JPH09305056A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH09305056A
JPH09305056A JP8140887A JP14088796A JPH09305056A JP H09305056 A JPH09305056 A JP H09305056A JP 8140887 A JP8140887 A JP 8140887A JP 14088796 A JP14088796 A JP 14088796A JP H09305056 A JPH09305056 A JP H09305056A
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JP
Japan
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elastic roll
roll
elastic
rotation
fixing
Prior art date
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JP8140887A
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English (en)
Inventor
Atsumi Kurita
篤実 栗田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な制御や管理を行なうことなく、記録材
のしわの発生を確実に回避しながら、良好な定着性を容
易に得る。 【解決手段】 弾性ロール2の周速度が検知される周速
度検知手段5を設けたり、又は、弾性ロール2の温度が
検知される温度検知手段7を設けたり、又は、弾性ロー
ル2の径寸法が検知される径寸法検知手段9を設けた
り、又は、定着ロール1,2通過時の記録材3の速度が
検知される記録材速度検知手段11を設けたり、又は、
電源投入後の経過時間や記録材3の数、サイズ、供給間
隔などの装置使用条件が判別される装置使用条件判別手
段13を設け、各手段5,7,9,11,13の検知信
号若しくは判別信号に基づいて前記弾性ロール2の周速
度が所定値となるように弾性ロール2の回転が制御され
る回転制御手段6,8,10,12,14を設けると共
に、回転駆動手段15にて弾性ロール2を回転駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式等
を採用する画像形成装置で用いられる定着装置に係り、
特に、一対の定着ロールのうち一方が他方よりも弾性の
高い弾性ロールであるタイプの定着装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の定着装置としては、互いに
圧接する一対の定着ロール(通常加熱源が収容された加
熱ロール及びこの加熱ロールに圧接する加圧ロール)を
備え、定着トナー像が形成された用紙をこれらの定着ロ
ール間に挿通させて未定着トナー像の定着を行うように
したものがある。このようなタイプにおいて、定着ロー
ルの駆動用に独立した駆動装置を設け、一方の定着ロー
ルの回転数を検知することによって定着ロールの周速度
を一定値に制御し、感光ドラム等の像担持体との速度差
による”こすれ”等による画像障害をなくす技術が開示
されている(特開平2−248977号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一対の定着
ロールからなる定着装置においては、一方の定着ロール
を少なくとも表面部若しくは内部が弾性層からなる弾性
ロールとし、定着ロール間に定着に必要な所定のニップ
領域を確保するようにしたものが知られている。このよ
うなタイプの定着装置に対して上述した定着ロール駆動
方式を採用するに際し、弾性のない定着ロール(所謂ハ
ードロール)の回転数を検知し、この定着ロールの周速
度を一定に制御する態様を採ると、紙しわが発生し易い
という技術的課題が見られた。このような紙しわの発生
を防止するために、従来にあっては、定着装置への用紙
突入姿勢を制御したり、用紙収容トレイにヒータを設け
て用紙含水率を制御したり、定着ロールの形状管理など
各種対策を講じているが、前記制御及び管理を行なって
