JP2013246173A - クロマティックレンジセンサ光学ペン用の交換可能光学機構 - Google Patents

クロマティックレンジセンサ光学ペン用の交換可能光学機構 Download PDF

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Abstract

【課題】三次元座標測定機(CMM)用のプローブ装置に利用可能なクロマティックレンジセンサ(CRS)用の光学ペンを提供すること。
【解決手段】光学ペン220Aは共焦点光学系を形成し、交換可能な光学機構280、光学ペンのベース部材282および繰返し高速交換可能な交換マウント285を含む。共焦点光学系には共焦点アパーチャー295と色分散光学部材250が含まれる。光学機構280は色分散光学部材250を含む。ベース部材282は、外部基準フレームを取り付けるための外部取付面を含む。交換マウント285は、ベース部材282内の第1の片側部材と、光学機構280内の第2の片側部材を含む。交換マウント285は、ベース部材282が光学機構280を受け取りこれを保持するように構成され、これにより光学機構280がベース部材282及び外部基準フレームに相対する位置に固定される。
【選択図】 図10

Description

本発明は、広く精密測定装置に関し、特に、三次元座標測定機用のプローブ装置に利用できるクロマティックレンジセンサ光学ペン用の光学機構。
ある種類の三次元座標測定機は、ワーク表面をプローブでスキャンし、スキャン後に、ワークの三次元プロフィルを算出する。ある種類の走査プローブは、ワーク表面に沿った様々なポイントに対して、プローブを機械的に接触させることによって、ワークを直接測定する。多くの場合、機械的接触はボールによる。
他の三次元座標測定機は、ワーク表面と非接触でワークを測定する光プローブを利用する。
ある光プローブ(例えば、三角測距プローブ)は、ワーク表面のポイント測定に光を利用する。そして、光プローブは、ワーク表面の二次元(2D)断面の画像処理用(イメージング用)のビデオカメラ(例えば、ステレオビジョンシステム、または、構造化された光システム)を併せ持っている。あるシステムは、ワークの幾何学的部分の座標を画像処理ソフトウェアで決定している。
また、光学測定検出器と機械的測定検出器の両方を使用する「複合型の」三次元座標測定機も知られている。そのような測定機の1つが、特許文献1に記載されており、その測定機は2個のスピンドルを持っている。一方のスピンドルは、機械式接触プローブを運ぶためのものであり、他方のスピンドルは、ビデオカメラを保持するためのものである。このビデオカメラの光路は、レーザプローブがZ軸すなわちビデオカメラの光軸に沿ってビデオカメラと同時に測定できるように、設定されている。
特許文献2には、光学三次元座標測定機が記載されており、その測定機の光学的接触プローブは、標準的プローブの接触子の遠方端を第1ターゲットに設定している。標準的なプローブがビデオカメラに取り付けられ、ビデオカメラがそのカメラ上のターゲットをイメージングする。X−Y座標系でのターゲットの移動および位置は、その測定機のコンピュータ画像処理装置に表示される。第2ターゲットは、プローブの近接端に取り付けられており、Z座標の移動および位置を表示する。第2ターゲットは、光検出器を覆い隠すかもしれないが、X−Y平面に平行な光ビームによって、そのカメラ上に同焦点を結ぶことができる。ここで、2つの第2ターゲットは、X−Y平面に平行、かつ互いに直交するビームに照らされることができる。そして、スタープローブ(star probes)を使用するとき、Z軸周りの回転は、コンピュータによって計算される。また、複数のプローブ、プローブホルダー、および、カメラへの選択的な取付用の複数レンズをそれぞれ保持するための自動交換ラックが開示されている。
米国特許第4,908,951号公報 米国特許第5,825,666号公報 米国特許第7,876,456号公報 米国特許第7,990,522号公報 米国特許公開20120050723号公報
種々の「プローブヘッド」に含まれている自動交換ジョイント接続機構(単に、自動ジョイントとも呼ぶ)によって、三次元座標測定機に対して測定プローブが頻繁に互換性を持って取り付けられている。現在のところ、レニショー(商標)のプローブヘッドは、この産業界で特定のアプリケーションとして最も一般的に使用されている。これらのプローブヘッドは、英国グロスターシアにあるレニショー計量株式会社によって製造されている。レニショータイプのプローブヘッドシステムは、この産業界で最も一般的に使用されているが、ある特定の技術については、これをレニショータイプのシステムに組み入れることが容易ではないことが分かってきた。その上、既存のレニショータイプのプローブヘッドシステムを、これよりも高度な性能を備えたシステムにアップグレードする試みは、多大な費用、及び/又は、不便さを伴ってしまう。例えば、レニショータイプのプローブヘッドシステムに接続(インターフェース)できるように構成された他のタイプのプローブを用いた場合、レニショータイプのプローブヘッドシステムに適合しているはずの特定の技術が、その他のタイプのプローブに対しては、発揮できなくなる。例えば、人の介入のない測定機制御下での交換機能のような自動交換機能を優先するがために、本来の望ましい特徴、望ましいレベルの制御性、及び/又は、処理能力を欠いてしまう。
発明者らは、レニショータイプのプローブヘッドシステム又は同様のシステムの使用に関する特定の問題は、その自動交換ジョイントにおいて、測定機とプローブ間での既存のデータ接続及び制御信号接続用の信号線の本数が限定されていることや、光ファイバーや光学経路による接続を用いていないことが原因だと考えた。このことは、プローブヘッドシステム用として、取り付けられ、及び/又は、交換されるプローブに対して、新たな技術及び/又は特徴を付加することを事実上困難にする「ボトルネック」になっている。特に、レニショータイプのプローブヘッドシステム又は同様のものを使用する場合、既存のクロマティックレンジセンサを取り付けること、及び/又は、交換することができない。
既存のクロマティックレンジセンサの構成では、レニショータイプのプローブヘッドシステムに含まれているデータ接続及び制御信号接続との互換性がないからである。三次元座標測定機(CMM)などにレニショータイプのプローブヘッドシステムを使用する場合に、自動的取り付け可能、及び/又は、自動交換可能なクロマティックレンジセンサプローブ(CRSプローブ)が望まれる。
既存のクロマティックレンジセンサ(CRS)に関連する問題を説明する。たとえ、CMM(例えばレニショータイプのプローブヘッドシステムを使用したもの)に対して、自動取り付け可能、及び/又は、自動交換可能なCRSプローブに、既存のクロマティックレンジセンサの構成を包含させるという工夫ができたとしても、既存タイプのCRS光学ペンについては、もともと手動交換を前提に設計されているため、プローブに対して自動交換できない。したがって、プローブとして使用される特定の光学ペンに関して、光学ペンの測定範囲や測定方向に柔軟性がなく、CRSプローブ本来の有用性が未だ制限された状態と言える。このような非柔軟性は、CRSプローブの創設及び採用に対する大きな障壁になる。もし、そのシステムが、特定の測定動作に応じたプローブの迅速かつ確実な変更ができず、その測定範囲や測定精度を維持することができないならば、そのシステムの費用対効果は非常に劣ってしまう。
本発明にかかる簡単・自動的に変更可能な光学ペンについて説明する。例えば、CRSプローブの測定範囲、及び/又は、測定方向を調整できるような光学ペンである。そのような光学ペンは、従来のアプリケーション(例えば、急速な手動変更を可能にするアプリケーション)に利益をもたらす。そして、CRSプローブ(例えば、CMM用のCRSプローブ、及び/又は、急速な自動変更を可能とするCRSプローブ)の一部として使用される場合に、特別の利益をもたらす。
本発明では、クロマティックレンジセンサ(CRS)用の光学ペンを提供する。本発明の一面によると、光学ペンは、共焦点光学系を形成するとともに、交換可能光学機構、光学ペンベース部材、および繰返し高速交換可能な交換マウントを含んでいる。前記共焦点光学系は、少なくとも共焦点アパーチャー及び色分散光学部材によって形成される。前記光学ペンは、ワークの被測定面に近接した測定軸に沿った異なる距離において、異なった波長光が焦点を結ぶように構成されている。前記交換可能光学機構は、前記色分散光学部材を含んでいる。前記交換マウントは、前記光学ペンベース部材に配置された第1の片側部材、及び、前記交換可能光学機構に配置された第2の片側部材を含んでいる。そして、第1に、前記光学ペンベース部材が、前記交換可能光学機構を受け取って、前記光学ペンベース部材と外部基準フレームとの位置関係において、当該交換可能光学機構を強固に保持し、動作上のクロマティックレンジセンサ光路と測定光を形成するように、前記交換マウントが構成されている。
前記光学ペンベース部材は、測定用の外部基準フレームに対して安定した位置関係で前記光学ペンを保持するように構成されている。様々な実施形態では、前記光学ペンベース部材には、前記外部基準フレームを定める外部素子に対して当該光学ペンベース部材を取り付けるための外部取付面が形成されていることが好ましい。例えば、前記外部素子としては、固定基準フレーム(例えば、光学ペン用の取付スタンド)を定める固定要素であってもよい。または、前記外部素子としては、CMMに取り付けられたCRSプローブ本体(例えばここに記載されているもの)であってもよい。そのCRSプローブ本体は、機械座標系を有する外部基準フレームを定めている前記CMMに取り付けられている。様々な実施形態では、前記ベース部材は、前記交換可能光学機構用の底面による支持を提供し、(例えば、予想された測定環境中の、前記交換可能光学機構のわずかな振動などに対して、)非常に安定した方法で前記交換可能光学機構を支持する。前記ベース部材と前記交換マウントは、光ファイバーを周知の光学ペンに接続する従来型の光ファイバーコネクタとは区別される。例えば、そのような光ファイバーコネクタは、測定用の外部基準フレームに対して安定した位置関係で、前記光学ペンを反復して取付保持する際には適当でない。ここで開示された交換可能光学機構のように、光学ペンの光学素子を保持する部材として底面による支持を提供することは、そのような従来の光ファイバーコネクタにおいては考慮されてこなかった。
本発明の他の側面は、前記光学ペンが、光ファイバー端部位置決め機構を備えていることである。その機構は、光学ペンベース部材に内蔵された光ファイバー保持部材を少なくとも含んでいることである。そして、その光ファイバー保持部材は、前記CRSシステムの光源と検出器に接続された光ファイバーを受け取って、前記光学ペンベース部材に対してその光ファイバーを保持している。そのため、光ファイバー端部位置決め機構は、共焦点アパーチャーの動作位置に近接した位置に光ファイバーの端部を配置できる。様々な実施形態では、前記共焦点アパーチャーの動作位置は、前記光学ペンを通り抜ける測定光についての光学ペンのレンズによる公称の焦点位置と一致する。
複数の実施形態では、前記光ファイバー保持部材が、前記光ファイバーを受け取って、前記光学ペンベース部材に対して前記共焦点アパーチャーの動作位置に近接した位置でその光ファイバーを強固に保持しているとよい。複数の実施形態では、前記光ファイバー保持部材は、前記光ファイバーの保持または位置決めに応じた伸展性を持っている。そして、前記光ファイバー端部位置決め機構は、前記光学ペンベース部材および前記交換可能光学機構のうちの一方に含まれた追加の光ファイバー端部位置決め部材を含んでいる。この光ファイバー端部位置決め部材は、前記光ファイバーの端部を前記共焦点アパーチャーの動作位置に近接した位置で安定させるために設けられている。例えば、一実施形態では、光ファイバーとその端部は、光ファイバーコネクタとして見つかるような、バネ力で付勢されたフェルール(ferrule)に固定されてもよい。そして、光ファイバー端部位置決め部材には、光伝達用孔を含んだ凹面(例えば、孔、テーパ孔、面取りされた肩部など)が、フェルール用のガイドに囲まれた状態で形成されているとよい。前記ガイドは、バネ力で付勢された前記フェルールを前記凹面に向けて案内する。そして、前記フェルールは前記凹面に隣接されて、前記凹面で定義される望ましい位置(例えば、共焦点アパーチャーの動作位置に近接した位置)で安定する。複数の実施形態では、前記共焦点アパーチャーは、前記光ファイバーの端部によって構成されてもよい。また、これに代えて、前記共焦点アパーチャーは、前記光ファイバーの端部に相対する位置に固定されたアパーチャー部材(例えば、箔状または薄膜アパーチャー)のアパーチャーであってもよい。そのような場合、前記光ファイバー端部位置決め部材が光ファイバーの端部を安定させることで、前記共焦点アパーチャーが前記動作位置に近接した位置で安定するようになっている。
複数の実施形態では、前記光ファイバー端部位置決め部材は、ベース部材に含まれていてもよい。そして、前記共焦点アパーチャーは、その動作位置において前記光学ペンベース部材および前記光ファイバー端部位置決め部材のうちの少なくとも一方に固定されたアパーチャー部材中のアパーチャーを有する。そして、前記光ファイバー端部位置決め部材は、前記光ファイバーの端部を前記共焦点アパーチャーに近接した位置に安定させるために設けられている。
複数の実施形態では、前記光ファイバー端部位置決め部材は、前記交換可能光学機構に含まれていて、前記共焦点アパーチャーは、その動作位置において前記交換可能光学機構と光ファイバー端部位置決め部材のうちの少なくとも一方に固定されたアパーチャー部材中のアパーチャーを有する。そして、前記ベース部材が前記交換可能光学機構を受け取ってこれを一定の位置関係で保持する場合に、前記光ファイバー端部位置決め部材が、前記光ファイバーの端部を前記共焦点アパーチャーに近接した位置に安定させるように設けられている。
