JPH09300093A - 半田接合方法及び装置 - Google Patents

半田接合方法及び装置

Info

Publication number
JPH09300093A
JPH09300093A JP12119896A JP12119896A JPH09300093A JP H09300093 A JPH09300093 A JP H09300093A JP 12119896 A JP12119896 A JP 12119896A JP 12119896 A JP12119896 A JP 12119896A JP H09300093 A JPH09300093 A JP H09300093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder
vacuum
degree
vacuum chamber
soldering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12119896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hasegawa
健二 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP12119896A priority Critical patent/JPH09300093A/ja
Publication of JPH09300093A publication Critical patent/JPH09300093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Die Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合強度の向上を安価な装置で実現させるこ
とができる半田接合方法及び装置を提供する。 【解決手段】 第1の部品と第2の部品との間を半田付
けする方法として、ペレット半田を用いて真空中で半田
付けし、酸化物が半田の中に巻き込まれるのを抑えて半
田接合部分における耐熱及び耐疲労性を高めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子機器に
おける部品を半田付けする半田接合方法及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器における電子部品を接
合する手段としては半田付けが行われている。また、従
来における半田付けは、大気中や、N2 等の不活性ガス
雰囲気中、またはH2 等の還元ガス雰囲気中で行われて
いた。なお、一般に大気中及び不活性ガス雰囲気中にお
ける半田付けではフラックスを含有したペースト半田を
使用し、還元ガス雰囲気中における半田付けではフラッ
クスを含まないペレット半田を使用している。さらに、
半田の中に発生する気泡、すなわちボイドを除去するの
に、従来では、半田溶融時に、接合する部品同志をすり
合わせるスクラブを実施する方法をとる場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
大気中及び不活性ガス雰囲気中で、フラックスを含有し
た半田ペーストを使用して半田付けを行った場合では、
半田溶融時に発生するフラックス及び揮発成分のガス化
に伴い、半田の中にボイド(気泡)が発生する。そし
て、このボイドが半田材の冷却後も閉じこめられたまま
になることによって接合強度が弱くなり、さらに使用時
の耐熱及び耐疲労性も弱くなると言う問題点があった。
また、不活性ガス及び還元ガスを使用する半田付け方法
においては、ガスの供給及び回収に係わる設備が必要と
なり、この設備の保守作業を含めた経費等がかかる。さ
らに、スクラブを行うようにした場合では、この設備も
必要となり、この設備の保守作業を含めた経費もかかる
ことになる。このため、これらが半田付け工程における
コストアップの要因ともなっていた。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は接合強度の向上を安価な装置で実
現させることができる半田接合方法及び装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次の技術手段を講じたことを特徴とする。
すなわち、第1の部品と第2の部品との間を半田付けす
る方法として、ペレット半田を用いて真空中で半田付け
するようにしたものである。この方法では、半田溶融時
に真空であることから、大気中での半田溶融に対して半
田材の酸化を抑制することができることになり、半田接
合部分における耐熱及び耐疲労性を弱める原因となって
いたところの、酸化物が半田の中に巻き込まれるのを簡
単な方法で抑えることができる。
【0006】また、上記目的を達成するために、第1の
部品と第2の部品との間に半田材を挟んで真空室内に配
置する工程と、前記真空室内を第1真空度にする工程
と、前記半田材を加熱して前記両接合部品との間で溶融
させる工程と、前記真空室内の真空度を前記第1真空度
よりも高い第2真空度にする工程とを設けたものであ
る。この工程を経て半田接合すると、第1真空度中で溶
融された半田内にボイドが含まれていた場合、真空室内
を第1真空度よりも真空度の高い第2真空度にして高め
ると、ボイドが膨張して破裂し消滅する。これにより、
ボイドを抑えて接合の強度を高めることができ、従来方
法でボイドを無くすのに行っていたようなスクラブも必
要なくなる。
【0007】また、上記目的を達成するために、真空室
と、間に接合用の半田材を挟んで前記第1部品と第2の
部品が乗せられる前記真空室内に配置されているヒータ
ーと、前記ヒーターを加熱させて前記半田材を溶融させ
る手段と、前記真空室内の真空度を第1真空度と該第1
真空度よりも高い第2真空度とに切り換える手段とを備
えた半田接合装置の構成にすると、上記各方法を簡単に
達成することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】図6は本発明の半田接合方法を実
施するための半田接合装置の一例を示す概略構成断面図
である。図6において、符号1は真空雰囲気を形成する
ことができる室で、この真空室1内には半田溶融用のヒ
ーター2が配設されている。ここで、ベアチップ状のパ
ワトランジスタ3をヒートシンク4上に搭載する場合を
一例として半田接合の概略を説明すると、まずヒートシ
ンク4の上にはフラックスを含まないペレット半田5を
乗せ、このペレット半田5の上にさらにパワトランジス
タ3を乗せる。その後、この状態で真空室1に入れて、
ヒーター2に乗せる。図7には図6のA部におけるヒー
トシンク4,ペレット半田5,パワトランジスタ3を分
解し、拡大して示している。次いで、真空室1内を真空
にし、この状態でヒーター2を加熱させてペレット半田
5を溶融し、その後冷却させて半田接合を終えるもので
ある。
【0009】図1は本発明に係る半田接合方法の手順を
示す流れ図である。そこで、本発明の半田接合方法の手
順を図1の流れに沿って(1)〜(6)の順に説明す
る。 (1)まず、ヒートシンク4の上にペレット半田5,パ
ワトランジスタ3を順に乗せ、この状態で真空室1に入