も、完全に紙しわを防止することができないのが実状で
ある。尚、両定着ロールを共に弾性ロールとして構成す
るタイプであっても、各定着ロールの弾性が相違してお
り、弾性の低い側の定着ロールの回転数を検知し、この
定着ロールの周速度を一定に制御する態様を採ると、紙
しわが発生し易いという技術的課題が見られた。
【0004】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ために為されたものであって、複雑な制御や管理を行な
うことなく、記録材のしわの発生を確実に回避しなが
ら、良好な定着性を容易に得ることができる定着装置を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような技術的課題を
達成する発明の前提構成は、図1(a)〜(c)に示す
ように、互いに圧接しながら回転する一対の定着ロール
1,2を備え、これら一対の定着ロール1,2の一方、
例えば定着ロール2を少なくとも表面部若しくは内部が
弾性層4からなり且つ他方の定着ロール1よりも弾性の
高い弾性ロールとして構成し、未定着トナー像が形成さ
れた記録材3をこれらロール1,2間に挿通させて未定
着トナー像の定着を行う定着装置である。ここで、定着
ロール1は、所謂ハードロール(金属ロール若しくは表
面にコート層が形成された金属ロール)に限られるもの
ではなく、定着ロール2よりも弾性の低い弾性ロールで
あってもよい。
【0006】このようなタイプの定着装置において、本
発明の第1の態様は、図1(a)に示すように、弾性ロ
ール2の周速度が検知される周速度検知手段5と、この
周速度検知手段5からの検知信号に基づいて前記弾性ロ
ール2の周速度が所定値となるように弾性ロール2の回
転が制御される回転制御手段6と、この回転制御手段6
からの制御信号に基づいて弾性ロール2が回転駆動され
る回転駆動手段15とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0007】また、本発明の第2の態様は、図1(a)
に示すように、弾性ロール2の温度が検知される温度検
知手段7と、この温度検知手段7からの検知信号に基づ
いて前記弾性ロール2の周速度が所定値となるように弾
性ロール2の回転が制御される回転制御手段8と、この
回転制御手段8からの制御信号に基づいて弾性ロール2
が回転駆動される回転駆動手段15とを備えたことを特
徴とするものである。
【0008】更に、本発明の第3の態様は、図1(a)
に示すように、弾性ロール2の径寸法が検知される径寸
法検知手段9と、この径寸法検知手段9からの検知信号
に基づいて前記弾性ロール2の周速度が所定値となるよ
うに弾性ロール2の回転が制御される回転制御手段10
と、この回転制御手段10からの制御信号に基づいて弾
性ロール2が回転駆動される回転駆動手段15とを備え
たことを特徴とするものである。
【0009】更にまた、本発明の第4の態様は、図1
(b)に示すように、定着ロール1,2通過時の記録材
3の速度が検知される記録材速度検知手段11と、この
記録材速度検知手段11からの検知信号に基づいて記録
材3の速度が所定値となるように弾性ロール2の回転が
制御される回転制御手段12と、この回転制御手段12
からの制御信号に基づいて弾性ロール2が回転駆動され
る回転駆動手段15とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0010】また、本発明の第5の態様は、図1(c)
に示すように、電源投入後の経過時間や記録材3の数、
サイズ、供給間隔などの装置使用条件が判別される装置
使用条件判別手段13と、この装置使用条件判別手段1
3からの判別信号に基づいて前記弾性ロール2の周速度
が所定値となるように弾性ロール2の回転が制御される
回転制御手段14と、この回転制御手段14からの制御
信号に基づいて弾性ロール2が回転駆動される回転駆動
手段15とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1(a)に示す本発明の第1の態様におい
ては、周速度検知手段5が弾性ロール2の周速度を検知
すると、回転制御手段6は周速度検知手段5からの検知
信号に基づいて前記弾性ロール2の周速度が所定値とな