本発明の他の側面は、前記光学ペンベース部材が、前記交換マウントの前記第1の片側部材を内蔵する筐体を含んでいることである。一実施形態では、前記第1の片側部材に相対する位置に、前記共焦点アパーチャーが固定されている。また、一実施形態では、前記第1の片側部材は、前記筐体の先端表面によって構成されている。
本発明の他の側面は、前記交換可能光学機構が、前記第2の片側部材に相対する位置に固定されている光学アセンブリを含んでいることである。前記光学アセンブリは、前記色分散光学部材を含んでおり、前記共焦点アパーチャーから測定光を受けて、その測定光を前記共焦点アパーチャーに返して、測定軸に沿ったそれぞれの測定範囲に渡って、前記測定光の軸方向色分散光を提供する。
本発明の他の側面は、前記光学アセンブリが、前記共焦点アパーチャーの動作位置に近接した位置に測定光の焦点を合わせるように構成された転送レンズをさらに含むことである。一実施形態では、前記動作位置は、前記交換可能光学機構の中に位置している。そして、前記光学アセンブリは、前記光ファイバー端部位置決め部材、および、前記動作位置に近接した位置に配置されたアパーチャーを有するアパーチャー部材のうちの少なくとも一方をさらに含んでいる。代替の実施形態では、前記共焦点アパーチャーの前記動作位置は、前記光学ペンベース部材の中に配置されている。ここで、前記ベース部材は、さらに前記動作位置に近接した位置に配置された光ファイバー端部位置決め部材、および、前記動作位置に近接した位置に配置されたアパーチャーを有するアパーチャー部材のうちの少なくとも一方を含んでいる。
本発明の他の側面は、前記交換可能光学機構が中空管と前板をさらに含んでいることである。前記中空管は、少なくとも部分的に前記色分散光学部材を収納し、また、前記前板は、前記中空管の端部に近接した位置に配置されている。一実施形態では、前記交換マウントの前記第2の片側部材は、前記色分散光学部材から離れた方向を向く前記前板の表面によって構成されている。
本発明の他の側面は、前記交換マウントの前記第2の片側部材が、前記第1及び前記第2の片側部材のいずれかに取り付けられた永久磁石からなる保持力アレンジメントによって、前記交換マウントの前記第1の片側部材に対して強制的に取り付けられていることである。
本発明の他の側面は、前記交換可能光学機構が、さらに、前記交換マウントの前記第1の片側部材に対して、前記交換マウントの前記第2の片側部材を着脱するための交換装置にインターフェースするように設けられた自動ハンドリング部を含むことである。
本発明の他の側面は、前記交換可能光学機構が、当該交換可能光学機構の識別のために用いられるID素子をさらに含むことである。一実施形態では、前記ID素子として、受動型無線周波数認識装置を用いる。
本発明の他の側面は、前記共焦点光学系が、前記共焦点アパーチャーと前記色分散光学部材の間に配置された転送レンズを含むことである。ここで、前記転送レンズは、前記共焦点アパーチャーの前記動作位置に近接した位置で測定光の焦点が合うように構成される。一実施形態では、前記転送レンズと前記色分散光学部材の間にある測定光がほぼ集光されるように、前記転送レンズが設けられている。
本発明の他の側面は、一実施形態において、前記転送レンズと前記共焦点アパーチャーが、前記光学ペンベース部材に配置されていることである。代替の実施形態では、前記転送レンズは、前記光学ペンベース部材および前記交換可能光学機構のいずれかに配置された前記共焦点アパーチャーとともに、前記交換可能光学機構に配置されている。
本発明の他の側面は、さらに、前記第1の片側部材を有する回転部材であって、少なくとも前記光学ペンベース部材の一部に対して前記交換可能光学機構を回転させることができる回転部材を、前記ベース部材が含んでいることである。そのような一実施形態として、前記光学ペンは、前記交換可能光学機構の複数の回転位置にそれぞれ対応した特有の各校正データを含む校正データによって特徴付けられている。
本発明の他の側面は、三次元座標測定機(CMM)用の交換可能なクロマティックレンジセンサ(CRS)用プローブ(または、CRS用プローブ本体)を提供することであり、光学ペンを提供することを含む。
第1工程で、前記CRSプローブ本体が前記光学ペンベース部材を含んでおり、かつ、前記自動交換ジョイント接続機構を通して既に前記CMMに接続されており、また、前記交換可能光学機構が前もって前記光学ペンベース部材から離れた状態で配置されるように構成されており、前記第1工程で、前記CMMの自動動作に基づいて、前記光学ペンベース部材が前記交換可能光学機構を受けとって、これを保持するように、前記交換マウントが設けられている。前記第1工程後の第2工程で、前記CRSプローブ本体が、前記自動交換ジョイント接続機構を通して既に前記CMMに接続されており、前記光学ペンベース部材および前記交換可能光学機構を含んでいる場合に、当該第2工程で、前記CRSプローブ本体及び前記CMMを接続する前記自動交換ジョイント接続機構の接続を解除することなく、前記CMMの自動動作に基づく前記ベース部材からの前記交換可能光学機構の分離が実行されるように、前記交換マウントが設けられている。
CRSプローブ装置(または、CRSプローブ本体)は、プログラム制御でCMMに自動的に接続できるようになっている。すなわち、本発明に係る一実施形態では、標準的なCMM自動交換ジョイント(例えば、限定された数の導体接続数を含むが、光ファイバー接続には対応していないジョイントなど)との互換性を持たせるため、CRS測定光の全ての送信素子および受信素子(例えば、光源、波長検出器、光学ペンなど)をCRSプローブ本体に含めている。
本発明の他の側面は、CRSプローブ装置が自動交換ジョイント要素とCRSプローブ本体を含むことである。この自動交換ジョイント要素は、標準的な自動交換ジョイント接続機構を利用してCMMに取り付けられる。自動交換ジョイント素子を介したCMMへの自動接続ができるように、CRSプローブ本体には自動交換ジョイント要素が取り付けられる。
本発明の他の側面は、CRSプローブ本体が、光学ペン、光源、および、CRS波長検出器を含んでいることである。この光学ペンは、色分散光学部材を有した共焦点光学系を含み、光学系の測定軸に沿ったワークの被測定面付近でのペン先からの異なる距離においてそれぞれ異なる波長光が焦点を結ぶように、構成されている。また、光源は、自動交換ジョイント要素を通じた電力を受けて、CRSプローブ本体に必要な光を発生し、そして、その光は光学ペンに送られる波長光の入力スペクトルプロフィルを持っている。CRS波長検出器は、その検出軸に沿って狭い間隔で分布した複数画素(すなわち、狭い間隔で配置された光検出素子)を備え、これらの複数画素が、被測定面を反射して共焦点光学系に戻ってきたそれぞれの波長光を受けて、出力スペクトルプロフィルデータを提供する。
本発明の他の側面は、CRSプローブ本体が、自動交換ジョイント接続機構を通して電源と制御信号を受けるように構成されていることである。具遺体的にはCRSプローブ本体は、以下のように構成されている。つまり、自動交換ジョイント要素がCMMに取り付けられ、光学ペンが測定動作を実行可能なワーク表面に対する位置に配置され、そして、光源が光を発生した際に、入力スペクトルプロフィルを持った光源光を受けた光学ペンが、これに応じた照射光を共焦点光学系を通じてワーク表面に出力し、さらに共焦点光学系を通してワーク表面からの反射光を受ける。そして、出力スペクトルプロフィルを供給するためにその反射光をCRS波長検出器に出力するように、CRSプローブ本体が構成されている。
出力スペクトルプロフィルは、光学ペンからワーク表面まで測定距離を示す波長ピークを持った距離依存型プロフィル成分を含んでいる。そして、CRS波長検出器が、対応する出力スペクトルプロフィルデータを提供する。CRSプローブ本体は、出力スペクトルプロフィルデータに基づく測定信号を出力するように構成され、その測定信号はワーク表面までの測定距離を示している。様々な実施形態では、測定信号は自動交換ジョイント要素の少なくとも1本の導体を流れる。複数の実施形態では、信号の一部又は全部が無線送信されて、プローブ自動ジョイント接続機構を迂回するようにしてもよい。以上のように、CRSプローブ本体の自己収容動作、および/または、自動交換動作を可能にする構成によって、当該CRSプローブ装置が、測定光の発生およびワークからの反射光の処理をCRSプローブ本体の中でできるようになった。
本発明の他の側面は、測定信号が、CRS波長検出器の複数画素からの出力スペクトルプロフィルデータを含むことである。本発明の一態様として、測定信号が自動交換ジョイントの保護層付き同軸ケーブルを通して送信され、また、自動交換ジョイント要素を通してその測定信号が、出力スペクトルプロフィルデータに基づいて測定距離を決定するプローブ信号処理制御回路に受信されるようにしてもよい。
本発明の他の側面は、CRSプローブ本体が、さらに、自動交換ジョイント要素を通して、CMMおよびプローブ信号処理制御回路の少なくとも一方に出力されるCRSプローブ本体用識別データを提供する識別素子(identification component)を有することである。本発明の一態様として、CRSプローブ本体は、さらに、当該CRSプローブ本体用の校正データ及び補償データのうちの少なくとも1つを記憶する記憶部を有することである。本発明の他の態様として、CRSプローブ本体用の校正データか補償データのうちの少なくとも1つが、CRSプローブ本体の外部に記憶されていることである。例えば、自動交換ジョイント要素を通じてCRSプローブ本体からの測定信号を受信するCMM及びプローブ信号処理制御回路のうちの少なくとも一方に記憶されている。
本発明の他の側面は、光学ペンの質量中心が、CRSプローブ本体の質量中心と自動交換ジョイント要素の質量中心によって定義された1つの軸上又はその付近に配置されていることである。本発明の一態様として、光学ペンの中心軸が自動交換ジョイント要素の中心軸と同軸になるように、光学ペンが自動交換ジョイント要素に対して相対的な位置に取り付けられていることである。これによって、CMMがその中心軸周りに自動交換ジョイント要素を回転させた際に、その回転によって光学ペンの中心軸が横方向には実質的に運動しないで、その中心軸周りを回転するようになっている。ここで、プローブの測定光を光学ペンの中心軸に向けた状態での測定においては、自動交換ジョイント要素の中心軸を、CRSプローブが決定した測定距離の基準軸とみなすことが好ましい。
本発明の他の側面は、プローブヘッドから見てCRSプローブ本体の遠方端部に、光学ペンが取り付けられていることである。本発明の一態様として、CRSプローブ本体は、自動交換ジョイント要素に取り付けられたプローブベース部材と、このプローブベース部材と結合した波長検出器取付部材と、プローブベース部材と結合した光学ペンマウント部材とを含み、波長検出器を移動させないで光学ペンを移動させるようになっている。複数の実施形態では、光学ペン取付部材は、光学ペンベース部材から見てCRSプローブ本体の遠方端部に向けて延びた中空管によって構成されている。
本発明の他の側面は、CRSプローブ本体用の自動交換ジョイント要素のポート数(number of connections)が、既存システムと一致していることである。例えば、既存のレニショータイプのシステムには、標準的なピン数(例えば、13本のピン)の接続ポートを有する。このように標準的な接続機構を有した自動ジョイント機構を提供することによって、CRSプローブ装置を既存システムに一層容易に用いることができる。
本発明に係る光学ペンを有した代表的なCRSシステムのブロック図である。 三次元座標測定機、光学ペンを含むCRSプローブ、コントローラ及びユーザインターフェースを備えた三次元座標測定システムのブロック図である。 図2のCRSプローブであって、本発明の第1実施形態に係るCRSプローブの内部構造を示すブロック図である。 図2のCRSプローブであって、本発明の第1実施形態に係るCRSプローブの内部構造を示すブロック図である。 図3A,3Bの交換マウントおよび交換可能光学機構を含む、光学ペンの構造を示すブロック図である。 図3A,3Bの交換マウントおよび交換可能光学機構を含む、光学ペンの構造を示すブロック図である。 図2のプローブコントローラの構造を示すブロック図である。 図2のプローブデータケーブルの断面図である。 図6の自動ジョイント接続機構の接続ピンおよびケーブルを使った一実施形態の接続及び/又は信号の一覧表である。 図2のCRSプローブであって、本発明の第2実施形態に係るCRSプローブに使用する光学系を示し、CRSプローブ装置で使用する測定光がファイバーではなく自由空間内の光学部材を通って進行することを示すブロック図である。 CMM上に交換可能なCRSプローブ装置を構成し、当該CRSプローブ装置を動作させる手順を示すフロー図である。 図4A,4Bと同様の光学ペンの代表的実施形態の詳細な構成図である。 (A)、(B)は、図10の光学ペンのベース部材と組合せ可能な交換可能光学機構についての2つの代表的実施形態を示す構成図である。 光学ペン共焦点アパーチャーの動作位置が交換可能光学機構中に配置された構成の光学ペンの代表的実施形態を示す構成図である。 (A)、(B)は、転送レンズがベース部材中に配置された構成の交換可能光学機構および光学ペンについての2つの代表的実施形態を示す構成図である。 (A)、(B)は、転送レンズがベース部材の拡張管部に配置された構成の交換可能光学機構および光学ペンについての2つの代表的実施形態を示す構成図である。 交換可能光学機構を回転させるために回転部を含んだ構成の光学ペンの代表的実施形態を示す構成図である。 交換可能光学機構が軸方向の高精度測定光光学系を含むように構成された光学ペンの代表的実施形態を示す構成図である。 交換マウント、ベース部材および交換可能光学機構を含んだ光学ペンの使用ルーチンの代表的実施形態を示すフロー図である。 交換可能光学機構を回転させるために回転部材を備えた光学ペンの使用ルーチンの代表的実施形態を示すフロー図である。
