JPH0929918A - 積層板製造用の積層物の積載装置 - Google Patents

積層板製造用の積層物の積載装置

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JPH0929918A
JPH0929918A JP7179261A JP17926195A JPH0929918A JP H0929918 A JPH0929918 A JP H0929918A JP 7179261 A JP7179261 A JP 7179261A JP 17926195 A JP17926195 A JP 17926195A JP H0929918 A JPH0929918 A JP H0929918A
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suction
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metal plate
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照 斎藤
Tetsuya Oguchi
哲哉 大口
Hiroyuki Ishiguro
宏幸 石黒
Junichi Hoashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者による作業を必要とすることなく、自
動的に積層物を所定の順序で積み重ねることができる積
層板製造用の積層物の積載装置を提供する。 【解決手段】 作業テーブル1の上にパット紙、当て
板、金属プレート、金属箔、プリプレグ、トップ板を所
定の順に重ねるための積載装置に関する。複数枚積み重
ねたプリプレグのうち上端のプリプレグを分離する分離
装置30と、上記当て板あるいはトップ板を吸着して作
業テーブル1の上に移載する吸着移載装置31と、上記
パット紙及び分離装置30で分離されたプリプレグをつ
かんで作業テーブル1の上に移載するつかみ移載装置3
2と、金属箔を吸着して作業テーブル1の上に移載する
金属箔移載装置33と、金属プレートを吸着して作業テ
ーブル1の上に移載する金属プレート移載装置34と、
これらの装置の作動順序を制御する制御手段とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層板を製造する
積層成形の前工程において、積層物を積載するために用
いられる積載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板に加工される積層板は、
プリプレグ6や銅箔等の金属箔5を積載し、これを加熱
加圧して積層成形することによって製造されている。そ
してこのプリプレグ6や金属箔5を積層成形の前工程で
積載するにあたっては、例えば図3に示すような順の構
成で積載が行なわれている。
【0003】すなわち、キャリア板25の上に、パット
紙2と当て板3をこの順に重ね、そしてこの上に金属プ
レート4、金属箔5、プリプレグ6、金属箔5の順に重
ねる組み合わせを一組として、一組以上を重ね(一組を
aで示す)、さらにこの上に金属プレート4、当て板
3、パット紙2、トップ板7をこの順に重ねるようにし
てあり、このように積載したものを成形装置に供給して
積層成形に供するものである。上記のキャリア板25は
この上に積み重ねたものを積層成形の工程に運搬するた
めのもの、パット紙2は積層成形の際のクッションのた
めに用いられるものであり、クラフト紙等を所要枚数重
ねてテープでまとめることによって1セット(1枚)と
してある。当て板3は、キャリア板25の上の積載高さ
を嵩上げしてトップ板7がキャリア板25に当たらない
ようにするものであり、両面に銅箔を張った銅張り積層
板などで形成してある。金属プレート4は鏡面板等とも
称されるものであり、金属箔5を平滑な状態で積層成形
するためのものである。トップ板7は鉄板で形成される
基板11aの四周の8箇所の下面に規制柱11bを溶接
して取り付けて作製されるものであり、積層成形の際に
プリプレグ6中の樹脂が溶けて積層物が横方向にスリッ
プすることを防止するためのものである。
【0004】ここで、プリプレグ6を単独で用いると、
プリプレグ6の両面に金属箔5を積層成形した両面金属
箔張り積層板を得ることができるが、このプリプレグ6
として、内層回路を設けて作製した内層板9にプリプレ
グ6を重ねて組み合わせた組み合わせ品8を用いること
によって、内層板9の両面にプリプレグ6を介して金属
箔5を積層成形した多層プリント配線板用の積層板を得
ることができるものであり、以下、プリプレグ6として
組み合わせ品8を用いた例で説明する。尚、図4は組み
合わせ品8の例を示すものであり、図4(a)は内層回
路を設けた一枚の内層板9の両面に複数枚ずつプリプレ
グ6を重ねて組み合わせた組み合わせ品8であり、4層
回路構成の多層プリント配線板用の積層板を得ることが
できる。図4(b)は内層回路を設けた二枚の内層板9
の間及び各内層板9の外側にそれぞれ複数枚ずつプリプ
レグ6を重ねて組み合わせた組み合わせ品8であり、6
層回路構成の多層プリント配線板用の積層板を得ること
ができる。この図4(b)組み合わせ品8はカシメピン
10で一体化してある。
【0005】そして、図3のようにキャリア板25の上
に各種の積層物を積載する作業は、図33に示す作業場
において行なわれている。すなわち、作業テーブル1の
左右に金属箔5を積載した金属箔テーブル12と、金属
プレート4を載置する金属プレートテーブル13とが配
置してあり、金属プレートテーブル13には二段コンベ
ア14の上段コンベア15で搬送される金属プレート4
が金属プレート供給装置17によって上段コンベア15
から供給されるようになっている。また組み合わせ品8
(プリプレグ6)は台車18の上に積み重ねて作業場に
搬入されるようにしてあり、トップ板7と当て板3は積
み重ねて台車19の上に載置すると共にパット紙2は積
み重ねて台車19内に載置して作業場に搬入されるよう
にしてある。図33において20は金属箔フィーダー、
21は金属プレートホイスト、22はこれらを操作する
操作盤である。
【0006】しかして、キャリア板25は二段コンベア
14の下段コンベア16によって搬送されてくるもので
あり、まずこのキャリア板25を作業テーブル1の上に
載置し、このキャリア板25の上に台車19から取り出
したパット紙2と当て板3を置く。次に金属プレートホ
イスト21を作動させて金属プレートテーブル13の上
の金属プレート4を吸着して作業テーブル1の上方に移
送すると共に作業テーブル1の当て板3の上に重ね、ま
た金属箔フィーダー20を作動させて金属箔テーブル1
2上の金属箔5を吸着して作業テーブル1の上方に移送
すると共に作業テーブル1の金属プレート4の上に重ね
る。次に台車18から組み合わせ品8を取り出して作業
テーブル1の金属箔5の上に重ねる。ここで、組み合わ
せ品8は図5のように台車18の上面のパレット24の
上に一方の側端部と他方の側端部が交互に突出するよう
