JP2511269Y2 - 曲折形状樹脂成形体 - Google Patents

曲折形状樹脂成形体

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JP2511269Y2
JP2511269Y2 JP4945991U JP4945991U JP2511269Y2 JP 2511269 Y2 JP2511269 Y2 JP 2511269Y2 JP 4945991 U JP4945991 U JP 4945991U JP 4945991 U JP4945991 U JP 4945991U JP 2511269 Y2 JP2511269 Y2 JP 2511269Y2
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哲也 宮野
秀和 大江
晴孝 岡本
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、断面略L字状の曲折形
状の樹脂成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のラジエータへの空気流を
制御するのに用いられるシールラジエータサイドは、断
面略L字状をなし、基部と基部から曲折した側部とから
なる大きな凹凸をもつ複雑な形状であり、PPなどの樹
脂から形成される。このシールラジエータサイドを車体
に組付けるには、予め曲折形状とされたものを組付ける
ことが望ましく、分割されたものをそれぞれ車体に組付
けて所定の曲折形状とするのは工数が多大となって好ま
しくない。
【0003】そこでこのシールラジエータサイドを製造
する場合、所定の曲折形状に一体的に成形する方法、ま
たは分割形状にそれぞれ成形した後曲折形状に組付ける
方法の2種類の方法で製造されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、所定の
曲折形状に一体的に成形する方法では、成形体にアンダ
ーカット部が多く多数のスライドコアを必要とする。ま
たスライドコアの形状も大型化し、金型全体が大型化す
るという問題もある。一方、分割形状にそれぞれ成形し
た後曲折形状に組付ける方法では、スライドコアは少な
いものの多数の金型を必要とする。したがってどちらの
方法でも金型に要するコストが多大となり、製品コスト
の上昇を招いている。また後者の方法では、組付け工数
も多大である。
【0005】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、金型に要するコストを低減するとともに、
容易に一体的な曲折形状とできる形状とすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本考
案の曲折形状樹脂成形体は、基部と、基部に隣接する側
部と、基部と側部の間に形成されたヒンジ部と、ヒンジ
部近傍で基部と側部の一方に形成された係合凹部と、ヒ
ンジ部を挟んで係合凹部と対称位置で基部と側部の他方
に形成され係合凹部と係合して係止可能な係合凸部と、
からなり、全体を展開形状で成形後ヒンジ部で曲折され
係合凹部と係合凸部の係合により曲折形状が保持されて
いることを特徴とする。
【0007】本考案の特色は、ヒンジ部をもつこと、さ
らにはヒンジ部に対して対称位置に係合凹部と係合凸部
とが形成されているところにある。この係合凹部と係合
凸部の形状は、容易に係合可能で、かつ係合状態を保持
できることが望ましく、クリップ穴とクリップ、引っ掛
かり部と爪、ビス穴とビスなど、種々の構成を採用する
ことができる。これによりヒンジ部で曲折したときに係
合凹部と係合凸部とが係合し、基部と側部の曲折形状を
保持することができる。
【0008】基部及び側部の形状及び材質は特に制限さ
れず、種々の形状及び材質とすることができる。
【0009】
【考案の作用及び効果】本考案の曲折形状樹脂成形体で
は、先ずヒンジ部で展開されたその展開形状で成形によ
り形成される。したがってアンダーカット部をなくすこ
とができ、スライドコアを使用しない金型構造とするこ
とができる。また全体を一度で成形できるため、金型の
数も少なくてすむ。これにより金型の製作に要する費用
が低減され、製造コストを低減することができる。
【0010】得られた展開形状の成形体はヒンジ部で容
易に曲折でき、所定の一体的な曲折形状とすることがで
きる。そしてヒンジ部で曲折されたときに、係合凹部と
係合凸部とが係合しその係合状態が保持されるため、曲
折形状を保持することができる。したがってその状態で
所定位置へ容易に組付けることが可能となり、組付け工
数が低減され、生産性が向上する。
【0011】さらに係合凹部と係合凸部の係合は、ヒン
