JPH09301404A - 定量吐出容器 - Google Patents

定量吐出容器

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JPH09301404A
JPH09301404A JP8112856A JP11285696A JPH09301404A JP H09301404 A JPH09301404 A JP H09301404A JP 8112856 A JP8112856 A JP 8112856A JP 11285696 A JP11285696 A JP 11285696A JP H09301404 A JPH09301404 A JP H09301404A
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健 長沼
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香織 有田
Toshiyuki Ozawa
利之 小沢
Kazunori Hashimoto
和紀 橋本
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正常な振り出しによって定量の粉粒体が吐出
でき、正立−倒立を複数回繰り返した後でもその定量性
が一定範囲内に維持できる定量吐出容器を得る。 【解決手段】 定量吐出部4には、容器本体2の突出し
た注出口となる開口筒体18と天板部10から垂下され
たスカート部12と吐出口13とが形成され、外筒部7
とスカート部12との間に、その間隙空間を上下に仕切
る仕切板9が設けられ、この仕切板9の下部の空間Dと
吐出口13とが通路23で連通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動性のある粉粒
体を収容し、一定量ずつ吐出することができる定量吐出
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】洗剤や漂白剤などの粒状あるいは粉状の
粉粒体を収容する容器として、従来、容器を倒立状態と
することで容器内の粉粒体を蓋に設けられた計量室に貯
め、次いで容器を正立状態とすることでこの計量室内の
粉粒体を容器と蓋との間の貯留室に移し、再び容器を倒
立状態としたときに、貯留室内に一定量貯留された粉粒
体を吐出することで、簡単な操作で一定量の内容物を繰
り返し振り出すことができる定量吐出容器が知られてい
る。
【0003】この種の定量吐出容器として、以下に示す
ようなものが知られている。実公昭42−20606号
公報に記載の粉末用定量容器は、図6に示すように、底
付円筒本体71と、底付円筒本体71の上部開口に取り
付けられた先すぼまり状のトラップ72と、計器蓋75
を備えてなる。この計器蓋75は天井板76と周壁77
からなり、天井板76の中央部に円筒状隔壁73と、天
井板76の隅部に周方向に沿って複数の吐出孔74が形
成され、容器全体を単に倒立させるだけで随時繰り返し
定量の内容物を取り出しできるというものである。
【0004】実公昭45−14716号公報に記載され
た粒状物質の分与装置は、図8に示すように、筒状のス
カート部分91とすり鉢状の天井板92とを有する蓋部
材93と、小筒状吐出部94を有する容器95とから構
成されたもので、組立てが容易であり、かつ天井板92
のコーナー部に形成された分与通路96を通して所定量
の内容物を正確に分与できるというものである。
【0005】実開昭52−14840号公報に記載され
た定量取出しキャップは、図7に示すように、定量受け
皿部81とその側方の内容物取出口82を有するキャッ
プ本体83の下部に補助キャップ84を設けたものであ
る。
【0006】前記の容器または定量吐出装置は、いずれ
も、倒立によって蓋部材の計量室内に一定量の粉粒体を
分取し、正立したときに分取した粉粒体を貯留室に移
し、再度倒立したときに貯留室内の粉粒体を吐出口から
吐出するという構成になっている。しかし、これらの容
器には吐出口を塞ぐカバーがないので、湿気や塵埃など
が入りやすく、また過って容器を落下あるいは転倒させ
