JPH11299061A - 樹脂成形品の取付孔構造 - Google Patents

樹脂成形品の取付孔構造

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JPH11299061A
JPH11299061A JP10106470A JP10647098A JPH11299061A JP H11299061 A JPH11299061 A JP H11299061A JP 10106470 A JP10106470 A JP 10106470A JP 10647098 A JP10647098 A JP 10647098A JP H11299061 A JPH11299061 A JP H11299061A
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JP
Japan
Prior art keywords
mounting
mounting hole
molded product
resin molded
opening surface
Prior art date
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Application number
JP10106470A
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English (en)
Inventor
Hisayasu Tsujino
尚保 辻野
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形品の射出成形時における取付孔の形
成をスライド型を用いることなく、しかも成形の容易性
と、取付孔内への取付ねじの挿通作業性等を高めること
ができる樹脂成形品の取付孔構造の提供。 【解決手段】 射出成形される樹脂成形品の取付片26
に形成する取付孔30の一部に、該取付片26の取付座
面27に対して直交する軸線Bを中心とする円弧33で
形成され、その他部は上記取付座面27側に面し、かつ
上記の型抜き方向Aと平行となる第1の開口面31及び
該第1の開口面31と交叉し、かつ上記取付座面27と
は反対面に向って内径が大となる第2の開口面32を形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取付ねじを用い
て、例えば車体等に取付けられる例えばヒューズボック
ス、コネクタ、リレーケース等の樹脂成形品に形成する
取付孔構造であって、特にその樹脂成形品の射出成形時
における取付孔の形成をスライド型を用いることなく、
しかも成形の容易性と、取付孔内への取付ねじの挿通作
業性等を高めることができる樹脂成形品の取付孔構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば車体に設備される複数個
のコネクタを車体に支持させるために使用される従来の
コネクタブラケット(樹脂成形品)を示し、このコネク
タブラケット1は、樹脂の射出成形による樹脂成形品で
あって、例えば3個のコネクタ2を嵌合及び係合支持す
る嵌合部3及び係合支持部4と、このコネクタブラケッ
ト1を車体に取付けるために用いられる取付片5を有
し、さらにその取付片5には車体への取付け時に使用さ
れる取付ボルトを挿通するための取付孔6が穿設されて
いる。
【0003】またこの従来のコネクタブラケット1に形
成されている取付片5の取付座面7の向きは、車体取付
面(図示せず)に対応させてその側面図で示すように、
コネクタブラケット1の垂直面8に対して角度(θ)で
傾斜させており、さらにその取付片5の中央部に穿設さ
れている。上記取付孔6の軸芯は、取付片5の座面7に
対して直交するように形成されているものである。尚9
は、コネクタブラケット1を車体等に位置決めするに用
いられる引掛け部を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような形状の樹脂
製のコネクタブラケット1にあっては、コネクタブラケ
ット1の垂直面8に対して傾斜する取付座面7を有する
取付片5を有し、さらにこの取付座面7に対して直交す
る軸芯を有する取付孔6を形成する構成となっているた
めにその取付孔6は、ブラケット1を射出成形するに用
いられる金型10,11の型抜き方向に対してアンダー
カット部となり、従って上記取付孔6を成形するにはス
ライド型12の併用が必要となり、このスライド型12
を併用することで型費が高くなり経済性が悪くなるとい
う問題点が生じる。
【0005】また上記問題点を解消するための射出成形
手段として図6で示すように、取付片5に形成すべき取
付孔6の形状を、金型10と11との組合せによりアン
ダーカットとならないように設定することも考えられる
が、この場合金型10と11との組合せによる取付孔6
成形キャビティの略下半部が鋭角状のエッジ部13とな
り、このエッジ部13には、樹脂の注入が困難であっ
て、ショートショット(樹脂の充填不足)が生じやす
く、形状及び寸法精度の安定した取付孔6を成形するこ
とが困難であるという問題点があった。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に着目してな
されたもので、アンダーカット部となっている取付孔を
有する樹脂成形品の射出成形時において、スライドピン
を用いることなく成形することができるようにして、射
出成形装置の簡素化と経済性を高めることを第1の目的
とする。
【0007】また本発明では、射出成形手段により成形
される樹脂成形品に形成される取付孔の孔縁がエッジ形
状とならないようにして、その取付孔の樹脂成形時にお
けるショートショットの発生を防止し形状、寸法精度の
安定した取付孔を樹脂成形することを第2の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的及び第2
の目的を達成するために、本発明では、樹脂成形品の一
部に該樹脂成形品を射出成形する成形型の型抜き方向に
対して傾斜する取付片をその樹脂成形品と一体に射出成
形すると共に、該取付片に、取付孔を形成する樹脂成形
品であって、上記取付孔の一部は該取付片の取付座面に
対して直交する軸線を中心とする円弧で形成され、その
他部は上記取付座面側に面し、かつ上記の型抜き方向と
平行となる第1の開口面及び該第1の開口面と交叉し、
かつ上記取付座面とは反対面に向って内径が大となる第
2の開口面を形成してなる樹脂成形品の取付孔構造であ
ることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図1乃至図3に基
いて詳細に説明する。
【0010】21は、射出成形手段により樹脂成形され
た樹脂成形品であって、この樹脂成形品21は、従来例
で説明したコネクタブラケットと略同形状のコネクタブ
ラケットである。従ってこのコネクタブラケット21に
は、3個のコネクタ22を嵌合及び係合支持せしめるた
めの嵌合凹部23及び係合支持部24と、このコネクタ
ブラケット21を車体に取付けるときの位置決めに用い
る位置決め片25と、このコネクタブラケット21を車
