JPH10161468A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10161468A
JPH10161468A JP8316750A JP31675096A JPH10161468A JP H10161468 A JPH10161468 A JP H10161468A JP 8316750 A JP8316750 A JP 8316750A JP 31675096 A JP31675096 A JP 31675096A JP H10161468 A JPH10161468 A JP H10161468A
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JP
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sheet
detection signal
temperature detection
temperature
fixing
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Application number
JP8316750A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Furuya
浩 古谷
Kenichi Yamada
健一 山田
Minoru Niwa
稔 丹羽
Hide Shimazaki
秀 島崎
Toshihisa Sumita
稔久 墨田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱定着装置において迅速かつ容易にトナーの
定着状態を最適化する。 【解決手段】感光体ドラムと転写ロールとでシート上に
転写されたトナーを定着する加熱定着装置10のヒータ
14、ニップ幅調整装置27およびファン28を制御す
るにあたり、加熱定着装置10を通過したシートの温度
を排出シート温度センサ20で検出する。例えば、排出
シート温度センサ20から出力されるシート温度検出信
号が定着基準温度範囲から外れたときは、定着不良であ
ると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートに転写した
トナー像を加熱定着する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置で
は、シート上に転写された未定着トナー像を定着して永
久画像とする必要があり、一般には加熱定着法によりト
ナー像を定着している。この加熱定着法に用いられる装
置には、熱風定着方式やオーブン定着方式など種々のも
のがあるが、加熱ロールと加圧ロールとを平行に配設
し、両者の間のニップをシートが通過するようにした加
熱ロール方式が現在では一般的である。この方式では、
ロールの間で加熱・加圧されたトナーが溶融し定着す
る。その他、加圧ロールに代えて、加圧パッドや加圧ベ
ルトを用いるものも提案されている。
【0003】加熱ロール方式の定着装置では、一旦シー
トを通過させると、シートに熱が奪われることにより、
ロールの温度が急激に低下する。従って、次のシートを
通過させる前には、加熱ロールの温度が定着に好適にな
るまで待つか、加熱ロールに設けたヒータの設定温度を
制御して昇温させる必要がある。ところが、使用される
シートの厚さやサイズまたは画像形成装置の周囲の環境
などの諸条件による温度変動が多く、ロールの温度を適
切に制御するのは困難な場合がある。この結果、ロール
が低温の場合には、トナーの定着が好適にはならない。
一方、ロールが高温の場合には、定着装置の部品の劣化
や熱変形、トナーの過溶融による像のにじみ、トナーの
オフセット、ロールの端部が熱膨張することによるシー
トのしわの発生などの問題を招く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、適切な加熱定着
のために種々の技術が提案されている。例えば、特開昭
58−190973号公報、特開昭59−38771号
公報および特開平4−174481号公報では、トナー
の定着状態や未定着トナーの状態を調べて、これらが不
良の場合には、画像形成装置を停止する技術が開示され
ている。しかし、これらの技術では、定着度合いを直接
的に検知することができるが、トナーの定着状態を判断
する処理が複雑化し、装置も複雑化する。また、これら
の技術では、定着装置が使用不能になるかどうかの臨界
的状態を検出することはできても、定着装置が使用の許
容範囲内にあるときに、さらにトナーの定着状態を最適
化させることはできない。仮に、そのような目的に適用
させようとしても、トナーの定着状態を一枚一枚判断し
ていたのでは、判断およびその後の制御処理の迅速を期
しがたい。
【0005】特開平5−165368号公報には、連続
で画像形成している際に、加熱ロールの温度を検出し、
その温度上昇に応じて、加熱ロールの温度を制御する技
術が開示されている。しかし、使用されるシートの厚さ
により、加熱ロールが奪われる熱量は異なり、また連続
回転により加圧ロールの温度の低下がさらに影響を与え
るから、加熱ロールを適切な温度にするのは困難で時間
もかかる。また、この技術では、シートの厚さやサイズ
に拘わらず、加熱ロールの温度を制御しているが、厚い
シートやサイズの大きいシートは加熱ロールから多くの
熱を奪い、薄いシートやサイズの小さいシートは加熱ロ
ールから少しの熱しか奪わない。従って、加熱ロールの
温度が厚いシート等のために高い温度に設定されている
と、薄いシート等がカールし、一方、薄いシート等のた
めに低い温度に設定されていると、厚いシート等におけ
るトナーの定着が良好でなくなる。
【0006】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
のであり、迅速かつ容易にトナーの定着状態を最適化す
ることができ、あるいは様々な制御の確実化に有効な画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る画像形成装置は、シートにトナーの像
を転写する画像転写手段と、上記画像転写手段で上記シ
ートに転写されたトナーの像を上記シートに定着させる
加熱定着手段と、上記加熱定着手段を加熱する加熱源
と、上記加熱定着手段を通過した上記シートの温度を検
出し、シート温度検出信号を出力するシート温度検出手
段と、上記シート温度検出信号に基づいて、上記加熱定
着手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0008】従来、加熱定着手段を通過したシートにつ
いては、温度を検出するような技術は全く考えられてい
なかった。しかし、本発明の発明者の経験上、トナーが
同一である限り、すなわち同一機種の画像形成装置で画
像形成する限り、シート上のトナーの定着度合いは、加
熱定着時のシート自身の温度にかなり支配されるという
ことが分かっている。このため、加熱定着手段を通過し
た後、好ましくは通過した直後のシートの温度を検出す
ることにより、トナーの定着の良否はかなり確実に判断
される。従って、シート温度検出信号に基づいて、加熱
定着手段の種々の構成要素を制御すればよい。これによ
れば、トナーの定着状態や未定着トナーの状態を実際に
調査するような手間は不要であるし、シートの厚さやサ
イズのような不確定な要因を未知のままにして加熱定着
手段の温度のみに基づいて加熱定着手段の温度調整を行
うよりも、はるかに迅速かつ確実にトナーの定着度合い
を向上させることが可能である。また、加熱定着手段を
通過したシートの温度は、加熱定着手段の温度をかなり
反映しているから、シート温度検出信号により、加熱定
着手段の不具合、例えば、異常高温状態、故障・断線な
どによる低温状態などを検出し、その後の制御に供する
ことも可能である。また、シートが詰まって搬送されて
こなければ、シート温度検出信号は異常低温値を示すか
ら、シートの詰まりも検出でき、その後の制御に供する
ことができる。一般に、加熱定着手段の温度やシートの
詰まりは、専用のセンサによって検出される場合が多い
が、これらのセンサが故障する場合もありうる。本発明
に係るシートの温度検出を併用することによって、これ
らの様々な検出をより確実化することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
1.第1の実施形態 A.実施形態の構成 以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明す
る。まず、図1は本発明の第1の実施形態に係る画像形
成装置である複写機の主要部を示す。図において、符号
1は、像担持体である感光体ドラム(画像転写手段)を
示す。感光体ドラム1の周囲には、帯電コロトロン2、
現像器3、転写ロール(画像転写手段)4、クリーナ
5、除電ロール6が配置されている。また、符号7は露
光装置を示す。
【0010】感光体ドラム1は、図中矢印で示す方向に
回転させられ、これに伴って、帯電コロトロン2により
感光体ドラム1の表面が一様に帯電され、露光装置7か
らの光により潜像が書き込まれるようになっている。そ
して、この潜像に現像器3から供給されるトナーが静電
的に付着させられることにより、トナー像が形成され
