると、さらに、そのコマンドが、辞書引き可能モード
に入るためのタグ付与コマンドか否か(否定は辞書引き
指令コマンドを意味する)を判定する(ステップ20
1)。
【0044】表示入力手段1からのコマンドがタグ付与
コマンドではないと判定された場合には、言い換える
と、辞書引き指令コマンドである場合には、辞書引きを
命ずるコマンドを起動する(ステップ209;図11参
照)。後述するステップ203のルーチン内部のステッ
プ305(図8)の動作において、各単語にリンクタグ
として辞書内容抽出コマンドを付与するので、そのリン
ク(単語)を選択した場合にこのステップ209のルー
チンを通ることになる。
【0045】そして、辞書引きの対象単語を辞書参照頻
度情報管理手段6に送った後(ステップ210)、辞書
引きコマンドの出力結果を出力として表示入力手段1に
渡し(ステップ206)、処理を終了する。
【0046】上述したステップ201での判定結果が、
指定されたコマンドがタグ付与コマンドである場合に
は、すなわち、後述するステップ205で変更された文
書に付与された「辞書引き」ボタンが選択された場合に
は、タグ付与コマンドを起動する(ステップ203;図
8参照)。このコマンドの処理内容は、辞書リンクタグ
付与手段4の動作に等しいので、後で詳細に説明する。
【0047】その後、タグ付与コマンドの処理結果の出
力文書に「単純検索」ボタン(図3(D)右上部参照)
を表示に付加するように文書を変更した後(ステップ2
07)、当該文書を表示入力手段1側に向けて返信(出
力)して(ステップ206)、一連の処理を終了する。
【0048】ここで、タグ付与コマンドの処理結果の出
力文書に「単純検索」ボタンを付加するように文書を変
更する方法として様々な方法が考えられるが、この実施
形態では、図7に示すように当該文書31の先頭に一行
32を追加する方法を採用したとする。すなわち、「単
純検索」ボタンが選択されたときに、辞書引き可能モー
ドに入る前の文書(「辞書引き」ボタンの付与された文
書;図3(C)参照)にジャンプして戻るように文書を
変換する方法を採用しているとする。図7中の「slo
gan」はタグ付与コマンドが起動される直前に表示さ
れていた元々のファイル名であるとする。なお、図3
(D)に示す表示形式以外で「単純検索」モード戻りボ
タンを表示しても良いことは勿論である。例えば、表示
入力手段1の機能として、現在のモードを認識して「再
転送ボタン」や「終了ボタン」の横にモード変更ボタン
(「単純検索」ボタン)を付与する方法をとっても良
い。
【0049】なお、この明細書において、文書データの
具体例の記載は、HTML(Hypertext Markup Languag
e )に準拠して行なっている。
【0050】一方、上述したステップ208で、ファイ
ル情報がコマンドでないと判定された場合には、ファイ
ル情報は文書を指しているので、その文書ファイルを取
り出す(ステップ202)。
【0051】次に、その文書が一般文書であるか否かを
判定する(ステップ204)。ここで、取り出された文
書が一般文書ではなかった場合には、その文書はリンク
付文書であるので、当該文書を表示入力手段1側に向け
て返信(出力)して(ステップ206)、一連の処理を
終了する。
【0052】これに対して、ステップ204において当
該文書が一般文書であると判定された場合には、当該一
般文書に「辞書引き」ボタン(図3(C)右上部参照)
を表示に付与できるように文書を変更した後(ステップ
205)、変更した文書を表示入力手段1側に向けて返
信(出力)して(ステップ206)、一連の処理を終了
する。
【0053】「辞書引き」ボタンを表示に付与できるよ
うにする文書変更方法としても、様々な方法が考えら
れ、実現できるものであればいずれの方法によっても良
い。図6に示すように、当該文書21の先頭に一行22
を追加する方法を一例として挙げることができる。この
例の変更方法は、「辞書引き」可能モードボタンの表示
をリンク文書と同様に行ない、このボタン(リンク文
書)が選択されたときにリンク文書にジャンプする代わ
りにコマンド(タグ付与コマンド)を実行することによ
り、「辞書引き」の選択入力を取り込めるようになって
いる。なお、図6中の「/cgi−bin/into
the dic」は実行可能なコマンド名である。図3
(C)に示す表示形式以外で「辞書引き」ボタンを表示
しても良いことは勿論である。例えば、表示入力手段1
の機能として、現在のモードを認識して「再転送ボタ
ン」や「終了ボタン」の横にモード変更ボタン(「辞書
引き」ボタン)を付与する方法をとっても良い。
【0054】次に、第1の実施形態の文書検索表示シス
テムにおける辞書リンクタグ付与手段4の動作の流れを
図面を参照しながら説明する。ここで、図8が辞書リン
クタグ付与手段4の動作の流れを示すフローチャートで
ある。辞書リンクタグ付与手段4は、上述したように、
リンク付文書検索手段2が表示入力手段1からタグ付与
コマンドを受信したときに起動され(ステップ20
3)、これにより、以下の動作を実行する。
【0055】辞書リンクタグ付与手段4は、リンク付文
書検索手段2から起動されると、図8に示す処理を開始
し、表示入力手段1からのファイル情報に含まれている
指定されたファイル(テキストデータ)を取得する(ス
テップ300)。次に、辞書リンクタグ付与済み文書と
なるべき結果ファイル(の領域)を、テンポラリ領域に
作成する(ステップ301)。
【0056】そして、ステップ300で転送された元フ
ァイルの文章部分を、形態素解析等の手法で単語に分割
する(ステップ302)。この単語への分割時には、原
形(辞書引きのための語形)でない単語を原形に変換す
る。
【0057】例えば、図3(C)に示す元ファイルの文
章中に「storehouses」という複数形が存在
するが、辞書引きの見出し語の設定は「storeho
use」という単数形で行ないたいので、「store
houses」(複数形)から「storehous
e」(単数形)への変換を行なう。以降、「store
houses」のように、文章に出現したままの形を
「出現形」と呼び、「storehouse」のような
辞書引きのための語形を上述したように「原形」と呼
