JP2013193998A - (メタ)アクリル酸エステルの製造方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸エステルの製造方法 Download PDF

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【課題】(メタ)アクリル酸とアルコールとを酸触媒の存在下に反応させて得られた(メタ)アクリル酸エステル含有反応液に、水とアルカリを添加して中和及び洗浄し、該中和・洗浄処理液を静置槽に導入して(メタ)アクリル酸エステルを含有する油層と水層とに分離するに当たり、静置槽で油水分離して得られる油層のアルカリ金属濃度を大幅に低減して、後工程におけるアルカリ金属塩に起因する蒸留運転トラブルを防止する。
【解決手段】静置槽に移送する中和・洗浄処理液に水を添加すると共に、水添加後の中和・洗浄処理液を静置槽に移送する工程に設けられた圧損付与手段により、水添加後の中和・洗浄処理液に0.02〜10kPaの圧損を付与して静置槽に導入する。
【選択図】図1

Description

本発明は(メタ)アクリル酸エステルの製造方法に係り、(メタ)アクリル酸とアルコールとを酸触媒の存在下に反応させて得られた(メタ)アクリル酸エステルを含有する反応液を中和・洗浄塔に導入して水とアルカリを添加して中和及び洗浄し、該中和・洗浄処理液を静置槽に導入して(メタ)アクリル酸エステルを含有する油層と水層とに分離する工程を含む(メタ)アクリル酸エステルの製造方法において、静置槽で油水分離して得られる油層のアルカリ金属濃度を大幅に低減して、後工程におけるアルカリ金属塩に起因する蒸留運転トラブルを防止する方法に関する。
(メタ)アクリル酸エステルは重合性を有する化合物であって、得られる重合体に優れた特性を付与することができることから、種々の用途、例えば塗料、接着剤、粘着剤、合成樹脂、繊維などの原料として幅広く用いられている。
(メタ)アクリル酸エステルの製造方法としては、酸触媒の存在下、(メタ)アクリル酸とアルコールとをエステル化反応させる方法が一般に広く用いられている。更に、得られたエステル化反応液から酸触媒及び未反応の(メタ)アクリル酸を除去するために、エステル化反応液をアルカリ水溶液で処理し、その後、(メタ)アクリル酸エステルを含有する油層(有機層)と、洗浄・中和処理で生じる水及び中和塩を含有する水層とを静置槽で静置分離することが一般的に行われている(例えば特許文献1)。
図1は、従来の一般的なアクリル酸ブチルの製造プロセスを示す系統図であって、アクリル酸、n−ブタノール及び酸触媒は、前段反応器1及び後段反応器2を経て2段階でエステル化反応し、エステル化反応で生成する水は、それぞれの反応器1,2から系外へ排出される。エステル化反応液は、触媒回収塔3で水と向流接触して酸触媒が分離回収され、回収された触媒は前段反応器1の入口側へ循環され再利用される。触媒回収塔3からの反応液は、中和・洗浄塔4でアルカリ水溶液(図1ではNaOH水溶液)が添加されて中和されると共に、水で洗浄され、中和・洗浄塔4からの中和・洗浄処理液は、静置槽5で油水分離され、水層は系外へ排出され、油層は次のアルコールトッピング塔6に送給されて未反応のn−ブタノール等の軽沸分が蒸留分離され、塔頂より抜き出される。アルコールトッピング塔6の塔底液は、次の製品塔7に送給されてアクリル酸ブチルが塔頂より蒸留分離され、製品塔7の塔底液は廃油として系外へ排出、又はプロセスに循環される。
特開2003−231665号公報
(メタ)アクリル酸エステルの製造プロセスにおいては、エステル化反応液の中和に用いた水酸化ナトリウム等に由来するアルカリ金属塩が持ち込まれることで、後段のアルコールトッピング塔等の蒸留塔の塔内充填物が汚染され、蒸留性能が悪化するという問題があった。
即ち、水酸化ナトリウム等の塩基性化合物を用いて(メタ)アクリル酸を中和することにより(メタ)アクリル酸ナトリウム等のアルカリ金属塩が生成し、これが後段の蒸留系統に持ち込まれると、(メタ)アクリル酸のアルカリ金属塩が蒸留塔内の充填物等に固着して蒸留塔の安定運転を阻害する。
