JP2001117417A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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JP2001117417A
JP2001117417A JP29925399A JP29925399A JP2001117417A JP 2001117417 A JP2001117417 A JP 2001117417A JP 29925399 A JP29925399 A JP 29925399A JP 29925399 A JP29925399 A JP 29925399A JP 2001117417 A JP2001117417 A JP 2001117417A
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image forming
heat
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JP29925399A
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Masanobu Deguchi
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未定着像を加熱定着する装置において、低温
状態での立上げ処理にて熱量不足による定着不良を防止
する。 【解決手段】 ヒートローラ31は、ヒータランプ33
を通電制御することで、トナー像を定着できる設定温度
Tに維持され、このローラ31にトナー像をシートを介
して圧接させるための加圧ローラ32を設けて加熱定着
装置3が構成され、ヒータランプ33への通電開始によ
る立上げ処理において、ヒートローラ31の表面温度が
設定温度Tに達する時の基準時間(t1)に対して、実
際の立上げ処理での設定温度Tに立上がる測定時間(t
2)が長い時には、設定温度Tに達した時点で画像形成
動作を可能にするレディー状態の設定を遅らせ、上記基
準時間と測定時間との時間差(ts)に応じてレディー
状態を制御し、熱量不足による定着不良を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子写真
方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置に備えられる記録媒体であるシート上の未定
着像を加熱し定着する加熱定着装置にかかるものであっ
て、特に画像形成動作の許容時点を制御するものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用してなる画像形成装
置は、像担持体である光導電層を有する感光体上に形成
され静電潜像を、粉体トナー又は液体トナーにて顕像化
し、該顕像化したトナー像を記録媒体であるシート状の
用紙上に転写しており、該トナー像が未定着であること
から、用紙上に定着するため、熱によりトナーを溶融さ
せて加圧することで用紙上に融着あるいは乾燥させてい
る。そのため、画像形成領域を通過する用紙の搬送経路
中の下流側、例えば用紙の排出部の手前に加熱定着装置
が設けられいる。
【0003】この加熱定着装置の一例としては、例えば
図1に示すように、加熱源であるハロゲンランプからな
るヒータランプ33を内部に有したヒートローラ31
と、該ヒートローラ31に、所定の加圧力でもって加圧
されてなる加圧32とから加熱定着装置3が構成されて
いる。
【0004】上記ヒートローラ31は、アルミニウムや
炭素鋼からなる金属製の円筒形状の芯材31aに、トナ
ーに対して離型性のよい材質よりなる被覆層31bを設
ける構成である。ヒートローラ31表面は、サーミスタ
等の温度検知素子(センサ)34にて温度検知され、図
示しない温度制御回路によりトナーを定着できる温度に
なるように上記ヒータランプ33を通電(ON‐OF
F)制御されるようになっている。
【0005】このような構成の定着装置3において、ヒ
ートローラ31と加圧ローラ32との圧接部Wn(ニッ
プ部)に、未定着のトナー像Qを担持した記録媒体であ
るシートPを通過させることにより、トナー像Tをシー
トP上に溶融させ加圧も含めて定着するようにしてい
る。
【0006】そこで、上述した構成の加熱定着装置3に
おいては、画像形成装置の主電源を投入(ON)する
と、ヒータランプ31への通電が開始され、トナーを定
着できる定着可能な予め設定された定着温度になるよう
に立上げ制御が行われる。定着可能温度に達するまでの
立上げ時間としては、常温、常湿状態で画像形成装置が
設置されておれば、ある程度決まった時間範囲内に立上
がる。
【0007】画像形成装置が、10℃から35℃の範囲
内の室温の場所に設置されているような場合、上述した
ように画像形成装置いよる画像形成動作を許容するため
の立上げ時間は、ほぼ一定の範囲内となり、安定した状
態での使用を可能にできる。つまり、定着処理を行うよ
うな時に、トナーを十分な熱容量にて溶融させ、安定し
た定着を行える。そのため、定着可能温度に達した時点
で許容(レディー状態)に設定している。
【0008】しかし、画像形成装置が寒冷地域に設置さ
れているような場合、設置している室温が上述した10
℃から35℃の温度範囲でなく、それよりも低く、画像
形成装置本体の電源を投入すると、加熱定着装置の温度
が定着可能な温度に立上がるまでの時間が非常に遅くな
る。しかも、室温が10℃に達していない場合に立上げ
処理が行われると、加熱定着装置の温度が定着可能な温
度に達し、待機状態(レディー状態)になっても、画像
形成装置内部の温度、及び室温は、上述した温度まで達
しない。そのため、画像形成動作開始され、シート給送
されて、該シートにトナー像が形成され、加熱定着装置
へと送られて定着処理が行われると、多量の熱がシー
ト、及び加熱定着装置を構成する各種部品に奪われ、十
分な熱量を維持できなくなる。これにより、定着不良、
つまりトナーが十分に溶融されず、未定着状態で処理さ
れることがある。
【0009】これは、画像形成装置を設置した室温が、
低すぎ、シートが加熱定着装置から奪う熱量が、供給す
る熱量を超えるためでもある。特にシートは、冷やされ
た状態で給送され、シートが奪う熱量が大きく、トナー
を溶融するだけの十分な熱量を準備できていないためで
もある。
【0010】これに限らず、加熱定着装置のヒートロー
ラ等が回転されると、加圧ローラも同時に回転され、こ
れによりヒートローラの熱が加圧ローラに大量に奪わ
れ、ヒートローラの表面温度が急激に低下する。したが
って、この時点でシートが定着装置に達し、定着処理が
開始すれば、上述した通り、シートを加熱する必要があ
ると同時に、ヒートローラの温度が急激に定着している
ため、定着不能状態に陥る。
【0011】また、画像形成装置として、低価格を実現
するために、例えば加熱定着装置のヒートローラや加圧
ローラの回転軸受けを、樹脂軸受け等を使用している。
樹脂軸受けは、特性として低温時は、回転負荷が増大す
る。この状態でシートが搬送され、軸受け部分が十分に
加熱されていなければ、樹脂軸受けの低温時での摩係数
が大きさと相俟ってさらに回転負荷が増大する。これに
より、駆動モータによる脱調等が生じる。これは、シー
トがはがき等の厚いものであれば、さらに顕著になる。
これによりシートの搬送不良を生じ、未定着のトナー像
を乱すことにもなる。
【0012】そのため、従来では加熱定着装置の立上げ
状態において、樹脂軸受けを十分に加熱するためにも、
電源投入に合わせて、例えばヒートローラの温度がトナ
ーが溶融する温度に達した時点で回転駆動させ、これを
