JP2002257684A - 縮退ファーフィールドパターン測定方法および測定装置 - Google Patents

縮退ファーフィールドパターン測定方法および測定装置

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JP2002257684A
JP2002257684A JP2001054724A JP2001054724A JP2002257684A JP 2002257684 A JP2002257684 A JP 2002257684A JP 2001054724 A JP2001054724 A JP 2001054724A JP 2001054724 A JP2001054724 A JP 2001054724A JP 2002257684 A JP2002257684 A JP 2002257684A
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light intensity
field pattern
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JP2001054724A
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English (en)
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Yoshinori Inoue
嘉規 井上
Nobuyuki Tokura
信之 戸倉
Shigeo Yago
栄郎 矢後
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OPTOWAVE LABORATORY Inc
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OPTOWAVE LAB Inc
OPTOWAVE LABORATORY Inc
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射角やN.Aの決定を正確に行えるように
する。 【解決手段】 原点Oに置かれた被測定物から一定の距
離だけ離間した測定位置Pで、被測定物から放射される
光の強度を測定する。測定結果より、被測定物の光軸
(z軸)と光の進行方向(直線OPの延在方向)とのな
す角度θ、および測定位置Pの光軸のまわりの回転角ψ
に対する光強度P(θ,ψ)の分布すなわちファーフィ
ールドパターンが求められる。次に、測定した光強度P
(θ,ψ)をθ角ごとに、0から2πの範囲のψ角につ
いて積分して縮退光強度P0 (θ)を計算し、θ角に対
する縮退光強度P0 (θ)の分布すなわち縮退ファーフ
ィールドパターンを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LEDや光ファ
イバから放射される光の縮退ファーフィールドパターン
を測定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文献1「特開2000−136983」
には、被測定光源を中心に揺動運動を行う光センサによ
り、光の進行方向と光軸とのなす角度θに対する光強度
分布を測定する方法が開示されている。被測定光源を光
軸のまわりに回転させ、その回転角ψごとに上述したθ
角に対する光強度分布を測定することにより、2次元的
なファーフィールドパターン(以下、FFPと略称す
る。)が得られる。
【0003】文献2「特開昭62−91833」には、
コリメータレンズおよびCCDカメラを用いて2次元配
光分布すなわちFFPを観察する方法が開示されてい
る。
【0004】一般に石英系光ファイバのような単一モー
ドファイバや半導体レーザでは、出射パターンはガウス
分布を示す。そのため、このような被測定光源に対し上
記方法を適用して測定したFFPからは、放射角やN.
A(開口数)を正確に決定することができる。
【0005】従来、照明等の配光特性評価においてはル
ーソー線図法や球帯係数法によって配光曲線が求められ
る。照明などの評価では空間的な配光分布が必要とされ
るため、2軸以上(たとえば極座標)について配光分布
が求められる。これらの配光分布では光軸に対して対称
性を欠く場合が生じるため、多数の鉛直方向の配光特性
(光軸に平行な面内の配光特性)を平均化して評価する
方法が用いられているが、水平方向(光軸のまわりの回
転方向)には平均化して評価することができない。その
ため、これまで水平方向への縮退化は行われていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】LEDやプラスチック
ファイバなどから放射される光のFFPは、不均一およ
び非軸対称な場合がある(例えば、SI型プラスチック
光ファイバのようにモードが多数存在する場合には、出
射パターンはガウス分布を示さない。)。そのため、異
なるψ角についてはθ角に対する光強度Pの分布も異な
ったものとなり、放射角やN.Aを正確に決定できな
い。
【0007】例えば、図8は、従来の測定方法で測定さ
れたFFPを示すグラフである。図8のグラフでは、横
軸にθ角をrad単位で取り、縦軸に規格化光強度P/
θ2を取っている。グラフ中、実線aは第1のψ角につ
いての測定結果を示し、破線bは第2のψ角についての
測定結果を示している。第1のψ角と第2のψ角との差
は90°である。図8に示すように、第1のψ角につい
ての測定結果と第2のψ角についての測定結果とでは、
