JPH09301911A - 含フッ素エーテル化合物の製造方法 - Google Patents

含フッ素エーテル化合物の製造方法

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JPH09301911A
JPH09301911A JP8115107A JP11510796A JPH09301911A JP H09301911 A JPH09301911 A JP H09301911A JP 8115107 A JP8115107 A JP 8115107A JP 11510796 A JP11510796 A JP 11510796A JP H09301911 A JPH09301911 A JP H09301911A
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fluorine
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alkali metal
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JP8115107A
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Kenichi Sanechika
健一 実近
Masanori Ikeda
池田  正紀
Hiroyuki Fukui
弘行 福井
Shinichi Yamamoto
伸一 山本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 代替フロン用冷凍機オイル等として有用な高
純度の含フッ素エーテル系化合物を、簡単な操作で収率
良く製造する方法を提供する。 【解決手段】 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン等の水酸基含有化合物と、テ
トラフルオロエチレン等の含フッ素オレフィンを反応さ
せて、2,2−ビス〔4−(1,1,2,2−テトラフ
ルオロエトキシ)フェニル〕−4−メチルペンタン等の
含フッ素エーテル化合物を製造するにあたり、反応後の
溶液から溶剤を留去して得られる懸濁液より遠心分離ま
たは濾過により固形分を除去して、触媒由来のアルカリ
金属イオン含量100ppm以下の含フッ素エーテル化
合物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑剤等に有用な
含フッ素エーテル化合物の製造方法に関するものであ
る。さらに詳しくは、本発明は、環境保護の問題からC
FC−12(ジクロロジフルオロメタン)やHCFC−
22(クロロジフルオロメタン)等の塩素原子含有冷媒
の代替品として、オゾン破壊能を有しない(1)フッ化
アルカン、中でも、炭素数1〜5の低級ハイドロフルオ
ロカーボン、特にHFC―134a(1,1,1,2―
テトラフルオロエタン)、HFC―152a(1,1−
ジフルオロエタン)、HFC−32(ジフルオロメタ
ン)、HFC−125(ペンタフルオロエタン)、HF
C−143a(1,1,1−トリフルオロエタン)等の
ハイドロフルオロカーボン、(2)オゾン破壊能が無い
だけでなく、さらに、地球温暖化係数も低くなることが
期待される水素原子含有含フッ素エーテル化合物、
(3)あるいは、それらの混合物を冷媒として使用する
冷凍システムに適した冷凍機潤滑用の含フッ素エーテル
化合物、あるいは、各種の機能性流体等に有用な含フッ
素エーテル化合物の製造方法に関する。
【0002】これまでにHFC−134a等のハイドロ
フルオロカーボンと共に用いるため、HFC−134a
等のハイドロフルオロカーボンと相溶性の良好な潤滑油
として、各種のポリアルキレングリコール系化合物、ポ
リエステル系化合物およびポリカーボネート系化合物が
提案されている。しかしながら、これらのオイルは、潤
滑油使用条件下での潤滑性が不十分であるし、また、極
性基を有するため吸湿性が高く、水分の凍結、金属の腐
食、体積固有抵抗の低下(エアコン等の密閉型冷凍機で
問題となる)、加水分解等の問題がある。
【0003】一方、下記の一般式[1−b]で表される
含フッ素エーテル化合物は、低温領域から高温領域まで
の幅広い温度範囲で全てのハイドロフルオロカーボン系
冷媒と良好な相溶性を示し、同時に、耐熱性、潤滑特
性、安定性、耐久性等の物性が非常に優れた冷凍機用潤
滑オイルであることが知られている。 R(OH)n [1−a] R(ORf)n [1−b] (Rは炭素数1〜60個のn価の炭化水素基を示す。n
は1〜4の整数を表す。Rfは、フルオロカーボン基、
またはその部分置換体を表し、Rf中の炭素原子の数は
2〜25の範囲であり、かつ、Rf中のフッ素原子の数
/炭素原子の数の比は0.6〜3.0の範囲である。な
お、nが2以上の場合には、一般式[1−b]で表され
る化合物は複数の種類のORf基より構成されていても
良い。) 本発明は、このような特性を有する一般式[1−b]で
表される含フッ素エーテル化合物を高収率で製造する方
法に関する。
【0004】
【従来の技術】特開平5−86382号、特開平7−1
45100号公報には、一般式[1−b]で表される高
純度の含フッ素エーテル化合物を製造する方法が開示さ
れている。すなわち、塩基性アルカリ金属触媒及び極性
溶剤の存在下で上記一般式[1−a]で表されるフェノ
ール類を含フッ素オレフィンに付加させて、一般式[1
−b]で表される含フッ素エーテル化合物を合成するに
当たり、塩基触媒を反応に関与するフェノール性水酸基
に対し0.01〜1倍モル使用し、かつ、当該塩基触媒
に対して0.2倍モル〜100倍モルの水を共存させて
反応させることを特徴とする高純度含フッ素エーテル化
合物の製造方法が開示されている。
【0005】この合成方法によると、反応で目的の含フ
ッ素エーテル化合物が高収率で生成するため、水洗や蒸
留によって高純度(例えば、99.9%以上)の含フッ
素化合物を単離することができ、さらに、活性炭、シリ
カゲルおよびゼオライトから選ばれる少なくとも一種の
吸着剤と接触させる事により電気特性が改良され、体積