定着可能温度に達するまで継続させることで、軸受け部
分を十分に加熱しておくことができる。これにより、シ
ートに形成されたトナー像を定着する時の回転負荷を軽
減し、上述した駆動モータの脱調を解消することができ
る。この場合、立上げ時間が長くなる。
【0013】以上のような加熱定着装置の低温時の立上
げ状態とは逆に、画像形成装置による画像形成を、連続
して行えば、当然加熱定着装置のヒータランプへの通電
制御が連続して行われる。そのため、画像形成装置内の
温度が室温以上に上昇し、装置内の温度が飽和状態とな
る。この温度上昇により、画像形成装置内の温度が飽和
温度状態になっているときに、電源を一旦遮断し、再度
画像形成動作を行うために電源を投入すれば、その画像
形成装置内の温度は、それほど下がることなく、飽和状
態で維持される。
【0014】そこで、画像形成動作が許容され、例えば
薄紙による画像形成を行うと、その薄紙のシートに皺等
が生じ、定着装置を通過したシートは、その皺に沿った
折れが生じて、非常に見苦しい状態となることがある。
つまり、画像形成装置内の温度が飽和温度状態に達し、
この状態で画像形成が行われると、薄いシートは、定着
装置に達するまでに十分に暖められ、定着装置において
も十分な熱を供給されることで、皺よりが多発する。こ
れは、シートに供給される熱量が過剰であるため、シー
トに水分が蒸発し、皺の発生が生じるものと思われる。
【0015】このような不具合を解消するために、画像
形成装置内の温度を検知し、その検知状態に応じて、画
像形成装置を冷却したり、一定時間、つまり温度が所定
温度以下になるまで画像形成装置を使用不能するなどし
ている。そのため、画像形成装置の取扱い説明書等を利
用して、ユーザに温度上昇している場合の使用状況とし
て、使用禁止であることを明記したりしている。
【0016】そこで、従来においては、上述したように
画像形成装置の設置される場所において、その場所の室
温等が、所定の範囲内、例えば10℃から35℃の範囲
内であるときに、画像形成装置を利用できるように、特
開平1−94367号公報には、定着装置の立上げ時間
が、所定時間に対して、長いか否かを確認し、異常状態
での使用であることを知らせるようにしている。そのた
め、低温状態での使用による定着不良による不具合をユ
ーザに知らせることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ユーザサイド
では、電源投入を行い画像形成装置の立上げ処理が行わ
れ、レディー状態になれば、画像形成を行う。特に、早
急にコピーや必要なデータの出力を望むためにも画像形
成装置の電源を投入している。にもかかわらず、画像形
成装置側で室温の問題、また装置本体内の飽和温度への
上昇により、画像形成処理が禁止されるような場合、不
信感をユーザに植え付ける。
【0018】そのため、電源投入による立上げ処理が完
了した時点で、画像形成の受付を行えるように(レディ
ー状態)すれば、室温が低い場合、また画像形成装置内
の温度が高い場合も、使用できる。しかし、従来では、
上述した通り、不具合が生じ、ユーザに満足できるハー
ドコピーを提供することができなくなる。
【0019】また、上述した公開公報記載のものによれ
ば、室温等が低い場合、立上げ時間が長くなるため、異
常であることを報知でき、ユーザは画像形成装置を正常
に利用できないと判断する。そのため、画像形成処理を
待つことが考えられるが、直ちにハードコピーを行いた
い場合にはそのような立上げ完了により、即座にハード
コピーを得るための操作を実行し、上述したような満足
したものを提供できなくなる。
【0020】本発明は、上述した問題点を解消すべく、
画像形成装置の特に加熱定着装置の立上げ制御を行なう
ことで、初期使用による上述した不具合を解消すること
を目的とする。
【0021】つまり、本発明の目的は、未定着像を加熱
定着するものにおいて、その定着性を良好にし、ユーザ
が満足できるハードコピーを提供し、不信感を抱かせる
ことのない加熱定着装置による立上げ処理にて、画像形
成動作を許容タイミングを制御するようにしたものであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明による加熱定着装置は、未定着像を加熱し定
着するために予め決められた設定温度に制御される加熱
部材、該加熱部材に上記未定着像を密着させるために圧
接させる加圧部材を備え、上記加熱部材を設定温度に加
熱するための加熱原が通電された時点から上記設定温度
に達するまでの予め決まった基準時間に対し、上記加熱
源の通電開始から設定温度に立上がる時間が短いまたは
長いかを判断に、短い時に通電開始時点の温度が高い状
態とし、長い時に通電開始時点の温度が低いとしてそれ
に応じて画像形成動作の許可制御を行なう制御部を備え
たことを特徴とする。
【0023】この場合、上記制御部としては、加熱源へ
の通電開始時点の温度が低いと判断したときに、上記基
準時間と実際に通電を行い設定温度に立上がるまでの時
間のと時間差を求め、該時間差分に応じて上記設定温度
に達した後も設定温度になるように通電制御を継続し、
時間差分が経過した後に画像形成動作の許可制御を行う
ようにする。これにより、画像形成装置の電源投入によ
り、該画像形成装置の設置している室温、また画像形成
装置内の温度が低い場合、画像形成動作を許容する時点
として、設定温度に立上がった時点で即座に行うことな
く、立上がる時間に応じて加熱源への通電制御を継続さ
せている。そのため、画像形成装置内の温度を上げるこ
とができ、また加熱定着装置を構成する各種部品、例え
ば軸受けや加圧部材等を加熱できる。そして、最初に設
定温度に達した時の時間と、基準時間との差に応じた時
間差が経過した後に画像形成動作を許容するため、この
時点で画像形成が開始し、記録媒体上の未定着像を定着
処理するときに、多量の熱が奪われ定着不良が生じると
いった不具合を解消でき、安定した定着を行える。ま
た、ユーザサイドでは、許容された時点で、ハードコピ
ー等を所望できるため、不信感等を抱かせることもな
く、満足いく出力を提供できる。
【0024】また、上述したように立上げ開始時点が、
低温状態の場合、上記制御部は、さらに加熱源への通電
開始により設定温度に達した時点で、加熱部材及び加圧
部材をそれぞれ回転駆動させるようにしておくと、多量
に熱を奪う加圧部材を十分に加熱でき、定着不良を解消
し、より安定した定着を可能にできる。しかも、画像形
成装置が非常に低い室温に設置されていようとも、画像
形成動作が許容されると、未定着像を安定して定着処理
が可能となる。
【0025】上述した制御部は、加熱減への通電開始時
点の温度が低いと判断したときに、加熱部材を加熱する
設定温度より高めの制御温度にて制御を行なうように
し、該制御温度に達した時に画像形成動作を許容するよ
うに制御するものとすれば、最初に設定温度に達した時
点では画像形成動作の許容を行わず、設定温度よりも高
い制御温度に達した時点で許容状態に設定する。このよ
うにしても、加熱定着装置を構成する各種部品を加熱で
き、加熱部材を含めて十分に加熱した状態で、画像形成
動作の開始により定着処理を行っても、多量の熱が奪わ
れ、定着不良を生じることを防止できる。しかも、加熱
部材の温度が、設定温度より高い制御温度で維持制御さ
れるため、不足分の熱量を十分に補い安定した定着を可
能にできる。よって、許容状態になれば即座にハードコ
ピーを得るためのユーザが操作すれば満足させる出力を
提供できる。
【0026】さらに、上記制御部は、加熱源への通電開
始時点の温度が高いと判断したときに、上記加熱部材の
設定温度が最初に設定温度に達した時点で画像形成動作
