JP2007080214A - 位置検出装置、情報入力装置、及びモーションスイッチ - Google Patents

位置検出装置、情報入力装置、及びモーションスイッチ Download PDF

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Abstract

【課題】 被検出体の位置を検出する。
【解決手段】 演算処理装置33において、直角二等辺三角形状に配置した3つの量子型赤外線センサA、B、Cの出力信号強度から、3つの量子型赤外線センサA、B、Cと指との間の各距離を算出し、算出された各距離と、量子型赤外線センサA、B間の距離と、量子型赤外線センサB、C間の距離とから、指の位置を表す3次元座標を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検出体の3次元的な位置を検出する位置検出装置、位置情報を入力するための情報入力装置、及び特定のモーションによりオンオフ可能なモーションスイッチに関する。
近年の情報作成環境の発達により、3次元CG(computer graphics)や立体映像等を代表とする3次元的な広がりを有する情報を制御するための情報入力環境の実現が望まれている。
例えば、画面上の仮想空間への3次元的なアクセスの方法としては、電磁位置センサ又はデータグローブ等の入力インターフェイスがある。これらは利用者に装着され利用者の手等の動きを直接検出し、その検出出力によって画面上での操作が制御される。
しかしながら、これらの方法では、利用者はこれらの機器を身体に装着しなければならず、しかもデータ送受信のためのケーブルをつなぐ場合もあるので、利用者の自然な動作を妨げるという問題がある。
この問題の解決方法としては、人体から放射される赤外線を検知することで、上記の3次元的入力を行う技術がある。例えば、特許文献1に開示の技術によれば、人体の一部から放射された赤外線を、ハーフミラーで反射させ、赤外線透過フィルタを通してCCD(charge coupled device)カメラによって検知し、その位置を検出する装置である。
しかしながら、この装置はハーフミラーやCCDカメラを使う大がかりなものであり、さらに画像認識と画像処理の複雑なデータ処理が必要となる。
また、特許文献2の技術によれば、焦電型の赤外線人感センサを複数個用いて、人体の動きを検知している。
特開2003−308167号公報 特開平10−222289号公報 特開2002−7052号公報 公開番号WO2005−027228号公報
しかしながら、焦電型の赤外線人感センサの動作速度が遅いため、動作の検出には、多数の焦電型の赤外線人感センサが必要となる。
人体から放射される赤外線を用いない方法としては、例えば特許文献3に記載の方法が知られている。この方法は、近赤外線の発光、受光素子を3次元的に格子状に配置し、指の位置を検出するようになっているが、正確な位置検出のためには、多数の発光、受光素子が必要である。
また、CCDカメラによって、直接、人体の動きを検出する方法もあるが、やはり複雑な画像認識、画像処理の技術が必要となる。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決し、被検出体の3次元的な位置を検出することができる位置検出装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、位置検出装置を利用した情報入力装置を提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、情報入力装置を採用したモーションスイッチを提供することを第3の目的とする。
請求項1の発明は、量子型赤外線センサを多角形の各頂点に配置し、その測距機能と、幾何学的算出手段によって人体の位置座標を検出することを特徴とする位置検出装置。