る。感光体ドラム1と転写ロール4との間には、後述す
る搬送機構により、紙やOHPシート等のシートが搬送
されてくる。そして、転写ロール4の発生する電界によ
り、感光体ドラム1上のトナー像が、シートに静電的に
転写される。なお、図中、二点鎖線によりシートの搬送
経路Sを示す。
【0011】以後、シートは、加熱定着装置(加熱定着
手段)10に搬送される。加熱定着装置10は、互いに
ほぼ平行に配置された加熱ロール11と加圧ロール(加
圧手段)12とを備えており、両者の間のニップをシー
トが通過させられることにより、トナー像が加熱・加圧
され、シート上に定着する。この後、シートは、対にな
された搬送ロール8,9に送られ、その間を通過させら
れて複写機のキャビネット外部に設けられた排出ロール
に送られる。一方、シートに転写せずに感光体ドラム1
上に残留したトナーは、ブレード等のクリーナ5により
除去され、この後、再度の画像形成工程のため、感光体
ドラム1の表面が除電ロール6により除電される。
【0012】さて、加熱定着装置10の加熱ロール11
は、金属製の中空円筒体であって、その外周面にはトナ
ーの付着防止のための離型層が形成されている。そし
て、加熱ロール11の内部には、ハロゲンランプまたは
赤外線ランプ等のヒータ(加熱源)14が配設されてい
る。一方、加圧ロール12は、金属製のシャフト16の
周囲に弾性体を設け、その周囲を被覆層で覆った構造で
ある。加熱ロール11と加圧ロール12との間に設けら
れたニップの下流側には、加熱ロール11の表面に摺接
する剥離爪15が配置されている。ニップを通過したシ
ートは、剥離爪15により加熱ロール11の表面から剥
離され、搬送ロール8,9への搬送が阻害されないよう
になっている。
【0013】加熱定着装置10において、加熱ロール1
1は上ケース17により覆われ、加圧ロール12は下ケ
ース18により覆われている。上ケース17と下ケース
18は共同して加熱ロール11および加圧ロール12の
全体を覆い、熱の無駄な放出を防止する。ただし、両者
の間にはシートが通過可能になされている。
【0014】加熱ロール11の温度は、加熱ロール温度
センサ(定着手段温度検出手段)19により検出され
る。加熱ロール温度センサ19としては、熱電対温度計
が好適であるが、その他の温度計を使用することも可能
である。また、加熱定着装置10の直ぐ下流には、排出
シート温度センサ(シート温度検出手段)20が配置さ
れている。図1に示す排出シート温度センサ20は、シ
ートの搬送を阻害しないように、搬送経路Sからわずか
に離間した位置に設けられている。従って、排出シート
温度センサ20は、厳密には排出シートの温度そのもの
を測定するのではないが、排出シートからの放射熱を受
け、これを反映した温度を検出する。排出シート温度セ
ンサ20としては、熱電対温度計が安価で好適である
が、サーミスタなどの抵抗式温度計でもよい。さらに、
比較的高価であるが、赤外線温度計のような非接触式温
度計で排出シートそのものの温度を計測してもよい。
【0015】図2は、図1のII-II線に沿って矢視した
断面図である。同図において、符号21は、加熱ロール
11のシャフトを示す。シャフト21は、上ケース17
に取り付けられた軸受22に回転自在に支持されてお
り、その一端には歯車23が固定されている。この歯車
23は図示しない歯車機構に噛合されており、モータの
回転が伝達され、これによって加熱ロール11が駆動ロ
ールとして回転する。加熱ロール11に圧接された加圧
ロール12は、この回転に従動回転する。
【0016】図3に示すように、加圧ロール12のシャ
フト16は、一端が枢着されたアーム24に支持されて
いる。アーム24の他端は、板カム25の上に載置され
ている。図2に示すように、この板カム25のシャフト
には、歯車26が固定されている。この歯車23は図示
しない歯車機構に噛合されており、ステッピングモータ
の回転が伝達され、これによって板カム25は、図3の
実線で示す状態から仮想線で示す状態まで回動させられ
る。アーム24に支持された加圧ロール12は、板カム
25の回動に伴なって上下に揺動させられる。
【0017】上述のように加圧ロール12は、弾性体を
主体として形成されており、これが上下動することによ
り、加圧ロール12が変形し、ニップ幅(搬送経路Sに
沿う方向のニップの長さ)が調整されるようになってい
る。以下、これらのアーム24、板カム25およびこれ
らを駆動するステッピングモータを総称して、ニップ幅
調整装置(ニップ幅制御手段)27と呼ぶ。このニップ
幅調整装置27を用いて、ニップ幅を調整することによ
り、シートとの接触面積ひいてはシートの受ける加熱時
間が変更され、シートの温度も調節される。これによ
り、トナーの定着度合いも調節される。
【0018】また、符号28は、加熱定着装置10の後
方(ロールの軸線方向側)に配置されたファン(冷却手
段)を示す。ファン28は、二点鎖線で示す複写機のキ
ャビネット29に設けられたフィルタ29aに向けて常
時送風する。これによって、加熱定着装置10およびそ
の他の複写機の構成要素が異常高温になるのを防止しよ
うとしている。また、ファン28の回転速度の調整によ
り、加熱定着装置10の温度を調整することも可能であ
る。
【0019】図4は、この複写機の制御系統を示す。同
図において、符号30はCPU(制御手段、算出手段、
比較手段、加熱源制御手段、冷却部制御手段、送風制御
手段)30を示し、31はCPU30に接続されたメモ
リ(制御手段、記憶手段)31を示す。CPU30に
は、加熱ロール温度センサ19の出力信号であるロール
温度検出信号(定着手段温度検出信号)および排出シー
ト温度センサ20の出力信号(シート温度検出信号)が
供給される。CPU30は、これらの信号とメモリ31
に記憶されたデータとを比較する。
【0020】そして、この比較結果に基づいて、CPU
30はヒータ14に温度制御信号を出力する。また、比
較結果によっては、ニップ幅調整装置27にニップ幅調
整信号を供給したり、ファン(冷却手段、送風手段)2
8に回転速度制御信号を供給したりする。さらに、CP
U30は、比較結果によっては、表示装置(報知手段)
32に各種の故障表示信号を供給したり、原稿読取装置
33、像出力装置34およびシート搬送装置35に画像
形成装置の停止信号を供給したりする。
【0021】表示装置32は、複写機の上面に設けられ
た表示パネルとこれに文字等の表示を行わせる点灯部と
からなる。そして、ユーザの指令状態や複写機の正常状
態または異常状態を表示する。原稿読取装置33は、原
稿の画像を読み取るために、複写機の上方に設けられて
おり、原稿画像に対応した読取信号を像出力装置34に
供給する。像出力装置34は、読取信号に対応した画像
をシートに形成するものであり、上述の感光体ドラム
1、帯電コロトロン2、現像器3、転写ロール4、クリ
ーナ5、除電ロール6、露光装置7を含む。シート搬送
装置35は、像出力装置34における感光体ドラム1と
転写ロール4との間にシートを搬送するロール等からな
る装置である。停止信号が入力されると、原稿読取装置
33、像出力装置34およびシート搬送装置35は、各
機能を停止すると共に、表示装置32は複写機の使用が
不可能である旨を表示する。
【0022】なお、図示はしないが、この複写機は、複
数種類のシートをそれぞれ収容した収容トレーを備えて
おり、シート搬送装置35は、収容トレーから選択的に
シートを引き出し、感光体ドラム1に向けてシートを搬
送する。また、この複写機は、複数のシートに対して連
続的に画像を形成することができるようになっている。
すなわち、シート搬送装置35は、上記の収容トレーか
ら連続的にシートを引き出し、連続回転する感光体ドラ
ム1に対して、画像出力に適合したタイミングでシート
を搬送する。
【0023】B.実施形態の制御動作 次にこの複写機の制御動作について説明する。なお、下
記の説明中、温度の設定値は例示であり、画像形成装置
の種類、特に使用されるトナーの種類に応じて、設定温
度値は変更される。本発明の発明者の経験上、トナーが
同一である限り、すなわち同一機種の画像形成装置で画
像形成する限り、シート上のトナーの定着度合いは、加
熱定着時のシート自身の温度にかなり支配されるという
ことが分かっている。この実施形態では、加熱定着装置
10から排出直後のシートの温度が180℃のとき、最
も良好な定着が行われるものとする。
【0024】B−1.複写動作の前の加熱定着装置の温
度制御 さて、上述の通りCPU30には、加熱ロール温度セン
サ19からロール温度検出信号が供給され、排出シート
温度センサ20からシート温度検出信号が供給される。
まず、複写機の電源スイッチをオンにした直後は、加熱
ロール温度センサ19の出力するロール温度検出信号に
基づいて、加熱ロール11の表面温度を制御する。具体
的には、CPU30は、加熱ロール11の表面温度が2
20℃に到達するまでは、ヒータ14に昇温すべき温度
制御信号を出力し続ける。そして、加熱ロール11の表
面温度が220ないし230℃であることを示すロール
温度検出信号が入力されたときに、CPU30は、複写
が可能である旨を表示装置32に表示させ、同時に、原
稿読取装置33、像出力装置34、シート搬送装置35
を作動可能にする。
【0025】これ以後、複写動作が開始されて排出シー
ト温度センサ20からシート温度検出信号が供給される
