JPH09304038A - 光学式研磨量測定装置 - Google Patents

光学式研磨量測定装置

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JPH09304038A
JPH09304038A JP11907196A JP11907196A JPH09304038A JP H09304038 A JPH09304038 A JP H09304038A JP 11907196 A JP11907196 A JP 11907196A JP 11907196 A JP11907196 A JP 11907196A JP H09304038 A JPH09304038 A JP H09304038A
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JP
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polishing
light
optical member
polished
lissajous
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JP11907196A
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English (en)
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Yukio Eda
幸夫 江田
Nobuyuki Watanabe
伸之 渡辺
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨の最中の研磨対象物の研磨量を高精度に測
定できる光学式研磨量測定装置を提供する。 【解決手段】研磨量測定装置は測定光学系100とモニ
ター用光学部材150とで構成される。測定光学系10
0は、レーザー光源102、その温度を制御するペルチ
ェ素子242、モニター用光学部材150からの反射光
を受光する光検出器132と134と136の出力に基
づいてリサージュを得るデータプロセッサー146を有
している。コントローラー246は測定に先立って温度
コントローラー244に指令を与え、ペルチェ素子24
2の温度を変化させ、測定光の波長を掃引する。データ
プロセッサー146は、波長掃引の間に得られるリサー
ジュの中心を求め、この中心に基準にして研磨により生
じるリサージュの位相差を求め、これに基づいてモニタ
ー用光学部材150の研磨量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドや光学
素子等の研磨対象物の研磨量を光学的に測定する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドや半導体ウェハや光学素子の
加工工程の中には研磨工程がある。研磨工程には高精度
の加工が要求され、研磨対象物は所定の研磨量に対して
厳しい精度で研磨される。
【0003】研磨対象物の研磨量を求める方法の一つに
時間管理による方法がある。この方法では、研磨量を時
間の関数と見なし、一定の時間に研磨される量を予め調
べておき、実際に研磨に要した時間に基づいて研磨対象
物の研磨量を推測している。
【0004】特開平5−138527号は、研磨対象物
を研磨する回転研磨板と、研磨対象物を保持するホルダ
ーと、ホルダーに設けられた検出部と、回転研磨板の研
磨面に垂直な方向における検出部の移動量を測定する光
学系とを備えた装置を開示している。この装置では、検
出部の移動量は研磨対象物の研磨量に等しいと想定して
おり、検出部の移動量を光学的に測定し、これを研磨対
象物の研磨量としている。
【0005】特開平7−156066号は、研磨対象物
を研磨する回転研磨板と、研磨対象物を保持するホルダ
ーと、回転研磨板の研磨面に垂直な方向におけるホルダ
ーの上面の移動量を測定する光学系とを備えた装置を開
示している。この装置では、ホルダーの上面の移動量は
研磨対象物の研磨量に等しいと想定しており、ホルダー
の上面の移動量を光学的に測定し、これを研磨対象物の
研磨量としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】時間管理により研磨対
象物の研磨量を推定する方法では、適当な長さの研磨時
間を予め設定し、研磨時間が経過した後に、研磨対象物
をホルダーから取り外して、測定器を用いて実際の研磨
量を測定する。通常、予め設定する研磨時間は、研磨し
過ぎを避けるため、余裕を見積もった時間に設定され
る。そして、この作業を繰り返し行なうことで、実際の
研磨量を所望値に近づけていく。この方法を用いた研磨
工程は、その終了までに多くの時間を要してしまう。
【0007】特開平5−138527号では検出部の移
動量が研磨対象物の研磨量に等しいと仮定しており、特
開平7−156066号はホルダーの上面の移動量が研
磨対象物の研磨量に等しいと仮定しているが、実際に
は、研磨対象物と回転研磨板の間には研磨液が存在し、
ホルダーは回転研磨板の研磨面に対してうねりをもって
運動しているため、前述の仮定は要求される加工精度を
満足する程には正確ではない。
【0008】本発明の目的は、このような現状を考慮し
て成されたものであり、研磨工程の所要時間を引き延ば
すことなく、研磨対象物の研磨量を正確に測定する研磨
