JPH09305306A - 位置入力装置、位置入力処理装置およびその方法 - Google Patents

位置入力装置、位置入力処理装置およびその方法

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JPH09305306A
JPH09305306A JP26960296A JP26960296A JPH09305306A JP H09305306 A JPH09305306 A JP H09305306A JP 26960296 A JP26960296 A JP 26960296A JP 26960296 A JP26960296 A JP 26960296A JP H09305306 A JPH09305306 A JP H09305306A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手元を見ることなく、長時間にわたり効率よ
く入力作業の続けられる位置入力装置、位置入力処理装
置およびその方法を提供する。 【解決手段】 筆記者の保持するペン2aの先端位置に
対応させてカーソルを画像表示面4へ表示する位置入力
処理技術であって、位置入力装置100aによってペン
2aの先端位置の水平位置座標および垂直位置座標を含
む位置情報を生成する。位置入力処理装置3は、水平位
置座標に基づいて、ペン2aの先端位置に対応したモニ
タ4の画像表示面上の位置へカーソルを表示させるとと
もに、垂直位置座標に基づいて、このカーソルに影等を
付けて表示する。したがって、一見して実際のペンの置
かれる空間位置を把握できる。また、全く手元を見ず
に、文字入力等のキーボードから入力し得るあらゆる指
示を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペン等のいわゆる
ポインティング用デバイスを用いた位置入力の処理技術
に係り、特に、ポインティング用デバイスについて、二
次元座標の他に高さに関する座標を入力し、この高さに
対応したカーソル表示を行う入力処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータへ情報を入力するための入
力装置として、いわゆるマウスが標準的に用いられてき
た。マウスを用いれば、操作者は、コンピュータ装置の
CRT上において、アイコン(仮想的に表示されたマー
クのこと)の表示位置にカーソルを移動させ、そのアイ
コンを容易に選択(マウスに備えたボタンをクリック
(押す))できる。しかし、文字や複雑な図形をコンピ
ュータに入力する際には、マウスではあまり細かな動き
を指示し得ない。このため、従来より、紙へ筆記する場
合と同等な感覚で情報を入力できるペン等のポインティ
ング用デバイスを用いた位置入力装置が開発されてき
た。
【0003】かかる位置入力装置は、一般的に筆記者が
把持して文字等を描くためのペン、ペンの先端が接触
し、圧力が加えられた位置を検出するタブレット装置、
および、タブレット装置により検出されたペン先の座標
を表示する表示装置等によって構成される。ペンは、単
にタブレットに対する加圧手段として用いるものや、ペ
ン先から磁気や光を発生するものがある。ペンを加圧手
段として用いる場合、タブレット装置は、ペン先が接触
し加圧された位置を横方向(X軸方向)および縦方向
(Y軸方向)に沿って設けられたセンサで検出し、XY
の座標値に変換する。ペン先から磁気や光を発生するペ
ンを用いる場合には、ペン先から発せられる磁気や光を
タブレット装置に設けられたセンサで検出し、座標値に
変換する。また、実際にコンピュータ等のCRTにペン
先の位置を表示する場合には、タブレット装置によって
生成されたペン先の座標値に対応させたCRT上の位置
へ矢印等のカーソルを表示していた。
【0004】手短に言えば、従来の位置入力装置は、ペ
ン先の二次元的な位置を検出する装置であって、この二
次元的な位置をディスプレイ面(画像表示面)上の座標
に変換し、カーソルを表示する装置であった。また、デ
ィスプレイ面に表示するカーソルも、「矢印」等の平面
的な図形として表示され、ペンがタブレット装置からど
のような高さに位置していても、カーソルの表示形態と
は無関係であった。
【0005】なお、これら従来の位置入力技術として、
例えば特開平5−137846号公報には、電磁誘導
式、光学式、超音波式の各検出方式により平面上の座標
を取得する技術が記載されている。また、特開平6−0
28096号公報には、直接平面に接触することなく二
次元的な座標列を取得する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
位置入力技術では、ディスプレイに表示するカーソルに
より、ペンの実際のタブレット面からの高さを認識させ
ることができないため、以下に述べるような問題点が生
じていた。
【0007】まず第一点として、従来の位置入力技術を
用いたのでは、筆記者の入力作業が頻繁に中断されるた
め、作業上の効率が悪いという欠点があった。すなわ
ち、上述のように、従来の位置入力装置では、筆記者が
ディスプレイを見続けている限り、この筆記者は、自分
の手元のペンの空間位置を認識することができない。そ
のため、一旦ペンをタブレット面から離し別の場所に文
字等を書く場合、筆記者はディスプレイから視線を離
し、次に記載を始める位置へペン先を接触させるまで、
この視線をペンへ移していなければならなかった。この
動作のために作業が中断され、使い勝手が悪くなり、作
業上の効率が悪くなっていたのである。
【0008】第二点として、ディスプレイとタブレット
との間で度々視線を動かさなければならないため、筆記
者が疲労しやすいという欠点もあった。すなわち、ディ
スプレイと筆記者の手元とでは、筆記者の視線の方向が
大きく異なる。したがって、この視線の方向の変化に対
応するため、机の上で紙面に文字を記す通常の姿勢とは
異なった姿勢で入力することが筆記者に要求されていた
のである。
【0009】第三点として、従来の位置入力装置は入力
作業の簡便化を図ったものであったが、キーボードのよ
うに高速にかつ連続的に文字等を入力する機能がなかっ
た。このため、重点的に文字等を入力する場合(文書作
成時)にはキーボード装置を用いる必要があった。つま
り、作業目的に応じて入力装置を変更する必要があった
のである。したがって、異なる入力装置を交互に使用す
る不便さがあり、また、入力装置の入れ替えのため作業
を中断せざる得なかった。
【0010】第四点として、現在、コンピュータに座標
を乳録する手段として使用されている、マウス、トラッ
クボールでは、カーソルを円滑に目標点へ誘導すること
が難しいという問題がある。現状では誘導の軌跡はぎこ
ちなく、滑らかな動きで一度に目標点に到達することは
困難である。訂正を繰り返すために軌跡は折れ線状にな
り、目標点に到達するまで時間がかかる。また精度を上
げるために注意の集中が必要となり、心理的な疲労が増
すことが問題となる。
【0011】上記問題点に鑑み、本発明の課題は、筆記
者が手元を見ることなく、長時間にわたり効率よく入力
作業の続けられる位置入力装置、位置入力処理装置およ
びその方法を提供することである。また、日常の環境と
同等に行動の働きかけと知覚情報の受容ができて、実世
界における指の誘導と同様の速度と精度、及び心理的負
荷を実現できる位置入力装置、位置入力処理装置及びそ
の方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の位置入
力装置は、筆記者の保持するペンの先端位置に対応した
画像表示面の位置へカーソルを表示するための位置入力
処理装置に接続される位置入力装置であって、所定の周
波数の発振波(例えば、超音波(40kHz等)、赤外
線、ミリ波等の周波数の音波、電磁波等)を発する発振
部を備えたペンと、ペンからの発振波を検出し、検出し
た発振波を検出信号として出力する複数のセンサ(超音
波受信器等)を所定の位置に設けたボードと、各センサ
から供給された検出信号と発振波との位相差に基づい
て、所定の平面(ボードに平行な平面等)におけるペン
の先端位置を特定するための平面位置座標およびボード
に垂直な方向におけるペンの先端位置を特定するための
垂直位置座標を演算し、平面位置座標および垂直位置座
標を位置情報として出力する位置演算手段と、を備えて
構成される。
【0013】なお、ペンの先端位置の特定は、検出信号
と発振波との位相差に基づいて各センサからペンまでの
位置を検出し、三角測量技法に基づいて座標を算出する
等の方法を採用するのが好ましい。また、その演算は、
DSP等の高速演算素子によるのが好ましいが、ソフト
ウェアにより演算処理を行ってもよい。
【0014】また、位置演算手段は、ボードに附属した
回路として設ける他に、位置入力処理装置がコンピュー
タ装置である場合には、このコンピュータ装置のカード
スロット等に直接装着するための基板に搭載するもので
あってもよい。
【0015】さらに、隣接して当該位置入力装置を使用
する場合に、一方の発振波が他方のセンサに検出され誤
動作するとも考えられるが、このような場合には、それ
ぞれの位置入力装置の発振波の周波数を異ならせる等の
方法で妨害を排除できる。発振波の周波数が異なれば、
自己の発振器からの発振波の検出信号を電気的なフィル
タ回路等により除去できるからである。
【0016】請求項2に記載の位置入力装置は、ボード
が、所定の周波数の音波を発する発振器を備え、ペンの
発振部は、ボードから発せられた音波の周波数に共振
し、かつ、この周波数に対応した発振波を再びボードへ
向けて発する共振手段(例えば、音叉装置)を備えた請
求項1に記載の位置入力装置である。
【0017】請求項3に記載の位置入力装置は、ペン
が、このペンの先端部分を通る軸上(例えば、ペンの中
心軸)の少なくとも二つの部分に互いに異なる周波数を
有する発振波を発する発振部を備え、位置演算手段は、
異なる周波数に対応した検出信号と発振波との位相差に
基づいて各発振器の位置を特定する発振位置特定手段
と、発振位置特定手段が特定した各々の発振器の位置に
基づいて当該ペンの向き(すなわち、軸の向き)を特定
するとともに、発振器の位置と当該ペンの向きとに基づ
いて当該ペンの先端位置を特定し、位置情報として出力
する先端位置特定手段と、を備えた請求項1に記載の位
置入力装置である。
【0018】つまり、複数の発振器の位置が特定される
と、この複数の発振器の位置関係からペンの軸の向きが
判る。また、この軸上に存在するペンの先端位置が各発
振器からどのようなオフセットを持っているかが予め判
るので、正確なペンの先端位置を計算できるのである。
【0019】請求項4に記載の位置入力装置は、筆記者
の保持するペンの先端位置に対応した画像表示面の位置
へカーソルを表示するための位置入力処理装置に接続さ
れる位置入力装置であって、所定の電圧が印加される先
端電極を備えるペンと、その延在方向が少なくとも一の
方向と平行になるように互いに所定の間隔(数ミリおき
等)をおいて複数の線状電極を所定の平面上(例えば、
ボード面に平行な面)に並べたボードと、線状電極の各
々について、先端電極へ印加される電圧により各線状電
極に生ずる電位を検出し、この検出した各線状電極の電
位の分布に基づいて、線状電極を並べた平面における前
記ペンの先端位置を特定するための平面位置座標および
当該平面に垂直な方向における前記ペンの先端位置を特
定するための垂直位置座標を位置情報として出力する位
置演算手段と、を備えて構成される。
【0020】なお、電位の分布とは、各線状電極の設置
位置に対して各線状電極において検出される電位の分布
の状態をいう。また、一の方向にのみ線状電極を並べた
場合には、一の座標軸上の位置座標(一次元情報)が得
られる。線状電極を二の方向に各々連設し、例えば、電
極が格子状をなすよう並べれば、平面上の位置情報(二
次元情報)が得られる。さらに、ペンの先端電極に印加
される電圧は、直流電圧でもよいが、直流電圧を所定の
周波数で変調を加えたAM(Amplitude Modulation)変
調信号やPAM(Pulse Amplitude Modulation)変調さ
れた信号等であってもよい。変調周波数を位置入力装置
毎に異ならせれば、隣接する入力装置のペンからの電界
をフィルタ等の手段によって除去できるからである。
【0021】請求項5に記載の位置入力装置は、位置演
算手段が、線状電極の並びに対する検出した電位の分布
が極値(正の電位方向の変化であれば極大点)を示した
点に対応させて平面位置座標を特定し、少なくとも二つ
の線状電極の電位に基づいて垂直位置座標を特定する請
求項4に記載の位置入力装置である。
【0022】なお、請求項5および請求項6に記載した
位置入力装置に対し、請求項3に記載した技術的思想を
適用してもよい。すなわち、所定の電位を印加する電極
をペンの先端位置を通る軸上に複数設け、各電極からの
電位を線状電極でそれぞれ検出するのである。この構成
の場合には、いずれの電極からの電位によるものかを識
別させる必要があるため、各電極に対しては異なる変調
周波数で変調した上記のような信号を印加するのが好ま
しい。
【0023】請求項6に記載の位置入力処理装置は、筆
記者の保持するペンの先端位置に対応させてカーソルを
画像表示面へ表示する位置入力処理装置(主としてコン
ピュータ装置等)であって、先端位置の所定の平面上へ
の投射位置を特定するための水平位置座標(二次元座
標)および当該平面に垂直な方向の位置を特定するため
の垂直位置座標(高さの座標)を含む位置情報を外部よ
り入力し、水平位置座標に基づいて、ペンの先端位置に
対応した画像表示面上の位置へカーソルを表示させると
ともに、垂直位置座標に基づいて、このカーソルの表示
形態を変化させたカーソル画像(例えば、高さに応じて
影を付ける等)を生成するカーソル画像生成手段を備え
て構成される。カーソルの形状は、例えばペン、毛筆等
の筆記用具を模擬したものを用いる。表示形態は、ペン
の垂直位置座標、すなわち、高さを直感できるような形
態、例えば、影や立体画法による形態であることが好ま
しい。
【0024】なお、位置情報は、ペン先等の空間位置を
3次元の座標情報として出力するものであれば、請求項
1乃至請求項5に記載した位置入力装置にこだわらな
い。例えば、電磁誘導式の位置入力装置、光学式の位置
入力装置、ラインセンサーを用いる位置入力装置等から
供給されるものであってもよい。すなわち、空間位置を
3次元座標情報として入力できるものであれば入力方式
の種別は問わない。
【0025】請求項7に記載の位置入力処理装置は、カ
ーソル画像生成手段が、カーソルの移動に伴って移動す
る影を表示するものであって、垂直位置座標に基づい
て、このカーソルと影との相対的な表示位置が変化する
カーソル画像を生成する請求項6に記載の位置入力処理
装置である。例えば、実際のペンに平行光線を照射し、
その影ができる様子を模擬した画像を表示する。
【0026】請求項8に記載の位置入力処理装置は、カ
ーソル画像生成手段が、カーソルの移動に伴って移動す
