JPH0930535A - 樹脂製タンク - Google Patents

樹脂製タンク

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JPH0930535A
JPH0930535A JP17877795A JP17877795A JPH0930535A JP H0930535 A JPH0930535 A JP H0930535A JP 17877795 A JP17877795 A JP 17877795A JP 17877795 A JP17877795 A JP 17877795A JP H0930535 A JPH0930535 A JP H0930535A
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tank portion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上タンク部及び下タンク部の側壁の任意の位
置に任意の傾斜角度でホースクランプを形成することが
できるのみならず、特殊な金型が不要で安価なコストに
て製造できる樹脂製タンクを得る。 【解決手段】 樹脂製タンク10では、下タンク部12
の側壁18に上ホースクランプ30と下ホースクランプ
34が下タンク部12の型割り線に沿って互いに離間し
た状態で突出形成されている。また、上ホースクランプ
30及び下ホースクランプ34と下タンク部12のフラ
ンジ部20との間には、フランジ部20と同等の肉厚を
有する厚肉部22、24が形成されている。これによっ
て、上ホースクランプ30と下ホースクランプ34との
間、及びフランジ部20と上ホースクランプ30及び下
ホースクランプ34との間がアンダーカットとならな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両に搭載
されるウオッシャタンク等に用いられる樹脂製タンクに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ウインドウオッシャに
用いられる洗浄液を貯蔵するウオッシャタンクでは、一
般に射出成形法によって成形された樹脂製タンク(以
下、単に「タンク」と称する)が用いられている。この
ようなタンクは、箱状に成形された上タンク部と上タン
ク部に対応して箱状に成形された下タンク部とによって
構成されており、各々の開口側端部に外側へ向けて延出
されたフランジ部を互いに接合させることによって一体
に形成される。
【0003】また、このような樹脂製タンクの側方に
は、洗浄液の流路となるホース(例えば、ゴムホース)
が配置されており、タンクの側面に一体に形成された一
対のホースクランプによって固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、この
ようなホースクランプをタンクの側面の任意の位置に形
成することは困難とされており、一般的には、ホースク
ランプが前述したフランジ部に沿って形成される。
【0005】すなわち、側壁にフランジ部やホースクラ
ンプの如き外方へ突出する突出部を備えた成形品を成形
する場合には、このような突出部がアンダーカットとな
らないように、突出部が金型の雄型と雌型が合致する部
分、すなわち、型割り線上に位置するように金型を設計
することが合理的である。
【0006】したがって、作業性や製造コスト等を考慮
した場合には、アンダーカットが生じないようにホース
クランプをフランジ部と同一の箇所に形成する必要があ
り、ホースクランプの形成位置が一義的に決定されてし
まう(一例として、特開昭60−70524号及び実開
平5−77539号公報参照)。
【0007】このため、車体の構造上、ホースを型割り
線に対して傾斜させる必要がある場合には、上記構成の
タンクでは対応できないという欠点があった。
【0008】このような場合を含め、図9及び図10に
示されるように、例えば、下タンク部100の側壁10
2の任意の箇所にホースクランプ104、106を形成
する場合には、下タンク部100成形時にホースクラン
プ104、106がアンダーカットとなってしまう。こ
のため、下タンク部100を成形する金型108には、
フランジ部110とホースクランプ104との間に、側
壁102に対して直角方向(図9及び図10の矢印A方
向)にスライド移動可能なスライドコア112を設け、
さらに、ホースクランプ104とホースクランプ106
の間に、側壁102に対して平行(図9の矢印B方向)