れて、ヒーター2の上に乗せる(ステップS1)。 (2)次いで、真空室1を密閉状態にする(ステップS
2)。 (3)真空室1内を、例えば10-2トール(Torr)程度
の第1真空度にした後、ヒーター2を加熱し、ペレット
半田5を溶融させる(ステップS3,S4)。 (4)さらに真空度を例えば10-4トール程度まで上げ
た第2真空度にする(ステップS5)。 (5)その後、ヒーター2の加熱を断ち、冷却工程に移
る(ステップS6)。 (6)冷却後は、真空室1内の真空動作を断つと共に、
真空室1の扉を開けて開放し、半田接合を終了して一体
化されたパワトランジスタ3とヒートシンク4を真空室
1内より取り出す(ステップS7)。これにより1サイ
クルが終了し、以後、同じ動作が繰り返されることにな
る。
【0010】そして、この方法により半田接合をした場
合では、フラックスを含有しない半田材(ペレット半田
5)を使用するので、半田溶融中に発生するガスは無
く、ガスによるボイドが半田の中に発生することはな
い。また、半田溶融終了時の真空度(第2真空度)を、
溶融開始時の真空度(第1真空度)より上げることで、
パワトランジスタ3とペレット半田5の間、及びヒート
シンク4の隙間が原因で発生したボイドは次に述べる原
理により除去することができる。
【0011】その原理を図2乃至図5を用いて説明す
る。まず、図2は図1のステップS1に示す状態、すな
わちヒートシンク4の上にペレット半田5,パワトラン
ジスタ3を順次重ねてヒーター2の上に乗せた状態を示
している。この状態ではペレット半田5の歪みによっ
て、ヒートシンク4とペレット半田5との間、及びペレ
ット半田5とパワトランジスタ3との間に隙間20(図
1中に斜線で示す部分)が形成されている。
【0012】図3は図1のステップS4に示す状態、す
なわち真空室1内を第1真空度(10-2トール)にして
ヒーター2を加熱し、ペレット半田5を溶融させた状態
を示している。この状態では、溶融された半田(5)の
中にボイド21(図3中に斜線で示す部分)が発生す
る。すなわち、このボイド21が接合強度を弱めたり、
使用時の耐熱及び耐疲労性を弱くする原因になってい
る。
【0013】図4は図1のステップS5に示す状態、す
なわちヒーター2を加熱したまま、真空室1内を第2真
空度(10-4トール)に高めた状態を示している。この
第2真空度にすると、第1真空度の時に形成されたボイ
ド21が膨張して破裂し、消滅する。この膨張の度合い
は、(P1 V1 =P2 V2 )の式で説明できる。すなわ
ち、例えば第1真空度P1 が10-1トール、第2真空度
P2 が10-2トールであるとすると、第1真空度P1 は
第2真空度の1/10となり、第1真空度のときのボイ
ド21の体積V1 に対して第2真空度P2 の体積V2 は
10倍の体積となる。これにより、溶融された半田
(5)の側面に達したボイド21は膨張して破裂し、消
滅することが分かる。また、半田溶融時に真空であるこ
とから大気中での半田溶融に対して、半田材の酸化を抑
制することができ、半田接合部分における耐熱及び耐疲
労性を弱める原因となる、酸化物が半田の中に巻き込ま
れるのを抑えることができる。図5は、こうして半田接
合が終了した後の状態を示している。
【0014】したがって、この半田接合方法によれば、
溶融された半田の中に発生したボイド21を消滅させ、
これにより低減させることができる効果と合わせて、耐
熱及び耐疲労性が向上する効果が期待できる。
【0015】なお、上記形態例では、ベアチップのパワ
トランジスタ3とヒートシンク4の半田付けを一例とし
て説明したが、これ以外にも、パッケージタイプのパワ
トランジスタ3をヒートシンクに半田付けする場合や、
放熱板を回路基板へ半田付けする場合等にも適用できる
もので、特に広い面積を半田付けする場合に顕著な効果
が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
半田の中に発生したボイドを消滅させ、これによりボイ
ドを低減させて半田接合強度を高めることができるとと
もに、耐熱及び耐疲労性が向上させることができる。ま
た、従来方法のようにボイドを無くすのに部品同志をす
り合わせするスクラブ等を無くすことができるので、設
備の簡略化が図れ、コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半田接合方法の接合手順の一例を
示す流れ図である。
【図2】本発明方法の原理説明図である。
【図3】本発明方法の原理説明図である。
【図4】本発明方法の原理説明図である。
【図5】本発明方法の原理説明図である。
【図6】本発明方法に使用する半田接合装置の一例を示
す概略構成断面図である。
【図7】図6のA部拡大分解斜視図である。
【符号の説明】 1 真空室 2 ヒーター 3 パワトランジスタ 4 ヒートシンク 5 ペレット半田 (5) 溶融された半田 20 隙間 21 ボイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部品と第2の部品との間を半田付
    けする方法において、 ペレット半田を用いて真空中で半田付けすることを特徴
    とする半田接合方法。
  2. 【請求項2】 第1の部品と第2の部品との間に半田材
    を挟んで真空室内に配置する工程と、 前記真空室内を第1真空度にする工程と、 前記半田材を加熱して前記両接合部品との間で溶融させ
    る工程と、 前記真空室内の真空度を前記第1真空度よりも高い第2
    真空度にする工程、 とを設けてなること特徴とする半田接合方法。
  3. 【請求項3】 前記半田材としてペレット半田を用いる
    請求項2に記載の半田接合方法。
  4. 【請求項4】 第1の部品と第2の部品との間を半田付
    けする半田接合装置において、 真空室と、 間に接合用の半田材を挟んで前記第1部品と第2の部品
    が乗せられる前記真空室内に配置されているヒーター
    と、 前記ヒーターを加熱させて前記半田材を溶融させる手段
    と、 前記真空室内の真空度を第1真空度と該第1真空度より
    も高い第2真空度とに切り換える手段、 とを備えたこと特徴とする半田接合装置。
  5. 【請求項5】 前記半田材としてペレット半田を用いる
    請求項4に記載の半田接合装置。
JP12119896A 1996-05-16 1996-05-16 半田接合方法及び装置 Pending JPH09300093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12119896A JPH09300093A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 半田接合方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12119896A JPH09300093A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 半田接合方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09300093A true JPH09300093A (ja) 1997-11-25