パターンが異なっている。図8中の横線sおよびtは、
それぞれ最大光強度の50%および5%の光強度を示し
ている。開口数N.Aはこれらの光強度のいずれかに対
するθ角(放射角)を用いて求められる。しかし、図8
の場合ではこのようなθ角が複数存在するため、N.A
を正確に求めることができない。
【0008】また、上記文献2に開示の方法では、レン
ズによって集光を行うために光の測定角度が制限され
る。よって、ファイバ端面からの散乱光など広角に及ぶ
FFPを測定する場合には、広角度領域での測定が行え
ない。
【0009】したがって、従来より、放射角やN.Aの
決定を正確に行えるFFP測定方法の出現が望まれてい
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の縮退
FFP測定方法によれば、被測定物から放射される光の
縮退FFPを測定するに当たり、被測定物から一定の距
離だけ離間した測定位置で、被測定物から放射される光
の強度を測定して、被測定物の光軸と光の進行方向との
なす角度θ、および測定位置の光軸のまわりの回転角ψ
に対する光強度P(θ,ψ)の分布すなわちFFPを求
め、測定した光強度P(θ,ψ)をθ角ごとに、0から
2πの範囲のψ角について積分して、下式(1)に示す
縮退光強度P0 (θ)を計算し、θ角に対する縮退光強
度P0 (θ)の分布すなわち縮退FFPを求めることを
特徴とする。
【0011】
【数5】
【0012】ただし、光強度P(θ,ψ)のθ角に関す
る測定分解能をΔθとする。
【0013】この方法によれば、光強度P(θ,ψ)を
θ角ごとに、0から2πの範囲のψ角について積分する
ことにより、光強度分布のψ角に関する局所的変化の影
響が低減された縮退FFPを求めることができる。この
ため、放射角やN.Aの決定が正確に行えるようにな
る。
【0014】また、この方法では、θ−ψ極座標系を用
いているので、直交座標系を用いる場合に比べると、リ
ング状(同心円状)に積分を行う際の測定点(座標)の
量子化誤差が小さい。
【0015】なお、「縮退」とは、θおよびψに関する
2次元分布をθに関する1次元分布に変換することを意
味している。
【0016】例えば、図8に示したFFPを有する被測
定物について、上記方法によって求めた縮退光強度P0
(θ)の分布を図9に示す。図9のグラフでは、横軸に
θ角をrad単位で取り、縦軸に規格化縮退光強度P0
(θ)/θを取っている。このグラフより、平均化され
た光強度分布を知ることができる。
【0017】本発明では、水平方向(光軸のまわりの回
転方向)へ光強度分布を平均化している。光ファイバ通
信分野への用途では対称的な空間(例えばファイバなど
の導波路への入射など)についての配光分布が求められ
るため、測定した光強度分布を水平方向(光軸のまわり
の回転方向)に縮退させると良い。
【0018】この方法では縮退を行って評価を行うた
め、従来の方法にくらべ測定次元の低い配光分布を求め
ることができる。
【0019】この発明の縮退FFP測定方法において、
好ましくは、下式(2)より、θ角の変化量Δθに対す
る立体角2π(1−cosθ)の変化量と、θ角の変化
量Δθに対する縮退光強度P0 (θ)の変化量との比P
1 (θ)を計算して、θ角に対するP1 (θ)の分布を
求めると良い。
【0020】
【数6】
【0021】この方法によれば、縮退光強度分布の単位
立体角当たりの縮退光強度すなわち縮退光密度を求める
ことができる。θ角に対してP1 (θ)をプロットした
グラフより、N.Aを読み取ることができる。
【0022】例えば、図9に示した縮退光強度分布から
上記方法によって求めた縮退光強度P1 (θ)の分布を
図10に示す。図10のグラフでは、横軸にθ角をra
d単位で取り、縦軸に規格化縮退光強度P1 (θ)/θ
2 を取っている。図10では、実線cが上記方法で求め
た規格化縮退光強度P1 (θ)/θ2 を示しており、破
線aおよびbはそれぞれ図8に示した第1および第2の
ψ角についての規格化光強度P/θ2 を示している。破
線aおよびbで示す分布では、放射角がψ角に応じて変
動している。これに対し実線cで示すP1 (θ)/θ2
の分布は、各ψ角ごとの分布差を平均化したものなので
ψ角による分布差が無く、そのため放射角を決定するこ
とができるようになっている。
【0023】また、この発明の縮退FFP測定方法にお
いて、好ましくは、縮退光強度P0(θ)を、0からθ
の範囲のθ角について積分して、下式(3)に示す累積
縮退光強度P2 (θ)を計算し、θ角に対するP2
(θ)の分布を求めると良い。
【0024】
【数7】
【0025】この方法によれば、0からθの範囲の縮退
光強度の累積値を求めることができる。これより、被測
定物および光センサ(被測定物から放射される光の強度
を検出する素子)の間の結合効率等を評価することがで
きる。
【0026】例えば、図9に示した縮退光強度分布から
上記方法によって求めた累積縮退光強度P2 (θ)の分
布を図11に示す。図11のグラフでは、横軸にθ角を
rad単位で取り、縦軸に規格化累積縮退光強度P2
(θ)/θを取っている。図11では、θ≒(5/4
8)πのところでP2 (θ)/θ=0.5である。これ
より、結合損失が3dB以下となるようにするために
は、θ=(5/48)π以上のθ角の光を光センサで受
光できるようにすれば良いことが分かる。
【0027】また、この発明の縮退FFP測定方法にお
いて、好ましくは、累積縮退光強度P2 (θ)を立体角
2π(1−cosθ)で除算して、下式(4)に示す平
均縮退光強度P3 (θ)を計算し、θ角に対するP3