る影を表示するものであって、垂直位置座標に基づい
て、この影の面積が変化するカーソル画像を生成する請
求項6に記載の位置入力処理装置である。例えば、実際
のペンに分散光線(曇空や電灯からの光線)を照射し、
その影ができる様子を模擬した画像を表示する。
【0027】請求項9に記載の位置入力処理装置は、カ
ーソル画像生成手段が、カーソルの移動に伴って移動す
る影を表示するものであって、垂直位置座標に基づい
て、この影の表示濃度が変化するカーソル画像を生成す
る請求項6に記載の位置入力処理装置である。例えば、
実際のペンに分散光線を照射する際に筆記面からの高さ
に応じて影の濃さが変わる様子を模擬した画像を表示す
る。
【0028】請求項10に記載の位置入力処理装置は、
カーソル画像生成手段が、垂直位置座標に基づいて、カ
ーソルの大きさが変化するカーソル画像を生成する請求
項6に記載の位置入力処理装置である。例えば、実際の
ペンに点光源を照射し、大きさが変化する影ができる様
子を模擬した画像を表示する。
【0029】請求項11に記載の位置入力装置は、ペン
が、当該ペンが筆記対象物に当接した際に、この当接に
よる圧力を検出し、検出した圧力に対応する圧力信号を
出力する圧力検出手段をさらに備え、位置演算手段は、
圧力検出手段の供給した圧力信号に基づいた圧力情報を
出力する請求項1に記載の位置入力装置である。
【0030】請求項12に記載の位置入力処理装置は、
カーソル画像生成手段が、さらに外部からペンの当接す
る圧力に対応した圧力情報が供給された場合に、この圧
力情報に対応させてカーソルの表示形態を変化させる請
求項6に記載の位置入力処理装置である。例えば、圧力
の大きさに応じてカーソルの形状、模様、色またはこれ
らの組み合わせを変化させた画像を表示する。
【0031】なお、圧力情報は、請求項11または請求
項12に記載した位置入力装置の他、タブレットに圧力
抵抗膜を装着しペンの圧力を検出する公知の圧力検出技
術を用いた位置入力装置から供給されるものであっても
よい。以下、同様である。
【0032】請求項13に記載の位置入力装置は、ペン
が、筆記者の操作に応じて確認信号を供給するスイッチ
をさらに備えた請求項1に記載の位置入力装置である。
【0033】請求項14に記載の位置入力処理装置は、
実際のキーボードを模擬したキーボード画像を生成する
キーボード画像生成手段と、外部から操作者の確認の位
置を示す確認信号が供給された時に、水平位置座標に基
づいてカーソルが示すキーボード画像におけるキーを特
定し、特定したキーに対応する制御コードを生成するキ
ー特定手段と、をさらに備えた請求項6に記載の位置入
力処理装置である。
【0034】なお、確認信号としては、請求項11に記
載のスイッチから供給されるものの他、請求項11に記
載した装置のような位置入力装置から圧力情報を入力
し、この圧力情報の変化状態(例えば、マウスにおける
「ダブルクリック」のように二度強く圧力を加えた場合
に確認したものと判断)を検出して確認信号に代えるも
のであってもよい。
【0035】請求項15に記載の位置入力処理装置は、
外部からペンの当接する圧力に対応した圧力情報が供給
された場合に、この圧力情報が供給されている際の水平
位置座標の変化を筆記者の筆跡として画像表示面へ表示
する筆跡表示手段をさらに備えた請求項6に記載の位置
入力処理装置である。
【0036】請求項16に記載の位置入力処理装置は、
筆跡表示手段が、圧力情報に対応させて筆跡の太さを変
化させて表示する請求項13に記載の位置入力処理装置
である。例えば、実際の毛筆を紙面に押し付けた際に筆
跡の太さが変化する様子を模擬した画像を表示する。
【0037】請求項17に記載の位置入力処理装置は、
筆跡表示手段が、筆跡を文字コード(ASCIIコー
ド、JISコード等)に変換し、この文字コードに基づ
いた文字を表示する筆跡識別部を備えた請求項13に記
載の位置入力処理装置である。
【0038】請求項18に記載の位置入力処理装置は、
筆跡識別部が、筆跡を変換して得られた文字コードが予
め定められたマーク(‘「’や‘」’等)の文字コード
に等しいものであると判定した場合に、当該マークに相
当する筆跡が指定する範囲に含まれる筆跡を文字コード
に変換する請求項15に記載の位置入力処理装置であ
る。
【0039】請求項19に記載の位置入力処理装置は、
外部から筆記者の確認の意思を示すための確認信号が供
給された場合に、この確認信号が供給された時の垂直位
置座標および水平位置座標に基づいて、立体画法による
図形を描画する描画手段をさらに備えた請求項6に記載
の位置入力処理装置である。立体画法としては、投影図
法、透視図法等物体を立体的に表示できるものであれば
何でもよい。
【0040】請求項20に記載の位置入力処理装置は、
カーソル画像生成手段が、外部よりペンの先端部分の向
いている方向を示す向き情報が供給された場合に、この
向き情報に基づいて表示画像の表示形態を変化させる向
き特定手段を備えた請求項6に記載の位置入力処理装置
である。
【0041】請求項21に記載の位置入力処理方法は、
筆記者の保持するペンの先端位置に対応させてカーソル
を画像表示面へ表示する位置入力処理方法であって、先
端位置の所定の平面上への投射位置を特定するための水
平位置座標および当該平面に垂直な方向の位置を特定す
るための垂直位置座標を含む位置情報を検出する位置情
報検出工程と、水平位置座標に基づいて、ペンの先端位
置に対応した画像表示面上の位置へカーソルを表示させ
るカーソル表示工程と、垂直位置座標に基づいて、この
カーソルの表示形態を変化させる表示形態変化工程と、
を備えて構成される。
【0042】請求項22に記載の位置入力装置は、第1
の座標値及び第2の座標値を発生する第1の入力部と、
第3の座標値を発生する第2の入力部とを備え、三次元
座標を入力するための位置入力装置であって、前記第1
の入力部は、第3の座標軸の方向に移動可能に構成さ
れ、前記第2の入力部は、前記第1の入力部の移動量を
検出する移動量検出手段と、この移動量に対応して前記
第3の座標値を発生する座標発生手段とを備えるもので
ある。
【0043】これら第1乃至第3の座標値は、三次元空
間を記述する座標系上のものであって、例えば、x,
y,z直交座標系上のものである。第1の入力部は平面
座標値を生成するものであって、例えば、公知のトラッ
クボール、ジョイスティック等である。第1の入力部の
移動方向は第1の入力部による平面座標と交差する方向
であればよく、例えば、第1の入力部による座標系が
x,y軸によるものであるとき、第1の入力部の移動方
向はz軸の方向に関するものである。第1の入力部及び
第2の入力部の出力信号は、これら座標軸に関するもの
である。その信号の形式は、座標の値を直接与える絶対
値(アブソリュート)形式の場合も、メモリ等に保持さ
れている座標に対して相対的移動量を与える相対値(イ
ンクリメント)形式の場合も、両方含まれる。
【0044】請求項23に記載の位置入力装置は、前記
第1の入力部の位置を保持する弾性部材を備えるもので
ある。弾性部材は、前記第1の入力部を押したときに適
当な弾力を与えると共に、力を除去したときに所定の位
置に戻すためのものであり、例えば、コイルスプリン
グ、線バネ、板バネ、エアー・オイルを用いたダンパ等
である。
【0045】請求項24に記載の位置入力装置は、前記
移動量検出手段は、前記第1の入力部の移動に伴い回転
するロータリーエンコーダであるものである。ロータリ
ーエンコーダとは、回転に伴うデジタルあるいはアナロ
グの角度信号を出力するものであり、光学式・磁気式の
ものがある。ひとつの装置としてまとまっているものに
限らず、回転部、検出部とが分離しているものでもよ
い。
【0046】請求項25に記載の位置入力装置は、前記
移動量検出手段は、前記第1の入力部の移動に伴い抵抗
値が変化するポテンショメータであるものである。この
ポテンショメーターは回転式のものでも、スライド式の
ものでも、どちらでもよい。
【0047】請求項26に記載の位置入力装置は、第1
の座標値及び第2の座標値を発生する第1の入力部と、
第3の座標値を発生する第2の入力部とを備え、三次元
座標を入力するための位置入力装置であって、前記第1
の入力部は、第3の座標軸に沿って圧力を加えられるよ
うに構成され、前記第2の入力部は、前記第1の入力部
に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力
に対応して前記第3の座標値を発生する座標発生手段と
を備えるものである。
【0048】これら第1乃至第3の座標値は、三次元空
間を記述する座標系上のものであって、例えば、x,
y,z直交座標系上のものである。第1の入力部は平面
座標値を生成するものであって、例えば、公知のトラッ
クボール、ジョイスティック等である。第1の入力部の
移動方向は第1の入力部による平面座標と交差する方向
であればよく、例えば、第1の入力部による座標系が
x,y軸によるものであるとき、第1の入力部の移動方
向はz軸の方向に関するものである。第1の入力部及び
第2の入力部の出力信号は、これら座標軸に関するもの
である。その信号の形式は、座標の値を直接与える絶対
値(アブソリュート)形式の場合も、メモリ等に保持さ
れている座標に対して相対的移動量を与える相対値(イ
ンクリメント)形式の場合も、両方含まれる。
【0049】請求項27に記載の位置入力装置は、前記
第1の入力部の位置を保持する弾性部材を備えるもので
ある。弾性部材は、前記第1の入力部を押したときに適
当な弾力を与えると共に、力を除去したときに所定の位
置に戻すためのものであり、例えば、コイルスプリン
グ、線バネ、板バネ、エアー・オイルを用いたダンパ等
である。
【0050】請求項28に記載の位置入力装置は、前記
移動量検出手段は、前記第1の入力部による圧力の大き
さに対応する電圧値を発生する圧力センサであるもので
ある。
【0051】請求項29に記載の位置入力装置は、前記
移動量検出手段は、前記第1の入力部による圧力の有無
に伴いオン/オフするスイッチであるものである。
【0052】請求項30に記載の位置入力装置は、前記
座標発生手段は、入力信号に基づき前記第3の座標値を
絶対値として発生する絶対値発生手段と、この絶対値を
並列デジタルデータとして出力する並列伝送手段とを備
えるものである。入力信号が絶対座標に対応するもので
あれば、絶対値発生手段は、例えばA/D変換器であ
る。入力信号が相対座標に対応するものであれば、絶対
値発生手段は、例えばカウンタである。
【0053】請求項31に記載の位置入力装置は、前記
座標発生手段は、入力信号に基づき前記第3の座標値を
相対値として発生する相対値発生手段と、この相対値を
直列デジタルデータとして出力する直列伝送手段とを備
えるものである。
【0054】請求項32に記載の位置入力処理装置は、
仮想空間中の三次元座標入力を受けて、この入力座標に
対応する形態のカーソルを画像表示面へ表示する位置入
力処理装置であって、前記仮想空間中の入力座標に設定
されたカーソルを仮想的なスクリーンに投影するカーソ
ル投影手段と、前記カーソル投影手段により投影された
位置に、前記カーソルと前記スクリーンとの距離に応じ
て表示形態を変化させた前記カーソルの画像を生成する
カーソル画像生成手段とを備えるものである。
【0055】カーソルの投影方法としては、ある視点を
中心にカーソルをスクリーンに投影する方法がある。カ
ーソルの表示形態の変化として、例えば、カーソルの大
きさ、色、影、輪郭をぼかす等が考えられる。
【0056】請求項33に記載の位置入力処理装置は、
前記カーソルと前記スクリーンとの距離に応じて前記カ
ーソルの属性を変化させるカーソル属性生成手段を備え
るものである。
【0057】カーソルの属性としては、カーソルの周囲
に大きさを変えつつ描く、円、楕円、矩形等の図形が考
えられる。
【0058】請求項34に記載の位置入力処理装置は、
前記仮想空間中のカーソルの移動状況に基づき、前記ス
クリーン上における前記カーソルの到達予想位置を求め
るとともに、この到達予想位置に所定の画像を生成する
到達予想位置生成手段を備えるものである。
【0059】カーソルの予想位置は、例えば、異なる時
刻の複数のカーソルの位置からカーソルの移動ベクトル
を求め、これとスクリーン平面との交点を求めることに
より得られる。
【0060】請求項35に記載の位置入力処理装置は、
前記カーソルが前記スクリーン上に到達したときに、前
記カーソルの表示形態及び属性を戻すとともに、前記到
達予想位置の画像を消去する消去手段を備えるものであ
る。
【0061】請求項36に記載の位置入力処理方法は、
仮想空間中の三次元座標入力を受けて、この入力座標に
対応する形態のカーソルを画像表示面へ表示する位置入
力処理方法であって、前記仮想空間中の入力座標に設定
されたカーソルを仮想的なスクリーンに投影するカーソ
ル投影ステップと、投影された位置に、前記カーソルと
前記スクリーンとの距離に応じて表示形態を変化させた
前記カーソルの画像を生成するカーソル画像生成ステッ
プと、前記カーソルと前記スクリーンとの距離に応じて
前記カーソルの属性を変化させるカーソル属性生成ステ
ップと、前記仮想空間中のカーソルの移動状況に基づ
き、前記スクリーン上における前記カーソルの到達予想
位置を求めるとともに、この到達予想位置に所定の画像
を生成する到達予想位置生成ステップと、前記カーソル
が前記スクリーン上に到達したときに、前記カーソルの
表示形態及び属性を戻すとともに、前記到達予想位置の
画像を消去する消去ステップとを備えるものである。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して説明する。
【0063】(I)第1形態 本第1形態は、超音波をペンから直接発振し、この超音
波を検出することにより三次元座標を特定する位置入力
装置およびその位置入力処理装置に関する。
【0064】<全体の構成>図1に、本形態の位置入力
装置およびその位置入力処理装置の全体図を示す。図1
に示すように、本発明の位置入力装置100aは、セン
サの設けられたボード1a、発振器の設けられたペン2
aとを備える。位置入力処理装置3は、汎用のコンピュ
ータ装置が本発明を実現するためのプログラムにしたが
って動作することにより実現される。但し、処理速度を
早めるためには、位置入力処理のための演算補助回路
(コ・プロセッサ等)または演算用ハードウェア(DS
Pを含む回路等)を搭載するのが好ましい。コード5
は、ボード100とコンピュータ装置3とを接続し、モ
ニタ4は、位置入力処理装置3で生成された画像データ
を表示する。
【0065】なお、この位置入力装置は、例えば図1に
示したような方向(x方向、y方向およびz方向)に座
標を設定して、位置情報を出力する。
【0066】<位置入力装置の構成>図2(A)に、位
置入力装置100aの斜視図を示す。本形態の位置入力
装置100aは、筆記者が筆記する際の筆記対象面とな
るものであって、超音波を検出するセンサS1〜S3が
コーナーに設けられたボード1a、筆記者が保持し、超