ると、内容物が吐出口からこぼれ出す問題があった。ま
た、これらは容器内の粉粒体を補充または詰め替えする
ことが構造上きわめて困難であり、実質的に詰め替え容
器としては使用できなかった。
【0007】吐出口にカバーが設けられた定量吐出容器
も知られている。実公平3−38133号公報に記載さ
れた定量振出容器は、図4に示すように容器本体45の
口部46にキャップ47が着脱自在にはめ込まれ、この
キャップ47が主筒部材51と、これに被さる蓋部材5
2と、主筒部材51の内部に設けられた小径の計量筒付
き部材53とを備えたもので、主筒部材51と蓋部材5
2とが三点ヒンジ機構を介して連結されている。この構
造では、容器全体が容器本体45とキャップ47の二部
材で形成され、容器内容物の補充、詰め替え、およびこ
の容器の組立てが容易であるというものである。
【0008】特開平3−226465号公報に記載され
ている小出しパッケージは、図5に示すように、傾斜肩
部61と首部62を有する容器60と、首部62を包囲
する内スカート63と外スカート64を有するキャップ
65とからなるもので、製造が容易であり、内容物の小
出容積が一定であり、しかもこの小出容積の変更が容易
であるというものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のいずれ
の定量吐出容器も、例えば子供のいたずらなどによりキ
ャップを閉じたまま倒立と正立とを繰り返すと、貯留室
内に所定量の何倍もの粉粒体が蓄積し、吐出時には大量
の粉粒体が流出し、定量性が維持できないという不都合
があった。また、内容物の詰め替え操作が可能とされる
ものであっても煩雑であって、詰め替え時に粉塵が立ち
易いという問題があった。
【0010】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、従ってその目的は、正常な振り出
し操作によって常に定量の粉粒体が吐出できるばかりで
なく、誤操作などにより吐出口を閉じたまま正立−倒立
を複数回繰り返した場合でも、内容物の吐出量を一定量
以下に制限することができ、しかも内容物の詰め替え操
作が容易であるとともに、吐出口を開閉自在に閉じるこ
とができる定量吐出容器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、粉粒体を収容し、上部に容器開口を有す
る有底筒状の容器本体と、この容器開口に着脱自在に装
着された有蓋筒状の定量吐出部とからなり、この定量吐
出部は、前記容器開口の突出した注出口となる開口筒体
が形成された底部材と、この底部材の周縁から上方に延
びる外筒部と、その上面を覆い、かつ前記開口筒体の上
端部と接触しないように配設された天板部とからなり、
この天板部の下面から、外筒部および底部材と接触しな
いように、かつ開口筒体の外周面を間隙を隔てて覆うよ
うに筒状のスカート部が垂下され、前記の外筒部とスカ
ート部との間の天板部に、開閉自在なキャップが装着さ
れた粉粒体の吐出口が形成され、前記の外筒部とスカー
ト部との間に、その間隙空間を上下に仕切る仕切板が設
けられ、この仕切板の下部の空間と前記吐出口とが通路
で連通されてなる定量吐出容器を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る定量吐出容
器の一実施形態を示すもので、ここに例示する定量吐出
容器1は、概略、有底筒状の容器本体2と、この容器本
体2の上部にネジ部3aで螺着された定量吐出部4とか
らなっている。
【0013】前記容器本体2は、合成樹脂あるいはガラ
スなどで形成された容器で、上部の容器開口3から内部
に洗剤、漂白剤などの流動性の粉粒体が収容されるもの
である。定量吐出部4は、容器本体2と外径が等しく成
形され、この定量吐出容器1は、全体として円筒状の外
観を有している。
【0014】定量吐出部4は、合成樹脂などで成形され
た有蓋円筒状の成形物であり、概略、底部材15と、外
筒部7と、天板部10とから構成されている。底部材1
5は、底板16の中央部から上方に延び、容器開口3の
突出した注出口Cとなる開口筒体18が形成されてなっ
ている。外筒部7は、底部材15の周縁から上方に延び