までは、CPU30は、ロール温度検出信号に基づい
て、ヒータ14に温度制御信号を供給し、加熱ロール1
1の表面温度が220ないし230℃の範囲内になるよ
うにフィードバック制御を継続する。この初期温度設定
値である220℃および230℃は、メモリ31にあら
かじめ記憶されており、初期温度制御においてCPU3
0はこの設定値を参照する。
【0026】B−2.定着良好性の判断 まず、この複写機においては、トナーの定着良好性を判
断することが可能である。シートに画像形成する場合に
は、ユーザが複写スタートボタン(図示せず)を押す
と、収容トレーからシートが引き出され、感光体ドラム
1と転写ロール4との間のニップでシートにトナー像が
転写され、これが加熱定着装置10に送り込まれる。こ
こで加熱されてトナーが定着する際に、シートは加熱定
着装置10から熱を奪うため、加熱ロール11の温度が
低下し、シートの温度が通過前と比べて上昇する。この
複写機では、加熱定着装置10から排出直後のシートの
温度が180℃であれば、最も好ましいが、実際には、
加熱定着装置10を通過前のシートの温度が様々である
こと、シートのサイズや厚さにより、奪う熱量が異なる
ことなどにより、排出直後のシートの温度を全く同一の
値にするのは極めて難しい。そこで、160〜190℃
を定着基準温度範囲として設定し、これをメモリ31に
あらかじめ記憶させておく。この160〜190℃の通
常許容温度は、厚いシートでは例えば160℃となり、
薄いシートでは例えば190℃となること等を許容する
ものである。
【0027】そして、入力されたシート温度検出信号
が、定着基準温度範囲にあれば、CPU30はその後、
通常の動作を行う。一方、シート温度検出信号が、定着
基準温度範囲にない場合には、CPU30は、以後の定
着不良を防止するため、CPU30は、原稿読取装置3
3、像出力装置34およびシート搬送装置35に停止信
号を供給し、これらの動作を停止する。また、表示装置
32に定着不良信号を供給し、表示装置32は定着不良
信号に基づいて、トナーの定着不良である旨を表示す
る。シート上のトナーの定着度合いは、排出されたシー
トの温度とかなり関連性があるため、シート温度検出信
号を判断に供することよりトナーの定着の良否はかなり
確実に判断される。これによれば、トナーの定着状態や
未定着トナーの状態を実際に調査するような手間は不要
であり、定着良好性は迅速に判断される。
【0028】B−3.シート温度検出信号による収容ト
レーごとのシートに対するトナーの定着の最適化 また、このシート温度検出信号に基づいて、各収容トレ
ーごとのシートに対するトナーの定着を最適化すること
も可能である。例えば、メモリ31に定着最適温度値
(例えば180℃)をあらかじめ記憶させておき、シー
ト温度検出信号がCPU30に入力されるたびに、入力
されたシート温度検出信号と定着最適温度値とをCPU
30で比較する。そして、この比較結果である温度の差
異をメモリ31に入力する。
【0029】この場合、画像形成時にいずれの収容トレ
ーからシートが供給されるかは、シート搬送装置35に
設けた図示しない判断手段からCPU30に報知させ、
これに基づいて、CPU30は、各収容トレーごとに、
この比較結果をメモリ31に記憶させておく。そして、
次に画像形成するときには、シートを供給する収容トレ
ーに応じて、CPU30は、メモリ31から比較結果を
呼び出して、この比較結果に基づいて、ヒータ14に供
給する温度制御信号を変更したり、ニップ幅調整装置2
7に供給するニップ幅調整信号を変更したり、ファン2
8に供給する回転速度制御信号を変更したりする。シー
トのサイズや厚さは、収容トレーに対応しているため、
収容トレーに応じて定着を最適化することが可能であ
る。
【0030】例えば、大サイズのシートや厚いシートを
使用したためシート温度検出信号が165℃であったと
すると、以後の画像形成のために同一のシートに対応す
る収容トレーからシートが供給されてくる旨を報知する
信号がCPU30に供給されたら、CPU30は、ヒー
タ14に昇温を指示する温度制御信号を出力する。ま
た、ニップ幅を長く指示するニップ幅調整信号をニップ
幅調整装置27に出力してもよいし、ファン28の回転
数を低下させる回転速度制御信号をファン28に出力し
てもよい。これらの温度制御信号、ニップ幅調整信号お
よび回転速度制御信号の出力はいずれか一つ選択して行
ってもよいし、二つ以上行ってもよい。ニップ幅の調整
による場合は、ヒータ14の昇温よりも迅速にシートの
温度を調節できるという利点がある。また、ファンの回
転数を低下させる場合には、エネルギの節約が図られ
る。これにより、できる限り定着最適温度値である18
0℃に次回のシート温度検出信号が近似するようにす
る。
【0031】一方、小サイズのシートや薄いシートを使
用したためシート温度検出信号が185℃であったとす
ると、CPU30は、以後同一のシートに対応する収容
トレーからシートが供給されてくる際は、ヒータ14に
降温を指示する温度制御信号を出力する。また、ニップ
幅を短く指示するニップ幅調整信号をニップ幅調整装置
27に出力してもよいし、ファン28に回転数の上昇を
指示する回転速度制御信号を出力してもよい。上記と同
様に、これらの温度制御信号、ニップ幅調整信号および
回転速度制御信号の出力はいずれか一つ選択して行って
もよいし、二つ以上行ってもよい。シート温度検出信号
と定着最適温度値の比較結果は、履歴として各収容トレ
ーごとにメモリ31に記憶し、以後の収容トレーごとの
シートに対するトナーの定着に役立てる。ここで、比較
結果だけではなく、どのような制御信号を出力したかも
メモリ31に記憶し、以後のシートに対するトナーの定
着の最適化を行う。
【0032】B−4.連続的に画像形成する場合の温度
制御 次に、連続的にシートに画像形成する場合について説明
する。連続的な画像形成の場合には、同一の収容トレー
から次々と間欠的にシートが引き出され、感光体ドラム
1と転写ロール4との間のニップでシートにトナー像が
転写され、これらが連続的に(より正確には間欠的
に)、加熱定着装置10に送り込まれる。従って、画像
形成を一枚ずつ行う場合よりも、急激に加熱定着装置1
0の熱が奪われてゆく。また、その奪われる熱量もシー
トのサイズや厚さに応じて異なる。
【0033】この複写機では、以下のようにして、シー
トの温度制御、すなわちトナーの定着性の制御を行う。
まず、一枚目のシートについては、上述したシート温度
検出信号に基づいた定着良好性の判断を行い、これが定
着基準温度範囲内にあると判断されれば、続いて、二枚
目のシートに対するトナーの定着を行う。このようにし
て、全てのシートについて、定着良好性の判断を行い、
定着基準温度範囲外のときには複写動作を停止する。
【0034】一方、先行するシートについての温度検出
信号は、メモリ31に記憶し、後続のシートの画像定着
の際には、この記憶を逐次呼び出して、ヒータ14に供
給する温度制御信号を変更したり、ニップ幅調整装置2
7にニップ幅調整信号を供給したり、ファン28に供給
する回転速度制御信号を変更したりする。
【0035】例えば、1枚目のシートについてのシート
温度検出信号が定着最適温度値(例えば180℃)未満
であれば、CPU30は、ヒータ14に昇温を指示する
温度制御信号を出力するか、ニップ幅を長く指示するニ
ップ幅調整信号をニップ幅調整装置27に出力するか、
ファン28に回転数の低下を指示する回転速度制御信号
を出力するかのいずれかを行う。一方、シート温度検出
信号が定着最適温度値より高ければ、ヒータ14に降温
を指示する温度制御信号を出力するか、ニップ幅を短く
指示するニップ幅調整信号をニップ幅調整装置27に出
力するか、ファン28に回転数の上昇を指示する回転速
度制御信号を出力するかのいずれかを行う。これによ
り、できる限り定着最適温度値である180℃に、2枚
目のシート温度検出信号が近似するようにする。
【0036】次に、3枚目以後のシートに対して定着を
行う際には、メモリ31に記憶した先行する複数のシー
トについてのシート温度検出信号の増減傾向に基づい
て、シートの温度を制御する。具体的には、前々回のシ
ート温度検出信号が定着最適温度値より低く、前回のシ
ート温度検出信号が定着最適温度値より高くなったとき
には、今度のシートに対する降温を図る。それでも、今
度のシート温度検出信号がさらに高くなったときには、
さらに次回のシートの降温を図る。逆に、前々回のシー
ト温度検出信号が定着最適温度値より高く、前回のシー
ト温度検出信号が定着最適温度値より低くなったときに
は、今度のシートに対する昇温を図る。それでも、次の
シート温度検出信号がさらに低くなったときには、さら
に次回のシートの昇温を図る。一方、前々回と前回のシ
ート温度検出信号の増減が、徐々に定着最適温度値に接
近してゆく傾向を示すときは、それ以前の制御を続行
し、特に調整は行わない。
【0037】以上のシートの温度調整は、ヒータ14に
供給する温度制御信号、ニップ幅調整装置27に供給す
るニップ幅調整信号、ファン28に供給する回転速度制
御信号のいずれか一つまたは二つ以上を選択的に調整す
ることにより行う。この場合、ニップ幅を長くすればシ
ートの温度が上昇し、ニップ幅を短くすればシートの温
度が低下する。また、ファン28の回転速度を上昇させ
ればシートの温度が低下し、回転速度を低下させればシ