に交互にずらせて積載してあり、最上段の組み合わせ品
8を掴んで取り出し易いようにしてある。次に、同様に
して作業テーブル1の組み合わせ品8の上に金属箔5を
重ねた後、さらに同様にして金属プレート4、金属箔
5、組み合わせ品8、金属箔5の順に重ねる組み合わせ
を一組として、複数組を重ね、この後、この上に当て板
3とパット紙2を同様にして重ね、そして最後にトップ
板7を台車19から取り出して重ねることによって、図
3に示すような順の構成で積層物を積載する作業が行な
われている。
【0007】上記の作業において、台車18から組み合
わせ品8(プリプレグ6)を取り出して作業テーブル1
の上に移載する作業や、台車19からパット紙2、当て
板3、トップ板7を取り出して作業テーブル1の上に移
載する作業は作業者23の手作業によっておこなわれて
おり、また金属プレート4や金属箔5を作業テーブル1
の上に移載する作業は、作業者が操作盤22を操作して
金属箔フィーダー20や金属プレートホイスト21を作
動させることによって行なわれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、作業テ
ーブル1の上に各積層物を積み重ねる作業は、作業者の
手作業や、作業者の操作によって行なわれており、従っ
て作業者が手順を間違えると作業テーブル1の上に積層
物を積み重ねる順序が狂い、積載順序の間違いによって
不良品が発生するおそれがあるという問題があり、また
作業場において作業者が立ち働くために作業者の衣服か
ら塵等の異物が発生し、この異物が積層物間に入り込ん
で不良品が発生するおそれがあるという問題もあった。
しかもこのように作業者の手作業や操作によって積載の
作業を行なうために、大勢の作業者を必要として人件費
の上で問題があり、さらにトップ板7のような重量物を
作業者が手作業で移載することは安全性の上でも問題が
あった。
【0009】従って本発明は、作業者による作業を必要
とすることなく、自動的に積層物を所定の順序で積み重
ねることができる積層板製造用の積層物の積載装置を提
供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1に係る本発明の積層板製造用の積層物の積
載装置は、作業テーブル1の上にパット紙2、当て板
3、金属プレート4、金属箔5、プリプレグ6、トップ
板7を所定の順に重ねるための積載装置であって、複数
枚積み重ねたプリプレグ6のうち上端のプリプレグ6を
分離する分離装置30と、上記当て板3あるいはトップ
板7を吸着して作業テーブル1の上に移載する吸着移載
装置31と、上記パット紙2及び分離装置30で分離さ
れたプリプレグ6をつかんで作業テーブル1の上に移載
するつかみ移載装置32と、金属箔5を吸着して作業テ
ーブル1の上に移載する金属箔移載装置33と、金属プ
レート4を吸着して作業テーブル1の上に移載する金属
プレート移載装置34と、パット紙2、当て板3、金属
プレート4、金属箔5、プリプレグ6、トップ板7を所
定の順で移載するように上記分離装置30、吸着移載装
置31、つかみ移載装置32、金属箔移載装置33、金
属プレート移載装置34の作動順序を制御する制御手段
とを具備して成ることを特徴とするものである。
【0011】また請求項2の発明において、制御手段
は、シーケンサ28で形成されていることを特徴とする
ものである。また請求項3の発明において、分離装置3
0は、一方の側端部と他方の側端部とが交互に突出する
ように交互にずらして積み重ねたプリプレグ6のうち、
最上段のプリプレグ6の突出しない側の側端部の下面と
上から二段目のプリプレグ6の上面との間に差し込まれ
るピックアップ爪36及び、最上段のプリプレグ6の上
面を押さえてピックアップ爪36との間にこのプリプレ
グ6をクランプするクランプ具37を具備して形成され
る分離ホイスト39と、分離ホイスト39を上下駆動す
る昇降具38と、昇降具38による分離ホイスト39の
上動によって持ち上げられた最上段のプリプレグ6の側
端部からこのプリプレグ6の下側に差し込まれ最上段の
プリプレグ6を上面に載置する受けベッド40とから形
成されていることを特徴とするものである。
【0012】また請求項4の発明において、吸着移載装
置31は、当て板3あるいはトップ板7の上面を吸着す
る吸着パット43及び、異種の金属を材料とする当て板
3とトップ板7の金属を判別して当て板3とトップ板7
とを識別する金属判別センサー44を具備して形成され
る吸着装置46と、吸着装置46を当て板3あるいはト
ップ板7を吸着した場所と作業テーブル1との間で移動
させる移送用ロボット45とから形成されていることを
特徴とするものである。
【0013】また請求項5の発明において、つかみ移載
装置32は、つかみ装置47と、つかみ装置47をパッ
ト紙2あるいはプリプレグ6をつかんだ場所と作業テー
ブル1との間で移動させる移送用ロボット45とから形
成され、つかみ装置47は、両端部にそれぞれ上下回動
駆動自在に設けられ、つかみ装置47をパット紙2ある
いはプリプレグ6の上に配置した状態で下方へ回動させ
ることによってパット紙2あるいはプリプレグ6の各側
端部の下側に挿入される受け爪48と、受け爪48に近
接離反する方向に駆動自在に設けられ、受け爪48に近
接する方向に駆動されることによってパット紙2あるい
はプリプレグ6の各側端部の上面を押さえて受け爪48
との間にパット紙2あるいはプリプレグ6をクランプし
てつかむクランプ具49と、上下駆動自在に設けられ受
け爪48とクランプ具49によるパット紙2あるいはプ
リプレグ6のクランプを解除する際に下動してパット紙
2あるいはプリプレグ6の上面を作業テーブル1の上に
押さえる押さえ具50とを具備して形成されていること
を特徴とするものである。
【0014】また請求項6の発明において、金属箔移載
装置33は、金属箔吸着装置51と、金属箔吸着装置5
1を金属箔5を吸着した場所と作業テーブル1との間で
移動させる金属箔移送装置54とから形成され、金属箔
吸着装置51は、左右一対設けられ、下面に金属箔5を
吸着する吸引ボックス53と、上記両吸引ボックス53
の間において上下駆動自在に設けられ下動して金属箔5
の中央部を作業テーブル1の上に押さえるシワ伸ばし押
さえ具58と、シワ伸ばし押さえ具58が下動した後に
作動し吸引ボックス53を下動させて金属箔5を作業テ
ーブル1の上に載置させる吸引ボックス昇降シリンダー
55と、シワ伸ばし押さえ具58が下動した後に作動し
吸引ボックス53を外側上方へ回動させる吸引ボックス
回動シリンダー56と、吸引ボックス昇降シリンダー5
5や吸引ボックス回動シリンダー56が作動した後に作
動し各吸引ボックス53を外方へ水平移動させる吸引ボ
ックス移動シリンダー57とを具備して形成されている
ことを特徴とするものである。
【0015】さらに請求項7の発明において、金属プレ
ート移載装置34は、金属プレート吸着装置64と、金
属プレート吸着装置64を金属プレート4の吸着場所と
作業テーブル1の位置との間で移動させる金属プレート