量測定装置を提供することである。別の言い方をすれ
ば、本発明の目的は、研磨の最中の研磨対象物の研磨量
を高精度に測定できる光学式研磨量測定装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、研磨手段によ
り研磨されている最中の研磨対象物の研磨量を光学的に
測定する光学式研磨量測定装置であり、研磨対象物と同
等に研磨されるモニター用光学部材と、モニター用光学
部材の研磨量を光学的に測定する測定部とを備えてお
り、モニター用光学部材は互いに平行な端面である第一
面と第二面を有し、第二面は研磨手段に接して配置さ
れ、モニター用光学部材が研磨されるにつれて相対的に
第一面に接近し、測定部は、測定光を射出する光源手段
と、測定光をモニター用光学部材に照射する手段と、モ
ニター用光学部材の第一面からの反射光と第二面からの
反射光を受光する受光部とを有し、光源手段は、測定光
を発する光源と、研磨量測定に先立って測定光の波長を
掃引する手段とを有し、受光部は、第一面からの反射光
と第二面からの反射光に基づいてリーサージュを得る手
段と、波長掃引の間に得られるリサージュの中心を求め
る手段と、この中心を基準にして研磨によるリサージュ
の位相変化を求める手段と、この位相変化に基づいて第
一面に対する第二面の相対的な移動(接近)量を求める
手段とを有している。
【0010】本発明の光学式研磨量測定装置は、好適に
は、受光部は更に波長掃引の間に得られるリサージュの
半径を求める手段を有している。また、本発明は、研磨
手段により研磨されている最中の研磨対象物の研磨量を
光学的に測定する光学式研磨量測定装置であり、研磨対
象物と同等に研磨されるモニター用光学部材と、モニタ
ー用光学部材の研磨量を光学的に測定する測定部とを備
えており、モニター用光学部材は互いに平行な端面であ
る第一面と第二面を有し、第二面は研磨手段に接して配
置され、モニター用光学部材が研磨されるにつれて相対
的に第一面に接近し、測定部は、測定光を射出する光源
手段と、測定光をモニター用光学部材に照射する手段
と、モニター用光学部材の第一面からの反射光と第二面
からの反射光を受光する受光部とを有し、受光部は、第
一面からの反射光と第二面からの反射光に基づいてリー
サージュを得る手段と、研磨量測定の初期段階に得られ
るリサージュの中心を求める手段と、この中心を基準に
して研磨によるリサージュの位相変化を求める手段と、
この位相変化に基づいて第一面に対する第二面の相対的
な移動(接近)量を求める手段とを有している。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、研磨中の研磨対象
物の研磨量をリアルタイムで測定できる研磨量測定装置
を考えついた。まず、この研磨量測定装置を備えた研磨
装置について説明する。
【0012】研磨装置は、図1と図2に示されるよう
に、研磨対象物である磁気ヘッド等のワーク50を保持
するホルダー20と、ワーク50を研磨するための回転
研磨板12とを有している。研磨板12は、図2に示さ
れるように、モーター16に連結した回転軸14に固定
されており、モーター16によって回転される。ホルダ
ー20は、回転軸30を介してホルダー支持部32に連
結されており、ホルダー支持部32に対して自由に回転
可能となっている。
【0013】ホルダー支持部32は、図1に示されるよ
うに、アーム34の一端に取り付けられており、アーム
34の他端は回転板38に設けられた支柱36に連結さ
れており、ホルダー支持部32は支柱36を軸にして揺
動可能となっている。
【0014】研磨量測定装置は、図2に模式的に図示さ
れる測定光学系100とモニター用光学部材150とで
構成される。測定光学系100はホルダー支持部32の
内部に設けられており、モニター用光学部材150はホ
ルダー20に固定されている。モニター用光学部材15
0は互いに平行な第一面152と第二面154を有し、
ホルダー20はモニター用光学部材150の第一面15
2を露出させる開口22を有している。
【0015】研磨対象物のワーク50は、図示しない機
構によって、その研磨面52をモニター用光学部材15
0の第二面154に揃えて、ホルダー20に取り付けら
れる。研磨の間、研磨板12の表面には研磨液が供給さ
れ、ワーク50はその研磨面52が研磨液を介して研磨
板12に接した状態に維持され、同様に、モニター用光
学部材150はその第二面154が研磨液を介して研磨
板12に接した状態に維持される。その結果、ワーク5
0とモニター用光学部材150は等しい量研磨される。
【0016】研磨の最中、ワーク50とモニター用光学
部材150は研磨液を介して接している研磨板12の回
転によって摩擦力を受ける。この摩擦力は研磨板12の
内周と外周とで大きさが異なるため、ホルダー20はホ
ルダー支持部32に対して不定の周期で回転する。測定
光学系100は下方に測定光を射出しており、測定光
は、ホルダー20が回転しているため、間欠的にホルダ
ー20の開口22を介してモニター用光学部材150に
入射する。測定光学系100は、モニター用光学部材1
50の第一面152と第二面154からの反射光に基づ
いて、モニター用光学部材150の研磨量を測定する。
前述したようにモニター用光学部材150の研磨量はワ
ーク50の研磨量に等しいので、測定光学系100によ
り測定されるモニター用光学部材150の研磨量からワ
ーク50の研磨量が分かる。なお、測定光学系100に