ぶ。動詞の活用形等も出現形なので原形に変換する。
【0058】その後、リンク付け未処理の単語が存在し
なくなるまで、リンク付け処理ループ(ステップ303
〜306)を繰返し実行する。なお、全ての単語に対し
てリンク付け処理ループによる処理が終了したときには
(ステップ303で否定結果)、リンク付文書検索手段
2に結果ファイルを出力して(ステップ307)、一連
の処理を終了する。
【0059】ステップ303において未処理の単語が存
在するという結果を得た場合には、辞書参照頻度情報管
理手段6に対象単語を送って指示を出し、対象単語につ
いての辞書参照頻度情報を受け取って、この単語につい
て辞書へのリンク付けを行なうか否かを判断する(ステ
ップ304)。
【0060】判断の基準としては、例えば、以下のよう
なものを挙げることができる。(1)過去の参照回数が0
回のもの(一度も参照されたことがないもの)のみをリ
ンク付けの対象とする。(2) 参照回数がN(Nは0又は
自然数)回以下のもののみリンク付けの対象とする。こ
の場合において、閾値回数Nを利用者が適宜設定できる
ようにすることが好ましい。(3) 単語の品詞によって、
上記(1) 又は(2) の判断基準を切り替える。
【0061】このようないずれかの判断基準に従って判
断した結果、リンク付けが不要な場合には、その単語の
みを結果ファイルに書き込んで(ステップ306)、上
述した未処理単語の存在確認ステップ303に戻る。
【0062】これに対して、過去の参照回数が所定回数
以下であるためにステップ304でリンク付けを実行す
るという結果を得た場合には、電子辞書装置5に対して
対象単語の辞書引きを命ずるコマンドをリンク先とする
タグを、対象となっている文章中の単語に付与し(ステ
ップ305)、結果ファイルに書き込み(ステップ30
6)、上述した未処理単語の存在確認ステップ303に
戻る。
【0063】このような各単語に対するリンク先を表す
タグの付与処理によって付与されるタグは、例えば、図
9に示すようになる。なお、図9は、例えば図3(C)
の文書を元ファイルとする結果ファイルの一部を示した
ものである。図9中の「<AHREF=“/cgi−b
in/look up?storehouse”>」や
「</A>」が一対のタグになっており、この一対のタ
グにはさまれた部分「storehouses」が、
「/cgi−bin/look up」という(実行可
能な)辞書引きコマンドに、引数として「storeh
ouse」を渡して起動するようにリンクされているこ
とを示している。また、図9に示すように、結果ファイ
ルは、過去の参照回数が多い単語(例えば「on」が該
当するとしている)については、タグが付与されていな
い。
【0064】なお、図3(C)の文書を元ファイルとし
た場合の結果ファイルを表示した図3(D)に示すよう
に、表示入力手段1において表示される場合には、例え
ば、この一対のタグは、一対のタグが挟む単語のアンダ
ーラインとして表示され、リンク先が存在することを示
すものとなる。
【0065】ここで、元ファイルの文章中では「sto
rehouses」という複数形になっているが、辞書
引きの見出し語の設定は「storehouse」とい
う単数形で行ない、結果ファイルに書き込むときには
「storehouses」(複数形)にリンク先とし
て「storehouse」(単数形)を付与する。こ
のような処理を行なって結果ファイルを作成すると、こ
の結果ファイルは、表示入力手段1では図3(D)のよ
うに表示される。
【0066】なお、図8における上述した各単語につい
てのステップ304及び305のリンク付け判断及びリ
ンク付け処理に代えて、以下の処理を実行させるように
しても良い。当然に、以下の処理を実行するものは、第
1の実施形態を変形した他の実施形態を構成する。
【0067】リンク付けの可否を判定することなく、全
ての単語にリンク付けを行なうが、その際、「過去の参
照頻度によってその単語の表示色やフォント等の表示形
態を変えたり」、「過去の参照頻度によってその単語が
リンクを有していることを表している表示要素(例えば
アンダーライン)の表示色を変えたり」するといったよ
うに、タグ情報を使い分けるルーチンに、ステップ30
4及び305の処理ルーチンを変えるようにしても良
い。この変形方法は、参照回数を閾値と比較し、その結
果に応じて、表示色等をも特定するタグ情報を付与する
方法で実現できる。例えば、参照回数が0回の単語は青
で、1〜5回の単語は緑色で、6回以上の単語は赤でそ
れぞれ表示するようにその都度タグを入れようにすれば
良い。
【0068】このような各単語のリンク先を表すタグや
表示色を指定するタグの付与処理によってタグが付与さ
れた結果ファイルは、例えば、図10に示すようにな
る。なお、図10は、例えば図3(C)の文書を元ファ
イルとする結果ファイルの一部を示したものである。図
10中のタグ対「<A HREF=“/cgi−bin
/look up?storehouse”>」及び
「</A>」は、図9と同じ機能のものであるので、説
明は省略する。また、図10中の「<FONT=RED
>」及び「</FONT>」のタグ対は、このタグ対に
挟まれた部分(かつ他の種類のタグではない部分)が、
赤色のフォントで表示されることを示している。上述の
例で考えると、赤で表示される単語は6回以上参照され
ている単語である。このような単語は何度参照しても利
用者が覚えられないことを示しているので、利用者は赤
色の単語によって注意を喚起され、意図的に覚える動作
を実行すると思われる。
【0069】次に、電子辞書装置5の動作について、図
11のフローチャートを用いて簡単に説明する。なお、
上述したように、一般に、電子辞書装置5は「辞書を引
く」という動作の関係上、単語を引数として渡すと、そ
の単語の辞書内容記述を返す機能を持っており、かかる
機能を実現できる処理の流れであれば、どのようなもの
であっても良い。
【0070】電子辞書装置5は、リンク付文書検索手段
2によって、単語を引数とする辞書引きを命ずるコマン
ドが起動されると(ステップ209)、図11に示す処
理を開始する。そしてまず、その単語で電子辞書装置5