移送装置62とから形成され、金属プレート吸着装置6
4は、金属プレート押さえ具60と、金属プレート押さ
え具60の両側においてそれぞれ上下動自在に設けら
れ、金属プレート4の上面を吸着する吸着具61と、吸
着具61を金属プレート押さえ具60の下端よりも上方
へ移動させて金属プレート4の中央部の上面に金属プレ
ート押さえ具60の下端を当接させて金属プレート4を
上方へ反らせ変形させると共に、金属プレート4を作業
テーブル1の上に載置させた後に吸着具61を下動させ
て金属プレート4の変形を戻すための吸着具昇降シリン
ダー63とを具備して形成されていることを特徴とする
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は積層物を積載する作業場の一例を示すもの
であり、作業テーブル1の左右に金属箔テーブル12と
金属プレートテーブル13が配置してあり、これらと通
路を挟んで組み合わせ品テーブル70、第1位置決めテ
ーブル71、第2位置決めテーブル72が配置してあ
る。組み合わせ品テーブル70の上には組み合わせ品8
が図5に示したように、一方の側端部と他方の側端部が
交互に突出するように交互にずらして積載してある(ず
らし量約50mm)。尚、本実施の形態において、プリ
プレグ6としてはプリプレグ6単体ではなく、図4に示
したような内層回路を設けた内層板9にプリプレグ6を
重ねて組み合わせた組み合わせ品8として使用するよう
にした例を説明する。また第1位置決めテーブル71の
内部(天板73の下側)には多数枚(多数組み)のパッ
ト紙2を積み重ねて収容してある。
【0017】また図1において74は台車であって、そ
の上面に当て板3とトップ板7を積み重ねて載置してあ
り、作業場へ搬入できるようにしてある。さらに上記通
路には移送用ロボット45が設置してある。移送用ロボ
ット45は図6に示すように、基台75に水平回動駆動
自在に設けられた基柱体76の上端に関節体77をアー
ム78を屈曲自在に設けると共にアーム78の先端に関
節体79を介して屈曲自在で且つ回動自在にハンド80
を設けて形成されるものであり、ハンド80には後述す
る吸着移載装置31とつかみ移載装置32とが設けてあ
る。さらに図1において81は後述の分離装置30、吸
着移載装置31、つかみ移載装置32、金属箔移載装置
33、金属プレート移載装置34の作動を制御するため
の操作盤、82は移送用ロボット45の作動を制御する
ためのロボット操作盤である。
【0018】次に、請求項3に係る分離装置30につい
て説明する。図7は分離装置30の一例を示すものであ
って、基板85の左右の中央部の上面にピックアップ昇
降シリンダー86が設けてあり、ピックアップ昇降シリ
ンダー86から基板85の下方に突出されるロッド86
aの下端に前進シリンダー87が取り付けてある。この
前進シリンダー87から前方に突出されるロッド87a
の先端にピックアップ爪36が取り付けてある。ピック
アップ爪36は図7(b)のように下部が前方へ向け斜
め下方に傾斜するように形成してある。またこの前進シ
リンダー87のロッド87aの先端にはピックアップ爪
36の上方位置においてクランプシリンダー88が取り
付けてあり、クランプシリンダー88から下方へ突出す
るロッド88aの下端にクランプ具37が設けてある。
クランプ具37はピックアップ爪36の上面に対向させ
てあり、その下面はピックアップ爪36と平行な傾斜面
に形成してある。
【0019】また図7(a)のように昇降シリンダー8
6の両側において基板85の上面にはそれぞれ左右スラ
イドシリンダー89が設けてあり、各左右スライドシリ
ンダー89から基板85の外側方へ突出する各ロッド8
9aの先端に受け板90を設け、この各受け板90に端
部ピックアップ爪108が取り付けてある。端部ピック
アップ爪108は上記ピックアップ爪36と同様に下部
が前方へ向け斜め下方に傾斜するように形成してある。
またこの受け板90には端部ピックアップ爪108の上
方位置において端部クランプシリンダー109が取り付
けてあり、端部クランプシリンダー109から下方へ突
出するロッド109aの下端に端部クランプ具110が
設けてある。端部クランプ具110は端部ピックアップ
爪108の上面に対向させてあり、その下面は端部ピッ
クアップ爪108と平行な傾斜面に形成してある。
【0020】さらに基板85の後端部の両端に垂下した
後垂下片91にそれぞれ端部押さえ前進シリンダー92
が設けてあり、端部押さえ前進シリンダー92から前方
に突出されるロッド92aの先端に端部押さえ昇降シリ
ンダー93が取り付けてあり、端部押さえ昇降シリンダ
ー93から下方へ突出されるロッド93aの先端に端部
押さえ具94が取り付けてある。また基板85の前端部
の両端部に垂下した前垂下片95の下端に押さえ昇降シ
リンダー96が設けてあり、押さえ昇降シリンダー96
から下方へ突出するロッド96aの先端に押さえ具97
が取り付けてある。
【0021】基板85の下面にはさらに高さ検出センサ
ー98と段差検出センサー99とが設けてある。各セン
サー98,99は光センサーや超音波センサーなど従来
から周知の任意のものを用いることができるものであ
り、高さ検出センサー98は図5のように積み重ねられ
た組み合わせ品8のうち最上段の組み合わせ品8の高さ
を測定し、段差検出センサー99はこの最上段の組み合
わせ品8の凹んだ側の端部と二段目の組み合わせ品8の
突出する端部との間の段差の位置、つまり最上段の組み
合わせ品8の凹んだ側の端の位置を検知するためのもの
である。
【0022】上記のようにして分離ホイスト39が形成
されるものであり、この分離ホイスト39は移動用ロボ
ット101に取り付けてある。移動用ロボット101は
支柱体102に水平回動駆動自在に設けた支持アーム1
03と、支持アーム103の先端部に水平回動駆動自在
に設けた昇降具38とで形成されるものである。そして
基板85の上面に図7(b)のように昇降ロッド100
が立設してあり、この昇降ロッド100を昇降具38に
上下駆動自在に装着することによって、分離ホイスト3
9を上下動自在に取り付けてある。例えば、昇降ロッド
100にラックを設けると共に昇降具38にモータで駆
動されるピニオンを設け、ラックに噛合させたピニオン
を回転駆動することによって、昇降ロッド100を上下
に昇降駆動させることができる。
【0023】上記のように形成される分離ホイスト39
及び分離ホイスト39を移動させる移動用ロボット10
1は第1位置決めテーブル70に隣接して設置してあ
る。一方、受けベッド40は、シリンダー装置やモータ
を用いた駆動装置等で水平に往復移動駆動される枠体1
05に複数本のローラ106を回転自在に設けて形成さ
れるものであり、図1のようにこの受けベッド40は分
離ホイスト39の隣に配置してある。そしてこの受けベ
ッド40と上記の分離ホイスト39とで、請求項3に係
る分離装置30が構成されるものである。
【0024】次にこの分離装置30によって、組み合わ
せ品テーブル70の上に積み重ねた組み合わせ品8のう
ち、最上段の組み合わせ品8を分離する手順を説明す