蒸留系統の安定運転を阻害するアルカリ金属塩は、水に溶解して持ち込まれる。従って、この問題を解決するためには、中和・洗浄処理液の油水分離効率を高め、アルカリ金属塩を含む水層と(メタ)アクリル酸エステルを含む油層とを高度に分離すればよい。このため、従来においては、静置槽を設けて、油水分離効率を高め、アルカリ金属塩を含む水相を高度に除去することにより、後段の蒸留系統へのアルカリ金属塩の持込を防止しているが、十分ではなく、依然として蒸留系統の運転トラブルが問題となっている。
本発明は上記従来の問題点を解決し、このような(メタ)アクリル酸エステルの製造プロセスにおいて、静置槽で油水分離して得られる油層のアルカリ金属濃度を大幅に低減して、後工程におけるアルカリ金属塩に起因する蒸留運転トラブルを防止する(メタ)アクリル酸エステルの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、静置槽に送給される中和・洗浄処理液に更に水を添加した上で、中和・洗浄処理液中の油相と水相に適度な物理的混合作用を付与することにより、油相中に含まれるごく小さな水滴を、これらの水滴同士を会合させて油水分離性に優れた水滴とすることができ、静置槽における油水分離性能を高め、これにより、油層中に含まれる水分を十分に低減することができること、即ち、油相中に含まれるごく小さな水滴内に存在するアルカリ金属塩をも十分に除去することができ、従って、油層中のアルカリ金属濃度を著しく低減して後段の蒸留系統での運転トラブルを防止することができることを見出した。
本発明はこのような知見に基いて達成されたものであり、以下を要旨とする。
[1] (メタ)アクリル酸とアルコールとを酸触媒の存在下に反応させて得られた(メタ)アクリル酸エステルを含有する反応液を中和・洗浄塔に導入して水とアルカリを添加して中和及び洗浄し、該中和・洗浄処理液を静置槽に導入して(メタ)アクリル酸エステルを含有する油層と水層とに分離する工程を含む(メタ)アクリル酸エステルの製造方法において、該中和・洗浄処理液に水を添加すると共に、水添加後の中和・洗浄処理液を前記静置槽に移送する工程に設けられた圧損付与手段により、該水添加後の中和・洗浄処理液に、0.02〜10kPaの圧損を付与して前記静置槽に導入することを特徴とする(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
[2] 前記圧損付与手段が、前記水添加後の中和・洗浄処理液を前記静置槽に移送する配管に設けられた、オリフィス、バルブ、多孔板、網、スタティックミキサー、移送方向の前後よりも径の小さい縮径部、配管の合流部及び撹拌槽から選ばれる手段であることを特徴とする[1]に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
[3] 前記圧損付与手段が撹拌槽であり、該撹拌槽内で、前記水添加後の中和・洗浄処理液を、0.004〜500W/kgの攪拌動力により1秒以上攪拌することを特徴とする[2]に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
[4] 前記圧損付与手段により、前記水添加後の中和・洗浄処理液に0.3〜5kPaの圧損を付与して前記静置槽に導入することを特徴とする[1]ないし[3]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
[5] 前記中和・洗浄処理液の(メタ)アクリル酸エステル含有量が50〜100重量%であり、該中和・洗浄処理液に対して水を1〜100重量%添加することを特徴とする[1]から[4]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
[6] 前記中和・洗浄処理液の(メタ)アクリル酸エステル含有量が80〜100重量%であり、該中和・洗浄処理液に対して水を2〜6重量%添加することを特徴とする[5]に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
[7] 前記圧損付与手段で圧損が付与された直後の液中の水滴に占める直径10〜200μmの水滴の割合が個数基準又は体積基準で50%以上であることを特徴とする[1]ないし[6]のいずれかに記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