おいて得られる反射光に基づく情報は時間に関して間欠
的であるが、ホルダー20の平均的な回転数は研磨レー
トに比べて十分に小さいため、実質的に時間の連続関数
すなわち研磨量の連続関数と見なせる。
【0017】次に、研磨量測定装置つまり測定光学系1
00とモニター用光学部材150の詳細について図3を
用いて説明する。モニター用光学部材150は、光学的
に透明な光学ガラス160と、これに接着された1/4
波長板162とを有している。光学ガラス160は互い
に平行な二つの端面を有し、1/4波長板162は互い
に平行な二つの端面を有し、光学ガラス160の上側の
端面と1/4波長板の下側の端面は互いに接着されてい
る。従って、1/4波長板162の上側の端面はモニタ
ー用光学部材150の第一面152に一致し、光学ガラ
ス160の下側の端面はモニター用光学部材150の第
二面154に一致する。このため、モニター用光学部材
150の第一面152で反射された光と第二面154で
反射された光とでは、偏光の位相がπ異なる。
【0018】測定光学系100は、測定光を射出するレ
ーザー光源102、測定光を平行化するコリメートレン
ズ103、測定光中の特定の直線偏光成分を抽出してモ
ニター用光学部材150に方向付ける偏光ビームスプリ
ッター105、モニター用光学部材150に向かう光と
モニター用光学部材150からの戻り光を分離する非偏
光ビームスプリッター108、非偏光ビームスプリッタ
ー108からの戻り光を偏向する三角プリズム109、
モニター用光学部材150からの戻り光(直線偏光)を
円偏光に変える1/4波長板110、1/4波長板11
0からのビームを二本に分割する非偏光ビームスプリッ
ター112、非偏光ビームスプリッター112を透過し
たビームを二本に分割する偏光ビームスプリッター12
0、非偏光ビームスプリッター112で反射されたビー
ム中の特定の直線偏光成分を透過させる偏光子118、
偏光ビームスプリッター120を透過したビームの光強
度に応じた信号を出力する光検出器132、偏光ビーム
スプリッター120で反射されたビームの光強度に応じ
た信号を出力する光検出器134、偏光子118を透過
したビームの光強度に応じた信号を出力する光検出器1
36、光検出器132と134と136からの信号に基
づいて光学ガラス160の研磨量Δdを算出する信号処
理部144を有している。
【0019】ここで、非偏光ビームスプリッターという
用語は、本明細書においては、光の偏光状態に関係無く
光を分割する光学素子を意味するものとする。このよう
な非偏光ビームスプリッターの一例としてはハーフミラ
ーがあげられる。以下の説明では、偏光状態に関係無く
光を分割するビームスプリッターは非偏光ビームスプリ
ッターと記し、偏光状態に従って光を分割するビームス
プリッターは偏光ビームスプリッターと記す。
【0020】さらに、測定光学系100は、レーザー光
源102に駆動電流を供給するACC回路148、レー
ザー光源102の温度を一定に保つためのペルチェ素子
242、ペルチェ素子242を制御する温度コントロー
ラー244を有している。
【0021】レーザー光源102から射出されるレーザ
ービームは、コリメートレンズ103により平行ビーム
に変えられ、偏光ビームスプリッター105に向かう。
偏光ビームスプリッター105は、平行ビームに含まれ
る、紙面に直交する偏光面を持つ直線偏光成分を非偏光
ビームスプリッター108に向けて反射する。以下の説
明では、このように紙面に直交する偏光面を持つ直線偏
光は縦偏光と記し、また紙面に平行な偏光面を持つ直線
偏光は横偏光と記す。偏光ビームスプリッター105で
反射された直線偏光成分は、(厳密にはその一部が)非
偏光ビームスプリッター108を通過し、モニター用光
学部材150に向かう。
【0022】モニター用光学部材150に到達した光の
一部は、第一面152で反射されて非偏光ビームスプリ
ッター108に戻る。残りの光は、モニター用光学部材
150に入射し、第二面154で反射されて非偏光ビー
ムスプリッター108に戻る。第一面152で反射され
て非偏光ビームスプリッター108に戻る光は、縦偏光
のままであるが、第二面154で反射されて非偏光ビー
ムスプリッター108に戻る光は、1/4波長板を二回
通過するため横偏光である。
【0023】モニター用光学部材150からの戻り光
は、第一面152からの反射光である縦偏光と、第二面
154からの反射光である横偏光とを含んでおり、これ
は(厳密にはその一部が)非偏光ビームスプリッター1
08で反射された後、三角プリズム109で反射され、
1/4波長板110に入射する。1/4波長板110を
通過した光は、縦偏光と横偏光は互いに逆回りの円偏光
となるため、右回りの円偏光と左回りの円偏光を含んで
おり、これは非偏光ビームスプリッター112によって
二本のビームに分割される。
【0024】非偏光ビームスプリッター112を透過し
たビームは、偏光ビームスプリッター120によって、
互いに直交する第一の偏光成分と第二の偏光成分とに分
離される。偏光ビームスプリッター120を透過した右
回り円偏光の偏光成分と左回り円偏光の偏光成分(右回
り円偏光と左回り円偏光の第一の偏光成分)は互いに干
渉して光検出器132に入射し、光検出器132は入射
した干渉光の強度に応じた第一の干渉信号I132 を信号
処理部144に出力する。また、偏光ビームスプリッタ
ー120で反射された右回り円偏光の偏光成分と左回り
円偏光の偏光成分(右回り円偏光と左回り円偏光の第二
