JP3753524B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の製造方法に係り、特に、電子部品の製造技術に不可欠とされるソルダリング等による接合の信頼性を向上させた電子部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板とLSI等の電子素子との接合、パッケージの気密封止等に使用されるソルダリング、あるいは、電子素子への冷却フィン等の接着等はエレクトロニクス分野における最も重要な製造技術として位置付けられている。このため、ソルダリング等の接合部の信頼性の確立は、エレクトロニクス分野において非常に重要な課題とされている。
【0003】
さて、ソルダリング等の接合部の信頼性を低下させ、ひいては電子機器自体の性能をも低下させる要因として特に問題視されるのは、はんだ接合部と母材(基板上の部品搭載用パターン、電子素子の端子パターン等)との界面や、はんだ接合部の内部に形成されるボイド(気泡)である。
【0004】
図3は前述したような接合部に形成されているボイドの状態を示す図であり、以下、この種のボイドについて図3を参照して説明する。図3において、1は基板、2は電子素子、4は部品搭載用パターン、5は端子パターン、6ははんだ接合部、7はボイドである。
【0005】
一般に、電子部品は、2つの母材である基板1上の部品搭載用パターン4と電子素子2の端子パターン5との間にはんだ接合部6を形成して構成されている。そして、基板1上への電子素子2の接合は、通常、基板1上の部品搭載用パターン4と電子素子2の端子パターン5との間にはんだ材を挟み、全体を加熱してはんだ材を溶融させた後冷却することにより、はんだ接合部6を形成することにより行われる。この接合の処理において、図3に示すように、はんだ接合部6の内部、あるいは、はんだ接合部6内の基板1上の部品搭載用パターン4と電子素子2の端子パターン5との界面にボイド7が形成されてしまうことがある。
【0006】
そこで、ソルダリングによって電子素子等を接合する際には、一般に、前述したようなボイドの形成を抑制するための種々の工夫が行われている。例えば、こうした工夫を行った従来技術の1つとして、むかえはんだと呼ばれる前処理を実行する方法が知られている。
【0007】
図4は前処理としてむかえはんだを実行する従来技術によるはんだ付け方法の手順を説明する断面図であり、以下、図4を参照して従来技術によるはんだ付け方法を説明する。図4において、3ははんだ、9はヒータであり、他の符号は図3の場合と同一である。
【0008】
図4に示す方法は、まず、図4(a)に示すように、基板1上の部品搭載用パターン4上にはんだ3を載せた状態で、図4(b)に示すように、これらをヒータ9上に載置し、一旦はんだ3を加熱溶融する。これにより、はんだ3内部に取り込まれた不純物等が気化し、はんだ3が加熱溶融された溶融はんだ内にボイド7を発生させる。このボイド7は、溶融はんだの上に脱泡していく邪魔をするものがないため、図4(b)に示す状態から速やかに外部に抜け出すことができる。
【0009】
その後、図4(c)に示すように、ボイド7のなくなったはんだ3の上に端子パターン5を有する電子素子2を載せ、通常のはんだ付けと同様にはんだ3を再度加熱溶融させるて冷却することにより、図4(d)に示すように、基板1の上の部品搭載用パターン4と電子素子2の端子パターン5との間がはんだ接合部6により接合された電子部品を得ることができる。この場合、はんだ接合部6内に、ボイドを含まないものとすることができ、電子部品の高信頼化を図ることができる。
【0010】
なお、前述したようなむかえはんだに関する従来技術として、例えば、特開平3−202787号公報等に記載された技術が知られている。
【0011】
また、前述したむかえはんだによる方法以外のボイドの形成を抑制する従来技術のはんだ付け方法として、例えば、特開平5−291314号公報に記載された技術が知られている。この方法は、真空熱処理炉を利用してはんだ付けを行う方法(以下、真空加熱方式はんだ付け方法という)であり、真空中ではんだ付けを行うことによってはんだ付け最中に溶融はんだにふくまれている気泡を強制的に除去してしまうという方法である。
【0012】
さらに、他の従来技術として、例えば、特開昭63−22603号公報に記載された技術が知られている。この従来技術による方法は、予めはんだ付けのための空間領域を作った状態ではんだを供給しておき、前記空間領域を真空状態として真空中で加熱を行ってはんだを溶融させ、はんだ溶融時に空間領域内の雰囲気の圧力を上昇させて、溶融したはんだの内部に生じるボイド潰してしまうという方法(以下、真空空間方式という)である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述したむかえはんだを実行する方法は、事前にはんだを一旦溶融させることによりボイドを除去することができ、はんだ接合部の信頼性を向上させることができるが、事前にはんだを溶融させる処理に要する時間だけ余分の時間を要することになり、はんだ接合のための処理全体の効率が低下してしまういう新たな問題点が発生する。