本発明によれば、(メタ)アクリル酸とアルコールとを酸触媒の存在下に反応させて得られた(メタ)アクリル酸エステルを含有する反応液を、中和・洗浄塔に導入して水とアルカリを添加して中和及び洗浄し、該中和・洗浄処理液を静置槽に導入して(メタ)アクリル酸エステルを含有する油層と水層とに分離するに当たり、静置槽で油水分離して得られる油層のアルカリ金属濃度を大幅に低減して、後工程におけるアルカリ金属塩に起因する蒸留運転トラブルを防止し、長期に亘り、安定かつ効率的な(メタ)アクリル酸エステルの製造を行える。
従来の一般的なアクリル酸ブチルの製造プロセスを示す系統図である。
以下に本発明の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法の実施の形態を詳細に説明する。
本発明においては、(メタ)アクリル酸とアルコールとを酸触媒の存在下に反応させて得られた(メタ)アクリル酸エステルを含有する反応液を、中和・洗浄塔に導入して水とアルカリを添加して中和及び洗浄し、該中和・洗浄処理液を静置槽に導入して(メタ)アクリル酸エステルを含有する油層と水層とに分離するに当たり、該中和・洗浄処理液に水を添加すると共に、この水添加後の中和・洗浄処理液を静置槽に移送する工程に設けられた圧損付与手段により、水添加後の中和・洗浄処理液に圧損を付与する。具体的には、該中和・洗浄処理液の静置槽への移送配管に設けられたオリフィス、バルブ、多孔板、網、スタティックミキサー、移送方向の前後よりも径の小さい縮径部、配管の合流部よりなる群から選ばれる1種又は2種以上よりなる圧損付与手段に通すことにより、0.02〜10kPaの圧損を付与する、又は撹拌槽を用いて前記圧損付与手段と同等の状態とするために0.004〜500W/kgの攪拌動力により1秒以上攪拌し、その後静置槽に導入する。
本発明の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法は、中和・洗浄処理液に水を添加して、圧損付与手段により所定範囲の圧損を付与した後、静置槽で油水分離すること以外は、常法に従って、(メタ)アクリル酸エステルを製造することができ、例えば、図1に示される製造プロセスに従って(メタ)アクリル酸エステルを製造することができる。
(メタ)アクリル酸とアルコールとのエステル化反応で得られた(メタ)アクリル酸エステルを含む反応液を中和及び洗浄して得られる中和・洗浄処理液は、通常、(メタ)アクリル酸エステルを50〜100重量%、好ましくは80〜100重量%含有し、水を0〜50重量%、好ましくは0.5〜2重量%含有する。この中和・洗浄処理液には、Na等のアルカリ金属が、通常0.1〜1000ppm、好ましくは0.5〜100ppm含まれる。
本発明においては、このような中和・洗浄処理液に水を添加して圧損付与手段により所定の圧損を付与する。中和・洗浄処理液への水の添加量は、少な過ぎると、中和・洗浄処理液のアルカリ金属濃度の低減効果を十分に得ることができず、多過ぎてもそれ以上の効果の向上は望めず、徒に液量が増大して工業的に不利である。従って、添加する水の量は、中和・洗浄処理液に対して通常、1〜100重量%、好ましくは1〜10重量%、更に好ましくは2〜6重量%である。
中和・洗浄処理液に添加する水は、金属成分などの新たな汚染源となるものを高濃度に含まないものであれば良く、工水、純水、蒸気凝縮水などを用いることができる。
水は、静置槽の直前、例えば、図1の「※」で示す部分等の配管に注入することにより、静置槽に送給される中和・洗浄処理液に添加される。
本発明において、水が添加された中和・洗浄処理液に圧損を付与する圧損付与手段としては、中和・洗浄処理液を静置槽に移送する配管に設けられたオリフィス、バルブ、多孔板、網、スタティックミキサー、移送方向の前後よりも径の小さい縮径部、配管の合流部、撹拌槽が用いられる。これらの手段の2種以上を組み合わせて圧損を付与してもよい。
なお、上記の圧損付与手段のうち、移動配管に設けられたバルブは、その開度を小さくして、中和・洗浄処理液に流通抵抗を与えることにより圧損を付与することができる。また、移送配管に設けられたオリフィス、多孔板、網、移送方向の前後よりも径の小さい縮径部、配管の合流部であれば、この部分を中和・洗浄処理液が通過する際の流通抵抗で圧損が付与され、スタティックミキサーであれば、ミキシング作用で圧損が付与される。また撹拌槽では、撹拌翼による撹拌で圧損に相当する攪拌動力を加えることにより圧損が付与された状態とすることができる。