音波の発振器OSC1およびOSC2が先端部および後
尾部に設けられたペン2a、およびセンサS1〜S3か
らの検出信号に基づいて位置情報等をシリアルデータと
して出力するインターフェース回路105(図2には図
示せず。図4参照)を内蔵したインターフェースボック
ス101aを備える。
【0067】ボード1aは、初期設定時において、ペン
の位置合わせに用いる調節ダイヤル102〜104を備
える。インターフェースボックス101aとペン2aと
はコードCで接続される。インターフェースボックス1
01aはコネクタジャックCJ1を備え、ケーブル5の
コネクタプラグCP1が接続される。
【0068】図2(B)に、位置入力装置100aと位
置入力処理装置3との接続方法を示す。位置入力処理装
置3がコンピュータ装置である場合、通常汎用コネクタ
(RS−232C)を備えるため、この汎用コネクタジ
ャックCJ2にコード5のコネクタプラグCP2を接続
する。また、キーボード専用コネクタやマウス専用コネ
クタを備える場合は、これら専用コネクタへ接続しても
よい。但し、インターフェース回路105(図示せず。
図4参照)からの送信フォーマットを接続対象となるコ
ネクタの仕様に適合させる必要がある。なお、キーボー
ド専用コネクタには電源が供給されているものもあるた
め、インターフェース回路用の電源をこのコネクタから
受給してもよい。
【0069】図2(C)は、他の接続方法を示すもので
ある。すなわち、インターフェース回路105をインタ
ーフェースボックス101a内に設けずに、位置入力処
理装置3のカードスロットに装着するアダプタボード1
01b上へ設ける。このような構成にすれば、インター
フェース回路の動作に必要な電源を位置入力処理装置3
から供給することができる。
【0070】いずれの接続方法をとるにせよ、インター
フェースの仕様は、接続する位置入力処理装置(コンピ
ュータ装置)の仕様に適合したものとすればよく、その
機種や仕様を限定するものではない。
【0071】<ペンの詳細な構成>図3(A)に、ペン
2aの構成を説明する斜視図を透視図として示す。グリ
ップ201はペンの本体をなし、コードCを介してイン
ターフェースボックス101aへ接続される。先端部2
02は、グリップ201とは独立して動く構造となって
おり、保持板203に取り付けられたバネ204を介し
て本体へ接続される。このため、先端部202は、筆記
者の筆圧に応じて変位することになる。バネ204は、
この先端部202の変位に対応した力を圧電抵抗素子2
05へ伝達する。圧電抵抗素子205は、バネ204か
ら伝達される力に対応した電圧を圧力信号として出力す
る。つまり、筆記者の筆圧に比例して変化する電圧が出
力される。スイッチ206は、筆記者が押下したか否か
の確認信号SCを出力する。先端部202の先端には発
振器OSC1が、グリップ201の後尾部には発振器O
SC2が設けられる。各発振器は所定の周波数(例え
ば、40kHzの超音波)の超音波を発生する。なお、こ
の周波数としては、3つのセンサに認識させることので
きる波長を発するものであれば、赤外線、ミリ波等他の
周波数を有するものであってもよい。
【0072】図3(B)に、ペンの他の変形例を説明す
る断面図を示す。本変形例のペン2bは、先端部を設け
る代わりにペン軸207を備える。ペン軸207はバネ
204を介して圧電抵抗素子205に接続される。ペン
2bは、ペン軸207のみが出入りする構造となってい
る。ペン軸207の変位に応じた電圧が出力される点は
同様である。なお、ペン軸207と発振器OSC1およ
びOSC2は、同一軸(例えば、ペンの幾何学的な中心
軸)上に位置させる。
【0073】<インターフェース回路の構成>図4に、
インターフェース回路105のブロック図を示す。アン
プ110〜112は、各センサS1〜S3の検出した検
出信号D1〜D3を増幅する。発振回路119は、周波
数f1の発振信号Sf1を発振器OSC1および各変調
分離回路113〜115へ供給する。同様に発振回路1
20は、周波数f2の発振信号Sf2を発振器OSC2
および各変調分離回路113〜115へ供給する。
【0074】変調分離回路113〜115は、発振信号
Sf1とSf2とを変調波とし検出信号をそれぞれ変調
する。一般に、発振波を用いて検出信号を変調すると、
発振波の2倍の周波数成分と、原信号および検出信号間
の位相差成分とが生成される。この変調信号を低域通過
フィルタに通せば、両信号の位相差成分のみが取り出せ
る。位相差成分はすなわち発振器からセンサまでの距離
に対応して変化するものである。したがって、各変調分
離回路113〜115から発振位置特定回路116へ供
給される位相差信号L1は、発振器OSC1の位置を特
定するのに必要な情報であり、同様に、発振位置特定回
路117へ供給される位相差信号L2は、発振器OSC
2の位置を特定するのに必要な情報である。
【0075】発振位置特定回路116は、位相差信号L
1および発振信号Sf1に基づいて発振器OSC1の空
間位置P1を特定する。発振位置特定回路117は、位
相差信号L2および発振信号Sf2に基づいて発振器O
SC2の空間位置P2を特定する。
【0076】先端位置特定回路118は、二つの発振器
の空間位置P1およびP2に基づいて、ペン2aの向き
を特定し、方向情報SDを出力するとともに、ペン2a
の先端位置を特定し、先端位置を示す位置情報STを出
力する。
【0077】アンプ121はペン2aのスイッチ206
からの確認信号SCを増幅し、アンプ122は圧電抵抗
素子205からの圧力信号を増幅する。A/D変換器1
23は、圧力信号をA/D変換し、デジタルの圧力情報
SPを出力する。送信回路124は、位置情報ST、方
向情報SD、確認信号SCおよび圧力情報SPをシリア
ルデータ形式で位置入力処理装置3へ転送する。位置入
力装置100aは、ペン先端位置等の演算を周期的(数
100ms〜数10ms毎、位置入力処理装置のサンプ
ルタイミングに合わせる)に行い、その情報を位置入力
処理装置3へ転送する。
【0078】なお、隣接して位置入力装置100aを設
置する場合には、互いの発振波の影響を排除すべく、各
位置入力装置の発振信号の発振周波数を異ならせるのが
好ましい。
【0079】<ペン位置特定の原理>図5は、ペンの位
置特定の原理説明図である。発振位置特定回路116に
供給される3つのセンサに関する位相差信号L1は、各
センサS1〜S3から発振器OSC1までの距離l1
1、l21およびl31に対応した位相差成分を含む。
また、当該特定回路は、基準となる発振信号Sf1を入
力するので、発振波の超音波の波長が判る。したがっ
て、位相差信号のレベルを波長に基づいて定めた係数に
基づいて、距離そのものが判る。一方、センサ間の距離
は定まっているので、各センサの位置と特定した距離と
に基づく連立方程式が立てられる。この連立方程式を解
けば、発振器OSC1の空間位置(座標)P1を計算で
きる。同様にして、発振器OSC2についても、発振位
置特定回路117が位相差信号L2に基づいて距離l1
2、l22およびl32を求め、空間位置(座標)P2
を計算する。
【0080】二つの発振器の空間位置が定まると、両空
間位置からペンの向き(ベクトル)が定まる。また、発
振器OSC1からペン2aまでの距離(オフセット)d
は固定値なので、発振器の空間位置とペンの向きとが定
まれば、ペンの最先端の位置PTを求めることができ
る。この計算を先端位置特定回路118が行っている。
位置情報PTには、XY座標を示す水平位置座標とZ座
標を示す垂直位置座標を含む。
【0081】<位置入力処理装置の動作の概要>次に、
位置入力処理装置3の動作を説明する。図6に、位置入
力処理装置のメイン処理のフローチャートを示す。位置
入力装置100aから転送される位置情報ST等は、位
置入力処理装置3に備えられたインターフェース回路に
て受信される。本処理を行わせるためのプログラムにし
たがって、位置入力処理装置3のCPUは、受信した位
置情報等のデータの内容を随時読出す。
【0082】ステップS1にて、画像データ更新のため
の同期期間を待つ。同期期間になると(ステップS1;
YES)、位置入力装置100aから転送された水平位
置座標を入力する(ステップS2)。位置入力処理装置
3は、モニタ4のディスプレイ上に表示すべき表示座標
を特定する(ステップS3)。この表示座標は、例え
ば、640ドット×400ドットのディスプレイを用い
る場合には、(x,y)=(300、180)というよ
うに、画素を特定する座標である。
【0083】次いで位置入力処理装置3は、垂直位置座
標、圧力情報SPを入力する(ステップS4、S5)。
そしてカーソル表示処理(Sub1;後述)を行い、デ
ィスプレイD上にカーソルを表示する。このとき、例え
ばディスプレイDには図18(A)に示すような画像を
表示する。ステップS6において、所定の条件である場
合(YES)には確認フラグを立てる(ステップS
7)。ここで「所定の条件」とは、筆記者により確認信
号SCの入力があったこと、圧力情報SPの変化の様子
が筆記者の「確認」の意思表示を示していること(例え
ば、マウスの「ダブルクリック」をするときのように、
ペン2aの先端部を押し付けた場合、またはペン2aの
スイッチ206を押した場合)等の条件をいう。
【0084】位置入力処理装置は、筆記者がディスプレ
イDを見ながら「メニュー」バーを押すと、同図(B)
のようなメインメニューバーを表示し、筆記者の選択に
より文字モード(ステップS8)、キーボードモード
(ステップS9)、図形モード(ステップS10)およ
び絵画モード(ステップS11)の諸処理を行う。それ
ぞれのモードにおいて、サブメニューを指定することに
より、表1に示すような諸設定が行えるものとする。
【0085】
【表1】
【0086】<カーソル表示処理>本処理の前提として
カーソルの指定がなされているものとする。例えば、筆
記者は、図18(B)に例示する「カーソル」バーを選
択し、カーソルの表示内容についての設定をする。設定
内容は、カーソルに影を付けるか否か、影の種別、カー
ソル形状を圧力に対して変化させるか等の表示形態に関
するものである。
【0087】図7に、カーソル表示処理のサブルーチン
Sub1のフローチャートを示す。平行光線による影表
示が指定された場合(ステップS100;YES)平行
光線によるカーソル表示を行う(ステップS101)。
本発明では、ペン等の筆記用具をモデルとしたカーソル
を表示する。実際のペンに平行光線を照射すると、図1
2(A)に示すように、ペンのはっきりした影が用紙上
に投影される。この様子をディスプレイD上に模写す
る。すなわち、同図(B)に示すように、入力処理装置
3はペン2a自体を示すカーソルCU1とその影SH1
とを表示する。カーソルCU1とその影SH1との距離
は、ペン2aのボード1aからの高さ(Z座標)に対応
する。両者は、ステップS3で特定した表示座標を中心
とした対称的な位置に表示され、一方が表示座標から遠
ざかると他方も遠ざかり、一方が表示座標に近づくと他
方も近づく。ペン2aがボード1a上に当接すると、カ
ーソルCU1と影SH1とが表示座標の位置で接する。
以上の表示は、ペンを持って用紙に筆記する際に、筆記
者が実際に視覚的に認識する光景をディスプレイD上に
再現したものとなる。
【0088】分散光線による影表示が指定された場合
(ステップS102;YES)分散光線によるカーソル
表示を行う。図13(A)に示すように、実際のペンに
分散光線を照射すると、ぼんやりとした輪郭の曖昧な影
が用紙上に投影される。影の大きさ(面積)は、用紙か
らのペンの高さに応じて変化する。この様子をディスプ
レイD上に模写し、同図(B)に示すように、ペン2a
自体を示すカーソルCU2とその影SH2とを表示す
る。ペン2aの高さ(Z座標)を変化してもカーソルC
U2の表示位置は変化しないが、影SH2の面積がカー
ソル表示座標を中心として増減する。ペン2aがボード
1a上に当接すると、影SH2がカーソルCU2と同化
し殆ど認識できなくなる。この表示においても。筆記者
が実際に視覚的に認識する光景をディスプレイ上に再現
している。
【0089】なお、影の表示濃度を変更したい場合(ス
テップS104;YES)垂直位置座標に応じて影の濃
度を変化させてもよい(ステップS105)。分散光線
による影は、ペンが用紙から離れる程薄く、用紙に近づ
く程濃くなる。図14(A)に示すように、これを模擬
し、垂直位置座標の大小に対応して濃度(色や輝度)や
大きさが変化する影SH3を表示する。
【0090】また、カーソルは、ペンに限らず、その他
の形態へ変更してもよい(ステップS106;YES、
S107)。例えば、同図(A)のように、カーソルC
U3を丸い点として表示してもよい。このとき、位置入
力装置100aから圧力情報SPが供給された場合であ
れば、圧力情報の大小に応じてカーソルCU3の丸い点
の形状(面積)を変化させてもよい。さらに、カーソル
およびその影という表示形態ではなく、同図(B)に示
すように、二つの矢印が向かい合ったカーソルCU4を
表示してもよい。このときは、両カーソルの間の距離を
垂直位置座標に対応させて変化させる。
【0091】<文字モードの処理>文字入力には、通常
のワードプロセッサのように、任意の大きさの用紙上で
文書を作成する通常モードと、領収書、入力シート等の
ように形式の予め定められた帳票において文字を入力す
る帳票モードとがある。
【0092】図18(B)に示すメニュバーから「文
字」バーが選択されると(図6ステップS8;YE
S)、位置入力処理装置3は文字モード処理のサブルー
チンSub2を処理する。筆記者が「帳票」バーを選択
すると(図18(B)、図8ステップS200;帳票)
帳票が選択される。筆記者は「帳票」の種類の選択をす
る(ステップS202)。筆記者が「通常」バーを選択
すると(図18(B)、図8ステップS200;通常)
通常モードが選択される。筆記者は用紙の選択をする
(ステップS201)。
【0093】筆記者が「手書きモード」を選択すると
(ステップS203;YES)、筆記用具の選択を行う
ことができる(ステップS205)。筆記用具は、大き
く分けて通常のペンと毛筆とを選べる(表1参照)。実
際の手書き入力処理はサブルーチンSub6において行
われる。手書き入力処理を終了したい場合(ステップS
206;YES)は最後にファイル処理を行って(ステ
ップS207)、メインルーチンに復帰する。手書き入
力でなく、キーボードモード処理Sub3を選択した場
合(ステップS203;NO)も同様である。
【0094】<手書き入力処理>ここでいう手書き入力
とは、すなわち、筆記者の筆跡を直接取得することをい
う。手書き入力には、ペンを模擬したペン入力モード
と、毛筆を模擬した毛筆入力モードとがある。
【0095】ペン入力モードは、筆記用具としてペンが
選ばれているときに起動され、圧力情報SPに応じた太
さで筆跡を記すことが可能である。例えば、筆記者がペ
ン2aを軽く押さえると軽い筆圧が圧力情報SPとして
入力される。このとき、位置入力処理装置3はディスプ
レイに細いペン先のカーソルCU5を表示し、細い筆跡