【0014】
また、真空加熱方式のはんだ付け方法は、真空状態にある真空熱処理炉内においてワーク温度を常温からはんだ付け温度まで昇温させる必要があり、このために要する時間が、常圧で加熱した場合の約2倍になってしまい、効率的でないという問題点を有している。このような、効率面における問題は、複数のはんだ付け装置を同時に稼動させることによって容易に解決することができるが、この方法は、複数のはんだ付け装置の導入に関連して新たに相当な設備投資を行わなければならず、製造コストを抑制の要求が一層強まりつつある現状に対しての妥当な解決策とはいえないという問題点を有している。
【0015】
また、前述の真空空間方式によるはんだ付け方法は、前述した真空加熱方式と同様に真空中での加熱を必要とするため、はんだ付け温度まで昇温させるために相当な時間を要するという問題点を有しており、また、予め空間領域を作った状態ではんだを供給しなければならず、作業性が悪い等の問題点を有している。
【0016】
さらに、前述したむかえはんだ方式、上記真空加熱方式、真空空間方式の何れ方式の場合にも、基板がセラミックス等の多孔質材料で構成されていること、はんだ付けに先立つ前処理(めっきなど)で液体に浸漬された基板が乾燥しきっていないなどの理由から、はんだ加熱溶融中に、気体が基板内部から常に発生し続けてくるため、溶融はんだ内への気体の巻き込み及び発生を完全に抑制するができず、最終的に形成されるはんだ接合部には必ずボイドが形成されてしまうという問題点を有している。
【0017】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、より信頼性の高いはんだ接合部を効率的に形成することができるはんだ付け方法による電子部品の製造方法を提供することにあり、かつ、併せて、従来のはんだ付け方法により形成された不良なはんだ接合部の信頼性を簡単に確保することができるはんだ付け方法による電子部品の製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、密封容器内に形成された雰囲気中で、2つの母材間に介在するはんだまたははんだペーストを加熱溶融し、または、すでにはんだ接合された2つの母材間のはんだを再溶融することにより、はんだ接合部を形成する電子部品の製造方法において、前記雰囲気として大気よりも熱伝導率の高い気体で形成された雰囲気を準備し、前記はんだの加熱溶融に先立ち、はんだ接合を行う2つの母材温度の上昇が常圧のときとほぼ同一となる範囲の圧力に、前記雰囲気の圧力を減少させた状態で前記はんだを溶融させ、溶融されたはんだの凝固前に前記雰囲気の圧力を加熱溶融前の圧力よりも高くすることにより達成される。
【0019】
また、前記目的は、前記大気よりも熱伝導率の高い気体による雰囲気として、大気よりも酸素濃度の低い雰囲気とすることにより達成される。
【0020】
前述した大気よりも熱伝導率の高い気体で形成された常圧以下の雰囲気は、外部から与えられる熱により速やかに常温からはんだ付け温度まで昇温させることができる。従って、短い余熱時間で、はんだを溶融させることができる。例えば、この気体として、熱伝導率1.4×10~1w/mKのヘリウム(He)ガスを使用し、常圧(760Torr)の1/5(約150Torr)としたとき、従来技術の欄で説明した真空加熱方式のはんだ付け方法に使用されていると同性能なヒータを使用しても、この従来方式の1/2以下の余熱時間ではんだを加熱溶融させることができ、はんだを常圧で加熱溶融した場合と同一の温度プロファイルを得ることができる。
【0021】
大気よりも熱伝導率の高い気体として、前述したHeガス以外に水素(H2) ガスがあり、Heガスよりさらに熱伝導率の高いが、H2 ガスは、大気と混合されたとき爆発しやすく、取り扱いが難しい。しかし、Heガスに4%程度のH2 ガスを混入することにより安全に使用することができ、本発明は、このような混合ガスを使用することにより、さらに良い結果を得ることができる。
【0022】
また、加熱溶融されたはんだが凝固する前(好ましくは加熱溶融されたはんだが、完全に凝固する直前のタイミングで)に、雰囲気の圧力を常圧まで急激に戻すこと(増加させる)により、加熱溶融中に形成された気泡が、その形跡をほとんど残さない程度に圧縮される。従って、最終的に形成されるはんだ接合部には、ボイドがほとんど残存しない状態とするすることができる。このとき、加熱溶融前の圧力と加熱溶融中のはんだが凝固する直前に戻した圧力との差が大きければそれだけボイドが圧力比に比例して圧縮されることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による電子部品の製造方法の一実施形態を図面により詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明の一実施形態による電子部品の製造方法の処理動作を説明するフローチャート、図2は処理の途中におけるワークの状態を示す断面図である。図2において、8はチャンバであり、他の符号は図3、図4の場合と同一である。
