JPH0657275A - フッ化アルカン系冷媒との相溶性に優れた潤滑油 - Google Patents

フッ化アルカン系冷媒との相溶性に優れた潤滑油

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JPH0657275A
JPH0657275A JP4229403A JP22940392A JPH0657275A JP H0657275 A JPH0657275 A JP H0657275A JP 4229403 A JP4229403 A JP 4229403A JP 22940392 A JP22940392 A JP 22940392A JP H0657275 A JPH0657275 A JP H0657275A
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fluorinated
hfc
fluorine
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JP4229403A
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Inventor
Kenichi Sanechika
健一 実近
Shinji Watanabe
真志 渡辺
Masanori Ikeda
池田  正紀
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境問題から代替が望ましいCFC−12,
HCFC−22等の塩素原子含有冷媒の代替品として有
望なHFC−134a等のフッ化アルカンを用いた冷凍
システムに適したフッ化アルカン系冷媒との相溶性に優
れた潤滑剤の提供 【構成】 一般式〔I〕で示される含フッ素脂肪族化合
物からなることを特徴とするフッ化アルカン系冷媒との
相溶性に優れた潤滑油。 【化1】R(ORf)n …〔1〕 〔式中、Rは炭素数1〜25個のn価の脂肪族基を表
す。nは1〜4の整数を表す。Rfは、フルオロカーボ
ン基またはその部分置換体を表し、Rf中の炭素原子の
数は1〜25の範囲であり、且つRf中のフッ素原子の
数/炭素原子の数の比は0.6以上である。なお、nが
2以上の場合には、一般式〔I〕で表される化合物は複
数の種類のRf基より構成されていても良い。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフッ化アルカン系冷媒と
高い相溶性を有する潤滑剤に関する。さらに詳しくは、
環境保護の問題からCFC−12(1,1−ジクロロ−
1,1−ジフルオロメタン)やHCFC−22(クロロ
ジフルオロメタン)等の塩素原子含有冷媒の代替品とし
て有望なフッ化アルカン、好ましくはハイドロフルオロ
エタン等のハイドロフルオロアルカン、さらに好ましく
はHFC−134a(1,1,1,2−テトラフルオロ
エタン)を冷媒として使用する冷凍システムに適したフ
ッ化アルカン系冷媒との相溶性に優れた潤滑剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、主にCFC−12がカーエアコン
用や冷蔵庫用の冷凍機の冷媒として、また、HCFC−
22がルームエアコン用の冷凍機の冷媒として使用され
ているが、オゾン層保護の立場から、CFC−12やH
CFC−22等の塩素含有冷媒に代替しうる冷媒の開発
が望まれている。その代替冷媒としては、低級フッ化ア
ルカン(たとえば炭素数5以下のフッ化アルカン)が有
望であるが、特に、ハイドロフルオロエタン等のハイド
ロフルオロアルカンが好ましい。
【0003】その中でも、HFC−134a(1,1,
1,2−テトラフルオロエタン)は、冷媒としてはCF
C−12に近い物性を持っており、装置面での最小限の
変更でCFC−12の代替品として使用することができ
るので特に有望である。また、HFC−134aの異性
体であるHFC−134(1,1,2,2−テトラフル
オロエタン)、HFC−152a(1,1−ジフルオロ
エタン)、HCFC−22の代替候補であるHFC−3
2(ジフルオロメタン)、HFC−125(ペンタフル
オロエタン)や、HFC−143a(1,1,1−トリ
フルオロエタン)等のフッ化アルカンも同様に使用可能
と考えられる。
【0004】CFC−12を使用する冷凍システムで