図1は、三次元座標測定機(CMM)用として望ましい動作原理を備えた代表的なクロマティックレンジセンサ(CRS)システム100の基本構成を示すブロック図である。このCRSシステム100は、特許文献3および特許文献4に記載のセンサに類似する。図1に示すCRSシステム100は、光学部材120および電子機器部160を含み、1回で1点を測定するクロマティックポイントセンサのシステムである。以降、図1の光学部材を光学ペン120とも呼ぶ。しかしながら、様々な実施形態では、クロマティックラインセンサなどの代替型クロマティックレンジシステムは、ここに開示された機器構成および動作方法に従って動作するように構成されることが好ましい。
光学ペン120は、光ファイバーコネクタ109と、筐体131(例えばアッセンブリ中空管)と、色分散光学部材150とを含む。光ファイバーコネクタ109は、筐体131の端部に取り付けられている。光ファイバーコネクタ109は、内蔵された入出力光ファイバーケーブル112(詳細には示していない。)を通じて、入出力用光ファイバーを保持している。入出力用光ファイバーは、ファイバーアパーチャー195を通して光源からの測定光を出力し、そのファイバーアパーチャー195を通して反射された測定信号光を受け取る。
測定動作中、ファイバー端部からファイバーアパーチャー(開口部)195を通って放射された広周波数帯域の測定光(例えば白色光)は、色分散光学部材150により焦点を合わせられる。この色分散光学部材150は、軸方向の色分散を促す単レンズまたは複合レンズを含む。軸方向の色分散とは、共焦型のクロマティックポイントセンサ装置で周知のように、光軸OAに沿った焦点が、測定光の波長に応じて異なった距離に生じる現象をいう。光源光は、光学ペン120からZ軸方向にあるワーク表面190上に焦点が合う波長光を含むような測定光196を形成する。ワーク表面190からの反射光は、再び、色分散光学部材150によってファイバーアパーチャー195上で焦点が合う。測定可能な測定光および反射光は、限定光線LR1,LR2によって、その境界が限られている。軸方向の色分散により、ある波長光のみが、光学ペン120からワーク表面190までの測定距離に一致する前方の焦点距離FFを示す。ワーク表面190で最も良く焦点が合う測定光の波長が、ファイバーアパーチャー195で最も良く焦点が合う反射光の波長と一致するように、光学ペン120が構成される。アパーチャー195が反射光を空間的にフィルターするので、最も良い焦点を合わせた波長光が、アパーチャー195を通って光ファイバーケーブル112の芯部へ入るようになる。以下の詳述するように、光ファイバーケーブル112は反射光を波長検出器162に伝搬する。この波長検出器162は、ワーク表面190までの測定距離に対応する主強度の波長を決定するために用いられる。
また図1は、破線で示された任意の反射素子155を示す。特許文献5に記載の反射素子を、本発明の測定光SBの経路に配置してもよい。そのような実施例では、光軸OAと同軸の測定軸MAというより、むしろ、測定アプリケーションの必要に応じて、反射素子を異なる方向(例えば、光軸に直交する方向)の測定軸MA’に沿って、測定光196を照射した方がよい。そのような直交方向への測定軸の変換は、以下に詳述するように図2および図4Aの実施形態で用いている。
電子機器部160は、ファイバー・カップラ(結合器)161、波長検出器162、光源164、信号演算器166および記憶部168を含む。様々な実施形態では、波長検出器162は、分光計または分光器アレンジメントを含んでいる。その波長検出器162の中の例えば回折格子のような分散光学部材が、光ファイバーケーブル112を通る反射光を受光し、さらに、結果として生じるスペクトル強度プロフィルをその分散光学部材が検出器アレイ163へ伝達するようになっている。波長検出器162は、関連する信号演算処理機能(例えば、いくつかの実施形態では信号演算器166により提供される機能)も備えているとよい。その機能とは、プロフィルデータから特定検出器の誤差成分を取り除いたり、またはプロフィルデータを補償したりする機能である。従って、波長検出器162および信号演算器166という特定の態様を統合してもよく、または区別をなくしてもよい。
白色光源164は、信号演算器166によって制御されており、光学カップラ161(例えば、2×1光学カップラ)によって光ファイバーケーブル112に接続されている。上述したように、放射光が光学ペン120を通過するときに、光学ペン120が軸方向の色収差を生成する。これは、放射光の波長に応じてその焦点長さが変化するためである。光ファイバーを逆方向に通過する際に、最も効率よく伝達される放射光の波長は、Z軸方向においてワーク表面190上に焦点の合った波長である。その後、波長依存の反射光の強度は、再びファイバー・カップラ161を通過して、放射光の約50%が波長検出器162に向けられるようになっている。この波長検出器162は、検出器アレイ163の測定軸に沿ったピクセルアレイ上に分布するスペクトル強度プロフィルを受け取り、対応するプロフィルデータを提供するように動作する。手短に言えば、例えばピーク位置座標のような、プロフィルデータのサブピクセル分解能距離指示座標(sub pixel-resolution distance indicating coordinate)が、信号演算器166により計算される。そして、波長ピークに対応する距離指示座標(DIC)により、距離の校正用ルックアップテーブルを介して表面190までの測定距離が決まる。校正用ルックアップテーブルは記憶部168に記憶されている。距離指示座標(DIC)は、例えば、プロフィルデータのピーク領域に含まれるプロフィルデータの重心を決定する方法などの様々な方法で決定されるようになっている。
一般的に、光学ペン120には、Z軸方向における最小の測距距離ZMINと最大の測距距離ZMAXによって規定された測定範囲Rがある。いくつかの周知光学ペンの例における測定範囲Rは、公称スタンドオフ(nominal standoff)またはペン端からの動作可能距離のおよそ1/10であること(例えば、数十ミクロンから数ミリメートルまでの範囲)が好ましい。図1は、反射素子155を使用する場合に、その反射素子155(例えば、x軸)の配置によって規定される測定軸MA’に沿って測定範囲R’が定まることを示す。この場合、測定範囲R’は、X軸方向における最小の測距距離XMINと最大の測距距離XMAXによって規定される。
電子機器部160は、通常、光学ペン120から分離して設けられている。カスタム設計されたブラケットを使用して、CMMに、図1の光学ペン120に類似の光学ペンを取り付けて、また、光ファイバーケーブル112に類似の光ファイバーを、CMM装置の外部の仮設経路に沿って、電子機器部160に類似の遠隔の電子機器部に向けて配線することが知られている。自動交換可能なCRSプローブ装置を使用できる望ましい構成のCRSシステムがなかったため、このような不十分で不便な方法が長年行なわれてきた。その結果、CRSシステムを組み合せたCMMの利用が制限されてきた。
図2,3A,3Bに基づいて説明すると、技術的、経済的に魅力的な自動交換型のCRSプローブ装置を可能とする望まれた構成の組合せを提供するためには、電子機器部160の一部分を、自動ジョイントコネクタを通してCMMに取り付けられるCRSプローブ本体中に含めることが望ましい。例えば、本発明の一態様として、光源・波長検出器の構成部分160A(例えば、波長検出器162と光源164)のグループをCRSプローブ本体の中に含めるとよい。プローブ信号処理制御回路160B中のある構成成分のグループ(例えば、信号演算器166と記憶部168)を、必要であれば(例えば、プローブの軽量化とサイズのコンパクト化を維持するため)、CRSプローブ本体の外部に離設するとよい。
図2は、三次元座標測定システム200と、自動的に接続・交換可能なCRSプローブ装置215のブロック図である。すなわち、CRSプローブ装置215を他のタイプのCMMプローブへ自動交換することができる。ここでは、CRSプローブ装置を単にCRSプローブと呼ぶ。別途明細書中に言及のない場合、複数の図面において同様の接尾文字を持っている符号(例えば、符号1XXと同じ接尾文字XXを持っている符号2XX)は、基本的に類似の構成とする。そして、類似する構成1XXの記載に基づいて構成2XXへ変更することは、一般に、周知技術から容易に類推される。しかし、そのような類推にもかかわらず、異なる実施形態においては様々な構成の異なった態様が当然存在するのは明らかであるから、本発明の構成が周知技術の1つに限定して解釈されるべきではない。
三次元座標測定システム200は、三次元座標測定機(CMM)のコントローラ202、コンピュータおよびユーザインターフェース206、プローブ信号処理制御回路207、および、三次元座標測定機(CMM)210を備えている。CMMコントローラ202は、プローブヘッド制御装置203、位置ラッチ204、および、モーション制御装置205を含んでいる。CRSプローブ215は、自動交換ジョイント要素236を含み、自動交換ジョイント接続機構230(自動ジョイント接続とも呼ぶ。)の係合ジョイント要素を介して、CMM210に接続される。
CMM210は、データ転送回線201(例えばバス)を通して、他の構成部分のすべてと信号授受を行う。データ転送回線201は、コネクタ208(例えば、「マイクロD」型コネクタ)によって、CRSプローブ215への入力信号および出力信号を流すプローブヘッドケーブル211につながっている。CRSプローブ215は、例えば、図1でプローブ信号処理制御回路160Bについて説明したように、プローブ信号処理制御要素260Bを含んだプローブ信号処理制御回路207に制御され、この制御回路207との間でデータ交換を行っているが、CMM210の制御はCMMコントローラ202が行っている。ユーザは、コンピュータ・ユーザインターフェース206を通して、全ての構成部分を制御できる。
上述の図2に基づいて説明すると、CRSプローブ215はプローブ電子機器部275を含み、このプローブ電子機器部275は、光源・波長検出器の構成部分260A(例えば、図1で構成部分160Aについて説明したように、光源および波長検出器)、および、被測定面290に測定光296を照射する光学ペン220を含んでいる。特定の一態様としては、被測定面290を雌ネジの内面とした。そのような表面を周知のCMMプローブ(例えば、接触プローブ)を使って完全に、かつ信頼性よく測定することは、困難であるか、または不可能である。本発明のCRSプローブによれば、測定の完全性、正確性および汎用性が向上されたことにより、そのような表面(雌ねじの内面など)をも走査して測定できる。
図5に基づいて説明すると、一実施形態として、光学ペン220、及び/又は、交換可能光学機構280に関するデータ(例えば、識別データ、校正データ、補償データなど)は、CRSプローブ215の外部(例えば、プローブ信号処理制御回路207)に格納することが好ましい。代替の態様として、そのようなデータの一部をCRSプローブ215中に格納、または、他のコードデータとして格納してもよい。
図3A、3Bは、CMM210とCRSプローブ215’の構成図であり、図2のCRSプローブ215の構成を具体的に示したものである。図3Aは正面図であり、図3BはCMM210とCRSプローブ215を異なった角度から見た図である。図3Aと3Bで示されるように、CMM210はプローブヘッド213を含む。このプローブヘッド213は、プローブヘッドケーブル211を通してプローブ信号を送受信する。プローブヘッド213はCMMの主軸217に固定されている。プローブ自動ジョイント接続機構230を利用して、プローブ215’がプローブヘッド213に接続される。図6参考。
プローブヘッド213は、一実施形態においては、水平面上を360度回転するとともに、適当なタイプのU字型ジョイントを含んでいる。プローブ自動ジョイント接続機構230は、プローブヘッド213にCRSプローブ215’を機械的に強固に締め付けて固定する電気駆動型の接続機構になっており、プローブを外して他のプローブを取り付けることができるように構成されている。一実施形態では、プローブ自動ジョイント接続機構230は、第1及び第2自動交換ジョイント要素234,236を有して構成され、この第1自動交換ジョイント要素234がプローブヘッド213に取り付けられ、第2自動交換ジョイント要素236がCRSプローブ215’に取り付けられている。一実施形態では、プローブ自動ジョイント接続機構230には、電気的接触または電気的接続部235が形成されており、プローブを取り付ければ、自動的な電気的接触が保証されて電気的接続がなされるように構成されている。複数の実施形態では、この接続方法のために、CRSシステムに比較的多くの信号ノイズが発生してしまう。以下に詳述するが、その信号ノイズの影響を回避できる点で、比較的ノイズの多い環境でも有効に機能する本発明の機器構成およびその動作手順の利用が非常に有利であることが分かるであろう。
CRSプローブ215’は、自動ジョイント接続機構230を通じて電源と制御信号を受ける。自動ジョイント接続機構230を通じてCRSプローブ215’に送られた信号は、後述の図6に詳述するように電気的接続部235を通過する。図3A、3Bに示すように、CRSプローブ215’は、プローブ本体216と、このプローブ本体216に取り付けられた自動交換ジョイント要素236とを含む。自動交換ジョイント要素236は、プローブ自動ジョイント接続機構230を利用してプローブをCMMに自動接続するためのものである。また、プローブ215’に防護カバーまたはプローブ筐体269(図には模式的に示した。)も含めた方がよい。プローブ本体216は、光学ペン220と、光源264及び波長検出器262を有するプローブ電子機器部275とを含む。これらは、プローブ本体216のもつ様々な構造部材によって全て支持されている。