る。まず、図8(a)(b)に示すように、高さ検出セ
ンサー98で組み合わせ品テーブル70の上に積み重ね
た組み合わせ品8の最上段の高さを検出し、昇降具38
を作動させてこの検出された高さに合わせて基板5を下
降させ、次に移動用ロボット101を作動させて最上段
の組み合わせ品8の突出していない側の側端部の上方に
分離ホイスト39を移動させ、そして段差検出センサー
99で最上段の組み合わせ品8の突出しない側の側端が
検出された位置で分離ホイスト39の移動を停止させ
る。分離ホイスト39をこの位置で停止させると、図8
(b)に示すように、ピックアップ爪36(及び端部ピ
ックアップ爪108)は二段目の組み合わせ品8の突出
する側端部の上方に位置するようになっている。
【0025】次に、図9(a)(b)に示すように、押
さえ昇降シリンダー96を作動させて押さえ具79を下
方へ移動させ、押さえ具79で最上段の組み合わせ品8
の上面を押さえ、また端部押さえ前進シリンダー92を
作動させて端部押さえ昇降シリンダー93を前進させる
と共に端部押さえ昇降シリンダー93を作動させて端部
押さえ具94を下方へ移動させ、二段目の組み合わせ品
8の突出する端部の上面を押さえる。さらに中央のピッ
クアップ昇降シリンダー86を作動させてピックアップ
爪36を下動させ、ピックアップ爪36の先端を二段目
の組み合わせ品8の突出する端部の上面に当接させる。
【0026】次に、図10(a)(b)に示すように、
前進シリンダー87を作動させてピックアップ爪36を
前進させ、ピックアップ爪36を最上段の組み合わせ品
8と二段目の組み合わせ品8の間に差し込み、さらにク
ランプシリンダー88を作動させてクランプ具37を下
動させ、ピックアップ爪36とクランプ具37との間に
最上段の組み合わせ品8の端部をクランプする。
【0027】次に、図11(a)(b)に示すように、
押さえ昇降シリンダー96を作動させて押さえ具97を
上動させ、押さえ具97による組み合わせ品8の押さえ
付けを解除した後、ピックアップ昇降シリンダー86を
作動させてピックアップ爪36とクランプ具37との間
に最上段の組み合わせ品8の端部をクランプさせたまま
ピックアップ爪36を上動させ、最上段の組み合わせ品
8の端部を持ち上げると共に、さらに前進シリンダー8
7を作動させてピックアップ爪36を後退させ、最上段
の組み合わせ品8の端部を図11(b)の右方向に引き
寄せる。このように最上段の組み合わせ品8の端部を持
ち上げて引き寄せることによって、最上段の組み合わせ
品8の端部の下側に端部ピックアップ爪108が差し込
まれる(図12(b)参照)。
【0028】次に、図12(a)(b)に示すように、
左右スライドシリンダー89を作動させ、最上段の組み
合わせ品8の両端部近傍まで各端部ピックアップ爪10
8を外側方へ移動させる。次に、図13(a)(b)の
ように、左右の端部クランプシリンダー109を作動さ
せて端部クランプ具110を下動させ、最上段の組み合
わせ品8の両端部をそれぞれ端部ピックアップ爪108
と端部クランプ具110との間にクランプし、最上段の
組み合わせ品8の側端部の中央部と両端部をクランプす
る。この状態で端部押さえ昇降シリンダー93を作動さ
せて端部押さえ具94を上昇させると共に端部押さえ前
進シリンダー92を作動させて端部押さえ昇降シリンダ
ー93を後退させ、さらに移動用ロボット101の昇降
具38を作動させて分離ホイスト39を上昇させる。こ
のように分離ホイスト39を上昇させて最上段の組み合
わせ品8の側端部を二段目の組み合わせ品8よりも高く
持ち上げた後に、受けベッド40を前進させ、この持ち
上げた側端部の下側から最上段の組み合わせ品8の下側
に受けベッド40を差し込み、最上段の組み合わせ品8
を組み合わせ品テーブル70の上に積み重ねた多数の組
み合わせ品8から分離させて受けベッド40の上に載置
させることができる。
【0029】次に、図14(a)(b)に示すように、
クランプシリンダー88及び端部クランプシリンダー1
09を作動させてクランプ具37及び端部ランプ具11
0を上動させ、組み合わせ品8に対するクランプを解除
する。この後、移動用ロボット101を作動させて分離
ホイスト39を受けベッド40の上方から退避させる。
そしてこの受けベッド40の上に載置された前記組み合
わせ品8は、後述するつかみ移載装置31で第1位置決
めテーブル70の上に移載される。
【0030】組み合わせ品8がこのように第1位置決め
テーブル70に移載されると、受けベッド40は組み合
わせ品テーブル70の上方から元の位置に後退する。そ
して次に移動用ロボット101が作動して分離ホイスト
39を最上段の組み合わせ品8の突出していない側の側
端部の上方に移動させ(図8(b)と反対側の端部)、
後は上記したのと同様にして最上段の組み合わせ品8を
分離して受けベッド40の上に載置する。この操作を繰
り返すことによって、組み合わせ品テーブル70の上に
積み重ねた多数枚の組み合わせ品8から、その最上段の
ものを順次分離して受けベッド4の上に載置し、つかみ
移載装置31で第1位置決めテーブル70に移載させる
状態に待機させるようにすることができる。
【0031】ここで、組み合わせ品8(プリプレグ6)
を分離するにあたって、従来は、作業者が手作業で行な
っていたが、指では分離しにくく時間がかかるという問
題があり、特に組み合わせ品8のように複数枚のものを
重ねてセットにしたものでは手作業では分離し難い。ま
たこのように作業者が立ち働くと作業者の衣服から塵等
の異物が飛散し、この異物によって不良品が発生するお
それがあるという問題があり、また作業者が手作業で分
離を行なうときに手袋に付着した異物が他の組み合わせ
品8を分離するときにこの組み合わせ品8に混入させて
しまうおそれがあるという問題もある。そこで請求項3
の発明では、分離装置30を用いて組み合わせ品8(プ
リプレグ6)を分離することができるようにしたもので
あり、作業者による手作業を不要にして、上記のような
問題が発生することを未然に防ぐようにしたものであ
る。
【0032】次に、請求項4に係る吸着移載装置31に
ついて説明する。図15はその一例の概略図を示すもの
であり、基体42の下面に複数箇所において吸着パット
43が設けてある。吸着パット43はゴム等の弾性材で
下方に拡開するラッパ状に形成してあり、真空ポンプ等
の減圧装置に接続してある。また基体42の下面には金
属判別センサー44が設けてある。金属判別センサー4
4としては例えば電磁誘導を利用した高周波発振形の近
接スイッチで形成したものを用いることができる。高周
波発振形の近接スイッチは発振回路の検出コイルを設け
て形成されるものであり、検出コイルから高周波磁界が
発生し、この磁界に金属が近付くと電磁誘導により金属
に誘導電流(渦電流)が流れ、この電流によって検出コ
イルのインピーダンスが変化し、高周波発振が変化す
る。この高周波発振の変化は近接する金属の種類によっ
て異なるために、高周波発振の変化を検出することによ
って、金属が例えば鉄であるか、銅であるかのその種類