るように弾性ロール2の回転を制御し、この制御信号に
基づいて回転駆動手段15が弾性ロール2を回転駆動す
る。従って、定着ロール1よりも弾性の高い弾性ロール
2の弾性層4が変形した状態で回転したとしても、弾性
ロール2の周速度が所定値に保たれるため、定着ロール
1,2にニップされた記録材3は所定速度で安定搬送さ
れる。
【0012】また、図1(a)に示す本発明の第2の態
様においては、温度検知手段7が弾性の高い弾性ロール
2の温度を検知すると、回転制御手段8は温度検知手段
7からの検知信号に基づいて前記弾性ロール2の周速度
が所定値となるように弾性ロール2の回転を制御し、こ
の制御信号に基づいて回転駆動手段15が弾性ロール2
を回転駆動する。このとき、弾性ロール2の温度情報は
弾性ロール2の熱膨張の程度を示し、弾性ロール2の周
長変化に対応するため、間接的に、弾性ロール2の周速
度の変化に対応するものである。このため、弾性ロール
2の温度情報を用いても、弾性ロール2の周速度を同様
に制御することが可能である。
【0013】更に、図1(a)に示す本発明の第3の態
様においては、径寸法検知手段9が弾性ロール2の径寸
法を検知すると、回転制御手段10は径寸法検知手段9
からの検知信号に基づいて前記弾性ロール2の周速度が
所定値となるように弾性ロール2の回転を制御し、この
制御信号に基づいて回転駆動手段15が弾性ロール2を
回転駆動する。このとき、弾性ロール2の径寸法情報は
弾性ロール2の熱膨張の程度を示し、弾性ロール2の周
長変化に対応するため、間接的に、弾性ロール2の周速
度の変化に対応するものである。このため、弾性ロール
2の径寸法情報を用いても、弾性ロール2の周速度を同
様に制御することが可能である。
【0014】更にまた、図1(b)に示す本発明の第4
の態様においては、記録材速度検知手段11が定着ロー
ル1,2通過時の記録材3の速度を検知すると、回転制
御手段12は記録材速度検知手段11からの検知信号に
基づいて記録材3の速度が所定値となるように弾性ロー
ル2の回転を制御し、この制御信号に基づいて回転駆動
手段15が弾性ロール2を回転駆動する。このとき、弾
性ロール2の弾性変形と無関係に記録材3の速度が所定
値に制御されるので、定着ロール1,2にニップされた
記録材3は所定速度で安定搬送される。
【0015】また、図1(c)に示す本発明の第5の態
様においては、装置使用条件判別手段13が電源投入後
の経過時間や記録材3の数、サイズ、供給間隔などの装
置使用条件を判別すると、回転制御手段14は装置使用
条件判別手段13からの判別信号に基づいて前記弾性ロ
ール2の周速度が所定値となるように弾性ロール2の回
転を制御し、この制御信号に基づいて回転駆動手段15
が弾性ロール2を回転駆動する。このとき、上述した装
置使用条件は弾性ロール2の使用状況を示すもので、弾
性ロール2の熱膨張の程度、ひいては弾性ロール2の周
長変化に対応するため、間接的に、弾性ロール2の周速
度の変化に対応するものである。このため、装置使用条
件を用いても、弾性ロール2の周速度を同様に制御する
ことが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明が適用された定着装置の実施の形態1を示
す概要図であり、例えば複写機などの画像形成装置に用
いられるものである。同図において、定着装置は内部に
加熱ランプ21が内蔵された加熱ロール20と、この加
熱ロール20に圧接する加圧ロール30とを備えてい
る。尚、符号35は用紙を定着装置の両ロール20,3
0間のニップ部へ案内するガイドプレートである。本実
施の形態において、加熱ロール20は金属製ロールの周
面に離型層が形成された所謂ハードロールからなり、そ
の周面の一部には温度検知センサ22が接触若しくは近
接して配置されている。そして、図示外の加熱ロール温
度制御系は、温度検知センサ22によって加熱ロール2
0の表面温度を検知し、この検知情報に基づいて再度加
熱するか、加熱を中止するかの判断を行い、加熱ランプ
21をオンオフして加熱ロール20の表面温度を所定値
に保つものである。
【0017】また、加熱ロール20の周面には更にオイ
ル塗布機構23及び剥離爪24が設けられている。オイ
ル塗布機構23は加熱ロール20の表面にオイルを塗布
するもので、本実施の形態では例えばウエブ供給方式を