内の電子辞書を引くことにより、対象単語が未知語であ
るか否かを判定する(ステップ400)。対象単語が未
知語であれば、未知語用メッセージ(例えば「単語〜は
辞書に格納されていません。」)を作成して(ステップ
402)、リンク付文書検索手段2に返送し(ステップ
403)、これに対して、電子辞書に内容が記述されて
いる単語であれば、記述内容を抽出して(ステップ40
1)、リンク付文書検索手段2に返送し(ステップ40
3)、一連の処理を終了する。
【0071】次に、第1の実施形態の辞書参照頻度情報
管理手段6の動作を図面を参照しながら説明する。ここ
で、辞書参照頻度情報管理手段6の動作としては、リン
ク付文書検索手段2から単語が送られてきたときの動作
(図5のステップ210参照)と、辞書リンクタグ付与
手段4によってある単語の頻度情報が参照されたときの
動作(図8のステップ304)の2種類があり、以下、
2種類の動作をこの順序で説明する。
【0072】なお、辞書参照頻度情報管理手段6は、図
13に示すような単語を規定する文字列とその過去の参
照頻度とを組(レコード)として格納している頻度テー
ブルを保持しており、辞書参照頻度情報管理手段6の動
作では、この頻度テーブルが適宜アクセスされる。
【0073】図12は、リンク付文書検索手段2から単
語が送られてきたときの動作を示すフローチャートであ
る。
【0074】辞書参照頻度情報管理手段6は、リンク付
文書検索手段2から単語が送られてくると、保持してい
る頻度テーブル(図13参照)から当該単語を探索し、
当該単語が新規に参照される単語(頻度テーブルに存在
しない単語)か否か判定する(ステップ500)。
【0075】新規に参照される単語ではなかった場合
(以前に何度か参照されている単語の場合)には、頻度
テーブルの当該単語の頻度を一つカウントアップして
(ステップ501)、一連の処理を終了する。これに対
して、新規に参照された単語であった場合には、頻度テ
ーブルに当該単語を追加し、その頻度を初期値である1
に設定して(ステップ502)、一連の処理を終了す
る。
【0076】次に、辞書リンクタグ付与手段4から単語
が送られてきて、頻度情報参照の要請があったときの辞
書参照頻度情報管理手段6の動作を、図14を参照しな
がら説明する。
【0077】辞書参照頻度情報管理手段6は、辞書リン
クタグ付与手段4から単語が送られてくると、保持して
いる頻度テーブル(図13参照)から当該単語を探索
し、当該単語が頻度テーブルに存在するか否かを判定す
る(ステップ600)。
【0078】頻度テーブルに当該単語があった場合に
は、その頻度値を辞書リンクタグ付与手段4に返送して
(ステップ601)、一連の処理を終了する。これに対
して、頻度テーブルに当該単語がなかった場合には、頻
度値として「0」を辞書リンクタグ付与手段4に返送し
て(ステップ602)、一連の処理を終了する。
【0079】なお、辞書参照頻度情報管理手段6は、一
定期間の後に頻度情報をクリアする(全てなくす)もの
であっても良い。例えば、1回目(クリア後の1回目を
含む)の参照時に、頻度テーブルのその単語項目に参照
日時も書き込むようにしておき、所定時間周期で自動的
に実行される処理ルーチン(フローチャートは図示しな
い)において、各単語について、1回目の参照日時から
の経過時間を計時し、計時時間が閾値時間を越えている
単語の頻度値を0にクリアする。辞書を何度も参照した
結果、単語の意味を覚えてしまうこともあり、そのよう
な単語は以後辞書参照することはないはずである。とこ
ろが、例えば、参照頻度により、表示色を変える方式を
採用した場合において、頻度情報がそのままであると、
現在はほとんど参照しないにも拘らず、「よく参照する
単語」として表示されることになってしまう。一定期間
の後に頻度情報をクリアすることで、このような不都合
な状態を回避できる。
【0080】また、そのクリア方法も特殊な方法が考え
られる。例えば、所定時間経過時点で、頻度1のものだ
けを残してクリアする。この例は、1度見てもう2度と
見なかったものは簡単な単語である可能性が高いことを
考慮しており、また、リンク付け時には頻度0のものの
みリンク付けする方法が採用されている場合には好都合
なことを考慮している。
【0081】次に、以上の処理を実行する各部よりなる
第1の実施形態の文書検索表示システムの動作を、上述
した図3及び図4に示す表示画面をも参照しながら具体
的に説明する。なお、以下の説明は、英文ファイルに対
する英日辞書引きを対象として行なっている。
【0082】例えば、パーソナルコンピュータ等の情報
処理装置が、この実施形態に係るリンク付文書検索表示
システムの表示入力手段1として立ち上げられると、接
続しているリンク付文書検索手段2に初期入力画面を規
定する情報「start」を送り、図3(A)に示す初
期入力画面の内容を取り込んで表示させる。
【0083】図3(A)に示す初期入力画面が表示され
ているときに、利用者がファイル情報「guidanc
e」を入力してエンターキーを押下したとする。ここ
で、「guidance」はリンク付文書「Corpo
rate guidance」のファイルを規定してい
るファイル名とする。
【0084】このとき、リンク付文書検索手段2は上記
のファイル情報の入力を受けて、その情報がリンク付文
書を指していることから、その文書を取り出して一般文
書ではないと判定し、表示が図3(B)に示すようにな
るリンク付文書を表示入力手段1に出力する。リンク付
文書「Corporate guidance」は、3
個のリンク付文書をリンク先文書として有し、これらの
リンク先のリンク付文書をそれぞれ指定する「mess
age」、「slogan」、「glance」をタグ
の一情報として有しているとする。
【0085】図3(B)に示す画面が表示されていると
きに、利用者がリンク付文書「Global Slog
an」を示す文字列をマウス等で選択すると、リンク付
文書検索手段2はファイル情報「slogan」を受け
取り、これもコマンドではないと判定し、その文書を取
り出す。ここで、利用者が選択したリンク先文書「Gl
obal Slogan」は一般文書であるとすると、
この一般文書に「辞書引き」ボタンが付与され、表示が