を表示する(図15(A))。また、ペン2aを強く押
さえると圧力情報SPの示す筆圧が高くなり、ディスプ
レイに太いペン先のカーソルCU6を表示することにな
る(同図(B))。
【0096】毛筆入力モードは、筆記者がメニュー画面
より「フデ」バーを選択することにより起動される(図
19(A))。このモードにより、筆記者は毛筆を用い
ているような筆跡を記すことが可能である。毛筆入力モ
ードの場合もペン入力のときと同様の筆跡の変更が行わ
れる。すなわち、軽い筆圧のときは筆先が接触したよう
な筆の形状のカーソルCU7が表示され(図16
(A))、強い筆圧のときは筆先が押し付けられたよう
な筆の形状のカーソルCU8が表示される(同図
(B))。このカーソルにより記される筆跡の太さも筆
圧に対応した太さとなる。毛筆入力を用いれば、図19
(B)のように毛筆のような筆跡を記すことが可能であ
る。すなわち、圧力情報SPと方向情報SDに基づい
て、表示するカーソルCU9の向きと筆跡の形状を変化
させる。
【0097】なお、いずれの入力モードであっても、ツ
ールとして「消しゴム」機能を用いることで、記した筆
跡を消去することが可能である。「消しゴム」バーを選
択することで、カーソル形状を消しゴムCU10に変
え、筆跡を消すのである(図19(C))。
【0098】さて、手書き入力処理は、例えば、帳票モ
ードであれば、選択した帳票上の入力したい欄にカーソ
ルを移動させ、確認信号を入力(スイッチ206を押
す)することで起動できる(図18(C))。
【0099】図9に、手書き入力処理のフローチャート
を示す。まず、ステップS600〜S603のループで
は、筆記者がボード1aの上に記したペン2aの水平位
置座標が、時系列データとして内部メモリへ蓄積され
る。同時にディスプレイ上へその筆跡のまま表示される
(図20(A))。圧力情報SPが全く入力されていな
い場合は筆記状態でないと判断すればよい。筆跡入力を
終了するとき(図9のステップS603;YES)筆記
者は「確認(OK)」バーをカーソルで選択する(図2
0(B))。選択後、時系列データに基づいて筆跡の方
向性の判定が行われ、筆跡の特徴部分が抽出される(ス
テップS604)。
【0100】帳票モードであれば(ステップS605;
帳票)、筆跡の示す特徴が文字コードの示す文字のうち
いずれの文字を示すのかを判定する文字認識が行われる
(ステップS609)。次いでロジカルチェック処理と
AI処理が行われ(ステップS610)、この欄に入力
されることのないキャラクタが排除され、認識できた文
字の優先順位判定が行われる。認識した文字は、帳票の
所定の欄(図20(B))に示され、確認がなされなけ
れば(ステップS611;NO)修正作業が行われる
(ステップS612)。これら一連の処理が認識をすべ
て終了するまで(ステップS613;YES)続けられ
る。以上の機能は、認識すべき文字が漢字であっても同
様に行うことができる(図20(C))。
【0101】また、通常モード(ステップS605;通
常)では、筆跡入力作業の中で、筆記者が特定用途に割
り付けたマークを記すと、自動的に文字認識機能が起動
される。すなわち、筆記者が、手書きで文字を入力しな
がら、特定のフォントで文字を記したい部分をマークで
囲めば、囲んだ部分のみをフォントで記すことができ
る。例えば、マークを‘「’および‘」’に割り付けた
場合、ステップS604において、抽出された特徴より
文字が‘「’であるか‘」’であるかを検査する。いず
れかの文字であった場合(YES)、さらに以前
に‘「’が認識されているか否かが検査される(ステッ
プS607)。文字が‘「’であり、以前に‘「’が抽
出されていない場合(NO)は、‘「’が抽出された事
実のみを記憶する。文字‘」’が抽出され、以前
に‘「’があった場合(ステップS606、607;Y
ES)、すなわち、かぎかっこで囲まれた場合、‘「’
と‘」’とで囲まれた範囲を抽出し(ステップS60
8)、抽出した範囲の文字認識を行う(ステップS60
9〜S611)。
【0102】例えば、通常モードにおいて、筆記者が特
定の領域を文字認識させ、文字コードによるフォントで
表示したい場合、図21(A)の位置1において‘「’
を記す。次いで、認識させたい文字を記入後、同図
(B)の位置3に示すように‘」’で囲む(閉じる)
と、両マークk1およびk2で囲まれた範囲に文字認識
機能が働く。さらに文字認識した範囲にかな漢字変換を
施したい場合は、同図(C)に示すように、「変換」バ
ーを押す。以上の処理により、手書きの筆跡と文字コー
ドによるフォントとを混在させた表示、印刷が行える。
【0103】なお、文字モードでは随時修正、削除等の
訂正が行える。例えば、文字の挿入をしたい場合、図2
2(A)に示すように、挿入箇所にカーソルで挿入マー
クを記す。すると、同図(B)のように、挿入すべき文
字を記入する欄が表示され、同図(C)のように、「確
認」バーを押せば挿入マークを記した位置に、新しい文
字が文字認識され文字コードに変換された上で挿入され
る。
【0104】また、文字の削除を行う場合、図23
(A)に示すように、一部消去か否かを指示した後(位
置1)、削除したい文字の存在する欄をカーソルで示す
(位置2)。すると、その欄が拡大表示されるので、削
除したい文字(位置3と4)をカーソルで指示する。同
図(B)のように、確認の表示がされ、「確認」バーを
押下すれば、文字が削除される。キーボードモード(後
述)において文字を削除する場合には、同図(C)のよ
うに、バックスペースキー(BS)、デリートキー(D
EL)をカーソルで選択し該当文字の削除を行う。
【0105】<キーボードモード処理>本形態では、手
書きによる文字入力に代わり、模擬的に表示したキーボ
ードから入力を行うこともできる。キーボードモード
は、いずれの処理モードからでも起動できる。例えば、
メインメニューにおいても(図18(A)等、図6のス
テップS9;YES)、文字モードにおいても(図24
(A)、図8のステップS203;NO)、「キーボー
ド」バーを選択することによって選択できる。図10
に、キーボードモードのフローチャートを示す。
【0106】キーボードモードが選択されると(Sub
3、図24(A))、キーボードを模擬した画像が表示
される(図10のステップS300、同図(B))。次
いで実際のキーボードを操作するが如く、筆記者はキー
ボードの画像上のキー上にカーソルを移動し、確認信号
を送る(ステップS301;YES、図24(C))。
位置入力処理装置3は、確認フラグを認識した時のカー
ソルの位置(同図(C)位置1〜3)に表示していたキ
ーの種類を特定し(ステップS302)、カーソルの示
していたキーに割り付けられた制御コードをセットする
(ステップS303)。これにより、文字キーを選択す
れば文字が、制御キーを選択すればそのキーに対応する
制御コードが生成される。「終了」を示すキーをエスケ
ープキー等に割り付けた場合、この制御コードが認識さ
れれば(ステップS304;YES)キーボードモード
を解除する(ステップS305)。
【0107】なお、通常のキーボードでは、複数のキー
を同時に押した場合に別の機能を装置に指示する、いわ
ゆる「同時押し」が設定されていることが多い。この同
時押しに対応すべく、本形態では、例えば、図25
(A)に示すように、「同時押し」バーを選択する。す
ると、同図(B)に示す入力欄が表示されるので、同時
押しをすべきキーを‘+’で繋ぎながら選択する。操作
を簡単にするため、いずれかのキーに同時押しを割り付
けるのであれば、同図(C)に示すように、選択した同
時押しの内容を、任意のキーに割り付けるマクロ登録機
能を利用すればよい。
【0108】<図形モード処理>本発明に特徴的な立体
図形の入力を図11のフローチャートを参照しながら説
明する。図形モードは、例えば、図18(B)に示すメ
インメニューバーより「図形」バーを選択することで起
動できる。図形モードが起動されると、例えば、図26
(A)に示すような図形選択メニューが表示される。
【0109】従来通りの二次元的な図形を描くときは
(ステップS400;NO)、公知の平面図形の作図方
法を用いて平面図形を作画する(ステップS401)。
立体図形を描く場合(ステップS400;YES)、立
体図形を観察する視点の位置の変更を指示できる(ステ
ップS402;YES)。この視点を変更すると、立体
図形を視野変換する際に新しく取得した視点から視野変
換が行われる(ステップS403)。
【0110】例えば、立体図形として円錐を描く場合、
図26(B)に示すように、筆記者はペン2aを持って
ボード1a上で円錐の中心点P1、低面の円周上の位置
P2をポイントし、確認信号を送る(ステップS40
4)。このとき、ディスプレイD上には設定した視点か
ら見た低面が破線で示される(P1’、P2’)。次い
で、ペン2aをボード1aから離すと、実際のペン2a
の先端位置が変化するのに応じて、ディスプレイD上に
表示されるカーソルCU11が移動する。このときその
カーソルの先端の表示位置P3’から、円錐の図形が破
線で示され表示される。筆記者は、この図形を見なが
ら、適当だと思う頂点の位置P3で確認信号を送る(ス
テップS405)。位置入力処理装置3は、筆記者に入
力が適当であるか否かの確認表示をし、不適当であると
筆記者が指示した場合は、再び立体図形の入力を行う
(ステップS406;NO)。適当であると筆記者が指
示した場合は(ステップS406;YES)、図26
(C)に実線で示すような立体図形の描画処理が行われ
る(ステップS407)。描画された立体図形の座標
は、内部メモリに格納される。立体図形を観察する視点
を変更すると、異なる角度から観察した立体図形が表示
できる。また、立体的な建物を描くように、ボード1a
からペン2aを離した状態で、直線、長方形等を組み合
わせることにより、複雑な立体図形を入力することもで
きる。
【0111】また、従来のコンピュータのウインドウ表
示において用いられているアイコンやウインドウに対す
る操作方法は、そのまま本形態に適用できる。例えば、
従来、任意のウインドウのコーナーにマウスを持ってき
てマウスボタンを押しながらマウスを移動させると
(「ドラッグ」)、ウインドウ表示の大きさを任意に拡
大・縮小させることが可能である。また、ウインドウの
タイトルバーの位置にマウスを持ってきてマウスをドラ
ッグさせると、ウインドウ表示の移動が可能である。こ
れらの操作を立体図形に適用すればよい。すなわち、上
記のような手順で描画した立体図形のいずれかの頂点に
ペン2aの先端を当ててスイッチ206を押し、マウス
で言う「ドラッグ」と同じ要領で任意の方向にペン2a
を引くと、描画した立体画像を変形させることができ
る。例えば、上記した円錐の頂点をドラッグさせて、ペ
ン2aを上方に引くことにより円錐の高さを高くするこ
とができる。また、横方向に引くことにより、円錐を変
形させることができる。また、立体図形のいずれかの辺
をドラッグさせることにより、その辺を自由に変形させ
ることもできる。さらに、立体図形の内部の任意の位置
でスイッチを押しドラッグすれば、立体図形全体を移動
させることもできる。
【0112】なお、これらの立体図形の修正や加工処理
では、ディスプレイ上に仮想的に表示し、実際には存在
しない立体画像とペンとの空間的な位置関係をどのよう
に認識するかが問題となる。この解決のために、立体画
像の表面にはペンの影が投影され、実際の立体図形の近
傍にペンを移動させたときに得られるのと同様の光景を
ディスプレイ上で模擬することが考えられる。また、立
体図形に模様やメッシュ、そのた色彩等のいわゆるテク
スチャを描画し、仮想空間内のペンが立体図形の表面の
手前にあるときにペンを表示し、向こう側にあるときに
はペンの表示を行わないことも考えられる。この場合、
筆記者は、ペンが立体図形を「突き抜けた」か否かで立
体図形の空間位置を認識することになる。
【0113】<その他の機能>例えば、図18(B)の
メインメニューから「絵画」バーを選択すると、絵画モ
ードを起動できる。絵画モードを起動すれば、例えば、
図27に示すような画像を表示できる。複数の絵の具の
色を選択し、その中間色を生成したり、生成した中間色
にさらに別の絵の具を加えたりが行える。
【0114】<本形態の利点>本第1形態の利点は、以
下に掲げる各点である。
【0115】(a) カーソルが影や立体画法で描画され
るので、実際のボードとペンとの位置関係をディスプレ
イを見るだけで認識できる。したがって、ボードに視線
を移す必要がなくなるため、作業上の効率と筆記者に対
する負担が少なくなる。特に、影の形態を自由に選択で
きるので、筆記者の興味を喚起しうるカーソル表示を選
択できる。
【0116】(b) 実際のペンの向きに対応させてその
向きが変化するカーソルをディスプレイに表示するの
で、筆記者は手元のペンを見ずに正しい方向に文字、線
を描くことができる。
【0117】(c) 筆圧およびペンの向きに基づいて、
筆記者の筆圧に応じた太さと形状で文字を書くことがで
きる。
【0118】(d) 文字認識を行うので、手書きの筆跡
を記録する他、手書きの中の一部の領域のみを文字認識
させ、フォント文字等に置き換えて表示することができ
る。
【0119】(e) 帳票の選択、欄の指示、文字入力が
すべてペンのみで行えるので、筆記者は入力用デバイス
を入れ換えるために作業を中断するということなく、効
率的に帳票入力が続けられる。
【0120】(f) キーボードを随時ディスプレイに表
示し、このキーボードを用いた入力操作をペンのみで行
えるので、特殊キー等、従来キーボードでしか指示し得
なかった入力内容もペンのみで指示できる。
【0121】(g) 本形態では、ボード面から離れた空
間の位置を指定して図形を描くことができる。このた
め、平面図、側面図、背面図、俯瞰図等、従来複数の図
面を入力してコンピュータに認識させていた立体図形
を、立体の各部の位置を指定することにより、実際の模
型を手元で作るような感覚で短時間に入力することがで
きる。
【0122】(II)第2形態 本発明の実施の第2形態は、位置入力装置の他の構成に
関する。図17に、本第2形態の位置入力装置100b
の斜視図を示す。本形態の位置入力装置は、機能的には
上述した第1形態と同一である。
【0123】本形態のボード1bには、発振器OSC3
およびOSC4が備えられている。この発振器は、第1
形態においてペン2aに備えた発振器OSC1およびO
SC2にそのまま対応するものである。OSC3は、周
波数f1の超音波を発する。OSC4は、周波数f2の
超音波を発する。一方、本形態のペン2cには、発振器
の代わりに音叉装置M1およびM2が備えられている。
音叉装置が備えられるペン上の位置は、第1実施例に準
ずる。音叉装置M1は、周波数f1の超音波に反応し、
この同じ周波数の超音波をボード1bへ向けて放射す
る。音叉装置M2は、周波数f2の超音波に反応し、周
波数f2の超音波をボードへ向けて放射する。これら備
えるインターフェースボックス101cを有する。その
他の構成は、第1形態と同様である。
