JPH1030914A - 光学式研磨量測定装置 - Google Patents

光学式研磨量測定装置

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JPH1030914A
JPH1030914A JP14311296A JP14311296A JPH1030914A JP H1030914 A JPH1030914 A JP H1030914A JP 14311296 A JP14311296 A JP 14311296A JP 14311296 A JP14311296 A JP 14311296A JP H1030914 A JPH1030914 A JP H1030914A
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JP
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light
optical member
polishing
monitor optical
polished
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JP14311296A
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Inventor
Nobuyuki Watanabe
伸之 渡辺
Yukio Eda
幸夫 江田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨の最中の研磨対象物の研磨量を高精度に測
定できる光学式研磨量測定装置を提供する。 【解決手段】研磨量測定装置は、研磨対象物と共に研磨
されるモニター用光学部材と、モニター用光学部材に光
を照射し、その上面からの反射光と下面からの反射光に
基づいて、モニター用光学部材の研磨量を測定する測定
光学系とを有している。研磨量測定装置は、更に、モニ
ター用光学部材150の上面に設けられたアパーチャ1
70を有している。アパーチャ170は、円形の透光部
172たとえば開口を中央に有する遮光板174で構成
され、モニター用光学部材150に入射する測定光の断
面形状を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドや光学
素子等の研磨対象物の研磨量を光学的に測定する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドや半導体ウェハや光学素子の
加工工程の中には研磨工程がある。研磨工程には高精度
の加工が要求され、研磨対象物は所定の研磨量に対して
厳しい精度で研磨される。
【0003】研磨対象物の研磨量を求める方法の一つに
時間管理による方法がある。この方法では、研磨量を時
間の関数と見なし、一定の時間に研磨される量を予め調
べておき、実際に研磨に要した時間に基づいて研磨対象
物の研磨量を推測している。
【0004】特開平5−138527号は、研磨対象物
を研磨する回転研磨板と、研磨対象物を保持するホルダ
ーと、ホルダーに設けられた検出部と、回転研磨板の研
磨面に垂直な方向における検出部の移動量を測定する光
学系とを備えた装置を開示している。この装置では、検
出部の移動量は研磨対象物の研磨量に等しいと想定して
おり、検出部の移動量を光学的に測定し、これを研磨対
象物の研磨量としている。
【0005】特開平7−156066号は、研磨対象物
を研磨する回転研磨板と、研磨対象物を保持するホルダ
ーと、回転研磨板の研磨面に垂直な方向におけるホルダ
ーの上面の移動量を測定する光学系とを備えた装置を開
示している。この装置では、ホルダーの上面の移動量は
研磨対象物の研磨量に等しいと想定しており、ホルダー
の上面の移動量を光学的に測定し、これを研磨対象物の
研磨量としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】時間管理により研磨対
象物の研磨量を推定する方法では、適当な長さの研磨時
間を予め設定し、研磨時間が経過した後に、研磨対象物
をホルダーから取り外して、測定器を用いて実際の研磨
量を測定する。通常、予め設定する研磨時間は、研磨し
過ぎを避けるため、余裕を見積もった時間に設定され
る。そして、この作業を繰り返し行なうことで、実際の
研磨量を所望値に近づけていく。この方法を用いた研磨
工程は、その終了までに多くの時間を要してしまう。
【0007】特開平5−138527号では検出部の移
動量が研磨対象物の研磨量に等しいと仮定しており、特
開平7−156066号はホルダーの上面の移動量が研
磨対象物の研磨量に等しいと仮定しているが、実際に
は、研磨対象物と回転研磨板の間には研磨液が存在し、
ホルダーは回転研磨板の研磨面に対してうねりをもって
運動しているため、前述の仮定は要求される加工精度を
満足する程には正確ではない。
【0008】本発明の目的は、このような現状を考慮し
て成されたものであり、研磨工程の所要時間を引き延ば
すことなく、研磨対象物の研磨量を正確に測定する研磨
量測定装置を提供することである。別の言い方をすれ
ば、本発明の目的は、研磨の最中の研磨対象物の研磨量
を高精度に測定できる光学式研磨量測定装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、研磨手段によ
り研磨されている最中の研磨対象物の研磨量を光学的に
測定する光学式研磨量測定装置であり、研磨対象物と同
等に研磨されるモニター用光学部材と、モニター用光学
部材の研磨量を光学的に測定する測定部とを備えてお
り、モニター用光学部材は互いに平行な端面である第一
面と第二面を有し、第二面は研磨手段に接しており、第
一面に対する第二面の相対的な位置はモニター用光学部
材が研磨されることにより第一面に近づく方向に移動