図3(C)に示すようになる、一般文書を表示入力手段
1に出力する。
【0086】「辞書引き」ボタンは、リンク先文書の代
わりに「辞書引き」可能モードに入るためのタグ付与コ
マンド「/cgi−bin/into the di
c」をファイル情報として有しているとする。図3
(C)に示す画面が表示されているときに、利用者が
「辞書引き」ボタンをマウス等で選択すると、リンク付
文書検索手段2はファイル情報「/cgi−bin/i
nto the dic」を受け取り、これはタグ付与
コマンドなので、辞書リンクタグ付与手段4に対してタ
グ付与コマンドを起動する。
【0087】タグ付与コマンドが起動されると、辞書リ
ンクタグ付与手段4は、まず一般文書ファイル「slo
gan」をリンク付文書検索手段2から転送させ、結果
ファイル(の格納領域)を(テンポラリ領域に)作成
し、文書ファイル「slogan」中の文章を各単語に
分割して、先頭から未処理単語があるかどうかを判定す
る。
【0088】辞書リンクタグ付与手段4は、先頭単語は
「we」であって未処理なので参照頻度情報を取り出し
てリンク付けを行なうか否かかを判断するが、ここで
は、リンク付け不要という結果を得たとする。この場合
には、その単語をそのまま、結果ファイルに書き込む。
続く単語「draw」についても、参照頻度情報が取り
出してリンク付けを行なうか否かを判断されるが、この
単語については、リンク付けが必要と判断されたとす
る。この場合には、この単語に辞書引きコマンドをリン
ク付けし、結果ファイルに書き込む。
【0089】以上のようにして、各単語毎の過去の参照
頻度に応じたリンク付け処理(なされないこともあり得
る)が繰り返され、全ての単語に対する処理が終了した
とすると、未処理単語はもう存在しないと判定されて、
最後にリンク付けされた結果ファイルをタグ付与コマン
ドに対する応答としてリンク付文書検索手段2に出力す
る。
【0090】このとき、リンク付文書検索手段2によっ
て、タグ付与コマンドの出力文書に「単純検索」ボタン
を付与され、それはさらに表示入力手段1に送られ、図
3(D)のように表示される。
【0091】図3(D)に示すように表示される「単純
検索」ボタンは、リンク先文書として、表示が図3
(C)のようになる「slogan」をファイル情報と
して有しているとする。従って、図3(D)に示す画面
が表示されているときに、「単純検索」ボタンを利用者
がマウス等で選択すると、リンク先文書として「slo
gan」のファイルを示しているので、図3(C)の表
示画面に復帰することになる。
【0092】図3(D)に示す画面が表示されていると
きに、例えば「storehouses」という単語を
利用者がマウス等で選択すると、その単語を引数とする
辞書引きコマンドが燐付き文書検索手段2から電子辞書
装置5に発行され、電子辞書装置5からその単語の記述
内容が取り出されてリンク付文書検索手段2を介して表
示入力手段1に返送されて、図4(A)又は(B)の画
面が表示される。
【0093】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態の文書検索表示システム
によれば、一般文書に対して、リンク付文書の形式を利
用して電子辞書へのリンクタグを付与する手段を設けた
ので、元々の文書のフォーマットを変更することなく訳
語を参照することができるようになる。
【0094】また、第1の実施形態によれば、利用者は
訳語表示を希望する単語を文書表示形態から個別に指定
でき、それに応じて、システムが個別の単語の訳語表示
を実行することができる。すなわち、全ての単語の訳語
を原文に併記しても、利用者が既に知得している訳語に
対しては過剰サービスとなっており、そのために多くの
処理が割かれているならば無駄であるということができ
る。また、個別表示では、1単語に対して多くの情報を
表示することができるが、全ての単語に訳語を表示する
場合は、各単語について最低限の訳語情報しか表示でき
ず、この点で、個別表示の有用性が高いということがで
きる。
【0095】さらに、第1の実施形態によれば、電子辞
書の参照頻度情報を利用して、全て又は一部の単語にリ
ンク付けを行なっているので、以下のような効果を奏す
ることができる。
【0096】(1) 数回以上参照した単語にはリンク付け
しない方式をとった場合、全ての単語にリンク付けする
よりもリンクタグ付与処理が高速化される。
【0097】(2) また、同じく数回以上参照した単語に
はリンク付けしない方式をとった場合、利用者にとって
既知(であると思われる)の単語についてのリンク付け
をしないことで、表示の煩わしさを軽減することができ
る。
【0098】(3) 辞書を参照した頻度によって異なった
表示色やフォント等で表す方式をとった場合、利用者が
「この単語は何度も参照しているのにまだ覚えていな
い」等の示唆を得ることができ、使い勝手を良好なもの
にできる。
【0099】(B)第2の実施形態 次に、本発明による文書検索表示システムをリンク付文
書の検索表示システムに適用した第2の実施形態を図面
を参照しながら詳述する。
【0100】この第2の実施形態は、第1の実施形態に
比較した場合、何度もタグ付与したけれども辞書参照し
ない単語へのリンク付けをやめるような学習機能も持た
せた点を特徴とするものである。すなわち、付与回数と
参照回数との関係から「何度もタグ付与したけれども辞
書参照しない単語」を認識して、そのような単語のリン
ク付けをやめるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0101】(B−1)第2の実施形態の構成 図15は、第2の実施形態のリンク付文書の検索表示シ
ステムの全体構成を示すブロック図である。この図15
において、上述した第1の実施形態に係る図1との同
一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0102】図15において、第2の実施形態のリンク
付文書の検索表示システムは、表示入力手段1、リンク
付文書検索手段2、リンク付文書格納手段3、辞書リン
クタグ付与手段4、電子辞書装置5、辞書参照頻度情報
