JP7193992B2 - 形状測定システム、プローブ先端部、形状測定方法、及びプログラム - Google Patents

形状測定システム、プローブ先端部、形状測定方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、形状測定システム、プローブ先端部形状測定方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、光学式測定器に関する技術が開示されている。具体的には、例えば段落0064に「測定用光を反射することによって加工機の主軸19方向以外の方向に測定用光を偏向させて、測定対象物4が有する立ち壁(または横壁)、穴内面の三次元形状測定等の測定を行う例である。また、前記穴内面形状については、ナットのネジ山のような穴の円周方向凹凸や穴内面の軸方向に溝のあるスプライン穴、キー溝などの三次元測定を行うものである。深溝測定の場合、溝が形成されている方向に応じて、図12、図13のいずれかの方法を選択して測定する」と記載されている。
特開2007-271601号公報
上述したように、従来においても、測定用光を加工機の主軸方向以外の方向に反射させて測定対象物の三次元測定を行う装置は存在する。しかしながら、従来の装置では、測定対象物の穴や溝等に挿入するプローブ先端部の長さが固定され、また、測定用光のフォーカス位置が固定されているため、実際に測定できる穴等の深さや壁面までの距離に制限がある。
また、プローブ先端部から測定対象物に照射される測定用光の照射角度が固定されているため、例えば、ねじ穴のように測定対象物の壁面に傾きがある場合、測定対象物からの反射光が、照射時とは異なる方向に反射し易くなるので、測定精度が低下してしまう可能性がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、様々な形状の測定対象物に対応し、その三次元形状を測定できる技術の提供を目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る形状測定システムは、測定プローブと、プローブ先端部と、演算部と、を備える形状測定システムであって、前記測定プローブは、固定された前記プローブ先端部を回転させるモータと、前記プローブ先端部が係止する光学素子に測定光を照射する光源と、前記プローブ先端部から対象物に照射された前記測定光の反射光に基づいて前記対象物までの光路長を算出するプローブ制御部と、を有し、前記プローブ先端部は、前記対象物に前記測定光を照射するための光学素子と、前記測定プローブに対して着脱交換可能に固定するための固定機構と、前記光学素子を係止するとともに前記固定機構が設けられた筒部と、を有し、前記演算部は、前記プローブ先端部の型番情報または仕様情報を入力情報として受信し、前記プローブ制御部から前記光路長を受信し、前記入力情報及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を算出することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、様々な形状の測定対象物に対応し、その三次元測定を行うことが可能となる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、第1の実施形態における形状測定システムの一例を示す模式図である。 図2は、光路切り替え素子の動作を説明するための図であり、図2(A)は、偏光ビームスプリッタに対して図面の左右方向に測定光が偏光している状態、図2(B)は、偏光ビームスプリッタに対して図面の奥行方向に測定光が偏光している状態、図2(C)は、複屈折板及びミラーに対して図面の奥行方向に測定光が偏光している状態、図2(D)は、複屈折板及びミラーに対して図面の左右方向に測定光が偏光している状態を示す図である。 図3は、第1の実施形態における各光学素子の絶対的な角度の関係を表す図であり、図3(A)は光が第1の方向に進行する場合、図3(B)は光が第2の方向に進行する場合を示す図である。 図4は、第1の実施形態における各光学素子の相対的な角度の関係を表す図であり、図4(A)は光が第1の方向に進行する場合、図4(B)は光が第2の方向に進行する場合を示す図である。 図5は、第1の実施形態における測距制御機構の構成の一例を示す図である。 図6は、反射強度プロファイルから対象物表面における反射位置を求める方法の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態における測距制御機構の構成の他の例を示す図である。 図8は、形状測定システムの一例を示す模式図である。 図9は、形状測定システムの他の例を示す模式図である。 図10は、形状測定システムの機能ブロックの一例を示す図である。 図11は、第2の実施形態における形状測定システムの一例を示す模式図である 図12は、光路切り替え素子の動作を説明するための図であり、図12(A)は、ダイクロイックミラーに対して図面の左右方向に測定光が偏光している状態、図12(B)は、ダイクロイックミラーに対して図面の奥行方向に測定光が偏光している状態を示す図である。 図13は、第2の実施形態における測距制御機構の構成の一例を示す図である。 図14は、第2の実施形態における測距制御機構の構成の他の例を示す図である。 図15は、第3の実施形態における形状測定システムの一例を示す模式図である。 図16は、第3の実施形態における各光学素子の相対的な角度の関係を示す図であり、図16(A)は光が第1の方向に進行する場合、図16(B)は光が第2の方向に進行する場合を示す図である。 図17は、第3の実施形態における形状測定システムの機能ブロックの一例を示す図である。 図18は、第4の実施形態におけるプローブ先端部の構成の例を示す図であり、図18(A)は集光レンズ系を1つ有する場合、図18(B)は集光レンズ系を2つ有する場合を示す図である。 図19は、着脱交換可能なプローブ先端部の第1の構成例を示す図である。 図20は、着脱交換可能なプローブ先端部の詳細な構成例を示す図である。 図21は、測定プローブに対してプローブ先端部を装着するための機構の例を示す図であり、図21(A)は測定プローブに対してプローブ先端部を側方から装着する場合、図21(B)は測定プローブに対してプローブ先端部を下方から装着する場合を示している。 図22は、着脱交換可能なプローブ先端部の第1の構成例に対応する対象物Tの座標(x,y,z)の計算方法を説明するための図であり、図22(A)はプローブ先端部のyz断面図、図22(B)はプローブ先端部のxy断面図である。 図23は、立体形状測定処理を説明するフローチャートである。 図24は、着脱交換可能なプローブ先端部の第2の構成例を示す図である。 図25は、着脱交換可能なプローブ先端部の第2の構成例に対応する対象物Tの座標(x,y,z)の計算方法を説明するための図であり、図25(A)はプローブ先端部のyz断面図、図25(B)はプローブ先端部のxy断面図である。 図26は、着脱交換可能なプローブ先端部の第3の構成例を示す図である。 図27は、着脱交換可能なプローブ先端部の第4の構成例を示す図である。 図28は、着脱交換可能なプローブ先端部の第5の構成例を示す図である。 図29は、着脱交換可能なプローブ先端部の第6の構成例を示す図である。 図30は、着脱交換可能なプローブ先端部の第7の構成例を示す図である。 図31は、着脱交換可能なプローブ先端部の第8の構成例を示す図である。 図32は、着脱交換可能なプローブ先端部の第9の構成例を示す図である。 図33は、着脱交換可能なプローブ先端部の第10の構成例を示す図である。 図34は、出力画面の表示例を示す図である。 図35は、プローブ先端部の各光学素子における光路長の例を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を説明する。図1は、第1の実施形態における形状測定システム10の一例を示す模式図である。本実施形態における形状測定システム10は、測距制御機構110と、接続ケーブル150と、測定プローブ160とを有する。
測距制御機構110については後に詳述するが、測定プローブ160に対して測定光を出力する。接続ケーブル150は光ファイバを有し、測定光を測定プローブ160に導く。測定プローブ160は、プローブ先端部164から対象物Tに測定光を照射し、対象物Tからの反射光を測距制御機構110へと導く装置である。
測定プローブ160は、レンズ系161と、回転機構162と、光路切り替え素子163と、プローブ先端部164と、偏光状態制御部165と、偏光状態制御部駆動部166と、を有する。測定プローブ160には、プローブ先端部164が固定されている。レンズ系161は、測距制御機構110から出力され接続ケーブル150に導かれた測定光を絞り、偏光状態制御部165へと導く。回転機構162は、後述する距離演算部261(図10)の制御により、モータ等の駆動装置を用いて、レンズ系161から出力される測定光と平行な回転軸周りに光路切り替え素子163を係止するプローブ先端部164を回転させる。
光路切り替え素子163は、偏光状態制御部165によって制御された測定光を用いて、選択的に光を射出する。光路切り替え素子163は、光路切り替えの機能を有し、レンズ系161から出力される測定光の進行方向と同じ進行方向である第1の方向300aと、第1の方向300aに略直交する第2の方向300bと、の少なくとも一方に向かって光を射出する。光路切り替え素子163は、例えば偏光方向の変化に応じて選択的に光を射出する。光路切り替え素子163は、例えば偏光ビームスプリッタである。
プローブ先端部164は、光路切り替え素子163を係止するとともに、光路切り替え素子163から射出される光を通過させる。プローブ先端部164は、例えば図1に示す下方(第1の方向300a)に開口部を有する筒状であり、光を透過する材料で構成され、内壁の少なくとも一部で光路切り替え素子163を係止している。プローブ先端部164は、レンズ系161から出力される測定光と平行な回転軸周りに回転し、プローブ先端部164の回転に伴い光路切り替え素子163が回転する。
なお、プローブ先端部164の構成はこれに限られない。例えば1または複数の支柱で光路切り替え素子163を係止し、支柱の駆動に伴い光路切り替え素子163が回転するものであってもよい。また、プローブ先端部164は、例えば透明な2層の筒からなり、内筒で光路切り替え素子163を係止し、光路切り替え素子163を回転させてもよい。
偏光状態制御部165は、距離演算部261の制御により、測距制御機構110から出力された測定光の偏光を制御する。偏光状態制御部165は、例えば測定光の偏光方向を変化させる。偏光状態制御部駆動部166は、偏光状態制御部165が測定光の偏光を変更させるために、偏光状態制御部165を駆動させる。偏光状態制御部165と偏光状態制御部駆動部166については後述する。
測距制御機構110から出力された測定光は、接続ケーブル150及びレンズ系161を経由して偏光状態制御部165に到達し、偏光状態制御部165で偏光が制御される。偏光状態制御部165によって制御された測定光は光路切り替え素子163に到達する。
光路切り替え素子163から第1の方向300aに射出された光は、プローブ先端部164の開口部から対象物Tに到達する。対象物Tに反射または散乱した光は、光路切り替え素子163、偏光状態制御部165、レンズ系161、接続ケーブル150の順に、射出された光の経路を逆に進行して測距制御機構110に到達する。測距制御機構110は到達した測定光を電気信号に変換し、図示しない距離演算部261に伝達する。距離演算部261は対象物Tまでの距離を算出する。
図1に示すように、対象物Tが円筒形状である場合、第1の方向300aへ射出された測定光を用いることにより、円筒形状の底部深さを測定することができる。
また、光路切り替え素子163から第2の方向300bに射出された光は、光路切り替え素子163の回転に応じて回転し、プローブ先端部164の側面の開口部または壁面を透過して対象物Tに照射される。対象物Tに反射または散乱した光は、第1の方向300aに射出された光と同様に射出された経路を逆行して測距制御機構110に到達し、対象物Tまでの距離が算出される。第2の方向300bへ射出された測定光を用いることにより、例えば円筒形状の側面の形状を測定することができる。
図2は、光路切り替え素子163の動作を説明するための図である。同図(A)及び同図(B)は、光路切り替え素子163に偏光ビームスプリッタ180を用いた場合の例を示す。同図(A)は、図面の左右方向に測定光が偏光しており、同図(B)は、図面の奥行方向(紙面奥側と手前側の方向)に測定光が偏光している状態を示している。