は、コンプレッサー用の潤滑油として鉱油が使用されて
いる。CFC−12は塩素原子を含むため高い親油性を
有し、鉱油と広い温度範囲で相溶性を示すので、冷媒が
蒸発と凝縮を繰り返す冷凍システムでも冷媒と潤滑油が
分離することはない。しかし、HFC−134aに代表
される各種フッ化アルカン系冷媒は塩素原子を含まない
ため鉱油と十分な相溶性がなく、潤滑油として鉱油を使
用すると、例えば、コンプレッサーで冷媒により潤滑油
が置換されてしまい、潤滑が不十分になったり、熱交換
器の内壁に潤滑油が付着して熱交換率が悪くなったりと
いった、数々の重大な問題が発生する。
【0005】HFC−134a等のフッ化アルカンを冷
媒として用いる冷凍機用の潤滑油としては、少くとも0
℃以下〜50℃以上の範囲、好ましくは−20℃以下〜
70℃以上の範囲、特に好ましくは−40℃以下〜90
℃以上の範囲、あるいは、更にそれよりも広い温度範囲
でHFC−134a等のフッ化アルカンと相溶性を示す
必要がある。
【0006】これまでにHFC−134aと共に用いる
ためHFC−134aと相溶性の良好な潤滑油として、
各種のポリアルキレングリコール系化合物やポリエステ
ル系化合物が提案されている。例えば、米国特許第4,
755,316号明細書に開示されている、2つ以上の
水酸基を有するポリアルキレングリコール(特に、ポリ
オキシプロピレングリコール)は、相溶性を示す温度範
囲が広いとされている。しかしながら、その相溶性を示
す温度範囲は、まだ十分とは言えず、特に、高温領域で
の相溶性の改良が必要である。
【0007】また、ポリオキシアルキレングリコール
は、潤滑油使用条件下での潤滑性が不十分であるし、ま
た、更に吸湿性が大きいため、水分の凍結、金属の腐
食、体積固有抵抗の低下(冷蔵庫等の密閉性冷凍機で問
題となる)等の問題が起こり易く、実用的に優れた冷凍
システム用潤滑油とはいえない。また、特開平3−12
8991号公報、特開平3−179091号公報等に開
示されているポリエステル系化合物もHFC−134a
との相溶性に優れているとされているが、エステル基を
含有するため吸湿性が高く、また、加水分解等の分解を
起こし易く、耐久性に問題がある。
【0008】以上のようなポリアルキレングリコールや
ポリエステル系オイル以外で、HFC−134aのよう
なフッ化アルカンとの親和性が期待されるオイルとして
フッ素原子含有オイルが考えられる。フッ素原子含有オ
イルに関する公知文献として以下のような発明が出願さ
れている。
【0009】特開昭60−96684号公報には、ヒー
トポンプ等に使用されるフルオロカーボン系作動媒体
(working medium)において、フッ素化
シリコーン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系潤
滑油を使用すると、フルオロカーボン系作動媒体の耐熱
性が向上することが開示されている。しかしながら、こ
の公報には潤滑油と作動媒体として使用されるフッ化ア
ルカンとの相溶性については何の記載もされていない。
【0010】また、特開平1−118598号公報に
は、パーフルオロポリエーテルやフッ素化シリコーン等
のフッ素化合物をフルオロカーボン系冷媒用潤滑油とし
て使用することが開示されているが、これらのフッ素化
合物とフッ化アルカンの室温付近以下の低温領域での相
溶性に関してはまったく開示されていない。又、パーフ
ルオロポリエーテルやフッ素化シリコーン以外のフッ素
化合物のフッ化アルカンとの相溶性についてはまったく
記載されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
特開昭60−96684号公報、特開平1−11859
8号公報の実施例に挙げられているパーフルオロポリエ
ーテル(日本モンテジソン(株)製Fomblin Y
−06,Y−25,Y−45)を含む下記式(化2)の
ような各種構造のパーフルオロポリエーテルとHFC−
134a,HFC−134,及びHFC−152a等の
フッ化アルカンとの相溶性を調べたところ、室温付近以
上の高温領域では相溶性を示す場合もあるが、いずれの
場合も、0℃以下の低温領域での相溶性は不十分であ
り、HFC−134a,HFC−134,及びHFC−
152a等のフッ化アルカンを冷媒として用いる冷凍機
用の潤滑油としては適さないことがわかった。