このような圧損付与手段により、水が添加された中和・洗浄処理液に付与する圧損(圧力圧損)は、大き過ぎても小さ過ぎても、油水分離性、アルカリ金属除去効率の向上効果を得ることができないことから、付与する圧損は、0.02〜10kPaである。水添加後の中和・洗浄処理液に付与する圧損を0.02〜10kPaとすることにより、油相から水相へのNa等のアルカリ金属の抽出が十分行なわれかつ圧損付与終了時には速やかに油水分離するような油水混合状態を作ることができる。
水添加後の中和・洗浄処理液に付与する圧損が0.02kPaよりも低いと油水全体が混ざらない、もしくは混合中に形成される水滴が大きいためNa等のアルカリ金属の水相中への抽出が十分行なわれない。
中和・洗浄処理液の移送配管に各種の圧損付与手段を設置した場合に生じる圧力損失は、密度(ρ)と流速(u)の2乗:ρuに比例することが知られており、これに適切な係数をかけることにより圧力損失を見積もれるため、様々な装置を用いて適切な圧損にコントロールすることが可能である。
例えば、流体をアクリル酸ブチル(密度900kg/m)と仮定すると、圧損を0.02kPaにするには、圧損付与手段としてオリフィスを用いる場合には、350kg/hの流量で孔径33mmのオリフィスを通過させればよく、この圧損よりも強くするには流量を上げる、又は孔径を小さくすれば良い(算出式参照:化学装置設計資料 化学工業社)。圧損付与手段として、中和・洗浄処理液の移送方向の前後よりも径の小さい縮径部を用いる場合、1m/sで流れている流体に対し、管の断面積を0.9倍にすればよく、さらに高い圧損とするには流体の流速を上げる、又は管の断面積をさらに小さくすれば良い(算出式参照:化学工学便覧改訂六版)。圧損付与手段として、配管の合流部を用いる場合、流量比1:1に分かれた流体を合流させ、合流後の流速を0.4m/sとすれば良く、さらに高い圧損とするには流体の速度を上げる、もしくは流体の分岐の比率を変えれば良い(算出式参照:化学工学便覧改訂六版,日本機械学会論文集(B)50−450P.342)。圧損付与手段としてバルブを用いる場合や多孔板を用いる場合、網を用いる場合についても同様に、適切なディメンジョン、流速により設定することが可能である。圧損付与手段としてスタティックミキサーを用いる場合には、ミキサーメーカー保有の式によりあらかじめ圧損の算出が可能である。
一方、水添加後の中和・洗浄処理液に付与する圧損が10kPaよりも高いと、形成される水滴が小さくなりすぎて油水懸濁状態となり、圧損付与終了後も速やかに油水分離されないため、プロセス液(油相)からNa等のアルカリ金属が除去されず、さらに余分な水分を含んだまま蒸留系統にフィードされることにより運転が不安定となる可能性がある。
例えば、流体をアクリル酸ブチル(密度900kg/m)と仮定すると、10kPaにするには、圧損付与手段としてオリフィスを用いる場合、13t/hの流量で孔径42mmのオリフィスを通過させればよく、この圧損よりも小さくするには流量を下げる、又は孔径を大きくすれば良い(算出式参照:化学装置設計資料 化学工業社)。圧損付与手段として、移送方向の前後よりも径の小さい縮径部を用いる場合、1.6m/sで流れている流体に対し、管の断面積を0.2倍にすればよく、さらに低い圧損とするには流体の流速を下げる、又は管の断面積を大きくすれば良い(算出式参照:化学工学便覧改訂六版)。圧損付与手段として配管の合流部を用いる場合、流量比1:1に分かれた流体を合流させ、合流後の流速を8.5m/sとすれば良く、更に低い圧損とするには流体の速度を下げる、もしくは流体の分岐の比率を変えれば良い。(算出式参照:化学工学便覧改訂六版,日本機械学会論文集(B)50−450P.342)。圧損付与手段としてバルブを用いる場合や多孔板を用いる場合、網を用いる場合についても、同様に適切なディメンジョン、流速により設定することが可能である。圧損付与手段としてスタティックミキサーを用いる場合には、ミキサーメーカー保有の式によりあらかじめ圧損の算出が可能である。
水添加後の中和・洗浄処理液に付与する圧損は、好ましくは0.1〜7kPaである。この範囲は特に水相へのNa等のアルカリ金属抽出性、圧損付与終了後の油水分離性に特に優れている。とりわけ圧損は0.3〜5kPaであることが好ましい。この範囲は水相へのNa等のアルカリ金属抽出性、圧損付与終了後の油水分離性にとりわけ優れており、水相へNa等のアルカリ金属を抽出するために十分小さく、かつ油水懸濁しない程度に大きい、適度な水滴分散状態を形成させることができる。