同図(A)に示すように、図面の左右方向に偏光した状態で測定光が入射すると、入射した測定光は偏光ビームスプリッタ180のプリズムを透過し、入射した測定光と同じ第1の方向300aに進行する。なお、対象物Tに反射した光は同じ経路を逆行して測距制御機構110に到達する。
また、同図(B)に示すように、図面の奥行方向に偏光した状態で測定光が偏光ビームスプリッタ180に入射すると、入射した測定光はプリズムに反射し、測定光と略直交する第2の方向300bに進行する。第1の方向300aに進行する光と同様に、対象物Tに反射した光は同じ経路を逆行して測距制御機構110に到達する。
この性質を利用し、偏光状態制御部165によって光路切り替え素子163に対して所定の角度を保つように偏光を制御すると、測定光の進行方向を第1の方向300aまたは第2の方向300bに維持することが可能となる。即ち、偏光状態制御部165によって測定光の偏光を制御することにより、測定光の進行方向を第1の方向300aまたは第2の方向300bに切り替えることができる。
例えば、偏光状態制御部165として1/2波長板を用いる。1/2波長板に入射する直線偏光状態の光の偏光方向をα、1/2波長板の主軸の方向をβとすると、出射する光の偏光方向は2β-αとなる。
回転機構162により回転する光路切り替え素子163の反射方向をγとすると、γ=2β-αを保つように(即ち、β=(γ+α)/2となるように)偏光状態制御部165を制御することで、第1の方向300aに進行する光による測定を行うことができる。また、γ=2β-α+π/2を保つように(即ち、β=(γ+α)/2-π/4となるように)偏光状態制御部165を制御することで、第2の方向300bに進行する光による測定を行うことができる。
ここで、測定光の進行方向の制御に関して説明を補足する。
図3は、第1の実施形態における各光学素子の絶対的な角度の関係を説明する図である。例えば、偏光状態制御部165として1/2波長板305、光路切り替え素子163として偏光ビームスプリッタ180を用いる。1/2波長板305に入射する直線偏光の振動方向の角度をα、1/2波長板305の主軸の方向をβとすると、出射する直線偏光の振動方向の角度は2β-αとなる。なお、角度αおよびβ、さらに後述する角度γは、第1の方向300a(座標軸zと平行)に直交する座標軸xを基準とした絶対的な回転角度とする。
回転機構162により回転する偏光ビームスプリッタ180が光を反射させる方向の角度をγとする。ここでγは、角速度ωと時間tと初期角度γを用いることでγ=ωt+γと表現することができる。このとき、γ=2β-αを保つように(即ち、β=(γ+α)/2となるように)1/2波長板305を制御することで、第1の方向300aに進行する光による測定を行うことができる(図3(A))。また、γ=2β-α+π/2を保つように(即ち、β=(γ+α)/2-π/4となるように)1/2波長板305を制御することで、第2の方向300bに進行する光による測定を行うことができる(図3(B))。
次に、図4は、第1の実施形態における各光学素子の相対的な角度の関係を説明する図である。ここでは、測定光の振動方向角度と、1/2波長板の主軸の角度と、光路切り替え素子163の相対的な角度の関係について説明する。例えば、偏光状態制御部165として1/2波長板305、光路切り替え素子163として偏光ビームスプリッタ180を用いる。偏光ビームスプリッタ180は、入射面309に平行な振動方向を持つ直線偏光を透過(即ち第1の方向300aの方向に出射)し、入射面309に対してπ/2の角度を成す振動方向を持つ直線偏光を反射(即ち第2の方向300bの方向に出射)する。1/2波長板305は、入射する直線偏光の振動方向が1/2波長板305の主軸と成す角度の2倍分、直線偏光の振動方向を傾けて出射する。
ここで、入射面309が、1/2波長板305に入射する第1の測定光振動方向306aに対して相対角度ξの傾きを持っている場合を考える。
同図(A)に示すように、測定光を第1の方向300aに照射する場合には、1/2波長板305の主軸308が、1/2波長板305に入射する第1の測定光振動方向306aに対してξ/2の角度を保つように1/2波長板305を制御することで、1/2波長板305から出射する測定光振動方向307が入射面309に対して平行を保つようにする。
また、同図(B)に示すように、測定光を第2の方向300bに照射する場合には、1/2波長板305の主軸308が、1/2波長板305に入射する第1の測定光振動方向306aに対してξ/2+π/4の角度を保つように1/2波長板305を制御することで、1/2波長板305から出射する測定光振動方向307が入射面309に対してπ/2の角度を保つようにする。
なお、先述したように、1/2波長板305を偏光状態制御部駆動部166で回転することにより、偏光状態制御部165の制御が可能となる。
図2の説明に戻る。また、他の例として、偏光状態制御部165に液晶素子を用いることができる。偏光状態制御部駆動部166により、液晶素子に印加する電圧を制御し、液晶素子の旋光性を制御することにより、偏光状態制御部165は出力する測定光の偏光方向を変更することができる。
また、他の例として、レンズ系161からランダム偏光または円偏光の偏光成分を有する測定光を出射し、偏光状態制御部165に偏光板を用い、偏光状態制御部駆動部166で偏光板を回転させることにより、測定光の偏光方向を制御してもよい。この場合、偏光板の主軸の方向をβとすると、光路切り替え素子163の反射方向のγに対し、β=γまたはβ=γ-π/2となるように偏光板の方向を制御する。これにより、光路切り替え素子163から出射される光の方向を第1の方向300aまたは第2の方向300bに切り替えることができる。
また、他の例として、偏光状態制御部165にファイバ型偏光制御素子を用いることができる。偏光状態制御部駆動部166により、光ファイバにねじれや圧迫を加えれば、複屈折の誘起により、偏光状態制御部165から出力される測定光の偏光方向を制御することができる。
同図(C)及び同図(D)は、複屈折板181とミラー182との組合せを光路切り替え素子163に用いた場合の例を示す。同図(C)は、図面の奥行方向に測定光が偏光しており、同図(D)は、図面の左右方向に測定光が偏光している状態を示している。
複屈折板181は、測定光の偏光状態に応じて光路をシフトさせる性質を有している。例えば同図(C)及び同図(D)に示すように、図面の奥行方向に偏光した測定光を直進させ、図面の左右方向に偏光した測定光の光路をシフトするように複屈折板181を設置する。また、複屈折板181によりシフトした光路上にミラー182を配置することにより、シフトした測定光の出射方向を変更する。
これにより、同図(A)または同図(B)に示された場合と同様に、レンズ系161から出射される測定光と同じ光軸を有する第1の方向300aか、または第1の方向300aと光軸の異なる第2の方向300bか、に選択的に光を出射することができる。なお、同図(A)及び同図(B)に示された場合と、複屈折板を光路切り替え素子163に用いる同図(C)及び同図(D)に示された場合とでは、偏光方向と光の出射方向とが反対の関係にある。
本実施形態によれば、光路切り替え素子163から異なる方向に測定光を出射することができるため、プローブ先端部164を小型化することができる。例えば、プローブ先端部164にミラーを設置し、ミラーを駆動させることにより測定光の出射方向を異ならせる場合に比べ、プローブ先端部164内にミラーを駆動させるスペースを必要とせず、効率的に測定に用いる箇所を構成することが可能となる。
次に、図5は、第1の実施形態における測距制御機構110の構成の一例を示す図である。図5の測距制御機構110は、FMCW(Frequency Modulated Continuous Waves)またはSS-OCT(Swept-Source Optical Coherence Tomography)(あるいは波長掃引OCT)を用いて対象物Tとの距離を測定する。なお、FMCWは主に可干渉距離の長い光源を用いる長距離の計測に用いられ、SS-OCTは主に可干渉距離の短い光源を用いる微細構造の測定に用いられるが、基本原理は共通している。
図5の測距制御機構110は、先述の測定プローブ160の他、制御装置210と、表示装置220とに接続されている。制御装置210は、測距制御機構110から受信した情報を用いて対象物Tとの距離を算出する距離演算部261を備える。表示装置220は、測定結果を出力する。距離演算部261は、測距制御機構110が有していてもよい。また、制御装置210は、測定プローブ160と直接通信可能に接続されていてもよい。
測距制御機構110は、レーザ光源101と、発振器102と、光ファイバカプラ103,104,106,114と、光ファイバ105と、受光器107,109と、サーキュレータ108と、参照ミラー112と、光スイッチ113a,113bと、測距制御機構制御部111と、を有する。
測距制御機構制御部111は、発振器102に対して掃引波形信号を送信する。発振器102は、レーザ光源101に対して三角波電流を注入し、駆動電流を変調する。結果として、レーザ光源101は、一定の変調速度で時間的に周波数掃引されたFM(Frequency Modulated)光を発生する。
なお、レーザ光源101を外部共振器付き半導体レーザ装置として構成し、レーザ光源101の共振波長を発振器102からの三角波状の制御信号により変化させてもよい。その結果、レーザ光源101から時間的に周波数掃引されたFM光が発生する。
発生したFM光を光ファイバカプラ103で分割する。なお、光ファイバカプラ103,104,114はビームスプリッタであってもよい。分割された光の一方は参照光学系へと導光され、光ファイバカプラ104にてさらに分割される。
分割された光は光ファイバ105にて一定の光路差を設けた後、光ファイバカプラ106にて合波され、受光器107に受光される。これは、マッハツェンダ干渉計の構成となっており、受光器107では光路差に比例した一定のビート信号が発生する。
光ファイバカプラ103で分割された光の他方は、サーキュレータ108を通過し、光ファイバカプラ114によって分岐され、一方は参照ミラー112に反射して参照光となり、他方は測定プローブ160から対象物Tに照射される。図3に示す測距制御機構110は、光スイッチ113a,113bを有しているが、これらについては後述する。
対象物Tに反射した光が接続ケーブル150を介して測距制御機構110に戻る。戻った測定光は光スイッチ113a,113bを通過し、参照ミラー112に反射された参照光と光ファイバカプラ114で合流し、サーキュレータ108により受光器109に導光される。参照光と測定光との干渉により発生するビート信号が検出される。
測距制御機構制御部111は、受光器107で受光された参照ビート信号をサンプリングクロックとして、受光器109で受光された測定ビート信号をA/D変換する。または、参照ビート信号と測定ビート信号とを一定のサンプリングクロックでサンプリングする。
より具体的には、参照ビート信号は、ヒルベルト変換を行うことにより、90度位相のずれた信号を作り出すことができる。ヒルベルト変換の前後の参照信号から、信号の局所位相を求めることが可能であるため、この位相を補間することで、参照信号が一定の位相となるタイミングを求めることができる。
このタイミングに合わせて、測定ビート信号を補間サンプリングすることで、参照信号を基準として測定信号をリサンプリングすることが可能となる。または、測距制御機構制御部111の有するAD/DA変換機で参照ビート信号をサンプリングクロックとして測定信号をサンプリングしてA/D変換しても、同様の効果を奏する。
ビート信号の解析に関し、測定光と参照光との受光器109への到達時間には差Δtがあるが、この間に光源の周波数が変化しているので、これによる周波数差に等しいビート周波数fbのビート信号が検出される。周波数掃引幅をΔνとし、Δνだけ変調するのに要する時間をTとすると、次式(1)の関係がある。
Figure 0007193992000001
測定対象までの距離Lは、Δtの間に光が進む距離の半分なので、大気中の光速度cを用いて、次式(2)のように算出できる。
Figure 0007193992000002
測距制御機構制御部111において得られた測定信号をFFT(First Fourier Transform:高速フーリエ変換)して、ピーク位置と大きさを求めると、対象物Tの反射位置と反射光量にそれぞれ対応する。OCT装置においては、生体などの半透明体の散乱位置と散乱の大きさの可視化が望まれるため、FFTの振幅スペクトルをそのまま用いることができる。本実施形態では、対象物Tの表面の位置を正確に求めるため、図6に示すような補間を行って距離検出分解能を高める。