の偏光成分)は互いに干渉して光検出器134に入射
し、光検出器134は入射した干渉光の強度に応じた第
二の干渉信号I134 を信号処理部144に出力する。
【0025】非偏光ビームスプリッター112で反射さ
れたビームは、紙面に対して45°傾いた透過軸を持つ
偏光子118に入射し、その透過軸方向の偏光成分だけ
が偏光子118を通過する。偏光子118を通過した右
回り円偏光の偏光成分と左回り円偏光の偏光成分(右回
り円偏光と左回り円偏光の第三の偏光成分)は互いに干
渉して光検出器136に入射し、光検出器136は入射
した干渉光の強度に応じた第三の干渉信号I136 を信号
処理部144に出力する。
【0026】信号処理部144は、干渉信号I132 とI
134 とI136 に基づいて、第一の差動信号IA =I136
−I132 と第二の差動信号IB =I134 −I136 を得
る。第一の差動信号IA と第二の差動信号IB は、互い
の位相がπ/2異なり、それぞれλ/2nの周期を持つ
研磨量Δdの関数となる。信号処理部144は、第一の
差動信号IA をx軸にとり、第二の差動信号IB にy軸
にとって描かれるリサージュ(図4に図示される)を得
る手段と、このリサージュに基づいて研磨量Δdを求め
る手段を有している。図4のリサージュにおいて、モニ
ター用光学部材150が研磨されるにつれて位相が変化
するので、時刻t=t1 におけるリサージュ(円周)上
の点と、時刻t=t2 におけるリサージュ(円周)上の
点の偏角の差Δθとすると、研磨量ΔdはΔd=λΔθ
/4nπ…(1)で得られる。
【0027】ここで、モニター用光学部材150につい
て詳しく検討する。図5に示されるように、モニター用
光学部材150は、実際には、光学ガラス160と1/
4波長板162の間には接着剤の層164が存在する。
また、モニター用光学部材150と研磨板12の間には
研磨液の層168が存在する。以下の説明では、便宜
上、1/4波長板162の上面を面1、1/4波長板1
62と接着剤の層164の界面を面2、接着剤の層16
4と光学ガラス160の界面を面3、光学ガラス160
と研磨液の層168の界面を面4、研磨液の層168と
研磨板12の界面を面5と記す。
【0028】モニター用光学部材150に入射する光を
二つの偏光成分p(1/4波長板162の進相軸)とq
(1/4波長板の遅相軸)に分けて考える。ここで、p
は+45度偏光であり、qは−45度偏光qである。電
場EをE=|E|exp(iψ+iω+ikr)と表現
すると、位相を含めた振幅は|E|(cosψ+isi
nψ)で表される。モニター用光学部材150で反射さ
れた光のp成分の電場の位相を含めた複素振幅PをP=
x +iPy 、q成分の電場の位相を含めた複素振幅Q
をQ=Qx +iQy と表す。
【0029】電場の偏光状態を表現するためにジョーン
ズベクトルと、光学素子が偏光状態に及ぼす作用を表す
ジョーンズ行列を用いる。ジョーンズベクトルは二次の
ベクトルの成分がp偏光、q偏光の複素振幅となるもの
である。モニター用光学部材150からの反射光をジョ
ーンズベクトルで(P,Q)=(Px +Py ,Qx +Q
y )と表すと、1/4波長板110を通過した後の偏光
状態は、
【0030】
【数1】 で表される。このビームの偏光状態は円偏光であり、こ
のビームは後に非偏光ビームスプリッター112によっ
て第一のビームと第二のビームに分割される。非偏光ビ
ームスプリッター112を透過した第一のビームは、偏
光ビームスプリッター120によって第一の偏光成分と
第二の偏光成分とに分離される。偏光ビームスプリッタ
ー120を透過した第一の偏光成分(縦偏光)の偏光状
態は、
【0031】
【数2】 で表される。光検出器132で検出される第一の偏光成
分の強度I132 は、
【0032】
【数3】 で表される。ここでarg(z)は複素数zの偏角を表
す。偏光ビームスプリッター120で反射された第二の
偏光成分(横偏光)の偏光状態は、
【0033】
【数4】 で表される。光検出器134で検出される第二の偏光成
分の強度I134 は、
【0034】
【数5】 で表される。非偏光ビームスプリッター112で反射さ
れた第二のビームは、+45°の偏光子118を通り、
p偏光の成分だけの光(第三の偏光成分)となる。光検
出器136で検出される第三の偏光成分の強度I136
は、
【0035】
【数6】 で表される。
【0036】反射光P、Qは、モニター用光学部材15
0の面1〜面5の各面からの反射光を合成したものであ
り、光学ガラス160の底面の研磨量は、面4からの反
射光の位相変化として現れる。光検出器132、13
4、136で得られる(干渉)信号I132 、I134 、I
136 から、第一の差動信号IA =I132 −I136 と第二
の差動信号IB =I134 −I136 を得る。差動信号IA
とIB はそれぞれ次式で表される。
【0037】
【数7】
【0038】ここで、面1の反射率をr1 、面2の反射
率をr2 、面3の反射率をr3 、面4の反射率をr4
し、また、1/4波長板162の屈折率をn1 、その厚
さをd1 、接着剤の層164の屈折率をn2 、その厚さ
をd2 、光学ガラス160の屈折率をn3 、その厚さを
3 、研磨液の層168の屈折率をn4 、その厚さをd
4 とし、面1での反射光の位相を0とすると、P=Px
+iPy とQ=Qx +iQy の各成分は、
【0039】
【数8】 で表される。ここでq成分の電場は1/4波長板162