固有抵抗率が1012Ωcm以上、あるいは、1013Ωc
m以上の高純度含フッ素エーテル化合物が得られること
が示されている。
【0006】本発明者等は、一般式[1−b]で表され
る高純度の含フッ素エーテル化合物を工業的に大量製造
するのに適した方法について検討を加えた結果、特開平
5−86382号、特開平7−145100号公報記載
の方法は、その大量の含フッ素エーテルの精製法に以下
の改良すべき点のあることを見出した。本法では反応後
低沸点成分を留去することによって得られる大量の粗生
成物から塩基性アルカリ金属触媒由来の固形分を水洗操
作により除去する際、水洗の条件には細心の注意を払う
必要がある。即ち、生成物と水の接触効率高めるため攪
拌を強くすると、生成物がエマルジョン化し、油水分離
が極めて困難な状態になる。その結果、水中に微分散し
た生成物はロスとなり収率が著しく低下する。また、洗
浄後の汚染水が生成物中に微分散し残存するため、洗浄
効率が悪く、洗浄に多量の水が必要となる。結果として
含フッ素エーテル化合物を含む多量の廃水が生じる。
【0007】このエマルジョン化を抑制する方法とし
て、特開平5−86382号、特開平7−145100
号公報記載の希釈溶剤、例えば、1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタンを用い生成物の粘
性を下げる方法が考えられるが、多量の希釈溶剤を用い
ないと効果は不十分であり、溶剤回収等余計な手間がか
かる。
【0008】以上を考慮すると、水洗は工業的規模での
精製方法として好ましい方法とは言えない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、潤滑剤や冷
凍機用オイル等として有用な含フッ素エーテル化合物
を、高純度、高収率で製造する方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、特開平5
−86382号、特開平7−145100号公報に開示
されている一般式[1−b]で表される含フッ素エーテ
ル化合物を製造する方法の改良法について鋭意検討し
た。先ず、低沸点成分を留去して得られる粗生成物を水
洗による水溶性不純物の除去操作なしでそのまま蒸留に
かけてみたところ、体積固有抵抗が低く、高純度の製品
を得ることができなかった。同時にボトム残留物に粘凋
な分解物が生成し、ボトム残留物を抜き出すのが困難と
なった。したがって、連続蒸留を考えた場合には、精留
塔内で固形物析出、固着が起こり、塩基性アルカリ金属
触媒由来の固形分共存下での連続蒸留は困難であること
が予想された。
【0011】そこで、本発明者等は、低沸点成分留去後
の粗生成物から塩基性アルカリ金属触媒由来の固形分を
効率的に除去する方法につき鋭意検討した結果、一般式
[1−a]で表される水酸基含有化合物と炭素数2〜2
5の含フッ素オレフィンを有機溶剤中塩基性アルカリ金
属触媒の存在下で反応させ、更に、溶剤留去することに
よって得られる一般式[1−b]で表される含フッ素エ
ーテル化合物の懸濁液から、遠心分離または濾過により
固形分を除去するだけの簡便な方法により、触媒由来の
アルカリ金属イオン含量を100ppm以下に容易に低
減させることが可能であることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0012】即ち、本発明は以下の通りである。下記一
般式[1−a]で表される水酸基含有化合物と炭素数2
〜25の含フッ素オレフィンとの反応により、下記一般
式[1−b]で表される含フッ素エーテル化合物を製造
するにあたり、(1)一般式[1−a]で表される水酸
基含有化合物と炭素数2〜25の含フッ素オレフィン
を、極性溶剤中、塩基性アルカリ金属触媒の存在下で反
応させて一般式[1−b]で表される含フッ素エーテル
化合物を含有する反応溶液を得、(2)当該反応溶液よ
り未反応の含フッ素オレフィンと極性溶媒を主成分とす
る低沸点成分を留去し、一般式[1−b]で表される含
フッ素エーテル化合物中に塩基性アルカリ金属触媒由来
の固形分が浮遊した懸濁液を得、(3)当該懸濁液より
遠心分離または濾過により固形分を除去して、アルカリ
金属イオン含量100ppm以下の一般式[1−b]で
表される含フッ素エーテル化合物を得ること、を特徴と
する含フッ素エーテル化合物の製造方法。
【0013】R(OH)n [1−a] R(ORf)n [1−b] (Rは炭素数1〜60個のn価の炭化水素基を示す。n
は1〜4の整数を表す。Rfは、フルオロカーボン基、
またはその部分置換体を表し、Rf中の炭素原子の数は
2〜25の範囲であり、かつ、Rf中のフッ素原子の数
/炭素原子の数の比は0.6〜3.0の範囲である。な
お、nが2以上の場合には、一般式[1−b]で表され
る化合物は複数の種類のORf基より構成されていても
良い。)以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0014】本発明で製造される一般式[1−b]で表
される含フッ素エーテル化合物中のRは炭素数1〜60
個のn価の炭化水素基を示す。Rの炭素数が60を越え
ると、粘度が高くなり過ぎたり、冷媒との相溶性が低下
したり、さらには一般式[1−a]で表される水酸基含
有化合物の入手が困難となるため好ましくない。Rはベ
ンゼン環及びナフタレン環等からなる芳香核を含有して
も良く、その場合、Rは炭素数は、6〜60個、好まし
くは6〜40個、特に好ましくは6〜30個である。ま
た、Rには炭素数50以下、好ましくは20以下、特に
に好ましくは15以下の芳香核に結合した置換基、ある
いは、芳香核同士を連結する連結基を含んでいても良
い。
【0015】その連結基とは、以下に示す(a1 )〜
(a3 )より選ばれる多価基である。価数は2〜6価の
範囲であるが、好ましくは2〜3価、特に好ましくは2
価である。 (a1 ):炭素数1〜20個の2〜6価の飽和又は不飽
和の炭化水素基、あるいはそれらのフッ素原子置換体。
当該多価基に含まれる炭素原子数は1〜20価の範囲で
あるが、好ましくは1〜15個、特に好ましくは1〜1