図3Aと3Bに示す実施形態では、自動交換ジョイント要素236に固定されたベース部材218から構造部材が延設されている。光学ペン220(または、光学ペン120に類似する光学部材)は、光ファイバーコネクタ209と、アパーチャー295及び色分散光学部材250を有する共焦点光学系とを含んで構成され、測定光296を出力する。複数の実施形態では、光学ペン220は、色分散光学部材250の交換を可能にするための、繰返し高速交換可能な交換マウント285を有すると良い。電動の光源264(例えば、広帯域スペクトルLED光源)へは、自動交換ジョイント要素を通じた電力を供給し、プローブ電子機器部275のプローブ電源・信号制御回路部276に含まれている周知回路(例えば、市販のクロマティック測距システムに使用の回路など)に連動させるとよい。複数の実施形態では、プローブ電子機器部275はシリアル変換器277Sを含み、このシリアル変換器277Sは、様々なデータ信号をシリアル化(直列化)して、自動ジョイント接続機構230における比較的少ない本数のワイヤを通じて、パラレル変換器(例えば、プローブ信号処理制御回路207に含める。)に伝達する。
図3Aで示された実施形態では、シリアル変換器277Sは、プローブ電源・信号制御回路部276に含まれている。しかし、他の形態で、送信すべきシリアル化データの多くがCRS波長検出器262にて生成される測定スペクトルプロフィルデータである場合は、シリアル変換器277SをCRS波長検出器262に含めた方がよい。一般的には、シリアル変換器277Sは、プローブ電子機器部275の望ましい位置、すなわち、十分に低いノイズレベルとクロストーク特性を提供可能な位置に配置された方がよい。
光源264は、CRSプローブ本体216で必要な光を発生させる。その光は、光ファイバー212を通して光学ペン220に送られる波長域の入力スペクトルプロフィルを持っている。CRS波長検出器262には、分光器アレンジメント262’および検出器アレイ263に連動する周知回路(例えば、市販のクロマティック測距システムに使用される回路など)を含めてもよい。なお、検出器アレイ263は、CRS波長検出器262の検出軸に沿って分布された複数画素から構成され、これら複数画素へは、被測定面を反射して共焦点光学系に戻った反射光のそれぞれの波長光が照射されて、CRS波長検出器262が出力スペクトルプロフィルデータを提供できるようになっている。
以上のように、測定光を発生し、かつ、ワークからの反射光を処理する機能をCRSプローブ本体216自体が発揮できるようにした本発明の構成によって、CRSプローブ本体216の自己収容動作および自動交換動作が可能になった。
結局、そのようなCRSプローブ装置は、CRSプローブ本体から自動ジョイントコネクタを通って外部素子までの光ファイバー接続も、自動ジョイントコネクタに平行して設けられるようなどんな他の仮設経路に沿った光ファイバー接続をも必要とせず、又は、含んでいない。言い換えると、そのようなCRSプローブ本体は、このCRSプローブ本体から外部に延びる光ファイバーに接続されていないし、又は、そのような光ファイバーを含んでいない。
様々な実施形態では、プローブヘッド213から見てCRSプローブ本体216の遠方端部に光学ペン220を取り付けることによって、CRSプローブ本体216が構成される。図3Aと3Bの実施形態では、CRSプローブ215’は、ベース部材218と、このベース部材218に結合された波長検出器取付部材219Aと、前記ベース部材218に結合された光学ペン取付部材219Bとを含む。光学ペン取付部材219Bは、波長検出器262を保持しないで、光学ペン220を保持している。これにより、光学ペン220から撓みや振動に関連する熱と質量を隔離することができる。複数の実施形態では、取付部材219A,219Bの一方又は両方が、ベース部材218からCRSプローブ本体216の遠方端部に向けて延びる中空管(例えば、炭素繊維管)を含んでいるとよい。
一実施形態では、光学ペン220の質量中心は、CRSプローブ215’の残りの質量中心CMPAとプローブ自動ジョイント接続機構230の中心軸CAJとによって定義された1本の軸上又はその付近に配置されている。その構成を利用してCRSプローブ215’を移動させれば、プローブヘッド213の円滑動作(例えば、不要な追加トルク、振動、たわみなどの回避)が可能になる。また、本発明の一態様として、光学ペン220の中心軸CAOP(例えば、測定用の基準軸)が自動交換ジョイント接続機構230の中心軸CAJと同軸になるように、光学ペン220がプローブ自動ジョイント接続機構230に相対して取り付けられている。また、そのような構成において、CMMがその軸周りにプローブ自動ジョイント接続機構230を回転させると、X−Y平面内の測定基準軸が横移動することなく、光学ペン220をその軸周りに回転させることができる。そのような構成であれば、例えば、機械的安定性の向上、CMMによる位置決めに対する光学ペン220の測定位置計算の簡素化などといった利点をもたらす。
図4A,4Bは、上述の図3A,3Bの光学ペン220の構成を具体的に示した図であり、これを用いて代表的な交換マウント285を含んだ実施形態を説明する。図4Aと4Bで示された実施形態では、光学ペン220はベース部材282と交換可能光学機構280を含む。交換可能光学機構280は、前板286、中空管231および色分散光学部材250を含む。光学ペンのベース部材282は、交換マウント285の第1の片側部材285Aになる面を含んだベース筐体282Aを備えている。また、この表面に対応して、前板286は、交換マウント285の第2の片側部材285Bになる面を含んでいる。
一実施形態として、第1及び第2の片側部材285A,285Bの一方又は両方に取り付けた永久磁石285Cによって形成された保持力アレンジメントで、第2の片側部材285Bが、第1の片側部材285Aに対して強制的に取り付けられる。より一般的には、保持力アレンジメントは、バネで付勢された機械的ツメ部などの公知機構を用いればよい。そのような構成によれば、第2の片側部材285Bを、プログラム制御(例えば、コンピュータ及びユーザインターフェース206による制御)によって、第1の片側部材285Aと自動的に接続したり、第1の片側部材285Aから自動的に切り離すことができる。例えば、一実施形態では、光学ペン220にプログラム制御で誘導されるカラー232などを設けるとよい。これにより、CMMの移動可能範囲内のプローブ・ラック上に設けられた係合フォークの腕に光学ペン220を挿入できる。次に、CMMはCRSプローブ215’を移動して、係合フォークの腕がカラー232を引っ掛けて、プローブ・ラックに交換可能光学機構280を引っ掛けた状態にして、交換マウント285の2つの片側部材285A,285Bを分離できる。また、逆の動作を行なえば、交換可能光学機構280を再びベース部材282に取り付けることもできる。さらに、そのような構成によれば、ワークとの側部衝突の場合には、交換可能光学機構280がベース部材282から分離するから、交換可能光学機構280の破損を防ぐことができる。
一実施形態では、交換マウント285は、第1の片側部材285Aに対して第1三角形パターン(例えば、正三角形)で固定された3つの球体又はボール285Dを含んでいるとよい。また、第2の片側部材285Bに対して同じ係合パターンで形成された3方向の放射状V溝285Eを含んでいるとよい。交換マウント285をこのように構成すれば、交換可能光学機構280からの横向きの測定光296について、その測定光の向きが軸回りに120度間隔の3つの方向の中から選択された向きになるように、交換可能光学機構280を取り付けることができる。上記の実施形態は代表的な構成ではあるが、本発明がこれに制限されるわけではない。他にも様々な周知の交換マウントの構成を採用してもよく、適切な取付・取外の反復特性を具備する交換マウントを提供できるだろう。
交換可能光学機構280は、色分散光学部材250(例えば、図1の色分散光学部材150に類似するもの)を含んでいる。一実施形態では、ベース部材282は、ファイバーコネクタ261を通して、LED光源264および分光器アレンジメント262’に接続される光ファイバー212の端部を含んでいる。通常は、共焦点アパーチャー295を囲んだ状態で配置された交換マウント285の第1の片側部材285Aに相対する位置に固定された共焦点アパーチャー295付近に、光ファイバーの端部が配置されている。複数の実施形態では、光ファイバーの端部によって共焦点アパーチャー295が形成される。複数の実施形態では、共焦点アパーチャー295として、(例えば、光ファイバーを支えるホルダーかコネクタ上で)光ファイバー端部に近接した位置に接着された薄いアパーチャー、または、光ファイバー端部に隣接した薄いアパーチャーを採用できる。
図4Aで示された実施形態では、ベース部材282は、光ファイバー保持部材(例えば、この実施形態のコネクタ209につながった光ファイバーコネクタなど)を有する光ファイバー端部位置決め機構283を含む。そして、光ファイバー保持部材は、交換マウント285の第1の片側部材285Aに近接した位置にあるベース部材282に固定(例えば、接着)されている。本実施形態では、光ファイバー端部位置決め機構283は、光ファイバー(例えば、コネクタ209を通る光ファイバー)を保持する光ファイバー保持部材を有する。この光ファイバー保持部材は、交換マウント285の第1の片側部材285Aに相対する位置で光ファイバー端部と共焦点アパーチャー295とを固定する。しかしながら、他の実施形態では、共焦点アパーチャー295がベース部材282に固定され、これとは別々に、必要に応じた適当な光ファイバー端部位置決め機構283によって、光ファイバーの端部が共焦点アパーチャー295に近接した位置に固定されるようにしてもよい。
交換可能光学機構280は、共焦点アパーチャー295から測定光を受け、共焦点アパーチャー295へワークを反射した測定光を返す。そして、測定軸に沿ったそれぞれの測定距離での測定光の軸方向色分散光を供給する。また、一実施形態では、色分散光学部材250が、光学ペン220の軸に直交する方向(例えば、中空管231の中心軸を横切る方向など)に測定光を照射するための反射素子294を含む。
図5は、図2に示したコンピュータ及びユーザインターフェース206とプローブ信号処理制御回路207のブロック図である。図5に示すように、プローブ信号処理制御回路207は、パラレル変換器277D、位置ラッチ515、CRSプローブID520および光学ペンID525を含む。プローブ信号処理制御回路207の各構成は、データ転送線201で互いに接続し、またコンピュータ及びユーザインターフェース206とも接続している。パラレル変換器277Dは、図3Aのシリアル変換器277Sに連動して様々なデータ信号をシリアル化して、比較的わずかな数のワイヤからなる自動ジョイント接続機構230を通じてそれを伝達する。
シリアル変換器277Sとパラレル変換器277Dは、複数の実施形態において使用する低電圧差動信号(LVDS)の利用に関連する。図7参照。簡潔に言うと、シリアル変換器とパラレル変換器との同期を確実に実行するために、同期信号がシリアル変換器とパラレル変換器の間に提供されている。関連のデータ信号が信号線に供給された後、同期信号をオンした位置において、パラレル変換器の動作が完了するまで、対応する信号線にクロック信号(例えば、前のクロック信号と正反対のクロック信号など)が送られる。
位置ラッチ515は、後述する図7に示すXYZラッチ信号に関連する。簡潔に言うと、XYZラッチ信号は、CRSプローブの測定位置決め動作をCMMコントローラ202の測定位置決め動作に同期させるために供給される(例えば、図2で説明したように)。一実施形態では、位置ラッチ515は、CMM210の座標位置が適切に同期するのを確実にするためにCMMコントローラ202の位置ラッチ204と交信する。言い換えれば、派生的な測定の全てについてその測定精度を確実に得るために、位置ラッチ515と位置ラッチ204を結合する。これにより、CMM機械座標(特定の測定中に、CRSプローブの位置を反映する)が、CRSプローブ測定(CRSプローブ位置に関連する測定)に適切に結合されるようになる。
CRSプローブID520は、CRSプローブ215’を識別するために利用される。例えば、CRSプローブ215’に含まれていた識別素子から得られた識別信号を読み取って処理することによって識別する。また、光学素子ID525は、交換可能光学機構280を識別するために利用される。例えば、交換可能光学機構280に含まれていた識別素子から得られた識別信号を読み取って処理することによって識別する。CRSプローブ215’と交換可能光学機構280の適切な識別によって、CRSプローブ215’と交換可能光学機構280からの正確な動作およびその結果である正確な測定値を確認するために、適切な機器構成と校正データを利用することが可能になった。
図6は、図2のプローブヘッドケーブル211の断面図である。図6で示されるように、プローブヘッドケーブル211は、保護管605と、シールテープ層610と、外側の電気的絶縁層615と、中心導体1及び内部絶縁層625を含む同軸ケーブル620と、を有する。追加導体2〜14は、同軸ケーブル620を囲むように配置されている。これらの配置は、従来のレニショー(商標)の配置に従って、図7に詳細に示すようになっている。