図6は、反射強度プロファイルから対象物表面における反射位置を求める方法の一例を示す図である。本図の横軸がFFTの周波数軸、縦軸が反射強度とすると、ピーク付近は本図に示すような離散的なデータとなる。点の間隔、即ち距離分解能は、c/2Δνとなる。SS-OCTとして一般的な波長1300nm、掃引幅100nmに対してΔν=17.8THzなので、距離分解能c/2Δν=8.4μmとなる。
また、FMCWに対して一般的な波長1500nm、掃引幅2nmに対しては、Δν=267GHzなので、距離分解能c/2Δν=0.56mmとなる。これに対し、図6に示すように頂点付近の3点以上の点を用いて、二次関数またはガウス関数といった関数を当てはめ、当てはめられた関数のピークを用いると、分解能を1/10程度に高めることが可能となる。
説明を図5に戻す。ここで、光スイッチ113a,113bについて説明する。参照光と測定光との干渉によるビート信号を得るためには、光ファイバカプラ114から参照ミラー112までの光路長と、光ファイバカプラ114から対象物Tまでの光路長の差が、レーザ光源101の可干渉距離以下である必要がある。これを防ぐため、光ファイバカプラ114から対象物Tまでの距離に応じて光スイッチ113aと光スイッチ113bとを同時に切り替えて、各スイッチ間の光ファイバの長さを変更する。
また、光ファイバカプラ114から参照ミラー112までの光路長と、光ファイバカプラ114から対象物Tまでの光路長の差が長すぎる場合、即ち可干渉距離が長い場合にも、ビート周波数が高くなりすぎて受光器109で検出できなくなる。そのため、ビート周波数が受光器109で検出可能な周波数となるように、光スイッチ113aと光スイッチ113bとを同時に切り替え、各スイッチ間の光ファイバの長さを変更する。
なお、図5では、切り替える光ファイバは2本であるが、測定対象の範囲に応じて3本以上の光ファイバを設置し、長さを切り替えるものであってもよい。また、切り替えるタイミングは、一定であってもよいし、対象物Tの光路切り替え素子163からの距離等の状況に応じて変更するものであってもよい。例えば、光路切り替え素子163の回転に同期して、1回転ごとに光スイッチ113a及び光スイッチ113bを切り替えてもよい。
また、光路には光ファイバを用いるものとして説明しているが、一旦光ファイバーコリメーター等を用いて自由空間を伝播する光とし、光をミラー等で切り替えたり、ミラーを移動させたりして光路長を変更してもよい。
また、分岐に用いる光ファイバカプラ114と参照ミラー112との間の光路に光スイッチ113a,113bを設け、同様に光スイッチ113a,113bの間の光ファイバの長さを切り替えてもよい。なお、光スイッチ113a,113bは、測距制御機構制御部111により切り替えを制御される。
なお、図5において、光ファイバカプラ114から光スイッチ113bまでの光路は測距制御機構110に設置されている。しかしながら、これらの光路は、測距制御機構110でなく、測定プローブ160内に設置されてもよい。
また、測距制御機構110を用いて行われる形状測定方法は、上述の例に限られない。例えば、TOF(Time Of Flight)法のように、パルスまたはバースト状の光を対象物Tに照射し、パルスまたはバーストが受光されるまでの時間を測定する方法、Phase Shift法、または光コム測距法のように連続的に強度変調された光を対象物Tに照射して、受光した信号の位相を測定する方法が使用できる。また、焦点ずれを測定することにより距離を測定してもよいし、白色共焦点法、非点収差法、ナイフエッジ法、コノスコピックホログラフィ法を使用することもできる。
次に、図7は、第1の実施形態における測距制御機構110の構成の他の例を示す図である。図7の測距制御機構110は、測距の原理として、SD-OCT(Spectral Domain-Optical Coherence Tomography)(または周波数ドメインOCT)を用いた構成例である。測距制御機構110は、サーキュレータ108と、光ファイバカプラ114と、参照ミラー112と、測距制御機構制御部111との他、広帯域光源115と、分光器116と、を有する。
広帯域光源115で生成された測定光は、光ファイバを経由してサーキュレータ108に到達する。サーキュレータ108から導出された測定光は光ファイバカプラ114により分割され、分割された測定光の一部が測定プローブ160を介して対象物Tに対して出射される。分割された測定光の一部は参照光として参照ミラー112に反射される。対象物Tに反射した測定光は測定プローブ160を経由して測距制御機構110に戻り、参照ミラー112に反射した反射光と光ファイバカプラ114で合流し、サーキュレータ108を経由して分光器116にて検出される。
検出される光のスペクトルは、横軸を光の波数、縦軸を強度とすると、対象物Tと参照ミラー112との間の光路長の差に比例した周波数の振動を示す。そのため、図7の測距制御機構制御部111は、この周波数を解析することで距離測定を実現する。
測距制御機構110の構成のさらに他の例について説明する。測距制御機構110は、測距に白色共焦点法を用いた構成を採用することが可能である。その場合、測距制御機構110は、図7に示す参照ミラー112と光ファイバカプラ114を含まず、代わりにレンズ系161に意図的に色収差が生じるように構成する。また、測定光の波長によって焦点位置が異なるような測定プローブ160を用いる。
この場合、対象物Tに反射または散乱した光はレンズ系161で再度集光されて測距制御機構110に戻る際に、対象物Tとの距離で焦点が合う波長のみが捕捉される。即ち、分光器116でこの光を検出し、スペクトルがピークとなる波長を測距制御機構制御部111で算出すると、対象物Tの測距が実現できる。本構成例によれば、FFTを行わずとも、検出されたスペクトルデータそのものを図6に示すデータとして得ることができる。
次に、図8は、形状測定システム20の一例を示す模式図である。本実施形態における形状測定システム20は、形状測定システム10の機能を用いて対象物Tの立体形状を測定する。形状測定システム20は、移動機構を有する。移動機構は、xz軸移動機構251と、y軸移動機構252と、を有する。xz軸移動機構251には、測定プローブ160が設置される。図8に示すxz軸移動機構251には、測定プローブ160を有する形状測定システム10が設置されている。
xz軸移動機構251は、x軸方向(図面の左右方向)及びz軸方向(図面の上下方向)に移動する。xz軸移動機構251は測定プローブ160を支持しており、xz軸移動機構251の移動に伴ってプローブ先端部164が移動する。y軸移動機構252は、門型の構造物あって、y軸方向(図面の奥行方向)に移動する。y軸移動機構252は、xz軸移動機構251を支持しており、y軸移動機構252の移動に伴い、xz軸移動機構251に指示されたプローブ先端部164が移動する。
なお、移動機構の構成はこれに限られず、プローブ先端部164を3軸方向に移動させるものであれば方法を問わない。例えば、測距制御機構110をxz軸移動機構251に設置せず、測定プローブ160のみをxz軸移動機構251に設置することにより、プローブ先端部164を3軸方向に移動させてもよい。
本実施形態における形状測定システム20は、三次元測定器において用いられる一般的な軸構成を有しているが、三次元測定器のプローブの代わりに本実施形態の形状測定システム10の測定プローブ160を設置することで、高機能な非接触型形状測定を実現することが可能となる。
また、一般的な3軸加工器では、z軸は工具側、x軸及びy軸は対象物T側に設けることが多く、その構成は図8に示す形状測定システム20の構成とは異なる。しかしながら、3軸加工器において本実施形態における測定プローブ160を設置することで、加工機上オンマシン測定を実現することが可能となる。
また、多自由度系ロボットに本実施形態の測定プローブ160を設置し、プローブ先端部164を移動させることにより、より自由度の高い測定を可能とする形状測定システム20を構成することができる。
次に、図9は、形状測定システム20の他の例を示す模式図である。図8に示す形状測定システム20と異なる点を説明する。図9に示す形状測定システム20が有する移動機構は、xz軸移動機構251と、y軸移動機構252の他、回転機構256を有する。回転機構256は構造物254に支持された回転軸253により係止され、回転軸253周りに回転する。また、回転機構256は、回転軸253に直交する図示しない回転軸であって、図9のz軸方向に延伸する回転軸周りに回転する。
回転機構256には試料台255が設置されており、試料台255は回転機構256の回転に伴い回転する。これにより、試料台255に設置された対象物Tが移動する。本構成により、対象物Tの2自由度の姿勢を制御することができる。
即ち、図9の形状測定システム20は、xz軸移動機構251及びy軸移動機構252を用いて測定プローブ160と対象物Tとの間の相対位置3自由度を制御できるだけでなく、回転機構256を用いて相対位置2自由度を制御することができ、合計5自由度の制御が可能となる。これにより、対象物Tのあらゆる箇所をあらゆる方向から測定することができる。
なお、一般的な5軸加工器において、測定プローブ160を設置することで、加工機上オンマシン測定を実現することが可能となる。付言すると、加工機によって自由度の数や構成が異なるため、本実施形態における形状測定システム20は、図8及び図9に示す構成に限定されるものではない。例えば、測定プローブ160の代わりに、試料台255をx軸、y軸、及びz軸に移動させてもよい。
図10は、形状測定システム20の機能ブロックの一例を示す図である。形状測定システム20は、演算部260と、測距制御機構110と、測定プローブ160と、表示部280と、移動機構250と、を備える。測距制御機構110と測定プローブ160とは、上述の例と同様である。演算部260は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等の演算装置を用いて、立体形状測定処理全体を統括的に制御する。表示部280は、測定結果を出力する装置であって、上述の表示装置220と同様の機能を有する。
演算部260は、距離演算部261と、形状算出部262と、移動機構制御部263とを備える。距離演算部261は、測距制御機構110により取り込まれた測定ビート信号と参照ビート信号を解析し、距離に変換する。また、距離演算部261は、測定プローブ160を制御し、プローブ先端部164の回転角度と、該回転に同期した偏光の偏光状態を制御する。
形状算出部262は、距離演算部261により通知されるデータを用いて、対象物Tの形状を測定する。距離演算部261により通知されるデータには、測定光の検出方向のデータが含まれる。形状算出部262により測定された情報は、表示部280を介して出力される。
移動機構制御部263は、移動機構250を制御し、測定プローブ160と対象物Tとの間の相対位置を制御する。移動機構制御部263により制御された対象物Tの位置や姿勢は、距離演算部261に通知される。なお、演算部260は、測距制御機構110や測定プローブ160内に設置されてもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態における形状測定システム30について説明する。
図11は、第2の実施形態における形状測定システム30の一例を示す模式図である。以下、第1の実施形態と異なる点を説明する。本実施形態における形状測定システム30は、偏光状態制御部駆動部166と偏光状態制御部165とを有しない点で、第1の実施形態における形状測定システム10と異なる。本実施形態における形状測定システム30は、測定光の偏光状態ではなく、波長を用いることにより、測定光の出射方向の切り替えを行う。
測距制御機構110を出射した測定光は、レンズ系161を経由して光路切り替え素子163に導入される。
図12は、第2の実施形態における光路切り替え素子163の動作を説明するための図である。同図(A)及び同図(B)は、光路切り替え素子163にダイクロイックミラー183を用いた場合の例を示す。なお、ダイクロイックミラー183は、ダイクロイックプリズムであってもよい。
ダイクロイックミラー183及びダイクロイックプリズムは、ある波長を境界として、境界より長い波長の光を反射し、短い波長の光を透過する。または、境界より短い波長の光を反射し、長い波長の光を透過する。同図(A)は、測定光が透過している状態を示している。測定光は、第1の方向300aに進行している。同図(B)は、測定光が反射している状態を示している。測定光は、該測定光と略直交する第2の方向300bに進行している。即ち、光路切り替え素子163にダイクロイックミラー183を用いることにより、異なる方向に測定光を出射することが可能となる。