0個の範囲である。又、当該多価基がフッ素原子置換体
である場合には、当該多価基における[フッ素原子の
数]/[炭素原子の数]の比は0.2〜2、特に好まし
くは0.5〜2の範囲である。当該多価基の例を以下に
示す。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】(a2 ):以下の〜から選ばれる2〜
3価の多価基。当該多価基中の炭素原子の数は、通常は
ゼロ〜20個の範囲であるが、好ましくはゼロ〜12
個、特に好ましくはゼロ〜8個の範囲である。 酸素原子(−0−) カルボニル基、エステル結合、アミド結合、カーボネ
ート結合から選ばれるカルボニル含有多価基。 硫黄原子(−S−)、スルホニル基、スルフィニル基
から選ばれる硫黄原子含有多価基。 以下に示す基より選ばれる、窒素原子、リン原子、又
はケイ素原子含有多価基。
【0021】
【化5】
【0022】なお、連結基としては、さらに上記の多価
基が2種又は3種が組合わさった構造を形成していても
良いし、1個の芳香核に2カ所同時に結合してヘテロ原
子含有環を形成していても良い。 (a3 ):(a1 )に示された炭素骨格基の末端または
内部に(a2 )の多価基が結合又は挿入された構造の2
〜6価の多価基。すなわち(a1 )に示された炭素骨格
基に(a2 )に示された多価基の少なくとも1種が結合
するか、又は/および(a1 )に示された炭素骨格基の
炭素−炭素結合間に(a2 )に示された多価基の少なく
とも1種が挿入された構造の2〜6価の多価基である。
なお、当該基に含まれる炭素原子の数は1〜50個の範
囲である。
【0023】当該基に含まれる(a2 )の多価基の数
は、通常は1〜6個の範囲、好ましくは1〜4個、特に
好ましくは1〜3個の範囲である。当該基に含まれる炭
素原子の数は通常は1〜20個の範囲であるが、好まし
くは1〜12個、特に好ましくは2〜8個の範囲が使用
される。ただし、当該基がポリアルキレンオキシド構造
またはポリジメチルシロキサン構造を含む場合には、多
価基の数の上限は20個であり、炭素数の上限は50個
である。
【0024】また、置換基は、以下の(b1 )〜
(b4 )より選ばれる少なくとも1種である。 (b1 ):炭素数1〜30個、好ましくは1〜20個、
特に好ましくは1〜15個であり、アルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルキル基およびシクロアルケニル基よ
り選ばれる1価の炭化水素基。 (b2 ):水酸基、チオール基、ニトリル基、ニトロ
基、フッ素原子、塩素原子より選ばれる1価の置換基。 (b3-1 ):(b1 )の炭化水素基の水素原子の一部が
(b2 )の置換基で置換された構造である(b1 )の炭
化水素基の誘導体。 (b3-2 ):(b1 )の炭化水素基又は(b3-1 )の炭
化水素基の誘導体の炭素−炭素結合に、前述の連結基と
して例示されてある(a2 )の2価基の少なくとも1種
が挿入された構造である(b1 )の炭化水素基の誘導
体。(b3-1 )、(b3-2 )における置換基又は/およ
び2価基(a2 )の数は、通常は1〜3個、好ましくは
1〜2個、特に好ましくは1個である。ただし、ポリア
ルキレングリコール構造およびポリジメチルシロキサン
構造はそれぞれ1価の2価基として数える。又これらの
長鎖2価基を含む場合には置換基中の炭素原子の数の上
限は、50個、好ましくは40個である。 (b4 ):(b1 )、(b3-1 )および(b3-2 )の炭
素−水素結合の水素原子の1部又はすべてがフッ素原子
で置換された1価の置換基。フッ素原子含有置換基の場
合には、当該置換基における[フッ素原子の数]/[炭
素原子の数]の比は、0.05〜3、好ましくは0.2
〜2、特に好ましくは0.5〜2の範囲である。ただ
し、フッ素原子含有置換基の中で一般式[1−b]の−
ORfに相当するものは除く。
【0025】Rの具体例としては、例えば、以下のよう
なものが挙げられる。
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】また、本発明の製造方法に使用される炭素
数2〜25の含フッ素オレフィンとしては、フェノキシ
アニオンまたはアルコキシアニオンが求核付加するもの
であれば特にそれ以上制約は無いが、炭素数が25を越
えると含フッ素オレフィンの入手が困難になる。その例
としては、例えば、 Advance in Fluorine Chemistry,
,50(1965)に示されている、CF2 =C
2、CF2 =CFCF3、CF2 =CClF、CF2
CFBr、CF2 =CFH、CF2 =CHCl、CF2
=CCl2 、CF3 CF=CF2 、CClF2 CF=C
2 、CF3 CCl=CF2 、CF3 CF=CCl2
CF3 CCl=CClF、CF3 CCl=CHCl、C
3 CCl=CCl2 、CF3 CF2 CCF=CF2
CF3 CF=CFCF3、(CF3 2 C=CF2 、C
2 =CF−CF=CF2 、CF3CCl=CClC
3、CCl2FCClFCF=CClF、CF3−(C
24−CF=CF2等のパーフルオロオレフィンある
いはクロロフルオロオレフィン、下記一般式[2]及び
[3]等で代表される各種含フッ素オレフィンのオリゴ
マー、CF2 =CFOCF2 CF2 CF3、CF2 =C
FOCF2 CF(CF3)OC37、CF2 =CFO
[CF2 CF(CF3)O]237、CF2 =CFOC
2 CF(CF3)OCF2CF2CO2CH3等で代表さ
れるフルオロビニルエーテル等が挙げられる。 C3m6m [2] [m:2〜8の整数] C2m'4m' [3] [m’:2〜12の整数] Cl(CF2CClF)m"CF=CClF [4] [m”:1〜11の整数] 一般式[1−b]中のRfとしては、一般式[1−b]
において、Rfはフルオロカーボン基、またはその部分
置換体を表し、Rf中の炭素原子の数は2〜25個の範
囲である。当該フルオロカーボン基とは、各種の炭化水
素基の水素原子がフッ素原子で置換された構造の基を意
味している。その例としては、飽和構造を有するフルオ
