JPH09302190A - ゴム組成物及び複合体 - Google Patents

ゴム組成物及び複合体

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JPH09302190A
JPH09302190A JP8114822A JP11482296A JPH09302190A JP H09302190 A JPH09302190 A JP H09302190A JP 8114822 A JP8114822 A JP 8114822A JP 11482296 A JP11482296 A JP 11482296A JP H09302190 A JPH09302190 A JP H09302190A
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JP
Japan
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rubber composition
rubber
meth
weight
parts
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Application number
JP8114822A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Nishiyama
忠明 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09302190A publication Critical patent/JPH09302190A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーンゴムと加硫接着することにより極
めて高い接着力を発現するゴム組成物であって、しかも
加工性及び圧縮永久歪性にも優れるゴム組成物、及び該
ゴム組成物とシリコーンゴムとを加硫接着して得られる
複合体を提供する。 【解決手段】 下記(A)成分〜(D)成分を含有する
ゴム組成物、及び該ゴム組成物と有機過酸化物を含有す
るシリコーンゴム組成物とを加硫接着して得られる複合
体。 (A):エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体ゴム (B):疎水性シリカ (C):シランカップリング剤 (D):有機過酸化物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物及び複
合体に関するものである。更に詳しくは、本発明は、シ
リコーンゴムと加硫接着することにより極めて高い接着
力を発現できるゴム組成物であって、しかも加工性及び
圧縮永久歪性にも優れるゴム組成物及び該ゴム組成物と
シリコーンゴムとを加硫接着して得られる複合体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムは耐熱性、耐候性、外観
に優れ、しかもカラー配合により着色ゴムとして用いる
ことができるなど、優れた特徴を備えているが、高価で
あるという欠点を有している。かかる問題に対処する方
法として、シリコーンゴム以外のゴムの表面にシリコー
ンゴムを加硫接着して用い、高価なシリコーンゴムの使
用量を最少に維持しつつ、かつシリコーンゴムの優れた
特徴を利用する方法がある。ところが、シリコーンゴム
とその他のゴムとを加硫接着する場合、十分な接着力を
得ることが困難であるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、シリコーンゴムと加硫
接着することにより極めて高い接着力を発現できるゴム
組成物であって、しかも加工性及び圧縮永久歪性にも優
れるゴム組成物及び該ゴム組成物とシリコーンゴムとを
加硫接着して得られる複合体を提供する点に存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
一の発明は、下記(A)成分〜(D)成分を含有するゴ
ム組成物に係るものである。 (A):エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体ゴム (B):疎水性シリカ (C):シランカップリング剤 (D):有機過酸化物
【0005】また、本発明のうち他の発明は、上記のゴ
ム組成物と有機過酸化物を含有するシリコーンゴム組成
物とを加硫接着して得られる複合体に係るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分は、エチレン
−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体ゴムである。
(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル
及び/又はメタクリル酸エステルであることを表わす。
アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとは、ア
クリル酸又はメタクリル酸とアルコールから得られるエ
ステルである。アルコールとしては、炭素数1〜8のア
ルコールが好ましい。(メタ)アクリル酸エステルの具
体例としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレ
ート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
2−エチルヘキシルメタクリレートなどをあげることが
できる。なお、(メタ)アクリル酸エステルとしては、
その一種を単独で使用してもよく、又は二種以上を併用
してもよい。
【0007】(A)エチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル系共重合体ゴムにおけるエチレンと(メタ)アクリ
ル酸エステルの含有割合は、エチレン/(メタ)アクリ
ル酸エステルのモル比で50/50〜85/15が好ま
しく、更に好ましくは60/40〜80/20である。
エチレンの割合が過多な場合は共重合体の結晶度が高く
なり、エラストマーとしての弾性が低下することがあ
る。一方、(メタ)アクリル酸エステルの割合が過多な
場合は共重合体のガラス転移温度が高くなり、目的とす
る接着剤の可撓性改良効果が小さくなることがある。な
お、(メタ)アクリル酸エステルとして二種以上を併用
した場合の(メタ)アクリル酸エステルの量は、各(メ
タ)アクリル酸エステルの合計量を基準とする。本発明
の(A)エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重
合体ゴムは、上記のエチレン及び(メタ)アクリル酸エ
ステルに加えて、これらと共重合可能な他の単量体を含
有するものであってもよい。該単量体としては、たとえ
ばイソブチレン、スチレン及びその誘導体、酢酸ビニ
ル、テトラフルオロエチレン及びヘキサフルオロプロピ
レンなどのハロゲン化オレフィン又は架橋性単量体など
をあげることができる。
【0008】(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能
な架橋性単量体としては、具体的には、ジエン系単量
体、不飽和基含有不飽和カルボン酸エステル、エポキシ
基含有ビニル単量体、カルボキシル基含有ビニル単量
体、反応性ハロゲン原子含有ビニル単量体、水酸基含有
ビニル単量体及びアミド基含有ビニル単量体をあげるこ
とができる。
【0009】ここで、ジエン系単量体としては、たとえ
ばブタジエン、エチリデンノルボルネン、イソプレン、
ピペリレン、ジビニルベンゼン、ビニルシクロヘキセ
ン、クロロプレン、メチルブタジエン、シクロペンタジ
エン、メチルペンタジエン、ジメチルビニルスチリルシ
ランなどをあげることができる。不飽和基含有不飽和カ
ルボン酸エステルとしては、たとえばエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジヒドロジシクロペンタジエニ
ル(メタ)アクリレート、ジヒドロジシクロペンタジエ
ニルオキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アク
リル酸ビニル、ジメチルビニルメタクリロキシメチルシ
ランなどをあげることができる。エポキシ基含有ビニル
単量体としては、たとえばグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、イタコン酸ジグリシジルエス
テル、ブテントリカルボン酸トリグリシジルエステル、
p−スチレンカルボン酸グリシジルエステルなどの不飽
和グリシジルエステル、ビニルグリシジルエーテル、ア
リルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジルエーテ
ルなどの不飽和グリシジルエーテルなどエポキシ基含有
単量体などをあげることができる。カルボキシル基含有
ビニル単量体としては、たとえば(メタ)アクリル酸、
イタコン酸、フマル酸モノ−n−ブチル、マレイン酸モ
ノエチル、マレイン酸モノ−n−ブチル、2−メタクリ
ロイルオキシエチルコハク酸、2−メタクリロイルオキ
シエチルフタル酸、2−メタクリロイルオキシエチルヘ
キサヒドロフタル酸、2−メタクリロイルオキシエチル
マレイン酸などをあげることができる。反応性ハロゲン
原子含有ビニル単量体としては、たとえば2−クロルエ
チルビニルエーテル、クロル酢酸ビニル、クロル酢酸ア
リルなどをあげることができる。水酸基含有ビニル単量
体としては、たとえば2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、N−メチロール(メタ)
アクリルアミドなどをあげることができる。アミド基含
有ビニル単量体としては、たとえばアクリルアミド、メ
タクリルアミドなどをあげることができる。その中で
も、エポキシ樹脂と共通の官能基を有するという観点か
ら、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル−
不飽和グリシジルエステル共重合体ゴムであることが特
に好ましい。
【0010】本発明の(A)成分としては、JIS K
6791で規定される190℃の溶融指数が0.5〜
500g/10分のものが好ましく、より好ましくは
0.5〜50g/10分のものである。
【0011】本発明の(A)エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル系共重合体ゴムは、通常の方法、たとえば
フリーラジカル開始剤による塊状重合、乳化重合、溶液
重合などによって製造することができる。なお、代表的
な重合方法は、特公昭46−45085号公報に記載さ
