JP2599622Y2 - クリップ取付座 - Google Patents
クリップ取付座Info
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- JP2599622Y2 JP2599622Y2 JP1993051032U JP5103293U JP2599622Y2 JP 2599622 Y2 JP2599622 Y2 JP 2599622Y2 JP 1993051032 U JP1993051032 U JP 1993051032U JP 5103293 U JP5103293 U JP 5103293U JP 2599622 Y2 JP2599622 Y2 JP 2599622Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、射出成形,モールド
プレス成形等により樹脂製パネルの裏面側に一体成形さ
れるエンボス状のクリップ取付座に関するもので、特
に、クリップ取付座のエンボス深さに寸法上の制約があ
っても、成形型の耐久性を高め、かつ、樹脂クリップの
脱着操作が円滑に行なえるクリップ取付座に関する。
プレス成形等により樹脂製パネルの裏面側に一体成形さ
れるエンボス状のクリップ取付座に関するもので、特
に、クリップ取付座のエンボス深さに寸法上の制約があ
っても、成形型の耐久性を高め、かつ、樹脂クリップの
脱着操作が円滑に行なえるクリップ取付座に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の室内には各種内装部品
が装着されているが、これら内装部品の取付けは樹脂ク
リップを介して取付けられるのが一般的である。
が装着されているが、これら内装部品の取付けは樹脂ク
リップを介して取付けられるのが一般的である。
【0003】図9は、自動車のドアパネルの下方に位置
するサイドシルパネル1の上面に装着されるキッキング
プレート2の取付構造を示すもので、キッキングプレー
ト2は、合成樹脂の射出成形体からなり、キッキングプ
レート2の裏面所定箇所に一体に形成されたクリップ取
付座3に装着される樹脂クリップ4を介して、サイドシ
ルパネル1に装着固定されている。
するサイドシルパネル1の上面に装着されるキッキング
プレート2の取付構造を示すもので、キッキングプレー
ト2は、合成樹脂の射出成形体からなり、キッキングプ
レート2の裏面所定箇所に一体に形成されたクリップ取
付座3に装着される樹脂クリップ4を介して、サイドシ
ルパネル1に装着固定されている。
【0004】そして、上記クリップ取付座3は、図10
に示すように、キッキングプレート2の裏面にエンボス
状に一体成形され、このクリップ取付座3に設けたクリ
ップ係止孔3aに樹脂クリップ4を装着するという構成
であるが、このクリップ係止孔3aは、樹脂クリップ4
の脱落を防止するために通常アンダーカット形状に設定
されている。
に示すように、キッキングプレート2の裏面にエンボス
状に一体成形され、このクリップ取付座3に設けたクリ
ップ係止孔3aに樹脂クリップ4を装着するという構成
であるが、このクリップ係止孔3aは、樹脂クリップ4
の脱落を防止するために通常アンダーカット形状に設定
されている。
【0005】従って、キッキングプレート2の裏面にク
リップ取付座3を一体成形するには、図11に示すよう
に、固定側型板5と可動側型板6との間にスライドコア
7を設定し、このスライドコア7をスライド操作するこ
とにより、エンボス状のクリップ取付座3をキッキング
プレート2の裏面側に一体に形成している。
リップ取付座3を一体成形するには、図11に示すよう
に、固定側型板5と可動側型板6との間にスライドコア
7を設定し、このスライドコア7をスライド操作するこ
とにより、エンボス状のクリップ取付座3をキッキング
プレート2の裏面側に一体に形成している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示すように、固定側型板5、可動側型板6、スライド
コア7を使用してクリップ取付座3を成形する場合、図
中d1で示すエンボス部内の寸法を5mm以上確保しなけ
れば、スライドコア7が破損し易く、そのため、キッキ
ングプレート2の裏面からサイドシルパネル1の取付面
との間の距離(図9、図11中d2で示す)は、通常1
1mm以上必要である。
に示すように、固定側型板5、可動側型板6、スライド
コア7を使用してクリップ取付座3を成形する場合、図
中d1で示すエンボス部内の寸法を5mm以上確保しなけ
れば、スライドコア7が破損し易く、そのため、キッキ
ングプレート2の裏面からサイドシルパネル1の取付面
との間の距離(図9、図11中d2で示す)は、通常1
1mm以上必要である。
【0007】したがって、内装部品の造形上、内装部品