【0025】
なお、以下に説明する本発明の一実施形態は、2つの母材としての基板1上の部品搭載用パターン4(表面積40cm2 程度)と、電子素子2の端子パターン5(表面積50cm2 程度)との間をはんだ接合して電子部品を製造するものとする。また、当然のことではあるが、基板1にスルホールが形成されているか否かは問わない。また、基板1の部品搭載用パターン4と電子素子2の端子パターン5の面積の大小関係も問わない。
【0026】
(1)まず、作業者は、図2(A)に示すように、基板1の部品搭載パターン4上にはんだ3をセットする。このとき、基板1の部品搭載パターン4上にはんだペースト等を塗布してもよい。その後、その上に重ねて電子素子2を搭載することにより、基板1の部品搭載パターン4と電子素子2の端子パターン5との間にはんだ3を挟み込む。そして、このように構成されたワークを、図2(B)に示すようにチャンバ8内部のヒータ9上に配置する。この場合、基板1の部品搭載パターン4とは反対側の面がヒータ9と接触するようにワークをヒータ9上に載置する(ステップ100)。
【0027】
(2)以上のセッティングの終了後、密封容器により構成される処理室であるチャンバ8の内部を真空ポンプにより減圧し、熱伝導率の高いガス(例えば、Heガス、HeとH2 との混合ガス等)を導入する。このとき、導入されたガスにより形成された雰囲気がある一定の酸素濃度になるまでこの作業を繰り返す(ステップ101)。
【0028】
(3)その後、さらにもう一度真空ポンプにより減圧し、チャンバ8内の雰囲気が所定の圧力になるように圧力コントローラにより制御しなから前述した熱伝導率の高いガスをチャンバ8内に導入して所定の圧力にする。なお、この処理は、高性能な真空ポンプを使用して一旦高真空にした後にガスの供給を行うようにすることにより、ステップ101との処理と合わせて1度の処理で行うようにすることもできる。このとき、ガス導入によるチャンバ内の圧力は、常圧までガスを導入をして加熱を行った場合と同一の温度プロファイルが得られることが必要である。そして、このときの雰囲気内の圧力は、導入するガスの熱伝導率や、基板サイズ及び材質により異なることになる。説明している実施形態では、熱伝導率の高いガスとしてHeガスを使用し、前述した大きさの部品搭載パターン4を持つ基板1の処理を行った場合、雰囲気の圧力として、常圧の1/5程度まで加熱溶融前の圧力を下げても、常温までガスを導入した場合と同一の温度プロファイル(時間対温度上昇の特性)を得ることができた(ステップ102)。
【0029】
(4)その後、ヒータ9を作動させてチャンバ8の内部を一気に加熱するように加熱を開始する。前述までの処理において、チャンバ8の内部が減圧された状態とされているが、チャンバ8内は、大気よりも熱伝導率の高い雰囲気ガスで充満されており、さらに温度プロファイルが常温時と同様になる圧力までしか減圧していないため、真空加熱方式のはんだ付け方法に使用されているヒータと同等な性能のヒータを使用しても、この方法の1/2以下の余熱時間で、チャンバ8の内部温度を常温からはんだ付け温度まで速やかに昇温させることができる。なお、ここでいうはんだ付け温度とは、使用しているはんだ3の種類に応じて設定される温度であり、例えば、はんだ3として共晶はんだ(Sn−37Pb:融点183℃)を使用する場合、融点よりもやや高めの約200℃程度の温度に設定するのが通常である(ステップ103)。
【0030】
(5)チャンバ8の内部温度をはんだ付け温度まで上昇させた後、予め定めたはんだ付け時間が経過するまでの間、チャンバ8の内部温度(正確には基板1と電子素子2の温度)が維持される程度にヒータ9を作動させ続ける。この間に、基板1の部品搭載用パターン4と電子素子2の端子パターン5との間に挟み込まれたはんだ3は、加熱溶融して図2(C)に示すように、基板1上の部品搭載用パターン4と電子素子2の端子パターン5とに充分ぬれ広がる。なお、大気よりも酸素濃度の低い雰囲気中では、溶融はんだ3の表面に、溶融はんだ3のぬれ広がりを妨げる酸化皮膜が形成されることがほとんどないため、予めはんだ3の表面にフラックスを塗布しておく必要はない。そのため、有機溶剤等による洗浄工程も必要としない(ステップ104)。
【0031】