図7は、図6のプローブヘッドケーブル211、及び/又は、図3Aと図3Bに示された自動ジョイント接続機構230を使用できる1つの代表的な接続一覧表、及び/又は、信号一覧表を示したテーブル700である。「ワイヤ番号」の欄の接続番号は、別の説明がない限り、自動ジョイントピン(例えば、ある標準的なレニショー(商標)の自動ジョイント接続機器)に接続されるケーブル211のワイヤ番号を示す。
テーブル700に示すように、本実施形態では、電源および信号の接地接続、低電圧差動信号(LVDS)シリアル変換器信号(SERDES+、SERDES−およびSERDES Lock/Sync)、分光器/検出器リセット用のCRS信号、CRS制御クロック信号、および、CRSデータ信号(例えば、ICクロック信号およびICデータ信号)が様々なワイヤおよび接続された自動ジョイントピンに供給される。ある標準的な自動ジョイント、及び/又は、CMMコントローラの設計要求(例えば、あらゆる単一導体につないでも300mA以上は流れないなどの条件)を満たすために、多くのワイヤが、CRS−CMMプローブへの電源供給と併用されることになってもよい。例えば、それぞれ12V、300mAの2本のワイヤを使用すると、標準的な自動ジョイント、及び/又は、CMMコントローラの仕様内で、7.2ワットのデリバリング性能が得られる。
一般に、様々な信号が、適当なワイヤ、及び/又は、自動ジョイントピンに送られる。シリアル変換器信号SERDES+,SERDES−は、パラレル変換器(直並列変換器)277Dおよびシリアル変換器277Sを接続する信号線/ピンを流れる。実験用、及び/又は、分析用として用いる際には、信頼できる信号伝送を提供する接続機構を選択し、及び/又は、これを確かめる必要がある。様々な実施形態では、図7に示すように、内部シールドと外部シールドがCRS接地につなげられて、ワイヤ(COAX/1)がCRS検出器信号(すなわち、出力スペクトルプロフィルデータ又は測定信号であり、分光器のピクセル値信号を含むもの)を運ぶのに使用されることが、特に有利になる。CRSシステムでは、分光器信号が最小量の変形または追加ノイズを受けることが、比較的重要である。ケーブル211のCOAX部(すなわち、No.1ワイヤ)を利用することによって、信号劣化は最小量に抑えられ、その結果、分光器信号の送信用として信頼性のある接続機構を提供できる。
LVDSシリアル変換器信号SERDES+、SERDES−に関して、これらの信号は、接地された3番目のワイヤ、および、その2本のワイヤを流れる。また、SERDES Lock/Sync信号は、追加ワイヤを流れる。シリアル化シーケンスに関して、一実施形態では、位置D0が検出器ピクセルクロック用である。位置D1は、スペクトルプロフィル測定データのプロフィル開始信号用である。位置D2は、分光器の準備完了信号用である。位置D3は、XYZラッチ信号用であり、例えば、図5の位置ラッチ515に関して説明したように指定される。位置D4は、検出器温度アラーム用である。位置D5は、分光器温度アラーム用である。位置D6〜D9は、未指定であり、この実施形態では明確に割り当てられていない。
ある一態様として、LVDSシリアル変換速度に関して、最も速く利用可能なディジタル信号(例えば、数MHzの検出器ピクセルクロック信号)を利用してもよい。シリアル変換器は、比較的高速(例えば、検出器ピクセルクロックの2倍のレート)でディジタル信号を抽出できる。一実施形態では、LVDSシリアル変換器は、サンプリングサイクル毎に最大10のディジタル信号を抽出できる。次に、シリアル変換器は、非常に高速のレート(例えば、検出器ピクセルクロックの2倍のレート「10のディジタル信号+2つの同期ビット」)で結合した信号を送信できる。複数の実施形態で、そのレートは100MHz以上のビットレートになる。
低電圧差動信号(LVDS)シリアル変換器の利用は、ポート数が限られている場合に特に有利になる。それは、限られたポート数のコネクタとして、標準的な自動ジョイントコネクタを採用できるからである。言い換えれば、標準的な自動ジョイントコネクタは、限られたポート数(例えば、13本のピン)しか提供できない。これに対して、標準的なCRSシステムは、コントローラと分光器を接続する際などには、かなり多くの導体(例えば、24個の導体)を利用する可能性がある。重要でない信号を避けることによって、導体の数を部分的に抑えることができる。しかしながら、残りの信号に関しては、図7に説明されているように、LVDSシリアル変換器のテクニックによって、2本の信号線だけの使用でコントローラへより多くの信号を提供することができる。
そのようなLVDSシリアル変換のテクニックは、自動交換ジョイント要素の2本の接続/導体だけを使用して、少なくとも3以上の異なった信号を供給できる。また、他の実施形態では、自動交換ジョイント要素の2本の導体だけを使用して、最大10のディジタル信号又はディジタル形式の情報を供給できる。差動信号がコモンモードノイズを無視するので、信号はロバストになる。そのテクニックは小出力(例えば、ある実施形態では、1Vオフセットを伴った+/−500mVで信号)で送ることができる。このことは、CMMプローブを適用する際に重要になる。高速を達成することができる(例えば、100MHzからGHzへの動作速度の飛躍)。信号は、比較的長いワイヤを流れる。適切な端部を備えていれば、例えば、数メートルのワイヤを利用できる。一実施形態では、LVDSシリアル化のテクニックにおいては、米国テキサス州ダラスのテキサス・インスツルメンツ社製のSN65LV1023型シリアル変換器とSN67LV1224型パラレル変換器を使用することができる。上記の信号通信プロトコル、又はプロトコルを示す他の周知のLVDSを使用できる。
図8は、図2に示す第2実施形態のCRSプローブで使用される構成および光路を模式的に示した図である。この図では、CRSプローブ本体で用いる光を、光ファイバーに通すことなく、一定の位置関係にある光学素子に通すことにして、光が自由空間を伝播するようにした。
図8に示されるように、CRSプローブ815’は、自動交換ジョイント要素236と、これに取り付けられたプローブ本体816とを含む。これは、プローブ自動ジョイント接続機構230によるCMMへの自動接続のためである。また、プローブ815’は防護カバー又は筐体(図示しない)を含む。プローブ本体816は、光学ペン820、光源864、および、フレーム819で支持された波長検出器862を含む。フレーム819は、様々な構造部材を含んでおり、自動交換ジョイント要素236に取り付けられたベース部材818から延設されている。1セットの光路要素(例えば、レンズ、ビームスプリッターなど)と同様に、フレーム819は、上述のようにプローブ本体816で使用する光のために必要な光路を形成するように一定の位置関係にある様々な部材を保持している。光学ペン820(光学ペン220に類似のもの)は、アパーチャー895と色分散光学部材850を有する共焦点光学系を含んでおり、測定光896を出力する。複数の実施形態では、光学ペン820は、交換マウント885を含んでおり、前述の交換マウント285と同様に、色分散光学部材850を交換自在に構成されている。
運転中、光源864は、自動交換ジョイント要素を通して電力供給され、CRSプローブ本体に必要な光を発生する。その光は、光学ペンに送られる波長域の入力スペクトルプロフィルを含んでいる。図8に示す実施形態では、集光及び/又は形成された入力光845を供給する光源光学系844を通って、入力スペクトルプロフィルが出力される。入力光845は、ビームスプリッタ846を反射して、光路847に沿って光学ペン820の共焦点アパーチャー895に向けて進む。光学ペンは、照射光をワーク表面まで導き、これを測定光896として出力する。また、ワーク表面からの反射光を受ける。そして、光学ペンは、光路847を逆にビームスプリッタ846まで反射光を戻して、共焦点アパーチャー895からの反射光を出力する。このようにして、光学ペンは、分光器入力側の光学素子849、および、CRS波長検出器862の分光器862’に出力スペクトルプロフィル848を供給する。出力スペクトルプロフィルは、光学ペンからワーク表面まで測定距離を示す波長ピークを持った距離依存型プロフィル成分を含んでいる。そして、CRS波長検出器は、対応する出力スペクトルプロフィルデータ(例えば、プローブ自動ジョイント接続機構230を通る電気信号による出力など)を前述のCRSプローブの動作原理に応じて出力する。
CRSプローブ本体216中に光ファイバー光路を有するという前述の実施形態と同様に、必要な測定光を発生し、かつ、ワークからの反射光を処理する、ということをCRSプローブ本体816の中で可能にした。このような本実施形態の構成によって、CRSプローブ815’の自己収容動作および自動交換動作が可能になる。(例えば、CMM機械制御プログラムを使用して、他のタイプのCMMプローブとの交換が可能になる。)様々な実施形態では、そのようなCRSプローブ装置は、自動ジョイントコネクタと平行して自動ジョイントコネクタを通る、または、いかなる他の仮設経路に沿ったCRSプローブ本体から外部素子までのファイバー接続を必要としないし、または、含んでいない。様々な実施形態で、そのようなCRSプローブ本体は、CRSプローブ本体から外部に延びる光ファイバーを接続していないし、または含んでいない。
複数の実施形態では、光学ペン820の質量中心は、CRSプローブ815の残りの質量中心およびプローブ自動ジョイント接続機構230の中心軸で定義された1つの軸上又はその付近に位置する。また、本発明の一態様として、プローブ自動ジョイント接続機構230に相対する位置に光学ペン820が設けられ、この光学ペン820の中心軸は、プローブ自動ジョイント接続機構230の中心軸と同軸にあるように、取り付けられている。複数の実施形態では、光学ペン820は、交換マウント885を含んでいる。例えば、ベース部材882と交換可能光学機構880を含んでいる。
図9は、本実施形態のCRSプローブ装置の構成手順、および、その自動交換の手順を示したルーチン900のフローチャートである。ブロック910では、CRSプローブ装置230がプログラム制御で自動的にCMM210に接続される。CRSプローブ装置230は、CRSプローブ本体216と、このCRSプローブ本体216に取り付けられた自動交換ジョイント要素236と、を含んで構成される。自動交換ジョイント要素236を使うことで、標準的な自動交換ジョイント接続機構230を利用したCMM210への自動接続が可能となる。様々な実施形態では、上記CRSプローブ装置230は、CRSプローブ本体216から自動ジョイントコネクタを通って外部素子までの間の光ファイバー接続を必要としないし、含んでいない。又は、自動ジョイントコネクタに並行する他のいかなる仮設経路に沿った光ファイバー接続を必要としないし、含んでいない。CRSプローブ本体216は、光学ペン220、電力供給を受ける光源264、および、CRS波長検出器262を含む。光源264は、自動交換ジョイント要素236を通じて電力供給され、CRSプローブ本体216で生じる光を生成する。前述の様々な実施形態では、光学ペン220は、色分散光学部材250を有した共焦点光学系を形成している。この光学ペン220は、光学系の測定軸に沿って、被測定面付近のペン先からの異なる距離においてそれぞれ異なる波長光の焦点が合うように構成されている。CRSプローブ本体216で発生する光は、光学ペン220に送られる波長域の入力スペクトルプロフィルを持っている。CRS波長検出器262は、その検出軸に沿って配置された複数画素を有する。複数画素は、それぞれの波長光を受けて、出力スペクトルプロフィルデータを提供する。
ブロック920では、CRSプローブ装置215が、自動交換ジョイント要素236を介してCMMに接続される。これによって、CRSプローブ本体216に自動交換ジョイント接続機構230を利用した電源および制御信号の提供が行なわれる。
ブロック930では、CMMによって、光学ペン220がワーク表面に対して測定動作可能な位置に配置され、CRSプローブ装置215の測定動作が実行される。ここで、光源264が発光して、光学ペン220に入力スペクトルプロフィルの光が入力されると、光学ペン220は、ワーク表面へ入力スペクトルプロフィルに応じた照射光を出力する。そして、光学ペン220は、ワーク表面からの反射光を受けて、CRS波長検出器262に出力スペクトルプロフィルを供給するためにその反射光を出力する。出力スペクトルプロフィルは、光学ペン220からワーク表面までの測定距離を示す波長ピークを持った距離依存型プロフィル成分を含んでいる。CRS波長検出器262は、測定動作の一部として、出力スペクトルプロフィルに対応した出力スペクトルプロフィルデータを提供する。
ブロック940では、CRSプローブ本体216が、出力スペクトルプロフィルデータに基づく測定信号を出力する。出力された測定信号はワーク表面までの測定距離情報を有している。複数の実施形態での測定信号は、波長検出器262の検出器アレイの画素値(pixel values)に基づいた出力スペクトルプロフィルデータを含んでいる。しかし他の実施形態では、測定信号は、測定されたスペクトルプロフィルデータ(例えば、補正された信号、決定された波長ピーク値、又は、そこから引き出された最終的な距離測定値など)から得られた信号であってもよい。様々な実施形態では、測定信号は、自動交換ジョイント要素の少なくとも1個の導体上を流れる。複数の実施形態では、一部又は全部の信号が無線で伝えられて、プローブ自動ジョイント接続機構を迂回してもよい。以上のように、他のタイプのプローブ(例えば、CMM上のプローブ)と一緒に設けられて、それらへ自動交換可能に構成されている本発明のCRSプローブ装置215の特徴は、当該CRSプローブ装置215が、測定光を発生し、かつ、ワークからの反射光を処理するということをCRSプローブ本体216の中でできるように構成されていることである。