し、測定部は、測定光を射出する光源手段と、測定光を
モニター用光学部材を介して研磨手段に照射する手段
と、モニター用光学部材の第一面からの反射光と第二面
からの反射光を受光する受光部とを有し、受光部は、第
一面からの反射光と第二面からの反射光の干渉に基づい
て、モニター用光学部材が研磨されたために生じた第一
面に対する第二面の相対的な移動量を測定するもので、
更に、モニター用光学部材に入射する測定光の断面形状
を制御するアパーチャ手段を備えている。
【0010】本発明の光学式研磨量測定装置は、好適に
は、アパーチャ手段は光を透過させる細長の透光部を有
し、透光部の最長の幅は測定光のビーム径よりも大き
く、透光部の最短の幅は測定光のビーム径よりも小さ
い。
【0011】また、本発明は、研磨手段により研磨され
ている最中の研磨対象物の研磨量を光学的に測定する光
学式研磨量測定装置であり、研磨対象物と同等に研磨さ
れるモニター用光学部材と、モニター用光学部材の研磨
量を光学的に測定する測定部とを備えており、モニター
用光学部材は互いに平行な端面である第一面と第二面を
有し、第二面は研磨手段に接しており、第一面に対する
第二面の相対的な位置はモニター用光学部材が研磨され
ることにより第一面に近づく方向に移動し、測定部は、
測定光を射出する光源手段と、測定光をモニター用光学
部材を介して研磨手段に照射する手段と、モニター用光
学部材の第一面からの反射光と第二面からの反射光を受
光する受光部とを有し、受光部は、第一面からの反射光
と第二面からの反射光の干渉に基づいて、モニター用光
学部材が研磨されたために生じた第一面に対する第二面
の相対的な移動量を測定し、モニター用光学部材は、測
定光が入射する端面の形状の最短の幅が測定光のビーム
径よりも小さい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者らは、研磨中の研磨対象
物の研磨量をリアルタイムで測定できる研磨量測定装置
を考えついた。まず、この研磨量測定装置を備えた研磨
装置について説明する。
【0013】研磨装置は、図1と図2に示されるよう
に、研磨対象物である磁気ヘッド等のワーク50を保持
するホルダー20と、ワーク50を研磨するための回転
研磨板12とを有している。研磨板12は、図2に示さ
れるように、モーター16に連結した回転軸14に固定
されており、モーター16によって回転される。ホルダ
ー20は、回転軸30を介してホルダー支持部32に連
結されており、ホルダー支持部32に対して自由に回転
可能となっている。
【0014】ホルダー支持部32は、図1に示されるよ
うに、アーム34の一端に取り付けられており、アーム
34の他端は回転板38に設けられた支柱36に連結さ
れており、ホルダー支持部32は支柱36を軸にして揺
動可能となっている。
【0015】研磨量測定装置は、図2に模式的に図示さ
れる測定光学系100とモニター用光学部材150とで
構成される。測定光学系100はホルダー支持部32の
内部に設けられており、モニター用光学部材150はホ
ルダー20に固定されている。モニター用光学部材15
0は互いに平行な第一面152と第二面154を有し、
ホルダー20はモニター用光学部材150の第一面15
2を露出させる開口22を有している。
【0016】研磨対象物のワーク50は、図示しない機
構によって、その研磨面52をモニター用光学部材15
0の第二面154に揃えて、ホルダー20に取り付けら
れる。研磨の間、研磨板12の表面には研磨液が供給さ
れ、ワーク50はその研磨面52が研磨液を介して研磨
板12に接した状態に維持され、同様に、モニター用光
学部材150はその第二面154が研磨液を介して研磨
板12に接した状態に維持される。その結果、ワーク5
0とモニター用光学部材150は等しい量研磨される。
【0017】研磨の最中、ワーク50とモニター用光学
部材150は研磨液を介して接している研磨板12の回
転によって摩擦力を受ける。この摩擦力は研磨板12の
内周と外周とで大きさが異なるため、ホルダー20はホ
ルダー支持部32に対して不定の周期で回転する。測定
光学系100は下方に測定光を射出しており、測定光
は、ホルダー20が回転しているため、間欠的にホルダ
ー20の開口22を介してモニター用光学部材150に
入射する。測定光学系100は、モニター用光学部材1
50の第一面152と第二面154からの反射光に基づ
いて、モニター用光学部材150の研磨量を測定する。
前述したようにモニター用光学部材150の研磨量はワ
ーク50の研磨量に等しいので、測定光学系100によ
り測定されるモニター用光学部材150の研磨量からワ
ーク50の研磨量が分かる。なお、測定光学系100に
おいて得られる反射光に基づく情報は時間に関して間欠
的であるが、ホルダー20の平均的な回転数は研磨レー
トに比べて十分に高いため、実質的に時間の連続関数す
なわち研磨量の連続関数と見なせる。
【0018】次に、研磨量測定装置つまり測定光学系1
00とモニター用光学部材150の詳細について図3を
用いて説明する。モニター用光学部材150は、光学的
に透明な光学ガラスからなる平行平面板160と、これ
に接着された1/4波長板162とを有している。平行
平面板160は互いに平行な二つの端面を有し、1/4
波長板162は互いに平行な二つの端面を有し、平行平
面板160の上側の端面と1/4波長板の下側の端面は
互いに接着されている。従って、1/4波長板162の
上側の端面はモニター用光学部材150の第一面152
に一致し、平行平面板160の下側の端面はモニター用
光学部材150の第二面154に一致する。このため、
モニター用光学部材150の第一面152で反射された
光と第二面154で反射された光とでは、偏光の位相が
π異なる。
【0019】測定光学系100は、レーザー光源10
2、偏光子104、1/4波長板110、二つの非偏光
ビームスプリッター108と112、偏光子118、偏