ロアルキル基、不飽和構造を有するフルオロアルケニル
基、芳香族核を有するフルオロアルキルアリール基等が
挙げられるが、特に、フルオロアルキル基及びフルオロ
アルケニル基は合成が容易で有用である。また、Rfと
しては当該フルオロカーボン基の主鎖中にエーテル結合
を含んでも良い。Rfにエーテル結合を含む場合には、
エーテル結合の数は好ましくは1〜7個の範囲、特に好
ましくは1〜3個の範囲である。さらにRfとしては当
該フルオロカーボン基、またはそのエーテル誘導体がさ
らに他の置換基により、置換されたものであっても良
い。Rfにフッ素原子およびエーテル結合以外の置換基
を含む場合には、当該置換基の数は、通常は1〜4個の
範囲、好ましくは1〜2個、特に好ましくは1個であ
る。
【0040】Rfの置換基としては、冷凍機の使用条件
下で安定なものであれば、特にそれ以上の制限はない
が、例えば以下のものが挙げられる。 1)フッ素原子以外のハロゲン原子、すなわち、塩素原
子、臭素原子、沃素原子であるが、特に好ましくは塩素
原子である。 2)水酸基、アミノ基、チオール基から選ばれる活性水
素基。(ただし、ハロゲン原子が結合した炭素原子に活
性水素基が結合した構造はとらない。) 3)チオアルコキシ基、アルキル置換アミノ基、および
アシル基、アシロキシ基、カルボアルコキシ基、ニトリ
ル基、アミド基、イミド基等の有機酸誘導体から選ばれ
る炭素数10個以内、好ましくは6個以内、特に好まし
くは3個以内の置換基。当該置換基中にはフッ素原子を
含んでいてもよい。
【0041】[Rf中の上記1)、2)、3)の置換基
の数]/[Rf中のフッ素原子と水素原子の総数]の比
は、1.5以下、好ましくは1.0以下である。なお、
上記のフッ素化炭化水素基の置換体の中では、特にエー
テル結合含有フッ素化炭化水素基と、塩素原子含有フッ
素化炭化水素基が合成が容易でかつ良好な安定性を示す
ので好ましい。
【0042】[Rf中のフッ素原子の数]/[炭素原子
の数]の比は、特に臨界的な範囲があるわけではなく広
範な比が使用可能であるが、通常は0.6以上3以下、
好ましくは1以上3以下、特に好ましくは1.5以上3
以下のものが使用される。[Rf中のフッ素原子の数]
/[炭素原子の数]の比が低すぎる場合には、ハイドロ
フルオロカーボン系冷媒や水素原子含有含フッ素エーテ
ル系冷媒との相溶性が低くなり、また安定性も低下する
傾向にあるので好ましくない。
【0043】Rfの炭素数としては、通常は2〜25の
範囲が、望ましくは2〜10の範囲が、特に望ましくは
2〜3の範囲が使用される。Rf中の炭素数が25より
多くなると、原料の入手あるいは合成が困難となるし、
また、合成、精製が繁雑になったり、粘度が高くなりす
ぎるという問題も起こるので好ましくない。以下に、本
発明に使用される一般式[1−b]で表される物質中の
Rf−の例を示すが、ここに示すRfの例は各種方法で
合成される一般式[1−b]の物質中のRfの例の一部
を例示したものであってこれに限定されるものではな
い。
【0044】
【化19】
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】
【化22】
【0048】上記のRfの中でも、原料入手の容易さお
よび化合物の安定性の点から、−CF2CHFO(C3
6O)mCF2CF2CF3 [但し、mは0〜6の整数]、
炭素数2〜3個のフルオロアルキル基が特に好ましく、
この中でも、−CF2CHClF、−CF=CFCl、
−CF2CHF2、−CF=CF2、−CF2CHFC
3、−CF=CFCF3がさらに好ましい。
【0049】本発明における水酸基含有化合物と含フッ
素オレフィンとの反応については、数多くの反応例が知
られており、一般式[1−a]、[1−b]においてn
=1の場合について例示すると、一般式[5]、[6]
で表すことが出来る。
【0050】
【化23】
【0051】ここで、R’は一価の炭化水素基を表す。
また、n’は2〜25の整数を表す。一般式[1−a]
で表される水酸基含有化合物の例としては、特開平5−
86382号、特開平7−145100号公報に開示さ
れている水酸基含有化合物を挙げることが出来る。
【0052】本発明の製造方法に用いる極性溶媒として
は、各種の極性溶剤が使用でき、その例としては、例え
ば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ス
ルホラン、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、テトラグライム、ジメトキシエタン等
を挙げることができる。極性溶剤の使用量は特に限定さ
れるものではないが、通常は、反応に関するフェノール
類100重量部に対し、10重量部〜1000重量部加
えられる。
【0053】本反応に使用される塩基性アルカリ金属触
媒としては、各種のアルカリ金属化合物が使用される
が、その例としては、NaOH、KOH等のアルカリ金
属水酸化物、NaHCO3 、KHCO3 等のアルカリ金
属重炭酸塩、Na2 CO3 、K 2 CO3 等のアルカリ金
属炭酸塩、NaOCH3のようなアルカリ金属アルコキ
シド、NaHのようなアルカリ金属水素化物、NaNH
2のようなアルカリ金属アミド化合物、及び金属ナトリ
ウム等のアルカリ金属が挙げられる。
【0054】塩基性アルカリ金属触媒は、通常、一般式
[1−a]で表される水酸基含有化合物が有する水酸基
に対して0.001〜1倍モル、好ましくは0.01〜
1倍モル、さらに好ましくは0.05〜0.3倍モルを
使用する。一般式[5]で代表されるような反応様式に
より、一般式[1−a]で表される水酸基含有化合物を
含フッ素オレフィンに付加させて、一般式[1−b]で
表される含フッ素エーテル化合物を合成する場合には、
水の存在下でも、非存在下でも反応は可能であるが、水
存在下の方が一般に高い収率が得られる。水存在下の反
応の場合には、さらに、当該塩基性アルカリ金属触媒に
対して0.2倍モル〜100倍モル、好ましくは1倍モ
ル〜50倍モル、さらに好ましくは15倍モル〜50倍
モルの水を共存させて反応させる。