を許容し、かつ上記設定温度よりも低い温度で加熱部材
を加熱制御するため、過剰な熱にて記録媒体が薄いよう
な場合でも皺より等を防止し、安定した定着性を維持さ
せることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明によ
る一実施形態における加熱定着装置の一具体例を示す断
面図、図2は図1の加熱定着装置の温度制御を及び駆動
制御を行なうための制御回路構成を示すブロック図、図
3は本発明による画像形成装置の設置位置の周囲温度状
況に応じた立上げ状態での温度上昇を示す特性図、図4
は定着装置の駆動タイミングを示すタイミングチャート
である。また、図5は図3における立上げ状態が高温状
態での温度制御特性を示す図である。
【0028】そして、図6は、図1に示すような構造の
加熱定着装置を備えた画像形成措置の内部構造を示す構
成図である。この画像形成装置は、外部より入力される
画像データをハードコピーとして出力処理するためのプ
リンタであり、このプリンタの上部に原稿の画像を読取
るための装置、つまりスキャナ(画像読取装置)を備え
ることでコピー機能を備える複写機としても利用でき
る。
【0029】まず図6に従って、本発明の加熱定着装置
を備える画像形成装置の全体構造について説明する。
【0030】図6に示す画像形成装置は、最終的にトナ
ーによる画像が形成される記録媒体であるシートPをス
トックし供給する給紙部1、上記シートにトナー像を転
写して形成する現像装置等を備える画像形成部2、およ
びシートに転写されたトナー像を溶融させて融着させて
定着させる本発明における加熱定着装置3から構成され
ている。
【0031】上記給紙部1には、図1において画像形成
装置本体の右側に傾斜状態で配置された給紙トレイ4、
給紙トレイ4に充填された多数のシートPを順次給紙す
るための給紙ローラ5、給紙されるシートの下部のもの
を規制し1枚給紙を可能にする分離部材6等が設けられ
ている。この給紙部1にて給紙されるシートPは、画像
形成部2の転写位置へとガイド等を介して送り込まれ
る。転写位置へと送り込まれる途中には、シートPの給
送を検知するためにシート検知センサ7が設けられてい
る。
【0032】シート検知センサ7は、シート先端を検知
した時点で、その検出信号が、画像形成部2における画
像形成動作を開始させる信号として処理される。これ
は、画像形成部2にて形成されるトナー像の開始先端と
シート先端とが一致させるための制御処理であり、その
タイミングに合わせて給紙ローラ5等の駆動制御が実行
される。
【0033】画像形成部2には、トナー像を形成し、担
持するための像担持体であるドラム形状の感光体8が設
けられている。この感光体8は、一般的に導電性の円筒
ドラム表面に光導電層を被覆して構成されている。感光
体8はドラム形状だけでなく、エンドレスベルト形状に
形成される場合もある。この感光体8の周囲には帯電器
9、レーザ走査装置10からの画像データに応じた光像
のビームを照射する露光位置10a、光像の照射により
形成された静電潜像を可視像としてトナーQにて現像す
る現像装置11、搬送されてくるシートPを感光体8面
へと圧接させ形成されたトナー像をシート側へと転写す
る転写ローラ12、転写後に感光体8表面に残留するト
ナーをクリーニングするクリーニング装置13等が、そ
の順序で配置されている。
【0034】上記転写ローラ12と感光体8とが圧接さ
れる部位が転写位置であり、上述した給紙部1から給紙
されるシートPがタイミング制御されて送り込まれる。
【0035】また、上記レーザ走査装置10は、画像形
成装置本体に他の外部装置から入力される画像データに
応じて半導体レーザを点灯駆動制御することで光像、つ
まりレーザビーム20を感光体8の露光位置で照射す
る。そのために、レーザ走査装置10は、画像データに
応じて半導体レーザを点灯駆動制御する発光ユニット1
4、走査ミラー15、走査ミラーモータ16、及び反射
ミラー17,18,19を備えている。
【0036】上記走査ミラー15は、ミラーモータ16
により高速かつ定速に回転される。発光ユニット14か
ら照射されたレーザ光20は、反射ミラー17,18,
19を介して感光体8に照射される。このレーザ光20
は、画像データに応じた光像として、感光体8表面を選
択的に露光する。これにより、帯電器9にて均一帯電さ
れた感光体8表面には、照射されたレーザ光に応じた静
電潜像が形成される。
【0037】形成された感光体8表面に静電潜像は、次
の現像装置11内のトナーにて可視像として現像されト
ナー像Qとなる。このトナー像は、先に説明した給紙部
1から給紙されるシートPが転写位置へと搬送されてく
ることで、転写ローラ12の作用によりシートPに転写
される。シートPは先に説明した通り、検知センサ7に
て検知され、それに応じて感光体8に形成されるトナー
像の開始先端とシート先端とが一致するようにタイミン
グ制御され、感光体8と転写ローラ12とが圧接する転
写位置へと搬送される。
【0038】転写後、シートPに転写されなかった感光
体8表面には、一部のトナーが残留する。その残留トナ
ーは、クリーニング装置13にて除去される。これによ
り感光体8は次の像形成に備えられる。
【0039】一方、転写後のシートPは、感光体8より
剥離され、その搬送方向下流側に配置されている定着装
置3へと送り込まれる。この定着装置3の構成において
は後に詳細に説明する。シートPの転写されたトナー像
は、定着装置3を通過し、搬送されることで、トナーが
溶解し、シート表面に定着され堅牢な画像となる。
【0040】定着装置8を通過するシートPは、次に排
出経路に沿って配置されている排出ローラ21,22を
介して画像形成装置の機外に排出され。その位置には、
排出トレイ23が設けられており、画像形成面が下にな
った状態でシートPが排出される。なお矢印Eは、シー
トPの経路を示すものであって、給紙部1、転写位置、
展着装置8、排出ローラ21,22を経由するようにな
っている。
【0041】以上の構成による画像形成装置において
は、外部から送られてくる画像データをハードコピーと
して出力する一般的なレーザプリンタである。このレー
ザプリンタのそのものの構成を利用し、画像読取装置で
あるスキャナを備えることで、複写機能を備えることが
できる。つまり、図6のレーザ走査装置10の上部にス
キャナが搭載され、これによる複写機能付きのプリンタ
となる。
【0042】(本発明の一実施形態)以上のように本発
明にかかる加熱定着装置3を備えた画像形成装置の構成
の一例を図6に従って説明した。また画像形成装置は、
レーザプリンタであり、外部から入力される画像データ
を出力指示に従ってハードコピーとして出力するもので
ある。また、ファクリミリにおいては、図6に示す基本
構成の画像形成装置に加え、原稿の画像を読取るための
スキャナ(読取装置)、及び画像データ等の送受信装置
が備えられている。また、複写機においては、原稿の画
像を読み取るためのスキャナが備えられている。なお、
アナルグ複写機のスキャナは、直接原稿からの画像を感
光体3に直接照射しており、レーザ走査装置10に代わ
って備えられている。
【0043】本発明にかかる加熱定着装置3は、その詳
細を図1に従って説明すれば、シートP上のトナー像T
と接触し定着を行う加熱部材であるヒートローラ31、
該ヒートローラ31にシートPを圧接させるための加圧
部材である加圧ローラ32、ヒートローラ31内部に設
けられ該ヒートローラ31表面の温度をトナーを融着し
定着可能な温度(設定温度)に加熱するための加熱源で
あるヒータランプ33、ヒートローラ31表面の温度を
検知する温度検知センサ34等を備えて構成されてい