にスライド移動可能なスライドコア114を設ける必要
がある。
【0009】したがって、この場合では、金型108の
構造が複雑となり、さらに、スライドコア112、11
4をスライド移動させるための設備(例えば、コンプレ
ッサ等)が必要となるため、コスト高となる欠点があ
る。
【0010】また、このようなスライドコア112、1
14を設けずに下タンク部100の側壁102にホース
クランプ104、106を形成する方法としては、下タ
ンク部100を成形した後に、別工程にて成形したホー
スクランプ104、106を側壁102の所望の位置に
固着させる方法がある。
【0011】しかしながら、この場合では、下タンク部
100を製造する工程とは別にホースクランプ104、
106を製造する工程が必要となるうえ、さらに、下タ
ンク部100とホースクランプ104、106を固着さ
せる工程が必要となる。このため、コスト高となる欠点
がある。
【0012】本発明は、上記事実を考慮して、上タンク
部及び下タンク部の側壁の任意の位置に任意の傾斜角度
でホースクランプを形成することができるのみならず、
特殊な金型が不要で安価なコストにて製造できる樹脂製
タンクを得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の樹脂製タ
ンクでは、樹脂材によって箱状に形成されると共に開口
側の端縁から外側へ向けてフランジ部が延出された上タ
ンク部と、前記上タンク部に対応して樹脂材によって箱
状に形成されると共に前記上タンク部のフランジ部に対
応して開口側の端縁から外側へ向けてフランジ部が延出
された下タンク部と、を備え、前記上タンク部のフラン
ジ部と前記下タンク部のフランジ部とを接合させること
によって一体に形成された樹脂製タンクであって、前記
上タンク部及び前記下タンク部の少なくともいずれか一
方の側壁に当該タンク部の外側へ向けて突出形成された
ホースクランプと、前記フランジ部の幅以上の肉厚で前
記ホースクランプと前記フランジ部との間に形成された
厚肉部と、を備えることを特徴としている。
【0014】上記構成の樹脂製タンクでは、上タンク部
及び下タンク部の少なくともいずれか一方の側壁にホー
スクランプが外方へ向けて突出形成され、さらに、ホー
スクランプと当該タンク部のフランジ部の間には厚肉部
が形成される。ここで、この厚肉部は、当該タンク部の
フランジ部の幅以上の肉厚を有しているため、厚肉部を
形成することによって、フランジ部とホースクランプと
の間がフランジ部の端面と同一の平面、或いはフランジ
部の端面よりも外側へ張り出した状態とされる。これに
よって、フランジ部とホースクランプとの間が成形時に
おける離型不能な凹凸、すなわち、アンダーカットとな
らない。
【0015】このため、上タンク部及び下タンク部を成
形する金型をスライドコア等を備えた特殊な金型とする
必要がなく、しかも、上タンク部及び下タンク部の側壁
の任意の箇所に任意の角度で傾斜したホースクランプを
形成できる。
【0016】請求項2記載の樹脂製タンクでは、樹脂材
によって箱状に形成されると共に開口側の端縁から外側
へ向けてフランジ部が延出された上タンク部と、前記上
タンク部に対応して樹脂材によって箱状に形成されると
共に前記上タンク部のフランジ部に対応して開口側の端
縁から外側へ向けてフランジ部が延出された下タンク部
と、を備え、前記上タンク部のフランジ部と前記下タン
ク部のフランジ部とを接合させることによって一体に形
成された樹脂製タンクであって、前記上タンク部及び前
記下タンク部の少なくともいずれか一方の側壁に、当該
タンク部の外側へ向けて突出する複数のホースクランプ
を当該タンク部の型割り線に沿って互いに離間した状態
で設けた、ことを特徴としている。
【0017】上記構成の樹脂製タンクでは、複数のホー
スクランプが、当該タンク部の型割り線に沿って互いに
離間した状態で突出形成される。これによって、当該タ
ンク部の型割り方向に対して、これらのホースクランプ
が互いに対向することなく、同一断面に複数のホースク
ランプが現れることがない。したがって、各々のホース
クランプの間が、成形時における離型不能な凹凸、すな
わち、アンダーカットとならない。
【0018】このため、上タンク部及び下タンク部を成
形する金型をスライドコア等を備えた特殊な金型とする
必要がなく、しかも、上タンク部及び下タンク部の側壁
の任意の箇所に任意の角度で傾斜したホースクランプを
形成できる。
【0019】請求項3記載の樹脂製タンクでは、樹脂材