と車体パネルとの間の距離を相当距離必要とするため、
内装部品の造形自由度に大きな制約を受けるという欠点
が指摘されている。
と車体パネルとの間の距離を相当距離必要とするため、
内装部品の造形自由度に大きな制約を受けるという欠点
が指摘されている。
【0008】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、樹脂製パネルと一体に形成されるクリップ
取付座において、クリップ係止孔の形状を変更すること
により、クリップ取付座のエンボス部内の寸法を小さく
設定しても、金型の強度を維持できるようにしたクリッ
プ取付座を提供することにある。
れたもので、樹脂製パネルと一体に形成されるクリップ
取付座において、クリップ係止孔の形状を変更すること
により、クリップ取付座のエンボス部内の寸法を小さく
設定しても、金型の強度を維持できるようにしたクリッ
プ取付座を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、固定側型板と可動側型板との間にスライ
ドコアを設定することにより、樹脂製パネルの裏面に一
体形成されるエンボス状のクリップ取付座において、前
記クリップ取付座の着座プレートに形成されるクリップ
係止孔をU字状に設定することにより、着座プレートの
厚みをスライドコアの厚みに付加するとともに、着座プ
レートのクリップ係止孔の外方に嵌合用凹部が形成さ
れ、この嵌合用凹部に対応する嵌合用凸部が樹脂クリッ
プに一体形成され、クリップ取付座のクリップ係止孔に
挿入する首部が断面楕円形状、あるいは半楕円形状に設
定され、首部の長辺寸法がクリップ係止孔の幅寸法より
大で、首部の短辺寸法がクリップ係止孔の幅寸法よりも
小さく設定されていることにより、樹脂クリップの挿入
時における位置決めが行なわれるとともに、首部の挿入
端面がクリップ挿入時のガイドとなる湾曲面状に設定さ
れていることを特徴とする。
に、本考案は、固定側型板と可動側型板との間にスライ
ドコアを設定することにより、樹脂製パネルの裏面に一
体形成されるエンボス状のクリップ取付座において、前
記クリップ取付座の着座プレートに形成されるクリップ
係止孔をU字状に設定することにより、着座プレートの
厚みをスライドコアの厚みに付加するとともに、着座プ
レートのクリップ係止孔の外方に嵌合用凹部が形成さ
れ、この嵌合用凹部に対応する嵌合用凸部が樹脂クリッ
プに一体形成され、クリップ取付座のクリップ係止孔に
挿入する首部が断面楕円形状、あるいは半楕円形状に設
定され、首部の長辺寸法がクリップ係止孔の幅寸法より
大で、首部の短辺寸法がクリップ係止孔の幅寸法よりも
小さく設定されていることにより、樹脂クリップの挿入
時における位置決めが行なわれるとともに、首部の挿入
端面がクリップ挿入時のガイドとなる湾曲面状に設定さ
れていることを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、クリップ取付
座の着座プレートに形成されるクリップ係止孔は、U字
状に形成されており、アンダーカット形状ではないた
め、このクリップ係止孔をスライドコアで形成すること
ができ、スライドコアの厚みとしては、エンボス内の寸
法に着座プレートの板厚を付加することができ、スライ
ドコアの剛性を強化できる。
座の着座プレートに形成されるクリップ係止孔は、U字
状に形成されており、アンダーカット形状ではないた
め、このクリップ係止孔をスライドコアで形成すること
ができ、スライドコアの厚みとしては、エンボス内の寸
法に着座プレートの板厚を付加することができ、スライ
ドコアの剛性を強化できる。
【0011】さらに、樹脂クリップをクリップ取付座の
クリップ係止孔に挿入する際、クリップ係止孔の幅寸法
がクリップ首部の長辺寸法よりも小さくて、クリップ首
部の短辺寸法よりも大きく設定され、また、首部の挿入
端面が湾曲面状であるため、樹脂クリップは、首部の長
辺方向に沿ってクリップ係止孔に挿入すれば、クリップ
の挿入端面がガイドとして機能し、スムーズに装着でき
るとともに、クリップ取付座の嵌合用凹部に樹脂クリッ
プの嵌合用凸部を、樹脂クリップの挿入動作と同時に嵌
合させることができる。そして、樹脂クリップをクリッ
プ係止孔の所定位置で保持できる。
クリップ係止孔に挿入する際、クリップ係止孔の幅寸法
がクリップ首部の長辺寸法よりも小さくて、クリップ首
部の短辺寸法よりも大きく設定され、また、首部の挿入
端面が湾曲面状であるため、樹脂クリップは、首部の長
辺方向に沿ってクリップ係止孔に挿入すれば、クリップ
の挿入端面がガイドとして機能し、スムーズに装着でき
るとともに、クリップ取付座の嵌合用凹部に樹脂クリッ
プの嵌合用凸部を、樹脂クリップの挿入動作と同時に嵌