【0124】したがって、各センサS1〜S3から見れ
ば、周波数f1の超音波が音叉装置M1の位置から放射
され、周波数f2の超音波が音叉装置M2の位置から放
射されていることと等価となり、第1形態と同じ動作が
期待できる。
【0125】本第2形態によれば、ペンには発振器を駆
動するための電源が必要なくなる。よって、圧力情報と
確認信号を位置入力処理装置3に転送する必要がなけれ
ば、ペン2cを結線するコードが不要になる。
【0126】(III)第3形態 本発明の実施の第3形態は、位置入力装置の他の構成に
関する。図28に、本第2形態の位置入力装置100c
の構成図を示す。本形態の位置入力装置100cは、ボ
ード1c、インターフェースボックス101dおよびペ
ン2cとを備える。
【0127】ボード1cは、電界を用いて三次元座標を
特定するため、ボード面上に格子状に線状電極を並べ
る。線状電極は、導線を例えば数ミリメートル間隔で絶
縁体で覆ったボード面上またはボードの内部に並べたも
のである。X軸センサX1〜X10は、ボード1cのX
軸方向(横方向)の座標およびZ軸方向(高さ方向)の
座標を検出するための線状電極である。Y軸センサY1
〜Y8は、ボード1cのY軸方向の(縦方向)の座標お
よびZ軸方向(高さ方向)の座標を検出するための線状
電極である。
【0128】インターフェースボックス101dは、線
状電極からの検出信号DX、DYに基づいてボード平面
状の平面位置座標(X−Y座標)およびボードと垂直な
方向の垂直位置座標(Z座標)を特定する。また、イン
ターフェースボックス101dは、基準電位(例えば接
地電位)から所定の電位を電圧信号SVとしてペン2c
へ供給する。好ましくは、電圧信号SVは、一定電位を
有する直流電圧を所定の周波数の変調波で変調する。変
調方式は、AM変調であってもPAM変調であってもよ
い。これら変調方法を行えば、電圧信号SVは振幅が一
定レベルの発振波となる。
【0129】ペン2cは、先端部210を有する先端電
極211、先端電極211に係止された圧電抵抗素子2
12および圧電抵抗素子212とペン2cの本体214
との間に改装されるバネ213を備える。ペン2cは、
コードCを介してインターフェースボックス101dに
接続され、インターフェースボックス101dから電圧
信号SVが先端電極211へ印加される。
【0130】次に、本形態の位置入力装置100cの動
作を図29および図30を参照して説明する。一般に、
ある電荷が与えられると、その電荷からの距離に対応し
て電位が同じ点を通る等電位面が形成される。例えば、
点電荷qが与えられたとき、無限遠の電位V=0とする
と、空間の点電荷qから距離rの点の電位Vは、 V=q/4πε0r (ε0は誘電率) で与えられ、距離rと電位Vとは反比例の関係にある。
つまり、ペン2cの先端部210に所定の電圧が印加さ
れると、図29に示すように、等電位面が先端部210
を中心とする同心円状に広がる。線状電極で検出される
電位は、点電荷との距離が最も近い点、すなわち点電荷
の検出平面への投射点である。よって、ペン2cの先端
部210から生じる等電位面において、各線状電極の電
位が最も高かったX軸センサとY軸センサを特定すれ
ば、ペン2cの先端部210のボード平面への投射点の
座標、平面位置座標を取得することができる。これは、
線状電極の設置位置と検出電位の分布の関係においてそ
の極大点を求めることを意味する。インターフェースボ
ックス101dは、各線状電極の検出信号DX、DYを
比較することにより電位分布の極大点を特定し平面位置
座標を求める。
【0131】次いでインターフェースボックス101d
は、この平面位置座標に基づいて高さ、すなわち垂直位
置座標(Z座標)を特定する。ペン2cの先端部210
が高さzが比較的高い場合、その電位分布は例えば図3
0(A)のようになる。一方、高さzが比較的低い場合
には、その電位分布は同図(B)のようになる。ここ
で、極大値を示した電圧VPの半分の電圧VP/2をし
きい値として、このしきい値以上の電位を示す領域の幅
を比べると、同図(A)(B)のΔW1とΔW2のよう
に異なる。したがって、この幅を高さzの変化に対応さ
せて計算したテーブルを用いれば、インターフェースボ
ックス101dは、高さzを特定することができる。
【0132】また、先端部210のボード平面への投射
点の座標をaとすると、点aでは距離rがすなわち高さ
zになるので、高さzは上式より、 z=r=q/4πε0V で与えられる。先端部210のボード平面への投射点a
の座標は、平面位置座標に他ならないので、電位分布の
極大点におけるX座標またはY座標における電位を参照
すれば、高さzが求められる。但し、この方法を用いる
場合は、先端部210の電位が常に一定であり、電界も
安定していることを条件とする。
【0133】上述したように本第3形態によれば、電界
を用いる方法によっても、3次元座標を計算することが
できる。
【0134】<その他の変形例>上記実施の形態では、
位置入力装置として、超音波を用いたもの、および電界
を利用したものを用いていたが、他の検出方式によるも
のであってもよい。例えば、電磁誘導式の位置入力装置
であっても、光学式の位置入力装置であっても、三次元
の座標を検出可能なものであれば、検出方法の別を問わ
ず他の構成でよい。
【0135】また、ディスプレイに表示すべきカーソル
や影の形状も、垂直位置座標を利用して立体的に表示す
るものであれば、上記各形態によらず他のカーソルの形
態を有していてもよい。
【0136】(IV)第4形態 上記実施形態において、三次元座標を特定する位置入力
装置の例として、超音波をペンから直接発信し、この超
音波をボードに設けられたセンサで検出するものを挙げ
た。しかし、三次元座標の位置入力装置として、この装
置に限らないのは言うまでもない。他の三次元座標の位
置入力装置について説明する。
【0137】(1)トラックボールと移動量検出手段と
の組み合わせ この位置入力装置300の構成例を図31に示す。台座
306の上に、二次元座標X,Yの位置入力装置である
トラックボール301がばね305を介して取り付けら
れている。トラックボール301のボール301aを動
かすことにより所定の信号は出力され、二次元座標中の
位置を入力することができる。
【0138】また、トラックボール301は矢印で示さ
れる方向に移動自在に設けられていて、押されるとトラ
ックボール301は下がり、押すのを止めるとばね30
5の弾性力によりもとに戻る。このように、力の加え方
によりトラックボール301の高さ位置を任意に設定す
ることができる。トラックボール301には、この上下
動きに伴い上下する直線状のギア302が取り付けられ
ている。このギア302にギア303が噛み合ってい
て、トラックボール301の上下によりギア303が回
転する。ギア303には移動量検出手段であるロータリ
ーエンコーダー304が取り付けられ、ギア303の回
転に従い、所定の信号を出力する。つまり、ロータリー
エンコーダ304により、トラックボール301の高さ
方向の位置に対応したZ座標が出力されることになる。
なお、トラックボール301の高さ方向の位置が検出で
きればよいのであるから、ロータリーエンコーダに代え
て、光電センサ、ポテンショメーター、インダクタンス
式、キャパシタンス式、磁気式等のセンサを用いること
ができる。また、このセンサは、Z座標の絶対値を出力
するセンサ(ロータリーエンコーダであればアブソリュ
ート型)であっても、Z座標の相対変化値を出力するセ
ンサ(ロータリーエンコーダであればインクリメンタル
型)であっても、どちらでもよい。前者の場合、センサ
そのものの構成は多少複雑になるがコンピュータとのイ
ンタフェースは簡単になる。後者の場合、センサそのも
のの構成は簡単になるがインタフェースにカウンタ等の
素子が必要になる。この点については後述する。
【0139】図31の位置入力装置の機能ブロック図
を、図32に示す。トラックボール301は、X座標の
信号とY座標の信号を出力する。ロータリーエンコーダ
304は、Z座標の信号を出力する。なお、図32の最
下段の図は、ロータリーエンコーダ304に代えて、ポ
テンショメーター307を用いたときの機能ブロック図
である。ポテンショメータ307は、その位置に応じた
アナログ電圧値を出力する。ロータリーエンコーダ30
4の出力信号はデジタル信号でありこれに合わせる必要
がある。そこで、アナログ−デジタル変換器(A/D)
309を設けてデジタル信号に変換している。ポテンシ
ョメータ307とA/D変換器309との間に設けられ
た増幅器308は、感度やオフセット値を調整するため
のものである。なお、図32のA/D変換器309の出
力はアブソリュート出力であるが、ポテンショメータ3
07の出力電圧の増分についてA/D変換するように構
成すれば、インクリメント出力とすることもできる。
【0140】図33はポテンショメータ307を用いた
Z座標検出部の詳細断面図である。この図において、上
側にトラックボール301が取り付けられる。この検出
部は、台座306に固定されたピストン状の円柱312
と、この円柱312の上部に取り付けられた可動部31
1と、円柱312及び可動部311と嵌合するシリンダ
状の円筒310とを備える。円筒310の空間にはばね
305が設けられている。円筒310の上下に伴い、突
起311aは円筒310のスリット310aを動く。円
筒310の外部には、中間端子が直線的に移動可能なス
ライド型のポテンショメータ307が取り付けられてい
る。
【0141】円筒310が上から押されると、図34の
ようにばね305が圧縮され、高さ位置が低くなる。ポ
テンショメータ307の中間端子と可動部311の突起
311aとが連結されているので、図33の場合、ポテ
ンショメータ307の端子Aと中間端子の間の抵抗値が
小さいが、図34の場合、端子Bと中間端子の間の抵抗
値が小さくなる。このように、円筒310の上下方向の
位置、すなわちトラックボール301の位置に応じてポ
テンショメータ307の中間端子の抵抗値が変化する。
【0142】(2)ジョイスティックと力検出手段との
組み合わせ この位置入力装置300の構成例を図35に示す。台座
324の上に、二次元座標X,Yの位置入力装置である
スティック320が取り付けられている。スティック3
20は、台座324の取り付け位置を中心に任意の方向
に倒せるようになっている。また、スティック320を
中心とする直交する2つの座標軸X,Yが定義され、こ
れらの座標軸上にそれぞれ圧力センサ(X軸に関してス
ティック320の両側に圧力センサ321a,321b
が、Y軸に関してスティック320の両側に圧力センサ
322a,322bが)設けられている。これら圧力セ
ンサ321、322はスティック320を傾けたときの
圧力を検出できるように、それぞれスティック320と
連結されている。例えば、スティック320を+X軸の
方向に倒そうとすれば圧力センサ321aが圧力を受
け、+Y軸の方向に倒そうとすれば圧力センサ322a
が圧力を受ける。このように、スティック320を動か
すことにより所定の信号は出力され、二次元座標中の位
置を入力することができる。
【0143】また、台座324を含むスティック320
は、矢印で示される方向に移動可能に設けられていて、
押すことにより圧力センサ323に圧力が加えられる。
つまり、圧力を適宜加えることにより、これに応じたZ
座標が出力されることになる。なお、圧力センサには、
例えば、圧電効果を利用した圧電式のもの、つりあいを
利用する機械式のもの、ひずみを利用する弾性式のも
の、強磁性体の磁気ひずみ効果を利用する磁気ひずみ式
のもの、水晶振動子などの共振周波数が力により変化す
ることを利用する振動式のものがある。
【0144】図35の位置入力装置の機能ブロック図
を、図36に示す。圧力センサ321a,321b、3
22a,322bは、それぞれ、+X軸方向、−X軸方
向、+Y軸方向、−Y軸方向の信号を出力する。圧力セ
ンサ323はZ軸方向の信号を出力する。圧力センサ3
21、322は、その圧力に応じたアナログ電圧値を出
力するから、これをデジタル信号に変換する必要があ
る。そこで、アナログ−デジタル変換器(A/D)32
8、329、330を設けてデジタル信号に変換してい
る。圧力センサ321、322、323とA/D変換器
328、329、330との間に設けられた増幅器32
5、326、327は、感度やオフセット値を調整する
ためのものである。ところで、+X軸方向に圧力が加え
られているときは、−X軸方向のセンサである圧力セン
サ321bの出力はない。したがって、圧力の加えられ
る方向に対応して圧力センサの出力を適宜選択する必要
がある。このためにセレクタ331、332が設けられ
る。セレクタ331、332は、圧力センサのアナログ
又はデジタル出力を監視することにより、信号が出力さ
れている方を選択する。なお、圧力がゼロのときにA/
D変換器の出力がゼロであれば、セレクタに代えて加算
器を用いてもよい。この場合、オフセットの調整が必要
になるものの、圧力センサの出力を監視する必要はなく
なる。
【0145】なお、図36のA/D変換器328、32
9、330の出力はアブソリュート出力であるが、この
図の点線のようにコンパレータ333を設け、一定以上
の圧力が加えられたときにパルス列を出力するように構
成すれば、インクリメント出力とすることもできる。
【0146】また、A/D変換器の出力を、そのときの
圧力の大きさに応じたZ座標の増加分(減少分)、すな
わち相対値として用いてもよい。
【0147】また、この組み合わせの他の例を図37に
示す。この装置は、Z軸方向に2つの圧力センサ323
a,323bを設けたものである。圧力センサ323
a,323bは、それぞれ、+Z軸方向、−Z軸方向の
信号を出力する。図37の装置の機能ブロック図を図3
8に示す。圧力センサ323b用の増幅器327b、A
/D変換器330bと、Z軸用のセレクタ334が設け
られている。作用は図35、36の場合と同様であるの
で、その説明を省略する。
【0148】(3)ジョイスティックと移動量検出手段
との組み合わせ X軸及びY軸に関してジョイスティックを用い、Z軸に
関して移動量検出手段を用いた装置の例を図39に示
す。図39の装置は、図31の装置と図35の装置とを
組み合わせたものである。また、図39の装置の機能ブ
ロック図を図40に示す。作用は前述の場合と同様であ
るので、その説明を省略する。
【0149】(4)ジョイスティックと状態検出手段と
の組み合わせ この位置入力装置300の構成例を図41に示す。台座
324の上に、二次元座標X,Yの位置入力装置である
スティック320が取り付けられている。スティック3
20は、台座324の取り付け位置を中心に任意の方向
に倒せるようになっている。また、スティック320を
中心とする直交する2つの座標軸X,Yが定義され、こ
れらの座標軸上にそれぞれスイッチ(X軸に関してステ
ィック320の両側にスイッチ335a,335bが、
Y軸に関してスティック320の両側にスイッチ336
a,336bが)設けられている。これらスイッチ33