請求項2の発明は、直角二等辺三角形状に配置した3つの量子型赤外線センサと、該3つの量子型赤外線センサの出力信号強度から、該3つの量子型赤外線センサと、赤外線を発する被検出体との間の各距離を算出する距離算出手段と、該距離算出手段により算出された、前記3つの量子型赤外線センサと前記被検出体との間の各距離と、前記二等辺の各辺の端点に位置する2つの量子型赤外センサ間の距離とから、該被検出体の位置座標を算出する座標算出手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、同一平面上に正方形状に配置した4つの量子型赤外線センサと、該4つの量子型赤外線センサのうち、赤外線を発する被検出体の検出開始時点において最大出力信号強度を有する第1の量子型赤外線センサと、該第1の量子型赤外線センサに近接する第2及び第3の量子型赤外線センサと、の出力信号強度から、該第1ないし第3の量子型赤外線センサと、赤外線を発する被検出体との間の各距離を算出する距離算出手段と、該距離算出手段により算出された、前記第1ないし第3の量子型赤外線センサと前記被検出体との間の各距離と、前記第1及び第2の量子型赤外センサ間の距離と、前記第1及び第3の量子型赤外センサ間の距離とから、該被検出体の位置座標を算出する座標算出手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2又は3の発明において、座標算出手段は、被検出体の検出のための予め定めた検出時間間隔ごとに被検出体の位置座標を算出することができる。
請求項4の発明において、前記予め定めた検出時間間隔ごとに前記座標算出手段により算出された前記被検出体の位置座標を、該被検出体の検出時刻と関連付けをして軌跡情報として記憶する第1記憶手段を備えることができる。
請求項6の発明は、請求項5に記載の位置検出装置と、被検出体の検出時刻と、予め定めた該被検出体の位置座標とを関連付けをした基準軌跡情報を記憶した第2記憶手段と、前記位置検出装置の第1記憶手段に記憶された軌跡情報と、前記第2記憶手段に記憶された基準軌跡情報とが一致するか否かを判断する判断手段と、該判断手段により一致すると判断された場合に、その旨を表す信号を生成する信号生成手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の情報入力装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上記のように構成したので、被検出体の3次元的な位置を検出することができる。
また、本発明によれば、被検出体の特定の動きを認識してその結果を情報入力することができる。
さらに、本発明によれば、本発明に係る情報入力装置を採用したモーションスイッチを構成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態を示す。これは、位置検出装置の例である。この位置検出装置は、量子型赤外線センサA、B、Cと、増幅器31A、31B、31Cと、A/D(analog-to-digital)コンバータ32A、32B、32Cと、演算処理装置33と、を有する。
本実施の形態で、焦電型赤外線センサを採用せず、量子型赤外線センサを採用したのは、次の点にある。人体を検出するために最も広く使用されている赤外線センサは、焦電型赤外線センサである。焦電型赤外線センサは人体から放射される赤外線がセンサに入射した際、その赤外線を吸収して熱に変換し、熱が加わることによって誘電体結晶に電荷が発生する焦電現象を利用したセンサである。焦電現象は温度が変化したときにのみ発生する現象であるため、入射する赤外線に変化がなければ信号は発生しない。すなわち、センサの視野角内に人体が入った瞬間は検知できるが、人体がそのまま動かなければ信号は出なくなってしまう。また、人体が動いていたとしても、センサの視野角から外れなければ、やはり信号は出なくなってしまう。
そこで、焦電型赤外線センサを用いて人体の位置情報を得るためには、必ず入射赤外線にチョッピングをかけなければならない。
しかしながら、焦電型赤外線センサは熱型センサであるので、その動作速度は遅く、対応可能な信号周波数は数10Hz程度であるため、人体の素早い動きを検知することは困難であった。
本実施の形態において採用した量子型赤外線センサA、B、Cは、赤外線の吸収材料として半導体を使用しており、この半導体部分に入射した赤外線のエネルギーによって電子・正孔対(以下「キャリア」という。)が生成される。
量子型赤外線センサは大きく分けて2種類のセンサがある。1つは、キャリアによって半導体の電気抵抗が変化することを人体検知信号として取り出す光導電型センサであり、もう1つは、キャリアそのものを電圧や電流の電気信号として人体の検知信号を取り出す光起電力型センサである。
量子型赤外線センサA、B、Cは、人体から放出される波長5〜10μmの赤外線領域に感度を持つセンサである。ここで、この様な量子型赤外線センサとしては、例えば特許文献4に記載の量子型赤外線センサがある。この量子型赤外線センサは、室温で動作可能であり、かつ非常に小型であるため、装置全体の大きさを小さくすることが可能である。