ートの温度が上昇する。なお、ここでいう回転速度の低
下は、ファンの回転を完全に停止させることも含むもの
とする。
【0038】これによれば、トナーの定着状態や未定着
トナーの状態を実際に調査するような手間は不要である
し、シートの厚さやサイズのような不確定な要因を未知
のままにしても、シート上のトナーの定着度合いの良好
性を維持することができる。しかも、ロール温度検出信
号に基づいてヒータ14の温度を制御する場合よりも、
はるかに迅速かつ確実な制御が可能である。なお、連続
的に画像形成する場合でも、一枚ずつ画像形成する場合
でも、シートに画像を定着する作業が終了して所定時間
の経過後は、ロール温度検出信号に基づいて、ヒータ1
4に温度制御信号を供給し、加熱ロール11の表面温度
が初期温度設定値の範囲内になるようにフィードバック
制御を再開する。
【0039】B−5.異常高温の判断および動作停止 また、この複写機において、加熱定着装置10の異常に
より異常高温状態となったときには、排出シート温度セ
ンサ20からのシート温度検出信号を利用して、複写動
作を停止させてもよい。例えば、シートの温度の上限基
準値として260℃を設定して、これをメモリ31に記
憶させる。そして、一度でも上限基準値より高いシート
温度検出信号が入力されたときには、CPU30は、原
稿読取装置33、像出力装置34およびシート搬送装置
35に停止信号を出力し、これらの動作を停止する。こ
れだけでなく、CPU30は、ヒータ14の過熱状態を
止めさせるべく、ヒータ14にも停止信号を供給して安
全を図る。そして、表示装置32に異常高温信号を供給
する。これを受けて表示装置32は、異常高温状態であ
ることを表示する。一方、シート温度検出信号が上限基
準値以下であれば、通常の処理を続行する。
【0040】加熱ロール11の温度は、加熱ロール温度
センサ19により検出されているため、加熱ロール温度
センサ19のロール温度検出信号によっても異常高温状
態の判断は可能である。また、一般に、ヒータ14には
ヒューズが設けられており、発火防止の万全な対策が採
られている。しかし、このように排出シート温度センサ
20からのシート温度検出信号に基づいて判断すること
により、加熱ロール温度センサ19が万一故障した場合
でも、確実な判断が可能である。また、ヒューズが溶解
する前に、異常高温状態を判断させることもできる。
【0041】B−6.故障の判断 また、この複写機においては、加熱ロール温度センサ1
9からのロール温度検出信号および排出シート温度セン
サ20からのシート温度検出信号がCPU30に入力さ
れるため、両者の相違に基づいて、いずれかの故障(劣
化も含む)を判断することが可能である。
【0042】具体的には、あらかじめメモリ31に、ロ
ール温度検出信号とシート温度検出信号の相違の限界基
準値、例えば50℃を記憶させておき、CPU30で両
方の信号の相違を逐次算出する。そして、この算出結果
と限界基準値とをCPU30で比較する。ここで、算出
結果が限界基準値を越えたときは、CPU30は、原稿
読取装置33、像出力装置34およびシート搬送装置3
5に停止信号を出力し、これらの動作を停止する。ま
た、CPU30は、ヒータ14にも停止信号を供給して
安全を図る。そして、表示装置32に故障表示信号を供
給する。これを受けて表示装置32は、装置が故障で使
えない状態であることを表示する。一方、算出結果が限
界基準値以下のときは、通常の処理を続行する。このよ
うな故障の原因としては、加熱ロール温度センサ19の
故障や断線、排出シート温度センサ20の故障や断線な
どがあり、いずれにせよ以後の適切な温度制御は困難な
ので、複写機は点検および修理を待つことになる。
【0043】B−7.シートの詰まりの判断 また、スタートボタンを押してから所定時間経過後、ま
たは連続して画像形成する場合にあってはシートがいず
れかの収容トレーから搬送開始してから所定時間経過
後、シート温度検出信号が、下限基準値未満である場合
には、CPU30は、原稿読取装置33、像出力装置3
4およびシート搬送装置35に停止信号を供給し、これ
らの動作を停止する。また、ヒータ14にも停止信号を
供給して安全を図る。そして、表示装置32にシートが
詰まった旨を表示させるべくシート詰まり表示信号を供
給する。下限基準値としては、シートが全く搬送されて
こない場合の排出シート温度センサ20の出力信号に近
い値、例えば100℃を選定し、これをメモリ31にあ
らかじめ記憶させておく。
【0044】このようにして、シートの詰まりについて
も、排出シート温度センサ20により検出することが可
能である。これにより、通常、加熱定着装置10の下流
側に配置されるシートセンサを設けるのを省略すること
も可能である。またシートセンサと併用すれば、一方が
故障した場合でも確実にシートの詰まりを検出すること
が可能である。
【0045】図5は、上記の複写機の動作工程の一例を
示すフローチャートである。同図においては、上記のB
−1、B−2、B−5、B−6、B−7に対応する動作
を二点鎖線で囲ってあり、対応する部分には、B−1等
の符号を付してある。以上のように、この複写機におい
ては、迅速かつ容易にトナーの定着状態を最適化するこ
とができ、かつ様々な制御を確実化することが可能であ
る。
【0046】2.第2の実施形態 A.実施形態の構成 図6は、本発明に係る第2の実施形態の複写機の加熱定
着装置10の上面断面図である。なお、第1の実施形態
と共通の構成要素には、同一の符号を付けてその説明を
省略する。この加熱定着装置10において、加熱ロール
11には、第1のヒータ(加熱源)41および第2のヒ
ータ(加熱源)42が内蔵されている。第1のヒータ4
1および第2のヒータ42は、同種のヒータであり、例
えばハロゲンランプまたは赤外線ランプである。両方の
ヒータ41,42は、加熱ロール11の軸線方向に沿っ
て延在させられ、かつその方向に並列されている。
【0047】図中、シートに符号45を付けて仮想線で
示す。シート45は、サイドレジストレーションにより
搬送されるようになっており、幅が狭いシート45に対
する定着には第1のヒータ41が単独で使用され、幅が
広いシートに対する定着には第1のヒータ41と併せて
第2のヒータ42が使用される。なお、この実施形態で
は、第1のヒータ41に対応する加熱ロール11の表面
温度を測定する第1の加熱ロール温度センサ46と、第
2のヒータ42に対応する加熱ロール11の表面温度を
測定する第2の加熱ロール温度センサ47とが設けられ
ている。
【0048】加熱定着装置10の直ぐ下流には、二つの
排出シート温度センサ43,44が配設されている。排
出シート温度センサ43,44は、第1の実施形態で使
用されたのと同様のセンサである。便宜上、排出シート
温度センサ43を第1の排出シート温度センサとし、排
出シート温度センサ44を第2の排出シート温度センサ
とする。第1の排出シート温度センサ43および第2の
排出シート温度センサ44は、搬送されるシート45の
幅方向に配置されており、第1の排出シート温度センサ
43は、第1のヒータ41で加熱されたシートの温度を
検出し、第2の排出シート温度センサ44は、第2のヒ
ータ42で加熱されたシートの温度を検出する。
【0049】図7は、第2の実施形態に係る複写機の制
御系統を示す。同図に示すように、第1の排出シート温
度センサ43からは第1のシート温度検出信号がCPU
30に供給され、第2の排出シート温度センサ44から
は第2のシート温度検出信号がCPU30に供給され
る。また、CPU30には、第1の加熱ロール温度セン
サ46からの第1のロール温度検出信号と、第2の加熱
ロール温度センサ47からの第2のロール温度検出信号
が供給される。CPU30は、第1および第2のシート
温度検出信号と、第1および第2のロール温度検出信号
に基づいて、ニップ幅調整装置27、ファン28などに
制御信号を供給する。第2の実施形態では、第1のヒー
タ41および第2のヒータ42のそれぞれに温度制御信
号を供給するようになっている。
【0050】B.実施形態の制御動作 本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、定着
良好性の判断およびその後の制御、シート温度検出信号
による収容トレーごとの定着の最適化、連続的に画像形
成する場合の温度制御、異常高温の判断および動作停
止、故障の判断、およびシートの詰まりの判断が可能で
ある。この場合において、幅の狭いシートに定着を行う
場合には、シートの温度に関しては、第1の排出シート
温度センサ43からの第1のシート温度検出信号に基づ
いて定着良好性の判断やその他の制御を行う。そして、
シート温度検出信号による収容トレーごとの定着の最適
化、連続的に画像形成する場合の温度制御は、第1のヒ
ータ41、ニップ幅調整装置27、ファン28への制御
信号のいずれかを出力することによって行う。この点
は、第1の実施形態と同様である。一方、幅の広いシー
トに定着を行う場合には、第1の排出シート温度センサ
43からの第1のシート温度検出信号に加えて、第2の
排出シート温度センサ44からの第2のシート温度検出
信号に基づいて、定着良好性の判断やその他の制御を行
う。
【0051】定着良好性の判断にあたっては、入力され
た第1および第2のシート温度検出信号が、定着基準温