を判別することができるものである。このような近接セ
ンサーとしては例えばキーエンス社製の「EH−44
0」や「ES−32DC」を用いることができる。
【0033】このように基体42に吸着パット43及び
金属判別センサー44を設けることによって吸着装置4
6が形成されるものであり、そして基体42を既述のよ
うに移送用ロボット45のハンド80に取り付けること
によって、吸着装置46と移送用ロボット45からなる
吸着移載装置31が形成されるものである。上記のよう
に形成される吸着移載装置31を用いて当て板3やトッ
プ板7を移載する動作を説明する。当て板3は両面に銅
箔を張った銅張り積層板などで形成してあり、またトッ
プ板7は基板11aを鉄板(鋼板)で形成してある。そ
して図15に示すように、台車74の上にトップ板7を
載置すると共にこのトップ板7の上に必要枚数の当て板
3を載置するというように、台車74にトップ板7と当
て板3とを交互に重ねて載置してある。しかして、移送
用ロボット45を作動させて吸着装置46を台車74の
上方に位置させた後、吸着パット43が当て板3あるい
はトップ板7の上面に当接するまで吸着装置46を下降
させ、吸着パット43内を減圧して当て板3あるいはト
ップ板7の上面に吸着パット43を吸着させる。ここ
で、吸着装置46にはレーザーセンサーが設けてあり、
トップ板7を吸着するときにはトップ板7の各端部を検
出して中心位置を演算し、トップ板7の中心部を吸着す
ることができるようにしてある。
【0034】次に吸着装置46を上昇させて当て板3あ
るいはトップ板7を持ち上げ、空中で一時停止させて吸
着したものが当て板3であるかトップ板7であるかを金
属判別センサー44で判別する。すなわち、当て板3あ
るいはトップ板7が吸着パット43に吸着されると、当
て板3あるいはトップ板7は金属判別センサー44に近
接される。そして当て板3は表面が銅で、トップ板7は
表面が鉄で形成されているために、当て板3を吸着した
場合は銅が、トップ板7を吸着した場合は鉄がそれぞれ
金属判別センサー44に近接することになり、金属判別
センサー44の高周波発振の変化で近接した金属が銅で
あるか鉄であるかを判別することができる。従って、金
属判別センサー44に近接した金属を判別することによ
って、吸着装置46で吸着したものが当て板3とトップ
板7のいずれであるかを判別することができる。
【0035】ここで、例えば、金属判別センサー44に
よる判別が銅の場合は「OFF」が出力され、鉄の場合
は「ON」が出力されるように設定しておくと、当て板
3を吸着した場合には「OFF」が出力され、トップ板
7を吸着した場合には「ON」が出力される。そして当
て板3を吸着すべき順番のときに「OFF」が出力され
ればOKの判定となり、当て板3を移送する動作はその
まま続行され、「ON」が出力されるとNGの判定とな
り、移送動作は停止される。またトップ板7を吸着すべ
き順番のときに「ON」が出力されると、トップ板7を
移送する動作はそのまま続行され、「OFF」が出力さ
れるとNGの判定となり、移送動作は停止される。
【0036】当て板3とトップ板7は台車74の上に積
み重ねられていて、吸着移載装置31の吸着装置46で
上から順に吸着して移送されるが、当て板3とトップ板
7の積み重ねの順序が間違っていたり、トップ板7の上
に積み重ねた当て板3の枚数が間違っていたりすると、
作業テーブル1に当て板3やトップ板7を積載する順序
や積載位置が狂うことになる。そこで、上記のように吸
着移載装置31の吸着装置46で吸着したものが当て板
3とトップ板7のいずれであるかを判別し、移送する順
序が間違って積載する順序や積載位置が狂うことを防止
するようにしているものである。
【0037】上記のようにして金属判別センサー44に
よる判別を行なった後、当て板3は第2位置決めテーブ
ル72の上に移送され、またトップ板7は作業テーブル
1の上に移送され、吸着パット43による当て板3やト
ップ板7の吸着を解除する。そして上記と同様の操作を
繰り返すことによって、台車74の上に積み重ねられた
当て板3とトップ板7を上から順に吸着して、第2位置
決めテーブル72や作業テーブル1に移載することがで
きる。また第2位置決めテーブル72に移載された当て
板3は、吸着移載装置31によって再度吸着され、第2
位置決めテーブル72から作業テーブル1へと移載され
る。従来はこの移送の作業は作業者が手作業で行なって
おり、作業者が立ち働く際に衣服から飛散する塵等の異
物によって不良品が発生するおそれがあるが、このよう
な問題はなくなるものであり、またトップ板7のような
重量物を作業者が移送するような必要もなくなり、危険
な作業をなくすことができるものである。
【0038】次に、請求項5に係るつかみ移載装置32
について説明する。図16はその一例を示すものであっ
て、基体42の一方の端部の下側に固定支持体115が
設けてあり、固定支持体115の内側の端部の垂下片1
16に横シリンダー117の後端の取付片118を上下
回動自在に枢支して連結してある。この固定支持体11
5の外側の端部には回動板119の上端部が上下回動自
在に枢支してあり、横シリンダー117に外側方へ突出
するように設けたロッド117aの先端がこの回動板1
19の下端部に上下回動自在に枢支連結してある。回動
板119の下端部には爪取付板120が取り付けてあ
り、爪取付板120の下端に内方へ突出するように受け
爪48が設けてある。爪取付板120にはさらに縦シリ
ンダー121が取り付けてあり、爪取付板120の下方
へ突出するように縦シリンダー121に設けたロッド1
21aの先端にクランプ具49が取り付けてある。この
クランプ具49は受け爪48の上面に対向させて配置し
てある。また固定支持体115には押さえ具昇降シリン
ダー130が設けてあり、押さえ具昇降シリンダー13
0から下方へ突出されるロッド130aの先端に押さえ
具50が設けてある。このようにして固定側クランプ体
128が形成される。
【0039】基板42の下面には他方の端部から固定支
持体115の近傍に至るようにレール122が設けてあ
り、レール122の下側にレール122に沿って移動自
在に可動支持体123が取り付けてある。上記固定支持
体115に設けたサーボモータ124で回転駆動される
原動プーリ125と基板42の端部の下面に設けた従動
プーリ126の間にタイミングベルト等のベルト127
が懸架してあり、このベルト127が可動支持体123
に結合固定してある。従って、モータ124を作動させ
てベルト127を走行させることによって、可動支持体
123をレール122に沿って移動させることができ
る。この可動支持体123の内側の端部の垂下片116
に横シリンダー117の後端の取付片118が上下回動
自在に枢支して連結してある。またこの可動支持体12
3の外側の端部には回動板119の上端部が上下回動自
在に枢支してあり、横シリンダー117に外側方へ突出
するように設けたロッド117aの先端がこの回動板1
19の下端部に上下回動自在に枢支連結してある。回動
板119の下端部には爪取付板120が取り付けてあ