冷却機能が必要な量子型赤外線センサにあっては、例えばペルチエ冷却素子の様な冷却機構を備えることで、装置の構成は可能である。この様な量子型赤外線センサの視野角を適当に絞ることで、被検出体と赤外線センサとの間の距離に相関がある検出信号強度を得ることが可能となる。
上記特許文献4に記載の量子型赤外線センサはInSbの量子型赤外線センサである。その量子型赤外線センサの視野角はセンサの開口面積である6μm×6μmのウインドウによって絞られており、約120°である。この1つの量子型赤外線センサと被検出体との間の距離dと、検出信号強度Vと、の間の関係を図2に示す。
図2から分かるように、検出信号強度Vは、被検出体と赤外線センサとの距離が長くなるほど低くなるので、検出信号強度から、赤外線センサと被検出体との間の距離を算出することができることになる。
上記被検出体と1つの量子型赤外線センサとの間の距離dと、検出信号強度Vと、の間の関係は、
V=−150.79LN(d)+577.26 … (1)
と表すことができる。
このような量子型赤外線センサは、赤外線が入射されている間、信号は出続けるので、人体が静止していたとしても、その位置を検出することができる。さらにキャリアの生成時間は非常に短時間であるためその動作速度は極めて速く、信号周波数でkHz以上の周波数でも検知可能である。
上記量子型赤外線センサを多角形の各頂点に配置し、各量子型センサにおいて、上述した方法によりセンサと被検出体との距離を測定する。ここで、各センサの検出距離とその配置から、幾何学的算出手段により被検出体である人体の位置座標を検出することができる。最も簡単な例について以下で説明する。
量子型赤外線センサA、B、Cは、図3に示すように、直角二等辺三角形をなすように配置してある。しかしながら、この量子型赤外線センサA、B、Cの配置形状は、例に過ぎず、三角形状にすることができる。配置形状を三角形にした場合には、人体の位置座標の計算は、直角二等辺三角形にした場合に比較して計算量が増加することになる。また、多角形は三角形に分割できることから、人体の位置座標を求める上で、量子型赤外線センサの数は3つに限定されるものではなく、4つ以上の量子型赤外線センサを使用することができ、その配置形状を多角形状にすることができる。
増幅器31A、31B、31Cは、量子型赤外線センサA、B、Cからの信号をそれぞれ増幅するものである。A/Dコンバータ32A、32B、32Cは、増幅器31A、31B、31Cからの信号をデジタル信号にそれぞれ変換するものである。量子型赤外線センサA、B、Cと増幅器31A、31B、31Cとは、同一パッケージ内にハイブリッド接合されている。
演算処理装置33は、A/Dコンバータ32A、32B、32Cからのデジタル信号に基づき、被検出体の位置座標を演算するものである。
次に、本位置検出装置の動作を説明する。指を図3に示すようにかざしたとき、この指からの赤外線が量子型赤外線センサA、B、Cによってそれぞれ検出され、これら量子型赤外線センサA、B、Cからの出力電圧は、増幅器31A、31B、31Cにより増幅され、A/Dコンバータ32A、32B、32Cによりデジタル値に変換される。
そして、演算処理装置33において、指と量子型赤外線センサA、B、Cとの間の距離L、L、Lが、それぞれ、上記式(1)から算出される。ついで、算出された距離L、L、Lを、
Figure 2007080214
Figure 2007080214
Figure 2007080214
に代入して、この指の位置のX、Y、Z座標を算出する。ここで、LABは量子型赤外線センサA、B間の距離を表し、LBCは量子型赤外線センサB、C間の距離を表す。また、図3において、量子型赤外線センサB、Cを結ぶ線と平行な線であって、量子型赤外線センサA、B、Cにより決定される平面と、この指からの垂線とが交わる交点を通る線に、量子型赤外線センサAから至る距離をXとし、量子型赤外線センサA、Bを結ぶ線に平行な線であって、この交点を通る線に、量子型赤外線センサBから至る距離をYとし、量子型赤外線センサA、B、Cにより決定される平面からこの指に至る距離をZとする。
次の表1に、量子型赤外線センサA、B、Cからの出力電圧の一例と、量子型赤外線センサA、B、Cと指との間の距離と、指の位置のX、Y、Z座標と、を示す。
Figure 2007080214
<第2の実施の形態>