の影響を受けており、p成分の電場に対して位相がπず
れている。
【0040】光学ガラス160の厚さd3 は研磨によっ
て減少し、その減少量すなわち研磨量をΔdとする。研
磨面(面4)からの反射光の位相φは、研磨量Δdに依
存して変化し、研磨量Δdに対する位相φの変化量Δφ
は、Δφ=4πnΔd/λ…(10)と表される。
【0041】ここで理想的な状態として、モニター用光
学部材150の上面(面1すなわち第一面152)と研
磨面(面4すなわち第二面154)からの反射光の他に
は反射光が存在しない状態を考える。この場合には、リ
サージュは、図4に示されるように、その中心(X0
0 )が原点(0,0)に位置するため、研磨面(面
4)からの反射光の位相φとリサージュの位相(偏角)
θは一致する。従って、研磨量Δdは、リサージュの位
相変化Δθに基づき、上記の(10)式のΔφをΔθに
代えて得られる式:Δd=λΔθ/4πnから求められ
る。これが上述の(1)式である。
【0042】しかし、実際には、図5に示されるよう
に、モニター用光学部材150からの反射光は、面1と
面4からの反射光I1 とI4 の他に、面2と面3と面5
からの反射光I2 とI3 とI5 を含んでいる。このた
め、リサージュは、図6に示されるように、その中心
(X0 ,Y0 )が原点(0,0)からずれた点に位置す
る。このため、図7に示されるように、研磨面(面4)
からの反射光の位相φとリサージュの位相θの間にずれ
が生じる。従って、図6のリサージュの位相変化Δθを
(1)式に代入して得られる研磨量は、実際の研磨量か
らずれた値になる。
【0043】また、モニター用光学部材150の下面
(面4)は、上面(面1)に対して平行に保たれたま
ま、研磨される保証はない。従って、モニター用光学部
材150は研磨されたために、その上面(面1)と下面
(面4)の間に傾きが生じることがある。このような上
面(面1)と下面(面4)の間に傾きは、図8と図9に
示されるように、得られるリサージュの大きさに影響を
与える。ここで、図8は、モニター用光学部材150の
上面(面1)と(面4)の間の傾斜角と計測されるリサ
ージュの軌跡の関係を示しており、図9は、モニター用
光学部材150の(面1)と(面4)の間の傾斜角δに
対する、図8のリサージュのIA の最大値と最小値の変
化を示している。
【0044】モニター用光学部材150の上面(面1)
と(面4)の間の傾きが大きくなると、面1からの反射
光と面4からの反射光とによる干渉光は、それだけ広い
範囲の位相が混ざっており、干渉信号のビシビリティは
低下する。両端で位相が2πのm倍ずれているとき、位
相の平均値は光学ガラス160の長さによらず0にな
る。
【0045】本発明者らは、測定精度を向上させるた
め、これまでに説明した研磨量測定装置に対して以下に
述べる改良を行なった。この改良は本発明の主要部を成
すものであり、以下、そのいくつかの実施の形態につい
て説明する。
【0046】〔第一の実施の形態〕本実施形態による研
磨量測定装置は、図10に示されるように、図3の構成
に加えて、ACC回路148と温度コントローラー24
4を制御するコントローラー246を有しており、レー
ザー光源すなわち半導体レーザー102への供給電流値
とペルチェ素子の温度はコントローラー246によって
可変に制御される。コントローラー246はROMを内
蔵しており、制御のシーケンスを管理している。
【0047】電源が投入されると、図11(E)に示さ
れるように、コントローラー246はデータプロセッサ
ー146に対して「High」のフラグ信号を与える。フラ
グ信号が「High」の状態では、図11(A)に示される
ように、ペルチェ素子242に接触している半導体レー
ザー102は所定の温度に安定化され、半導体レーザー
102は所定の電流値に安定化され、従って、図11
(B)に示されるように、所定の発振波長に安定化され
る。
【0048】安定化が終了した後、図11(E)に示さ
れるように、コントローラー246は、データプロセッ
サー146に対するフラグ信号を「Low 」に切り換え
る。データプロッセー146は「Low 」のフラグ信号を
受けて「測定On」となり、後述するリサージュの中心と
半径の計測を開始する。
【0049】コントローラー246は、フラグ信号の切
り換えと同時に、温度コントローラー244に温度を掃
引させる命令を与える。温度コントローラー244は、
コントローラー246からの命令を受けて、図11
(A)に示されるように、ペルチェ素子242の温度を
掃引する。半導体レーザー102は、温度に依存して共
振器長さが変化する材料で出来ており、ペルチェ素子2
42の温度掃引を受けて、図11(B)に示されるよう
に、その発振波長が変化する。
【0050】このため、測定光の波長が変化し、モニタ
ー用光学部材150の面1〜面4の各面で反射される光
の位相が変化し、干渉信号が変化する。すなわち、上記
の(9a)式〜(9d)式において、λを変化させたこ
とに対応する。この結果、上記の(8a)式と(8b)
式から導かれるように、差動信号IA は図11(C)に
示されるように変化し、差動信号IB は図11(D)に
示されるように変化する。これらの二つの差動信号を横
軸と縦軸にとると、図12(A)に示されるリサージュ
(X(t) :差動信号IA 、Y(t) :差動信号IB )が得
られる。
【0051】データプロセッサー146は、このリサー