(θ)の分布を求めると良い。
【0028】 P3 (θ)=P2 (θ)/{2π(1−cosθ)} ・・・(4) この方法によれば、0からθの範囲の縮退光強度の累積
値の単位立体角当たりの値である平均縮退光強度を求め
ることができる。この平均縮退光強度を用いると、光の
出射領域の異なる光源(被測定物)の間で光強度の比較
を行うことが可能になる。
【0029】例えば、図11に示した累積縮退光強度分
布から上記方法によって求めた平均縮退光強度P3
(θ)の分布を図12に示す。図12のグラフでは、横
軸にθ角をrad単位で取り、縦軸に規格化光密度P3
(θ)/θ2 を取っている。比較したい光源についてそ
れぞれ図12に示したようなグラフを求めることによ
り、光出射領域の異なる光源の間で光強度の比較を行う
ことができるようになる。
【0030】また、この発明の縮退FFP測定方法にお
いて、好ましくは、第1回転軸に関して回転自在の第1
回転ステージと、第1回転ステージに接続されたテーブ
ルと、テーブルに設けられ、第1回転軸に直交する第2
回転軸に関して回転自在の第2回転ステージと、第2回
転ステージに接続されたアームと、第2回転軸に垂直で
第1回転軸を含む面内に位置するように、アームに接続
された光センサとを備えた測定装置を用いると良い。そ
して、第1および第2回転軸の交差点に被測定物を配置
し、被測定物を静止状態に保つ一方で、第1および第2
回転ステージを回転させながら被測定物から放射される
光の強度を光センサにより検出して、光センサの第2回
転軸に関する回転角をθ角とし、および光センサの第1
回転軸に関する回転角をψ角として、光強度P(θ,
ψ)の分布を測定すると良い。
【0031】また、この発明の縮退FFP測定方法にお
いて、好ましくは、第1回転ステージを一定の向きに連
続的に回転させるとともに、第2回転ステージをアーム
が揺動運動を行うように回転させ、これら第1および第
2回転ステージの回転中に光センサによって光量の検出
および積算を行い、縮退光強度P0 (θ)を求めると良
い。
【0032】この発明の縮退FFP測定装置によれば、
被測定物から放射される光の縮退FFPを測定する装置
において、第1回転軸に関して回転自在の第1回転ステ
ージと、第1回転ステージに接続されたテーブルと、テ
ーブルに設けられ、第1回転軸に直交する第2回転軸に
関して回転自在の第2回転ステージと、第2回転ステー
ジに接続されたアームと、第2回転軸に垂直で第1回転
軸を含む面内に位置するように、アームに接続された光
センサと、第1および第2回転軸の交差点に被測定物を
静止状態に支持する支持具と、第1および第2回転ステ
ージと光センサとに接続され、第1および第2回転ステ
ージの回転制御および位置情報取得と、光センサの測定
制御と、光センサにより検出された測定データの取得お
よび保存とを行う制御部とを備えていて、制御部は、第
1および第2回転ステージの回転制御を行いながら、光
センサで検出された被測定物からの放射光の強度の取得
を行って、光センサの第2回転軸に関する回転角θ、お
よび光センサの第1回転軸に関する回転角ψに対する光
強度P(θ,ψ)の分布すなわちFFPを保存すること
を特徴とする。
【0033】この発明の縮退FFP測定装置において、
好ましくは、制御部は、第1回転ステージを一定の向き
に連続的に回転させるとともに、第2回転ステージをア
ームが揺動運動を行うように回転させ、これら第1およ
び第2回転ステージの回転中に光センサによって光量の
検出および積算が行われ、P(θ,ψ)をθ角ごとに、
0から2πの範囲のψ角について積分して得られる下式
(1)に示す縮退光強度P0 (θ)を取得すると良い。
【0034】
【数8】
【0035】ただし、光強度P(θ,ψ)のθ角に関す
る測定分解能をΔθとする。
【0036】この構成によれば、P(θ,ψ)をθ角ご
とに、0から2πの範囲のψ角について積分するので、
ψ角に関する局所的変化の影響が低減された光強度分布
が得られる。このため、放射角やN.Aの決定が正確に
行えるようになる。
【0037】また、この発明の縮退FFP測定装置にお
いて、好ましくは、支持具を、被測定物の2軸傾斜が可
能なステージとし、縮退光強度P0 (θ)の測定結果よ
り、光放射角範囲が最小となるようにステージによって
被測定物を傾斜させて、被測定物の光軸を調整する機能
を有すると良い。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。なお、図は、この発明が理
解できる程度に形状、大きさおよび配置関係を概略的に
示すものに他ならない。よって、この発明は、図示例に
何ら限定されることがない。
【0039】図1は、この実施の形態の縮退ファーフィ
ールドパターン測定装置の構成を示す図である。図1
(A)は正面図であり、図1(B)は側面図である。た
だし、図1(B)では、図1(A)に示した制御用コン
ピュータの図示が省略されている。
【0040】図1に示した装置は、第1回転ステージ1
0、テーブル12、第2回転ステージ14、アーム1
6、光センサ18、支持具20および制御用コンピュー
タ(制御部)22によって構成されている。この装置に
より、被測定物としてのプラスチック光ファイバ(以
下、POFと略称する。)24から放射される光の縮退
ファーフィールドパターン(以下、縮退FFPと略称す
る。)が測定される。
【0041】第1回転ステージ10は第1回転軸26に
関して回転自在のステージである。この第1回転ステー
ジ10は円盤形状の板材により形成されている。この板