管理手段6、タグ付与頻度情報管理手段7及び頻度情報
演算手段8からなっている。
【0103】表示入力手段1、リンク付文書格納手段3
及び電子辞書装置5は、第1の実施形態と同様に機能す
るので、その説明は省略する。
【0104】リンク付文書検索手段2は、第1の実施形
態の機能に加えて、電子辞書装置5にアクセスする際
に、どの単語の部分を参照するかを示す情報を、辞書参
照頻度情報管理手段6に与えるものである。
【0105】辞書リンクタグ付与手段4は、リンク付文
書検索手段2から、あるファイルに対して辞書リンクタ
グ付与の指示(コマンド)が出ている場合に、頻度情報
演算手段8に頻度情報の演算を指示し、演算結果を受け
取って、その情報を元に該ファイルに対して新たにリン
クタグを付けるものである。また、辞書リンクタグ付与
手段4は、対象となった全ての単語を、タグ付与頻度情
報管理手段7に送るものである。
【0106】辞書参照頻度情報管理手段6は、リンク付
文書検索手段2から与えられる辞書アクセス情報を計数
し、参照頻度の情報として保持するものであり、また、
頻度情報演算手段8からの求めに応じて、参照頻度の情
報を送るものである。
【0107】タグ付与頻度情報管理手段7は、辞書リン
クタグ付与手段4から与えられる単語出現情報(タグ付
与回数情報)を計数し、タグ付与頻度の情報として保持
するものであり、また、頻度情報演算手段8からの求め
に応じて、タグ付与頻度の情報を返送するものである。
【0108】頻度情報演算手段8は、ある単語に関する
辞書リンクタグ付与手段4から頻度情報の演算の指示が
出ている場合に、辞書参照頻度情報管理手段6及びタグ
付与頻度情報管理手段7からそれぞれ、辞書参照頻度情
報、タグ付与頻度情報を受け取って参照割合(=辞書参
照頻度情報/タグ付与頻度情報)を求める演算を行な
い、辞書リンクタグ付与手段4にその結果を返送するも
のである。
【0109】(B−2)第2の実施形態の動作 表示入力手段1、リンク付文書検索手段2及び電子辞書
装置5の動作はそれぞれ、第1実施形態と同様であるの
で、その説明は省略する(図2、図5、図11参照)。
【0110】次に、第2の実施形態の辞書リンクタグ付
与手段4の動作を、図16のフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0111】辞書リンクタグ付与手段4は、リンク付文
書検索手段2から起動されると、一連の処理を開始し、
指定された元ファイル(テキストデータ)を取得し(ス
テップ300)、結果ファイル(の領域)を、テンポラ
リ領域に作成し(ステップ301)、元ファイルの文章
部分を、形態素解析等の手法で単語に分割し(ステップ
302)、全ての単語について所定の処理を実行したか
否かを確認し(ステップ303)、全ての単語について
処理が実行された場合に、リンク付文書検索手段2に結
果ファイルを出力して(ステップ307)、一連の処理
を終了する。
【0112】以上のような全体の流れは、第1の実施形
態と同様であるが、第2の実施形態の辞書リンクタグ付
与手段4が、各単語について実行する所定の処理が第1
の実施形態と異なっている。
【0113】ステップ303の判別により、未処理単語
が存在することを認識すると、未処理先頭単語を対象単
語として、頻度情報演算手段8に対象単語を送って指示
を出し、対象単語についての辞書参照割合及びタグ付与
頻度を受け取って、この単語について辞書へのリンク付
けを行なうか否かを判断する(ステップ309)。
【0114】このステップ309の判断に際しては、タ
グ付与頻度が事前に設定された閾値を上回り(例えば、
閾値が5回)、かつ、辞書参照割合も事前に設定された
閾値を上回った場合に(辞書参照割合の値は0以上1以
下であるとして、例えば、閾値が0.3)リンク付けを
行なうものとする。タグ付与頻度の値を判断基準に含め
る理由は、「1回タグ付与して、一度も辞書参照しなか
ったものは、後述のように辞書参照割合の値は0、つま
り最小値になってしまうが、一度ぐらいではたまたま参
照しなかっただけかもしれず、言い換えると、タグ付与
頻度(=出現頻度)が低い場合は辞書参照割合の信頼度
が低い」からである。
【0115】上記の基準に従って判断し、リンク付けし
ないという結果を得た場合には、単語のみを結果ファイ
ルに書き込んで(ステップ306)、上述した未処理単
語存在確認ステップ303に戻る。
【0116】対象単語にリンク付けを行なう場合は、電
子辞書装置5に対象単語の辞書引きを命ずるコマンドを
リンク先とするタグを、対象となっている文章中の単語
に付与し(ステップ305)、タグ付与頻度情報管理手
段7に対象単語を送る(ステップ308)。その後、結
果ファイルに書き込み(ステップ306)、上述した未
処理単語の存在確認ステップ303に戻る。
【0117】次に、辞書参照頻度情報管理手段6の動作
についてであるが、リンク付文書検索手段2から単語が
送られてきたときの動作は、第1の実施形態と同じであ
るので、その説明は省略する(図12参照)。
【0118】また、頻度情報演算手段8から単語が送ら
れてきて、頻度情報参照の要請があったときの辞書参照
頻度情報管理手段6の動作は、第1の実施形態において
辞書リンクタグ付与手段4から要請があったときの動作
に同じであるので、説明を省略する(図14)。なお、
この第2の実施形態の場合、辞書参照頻度情報管理手段
6に対する頻度情報参照の要請元は、後述する図17に
示すように、頻度情報演算手段8であり、辞書リンクタ
グ付与手段4が要請元となっていた第1の実施形態とこ
の点で異なっている。
【0119】次に、第2の実施形態で設けられたタグ付
与頻度情報管理手段7の動作について説明する。
【0120】辞書リンクタグ付与手段4から単語が送ら
れてきたときのタグ付与頻度情報管理手段7の動作は、
フローチャートの図示は省略するが、辞書参照頻度情報
管理手段6がリンク付文書検索手段2から単語が送られ
てきたときの動作と同様である(図12参照)。
【0121】すなわち、タグ付与頻度情報管理手段7
は、辞書リンクタグ付与手段4から単語が送られてくる
と、保持しているタグ付与頻度テーブル(図13は辞書
参照頻度情報管理手段6が保持している辞書参照頻度テ