て定量吐出部4の外周壁をなしている。天板部10は、
外筒部18の上面を覆い、かつ前記開口筒体18の上端
部と接触しないように配設された蓋部材である。
【0015】前記の天板部10の下面から、外筒部7と
接触しないように、かつこれと同心的に、円筒状のスカ
ート部12が垂下されている。このスカート部12は、
その下端部が底部材15と接触しないように、かつ開口
筒体18の外周面を間隙を隔てて覆うように配設されて
いる。また、外筒部7とスカート部12との間の天板部
10には、開閉自在なキャップ8が装着された粉粒体の
吐出口13が形成されている。
【0016】前記の定量吐出部4の構成において、外筒
部7とスカート部12との間には、空間Aが形成されて
いる。この空間Aを上下に仕切って、図1および図2に
示すように、仕切板9が設けられている。そして、この
仕切板9の下部空間Dと前記の吐出口13とは、通路2
3によって連通されている。
【0017】次に、この定量吐出容器1の使用形態につ
いて図3(a),(b),(c),(d),(e),
(f)を用いて説明する。先ず、この定量吐出容器1に
洗剤などの粉粒体を充填するには、ネジ部3aを回転し
て容器本体2と定量吐出部4とを分離し、大きく開口さ
れた容器開口3から粉粒体を容器本体2に充填した後、
容器本体2と定量吐出部4とを螺着する。
【0018】粉粒体が充填された定量吐出容器1の内容
物を定量吐出する場合は、図3(a)に示すように、先
ずこの定量吐出容器1を、キャップ8を閉じたまま底部
を上にした倒立状態とする。この操作により容器本体2
内の粉粒体は、定量吐出部4の注出口Cを通過して落下
し、天板部10とスカート部12とが形成する計量室B
に流入する。計量室B内の粉粒体の面位が上昇して注出
口Cを塞ぐようになると、粉粒体の落下は自然停止す
る。従って、計量室Bに流入する粉粒体の容量は常に一
定となる。
【0019】続いて、定量吐出容器1を正立させると、
図3(b)に示すように、計量室B内に充填された粉粒
体は、開口筒体18の外周面とスカート部12の内周面
との間隙を通って、仕切板9の下部空間が形成する貯留
室Dに移行する。
【0020】この状態でキャップ8を開き、定量吐出容
器1を傾斜または倒立させると、貯留室Dに貯められた
粉粒体は、通路23を通って吐出口13から吐出され
る。この際、容器本体2内の粉粒体が注出口Cから流出
しても、その粉粒体は計量室Bに蓄積されるので、吐出
されることはない。
【0021】正常の使用においては、図3(a),
(b)に示した前記の操作の後にキャップ8を開いて傾
斜または倒立させることによって、必要なときに一定量
の粉粒体を吐出口13から吐出して使用することができ
る。
【0022】次に、誤操作などによりキャップ8を閉じ
たままで定量吐出容器1を数回、倒立と正立を繰り返し
た場合について説明する。図3(a)、(b)に示した
ように、初回の倒立とこれに引き続く正立によって、貯
留室Dには計量室Bの容量に相当する量の粉粒体が貯留
されている。この状態でキャップ8を開かずに再度、倒
立すると、図3(c)に示すように、容器本体2内の粉
粒体が注出口Cを通過して計量室Bを充填すると共に、
貯留室D中の粉粒体は、仕切板9の面上や通路23に移
動する。
【0023】ここで正立すると、図3(d)に示すよう
に、計量室B内の粉粒体は貯留室Dに流入する。しか
し、貯留室Dの容積は仕切板9によって制限されている
ので、今回流入した粉粒体と、すでに貯留室D内に貯留
されていた粉粒体との合計体積が貯留室Dの容積と一致
すると、それ以上は流入することができず、残部は計量
室B内に残留することになる。
【0024】例えば、ここでまた定量吐出容器1が倒立
されたとすると、図3(e)に示すように、容器本体2
内の粉粒体は、注出口Cを通過して計量室Bを充填する
が、この状態から定量吐出容器1を正立すると、図3
(f)に示すように、計量室B内の粉粒体は、貯留室D
がすでに粉粒体で充満しているので流入することができ
ず、ほとんどが注出口Cから逆流して容器本体2内に戻
される。
【0025】この状態となった後に、更に倒立−正立を
繰り返しても、貯留室D内の粉粒体の量は変化しない。