【0055】反応温度は、通常は0〜150℃、好まし
くは40〜100℃で、反応圧力は、通常は0.1〜2
0気圧、好ましくは1〜10気圧で行われる。反応後、
未反応の含フッ素オレフィンと極性溶媒を主成分とする
低沸点成分を留去して得られる懸濁液から、遠心分離ま
たは濾過により不溶物除去を効果的に行うためには、水
酸基への含フッ素オレフィンの付加率(反応転化率)を
高くした方が好ましく、通常、反応転化率は95%以
上、好ましくは99.0%以上、さらに好ましくは、9
9.5%以上である。
【0056】反応転化率が低く、未反応の水酸基が多く
残存すると、塩基性アルカリ金属由来の固形分が当該懸
濁液に溶解しやすくなるため、遠心分離または濾過によ
り固形分を除去しても、アルカリイオン含量を100p
pm以下まで低下させることはできない。また、反応
後、反応溶液より未反応の含フッ素オレフィンと極性溶
媒を主成分とする低沸点成分を留去し懸濁液を得る時、
当該懸濁液に残存する極性溶媒の量を出来るだけ少なく
した方が、後行程での固形分除去をより効果的に行うこ
とが出来る。通常、残存する極性溶剤の量は10wt%
以下、好ましくは、5wt%以下、特に好ましくは、1
wt%以下である。
【0057】上記反応と低沸成分の留去により、高選択
率で一般式[1−b]で表される含フッ素エーテル化合
物が得られるが、冷蔵庫、エアコン等の冷凍システム用
の潤滑油として使用するには、高い電気絶縁性が要求さ
れるため、電気絶縁性に悪影響を及ぼすアルカリ金属を
含有するイオン性不純物を完全に取り除く必要がある。
【0058】本発明者等は、一般式[1−b]で表され
る含フッ素エーテル化合物の精製方法について鋭意検討
し、低沸点成分を留去して得られる懸濁液から固形分を
除去するだけで、アルカリイオン含量を100ppm以
下まで低減できることを見出した。当該懸濁液より固形
分を除去する方法として、遠心分離または濾過を挙げる
ことができる。
【0059】遠心分離の場合は、その条件として、遠心
力、処理温度があり、遠心力は、通常は500〜200
00G、好ましくは、1000〜15000G、更に好
ましくは2000〜8000Gの範囲が採用される。遠
心力が500G以下であると遠心分離に長時間を要す
る。一方、20000G以上で遠心分離を行うと発熱が
激しかったり、固形分の微粉砕化が起こったりする場合
がある。また、20000G以上の条件で連続運転可能
な遠心分離機の製造は技術的に困難である。
【0060】処理温度は、通常、室温〜200℃、好ま
しくは50〜150℃の範囲で行われる。一般式[I−
b]で表される含フッ素エーテル化合物の粘度にもよる
が、通常、温度が室温以下であると遠心分離に時間がか
かり過ぎ、一方、200℃以上であると一般式[I−
b]で表される含フッ素エーテル化合物の分解が起こっ
たりする場合がある。
【0061】遠心分離機としては、円筒型、スキミング
型、分離板型、デカンタ型等が何れも使用可能である
が、工業的な連続処理方法のためには高い遠心力が得ら
れ、かつ、高濃縮スラリーの連続排出が可能なデカンタ
型が特に好ましい。上記遠心分離により、アルカリ金属
イオン含量を100ppm以下まで除去した清澄液を得
ることができる。
【0062】アルカリ金属イオン含量が100ppmを
越える場合には、その後蒸留を行っても体積抵抗が低い
含フッ素エーテル化合物しか得られない。その理由は明
らかではないが、塩基性アルカリ金属触媒由来の不純物
に起因する分解が起こり、電気抵抗が低下するのものと
推察される。同時に、蒸留後ボトム残留物に粘凋な分解
物が生成し、バッチ毎の洗浄に手間がかかる。連続蒸留
を考えた場合には、精留塔内で固形物析出、固着の発生
は大きな問題となる。
【0063】固形分の分離法としては濾過も可能である
が、工業的な連続精製法としては遠心分離の方がメンテ
ナンスが容易であり好ましい。本発明において、一般式
[1−b]で表される含フッ素エーテル化合物の粘度に
ついては特に制約はないが、冷凍機用潤滑油として使用
する場合には、通常は40℃における動粘度が、1〜2
000cstの範囲のもの、好ましくは3〜300cs
tの範囲のもの、更に好ましくは5〜170cstの範
囲のものが、特に好ましくは10〜150cstの範囲
のものが使用される。或いは、100℃における動粘度
が、通常は、0.5〜100cst、好ましくは1〜5
0cst、特に好ましくは2〜30cstの範囲のもの
が使用される。
【0064】粘度が高い場合、希釈溶剤を用いて処理液
の粘度を下げ遠心分離または濾過を行うことも可能であ
る。また、用いる希釈溶剤の選定は、塩基性アルカリ金
属触媒由来の固形分を溶解しない物である必要があり、
通常は非極性溶媒が好ましい。上記固形分分離操作によ
り得られる清澄液を蒸留後、特開平5−86382号、
特開平7−145100号公報に記載の吸着剤、例え
ば、シリカゲル、ゼオライト、フラースアース、活性白
土、ボーキサイト、アルミナ、マグネシア、木炭、骨
炭、活性炭、あるいは、ケイ酸アルミナゲル、ジルコニ
ウムオキサイドゲル等のイオン交換体など、各種の極性
物質に対する無機系あるいは有機系吸着剤の少なくとも
一種の吸着剤と接触させることにより、好ましくは、活
性炭、シリカゲル、活性アルミナ、シリカ−アルミナ、
活性白土、ゼオライトから選ばれる少なくとも一種の吸
着剤と接触させることにより、特に好ましくは、シリカ
ゲル、ゼオライト、活性炭から選ばれる少なくとも一種
の吸着剤と接触させることにより、電気特性は著しく改
良され、体積固有抵抗率が1013Ωcm以上、あるいは
1014Ωcm以上の高純度含フッ素エーテル化合物が容
易に得られる。
【0065】上記固形分分離操作で得られる清澄液を、
蒸留しないでそのまま吸着剤処理を行っても良好な体積
抵抗率を有する高純度含フッ素エーテル化合物を得るこ
とは出来るが、使用する吸着剤、例えば、シリカゲル、
ゼオライト等への負担を低減し、吸着剤の破過時間を延
ばすためには、蒸留後シリカ処理を行った方が好まし
い。
【0066】吸着処理方法としては、含フッ素エーテル
化合物あるいはその溶液に当該吸着剤を分散させても良
いし、あるいは当該吸着剤を充填剤としたカラムに含フ