合させることができる。そして、樹脂クリップをクリッ
プ係止孔の所定位置で保持できる。
【0012】
【実施例】以下、本考案によるクリップ取付座の各実施
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】図1は本考案によるクリップの第1実施例
を示す全体斜視図、図2,図3は同クリップ取付座に装
着する樹脂クリップの構成を示す各説明図、図4は図1
に示すクリップ取付座に樹脂クリップを装着した状態を
示す断面図、図5は図1に示すクリップ取付座を射出成
形する際の金型構造を示す断面図、図6は本考案による
クリップ取付座に適用する樹脂クリップの変形例を示す
斜視図、図7は図6に示す樹脂クリップをクリップ取付
座に挿入する作業を示す平面図、図8は本考案によるク
リップ取付座の第2実施例を示すもので、樹脂クリップ
をクリップ取付座に挿入する状態を示す平面図である。
を示す全体斜視図、図2,図3は同クリップ取付座に装
着する樹脂クリップの構成を示す各説明図、図4は図1
に示すクリップ取付座に樹脂クリップを装着した状態を
示す断面図、図5は図1に示すクリップ取付座を射出成
形する際の金型構造を示す断面図、図6は本考案による
クリップ取付座に適用する樹脂クリップの変形例を示す
斜視図、図7は図6に示す樹脂クリップをクリップ取付
座に挿入する作業を示す平面図、図8は本考案によるク
リップ取付座の第2実施例を示すもので、樹脂クリップ
をクリップ取付座に挿入する状態を示す平面図である。
【0014】まず、本考案によるクリップ取付座の第1
実施例について、図1ないし図5に基づいて詳細に説明
する。
実施例について、図1ないし図5に基づいて詳細に説明
する。
【0015】以下、ドアパネルの下方に位置するサイド
シルパネルに内装されるキッキングプレートに一体形成
されるクリップ取付座に適用した実施例について説明す
る。図1において、キッキングプレートを構成する射出
成形体からなる樹脂製パネル10の裏面には、一端を開
口21とした馬蹄状をなすエンボス状のクリップ取付座
20が一体成形されている。
シルパネルに内装されるキッキングプレートに一体形成
されるクリップ取付座に適用した実施例について説明す
る。図1において、キッキングプレートを構成する射出
成形体からなる樹脂製パネル10の裏面には、一端を開
口21とした馬蹄状をなすエンボス状のクリップ取付座
20が一体成形されている。
【0016】さらに、このクリップ取付座20におい
て、樹脂クリップ30を装着する着座プレート22に
は、U字状をなすクリップ係止孔23が開口21と連通
形成されているとともに、クリップ係止孔23の後端か
ら所定間隔を配して嵌合用凹部24が設けられている。
て、樹脂クリップ30を装着する着座プレート22に
は、U字状をなすクリップ係止孔23が開口21と連通
形成されているとともに、クリップ係止孔23の後端か
ら所定間隔を配して嵌合用凹部24が設けられている。
【0017】一方、樹脂クリップ30は、円盤状に形成
されたヘッドフランジ31とセンターフランジ32との
間に、クリップ取付座20のクリップ係止孔23内に挿
入させる首部33が形成され、図示しない車体パネルの
取付孔に圧入嵌合させる長球状の弾性嵌合片34を一体
形成した構成であり、樹脂製パネル10を樹脂クリップ
30を介して車体パネルに取付けるようにしている。
されたヘッドフランジ31とセンターフランジ32との
間に、クリップ取付座20のクリップ係止孔23内に挿
入させる首部33が形成され、図示しない車体パネルの
取付孔に圧入嵌合させる長球状の弾性嵌合片34を一体
形成した構成であり、樹脂製パネル10を樹脂クリップ
30を介して車体パネルに取付けるようにしている。
【0018】さらに、本考案に使用する樹脂クリップ3
0は、首部33の形状が断面長方形状に設定されてお
り、図2,図3に示すように、首部33の長辺33aの
寸法をa,短辺33bの寸法をbとし、クリップ取付座
20におけるクリップ係止孔23の幅寸法をcとした場
合、 a>c>b の関係が成立するように、それぞれの寸法設定がなされ
ているとともに、長辺33a方向に沿って首部33の両
側に嵌合用凸部35がセンターフランジ32下面に一体
形成されている。
0は、首部33の形状が断面長方形状に設定されてお
り、図2,図3に示すように、首部33の長辺33aの
寸法をa,短辺33bの寸法をbとし、クリップ取付座
20におけるクリップ係止孔23の幅寸法をcとした場
合、 a>c>b の関係が成立するように、それぞれの寸法設定がなされ
ているとともに、長辺33a方向に沿って首部33の両
側に嵌合用凸部35がセンターフランジ32下面に一体
形成されている。
【0019】したがって、樹脂クリップ30をクリップ
取付座20に取付けるには、首部33の長辺33a方向
