JP2000099530A - 情報検索出力装置、情報検索出力方法および記録媒体 - Google Patents

情報検索出力装置、情報検索出力方法および記録媒体

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JP2000099530A
JP2000099530A JP10267163A JP26716398A JP2000099530A JP 2000099530 A JP2000099530 A JP 2000099530A JP 10267163 A JP10267163 A JP 10267163A JP 26716398 A JP26716398 A JP 26716398A JP 2000099530 A JP2000099530 A JP 2000099530A
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Seiji Takano
誠司 高野
Hidehisa Hiromoto
英久 廣本
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Nomura Research Institute Ltd
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Nomura Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的情報に対し、一のデータベースによって
目的情報を検索するためのキー情報を検索し、他のデー
タベースによって当該キー情報によって目的情報を得る
という場合において、ユーザが目的情報を得やすくする
技術を提供する。 【構成】 一のデータベースから得たキー情報を用い
て、他のデータベースにおいてキー情報を有するデータ
を目的情報として検索する目的情報検索手段と、前記キ
ー情報および前記目的情報の一部または全部を一覧出力
する一覧出力手段とを備えた情報検索出力装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、複数のデータベ
ースを、クライアントがシームレスに行き来でき、検索
結果を見やすく出力するための技術に関するものであ
る。
【0002】
【先行技術】(概論)電子化され且つ更新または追加さ
れる検索対象データに対し、データベースを構築し、そ
のデータベースへのアクセスや検索結果の出力サービス
を行う業種は、情報の電子化やパーソナルコンピュータ
の普及と相まって盛んになってきた。
【0003】(階層化)ところで、検索したい目的の情
報は、あるキーワード、指標となる番号、分類など、あ
るいはそれらの組み合わせによって検索されるのであ
る。ここで目的の情報を探し出すためのキーになる情報
は、目的の情報の一部を構成すると考えることもできる
し、キーになった情報は、抽出された情報を階層化して
いった場合にある階層に存在するものである、と考える
こともできる。特許公報に関するデータベースを例にし
て、具体的に説明する。
【0004】たとえば、「ABCという出願人が、B
(例えば「半導体」)という技術分野で、過去3年間どの
ような特許を取得しているかを知りたい」とする。この
場合、出願人ABCと、技術分野もしくはキーワードB
と、過去3年という時期的制限とを論理積(and条件)
として検索をする。そして、検索結果として、10件が
抽出されたとする。
【0005】「階層化」とは、1件あたりの情報量が多
い場合に導入されている概念である。目的の情報が特許
公報であれば、サーバは、出願人、出願日、国際分類な
どからなる書誌的事項のみ、出願内容の要約文、出願書
類の全文などというように、目的の情報の中を階層化し
て用意しておき、必要な階層までをユーザに選択しても
らうようにしている。「階層化」の概念で前述の検索の
場合を考えると、「10件」という検索結果は、階層に
おける上のほうに位置する情報であり、1件の特許出願
における出願書類の全文は、階層における下のほうに位
置する情報である、と考えることができる。
【0006】更に、前記の10件のうち、5件について
米国でも同一内容で特許を取得していると仮定する。し
かし、現在の日本の特許公報に関するデータベース(以
下「日本特許データベース」と記す)では、米国での特
許取得の有無まで知ることができない。この場合、「米
国での特許取得の有無」と情報は、「10件」という結
果を導いたデータベースにおいては、「階層外の情報」
である。
【0007】(複数のデータベース)さて、上述した
「階層外の情報」を得たい場合には、あるデータベース