図10は、図4A,4Bと光学ペン220と同様の光学ペン220Aについての代表的実施形態の詳細な構成図である。図10には、ある部分の構成が詳細に示されている。特に光学素子と光ファイバーの位置に関して以下に詳述する。図10に示されるように、光学ペン220Aは、代表的な交換マウント285で連結されたベース部材282及び交換可能光学機構280を含む。この実施形態では、交換可能光学機構280は前板286、中空管231、色分散光学部材250および転送レンズ251を含んでいる。
一実施形態では、交換可能光学機構280は、(例えば前板286に取り付けられた)ID素子233を含むとよい。対応する読取素子233Rは光学ペンベース部材282に配置されるとよい。ID素子233は、交換可能光学機構280用の特定の識別情報でコード化されているとよい。一実施形態では、ID素子233が、無線周波数認識装置(RFID素子)により構成されるとよく、そのRFID素子は受動型であると更によい。読取素子233R(例えば、RFID読取素子)は、ID素子233からデータを読むことができるように十分に近接して配置されている。複数の実施形態では、もし読取素子233RがID素子233に隣接して配置されていなければ、ベース部材282に孔を形成した方がよい。これにより、ベース部材の材質によってID素子233と読取素子233R間の信号(例えば、電波信号、光信号、光学画像など)変換が妨げられないですむ。複数の実施形態では、ID素子233は、識別マーク(例えば、簡単なバーコード)又は識別色を含み、そして、読取素子233Rは、識別マーク又は識別色に対応する信号を出力する光検出器を含んでいるとよい。複数の実施形態では、ID素子233は、ある識別周波数(identifying frequency)を持った受動型共振回路を備え、そして、読取素子233Rは、識別周波数への対応信号を出力する励振器/検出器を備えているとよい。
ベース部材282は、交換マウント285の第1の片側部材になる面を持ったベース筐体282Aを含み、これに対応して、前板286が交換マウント285の第2の片側部材になる面を持っている。一実施形態では、交換マウント285の第2の片側部材は、第1及び第2の片側部材285A,285Bのいずれか一方または両方に取り付けられた永久磁石285Cからなる保持力アレンジメントによって、第1の片側部材285Aに対して強制的に取り付けられている。より一般的には、保持力アレンジメントは、バネで付勢された機械的ツメ部などの公知機構を用いればよい。一実施形態では、交換可能光学機構280はカラー232などを含む。このカラー232はプログラム制御で誘導されて、当該カラー232がCMMの移動可能範囲に設けられたプローブ・ラック上の係合フォークの腕間に挿入され、また、交換可能光学機構280がベース部材282から自動的に離脱されるようになっている。
ベース部材282は、光学ペン220を測定用の外部基準フレームに相対する位置に安定して保持できるように構成される。複数の実施形態のベース筐体282Aには、ベース部材を外部素子に取り付けるための外部取付面が(例えば、締結具などを用いてベース筐体282Aを外部素子に取り付けるためのクランプ手段などにより)形成されている。外部素子とは、外部基準フレームを定義するものである。例えば、外部素子が、固定基準フレーム(例えば、光学ペン用の取付スタンド)を定義する固定要素で構成されてもよい。または、外部素子が、CMMに取り付けられたCRSプローブ本体(ここで開示されている。)で構成されてもよい。CRSプローブ本体は、機械座標系を有する外部基準フレームを定義するCMMに取り付けられている。様々な実施形態では、ベース部材は、交換可能光学機構用の底面による支持を提供し、非常に安定した方法で交換可能光学機構を支持するため、交換可能光学機構には予想された測定環境内でわずかな振動しか生じない。ここに説明された外部取付構造は、代表的なものに過ぎず、これに限定されるものではない。しかしながら、ベース部材と交換マウントは、光ファイバーを周知の光学ペンに接続する従来型の光ファイバーコネクタとは区別される。例えば、そのような光ファイバーコネクタは、測定用の外部基準フレームに対して安定した位置関係で、光学ペンを反復して取付・保持するのには適していない。光学ペンの光学素子の保持部材として底面による支持を提供するため、ここに開示された交換可能光学機構280が持っているような適切な強度及び/又は剛性を、それらは備えていない。
一実施形態では、ベース部材282は、一般に、共焦点アパーチャー295を囲むかもしれない共焦点アパーチャー295に近接した位置に配置された光ファイバーの端部を内蔵する。この共焦点アパーチャー295は、交換マウント285の第1の片側部材に相対する位置に固定されている。複数の実施形態では、光ファイバーの端部によって共焦点アパーチャー295が形成される。複数の実施形態では、共焦点アパーチャー295として、光ファイバー端部に近接した位置に接着された薄いアパーチャー部材が採用される。または、以下に詳述するように、光ファイバー端部位置決め部材283Bに形成され(または、接着され)た孔を採用してもよい。
様々な実施形態では、光学ペンは、光ファイバー212の端部を共焦点アパーチャー295の動作位置297に近接した位置に配置するように構成された光ファイバー端部位置決め機構を備えているとよい。様々な実施形態では、共焦点アパーチャー295の動作位置297は、光学ペンのレンズが光学ペンを通過する測定光の焦点を合わせる位置に一致している。特に、図10の実施形態では、光ファイバー端部位置決め機構283が、光ファイバー保持部材283Aおよび光ファイバー端部位置決め部材283Bを有し、ベース部材282に完全に内蔵されている。これらの部材283A,283Bは、ベース部材282に固定(例えば、接着)されている。本実施形態では、光ファイバー保持部材283Aは、光ファイバーの保持または位置決めに応じた伸展性を持っている。そして、光ファイバー端部位置決め部材283Bは、光ファイバー212の端部を共焦点アパーチャー295の動作位置297に近接した位置に安定させるように設けられている。例えば、一実施形態では、光ファイバー212及びその端部が、バネ力で付勢されたフェルールに固定されてもよい。そのようなフェルールは、光ファイバー保持部材283Aおよび光ファイバー端部位置決め部材283Bとして提供されるような周知タイプの光ファイバーコネクタ中に含まれている。光ファイバー端部位置決め部材283Bには、光伝達用の孔を含んだ凹面283B’(例えば、孔、テーパ孔、面取りされた肩部など)が、フェルール用のガイドに囲まれた状態になっているとよい。ガイドは、バネ力で付勢されたフェルールを凹面283B’に向けて案内する。そして、フェルールは凹面283B’に隣接されて、凹面283B’で定まる望ましい位置(例えば、共焦点アパーチャー295の動作位置297に近接した位置)で安定する。複数の実施形態では、共焦点アパーチャー295は光ファイバー212の端部によって構成されてもよい。これに代えて、共焦点アパーチャー295は、光ファイバー(及び/又は、フェルール283A’)の端部に相対する位置に固定されたアパーチャー部材(例えば、箔状または薄膜アパーチャー)のアパーチャーであってもよい。そのような場合、光ファイバー端部位置決め部材283Bが光ファイバー212の端部を安定させることで、共焦点アパーチャー295がその動作位置297に近接した位置で安定するようになっている。他の実施形態では、共焦点アパーチャーは、その動作位置(例えば、凹面283B’)において光学ペンベース部材282および光ファイバー端部位置決め部材283Bのうちの少なくとも一方に固定されたアパーチャー部材中のアパーチャーを有する。そのような場合、光ファイバー端部位置決め部材283Bは、光ファイバー212の端部を共焦点アパーチャー295に近接した位置に安定させるために設けられている。
複数の実施形態では、光ファイバー保持部材283Aが光ファイバーを受け取って、これをベース部材に対して十分に強固に保持する。これは、光ファイバー212の端部を共焦点アパーチャー295の動作位置297に近接した位置に強固に配置することによって担保されており、この結果、光ファイバー端部位置決め部材283Bが離れないように規制を受ける。
交換可能光学機構280は、共焦点アパーチャー295から測定光を受けて、その測定光を共焦点アパーチャー295に返すように設けられ、第2の片側部材に相対する位置に固定された光学アセンブリを含んでいる。光学アセンブリは、測定軸に沿ったそれぞれの測定範囲に渡って前記測定光の軸方向色分散光を提供する色分散光学部材250を含んでいる。また、一実施形態では、光学アセンブリが、測定光の向きを光学ペン220Aの軸に直角に(例えば、中空管231の軸に直角に)向ける反射素子294を含むとよい。図10に示された実施形態では、色分散光学部材250は個々のレンズ252、253および254などを含んでいる。一実施形態では、レンズ252、253および254は同一であり、それぞれが軸方向色収差に寄与している。図10に示された一実施形態に係る構成では、共焦点アパーチャー295とミラー素子294間におよそ50mmの光路長を持っている。しかし、この配置は代表例に過ぎず、これに限定されるものではない。他の適用可能な色分散レンズアセンブリが米国特許公開13/033,565号公報(以下、出願565号)に記載で説明されている。
図10の実施形態では、さらに、共焦点アパーチャー295と色分散光学部材250の間に配置された転送レンズ(またはレンズアセンブリ)251を含み、この転送レンズ251によって、共焦点アパーチャー295の動作位置297からの測定光が受け取られ、その動作位置297に近接した位置に測定光の焦点が結ばれる。図10には、いくつかの代表的な「限定された(bounding)」コンフォーカル光線(または、光線セグメント)が示されている。特に、光線R1,R2は、転送レンズ251とアパーチャー295の間に示され、光線R3,R4は、転送レンズ251と色分散光学部材250の間に示されている。複数の実施形態では、転送レンズ251として、コリメートレンズ又はコリメートレンズに類似するレンズが採用される。そして、光線R3,R4が、ほぼ平行光か、または、ほぼ平行化された光となることで、ある実施形態では以下に詳述するような利益が生じる。光線R5,R6は、色分散光学部材250の中に示されており、測定光296として光線R7,R8が生じる。ここで、共焦点アパーチャーの動作位置297を、光学ペン220のレンズ群の最良の焦点位置に近接した位置またはその焦点位置に合わせるのがよい。特に、この実施形態では、転送レンズ251の焦点位置に近接した位置またはその焦点位置に合わせるのがよい。
図11(A)、(B)は、図10の光学ペンのベース部材282と組合せ可能な交換可能光学機構についての2つの代表的実施形態を示す構成図である。図11(A)に示すように、交換可能光学機構280は図10で説明した交換可能光学機構280と同じである。図11(B)に示すように、この比較の目的は、交換可能光学機構280Bに比較的長い中空管231Bが備わっている点にある。特に本実施形態では、転送レンズ251は、ほぼ平行な光線を出力するコリメートレンズである。そのため、事実上、転送レンズ251と色分散光学部材250間の間隔についてはどんな長さをも有効に持たせることができる。このことは、(例えば、交換可能光学機構280Bが穴の深さ測定を可能にするなど)比較的長い中空管231Bが望まれるような別の測定アプリケーションにおいて有利になる。転送レンズ251と色分散光学部材250間の間隔の拡張を除いて、交換可能光学機構280Bは、交換可能光学機構280と同じレンズ素子および操作原理を用いている。
図12は、光学ペン共焦点アパーチャーの動作位置297Cが交換可能光学機構280C中に配置されていることを除いて、上述の光学ペン220と同じ構成の光学ペン220Cの代表的実施形態を示す構成図である。図12に示す実施形態では、交換可能光学機構280Cの光学アセンブリは、図10にて説明したものに類似の光ファイバー端部位置決め部材283Bを含んでいる。言い換えれば、本実施形態にて、光学ペン220Cは、交換可能光学機構280C中の共焦点アパーチャー295の動作位置297に近接した位置に光ファイバー212の端部を配置するように構成された光ファイバー端部位置決め機構283を含んでいる。特に図12の実施形態では、光ファイバー端部位置決め機構283は、その光ファイバー保持部材283Aが部分的にベース部材282中に配置されており、また、その光ファイバー端部位置決め部材283Bが部分的に交換可能光学機構280C中に配置されている。この光ファイバー端部位置決め部材283Bは、交換可能光学機構280C中に固定(例えば、接着)されている。この実施形態では、光ファイバー保持部材283Aは、光ファイバーの保持または位置決めに応じた伸展性を持っている。そして、光ファイバー端部位置決め部材283Bは、共焦点アパーチャー295の動作位置297に近接した位置で光ファイバー212の端部が安定するように設けられている。例えば、一実施形態では、光学ファイバー212とその端部が、あるタイプの光ファイバーコネクタに設けられるような、バネ力で付勢されたフェルール283A’に固定されているとよい。そのフェルール283A’は、光ファイバー保持部材283Aとして提供され、交換マウント285の表面から交換可能光学機構280Cの内部に延びている。光ファイバー端部位置決め部材283Bは、交換可能光学機構280C内への取り付けに適用している。光ファイバー端部位置決め部材283Bには、光伝達用の孔を含んだ凹面283B’(例えば、孔、テーパ孔、面取りされた肩部など)が形成されており、フェルール用のガイドに囲まれている。ガイドは、バネ力で付勢されたフェルールを凹面283B’に向けて案内する。そして、フェルールは凹面283B’に隣接し、凹面283B’で定まる望ましい位置(例えば、共焦点アパーチャー295の動作位置297に近接した位置)に安定して配置される。複数の実施形態では、共焦点アパーチャー295は光ファイバー212の端部によって構成されてもよい。代わりに、共焦点アパーチャー295は、光ファイバー(及び/又は、フェルール283A’)の端部に相対する位置に固定されたアパーチャー部材(例えば、箔状または薄膜アパーチャー)のアパーチャーであってもよい。そのような場合、光ファイバー端部位置決め部材283Bが光ファイバー212の端部を安定させるように設けられ、その結果、共焦点アパーチャー295が動作位置297に近接した位置に安定するようになっている。他の実施形態では、共焦点アパーチャーが、その動作位置(例えば、凹面283B’)おいて、交換可能光学機構280Cおよび光ファイバー端部位置決め部材283Bのうちの少なくとも一方に固定されたアパーチャー部材のアパーチャーを含んでいる。そのような場合、光ファイバー端部位置決め部材283Bは、共焦点アパーチャー295に近接した位置に光ファイバー212の端部を安定して配置するように構成されている。光ファイバー端部位置決め部材283Bを交換可能光学機構280Cに配置する利点は、交換マウント285が光ファイバー端部位置決め部材283Bの相対的な位置に影響を与えないので、交換可能光学機構280Cを分離して再度ベース部材280に取り付けられる際に、他の光学素子との位置関係において共焦点アパーチャー295の位置がより精度よく得られ、かつ反復性がよくなることである。