に沿って、樹脂クリップ30をクリップ取付座20の開
口21からクリップ係止孔23内に図1中矢印方向に案
内すれば、首部33がクリップ係止孔23内を進み、図
4に示すように、樹脂クリップ30の嵌合用凸部35が
嵌合用凹部24内に嵌まり込み、その位置で樹脂クリッ
プ30がクリップ取付座20の適正位置に保持されるこ
とになる。
取付座20に取付けるには、首部33の長辺33a方向
に沿って、樹脂クリップ30をクリップ取付座20の開
口21からクリップ係止孔23内に図1中矢印方向に案
内すれば、首部33がクリップ係止孔23内を進み、図
4に示すように、樹脂クリップ30の嵌合用凸部35が
嵌合用凹部24内に嵌まり込み、その位置で樹脂クリッ
プ30がクリップ取付座20の適正位置に保持されるこ
とになる。
【0020】したがって、樹脂クリップ30がクリップ
取付座20から抜け落ちることがなく、この樹脂クリッ
プ30を介して、図示しない車体パネルに樹脂製パネル
10を円滑に取付けることができる。
取付座20から抜け落ちることがなく、この樹脂クリッ
プ30を介して、図示しない車体パネルに樹脂製パネル
10を円滑に取付けることができる。
【0021】次いで、本考案によるクリップ取付座20
の作用効果について説明する。図5は図1中V−V線断
面に相当する金型構造を示す断面図であり、樹脂製パネ
ル10は、固定側型板40と可動側型板41との間に形
成されるキャビティ形状に沿って成形されるとともに、
固定側型板40と可動側型板41との間に設定されるス
ライドコア42よりクリップ取付座20が樹脂製パネル
10と一体成形され、その際、クリップ取付座20に形
成されるクリップ係止孔23がU字状であり、アンダー
カット形状ではないため、このクリップ係止孔23をス
ライドコア42により形成することが可能となる。
の作用効果について説明する。図5は図1中V−V線断
面に相当する金型構造を示す断面図であり、樹脂製パネ
ル10は、固定側型板40と可動側型板41との間に形
成されるキャビティ形状に沿って成形されるとともに、
固定側型板40と可動側型板41との間に設定されるス
ライドコア42よりクリップ取付座20が樹脂製パネル
10と一体成形され、その際、クリップ取付座20に形
成されるクリップ係止孔23がU字状であり、アンダー
カット形状ではないため、このクリップ係止孔23をス
ライドコア42により形成することが可能となる。
【0022】なお、可動側型板41には、クリップ取付
座20の着座プレート22に設けられる位置決め用凹部
24に相当する凸部43が形成されている。
座20の着座プレート22に設けられる位置決め用凹部
24に相当する凸部43が形成されている。
【0023】このように、スライドコア42は、クリッ
プ係止孔23をU字状に設定することにより、着座プレ
ート22の厚みをも含めた充分な厚みが確保されている
ため、スライドコア42の破損が可及的に防止でき、成
形金型の耐久性が著しく向上するという利点がある。
プ係止孔23をU字状に設定することにより、着座プレ
ート22の厚みをも含めた充分な厚みが確保されている
ため、スライドコア42の破損が可及的に防止でき、成
形金型の耐久性が著しく向上するという利点がある。
【0024】次いで、図6,図7は本考案によるクリッ
プ取付座20ならびに樹脂クリップ30の変形例を示す
ものであり、図6に示すように、樹脂クリップ30は、
首部33が断面楕円形状に設定されている。
プ取付座20ならびに樹脂クリップ30の変形例を示す
ものであり、図6に示すように、樹脂クリップ30は、
首部33が断面楕円形状に設定されている。
【0025】この樹脂クリップ30においても、首部3
3の長軸寸法をa,短軸寸法をbとした場合、 a>c>b の関係に設定されており、図7に示すように、樹脂クリ
ップ30をクリップ取付座20に挿入する際、首部33
の外形状として丸みをもたせているため、クリップ取付
座20の開口21から挿入する際、円滑に挿入すること
ができ、クリップ係止孔23の奥側まで樹脂クリップ3
0を嵌め入れたのち、左右側に調整するだけで、樹脂ク
リップ30の嵌合用凸部35を嵌合用凹部24内に容易
に嵌め込むことができ、樹脂クリップ30の挿入作業性
に優れるという利点がある。
3の長軸寸法をa,短軸寸法をbとした場合、 a>c>b の関係に設定されており、図7に示すように、樹脂クリ
ップ30をクリップ取付座20に挿入する際、首部33
の外形状として丸みをもたせているため、クリップ取付
座20の開口21から挿入する際、円滑に挿入すること
ができ、クリップ係止孔23の奥側まで樹脂クリップ3
0を嵌め入れたのち、左右側に調整するだけで、樹脂ク
リップ30の嵌合用凸部35を嵌合用凹部24内に容易
に嵌め込むことができ、樹脂クリップ30の挿入作業性