る。
【0044】上記ヒートローラ31及び加圧ローラ32
からなる加熱定着装置において、加圧ローラ32にてヒ
ートローラ31にシートPを所定の幅Wnを持って密接
させるようにしている。この幅Wnは、定着ニップ幅
(接触幅)であり、加圧ローラ32の圧接状態で決ま
る。
【0045】上記定着ニップ幅Wnを所定の値に設定す
るために、例えば加圧ローラ32がヒートローラ31に
食い込むように設ける。そのため、ヒートローラ31
は、アルミニウムや、炭素鋼からなる金属製の円筒形状
の芯材31aに、トナーに対して離型性のよい材質より
なる被覆層31bから構成されている。そして、加圧ロ
ーラ32は、軸芯32aの周囲に肉厚のシリコーンゴム
からなる被覆層32bを設けて構成されている。
【0046】このような構成により、加圧ローラ32を
図示しない付勢手段であるスプリングの加圧力によりヒ
ートローラ31側へと圧接させる。この圧接により、加
圧ローラの被覆層32bがヒートローラ31の形状に沿
って弾性変形されるように食い込み、図に示すようなニ
ップ幅Wnを形成している。
【0047】また、上記ヒートローラ31は、円筒形状
の芯材31aの両端部に、例えば樹脂軸受け等を設け、
該軸受けを図示しない支持フレーム等に回転可能に支持
しており、さらに上記支持フレームより突出されている
一方の一端部に駆動用のギア等が固着されている。従っ
て、図示しない駆動モータの回転力を、ヒートローラ3
1側に固着されたギアに伝達させるように複数の連結ギ
アにて連結され、回転駆動される。
【0048】上記ヒートローラ31に対して、加圧ロー
ラ32は、軸芯32aの両端に樹脂軸受け等を設け、該
軸受けをヒートローラ31側に移動するように支持フレ
ーム等に支持している。この時、軸芯32aの両端部に
にスプリング等を介してヒートローラ側へと付勢してい
る。そのため、圧接されるヒートローラ31の回転に合
わせて加圧ローラ32は、従動回転される。
【0049】上述した構成による加熱定着装置3におい
て、図2に示すブロック図に従って、ヒートローラ31
の表面温度及び回転駆動の制御につて説明する。
【0050】図2において、CPUは図6に示す画像形
成装置全体の画像形成動作を制御する制御部35であ
り、そのための制御部プログラムがROM36に記憶さ
れている。制御部35は、ROM36に記憶されたプロ
グラムを順次読出すことで、シーケンシャルに画像形成
動作のための制御を実行していく。このROM36に合
わせて、制御に必要なデータ、また画像形成のための条
件等を逐次記憶するRAM37を備えている。RAM3
7の役割は、本発明においてヒータコントロールを行う
ためのタイマを構成する記憶エリア、各種検知センサか
らの入力を記憶するワーキングエリア、さらに画像形成
条件、出力枚数等を記憶するエリア等を備え、画像形成
動作の進行状態等を記憶することが可能となる。
【0051】制御部35には、入出力回路38を介して
画像形成装置内に設けられた各種入力キーや各種センサ
からの信号を受付け、その内容を必要に応じてRAM3
7の必要な領域に記憶させ、これらに基ついて制御部3
5は出力指令を受けて画像形成動作を順次実行してい
く。その制御において、電源投入(ON)に応答して、
制御部35はその状態を入出力回路38を介して入力
し、立上げ制御のために温度制御回路39を制御する。
この温度制御回路39は立上げ指示を制御部35より受
けることで、図1に示したヒータランプ33への通電を
開始し、ヒートローラ31の温度を定着可能温度へと立
上げ処理を行う。つまり、ウォームアップ処理が実行さ
れる。
【0052】そして、ヒートローラ31の表面温度は検
知センサ34を介して制御部35が入力することで、そ
の状況を温度制御回路39へと通達する。この場合、上
記センサ34からの温度検知信号を温度制御回路39へ
と入力するようにし、該温度制御回路39にて直接温度
制御する構成としてもよい。そのため、温度制御回路3
9は、スレーブCPUを備え、制御部35をマスタCP
Uとして、制御することもできる。
【0053】温度制御回路39は、ヒータランプ33の
通電制御を行ない、ヒートローラ31表面温度を、温度
検知センサ34の温度検知状態に応じて定着可能な設定
温度(T)に維持制御する。
【0054】この温度制御回路39に対して、加熱定着
装置3のヒートローラ31の回転駆動制御を行なうため
にモータ制御回路40が設けられている。モータ制御回
路40は、加熱定着装置3の立上げ処理に応じて、必要
時に制御部35からの指示により、ヒートローラ31の
回転駆動を開始させる。また、立上げ処理を完了し、画
像形成装置がレディー状態になり、画像形成動作を開始
させるスタート指令により、ヒートローラ31の回転駆
動を開始するように制御する。
【0055】そのため、モータ制御回路40は、制御部
35からの制御指令、例えば駆動開始指令を受けて、加
熱定着装置3のヒートローラ31を回転させるように制
御する。この時の回転速度は、決められた速度に設定さ
れている。例えば、シートを搬送する速度と同等の速
度、または多少遅い速度で駆動される。シート搬送速度
とは、感光体8が回転する周速度に同期したものであ
る。
【0056】次に本発明による加熱定着装置3による温
度制御、さらに回転駆動制御について説明する。図3は
温度制御の状態を、図4は駆動タイミングの状態を示す
タイミングチャートである。
【0057】画像形成装置を利用する場合、主電源が投
入される。これに応答して、制御部35に駆動電圧が図
示しない電源回路から供給され、初期設定を行う。この
時、制御部35は画像形成装置をレディー状態に立上げ
処理するために、加熱定着装置3への通電制御を開始さ
せる。
【0058】そのため、温度制御回路39は、ヒートロ
ーラ31内に設けられているヒータランプ(例えばハロ
ゲンランプ)33に電力供給、つまり通電を開始させ
る。この通電状態において、画像形成装置が設置されて
いる周囲環境、例えば設置されている温度状態におい
て、立上げ時間(ウォームアップ時間)が異なる。
【0059】図3において、特性曲線aは、室温が25
℃での立上げ状態を、特性曲線bは、室温が−5℃での
立上げ状態を、特性曲線cは、連続コピーされたときの
画像形成装置が、温度飽和状態で一旦電源がOFFさ
ら、再度主電源が投入(ON)された時の立上げ状態を
示している。
【0060】図3に示した特性図は、加熱定着装置3と
して小型の画像形成装置に適用されたもので、比較的に
熱容量の小さいものが利用されている。この例では、ハ
ードコピーの出力速度としては、1分間に3〜8枚程度
の処理能力であり、比較的熱容量の小さいものとなって
いる。また、ヒートローラ31の表面温度を設定温度T
に制御される。そして、室温が25℃の状態で通電制御
を開始し、上記設定温度Tに立上がる時間が約14秒程
度である。以下の説明においては、上記室温が25℃が
基準温度であり、この時の立上がり時間が基準時間t1
として説明する。しかし、このような温度及び立上がり
時間に限定されるものではなく、それぞれの画像形成装
置、加熱定着装置の熱容量、さらに設置する画像形成装
置の環境等を考慮して、適正値を設定すればよいことで
ある。
【0061】まず、画像形成装置が室温で25℃の立上
げ処理が行われた場合、図3の特性曲線aに示すように
ヒートローラ31表面の温度が上昇する。その温度上昇
により、定着可能温度(設定温度)Tに達すれば、温度
検知センサ34にてその温度が検知され、これが温度制
御回路39に入力されることで、ヒータランプ33への
通電を一時停止する。そして、ヒートローラ31の表面
はさらに上昇(オーバシュート)し、上昇した後、下降