光ビームスプリッター120、光検出器132と134
と136、信号処理部144を有している。ここで、非
偏光ビームスプリッターという用語は、本明細書におい
ては、光の偏光状態に関係無く光を分割する光学素子を
意味するものとする。このような非偏光ビームスプリッ
ターの一例としてはハーフミラーがあげられる。以下の
説明では、偏光状態に関係無く光を分割するビームスプ
リッターは非偏光ビームスプリッターと記し、偏光状態
に従って光を分割するビームスプリッターは偏光ビーム
スプリッターと記す。
【0020】レーザー光源102から射出される光は一
般的な楕円偏光であり、これは偏光子104を通過して
直線偏光となる。この直線偏光(厳密にはその一部が)
は非偏光ビームスプリッター108を通過し、モニター
用光学部材150に向かう。
【0021】ここで、偏光子104は、説明のため、紙
面に垂直な透過軸を持つものとする。従って、偏光子1
04の通過により生成された直線偏光は紙面に直交する
偏光面を持つ。また、以下の説明では、紙面に直交する
偏光面を持つ直線偏光は縦偏光と記し、紙面に平行な偏
光面を持つ直線偏光は横偏光と記す。
【0022】モニター用光学部材150に到達した光の
一部は、第一面152で反射されて非偏光ビームスプリ
ッター108に戻る。残りの光は、モニター用光学部材
150に入射し、第二面154で反射されて非偏光ビー
ムスプリッター108に戻る。第一面152で反射され
て非偏光ビームスプリッター108に戻る光は、縦偏光
のままであるが、第二面154で反射されて非偏光ビー
ムスプリッター108に戻る光は、1/4波長板を二回
通過するため横偏光になる。
【0023】モニター用光学部材150からの戻り光
は、第一面152からの反射光である縦偏光と、第二面
154からの反射光である横偏光とを含んでおり、これ
は(厳密にはその一部が)非偏光ビームスプリッター1
08で反射された後、1/4波長板110に入射する。
1/4波長板110を通過した光は、縦偏光と横偏光は
互いに逆回りの円偏光となるため、右回りの円偏光と左
回りの円偏光を含んでおり、これは非偏光ビームスプリ
ッター112によって二つの光束に分割される。
【0024】非偏光ビームスプリッター112を透過し
た光束は、偏光ビームスプリッター120によって、互
いに直交する第一の偏光成分と第二の偏光成分とに分離
される。偏光ビームスプリッター120を透過した右回
り円偏光の偏光成分と左回り円偏光の偏光成分(右回り
円偏光と左回り円偏光の第一の偏光成分)は互いに干渉
して光検出器132に入射し、光検出器132は入射し
た干渉光の強度に応じた第一の干渉信号I132 を信号処
理部144に出力する。また、偏光ビームスプリッター
120で反射された右回り円偏光の偏光成分と左回り円
偏光の偏光成分(右回り円偏光と左回り円偏光の第二の
偏光成分)は互いに干渉して光検出器134に入射し、
光検出器134は入射した干渉光の強度に応じた第二の
干渉信号I134 を信号処理部144に出力する。
【0025】非偏光ビームスプリッター112で反射さ
れた光束は、紙面に対して45°傾いた透過軸を持つ偏
光子118に入射し、その透過軸方向の偏光成分だけが
偏光子118を通過する。偏光子118を通過した右回
り円偏光の偏光成分と左回り円偏光の偏光成分(右回り
円偏光と左回り円偏光の第三の偏光成分)は互いに干渉
して光検出器136に入射し、光検出器136は入射し
た干渉光の強度に応じた第三の干渉信号I136 を信号処
理部144に出力する。
【0026】信号処理部144は、干渉信号I132 とI
134 とI136 に基づいて、第一の差動信号IA =I136
−I132 と第二の差動信号IB =I134 −I136 を得
る。第一の差動信号IA と第二の差動信号IB は、互い
の位相がπ/2異なり、それぞれλ/2nの周期を持つ
研磨量Δdの関数となる。信号処理部144は、第一の
差動信号IA をx軸にとり、第二の差動信号IB にy軸
にとって描かれるリサージュ(図4に図示される)を得
る手段と、このリサージュに基づいて研磨量Δdを求め
る手段を有している。図4のリサージュにおいて、モニ
ター用光学部材150が研磨されるにつれて位相が変化
するので、時刻t=t1 におけるリサージュ曲線(円
周)上の点と、時刻t=t2 におけるリサージュ曲線
(円周)上の点の偏角の差Δθとすると、研磨量Δdは
Δd=λΔθ/4nπで得られる。
【0027】ここで、モニター用光学部材150につい
て詳しく検討する。図5に示されるように、モニター用
光学部材150は、実際には、光学ガラス160と1/
4波長板162の間には接着剤の層164が存在する。
また、モニター用光学部材150と研磨板12の間には
研磨液の層168が存在する。ここで、便宜上、1/4
波長板162の上面を面1、1/4波長板162と接着
剤の層164の界面を面2、接着剤の層164と光学ガ
ラス160の界面を面3、光学ガラス160と研磨液の
層168の界面を面4、研磨液の層168と研磨板12
の界面を面5とする。また、モニター用光学部材150
に入射する光を二つの偏光成分p(1/4波長板162
の進相軸)とq(1/4波長板162の遅相軸)に分け
て考える。ここで、pは+45度偏光であり、qは−4
5度偏光qである。電場EをE=|E|exp(iψ+
iω)と表現すると、位相を含めた振幅は|E|(co
sψ+isinψ)で表される。モニター用光学部材1
50で反射された光のp成分の電場の位相を含めた複素
振幅PをP=Px +iPy 、q成分の電場の位相を含め
た複素振幅QをQ=Qx +iQy と表す。
【0028】モニター用光学部材150からの反射光
は、面1と面4からの反射光I1 とI4 だけからなるの
ではなく、すべての面すなわち面1と面2と面3と面4
と面5からの反射光I1 とI2 とI3 とI4 とI5 を合