ジ部の曲折と同時に行うことができるため工数の増大は
僅かである。したがって展開形状で供給し、組付け時に
曲折形状とすることが好ましい。このようにすれば展開
形状で保管できるため、保管スペースが小さくなり、運
搬も容易となる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。本実
施例の曲折形状樹脂成形体は、シールラジエータサイド
であり、その全体斜視図を図1に示す。この成形体は、
基部1と、基部1の一端から略直角に曲折された側部2
とから構成され、ポリプロピレンから射出成形で形成さ
れている。このシールラジエータサイドは、基部1及び
側部2にそれぞれ取付穴10、20をもち、この断面略
L字状のまま取付穴10、20を介して車体にビスで固
定される。
【0013】ここで基部1及び側部2は、図示するよう
にそれぞれ複雑な曲折形状となっている。したがってこ
の形状で基部1と側部2とを一体的に成形しようとする
と、アンダーカット部が多くなり大型のスライドコアが
多数必要となる。また、基部1と側部2をそれぞれ成形
すればスライドコアの数は少なくなるが、金型の数が増
え、かつ基部1と側部2を断面略L字状に組付ける工数
が増えてしまう。
【0014】そこで本実施例では、基部1と側部2との
間にヒンジ部3を設けるとともに、基部1のヒンジ部3
近傍に係合凹部としてのボス部4を形成し、ヒンジ部3
に対してボス部4と対称位置の側部2に係合凸部として
の一対の爪5を形成している。ヒンジ部3は、直線状に
薄肉とされ基部1と側部2を区画するとともにこのヒン
ジ部3で曲折可能とされている。
【0015】ボス部4は、図3に拡大して示すように、
基部1から壁状に直立し中央に貫通孔40が形成されて
いる。また爪5は、図3に拡大して示すように、側部2
から直立し間隔を隔てて平行に一対設けられ、厚肉の頭
部50と薄肉の脚部51とから構成されている。この一
対の爪5は互いに近接する方向へ弾性変形可能に構成さ
れている。
【0016】そしてヒンジ部3で曲折されたときに、一
対の爪5はボス部4の貫通孔40に係合し互いに近接す
る方向へ弾性変形する。そして頭部50が貫通孔40を
通り抜けると、爪5は弾性により間隔が拡がる方向へ変
形し、頭部50がボス部4の裏面側と係合することによ
り、爪5はボス部4から抜けるのが阻止され基部1と側
部2とは曲折形状が保持されている。なお爪5の頭部5
0の先端はヒンジ部3を曲率中心とするR形状とされ、
貫通孔40に挿入される際の抵抗が小さくされている。
【0017】このシールラジエータサイドは、まず射出
成形により図2に示すようにヒンジ部3で開かれた展開
形状に成形される。このように展開形状に成形すること
により、基部1及び側部2のアンダーカット部が解消さ
れ、スライドコアを使用しない金型構造とすることがで
きる。また基部1と側部2を一体的に成形するので、金
型の数が増えることもない。なお、このボス部4と爪5
の成形にはスライドコアが必要であるが、板状で単純形
状の小型のスライドコアで十分であり金型費用はあまり
増大しない。形成された成形体には、スライドコアによ
り形成された穴部11、21が存在している。
【0018】そしてヒンジ部3で曲折すると、爪5がボ
ス部4と係合して係止されるため、基部1と側部2とは
図1に示される断面力L字状の曲折形状で保持される。
したがって本実施例のシールラジエータサイドは、金型
に要する費用が低減され、かつ組付け工数の増大もな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の曲折形状樹脂成形体の斜視
図である。
【図2】本考案の一実施例の曲折形状樹脂成形体の展開
状態を示す正面図である。
【図3】図2の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1:基部 2:側部
3:ヒンジ部 4:ボス部(係合凹部) 5:爪(係合凸部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部と、該基部に隣接する側部と、該基
    部と該側部の間に形成されたヒンジ部と、該ヒンジ部近
    傍で該基部と該側部の一方に形成された係合凹部と、該
    ヒンジ部を挟んで該係合凹部と対称位置で該基部と該側
    部の他方に形成され該係合凹部と係合して係止可能な係
    合凸部と、からなり、 全体を展開形状で成形後前記ヒンジ部で曲折され前記係
    合凹部と前記係合凸部の係合により曲折形状が保持され
    ていることを特徴とする曲折形状樹脂成形体。
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