によって箱状に形成されると共に開口側の端縁から外側
へ向けてフランジ部が延出された上タンク部と、前記上
タンク部に対応して樹脂材によって箱状に形成されると
共に前記上タンク部のフランジ部に対応して開口側の端
縁から外側へ向けてフランジ部が延出された下タンク部
と、を備え、前記上タンク部のフランジ部と前記下タン
ク部のフランジ部とを接合させることによって一体に形
成された樹脂製タンクであって、前記上タンク部及び前
記下タンク部の少なくともいずれか一方の側壁に、当該
タンク部の外側へ向けて突出すると共に当該タンク部の
型割り線に沿って互いに離間した状態で設けられた複数
のホースクランプと、前記フランジ部の幅以上の肉厚で
前記各ホースクランプと前記フランジ部との間に形成さ
れた厚肉部と、を備えることを特徴としている。
【0020】上記構成の樹脂製タンクでは、複数のホー
スクランプが、当該タンク部の型割り線に沿って互いに
離間した状態で形成されると共に、各々のホースクラン
プと当該タンク部のフランジ部の間には、フランジ部の
幅以上の肉厚を有する厚肉部が形成される。これによっ
て、当該タンク部の型割り方向に対して、これらのホー
スクランプが互いに対向することなく、しかも、厚肉部
を形成することによって、フランジ部と各ホースクラン
プの間がフランジ部の端面と同一の平面、或いはフラン
ジ部の端面よりも外側へ張り出した状態とされる。した
がって、各ホースクランプの間、及び各ホースクランプ
と当該タンク部のフランジ部との間が、成形時における
離型不能な凹凸、すなわち、アンダーカットとならな
い。
【0021】このため、上タンク部及び下タンク部を成
形する金型をスライドコア等を備えた特殊な金型とする
必要がなく、しかも、上タンク部及び下タンク部の側壁
の任意の箇所に任意の角度で傾斜したホースクランプを
形成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図6に基づいて説明する。
【0023】図1には本形態に係る樹脂製タンク10
(以下、単に「タンク10」と称する。)を一部破断し
た斜視図が示されている。また、図2にはタンク10の
正面断面図が示されている。さらに、図3にはタンク1
0の側面図が示されている。
【0024】これらの図に示されるように、タンク10
は下タンク部12を備えている。下タンク部12は、射
出成形法によって箱状に一体成形されており、下タンク
部12の側壁18の上端部には、外側へ向けて延出され
たフランジ部20が型割り線に沿って(すなわち、図1
及び図3の矢印A方向へ向けて)一様に連続して形成さ
れている。
【0025】この側壁18のフランジ部20の高さ方向
(図1及び図2の矢印B方向)下方には、上ホースクラ
ンプ30及び下ホースクランプ34が形成されている。
【0026】上ホースクランプ30は、側壁18の側面
から下タンク部12の外側へ向けて突出形成されてお
り、さらにその先端部が、高さ方向下方へ向けて屈曲さ
れている。また、上ホースクランプ30は、下タンク部
12の型割り線に対して所定の角度で傾斜されている。
さらに、上ホースクランプ30の幅方向(図1及び図3
の矢印A方向)中間部には、下タンク部12の高さ方向
へ向けて貫通した矩形の開口部32が形成されている。
【0027】一方、下ホースクランプ34は、矩形の平
板状に形成されており、側壁18の側面から下タンク部
12の外側へ向けて突出されている。また、下ホースク
ランプ34は、上ホースクランプ30に対して型割り線
に沿って所定距離離間した位置に形成されている。さら
に、下ホースクランプ34は、上ホースクランプ30に
対応して、下タンク部12の型割り線に対して所定の角
度で傾斜されている。さらに、下ホースクランプ34の
幅方向(図1及び図3の矢印A方向)中間部には、下タ
ンク部12の高さ方向へ向けて貫通した矩形の開口部3
6が形成されている。
【0028】また、これらの上ホースクランプ30及び
下ホースクランプ34とフランジ部20との間には、厚
肉部22及び厚肉部24が形成されている。
【0029】厚肉部22は、上ホースクランプ30とフ
ランジ部20との間に連続して形成されており、厚肉部
22が形成された部分では、側壁18の肉厚がフランジ
部20の幅(すなわち、フランジ部20での側壁18の
肉厚)と等しい。すなわち、厚肉部22が形成された部
分では、側壁18の側面とフランジ部20の端面が一様
な平面を形成している。
【0030】この、厚肉部22の幅方向(図1及び図3
の矢印A方向)中間部には、肉抜き部26が形成されて