度範囲にあれば、CPU30はその後、通常の動作を行
う。一方、第1および第2のシート温度検出信号が、定
着基準温度範囲にない場合には、CPU30は、以後の
定着不良を防止するため、CPU30は、原稿読取装置
33、像出力装置34およびシート搬送装置35に停止
信号を供給し、これらの動作を停止する。また、表示装
置32に定着不良信号を供給し、表示装置32は定着不
良信号に基づいて、トナーの定着不良である旨を表示す
る。これによれば、シートの幅方向にわたって、定着良
好性を判断することが可能であり、判断の的確性を向上
させることが可能である。また、ヒータ41,42のい
ずれかが故障している場合、このことを検出することも
可能である。
【0052】収容トレーごとの定着の最適化にあたって
は、第1および第2のシート温度検出信号がCPU30
に入力されるたびに、入力された第1および第2のシー
ト温度検出信号と定着最適温度値とをCPU30で比較
する。そして、この比較結果である温度の差異をメモリ
31に入力する。この場合、画像形成時にいずれの収容
トレーからシートが供給されるかは、シート搬送装置3
5に設けた図示しない判断手段からCPU30に報知さ
せ、これに基づいて、CPU30は、各収容トレーごと
に、上記の比較結果をメモリ31に記憶させておく。そ
して、次に画像形成するときには、シートを供給する収
容トレーに応じて、CPU30は、メモリ31から比較
結果を呼び出して、この比較結果に基づいて、第1のヒ
ータ41および第2のヒータ42に供給する各温度制御
信号を変更したり、ニップ幅調整装置27に供給するニ
ップ幅調整信号を変更したり、ファン28に供給する回
転速度制御信号を変更したりする。ここで、第1および
第2のシート温度検出信号に基づいて、例えばヒータ4
1,42の温度を制御することによって、シートの幅方
向にわたって定着条件を最適化することが可能となる。
【0053】連続的に画像形成する場合にあたっては、
先行する複数のシートについての第1のシート温度検出
信号および第2のシート温度検出信号をメモリ31に記
憶しておく。そして、2枚目のシートに定着を行う際
に、1枚目のシートについての第1のシート温度検出信
号および第2のシート温度検出信号と定着最適温度値と
の比較結果に基づいて、第1のヒータ41および第2の
ヒータ42に供給する各温度制御信号を変更したり、ニ
ップ幅調整装置27に供給するニップ幅調整信号を変更
したり、ファン28に供給する回転速度制御信号を変更
したりする。また、3枚目以後のシートに定着を行う際
には、メモリ31に記憶した第1のシート温度検出信号
の増減傾向および第2のシート温度検出信号の増減傾向
に基づいて、第1のヒータ41および第2のヒータ42
に供給する各温度制御信号を変更したり、ニップ幅調整
装置27に供給するニップ幅調整信号を変更したり、フ
ァン28に供給する回転速度制御信号を変更したりす
る。この場合も、第1および第2のシート温度検出信号
に基づいて、例えばヒータ41,42の温度を制御する
ことによって、シートの幅方向にわたって定着条件を最
適化することが可能となる。
【0054】さらに、異常高温の判断にあたっては、第
1の排出シート温度センサ43からの第1のシート温度
検出信号および第2の排出シート温度センサ44からの
第2のシート温度検出信号の一方が、メモリ31に記憶
されている上限基準値よりも上回ったときに、原稿読取
装置33、像出力装置34、シート搬送装置35および
ヒータ41,42に停止信号を供給し、表示装置32に
異常高温信号を供給する。これによれば、第1の加熱ロ
ール温度センサ46が万一故障しても、第1の排出シー
ト温度センサ43により第1のヒータ41付近の異常高
温状態を確実に判断でき、第2の加熱ロール温度センサ
47が故障しても、第2の排出シート温度センサ44に
より第2のヒータ42付近の異常高温状態を確実に判断
できる。
【0055】また、故障の判断にあたっては、あらかじ
めメモリ31に、第1のロール温度検出信号と第1のシ
ート温度検出信号の相違の限界基準値と、第2のロール
温度検出信号と第2のシート温度検出信号の相違の限界
基準値を記憶させておく。そして、第1のロール温度検
出信号と第1のシート温度検出信号の相違と、第2のロ
ール温度検出信号と第2のシート温度検出信号の相違を
逐次算出し、各算出結果と限界基準値とをCPU30で
比較する。ここで、一方でも算出結果が限界基準値を越
えたときは、CPU30は、原稿読取装置33、像出力
装置34、シート搬送装置35およびヒータ41,42
に停止信号を出力し、これらの動作を停止する。そし
て、表示装置32に故障表示信号を供給する。このよう
な故障の原因としては、各センサ43,44,46,4
7の故障や断線などがあり、いずれにせよ以後の適切な
温度制御は困難なので、複写機は点検および修理を待つ
ことになる。
【0056】さて、幅の広いシートを用いる場合であっ
ても、シートの詰まりの判断は、第1の排出シート温度
センサ43からの第1のシート温度検出信号を利用すれ
ば足りる。従って、シートの詰まりを判断する場合は、
第2の排出シート温度センサ44を用いなくてもよい。
これに加えて、第2の排出シート温度センサ44を利用
して、シートのスキューの異常を判断することが可能で
ある。すなわち、下限基準値以上である第1のシート温
度検出信号がCPU30に入力されるタイミングと、同
じく下限基準値以上である第2のシート温度検出信号が
入力されるタイミングを検出する。そして、その時間差
がメモリ31にあらかじめ記憶した基準範囲以上であれ
ば、CPU30は、原稿読取装置33、像出力装置34
およびシート搬送装置35に停止信号を出力し、これら
の動作を停止する。そして、表示装置32にスキュー異
常が発生したことを表示させる。
【0057】以上のように、この実施形態によれば、第
1の実施形態と同様の効果を達成することができるだけ
でなく、搬送されて画像定着が行われるシートの幅に応
じて適切な制御をすることが可能である。なお、排出シ
ート温度センサの個数は、ヒータの個数と同数またはそ
れ以上であるのが好適である。
【0058】3.第3の実施形態 A.実施形態の構成 図8は、本発明の第3の実施形態に係る複写機の加熱定
着装置10を示す図であって、図2と同様に視た断面図
である。なお、第1の実施形態と共通の構成要素には、
同一の符号を付けてその説明を省略する。図8に示すよ
うに、ファン28の直ぐ上流、すなわちファン28によ
る気流において加圧ロール12よりも下流側には、加熱
定着装置10からの排気の温度を検出して、排気温度検
出信号を出力する排気温度センサ(排気温度検出手段)
50が配置されている。この排気温度センサ50として
は、熱電対温度計が安価で好適であるが、サーミスタな
どの抵抗式温度計でもよい。
【0059】B.実施形態の制御動作 図9は、第3の実施形態に係る複写機の制御系統を示
す。同図に示すように、排出シート温度センサ20から
はシート温度検出信号がCPU30に供給され、排気温
度センサ50からは排気温度検出信号がCPU30に供
給される。CPU30は、シート温度検出信号と、排気
温度検出信号と、ロール温度検出信号に基づいて、ニッ
プ幅調整装置27、ファン28などに制御信号を供給す
る。本実施形態においては、第1の実施形態について説
明した、定着良好性の判断およびその後の制御、シート
温度検出信号による収容トレーごとの定着の最適化、連
続的に画像形成する場合の温度制御、異常高温の判断お
よび動作停止、故障の判断、およびシートの詰まりの判
断は、排出シート温度センサ20からのシート温度検出
信号に基づいて行うが、特に下記の点について、排気温
度センサ50からの排気温度検出信号に基づいて制御を
行う。
【0060】B−1.連続的に画像形成する場合の温度
制御 連続的にシートに画像形成する場合について説明する。
連続的な画像形成の場合には、同一の収容トレーから次
々と間欠的にシートが引き出され、感光体ドラム1と転
写ロール4との間のニップでシートにトナー像が転写さ
れ、これらが連続的に(より正確には間欠的に)、加熱
定着装置10に送り込まれる。従って、画像形成を一枚
ずつ行う場合よりも、急激に加熱定着装置10の熱が奪
われてゆく。また、その奪われる熱量もシートのサイズ
や厚さに応じて異なる。さらに、加熱定着装置10の内
部の環境温度が変動すると、シートに奪われる熱量も変
動し、定着温度も影響を受けることになる。
【0061】そこで、この複写機では、以下のようにし
て、シートの温度制御、すなわちトナーの定着性の制御
を行う。まず、一枚目のシートについては、上述したシ
ート温度検出信号に基づいた定着良好性の判断を行い、
これが定着基準温度範囲内にあると判断されれば、続い
て、二枚目のシートに対するトナーの定着を行う。この
ようにして、全てのシートについて、定着良好性の判断
を行い、定着基準温度範囲外のときには複写動作を停止
する。
【0062】一方、先行するシートについてのシート温
度検出信号は、メモリ31に記憶し、後続のシートの画
像定着の際には、この記憶を逐次呼び出して、ヒータ1
4に供給する温度制御信号を変更したり、ニップ幅調整
装置27にニップ幅調整信号を供給したりする。また、
先行するシートについての排気温度検出信号は、メモリ
31に記憶し、後続のシートの画像定着の際には、この
記憶を逐次呼び出して、ファン28に供給する回転速度