体にねじ止めするために用いられる取付片26とが一体
成形されている。
【0011】この取付片26には、取付座面27が形成
されており、この取付座面27の向きは、車体等の取付
面(図示せず)に対応させて、図2の側面図で示すよう
にコネクタブラケット21の垂直面28つまり図3に示
す成形型の型抜き方向Aに対して角度Qで傾斜されてい
る。さらに上記取付片26の略中央部には、そのコネク
タブラケット21を車体にねじ止めするために用いるボ
ルト29を挿通するための取付孔30が形成されている
が、この取付孔30の形成は、コネクタブラケット21
の射出成形時にスライド型を必要とすることなく、しか
もショートショットによる成形不良を生じることがない
形状に設定されている。
【0012】即ちこの取付孔30は、その上半部分が取
付座面27と直交する軸線Bを中心とする円弧33で形
成され、その下半部分は、上記取付座面側に面し、かつ
上記の型抜き方向と平行となる第1の開口面31と、該
第1の開口面と交叉し、かつ上記取付座面とは反対面に
向って内径が大きくなる第2の開口面32が形成され
て、取付孔30が開口されているものである。
【0013】このような形状の取付孔30を射出成形す
る金型は、図3で示すように、一方の金型34には取付
片26を成形すべきキャビティー空間35に張出して、
上記の第2の開口面32を形成する突起部36を有し、
他方の金型37には、上記キャビティー空間35に張出
して、上記の円弧面33及び第1の開口面31を形成す
る突起部38を有している。
【0014】上記構成の金型34,37を用いることに
より、上記第1の開口面31、第2の開口面32及び円
弧面33からなる取付孔30を射出成形することがで
き、また上記取付孔30を射出成形した後の双方の金型
34,37は、互いにA方向でのアンダーカット部を有
せず、そのために双方の金型34,37をA方向に限っ
て型開きすることが容易である。
【0015】なお上記取付孔30の実施形態では、その
取付孔30の下半部に形成せしめた第1の開口面31及
び第2の開口面32を平面的となしているが、特に第2
の開口面32は、円弧面33に対応する曲面となして
も、その取付孔30をスライド型を用いることなく射出
成形することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明よりなる樹脂成形品
の取付孔構造によれば、上記樹脂成形品21と一体に射
出形成する取付片26に開口する取付孔30を、スライ
ド型を用いることなく射出成形することができるので、
金型装置の簡素化と、それに伴なう経済性が高められ
る。また本発明よりなる取付孔30の孔形にあっては、
鋭角となるエッジが形成されないので、樹脂の射出時に
おいてショートショットが生じることがなく、このため
に孔径(孔形)及び寸法の安定した取付孔30を射出成
形することができる。
【0017】また本発明の取付孔30の孔縁の特にボル
ト挿入側孔縁部に、上記取付座面とは反対面に向って内
径が大きくなる第2の開口面32が形成されていること
から、この第2の開口面32の形成により、取付孔30
内に挿通しようとするボルト29を、その取付孔30内
に向けて案内(ガイド)することができ、これにより取
付孔30内へのボルト29の挿通作業性が円滑かつ容易
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなる取付孔構造を設けた樹脂成形品
の実施形態を示した斜視図。
【図2】本実施形態の取付孔を示し、(イ)はその平面
図、(ロ)はその正面図、(ハ)はI−I線断面図。
【図3】本実施形態の取付孔を射出成形するために用い
られる金型の断面説明図。
【図4】従来の取付孔構造を設けた樹脂成形品を示し、
(イ)はその斜視図、(ロ)はその側面図。
【図5】従来の取付孔を示し(イ)はその平面図、
(ロ)はその正面図、(ハ)はII−II線断面図。
【図6】さらに他の従来例である取付孔を示し(イ)は
その平面図、(ロ)はその正面図、(ハ)は III−III
線断面図。
【符号の説明】
21…樹脂成形品 22…コネクタ 23…嵌合凹部 24…係合支持部 25…位置決め片 26…取付片 27…取付座面 28…垂直面 29…ボルト 30…取付孔 31…第1の開口面 32…第2の開口面 33…円弧面 34…一方の金型 35…キャビティー空間 36…突起部 37…他方の金型 38…突起部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形品(21)の一部に該樹脂成形
    品(21)を射出成形する成形型の型抜き方向(A)に
    対して傾斜する取付片(26)をその樹脂成形品(2
    1)と一体に射出成形すると共に、該取付片(26)
    に、取付孔(30)を形成する樹脂成形品であって、上
    記取付孔(30)の一部は該取付片(26)の取付座面
    (27)に対して直交する軸線(B)を中心とする円弧
    (33)で形成され、その他部は上記取付座面(27)
    側に面し、かつ上記の型抜き方向(A)と平行となる第
    1の開口面(31)及び該第1の開口面(31)と交叉
    し、かつ上記取付座面(27)とは反対面に向って内径
    が大となる第2の開口面(32)を形成してなることを
    特徴とする樹脂成形品の取付孔構造。
JP10106470A 1998-04-16 1998-04-16 樹脂成形品の取付孔構造 Pending JPH11299061A (ja)

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JP10106470A JPH11299061A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 樹脂成形品の取付孔構造

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JPH11299061A true JPH11299061A (ja) 1999-10-29

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ID=14434427

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JP10106470A Pending JPH11299061A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 樹脂成形品の取付孔構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200472305Y1 (ko) * 2009-07-31 2014-04-17 한국단자공업 주식회사 표시부를 구비한 사출물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200472305Y1 (ko) * 2009-07-31 2014-04-17 한국단자공업 주식회사 표시부를 구비한 사출물

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