れた方法、フリーラジカルを生成する重合開始剤の存在
下、圧力500kg/cm2 以上、温度40〜300℃
の条件により製造することができる。
【0012】本発明の(B)成分は、疎水性シリカであ
り、市販のものを用いることができる。本発明において
は、疎水性のシリカに限定して用いる必要がある。親水
性のシリカを用いた場合には十分な接着力を得ることが
できず、加工性及び圧縮永久歪性も悪化する。
【0013】ここで、疎水性の指標として、下記の方法
により測定されるメタノールぬれ値を用いることがで
き、(B)成分のメタノールぬれ値は30%以上である
ことが好ましい。メタノールぬれ値が低過ぎると十分な
接着力を得ることができないことがある。
【0014】メタノールぬれ値の測定方法は次のとおり
である。すなわち、試料であるシリカ0.2gを100
mlのビーカーに秤取し純水50mlを加える。次に、
電磁攪拌しながら液面へメタノールを除々に加えてゆ
き、液面上に試料が認められなくなった点を終点とす
る。次式によりメタノールぬれ値を求める。
【0015】メタノールぬれ値(%)=〔x/(50+
x)〕×100 x:添加した全メタノール量(ml)
【0016】ゴム組成物中の(B)の含有量は、(A)
100重量部あたり5〜400重量部が好ましく、更に
好ましくは20〜200重量部である。(B)が過少で
あると十分な接着力を得ることができない場合があり、
一方(B)が過多であると組成物の粘度が大きくなり、
加工性が悪化する場合がある。
【0017】本発明の(C)成分は、シランカップリン
グ剤であり、好ましい(C)成分としては、下記一般式
(1)で表されるケイ素化合物をあげることができる。
【0018】
【0019】(Zはビニル基又はメタクリロイル基を表
し、aは0〜5の整数を表し、R1〜R3 は、それぞれ
独立に、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基又はア
セトキシ基を表す。)
【0020】更に具体的な(C)成分としては、ビニル
トリス(β−メトキシエトキシ)シラン〔下記式
(2)〕、ビニルトリエトキシシラン〔下記式
(3)〕、ビニルトリメトキシシラン〔下記式
(4)〕、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン〔下記式(5)〕、ビニルトリアセトキシシラン
〔下記式(6)〕などをあげることができる。
【0021】
【0022】ゴム組成物中の(C)の含有量は、(A)
100重量部あたり0.1〜10重量部が好ましく、更
に好ましくは0.5〜10重量部である。(C)が過少
であると十分な接着力を得ることができない場合があ
り、一方(C)が過多であると組成物の加工性が悪化す
る場合がある。
【0023】本発明の(D)成分は、有機過酸化物であ
り、たとえばジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチ
ルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
α,α−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベ
ンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチル
パーオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)オクタンなどがあげられる。
【0024】ゴム組成物中の(D)の含有量は、(A)
100重量部あたり0.1〜10重量部が好ましく、更
に好ましくは0.5〜10重量部である。(D)が過少
であると架橋密度が不足し、得られる加硫ゴムの機械的
強度が劣る場合があり、一方(D)が過多であると加硫
成形時に発泡などの不都合を生じる場合がある。
【0025】本発明のゴム組成物は、上記の(A)〜
(D)を必須の成分として含有するものであるが、
(A)〜(D)に加えて適宜用い得る成分として、カー
ボンブラックなどの補強材、プロセスオイルなどの軟化
剤、ステアリン酸などの加工助剤、酸化亜鉛などの加硫
促進助剤、炭酸カルシウムなどの白色充填材(増量材)
などを含有していてもよい。
【0026】本発明のゴム組成物を得る方法としては、
たとえば次の方法をあげることができる。すなわち、本
発明の(A)〜(D)成分及び、上記の適宜用い得る成
分を、バンバリーミキサー、ニーダー、オープンロール
などを用いて混練すればよい。
【0027】次に、本発明の複合体について説明する。
本発明の複合体は、上記の本発明のゴム組成物と有機過
酸化物を含有するシリコーンゴム組成物とを加硫接着し
て得られる複合体である。
【0028】シリコーンゴム組成物中に含有される有機
過酸化物としては、前記の(D)成分と同様のものを用
いることができるが、(D)成分として用いた有機過酸
化物と同じものを用いてもよく、異なるものを用いても
よい。シリコーンゴム組成物中に含有される有機過酸化
物の量は、シリコーンゴム100重量部あたり0.05
〜10重量部が好ましく、更に好ましくは0.1〜10
重量部である。該量が過少であると架橋密度が不足し、
得られる加硫ゴムの機械的強度が劣る場合があり、一方
該量が過多であると加硫成形時に発泡などの不都合を生
じる場合がある。
【0029】加硫接着するには、たとえば本発明のゴム