従って、この状態でキャップ8を開いて定量吐出容器1
を倒立すれば、貯留室Dに充填された粉粒体のみが吐出
されるので、この限度以上の量が振り出されることはな
い。すなわち、仕切板9によって貯留室Dの容積が制限
されているので、吐出口13を閉じたまま倒立−正立を
繰り返しても、1回当たりの吐出量が許容範囲以上に増
大することはない。
【0026】この実施例の定量吐出容器について、貯留
室Dの容積と吐出量との関係を実測すると、次のように
なる。 この定量吐出容器の仕切板9を装着せずにキャップ8
を閉じて1回の倒立−正立操作を行った後、倒立して1
振りしたときに吐出された吐出量を測定し、この操作を
20回繰り返したときの吐出量の平均値を平均吐出量
(V0 )とし、 仕切板9を装着し、その装着位置を調節することによ
って変化した計量室Bに対する貯留室Cの容積比を空間
倍率(C/B)とし、 仕切板9を装着して空間倍率(C/B)を変化させ、
キャップ8を閉じて正常に1回の倒立−正立操作を行っ
た後、倒立して1振りしたときに吐出された吐出量(V
1 )を平均吐出量(V0 )で割った値を正常吐出倍率
(V1 /V0 )とし、 仕切板9を装着して空間倍率(C/B)を変化させ、
キャップ8を閉じたまま、20回の倒立−正立を繰り返
した後、キャップ8を開き、倒立して1振りしたときに
吐出された吐出量(V20)を平均吐出量(V0 )で割っ
た値を最大吐出倍率(V20/V0 )とするとき、空間倍
率(C/B)が1.5〜3.0の範囲内となるように仕
切板9の装着位置を調節すれば、正常吐出倍率(V1
0 )が0.8〜1.2の範囲内であり、かつ最大吐出
倍率(V20/V0 )が1〜2の範囲内である、良好な定
量性を持った定量吐出容器が得られることがわかった。
【0027】次に、実施例の定量吐出容器において、定
量吐出部4の構成を詳しく説明する。この定量吐出部4
は、内筒部材5、外筒部材6、仕切板9およびキャップ
8から構成されている。外筒部材6は、外筒部7の外周
壁14を形成する円筒体であって、その内周面中間部に
底部材15が一体に成形され、また下端部内周面には、
容器開口3の周縁のネジ部3aと螺合するネジが成形さ
れている。
【0028】内筒部材5は、外筒部7において外筒部材
6の上部内周面に嵌入される円筒部11と、その上端に
一体に成形された天板部10とからなる。そしてこの天
板部10から円筒部11内にスカート部12が一体に垂
下され、また、円筒部11とスカート部12との間の天
板部10に吐出口13が形成されている。更に、この吐
出口13を取り囲んで、円筒部11の内周面とスカート
部12の外周面と共に通路23を形成する通路壁部23
a,23aが一体に成形されている。
【0029】仕切板9は、図2に示すように、通路23
の断面形に対応する切欠9aを有する円環状の板材であ
って、この切欠9aを通路23と合致させて、円筒部1
1の内周面とスカート部12の外周面との間に、高さ位
置を適度に調節して水平に接合されている。
【0030】キャップ8は、天板部10の全体を覆う形
状に成形され、外筒部材6の上端部に、吐出口13から
離れた位置に設けられたヒンジ20を介して搖動自在に
取り付けられている。これによってこのキャップ8は、
図1に示す閉じた状態から、同図に2点鎖線で示す開い
た状態まで搖動することができる。キャップ8の下面に
は、閉じたときに吐出口13を密に封止する位置に、筒
状のコンタクトリング21が成形されている。
【0031】なおこの例では、くの字形の接続片8a
が、一方の端末をキャップ8の外面に、他方の端末を外
筒部材6の外周面に、それぞれヒンジを介して取り付け
られ、これらのヒンジと前記のヒンジ20とが、いわゆ
る「三点ヒンジ」を構成して、キャップ8が閉位置か、
開位置か、いずれかの位置を2値的に定位できるように
なっている。
【0032】前記の定量吐出容器1において、粉粒体の
詰め替えは、ネジ部3aを回動して容器本体2と定量吐
出部4とを分離し、大径の容器開口3から粉粒体を容器
本体2に充填した後、容器本体2と定量吐出部4とを螺
着すればよいので、きわめて容易である。従って、この
定量吐出容器1は詰め替え用容器として繰り返し粉粒体