5、336はスティック320を傾けたときにオン/オ
フするように、それぞれスティック320と連結されて
いる。例えば、スティック320を+X軸の方向に倒そ
うとすればスイッチ335aがオン/オフし、+Y軸の
方向に倒そうとすればスイッチ336aがオン/オフす
る。このように、スティック320を動かすことにより
スイッチがオン/オフし、この状態信号に基づき所定の
信号を発生させることにより、二次元座標中の位置を入
力することができる。
【0150】また、台座324を含むスティック320
は、矢印で示される方向に移動可能に設けられていて、
押すことによりスイッチ337がオン/オフする。つま
り、上下方向に圧力を適宜加えることにより、これに応
じたZ座標が出力されることになる。
【0151】図41の位置入力装置の機能ブロック図
を、図42に示す。スイッチ335a,335b、33
6a,336bは、それぞれ、+X軸方向、−X軸方
向、+Y軸方向、−Y軸方向の信号を出力するためのも
のである。スイッチ337はZ軸方向の信号を出力する
ためのものである。スイッチ335、336、337
は、単にオン/オフ信号を出力するだけであるから、こ
れをデジタル信号に変換する必要がある。そこでパルス
発生器338、339、340を設け、オン/オフ信号
をパルス列に変換している。パルス発生器338等はマ
ルチバイブレータ回路等により構成され、スティック3
20が傾けられているオンあるいはオフの期間中におい
て、所定の間隔でパルス信号を発生する。この間隔は予
め定められている。パルスの間隔は一定であっても、時
間の経過に伴い変化させてもよい。例えば、スイッチが
動作した直後はパルス間隔が長く、時間の経過に伴い段
々短く(パルスを多く)するようにしてもよい。このよ
うにすれば画面上のカーソルの動きが段々と早くなり、
大きな距離を移動させるときに便利である。
【0152】インクリメント型の位置入力装置の場合、
パルス発生器338、339、340の出力をそのまま
使用する。アブソリュート型の入力装置の場合、パルス
発生器338、339、340の出力パルス列により動
作するカウンタ341、342、343を用いてX,
Y,Z座標値を生成する。これらカウンタはアップダウ
ンカウンタであり、+X方向に設けられたスイッチ33
5aの出力によりアップカウントされ、−X方向に設け
られたスイッチ335bの出力によりダウンカウントさ
れる。Y方向についても同様である。Z方向について
は、図37のようにセンサ(スイッチ)を上下に設ける
ようにすれば、X,Y方向と同様に構成できる。しか
し、Z方向のスイッチがひとつであっても、X,Yのカ
ウンタ341、342の出力に基づきアップカウント
か、ダウンカウントかを制御することにより、絶対値を
出力するように構成できる。例えば、X,Yの特定の方
向(例えば−方向)にカーソルが移動するときにはダウ
ンカウントし、そうでないときにはアップカウントす
る、あるいは、X,Y座標が特定の領域(例えば第1象
限)にあるときにアップカウントする、構成が考えられ
る。この点は、次元空間内の目標点に、高速に、また精
度良く誘導することができるように、あるいは、誘導の
軌跡は円滑であり、一度の試行で精度良く目標点に到達
できるように、また、この作業はほとんど無意識的に行
われ、心理的疲労を伴わないように、選択すればよい。
【0153】以上の位置入力装置300は、第1形態の
装置に比べ構成が簡単であるとともに、小型軽量である
という特徴がある。したがって、現在広く使用されてい
るマウスと同様にさほど場所をとらず、コンピュータの
キーボードの近くに置けるので使い易い。また、キーボ
ード本体に組み込んだり、右側面、左側面あるいは背面
にアダプタを介して取り付けることもできる。もちろ
ん、キーボードに最初から取り付けることもできる。以
上のように、第4形態の位置入力装置は、使い易い三次
元入力装置である。
【0154】(5)入力装置とコンピュータとのインタ
フェース(直列) 次に、上述の位置入力装置とコンピュータとのインタフ
ェースについて説明する。図43に示すように、X,
Y,Z座標に関する信号が、三次元座標入力装置350
からコンピュータ351に入力される。この三次元信号
に基づき、カーソル等の表示位置が制御される。このと
きの信号のインタフェースには直列伝送方式と並列伝送
方式とがあるが、まず、直列伝送方式について説明す
る。
【0155】図44は直列(シリアル)伝送のときのタ
イミングチャートである。P1、P2、・・・は一定周
期でくり返し発生させる、マスタのタイミング信号であ
り、この間隔Tの間にX,Y,Z座標データのすべてが
伝送される。P11、P12、・・・はサブのタイミン
グ信号であり、P11からP12の間にX座標データ
が、P12からP13の間にY座標データが、P13か
らP14の間にZ座標データが伝送される。各座標のデ
ータは16ビットであり、X座標のデータ列P21、Y
座標のデータ列P22、Z座標のデータ列P23はそれ
ぞれ16ある。
【0156】直列伝送のときは、例えば、図36等のコ
ンパレータ333の出力、図42のパルス発生器338
等の出力が利用される。
【0157】(6)入力装置とコンピュータとのインタ
フェース(並列) 次に、並列伝送方式について説明する。図45はこの方
式に用いられるインタフェースの機能ブロック図であ
る。三次元座標入力装置350からのX,Y,Z座標に
関するパルス列信号(例えば、図36等のコンパレータ
333の出力、図42のパルス発生器338等の出力)
は、それぞれ、パルス整形回路352a,352b,3
52cに入力される。パルス整形回路352は、入力さ
れるパルスの歪み、反射によるリンギング等を除去する
ことにより、誤動作を防止するためのものである。これ
らパルス整形回路の出力は、それぞれ、アップダウンカ
ウンタ353a,353b,353cに入力され、ここ
で座標値が生成される。これらX,Y,Z座標値は、そ
れぞれ、バッファ354a,354b,354cを介し
てプロセッサ355に入力される。プロセッサ355に
は、三次元座標入力装置350からのスイッチ信号SW
1、SW2も入力される。これらスイッチ信号は、マウ
スの左ボタン、右ボタンに対応するものである。これら
X,Y,Z座標値、スイッチ信号SW1、SW2に基づ
き、プロセッサ355はカーソルを表示させたり、プロ
グラムを起動・制御する信号を生成する。
【0158】(V)第5形態 次に、他の位置入力処理装置の動作について、図46及
び図47のフローチャートと、図48から図51の説明
図に基づき説明する。
【0159】具体的な動作説明の前に、まず、概略につ
いて説明する。
【0160】人は日常生活の中で、指、あるいはペン等
を、三次元空間内の目標点に、高速に、また精度良く誘
導することができる。誘導の軌跡は円滑であり、一度の
試行で精度良く目標点に到達できる。また、この作業は
ほとんど無意識的に行われるため、心理的疲労を伴わな
い。
【0161】これに対して、現在、コンピュータに座標
を乳録する手段として使用されている、マウス、トラッ
クボールでは、カーソルを円滑に目標点へ誘導すること
が難しい。誘導の軌跡はぎこちなく、滑らかな動きで一
度に目標点に到達することは困難である。訂正を繰り返
すために軌跡は折れ線状になり、目標点に到達するまで
時間がかかる。また精度を上げるために注意の集中が必
要となり、心理的な疲労が増すことが問題となる。日常
の環境と同等に行動の働きかけと知覚情報の受容のでき
る仮想的環境を計算機内部に作り上げ、その中でカーソ
ルの誘導を行うことで、実世界における指の誘導と同様
の速度と精度、及び心理的負荷を実現できれば、コンピ
ュータの作業能率の向上に大きく貢献することができ
る。この第5形態の装置はそのようなためのものであ
る。
【0162】従来方式では、カーソルの目標点への円滑
な誘導が困難であることには、いくつかの原因が考えら
れる。
【0163】原因の一つとして、ペンに比べて、マウ
ス、トラックボールの動きを精密に制御することが困難
な点にある。しかし、仮に装置を工夫して精密に操作で
きるようにしても、コンピュータ画面上のカーソルの動
きが二次元的であるために、三次元の実世界で指やペン
を誘導する場合と同様の感覚を得ることができず、指の
運動をフィードバック制御する上で必要となる感覚情報
が不足する。このことは装置自体の操作性の悪さ以上に
深刻な問題となる。
【0164】三次元空間内で指を紙面上の目標点に誘導
する場合に、指の位置や動きの三次元情報が利用できる
ならば、指の運動方向と紙面との交点を計算することに
よって、指の紙面上の到達位置を、実際の到達以前に予
測することができる。人はこの予想到達位置を無意識的
に利用して指の運動を制御し、円滑で精度の高い誘導を
実現している。また、指は、紙面から高く、目の知覚に
あるとき、大きくぼんやり見えるとともに、そのわずか
な動きが紙面の大きな動きに投射される。すなわち、指
定座標の精度は、指が紙面から高いときに荒くおおざっ
ぱであり、紙面に近づくにつれ精度が増すことになる。
像が大きいことは、注視点を目標点におきながら、周辺
視によってカーソル位置を把握する上で都合が良い。ま
た、カーソル移動速度が紙面からの高さに依存して変化
することは、最初はおおざっぱにではあるが、高速に目
標点に近づき、最後に高い解像度で精度良く目標点に誘
導する上で都合が良い。
【0165】この実施形態5では、仮想的な三次元空間
内を動くカーソルを想定し、この装置から入力される三
次元情報を使用して、カーソルを三次元空間内で目標点
へ誘導する。カーソルとその影のディスプレイ像の形
状、色、影、移動速度、サイズ等を、想定される紙面か
らの高さに依存して変化させ、カーソルが仮想的な三次
元空間を移動するように知覚できるようにする。使用者
は、運動が三次元的に知覚されるとき、運動の進行方向
を延長し、仮想紙面との交点を求め、カーソルの紙面到
達位置を予測することができる。この予想到達位置は、
使用者に頭の中で把握させる代わりに、計算機内部で計
算し、画面に直接表示しても良い。使用者は、この予想
到達位置をフィードバックして、指の力と動きを調整
し、能率的にカーソルを目標位置に誘導することができ
る。また、想定される紙面からカーソルが高い位置にあ
るとき、カーソルと影の像を大きく表示するとともに、
これらの像がわずかな指の動きと力で高速に移動するよ
うにする。紙面に近づくにつれ、これらの像は小さく、
速度も遅くなるようにする。こうすることで、目標点に
視点を向けながら、網膜周辺部でカーソル捉えることが
容易となる。また、カーソル位置が紙面から高い間にお
おざっぱであるが高速に目標点に近づき、カーソルが紙
面に近づいてから、高い精度で目標点へ誘導することが
できる。
【0166】次に図46及び図47を用いて詳細に説明
する。これらの図に記載されたフローチャートの処理
は、例えばパーソナルコンピュータ(詳しく言えば、マ
イクロプロセッサ、メモリ、ディスプレイコントロー
ラ、CRTディスプレイからなる)により実行される。
この処理のプログラムは、ROMメモリあるいはハード
ディスクに予め格納されていても、フロッピーディスク
により供給されても、どちらでもよい。
【0167】ST701:カーソルのx,y,z座標を
取得 例えば、第4形態で説明した三次元座標入力装置及びイ
ンタフェース回路から、カーソルのx,y,z座標を得
る。なお、ここでカーソルとしたのは一例であって、三
次元空間中の位置情報に関するものであれば対象は何で
あってもよい。また、x,y,z直交座標系に限らず、
他の座標系(極座標等)であってもよい。
【0168】ST702:カーソルを仮想スクリーン上
へ投影 上記ステップでx,y,z座標を得たが、コンピュータ
上に構成される仮想空間は結局二次元的な画面に表現さ
れるから、なんらかの変換処理を行う必要がある。その
方法として、仮想三次元空間に視点とスクリーン(投影
面)を仮定し、空間中の対象(例えばカーソル)をスク
リーンに投影することを考える。
【0169】この投影処理について図48を用いて説明
する。視点360に光源を置いたと仮定したとき、カー
ソル362a,362bは、スクリーン361上のカー
ソル363a,363bにそれぞれ投影される。この処
理により、まず、スクリーン361上のカーソルの位置
が決まる。
【0170】この投影方法は、中心投影と呼ばれるもの
である(他に、製図などで用いられる平行投影があ
る)。中心投影において、点(x,y,z)を視点から
の距離hの投影面に中心投影すると、その座標(X,
Y,Z)は次式で表される。
【0171】X=hx/z Y=hy/z Z=z−h ST703:z座標に応じてカーソルの表示を変化 次に、カーソルのz座標に応じてカーソルの表示を変化
させる。仮想空間中のカーソル362a,363bの高
さ(z座標)はそれぞれz1、z2(z1>z2)であ
る。したがって、カーソル363aは、カーソル363
bよりも大きく投影される。このときの拡大率(スクリ
ーンが視点側にあるときは縮小率)はz座標に関係する
(h/(h−z1))。
【0172】このような表現方法によれば、物体が視点
あるいは光源360に近づくにつれ、物体の知覚像、及
びその影はぼけ、大きさと動きは拡大されて感じられ
る。逆に紙面に近づくと、物体と影は小さく鮮明にな
り、速度も遅く知覚される。この見え方は、人間の視覚
に自然に適合するものである。
【0173】なお、投影処理において、カーソルと他の
表示対象、あるいはカーソル同士が重なることが考えら
れる。このような場合、単純に重ねて表示することも考
えられるが、視点側に近い対象を、遠い対象の上に重ね
るようにすれば、より自然な表現となる。そのために
は、例えば、z座標の大きいもの(遠いもの)から順に
画像を描画し、塗り重ねるようにすればよい。
【0174】ST704:カーソルの属性を変化させる
か? 以上の処理だけでも人間の視覚に適合する表示が可能で
あるが、同時にカーソルの属性(ぼやけている状態、位
置精度等)を変化させれば、さらに使い易くなる。
【0175】カーソルの属性を変化させるときは(YE
S)、ステップST705に進む。そうでないときは
(NO)、ステップST706に進む。
【0176】ST705:z座標に応じてカーソルの属
性を変化させる。
【0177】カーソルが仮想的な三次元空間を移動する
ように知覚できるようにするためのカーソルの属性とし
て、カーソルとその影のディスプレイ像の形状、色、
影、移動速度、サイズ等とし、これらを想定される紙面
からの高さに依存して変化させことが考えられる。ここ
ではカーソルの周囲の円の大小を変化させる場合を例に
とり説明する。
【0178】図49で丸くぼんやりした輪は、カーソ
ル、またはその影の知覚像を抽象化して表現したもので
ある。カーソルが仮想三次元空間で紙面から離れている
場合は、輪はぼやけて大きく、紙面に近づくにつれて小
さくはっきりと表示される。この輪は、スクリーンの高
さを直接示すとともに、スクリーン361上の点(例え
ばカーソルの中心点)を指示したときのカーソルの精度
(誤差)を示すとも考えられる。このような表現は、目