なお、第1の実施形態と同様に、本実施形態における光路切り替え素子163は、対象物Tに反射した光を取り込み、出射の経路を逆行して測距制御機構110へと導く。
次に、図13は、第2の実施形態における測距制御機構110の構成の一例を示す図である。図13の測距制御機構110は、光ファイバカプラ103,104,106,114と、光ファイバ105と、受光器107,109と、サーキュレータ108と、参照ミラー112と、光スイッチ113a,113bと、測距制御機構制御部111と、のほか、レーザ光源101a,101bと、発振器102a,102bと、光ファイバ切り替え器191と、を有する。
レーザ光源101a及びレーザ光源101bとは、各々波長が異なる。発振器102aはレーザ光源101aを、発振器102bはレーザ光源101bを、各々発振する。なお、レーザ光源101a及びレーザ光源101bを一つの発振器102で発振してもよい。
発振器102a及び発振器102bから出射された光は、光ファイバ切り替え器191により選択的に制御される。光ファイバ切り替え器191は、測距制御機構制御部111により制御される。なお、光ファイバ切り替え器191に代えて、異なる波長の光を一つの光ファイバに合流させる素子を用いてもよい。例えば、いわゆるWDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラを用いることができる。この場合、レーザ光源101aからの光か、またはレーザ光源101bからの光かを測距制御機構制御部111に選択させることにより、測定光の波長を選択することができる。
図13の測距制御機構110を用いることにより、波長の異なる光を光路切り替え素子163に選択的に入射することができる。その結果、光路切り替え素子163から、第1の方向300aまたは第2の方向300bに選択的に測定光が出射される。
次に、図14は、第2の実施形態における測距制御機構110の構成の他の例を示す図である。図14の測距制御機構110は、2式のOCT/FMCW用光生成・検出部171a,171bを有している。OCT/FMCW用光生成・検出部171a,171bは、各々、レーザ光源101と、発振器102と、光ファイバカプラ103,104,106と、光ファイバ105と、受光器107,109と、サーキュレータ108と、を有している。OCT/FMCW用光生成・検出部171aと、OCT/FMCW用光生成・検出部171bとによるレーザダイオードは、波長域が異なる。
また、図14の測距制御機構110は、WDMカプラ192を有している。WDMカプラ192は、OCT/FMCW用光生成・検出部171aと、OCT/FMCW用光生成・検出部171bとから出射された光を合流し、光ファイバカプラ114に入射させる。
本構成により、2種類の波長域の測定光を同時に生成する。その結果、光路切り替え素子163から第1の方向300aと第2の方向300bへと同時に測定光が出射される。反射光の測定ビート信号と参照ビート信号とを、OCT/FMCW用光生成・検出部171aと、OCT/FMCW用光生成・検出部171bとの各々の有する受光器107及び受光器109で検出し、測距制御機構制御部111で2セットの信号を並行して処理する。これにより、第1の方向300aと、第2の方向300bとの距離測定を並行して行うことができる。
以上、第1の実施形態及び第2の実施形態では、測定光の性質と光路切り替え素子163との組合せにより、光路切り替え素子163から異なる2方向に測定光を出力する。これにより、プローブ先端部164においてミラーを可動させる等の構成を必要とせず、測定に用いる構成を小型化することが可能となる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態における形状測定システム40について説明する。
図15は、第3の実施形態における形状測定システム40の一例を示す模式図である。以下、第1の実施形態と異なる点を説明する。形状測定システム40は、測距制御機構110の後段に、偏光安定化装置301と直線偏光切り替えスイッチ302とを備える。本実施形態では、偏光状態制御部165として1/2波長板を用いる。
偏光安定化装置301は、入力された測定光の偏光状態を一定方向に振動する直線偏光に安定化させて出力する機能を持つ。直線偏光切り替えスイッチ302は、内蔵する液晶素子への電圧の印加によって、入力された測定光の直線偏光の方向をπ/2回転させて出力する機能を持つ。なお、偏光安定化装置301と直線偏光切り替えスイッチ302は、所望の振動方向を持つ直線偏光を出力するために用いており、一般的な偏光状態解析器と偏光状態発生器の組合せでも実現できる。
ここで、直線偏光切り替えスイッチ302に電圧を印加しない場合(オフ)の、1/2波長板に入射する直線偏光の振動方向の角度をαとすると、直線偏光切り替えスイッチ302に電圧を印加した場合(オン)に出射される直線偏光の振動方向の角度はα+π/2となる。なお、角度α、さらに後述する角度βおよびγは、第1の方向300a(座標軸zと平行)に直交する座標軸xを基準とした絶対的な回転角度とする。
ここで、回転機構162により回転する光路切り替え素子163が光を反射させる方向の角度をγとし、1/2波長板の主軸の方向をβとする。このとき、直線偏光切り替えスイッチ302に電圧を印加せずに、γ=2β-αを保つように(即ち、β=(γ+α)/2となるように)1/2波長板を制御することで、第1の方向300aに進行する光による測定を行うことができる。また、直線偏光切り替えスイッチ302に電圧を印加し、1/2波長板をγ=2β-αの角度を保つように制御することで、第2の方向300bに進行する光による測定を行うことができる。
図16は、第3の実施形態における各光学素子の相対的な角度の関係を説明する図である。
ここでは、測定光の振動方向角度と、1/2波長板の主軸の角度と、光路切り替え素子163の相対的な角度の関係について説明する。例えば、偏光状態制御部165として1/2波長板305、光路切り替え素子163として偏光ビームスプリッタ180を用いる。偏光ビームスプリッタ180は、入射面309に平行な振動方向を持つ直線偏光を透過(即ち第1の方向300aの方向に出射)し、入射面309に対してπ/2の角度を成す振動方向を持つ直線偏光を反射(即ち第2の方向300bの方向に出射)する。1/2波長板305は、入射する直線偏光の振動方向が1/2波長板305の主軸と成す角度の2倍分、直線偏光の振動方向を傾けて出射する。
ここで、入射面309が、1/2波長板305に入射する第1の測定光振動方向306aに対して相対角度ξの傾きを持っている場合を考える。
同図(A)に示すように、測定光を第1の方向300aに照射する場合には、まず直線偏光切り替えスイッチ302をオフすることによって、1/2波長板305に入射する測定光振動方向を、第1の測定光振動方向306aに切り替える。このとき、1/2波長板305の主軸308の角度が、1/2波長板305に入射する第1の測定光振動方向306aに対してξ/2の角度を保つように1/2波長板305を制御することで、1/2波長板305から出射する測定光振動方向307が入射面309に対して平行を保つようにする。
また、同図(B)に示すように、測定光を第2の方向300bに照射する場合には、まず直線偏光切り替えスイッチ302をオンすることによって、1/2波長板305に入射する測定光振動方向を、第1の測定光振動方向306aから第2の測定光振動方向306bに切り替える。このとき、1/2波長板305の主軸308の角度が、図4(A)の場合と同じ角度(即ち第2の測定光振動方向306bに対する1/2波長板305の主軸308の角度がξ/2+π/2)となるように制御することで、1/2波長板305から出射する測定光振動方向307が入射面309に対してπ/2の角度を保つようにする。
つまり、第3の実施形態によれば、1/2波長板305の主軸308の角度は、測定方向によらず一定となるため、偏光状態制御部駆動部166の制御を簡易にすることができる。また、偏光状態制御部駆動部166の機械的な動作を伴わずに、直線偏光切り替えスイッチ302の電気的な制御によって測定方向を変更することで、高速な測定方向の切り替えが可能となる。これにより計測時間の大幅な短縮が実現する。
第1の実施形態においては、偏光状態制御部駆動部166として、一般的なサーボモータを用いて、第1の方向300aから第2の方向300bへと測定方向の変更を行うことができる。例えば、回転速度500rpmのサーボモータを用いた場合には、サーボモータを-π/4回転させるため、少なくとも約100ミリ秒程度の測定方向切り替え時間を要することになる。
これに対して、一般的な直線偏光切り替えスイッチ302による測定方向の切り替え速度は約0.1ミリ秒以下程度であるため、第3の実施形態で示す構成によって高速な測定方向切り替えが可能となる。
次に、図17は、第3の実施形態における形状測定システム40の機能ブロックの一例を示す図である。以下、第1の実施形態と異なる点を説明する。形状測定システム40は、形状測定システム20(図10)の機能ブロックに加え、偏光切り替え部310を備える。
偏光切り替え部310は、測定光の偏光状態を直線偏光に保ち、測定方向によって偏光状態を切り替える装置であって、切り替えた直線偏光を測定プローブ160に伝送する。偏光切り替え部310は、偏光安定化装置301と直線偏光切り替えスイッチ302に相当する。偏光切り替え部310(直線偏光切り替えスイッチ302)は、ユーザの手動操作によって測定方向を切り替えてもよいし、距離演算部261からの制御によって測定方向を切り替えてもよい。
<第4の実施形態>
次に、図18は、第4の実施形態におけるプローブ先端部164の構成の例を示す図である。プローブ先端部164は、光路切り替え素子163に加え、1つまたは2つの集光レンズ系304を備える。
レンズ系161によって集光状態を整形された測定光303は、光路切り替え素子163の前または後ろに位置する集光レンズ系304によって集光される。例えばレンズ系161によって測定光303を平行光に整形した場合には、測定光303の集光位置は集光レンズ系304によって決定される。
同図(A)の例では、偏光状態制御部165と光路切り替え素子163の間に集光レンズ系304が配置されている。この場合、第1の方向300a及び第2の方向300bのいずれの方向への測定光も、同じ焦点距離で集光される。後述の同図(B)と比べると、使用する集光レンズ系304が1つであるため、製作が簡易でプローブ先端部164の小径化が可能となる。
同図(B)の例では、光路切り替え素子163と測定対象Tの間に、異なる測定方向(第1の方向300a及び第2の方向300b)にそれぞれ集光レンズ系304が配置されている。この場合、第1の方向300a及び第2の方向300bのいずれの方向への測定光も同じ焦点距離に集光されるように各集光レンズ系304を構成してもよいし、それぞれ異なる焦点距離に集光されるように各集光レンズ系304を構成してもよい。例えば対象物Tまでの測定方向別の距離aおよびbが大きく異なる場合には、それぞれの距離に応じた焦点距離を選択することが可能となる。
焦点距離の異なる複数のプローブ先端部164を用意し、プローブ先端部164を測定プローブ160に対して着脱交換可能に構成してもよい。例えば、対象物Tの形状、具体的には、穴の深さや直径、壁面の傾斜角等に応じてプローブ先端部164を交換することで、測定光303の集光位置を測定対象Tまでの距離に適応するように調整することが可能となる。
なお、上述の第1~第3実施形態では、レンズ系161に、例えば電動式の焦点可変レンズのような焦点可変機構を持たせることで、対象物Tへの測定距離に応じて測定光の焦点位置を調整することができる。これに対して、第4実施形態では、プローブ先端部164を着脱交換可能とすることで、焦点可変機構をレンズ系161に持たせる必要がなくなる。
z軸方向の長さの異なる複数のプローブ先端部164を用意し、プローブ先端部164を測定プローブ160に対して着脱交換可能に構成してもよい。例えば、対象物Tの穴の深さに応じてプローブ先端部164を交換することで、測定対象Tに確実に測定光が届くように調整することが可能となる。
また、仕様が同じ複数のプローブ先端部164を用意し、プローブ先端部164を測定プローブ160に対して着脱交換可能に構成してもよい。このようにすれば、プローブ先端部164が破損した際に、測定プローブ160全部を修理するのではなく、プローブ先端部164のみ交換することができる。