ーブルを示しているが、タグ付与頻度テーブルも同様な
形式である)から当該単語を探索し、当該単語が新規に
参照される単語(頻度テーブルに存在しない単語)か否
か判定する。新規に参照される単語ではなかった場合
(以前に何度か参照されている単語の場合)には、頻度
テーブルの当該単語の頻度を一つカウントアップして、
一連の処理を終了し、これに対して、新規に参照された
単語であった場合には、頻度テーブルに当該単語を追加
し、頻度を初期値である1に設定して、一連の処理を終
了する。
【0122】また、頻度情報演算手段8から単語が送ら
れてきて、頻度情報参照の要請があったときのタグ付与
頻度情報管理手段7の動作も、辞書参照頻度情報管理手
段6が頻度情報演算手段8から単語が送られてきたとき
に実行する動作と同様である(図14参照)。
【0123】すなわち、タグ付与頻度情報管理手段7
は、頻度情報演算手段8から単語が送られてくると、保
持しているタグ付与頻度テーブルから当該単語を探索
し、当該単語がタグ付与頻度テーブルに存在するか否か
を判定する。そして、タグ付与頻度テーブルに当該単語
があった場合には、その頻度値を頻度情報演算手段8に
返送して一連の処理を終了し、これに対して、タグ付与
頻度テーブルに当該単語がなかった場合には、頻度値と
して「0」を頻度情報演算手段8に返送して一連の処理
を終了する。
【0124】なお、辞書参照頻度情報管理手段6とタグ
付与頻度情報管理手段7とがそれぞれ、一定期間の後に
頻度情報をクリアする(全てなくす)構成を内蔵してい
るものでも良い。一旦覚えた単語は参照されることがな
くなるので、いずれリンク付けされることもなくなる。
その単語を忘れたときに再度リンク付けされるようにす
るためには、頻度情報をクリアしなければならず、クリ
アの実現構成を持たせることは有用である。
【0125】次に、第2の実施形態で新たに設けられた
頻度情報演算手段8の動作を、図17のフローチャート
を参照しながら説明する。
【0126】頻度情報演算手段8は、辞書リンクタグ付
与手段4から単語を受け取り、辞書参照割合情報を求め
られると起動され、図17に示す処理を開始する。
【0127】そしてまず、タグ付与頻度情報管理手段7
に対象単語を送り、対象単語に関するタグ付与頻度を獲
得して、値が0(新規出現語=対象単語は未だかつてタ
グ付与されたことがない)か否かを判定する(ステップ
700)。
【0128】頻度値が0のときは、辞書参照割合の値を
1を設定する(ステップ704)。その後、辞書参照割
合の値、及び、タグ付与頻度の値を辞書リンクタグ付与
手段4に送り、一連の処理を終了する(ステップ70
3)。
【0129】なお、ここでは、辞書参照割合の値が取り
得る範囲を0以上1以下とする。すなわち、ステップ7
04の処理は、辞書参照割合の値を最大値に設定したこ
とを意味する。このように最大値を設定することによ
り、辞書リンクタグ付与手段4で対象単語にリンクタグ
を付けるか否かの判断の際(図16のステップ309参
照)に、リンク付けされる可能性が最大になる。
【0130】上述したステップ700で、タグ付与頻度
値が0でないと判定した場合には、辞書参照頻度情報管
理手段6に対象単語を送り、対象単語に関する辞書参照
頻度を獲得する(ステップ701)。そして、辞書参照
割合の値には、辞書参照頻度をタグ付与頻度で割った値
を設定する(ステップ702)。例えば、5回タグ付け
されたのに1回も参照されなかった単語の辞書参照割合
の値は0÷5=0(最小値)となり、5回タグ付けされ
て、その度に参照された単語の辞書参照割合の値は5÷
5=1(最大値)となる。
【0131】その後、辞書参照割合の値、及び、タグ付
与頻度の値を辞書リンクタグ付与手段4に送り、一連の
処理を終了する(ステップ703)。
【0132】以上のように、辞書参照割合の値は動的に
変化するものであり、言い換えると、参照度合いが減る
について小さい値になるように学習されており、この辞
書参照割合の値を利用して上述のようにリンクタグ付与
を決定するようにした場合、利用者が単語の訳語を知得
したものに対しての無駄なリンク付けが実行されないよ
うになる。
【0133】(B−3)第2の実施形態の効果 上記第2の実施形態においても、第1の実施形態と基本
的な技術的思想(頻度情報を利用するという技術的思
想)を同じにしているので、第1の実施形態と同様な効
果な効果を奏することができる。これに加えて、第2の
実施形態は、以下の効果を期待できる。
【0134】第2の実施形態によれば、何度もタグ付与
したけれども辞書参照しない単語へのリンク付けをやめ
るように学習し、利用者が覚えた単語(基本的には辞書
参照割合が低い単語)についてのリンク付けをしないよ
うにしているので(なお、第1の実施形態に比較しても
「覚えた単語」の判定がより正確なので)、リンクタグ
付与処理が高速化される。また、一般文書のリンク表示
の際にもリンク付けされる単語が減るので、表示が見易
いものとなる。
【0135】(C)他の実施形態 上記各実施形態では、表示入力手段1の表示画面におい
て、「辞書引き」可能モードに入るためのボタンや「単
純検索」モードに戻るためのボタンは、アンダーライン
をボタンに付与してリンク文書を指す形式で実現してい
たが、上述したように、終了ボタンや再転送ボタンと同
様の形式で並列に表示しても良い。
【0136】また、上記実施形態においては、電子辞書
が英和辞書のものを示したが、国語辞典(英英辞典等を
含む)や熟語辞典等であっても良く、また、見出しに対
して、図や音等を記述内容として含む辞書であっても良
い。音を記述内容に含む場合には、表示入力手段にも音
声出力装置(音声合成手段やスピーカ手段)を設けるこ
とを要する。さらに、電子辞書は一つに限らず、分野別
等の複数の電子辞書を備えるものであっても良い。この
場合は、辞書を選択することを要するが、かかる選択方
法としては既存のものを適用することができる。その方
法としては、例えば、各辞書毎にキーワードを定めてお
き、「辞書引き」ボタンが操作されたときに、対象文書
に最も多くキーワードに該当する単語を含む電子辞書を
選択しても良い。また例えば、既存方法ではないが、タ