採用したものであるが、これに限られるものではなく、
オイル・ロール供給やウィック供給方式等を採用しても
よい。また、剥離爪24は加熱ロール20に吸着された
用紙(図示せず)を剥離するものである。
【0018】一方、本実施の形態に係る加圧ロール30
としては、例えば図3(a)に示すように、金属製のロ
ールコア31の表面に弾性層32を設けたものでもよい
し、あるいは、図3(b)に示すように、金属製のロー
ルコア31の周囲に弾性層32を設け、その表面に離型
層33を形成したものでもよいし、あるいは、多層の弾
性層(図示せず)を設けるようにしてもよく、少なくと
も表面若しくは内部に弾性層が設けられた所謂弾性ロー
ルであればよい。このとき、弾性層32の弾性度合につ
いては、加熱ロール20との間のニップ条件(圧力,接
触面積など)が定着に適したものになるように選定され
ている。
【0019】更に、本実施の形態にあっては、加圧ロー
ル30は駆動装置(本実施の形態では駆動モータ)41
からの駆動力をベルトやギア等の駆動伝達系42を介し
て駆動伝達されるようになっている。特に、本実施の形
態においては、加圧ロール30の表面近傍には速度セン
サ50が設けられている。この速度センサ50は、定着
部での状態を正確に検知するという観点からすれば、加
熱ロール20と加圧ロール30とによって形成されるニ
ップ部入口近傍に設けることが望ましく、ニップ部入口
から周方向90゜の範囲に設けることが望ましい。
【0020】更に、速度センサ50からの速度情報(加
圧ロール30の周速度に相当)は回転制御装置40に入
力される。この回転制御装置40は例えばマイクロコン
ピュータシステム(CPU,RAM,ROM、入出力イ
ンタフェース)にて構成されるものであり、ROM内に
例えば図4に示すフローチャートに沿った一連の処理に
ついてのプログラムを内蔵させ、CPUにて前記プログ
ラムを実行することにより駆動装置41を制御するよう
になっている。
【0021】次に、本実施の形態に係る定着装置の駆動
制御について説明する。図4において、今、複写機のス
タートスイッチをオンすると、複写開始信号が入力され
て定着装置の駆動が開始される。このとき、速度センサ
50による測定サイクルが所定タイミング毎に行われ、
速度センサ50にて測定される加圧ロール30の周速度
S0が回転制御装置40に入力される。そして、測定さ
れた加圧ロール30の周速度S0と基準速度S1とが比較
され、周速度S0が基準速度S1よりも許容値ΔSを超え
て速い場合には、回転制御装置40より駆動装置41に
減速するような信号が送出され、一方、周速度S0が基
準速度S1よりも許容値ΔSを超えて遅い場合には、回
転制御装置40より駆動装置41に増速するような信号
が送出される。また、前記周速度S0が基準速度S1に対
し許容値ΔS以内である場合には、回転制御装置40は
駆動装置41に対し速度変化信号を送出することなく、
駆動装置41は現状の駆動条件にて加圧ロール30を駆
動する。尚、前記許容値ΔSは零でもよいが、駆動装置
41による動作精度の範囲内で適宜選定されるものであ
る。そして、複写動作が終了した段階で、定着装置は停
止される。
【0022】このような作動過程の定着装置によれば、
用紙のしわの発生は全くなく、定着性の良好なコピー画
像が得られた。
【0023】◎実施の形態2 図5は本発明が適用された定着装置の実施の形態2を示
す概要図である。同図において、定着装置の基本構成は
実施の形態1と略同様に構成されているが、実施の形態
1と異なり、加圧ロール30の表面近傍には温度センサ
51が接触若しくは近接配置されており、この温度セン
サ51からの温度情報が回転制御装置40に入力され、
回転制御装置40は、図6に示すフローチャートに沿っ
た制御内容を実行し、駆動装置(駆動モータ)41を制
御するようになっている。尚、実施の形態1と同様な構
成要素については実施の形態1と同様な符号を付してこ
こではその詳細な説明を省略する。以降の実施の形態に
ついても同様である。
【0024】次に、本実施の形態に係る定着装置の駆動
制御について説明する。図6において、今、複写機のス
タートスイッチをオンすると、複写開始信号が入力され
て定着装置の駆動が開始される。このとき、温度センサ
51による測定サイクルが所定タイミング毎に行われ、