さらに、プローブ先端部164と測定プローブ160の接合部には、光路切り替え素子163と偏光状態制御部165の相対的な位置関係を拘束可能な構造を持たせることで、交換時の調整を簡易化することができる。
このように、本実施形態では、プローブ先端部164の長さの変更、測定方向毎の焦点距離の変更を容易に選択できるため、ユーザの用途、すなわち、対象物Tの形状に応じた測定を助けることができる。
以下、測定プローブ160に対して着脱交換可能に固定されるプローブ先端部164の複数の例について説明する。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第1の構成例>
図19は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第1の構成例としてのプローブ先端部1641を示している。
プローブ先端部1641は、集光レンズ501、及びミラー502を備える。
プローブ先端部1641において、測定光303は、集光レンズ501によりミラー502に集光され、ミラー502にて対象物Tの方向に反射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路、すなわち、ミラー502にて反射した後、集光レンズ501を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
図20は、プローブ先端部1641の詳細な構成例を示している。プローブ先端部1641は、内部に空間があり測定光303の経路となる筒部511に対して、光学素子係止部515が図面の下方向から装着されて固定されている。光学素子係止部515は、円筒状に形成されており、その底部には筒部511よりも径が大きいかえしがあってもよい。光学素子係止部515は、集光レンズ501及びミラー502などの光学素子を係止する。なお、光学素子係止部515に係止される光学素子は、プローブ先端部1641の回転軸に対して対称に配置されていることが望ましい。また、光学素子係止部515に係止される光学素子は円筒形状ではなくてもよい。光学素子係止部515の側壁には、光学素子に入射し、出射される測定光を通すための開口を有する。
筒部511の測定プローブ160側には情報タグ514が設けられている。情報タグ514は、プローブ先端部1641の少なくとも型番情報を表すものであり、バーコード、QRコード、文字列等からなる。なお、情報タグ514は、プローブ先端部1641の仕様情報を表すようにしてもよい。
ここで仕様情報には、プローブ先端部1641の実質長H、及びビーム照射角θを少なくとも含む。実質長Hとは、プローブ先端部1641の場合、測定プローブ160の原点Opからミラー502の測定光の方向が変わる点(以後、方向変化点と呼ぶ)までの距離を指す。なお、測定光の方向が変わる理由としては反射のほか、屈折が考えられるが、他の理由であってもよい。ビーム照射角θは、プローブ先端部1641の中心を通るz方向の線を起点する、対象物Tに照射される測定光303の角度を指す。実質長H、及び照射角θの詳細については、図22を参照して後述する。
また、筒部511には、ミラー502にて反射した測定光303を通過させるための出射窓512が開口されている。なお、出射窓512には測定光303を通過させるガラス等の透明材料が嵌め込まれていてもよい。
筒部511は、中空の空間のため、重心の偏りも小さく、軽く、慣性モーメントも小さい。また、筒部511の空間を測定光が通るので、外部からのごみやほこりによって測定光が反射したり、拡散したりすることを軽減できる。
図21は、測定プローブ160に対してプローブ先端部1641を着脱交換可能に固定するための固定機構の例を示している。同図(A)は、測定プローブ160に対してプローブ先端部1641を側方(x方向)から装着する例である。この場合、プローブ先端部1641の上端には、円盤状の支持板516が取り付けられている。支持板516には、測定プローブ160に対するプローブ先端部1641の取付角度を固定するためのキー溝513が形成されている。
一方、測定プローブ160には、支持板516を下方から支持するための支持部521と、支持部521に対して支持板516を固定するためのネジ522が設けられている。支持部521には、キー溝513に対応するキーブロック(不図示)が形成されている。
また、支持部521には、プローブ先端部1641に設けられた情報タグ514を読み取るための情報タグ読み取り部523(図21)が設けられている。情報タグ読み取り部523は、例えばカメラを含み、情報タグ514を撮像した画像から型番情報等を読み取って距離演算部261に送信する。距離演算部261では、受信した型番情報に対応する仕様情報を所定のデータベース(不図示)から取得して記憶し、対象物Tの座標を演算が行われる。
このように、距離演算部261は、プローブ先端部1641に設けられた情報タグ514に基づいてプローブ先端部1641の仕様情報を取得するので、他のプローブ先端部164の仕様情報を取得してしまう等の間違いを防ぐことができる。この結果として、対象物の距離または三次元形状を正確に測定することができる。
なお、情報タグ読み取り部523を設ける代わりに、例えば、ユーザがスマートフォン等を用いて情報タグ514を撮像し、スマートフォン等にて型番情報等を読み取って距離演算部261に送信するようにしてもよい。また、ユーザがプローブ先端部1641の型番情報や仕様情報を手入力するようにしてもよい。
また、情報タグ514にRFIDを採用してもよい。その場合、情報タグ読み取り部523は、RFIDを読み取ることができるRFリーダを採用すればよい。
同図(B)は、測定プローブ160に対してプローブ先端部1641を下方(z方向)から装着する例である。この場合、プローブ先端部1641の上端には、測定プローブ160に対するプローブ先端部1641の取付角度を固定するための凹状のキー溝517が形成されている。
なお、凹状のキー溝513,517の代わりに、凸状のキーブロックを形成し、測定プローブ160側に凹状のキー溝を形成するようにしてもよい。なお、キー溝及びキーブロックはプローブ先端部1641を固定する時の角度(より具体的には後述するΦ)を一意に定める物理形状の一例であり、図以外の形状であってもよい。なお、支持部521はモータ162によって回転することは言うまでもないことである。なお、固定機構は、プローブ先端部を測定プローブ160に固定し、その結果としてモータでプローブ先端部を回転させることができれば、他の形状であってもよい。
次に、図22は、距離演算部261にて行われる、プローブ先端部1641を採用した場合における対象物Tの座標(x,y,z)の計算方法を説明するための図であり、同図(A)はyz断面図を示し、同図(B)はxy断面図を示している。
対象物Tの座標(x,y,z)は、測定プローブ160の原点(同図の場合、測定プローブ160下面中央)Opを用いて次式(3)によって表される。なお、以前及び以後の説明にて、プローブ先端部の説明にて「測定プローブ160の原点Op」という説明をしている。この意味は、「プローブ先端部を測定プローブ160に固定したときの」プローブ先端部における測定プローブ160の原点Opの位置を指す。
Figure 0007193992000003
ここで、レーザ照射角θ、及び実質長Hは、距離演算部261が、情報タグ514の型番情報に対応する仕様情報として所定のデータベース(不図示)から取得する。Dは後述する式(8)で表される、プローブ先端部1641から対象物Tまでの距離である。
式(3)の関係をベクトル表記した場合、次式(4)のように表される。
Figure 0007193992000004
ここで、ベクトルL_oは、ミラー502の方向変化点P_refにおける屈折(反射)後の測定光303の方向を表す単位ベクトルである。よって、ベクトルL_oは、次式(5)のとおりとなる。
Figure 0007193992000005
ここで、式(5)におけるベクトルH_oは、z方向に進む測定光303の進行方向を表す単位ベクトルであり、次式(6)のとおりである。
Figure 0007193992000006
また、式(5)におけるRot()は、次式(7)の場合、
Figure 0007193992000007
ベクトルAを回転軸としてベクトルBを右ネジ方向にAngleだけ回転させる(ベクトルAとベクトルBの始点を同じ位置に移動させて右ネジ方向にAngleだけ回転させる)ことを意味する。
式(4)におけるDは、次式(8)によって演算される。
Figure 0007193992000008
ここで、D_rawは原点Opから対象物Tまでの光路長(光路中の屈折率が真空と同じなら幾何学長と同じ)である。なお、対象物Tを測定する場合、測定プローブ160をz方向に移動し、各z座標において、プローブ先端部164を、z軸を回転軸として1回転しながら光路長D_rawを得る。そして、測定プローブ160から、各サンプリングタイミングにおける測定プローブ160の原点Opのz座標、プローブ先端部164の回転角Φ(図22(B))、光路長D_raw、及び偏光方向を距離演算部261に供給すれば、距離演算部261にて、対象物Tの三次元形状を演算することができる。なお、ΦはN_oベクトルを基準とした角度である。なお、N_oベクトルは、測定プローブ160に設定された基準である。当該基準は測定プローブ160の外面(例えば底部に線を引く)に示されてもよい。または、当該基準は、図21で説明した測定プローブ160に設けられた固定機構の指示部521のキー溝またはキーブロック(ただし、測定プローブの起動時または初期化時)の方向であってもよい。
なお、測定プローブ160の原点Opのz座標については、測定開始時の原点Opを起点とする位置関係を、時間tを引数とする関数f(t)とし、関数f(t)を用いて測定プローブ160のz座標を算出し、ベクトル(T-Op)に加算すればよい。なお、測定プローブ160の原点Opのz座標の起点については、測定開始時の原点Opに限らず、任意の点を原点とすることができる。例えば、xz軸移動機構251(図9)の所定の点や対象物Tの所定の点を起点としてもよい。
また、光路長D_rawの考え方として、プローブ先端部1641の光学素子(集光レンズ501等)からの反射位置を原点として、Dを計算してもよい。換言すれば、プローブ先端部1641の光学素子(集光レンズ501等)からの反射位置(いまの場合の原点)からの光路長から、実質長Hを減算した値を光路長D_rawとみなしてもよい。この場合、筒部511の長さが変化してもその影響を軽減することができる。
次に、図23は、形状測定システム20による立体形状測定処理を説明するフローチャートである。
該立体形状測定処理は、例えば演算部260(図10)に対するユーザからの所定の操作に応じて開始される。
はじめに、ステップS1において、情報タグ読み取り部523(図21(A))がプローブ先端部1641に設けられた情報タグ514を撮像し、その結果得られた画像から型番情報等を読み取って距離演算部261に送信する。距離演算部261は、情報タグ読み取り部523から送信されたプローブ先端部1641の型番情報を受信する。
次に、ステップS2において、距離演算部261(図10)が、所定のデータベース(不図示)を参照し、受信した型番情報に対応する、プローブ先端部1641の仕様情報(実質長H、及びビーム照射角θ)を取得して記憶する。以上、ステップS1及びS2によって、距離演算部261がプローブ先端部1641の仕様情報を取得、記憶した後、測距制御機構110及び測定プローブ160による測定光303を用いた対象物Tの測定が開始される。
次に、ステップS3において、距離演算部261が、移動機構制御部263(図10)から測定プローブ160の原点Opのz座標を取得する。
次に、ステップS4において、測定プローブ160がz軸を回転軸として1回転しながら、プローブ先端部164の回転角Φと光路長D_rawを取得し、距離演算部261に出力する。
次に、ステップS5において、距離演算部261が、測定プローブ160から入力された各回転角Φにおける光路長D_rawと、仕様情報の実質長H、及びビーム照射角θに基づき、対象物Tの座標を演算し、その演算結果を測定プローブ160の原点Opのz座標とともに形状算出部262(図10)に通知する。
次に、ステップS6において、形状算出部262が、距離演算部261から通知された演算結果と測定プローブ160の原点Opのz座標を用いて対象物Tの形状を測定し、対象物Tの三次元画像を含む出力画面700(図34)を表示部280に表示する。ただし、このとき表示される対象物Tの三次元画像はz座標を固定したものであるため、z方向の厚みはない。