を補充して使用でき、経済的かつ省資源的である。
【0033】(試験例)前記実施例の定量吐出容器につ
いて、仕切板9の位置を高さ方向に移動して、貯留室D
の容積を種々に変化させたときの、計量室Bに対する貯
留室Cの容積比(C/B)と粉粒体の吐出量との関係を
測定した。測定項目は以下の通りである。 平均吐出量(V0 ):仕切板9を装着しない定量吐出
容器について、キャップ8を閉じて1回の倒立−正立操
作を行った後、倒立して1振りしたときに吐出された吐
出量を測定し、この操作を20回繰り返したときの吐出
量の平均値。 空間倍率(C/B):仕切板9を装着し、その高さ位
置を変化させたときの計量室Bに対する貯留室Cの容積
比。 正常吐出倍率(V1 /V0 ):仕切板9を装着した種
々の空間倍率(C/B)を有する定量吐出容器につい
て、キャップ8を閉じて正常に1回の倒立−正立操作を
行った後、倒立して1振りしたときに吐出された吐出量
(V1 )を平均吐出量(V0 )で割った値。 最大吐出倍率(V20/V0 ):仕切板9を装着し、種
々の空間倍率(C/B)を有する定量吐出容器につい
て、キャップ8を閉じたまま、20回の倒立−正立を繰
り返した後、キャップ8を開き、倒立して1振りしたと
きに吐出された吐出量(V20)を平均吐出量(V0 )で
割った値。 判定:正常吐出倍率(V1 /V0 )が0.8〜1.2
の範囲内であり、かつ最大吐出倍率(V20/V0 )が1
〜2の範囲内であれば良好(○)、その範囲外であれば
不良(×)と判定した。測定結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】前記の試験において、空間倍率(C/B)
が1とされた場合は、正常吐出倍率(V1 /V0 )が
0.8以下となり、1回吐出量が設計値より減少した。
これは、貯留室Cの容積が計量室Bの容積と等しいの
で、1回の倒立−正立操作によって、貯留室Cが計量室
Bから流入する粉粒体で緊密に充填され、貯留室C内の
粉粒体に流動余地がないため、1振りによっては十分量
が吐出されないことによるものと考えられる。
【0036】前記の試験において、空間倍率(C/B)
が3.5では、最大吐出倍率(V20/V0 )が2以上と
なり、過大量の粉粒体が吐出された。これは、計量室B
の容積に比べ貯留室Cの容積が過大であるので、数回の
倒立−正立操作によって計量室Bから流入する大量の粉
粒体が貯留室Cに蓄積されたことによるものである。
【0037】前記の結果から、実施例の定量吐出容器に
おいて、空間倍率(C/B)が1.5〜3.0の範囲内
となるように仕切板9の装着位置を調節すれば、正常吐
出倍率(V1 /V0 )が0.8〜1.2の範囲内であ
り、かつ最大吐出倍率(V20/V0 )が1〜2の範囲内
である、良好な定量性を持った定量吐出容器が得られる
ことがわかる。
【0038】前記実施例は、本発明の好ましい定量吐出
容器の一例であるが、本発明はこの構成に限定されるも
のではない。例えば、容器本体や定量吐出部、更に内部
構造としてのスカート部、開口筒体、通路などの横断面
形状は、それぞれ独立に、または統一的に円形、楕円
形、方形、またはそれらの変形であってよい。
【0039】また、定量吐出部4と容器本体2との接合
はネジによる方法以外に、例えば定量吐出部4と容器本
体2との接合部周面に、それぞれ対応する凹/凸条を形
成し、これらの係合により接合する構成、またはネジと
凹/凸条とを組み合わせた構成などであってもよい。
【0040】キャップの形状や構成も前記実施例のもの
に限定されない。要は吐出口13を開閉自在に閉塞でき
ればよいので、天板部10全体ではなく吐出口13のみ
を局部的に覆うものであってもよく、またキャップの開
閉を、ヒンジ方式によらず、スライド方式によって、ま
たは栓のように分離方式によって行うものであってもよ
い。
【0041】次に、本発明の請求項1に基づく好ましい
実施の形態を列記する。 (1)請求項1に記載の定量吐出容器において、容器本
体と定量吐出部とが等しい外径を有するものであること
を特徴とする定量吐出容器。 (2)請求項1に記載の定量吐出容器において、定量吐
出部の外筒部とスカート部と開口筒体とが同心的に形成