【0012】
【化2】
【0013】本発明は、幅広い温度範囲でHFC−13
4a等のフッ化アルカンと良好な相溶性を示し、かつ潤
滑特性、低吸湿性、耐久性等の冷凍機用潤滑油としての
要求特性を満足するフッ素原子含有物質を開発すること
を課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】その結果、特定の一般式
で表わされる構造を有する含フッ素脂肪族化合物が、低
温領域から高温領域までの広い温度範囲でHFC−13
4a等のフッ化アルカンとの相溶性が良好で、HFC−
134a等のフッ化アルカンを含有する媒体を使用する
冷凍システムの潤滑油として適していることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0015】従って、本発明の一つの目的は、CFC−
12やHCFC−22等の塩素原子含有冷媒の代替品と
して有望な冷媒であるHFC−134aなどのフッ化ア
ルカンと低温領域から高温領域までの幅広い温度で良好
な相溶性を示し、かつ冷凍システム用潤滑油として適し
た特性を示す含フッ素脂肪族化合物の冷凍システム用潤
滑剤としての新規な用途を提供することにある。
【0016】また、本発明の他の一つの目的は、上記の
含フッ素脂肪族化合物潤滑剤とフッ化アルカン系冷媒を
含有してなる冷凍システム用冷媒組成物を提供すること
にある。また、本発明の他の一つの目的は、上記の冷凍
システムにおいて用いるフッ化アルカン系冷媒に潤滑性
能を付与するために、含フッ素脂肪族化合物または該含
フッ素脂肪族化合物を含む潤滑剤組成物を潤滑剤として
用いる方法を提供することにある。
【0017】本発明に使用される一般式〔I〕で示され
るフッ素原子含有脂肪族化合物は、パーフルオロポリエ
ーテル系オイルと比べてフッ素原子含有率が低いので、
パーフルオロポリエーテル系オイルより製造コストが安
いというメリットがある。また、一般式〔I〕の化合物
は、フッ素原子含有率が低いにもかかわらず、各種のフ
ッ化アルカン系冷媒と良好な相溶性を示すという驚くべ
き特性を示す。
【0018】本発明は、以上のような従来の冷凍機油に
関する地見からは全く予想されない一般式〔I〕の化合
物の特性の発見に基づき完成されたものである。すなわ
ち、本発明は;一般式〔I〕で示される含フッ素脂肪族
化合物であることを特徴とするフッ化アルカン系冷媒と
の相溶性に優れた潤滑油
【0019】
【化3】R(ORf)n ……〔I〕 〔式中、Rは炭素数1〜25個のn価の脂肪族基を示
す。nは1〜4の整数を表す。Rfは、フルオロカーボ
ン基、またはその部分置換体を表し、Rf中の炭素原始
の数は1〜25の範囲であり、かつ、Rf中のフッ素原
子の数/炭素原子の数の比は0.6以上である。なお、
nが2以上の場合には、一般式〔I〕で表される化合物
は複数の種類のORf基より構成されていても良い。〕
を提供するものである。
【0020】上記したように、本発明は、特定の含フッ
素芳香族化合物が驚くべきことに、HFC−134a等
のフッ化アルカンに対して極めて優れた相溶性を示し、
HFC−134a等のフッ化アルカンを冷媒とした冷凍
システム用の潤滑剤として有用であると云う新規な知見
によりなされたものである。一般式〔I〕におけるRは
炭素数1〜25個好ましくは1〜20個、さらに好まし
くは1〜15個のn価の脂肪族基を示す。又、原料の入
手の容易さや合成のしやすさを考慮すると、Rは炭素数
1〜15個のものが特に好ましい。また、一般式〔I〕
のRで表される脂肪族基は置換基によって置換されてい
てもよく、連結基によって連結されていてもよい。
【0021】その置換基は1価の基、連結基は2価以上
の基であり、それらの例をまとめて示すと、アリル基等
の不飽和炭化水素基、2−クロロエチル基等のハロゲン
化炭化水素基、塩素やフッ素等のハロゲン原子、水酸
基、チオール基、アルコキシ基、ニトリル基、ニトロ
基、エーテル基、チオエーテル基、エステル基、カルボ
ニル基、スルホニル基、スルフィニル基、カルボキシル
基、カルボキシレート基、アミノ基、チオカルバメート
基、アミド基、イミド基、ホスフィン基、ピペリジン
基、亜リン酸エステル基、トリアゾール基、テトラゾー
ル基、チアゾール基、チアジアゾール基等の各種の含酸
素、含窒素、含リン原子、含イオウ原子の極性基等を挙