成したものである。このとき、面1からの反射光I1
外つまり面2と面3と面4と面5からの反射光I2 とI
3 とI4 とI5 では、複素振幅Qは複素振幅Pに比べて
1/2波長遅れている。
【0029】ところで、前述の研磨量Δdを求める式つ
まりΔd=λΔθ/4nπが成り立つには、面1と面4
以外の面つまり面2と面3と面5からの反射光がゼロで
あることと、面1と面4が完全に平行であることが理想
的であり、平行に関しては具体的には光源の波長λ程度
以下であることが要求される。反射光に関しては、実際
には、前述したように、面1と面4からの反射光I1
4 の他に、面2と面3と面5からの反射光I2 とI3
とI5 が存在する。このような不所望な反射光は、例え
ば接着剤の層164と光学ガラス160の間に無反射コ
ートを設けることによって、実用上問題ない程度に除去
することは可能である。しかし、ホルダー20の回転ぶ
れのために、または、モニター用光学部材150の製作
時の誤差やホルダー20に対するモニター用光学部材1
50の取り付け誤差のために、面1と面4の角度がわず
かに異なることが考えられる。
【0030】図6に示されるように、1/4波長板16
2の上面(面1)と光学ガラス160の下面(面4)の
成す微小な角度をδ、光学ガラス160の屈折率をnと
すると、基準位置から距離L離れた位置に入射した光
は、基準位置に入射した光に対して、光学ガラス160
の内部を一往復した際に、2δnLの光路差を有する。
従って、測定光学系100が射出する光束の有効ビーム
径がRである場合には、その両端で2δnRの光路差を
有する。これは、図2に図示される測定光学系100に
おいて、各検出器132、134、136の位相信号が
平坦化し、検出される干渉信号の強度が低下することを
意味する。
【0031】また、図1に示されるように研磨中はホル
ダー20が回転しているため、モニター用光学部材15
0は回転しながらレーザー光を横切り、レーザー光が入
射する位置によってモニター用光学部材150の内部を
往復する光の位相が異なると考えられる。このような光
の位相の相違は、干渉による測定に影響を与える。この
ため、図2の研磨量測定装置では、レーザー光源12と
モニター用光学部材150は高い精度で位置決めされる
必要がある。
【0032】同様に、モニター用光学部材の平面度の誤
差も干渉信号に悪影響を及ぼすと考えられる。本発明者
らは、測定精度を向上させるため、図2に示される構成
の研磨量測定装置に対して以下に述べる改良を行なっ
た。この改良は本発明の主要部を成すものであり、以
下、そのいくつかの実施の形態について説明する。
【0033】〔第一の実施の形態〕図7に示されるよう
に、モニター用光学部材150の上面に、入射する測定
光の断面形状を制御するアパーチャ170が設けられて
いる。アパーチャ170は、円形の透光部172を中央
に有する遮光板174で構成されている。透光部172
は例えば遮光板174に形成された開口で構成される。
【0034】アパーチャ170は、図7においては、モ
ニター用光学部材150の上面に接した状態に描かれて
いるが、モニター用光学部材150から上方に離れた位
置に配置されてもよい。つまり、アパーチャ170は、
レーザー光源102とモニター用光学部材150の間で
あれば、どこに配置されてもよい。しかし、透光部17
2を通過した後の光の回折を考慮すると、アパーチャ1
70はモニター用光学部材150の上面に直接設けられ
ることが好ましい。これは、製作時の位置精度を容易に
安価に実現する上でも有用である。
【0035】以下、アパーチャ170の存在の利点につ
いて説明する。ここで、図5に図示されるモニター用光
学部材150にビーム径Rの測定光が入射している状況
を考える。図6に示されるように、1/4波長板162
の上面(面1)に対して光学ガラス160の下面(面
4)が傾いているとすると、光学ガラス160の下面で
の反射光の位相は各点で異なる。基準位置x=0に入射
した光とx=Lの位置に入射した光は、前述したように
光路長が異なるため、傾斜角をδとすると、両者の反射
光の位相は2Lnδ異なる。ここで、傾斜角δは微小
で、反射率の変化および反射光軸の変化は測定光学系1
00の誤差範囲内であるとする。従って、測定光のビー
ム径が大きいほど、反射光の位相の範囲が広い。反射し
た位置により異なる位相を積分した結果が、受光した位
相信号となって現れる。
【0036】図8(A)と図8(B)は、モニター用光
学部材150に入射する測定光のビーム径Rが2mmの
場合と3mmの場合において、1/4波長板162の上
面(面1)と光学ガラス160の下面(面4)の間の傾
斜角が0秒、20秒、40秒、60秒、80秒のとき
に、測定光学系100で得られる差動信号IA とIB
よって得られるリサージュを示している。前述の式:Δ
d=λΔθ/4nπによると、リサージュが原点を含ま
なくなると、位相による研磨量Δdの測定はできなくな
る。ビーム径Rが2mmの場合には、図8(A)から分
かるように、傾斜角が60秒と80秒の間で、リサージ
ュが原点を含まなくなるが、ビーム径Rが3mmの場合
には、図8(B)から分かるように、傾斜角が40秒と
60秒の間で、リサージュが原点を含まなくなる。な
お、ここで、角度は媒質の屈折率を1.0して換算して
いるので、屈折率がnの媒質では、実際の角度は、角度
の値をnで除算した値になる。
【0037】図9は、リサージュのx成分すなわちIA
の最大値および最小値が角度δに対して変化する様子を
示している。図9において、最大値と最小値が0を挟ん
でいれば、リサージュは原点を含む。また、最大値と最
小値の絶対値の値が近けれが、リサージュは原点に対す
る偏心が少ない。リサージュの偏心が少ないとき、位相
計測による研磨量の測定の誤差が少ない。図9から、ビ
ーム径Rが3mmの場合には測定限界は43秒程度であ
り、ビーム径Rが2mmの場合には測定限界は64秒程