材の中心を通り、ステージ面に対して垂直な軸が上述し
た第1回転軸26である。第1回転ステージ10の中央
部には、第1回転軸26に平行な方向に延在する貫通孔
10aが形成されている。この第1回転ステージ10
は、不図示のモータなどを動力源として回転駆動され
る。
【0042】テーブル12は、第1回転ステージ10に
接続された平板である。テーブル12のテーブル面は、
第1回転ステージ10のステージ面と垂直になるように
配置してある。また、テーブル12は第1回転軸26か
ら離れた位置に設けられる。第1回転ステージ10の回
転運動に伴い、テーブル12は第1回転軸26を中心に
回転運動する。
【0043】第2回転ステージ14は、テーブル12に
設けられ、第1回転軸26に直交する第2回転軸28に
関して回転自在のステージである。この第2回転ステー
ジ14は円盤形状の板材により形成されている。この板
材の中心を通り、ステージ面に対して垂直な軸が上述し
た第2回転軸28である。この第2回転ステージ14
は、不図示のモータなどを動力源として回転駆動され
る。
【0044】アーム16は、第2回転ステージ14に接
続されている。アーム16の長手方向は第2回転ステー
ジ14のステージ面に対して平行に配置される。また、
アーム16の一端は、第2回転ステージ14から、はみ
出た状態になっている。はみ出た部分の先端はL字状に
折れ曲がっており、この折れ曲がり部分は第1回転軸2
6の側に向かって突出している。この折れ曲がり部分に
上述した光センサ18が設置されている。
【0045】光センサ18は、第2回転軸28に垂直で
第1回転軸26を含む面内に位置するように、アーム1
6に接続されている。この光センサ18の受光面は、第
1および第2回転軸26および28の交差点に対し配向
されている。光センサ18としては、パワーメータ受光
センサヘッド、CCDカメラ、フォトダイオード、光電
管、光電子倍増管などの任意好適な受光素子が用いられ
る。相対的に光強度が検出できるものであれば、光セン
サ18として用いることができる。
【0046】支持具20は、第1および第2回転軸26
および28の交差点に被測定物を静止状態に支持する器
具である。図1中、支持具20は第1回転ステージ10
の下側に設置されている。図1に示すように、被測定物
としてのPOF24は支持具20によって支持されてい
る。支持具20に支持された状態でPOF24の端面
(光出射面)は、第1回転ステージ10の貫通孔10a
を経て、第1および第2回転軸26および28の交差点
に達している。POF24と第1回転ステージ10とは
非接触の状態にあるから、POF24は第1回転ステー
ジ10の回転運動に無関係に静止状態を保つことができ
る。POF24の光軸は第1回転軸26と一致させてお
くことが望ましい。
【0047】制御用コンピュータ22は、第1および第
2回転ステージ10および14と光センサ18とに電気
的に接続されている。この制御用コンピュータ22は、
第1および第2回転ステージ10および14の回転制御
および位置情報取得と、光センサ18の測定制御と、光
センサ18により検出された測定データ(光検出デー
タ)の取得および保存とを行うものである。すなわち制
御用コンピュータ22は、データ記録機能と機器制御機
能とを有している。
【0048】そして、制御用コンピュータ22は、第1
および第2回転ステージ10および14の回転制御を行
いながら、光センサ18で検出されたPOF24からの
放射光の強度の取得を行う。その結果、制御用コンピュ
ータ22は、光センサ18の第2回転軸28に関する回
転角θ、および光センサ18の第1回転軸26に関する
回転角ψに対する光強度P(θ,ψ)の分布すなわちF
FPを取得してこれを保存する。
【0049】上述したθ角およびψ角は極座標系を構成
する成分であり、図2に示すような直交xyz座標系を
用いると理解しやすい。図2中のz軸が第1回転軸26
に相当する。図2中の原点Oの位置がPOF24の端面
の位置に相当する。このとき、原点Oと点P(θ,ψ)
とを結ぶ直線OPのz軸からの傾き角がθ角である。ま
た、直線OPをxy平面上に投影して得た直線OP′
の、例えばx軸からの傾き角がψ角である。
【0050】以上説明した装置構成によれば、第1およ
び第2回転ステージ10および14を回転させることに
より、光センサ18はPOF24の端面から一定の距離
だけ離間した軌道を移動する。その軌道は、POF24
の端面を中心とした球面上にある。このような軌道に沿
って光センサ18を移動させながら各位置における光強
度を測定してゆくと、θ角およびψ角に対して変化する
光強度P(θ,ψ)の分布、すなわちFFPが得られ
る。ここで、θ角は、POF24の光軸(第1回転軸2
6に一致しているものとする。)と光の進行方向とのな
す角度θである。また、ψ角は、光センサ18の光軸の
まわりの回転角ψである。
【0051】具体的には以下に説明するようにして、制
御用コンピュータ22の指揮のもとに各機器が作動す
る。すなわち、制御用コンピュータ22は、第1回転ス
テージ10を一定の向きに連続的に回転させるととも
に、第2回転ステージ14をアーム16が揺動運動を行
うように回転させる。第1回転ステージ10が一回転し
ている間(ψ角を0から2πまで変化させている間)、
第2回転ステージ14は一定のθ角を保っている。第1
回転ステージ10が一回転した後、第2回転ステージ1
4は一定の角度だけ回転してθ角を変化させる。第2回
転ステージ14が所定のθ角範囲(例えば0からπ/
2)を1回走査した時点で、測定が終了する。このよう
に、測定中は、第1および第2回転ステージ10および