温度センサ51にて測定される加圧ロール30の温度T
0が回転制御装置40に入力される。そして、測定され
た加圧ロール30の温度T0の値に応じて加圧ロール3
0の回転数Ri(i=1〜n)が決定される。ここで、
加圧ロール30の温度と加圧ロール30の回転数との関
係は、例えば図7に示すように、加圧ロール30の温度
が上昇すると、加圧ロール30が熱膨張するため、それ
に対応して、加圧ロール30の回転数が低減設定される
ものであり、加圧ロール30の回転数データは、所定の
温度範囲毎に階段状に変化し且つ加圧ロール30の周速
度が略一定になるように実験的に予め求められ、直接若
しくは所定の数式を介して回転制御装置40のRAM内
に記憶されている。
【0025】この状態において、回転制御装置40は、
決定された回転数Riで加圧ロール30を回転し、加圧
ロール30の周速度を略一定に制御する。このため、本
実施の形態においても、実施の形態1と同様な結果が得
られる。
【0026】◎実施の形態3 図8は本発明が適用された定着装置の実施の形態3を示
す概要図である。同図において、定着装置の基本構成は
実施の形態1と略同様に構成されているが、実施の形態
1と異なり、加圧ロール30の表面近傍には外径検知セ
ンサ52が非接触配置されており、この外径検知センサ
52からの外径情報が回転制御装置40に入力され、回
転制御装置40は、図9に示すフローチャートに沿った
制御内容を実行し、駆動装置(駆動モータ)41を制御
するようになっている。
【0027】次に、本実施の形態に係る定着装置の駆動
制御について説明する。図9において、今、複写機のス
タートスイッチをオンすると、複写開始信号が入力され
て定着装置の駆動が開始される。このとき、外径検知セ
ンサ52による測定サイクルが所定タイミング毎に行わ
れ、外径検知センサ52にて測定される加圧ロール30
の外径D0が回転制御装置40に入力される。そして、
測定された加圧ロール30の外径D0の値に応じて加圧
ロール30の回転数Ri(i=1,2……)が決定され
る。ここで、加圧ロール30の外径と加圧ロール30の
回転数との関係は、加圧ロール30の外径が大きくなる
と、加圧ロール30が熱膨張したことになり、それに対
応して、加圧ロール30の回転数が低減設定されるもの
であり、加圧ロールの回転数データは、所定の外径範囲
毎に階段状に変化し且つ加圧ロール30の周速度が略一
定になるように実験的に予め求められ、直接若しくは所
定の数式を介して回転制御装置40のRAM内に記憶さ
れている。
【0028】この状態において、回転制御装置40は、
決定された回転数Riで加圧ロール30を回転し、加圧
ロール30の周速度を略一定に制御する。このため、本
実施の形態においても、実施の形態1と同様な結果が得
られる。
【0029】◎実施の形態4 図10は本発明が適用された定着装置の実施の形態4を
示す概要図である。同図において、定着装置の基本構成
は実施の形態1と略同様に構成されているが、実施の形
態1と異なり、加熱ロール20と加圧ロール30とのニ
ップ部の出口側近傍の用紙搬送路に対応して速度センサ
53が配置されており、この速度センサ53からの速度
情報が回転制御装置40に入力され、回転制御装置40
は、図11に示すフローチャートに沿った制御内容を実
行し、駆動装置(駆動モータ)41を制御するようにな
っている。
【0030】次に、本実施の形態に係る定着装置の駆動
制御について説明する。図11において、今、複写機の
スタートスイッチをオンすると、複写開始信号が入力さ
れて定着装置の駆動が開始される。このとき、速度セン
サ53による測定サイクルが所定タイミング毎に行わ
れ、加熱ロール20と加圧ロール30とのニップ部を通
過中の用紙60の速度V0が速度センサ53にて測定さ
れ、回転制御装置40に入力される。そして、測定され
た用紙速度V0と基準速度V1とが比較され、用紙速度V
0が基準速度V1よりも許容値ΔVを超えて速い場合に
は、回転制御装置40より駆動装置41に減速するよう
な信号が送出され、一方、用紙速度V0が基準速度V1よ
りも許容値ΔVを超えて遅い場合には、回転制御装置4
0より駆動装置41に増速するような信号が送出され
る。また、前記用紙速度V0が基準速度V1に対し許容値
ΔV以内である場合には、回転制御装置40は駆動装置