制御信号を変更する。具体的には、逐次入力される排気
温度検出信号が、ほぼ経時的に一定になるように回転速
度制御信号を調整し、その一方で、シート温度検出信号
に基づいて、温度制御信号およびニップ幅調整信号の少
なくとも一つを調整する。
【0063】まず、シート温度検出信号に基づいた制御
について述べると、例えば、1枚目のシートについての
シート温度検出信号を定着最適温度値(例えば180
℃)と比較し、シート温度検出信号がこれ未満であれ
ば、CPU30は、ヒータ14に昇温を指示する温度制
御信号を出力するか、ニップ幅を長く指示するニップ幅
調整信号をニップ幅調整装置27に出力する。一方、シ
ート温度検出信号が定着最適温度値より高ければ、ヒー
タ14に降温を指示する温度制御信号を出力するか、ニ
ップ幅を短く指示するニップ幅調整信号をニップ幅調整
装置27に出力する。これにより、できる限り定着最適
温度値である180℃に、2枚目のシート温度検出信号
が近似するようにする。
【0064】次に、3枚目以後のシートに対して定着を
行う際には、メモリ31に記憶した先行する複数のシー
トについてのシート温度検出信号の増減傾向に基づい
て、シートの温度を制御する。具体的には、前々回のシ
ート温度検出信号が定着最適温度値より低く、前回のシ
ート温度検出信号が定着最適温度値より高くなったとき
には、今度のシートに対する降温を図る。それでも、今
度のシート温度検出信号がさらに高くなったときには、
さらに次回のシートの降温を図る。逆に、前々回のシー
ト温度検出信号が定着最適温度値より高く、前回のシー
ト温度検出信号が定着最適温度値より低くなったときに
は、今度のシートに対する昇温を図る。それでも、次の
シート温度検出信号がさらに低くなったときには、さら
に次回のシートの昇温を図る。一方、前々回と前回のシ
ート温度検出信号の増減が、徐々に定着最適温度値に接
近してゆく傾向を示すときは、それ以前の制御を続行
し、特に調整は行わない。
【0065】また、3枚目以後のシートに対して定着を
行う際には、前々回の排気温度検出信号と前回の排気温
度検出信号とを比較し、その相違に対応する分だけ、フ
ァン28の回転数の増減を行う。すなわち、前々回より
前回が高ければ、その分、ファン28の回転数を減少さ
せ、逆であれば回転数を上昇させる。また、前々回と前
回の排気温度検出信号がほぼ同一値であれば、ファン2
8の回転数を一定に維持する。
【0066】これによれば、排気温度検出信号に基づい
て加熱定着装置10の内部の環境温度を一定にすること
ができるから、シート温度検出信号に基づいてヒータ1
4およびニップ幅調整装置27を制御して、容易にシー
ト上のトナーの定着度合いの良好性を維持することがで
きる。
【0067】B−2.異常高温の判断および動作停止 また、この複写機において、加熱定着装置10の異常に
より異常高温状態となったときには、排気温度センサ5
0からの排気温度検出信号を利用して、複写動作を停止
させてもよい。例えば、排気温度が60℃から120℃
までが通常の稼動状態である場合には、排気温度の上限
基準値として130℃を設定して、これをメモリ31に
記憶させる。そして、一度でも上限基準値より高い排気
温度検出信号が入力されたときには、CPU(第1の比
較手段、第2の比較手段)30は、原稿読取装置33、
像出力装置34およびシート搬送装置35に停止信号を
出力し、これらの動作を停止する。また、ヒータ14に
も停止信号を供給して安全を図る。そして、表示装置3
2に異常高温信号を供給する。これを受けて表示装置3
2は、異常高温状態であることを表示する。一方、排気
温度検出信号が上限基準値以下であれば、通常の処理を
続行する。なお、第1の実施形態について説明した、排
出シート温度センサ20のシート温度検出信号によって
も異常高温状態の判断を併用するとさらによい。
【0068】加熱ロール11の温度は加熱ロール温度セ
ンサ19により検出されており、また排出シートの温度
は排出シート温度センサ20によって検出されているた
め、加熱ロール温度センサ19のロール温度検出信号ま
たは排出シート温度センサ20のシート温度検出信号に
よっても異常高温状態の判断は可能である。また、一般
に、ヒータ14にはヒューズが設けられており、発火防
止の万全な対策が採られている。しかし、このように排
気温度センサ50からの排気温度検出信号に基づいて判
断することにより、加熱ロール温度センサ19および排
出シート温度センサ20が万一故障した場合でも、確実
な判断が可能である。また、ヒューズが溶解する前に、
異常高温状態を判断させることもできる。
【0069】B−3.故障の判断 また、この複写機においては、加熱ロール温度センサ1
9からのロール温度検出信号、排出シート温度センサ2
0からのシート温度検出信号、および排気温度センサ5
0からの排気温度検出信号がCPU30に入力されるた
め、これらの相違に基づいて、いずれかの故障(劣化も
含む)を判断することが可能である。
【0070】具体的には、あらかじめメモリ31に、ロ
ール温度検出信号とシート温度検出信号の相違の限界で
ある第1の限界基準値(例えば50℃)と、ロール温度
検出信号と排気温度検出信号の相違の限界である第2の
限界基準値(例えば180℃)を記憶させておく。そし
て、CPU30でロール温度検出信号とシート温度検出
信号の相違である第1の相違値と、ロール温度検出信号
と排気温度検出信号の相違である第2の相違値を逐次算
出する。そして、CPU30で、第1の相違値と第1の
限界基準値とを比較するとともに、第2の相違値と第2
の限界基準値とを比較する。
【0071】ここで、第1の相違値が第1の限界基準値
を越えたと判断したとき、または第2の相違値と第2の
限界基準値を越えたと判断したときに、CPU30は、
原稿読取装置33、像出力装置34、シート搬送装置3
5およびヒータ14に停止信号を出力し、これらの動作
を停止する。そして、表示装置32に故障表示信号を供
給する。これを受けて表示装置32は、装置が故障で使
えない状態であることを表示する。一方、算出結果が限
界基準値以下のときは、通常の処理を続行する。このよ
うな故障の原因としては、加熱ロール温度センサ19、
排出シート温度センサ20、および排気温度センサ50
のいずれかの故障や断線などがあり、いずれにせよ以後
の適切な温度制御は困難となるので、複写機は点検およ
び修理を待つことになる。
【0072】B−4.フィルタの詰まり等の検出 また、ファン28の直ぐ下流には、空気をキャビネット
29の外に排出するフィルタ29aが設けられており、
ファン28の直ぐ上流に排気温度センサ50が配置され
ているため、フィルタ29aの詰まりを検出することも
可能である。具体的にこれについて説明する。まず、複
写機の電源スイッチをオンにした直後、または画像定着
の作業が終了して所定時間の経過後は、ロール温度検出
信号に基づいて、ヒータ14に温度制御信号を供給し、
加熱ロール11の表面温度が初期温度設定値の範囲内に
なるようにフィードバック制御を行う。この状態では、
ファン28の回転数は一定にしておく。このように、加
熱ロール11の表面温度が初期温度設定値の範囲内にな
るようにフィードバック制御を開始した後も、加熱定着
装置10の温度はその前に低下しており、徐々に昇温し
てゆき、排気温度の上昇はさらにその後であるから、排
気温度は直ぐには一定にはならない。しかし、フィード
バック制御の開始後、ある程度の長い時間が経過して
も、排気温度が徐々に上昇してゆく場合には、フィルタ
29aがかなり詰まっていると判断できる。
【0073】従って、ロール温度検出信号に基づいた加
熱ロール11のフィードバック制御を開始して基準時間
の経過後(例えば5分後)から、排気温度検出信号が上
昇し続ける場合には、CPU30は、原稿読取装置3
3、像出力装置34、シート搬送装置35およびヒータ
14に停止信号を出力し、これらの動作を停止する。そ
して、表示装置32にフィルタ詰まり表示信号を供給す
る。これを受けて表示装置32は、フィルタが詰まって
いることを表示する。メモリ31には、あらかじめ基準
時間を記憶させておき、排気温度検出信号を逐次記憶さ
せるようにする。
【0074】また、フィルタ29aの前に障害物、例え
ば箱や机がある場合、フィルタ29aから空気が排出さ
れないため、キャビネット29の内部での空気の流通が
阻害される。このため、排気温度センサ50の温度が高
まるまで非常に時間がかかる。すなわち、排気温度セン
サ50が加熱されるのは、空気の流れではなく、加熱ロ
ール11からの放射熱によることになる。従って、ロー
ル温度検出信号に基づいた加熱ロール11のフィードバ
ック制御を開始して第2の基準時間の経過後(例えば1
分後)に検出した排気温度が、異常に低い場合には、C
PU30は、原稿読取装置33、像出力装置34、シー
ト搬送装置35およびヒータ14に停止信号を出力し、
これらの動作を停止する。そして、表示装置32に傷害
物表示信号を供給する。これを受けて表示装置32は、
フィルタの前に傷害物があることを表示する。メモリ3
1には、あらかじめ第2の基準時間を記憶させておく。
また、上記の異常に低い温度として、例えば50℃を排
気温度の下限基準値としてあらかじめメモリ31に記憶
させておき、この下限基準値より低い排気温度検出信号
が検出されたときに上記の動作を行う。
【0075】図10および図11は、上記の複写機の動