ジュに基づいて、図12(B)に図示されるように定め
られた、X軸方向の最大値Xmax と最小値Xmin 、Y軸
方向の最大値Ymax と最小値Ymin 、中心座標(X0
0 )を求める。ここに、X0 =(Xmax +Xmin )/
2、Y0 =(Ymax +Ymin )/2である。また、デー
タプロセッサー146は、これと同時に、リサージュの
およその半径(Rxy1/2 =((Xmax −Xmin
(Ymax −Ymin )/4)1/2 を求める。
【0052】リサージュがほぼ一周したところで、図1
1(E)に示されるように、コントローラー246はデ
ータプロセッサー146に対するフラグ信号を「High」
に切り換える。データプロセッサー146は「High」の
フラグ信号を受けて「測定Off 」となり、リサージュの
中心と半径の計測を終了し、引き続き、研磨量の計測の
待機状態になる。
【0053】コントローラー246は、フラグ信号の切
り換えと同時に、温度コントローラー244に温度を一
定に保つ命令を与える。温度コントローラー244は、
その後のペルチェ素子242の温度を一定に保つ。これ
に伴なって、半導体レーザー102の発振波長は、その
後、一定に保たれる。
【0054】データプロセッサー146は、中心(X
0 ,Y0 )を基準にしてリサージュの位相θ' を計測
し、これをΔd=λΔθ' /4πn…(11)に代入し
て、研磨量Δdを算出する。
【0055】図13に示されるように、中心が原点に位
置しない偏心した軌跡のリサージュにおいて、その中心
(X0 ,Y0 )を基準にして計測される位相θ' は反射
光の位相φと一致する。従って、研磨により生じるリサ
ージュの位相差Δθ' を計測し、これを上記の(10)
式のΔφに代入することにより、正確な研磨量Δdが求
められる。つまり、正確な研磨量ΔdはΔd=λΔθ'
/4πnの式から求められる。これが上記の(11)式
である。この式から得られる研磨量は、図6を参照して
説明した、測定精度の低下を招いている要因を含まず、
光学ガラス160の研磨量を忠実に表している。
【0056】図14は、前述の一連の操作において、中
心(X0 ,Y0 )を基準にして計測したリサージュの位
相θ' と、原点(0,0)を基準にして計測したリサー
ジュの位相θとを示している。
【0057】また、データプロセッサー146はリサー
ジュのおよその半径を計算しているので、例えば使用者
がこのリサージュの半径に基づいて測定値の信頼性を評
価することができる。すなわち、リサージュの半径が小
さい程、S/N比が低下すると判断でき、あるいは、好
ましくは、データプロセッサー146がリサージュの半
径に基づいて測定精度を評価し、その評価結果に基づい
てモニター用光学部材150の交換を使用者に指示して
もよい。
【0058】このように、データプロセッサー146が
リサージュのおよその半径を計算しているので、図8と
図9を参照して説明した、モニター用光学部材150の
平行度の劣化による測定値の信頼性を評価することがで
きる。
【0059】本実施形態では、ペルチェ素子242の温
度を代えて半導体レーザー102の発振波長を掃引して
いるが、ACC回路148が半導体レーザー102に供
給する注入電流を変化させることにより半導体レーザー
102の発振波長を掃引してもよい。
【0060】〔第二の実施の形態〕本実施形態の研磨量
測定装置は、図15に示されるように、前述の実施の形
態(図10参照)と殆ど同じ構成であり、わずかにコン
トローラー246を有していない点とデータプロセッサ
ー146の動作が異なる点で相違している。
【0061】研磨量の測定に先立ち、半導体レーザー1
2の電流とペルチェ素子242の温度は一定に保たれ
る。研磨量の測定が開始されると、データプロセッサー
146は、X,Yのi番目のデータX(i) ,Y(i) を格
納しておく。一定時間後、初期値X(0) ,Y(0) との差
分(X(0) −X(i) )2 +(Y(0) −Y(i) )2 を計算
し、これが閾値以下であればリサージュが一周したと判
断し、それまでのデータのXとYの最大値と最小値を求
め(図16参照)、前述の実施の形態と同じ方法によっ
て、リサージュの中心座標(X0 ,Y0 )と半径を求め
る。このデータをデータプロセッサー146に格納して
おき、この後に測定されるデータX(t) ,Y(t) に対し
ては、Xc(t)=X(t) −X0 ,Yc(t)=Y(t) −Y0
補正をかける。従って、Xc(t)とYc(t)に基づいて得ら
れるリサージュは、その中心が原点に位置する。
【0062】別の言い方をすれば、前述の補正は(X
0 ,Y0 )を原点に移す平行移動の座標変換である。従
って、補正後のデータXc(t)とYc(t)に基づいて得られ
るリサージュは、Xc(t)を横軸、Yc(t)を縦軸とする新
たな座標系の原点を中心とする。
【0063】データプロセッサー146は、新たな座標
系の原点すなわちリサージュの中心(X0 ,Y0 )を基
準にして、研磨により生じるリサージュの位相差Δθ'
を計測し、これに基づいて研磨量Δd=λΔθ' /4π
nを求める。このようにして求められる研磨量は、図6
を参照して説明した測定精度の低下を招く要因を含んで
いないので、光学ガラス160の研磨量すなわちワーク
50の研磨量を忠実に表す。
【0064】また、データプロセッサー146はリサー
ジュのおよその半径を計算しているので、モニター用光
学部材150の上面152と下面154の間の傾きを大