げることができる。一般式〔I〕のRの具体例として
は、例えば以下のようなものが挙げられる。
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】一般式〔I〕におけるnの値は、Rの価数
は依存するものであるものであり、合成の容易さ、適当
な粘度範囲をとること等の理由により、通常は、1〜4
の範囲から選ばれる整数、好ましくは2,3,4から選
ばれる整数である。また、一般式〔I〕においてnが2
以上である場合には、複数のRfは同じでも異なってい
てもよい。一般式〔I〕において、Rfは炭素原子数が
1〜25の非置換または部分置換フルオロカーボン残基
を表わす。
【0027】該フルオロカーボン残基とは、各種炭化水
素基の水素原子の一部あるいは全てがフッ素原子で置換
された構造の置換基を意味しており、その例としては例
えば飽和構造を有するフルオロアルキル基、不飽和構造
を有するフルオロアルケニル基、芳香核を有するフルオ
ロアリール基、あるいはフルオロアラアルキル基等が挙
げられるが、特にフルオロアルキル基及びフルオロアル
ケニル基は合成が容易で有用である。
【0028】また、Rfとしては、水素原子の1部また
は全部がフッ素で置換された炭化水素残基である上記フ
ルオロカーボン基のフッ素原子又は水素原子の一部が塩
素原子、臭素原子、ヨー素原子等のハロゲン原子、水酸
基、アルコキシ基、アミノ基、ニトリル基、あるいは、
エステル基、アミド基、アシル基、カルボキシル基等の
カルボニル含有基など、冷凍機油の使用条件下で安定な
各種置換基で更に置換された部分置換フルオロカーボン
残基でも良いが、該部分置換フルオロカーボン残基のフ
ッ素原子以外の置換基数が該置換フルオロカーボン残基
のフッ素原子またはフッ素原子及び水素原子の総数の1
50%以下、好ましくは100%以下である。
【0029】また、上記の非置換または置換フルオロカ
ーボンの主鎖が少くとも1個のエーテル基を有する構造
をとることもできる。なお、Rf中のフッ素原子の数/
炭素原子の数の比は、通常は、0.6以上、好ましくは
1以上、特に好ましくは1.5以上のものが使用され
る。Rf中のフッ素原子の数/炭素原子の数の比が低す
ぎる場合には、フッ化アルカンとの相溶性が低くなるの
で好ましくない。Rf中の炭素数は、通常は、1〜25
の範囲が、好ましくは1〜10の範囲が、更に好ましく
は1〜3の範囲である。Rf中の炭素数が25より多く
なると、原料の入手あるいは合成が困難となるし、合
成、精製が煩雑になったり、また粘度が高くなりすぎる
という問題も起こるので好ましくない。
【0030】本発明に使用される一般式〔I〕で表され
る含フッ素脂肪族化合物は、多様な方法で合成する事が
できる。例えば、アルコール類と含フッ素オレフィンと
の反応で合成することができる。その代表的な反応例
を、含フッ素オレフィンとしてパーフルオロオレフィン
を用いる場合を例に取って示すと、以下のような反応が
挙げられる。
【0031】
【化8】 (ここで、R’は一価の脂肪族基を表し、n’は2〜2
0の整数を表す)アルコール類と含フッ素オレフィンと
の反応例は、数多く知られており、例えば、Advan
ce in Fluorine Chemistry,
,50(1965)には、多数の反応例が挙げられて
いる。
【0032】一般式〔I〕で表される含フッ素芳香族化
合物は、多様な方法によって合成することが可能で、こ
れまでに示した反応はその具体例の一部を例示したもの
である。従って、一般式〔I〕の物質の合成法は、これ
らの方法に限定されるものではない。また、本発明に使
用される冷凍機油は、一般式〔I〕で表される構造をと
っていれば良く、製造方法によって何ら限定されるもの
ではない。以下に、本発明に使用される一般式〔I〕で
表される物質中のRfの例を例示するが、ここに示すR
fの例は各種方法で合成される一般式〔I〕の物質中の
Rfの例の一部を例示したものであってこれに限定され
るものではない。
【0033】
【化9】 Z7 −(CF2 L1−(CH2 L2− 〔4〕 〔Z7 =F,Cl,I,H:L1 =1〜18の整数;L2
=0,1,2〕 〔4〕式の化合物の具体例としては以下のものが挙げら
れる。
【0034】
【化10】CF3 −、CF3 CH2 −、CF3 CH2
2 −、F−(CF2 2 −、F−(CF2 3 −、F
−(CF2 6 −、F−(CF2 10−、F−(C