度であることが分かる。同様の議論はモニター用光学部
材を構成する部品の平面度についても成り立つ。すなわ
ち、平面からのずれによってビームの各位置での位相が
異なり、干渉信号に影響を及ぼす。
【0038】従って、ビーム径を細くすれば、平面から
のズレによる影響を低減することができる。ところで、
ビーム径を変える場合、光源102の光学系(レンズ)
の配置を変えて行なう手法は煩雑であり、任意のビーム
径を得るためには精密な組立精度が要求される。また、
光源102とモニター用光学部材150が離れていれ
ば、レーザー光といえども円辺のボケを避けることは難
しい。これに対して、直径がアパーチャ170の円形の
透光部172の半径よりも大きいビームを使用し、アパ
ーチャを通過した光がモニター用光学部材150に入射
するようにした場合、透光部172の外側で反射した光
は偏光面での位相の差が生じないため、図2に示される
測定光学系100で三種の偏光面で計測したときの強度
信号I132 とI134 とI136 に基づいて得られる差動信
号IA =I136 −I132 とIB =I134 −I136 はいず
れも0となるので、このような差動計測を行なった場合
には、透光部172のまわりでの反射は測定量に寄与し
ないことが分かる。従って、モニター用光学部材150
の上面に設けられたアパーチャ170によって、光学ガ
ラス160の下面の研磨量の測定精度の劣化が防止され
るとともに、容易に任意の精度で研磨量を測定する制御
が可能となる。
【0039】図10(A)は小径の透光部172を有す
るアパーチャ170が、図10(B)は大径の透光部1
72を有するアパーチャ170が、ホルダー20の回転
によって測定光のレーザービーム176を横切る様子を
示している。両図において、時間の経過は(i) 、(ii)、
(iii) 、(iv)、(v) の順で示され、モニター用光学部材
150は紙面の右側から左側に通過する。
【0040】図11(A1)と図11(B1)は、それ
ぞれ図10(A)と図10(B)に対応して、アパーチ
ャ170がレーザービーム176を通過する間に、測定
光学系100において得られる差動信号IA をx軸に、
差動信号IB をy軸にとった相平面での信号を示してい
る。
【0041】前述のモニター用光学部材150の上面
(第一面152)と下面(第二面154)の微小な平行
度および平面度のずれによる位相のずれの問題から、モ
ニター用光学部材150の上面から見て同じ位置に同じ
面積あたった各面での干渉信号の位相は同じであるが、
面積や位相が異なると、計測される干渉信号の位相は異
なる。
【0042】アパーチャ170の透光部172が小さい
図10(A)に相当する相平面での信号の軌跡は図11
(A1)に示されるようになり、(i) と(v) においては
反射光の干渉信号は強度も位相も異なるが、(ii)と(ii
i) と(iv)においてはほぼ同一の強度と同一の位相の信
号が得られる。(ii)と(iii) と(iv)における信号は厳密
には同一ではなく、様々な機械的あるいは電気的な雑音
を含んでいると考えられる。二つの差動信号IA とIB
の合成信号‖IA 2 +IB 21/2 の経時変化は、図1
1(A2)で示されるようになる。従って、‖IA 2
B 21/2 を閾値で監視していれば、ほぼ同一の位相
の信号が得られる。従って、これらの信号の平均をとれ
ば、前述の機械的あるいは電気的な雑音の影響を低減す
ることができる。
【0043】これに対して、アパーチャ170の透光部
172が大きい図10(B)に相当する相平面での信号
の軌跡は図11(B1)に示されるようになり、(i) と
(ii)と(iii) と(iv)と(v) のいずれにおいても、反射光
の干渉信号は強度も位相も異なる。二つの差動信号IA
とIB の合成信号‖IA 2 +IB 21/2 の経時変化
は、図11(B2)で示されるようなる。
【0044】また、アパーチャ170が無い場合におけ
る相平面での信号は図11(C)に示されるようにな
り、様々な位相が現れ、位相計測において高い精度は期
待できない。
【0045】これまでの説明から分かるように、モニタ
ー用光学部材150の上面にアパーチャ170を設ける
ことによって、モニター用光学ガラス150の上面(第
一面152)と下面(第二面154)の間の平行度が0
からずれた場合に生じる研磨量の測定精度の劣化が軽減
される。また、アパーチャ170の透光部172の大き
さを適当に選ぶことによって、容易に任意の精度で研磨
量を測定する制御が可能である。特に、測定光のビーム
径に対して透光部172が小さい場合、位相と光量が等
しい信号を得ることができ、効率の良い測定が行なえ
る。
【0046】上の説明では、アパーチャ170は図1と
図2の装置において新たな構成部品として説明したが、
ホルダー20に設けられた開口22の形状と寸法を適当
に選ぶことにより、ホルダー20の開口22にアパーチ
ャ170の機能を持たせてもよい。
【0047】本実施形態の二つの変形例について図12
と図13を参照して示す。第一の変形例では、図12に
示されるように、アパーチャ170は、開口182の大
きさを連続的に変えられる絞り180で構成されてい
る。この構成では、モニター用光学部材150に入射す
る測定光のビーム径が連続的に変えられる。
【0048】第二の変形例では、図13に示されるよう
に、アパーチャ170は、開口192を規定するリング
状の蓋受け部材190を備えた遮光板188と、開口1
92よりも小径の開口196を有する、蓋受け部材19
0に合った蓋部材194とで構成されている。この構成
では、蓋受け部材190に蓋部材194を着脱すること
によって、モニター用光学部材150に入射する測定光
のビーム径が開口192の径と開口196の径との間で
切り換えられる。
【0049】第一の変形例と第二の変形例のいずれにお
いても、開口の外側で反射された光は、前述した理由に