ッ素エーテル化合物、あるいはその溶液を通すことによ
り接触精製処理を施しても良い。また、上記固形分分離
操作で得られる清澄液を蒸留後攪拌水洗を行うと、この
場合は意外にも、エマルジョン化は全く起こらず、効率
的に水洗を行うことが出来る。その結果として、電気特
性は著しく改良され、吸着処理無しでも体積固有抵抗率
が1013Ωcm以上、あるいは1014Ωcm以上の高純
度含フッ素エーテル化合物が容易に得られる。
【0067】上記固形分分離操作で得られる清澄液を蒸
留しないでそのまま攪拌水洗を行うと、塩基性アルカリ
金属触媒由来の固形分が浮遊した固形分分離前の懸濁液
を水洗する場合に比べエマルジョン化は改善されるが、
攪拌条件を激しくすると、水層とオイル層の間にやはり
エマルジョン中間層が生成し、油水分離が困難になる。
【0068】このような精製方法により、初めて工業的
規模で、金属材料や冷媒に対する悪影響を及ぼさず、又
良好な電気特性を示す高純度(例えば、ガスクロマトグ
ラフ分析の純度:99.9%以上、アルカリ金属イオン
を含量は1ppm以下)の含フッ素エーテル化合物を高
収率で得ることが出来る。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、実施例により、本発明を具
体的に説明するが、本発明の範囲は実施例に限定される
ものではない。本発明の方法で製造される含フッ素エー
テル化合物の動粘度は、各種の粘度計による粘度の測定
により求めることができる。用いる粘度計としては、例
えば、ウベローデ粘度計、オストワルド粘度計、キャノ
ン−フェンスケ粘度計等の毛管粘度計、回転粘度計ある
いは転落球型粘度計を挙げることが出来るが、本発明に
おいては、E型回転粘度計(東京計器社製)を使用し
た。
【0070】
【実施例1】反応容器(1m3反応槽)に2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン[G
−1]220kg、水酸化カリウム34wt%水溶液
5.63kg、ジメチルスルホキシド420kgを入れ
溶解させた。系内を脱気後、不活性ガスN2で常圧にも
どした。反応槽を60℃に加温し、テトラフルオロエチ
レンの導入を開始した。系内の温度が約65℃、圧が4
〜6kg/cm2Gになるようにテトラフルオロエチレ
ンのフィード量を調整した。反応は約6時間で完結し
た。
【0071】溶剤回収槽を用いて真空度30torr、
温度140℃の条件で反応後の溶液よりジメチルスルホ
キシドを主成分とする低沸点成分を溜去し、不溶物が懸
濁分散している粗オイルを397kg得た。ガスクロマ
トグラフ分析の結果、本粗オイルは、テトラフルオロエ
チレンの両末端付加体である2,2−ビス[4−(1,
1,2,2,−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−
4−メチルペンタン[S−1]を96.4wt%、テト
ラフルオロエチレンの片末端付加体と原料[G−1]を
合わせて0.1wt%以下、残存DMSOを2.9wt
%含有していた(反応転化率は2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−4−メチルペンタンの水酸基基準で
99.9%以上)。
【0072】イオン分析の結果、本粗オイルはカリウム
イオンを3500ppm含有していた。上記粗オイルを
円筒型遠心分離機(関西遠心分離機製作所製;超高速遠
心分離機KS型150−HC)を用いて、遠心力150
00G、処理温度80℃、供給速度10L/hr(滞留
時間20min)の条件で固形分離を行ない、清澄液を
得た。この清澄液のカリウムイオンは20ppmまで低
減されていた。
【0073】充填塔型蒸留装置(充填部分;56φ×6
00mm、充填物;ディクソン6φ)を用いて、圧力
4.5torr、留出温度約185℃の条件で本粗オイ
ルの精留を行い、残存DMSOを完全に除去した。本留
のガスクロマトグラフ分析の結果、純度は99.95%
以上であり、体積固有抵抗率は7.7×1011Ωcmを
示した。
【0074】更に、シリカゲルカラムを用いて精製し、
高純度オイル[S−1]を364kg(トータル収率9
5.0%)得た。ガスクロマトグラフの純度は99.9
%以上、カリウムイオン、フッ素イオン、ジフルオロ酢
酸イオンは何れも1ppm以下、体積固有抵抗率は4.
7×1013Ωcmを示した。赤外線吸収スペクトル分析
および質量分析[m/e 470(M+ )]によりこの
オイル[S−1]が下記の構造を有する化合物であるこ
とを確認した。この化合物の40℃での動粘度は109
cStであった。
【0075】
【化24】
【0076】
【化25】
【0077】
【実施例2】円筒型遠心分離機の分離条件を、遠心力1
5000G、処理温度80℃、供給速度20L/hr
(滞留時間9.5min)とした以外は、実施例1と同
様な方法により、粗オイルの精製を行った。遠心分離後
の清澄液のカリウムイオンは46ppmまで低減されて
いた。
【0078】更に、実施例1と同様な方法により、精
留、シリカゲルカラム処理を行い、高純度オイル[S−
1]を360kg(トータル収率94.0%)得た。ガ
スクロマトグラフ分析の純度は99.9%以上、カリウ
ムイオン、フッ素イオン、ジフルオロ酢酸イオンは何れ
も1ppm以下、体積固有抵抗率は3.3×1013Ωc
mを示した。
【0079】
【実施例3】円筒型遠心分離機の代わりにデカンタ型遠
心分離機(巴工業株式会社製SP−725)を用いて、
遠心力7400G、処理温度100℃、供給速度33L
/hr(滞留時間10min)の条件で固形分離を行な
う以外は、実施例1と同様な方法により、粗オイルの精
製を行った。
【0080】遠心分離後の清澄液のカリウムイオンは6
0ppmまで低減されていた。更に、実施例1と同様な
方法により、精留、シリカゲルカラム処理を行い、高純
度オイル[S−1]を345kg(トータル収率90.
1%)得た。ガスクロマトグラフ分析の純度は99.9
%以上、カリウムイオン、フッ素イオン、ジフルオロ酢
酸イオンは何れも1ppm以下、体積固有抵抗率は3.