では「階層外の情報」の情報であるものを階層の中へ取
り込んでいる別のデータベースによって検索することと
なる。再び特許出願書類に関するデータベースを例に挙
げ、図8および図9を参照させながら説明する。
【0008】例えば、米国の特許に対応する日本特許の
内容を把握したい、とする。図8の場合、まず、米国特
許データベースにアクセスして、出願人、技術キーワー
ドなどを用いて検索をする。米国特許データベースにお
いては、日本特許の内容は「階層外の情報」であるが、
日本特許データベースにとって、米国の特許との対応は
「階層外の情報」である。
【0009】検索の結果、ヒット件数が表示される。そ
のヒット件数を見て、一覧表示するか否かを判断する。
一覧が必要な場合には一覧表示させて、米国の特許番号
を印刷するかメモし、米国特許データベースからログア
ウトする。次に、対応特許を検索できるデータベースへ
アクセスする。そして、印刷あるいはメモした米国特許
番号によって対応特許の存在を確認し、関連するパテン
トファミリーを表示させる。内容を表示したら、その中
から、対応する日本の公報番号を印刷するかメモし、そ
のデータベースからログアウトする。
【0010】最後に、日本の特許データベースへログイ
ンし、先ほど取得したキー情報たる日本の公報番号によ
って検索を行う。所望するデータであるかどうかが確認
できたら、目的情報たる日本の特許内容を出力させ、ロ
グアウトする。上記の例とは逆、すなわち日本の公報番
号が把握できており、その日本の公報番号から、対応す
る米国の出願内容を確認する場合には、日本の公報番号
にてパテントファミリーを検索できるデータベースにア
クセスし、米国の公報番号を抽出する。その後、その米
国の番号をキー情報として米国特許データベースにアク
セスし、その出願内容を入手するという手順を踏む。
【0011】いずれの場合も、一のデータベースにおけ
る「階層外の情報」を得るには、他のデータベースにお
いて当該「階層外の情報」を得るのに必要な「キー情
報」を得ることが必要である。図9の場合は、公報の詳
細な内容は引き出すことができないがパテントファミリ
ーは引き出すことができるデータベースにて、出願人と
技術キーワード(例えば「半導体」)とからパテントフ
ァミリーを検索して日本の公報番号を抽出し、その公報
番号を用いて日本の出願内容を入手する手順を示したも
のである。
【0012】図9の例の場合には、図8の例の場合と異
なり、3種類のデータベースにアクセスするのではな
く、2種類のデータベースへアクセスすれば目的情報を
得られる。 (利用形態)上述したように、データベースを提供して
いるサーバが異なる場合、ユーザは、複数種類のデータ
ベースにアクセスしなければならない。その場合の利用
形態について説明する。
【0013】これらのデータベースは通常、正規の契約
者でなければユーザとして利用できないようにしてい
る。そして、正規の契約者であるか否かの認証は、暗証
番号、パスワードなどによって行われてきた。まず、複
数のサーバに対し、ユーザが複数種類の暗証番号または
パスワードを取得する。そして、サーバにアクセスする
場合にそれぞれ対応した暗証番号またはパスワードを入
力する、すなわち複数のサーバには別々にアクセスする
というもっとも普通のやり方である。
【0014】その他として、通信回線をつなぎかえるこ
となく複数のサーバを行き来できる、いわゆる擬似的な
シームレス環境を提供するやり方がある。第一に、複数
のサーバがお互いにリンクを張っておき、リンク先のサ
ーバへ入る場合には対応した暗証番号またはパスワード
の入力が必要であるものの、アクセスのし直しはしなく
て済むようにするやり方である。
【0015】第二に、複数のサーバ同士が同一のユーザ
に対しては同じIDとすることによって、対応した暗証
番号またはパスワードの入力をも省略できるようにする
やり方である。第三に、複数のサーバ同士を専用線でつ
なぐことなどによって対応した暗証番号またはパスワー
ドの入力をも省略できるやり方もある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
前述したように、複数のデータベースを行き来しなけれ
ば得られない目的情報というのは、目的情報を得るため
のキー情報を、一のデータベースによって取得し、次の
データベースにおいてそのキー情報を用いることによっ
て得られるのである。しかし、従来では複数のサーバが
提供するデータベースに対して、いわゆるシームレスに
行き来できる環境をユーザに提供しているとは言えなか
った。
【0017】まず、前述した利用形態で説明したいずれ
の場合も、複数のサーバに対し、ユーザが複数種類の暗