41に対し速度変化信号を送出することなく、駆動装置
41は現状の駆動条件にて加圧ロール30を駆動する。
尚、前記許容値ΔVは零でもよいが、駆動装置41によ
る動作精度の範囲内で適宜選定されるものである。そし
て、複写動作が終了した段階で、定着装置が停止する。
【0031】本実施の形態においては、加熱ロール20
と加圧ロール30とのニップ部を通過する用紙60が所
定速度になるように制御されているので、用紙のしわの
発生は全くなく、定着性の良好なコピー画像が得られ
た。
【0032】◎実施の形態5 図12は本発明が適用された定着装置の実施の形態5を
示す概要図である。同図において、定着装置の基本構成
は実施の形態1と略同様に構成されているが、実施の形
態1と異なり、複写機制御用の複写制御装置71から得
られる過去の各種コピー条件がコピー条件記憶メモリ7
2に格納され、このコピー条件記憶メモリ72からのコ
ピー条件が回転制御装置40に入力され、回転制御装置
40は、図13に示すフローチャートに沿った制御内容
を実行し、駆動装置(駆動モータ)41を制御するよう
になっている。
【0033】次に、本実施の形態に係る定着装置の駆動
制御について説明する。図13において、今、複写機の
スタートスイッチをオンすると、複写開始信号が入力さ
れ、回転制御装置40は、コピー条件記憶メモリ72を
検索し、過去のコピー条件(コピー枚数、メインスイッ
チオン時間ね前回のコピー終了からの経過時間、加熱ロ
ール温度等)を確認した後、加圧ロール30の初期駆動
速度を決定し、この条件で、定着装置の駆動が開始され
る。この後、これから行うコピー条件(コピー枚数、コ
ピー用紙サイズ、コピー開始からの経過時間、通紙間
隔、加熱ロール温度、片面/両面等)を確認した後、こ
のコピー条件に応じた加圧ロール30の駆動速度を決定
し、定着装置が駆動制御される。そして、複写動作が終
了した段階で、定着装置が停止される。
【0034】本実施の形態によれば、コピー条件から定
着装置の使用条件を予測し、その予測に応じて加圧ロー
ル30の駆動速度を制御するようにしたので、定着装置
の使用条件の予測アルゴリズムを正確に作成するように
すれば、実施の形態1と同様に、加圧ロール30の周速
度を一定に制御することが可能になり、用紙のしわの発
生の全くない定着性の良好なコピー画像を得ることが可
能である。
【0035】◎その他の実施の形態 前記各実施の形態1〜5において、前記加圧ロール30
の周速度を複写機の像担持体である例えば感光体の周速
度よりも遅く設定するようにすれば、定着装置を構成す
る一対の定着ロール(加熱ロール20,加圧ロール3
0)間に用紙が引っ張り込まれる事態がなくなり、定着
装置のニップ部における像乱れが有効に回避される。
【0036】また、前記各実施の形態1〜5において
は、加圧ロール30に駆動装置41を設けた例が開示さ
れているが、例えば加圧ロール30をハードロール構成
とし、加熱ロール20を弾性ロール構成としたタイプに
おいては、加熱ロール20側に駆動装置41を設け、実
施の形態1〜5と同様の方式にて駆動装置41を制御す
るようにしても、実施の形態1〜5と同様な結果が得ら
れることは勿論である。
【0037】更に、前記各実施の形態1〜5において
は、加熱ロール20をハードロールとして構成し、加圧
ロール30を弾性ロールとして構成した例が開示されて
いるが、例えば加熱ロール20及び加圧ロール30を弾
性の異なる弾性ロールとし、弾性の高い側の定着ロー
ル、例えば加圧ロール30側に駆動装置41を設け、実
施の形態1〜5と同様の方式にて駆動装置41を制御す
るようにしても、実施の形態1〜5と同様な結果が得ら
れることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、定着装置の一対の定着ロールのうち弾性の高い弾性
ロールの周速度変化を直接的若しくは間接的に検知し、
この検知情報に基づいて弾性ロールの回転を制御するよ
うにしたので、例えば弾性ロールの弾性変形や熱膨張変
形に影響されることなく、記録材を常時安定搬送するこ
とが可能になり、記録材のしわの発生を大幅に改善しな
がら、良好な定着性を確保することができる。また、記
録材のしわの発生を防止するために、記録材によって突
入姿勢を変える必要が無くなり、また、記録材の含水率