14の回転に伴い、光軸を中心として同心円状に光セン
サ18が動かされる。そしてこの第1および第2回転ス
テージ10および14の回転中に、光センサ18によっ
て光量の検出が行われる。
【0052】なお、この実施の形態の装置の特色とし
て、第1回転ステージ10が一回転している間に、光セ
ンサ18ではその間に検出された光量の積算が行われる
ように構成されている。このような積算値は、下式
(1)に示す縮退光強度P0 (θ)に相当するものであ
る。(1)式中、Δθは光強度P(θ,ψ)のθ角に関
する測定分解能である。(1)式に示す通り、縮退光強
度P0 (θ)は、P(θ,ψ)をθ角ごとに、0から2
πの範囲のψ角について積分して得られるものである。
このような縮退光強度P0 (θ)がθ角ごとに制御用コ
ンピュータ22に送られ、保存される。
【0053】
【数9】
【0054】図1に示した縮退FFP測定装置の測定分
解能Δθは、下式(7)に示すように、POF24およ
び光センサ18間の距離rと、光センサ18の受光面積
dおよび角度移動量に応じて決定される。受光面積dを
小さくし、あるいは距離rを大きくすることによって分
解能を高めることができる。最適分解能は、POF24
からの出射光強度、および光センサ18の受光感度によ
り、受光面積および距離を調節することで決定する。
【0055】 d/2=rtan(Δθ/2) ・・・(7) この実施の形態の縮退FFP測定装置では、光センサ1
8をθ角ごとに掃引して測定するため、広い角度範囲で
の測定が可能である。θ角範囲がπ以上であっても掃引
可能であるが、この掃引角度範囲はステージおよび測定
試料の配置に依存する。
【0056】図3は、この実施の形態の縮退FFP測定
装置を用いて測定した縮退光強度P 0 (θ)の分布を示
すグラフである。この測定では、ファイバ長1mのSI
型POFを測定試料(POF24)とし、POF24の
光源としては一般的な光ファイバリンク用トランシーバ
(125Mb/s、650nmLED)を用いている。
図3のグラフでは、横軸にθ角をrad単位で取り、縦
軸に規格化縮退光強度P0 (θ)/θを取っている。こ
のグラフより、光強度分布のψ角に関する局所的変化の
影響が低減された、平均化された光強度分布を知ること
ができる。このため、図3に示す縮退光強度P0 (θ)
を用いると、以下に説明するように放射角やN.Aの決
定が正確に行えるようになる。
【0057】<放射角およびN.Aの決定方法>放射角
およびN.Aを求めるには、下式(2)より、θ角の変
化量に対する立体角2π(1−cosθ)の変化量と、
θ角の変化量に対する縮退光強度P0 (θ)の変化量と
の比P1 (θ)を計算する。そして、θ角に対するP1
(θ)の分布を求める。
【0058】
【数10】
【0059】(2)式を求めるには、θ角の変化量(分
解能)をΔθとして、下式(5)の計算を行えば良い。
【0060】
【数11】
【0061】(2)式中の分子P0 (θ)・Δθは、変
化量Δθに対する縮退光強度の変化量を示す。(2)式
中の分母(2πsinθ)・Δθは、変化量Δθに対す
る立体角の変化量を示す。
【0062】図4は、図3に示した縮退光強度分布か
ら、(2)式を用いて求めた縮退光強度P1 (θ)の分
布を示すグラフである。図4のグラフでは、横軸にθ角
をrad単位で取り、縦軸に規格化縮退光強度P1
(θ)/θ2 を取っている。図4から、縮退光強度分布
の単位立体角当たりの縮退光強度すなわち縮退光密度を
求めることができる。そして、図4から、N.Aを読み
取ることができる。
【0063】JIS規格C6862によれば、開口数
N.Aは、最大光強度値の5%に相当する位置でのθ角
(D/2)と、被測定物と光センサとの間の距離dとか
ら、下式(6)より求めることができる。
【0064】 N.A=sin(tan-1(D/2d)) ・・・(6) よって、図4のグラフから放射角D/2を求めれば、
(6)式よりN.Aを求めることができる。従来は、放
射角がψ角に応じて変動していて放射角の決定が正確に
行えなかったが、上述した規格化縮退光強度P1 (θ)
/θ2 は各ψ角ごとの分布差を平均化したものなので、
ψ角による分布差が無く、放射角を正確に決定すること
ができるようになっている。よって、N.Aも精度よく
求めることができる。
【0065】<結合効率の評価方法>また、次のような
計算を行うことによって、POF24および光センサ1
8間の結合効率を評価することができる。すなわち、上
述の縮退光強度P0 (θ)を、0からθの範囲のθ角に
ついて積分して、下式(3)に示す累積縮退光強度P 2
(θ)を計算し、θ角に対するP2 (θ)の分布を求め
る。
【0066】
【数12】
【0067】(3)式によれば、0からθの範囲の縮退
光強度の累積値を求めることができる。図5は、図3に
示した縮退光強度分布から、(3)式を用いて求めた累
積縮退光強度P2 (θ)の分布を示すグラフである。図
5のグラフでは、横軸にθ角をrad単位で取り、縦軸
に規格化累積縮退光強度P2 (θ)/θを取っている。
【0068】図5より、θ角ごとに全出射光強度に対す
る光強度の割合が求まる。これからPOF24および光
センサ18間の結合効率等を評価することができる。そ
のためには、図5よりP2 (θ)/θ=0.5となるθ
角θ0 を求める。これより、結合損失が3dB以下とな
るようにするためには、θ=θ0 以上のθ角の光を光セ
ンサ18で受光できるようにすれば良い。
【0069】<出射領域が異なる光源どうしの光強度の
比較方法>半導体レーザとLEDとのように、出射N.