まかに知ることができる。これに基づいて、測定値の信
頼性の評価を行なうことができ、モニター用光学部材1
50の適正な交換時期を知ることができる。本実施形態
では、リサージュの初めの一周期の位相に関しては正確
なデータは得られないが、波長掃引のための回路を必要
としないという利点がある。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、研磨の最中の研磨対象
物の研磨量を高精度に測定できる光学式研磨量測定装置
が提供される。これにより、一定時間の間に研磨された
研磨対象物における良品の割合が高まり、生産性の向上
に貢献する。
【0066】さらに、リサージュの中心が座標系の原点
からずれたために発生する、反射光の位相φとリサージ
ュの位相θの間のずれに基づく測定誤差が排除されるの
で、研磨対象物の研磨量を精度良く測定することができ
る。
【0067】また、リサージュのおよその半径を計算し
ているので、これに基づいてモニター用光学部材の上面
と下面の間の傾斜を知ることができ、測定値の信頼性を
評価したり、モニター用光学部材の交換時期を知ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者らが考えた光学式研磨量測定装置を備
えた研磨装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の装置に含まれる光学式研磨量測定装置の
構成を概略的に示す図である。
【図3】図2の光学式研磨量測定装置の構成を詳細に示
す図である。
【図4】図3の信号処理部によって得られる理想的なリ
サージュを示す図である。
【図5】モニター用光学部材と研磨板において反射光を
生成する面を示す図である。
【図6】図3の信号処理部によって実際に得られるリサ
ージュを示す図である。
【図7】反射光の位相φと、図6のリサージュの位相θ
と反射光の位相φの間の誤差φ−θとの関係を示す図で
ある。
【図8】モニター用光学部材の上面と下面の間の傾斜角
の違いに対応して、測定光学系で得られる二つの差動信
号IA とIB に基づいて得られるリサージュが異なる様
子を示している。
【図9】図8のリサージュのx成分すなわちIA の最大
値と最小値が、モニター用光学部材の上面と下面の間の
傾斜角δに依存して変化する様子を示している。
【図10】本発明の第一の実施の形態による研磨量測定
装置の構成を示す図である。
【図11】図10の研磨量測定装置に関して、(A)は
ペルチェ素子の温度を示し、(B)は半導体レーザーの
発振波長を示し、(C)は第一の差動信号IA を示し、
(D)は第二の差動信号IB を示し、(E)はコントロ
ーラーのフラグ信号の状態とデータプロセッサーの状態
を示している。
【図12】(A)は図11のシーケンスにより得られる
リサージュを示し、(B)は(A)のリサージュに対す
る種々の設定値の定義を示す図である。
【図13】図10のデータプロセッサーにおいて実際に
得られるリサージュと、その中心を基準にして測定され
るリサージュの位相差Δθ' を示す図である。
【図14】図11のシーケーンスにおける、二つの差動
信号IA とIB 、原点を基準に測定される位相θ、中心
を基準にして測定される位相θ' を示している。
【図15】本発明の第二の実施の形態による研磨量測定
装置の構成を示す図である。
【図16】図15の研磨量測定装置において得られる二
つの差動信号IA とIB を示している。
【符号の説明】
100 測定光学系 102 レーザー光源 108 非偏光ビームスプリッター 132、134、136 光検出器 146 データプロセッサー 150 モニター用光学部材 152 第一面 154 第二面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】研磨の最中、ワーク50とモニター用光学
部材150は研磨液を介して接している研磨板12の回
転によって摩擦力を受ける。この摩擦力は研磨板12の
内周と外周とで大きさが異なるため、ホルダー20はホ
ルダー支持部32に対して不定の周期で回転する。測定
光学系100は下方に測定光を射出しており、測定光
は、ホルダー20が回転しているため、間欠的にホルダ
ー20の開口22を介してモニター用光学部材150に
入射する。測定光学系100は、モニター用光学部材1
50の第一面152と第二面154からの反射光に基づ
いて、モニター用光学部材150の研磨量を測定する。
前述したようにモニター用光学部材150の研磨量はワ
ーク50の研磨量に等しいので、測定光学系100によ
り測定されるモニター用光学部材150の研磨量からワ
ーク50の研磨量が分かる。なお、測定光学系100に
おいて得られる反射光に基づく情報は時間に関して間欠
的であるが、ホルダー20の平均的な回転数は研磨レー
トに比べて十分に大きいため、実質的に時間の連続関数
すなわち研磨量の連続関数と見なせる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】電場の偏光状態を表現するためにジョーン
ズベクトルと、光学素子が偏光状態に及ぼす作用を表す
ジョーンズ行列を用いる。ジョーンズベクトルは二次の
ベクトルの成分がp偏光、q偏光の複素振幅となるもの
である。モニター用光学部材150からの反射光をジョ
ーンズベクトルで(P,Q)=(Px +iPy ,Qx
iQy )と表すと、1/4波長板110を通過した後の
偏光状態は、