2 2 −CH2 −、F−(CF2 4 −CH2 −、F
−(CF2 4 −CH2 CH2 −、F−(CF2 8
CH2 CH2 −、I−(CF2 4 −、CH2 CH
2 −、ClCF2 −、Cl−(CF2 2 −、Cl−(C
2 4 −、Cl(CF2 3 −CH2 −、BrCF2 CF
2 −、BrCF2 −、I−CF2 −、I−(CF2 3
CH2 −、H−(CF2 3 CH2 −、H−(CF2
10−CH2 −、HCF2 −、HCF2 CH2 CH2 −、
HCF2 CH2 −、I−(CF2 2 −CH2 CH2
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】 F−(CF2 CF2 O)L3−CF2 CH2 − (L3 =1〜11) 〔6〕
【0037】
【化13】 F−(CF3 CF2 CF2 O)L4−CF2 CF2 CH2 − (L4 =1〜7) 〔7〕
【0038】
【化14】CF3 CHF−,CH3 CF2 −,CH2
CF2 −,CF2 HCF2 −,CH2 F−,CHF2
2 −,CF3 CCl2 −,CF3 CHCl−,CF3 CF
Cl−,CFCl2 CF2 −,CHFClCF2 −,C6 5
−,CHCl2 CF2 −,CH3 CHFCH2 −,CH2
FCH(CH3 )−,CF3 CHFCF2 −,CF3
2 CHFCF2 −,HOCH2 CF2 CF2 CH
2 −,CH2 ClCF2 −,CF3 CHClCF2 − −CZ3 4 CFZ3 4 〔8〕 〔Z3 、Z4 =F,Cl,Br,CF3 ,H〕
【0039】
【化15】
【0040】
【化16】 −CF2 CX1 2 H 〔10〕 〔X1 、X2 =F,Cl,H〕
【0041】
【化17】 −Cn'2n'-1 〔11〕 〔n’は2〜20の整数を表す。〕その例としては、
〔12〕〔13〕式の基が挙げられる。
【0042】
【化18】 −C3m6m-1 〔12〕 〔m:2以上の整数、好ましくは2〜6の整数〕
【0043】
【化19】 −C2m' 4m'-1 〔13〕 〔m’:2以上の整数、好ましくは2〜10の整数〕
【0044】
【化20】 −Cn'2n' H 〔14〕 〔n’は式〔3〕中のn’と同じ〕その例としては、
〔15〕〔16〕式の基が挙げられる。
【0045】
【化21】 −C3m6mH 〔15〕 〔mは式〔13〕中のmと同じ〕
【0046】
【化22】 −C2m' 4m' H 〔16〕 〔m’は式〔14〕中のm’と同じ〕式〔11〕〜〔1
6〕の基の具体例としては以下のものが挙げられる。
【0047】
【化23】CF2 =CF−、CF2 =CFCF2 −、C
3 CF=CF−、CF3 CF2 CF=CF−、(CF
3 2 C=CF−、C6 11−、C9 17−、C1529
−、C1019−、CF3 CHFCF2 −、C6 12
−、C9 18H−、C4 8 H−、C1020H− また、さらに、以下のような基も使用可能である。
【0048】
【化24】CFCl=CF−、CFCl2 CF2 CF=CF
−、CF3 CCl=CF−、CCl2 =CF−、CHCl=C
F−、(CF3 2 CH−、CF3 CFClCFCl−、以
上のように、本発明に使用される一般式〔I〕の含フッ
素脂肪族化合物は各種の方法で製造されるが、さらに、
蒸留、抽出、吸着等の処理により精製する事が可能であ
る。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の範囲は、実施例に限定されるものではな
い。
【0050】参考反応例1 トリメチロールプロパン3.0gをテトラヒドロフラン
20mlに溶解した。これに金属ナトリウム0.23g
を加え、1時間、還流した。次に、この溶液を100m
l容量のマイクロボンベに入れ、系内を脱気後、不治性
ガスN2 で常圧にもどした。室温で撹拌しながら、クロ
ロトリフルオロエチレンを導入し、反応を開始した。系
内圧(ゲージ圧)が2〜3kg/cm2 に保たれるよう
にバルブで調節した。5時間、撹拌を続けた後、反応液
をとり出し、エバポレーターで余剰のテトラヒドロフラ
ンを除去して得た反応混合物に、フロン113を20m
l加え、目的生成物を抽出した。エバポレーターで、フ
ロン113を除去し、黄色オイル〔S1〕6.6gを得