Aが大きく異なる場合、両者の光強度は直接、比較する
ことができない。半導体レーザとLEDとでは、全出射
光強度が等しくても、光強度分布は異なったθ角度分布
となるため、ある角度領域では光強度が相対的に異なる
からである。例えば、半導体レーザまたはLEDをガラ
ス系光ファイバへの光入射用の光源として用いた場合、
低いN.Aをもつ半導体レーザに比べ高N.AのLED
では広角度の出射光が除かれてしまい、ファイバに入射
される光の強度は弱くなる。よってこのような場合に
は、規定角度内の単位立体角当たりの平均光強度により
比較を行う必要がある。
【0070】そのためには、上述した累積縮退光強度P
2 (θ)を立体角2π(1−cosθ)で除算して、下
式(4)に示す平均縮退光強度P3 (θ)を計算し、θ
角に対するP3 (θ)の分布を求めると良い。
【0071】 P3 (θ)=P2 (θ)/{2π(1−cosθ)} ・・・(4) (4)式によれば、0からθの範囲の縮退光強度の累積
値の単位立体角当たりの値である平均縮退光強度を求め
ることができる。この平均縮退光強度を用いると、光の
出射領域の異なる光源の間で光強度の比較を行うことが
可能になる。
【0072】例えば、図5に示した累積縮退光強度分布
から、上記方法によって求めた平均縮退光強度P3
(θ)の分布を図6に示す。図6のグラフでは、横軸に
θ角をrad単位で取り、縦軸に規格化平均縮退光強度
3 (θ)/θ2 を取っている。比較したい光源につい
てそれぞれ図6に示したようなグラフを求めることによ
り、光出射領域の異なる光源の間で光強度の比較を行う
ことができるようになる。
【0073】特にS/N比が悪い、強度分布が散乱して
いるなど、(3)式の累積表示で一定の値を読み取れず
再現性が得られない場合、(4)式により単位立体角に
対する平均化を行うことによって再現性の良い結果が得
られる。
【0074】以上説明した縮退FFP測定装置は、石英
系光ファイバのような小口径ファイバからLEDのよう
な広放射角光源の測定に対し使用可能である。
【0075】なお、縮退FFP測定においては、被測定
物の光軸を正しく合わせることが測定精度を上げる要因
となっている。図7は、光軸合わせ方法の説明に供する
図である。図7には、被測定物としてのPOF24と光
センサ18との配置関係が示されている。図7(A)
は、光軸が正しい場合すなわち光軸が第1回転軸26に
一致している場合を示している。図7(B)は、光軸が
ずれている場合すなわち光軸が第1回転軸26に一致し
ていない場合を示している。図7に示すように、光軸が
ずれて設定されていると、測定結果では見かけ上、放射
角が広く現れる。これに対して光軸が正しく設定された
場合は、放射角度中心が最小値を示す。このことより、
様々な配置について縮退FFP測定を行い、それらの測
定結果より、放射角度が最も狭くなるように被測定物の
配置位置を調整することにより、光軸の調整が行える。
【0076】このため、上述した支持具20を、POF
24の平面移動および2軸傾斜が可能なステージとする
のが好適である。このステージは、図2に示すx軸およ
びy軸に関して傾斜させることができる(x軸およびy
軸に関する傾斜角をそれぞれθx およびθy とす
る。)。そして、縮退光強度P0 (θ)の測定結果よ
り、光放射角が最小となるように、支持具20によって
POF24の移動および傾斜を行うようにすれば、PO
F24の光軸を調整することができる。具体的調整例に
つき、図13および図14を参照して、説明する。図1
3および図14は、光軸調整方法の説明に供するフロー
チャートである。
【0077】まず、POF24を支持具20にセットし
た後、第1および第2回転ステージ10および14を回
転させて、光センサ18の掃引を行う。その結果、上述
したように、P(θ,ψ)が測定され、これに基づき縮
退光強度P0 (θ)のθ角分布(θ対P0 (θ))が得
られる(図13のS1)。続いて、P0 (θ)が最大と
なるθの値(放射角)Θ1 を求める(図13のS2)。
【0078】<θx 角の調整>次に、支持具20のθx
角の調整を行う。まず、θx 方向に−Δθの角度だけ支
持具20を微動させる(図13のS3)。次に、P
(θ,ψ)を測定し(図13のS4)、P0 (θ)のθ
角分布を求め、P0 (θ)が最大となるθの値Θ2を求
める(図13のS5)。次に、Θ2 とΘ1 との大きさを
比較する(図13のS6)。
【0079】1)Θ2 <Θ1 のとき まず、θx 方向に−Δθだけ支持具20を微動させる
(図13のS7)。続いてP(θ,ψ)を測定し(図1
3のS8)、P0 (θ)のθ角分布を求め(図13のS
9)、P0 (θ)が最大となるθの値Θn (n≧3)を
求める(図13のS10)。
【0080】次に、Θn とΘn-1 との大きさを比較する
(図13のS11)。Θn <Θn-1の場合は、n=n+
1として(図13のS12)、図13のS7のステップ
に戻る。Θn >Θn-1 の場合は、Θn-1 が最小値なの
で、Θn-1 を得た位置に支持具20を微動させる(図1
3のS13)。
【0081】2)Θ2 >Θ1 のとき まず、θx 方向に+Δθだけ支持具20を微動させる
(図13のS14)。続いてP(θ,ψ)を測定し(図
13のS15)、P0 (θ)のθ角分布を求め(図13
のS16)、P0 (θ)が最大となるθの値Θn (n≧
3)を求める(図13のS17)。
【0082】次に、Θn とΘn-1 との大きさを比較する
(図13のS18)。Θn <Θn-1の場合は、n=n+
1として(図13のS19)、図13のS14のステッ
プに戻る。Θn >Θn-1 の場合は、Θn-1 が最小値なの
で、Θn-1 を得た位置に支持具20を微動させる(図1
3のS20)。
【0083】<θy 角の調整>次に、支持具20のθy
角の調整を行う。まず、P(θ,ψ)を測定して、P 0
(θ)のθ角分布を求める(図14のS21)。続い
て、P0 (θ)が最大となるθの値Θ1 を求める(図1
4のS22)。
【0084】次に、θy 方向に−Δθだけ支持具20を
微動させる(図14のS23)。続いてP(θ,ψ)を
測定し(図14のS24)、P0 (θ)のθ角分布を求