次に、演算部260が、立体形状測定処理を終了するか否かを判定する(ステップS7)。具体的には、例えばユーザからの所定の操作があった場合や、測定プローブ160が対象物Tに接触したりした場合等に立体形状測定処理を終了すると判定する。
ここで、演算部260が立体形状測定処理を終了しないと判定した場合(ステップS7でNO)、移動機構制御部263が、測定プローブ160(の原点Op)をz方向に所定の距離だけ移動させる(ステップS8)。この後、処理はステップS3に戻り、ステップS3~S8が繰り返される。これにより、出力画面700に表示された対象物Tの三次元画像は徐々にz方向の厚みが増すことになる。そして、演算部260が立体形状測定処理を終了すると判定した場合(ステップS7でYES)、立体形状測定処理は終了される。
なお、上述した立体形状測定処理では、リアルタイムで対象物Tの座標を演算し、その演算結果に基づいて三次元画像を表示するようにしたが、測定プローブ160のz方向への移動を終えた後、対象物Tの座標を演算し、その演算結果に基づいて三次元画像を表示するようにしてもよい。
また、ステップS4における一回転しながらの回転角と光路長取得と周辺の処理、z方向の移動は平行に行ってもよい。また、ステップS1,S2は測定直前ではなく、プローブ先端部の固定時や、測定プローブを起動した時や、演算部(或いは演算部のプログラム)を起動した時に行ってもよい。
また、以上の説明では移動機構制御部263による測定プローブの移動方向(相対移動も含む)はz方向に移動する想定で説明したが、移動方向はz方向に限らずプローブ先端部の回転軸に沿った方向に移動させてもよい。なお、プローブ先端部の弾性曲がりを軽減する視点では、概ね筒形状であるプローブ先端部の回転軸は重力方向と一致させることが好ましい。または、測定プローブ160の位置は固定で、対象物Tを移動させることで測定プローブ160と対象物Tとの相対位置を変更することが、測定プローブの移動開始、移動終わりに行う加減速によるプローブ先端部の曲げが回避できるので好ましい。または、測定プローブ160を移動させる場合でも、移動方向をプローブ先端部の回転軸に沿った移動にすることが好ましい。しかしながら、測定プローブの相対移動は、これに限らない。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第2の構成例>
次に、図24は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第2の構成例であるプローブ先端部1642を示している。
プローブ先端部1642は、プローブ先端部1641(図19)の集光レンズ501と及びミラー502との間にウォラストンプリズム531を追加したものである。
ウォラストンプリズム531は、入射される測定光303をその偏光方向に応じて異なる角度に屈折させる。
プローブ先端部1642において、測定光303は、集光レンズ501によりウォラストンプリズム531に集光され、ウォラストンプリズム531により、偏光方向に応じて異なる角度に屈折されてからミラー502にて対象物Tの方向に反射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路、すなわち、ミラー502にて反射した後、ウォラストンプリズム531、及び集光レンズ501を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部1642の場合、ビーム照射角θが異なる2種類のビーム(測定光)を照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行うのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。
次に、図25は、距離演算部261にて行われる、プローブ先端部1642を採用した場合における対象物Tの座標(x,y,z)の計算方法を説明するための図であり、同図(A)はyz断面図を示し、同図(B)はxy断面図を示している。
なお、プローブ先端部1642の仕様情報は、ビーム毎に存在する。第1のビームに対応する仕様情報は、ビーム照射角θ_1,実質長H_1、距離r_1を含む。第2のビームに対応する仕様情報は、ビーム照射角θ_2,実質長H_2、角度差Φ_diffを含む。
ここで、実質長H_1は、原点OpからP_irra1までの長さである。いまの場合、P_irra1は、ビーム照射口とする。ただし、P_irra1は、外部に露出している光学素子の外側表面上のレーザ光通過点、プローブ先端部1641の内部でビームが屈折(反射も含む)する点であってもよい。さらに、P_irra1は、大気中のビーム直線区間の途中の任意の点であってもよい。距離r_1は、測定プローブ160の回転軸からビーム照射口P_irra1までの距離である。
また、実質長H_2は、原点Opからビーム照射口P_irra2までの長さである。角度差Φ_diffは、ビーム照射口P_irra1の回転角とビーム照射口P_irra2の回転角との角度差である。同図の場合、角度差Φ_diffは0である。
なお、以下においては、説明簡略化のため、測定プローブ160の回転角をビーム照射口P_irra1の回転角で代表する。
第1のビームによって測定される対象物T_1の座標をベクトル表記した場合、次式(9)のように表される。
Figure 0007193992000009
ここで、ベクトルL_o1は、ビーム照射口P_irra1から照射される第1のビームの方向を表す単位ベクトルである。具体的には、式(5)のΦとθに第1のビームに対応する値を代入すればよい。D_1は、ビーム照射口P_irra1から対象物T_1までの距離である。ベクトルR_1は、測定プローブ160の回転軸を起点とするビーム照射口P_irra1の位置ベクトルであり、次式(10)のように表される。
Figure 0007193992000010
式(9)におけるD_1は、測定される光路長D_rawと次式(11)の関係を有する。
Figure 0007193992000011
ここで、C_1は光路長補正値である。なお、光路長補正値C_1は、仮想方向変化点P_vref1(仮に原点Opを測定プローブ160の回転軸に沿ってH_1だけ移動させた点)から、ビーム照射口P_irra1までの光路長D_rawや、仮想方向変化点P_vref1と原点Opとの間に存在する光路の隘路長(上記H_1は直線として算出しているが、実際には直線ではない)や、直線であったとしても各光学素子(集光レンズ501、ウォラストンプリズム531等)の屈折率に応じて増加する光路長増加分等が考慮されて決定される。
また、光路長補正値C_1は、実質長Hに依存しないプローブ先端部164の、光学素子が密集する先端部分の構造に依存する値である。光路長補正値C_1は、原点Opからビーム照射口P_irra1までの光路長D_rawを計測し、そこから実質長Hを減算すれば計算できる。なお、光路長補正値C_1は、厳密に言えば、ビーム照射角θ_1, θ_2が変わった場合にも変化する。よって、光路長補正値C_1は、計算によって求めてもよいが、プローブ先端部164のメーカ等が、D_1が判明している対象物Tから事前に計測し、仕様情報に含めるようにしてもよい。
なお、以上においては、第1のビームによって測定される対象物T_1の座標について説明したが、第1のビームによって測定される対象物T_2の座標についても同様に求めることができる。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第3の構成例>
次に、図26は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第3の構成例であるプローブ先端部1643を示している。
プローブ先端部1643は、偏光ビームスプリット面5511及び反射コート面5512を有するプリズム551、ウェッジプリズム552、集光レンズ553、ウェッジプリズム554、並びに集光レンズ555を備える。
プローブ先端部1643において、測定光303は、図面の上下方向に偏光している場合、偏光ビームスプリット面5511によって図面の下方向に屈折され、ウェッジプリズム552によって屈折されて照射角θが調整された後、集光レンズ553を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
また、測定光303は、図面の奥行き方向に偏光している場合、偏光ビームスプリット面5511を透過してから反射コート面5512にて図面の下方向に反射されて、ウェッジプリズム554によって屈折されて照射角θが調整された後、集光レンズ555を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部1643の場合、ビーム照射角θが異なる2種類のビーム(測定光)を照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行いのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第4の構成例>
次に、図27は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第4の構成例であるプローブ先端部1644を示している。
プローブ先端部1644は、偏光ビームスプリッタ561、ウェッジプリズム562、集光レンズ563、1/4波長板564、ミラー565、ウェッジプリズム566、及び集光レンズ567を備える。
プローブ先端部1644において、測定光303は、図面の上下方向に偏光している場合、偏光ビームスプリッタ561によって図面の下方向に屈折され、ウェッジプリズム562によって屈折されて照射角θが調整された後、集光レンズ563を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
また、測定光303は、図面の奥行き方向に偏光している場合、偏光ビームスプリッタ561を透過してから1/4波長板564を介してミラー565にて反射され、再び1/4波長板564を介して偏光ビームスプリッタ561に入射する。1/4波長板564を2回通過して偏光ビームスプリッタ561に入射された測定光303は、その偏光方向が進行方向を軸としてπ/2だけ回転されているので、偏光ビームスプリッタ561にて図面の上方向に屈折されて、ウェッジプリズム566によって屈折されて照射角θが調整された後、集光レンズ567を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部1644の場合、ビーム照射角θとビームの回転角Φが異なる2種類のビーム(測定光)を照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行いのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第5の構成例>
次に、図28は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第5の構成例であるプローブ先端部1645を示している。
プローブ先端部1645は、集光レンズ571、偏光ビームスプリッタ572、及びウェッジプリズム573を備える。
プローブ先端部1645において、測定光303は、集光レンズ571を介して偏光ビームスプリッタ561に入射され、図面の上下方向に偏光している場合、偏光ビームスプリッタ572にて図面の下方向に屈折されて、ウェッジプリズム573を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
また、測定光303は、図面の奥行き方向に偏光している場合、偏光ビームスプリッタ572を透過して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部1645の場合、ビーム照射角θが異なる2種類のビーム(測定光)を照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行いのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。特に、プローブ先端部1645は、偏光ビームスプリッタ572を透過する測定光303により、プローブ先端部1645から対象物Tの底部(図面の右側)までの距離を測定することができる。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第6の構成例>
次に、図29は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第6の構成例であるプローブ先端部1646を示している。