図4は本発明の第2の実施の形態を示す。これは、位置検出装置の例である。図4において、A、B、C、31A、31B、31C、32A、32B、32Cは、図1と同一部分を示す。Dは量子型赤外線センサであり、量子型赤外線センサA、B、Cと同一の特性を有するものである。量子型赤外線センサDは、図5に示すように、量子型赤外線センサA、B、Cとともに同一平面上に正方形状に配置してある。41Dは増幅器であり、量子型赤外線センサDからの信号を増幅するものである。42DはA/Dコンバータであり、増幅器41Dからの信号をデジタル信号に変換するものである。
43は演算処理装置であり、A/Dコンバータ32A、32B、32C、42Dからのデジタル信号から、被検出体の検出開始時点において最大信号強度を有する量子型赤外線センサと、これに隣接する2つの量子型赤外線センサとを選択し、選択した3つの量子型赤外線センサに対応する3つのA/Dコンバータからのデジタル信号に基づき、被検出体の位置を演算するものである。
例えば、指の位置が量子型赤外線センサDに最も近かった場合には、量子型赤外線センサDの信号強度が最も大きくなるので、量子型赤外線センサD、A、C(量子型赤外線センサD、A、Cの配置位置は直角二等辺三角形状になる。)の信号を使用して、距離L、L、Lを算出し、ついで、指の位置のX、Y、Z座標を算出する。
よって、本実施の形態に係る位置検出装置によれば、第1の実施の形態に係る位置検出装置より効率的に指の位置を検出することができる。
<第3の実施の形態>
図6は本発明の第3の実施の形態を示す。これは、位置検出装置の例である。本実施の形態は、第2の実施の形態との比較でいえば、被検出体が移動したときの被検出体の軌跡を記録可能にした点が異なる。本実施の形態では、被検出体の軌跡に関する情報を記憶装置61に記憶するようにした。
ここで、指を、量子型赤外線センサA、B、C、Dによって決定される平面に対して平行に移動させるものとする。この条件のもとで、指を移動させると、指が量子型赤外線センサA、B、C、Dのいずれかの量子型赤外線センサにより検出可能になった時点t1、すなわち演算処理装置43に信号入力があった時点t1から、指が量子型赤外線センサから離れて検出不可能になった時点tn(n>2)までの間において、演算処理装置43において例えば0.05秒ごとに指の位置座標が算出され、算出結果(XYZ座標)が検出時刻と関連付けされて記憶装置61に記憶される。
例えば、2secの間、指を、図7に示すように英字のLの字状に移動させた場合、検出時刻と量子型赤外線センサA、B、Cの出力との関係は、図8に示すようになる。検出時刻とXYZ座標値との関係は、図9に示すようになる。
図10(a)は、図9の例における、XY座標値と検出時刻との関係を示し、図10(b)は、図9の例における、XZ座標値と検出時刻との関係を示す。ここで、Z座標は、指を、量子型赤外線センサA、B、C、Dによって決定される平面に対して平行に移動させたので、一定である。
<第4の実施の形態>
図11は本発明の第4の実施の形態を示す。これは、情報入力装置の例であり、例えば指により描かれた英文字が、英文字I(描く場合には、漢数字の一のように描くものとする。)または英文字Oのいずれかを認識して、認識結果を表す信号を出力するものである。
図11において、図6と同一部分は同一符号を付してある。111は記憶装置であり、英文字Iと英文字Oとを指で描いたときの基準となる指軌跡情報として、検出開始時点から例えば0.05[sec ]ごとのXYZ座標値を検出時刻と関連付けをして記憶してある。113は演算処理装置であり、指によって英文字Iまたは英文字Oのいずれかが描かれたとき、検出開始時点から0.05secごとのXYZ座標値を検出時刻と対応させて記憶装置61に記憶し、検出時刻とXYZ座標とよりなる指軌跡情報が、記憶装置111に記載されている指軌跡情報のいずれと一致するかを判断し、判断された英文字を表す信号を出力する。
図12は演算処理装置113による入力情報の認識手順の一例を示すフローチャートである。指の移動が検出されると、第3の実施の形態と同様にして、指が量子型赤外線センサA、B、C、Dのいずれかの量子型赤外線センサにより検出可能になった時点t1、すなわち演算処理装置113に信号入力があった時点から、指が量子型赤外線センサから離れて検出不可能になった時点tnまでの間において、演算処理装置113において、0.05秒ごとに指の位置座標を算出し、算出結果(XYZ座標)を検出時刻と関連付けして指軌跡情報として記憶装置61に記憶する(S130)。