制御のためのトレイ・ヒータ等を削除することが可能と
なることから、定着装置が使用される複写機、プリンタ
等の画像形成装置の電力を削減することが可能となり、
複写機、プリンタ等の画像形成装置の省エネルギ化を促
進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(c)は本発明に係る定着装置の各
種態様を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る定着装置の概要を示す説
明図である。
【図3】 (a)(b)は実施の形態1で用いられる加
圧ロールの構成例を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係る定着装置の回転制御装置
の処理内容を示すフローチャートである。
【図5】 実施の形態2に係る定着装置の概要を示す説
明図である。
【図6】 実施の形態2に係る定着装置の回転制御装置
の処理内容を示すフローチャートである。
【図7】 図6のフローチャートで用いられる加圧ロー
ル温度と加圧ロール回転数との関係を示す説明図であ
る。
【図8】 実施の形態3に係る定着装置の概要を示す説
明図である。
【図9】 実施の形態3に係る定着装置の回転制御装置
の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態4に係る定着装置の概要を示す
説明図である。
【図11】 実施の形態4に係る定着装置の回転制御装
置の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態5に係る定着装置の概要を示す
説明図である。
【図13】 実施の形態5に係る定着装置の回転制御装
置の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…定置ロール,2…弾性ロール(定着ロール),3…
記録材,4…弾性層,5…周速度検知手段,7…温度検
知手段,9…径寸法検知手段,11…記録材速度検知手
段,13…装置使用条件判別手段,6,8,10,1
2,14…回転制御手段,15…回転駆動手段,20…
加熱ロール,30…加圧ロール,32…弾性層,40…
回転制御装置,41…駆動装置(駆動モータ),42…
駆動伝達系,50…速度センサ,51…温度センサ,5
2…外径検知センサ,53…速度センサ,60…用紙,
71…複写制御装置,72…コピー条件記憶メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接しながら回転する一対の定着
    ロール(1,2)を備え、これら一対の定着ロール
    (1,2)の一方を少なくとも表面部若しくは内部が弾
    性層(4)からなり且つ他方よりも弾性の高い弾性ロー
    ル(2)として構成し、未定着トナー像が形成された記
    録材(3)をこれらロール(1,2)間に挿通させて未
    定着トナー像の定着を行う定着装置において、 前記弾性ロール(2)の周速度が検知される周速度検知
    手段(5)と、 この周速度検知手段(5)からの検知信号に基づいて前
    記弾性ロール(2)の周速度が所定値となるように弾性
    ロール(2)の回転が制御される回転制御手段(6)
    と、 この回転制御手段(6)からの制御信号に基づいて弾性
    ロール(2)が回転駆動される回転駆動手段(15)と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 互いに圧接しながら回転する一対の定着
    ロール(1,2)を備え、これら一対の定着ロール
    (1,2)の一方を少なくとも表面部若しくは内部が弾
    性層(4)からなり且つ他方よりも弾性の高い弾性ロー
    ル(2)として構成し、未定着トナー像が形成された記
    録材(3)をこれらロール(1,2)間に挿通させて未
    定着トナー像の定着を行う定着装置において、 前記弾性ロール(2)の温度が検知される温度検知手段
    (7)と、 この温度検知手段(7)からの検知信号に基づいて前記
    弾性ロール(2)の周速度が所定値となるように弾性ロ
    ール(2)の回転が制御される回転制御手段(8)と、 この回転制御手段(8)からの制御信号に基づいて弾性