0×1013Ωcmを示した。
【0081】
【実施例4】デカンタ型遠心分離機の分離条件を、遠心
力3100G、処理温度100℃、供給速度16L/h
r(滞留時間20min)とした以外は、実施例3と同
様な方法により、粗オイルの精製を行った。遠心分離後
の清澄液のカリウムイオンは60ppmまで低減されて
いた。
【0082】更に、実施例1と同様な方法により、精
留、シリカゲルカラム処理を行い、高純度オイル[S−
1]を337kg(トータル収率88.0%)得た。ガ
スクロマトグラフ分析の純度は99.9%以上、カリウ
ムイオン、フッ素イオン、ジフルオロ酢酸イオンは何れ
も1ppm以下、体積固有抵抗率は3.1×1013Ωc
mを示した。
【0083】
【実施例5】溶剤回収槽を用いる代わりに、大型エバポ
レーターを用いて、真空度5torr、温度140℃の
条件でジメチルスルホキシドをほぼ完全に溜去し、バッ
チ式の遠心分離機(日立himac;CR20、ロータ
ー;RPR9−2)を用いて、遠心力10000G、処
理温度40℃、処理時間60minの条件で固形分離を
行ない、上澄みだけを採取した以外は、実施例1と同様
な方法により粗オイルの精製を行った。
【0084】溶剤留去後の粗オイルのガスクロマトグラ
フ分析の結果は、本粗オイルがテトラフルオロエチレン
の両末端付加体である[S−1]を99.1wt%、片
末端付加体と原料[G−1]を合わせて0.1wt%以
下、残存DMSOを0.2wt%含有していた(反応転
化率99.9%)。イオン分析の結果、本粗オイルはカ
リウムイオンを3500ppm含有していた。
【0085】遠心分離機後の清澄液のカリウムイオン
は、1.0ppmまで低減されていた。更に、実施例1
と同様な方法により、精留、シリカゲルカラム処理を行
い、ガスクロマトグラフ分析の純度が99.9%以上、
カリウムイオン、フッ素イオン、ジフルオロ酢酸イオン
は何れも1ppm以下、体積固有抵抗率が3.1×10
13Ωcmを示す高純度オイル[S−1]を得た。
【0086】
【実施例6】シリカゲルカラム処理の代わりに、蒸留後
のオイルを70℃×80minの条件で攪拌水洗するこ
と(この場合、エマルジョン化は全く起こらなかった)
以外は、実施例5と同様な方法ににより、ガスクロマト
グラフ分析の純度が99.9%以上、カリウムイオン、
フッ素イオン、ジフルオロ酢酸イオンは何れも1ppm
以下、体積固有抵抗率が8.3×1013Ωcmを示す高
純度オイル[S−1]を得た。
【0087】
【実施例7】2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−4−メチルペンタン[G−1]の代わりに2,2−ビ
ス(3−sec−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン[G−2]を220kg、水酸化カリウム34w
t%水溶液2.24kg用いる以外は実施例1と同様の
条件で反応、反応後溶剤留去を行い、不溶物が懸濁分散
している粗オイル359kgを得た。
【0088】ガスクロマトグラフ分析の結果、本粗オイ
ルは、テトラフルオロエチレンの両末端付加体である
[S−2]を96.9wt%、テトラフルオロエチレン
の片末端付加体と原料[G−2]を合わせて0.1wt
%以下、残存DMSOを2.8wt%含有していた(反
応転化率は99.9%以上)。イオン分析の結果、本粗
オイルはカリウムイオンを1800ppm含有してい
た。
【0089】実施例1と同様の条件で固形分離を行った
ところ、カリウムイオンを55ppm含有する清澄液を
得た。実施例1と同様、蒸留、カラム処理手順で精製
し、高純度オイル[S−2]をトータル収率94.1%
で得た。ガスクロマトグラフ分析の純度は99.6%以
上、カリウムイオン、フッ素イオン、ジフルオロ酢酸イ
オンは何れも1ppm以下、体積固有抵抗率は1.9×
1014Ωcmを示した。
【0090】赤外線吸収スペクトル分析および質量分析
[m/e 540(M+ )]によりこのオイル[S−
2]が下記の構造を有する化合物であることを確認し
た。この化合物の40℃での動粘度は91cStであっ
た。
【0091】
【化26】
【0092】
【化27】
【0093】
【実施例8】2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−4−メチルペンタン[G−1]の代わりに2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン[G−3]を2
20kg、水酸化カリウム34wt%水溶液5.09k
g用いる以外は実施例1と同様の条件で反応、反応後溶
剤留去を行い、不溶物が懸濁分散している粗オイル38
0kgを得た。
【0094】ガスクロマトグラフ分析の結果、本粗オイ
ルは、テトラフルオロエチレンの両末端付加体である
[S−3]を96.5wt%、テトラフルオロエチレン
の片末端付加体と原料[G−3]を合わせて0.1wt
%以下、残存DMSOを2.8wt%含有していた(反
応転化率は99.9%以上)。イオン分析の結果、本粗
オイルはカリウムイオンを3400ppm含有してい
た。
【0095】実施例1と同様の条件で固形分離を行った
ところ、カリウムイオンを80ppm含有する清澄液を
得た。実施例1と同様、蒸留、カラム処理手順で精製
し、高純度オイル[S−3]をトータル収率93.2%
で得た。ガスクロマトグラフ分析の純度は99.6%以
上、カリウムイオン、フッ素イオン、ジフルオロ酢酸イ
オンは何れも1ppm以下、体積固有抵抗率は3.0×
1013Ωcmを示した。
【0096】赤外線吸収スペクトル分析および質量分析
[m/e 498(M+ )]によりこのオイル[S−
3]が下記の構造を有する化合物であることを確認し
た。この化合物の40℃での動粘度は112cStであ
った。
【0097】
【化28】
【0098】
【化29】
【0099】
【実施例9】2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−4−メチルペンタン[G−1]の代わりに1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン
[G−4]220kg、水酸化カリウム34wt%水溶
液5.09kg用いる以外は実施例1と同様の条件で反
応、反応後溶剤留去を行い、不溶物が懸濁分散している
粗オイル380kgを得た。
【0100】ガスクロマトグラフ分析の結果、本粗オイ
ルは、テトラフルオロエチレンの両末端付加体である
[S−4]を96.4wt%、テトラフルオロエチレン