Family

ID=14805299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12119896A Pending JPH09300093A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 半田接合方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09300093A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012133760A1 (ja) * 2011-03-30 2014-07-28 ボンドテック株式会社 電子部品実装方法、電子部品実装システムおよび基板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012133760A1 (ja) * 2011-03-30 2014-07-28 ボンドテック株式会社 電子部品実装方法、電子部品実装システムおよび基板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3809806B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000349123A (ja) 半導体素子の実装方法
JP2757738B2 (ja) 回路部品の着脱装置および回路部品の着脱方法
JPH09300093A (ja) 半田接合方法及び装置
JP4450529B2 (ja) シーム接合方法及び装置
JP4483514B2 (ja) 金属ケース付き電子部品の製造方法および製造装置
JP2010114197A (ja) 半導体部品の製造方法
JP3753524B2 (ja) 電子部品の製造方法
JP2004130351A (ja) フラックスを使用しない半田接合方法
JPH08141745A (ja) Icの気密封止方法
JP3344289B2 (ja) バンプ付ワークの実装方法
JPH0983128A (ja) 半導体モジュールの接合構造
JPH06134570A (ja) はんだ付け時の可動式部品組付補助具
JPS6228066A (ja) スパツタリング用タ−ゲツトの製造方法
JPH05283449A (ja) ベアチップの半田付方法
JPS6363588A (ja) リ−ドフレ−ム取付方法
JP2870506B2 (ja) バンプ付きワークの半田付け方法
JPH01289566A (ja) ベーパーフェイズ・リフロー半田付装置
JPH06326448A (ja) 電子回路のフラックスレスはんだ接合方法およびその装置
JP2002313836A (ja) 電子部品の製造方法およびこれに用いる製造装置
JPH0951049A (ja) はんだ付け方法
JPH0590460A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH04171888A (ja) リフロー半田付け方法
JPH0645752A (ja) レーザ接合方法
JP4201060B2 (ja) 半導体装置、およびその製造方法