いる。この肉抜き部26の幅は、上ホースクランプ30
の開口部32に対応しており、この肉抜き部26及び開
口部32が形成された部分の側壁18の肉厚は、厚肉部
22が形成されていない部分の肉厚と等しく、この肉抜
き部26を形成することによって、成形時における厚肉
部22の「ひけ」を防止する構成である。
【0031】一方、厚肉部24は、下ホースクランプ3
4とフランジ部20との間に連続して形成されており、
厚肉部22と同様に、厚肉部24が形成された部分で
は、側壁18の肉厚がフランジ部20の幅と等しい。す
なわち、厚肉部24が形成された部分では、側壁18の
側面とフランジ部20の端面が一様な平面を形成してい
る。
【0032】この、厚肉部24の幅方向(図1及び図3
の矢印A方向)中間部には、肉抜き部28が形成されて
いる。この肉抜き部28の幅は、下ホースクランプ34
の開口部36に対応しており、この肉抜き部28及び開
口部36が形成された部分の側壁18の肉厚は、厚肉部
24が形成されていない部分の肉厚と等しく、この肉抜
き部28を形成することによって、成形時における厚肉
部24の「ひけ」を防止する構成である。
【0033】上記構成の下タンク部12の側方には、ホ
ース38が配設されており、上ホースクランプ30と下
ホースクランプ34によって支持されている。
【0034】また、下タンク部12の上方には上タンク
部14が配置されている。この上タンク部14は、下タ
ンク部12に対応して射出成形法によって箱状に一体成
形されており、上タンク部14の側壁42の下端部に
は、下タンク部12のフランジ部20に対応して外側へ
向けて延出されたフランジ部44が型割り線に沿って
(すなわち、図1及び図3の矢印A方向へ向けて)に一
様に連続して形成されている。
【0035】このフランジ部44と下タンク部12のフ
ランジ部20が、互いに対向した状態で接合されること
によってタンク10が形成される構成である。
【0036】次に本形態の作用について説明する。上記
構成のタンク10では、上ホースクランプ30と下ホー
スクランプ34が下タンク部12の型割り線に沿って互
いに離間した状態で形成される。したがって、下タンク
部12の型割り方向(すなわち、下タンク部12の高さ
方向)に対して上ホースクランプ30と下ホースクラン
プ34が互いに対向することがなく、下タンク部12を
成形する際には、図4及び図5に示されるように、上ホ
ースクランプ30と下ホースクランプ34が同一の断面
に現れることがない。このため、下タンク部12を成形
する際に、上ホースクランプ30と下ホースクランプ3
4の間が離型不能な凹凸、すなわち、アンダーカットと
なることがない。
【0037】また、上記構成のタンク10では、上ホー
スクランプ30及び下ホースクランプ34とフランジ部
20との間には、厚肉部22及び厚肉部24が形成され
る。
【0038】ここで、厚肉部22、24を形成すること
によって、この部分の側壁18の肉厚が、フランジ部2
0と等しくされ、この部分の側壁18の側面とフランジ
部20の端面が一様な平面とされる。したがって、下タ
ンク部12を成形する際に、上ホースクランプ30及び
下ホースクランプ34とフランジ部20の間が離型不能
な凹凸、すなわち、アンダーカットとなることがない。
【0039】これによって、下タンク部12を成形する
金型46にスライドコア等を設ける必要がなく、側壁1
8の任意の位置に任意の角度に傾斜した上ホースクラン
プ30と下ホースクランプ34を設けることができる。
【0040】以上説明したように、上記構成のタンク1
0では、上ホースクランプ30と下ホースクランプ34
を型割り線に沿って互いに離間した状態で形成すると共
に、上ホースクランプ30及び下ホースクランプ34と
フランジ部20との間に厚肉部22及び厚肉部24を形
成することによって、下タンク部12の側壁18の任意
の位置に任意の角度で傾斜した上ホースクランプ30及
び下ホースクランプ34を設けることができる。
【0041】また、これらの上ホースクランプ30及び
下ホースクランプ34と下タンク部12を一体成形で
き、しかも、下タンク部12を成形する金型46にスラ
イドコア等の特殊な構成を設ける必要がないため、安価
なコストにて容易に製造することができる。
【0042】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。なお、以下、前出の形態と基本的に同一の部位
については、同一の符号を付与してその説明を省略す
る。