に優れるという利点がある。
【0026】次いで、図8は本考案によるクリップ取付
座10の第2実施例を示すもので、クリップ取付座20
には、嵌合用凹部24がクリップ係止孔23の左右側2
箇所に形成されている。
座10の第2実施例を示すもので、クリップ取付座20
には、嵌合用凹部24がクリップ係止孔23の左右側2
箇所に形成されている。
【0027】また、このクリップ取付座20に挿入され
る樹脂クリップ30の首部33は、断面半楕円形状に設
定されている。この実施例においても、長辺寸法a,短
辺寸法bに対して、クリップ係止孔23の幅寸法cの寸
法関係は、 a>c>b の関係が成立している。そして、本実施例に使用する樹
脂クリップ30は、嵌合用凸部35が短辺側に沿って、
首部33の両側に設定されている。
る樹脂クリップ30の首部33は、断面半楕円形状に設
定されている。この実施例においても、長辺寸法a,短
辺寸法bに対して、クリップ係止孔23の幅寸法cの寸
法関係は、 a>c>b の関係が成立している。そして、本実施例に使用する樹
脂クリップ30は、嵌合用凸部35が短辺側に沿って、
首部33の両側に設定されている。
【0028】そして、本実施例においては、左右側2箇
所で嵌合用凸部35を嵌合用凹部24内に嵌着するとい
う構成であるため、樹脂クリップ30をクリップ取付座
20に装着する強度を高めることができ、樹脂クリップ
30の脱落防止により効果があり、樹脂製パネル10の
取付作業性をより確実なものにするという効果がある。
所で嵌合用凸部35を嵌合用凹部24内に嵌着するとい
う構成であるため、樹脂クリップ30をクリップ取付座
20に装着する強度を高めることができ、樹脂クリップ
30の脱落防止により効果があり、樹脂製パネル10の
取付作業性をより確実なものにするという効果がある。
【0029】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によるクリッ
プ取付座は、以下に記載する格別の作用効果を有する。
プ取付座は、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0030】(1)クリップ取付座のクリップ係止孔の
形状をU字状に設定することにより、クリップ係止孔を
スライドコアにより形成することが可能となり、クリッ
プ取付座のエンボス部の寸法を小さく設定しても、スラ
イドコアの厚みを充分確保することができ、成形金型の
耐久性を著しく向上させることができるという効果を有
する。
形状をU字状に設定することにより、クリップ係止孔を
スライドコアにより形成することが可能となり、クリッ
プ取付座のエンボス部の寸法を小さく設定しても、スラ
イドコアの厚みを充分確保することができ、成形金型の
耐久性を著しく向上させることができるという効果を有
する。
【0031】(2)クリップ取付座に装着する樹脂クリ
ップの脱落を防止するために、クリップ取付座に嵌合用
凹部を設け、樹脂クリップにこれと嵌合する嵌合用凸部
を設けるとともに、嵌合用凹部内に嵌合用凸部の嵌合操
作を簡単に行なわせるために、樹脂クリップの首部の形
状として、断面略楕円状,長方形状等のように、長辺と
短辺とを設け、長辺寸法>クリップ係止孔の幅寸法>短
辺寸法の関係を成立させることにより、樹脂クリップの
位置決めを簡単に行なわせるようにして、樹脂クリップ
の取付作業性を向上させることができるという効果を有
する。
ップの脱落を防止するために、クリップ取付座に嵌合用
凹部を設け、樹脂クリップにこれと嵌合する嵌合用凸部
を設けるとともに、嵌合用凹部内に嵌合用凸部の嵌合操
作を簡単に行なわせるために、樹脂クリップの首部の形
状として、断面略楕円状,長方形状等のように、長辺と
短辺とを設け、長辺寸法>クリップ係止孔の幅寸法>短
辺寸法の関係を成立させることにより、樹脂クリップの
位置決めを簡単に行なわせるようにして、樹脂クリップ
の取付作業性を向上させることができるという効果を有
する。
【図1】本考案によるクリップ取付座の第1実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図2】図1中A矢視図であり、樹脂クリップの構成を
示す側面図。
示す側面図。
【図3】図1中B矢視図であり、樹脂クリップの構成を
示す側面図。
示す側面図。
【図4】図1に示すクリップ取付座に樹脂クリップを装
着した状態を示す断面図。
着した状態を示す断面図。
【図5】図1中V−V線断面に相当するクリップ取付座
の射出成形時の状態を示す断面図。
の射出成形時の状態を示す断面図。
【図6】樹脂クリップの変形例を示す斜視図。
【図7】図6に示す樹脂クリップをクリップ取付座に挿
入する状態を示す平面図。
入する状態を示す平面図。
【図8】本考案によるクリップ取付座の第2実施例を示