そして、記憶装置111に記憶されている英文字Iと英文字Oのうちの一方の英文字である英文字Iに関連付けされている基準となる指軌跡情報を選択し(S135)、この選択した指軌跡情報から、まず、時刻t1に関連付けられているXYZ座標を取り出し、また、記憶装置61から、この時刻t1に関連付けられているXYZ座標を取り出す(S140)。ついで、処理カウンタCNTを1つだけインクリメントする(S145)。
記憶装置61、111から取り出した時刻t1に関連付けられているXYZ座標どうしの差の絶対値の、記憶装置61の指軌跡情報の最大XYZ座標Xmax、Ymax、Zmaxに対するパーセンテージであるδx、δy、δzを、次の式、すなわち、
δx=(|Xn−Xm|/|Xmax|)×100
δy=(|Yn−Ym|/|Ymax|)×100
δz=(|Zn−Zm|/|Zmax|)×100
から求める(S150)。ここに、n、m≧1である。
そして、求めたδx、δy、δzが全て3%未満であるか否かを判断し(S155)、求めたδx、δy、δzが全て3%未満である場合には、一致カウンタを1だけインクリメントする(S160)。その後、残りのデータがあるか否かを判断する(S165)。他方、求めたδx、δy、δzのうち3%未満でないものがある場合には、ステップS165に進む。
そして、残りのデータがあると判断した場合には、次の時刻t2に関連付けられているXYZ座標を取り出し、また、記憶装置61から、時刻t2に関連付けられているXYZ座標を取り出す(S170)。その後、ステップS145に戻る。
以後、ステップS145、S150、S155、S160、S165、S170を、ステップS160において残りのデータがないと判断するまで、繰り返す。
そして、残りのデータがないと判断した場合には(S165)、一致カウンタのカウント値の、処理カウンタのカウント値に対するパーセンテージであるpを算出し(S175)、p≧90%であるか否かを判断する(S180)。p≧90%である場合には、指の移動が英文字Iに一致する旨を表す信号を出力し(S185)、他方、p<90%である場合には、信号は出力しない(S190)。
ここで、p<90%である場合には、記憶装置111に記憶されている英文字Iと英文字Oのうちの他方の英文字である英文字Oに関連付けされている基準となる指軌跡情報を選択する。この場合において、ステップS140以下のステップを実行するが、この場合の手順は、本質的には、英文字Iの場合の手順と異ならないので、説明は省略する。
そこで、この情報入力装置を用いてモーションスイッチを構成した場合には、例えば、この信号が英文字Iを表す信号である場合に、モーションスイッチがONされ、他方、この信号が英文字Oを表す信号である場合に、モーションスイッチがOFFされるようにすることができる。これらの関係を図13に示す。
このようなモーションスイッチは、非接触型のスイッチを必要とする装置のオンオフに使用することができ、例えば、モーションスイッチが照明スイッチである場合には、照明を点灯させたり消灯させたりすることができる。
なお、上述した指軌跡情報の比較における一致と判断するための閾値、すなわち各時刻に関連付けられた座標を比較するときの3%の値と、全座標の一致確率の90%という値は、モーションスイッチのいわば感度となる値であり、照明装置の使用環境によっては、より最適な値が存在する。
また、上記軌跡情報の比較方法は一例にすぎず、これに限定されるものではなく、装置の使用環境により、最適な方法で比較することがより好ましい。
さらに、上述した量子型赤外線センサの配置や装置構成は全て一例にすぎず、これに限定されるものではなく、必要に応じて最適な配置および装置構成にすることがより好ましい。
同様に量子型赤外線センサの視野角も必要に応じて最適なものにすることが好ましい。例えばレンズやミラーなどを使用しても良い。さらに3次元での人体の位置情報や、動作情報の演算処理方法に関しても、センサ配置や装置構成に応じて、より最適な演算方法を選ぶことが好ましい。
なお、外部PCやゲーム機等に時刻測定機能と記憶装置を付加しておき、時刻の測定と、軌跡情報(時刻、位置座標)の記録とを、PCまたはゲーム機で行うように構成すれば、上述した情報入力装置と組み合わせることができる。
本発明に係る位置検出装置は、人体の位置を検出することができるので、位置情報を入力するための装置である入力装置において使用することができる。