た。(収率61%)。得られたオイルの赤外線吸収スペ
クトル分析及び質量分析結果〔m/e464(M+ ),
462(M+ )〕より、以下に示す構造を有する化合物
であることを確認した。
【0051】
【化25】
【0052】参考反応例2 1,12−ドデカンジオール6.1gをテトラヒドロフ
ラン30mlに懸濁させ、これにテトラメチルエチレン
ジアミン0.87gを加えた。これを0℃に冷却した
後、ヘキサフルオロプロペン2量体36gを加えた。そ
の後、60℃で12時間撹拌した。反応終了後、エバポ
レーターで余剰のテトラヒドロフランを除去したもの
に、蒸留水50mlを加え、フロン113で抽出した。
得られた反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、無色透明オイル〔S2〕7.8gを得
た。(収率24%)。得られたオイルの赤外線吸収スペ
クトル分析及び質量分析の結果、〔S2〕は、以下に示
す〔S2a〕〔S2b〕〔S2c〕の混合物で、その比
が〔S2a〕:〔S2b〕:〔S2c〕=3:5:2で
あることを確認した。
【0053】
【化26】CH3 CH2 −C(CH2 OCF2 CHCl
F)m (CH2 OCF=CClF)n 〔S2a〕 m=2,n=0〔m/e 802
(M+ )〕 〔S2b〕 m=1,n=1〔m/e 782
(M+ )〕 〔S2c〕 m=0,n=2〔m/e 762
(M+ )〕
【0054】実施例1〜2 参考反応例1で得られたオイル〔S1〕,〔S2〕とH
FC−134aとの相溶性を以下の方法により調べた。
まず、オイル〔S1〕0.2gをガラスチューブに入れ
ておき、ガラスチューブごと液体窒素で冷却し、減圧し
た後、HFC−134a約1.5gを導入した。ガラス
チューブを封管後に温度調整された水槽に入れ、温度が
平衡に達した後に、目視で〔S1〕とフッ化アルカンの
相溶性を判断するという方法で、室温から90℃迄の相
溶温度範囲を測定した。また、室温以下の低温領域はメ
タノール冷媒中で冷却して、同様な方法で測定した。ま
た、オイル〔S1〕,〔S2〕の40℃における動粘度
をE型回転粘度計(東京計器社製)を用いて測定した。
結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】比較例1〜2 市販のパーフルオロポリエーテルとHFC−134aと
の相溶性を実施例1と同様にして調べた結果を40℃に
おける動粘度とともに表1に示す。表1において、Mn
は数平均分子量を意味する。また、n及びm1 ,m2
正の整数を意味する。表1より市販のパーフルオロポリ
エーテルは、HFC−134aとの低温領域の相溶正が
不十分であるが、これに比較し、本発明のオイルは低温
領域から高温領域まで幅広い温度範囲でHFC−134
aと良好な相溶性を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕で示される含フッ素脂肪族
    化合物からなることを特徴とするフッ化アルカン系冷媒
    との相溶性に優れた潤滑油。 【化1】R(ORf)n …〔1〕 〔式中、Rは炭素数1〜25個のn価の脂肪族基を表
    す。nは1〜4の整数を表す。Rfは、フルオロカーボ
    ン基またはその部分置換体を表し、Rf中の炭素原子の
    数は1〜25の範囲であり、且つRf中のフッ素原子の
    数/炭素原子の数の比は0.6以上である。なお、nが
    2以上の場合には、一般式〔I〕で表される化合物は複
    数の種類のORf基より構成されていても良い。〕
JP4229403A 1992-08-06 1992-08-06 フッ化アルカン系冷媒との相溶性に優れた潤滑油 Withdrawn JPH0657275A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991018299A1 (fr) * 1990-05-19 1991-11-28 Nkk Corporation Dispositif detecteur de magnetisme
CN113614200A (zh) * 2019-03-18 2021-11-05 索尔维特殊聚合物意大利有限公司 使用具有低gwp的氟化化合物的热交换方法

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