証番号またはパスワードを取得しなければならないとい
う点は、解消できていなかった。また、一のデータベー
スにおいて取得不能な(階層外の)情報について、他の
データベースへ検索しに行くことを前提とした出力形態
を採用していない。そのため、一のデータベースから得
たキー情報を手書きでメモしたり、メモ機能のあるアプ
リケーションにコピーアンドペーストしたりした後に、
他のデータベースの検索手段へキー情報を再入力する、
といった作業が必要になっていた。
【0018】(本願発明の課題)本願発明が解決すべき
課題は、目的情報に対し、一のデータベースによって目
的情報を検索するためのキー情報を検索し、他のデータ
ベースによって当該キー情報によって目的情報を得ると
いう場合において、ユーザが目的情報を得やすくする技
術を提供することである。
【0019】ここで、請求項1記載の発明の目的は、複
数のデータベースを用いて目的情報を得たユーザに対
し、目的情報を把握しやすく出力する情報検索出力装置
を提供することである。特に、請求項2記載の発明の目
的は、目的情報の有無を素早く把握できる出力をする情
報検索出力装置を提供することである。
【0020】また、請求項3記載の発明の目的は、キー
情報の検索を行うことから始められる情報検索出力装置
を提供することである。請求項4記載の発明の目的は、
検索を行うために複数のデータベースへのアクセスを簡
易化した情報検索出力装置を提供することである。請求
項5記載の発明の目的は、複数のデータベースを用いて
目的情報を得たユーザに対し、目的情報を把握しやすく
出力する情報検索出力方法を提供することである。
【0021】請求項6記載の発明の目的は、複数のデー
タベースを用いて目的情報を得たユーザに対し、目的情
報を把握しやすく出力する情報検索出力方法を、コンピ
ュータに行わせることができる記録媒体を提供すること
である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。 (請求項1)請求項1記載の発明は、特定の分類ごとに
各データベースが存在し、且つ、一のデータベースにお
けるあるデータが、他のデータベースにおけるあるデー
タとのあいだで、データの一単位の一部であるキー情報
を共有している場合において、一のデータベースから得
たキー情報を用いて、他のデータベースにおいてキー情
報を有するデータを目的情報として検索する目的情報検
索手段と、前記キー情報および前記目的情報の一部また
は全部を一覧出力する一覧出力手段とを備えた情報検索
出力装置に係る。
【0023】(用語説明)「各データベース」の存在と
は、それぞれが「特定の分類ごと」に存在していると、
概念的に認識できることを趣旨としており、物理的に別
々のDBであることを要しない。例えば、特許情報DB
における特許出願公報に関する情報について、「特定の
分類」となるのは、例えば「出願に係る国」であり、国
ごとに特許出願公報のデータベースが存在する、と考え
ることができる。
【0024】また、「他のデータベース」もまた、物理
的に一つとは限られず、複数存在してもよい。例えば、
複数存在するデータベースのうちの一つとして認識して
もよい。また、特許情報データベースにおける日本への
特許出願に対し、他の複数の国に対応特許が存在するか
否か、存在する場合にその特許番号は何か、を調べる場
合を想定する。対応特許が一つでも存在するあるいはま
ったく存在しない、ということを知りたい場合、他のデ
ータベースは、現実には複数のデータベースが存在した
としても、一つであると認識できる。
【0025】「目的情報」とは、一のデータベースにお
ける階層外情報であって、他のデータベースにおけるキ
ー情報を含む一データ中、キー情報以外の情報の一部ま
たは全部である。例えば、A社のBという技術における
米国の特許内容が目的情報であるとすると、日本の特許
出願データベースにおいては、階層外情報である。
【0026】ここで、目的情報において「一部」とは、
目的情報が階層的(段階的)に概念できるとき、その階
層の一部ということである。上記の例でいえば、「A社
のBという技術における米国の特許すべて」というのが
「目的情報」であるとすれば、その出願特許番号などの
書誌的事項や、該当する出願が複数あった場合の一の出
願は、「目的情報の一部」ということになる。
【0027】キー情報および目的情報は、必ずしも一対
一対応であるとは限らない。一のキー情報に対して複数
の目的情報が存在する場合もあるし、複数のキー情報に
対して一の目的情報が存在することもある。「一覧出力
手段」とは、コンピュータにおけるブラウン管モニタや