されたことを特徴とする定量吐出容器。 (3)請求項1に記載の定量吐出容器において、キャッ
プが定量吐出部の外筒部上端部に3点ヒンジによって搖
動自在に装着されたことを特徴とする定量吐出容器。 (4)請求項1に記載の定量吐出容器において、定量吐
出部の天板部とスカート部とが内包する空間(計量室)
の容積に対する仕切板の下部の空間(貯留室)の容積の
比(空間倍率)が1.5〜3.0の範囲内であることを
特徴とする定量吐出容器。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の定量吐出容
器は、容器本体とその容器開口に着脱自在に装着された
定量吐出部とからなり、この定量吐出部が、容器開口の
突出した注出口となる開口筒体が形成された底部材と、
その周縁に延びる外筒部と、天板部とからなり、この天
板部から外筒部と接触しないように筒状のスカート部
が、底部材と接触しないようにかつ開口筒体の外周面を
間隙を隔てて覆うように垂下され、外筒部とスカート部
との間の天板部に、開閉自在なキャップが装着された吐
出口が形成され、外筒部とスカート部との間に、その間
隙空間を上下に仕切る仕切板が設けられ、この仕切板の
下部の空間と前記吐出口とが通路で連通されてなるもの
であるので、正常な振り出し操作によって常に定量の粉
粒体が吐出できるばかりでなく、誤操作などにより吐出
口を閉じたまま正立−倒立を複数回繰り返した場合で
も、内容物の吐出量を一定量以下に制限することができ
る。また内容物の詰め替え操作が容易であるので詰め替
え容器として使用でき、また吐出口を開閉自在に閉じる
ことができるので、容器内に湿気や塵埃の侵入を防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定量吐出容器の一実施例を示す縦断面
図。
【図2】図1に示す定量吐出容器を、仕切板9の面で切
った横断面図。
【図3】(a),(b),(c),(d),(e),
(f)の順に、図1に示す定量吐出容器の動作を説明す
る部分縦断面図。
【図4】従来の定量吐出容器の一例を示す部分縦断面
図。
【図5】従来の定量吐出容器の他の一例を示す部分縦断
面図。
【図6】従来の定量吐出容器の他の一例を示す部分縦断
面図。
【図7】従来の定量吐出容器の他の一例を示す部分縦断
面図。
【図8】従来の定量吐出容器の他の一例を示す部分縦断
面図。
【符号の説明】
1…定量吐出容器、 2…容器本体、 3…容器開口、 4…定量吐出部、 7…外筒部、 8…キャップ、 9…仕切板、 10…天板部、 12…スカート部、 13…吐出口、 15…底部材、 18…開口筒体、 23…通路、 B…計量室、 C…注出口、 D…貯留室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 利之 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 橋本 和紀 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体を収容し、上部に容器開口を有す
    る有底筒状の容器本体と、この容器開口に着脱自在に装
    着された有蓋筒状の定量吐出部とからなり、 この定量吐出部は、前記容器開口の突出した注出口とな
    る開口筒体が形成された底部材と、この底部材の周縁か
    ら上方に延びる外筒部と、その上面を覆い、かつ前記開
    口筒体の上端部と接触しないように配設された天板部と
    からなり、 この天板部の下面から、外筒部および底部材と接触しな
    いように、かつ開口筒体の外周面を間隙を隔てて覆うよ
    うに筒状のスカート部が垂下され、前記の外筒部とスカ
    ート部との間の天板部に、開閉自在なキャップが装着さ
    れた粉粒体の吐出口が形成され、前記の外筒部とスカー
    ト部との間に、その間隙空間を上下に仕切る仕切板が設
    けられ、この仕切板の下部の空間と前記吐出口とが通路
    で連通されてなることを特徴とする定量吐出容器。
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