すもので、樹脂クリップをクリップ取付座に挿入する状
態を説明する平面図。
すもので、樹脂クリップをクリップ取付座に挿入する状
態を説明する平面図。
【図9】サイドシルパネルにキッキングプレートを取付
けた状態を示す断面図。
けた状態を示す断面図。
【図10】従来のクリップ取付座の構成を示す斜視図。
【図11】従来のクリップ取付座の射出成形時における
金型構造を示す断面図。
金型構造を示す断面図。
10 樹脂製パネル 20 クリップ取付座 21 開口 22 着座プレート 23 クリップ係止孔 24 嵌合用凹部 30 樹脂クリップ 33 首部 35 嵌合用凸部 40 固定側型板 41 可動側型板 42 スライドコア a 長辺寸法(長軸寸法) b 短辺寸法(短軸寸法) c クリップ係止孔の幅寸法
Claims (1)
- 【請求項1】 固定側型板(40)と可動側型板(4
1)との間にスライドコア(42)を設定することによ
り、樹脂製パネル(10)の裏面に一体形成されるエン
ボス状のクリップ取付座(20)において、 前記クリップ取付座(20)の着座プレート(22)に
形成されるクリップ係止孔(23)をU字状に設定する
ことにより、着座プレート(22)の厚みをスライドコ
ア(42)の厚みに付加するとともに、着座プレート
(22)のクリップ係止孔(23)の外方に嵌合用凹部
(24)が形成され、この嵌合用凹部(24)に対応す
る嵌合用凸部(35)が樹脂クリップ(30)に一体形
成され、クリップ取付座(20)のクリップ係止孔(2
3)に挿入する首部(33)が断面楕円形状、あるいは
半楕円形状に設定され、首部(33)の長辺寸法(a)
がクリップ係止孔(23)の幅寸法(c)より大で、首
部(33)の短辺寸法(b)がクリップ係止孔(23)
の幅寸法(c)よりも小さく設定されていることによ
り、樹脂クリップ(30)の挿入時における位置決めが
行なわれるとともに、首部(33)の挿入端面がクリッ
プ(30)挿入時のガイドとなる湾曲面状に設定されて
いることを特徴とするクリップ取付座。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051032U JP2599622Y2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | クリップ取付座 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051032U JP2599622Y2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | クリップ取付座 |
Publications (2)
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---|---|
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Family Applications (1)
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JP1993051032U Expired - Fee Related JP2599622Y2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | クリップ取付座 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN102308680A (zh) * | 2009-02-09 | 2012-01-04 | 富士通株式会社 | 安装部件、遮盖板、框体以及遮盖板的安装方法 |
JP6630100B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2020-01-15 | 株式会社ファルテック | 車両用成形品 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP1993051032U patent/JP2599622Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180013626A (ko) * | 2016-07-29 | 2018-02-07 | 주식회사 서연이화 | 테더클립 결합구조 |
KR101866302B1 (ko) * | 2016-07-29 | 2018-06-12 | 주식회사 서연이화 | 테더클립 결합구조 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
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