なお、圧力損失は、中和・洗浄処理液の移送配管に設置した圧力計により測定する。
上記の圧損付与手段のうち、撹拌槽については、上記圧損と圧損付与手段内の滞留時間から相当する単位重量当たりの撹拌動力を、以下の式で算出することができるため、適当な攪拌動力となるように使用機器のディメンジョンと攪拌時の回転数を調整すればよい。圧損0.02〜10kPaに対応する攪拌動力は、0.004〜500W/kg、圧損0.1〜7kPaに対応する攪拌動力は、0.02〜350W/kg、圧損0.3〜5kPaに対応する攪拌動力は、0.06〜250W/kgである。
P=ΔP/ρt
P:攪拌動力(W/kg)
ΔP:圧力損失(Pa)
ρ:液密度(kg/m
t:滞留時間(s)
攪拌時間(攪拌槽内の滞留時間)の下限は1秒、好適には10秒であり、上限は限定されないが、1時間、好適には30分、更に好適には10分である。
攪拌槽の好ましい態様としては、SUS製のタンクに攪拌翼が設置されており、上記滞留時間を確保するために「流量×滞留時間」を基準にしてそれ以上の容積を有するものである。
また、本発明では、圧損付与手段により上記のような圧損を付与することにより、圧損付与直後(付与終了から1分後)の中和・洗浄処理液中の全水滴に占める直径10〜200μmの水滴の個数基準又は体積基準の割合(以下、この割合を「10〜200μm水滴割合」と称す場合がある。)が50%以上となることが好ましい。即ち、静置槽での油水分離により、アルカリ金属濃度が十分に低減された油相を得るためには、中和・洗浄処理液の油相に分散している水分を、水相側に集めて分離する必要があり、そのためには中和・洗浄処理液に添加した水を効果的に油相に分散している水分と結合させて、油水分離性に優れた水滴とする必要がある。このため、圧損の付与で、中和・洗浄処理液に添加された水と中和・洗浄処理液中に既存の水分とで中和・洗浄処理液中に形成される水滴は、直径が10〜200μmの水滴を主体とすることが好ましい。
この水滴の直径が10μm未満の微小水滴では、エマルジョン状態となって油水分離性がかえって低下する。直径200μmを超える大きな水滴は、圧損付与中には存在している可能性があるが、付与終了後即座に合一し均一な水相となるため、付与終了1分後の時点では存在しない。
従って、圧損付与直後(付与終了から1分後)の中和・洗浄処理液は、10〜200μm水滴割合が50%以上、特に70%以上、とりわけ90%以上であることが好ましい。また、同様の理由から、圧損付与直後の中和・洗浄処理液中の全水滴に占める直径が10μm以上の水滴の個数基準又は体積基準の割合は、50重量%以上、特に90重量%以上であることが好ましく、圧損付与直後の中和・洗浄処理液中の全水滴に占める直径が20μm以上の水滴の個数基準又は体積基準の割合は、20重量%以上、特に50重量%以上であることが好ましい。
上記の個数基準又は体積基準は、いずれか一方をみたせばよく、好ましくは両方を満たす。水滴の直径が10〜200μmの範囲内において、小さい(10μmに近い)粒子が多く存在し、大きい(200μmに近い)粒子が少ない場合、個数基準が好ましく、小さい(10μmに近い)粒子が少なく、大きい(200μmに近い)粒子が多い場合、体積基準が好ましい。
なお、ここで、圧損付与直後とは、圧損付与手段で圧損を付与してから1分後をさし、例えば、圧損付与手段通過直後の中和・洗浄処理液を採取して、1分後に液中の水滴の存在状態を調べることにより求めることができる。液中の水滴の存在状態はマイクロスコープによる観察で全水滴の数と直径を計測することにより調べることができる。
このようにして、水添加後、所定の圧損が付与された中和・洗浄処理液は、次いで静置槽で静置されて油水分離される。この静置槽での静置中に、中和・洗浄処理液中の水滴が会合して0〜80分程度で水層として沈降し効率的な油水分離が行われる。
本発明によれば、中和・洗浄処理液に水添加後所定の圧損を付与することにより、その後の静置槽で油水分離して得られる油層として、水添加前の中和・洗浄処理液に含まれるアルカリ金属濃度を1重量ppm以上、例えば1〜100重量ppm程度低減することができ、アルカリ金属濃度が例えば60ppm以下、例えば0〜10ppmと著しく低減された油層を得ることができる。