【0043】図6には、本発明の第2の実施の形態に係
る樹脂製タンク50(以下、単に「タンク50」と称す
る。)の側面図が示されている。
【0044】この図に示されるように、タンク50の下
タンク部12の側壁18における下ホースクランプ34
の上ホースクランプ30とは逆側の側方には、上ホース
クランプ30と同等の構成の上ホースクランプ56が形
成されている。
【0045】この上ホースクランプ56は、下タンク部
12の型割り線に沿って(すなわち、図6の矢印A方向
へ向けて)下ホースクランプ34から所定距離離間した
位置に形成されており、上ホースクランプ30及び下ホ
ースクランプ34に対応して、型割り線に対して所定の
角度で傾斜されている。また、この上ホースクランプ5
6の幅方向(図6の矢印A方向)中間部には、開口部3
2と同等の構成の開口部58が形成されている。
【0046】この上ホースクランプ56とフランジ部2
0との間には、厚肉部22、24と同等の構成の厚肉部
52が形成されている。
【0047】すなわち、厚肉部52は、上ホースクラン
プ56とフランジ部20との間に連続して形成されてお
り、また、厚肉部52の幅方向(図6の矢印A方向)中
間部には、肉抜き部54が形成されている。
【0048】上記構成のタンク50では、前記第1の実
施の形態の効果に加え、上ホースクランプ56が上ホー
スクランプ30及び下ホースクランプ34の傾斜角度に
対応して形成されているため、ホース38をより確実に
支持することができる。
【0049】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図7には、本形態に係る樹脂製タンク60
(以下、単に「タンク60」と称する。)の側面図が示
されている。
【0050】この図に示されるように、タンク60の下
タンク部12の側壁18に、上ホースクランプ30、下
ホースクランプ34、及び上ホースクランプ56が形成
され、これら、上ホースクランプ30、下ホースクラン
プ34、及び上ホースクランプ56とフランジ部20と
の間に厚肉部22、24、52が形成されている点につ
いては前記第2の実施の形態と同様である。
【0051】本形態では、下ホースクランプ34が平板
状に形成されておらず、下ホースクランプ34が高さ方
向(図7の矢印B方向)下方へ向けて凹形状に屈曲され
ており、この下ホースクランプ34に対応して上ホース
クランプ30、56が所定角度傾斜している。これによ
って、上記構成のタンク60では、前記第1及び前記第
2の実施の形態の効果に加え、タンク60の形状やホー
ス38の配置位置等に合わせて、ホース38を屈曲させ
た状態で支持することができる。
【0052】なお、本形態及び前記第2の実施の形態で
は、上ホースクランプ30、下ホースクランプ34、及
び上ホースクランプ56を交互に形成した構成であった
が、これに限らず、タンク50、60の形状やホース3
8の配置位置等を考慮したうえで、複数の上ホースクラ
ンプ30(56)同士、或いは複数の下ホースクランプ
34同士を互いに隣接した状態で設ける構成としてもよ
い。この場合でも、上述した効果と同様の効果を得るこ
とができる。
【0053】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図8には、本形態に係る樹脂製タンク70
(以下、単に「タンク70」と称する。)の正面断面図
が示されている。
【0054】この図に示されるように、タンク70で
は、厚肉部22、24が形成された部分の側壁18の肉
厚がフランジ部20の幅(すなわち、フランジ部20で
の側壁18の肉厚)よりも厚手とされており、厚肉部2
2、24が形成された部分では、側壁18の側面がフラ
ンジ部20の端面よりも外方へ張り出している。
【0055】この場合では、フランジ部20より外側で
ホース38を支持することができ、より一層ホース38
を支持する形態の自由度が向上する。
【0056】なお、上記の各実施の形態では、いずれも
上ホースクランプ30、56、下ホースクランプ34、
及び厚肉部22、24、52を下タンク部12の側壁1
8に設けた構成であったが、これらを上タンク部14の
側壁42に設ける構成としてもよい。この場合でも上記
の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る樹脂
製タンクでは、各々のホースクランプの間及び各々のホ
ースクランプとフランジ部との間がアンダーカットとな
らず、このため、上タンク部及び下タンク部を成形する