作工程の一例を示すフローチャートである。図10およ
び図11では、上記の動作のうち、異常高温の判断およ
び動作停止、故障の判断およびフィルタの詰まり等の検
出を、シート上のトナーの定着度合いの良好性の判断に
交えて行っている。以上のように、この複写機において
は、迅速かつ容易にトナーの定着状態を最適化すること
ができるだけでなく、容易にシート上のトナーの定着度
合いの良好性を維持することができ、かつ様々な制御を
確実化することが可能である。
【0076】C.第3の実施形態の変更例 (1) 図9に示すように、第3の実施形態において
は、加熱ロール温度センサおよび排出シート温度センサ
は、一つずつ設けてあるが、第2の実施形態のようにヒ
ータをシートのサイズに応じて選択的に使用されるよう
に複数設けた場合には、第2の実施形態と同様に、加熱
ロール温度センサおよび排出シート温度センサを複数設
けるのが好ましい。
【0077】(2) 図12は、第3の実施形態の変更
例を示す。同図に示すように、加熱定着装置10の上ケ
ース17および下ケース18は、ロールの軸線方向側の
端面側が一体化されており、ここには、通風管51が突
設されている。この端面側には、通風管51以外に加熱
定着装置10の内部に連通する部分はない。従って、加
熱定着装置10においては、ファン28の回転に伴っ
て、反対側の端面側から空気が流入し、通風管51を通
じて空気が排出されるようになっている。
【0078】通風管51は、ファン28の羽根の邪魔に
ならない程度に、かつ羽根に接近した位置まで延在させ
られ、その位置で開口している。そして、この開口部付
近に排気温度センサ50が配設されている。この構成の
下、加熱定着装置10の内部の空気は、必ず通風管51
を通過して排出するようになっている。この構成でも、
上記と同様に用いることが可能である。さらに、この例
では、加熱定着装置10において、ファン28側の開口
が通風管51以外にはないので、第3の実施形態よりも
閉鎖的な環境とすることができ、ファン28の回転数に
対する加熱定着装置10の内部の温度の追従性が向上す
る。また、排気温度センサ50は、通風管51に囲まれ
ているため、加熱ロール11からの放射熱の影響より
も、排気の温度の影響を直接的に受けるようになる。従
って、排気温度センサ50による排気温度の検出精度も
向上させることが可能となる。
【0079】(3) 図13は、図12の例のさらに他
の変更例を示す。この例では、排気温度センサ50を設
けていない。従って、上述の排気温度センサ50からの
排気温度検出信号に基づいた制御動作はすることができ
ない。しかし、通風管51の内部にバイメタル53を設
けている。バイメタル53は、高温時には通風管51を
開き、低温時には通風管51を閉じるように動作する。
例えば、排気温度が60℃から120℃までが通常の稼
動状態である場合には、バイメタル53は、30℃程度
で垂直に懸垂され、温度上昇に伴い湾曲して、120℃
程度で最も通風管51を開くようにする。この例におい
ては、ヒータ14を加熱して、加熱定着装置10の内部
温度が上昇するまでは、バイメタル53があまり湾曲し
ておらず、ファン28を回転しても、大量の排気は行わ
れない。従って、ヒータ14に与えるエネルギの節約が
できる。また、高温時に通風管51が開かれ、低温時は
通風管51が閉じられるために、加熱定着装置10の内
部の温度を安定にすることが可能である。従って、排出
シート温度センサ20からのシート温度検出信号に基づ
いて、ヒータ14に与える温度制御信号およびニップ幅
調整装置27に与えるニップ幅調整信号を調節すること
により、迅速かつ確実にトナーの定着性の安定化を図る
ことが可能である。
【0080】4.他の変更および修正例 (1) 図14は、上述の実施形態に用いられる排出シ
ート温度センサについての変更例を示す。同図におい
て、符号60は排出シート温度センサを示す。この排出
シート温度センサ60は、加熱定着装置10の直ぐ下流
にある搬送ロール8の表面に接触させられている。排出
シート温度センサ60は片持梁状のアーム61で支持さ
れており、搬送ロール8は排出シート温度センサ60に
摺接しながら回転し、排出シート温度センサ60にシー
トの温度を伝導するようになっている。この排出シート
温度センサ60は、接触式の温度センサであって、例え
ば、熱電対温度計を使用することができる。この例で
は、排出シートの熱は一旦搬送ロール8に伝導され、さ
らに搬送ロール8接触している搬送ロール9にも伝導さ
れるため、排出シート温度センサ60の検出値は、図1
に示す排出シート温度センサ20よりも低くなる。従っ
て、温度設定値は、第1の実施形態の場合よりも低く設
定される。
【0081】(2) 上記のいずれの実施形態において
も、加熱定着装置10は加熱ロール11と加圧ロール1
2とを有する定着装置であるが、本発明は、これに限定
されず、加圧ロール12の代わりに固定された加圧パッ
ドの表面の弾性体を加熱ロールに押圧し、この弾性体と
加熱ロールとで設けられるニップにシートを通過させる
定着装置に適用してもよい。あるいは、加圧ロール12
の代わりに、回転走行するエンドレスベルトを加熱ロー
ルに押圧し、エンドレスベルトと加熱ロールとの間のニ
ップにシートを通過させる定着装置に適用してもよい。
【0082】(3) 本発明は、複写機には限定され
ず、ファクシミリやプリンタに適用することも可能であ
る。 (4) なお、上述の実施形態では、定着不良、異常高
温、故障の検出、シート詰まり、フィルタ詰まり、フィ
ルタの前の障害物の存在などを報知するために、表示装
置32による視覚による表示を用いているが、表示装置
32に代えて、あるいはこれに併せてブザーのような音
響による報知手段を用いてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
迅速かつ容易にトナーの定着状態を最適化することがで
き、あるいは様々な制御を確実化することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置
である複写機の主要部を示す側面図である。
【図2】 図1のII-II線に沿って矢視した断面図であ
る。
【図3】 上記画像形成装置のニップ幅調整装置を示す
側面図である。
【図4】 上記画像形成装置の制御系統を示すブロック
図である。
【図5】 上記画像形成装置の動作工程の一例を示すフ
ローチャートである。
【図6】 本発明に係る第2の実施形態に係る画像形成
装置である複写機の加熱定着装置の上面断面図である。
【図7】 第2の実施形態に係る画像形成装置の制御系
統を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置
である複写機の加熱定着装置を示す図であって、図2と
同様に視た断面図である。
【図9】 第3の実施形態に係る画像形成装置の制御系
統を示すブロック図である。
【図10】 第2の実施形態に係る画像形成装置の動作
工程の一例を示すフローチャートの一部である。
【図11】 図10と併せて上記フローチャートをなす
図である。
【図12】 第3の実施形態の変更例を示す図であっ
て、図8と同様に視た断面図である。
【図13】 さらに他の変更例を示す図であって、図1
2と同様に視た断面図である。
【図14】 本発明に係る画像形成装置において、排出
シート温度センサの変更例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム(画像転写手段)、4…転写ロール
(画像転写手段)、10…加熱定着装置(加熱定着手
段)、11…加熱ロール、12…加圧ロール(加圧手
段)、14…ヒータ(加熱源)、19…加熱ロール温度
センサ(定着手段温度検出手段)、20…排出シート温
度センサ(シート温度検出手段)、27…ニップ幅調整
装置(ニップ幅制御手段)、28…ファン(冷却手段、
送風手段)、29…キャビネット、29a…フィルタ、
30…CPU(制御手段、比較手段、加熱源制御手段、
冷却部制御手段、送風制御手段、算出手段、第1の比較
手段、第2の比較手段)、31…メモリ(制御手段、記
憶手段)、32…表示装置(報知手段)、41…第1の
ヒータ(加熱源)、42…第2のヒータ(加熱源)、4
5…シート、43,44…排出シート温度センサ(シー
ト温度検出手段)、50…排気温度センサ(排気温度検
出手段)、60…排出シート温度センサ(シート温度検
出手段)
フロントページの続き (72)発明者 島崎 秀 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 墨田 稔久 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートにトナーの像を転写する画像転写
    手段と、 上記画像転写手段で上記シートに転写されたトナーの像
    を上記シートに定着させる加熱定着手段と、 上記加熱定着手段を加熱する加熱源と、 上記加熱定着手段を通過した上記シートの温度を検出
    し、シート温度検出信号を出力するシート温度検出手段
    と、 上記シート温度検出信号に基づいて、上記加熱定着手段
    を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 使用者に画像形成の状態を報知する報知