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【数3】 で表される。ここでarg(z)は複素数zの偏角を表
す。偏光ビームスプリッター120で反射された第二の
偏光成分(横偏光)の偏光状態は、
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【数5】 で表される。非偏光ビームスプリッター112で反射さ
れた第二のビームは、+45°の偏光子118を通り、
p偏光の成分だけの光(第三の偏光成分)となる。光検
出器136で検出される第三の偏光成分の強度I
136 は、
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【数7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】本実施形態では、ペルチェ素子242の温
度を変えて半導体レーザー102の発振波長を掃引して
いるが、ACC回路148が半導体レーザー102に供
給する注入電流を変化させることにより半導体レーザー
102の発振波長を掃引してもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】研磨量の測定に先立ち、半導体レーザー1
02の電流とペルチェ素子242の温度は一定に保たれ
る。研磨量の測定が開始されると、データプロセッサー
146は、X,Yのi番目のデータX(i) ,Y(i) を格
納しておく。一定時間後、初期値X(0) ,Y(0) との差
分(X(0) −X(i) )2 +(Y(0) −Y(i) )2 を計算
し、これが閾値以下であればリサージュが一周したと判
断し、それまでのデータのXとYの最大値と最小値を求
め(図16参照)、前述の実施の形態と同じ方法によっ
て、リサージュの中心座標(X0 ,Y0 )と半径を求め
る。このデータをデータプロセッサー146に格納して
おき、この後に測定されるデータX(t),Y(t) に対し
ては、Xc(t)=X(t) −X0 ,Yc(t)=Y(t) −Y0
補正をかける。従って、Xc(t)とYc(t)に基づいて得ら
れるリサージュは、その中心が原点に位置する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨手段により研磨されている最中の研磨
    対象物の研磨量を光学的に測定する光学式研磨量測定装
    置であり、 研磨対象物と同等に研磨されるモニター用光学部材と、 モニター用光学部材の研磨量を光学的に測定する測定部
    とを備えており、 モニター用光学部材は互いに平行な端面である第一面と
    第二面を有し、第二面は研磨手段に接して配置され、モ
    ニター用光学部材が研磨されるにつれて相対的に第一面
    に接近し、 測定部は、測定光を射出する光源手段と、測定光をモニ
    ター用光学部材に照射する手段と、モニター用光学部材
    の第一面からの反射光と第二面からの反射光を受光する
    受光部とを有し、 光源手段は、測定光を発する光源と、研磨量測定に先立
    って測定光の波長を掃引する手段とを有し、 受光部は、第一面からの反射光と第二面からの反射光に
    基づいてリーサージュを得る手段と、波長掃引の間に得
    られるリサージュの中心を求める手段と、この中心を基
    準にして研磨によるリサージュの位相変化を求める手段
    と、この位相変化に基づいて第一面に対する第二面の相
    対的な移動(接近)量を求める手段とを有している、光
    学式研磨量測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 受光部は、さらに、波長掃引の間に得られるリサージュ
    の半径を求める手段を有している、光学式研磨量測定装
    置。
  3. 【請求項3】研磨手段により研磨されている最中の研磨
    対象物の研磨量を光学的に測定する光学式研磨量測定装
    置であり、 研磨対象物と同等に研磨されるモニター用光学部材と、 モニター用光学部材の研磨量を光学的に測定する測定部
    とを備えており、 モニター用光学部材は互いに平行な端面である第一面と
    第二面を有し、第二面は研磨手段に接して配置され、モ
    ニター用光学部材が研磨されるにつれて相対的に第一面
    に接近し、 測定部は、測定光を射出する光源手段と、測定光をモニ
    ター用光学部材に照射する手段と、モニター用光学部材
    の第一面からの反射光と第二面からの反射光を受光する
    受光部とを有し、 受光部は、第一面からの反射光と第二面からの反射光に
    基づいてリーサージュを得る手段と、研磨量測定の初期
    段階に得られるリサージュの中心を求める手段と、この
    中心を基準にして研磨によるリサージュの位相変化を求
    める手段と、この位相変化に基づいて第一面に対する第
    二面の相対的な移動(接近)量を求める手段とを有して
    いる、光学式研磨量測定装置。
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CN117554224A (zh) * 2024-01-12 2024-02-13 泉州市钟晟体育科技有限公司 一种耐磨检测装置

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