する。この下降により、定着温度T以下、例えば温度T
より5℃程度低い温度になれば、ヒータランプ33への
通電を行う。このような制御を繰り返し行なうことでヒ
ートローラ31表面は、定着可能温度状態を維持するよ
うに制御される。
【0062】そして、このような常温状態での立上げに
おいては、通常通り、設定温度Tに達した時点t1で、
画像形成動作を許容するレディー状態に設定する。これ
により、画像形成動作の受付を可能に、スタート指令を
受けると画像形成動作を開始する。
【0063】通常、常温、常湿状態での立上げ処理にお
いては、ヒータランプ33に供給する電力及び熱容量等
が決めれば、決められた時間内に完了、つまり設定温度
Tに達し、この状態で画像形成動作を開始しても安定し
た定着を行える。設定温度Tは、トナーを溶融させて定
着するためにシートの搬送速度、及びヒートローラの熱
量等を考慮して設定される。特にトナーを溶融できる温
度はある程度の範囲を有しており、搬送速度等により設
定温度Tを決めている。この場合、中間程度に設定して
いる。そのため、設定温度Tに対し、10℃強前後の範
囲が存在し、その範囲内、例えば155℃から175℃
強において定着可能といえる。
【0064】そこで、上述した加熱定着装置3の例で
は、室温が25℃(ヒートローラ31の表面温度も例え
ば25℃)であれば、温度上昇勾配として、10℃/秒
程度とすれば、ウォームアップ時間(最初に設定温度T
に立上がる時間)は、約14秒程度になる。このような
立上がり状態においては、比較的熱容量の小さい加熱定
着装置3である。また、ヒータランプ33の容量にも関
係する。
【0065】上記画像形成装置を商用電力(日本の場合
A.C.100V/1500Wあるいは2000W)で駆
動する必要があるため、ヒータランプ33に供給する電
力量は、画像形成装置全体の一部の決められた範囲に設
定されている。そして、加熱定着装置3の熱容量が大き
い場合には、1秒間に1℃程度、またそれ以下になるこ
ともある。
【0066】この図3の例では、熱容量の小さい加熱定
着装置3を用い、常温においては温度上昇勾配が、約1
0℃/秒程度であり、25℃での室温の時の立上がり時
間(ウォームアップ時間)t1は、上述した通り約14
秒となる。この時間t1を基準として、画像形成装置の
立上げ状態が高温状態か低温状態かを判別し、それに応
じた立上げ処理を行い画像形成動作の許容状態を設定す
る。
【0067】(画像形成装置の低温状態での立上げ処
理)上述の説明は、常温状態での立上げ処理による基準
時間t1の説明であるが、これに対して、低温時での立
上がり時間については、常温での立上がりに比べて、温
度上昇勾配は10℃/秒ではなく、それ以下、例えば7
℃/秒程度になる。これは、低温状態において、ヒータ
ランプ33を通電しても、全てがヒートローラ31に供
給されることなく、周囲の定着装置3の構成部品や周囲
の空気を加熱するために奪われる。これにより、ヒート
ローラ31に対する熱効率としては、約50%程度にな
る。
【0068】そこで、−5℃での立上げ処理が実行され
れば、曲線bにて示すように、常温状態での立上げ曲線
aに比べてなだらかに立上がる。同一定着装置3を用
い、−5℃で立上げた結果、設定温度Tに達する時間t
2としては、通電開始から約24秒強かかった。これ
は、先に説明したように、加熱定着装置3の周囲の部品
や空気等も同様に加熱され、それに要する熱量が必要と
なり、ヒートローラ31表面の温度上昇は、大きく低下
し、どうしても立上げ時間t2が長くなる。
【0069】この立上げ処理にて定着温度Tに達した時
間t2でレディー状態に設定し、画像形成動作が開始す
れば、定着不良が生じる。これは、画像形成動作を開始
することで、ヒートローラ31の熱が、回転される加圧
ローラ32や、加熱定着装置の外部への放熱を防止する
ためのカバー、周辺の定着装置構成部品、軸受け等に奪
われ、シートが定着位置を通過するまでに多量の熱が奪
われ、さらに冷えたシートにも熱が奪われトナーを溶融
するだけでの熱量を確保できなくなる。これにより、ヒ
ートローラ31表面温度が大きく低下すると同時に、シ
ートP上のトナー像を十分に溶融できず、定着不良が生
じる。
【0070】そこで、本発明によれば、低温状態での立
上げ処理において、設定温度Tに達した時点t2におい
て、立上げ処理を全て完了したとして、レディー状態を
設定し、それを示す表示を行うことなく、さらに継続し
てヒータランプ33へと通電制御を維持する。
【0071】その処理としては、ヒータランプ33への
通電制御を開始した時点から、最初に設定温度Tに達し
た時点(t2)で、図4に示すように加熱定着装置3の
ヒートローラ31の回転を開始させる。つまり、低温状
態での立上げにおいては、上記設定温度Tに達した時点
で、制御部35はモータ制御回路40に回転指令を送
り、該モータ制御回路40を介して、ヒートローラ31
を駆動するモータを回転駆動する。
【0072】この駆動により、加圧ローラ32がヒート
ローラ31と接触していない領域が接することで多量の
熱がヒートローラ31から加圧ローラ32へと奪われ、
図3の特性曲線bに示すように大きく表面温度が降下す
る。この降下が、温度検知センサ34にて検知され、ヒ
ータランプ33への通電が行われ、温度上昇制御が行わ
れる。この時、回転駆動により、加圧ローラ32も加熱
され、また周囲の部品、空気も加熱されなが徐々に温度
上昇する。特に、低温状態の温度制御において、設定温
度Tに達した後、ヒータランプ33への通電が停止さ
れ、温度が降下する勾配は、常温での特性曲線aと比べ
て、大きくなる。これは、上述した通り、回転駆動され
ると奪われる熱量が大きくなり、大きく温度低下するた
めである。
【0073】温度低下し、これを検知センサ34が検知
すると、ヒータランプ33への通電が行われ、ヒートロ
ーラ31が加熱され、温度上昇する。この時の上昇も加
圧ローラが回転される前の立上げ時の温度上昇勾配より
小さくなる。これを繰り返していくと、加圧ローラ32
が加熱され温度上昇し、ヒートローラ31の上昇勾配が
大きくなり、温度下降の勾配が小さくなり、設定温度T
の範囲内に維持制御される。
【0074】そして、画像形成装置をレディー状態に設
定するタイミングは、以下の通り実施される。つまり、
特性曲線bに示すように、−5℃からの立上げ処理にお
いては、常温、例えば25℃からの立上げ処理によるレ
ディー状態になる時点t1を基準として、この基準時間
t1に対して長いか短いかを認識する。つまり、低温状
態の立上げにより通電開始から定着温度Tに達するまで
の時間t2を計数する。この計数は、図2に示すRAM
37のタイマ領域にて時間カウントを行う。これは制御
部35が、立上げ処理の開始時点からタイマ領域にて時
間カウントを行わせる。
【0075】上記カウントした測定時間t2が、基準時
間t1に対してどのような関係であるかを制御部35が
確認する。上記基準時間t1は、例えば25℃での立上
げ処理を行ない予め実験等にて設定温度Tに達するまで
の時間を計測し、これがその装置特有のものとして記憶
されている。
【0076】そして、実際に設定された画像形成装置を
適宜の室温で立上げ処理を行った時、低温状態ので立上
げ処理によれば、図3に示すように設定温度Tに達する
までの測定時間t2は、基準である時間t1よりも長く
なる。従って、予め基準として定めた時間t1より定着
温度Tに達するまで測定時間t2が長くなった場合に
は、基準の室温での立上げ処理でなく、低温、特に基準
温度(上述した例では25℃)よりも低い立上げである
ことを制御部35が把握する。
【0077】これにより、制御部35は、立上げ処理を
開始し、最初にヒートローラ31表面の温度が定着温度