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイといった画面
出力、プリンタによる印刷出力など、さまざまな出力形
態を含む趣旨である。
【0028】また、「一覧出力」とは、行と列とが特定
規則によって関連付けられている出力レイアウトをい
う。「一覧出力手段」には、ユーザとサーバとがオンラ
インで結ばれている場合には、サーバからユーザへの送
信手段も含む。ここで、出力画面における一覧表示と
は、キー情報および目的情報の一部または全部を、同じ
行または同じ列に配置した表示である。一画面にキー情
報および目的情報を表示するものであるが、縦方向およ
びまたは横方向へのスクロールによって表示することを
含む趣旨である。また、印刷ペーパーにおける一覧表示
とは、ページプリンターによる出力の場合に複数ページ
に渡って印刷されることもある。
【0029】(作用)まず、一のデータベースを用い
て、キー情報を得る。そして、そのキー情報を用いて、
目的情報検索手段が他のデータベースの目的情報を検索
する。続いて、一覧出力手段が、前記キー情報と前記目
的情報の一部または全部とを一覧出力する。
【0030】キー情報および目的情報の一部または全部
は一覧出力されているので、ユーザにとって対応関係が
把握しやすいものである。 (請求項2)請求項2記載の発明は、特定の分類ごとに
各データベースが存在し、且つ、一のデータベースにお
けるあるデータが、他のデータベースにおけるあるデー
タとのあいだで、データの一単位の一部であるキー情報
を共有している場合において、一のデータベースから得
たキー情報を用いて、他のデータベースにおいてキー情
報を有するデータを目的情報として検索する目的情報検
索手段と、前記キー情報および前記目的情報の有無を一
覧出力する一覧出力手段とを備えた情報検索出力装置に
係る。
【0031】(作用)まず、一のデータベースを用い
て、キー情報を得る。そして、そのキー情報を用いて、
目的情報検索手段が他のデータベースの目的情報を検索
する。続いて、一覧出力手段が、前記キー情報と前記目
的情報の有無とを一覧出力する。
【0032】キー情報および目的情報の有無という即時
的な情報が一覧出力されているので、ユーザにとって対
応関係が把握しやすいものである。また、データベース
の提供者側にとっては、段階的な情報の提供や段階的な
課金が可能となる。 (請求項3)請求項3記載の発明は、特定の分類ごとに
各データベースが存在し、且つ、一のデータベースにお
けるあるデータが、他のデータベースにおけるあるデー
タとのあいだで、データの一単位の一部であるキー情報
を共有している場合において、一のデータベースにおい
てキー情報を検索するための検索条件をユーザに入力さ
せるための検索画面を提供する検索画面提供手段と、ユ
ーザが入力した検索条件にて一のデータベースのキー情
報を検索する第一検索手段と、そのキー情報を検索条件
として他のデータベースの目的情報を検索する第二検索
手段と、前記キー情報と前記目的情報の一部または全部
をユーザへ一覧出力する一覧出力手段とを備えた情報検
索出力装置に係る。
【0033】(作用)本請求項の発明は、キー情報を得
るために、少なくとも一度の検索が必要な場合に用いら
れる。すなわち、ユーザは、一のデータベースに対し、
検索画面提供手段が提供した検索画面を用いて、キー情
報を検索するための検索条件を入力する。すると、その
検索条件で、第一検索手段が検索し、キー情報となる。
【0034】続いて、第二検索手段がそのキー情報を検
索条件として、他のデータベースにおける目的情報を検
索する。最後に、一覧出力手段によって、前記キー情報
と前記目的情報の一部をユーザへ一覧出力する。キー情
報および目的情報の一部または全部が一覧出力されてい
るので、ユーザにとっては、対応関係が把握しやすいも
のである。
【0035】(請求項4)請求項4記載の発明は、請求
項3記載の発明を限定したものであり、第二検索手段
は、ユーザが入力すべき他のデータベースへのアクセス
条件の入力を代行するアクセス代行手段を備えた情報検
索出力装置に係る。 (用語説明)「アクセス代行手段」とは、ユーザによる
再度のIDやパスワードの入力を省いてキー情報を検索
するデータベースへアクセスをする手段をいう。
【0036】(作用)アクセス代行手段が他のデータベ
ースへのアクセス条件の入力を代行するので、ユーザ
は、複数のデータベースをシームレスに移動することが
できる。 (請求項5)請求項5記載の発明は、特定の分類ごとに
各データベースが存在し、且つ、一のデータベースにお
けるあるデータが、他のデータベースにおけるあるデー