金型にスライドコア等を設ける必要がなく、しかも、側
壁の任意の位置に容易にホースクランプを形成すること
ができる。
【0058】また、金型にスライドコア等の特殊な構成
を設ける必要がないため、金型コスト等の削減を図るこ
とができ、安価なコストにて製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る樹脂製タンク
の斜視図である。
【図2】図1の正面断面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】樹脂製タンクの成形時の図3の4−4線に沿っ
た断面図である。
【図5】同じく図3の5−5線に沿った断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る樹脂製タンク
の側面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る樹脂製タンク
の側面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る樹脂製タンク
の正面断面図である。
【図9】従来の樹脂製タンクの斜視図である。
【図10】図9に対応した断面図である。
【符号の説明】
10 樹脂製タンク 12 下タンク部 14 上タンク部 18 側壁 20 フランジ部 22 厚肉部 24 厚肉部 30 上ホースクランプ(ホース支持部) 34 下ホースクランプ(ホース支持部) 42 側壁 44 フランジ部 50 樹脂製タンク 52 厚肉部 56 上ホースクランプ(ホース支持部) 60 樹脂製タンク 70 樹脂製タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材によって箱状に形成されると共に
    開口側の端縁から外側へ向けてフランジ部が延出された
    上タンク部と、 前記上タンク部に対応して樹脂材によって箱状に形成さ
    れると共に前記上タンク部のフランジ部に対応して開口
    側の端縁から外側へ向けてフランジ部が延出された下タ
    ンク部と、 を備え、前記上タンク部のフランジ部と前記下タンク部
    のフランジ部とを接合させることによって一体に形成さ
    れた樹脂製タンクであって、 前記上タンク部及び前記下タンク部の少なくともいずれ
    か一方の側壁に当該タンク部の外側へ向けて突出形成さ
    れたホースクランプと、 前記フランジ部の幅以上の肉厚で前記ホースクランプと
    前記フランジ部との間に形成された厚肉部と、 を備えることを特徴とする樹脂製タンク。
  2. 【請求項2】 樹脂材によって箱状に形成されると共に
    開口側の端縁から外側へ向けてフランジ部が延出された
    上タンク部と、 前記上タンク部に対応して樹脂材によって箱状に形成さ
    れると共に前記上タンク部のフランジ部に対応して開口
    側の端縁から外側へ向けてフランジ部が延出された下タ
    ンク部と、 を備え、前記上タンク部のフランジ部と前記下タンク部
    のフランジ部とを接合させることによって一体に形成さ
    れた樹脂製タンクであって、 前記上タンク部及び前記下タンク部の少なくともいずれ
    か一方の側壁に、当該タンク部の外側へ向けて突出する
    複数のホースクランプを当該タンク部の型割り線に沿っ
    て互いに離間した状態で設けた、 ことを特徴とする樹脂製タンク。
  3. 【請求項3】 樹脂材によって箱状に形成されると共に
    開口側の端縁から外側へ向けてフランジ部が延出された
    上タンク部と、 前記上タンク部に対応して樹脂材によって箱状に形成さ
    れると共に前記上タンク部のフランジ部に対応して開口
    側の端縁から外側へ向けてフランジ部が延出された下タ
    ンク部と、 を備え、前記上タンク部のフランジ部と前記下タンク部
    のフランジ部とを接合させることによって一体に形成さ
    れた樹脂製タンクであって、 前記上タンク部及び前記下タンク部の少なくともいずれ
    か一方の側壁に、当該タンク部の外側へ向けて突出する
    と共に当該タンク部の型割り線に沿って互いに離間した
    状態で設けられた複数のホースクランプと、 前記フランジ部の幅以上の肉厚で前記各ホースクランプ
    と前記フランジ部との間に形成された厚肉部と、 を備えることを特徴とする樹脂製タンク。
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