プローブ先端部1646は、プローブ先端部1645(図28)に対してウェッジプリズム581を追加したものである。
プローブ先端部1646において、測定光303は、集光レンズ571を介して偏光ビームスプリッタ572に入射され、図面の上下方向に偏光している場合、偏光ビームスプリッタ572にて図面の下方向に屈折されて、ウェッジプリズム573によって屈折されて照射角θが調整されて対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
また、測定光303は、図面の奥行き方向に偏光している場合、偏光ビームスプリッタ572を透過した後、ウェッジプリズム581によって屈折されて照射角θが調整されて対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部1646の場合、ビーム照射角θが異なる2種類のビーム(測定光)を照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行いのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。特に、プローブ先端部1646は、偏光ビームスプリッタ572を透過する測定光303により、プローブ先端部1646から対象物Tの底部(図面の右側)の形状を測定することができる。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第7の構成例>
次に、図30は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第7の構成例であるプローブ先端部1647を示している。
プローブ先端部1647は、集光レンズ591、並びに、偏光ビームスプリット面5921及び反射コート面5922を有するプリズム592を備える。
プローブ先端部1647において、測定光303は、集光レンズ591を介してプリズム592に入射される。測定光303は、図面の上下方向に偏光している場合、プリズム592の偏光ビームスプリット面5921にて図面の下方向に屈折されて対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
また、測定光303は、図面の奥行き方向に偏光している場合、プリズム592の偏光ビームスプリット面5921を透過した後、反射コート面5922にて反射されて対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部1647の場合、ビーム照射角θが異なる2種類のビーム(測定光)を照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行いのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第8の構成例>
次に、図31は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第8の構成例であるプローブ先端部1648を示している。
プローブ先端部1648は、偏光ビームスプリット面6011及び反射コート面6012を有するプリズム601、集光レンズ602、並びに集光レンズ603を備える。
プローブ先端部1648において、測定光303は、プリズム601に入射される。測定光303は、図面の上下方向に偏光している場合、プリズム601の偏光ビームスプリット面6011にて図面の下方向に屈折された後、集光レンズ602を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
また、測定光303は、図面の奥行き方向に偏光している場合、プリズム601の偏光ビームスプリット面6011を透過した後、反射コート面6012にて反射された後、集光レンズ603を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部1648の場合、ビーム照射角θが異なる2種類のビーム(測定光)を照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行いのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第9の構成例>
次に、図32は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第9の構成例であるプローブ先端部1649を示している。
プローブ先端部1649は、偏光ビームスプリッタ611、集光レンズ612、1/4波長板613、ミラー614、及び集光レンズ615を備える。
プローブ先端部1649において、測定光303は、図面の上下方向に偏光している場合、偏光ビームスプリッタ611によって図面の下方向に屈折され、集光レンズ612を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
また、測定光303は、図面の奥行き方向に偏光している場合、偏光ビームスプリッタ611を透過してから1/4波長板613を介してミラー614にて反射され、再び1/4波長板613を介して偏光ビームスプリッタ611に入射する。1/4波長板613を2回通過して偏光ビームスプリッタ611に入射された測定光303は、その偏光方向が進行方向を軸としてπ/2だけ回転されているので、偏光ビームスプリッタ611にて図面の上方向に屈折され、集光レンズ615を介して対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部1649の場合、ビーム照射角θとビームの回転角Φが異なる2種類のビーム(測定光)を照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行いのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。
<着脱交換可能なプローブ先端部164の第10の構成例>
次に、図33は、測定プローブ160に対して着脱交換可能なプローブ先端部164の第10の構成例であるプローブ先端部16410を示している。
プローブ先端部16410は、ガラスロッド621、集光レンズ622、三角ミラー623、ウェッジプリズム624、及びウェッジプリズム625を備える。
ガラスロッド621は、測定光303の光束の略半分が通過するように配置されている。ガラスロッド621の屈折率は、真空の屈折率と異なる。よって、測定光303の拘束のうち、ガラスロッド621を通過したものとしていないものとは光路長に差が生じることになるので、それぞれの対象物Tからの反射光を区別することができる。
プローブ先端部16410において、測定光303の光束のうち、ガラスロッド621を通過していないものは、集光レンズ622を介して三角ミラー623にて図面の下方向に屈折され、ウェッジプリズム624によって照射角θが調整されて対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
また、測定光303の光束のうち、ガラスロッド621を通過したものは、集光レンズ622を介して三角ミラー623にて図面の上方向に屈折され、ウェッジプリズム625によって照射角θが調整されて対象物Tに照射される。そして、対象物Tにて反射した反射光は、同じ経路を介して測定プローブ160側(-z方向)に戻される。
プローブ先端部16410の場合、ビーム照射角θが異なる2種類のビーム(測定光)を同時に照射することができる。この場合、ユーザは、測定時に何れのビームを用いて測定を行いのかを選択することができる。この選択は、ビームの偏光方向を選択してもよいし、ビーム照射角θを選択してもよい。
<着脱交換可能なプローブ先端部164のまとめ>
上述した着脱交換可能なプローブ先端部1641~16410を、対象物Tの形状、具体的には、穴の深さ、径、壁面の傾斜等に応じて適宜交換して用いれば、例えば、対象物Tに対して十分な光量の測定光を照射でき、測定可能な領域(測定光を照射できる領域)を増やすことができるので、対象物Tの三次元形状をより正確に測定することができる。なお、対象物の三次元形状の測定とは、例えば、対象物の表面の位置を三次元座標空間で取得することを意味する。
<出力画面700の表示例>
次に、図34は、立体形状測定処理によって表示部280に表示される出力画面700の表示例を示している。
出力画面700には、型番表示領域701、測定結果表示領域702が設けられている。型番表示領域701には、測定に採用されたプローブ先端部164の型番情報が表示される。測定結果表示領域702には、対象物Tの三次元画像がリアルタイムに表示される。
なお、図示は省略したが、出力画面700は、プローブ先端部164の仕様情報を表示してもよい。また、仕様情報は三次元画像表示される前に表示されてもよい。より具体的な仕様情報を出力画面700の利用者が得ることで、測定結果の妥当性判断に貢献できる。また、対象物Tの測定前に仕様情報を利用者が得ることで、測定条件の妥当性判断に貢献できる。
また、出力画面700は、図23のフローチャートのステップS1,S2を実行開始するためのボタンや、図23のフローチャートのステップS3以降を実行開始するためのボタンが配置されていてもよい。また、出力画面700は、三次元形状を画像として表示する例を示したが、その代替または追加機能として三次元形状の座標情報をダウンロードするボタンが配置されていてもよい。
<ユースケース>
以上説明した形状測定システムのユースケースは、例えば以下の例を挙げることができる。
(A)形状測定システムの利用者は、異なる型番を持つ複数のプローブ先端部164の中から、対象物Tのおおよその形状に合わせて、好適な型番または仕様を持つものを選択する。例えば、対象物の穴が円筒状の貫通穴である場合は、円筒の半径に近い焦点距離を持ち、かつ穴の深さよりも長い実質長を持つプローブ先端部を選択し、広範囲且つ高精度な測定を目指す。例えば、対象物の穴がネジ穴のように側面の法線が穴の中心軸から傾いている場合は、側面の法線の傾きに適したビーム照射角θを持つプローブを選択することで、高精度な測定を目指す(一般傾向として法線方向とビーム照射角との角度が広くなると測定精度が低下するため)。
(B)利用者は、測定プローブ160に現在固定されているプローブ先端部164が選択した型番または仕様であるか確認する。当該確認には、タグ情報を用いたり、または情報出力(例えば出力画面700や、表示部280の出力や、表示装置220の出力)を用いる。選択した型番または仕様でない場合は、現在固定されたプローブ先端部164を外し、選択した型番または仕様を持つプローブ先端部に交換する。
(C)[オプション]利用者は、固定したプローブ先端部164の仕様または型番を演算部260に送信または手入力する。または、システムの管理者は、固定したプローブ先端部164の型番または仕様が選択した通りであったか、前述の情報出力で確認する。
(D)利用者は、演算部260に指示し、立体形状測定処理(特にステップS3以降)を開始させる。その後、利用者は、三次元形状を映像で確認したり、または三次元形状の座標データをダウンロードし、分析する。以上がユースケースの一例である。
<変形例>
上述した式(11)では、光路長補正値C_1を用いてD_1を計算した。しかしながら、P_irra1がレンズ、偏光ビームスプリッタ、プリズム、ミラー、出射窓のガラス等の光学素子の表面に定義されている場合は、光路長補正値C_1を用いずにD_1を計算できる。
通常、FMCWやSS-OCTの場合、ビームは屈折率が1ではない透明または半透明な光学素子に入射する際、入射面においても反射するので、その入射面の光路長が検出される。さらには、一度光学素子の内部に入射し、反対側の面から出射する際にも反射があり、この出射面の光路長も検出される。具体的には、例えばプローブ先端部1642(図24)の場合、図35に示すように、各光学素子の面における光路長が検出される。
したがって、距離演算部261では、出射P_irra1の光路長と対象物Tの光路長との差としてD_1を得ることができる。
なお、上述の各実施形態において、距離測定精度を維持するために、プローブ先端部164は、環境温度変化による膨張、収縮や、自重たわみ、あるいは回転に伴う振動を抑制する必要がある。これらの要求を満たすプローブ先端部164の材質の一例としては、軽量、高強度、高剛性、高振動減衰性、低熱膨張率等を特徴とするCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)が挙げられる。