Tに達した時点でレディー状態(画像形成動作を開始で
きる許容状態)であるとする表示を行うことなく、さら
に立上げ処理を継続する。そして、上述したように、ヒ
ートローラ31の駆動を開始し、この状態でヒートロー
ラ31の表面温度が定着温度Tとなるように温度制御さ
れる。
【0078】以上説明したように、画像形成装置の主電
源の投入(ON)により、上記最初の設定温度Tとなる
測定時間(t2)が、予め決められた基準時間(t1)
より長い場合、立上げ処理を低温状態で行ったことを制
御部35が認識する。そして、設定温度Tに最初異立上
がっても、画像形成装置をレディー状態とせず、さらに
立上げ処理を継続させる。この継続時間としては、上記
基準時間t1と実際に計測した立上げ処理による設定温
度Tに達した時間t2との差tsを求め、その時間差t
s(t2−t1)分、継続して行うとよい。
【0079】つまり、上記時間差が大きい場合には、画
像形成装置の立上げ開始時の室内温度がより低い場合で
あり、たとえば−5℃での立上げにおいては、10秒程
度の差となる。また、その差が少なければ、上記−5℃
より高い状態での立上げであり、25℃より低い温度で
の立上げであることが分かる。
【0080】そのため、画像形成装置の立上げ状態での
温度が非常に低い場合には、設定温度Tになるまでに時
間を要し、周囲の温度が低いため、上記設定温度Tに達
した後も、基準時間t1との時間差分継続して立上げ処
理のため、加圧ローラ32を含めてヒートローラ31を
回転させ、加圧ローラ32を加熱できる。そして、上記
時間差に応じてヒートローラ31の表面温度を設定温度
Tに維持制御すべく、ヒータランプ33への通電制御が
継続され、周囲の温度を基準温度にて立上げた状態とほ
ぼ同様の周囲温度にできる。
【0081】以上説明した通り、図3に示すように低温
状態での立上げ処理において、曲線bの最初の設定温度
Tに立上がった状態で、画像形成動作を許容できるレデ
ィー状態に設定することなく、上記時間差tsをさらに
経過した後(t2+ts)、レディー状態に設定する。
これにより画像形成動作が可能である表示を行う。
【0082】さらに、図4に示すように上記時間差t
s、つまりt2−t1の差に応じて、さらにヒートロー
ラ31の駆動を行い、設定温度Tになるようにヒータラ
ンプ33への通電制御を継続さると同時に、その時間差
tsが経過し、ヒートローラ31の表面温度が設定温度
Tとなり、ヒータランプ33への通電が停止されたタイ
ミングで画像形成装置をレディー状態に設定する。そし
て、ヒートローラ31の回転駆動を停止させる。これに
より、画像形成動作の開始を許容し、画像形成の入力を
受付ける。なお、上記ヒータランプ33への通電停止と
は、設定温度Tを維持するためにレディー状態となった
後の、常時、温度検知センサ34からの検知信号を受け
てON−OFF制御されており、その通電制御とは別の
立上げ処理のための通電制御の停止である。
【0083】このようにレディー状態を、立上げ開始か
ら定着可能な設定温度Tに達した時点で行うことなく、
基準での立上げ時間t1と実際の立上げ時での設定温度
Tに達するまでの時間t2との時間差(ts)分、立上
げ処理を継続して行う。これにより、当然周囲の温度も
上昇し、レディー状態で画像形成動作が開始され、シー
トPが加熱定着装置3へと搬送され、定着が行われても
大きくヒートローラ31の熱が奪われ、定着不良を起こ
すのを防止できる。
【0084】さらに、本発明においては、低温状態での
立上げ後の最初に設定温度Tに達した時点で、ヒートロ
ーラ31の回転駆動を開始させ、上述した時間差tsに
応じた経過後に、ヒートローラ31が設定温度Tに達し
た時点で停止させるため、加圧ローラ32及びその軸受
け、さらに周囲の定着装置にかかる構成部品、空気を加
熱できるため、画像形成動作による定着処理時に多量に
熱が奪われることがなく、安定した定着を維持できる。
【0085】(画像形成装置の高温状態で立上げるため
の処理)以上が本発明における定着装置3のウォームア
ップ処理が、基準温度(上述した実例では25℃)より
低い状態での処理である。以下に、基準温度より高い状
態でのウォームアップを行う本発明の処理について説明
する。
【0086】特に、室温、つまり画像形成装置内の温度
が室温よりも高くなっている場合での立上げ処理におい
て、定着可能温度Tまでの時間は図3の曲線cに示すよ
うに非常に短くなる。このような状況は、例えば画像形
成動作を連続して行い、装置内の温度が飽和温度状態で
達した時、この画像形成装置の電源を一旦断(OFF)
し、直ちに画像形成動作を開始させるために電源を投入
(ON)するような場合が考えられる。また、連続使用
を行い、その使用を終了し、所定時間画像形成動作が開
始されないような場合、省電力使用から設定温度Tより
も低い、例えば100℃前後の温度に維持するようにヒ
ートローラ31をプレヒートする。
【0087】あるいは、所定時間画像形成動作が開始さ
れないようであれば、上記プレヒート制御することな
く、電力消費を低減するために電源を自動的にOFFす
るシャットダウンを行う。
【0088】このような場合、連続使用により画像形成
装置内の温度は、加熱定着装置3の熱にて、飽和温度ま
で達することがある。この状態で、電源断後直ちに、あ
るいはプレヒート状態に維持された後、画像形成動作を
開始するために再度電源投入が行われることで、ヒート
ローラ31を定着可能温度Tになるような立上げ処理を
行う。
【0089】この場合、画像形成装置内の温度、その周
囲の温度もかなり高い状態になっている。したがって、
その日の最初の立上げ処理に比べれば、当然装置内の温
度が高くなっている。この状態で、立上げ処理が実行さ
れれば、設定温度Tに達するまでの時間は、図3の曲線
cに示す通り、常温状態での立上げ曲線aに比べて非常
に早く立上がる。
【0090】そして、設定温度Tを維持するように制御
し、画像形成動作を開始すれば、過剰の熱により、薄い
シートの定着処理を行う場合、皺等の発生の問題が生じ
ていた。これを解消すべく、本発明においては、基準の
立上げ時間t1に対して、それよりも短い時間で設定温
度Tに達したときに、それを制御部35が認識し、以下
の制御を実行する。
【0091】つまり、制御部35は上述した状況下で立
上げ処理を実行すれば、最初に設定温度Tに達するまで
の測定時間t0を、RAM57のタイマ領域を利用して
カウントする。このカウント結果が基準となる時間t1
よりも短い時には、高温状態での立上げ処理であると認
識する。この高温状態とは、上述したように画像形成装
置の装置内温度が高い場合、あるいは室温が非常に高い
場合等である。
【0092】制御部35は、高温状態での立上げ処理を
認識すれば、設定温度Tに達したときにヒータランプ3
3への立上げ状態での通電制御を温度制御回路39を介
して停止させ、以後設定温度Tを維持する通電制御が行
われる。そして、図5に示すように、設定温度T(例え
ば165℃)の状態で通電を停止させ、ヒートローラ3
1の表面温度が下降し、通常では160℃程度に達した
時点で通電制御を行なうが、この場合には、155℃程
度に下がった状態で通電制御を行う。そして、ヒートロ
ーラ31の表面温度が通常では、165℃になるまで通
電制御を維持するが、この高温状態での立上げにおいて
は、160℃になるように通電制御を行う。
【0093】以上のように、ヒートローラ31が最初に
設定温度Tに達した後は、その温度Tになるまでの測定
時間t0が、基準の場合の時間t1よりも短い場合に
は、定着温度T−5℃程度低い制御温度T0で温度制御
を行なうようにする。これにより、例えば160℃にヒ