    ロール(2)が回転駆動される回転駆動手段(15)と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 互いに圧接しながら回転する一対の定着
    ロール(1,2)を備え、これら一対の定着ロール
    (1,2)の一方を少なくとも表面部若しくは内部が弾
    性層(4)からなり且つ他方よりも弾性の高い弾性ロー
    ル(2)として構成し、未定着トナー像が形成された記
    録材(3)をこれらロール(1,2)間に挿通させて未
    定着トナー像の定着を行う定着装置において、 前記弾性ロール(2)の径寸法が検知される径寸法検知
    手段(9)と、 この径寸法検知手段(9)からの検知信号に基づいて前
    記弾性ロール(2)の周速度が所定値となるように弾性
    ロール(2)の回転が制御される回転制御手段(10)
    と、 この回転制御手段(10)からの制御信号に基づいて弾
    性ロール(2)が回転駆動される回転駆動手段(15)
    とを備えたことを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 互いに圧接しながら回転する一対の定着
    ロール(1,2)を備え、これら一対の定着ロール
    (1,2)の一方を少なくとも表面部若しくは内部が弾
    性層(4)からなり且つ他方よりも弾性の高い弾性ロー
    ル(2)として構成し、未定着トナー像が形成された記
    録材(3)をこれらロール(1,2)間に挿通させて未
    定着トナー像の定着を行う定着装置において、 定着ロール(1,2)通過時の記録材(3)の速度が検
    知される記録材速度検知手段(11)と、 この記録材速度検知手段(11)からの検知信号に基づ
    いて記録材(3)の速度が所定値となるように弾性ロー
    ル(2)の回転が制御される回転制御手段(12)と、 この回転制御手段(12)からの制御信号に基づいて弾
    性ロール(2)が回転駆動される回転駆動手段(15)
    とを備えたことを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 互いに圧接しながら回転する一対の定着
    ロール(1,2)を備え、これら一対の定着ロール
    (1,2)の一方を少なくとも表面部若しくは内部が弾
    性層(4)からなり且つ他方よりも弾性の高い弾性ロー
    ル(2)として構成し、未定着トナー像が形成された記
    録材(3)をこれらロール(1,2)間に挿通させて未
    定着トナー像の定着を行う定着装置において、 電源投入後の経過時間や記録材(3)の数、サイズ、供
    給間隔などの装置使用条件が判別される装置使用条件判
    別手段(13)と、 この装置使用条件判別手段(13)からの判別信号に基
    づいて前記弾性ロール(2)の周速度が所定値となるよ
    うに弾性ロール(2)の回転が制御される回転制御手段
    (14)と、 この回転制御手段(12)からの制御信号に基づいて弾
    性ロール(2)が回転駆動される回転駆動手段(15)
    とを備えたことを特徴とする定着装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298720A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2015069092A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
US9442436B1 (en) 2015-03-02 2016-09-13 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus and conveyance speed control method
JP2020052168A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 株式会社リコー 定着装置と画像形成装置並びに定着方法

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