静置槽で油水分離された油層は、次いで常法に従って後段の蒸留工程に供され、製品の(メタ)アクリル酸エステルが蒸留分離される。この静置槽から蒸留工程に送給される油層は、アルカリ金属が高度に除去されたものであり、アルカリ金属塩に由来する蒸留塔充填物の汚染などのトラブルは防止され、長期に亘り安定な蒸留運転を継続することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
[実施例1]
本実験には実プロセス液と実プロセス使用工水を用いた。実プロセスとスケールは異なるものの、同様の混合強度と静置時間を確保することにより実機でも同様の効果が得られる。
200ccのビーカーに、アクリル酸ブチルを主成分とし、水分濃度1.19重量%(うち油相分散分(油相に溶けず微小水滴として分散している分)が0.09重量%程度)、Na濃度19ppmのプロセス液(中和・洗浄処理液)を100g秤量し、ここへ水2.96gを添加して攪拌翼を用いて500rpmで20秒間攪拌した。撹拌終了後直ち(1分以内)に、上澄み2cc程度をシャーレ上に採取し、サンプリングした液中に分散している水滴を観察した。撹拌終了後10分後にも同様の観察を行なった。
また、攪拌後の液を10分、又は40分間静置した後、上層の90g(全液量の90%)を採取し、Na濃度分析と水分濃度分析を行った。水分濃度分析は撹拌直後の液に対しても同様に行った。
水滴観察には、デジタルマイクロスコープを用いた。
Na濃度分析は、サンプリング液に対し1:1の割合で純水を添加してNa抽出を行った上で原子吸光分析により行なった。
水分濃度分析はカールフィッシャー水分測定装置により行った。
その結果、攪拌直後(約1分後)の液中には直径10〜200μmの水滴が多数存在し、個数基準で、直径10μm以上の水滴が水滴全体の98%、直径20μm以上の水滴が水滴全体の64%を占め、10〜200μm水滴割合は98%であった。しかし、これらの水滴は、静置10分以内に殆どが沈降して消失した。
攪拌時は油相中に水分が約4.01重量%含まれていた計算になるが、静置10分後には1.34重量%、40分後には1.29重量%となり、原液であるプロセス液の油相水分濃度に近い値まで低下した。これは、攪拌直後の油相分散水相量3.03gのうち、2.84g(94%相当)が沈降した計算になる。
また、40分静置後のNa濃度は4.4ppmと、原液であるプロセス液の19ppmに対し大幅に低下した。低下分は14.6ppmであり、77%分低下した計算になる。
なお、上記の500rpmでの攪拌動力は1W/kgであり、スタティックミキサーを通して同様の攪拌強度を与えたとすると、滞留時間を仮に0.33sとおいて、混合液に付与する圧損に換算すると以下の通りであり、0.3kPaに相当する。
ΔP=1×0.33×900/1000=0.3(kPa)
以上の結果をまとめると以下の通りである。
水添加量:3重量%
圧損付与方法:攪拌翼を用いて500rpmで20秒間攪拌
付与した動力:1W/kg(0.3kPa相当)
圧損付与前 :水分濃度1.19%、Na濃度19ppm
圧損付与直後:10〜200μm水滴割合98%、水分濃度4.01%
圧損付与10分後:水滴はほぼ沈降、水分濃度1.34%
圧損付与40分後:水滴はほぼ沈降、水分濃度1.29%、Na濃度4.4ppm
[比較例1]
50ccのサンプル瓶に、水1gと、実施例1で撹拌に供したと同じプロセス液(アクリル酸ブチルを主成分とし、水分濃度1.19%(うち油相分散分が0.09%程度)、Na濃度19ppmのプロセス液)34gを秤量し、180Wの超音波洗浄器で1分間分散処理を行った。その後、すぐに上澄み2cc程度をシャーレ上に採取し、実施例1と同様にマイクロスコープでサンプリングした液中に分散している水滴を観察した。10分後、40分後にも同様の観察を行なった。また、超音波分散処理後の液は10分、又は40分間静置した後、処理液の上層30gを採取し、実施例1と同様にNa濃度分析と水分濃度分析を行った。