より、モニター用光学部材150の下面が研磨された際
に生じる位相変化の計測には影響を与えない。
【0050】第一の変形例においては、モニター用光学
部材150の上面と下面の間の傾斜が経時的に変化して
いる場合に、測定精度の劣化を補償して位相計測を行な
うことができる。つまり、角度ぶれが生じたとき、絞り
180により開口182の径を変えることにより、所定
の測定精度を維持することができる。
【0051】ところで、図8と図9に関連して述べたよ
うに、光学ガラス160の角度ずれによるリサージュの
偏心がビーム径に依存していることを利用し、異なるビ
ーム径の測定光を用いて複数のリサージュを求め、これ
らのリサージュの差に基づいて光学ガラス160の角度
ずれを知ることができる。これにより、モニター用光学
部材150をホルダー20に取り付けた状態のままで、
モニター用光学部材150の角度ずれによる劣化による
交換時期を知ることができる。
【0052】〔第二の実施の形態〕図14に示されるよ
うに、モニター用光学部材150の上面に、入射する測
定光の断面形状を制御するアパーチャ200が設けられ
ている。アパーチャ200は、細長の矩形のスリット2
04を中央に有する遮光板202で構成されている。ス
リット204は例えば遮光板202に形成された開口で
構成される。
【0053】図1と図2に示される構成では、上述の理
由によりビームの当たる位置によって干渉信号が異なる
ので、レーザー光源102とモニター用光学部材150
の相互間の位置精度は測定精度に影響を与える。従っ
て、モニター用光学部材150をホルダー20に取り付
ける際、その位置決めには精度が要求される。
【0054】しかし、本実施形態では、モニター用光学
部材150の上面にスリット204を有するアパーチャ
200が設けられているため、図15において、モニタ
ー用光学部材150のA−A' 方向とB−B' 方向に関
する位置精度はあまり重要でない。従って、ホルダー2
0に対するモニター用光学部材150の取り付けが比較
的容易に行なえる。
【0055】この理由を図16を用いて説明する。図1
6(A)と図16(B)はスリット204を有するアパ
ーチャ200がホルダー20の回転によって測定光のレ
ーザービーム206を横切る様子を示しており、図16
(A)と図16(B)とではビーム206がスリット2
04を横切るB−B' 方向の位置が異なっている。両図
において、時間の経過は(i) 、(ii)、(iii) の順であ
り、アパーチャ200は紙面の右側から左側に通過す
る。
【0056】アパーチャ200がビーム206を横切る
とき、ビーム206のスリット204を通過する部分の
反射光が干渉信号として計測される。図16(A)と図
16(B)のいずれの場合においても、ビーム206が
スリット204に完全にかかっている間は、スリット2
04を通過する測定光の光量(これは図16(A)と図
16(B)においてビーム206とスリット204が重
なる部分の面積に対応する)は大きく変動しない。従っ
て、図16(A)に対応して、測定光学系100におい
て得られる差動信号IA をx軸に、差動信号IB をy軸
にとった相平面での信号は図17に示されるようにな
り、(ii)と(iii) において得られる信号の強度と位相は
ほぼ同じである。従って、第一の実施の形態と同様に、
差動信号IA とIB の合成信号‖IA 2 +IB 21/2
を閾値で監視しておき、閾値を越えた信号を有効な計測
値とし、それを平均化すれば、機械的あるいは電気的な
雑音の影響が軽減される。
【0057】また、図16(A)と図16(B)に示さ
れるように、ビーム206がスリット204を横切る位
置が異なっていても、研磨量の測定は同じ位置の反射光
の干渉を計測しているので、測定値に影響を与えない。
【0058】これまで説明したように、モニター用光学
ガラス150の上面(第一面152)と下面(第二面1
54)の間の平行度が0からずれた場合に生じる研磨量
の測定精度の劣化が軽減される。また、スリット204
の幅を適当に選ぶことによって、容易に任意の精度で研
磨量を測定する制御が可能である。特に、測定光のビー
ム径に対してスリット204の幅が小さい場合、位相と
光量が等しい信号を得ることができ、効率の良い測定が
行なえる。さらに、モニター用光学部材150をホルダ
ー20に取り付ける際のレーザー光源102に対するモ
ニター用光学部材150の間の位置決め精度が緩和され
る。
【0059】〔第三の実施の形態〕本実施形態では、図
18に示されるように、モニター用光学部材212は円
柱形状をしており、その径はレーザービーム210の径
よりも小さい。円柱の径は、レーザービーム210の径
の半分以下であると更に好ましい。この円柱形状のモニ
ター用光学部材212は、図19に示されるように、ホ
ルダー20に埋め込まれている。
【0060】図20は、モニター用光学部材212がホ
ルダー20の回転によって測定光のレーザービーム21
0を横切る様子を示している。図20において、時間の
経過は(i) 、(ii)、(iii) 、(iv)、(v) の順で示され、
モニター用光学部材212は紙面の右側から左側に移動
する。
【0061】モニター用光学部材212の外側に照射さ
れる測定光はホルダー20の上面で反射されるが、その
反射光は、モニター用光学部材212の下面が研磨され
た際に生じる位相変化の計測には影響を与えない。
【0062】モニター用光学部材212に入射する測定
光の光量(これは図20においてビーム210とモニタ
ー用光学部材212が重なる部分の面積に対応する)
は、ビーム210がモニター用光学部材212に完全に
かかってい間はほぼ一定に保たれる。従って、測定光学
系100において得られる差動信号IA をx軸に、差動
信号IB をy軸にとった相平面での信号の挙動は、第一
の実施の形態で触れた図11(A1)に似たものにな
り、二つの差動信号IA とIB の合成信号‖IA 2+IB