的とする点にカーソルが収束するような印象を与えるの
で、非常に自然な感じが得られ、操作性が向上すると考
えられる。
【0179】具体的な円の与え方として次のような方法
が考えられる。三次元空間中のカーソル362a,36
2bを中心に一定の大きさの円364a,364bを考
え、この円をカーソルと同様な方法でスクリーン361
に投影する。これにより得られる円365a,365b
の半径は、スクリーン361からの高さが高い程、大き
くなる。あるいは、図49のz1、z2に比例して(一
般的に言えば単調増加の関数に基づき)、円の半径を決
めるようにしてもよい。この場合、カーソル362a,
362bがスクリーン361に到達したときに円の半径
はゼロになるので、後述の消去処理が不要になる。
【0180】なお、カーソル362がスクリーン361
に向かって移動し続けた結果、スクリーン361を突き
抜けてしまうことも考えられる。この場合、スクリーン
361上のカーソル363は逆に小さくなるが、カーソ
ル363あるいは円365の色を変えるなどして、その
状況を明確に把握できるようにしてもよい。
【0181】なお、ST705〜の処理はカーソルを移
動させるときのための処理であるので、カーソルの位置
が変化しないときはこれらの処理を行う必要はない。
【0182】ST706:到達予想位置を表示させるか
? 以上の処理に加えてカーソルの到達予想位置を表示させ
れば、さらに使い易くなる。
【0183】到達予想位置を表示させるときは(YE
S)、ステップST707に進む。そうでないときは
(NO)、ステップST708に進む。
【0184】ST707:カーソルの移動量に応じて到
達予想位置を求める カーソル及びその周囲円とともに、カーソルがそのまま
移動しつづけたときのスクリーン上の到達位置を表示す
ることにより、さらに使い易くなる。この表示により、
カーソルをスクリーン上の目標点に誘導するとき、現在
の操作が正しいかどうかを直感的に容易に知ることがで
きる。円滑で疲労の少ない誘導が可能になる。
【0185】図50はカーソルの近傍(円の内部)に到
達予想位置が存在する例である。図50において、円3
65の内部の十字マーク367はカーソル361への予
想到達位置を示す。これらの像の大きさと表示位置は、
座標入力装置から与えられる三次元座標情報から計算さ
れる。時刻t1においてカーソルが362cの位置にあ
り、時刻t2において362dの位置にあるとする。到
達予想位置は、カーソル362cとカーソル362dと
を結ぶ直線366とスクリーン361との交点となる。
図50の例は、x,y座標を変化させることなく、z座
標のみを変化させることにより目標位置に到達できるこ
とを示す。
【0186】図51はカーソルから離れた位置に到達予
想位置が存在する例である。この例は、z座標ととも
に、x,y座標を変化させることにより、滑らかに短時
間で目標位置に到達できることを示す。カーソルの移動
のさせ方を変えれば、到達予想位置は変化するから、操
作者はその十字マーク367が所望の目標点に一致する
ように操作すればよい。そして、カーソル362がスク
リーン361に近づくにつれ表示カーソル363及び円
365の大きさが小さくなり、徐々に収束していく。
【0187】ST708:到達予想位置にマーク 上記ステップで求められたスクリーン361上の到達予
想位置に適当なマーク(図50、51においては十字マ
ーク367)を表示する。
【0188】なお、以上の説明において2点のカーソル
から到達予想位置を求めマークしたが、さらに、カーソ
ルの移動速度((カーソルの移動距離)/(t2−t
1))に基づき、十字マーク367の大きさを変化させ
たり、色を変えたりしてもよい。この場合、カーソルの
適正な移動速度を把握しやすく、操作者の意に反してカ
ーソルがスクリーン361を行きすきることが少なくな
る。
【0189】なお、以上の処理により表示される円36
5と十字マーク367は、カーソル362がスクリーン
361(仮想紙面)から高い位置にあるときに、座標入
力装置へのわずかな力で高速に移動する。紙面に近づく
と、同じ力を加えても移動は低速となる。三次元位置入
力装置に指を触れず、圧力が加わっていない状況では、
輪も十字マークも表示されない。また、輪と十字マーク
が背景を隠してしまわないように、これらは薄く背景の
画像を透かして見せるような像であること(例えば薄い
着色表示、反転表示等)が望ましい。
【0190】ST709:スクリーン上に到達したかど
うか判定する スクリーン上に到達したときは(YES)、ステップS
T710に進み、そうでないときは(NO)、ステップ
ST701に戻り、処理を最初から繰り返す。
【0191】ST710:カーソル表示を戻す カーソル362がスクリーン361上にあれば投影処理
を行う必要はないから、カーソル362をそのまま表示
させる。
【0192】ST711:カーソル属性表示を消去する ST712:予想到達位置表示を消去する カーソルがスクリーン(紙面)に到達したとき、円を十
字マークに収束させる。そしてこれらを消失させる。こ
の処理により、カーソルが目標点に正しく到達したと理
解させるとともに、不要な表示を消去するので、これ以
降の操作がやりやすくなる。
【0193】この第5形態の装置及び方法によれば、人
が日常生活の中で行っているように、カーソルを三次元
空間内の目標点に、高速に、また精度良く誘導すること
ができる。この誘導の軌跡は円滑であり、一度の試行で
精度良く目標点に到達できる。また、この作業はほとん
ど無意識的に行われるため、心理的疲労を伴わないとい
うすぐれた効果を奏する。
【0194】座標入力装置は、現在のコンピュータに欠
くことのできない装置であり、以上に述べた方法によ
り、座標入力効率を高めれば、コンピュータの操作性、
作業能率を大幅に向上することができる。
【0195】
【発明の効果】本発明の位置入力装置および位置入力処
理装置によれば、垂直位置をも指示するカーソルを表示
するので、手元を見ることなく、長時間にわたり効率よ
く入力作業が続けられる。
【0196】特に、請求項7に記載の発明によれば、手
元を見ることなく、カーソルとカーソルに付随して表示
される影との距離からペンの高さを知ることができる。
【0197】請求項8に記載の発明によれば、手元を見
ることなく、カーソルに付随して表示される影の大きさ
でペンの高さを知ることができる。
【0198】請求項9に記載の発明によれば、手元を見
ることなく、カーソルに付随して表示される影の濃度で
ペンの高さを知ることができる。
【0199】請求項10に記載の発明によれば、手元を
見ることなく、カーソルの大きさでペンの高さを知るこ
とができる。
【0200】請求項12に記載の発明によれば、筆圧に
応じてカーソルの形態を変えることができる。
【0201】請求項14に記載の発明によれば、実際の
キーボードを入力手段として用いるので、従来キーボー
ドでしか入力し得なかった指示内容であってもペンから
入力できる。したがって、完全にキーボード装置を不要
にする。
【0202】請求項15に記載の発明によれば、ディス
プレイを見ながら筆跡をそのまま記すことができる。
【0203】請求項16に記載の発明によれば、筆圧に
応じて筆跡の太さを変えることができるので、実際に毛
筆で文字等を描いているような感覚で筆跡を入力でき
る。
【0204】請求項17に記載の発明によれば、ペン入
力を文字認識し文字コードに変換して表示するので、キ
ーボード装置等を用いずに高速に文字入力ができる。
【0205】請求項18に記載の発明によれば、所定の
マークにより文字認識を起動するので、文字コードとし
て認識させたい領域のみを文字認識させることができ
る。また、筆跡と文字コードとを混在させて表示するこ
ともできる。
【0206】請求項19に記載の発明によれば、垂直位
置座標および水平位置座標に基づいて、立体画法による
図形を描画するので、従来のように複数の平面図を入力
せずに、直接視覚で認識しながら立体図形を描くことが
できる。したがって、例えば建築設計者やグラフィック
アーチスト等立体図形を創作する者にとって、優れた設
計・創作援助ツールとなる。
【0207】請求項20に記載の発明によれば、ペンの
向きに応じて表示画像の表示形態を変化させるので、手
元を見ることなく、正しい入力が行える他、毛筆等の入
力において、筆圧と筆の向きに応じた現実的な筆跡を表
示することができる。
【0208】請求項22に記載の発明によれば、第1の
座標値及び第2の座標値を発生する第1の入力部と、第
3の座標値を発生する第2の入力部とを備え、三次元座
標を入力するための位置入力装置であって、前記第1の
入力部は、第3の座標軸の方向に移動可能に構成され、
前記第2の入力部は、前記第1の入力部の移動量を検出
する移動量検出手段と、この移動量に対応して前記第3
の座標値を発生する座標発生手段とを備えるので、移動
量を適宜調整しつつ、実世界における指の誘導と同様の
速度と精度、また、日常の環境と同等に行動の働きかけ
で三次元情報を入力することができて、操作性が向上す
る。
【0209】請求項23又は27に記載の発明によれ
ば、前記第1の入力部の位置を保持する弾性部材を備え
るので、適当な弾力により操作性に優れる。
【0210】請求項26に記載の発明によれば、第1の
座標値及び第2の座標値を発生する第1の入力部と、第
3の座標値を発生する第2の入力部とを備え、三次元座
標を入力するための位置入力装置であって、前記第1の
入力部は、第3の座標軸に沿って圧力を加えられるよう
に構成され、前記第2の入力部は、前記第1の入力部に
加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力に
対応して前記第3の座標値を発生する座標発生手段とを
備えるので、圧力を適宜調整しつつ、実世界における指
の誘導と同様の速度と精度、また、日常の環境と同等に
行動の働きかけで三次元情報を入力することができて、
操作性が向上する。
【0211】請求項32に記載の発明によれば、仮想空
間中の三次元座標入力を受けて、この入力座標に対応す
る形態のカーソルを画像表示面へ表示する位置入力処理
装置であって、前記仮想空間中の入力座標に設定された
カーソルを仮想的なスクリーンに投影するカーソル投影
手段と、前記カーソル投影手段により投影された位置
に、前記カーソルと前記スクリーンとの距離に応じて表
示形態を変化させた前記カーソルの画像を生成するカー
ソル画像生成手段とを備えるので、カーソルの位置を容
易に把握できて、人が日常生活の中で行っているよう
に、カーソルを三次元空間内の目標点に、高速に、また
精度良く誘導することができる。この誘導の軌跡は円滑
であり、一度の試行で精度良く目標点に到達できる。ま
た、この作業はほとんど無意識的に行われるため、心理
的疲労を伴わないというすぐれた効果を奏する。
【0212】請求項33に記載の発明によれば、前記カ
ーソルと前記スクリーンとの距離に応じて前記カーソル
の属性を変化させるカーソル属性生成手段を備えるの
で、カーソルの位置をさらに容易に把握することができ
る。
【0213】請求項34に記載の発明によれば、前記仮
想空間中のカーソルの移動状況に基づき、前記スクリー
ン上における前記カーソルの到達予想位置を求めるとと
もに、この到達予想位置に所定の画像を生成する到達予
想位置生成手段を備えるので、操作が適正かどうか容易
に確認しつつ、所望の位置にカーソルを移動させること
ができる。
【0214】請求項35に記載の発明によれば、前記カ
ーソルが前記スクリーン上に到達したときに、前記カー
ソルの表示形態及び属性を戻すとともに、前記到達予想
位置の画像を消去する消去手段を備えるので、移動が終
了した後に不要な表示を行わないので、その後の画面の
認識及び操作がやりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置入力装置および位置入力処理装置
の全体図である。
【図2】第1形態の位置入力装置の説明図である。
【図3】ペンの詳細な構成図である。
【図4】位置入力装置のインターフェース回路のブロッ
ク図である。
【図5】本発明の位置検出の原理説明図である。
【図6】メイン処理のフローチャートである。
【図7】カーソル表示処理のフローチャートである。
【図8】文字モード処理のフローチャートである。
【図9】手書き入力処理のフローチャートである。
【図10】キーボード画像処理のフローチャートであ
る。
【図11】図形モード処理のフローチャートである。
【図12】平行光線によるカーソルの説明図である。
【図13】分散光線によるカーソルの説明図である。
【図14】カーソル表示の変形例を示す図である。
【図15】ペンによる筆圧と筆跡の説明図である。
【図16】毛筆による筆圧と筆跡の説明図である。
【図17】第2形態の位置入力装置の斜視図である。
【図18】メインメニューの表示例である。
【図19】毛筆入力モードの表示例である。
【図20】帳票モードの表示例である。
【図21】特殊マークによる文字認識の表示例である。
【図22】文字の挿入を説明する表示例である。
【図23】文字の削除を説明する表示例である。
【図24】キーボード画像の表示例である。
【図25】同時押しを指示するキーボード画像の表示例
である。
【図26】図形モードの表示例である。
【図27】絵画モードの表示例である。
【図28】本発明の第3形態の位置入力装置の構成図で
ある。
【図29】第3形態の位置入力装置の動作を説明する図
である。
【図30】高さと電位分布との関係を説明する図であ
る。
【図31】第4形態の位置入力装置の斜視図である。
【図32】この装置の機能ブロック図である。
【図33】この装置のz座標値検出部の詳細断面図であ
る(圧力がない状態)。
【図34】この装置のz座標値検出部の詳細断面図であ
る(圧力がある状態)。
【図35】第4形態の他の位置入力装置の斜視図であ
る。
【図36】この装置の機能ブロック図である。
【図37】第4形態の他の位置入力装置の斜視図であ
る。
【図38】この装置の機能ブロック図である。
【図39】第4形態の他の位置入力装置の斜視図であ
る。
【図40】この装置の機能ブロック図である。
【図41】第4形態の他の位置入力装置の斜視図であ
る。
【図42】この装置の機能ブロック図である。
【図43】第4形態の位置入力装置とコンピュータとの
インタフェースの動作説明図である。
【図44】第4形態の位置入力装置とコンピュータとの
インタフェース(直列)の動作タイミングチャートであ
る。
【図45】第4形態の位置入力装置とコンピュータとの
インタフェース(並列)の機能ブロック図である。
【図46】第5形態のカーソルの表示処理のフローチャ
ートである。
【図47】第5形態のカーソルの表示処理のフローチャ
ート(続き)である。
【図48】第5形態のカーソルの表示処理の説明図であ
る。
【図49】第5形態のカーソルの表示処理の説明図であ
る。
【図50】第5形態のカーソルの表示処理の説明図であ
る。
【図51】第5形態のカーソルの表示処理の説明図であ
る。
【符号の説明】
OSC1〜OSC4…発振器、S1〜S3…センサ、1