タとのあいだで、データの一単位の一部であるキー情報
を共有している場合において、一のデータベースからキ
ー情報を得るキー情報入手工程と、他のデータベースに
おいてキー情報を有するデータを目的情報として検索す
る目的情報検索工程と、前記キー情報および前記目的情
報の一部または全部を一覧出力する一覧出力工程とを備
えた情報検索出力方法に係る。
【0037】(請求項6)請求項6記載の発明は、特定
の分類ごとに各データベースが存在し、且つ、一のデー
タベースにおけるあるデータが、他のデータベースにお
けるあるデータとのあいだで、データの一単位の一部で
あるキー情報を共有している場合において、コンピュー
タに対して、一のデータベースからキー情報を得るキー
情報入手手段と、他のデータベースにおいてキー情報を
有するデータを目的情報として検索する目的情報検索手
段と、前記キー情報および前記目的情報の一部または全
部を一覧出力する一覧出力手段とを機能させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に係る。
【0038】(用語説明)記録媒体とは、例えば、磁気
的、光学的などの手段によるプログラム記録をした媒体
である。例えば、フロッピーディスク、光磁気ディス
ク、ハードディスクなどである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態及び図
面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図
面は、図1乃至図7である。図1は、本願発明の第一の
実施形態を示すフローチャートである。図2は、本願発
明の第一の実施形態を示す概念図である。図3は、第二
の実施形態を示す概念図である。図4は、第二の実施形
態を示すフローチャートである。図5ないし図7は、本
願発明の実施の形態を示す出力様式である。
【0040】(図1および図2による説明)特許に関す
る情報を検索したいユーザを想定する。そして、想定さ
れたユーザにとって、最終的な目的情報は、「ABC株
式会社が米国で取得した半導体に関する特許に対応する
日本の特許の内容である」とする。この場合、米国特許
データベース、日本特許データベース、および米国特許
と日本特許とを対応させる対応特許データベースが必要
となるのであるが、この実施形態で示す情報検索出力装
置には、前記3つのデータベースへのシームレスなアク
セスが可能となっている。
【0041】なお、前記三つのデータベースを提供する
現実のサーバにおいて、前記三つのデータベースの一部
または全部が統合されたりしても、三つのデータベース
が存在すると概念的には捉えることができる。まず、米
国特許データベースにアクセスし、 (権利者=ABC)×(発明の名称=半導体) にて、検索する。そして、図2の上部分に示すように、
その条件で5件がヒットしたとする。
【0042】次に、対応特許データベースに対して、ヒ
ットした5件の特許番号をキー情報として、対応特許を
検索する。前記の5件のうち、2,3,5番目の番号の
ものについては対応特許が存在し、1,4番目のものに
は存在しなかったとする。以上の結果を、図2の中央の
ような一覧表として出力する。なお、対応特許が存在す
るものについては、対応特許データベースにより、米国
特許番号をキー情報として、対応特許番号を得ている
が、一覧表においては対応特許の有無のみを出力し、番
号は出力していない。1番目は、権利者が「ABC有限
会社」であり、2番目は「ABCD株式会社」であるの
で、目的情報ではない。また、3番目は、権利者は合っ
ているものの、発明の名称が「半導体製造装置」である
ので目的情報ではない。4番目は、権利者および発明の
名称が合っているものの、対応特許が存在しない。以上
のような検証の結果、目的情報として抽出できるのは5
番目のものだけとなった。
【0043】続いて、最終的な目的情報である日本の特
許の内容を抽出するため、表示された一覧表における5
番目において日本を表わす「JP」にカーソルを当てて
クリックする。すると、この情報検索出力装置は、目的
情報を抽出するためのデータベースたる日本特許データ
ベースへアクセスする。そして、対応特許データベース
で得た日本特許番号をキー情報として、日本の特許番号
に対応する特許内容を表示する。ここにおいて、最終的
な目的情報が抽出されたこととなる。
【0044】(図3および図4による説明)図3につい
て、図2との比較において説明する。図3に示す第二の
実施形態は、公報の詳細な説明はないが、各国のパテン
トファミリーを検索できるデータベースへアクセスした
場合を示す情報検索出力装置である。この実施形態は、