その結果、超音波分散処理直後(約1分後)の液中には直径10μm以下の水滴が多数存在しており、10〜200μm水滴割合は30%未満で、この水滴は静置40分後も沈降しなかった。超音波分散処理時は油相中に水分が4.07重量%含まれていた計算になるが、静置10分後には2.63重量%、40分後には2.43重量%と実施例1に比べて低下速度が遅かった。これは、超音波分散処理直後の油相分散水相量1.03gのうち0.57g分(55%相当)が沈降した計算になる。
また、静置40分後のNa濃度は11ppmであり、原液であるプロセス液の19ppmに対して低下分は8ppmで、低下率は42%である。
なお、上記の180Wの超音波洗浄器では1分間の分散処理では、液に対して65W/kgの動力を与えており、圧力損失に換算すると20kPaとなり、攪拌強度が強すぎる。
水添加量:2.9重量%
分散方法:180Wの超音波洗浄器で1分間処理
超音波分散前:水分濃度1.19%、Na濃度19ppm
超音波分散直後:直径10μm以下の水滴が多数、水分濃度4.07%
超音波分散10分後:水滴の沈降不十分で油相は懸濁状態、水分濃度2.63%
超音波分散40分後:水滴の沈降不十分で油相は懸濁状態、水分濃度2.43%、Na濃度11ppm
以上の結果から、本発明に従って、水添加後適度な圧損を付与することにより、その後の静置による油水分離で、得られる油層の水分濃度を大幅に低減してアルカリ金属濃度が著しく低い油層を得ることができ、このようにアルカリ金属濃度の低減された油層を後段の蒸留工程に送給して安定した蒸留運転を行えることが分かる。
1 前段反応器
2 後段反応器
3 触媒回収塔
4 中和・洗浄塔
5 静置槽
6 アルコールトッピング塔
7 製品塔

Claims (7)

  1. (メタ)アクリル酸とアルコールとを酸触媒の存在下に反応させて得られた(メタ)アクリル酸エステルを含有する反応液を中和・洗浄塔に導入して水とアルカリを添加して中和及び洗浄し、該中和・洗浄処理液を静置槽に導入して(メタ)アクリル酸エステルを含有する油層と水層とに分離する工程を含む(メタ)アクリル酸エステルの製造方法において、
    該中和・洗浄処理液に水を添加すると共に、水添加後の中和・洗浄処理液を前記静置槽に移送する工程に設けられた圧損付与手段により、該水添加後の中和・洗浄処理液に、0.02〜10kPaの圧損を付与して前記静置槽に導入することを特徴とする(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
  2. 前記圧損付与手段が、前記水添加後の中和・洗浄処理液を前記静置槽に移送する配管に設けられた、オリフィス、バルブ、多孔板、網、スタティックミキサー、移送方向の前後よりも径の小さい縮径部、配管の合流部及び撹拌槽から選ばれる手段であることを特徴とする請求項1に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
  3. 前記圧損付与手段が撹拌槽であり、該撹拌槽内で、前記水添加後の中和・洗浄処理液を、0.004〜500W/kgの攪拌動力により1秒以上攪拌することを特徴とする請求項2に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
  4. 前記圧損付与手段により、前記水添加後の中和・洗浄処理液に0.3〜5kPaの圧損を付与して前記静置槽に導入することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
  5. 前記中和・洗浄処理液の(メタ)アクリル酸エステル含有量が50〜100重量%であり、該中和・洗浄処理液に対して水を1〜100重量%添加することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
  6. 前記中和・洗浄処理液の(メタ)アクリル酸エステル含有量が80〜100重量%であり、該中和・洗浄処理液に対して水を2〜6重量%添加することを特徴とする請求項5に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
  7. 前記圧損付与手段で圧損が付与された直後の液中の水滴に占める直径10〜200μmの水滴の割合が個数基準又は体積基準で50%以上であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
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