組成物とシリコーンゴム組成物とを接触させた状態で加
硫すればよい。加硫の条件としては、たとえば、加硫時
間1〜60分、加硫温度120〜220℃をあげること
ができる。更に、必要に応じて、1〜20時間、150
〜220℃において二次加硫を行うことができる。
【0030】本発明の複合体は、本発明のゴム組成物と
シリコーンゴム組成物が極めて強力な接着力で接着され
たものであり、その特徴を活かして、送水用、自動車
用、空気用、高圧用、酸素・アセチレン用、耐油用の二
層又は三層ゴムホース類、搬送用ゴムベルト類、動力を
伝送する伝導ベルトなどのゴムベルト類、自動車用、鉄
道車両用、産業機械用、航空機用、電気・電子機器用、
船舶港湾用などの防振ゴム、製鉄、製紙、印刷、紡績、
染色、事務機器、電気音響製品、農機具、プラスチック
製造業用などのゴムロール、ブランケット、化学工業、
水処理装置、大気汚染防止、食品工業などでのゴムライ
ニング、パッキング・ガスケットの素材、ルーフィン
グ、フロアー材などでのゴム板、一般住宅、建築、土
木、車両、自動車、航空機、船舶などでのシーリング
材、パッキング、オイルシール、ダイヤフラム、バル
ブ、緩衝ゴムなどの型物ゴム製品、ガス用、水道用、医
療用などのゴム管、チューブ、自動車用のウエザースト
リップ、水切りゴム、ドアの窓枠、トランクシール、ワ
イパーゴムなど及び電線被覆材などの押出ゴム製品、そ
の他、運動競技用品、ゴム引布製品、フレキシブルコン
テナ、ゴム手袋、スポンジゴム製品などに広く用いるこ
とができる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例によって説明する。
【0032】実施例1〜4及び比較例1〜3 表1及び表3に示す配合に基づいて、ジクミルパーオキ
シドとトリアリルイソシアヌレートを除くゴム及び添加
剤をバンバリーミキサーにて混練し、その後8インチロ
ールにて、架橋剤を添加し、ゴム組成物を得た。なお、
シリコーンゴム組成物としてはKE971U(信越化学
製シリコーンゴム)100重量部に加硫剤C−8(信越
化学製2,5ジメチル−2,5ビス(t−ブチルパーオ
キシ)−ヘキサン25%含有マスターバッチ)1.3重
量部を8インチロールにて混練したものを用いた。
【0033】該組成物の粘度をJIS−K−6300に
準じて測定した。該組成物の加硫速度を東洋精機社製オ
シレーティングディスクレオメーターを用いて170℃
の条件にて測定した。また、コンパウンドを170℃×
10分又は20分の条件下で加硫し、得られた加硫ゴム
組成物の各種物性を、JIS−K−6301に準じて測
定した。
【0034】更に、得られた該組成物及びシリコーンゴ
ム組成物を各々15cm×15cm×1mmの大きさの
シート片に調整し、互いに接触させ、170℃×10分
又は20分の条件下でプレス加硫を行い、2mm厚の加
硫シートを得た。得られた加硫シートを25mm幅に打
ち抜き、JIS−K−6301に準じて剥離試験を行
い、接着性を評価した。結果を表2及び表4に示した。
【0035】結果から次のことがわかる。本発明の条件
を充足するすべての実施例は、すべての評価項目におい
て満足すべき結果を示している。一方、本発明の条件の
欠く比較例は次のとおり劣るものである。(B)成分と
して親水性シリカを用いた比較例1は接着性及び圧縮永
久歪性に劣る。(B)成分として親水性シリカを多量に
用いた比較例2は接着性、圧縮永久歪性及び加工性に劣
る。(C)成分を用いなかった比較例3は接着性及び圧
縮永久歪性に劣る。
【0036】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 配合 *1 (A) 種類 A1 A1 A1 A2 量 100 100 100 100 (B) 種類 B1 B2 B3 B3 量 80 40 40 50 (C) 種類 C1 C1 C1 C1 量 1 1 1 1 (D) 量 3.5 3.5 3.5 3.5 ステアリン酸 1 1 1 1 ステアリルアミン 0.5 0.5 0.5 0.5 ノーガード445 2 2 2 2 TAIC 1 1 1 0 MB 0 0 0 3.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0037】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 評価 コンパウンド特性 ML1+4 100 ℃ 33.9 23.3 23.2 22.0 ODR 170 ℃ MH kgf・cm 67.0 37.0 48.0 41.8 ML kgf・cm 4.0 2.0 2.0 2.0 t'c (90) min 9.1 11.7 9.8 7.5 加硫物特性 *2 M200 kgf/cm2 141 58 99 92 M300 kgf/cm2 - 95 - 135 Tb kgf/cm2 152 156 160 154 Eb % 230 440 300 360 Hs JIS-A 86 66 71 79 Tr-B kgf/cm 28 28 29 - 圧縮永久歪 % *3 18.1 24.9 18.2 59.4 接着性 接着強度 kgf/cm 0.46 0.76 0.60 0.48 剥離モード *4 材破 材破 材破 材破 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0038】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 比較例2 比較例3 配合 *1 (A) 種類 A1 A1 A1 量 100 100 100 (B) 種類 BX BX B3 量 40 60 80 (C) 種類 C1 C1 - 量 1 1 0 (D) 量 3.5 3.5 3.5 ステアリン酸 1 1 1 ステアリルアミン 0.5 0.5 0.5 ノーガード445 2 2 2 TAIC 1 1 1 MB 0 0 0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0039】