21/2 の経時変化は、第一の実施の形態で触れた図
11(A2)に似たものになる。従って、位相計測にと
って有効な信号が多く得られ、研磨量測定の信頼性の向
上に貢献する。
【0063】本実施形態では、モニター用光学部材21
2の端面の形状は円形であるが、レーザービーム210
の径より小さければ、どのような形状であってもよい。 〔第四の実施の形態〕本実施形態では、図21に示され
るように、モニター用光学部材214は直方体形状をし
ており、測定光が入射する端面は細長の矩形で、その幅
(短辺方向の寸法)はレーザービーム210の径よりも
小さく、その長さ(長辺方向の寸法)はレーザービーム
210の径よりも大きい。この直方体形状のモニター用
光学部材214は、図22に示されるように、ホルダー
20に埋め込まれている。
【0064】図23は、モニター用光学部材214がホ
ルダー20の回転によって測定光のレーザービーム21
0を横切る様子を示している。図20において、時間の
経過は(i) 、(ii)、(iii) の順であり、モニター用光学
部材214は紙面の右側から左側に移動する。
【0065】モニター用光学部材214の外側に照射さ
れる測定光はホルダー20の上面で反射されるが、その
反射光は、モニター用光学部材214の下面が研磨され
た際に生じる位相変化の計測には影響を与えない。
【0066】モニター用光学部材214に入射する測定
光の光量(これは図23においてビーム210とモニタ
ー用光学部材214が重なる部分の面積に対応する)
は、ビーム210がモニター用光学部材214に完全に
かかってい間はほぼ一定に保たれる。従って、測定光学
系100において得られる差動信号IA をx軸に、差動
信号IB をy軸にとった相平面での信号の挙動は、第二
の実施の形態で触れた図17に似たものになる。従っ
て、位相計測にとって有効な信号が多く得られ、研磨量
測定の信頼性の向上に貢献する。
【0067】また、モニター用光学部材214をホルダ
ー20に取り付ける際のレーザー光源102に対するモ
ニター用光学部材214の間の位置決め精度が緩和され
る。本実施形態では、モニター用光学部材214の端面
は矩形形状であるが、最短の幅の寸法がレーザービーム
210の径より小さく、最長の幅の寸法がレーザービー
ム210の径より大きければ、どのような形状であって
もよい。この場合、最短の幅の寸法は、レーザービーム
210の径の半分以下であると更に好ましい。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、研磨の最中の研磨対象
物の研磨量を高精度に測定できる光学式研磨量測定装置
が提供される。これにより、一定時間の間に研磨された
研磨対象物における良品の割合が高まり、生産性の向上
に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者らが考えた光学式研磨量測定装置を備
えた研磨装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の装置に含まれる光学式研磨量測定装置の
構成を概略的に示す図である。
【図3】図2の光学式研磨量測定装置の構成を詳細に示
す図である。
【図4】図3の信号処理部によって得られるリサージュ
を示す図である。
【図5】モニター用光学部材と研磨板において反射光を
生成する面を示す図である。
【図6】モニター用光学部材の上面と下面の間に傾きが
ある場合、異なる位置に入射した光は、異なる光路長を
有することを示す図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態によるアパーチャと
モニター用光学部材を示す斜視図である。
【図8】(A)は測定光のビーム径Rが2mmの場合に
おいて、(B)は測定光のビーム径Rが3mmの場合に
おいて、モニター用光学部材の上面と下面の間のいくつ
かの傾斜角に対して、測定光学系で得られる二つの差動
信号IA とIB によって得られるリサージュを示してい
る。
【図9】図8のリサージュのx成分すなわちIA の最大
値と最小値が角度δに依存して変化する様子を示してい
る。
【図10】(A)は小径の透光部を有するアパーチャ
が、(B)は大径の透光部を有するアパーチャが、ホル
ダーの回転によって測定光のレーザービームを横切る様
子を示している。
【図11】(A1)は図10(A)の場合に測定光学系
で得られる二つの差動信号IA とIB を座標軸にとった
相平面での信号の軌跡を示し、(A2)はそのときの二
つの差動信号IA とIB の一方の経時変化を示してい
る。(B1)は図10(B)の場合に測定光学系で得ら
れる二つの差動信号IA とIB を座標軸にとった相平面
での信号の軌跡を示し、(B2)はそのときの二つの差
動信号IA とIB の一方の経時変化を示している。
(C)はアパーチャが無い場合に測定光学系で得られる
二つの差動信号IA とIB を座標軸にとった相平面での
信号の軌跡を示している。
【図12】第一の実施の形態の第一の変形例によるアパ
ーチャとモニター用光学部材を示す斜視図である。
【図13】第一の実施の形態の第二の変形例によるアパ
ーチャとモニター用光学部材を示す斜視図である。
【図14】第二の実施の形態によるアパーチャとモニタ
ー用光学部材を示す斜視図である。
【図15】図14のアパーチャとモニター用光学部材を
搭載したホルダーとその周辺部の斜視図である。
【図16】(A)と(B)は図14のアパーチャがホル
ダーの回転によってレーザービームを横切る様子を示し
ており、(A)と(B)とではビームがスリットを横切
る位置が異なっている。
【図17】図16(A)の場合に測定光学系で得られる
二つの差動信号IA とIB を座標軸にとった相平面での
信号の軌跡を示している。
【図18】第三の実施の形態によるモニター用光学部材
とこれに入射するレーザービームを示す斜視図である。