上記実施形態は代表例に過ぎず、これに限定されるものではない。共焦点アパーチャー295の動作位置297を交換可能光学機構280Cまで伸ばすことが望まれるいくつかの実施形態では、光ファイバー保持部材283Aが光ファイバーを受け取って、ベース部材280と交換可能光学機構280Cとの関係で光ファイバーを十分に強固に保持することができる。そして、交換マウント285を使用する位置に光ファイバーが保持される場合、交換可能光学機構280C内で光ファイバー212の端部を共焦点アパーチャー295の動作位置297に近接した位置に配置することによって、分離された光ファイバー端部位置決め部材283Bが排除されるようになっている。
図13(A)、13(B)は、転送レンズ251がベース部材282D中に配置された構成の光学ペン220D用の交換可能光学機構280D,280Eについての2つの代表的実施形態を示す構成図である。

光学ペン220Dは、ベース部材282Dが拡張部282DXを有し、拡張部282DXが転送レンズ251を内蔵することを除けば、前述の光学ペン220との類似性に基づいて理解できる。転送レンズ251は、中空部282DX’又は機械加工された取付面などによって、共焦点アパーチャー295から適切な間隔を空けて配置されている。図13(A)は交換可能光学機構280Dを示す。光線R1,R2は、転送レンズ251から拡張部282DXを通って、ほぼアパーチャー295が配置された動作位置297にある焦点位置まで進む。転送レンズ251からのほぼ平行な光線R3,R4は、交換マウント285と中空管231Dを通って、色分散光学部材250まで進む。
ベース部材282Dに転送レンズ251を含めることの利点は、その後、比較的妨害を受けることなくその組合せが維持されるため、共焦点アパーチャー295を転送レンズ251の焦点位置(すなわち、動作位置297)に正確に配置できることである。これは、アパーチャー295と転送レンズ251間に交換マウント285を配置することとは対照的である。交換マウント285の許容誤差と反復性が、微小な校正、及び/又は、精度誤差を誘導する可能性のある光学ペン中の他の光学部品に対する共焦点アパーチャー295の配置に影響するからである。さらに、もし交換可能光学機構280Dが回転すると(例えば、後述の図15に記載されているように)、同様の理由で、その回転機構は、共焦点光学系への影響がほとんどなくなる。どんな「揺れ(wobble)」も転送レンズ251とアパーチャー295との関係を撹乱することがないからである。その代わりに、どんな揺れも、光線R3とR4(平行光であって中空管282DX’の直径と同じくらいの領域をカバーする光線R3とR4)によって示された比較的大径の平行光のうちの小さな部分にしか影響を与えないので、転送レンズ251から伝わる光全体の割合として、比較的小さな撹乱しか起こらない。別の利点として、転送レンズ251がベース部材282Dに含まれているため、交換可能光学機構280Dを比較的安価に製造できることである。
図13(B)に示す交換可能光学機構280Eも、また、交換マウント285を介して図13(A)のベース部材282Dに取り付けできるようになっている。図13(B)には、長い中空管231Eを備え、追加レンズを含んだ色分散光学部材250Eが示されている。追加レンズ252’と253’は、出願565号公報に詳述されているように、測定範囲を広げるために分散光学部材を段階的(カスケード)にする技術を説明する構成である。
交換可能光学機構280Eと280Dはベース部材282Dに対して交換可能であるため、交換可能光学機構280Eを使えば、より深い穴の測定が可能となり、例えば、交換可能光学機構280Dとは異なる(より長い)測定範囲を提供することもできる。また、交換可能光学機構280Eに示すような測定範囲の拡張のために分散光学部材を段階的に設ける技術を、(例えば、図11(B)に示した交換可能光学機構280Bと同様に)転送レンズを含む交換可能光学機構に適用してもよい。その場合、ベース部材282に対して交換可能になる。
図14(A),14(B)は、転送レンズがベース部材の拡張管部に配置された構成の交換可能光学機構および光学ペンについての2つの代表的実施形態を示す構成図である。図14(A)に示すように、ベース部材282Fが、拡張管部282FXを有する胴部282AFを含んでいる。交換可能光学機構280Fは大径拡張管部231FXを含んでおり、この大径拡張管部231FXは、中空管231Fの一部であるとともに、ベース部材282Fが交換マウント285によって交換可能光学機構280Fを連結した際に拡張管部282FXを収容するようになっている。図14(A)に示すように、交換可能光学機構280Fがベース部材282Fから取り外された場合に、光路が破断(break)する位置は、交換マウント285の要素と同じ位置である必要がない。図14(A)に示されるようにより明確には、光路の破断は、拡張管部282FXの先端における、転送レンズ251と色分散光学部材250間で生じる。この位置は、拡張管部282FXにおいて、動作位置297に近い交換マウント285の位置とは反対側になる。
ベース部材282Fに転送レンズ251を配置させることの利点は、図13(A)で説明した通りである。図14(A)の配置の著しい効果は、図13(A)の拡張部282DXと比べて、特に拡張管部282FXの領域について、ベース部材282Fをよりコンパクトに作ることができることである。図14(A)の配置での1つの限定要素は、ベース部材282Fからの拡張管部282FXに対して、中空管231F及び管部231FXの軸に沿った比較的慎重な動作で交換可能光学機構280Fをインストールする必要があることである。交換マウント285(例えば図13(A)に示した配置にて)を利用する他の構成ならば可能であっても、本実施形態の配置においては、衝突した場合に交換可能光学機構280Fの簡単な離脱は許されない。
図14(B)に示すように、交換可能光学機構280Gもまた、交換マウント285を通してベース部材282Fに取り付けできる。図14(A)の配置と同様に、図14(B)では、中空管231Gの拡張部231GXが、ベース部材282Fからの拡張管部282FXを収容するために、より大きい径寸法で形成されている。図14(B)の交換可能光学機構280Gの構成の1つの相違は、中空管231Gがより長い寸法で形成されていることである。図11(B)で詳述したように、転送レンズ251の性質上、色分散光学部材250への光線R3とR4が平行光になるため、中空管231Gには必要ならばどんな長さをも持たせることができる。
図15は、交換可能光学機構280Hおよび測定光296の向きを回転させるために回転部1510を含んだ構成の光学ペン220Hの代表的実施形態を示す構成図である。図15に示されるように、ベース部材282Hは回転部材1510の部分を含んで構成される。その他の点では、光学ペン220Hは、転送レンズ251がベース部材282Hの拡張部282HXに配置されており、図13(A)の光学ペン220Dと同様である。
図15で示されるように、この実施形態では特に、回転部材1510が、交換マウント285の第1の片側部材になる面を持った回転部1512を含んでいる。第1の片側部材は、図4A,4Bで説明したのと同様の構成で、前板286に配置された交換マウント285の第2の片側部材へ連結できるようになっている。また、回転部材1510は、回転駆動用のモーター1516及び歯車1518と同様に、ベアリング1514を含んでいて、回転部1512を回転させることができる。代替の構成として、モーター及び回転アクチュエータ(例えば、モータースリーブ機構など)を利用してもよい。上述の図13(A)にて説明したように、転送レンズ251がベース部材282Hに配置されているとき、回転による誤差/影響は小さくなる。これは、回転ジョイントを通る平行光R3,R4で示す大径平行光の伝達が、アライメントの変更に対してそれほど敏感でないからである。しかしながら、この配置は代表例に過ぎず、これに限定されるものではない。図10〜14の構成のいずれも、この開示に基づいて明らかなわずかの適合により、交換可能光学機構を回転させる同様の構成を含むように変更してもよい。複数の実施形態では、回転位置にかかわらず最も良い校正及び精度を得るために、光学ペンが、交換可能光学機構の複数の回転位置にそれぞれ対応した特有の各校正データからなる校正データによって特徴付けられるとよい。そのような校正は、回転位置に相関する様々なミスアラインメントを補償できる。
図16は、交換可能光学機構280Iが軸方向の高精度測定光光学系を含むように構成された光学ペン220Iの代表的実施形態を示す構成図である。本実施形態では、交換可能光学機構280Iは、図10に示したベース部材282上の交換可能光学機構280と交換可能になっている。軸方向の高精度測定光光学系は、米国特許第7,626,705号公報に詳述されている。特許705号公報に記載されているように、色分散光学部材250Iは、両凸レンズ素子252Iおよびメニスカスレンズ素子253I、254Iを含んでいる。複レンズ素子251Iは、第1レンズ部251AIと第2レンズ部251BIから形成される。様々な実施形態では、複レンズ素子251Iは、接合複レンズ又は空域複レンズのどちらかがよい。メニスカスレンズ素子253Iと254Iは、両面を同方向に湾曲して形成され、正の光強度を出力して、レンズ群の出力光の焦点を結ぶように指向されている。
交換可能光学機構280Iを含む光学ペン220Iの構成は、様々なタイプの光学アレンジメントと光学素子が交換可能光学機構として利用できることを十分に説明している。全般に、図10〜15の構成では、軸方向の測定光にて説明したが、他の構成では、図16の光学ペン220I用の軸方向の測定光光学系のように、軸方向または他方向の測定光光学系を利用してもよい。代替の実施形態では、光学ペン220Iは、図10〜15で説明したいくつかの例のように、追加素子(例えば、ID素子、交換可能光学機構280Iを回転させるための回転部と組合せ可能で、横方向の測定光を追加出力できる横方向の偏向板など)を含んでいてもよい。
図17は、交換マウント、ベース部材および交換可能光学機構を含んだ光学ペンの使用ルーチン1700の代表的実施形態を示すフロー図である。ブロック1710では、測定基準フレームを定める外部素子(例えば、固定基準フレームとなる取付用スタンド、又は、機械座標系の基準フレームとなるCMMに取り付けられたCRSプローブ本体など)に光学ペンベース部材282を取り付けるとともに、この光学ペンベース部材282とは分離した状態で交換可能光学機構280を配置する。ブロック1720では、動作中に、光学ペンベース部材282を接続して、CRS光源264からの光を入力できるようにして、かつ、CRS波長検出器262へ光を出力できるようにする。ブロック1730では、まず、光学ペンベース部材282を交換可能光学機構280に近接した位置まで位置決めする。交換マウント285の機構によって、ベース部材282が交換可能光学機構280を受け取り、これを保持するようになり、また、ベース部材282及び基準フレームに対して一定の位置に保持された交換可能光学機構280を用いて、ベース部材282が動作中のCRS光路と測定光とを形成するようになる。例えば、ユーザは、手動で交換可能光学機構を載置するかもしれない、または、CMMが自動交換ラックからベース部材を動かすことによって交換可能光学機構を自動的にピックアップするかもしれない。そのため、ベース部材に対して交換可能光学機構を適切な位置にセットしなければならない。もちろん、以上の記載に基づいて交換マウントが構成されるので、次に、マニュアル操作か自動操作によって、(例えば、ブロック1730で用いる位置決め動作をほぼ逆に動作させることにより)ベース部材から交換可能光学機構を容易に取り外せることが理解されるだろう。
図18は、交換可能光学機構を回転させるために回転部材を備えた光学ペンの使用ルーチン1800の代表的実施形態を示すフロー図である。ブロック1810では、交換可能光学機構280を光学ペンベース部材282の少なくとも一部に対して回転させることができる回転部材を提供する。ブロック1820では、交換可能光学機構280の複数の回転位置に対して特有の校正データを提供する。ブロック1830では、回転部材を使って、交換可能光学機構280をワーク形状測定に必要な複数の回転位置に回転させるとともに、対応する校正データを使って、取得した測定値を校正して精度を向上させる。