グの種類と電子辞書の種類とを対応させておき、該当す
るタグが見付けた場合にその対応辞書を引くようにして
も良い。例えば、文書の著者を記載しているタグを見付
けた場合に、人名辞典を辞典を引くようにしても良い。
【0137】なお、電子辞書装置5及び辞書参照頻度情
報管理手段6は、当該システムの専用要素として設けら
れていなくても良く、別途に利用している他のシステム
のものを流用する(連結する)形態でも良い。この場合
には、辞書参照頻度が別のシステムからの利用によって
変化する可能性があるが、その情報をも有効に活用でき
るようになる。また、辞書参照頻度情報管理手段6は、
電子辞書装置5の内部に実現されているものでも良い。
【0138】さらに、当該文書検索表示システムを利用
する利用者が複数である場合には、辞書参照頻度テーブ
ルや、タグ付与頻度テーブルを利用者毎に持たせ、例え
ば、システムの立上げ時に利用者名を入力させて使用す
るテーブルを定めるようにしても良い。
【0139】さらにまた、上記実施形態においては、リ
ンクを付与するか否かの判断に用いる参照頻度情報を動
的に変化させるものを示したが、システムが固定情報と
して保持しておいて、それをリンク付与判断(付与の有
無や付与色等)に利用するようにしても良い。
【0140】また、本発明は、「一般文書内の単語に一
律に同一のリンクを付与するのではない」という点に特
徴を有するものであり、その一律性を否定する観点は、
上記実施形態のような辞書参照頻度に基づくものに限定
されない。例えば、分野別の電子辞書を有するシステム
であれば、対象単語が属する分野を例えば辞書引きによ
って定めて分野に応じた表示色のリンクの存在を示す要
素を表示させるようにすれば良い。
【0141】さらに、上記実施形態においては、文書検
索手段が1個のシステムを示したが、通信ネットワーク
を介して複数の文書検索手段が接続されたシステムであ
っても良い。この場合、表示入力手段からファイル(文
書)の取出しが依頼された文書検索手段は、自己に直接
接続されている文書格納手段に該当するファイルが存在
しない場合には、他の文書検索手段にファイルの取出し
を依頼することになり、受信した元ファイルに対して、
利用者からの指令に応じて適宜「辞書引き」可能モード
に入ることになる。
【0142】さらにまた、単語に付与するリンクタグ
は、辞書引きコマンドをリンク先ファイル情報とするも
のに限定されず、また、電子辞書から該当単語の記述内
容を取り出して表示入力手段1に与える方法も上記実施
形態のものに限定されない。例えば、予め電子辞書に、
各単語の情報をリンク文書として格納しておき、そのリ
ンク文書を読み出せるように、各単語にリンクタグを付
与するようにしても良い。また、対象単語へのリンクタ
グの付与と並行して電子辞書からその記述内容を読出し
てリンク文書化して辞書内容文書格納手段に格納させ、
そのリンク文書を読み出せるようなリンクタグを付与す
るようにしても良い。
【0143】さらにまた、上記実施形態においては、リ
ンク付文書の検索表示システムに本発明を適用したもの
を示したが、本発明の特徴は、一般文書の辞書引きを可
能としている点にあるので、リンク付文書以外の線形な
文書系列の検索表示システムに本発明を適用することが
できる。また、個別の文書に対して、辞書引きを可能と
する検索機能を有しないシステムにも本発明を適用する
ことができる。
【0144】また、リンク付文書格納手段に一般文書を
格納する際に、辞書リンクタグを付与した文書として格
納しておいても良い。この場合、格納する辞書リンクタ
グ付与文書を形成するには、上記辞書リンクタグ付与手
段を備えていれば良い。
【0145】さらにまた、上記実施形態においては、リ
ンク先を電子辞書とするための情報がタグで表現されて
いるものを示したが、他の形式であっても良いことは勿
論である。例えば、文書中の各単語の付加情報(属性値
等)としてリンク情報を付与するようにしても良い。
【0146】また、上記実施形態においては、辞書引き
結果として、表示入力手段に見出し及びその見出しに対
する記述内容を与えて表示させるものを示したが、指示
された単語の情報だけを表示する形式の場合には、記述
内容だけを表示入力手段に与えて表示させるものであっ
ても良い。
【0147】さらに、上記実施形態においては、「辞書
引き」ボタンが操作されたときに、辞書リンクタグの付
与を行なうものを示したが、検索により一般文書が取出
されたときに、自動的に辞書リンクタグの付与動作を行
なうようにしても良い。この場合、検索指令が「辞書引
き」可能モードへの変更指令も兼ねている。
【0148】
【発明の効果】以上のように、本発明の文書表示システ
ムによれば、文書を表示する場合に、文書中の適当な文
字列にリンク情報を付けてリンク付文書として辞書引き
対象の文字列を表示すると共に、そのリンク情報の付与
の有無や付与方法等の情報を動的又は固定的に定めてお
くようにしているので、元々の文書のフォーマットを変
更することなく、利用者は辞書内容表示を希望する文字
列を文書表示形態から個別に指定でき、それに応じて、
システムが個別の文字列の辞書記述内容を表示できると
共に、全ての文字列がリンク付けられると限らないの
で、リンク情報の付与処理を高速化でき、また、表示の
煩わしさを軽減でき、さらに、利用者が過去の参照状況
等を把握できて今後の参考に利用できて使い勝手を良好
なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の全体構成を示すブロック図で
ある。
【図2】第1の実施形態の表示入力手段の処理フローチ
ャートである。
【図3】第1の実施形態の表示入力手段の表示画面例
(1)を示す説明図である。
【図4】第1の実施形態の表示入力手段の表示画面例
(2)を示す説明図である。
【図5】第1の実施形態のリンク付文書検索手段の処理
フローチャートである。
【図6】第1の実施形態の「辞書引き」表示のための文
書変更例の説明図である。
【図7】第1の実施形態の「単純検索」表示のための文
書変更例の説明図である。
【図8】第1の実施形態の辞書リンクタグ付与手段の処
理フローチャートである。
【図9】第1の実施形態の辞書リンクタグ付与手段の結