【図19】図18のモニター用光学部材を搭載したホル
ダーとその周辺部の斜視図である。
【図20】図18のアパーチャがホルダーの回転によっ
てレーザービームを横切る様子を示している。
【図21】第四の実施の形態によるモニター用光学部材
とこれに入射するレーザービームを示す斜視図である。
【図22】図21のモニター用光学部材を搭載したホル
ダーとその周辺部の斜視図である。
【図23】図21のアパーチャがホルダーの回転によっ
てレーザービームを横切る様子を示している。
【符号の説明】
100 測定光学系 102 レーザー光源 108 非偏光ビームスプリッター 132、134、136 光検出器 144 信号処理部 150 モニター用光学部材 152 第一面 154 第二面 160 光学ガラス 162 1/4波長板 164 接着剤の層 170 アパーチャ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】図6に示されるように、1/4波長板16
2の上面(面1)と光学ガラス160の下面(面4)の
成す微小な角度をδ、光学ガラス160の屈折率をnと
すると、基準位置から距離L離れた位置に入射した光
は、基準位置x=0に入射した光に対して、光学ガラス
160の内部を一往復した際に、2δnLの光路差を有
する。従って、測定光学系100が射出する光束の有効
ビーム径がRである場合には、その両端で2δnRの光
路差を有する。これは、図2に図示される測定光学系1
00において、各検出器132、134、136の位相
信号が平坦化し、検出される干渉信号の強度が低下する
ことを意味する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、図1に示されるように研磨中はホル
ダー20が回転しているため、モニター用光学部材15
0は回転しながらレーザー光を横切り、レーザー光が入
射する位置によってモニター用光学部材150の内部を
往復する光の位相が異なると考えられる。このような光
の位相の相違は、干渉による測定に影響を与える。この
ため、図2の研磨量測定装置では、レーザー光源102
とモニター用光学部材150は高い精度で位置決めされ
る必要がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨手段により研磨されている最中の研磨
    対象物の研磨量を光学的に測定する光学式研磨量測定装
    置であり、 研磨対象物と同等に研磨されるモニター用光学部材と、 モニター用光学部材の研磨量を光学的に測定する測定部
    とを備えており、 モニター用光学部材は互いに平行な端面である第一面と
    第二面を有し、第二面は研磨手段に接しており、第一面
    に対する第二面の相対的な位置はモニター用光学部材が
    研磨されることにより第一面に近づく方向に移動し、 測定部は、測定光を射出する光源手段と、測定光をモニ
    ター用光学部材を介して研磨手段に照射する手段と、モ
    ニター用光学部材の第一面からの反射光と第二面からの
    反射光を受光する受光部とを有し、 受光部は、第一面からの反射光と第二面からの反射光の
    干渉に基づいて、モニター用光学部材が研磨されたため
    に生じた第一面に対する第二面の相対的な移動量を測定
    し、 光学式研磨量測定装置は、モニター用光学部材に入射す
    る測定光の断面形状を制御するアパーチャ手段を更に備
    えている、光学式研磨量測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 アパーチャ手段は、光を透過させる細長の透光部を有
    し、透光部の最長の幅は測定光のビーム径よりも大き
    く、透光部の最短の幅は測定光のビーム径よりも小さ
    い、光学式研磨量測定装置。
  3. 【請求項3】研磨手段により研磨されている最中の研磨
    対象物の研磨量を光学的に測定する光学式研磨量測定装
    置であり、 研磨対象物と同等に研磨されるモニター用光学部材と、 モニター用光学部材の研磨量を光学的に測定する測定部
    とを備えており、 モニター用光学部材は互いに平行な端面である第一面と
    第二面を有し、第二面は研磨手段に接しており、第一面
    に対する第二面の相対的な位置はモニター用光学部材が
    研磨されることにより第一面に近づく方向に移動し、 測定部は、測定光を射出する光源手段と、測定光をモニ
    ター用光学部材を介して研磨手段に照射する手段と、モ
    ニター用光学部材の第一面からの反射光と第二面からの
    反射光を受光する受光部とを有し、 受光部は、第一面からの反射光と第二面からの反射光の
    干渉に基づいて、モニター用光学部材が研磨されたため
    に生じた第一面に対する第二面の相対的な移動量を測定
    し、 モニター用光学部材は、測定光が入射する端面の形状の
    最短の幅が測定光のビーム径よりも小さい、光学式研磨
    量測定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186191A (ja) * 2008-02-01 2009-08-20 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 寸法測定装置及び寸法測定方法

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JP2009186191A (ja) * 2008-02-01 2009-08-20 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 寸法測定装置及び寸法測定方法

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