    手段を備えており、 上記制御手段は、シートに適切に定着がされる定着基準
    温度範囲を記憶した記憶手段と、 上記シート温度検出信号と上記定着基準温度範囲とを比
    較する比較手段とを備え、上記シート温度検出信号が上
    記定着基準温度範囲から外れたと上記比較手段が判断し
    たときに、上記報知手段に上記トナーの定着不良である
    旨を報知させるようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複数種類のシートをそれぞれ収容し、上
    記画像転写手段に供給する複数の収容トレーを備え、 上記制御手段は、シートに適切に定着がされる定着最適
    温度値を記憶した記憶手段と、 上記シート温度検出信号と上記定着最適温度値とを比較
    する比較手段と、 上記収容トレーに収容されていたシートの種類ごとに上
    記比較手段による比較結果の履歴を記憶する履歴記憶手
    段と、 画像形成時にいずれの上記収容トレーからシートが供給
    されるかを判断する判断手段と、 上記判断手段の判断結果に基づいて上記履歴記憶手段の
    履歴記憶を呼び出して、上記加熱定着手段を制御する定
    着制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 複数のシートに対して連続的に画像を形
    成することができるようにされており、 上記制御手段は、複数のシートに対して連続的に画像を
    形成する場合に、先行する複数のシートについてのシー
    ト温度検出信号を記憶する記憶手段と、 連続的に画像を形成する場合の後続のシートに対して定
    着を行う際、上記記憶手段に記憶した先行する複数のシ
    ートについてのシート温度検出信号の増減に基づいて上
    記加熱源の温度を制御する加熱源制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 複数のシートに対して連続的に画像を形
    成することができるようにされていると共に、上記加熱
    定着手段を冷却する冷却手段を備えており、 上記制御手段は、複数のシートに対して連続的に画像を
    形成する場合に、先行する複数のシートについてのシー
    ト温度検出信号を記憶する記憶手段と、 連続的に画像を形成する場合の後続のシートに対して定
    着を行う際、上記記憶手段に記憶した先行する複数のシ
    ートについてのシート温度検出信号の増減に基づいて上
    記冷却手段を制御する冷却部制御手段とを備えることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 複数のシートに対して連続的に画像を形
    成することができるようにされており、 上記加熱定着手段は、円筒状の加熱ロールと、上記加熱
    ロールに圧接されて上記加熱ロールとの間にニップが設
    けられた加圧手段とを備えており、 上記制御手段は、複数のシートに対して連続的に画像を
    形成する場合に、先行する複数のシートについてのシー
    ト温度検出信号を記憶する記憶手段と、 連続的に画像を形成する場合の後続のシートに対して定
    着を行う際、上記記憶手段に記憶した先行する複数のシ
    ートについてのシート温度検出信号の増減に基づいて上
    記シートの通過する方向に沿ったニップの幅を制御する
    ニップ幅制御手段とを備えることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、シートの温度の上限基
    準値を記憶した記憶手段と、 上記シート温度検出信号と上記上限基準値とを比較する
    比較手段とを備え、上記シート温度検出信号が上記上限
    基準値より高いと上記比較手段が判断したときに画像形
    成装置の停止信号を出力することを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 使用者に画像形成の状態を報知する報知
    手段と、 上記加熱定着手段の温度を検出し、定着手段温度検出信
    号を出力する定着手段温度検出手段とを備えており、 上記制御手段は、上記シート温度検出信号と上記定着手
    段温度検出信号の相違の限界基準値を記憶した記憶手段
    と、 上記シート温度検出信号と上記定着手段温度検出信号の
    相違を算出する算出手段と、 上記算出手段の算出結果と上記限界基準値とを比較する
    比較手段とを備え、上記算出結果が上記限界基準値を越
    えたと上記比較手段が判断したときに上記報知手段に画
    像形成装置が故障である旨を報知させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 使用者に画像形成の状態を報知する報知
    手段を備えており、 上記制御手段は、シートの温度の下限基準値を記憶した
    記憶手段と、 上記シート温度検出信号と上記下限基準値とを比較する
    比較手段とを備え、上記シート温度検出信号が上記下限
    基準値より低いと上記比較手段が判断したときに上記報
    知手段にシートの搬送に支障があった旨を報知させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 複数サイズのシートに対して画像を形
    成することができるようにされており、 上記加熱源は、上記シートのサイズに応じて選択的に使
    用されるように複数設けられており、 上記シート温度検出手段は、搬送される上記シートの幅
    方向に複数設けられており、 上記制御手段は、上記複数のシート温度検出手段からの
    上記シート温度検出信号に基づいて、上記加熱源を制御
    することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 上記加熱定着手段から排熱する気流を
    引き起こす送風手段と、 上記送風手段による気流における上記加熱定着手段より
    も下流側の排気温度を検出し、排気温度検出信号を出力
    する排気温度検出手段とを備え、 上記制御手段は、上記シート温度検出信号および上記排
    気温度検出信号に基づいて、上記加熱定着手段を制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 複数のシートに対して連続的に画像を
    形成することができるようにされており、 上記制御手段は、複数のシートに対して連続的に画像を
    形成する場合に、先行する複数のシートについての排気
    温度検出信号を記憶する記憶手段と、 連続的に画像を形成する場合の後続のシートに対して定
    着を行う際、上記記憶手段に記憶した先行する複数のシ
    ートについての排気温度検出信号の増減に基づいて上記
    送風手段を制御する送風制御手段とを備えることを特徴
    とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 上記制御手段は、シートの温度の上限
    基準値と排気温度の上限基準値とを記憶した記憶手段
    と、 上記シート温度検出信号と上記シートの温度の上限基準
    値とを比較する第1の比較手段と、上記排気温度検出信
    号と上記排気温度の上限基準値とを比較する第2の比較
    手段とを備え、上記シート温度検出信号が上記シートの
    温度の上限基準値より高いと上記第1の比較手段が判断
    したとき、または上記排気温度検出信号が上記排気温度
    の上限基準値より高いと第2の比較手段が判断したとき
    に画像形成装置の停止信号を出力することを特徴とする
    請求項11に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 使用者に画像形成の状態を報知する報
    知手段と、 上記加熱定着手段の温度を検出し、定着手段温度検出信
    号を出力する定着手段温度検出手段とを備えており、 上記制御手段は、上記シート温度検出信号と上記定着手
    段温度検出信号の相違の限界である第1の限界基準値
    と、上記排気温度検出信号と上記定着手段温度検出信号
    の相違の限界である第2の限界基準値を記憶した記憶手
    段と、 上記シート温度検出信号と上記定着手段温度検出信号の
    相違である第1の相違値と、上記排気温度検出信号と上
    記定着手段温度検出信号の相違である第2の相違値とを
    算出する算出手段と、 上記第1の相違値と上記第1の限界基準値とを比較する
    第1の比較手段と、 上記第2の相違値と上記第2の限界基準値とを比較する
    第2の比較手段とを備え、上記第1の相違値が上記第1
    の限界基準値を越えたと上記第1の比較手段が判断した
    とき、または上記第2の相違値と上記第2の限界基準値
    を越えたと上記第2の比較手段が判断したときに上記報
    知手段に画像形成装置が故障である旨を報知させるよう
    にしたことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装
    置。
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