り、爪取付板120の下端に内方へ突出するように受け
爪48が設けてある。爪取付板120にはさらに縦シリ
ンダー121が取り付けてあり、爪取付板120の下方
へ突出するように縦シリンダー121に設けたロッド1
21aの先端にクランプ具49が取り付けてある。この
クランプ具49は受け爪48の上面に対向させて配置し
てある。また可動支持体123の下側には押さえ具昇降
シリンダー130が設けてあり、押さえ具昇降シリンダ
ー130から下方へ突出されるロッド130aの先端に
押さえ具50が設けてある。このようにして可動側クラ
ンプ体129が形成されるものであり、上記固定側クラ
ンプ体128と可動側クランプ体129とは基体42に
対して固定であるか可動であるかを除いて殆ど同じ左右
対象の構造に形成してある。そして基体42に固定側ク
ランプ体128と可動側クランプ体129を設けたもの
として、つかみ装置47が形成されるものである。図1
7はつかみ装置47の平面図を示すものであって、固定
側クランプ体128と可動側クランプ体129にはそれ
ぞれ前後方向の各端部に一対ずつの受け爪48とクラン
プ具49が設けてあり、つかみ装置47でつかむ組み合
わせ品8やパット紙2の大きさに応じて受け爪48とク
ランプ具49を使い分けるようにしてある。すなわち、
組み合わせ品8やパット紙2が小さいときには内側の受
け爪48とクランプ具49(それぞれイで示す)を使用
し、組み合わせ品8やパット紙2が大きいときには外側
の受け爪48とクランプ具49(それぞれロで示す)を
使用するものである。
【0040】尚、つかみ装置47と既述の吸着装置46
とは基体42を共通として形成するようにしてある。つ
まり基体42に上記のように固定側クランプ体128と
可動側クランプ体129を設けてつかみ装置47を形成
すると共に、基体42に図16や図17のように吸着パ
ット43や金属判別センサー44を設けて吸着装置46
が形成されるようにしてある。各クランプ体128,1
29の受け爪48を上方へ回動させることによって、吸
着パット43によって当て板3やトップ板7を吸着する
吸着装置46として使用することができるものである。
【0041】上記のつかみ装置47と移送用ロボット4
5から形成されるつかみ搬送装置32は、分離装置30
の受けベッド40の上から組み合わせ品8を第1位置決
めテーブル71上に移載すると共に、第1位置決めテー
ブル71上の組み合わせ品8を作業テーブル1の上に移
載するために使用され、また第2位置決めテーブル72
上のパット紙2を作業テーブル1の上に移載するために
使用されるものであり、以下につかみ搬送装置32の動
作を説明する。まず固定側クランプ体128と可動側ク
ランプ体129の各横シリンダー117を作動させて回
動板119を外方へ回動させることによって、各受け爪
48を上方へ回動させておき、移送用ロボット45を作
動させてつかみ装置47を受けベッド40あるいは第1
位置決めテーブル70あるいは第2位置決めテーブル7
2の上方に移動させる。
【0042】次に、図18に示すように、固定側クラン
プ体128の横シリンダー117を作動させて回動板1
19を内方へ回動させることによって、受け爪48を矢
印1のように下方へ回動させる。このとき受け爪48と
クランプ具49との間に組み合わせ品8あるいはパット
紙2の端部が対向するようにつかみ装置47の高さが設
定してある。そして矢印2のようにつかみ装置47の全
体を水平移動させて固定側クランプ体128の受け爪4
8とクランプ具49との間に組み合わせ品8あるいはパ
ット紙2の一方の端部を被挿し、さらに可動側クランプ
体129の横シリンダー117を作動させて回動板11
9を内方へ回動させることによって、受け爪48を矢印
3のように下方へ回動させる。
【0043】次に、図19に示すように、モータ124
を作動させて可動側クランプ体129を矢印4のように
固定側クランプ体128の方向に移動させ、可動側クラ
ンプ体129の受け爪48とクランプ具49との間に組
み合わせ品8あるいはパット紙2の他方の端部を被挿さ
せる。そして各受け爪48,48の上面に組み合わせ品
8あるいはパット紙2の各端部の下面に当接するまで矢
印5のようにつかみ装置47を僅かに上昇させ、この
後、各縦シリンダー121,121を作動させて各クラ
ンプ具49,49を矢印6のように下動させ、各受け爪
48,48と各クランプ具49,49の間に組み合わせ
品8あるいはパット紙2の両端部をクランプする。そし
て、矢印7のようにつかみ装置47を上昇させて組み合
わせ品8あるいはパット紙2を持ち上げると共に、作業
テーブル1(あるいは第1位置決めテーブル71)の上
方へ移動させる。
【0044】次に、図20のように、つかみ装置47を
下降させて作業テーブル1の上に組み合わせ品8あるい
はパット紙2を載置させた後、固定側クランプ体128
の押さえ具昇降シリンダー130を作動させて矢印8の
ように押さえ具50を下動させ、組み合わせ品8あるい
はパット紙2の上面を押さえる。この状態で可動側クラ
ンプ体129の縦シリンダー121を作動させて矢印9
のようにクランプ具49を上動させ、可動側クランプ体
129での組み合わせ品8あるいはパット紙2の端部の
クランプを解除した後、可動側クランプ体129の横シ
リンダー117を作動させて回動板119を外方へ回動
させることによって、受け爪48を矢印10のように上
方へ回動させ、可動側クランプ体129から組み合わせ
品8あるいはパット紙2を開放する。このように組み合
わせ品8あるいはパット紙2を開放する際に組み合わせ
品8あるいはパット紙2は押さえ具50で押さえられて
いるために、組み合わせ品8あるいはパット紙2が位置
ずれするようなことを防ぐことができる。
【0045】次に、図21のように、固定側クランプ体
128の押さえ具昇降シリンダー130を作動させて矢
印11のように押さえ具50を上動させて押さえ付けを
解除すると共に、可動側クランプ体129の押さえ具昇
降シリンダー130を作動させて矢印11のように押さ
え具50を下動させ、組み合わせ品8あるいはパット紙
2の上面を押さえる。この状態で固定側クランプ体12
8の縦シリンダー121を作動させて矢印12のように
クランプ具49を上動させ、固定側クランプ体128で
の組み合わせ品8あるいはパット紙2の端部のクランプ
を解除した後、固定側クランプ体128の横シリンダー
117を作動させて回動板119を外方へ回動させるこ
とによって、受け爪48を矢印13のように上方へ回動
させ、固定側クランプ体128から組み合わせ品8ある
いはパット紙2を開放する。このように組み合わせ品8
あるいはパット紙2を開放する際に組み合わせ品8ある
いはパット紙2は押さえ具50で押さえられているため
に、組み合わせ品8あるいはパット紙2が位置ずれする
ようなことを防ぐことができる。そして可動側クランプ
体129の押さえ具昇降シリンダー130を作動させて
矢印14のように押さえ具50を上動させて押さえ付け
を解除した後、つかみ装置47を矢印15のように作業
テーブル1(あるいは第1位置決めテーブル71)の上