a、1b、1c…ボード、2a、2b、2c、2d…ペ
ン、3…位置入力処理装置、4…モニタ、5…ケーブ
ル、100a、100b、100c…位置入力装置、1
01a、101b、101c、101d…インターフェ
ースボックス、102〜104…調節ツマミ、110〜
112、121、122…アンプ、113〜115…変
調分離回路、116、117…発振位置特定回路、11
8…先端位置特定回路、119、120…発振回路、1
23…A/D変換器、124…送信回路、201、21
4…グリップ、202、210…先端部、203…保持
板、204、213…バネ、205、212…圧電抵抗
素子、206…スイッチ、211…先端電極、

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記者の保持するペンの先端位置に対応
    した画像表示面の位置へカーソルを表示するための位置
    入力処理装置に接続される位置入力装置であって、 所定の周波数の発振波を発する発振部を備えたペンと、 前記ペンからの発振波を検出し、検出した発振波を検出
    信号として出力する複数のセンサを所定の位置に設けた
    ボードと、 各前記センサから供給された検出信号と前記発振波との
    位相差に基づいて、所定の平面における前記ペンの先端
    位置を特定するための平面位置座標および前記平面に垂
    直な方向における前記ペンの先端位置を特定するための
    垂直位置座標を演算し、前記平面位置座標および垂直位
    置座標を位置情報として出力する位置演算手段と、を備
    えた位置入力装置。
  2. 【請求項2】 前記ボードは、所定の周波数の音波を発
    する発振器を備え、前記ペンの発振部は、前記ボードか
    ら発せられた音波の周波数に共振し、かつ、この周波数
    に対応した前記発振波を再び前記ボードへ向けて発する
    共振手段を備えた請求項1に記載の位置入力装置。
  3. 【請求項3】 前記ペンは、このペンの先端部分を通る
    軸上の少なくとも二つの部分に互いに異なる周波数を有
    する発振波を発する前記発振部を備え、 前記位置演算手段は、前記異なる周波数に対応した検出
    信号と発振波との位相差に基づいて各前記発振器の位置
    を特定する発振位置特定手段と、前記発振位置特定手段
    が特定した各々の前記発振器の位置に基づいて当該ペン
    の向きを特定するとともに、前記発振器の位置と当該ペ
    ンの向きとに基づいて当該ペンの先端位置を特定し、前
    記位置情報として出力する先端位置特定手段と、を備え
    た請求項1に記載の位置入力装置。
  4. 【請求項4】 筆記者の保持するペンの先端位置に対応
    した画像表示面の位置へカーソルを表示するための位置
    入力処理装置に接続される位置入力装置であって、 所定の電圧が印加される先端電極を備えるペンと、 その延在方向が少なくとも一の方向と平行になるように
    互いに所定の間隔をおいて複数の線状電極を所定の平面
    上に並べたボードと、 前記線状電極の各々について、前記先端電極へ印加され
    る電圧により各前記線状電極に生ずる電位を検出し、こ
    の検出した各前記線状電極の電位の分布に基づいて、当
    該線状電極を並べた平面における前記ペンの先端位置を
    特定するための平面位置座標および当該平面に垂直な方
    向における前記ペンの先端位置を特定するための垂直位
    置座標を位置情報として出力する位置演算手段と、を備
    えた位置入力装置。
  5. 【請求項5】 前記位置演算手段は、前記線状電極の並
    びに対する前記検出した電位の分布が極値を示した点に
    対応させて前記平面位置座標を特定し、少なくとも二つ
    の前記線状電極の電位に基づいて前記垂直位置座標を特
    定する請求項4に記載の位置入力装置。
  6. 【請求項6】 筆記者の保持するペンの先端位置に対応
    させてカーソルを画像表示面へ表示する位置入力処理装
    置であって、 前記先端位置の所定の平面上への投射位置を特定するた
    めの水平位置座標および当該平面に垂直な方向の位置を
    特定するための垂直位置座標を含む位置情報を外部より
    入力し、前記水平位置座標に基づいて、前記ペンの先端
    位置に対応した画像表示面上の位置へ前記カーソルを表
    示させるとともに、前記垂直位置座標に基づいて、この
    カーソルの表示形態を変化させたカーソル画像を生成す
    るカーソル画像生成手段を備えた位置入力処理装置。
  7. 【請求項7】 前記カーソル画像生成手段は、前記カー
    ソルの移動に伴って移動する影を表示するものであっ
    て、前記垂直位置座標に基づいて、このカーソルと影と
    の相対的な表示位置が変化するカーソル画像を生成する
    請求項6に記載の位置入力処理装置。
  8. 【請求項8】 前記カーソル画像生成手段は、前記カー
    ソルの移動に伴って移動する影を表示するものであっ
    て、前記垂直位置座標に基づいて、この影の面積が変化
    するカーソル画像を生成する請求項6に記載の位置入力
    処理装置。
  9. 【請求項9】 前記カーソル画像生成手段は、前記カー
    ソルの移動に伴って移動する影を表示するものであっ
    て、前記垂直位置座標に基づいて、この影の表示濃度が
    変化するカーソル画像を生成する請求項6に記載の位置
    入力処理装置。
  10. 【請求項10】 前記カーソル画像生成手段は、前記垂
    直位置座標に基づいて、前記カーソルの大きさが変化す
    るカーソル画像を生成する請求項6に記載の位置入力処
    理装置。
  11. 【請求項11】 前記ペンは、当該ペンが筆記対象物に
    当接した際に、この当接による圧力を検出し、検出した
    圧力に対応する圧力信号を出力する圧力検出手段をさら
    に備え、 前記位置演算手段は、前記圧力信号に基づいた圧力情報
    を出力する請求項1に記載の位置入力装置。
  12. 【請求項12】 前記カーソル画像生成手段は、さらに
    外部から前記ペンの当接する圧力に対応した圧力情報が
    供給された場合に、この圧力情報に対応させて前記カー
    ソルの表示形態を変化させる請求項6に記載の位置入力
    処理装置。
  13. 【請求項13】 前記ペンは、筆記者の操作に応じて確
    認信号を供給するスイッチをさらに備えた請求項1また
    は請求項4のいずれかに記載の位置入力装置。
  14. 【請求項14】 実際のキーボードを模擬したキーボー
    ド画像を生成するキーボード画像生成手段と、 外部から操作者の確認の位置を示す確認信号が供給され
    た時に、前記水平位置座標に基づいて前記カーソルが示
    す前記キーボード画像におけるキーを特定し、特定した
    当該キーに対応する制御コードを生成するキー特定手段
    と、をさらに備えた請求項6に記載の位置入力処理装
    置。
  15. 【請求項15】 外部から前記ペンの当接する圧力に対
    応した圧力情報が供給された場合に、この圧力情報が供
    給されている際の前記水平位置座標の変化を筆記者の筆
    跡として前記画像表示面へ表示する筆跡表示手段をさら
    に備えた請求項6に記載の位置入力処理装置。
  16. 【請求項16】 前記筆跡表示手段は、前記圧力情報に
    対応させて前記筆跡の太さを変化させて表示する請求項
    15に記載の位置入力処理装置。
  17. 【請求項17】 前記筆跡表示手段は、前記筆跡を文字
    コードに変換し、この文字コードに基づいた文字を表示
    する筆跡識別部を備えた請求項15に記載の位置入力処
    理装置。
  18. 【請求項18】 前記筆跡識別部は、前記筆跡を変換し
    て得られた文字コードが予め定められたマークの文字コ
    ードに等しいものであると判定した場合に、当該マーク
    に相当する筆跡が指定する範囲に含まれる筆跡を文字コ
    ードに変換する請求項17に記載の位置入力処理装置。
  19. 【請求項19】 外部から筆記者の確認の意思を示すた
    めの確認信号が供給された場合に、この確認信号が供給
    された時の垂直位置座標および水平位置座標に基づい
    て、立体画法による図形を描画する描画手段をさらに備
    えた請求項6に記載の位置入力処理装置。
  20. 【請求項20】 前記カーソル画像生成手段は、外部よ
    り前記ペンの先端部分の向いている方向を示す向き情報
    が供給された場合に、この向き情報に基づいて表示画像
    の表示形態を変化させる向き特定手段を備えた請求項6
    に記載の位置入力処理装置。
  21. 【請求項21】 筆記者の保持するペンの先端位置に対
    応させてカーソルを画像表示面へ表示する位置入力処理
    方法であって、 前記先端位置の所定の平面上への投射位置を特定するた
    めの水平位置座標および当該平面に垂直な方向の位置を
    特定するための垂直位置座標を含む位置情報を検出する
    位置情報検出工程と、 前記水平位置座標に基づいて、前記ペンの先端位置に対
    応した画像表示面上の位置へ前記カーソルを表示させる
    カーソル表示工程と、 前記垂直位置座標に基づいて、このカーソルの表示形態
    を変化させる表示形態変化工程と、を備えた位置入力処
    理方法。
  22. 【請求項22】 第1の座標値及び第2の座標値を発生
    する第1の入力部と、第3の座標値を発生する第2の入
    力部とを備え、三次元座標を入力するための位置入力装
    置であって、 前記第1の入力部は、第3の座標軸の方向に移動可能に
    構成され、 前記第2の入力部は、前記第1の入力部の移動量を検出
    する移動量検出手段と、この移動量に対応して前記第3
    の座標値を発生する座標発生手段とを備える位置入力装
    置。
  23. 【請求項23】 前記第1の入力部の位置を保持する弾
    性部材を備えることを特徴とする請求項22記載の位置
    入力装置。
  24. 【請求項24】 前記移動量検出手段は、前記第1の入
    力部の移動に伴い回転するロータリーエンコーダである
    ことを特徴とする請求項22記載の位置入力装置。
  25. 【請求項25】 前記移動量検出手段は、前記第1の入
    力部の移動に伴い抵抗値が変化するポテンショメータで
    あることを特徴とする請求項22記載の位置入力装置。
  26. 【請求項26】 第1の座標値及び第2の座標値を発生
    する第1の入力部と、第3の座標値を発生する第2の入
    力部とを備え、三次元座標を入力するための位置入力装
    置であって、 前記第1の入力部は、第3の座標軸に沿って圧力を加え
    られるように構成され、 前記第2の入力部は、前記第1の入力部に加えられる圧
    力を検出する圧力検出手段と、この圧力に対応して前記
    第3の座標値を発生する座標発生手段とを備える位置入
    力装置。
  27. 【請求項27】 前記第1の入力部の位置を保持する弾
    性部材を備えることを特徴とする請求項26記載の位置
    入力装置。
  28. 【請求項28】 前記移動量検出手段は、前記第1の入
    力部による圧力の大きさに対応する電圧値を発生する圧
    力センサであることを特徴とする請求項26記載の位置
    入力装置。
  29. 【請求項29】 前記移動量検出手段は、前記第1の入
    力部による圧力の有無に伴いオン/オフするスイッチで
    あることを特徴とする請求項26記載の位置入力装置。
  30. 【請求項30】 前記座標発生手段は、入力信号に基づ
    き前記第3の座標値を絶対値として発生する絶対値発生
    手段と、この絶対値を並列デジタルデータとして出力す
    る並列伝送手段とを備えることを特徴とする請求項22
    乃至請求項29いずれかに記載の位置入力装置。
  31. 【請求項31】 前記座標発生手段は、入力信号に基づ
    き前記第3の座標値を相対値として発生する相対値発生
    手段と、この相対値を直列デジタルデータとして出力す
    る直列伝送手段とを備えることを特徴とする請求項22
    乃至請求項29いずれかに記載の位置入力装置。
  32. 【請求項32】 仮想空間中の三次元座標入力を受け
    て、この入力座標に対応する形態のカーソルを画像表示
    面へ表示する位置入力処理装置であって、 前記仮想空間中の入力座標に設定されたカーソルを仮想
    的なスクリーンに投影するカーソル投影手段と、 前記カーソル投影手段により投影された位置に、前記カ
    ーソルと前記スクリーンとの距離に応じて表示形態を変
    化させた前記カーソルの画像を生成するカーソル画像生
    成手段とを備える位置入力処理装置。
  33. 【請求項33】 前記カーソルと前記スクリーンとの距
    離に応じて前記カーソルの属性を変化させるカーソル属
    性生成手段を備える請求項32記載の位置入力処理装
    置。
  34. 【請求項34】 前記仮想空間中のカーソルの移動状況
    に基づき、前記スクリーン上における前記カーソルの到
    達予想位置を求めるとともに、この到達予想位置に所定
    の画像を生成する到達予想位置生成手段を備える請求項
    32又は請求項33記載の位置入力処理装置。
  35. 【請求項35】 前記カーソルが前記スクリーン上に到
    達したときに、前記カーソルの表示形態及び属性を戻す
    とともに、前記到達予想位置の画像を消去する消去手段
    を備えることを特徴とする請求項34記載の位置入力処
    理装置。
  36. 【請求項36】 仮想空間中の三次元座標入力を受け
    て、この入力座標に対応する形態のカーソルを画像表示
    面へ表示する位置入力処理方法であって、 前記仮想空間中の入力座標に設定されたカーソルを仮想
    的なスクリーンに投影するカーソル投影ステップと、 投影された位置に、前記カーソルと前記スクリーンとの
    距離に応じて表示形態を変化させた前記カーソルの画像
    を生成するカーソル画像生成ステップと、 前記カーソルと前記スクリーンとの距離に応じて前記カ
    ーソルの属性を変化させるカーソル属性生成ステップ
    と、 前記仮想空間中のカーソルの移動状況に基づき、前記ス
    クリーン上における前記カーソルの到達予想位置を求め
    るとともに、この到達予想位置に所定の画像を生成する
    到達予想位置生成ステップと、 前記カーソルが前記スクリーン上に到達したときに、前
    記カーソルの表示形態及び属性を戻すとともに、前記到
    達予想位置の画像を消去する消去ステップとを備える位
    置入力処理方法。
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