先行技術にて説明した図9の例に対応させたものであ
る。つまり、第一の実施形態と第二の実施形態との違い
は、最初にアクセスするデータベースが複数か単数かの
違いである。
【0045】一方、最終的な目的情報は、「ABC株式
会社が米国で取得した半導体に関する特許(半導体単独
に限られない)に対応する日本および欧州の特許の内容
である」とする。すなわち、目的情報が複数存在し、そ
の目的情報を取得する為に複数のデータベースへのアク
セスを可能としているものである。まず、パテントファ
ミリーを検索できるデータベースにアクセスし、 (権利者=ABC)×(発明の名称=半導体) にて、検索する。そして、図3に示すように、その条件
で5件がヒットしたとする。そして、図3の中央の一覧
表により、「半導体製造装置」たる3番目の欧州特許
(EU)および「半導体」たる5番目の日本特許(J
P)にカーソルを当ててクリックする。すると、目的情
報を抽出するためのデータベースたる日本特許データベ
ース、欧州特許データベースへアクセスする。そして、
それぞれのデータベースから呼び出した特許内容を表示
することができる。すなわち、一覧表に表示された目的
情報の一部が、複数のデータベースにおける目的情報と
シームレスにつながるように構成されている。
【0046】(目的情報の意味)目的情報の意味につい
て、上記した例と図5、図6および図7とを用いて説明
する。目的情報が、「ABC株式会社が米国で取得した
半導体に関する特許に対応する他国の特許の有無」であ
るとすれば、図5に示すような出力結果があればよい。
すなわち、図5中の右欄のように「対応特許の有無」の
みが表示されれば足りることとなる。また、必要に応
じ、「有」をクリックすることで、各国の対応特許の番
号を表示させてもよい。
【0047】目的情報が、「ABC株式会社が米国で取
得した半導体に関する特許に対応する日本の特許の有
無」であるとすれば、図2に示す一覧表を得た段階で目
的情報を取得したこととなる。または、図6に示すよう
な出力結果でもよい。すなわち、図6中の右欄のよう
に、「欧州、米国、日本における対応特許の有無」が表
示されれば足りることとなる。また、必要に応じ、
「有」をクリックすることで、各国の対応特許の番号を
表示させてもよい。仮に、その一覧表によって、「AB
C株式会社が米国で取得した半導体に関する特許に対応
する日本の特許は存在しない」としても、その「存在し
ない」という情報が目的情報であり、ユーザが欲する情
報である。
【0048】目的情報が、「ABC株式会社が米国で取
得した半導体に関する特許に対応する日本の特許番号」
であるとすれば、図7に示すような出力結果があればよ
い。すなわち、図7中の右欄のように「対応特許の番
号」までが表示されれば足りることとなる。上述したよ
うに、目的情報によっては、図2に示す一覧表で、目的
情報を取得したこととなる場合と、目的情報の一部を取
得したこととなる場合とがある、ということとなる。ま
た、一覧表によっては、目的情報の一部である対応特許
が存在しなかったのであろうから、図1のフローチャー
トにて示すように「終了」となり、検索をし直すことと
なろう。
【0049】(従来技術との相違)従来技術との相違点
については、大きく二つである。まず、上記の手順にお
いて、図2のような一覧表を得ることができることであ
る。従来であれば、二つのデータベースにまたがるデー
タを一覧表示することはなかったからである。
【0050】もう一つは、目的情報の一部が表示されて
いる一覧表の画面に対して、クリック操作一つで、目的
情報のすべてを引き出すことができることである。これ
も、従来であれば、別のデータベースの情報であるか
ら、クリック操作一つで目的情報を引き出すことはでき
なかった。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数のデ
ータベースを用いて目的情報を得たユーザに対し、目的
情報を把握しやすく出力する情報検索出力装置を提供す
ることができた。特に、請求項2記載の発明によれば、
目的情報の有無を素早く把握できる出力をする情報検索
出力装置を提供することができた。
【0052】また、請求項3記載の発明によれば、キー
情報の検索を行うことから始められる情報検索出力装置
を提供することができた。請求項4記載の発明によれ
ば、検索を行うために複数のデータベースへのアクセス
を簡易化した情報検索出力装置を提供することができ
た。請求項5記載の発明によれば、複数のデータベース
を用いて目的情報を得たユーザに対し、目的情報を把握
しやすく出力する情報検索出力方法を提供することがで
きた。