から移動させ、組み合わせ品8あるいはパット紙2を第
1位置決めテーブル71や第2位置決めテーブル72
(あるいは受けベッド40)から移載する動作を完了す
る。
【0046】つかみ装置47は移送用ロボット45の動
作に従って第1位置決めテーブル71や第2位置決めテ
ーブル72(あるいは受けベッド40)の上方に戻り、
上記と同様にして組み合わせ品8あるいはパット紙2を
つかんで作業テーブル1(あるいは第1位置決めテーブ
ル71)に移載する動作を繰り返す。このようにしてつ
かみ移載装置31によって、人手によることなく、組み
合わせ品8あるいはパット紙2を作業テーブル1(ある
いは第1位置決めテーブル71)の上に移載することが
できるものである。従って、作業者が立ち働くと作業者
の衣服から塵等の異物が飛散し、この異物によって不良
品が発生するおそれがあるという問題があり、また作業
者が手作業で分離を行なうときに手袋に付着した異物が
他の組み合わせ品8を分離するときにこの組み合わせ品
8に混入させてしまうおそれがあるという問題もある
が、このような問題を解消することができるものであ
る。
【0047】ここで、組み合わせ品8は既述のように、
組み合わせ品テーブル70上から分離装置30で分離
し、さらにつかみ移載装置31で第1位置決めテーブル
71の上に供給されるようになっているが、パット紙3
は図1に図示する第1位置決めテーブル71内(天板7
3の下側)に収容されており、図22に示すようなパッ
ト紙移載装置155で第1位置決めテーブル71内から
第2位置決めテーブル72の上に一枚ずつ供給されるよ
うになっている。
【0048】すなわちパット紙移載装置155は図22
(a)に示すように、レール156と、レール156に
沿って走行移動自在に設けられた昇降ユニット157と
を具備して形成されるパット紙移送装置158及び、パ
ット紙移送装置158の昇降ユニット157に設けられ
たパット紙吸着つかみ装置159からなるものである。
レール156にはモータ160によって回転駆動される
原動プーリ161と従動プーリ162とが設けてあり、
両プーリ161,162間に懸架したベルト163に昇
降ユニット157が連結してある。従って、モータ16
0を作動させて原動プーリ161を回転駆動させること
によってベルト163を走行駆動させ、昇降ユニット1
57を第1位置決めテーブル71内と第2位置決めテー
ブル72の上との間で往復移動させることができるよう
になっている。昇降ユニット157はレール156に沿
って走行移動自在な基板164と、基板156の前面に
上下移動自在な昇降板165とから形成されているもの
であり、昇降板165はモータやシリンダーユニット等
を動力源として基板164の表面を上下昇降駆動される
ようになっている。昇降板165には支持ロッド166
が突設してあり、この支持ロッド166にパット紙吸着
つかみ装置159が設けてある。
【0049】パット紙吸着つかみ装置159は、支持ロ
ッド166に設けた一対の吸着パット171と、支持ロ
ッド166に設けた一対のつかみ具172とからなるも
のであり、吸着パット171には真空ポンプ等の減圧装
置が接続してある。またつかみ具172は、図22
(b)に示すように、支持ロッド166に取り付けられ
たロータリーアクチュエータ等の軸回動駆動体167
と、軸回動駆動体167の回動軸168に取り付けられ
たL字形のクランプアーム169とから形成されるもの
であり、支持ロッド166の下面とクランプアーム16
9の先端の上面にそれぞれクランプ爪170a,170
bが設けてある。
【0050】上記のように形成されるパット紙移載装置
155でパット紙2を第1位置決めテーブル71内から
第2位置決めテーブル72の上に移載するにあたって
は、まずパット紙移送装置158のモータ160を作動
させて昇降ユニット157をレール156に沿って移動
させ、パット紙吸着つかみ装置159を第1位置決めテ
ーブル71内のパット紙2の第2位置決めテーブル72
側の端部の上方に位置させ、次に昇降ユニット157を
作動させて昇降板165を下動させることによってパッ
ト紙吸着つかみ装置159を下降させて、第1位置決め
テーブル71内に積み重ねられた複数枚のパット紙2の
うち、最上段のパット紙2の上に吸着パット171を当
接させ、吸着パット171内を減圧して吸着パット17
1にパット紙2を吸着させる。次に昇降ユニット157
を再度作動させて昇降板165を上動させることによっ
てパット紙吸着つかみ装置159を上昇させ、吸着パッ
ト171に吸着した最上段のパット紙2の端部をその下
のパット紙2から分離させる。この後、つかみ具172
の軸回動駆動体167を作動させて回動軸168を回動
させ、クランプアーム169を図22(b)のイ矢印の
ように下方へ回動させることによって、クランプ爪17
0a,170bの間に最上段のパット紙2の端部をクラ
ンプする。
【0051】次に、パット紙移送装置158のモータ1
60を作動させて昇降ユニット157をレール156に
沿って移動させ、パット紙吸着つかみ装置159を第1
位置決めテーブル71内から第2位置決めテーブル72
の上に移動させ、パット紙2を第1位置決めテーブル7
1内から第2位置決めテーブル72の上に移送する。こ
の後に、つかみ具172の軸回動駆動体167を作動さ
せて回動軸168を回動させ、クランプアーム169を
図22(b)のロ矢印のように上方へ回動させることに
よって、クランプ爪170a,170bによるパット紙
2の端部のクランプを解除し、さらに吸着パット171
による吸着を解除してパット紙2を釈放する。そして再
度昇降ユニット157をレール156に沿って移動させ
て、パット紙吸着つかみ装置159を第1位置決めテー
ブル71内に戻し、上記と同じ動作を繰り返すことによ
って、第1位置決めテーブル71内に積載したパット紙
2を一枚ずつ第2位置決めテーブル72の上に移載する
ことができるものである。
【0052】ここで、第1位置決めテーブル71や第2
位置決めテーブル72の構造を図23に示す。第1位置
決めテーブル71や第2位置決めテーブル72の天板7
3の上面の中央部には載置台部181が設けてあり、載
置台部181の各辺の近傍において一対ずつのスライド
孔182が天板73に設けてある。各スライド孔182
は載置台部181の辺に直交する方向に長いスロット状
に形成してあり、各スライド孔182を通して上方へ突
出する位置決めピン183a,183b,183c,1
83dが天板73に設けてある。各位置決めピン183
a,183b,183c,183dはサーボモーターと
ボールネジを具備する駆動機構でスライド孔182に沿
って載置台181に近接離反する方向に移動駆動される
ようになっているが、載置台部181の各辺に設けられ
た対のものはそれぞれ一体に移動するようになってい
る。
【0053】そして、この第1位置決めテーブル71や
第2位置決めテーブル72の天板73の載置台部181
の上に組み合わせ品8、パット紙2、当て板3が移載さ
れると、各位置決めピン183a,183b,183
c,183dは、載置台部181に近接する方向にそれ