【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 比較例2 比較例3 評価 コンパウンド特性 ML1+4 100 ℃ 39.3 87.0 34.0 ODR 170 ℃ MH kgf・cm 51.0 57.2 50.1 ML kgf・cm 7.7 17.4 8.0 t'c (90) min 10.6 11.0 11.3 加硫物特性 *2 M200 kgf/cm2 66 104 31 M300 kgf/cm2 124 175 48 Tb kgf/cm2 170 187 127 Eb % 400 330 580 Hs JIS-A 74 86 66 Tr-B kgf/cm - - - 圧縮永久歪 % *3 33.1 46.7 42.2 接着性 接着強度 kgf/cm 0 0.10 0 剥離モード *4 界面 界面 界面 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0040】*1 配合 数値は重量部である。 A1:エチレン(68モル%)−メチルアクリレート
(32モル%)共重合ゴム(住友化学工業社製「EMA
−2152」) A2:エチレン(67モル%)−メチルアクリレート
(32モル%)−グリシジルメタクリレート(1モル
%)共重合ゴム(住友化学工業社製「EMA−275
2」) B1:疎水性シリカ(日本シリカ工業社製「ニップシー
ルSS−40、メタノールぬれ値=65%) B2:疎水性シリカ(Degussa社製「スペルナー
トD−10、メタノールぬれ値=56%) B3:疎水性シリカ(Degussa社製「スペルナー
トD−17、メタノールぬれ値=52%) BX:親水性シリカ(日本シリカ工業社製「ニップシー
ルVN−3、メタノールぬれ値=0%) C1:前記化学式(2)のケイ素化合物(日本ユニカー
社製「A−172」) D:ジクミルパーオキシド ノーガード445:ユニロイヤル社製 アミン系老化防
止剤 TAIC:トリアリルイソシアヌレート MB:2−メルカプトベンゾイミダゾール
【0041】*2 加硫物物性・接着性170℃×20
分加硫物の物性 *3 圧縮永久歪:150℃×70時間 *4 剥離モード:「材破」材料破壊、「界面」界面剥
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、シ
リコーンゴムと加硫接着することにより極めて高い接着
力を発現するゴム組成物であって、しかも加工性及び圧
縮永久歪性にも優れるゴム組成物及び該ゴム組成物とシ
リコーンゴムとを加硫接着して得られる複合体を提供す
ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 35/02 B29C 35/02 65/02 65/02 B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)成分〜(D)成分を含有する
    ゴム組成物。 (A):エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
    体ゴム (B):疎水性シリカ (C):シランカップリング剤 (D):有機過酸化物
  2. 【請求項2】 (C)成分が下記一般式(1)で表され
    るケイ素化合物である請求項1記載のゴム組成物。 (Zはビニル基又はメタクリロイル基を表し、aは0〜
    5の整数を表し、R1〜R3 は、それぞれ独立に、アル
    コキシ基、アルコキシアルコキシ基又はアセトキシ基を
    表す。)
  3. 【請求項3】 (A)100重量部あたり、(B)5〜
    400重量部、(C)0.1〜10重量部及び(D)
    0.1〜10重量部を含有する請求項1記載のゴム組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のゴム組成物と有機過酸化
    物を含有するシリコーンゴム組成物とを加硫接着して得
    られる複合体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521370A (ja) * 2003-06-27 2007-08-02 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 有機酸で変性された管型反応器製のエチレン/アルキルアクリレートコポリマーの充填化ブレンド
JP2013221061A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Mitsufuku Industry Co Ltd ゴム組成物及びその製造方法

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