ートローラ31の表面温度が維持される。そして、上記
最初の設定温度Tに達した時点(t0)で、画像形成装
置がレディー状態に設定され、画像形成動作が開始され
た場合、薄いシートにトナー像が形成され、これを定着
するときに、実際に低い表面温度T1で維持制御される
ため、該シートに過剰な熱が作用することなく、皺等が
生じるのを効果的に抑制できる。
【0094】以上説明したように本発明の加熱定着装置
3の温度制御を行い、立上げ処理により画像形成装置を
使用可能なレディー状態に設定する時点を、予め設定さ
れた定着可能な設定温度Tに達した時点で行うことをせ
ず、低温状態での立上げにおいては、先に説明したよう
に所定時間(ts)、レディー状態を送らせ、その送ら
せた時間、ヒートローラ31及びそれの周辺部品、例え
ば加圧ローラや軸受け、さらに定着装置カバー等を十分
に加熱し、レディー状態に設定する。これにより、トナ
ー像が形成されたシートを定着する時に、熱量不足とな
ることなく、安定した定着を可能にしている。
【0095】また、低温状態での立上げ処理時に、設定
温度Tに達した時点で加圧ローラ32を回転させること
で、加圧ローラ32を十分に加熱でき、実際に定着処理
を行う時に、加圧ローラ32が多量の熱を奪うことな
く、さらに安定した定着処理を実行できる。
【0096】さらに、高温状態での立上げ処理において
は、薄いシートによる定着処理においもて、該シートに
過剰な熱を付与しないように、設定温度Tより低い(例
えば5℃程度)制御温度T0で、ヒートローラ31の表
面温度を制御している。これにより、過剰な熱にてシー
トの皺寄り等を防止し、安定した定着を維持できる。
【0097】ここで、上述した設定温度Tとして示した
165℃、基準の立上げ状態の温度として示した25℃
等は単なる一例であり、その画像形成装置に用いられる
加熱定着装置3の熱容量や、画像形成装置を主に設置す
る場所、設置する国の環境条件等を考慮して適宜決めれ
ばよいこである。そして、基準として決めた室温状態で
の立上げ時間を基準時間t1として、定着装置自身の熱
容量、設置位置を考慮して、実際に測定した時間を、予
めRAM37または不揮発性メモリ、あるいはROM3
6等に、その装置特有のものとして記憶させておく。そ
して、実際に電源投入を行い、設定した定着可能温度T
に達する時間を測定し、その測定時間t0やt2が、上
記基準時間t1より長い場合には、低温状態での立上げ
処理であるとして、それに応じて上述した制御処理を実
行する。また、その測定時間が基準時間t1より短い時
には、高温状態での立上げ処理であるとして、上述した
高温立上げ処理を実行する。
【0098】上述した基準時間t1よりも大きいか小さ
いかの範囲は、誤差を含めて設定しておくと好適であ
る。例えば、立上げる時間が短い低速用で、低い熱容量
の上述したような定着装置3では、時間として数秒程度
の範囲で、大きく温度が変化するため、精細な時間制御
を行なう。例えば、1秒程度の差は、誤差とし、それを
超えるような差があれば、低温または高温状態での立上
げ処理を行うようにすればよい。
【0099】あるいは、10℃から35℃の常温状態で
の立上げ処理を実際に行い、その時のそれぞれの立上げ
時間の範囲を基準時間として定め、その範囲内の基準時
間と比較し、それ以外の時間の場合に、低温または高温
の立上げ状態として認識するようにしてもよい。この場
合、上述したように1秒程度の差を誤差とし、それ以上
の差があれば、低温または高温である認識するようにす
るとよい。
【0100】逆に、高速用で、かつ熱容量が非常に大き
い定着装置3を用いる場合には、ヒートローラ31の表
面温度を1℃立上げるのに1秒、またそれ以上かかる場
合がある。しかも、加圧ローラ32を途中で回転するよ
うな場合には、その温度上昇は、さらに低下し2秒以上
かかるような場合もある。そのため、数10秒または数
分程度の差があれば、低温状態、または高温状態での立
上げ処理を行うようにすればよい。
【0101】したがって、加熱定着装置3の熱容量等を
考慮して、基準温度での立上げ時間を基準とし、これと
の差が誤差範囲を除く所定の時間差が生じたときに、上
述したような温度制御を実行し、レディー状態を設定す
れば良好な結果を得ることができる。
【0102】(本発明の他の実施形態)以上のような構
成の加熱定着装置3によれば、画像形成装置による立上
げ処理において、それぞれ高温または低温状態かを把握
し、これに応じた温度制御を実行し、トナー像の定着を
安定させるようにしている。
【0103】特に先に説明した実施形態によれば、低温
状態の立上げ処理において、設定温度Tを変更せずに、
レディー状態になる処理時間を送らせるようにし、十分
に加熱定着装置を含む周囲が加熱されるようにしてい
る。このような方法ではなく、図7に示すように低温時
の立上げ処理において、基準の時間t1を経過(誤差範
囲を含めて)しても、設定温度Tに達することなく、さ
らにヒータランプ33への通電制御を維持し、時間t2
後に設定温度Tに達すれば、その温度状態でヒータラン
プ33への立上げ時に通電制御を停止することなく、さ
らに温度を上昇させるように制御する。
【0104】この時、上昇させる温度としては、予め設
定されている設定温度Tより10℃程度高い温度(例え
ば175℃)T2に達した時点で温度制御すべく、ヒー
タランプ33への通電制御を行なう。そして、170℃
にヒートローラ31の表面温度が低下すれば、ヒータラ
ンプ33への通電を行う。これにより、例えば175℃
程度に温度制御を行い、ヒートローラ31表面のその温
度範囲に維持させる。
【0105】よって、図7の特性図において、低温状態
での立上げ処理においては、基準時間t1より所定時間
差t(t2−t1)を経過した後、設定温度Tに達し、
これを制御部35が認識する。この時点で、低温状態で
の処理であるとし、上記時間t2後から、設定温度Tよ
り高い温度T2(例では175℃)に変更し、ヒータラ
ンプ33への立上げ時の通電制御を継続させる。そして
予め設定した設定温度Tに対して10℃程度高い温度を
制御温度T2になるようにヒートローラ31の表面温度
が制御される。この時、上記制御温度T2に達した時点
で、レディー状態とし、この時点で画像形成動作を許容
させる。
【0106】以上のような処理によれば、レディー状態
に設定する時間を遅延させる先の実施形態同様、ヒート
ローラ31周囲の加圧ローラ32、軸受け等の部品を加
熱でき、トナー定着動作を開始したときにシート以外に
ヒートローラの熱が多量に奪われ、定着不良が生じるの
を防止できる。しかもヒートローラ31は、予め設定さ
れた設定温度Tより高めに維持制御されるため、搬送さ
れるシートが冷えた状態であっても、それに応じた熱量
を高めに制御されるヒートローラ31の加熱量で十分に
補うことができ、定着不良が生じるのを防止できる。
【0107】この処理においても、加圧ローラ32に奪
われる熱量が多い場合には、最初の定着温度Tに達した
時点で、図4に示すようにヒートローラ31の回転駆動
を開始し、この時点で温度低下を生じ再度設定温度Tに
達した時点で回転駆動を停止させるようにしてもよい。
これにより、加圧ローラ32を十分に加熱できる。な
お、上記ヒートローラ31の回転を停止させる時点とし
ては、170℃に達した時点で停止させるようにしても
よい。
【0108】要するに、加圧ローラ32を加熱するため
に、設定温度T以上、制御温度T2より低い温度状態で
ヒートローラ31の駆動停止制御を行なえばよい。
【0109】なお、本発明の実施形態においては、加熱
部材及び加圧部材を、それぞれヒートローラ31及び加
圧ローラ32形状の構成として説明した。しかし、ヒー
トローラ31にシートPが接触する長さ、つまりニップ