以上、本発明に係る各実施形態及び変形例の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
具体的には、例えば、下記の変形例が考えられる。
測定プローブ160がプローブ先端部164を回転させる機構、及び偏光方向及び波長を変更させる機構はこれまで説明した機構以外であってもよい。
光路を屈折(光路を曲げることを指す)させる光学素子は、前述のミラー、プリズム、光路切り替え素子以外の素子であってもよい。
光(または光路)を集光させる光学素子は、前述の集光レンズ以外であってもよい。
これまでの説明では、前記光学素子を係止するとともに前記固定機構が設けられた筒部は円筒であることを例として説明してきたが、筒部の断面は四角等の円以外の形状であってもよい。
これまでの説明では、プローブ先端部164は1または2の不連続なビーム照射角θを照射可能としているが、プローブ先端部164は3以上の離散したビーム照射角θを照射可能であってもよい。
各実施形態は併用してもよい。例えば、測定プローブ160は、図18、図19、図24、図26、図27、図28、図29、図30、図31、図32、図33、に開示したプローブ先端部の二種類以上を利用可能(例えば、固定機構が各図のプローブ先端部で共通の形状)であってもよい。加えて演算部260は、各図にて開示したプローブ先端部に適したプログラムや設定データを追加ダウンロードできてもよい。追加ダウンロードにより、利用者は、本システムの製品化または利用開始後に追加でプローブ先端部がリリースされたときに、追加リリースされたプローブ先端部を使うことができる。
また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、上記の形状測定システムの構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
10,20,30・・・形状測定システム101,101a,101b・・・レーザ光源、102,102a,102b・・・発振器、103,104,106,114・・・光ファイバカプラ、105・・・光ファイバ、107,109・・・受光器、108・・・サーキュレータ、110・・・測距制御機構、111・・・測距制御機構制御部、112・・・参照ミラー、113a,113b・・・光スイッチ、115・・・広帯域光源、116・・・分光器、150・・・接続ケーブル、160・・・測定プローブ、161・・・レンズ系、162,256・・・回転機構、163・・・光路切り替え素子、164・・・プローブ先端部、165・・・偏光状態制御部、166・・・偏光状態制御部駆動部、171a,171b・・・OCT/FMCW用光生成・検出部、180・・・偏光ビームスプリッタ、181・・・複屈折板、182・・・ミラー、183・・・ダイクロイックミラー、191・・・光ファイバ切り替え器、192・・・WDMカプラ、210・・・制御装置、220・・・表示装置、250・・・移動機構、260・・・演算部、261・・・距離演算部、262・・・形状算出部、263・・・移動機構制御部、251・・・xz軸移動機構、252・・・y軸移動機構、253・・・回転軸、254・・・構造物、255・・・試料台、280・・・表示部、300a・・・第1の方向、300b・・・第2の方向、301・・・偏光安定化装置、302・・・直線偏光切り替えスイッチ、303・・・測定光、304・・・集光レンズ系、305・・・ 1/2波長板、306a・・・1/2波長板に入射する第1の測定光振動方向、306b・・・1/2波長板に入射する第2の測定光振動方向、307・・・1/2波長板から出射する測定光振動方向、308・・・1/2波長板の主軸、309・・・入射面、310・・・偏光切り替え部、501・・・集光レンズ、502・・・ミラー、511・・・筒部、512・・・出射窓、513・・・キー溝、514・・・情報タグ、515・・・光学素子係止部、516・・・支持板、517・・・キー溝、521・・・支持部、522・・・ネジ、523・・・情報タグ読み取り部、531・・・ウォラストンプリズム、551・・・プリズム、552・・・ウェッジプリズム、553・・・集光レンズ、554・・・ウェッジプリズム、555・・・集光レンズ、561・・・偏光ビームスプリッタ、562・・・ウェッジプリズム、563・・・集光レンズ、564・・・1/4波長板、565・・・ミラー、566・・・ウェッジプリズム、567・・・集光レンズ、571・・・集光レンズ、572・・・偏光ビームスプリッタ、573・・・ウェッジプリズム、581・・・集光レンズ、582・・・偏光ビームスプリッタ、583,584・・・ウェッジプリズム、591・・・集光レンズ、592・・・プリズム、601・・・プリズム、602,603・・・集光レンズ、611・・・偏光ビームスプリッタ、612・・・集光レンズ、613・・・1/4波長板、614・・・ミラー、615・・・集光レンズ、621・・・ガラスロッド、622・・・集光レンズ、623・・・三角ミラー、624,625・・・ウェッジプリズム、700・・・出力画面、701・・・型番表示領域、702・・・測定結果表示領域、5511・・・偏光ビームスプリット面、5512・・・反射コート面、5921・・・偏光ビームスプリット面、5922・・・反射コート面、6011・・・偏光ビームスプリット面、6012・・・反射コート面、T・・・対象物

Claims (10)

  1. 測定プローブと、プローブ先端部と、演算部と、を備える形状測定システムであって、
    前記測定プローブは、
    固定された前記プローブ先端部を回転させる駆動装置と、
    前記プローブ先端部が係止する光学素子に測定光を照射するレンズ系と、を有し、
    前記プローブ先端部は、
    対象物に前記測定光を照射するための光学素子と、
    前記光学素子を係止する筒部と、を有し、
    前記プローブ先端部は、固定機構により前記測定プローブに対して着脱交換可能に固定された状態で前記駆動装置により回転され、
    前記固定機構は、
    前記プローブ先端部の上端に設けられた支持板と、
    前記測定プローブに設けられた、前記支持板を下方から支持するための支持部と、を含み、
    前記支持板、及び前記支持部には、前記測定プローブに対する前記プローブ先端部の取り付け角度を固定するための凹状のキー溝が一方に、前記キー溝に対応する凸状のキーブロックが他方に形成されており、
    前記演算部は、
    前記プローブ先端部の型番情報または仕様情報を入力情報として受信し、
    前記対象物までの光路長を算出し、
    前記入力情報及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を算出する
    ことを特徴とする形状測定システム。
  2. 請求項1に記載の形状測定システムであって、
    前記光路長は、前記測定プローブに定義された所定の起点からの光路長であり、
    前記入力情報は、前記プローブ先端部の回転軸に沿った長さである第1の長さを含み、
    前記演算部は、前記第1の長さ及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を演算する
    ことを特徴とした形状測定システム。
  3. 請求項1に記載の形状測定システムであって、
    前記光路長は、前記測定プローブに定義された所定の起点からの光路長であり、
    前記演算部は、前記入力情報に基づいて前記プローブ先端部の回転軸に沿った長さである実質長を特定し、前記実質長及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を演算する
    ことを特徴とした形状測定システム。
  4. 請求項1に記載の形状測定システムあって、
    前記光路長は、前記測定プローブに定義された所定の起点からの光路長であり、
    前記入力情報は、前記プローブ先端部から照射される前記測定光の照射方向と、前記プローブ先端部の回転軸との間の角度とに関連した照射角度を含み、
    前記演算部は、前記照射角度及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を演算する
    ことを特徴とした形状測定システム。
  5. 測定プローブと、プローブ先端部と、を備える形状測定システムの形状測定方法であって、
    前記測定プローブは、
    固定された前記プローブ先端部を回転させる駆動装置と、
    前記プローブ先端部が係止する光学素子に測定光を照射するレンズ系と、を有し、
    前記プローブ先端部は、
    対象物に前記測定光を照射するための光学素子と、
    前記光学素子を係止する筒部と、を有し、
    前記プローブ先端部は、固定機構により前記測定プローブに対して着脱交換可能に固定された状態で前記駆動装置により回転され、
    前記固定機構は、
    前記プローブ先端部の上端に設けられた支持板と、
    前記測定プローブに設けられた、前記支持板を下方から支持するための支持部と、を含み、
    前記支持板、及び前記支持部には、前記測定プローブに対する前記プローブ先端部の取り付け角度を固定するための凹状のキー溝が一方に、前記キー溝に対応する凸状のキーブロックが他方に形成されており、
    前記プローブ先端部の型番情報または仕様情報を入力情報として受信するステップと、
    前記対象物までの光路長を算出するステップと、
    前記入力情報及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を算出するステップと、
    を含むことを特徴とする形状測定方法。
  6. 請求項に記載の形状測定方法であって、
    前記光路長は、前記測定プローブに定義された所定の起点からの光路長であり、
    前記入力情報は、前記プローブ先端部の回転軸に沿った長さである第1の長さを含み、
    前記対象物の三次元形状を演算するステップは、前記第1の長さ及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を演算する
    ことを特徴とした形状測定方法。
  7. 請求項に記載の形状測定方法であって、
    前記光路長は、前記測定プローブに定義された所定の起点からの光路長であり、
    前記三次元形状を演算するステップは、前記入力情報に基づいて前記プローブ先端部の回転軸に沿った長さである実質長を特定し、前記実質長及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を演算する
    ことを特徴とした形状測定方法。
  8. 請求項に記載の形状測定方法であって、
    前記光路長は、前記測定プローブに定義された所定の起点からの光路長であり、
    前記入力情報は、前記プローブ先端部から照射される前記測定光の照射方向と、前記プローブ先端部の回転軸との間の角度とに関連した照射角度を含み、
    前記三次元形状を演算するステップは、前記照射角度及び前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を演算する
    ことを特徴とした形状測定方法。
  9. 請求項5~8のいずれか一項に記載の形状測定方法を演算装置に実行させる
    ことを特徴としたプログラム。
  10. 測定プローブと、プローブ先端部と、演算部と、を備える形状測定システムであって、
    前記測定プローブは、
    固定された前記プローブ先端部を回転させる駆動装置と、
    前記プローブ先端部が係止する光学素子に測定光を照射するレンズ系と、を有し、
    前記プローブ先端部は、
    対象物に前記測定光を照射するための光学素子と、
    前記光学素子を係止する筒部と、を有し、
    前記プローブ先端部は、固定機構により前記測定プローブに対して着脱交換可能に固定された状態で前記駆動装置により回転され、
    前記固定機構は、
    前記プローブ先端部の上端に設けられた支持板と、
    前記測定プローブに設けられた、前記支持板を下方から支持するための支持部と、を含み、
    前記支持板、及び前記支持部には、前記測定プローブに対する前記プローブ先端部の取り付け角度を固定するための凹状のキー溝が一方に、前記キー溝に対応する凸状のキーブロックが他方に形成されており、
    前記演算部は、
    前記光学素子から前記対象物までの光路長を算出し、
    前記光路長に基づいて、前記対象物の三次元形状を算出する
    ことを特徴とする形状測定システム。
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