め、P0 (θ)が最大となるθの値Θ2 を求める(図1
4のS25)。次に、Θ2 とΘ1 との大きさを比較する
(図14のS26)。
【0085】1)Θ2 <Θ1 のとき まず、θy 方向に−Δθだけ支持具20を微動させる
(図14のS27)。続いてP(θ,ψ)を測定し(図
14のS28)、P0 (θ)のθ角分布を求め(図14
のS29)、P0 (θ)が最大となるθの値Θn (n≧
3)を求める(図14のS30)。
【0086】次に、Θn とΘn-1 との大きさを比較する
(図14のS31)。Θn <Θn-1の場合は、n=n+
1として(図14のS32)、図14のS27のステッ
プに戻る。Θn >Θn-1 の場合は、Θn-1 が最小値なの
で、Θn-1 を得た位置に支持具20を微動させる(図1
4のS33)。
【0087】2)Θ2 >Θ1 のとき まず、θy 方向に+Δθだけ支持具20を微動させる
(図14のS34)。続いてP(θ,ψ)を測定し(図
14のS35)、P0 (θ)のθ角分布を求め(図14
のS36)、P0 (θ)が最大となるθの値Θn (n≧
3)を求める(図14のS37)。
【0088】次に、Θn とΘn-1 との大きさを比較する
(図14のS38)。Θn <Θn-1の場合は、n=n+
1として(図14のS39)、図14のS34のステッ
プに戻る。Θn >Θn-1 の場合は、Θn-1 が最小値なの
で、Θn-1 を得た位置に支持具20を微動させる(図1
4のS40)。
【0089】以上説明したように、支持具20の2軸傾
斜によってPOF24の向きを変化させるたびに、放射
角の測定を繰り返し行う。最終的に、最も放射角が小さ
くなる支持具20の状態を決定し、その状態に支持具2
0を設定すれば、POF24の光軸と第1回転ステージ
10の回転軸とが実質的に一致するようになる。
【0090】
【発明の効果】この発明の縮退FFP測定方法によれ
ば、被測定物から一定の距離だけ離間した測定位置で、
被測定物から放射される光の強度を測定して、被測定物
の光軸と光の進行方向とのなす角度θ、および測定位置
の光軸のまわりの回転角ψに対する光強度P(θ,ψ)
の分布すなわちFFPを求め、測定した光強度P(θ,
ψ)をθ角ごとに、0から2πの範囲のψ角について積
分して縮退光強度P0 (θ)を計算し、θ角に対する縮
退光強度P0 (θ)の分布すなわち縮退FFPを求め
る。
【0091】この方法によれば、光強度P(θ,ψ)を
θ角ごとに、0から2πの範囲のψ角について積分する
ことにより、光強度分布のψ角に関する局所的変化の影
響が低減された縮退FFPを求めることができる。この
ため、放射角やN.Aの決定が正確に行えるようにな
る。
【0092】また、この方法では、θ−ψ極座標系を用
いているので、直交座標系を用いる場合に比べると、リ
ング状(同心円状)に積分を行う際の測定点(座標)の
量子化誤差が小さいといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の縮退FFP測定装置の構成を示す
図である。
【図2】極座標系の説明に供する図である。
【図3】縮退光強度P0 (θ)の分布を示す図である。
【図4】縮退光強度P1 (θ)の分布を示す図である。
【図5】累積縮退光強度P2 (θ)の分布を示す図であ
る。
【図6】平均縮退光強度P3 (θ)の分布を示す図であ
る。
【図7】光軸合わせ方法の説明に供する図である。
【図8】従来の測定方法で測定されたFFPを示す図で
ある。
【図9】縮退光強度P0 (θ)の分布を示す図である。
【図10】縮退光強度P1 (θ)の分布を示す図であ
る。
【図11】累積縮退光強度P2 (θ)の分布を示す図で
ある。
【図12】平均縮退光強度P3 (θ)の分布を示す図で
ある。
【図13】光軸調整方法の説明に供する図である。
【図14】光軸調整方法の説明に供する図である。
【符号の説明】
10:第1回転ステージ 10a:貫通孔 12:テーブル 14:第2回転ステージ 16:アーム 18:光センサ 20:支持具 22:制御用コンピュータ 24:POF 26:第1回転軸 28:第2回転軸
フロントページの続き (72)発明者 矢後 栄郎 神奈川県横須賀市光の丘3番1号 株式会 社オプトウェーブ研究所内 Fターム(参考) 2G065 AA11 AB28 BB02 BC23 BC35 DA05 2G086 HH07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物から放射される光の縮退ファー
    フィールドパターンを測定するに当たり、 前記被測定物から一定の距離だけ離間した測定位置で、
    前記被測定物から放射される光の強度を測定して、前記
    被測定物の光軸と光の進行方向とのなす角度θ、および
    前記測定位置の前記光軸のまわりの回転角ψに対する光
    強度P(θ,ψ)の分布すなわちファーフィールドパタ
    ーンを求め、 測定した光強度P(θ,ψ)をθ角ごとに、0から2π
    の範囲のψ角について積分して、下式(1)に示す縮退
    光強度P0 (θ)を計算し、θ角に対する縮退光強度P
    0 (θ)の分布すなわち縮退ファーフィールドパターン
    を求めることを特徴とする縮退ファーフィールドパター
    ン測定方法。 【数1】 ただし、光強度P(θ,ψ)のθ角に関する測定分解能
    をΔθとする。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の縮退ファーフィールド
    パターン測定方法において、 下式(2)より、θ角の変化量Δθに対する立体角2π
    (1−cosθ)の変化量と、θ角の変化量Δθに対す
    る縮退光強度P0 (θ)の変化量との比P1 (θ)を計
    算して、θ角に対するP1 (θ)の分布を求めることを
    特徴とする縮退ファーフィールドパターン測定方法。 【数2】
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の縮退ファーフィールド
    パターン測定方法において、 前記縮退光強度P0 (θ)を、0からθの範囲のθ角に
    ついて積分して、下式(3)に示す累積縮退光強度P2