幅Wnを長くするために、加圧部材である加圧ローラ3
2の構成に限ることなく、ベルト構成にしてもよい。つ
まり少なくとも2本のローラ間に無端状の加圧ベルトを
張架させ、その加圧ベルトをヒートローラ31に圧接さ
せるようにする。このような構成の加熱定着装置でも同
様に、本発明を実施でる。
【0110】また、ヒートローラ31の構造でなく、上
述したようなベルト構造とした定着部材であってもよ
い。つまり、少なくとも2本のローラで張架される無端
状ベルトを設け、このベルトを設定温度Tに加熱するた
めに加熱原であるヒータランプを設け、該ヒータランプ
を温度検知センサ34にて検知し、通電制御を行なうよ
うにすれば同様にして実施できる。
【0111】
【発明の効果】本発明の加熱定着装置によれば、画像形
成できる状態への立上げ処理において、低温状態、また
は高温状態での立上げ処理を認識し、その認識結果に応
じて、画像形成動作を許容するレディー状態とするタイ
ミングを制御している。
【0112】つまり、低温状態での立上げ処理において
は、レディー状態を設定温度に達した時点で行うことな
く、設定温度に達する基準時間と実際の測定時間との差
分に応じて立上げ処理を継続させ、その時間差分の経過
後にレディー状態となるように制御する。また、高温状
態での立上げ処理を認識すれば、定着温度に達した時点
でレディー状態に設定すると同時に、定着温度より低い
状態で維持制御を行なう。このようにすることで、熱的
な不足による定着不良を抑制でき、あるいは過剰な熱に
より不具合を防止できる。
【0113】また、立上げ処理における基準時間に基づ
いて、その時間よりも長いか短いかにより、低温状態、
また低温状態を認識するため、画像形成装置の周囲温度
を測定することなく、上述した制御を実行でき、特別な
センサを必要とせず、それによるコストアップを無くす
ことができる。
【0114】また、低温状態の立上げを認識すれば、予
め設定された定着可能な設定温度よりも高い制御温度に
て制御を行なうようにすることで、同様にして熱量の不
足による定着不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱定着装置の構造の一例を示す断面
図である。
【図2】図1における加熱定着装置の制御回路構成の一
例を示すブロック図である。
【図3】本発明の加熱制御装置における一実施形態によ
る制御例を説明するための3種類の異なる温度状態での
立上げによる温度上昇状態を示す特性図である。
【図4】図3における温度上昇制御を行なうために実際
の駆動タイミング制御の状態を示すタイミングチャート
である。
【図5】本発明の一実施形態による温度制御において、
高温状態での立上げ処理による温度制御状態を示す特性
図である。
【図6】図1に示す本発明の加熱定着装置を備える画像
形成装置、つまりレーザプリンタの内部構造を説明する
ための構成図である。
【図7】本発明の他の実施形態による温度制御例を説明
するためのもので、低温状態ので立上げ処理を示す特性
図である。
【符号の説明】
1 給紙部 2 画像形成部 3 加熱定着装置 31 ヒートローラ(被加熱部材) 31a 芯材 31b 被覆層 32 加圧ローラ(加圧部材) 33 ヒータランプ(加熱源) 34 温度検知センサ 35 制御部 36 ROM 37 RAM 39 温度制御回路 40 モータ制御回路 T 設定温度(定着可能温度) T0 設定温度より低い温度(定着可能な温度) T2 設定温度より高い温度(定着可能な温度) Q トナー像 P シート(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA02 BB37 CA03 CA20 CA28 CA40 3K058 AA34 AA65 AA73 AA92 BA18 CA12 CA23 CA46 CB15 CB25 CB27 CE02 CE12 CE17 DA02 GA06 5H323 AA36 BB04 CA08 CB04 DA01 EE06 FF01 HH02 KK05 LL02 LL07 LL23 LL28 MM02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に備えられ、記録媒体上に
    形成してなる未定着像を加熱し定着するために予め決め
    られた設定温度に制御される加熱部材、該加熱部材に上
    記未定着像を密着させるために圧接させる加圧部材を備
    え、 上記加熱部材を設定温度に加熱するための加熱原が通電
    された時点から上記設定温度に達するまでの予め決まっ
    た基準時間に対し、上記加熱源の通電開始から設定温度
    に立上がる時間が短いまたは長いかを判断に、短い時に
    通電開始時点の温度が高い状態とし、長い時に通電開始
    時点の温度が低いとしてそれに応じて画像形成動作の許
    可制御を行なう制御部を備えたことを特徴とする加熱定
    着装置。
  2. 【請求項2】 上記制御部は、加熱源への通電開始時点
    の温度が低いと判断したときに、上記基準時間と実際に
    通電を行い設定温度に立上がるまでの時間のと時間差を
    求め、該時間差分に応じて上記設定温度に達した後も設
    定温度になるように通電制御を継続し、時間差分が経過
    した後に画像形成動作の許可制御を行うようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の加熱定着装置。
  3. 【請求項3】 上記制御部は、さらに加熱源への通電開
    始により設定温度に達した時点で、加熱部材及び加圧部
    材をそれぞれ回転駆動させるようにしたことを特徴とす
    る請求項2記載の加熱定着装置。
  4. 【請求項4】 上記制御部は、加熱減への通電開始時点
    の温度が低いと判断したときに、加熱部材を加熱する設
    定温度より高めの制御温度にて制御を行なうようにし、
    該制御温度に達した時に画像形成動作を許容することを
    特徴とする請求項1記載の加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 上記制御部は、加熱源への通電開始時点
    の温度が高いと判断したときに、上記加熱部材の設定温
    度が最初に設定温度に達した時点で画像形成動作を許容
    し、かつ上記設定温度よりも低い温度で加熱部材を加熱
    制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の加
    熱定着装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003036006A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Brother Ind Ltd 定着装置及び、該定着装置を備えた画像形成装置
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JP2009063821A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Murata Mach Ltd 画像形成装置
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JP2015007685A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社沖データ 画像形成装置

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