【0053】請求項6記載の発明によれば、複数のデー
タベースを用いて目的情報を得たユーザに対し、目的情
報を把握しやすく出力する情報検索出力方法を、コンピ
ュータに行わせることができる記録媒体を提供すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態を示すフローチャートで
ある。
【図2】本願発明の実施の形態を示す概念図である。
【図3】本願発明の実施の形態を示す概念図である。
【図4】本願発明の実施の形態を示すフローチャートで
ある。
【図5】本願発明の実施の形態を示す出力様式である。
【図6】本願発明の実施の形態を示す出力様式である。
【図7】本願発明の実施の形態を示す出力様式である。
【図8】従来技術を示すフローチャートである。
【図9】従来技術を示すフローチャートである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定の分類ごとに各データベースが存在
    し、且つ、一のデータベースにおけるあるデータが、他
    のデータベースにおけるあるデータとのあいだで、デー
    タの一単位の一部であるキー情報を共有している場合に
    おいて、 一のデータベースから得たキー情報を用いて、他のデー
    タベースにおいてキー情報を有するデータを目的情報と
    して検索する目的情報検索手段と、前記キー情報および
    前記目的情報の一部または全部を一覧出力する一覧出力
    手段とを備えた情報検索出力装置。
  2. 【請求項2】特定の分類ごとに各データベースが存在
    し、且つ、一のデータベースにおけるあるデータが、他
    のデータベースにおけるあるデータとのあいだで、デー
    タの一単位の一部であるキー情報を共有している場合に
    おいて、 一のデータベースから得たキー情報を用いて、他のデー
    タベースにおいてキー情報を有するデータを目的情報と
    して検索する目的情報検索手段と、前記キー情報および
    前記目的情報の有無を一覧出力する一覧出力手段とを備
    えた情報検索出力装置。
  3. 【請求項3】特定の分類ごとに各データベースが存在
    し、且つ、一のデータベースにおけるあるデータが、他
    のデータベースにおけるあるデータとのあいだで、デー
    タの一単位の一部であるキー情報を共有している場合に
    おいて、 一のデータベースにおいてキー情報を検索するための検
    索条件をユーザに入力させるための検索画面を提供する
    検索画面提供手段と、 ユーザが入力した検索条件にて一のデータベースのキー
    情報を検索する第一検索手段と、 そのキー情報を検索条件として他のデータベースの目的
    情報を検索する第二検索手段と、前記キー情報と前記目
    的情報の一部または全部をユーザへ一覧出力する一覧出
    力手段とを備えた情報検索出力装置。
  4. 【請求項4】第二検索手段は、ユーザが入力すべき他の
    データベースへのアクセス条件の入力を代行するアクセ
    ス代行手段を備えた請求項3記載の情報検索出力装置。
  5. 【請求項5】特定の分類ごとに各データベースが存在
    し、且つ、一のデータベースにおけるあるデータが、他
    のデータベースにおけるあるデータとのあいだで、デー
    タの一単位の一部であるキー情報を共有している場合に
    おいて、 一のデータベースからキー情報を得るキー情報入手工程
    と、他のデータベースにおいてキー情報を有するデータ
    を目的情報として検索する目的情報検索工程と、前記キ
    ー情報および前記目的情報の一部または全部を一覧出力
    する一覧出力工程とを備えた情報検索出力方法。
  6. 【請求項6】特定の分類ごとに各データベースが存在
    し、且つ、一のデータベースにおけるあるデータが、他
    のデータベースにおけるあるデータとのあいだで、デー
    タの一単位の一部であるキー情報を共有している場合に
    おいて、 一のデータベースからキー情報を得るキー情報入手手段
    と、他のデータベースにおいてキー情報を有するデータ
    を目的情報として検索する目的情報検索手段と、前記キ
    ー情報および前記目的情報の一部または全部を一覧出力
    する一覧出力手段とを、コンピュータに機能させるため
    のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
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