    (θ)を計算し、θ角に対するP2 (θ)の分布を求め
    ることを特徴とする縮退ファーフィールドパターン測定
    方法。 【数3】
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の縮退ファーフィールド
    パターン測定方法において、 前記累積縮退光強度P2 (θ)を立体角2π(1−co
    sθ)で除算して、下式(4)に示す平均縮退光強度P
    3 (θ)を計算し、θ角に対するP3 (θ)の分布を求
    めることを特徴とする縮退ファーフィールドパターン測
    定方法。 P3 (θ)=P2 (θ)/{2π(1−cosθ)} ・・・(4)
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の縮退ファーフィールド
    パターン測定方法において、 第1回転軸に関して回転自在の第1回転ステージと、 前記第1回転ステージに接続されたテーブルと、 前記テーブルに設けられ、前記第1回転軸に直交する第
    2回転軸に関して回転自在の第2回転ステージと、 前記第2回転ステージに接続されたアームと、 前記第2回転軸に垂直で前記第1回転軸を含む面内に位
    置するように、前記アームに接続された光センサとを備
    えた測定装置を用い、 前記第1および第2回転軸の交差点に前記被測定物を配
    置し、 前記被測定物を静止状態に保つ一方で、前記第1および
    第2回転ステージを回転させながら前記被測定物から放
    射される光の強度を前記光センサにより検出して、 前記光センサの前記第2回転軸に関する回転角をθ角と
    し、および前記光センサの前記第1回転軸に関する回転
    角をψ角として、前記光強度P(θ,ψ)の分布を測定
    することを特徴とする縮退ファーフィールドパターン測
    定方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の縮退ファーフィールド
    パターン測定方法において、 前記第1回転ステージを一定の向きに連続的に回転させ
    るとともに、前記第2回転ステージを前記アームが揺動
    運動を行うように回転させ、これら第1および第2回転
    ステージの回転中に前記光センサによって光量の検出お
    よび積算を行い、前記縮退光強度P0 (θ)を求めるこ
    とを特徴とする縮退ファーフィールドパターン測定方
    法。
  7. 【請求項7】 被測定物から放射される光の縮退ファー
    フィールドパターンを測定する装置において、 第1回転軸に関して回転自在の第1回転ステージと、 前記第1回転ステージに接続されたテーブルと、 前記テーブルに設けられ、前記第1回転軸に直交する第
    2回転軸に関して回転自在の第2回転ステージと、 前記第2回転ステージに接続されたアームと、 前記第2回転軸に垂直で前記第1回転軸を含む面内に位
    置するように、前記アームに接続された光センサと、 前記第1および第2回転軸の交差点に被測定物を静止状
    態に支持する支持具と、 前記第1および第2回転ステージと前記光センサとに接
    続され、前記第1および第2回転ステージの回転制御お
    よび位置情報取得と、前記光センサの測定制御と、前記
    光センサにより検出された測定データの取得および保存
    とを行う制御部とを備えていて、 前記制御部は、前記第1および第2回転ステージの回転
    制御を行いながら、前記光センサで検出された前記被測
    定物からの放射光の強度の取得を行って、前記光センサ
    の前記第2回転軸に関する回転角θ、および前記光セン
    サの前記第1回転軸に関する回転角ψに対する光強度P
    (θ,ψ)の分布すなわちファーフィールドパターンを
    保存することを特徴とする縮退ファーフィールドパター
    ン測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の縮退ファーフィールド
    パターン測定装置において、 前記制御部は、前記第1回転ステージを一定の向きに連
    続的に回転させるとともに、前記第2回転ステージを前
    記アームが揺動運動を行うように回転させ、これら第1
    および第2回転ステージの回転中に前記光センサによっ
    て光量の検出および積算が行われ、P(θ,ψ)をθ角
    ごとに、0から2πの範囲のψ角について積分して得ら
    れる下式(1)に示す縮退光強度P0 (θ)を取得する
    ことを特徴とする縮退ファーフィールドパターン測定装
    置。 【数4】 ただし、光強度P(θ,ψ)のθ角に関する測定分解能
    をΔθとする。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の縮退ファーフィールド
    パターン測定装置において、 前記支持具を、前記被測定物の2軸傾斜が可能なステー
    ジとし、 前記縮退光強度P0 (θ)の測定結果より、光放射角範
    囲が最小となるように前記ステージによって前記被測定
    物を傾斜させて、前記被測定物の光軸を調整する機能を
    有したことを特徴とする縮退ファーフィールドパターン
    測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103411754A (zh) * 2013-07-24 2013-11-27 兰州大成科技股份有限公司 反射式聚光光伏聚光器光斑强度分布测量方法
CN103558011A (zh) * 2013-10-23 2014-02-05 国家电网公司 一种测定光导纤维的数值孔径和衰减系数的实验设备
CN103983425A (zh) * 2014-04-30 2014-08-13 广州华欣电子科技有限公司 一种led发光角度和光强检测方法及装置
CN114062882A (zh) * 2020-08-03 2022-02-18 日本麦可罗尼克斯股份有限公司 测定系统和测定方法

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