さらに、この入力装置の応用として、モーションスイッチの作成も可能である。
これらは、これからの高度情報社会においてゲームや情報家電などへ人体から直接情報を入力できる新たなヒューマンインターフェイスとして大きく期待できるものである。
本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。 被検出体と量子型赤外線センサとの間の距離と、センサの出力信号強度との関係を示す図である。 図1に示す量子型赤外線センサA、B、Cの配置例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。 図4に示す量子型赤外線センサA、B、C、Dの配置例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。 動作情報の入力方法を説明するための説明図である。 図7の例における検出時刻と量子型赤外線センサA、B、Cの出力との関係の一例を示す図である。 図7の例における検出時刻とXYZ座標値との関係を示す図である。 図9の例における、XY座標値と検出時刻との関係と、図9の例における、XZ座標値と検出時刻との関係を示す図である。 本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。 演算処理装置113による入力情報の判断手順の一例を示すフローチャートである。 入力された動作情報と照明のオンオフとの関係を説明するための説明図である。

Claims (7)

  1. 量子型赤外線センサを多角形の各頂点に配置し、その測距機能と、幾何学的算出手段によって人体の位置座標を検出することを特徴とする位置検出装置。
  2. 直角二等辺三角形状に配置した3つの量子型赤外線センサと、
    該3つの量子型赤外線センサの出力信号強度から、該3つの量子型赤外線センサと、赤外線を発する被検出体との間の各距離を算出する距離算出手段と、
    該距離算出手段により算出された、前記3つの量子型赤外線センサと前記被検出体との間の各距離と、前記二等辺の各辺の端点に位置する2つの量子型赤外センサ間の距離とから、該被検出体の位置座標を算出する座標算出手段と、
    を備えたことを特徴とする位置検出装置。
  3. 同一平面上に正方形状に配置した4つの量子型赤外線センサと、
    該4つの量子型赤外線センサのうち、赤外線を発する被検出体の検出開始時点において最大出力信号強度を有する第1の量子型赤外線センサと、該第1の量子型赤外線センサに近接する第2及び第3の量子型赤外線センサと、の出力信号強度から、該第1ないし第3の量子型赤外線センサと、赤外線を発する被検出体との間の各距離を算出する距離算出手段と、
    該距離算出手段により算出された、前記第1ないし第3の量子型赤外線センサと前記被検出体との間の各距離と、前記第1及び第2の量子型赤外センサ間の距離と、前記第1及び第3の量子型赤外センサ間の距離とから、該被検出体の位置座標を算出する座標算出手段と、
    を備えたことを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項2又は3において、前記座標算出手段は、被検出体の検出のための予め定めた検出時間間隔ごとに前記被検出体の位置座標を算出することを特徴とする位置検出装置。
  5. 請求項4において、前記予め定めた検出時間間隔ごとに前記座標算出手段により算出された前記被検出体の位置座標を、該被検出体の検出時刻と関連付けをして軌跡情報として記憶する第1記憶手段を備えたことを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項5に記載の位置検出装置と、
    被検出体の検出時刻と、予め定めた該被検出体の位置座標とを関連付けをした基準軌跡情報を記憶した第2記憶手段と、
    前記位置検出装置の第1記憶手段に記憶された軌跡情報と、前記第2記憶手段に記憶された基準軌跡情報とが一致するか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段により一致すると判断された場合に、その旨を表す信号を生成する信号生成手段と、
    を備えたことを特徴とする情報入力装置。
  7. 請求項6に記載の情報入力装置を備えたことを特徴とするモーションスイッチ。
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