果ファイルの説明図である。
【図10】第1の実施形態を変形した実施形態の辞書リ
ンクタグ付与手段の結果ファイルの説明図である。
【図11】第1の実施形態の電子辞書装置の処理フロー
チャートである。
【図12】第1の実施形態の辞書参照頻度情報管理手段
の頻度情報の更新処理フローチャートである。
【図13】第1の実施形態の辞書参照頻度情報管理手段
が保持している頻度テーブルの説明図である。
【図14】第1の実施形態の辞書参照頻度情報管理手段
の頻度情報参照時の処理フローチャートである。
【図15】第2の実施形態の全体構成を示すブロック図
である。
【図16】第2の実施形態の辞書リンクタグ付与手段の
処理フローチャートである。
【図17】第2の実施形態の頻度情報演算手段の処理フ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…表示入力手段、2…リンク付文書検索手段、3…リ
ンク付文書格納手段、4…辞書リンクタグ付与手段、5
…電子辞書装置、6…辞書参照頻度情報管理手段、7…
タグ付与頻度情報管理手段、8…頻度情報演算手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 見出し文字列と、その見出し文字列に対
    する説明用記述とを有する各項目情報を記憶している電
    子辞書と、 文書を表示させると共に、表示文書の表示形態や表示文
    書自体を変更させる指示入力を取込む表示入力手段と、 リンク情報を付与する文字列の条件や表示態様の付与対
    象情報を管理しているリンク付与対象情報管理手段と、 文書を、辞書引きが可能な表示形態へ表示することを上
    記表示入力手段から指示されたときに、上記リンク付与
    対象情報管理手段が管理している情報に基づいて、対象
    文書中の辞書引き単位の全て又は一部の各文字列に、上
    記電子辞書の格納情報を上記表示入力手段に与え得るこ
    とを表すリンク情報を付与した文書に変換し、上記表示
    入力手段によって、それら各文字列をそれぞれリンク文
    書であることを表す態様で表示させる辞書リンク情報付
    与手段と、 リンク文書としての表示態様で表示されている文字列が
    選択されたことを表すリンク情報が上記表示入力手段か
    ら与えられたときに、選択文字列に関する説明用記述を
    少なくとも上記表示入力手段に与えて表示させる辞書引
    き手段とを備えたことを特徴とする文書表示システム。
  2. 【請求項2】 上記リンク付与対象情報管理手段が、過
    去に上記電子辞書を参照したことがある文字列毎の参照
    頻度情報を管理しており、上記辞書リンク情報付与手段
    が、対象文書の各文字列の参照頻度情報に応じて、リン
    ク情報を付与するか否かを決定することを特徴とする請
    求項1に記載の文書表示システム。
  3. 【請求項3】 上記リンク付与対象情報管理手段が、過
    去に上記電子辞書を参照したことがある文字列毎の参照
    頻度情報を管理しており、上記辞書リンク情報付与手段
    が、対象文書の各文字列の参照頻度情報がどの範囲の回
    数に応じて、色や形状等の表示要素が異なるリンクの存
    在情報を付与することを特徴とする請求項1に記載の文
    書表示システム。
  4. 【請求項4】 上記リンク付与対象情報管理手段が、過
    去に上記電子辞書を参照したことがある文字列毎の参照
    頻度情報と、各文字列に対するリンク情報の付与頻度情
    報とを管理しており、上記辞書リンク情報付与手段が、
    対象文書の各文字列について、その参照頻度情報及びリ
    ンク情報の付与頻度情報に応じて、リンク情報を付与す
    るか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の
    文書表示システム。
  5. 【請求項5】 上記辞書リンク情報付与手段が、対象文
    字列のリンク情報の付与頻度に対する参照頻度の割合が
    所定以上であり、かつ、対象文字列のリンク情報の付与
    頻度が所定以上のときに、その文字列にリンク情報を付
    与すると決定することを特徴とする請求項4に記載の文
    書表示システム。
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EP97107176A EP0810534B1 (en) 1996-05-13 1997-04-29 Document display system and electronic dictionary
DE69719858T DE69719858T2 (de) 1996-05-13 1997-04-29 Dokumentanzeigesystem und elektronisches Wörterbuch
CA002204447A CA2204447C (en) 1996-05-13 1997-05-05 Document display system and electronic dictionary
KR1019970018333A KR100489913B1 (ko) 1996-05-13 1997-05-12 문서표시시스템및전자사전
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000099530A (ja) * 1998-09-22 2000-04-07 Nri & Ncc Co Ltd 情報検索出力装置、情報検索出力方法および記録媒体
JP2000259723A (ja) * 1999-03-09 2000-09-22 Toshiba Corp 情報関係チューニング装置及びプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2002259375A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 機械翻訳システム、機械翻訳方法、及び機械翻訳用プログラム

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