(6)その後、溶融されたはんだが凝固する前、できればその直前にチャンバ8内にガスを導入して、チャンバ8の内部圧力を適当な圧力(定圧である760Torr程度)まで急速に上昇させる。そして、チャンバ8内部の圧力状態を維持したまま、適当な時間(通常30秒程度)だけ放置しておく。これにより、溶融はんだ3に含まれているボイド7は、この圧力の急激な上昇により強制的に圧縮され、その形跡をほとんど残さない程度に縮小され、図2(D)に示すように、最終的に形成されるはんだ接合部6にほとんどボイド7が残存しない状態とされる。すなわち、これにより、従来除去しきれなかったボイドをほぼ完全に除去することができる。なお、この処理におけるチャンバ8の内部圧力と放置時間とは、一意に定まるものではないため、使用するはんだ3の組成や体積、チャンバ8の容積に応じて適宜調節することが望ましい(ステップ105)。
【0032】
(7)その後、ヒータの駆動を停止し、冷却装置を駆動することによりチャンバ8の内部を冷却し、溶融はんだ3を徐々に凝固させ、最終的に、基板1自体を常温まで冷却した後、チャンバ8内部から基板1を取り出す(ステップ106、107)。
【0033】
前述した本発明の一実施形態による方法によれば、むかえはんだ等の前処理をまったく実行することなく、かつ、加熱時間をまったく延長させることなく、より良好なはんだ接合部を形成することができ、効率的電子部品を製造することができる。
【0034】
前述した本発明の一実施形態は、基板1上の部品搭載用パターン4と、電子素子2の端子パターン5とをはんだ接合して電子部品を製造する場合を例にあげて説明してが、本発明は、これ以外にほかの部品同士をはんだ接合する場合、例えば、基板上に放熱板をはんだ接合する場合、あるいは、パッケージをはんだ封止する場合等にも、操作上になんら特別な変更を必要とすることなく適用することができる。
【0035】
また、前述した本発明の実施形態は、チャンバ8の内部温度等をセンサでインプロセス計測し、その計測結果に基づいて圧力をコントロールするようにしているが、本発明は、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば、過去の経験に基づいてはんだ付け処理のタイムチャートを予め作成しておき、タイマで計測したはんだ付け処理開始時間から経過時間に基づいて圧力を制御してもよい。
【0036】
さらに、前述した本発明の一実施形態は、従来のはんだ付け方法によって形成された不良なはんだ接合部の信頼性をも容易に回復させ、不良なはんだ接合部を有する電子部品を正常な信頼性の高いものに回復させることができる。この場合、はんだ接合部が不良な電子部品を、チャンバ8内にセットした後、図1により説明した処理を実行すればよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、従来よりもより信頼性の高いはんだ接合部を特別な治工具を必要とせずに効率的に形成することができ、はんだ接合を行う電子部品を効率的に製造することができる。また、併せて、従来のはんだ付け方法によって形成された不良なはんだ接合部の信頼性をも容易に回復させることができる。さらに、フラックスを使用する必要もないため、環境に悪影響を与えることがないという効果をも得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電子部品の製造方法の処理動作を説明するフローチャートである。
【図2】処理の途中におけるワークの状態を示す断面図である。
【図3】はんだ接合部に形成されているボイドの状態を示す図である。
【図4】前処理としてむかえはんだを実行する従来技術によるはんだ付け方法の手順を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 電子素子
3 はんだ
4 基板1の部品搭載用パターン
5 電子素子の端子パターン
6 はんだ接合部
7 ボイド
8 チャンバ
9 ヒータ
Claims (2)
- 密封容器内に形成された雰囲気中で、2つの母材間に介在するはんだまたははんだペーストを加熱溶融し、または、すでにはんだ接合された2つの母材間のはんだを再溶融することにより、はんだ接合部を形成する電子部品の製造方法において、前記雰囲気として大気よりも熱伝導率の高い気体で形成された雰囲気を準備し、前記はんだの加熱溶融に先立ち、はんだ接合を行う2つの母材温度の上昇が常圧のときとほぼ同一となる範囲の圧力に、前記雰囲気の圧力を減少させた状態で前記はんだを溶融させ、溶融されたはんだの凝固前に前記雰囲気の圧力を加熱溶融前の圧力よりも高くすることを特徴とする電子部品の製造方法。
- 前記大気よりも熱伝導率の高い気体による雰囲気は、大気よりも酸素濃度の低い雰囲気であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の製造方法。
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