以上説明した様々な実施形態の他にも、ここに開示された発明の構成および動作手順に基づく、多くの変形例がある。例えば、上述の実施形態では、信号形式の制御信号及びデータ信号がプローブ自動ジョイント接続機構230を流れることを強調したが、信号の一部又は全部が無線で伝えられて、プローブ自動ジョイント接続機構230を迂回するようにしてもよい。CRSプローブ本体216の自己収容動作、および/または、自動交換動作が可能であるという構成により、当該CRSプローブ装置215が測定光を発生し、かつ、ワークからの反射光を処理するという機能をCRSプローブ本体216が発揮できるようになった。出力スペクトルプロフィルデータを決定するために反射光を処理した後、必要ならば、その処理信号を無線送信することにより、CRSプローブ本体216の外部での余計な光ファイバー接続を不要にできる。このように、請求項に記載された特許請求の範囲の中で、様々の変形例が可能となる。

Claims (31)

  1. 少なくとも共焦点アパーチャー及び色分散光学部材を含んだ共焦点光学系を形成し、ワークの被測定面に近接した測定軸に沿った異なる距離において、異なった波長光が焦点を結ぶように構成されたクロマティックレンジセンサ(CRS)システム用の光学ペンであって、
    前記色分散光学部材を有する交換可能光学機構と、
    測定用の外部基準フレームに対して安定した位置関係で当該光学ペンが保持されるように設けられた光学ペンベース部材と、
    前記光学ペンベース部材内に配置された第1の片側部材と交換可能光学機構内に配置された第2の片側部材とを有する繰返し高速交換可能な交換マウントと、を備え、
    第1に、前記光学ペンベース部材が、前記交換可能光学機構を受け取って、前記光学ペンベース部材と外部基準フレームとの位置関係において、当該交換可能光学機構を強固に保持するように、前記交換マウントが構成されていることを特徴とする光学ペン。
  2. 請求項1記載の光学ペンにおいて、
    前記光学ペンは、前記光学ペンベース部材に内蔵された光ファイバー保持部材を少なくとも含んでいる光ファイバー端部位置決め機構を備え、
    前記光ファイバー保持部材が、前記CRSシステムの光源と検出器に接続された光ファイバーを受け取って、前記光学ペンベース部材に対してその光ファイバーを保持することにより、光ファイバー端部位置決め機構は、光ファイバーの端部を共焦点アパーチャーの動作位置に近接した位置に定めることを特徴とする光学ペン。
  3. 請求項2記載の光学ペンにおいて、
    前記光ファイバー端部位置決め機構は、前記光学ペンベース部材と前記交換可能光学機構のうちの1つに含められた光ファイバー端部位置決め部材を含み、
    前記光ファイバー端部位置決め部材は、前記共焦点アパーチャーの動作位置に近接した位置に前記光ファイバーの端部を安定させるために設けられていることを特徴とする光学ペン。
  4. 請求項3記載の光学ペンにおいて、前記共焦点アパーチャーは、前記光ファイバーの端部、前記光ファイバーの端部に相対する位置に固定されたアパーチャー部材のアパーチャー、のうちの1つで構成され、
    前記光ファイバー端部位置決め部材は、前記光ファイバーの端部を安定させるために設けられて、前記共焦点アパーチャーがその動作位置に近接した位置で安定していることを特徴とする光学ペン。
  5. 請求項3記載の光学ペンにおいて、
    前記光ファイバー端部位置決め部材は、前記ベース部材に含まれていて、
    前記共焦点アパーチャーは、その動作位置において前記光学ペンベース部材および前記光ファイバー端部位置決め部材のうちの少なくとも一方に固定されたアパーチャー部材中のアパーチャーを有し、
    前記光ファイバー端部位置決め部材は、前記光ファイバーの端部を前記共焦点アパーチャーに近接した位置に安定させるために設けられていることを特徴とする光学ペン。
  6. 請求項3記載の光学ペンにおいて、
    前記光ファイバー端部位置決め部材は、前記交換可能光学機構に含まれていて、
    前記共焦点アパーチャーは、その動作位置において前記交換可能光学機構および前記光ファイバー端部位置決め部材のうちの少なくとも一方に固定されたアパーチャー部材のアパーチャーを有し、
    前記ベース部材が前記交換可能光学機構を受け取って当該光学機構を一定の位置関係で保持する場合に、前記光ファイバー端部位置決め部材が、前記光ファイバー端部を前記共焦点アパーチャーに近接した位置に安定させるように設けられていることを特徴とする光学ペン。
  7. 請求項1記載の光学ペンにおいて、前記光学ペンベース部材が、前記交換マウントの前記第1の片側部材を内蔵する筐体を含み、
    前記第1の片側部材に相対する位置に、前記共焦点アパーチャーが固定されていることを特徴とする光学ペン。
  8. 請求項7記載の光学ペンにおいて、前記第1の片側部材は、前記筐体の先端表面を形成することを特徴とする光学ペン。
  9. 請求項1記載の光学ペンにおいて、前記交換可能光学機構が、前記第2の片側部材に相対する位置に固定されている光学アセンブリを含み、
    前記光学アセンブリは、前記色分散光学部材を含んでおり、前記共焦点アパーチャーから測定光を受けて、その測定光を前記共焦点アパーチャーに返して、測定軸に沿ったそれぞれの測定範囲に渡って、前記測定光の軸方向色分散光を提供することを特徴とする光学ペン。
  10. 請求項9記載の光学ペンにおいて、前記光学アセンブリが、前記共焦点アパーチャーの動作位置に近接した位置に測定光の焦点を合わせるように構成された転送レンズをさらに含むことを特徴とする光学ペン。
  11. 請求項10記載の光学ペンにおいて、前記共焦点アパーチャーの前記動作位置は、前記交換可能光学機構の中に位置しており、
    前記光学アセンブリは、さらに、前記動作位置に近接した位置に配置されたアパーチャーを有するアパーチャー部材、および、前記動作位置に近接した位置に配置された光ファイバー端部位置決め部材のうちの少なくとも一方を含んでいることを特徴とする光学ペン。
  12. 請求項10記載の光学ペンにおいて、前記共焦点アパーチャーの前記動作位置は、前記光学ペンベース部材の中に位置していて、
    前記光学ペンベース部材は、さらに前記動作位置に近接した位置に配置された光ファイバー端部位置決め部材、及び、前記動作位置に近接した位置に配置されたアパーチャーを含むアパーチャー部材、のうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする光学ペン。
  13. 請求項9記載の光学ペンにおいて、
    前記交換可能光学機構がさらに中空管と前板を含み、
    前記中空管は、少なくとも部分的に前記色分散光学部材を収納し、
    前記前板は、前記中空管の端部に近接した位置に配置され、
    前記第2の片側部材は、前記色分散光学部材から離れた方向を向く前記前板の表面によって構成されていることを特徴とする光学ペン。
  14. 請求項1記載の光学ペンにおいて、前記交換マウントの前記第2の片側部材は、前記交換マウントの前記第1及び前記第2の片側部材のいずれかに取り付けられた永久磁石によって、前記交換マウントの前記第1の片側部材に対して強制的に取り付けられていることを特徴とする光学ペン。
  15. 請求項1記載の光学ペンにおいて、前記交換可能光学機構が、さらに、前記交換マウントの前記第1の片側部材に対して、前記交換マウントの前記第2の片側部材を着脱するための交換装置にインターフェースするように設けられた自動ハンドリング部を含むことを特徴とする光学ペン。
  16. 請求項1記載の光学ペンにおいて、前記交換可能光学機構は、当該交換可能光学機構の識別のために用いられるID素子をさらに含むことを特徴とする光学ペン。
  17. 請求項16記載の光学ペンにおいて、前記ID素子は、受動型の無線周波数認識装置であることを特徴とする光学ペン。
  18. 請求項1記載の光学ペンにおいて、前記共焦点光学系が、前記共焦点アパーチャーと前記色分散光学部材の間に配置された転送レンズを含み、
    前記転送レンズは、前記共焦点アパーチャーの前記動作位置に近接した位置で測定光の焦点が合うように構成されることを特徴とする光学ペン。
  19. 請求項18記載の光学ペンにおいて、
    前記転送レンズと前記色分散光学部材の間にある測定光が、ほぼ集光されるように、前記転送レンズが設けられていることを特徴とする光学ペン。
  20. 請求項18記載の光学ペンにおいて、前記転送レンズは光学ペンベース部材に配置されていることを特徴とする光学ペン。
  21. 請求項20記載の光学ペンにおいて、前記共焦点アパーチャーは、前記光学ペンベース部材に配置されていることを特徴とする光学ペン。
  22. 請求項18記載の光学ペンにおいて、前記転送レンズは、前記交換可能光学機構に配置されていることを特徴とする光学ペン。
  23. 請求項22記載の光学ペンにおいて、前記共焦点アパーチャーは、前記光学ペンベース部材に配置されていることを特徴とする光学ペン。
  24. 請求項22記載の光学ペンにおいて、前記共焦点アパーチャーの動作位置は、前記交換可能光学機構に配置されていることを特徴とする光学ペン。
  25. 請求項1記載の光学ペンにおいて、前記第1の片側部材を有する回転部材であって、少なくとも前記光学ペンベース部材の一部に対して前記交換可能光学機構を回転させることができる回転部材を、前記ベース部材が含んでいることを特徴とする光学ペン。
  26. 請求項25記載の光学ペンは、前記交換可能光学機構の複数の回転位置にそれぞれ対応した特有の各校正データを含む校正データによって特徴付けられていることを特徴とする光学ペン。
  27. 請求項1記載の光学ペンは、三次元座標測定機(CMM)にプログラム制御で自動接続可能なCRSプローブ装置の一部であり、
    前記CRSプローブ装置は、前記CMMに対して自動交換ジョイント接続機構を利用して取付可能な自動交換ジョイント要素、および、前記自動交換ジョイント要素を介して前記CMMに自動接続するために前記自動交換ジョイント要素に取り付けられたCRSプローブ本体を備え、
    前記CRSプローブ本体は、
    前記光学ペンと、
    前記自動交換ジョイント要素を通じて電力を受け、このCRSプローブ本体に必要な光、すなわち前記光学ペンに送る波長域の入力スペクトルプロフィルを持つ光を発生する光源と、
    前記波長域の光を受けて出力スペクトルプロフィルデータを提供するために検出軸に沿って配置された複数画素を含んだCRS波長検出器と、を有し、
    前記CRSプローブ本体は、前記自動交換ジョイント接続機構を通して、電源及び制御信号を受けるように構成され、
    前記CRSプローブ本体は、前記自動交換ジョイント要素が前記CMMに取り付けられて、かつ、前記光学ペンがワーク表面に対して測定可能な位置に配置され、そして光源が光を発生した場合に、前記光学ペンが、前記光源からの入力スペクトルプロフィルに応じた照射光を内蔵した前記共焦点光学系を通じてワーク表面へ出力し、さらに前記共焦点光学系を通じて前記ワーク表面からの反射光を受けて前記CRS波長検出器へ出力することによって、前記光学ペンから前記CRS波長検出器に出力スペクトルプロフィルが供給されるように、構成されており、
    前記出力スペクトルプロフィルは、前記光学ペンから前記ワーク表面までの測定距離に対応した波長ピークを示す距離依存型プロフィル成分を含んでおり、この出力スペクトルプロフィルに対応した出力スペクトルプロフィルデータが、前記CRS波長検出器から出力され、このようにして、前記CRSプローブ本体が前記出力スペクトルプロフィルデータに基づく前記光学ペンおよび前記ワーク表面間の測定距離情報を含んだ測定信号を提供することを特徴とする光学ペン。
  28. 請求項27記載の光学ペンにおいて、
    第1工程で、前記CRSプローブ本体が前記光学ペンベース部材を含んでおり、かつ、前記自動交換ジョイント接続機構を通して既に前記CMMに接続されており、また、前記交換可能光学機構が前もって前記光学ペンベース部材から離れた状態で配置されるように構成され、
    前記第1工程で、前記CMMによる自動動作に基づいて、前記光学ペンベース部材が前記交換可能光学機構に近接した位置になるように位置決めされたときに、前記光学ペンベース部材および前記基準フレームに対して固定の位置関係で保持される前記交換可能光学機構によって、動作中のCRS光路および測定光を形成するために、前記光学ペンベース部材が、前記交換可能光学機構を受けとってこれを保持するように、前記交換マウントが設けられていることを特徴とする光学ペン。
  29. 請求項28記載の光学ペンにおいて、
    前記第1工程後の第2工程で、前記CRSプローブ本体が、前記自動交換ジョイント接続機構を通して既に前記CMMに接続されており、前記光学ペンベース部材および前記交換可能光学機構を含んでいる場合に、
    当該第2工程で、前記CRSプローブ本体及び前記CMMを接続する前記自動交換ジョイント接続機構の接続を解除することなく、前記CMMの自動動作に基づく前記ベース部材からの前記交換可能光学機構の分離が実行されるように、前記交換マウントが設けられていることを特徴とする光学ペン。
  30. 請求項1記載の光学ペンにおいて、前記光学ペンベース部材には、前記外部基準フレームを定める外部素子に対して当該光学ペンベース部材を取り付けるための外部取付面が形成されていることを特徴とする光学ペン。
  31. 請求項30記載の光学ペンにおいて、前記外部素子は、固定基準フレームを定義する固定要素、および、CMMに取り付けられたCRSプローブ本体、のうちの1つを含み、
    前記CRSプローブ本体は、機械座標系を有する外部基準フレームを定めている前記CMMに取り付けられていることを特徴とする光学ペン。
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