の片末端付加体と原料[G−3]を合わせて0.1wt
%以下、残存DMSOを2.9wt%含有していた(反
応転化率は99.9%以上)。イオン分析の結果、本粗
オイルはカリウムイオンを3600ppm含有してい
た。
【0101】処理温度を100℃に上げた以外は実施例
1と同様の条件で固形分離を行ったところ、カリウムイ
オンを57ppm含有する清澄液を得た。実施例1と同
様、蒸留、カラム処理手順で精製し、高純度オイル[S
−4]をトータル収率92.1%で得た。ガスクロマト
グラフ分析の純度は99.6%以上、カリウムイオン、
フッ素イオン、ジフルオロ酢酸イオンは何れも1ppm
以下、体積固有抵抗率は7.0×1013Ωcmを示し
た。
【0102】赤外線吸収スペクトル分析および質量分析
[m/e 498(M+ )]によりこのオイル[S−
4]が下記の構造を有する化合物であることを確認し
た。この化合物の40℃での動粘度は250cStであ
った。
【0103】
【化30】
【0104】
【化31】
【0105】
【実施例10】2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン[G−1]の代わりにp−t
−オクチルフェノール[G−5]を用いる以外は実施例
1と同様にして行い、反応後(反応転化率は99.9%
以上)溶剤留去、遠心分離、蒸留、カラム処理手順で精
製し、高純度オイル[S−5]をトータル収率93.3
%で得た。ガスクロマトグラフ分析の純度は99.9%
以上、カリウムイオン、フッ素イオン、ジフルオロ酢酸
イオンは何れも1ppm以下、体積固有抵抗率は4.0
×1013Ωcmを示した。
【0106】赤外線吸収スペクトル分析および質量分析
[m/e 306(M+ )]によりこのオイル[S−
5]が下記の構造を有する化合物であることを確認し
た。この化合物の40℃での動粘度は6.1cStであ
った。
【0107】
【化32】
【0108】
【化33】
【0109】
【実施例11】触媒として水酸化カリウムを用いる代わ
りに水酸化ナトリウムを用いる以外は実施例1と同様な
方法で、反応(反応転化率は99.9%以上)、溶剤留
去を行い、ナトリウムイオンを2000ppm含有する
粗オイルを得た。本粗オイルを実施例1と同様な条件で
遠心分離にかけ、ナトリウムイオンが100ppm以下
の清澄液を得た。この清澄液を蒸留、カラム処理の手順
で精製し、高純度オイル[S−1]をトータル収率9
4.3%で得た。ガスクロマトグラフ分析の純度は9
9.9%以上、ナトリウムイオン、フッ素イオン、ジフ
ルオロ酢酸イオンは何れも1ppm以下、体積固有抵抗
率は5.0×1013Ωcmを示した。
【0110】
【比較例1】実施例1と同様な反応、溶剤留去で得られ
る粗オイル([S−1];96.4wt%、残存DMS
O;2.9wt%、カリウムイオン;3500ppm)
を70℃で80minの間攪拌水洗した。エマルジョン
化が起こり、数時間静置してもほとんど油水分離しなか
った。
【0111】
【比較例2】実施例1と同様な反応、溶剤留去で得られ
る粗オイル([S−1];96.4wt%、残存DMS
O;2.9wt%、カリウムイオン;3500ppm)
を固形分分離しないで実施例1と同様な条件でそのまま
蒸留した。本留の体積固有抵抗率は7.7×109Ωc
mであり、実施例1における本留の体積固有抵抗率7.
7×1011Ωcmに比し、非常に低い値を示した。ま
た、蒸留後のボトム残留物に分解物と思われる褐色の固
着物が生成した。
【0112】以上、実施例1〜10何れにおいても、遠
心分離後の粗オイルの蒸留で高純度の本留が収率良く得
られた。また、蒸留後のボトム残留物に分解物に起因す
る褐色の固着物はほとんど認められず、ボトム残留物の
抜き出しは容易であった。
【0113】
【発明の効果】本発明により、代替フロン用冷凍機オイ
ルや潤滑剤等として有用な高純度の含フッ素エーテル化
合物を、簡単な操作で収率良く製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C09K 5/04 C09K 5/04 C10N 40:30 (72)発明者 山本 伸一 宮崎県延岡市旭町6丁目4100番地 旭化成 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[1−a]で表される水酸基
    含有化合物と炭素数2〜25の含フッ素オレフィンとの
    反応により、下記一般式[1−b]で表される含フッ素
    エーテル化合物を製造するにあたり、(1)一般式[1
    −a]で表される水酸基含有化合物と炭素数2〜25の
    含フッ素オレフィンを、極性溶剤中、塩基性アルカリ金
    属触媒の存在下で反応させて一般式[1−b]で表され
    る含フッ素エーテル化合物を含有する反応溶液を得、
    (2)当該反応溶液より未反応の含フッ素オレフィンと
    極性溶媒を主成分とする低沸点成分を留去し、一般式
    [1−b]で表される含フッ素エーテル化合物中に塩基
    性アルカリ金属触媒由来の固形分が浮遊した懸濁液を
    得、(3)当該懸濁液より遠心分離または濾過により固
    形分を除去して、アルカリ金属イオン含量100ppm
    以下の一般式[1−b]で表される含フッ素エーテル化
    合物を得ること、を特徴とする含フッ素エーテル化合物
    の製造方法。 R(OH)n [1−a] R(ORf)n [1−b] (Rは炭素数1〜60個のn価の炭化水素基を示す。n
    は1〜4の整数を表す。Rfは、フルオロカーボン基、
    またはその部分置換体を表し、Rf中の炭素原子の数は
    2〜25の範囲であり、かつ、Rf中のフッ素原子の数
    /炭素原子の数の比は0.6〜3.0の範囲である。な
    お、nが2以上の場合には、一般式[1−b]で表され
    る化合物は複数の種類のORf基より構成されていても
    良い。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013193998A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Mitsubishi Chemicals Corp (メタ)アクリル酸エステルの製造方法
WO2018052034A1 (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 三菱ケミカル株式会社 多価フェノール化合物およびその製造方法

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