ぞれ同じ速度でスライド孔182に沿って移動駆動さ
れ、組み合わせ品8やパット紙2や当て板3の四辺が各
位置決めピン183a,183b,183c,183d
で押され、組み合わせ品8やパット紙2や当て板3を位
置決めすることができるものである。
【0054】次に、請求項6に係る金属箔移載装置33
について説明する。図24は金属箔移載装置33の一例
を示すものであり、基体52の両側端部の下側にそれぞ
れ吸引ボックス移動シリンダー57が設けてある。各吸
引ボックス移動シリンダー57にはそれぞれ外方へ水平
方向に突出するロッド57aが設けてあり、各ロッド5
7aの先端に吸引ボックス昇降シリンダー55が取り付
けてある。各吸引ボックス昇降シリンダー55にはそれ
ぞれ下方へ突出するロッド55aが設けてあり、ロッド
55aの下端には吸引ボックス53が軸135によって
上下回動自在に取り付けてある。また各ロッド55aに
は外側方へ突出する分岐片55bが設けてあり、この分
岐片55bの先端に吸引ボックス回動シリンダー56が
軸136によって上下回動自在取り付けてある。この各
吸引ボックス回動シリンダー56それぞれ下方へ突出す
るロッド56aが設けてあり、各ロッド56aの先端に
吸引ボックス53の外側の端部に突設した連結棒137
が軸138によって上下回動自在に連結してある。各吸
引ボックス53は図24の紙面に対して垂直な方向に長
細い形態に形成してあって、多数の小孔を設けるなどし
て下面を吸引面として形成してあり、各吸引ボックス5
3には吸引ホース139によって吸引ブロアが接続して
ある。また各吸引ボックス53の下面の内側の端縁には
内方へ向け斜め上方に突出するように押さえ鍔片140
が設けてある。押さえ鍔片140は軸135を半径の中
心とする円弧状の断面形状に形成してある。さらに左右
の吸引ボックス53の間において基体52の下側には押
さえ具昇降シリンダー141が設けてあり、押さえ具昇
降シリンダー141から下方へ突出するロッド141b
の下端にはシワ伸ばし押さえ具58が取り付けてある。
このシワ伸ばし押さえ具58は図24の紙面に対して垂
直な方向に長細い形態に形成してある。上記のような構
成で金属箔吸着装置51が形成されるものである。
【0055】この金属箔吸着装置51は金属箔移送装置
54によって移動駆動されるようになっている。すなわ
ち、図1のように金属箔テーブル12と作業テーブル1
と金属プレートテーブル13に沿ってこれらのテーブル
よりも上側にガイドフレーム142が設けてあり、この
ガイドフレーム142に沿って移動自在に金属箔昇降シ
リンダー143が設けてある。またガイドフレーム14
2には原動プーリー144と従動プーリー145が設け
てあり、両プーリー144,145間にタイミングベル
トなどのベルト147が懸架してある。原動プーリー1
44はモータ146によって回転駆動されるようにして
あり、またベルト147は金属箔昇降シリンダー143
に結合してある。これらによって金属箔移送装置54が
形成されるものであり、金属箔昇降シリンダー143の
下方へ突出するロッド143aに基体55を固定するこ
とによって、金属箔移送装置54に金属箔吸着装置51
を保持するようにしてある。そしてこのものにあって、
モータ147を作動させて原動プーリー144を回転駆
動させ、ベルト147を走行駆動させると、ベルト14
7の走行に従って金属箔昇降シリンダー143がガイド
フレーム142に沿ってスライド移動し、金属箔吸着装
置51を金属箔テーブル12の上方位置と作業テーブル
1の上方位置との間で移動させることができるものであ
る。
【0056】上記の金属箔吸着装置51と金属箔移送装
置54から形成される金属箔移載装置33は、金属箔テ
ーブル12から金属箔5を作業テーブル1に移載するた
めに使用されるものであり、以下に金属箔移載装置33
の動作を説明する。金属箔テーブル12の上には多数枚
の金属箔5が積み重ねてあり、まず金属箔移送装置54
を作動させて金属箔吸着装置51を金属箔テーブル12
の上方に移動させ、各吸引ボックス53に接続した吸引
ブロアーを作動させる。
【0057】次に、図25に示すように、金属箔昇降シ
リンダー143を作動させて矢印1のように金属箔吸着
装置51を下降させると共に、各吸引ボックス昇降シリ
ンダー55を作動させて矢印2のように各吸引ボックス
53を下降させ、各吸引ボックス53の下面に金属箔テ
ーブル12に積載された金属箔5のうち、最上段の金属
箔5の両端部を吸引させる。この後、各吸引ボックス昇
降シリンダー55を作動させて矢印3のように各吸引ボ
ックス53を上昇させ、各吸引ボックス53で吸着した
金属箔5を金属箔テーブル12の上から引き上げると共
に、金属箔昇降シリンダー143を作動させて矢印4の
ように金属箔吸着装置51を上昇させ、金属箔5を上方
に持ち上げる。次いで、モータ146を作動させて金属
箔吸着装置51をガイドフレーム142に沿って矢印5
のように移動させ、金属箔テーブル12の上から作業テ
ーブル1の上に金属箔吸着装置51を移動させる。
【0058】上記のように作業テーブル1の上に金属箔
吸着装置51を移動させた後、図26のように、金属箔
昇降シリンダー143を作動させて矢印6のように金属
箔吸着装置51を下降させ、次に押さえ具昇降シリンダ
ー141を作動させてシワ伸ばし押さえ具58を下動さ
せ、金属箔5の中央部を上方から押さえて作業テーブル
1の上(実際には作業テーブル1の上に積載された金属
プレート4あるいは組み合わせ品2の上面)に押さえ付
ける。このように金属箔5の中央部をシワ伸ばし押さえ
具58で押さえることによって、金属箔5は吸引ボック
ス53の下面を若干スライドしながら各吸引ボックス5
3とシワ伸ばし押さえ具58の間で引っ張られ、金属箔
5の中央部のシワが伸ばされる。
【0059】次に、図27のように、各吸引ボックス昇
降シリンダー55を作動させて矢印8のように各吸引ボ
ックス53を下動させると同時に、各吸引ボックス回動
シリンダー56を作動させて矢印9のように各吸引ボッ
クス53の外側の端部を引き上げ、各吸引ボックス53
を内側へ下り傾斜するように回動させ、金属箔5を外方
へ引っ張りながら各吸引ボックス53の内側端部を作業
テーブル1の上(実際には作業テーブル1の上に積載さ
れた金属プレート4あるいは組み合わせ品2の上面)に
当接させる。
【0060】次に、図28のように、各吸引ボックス移
動シリンダー57を作動させて矢印10のように各吸引
ボックス53を外方へ水平移動させると同時に、各吸引
ボックス回動シリンダー56を作動させて矢印11のよ
うに各吸引ボックス53の外側の端部を押し下げて各吸
引ボックス53を水平に戻す。このように各吸引ボック
ス53を外方へ移動させることによって、金属箔1の両
端部を外方へ引っ張り、金属箔1の両端部のシワを伸ば
すことができる。この後、各吸引ボックス53にエアー
を注入して吸引を停止して、金属箔5を各吸引ボックス
53の下面から釈放し、次いで各吸引ボックス昇降シリ
ンダー55を作動させて矢印12のように各吸引ボック
ス53を上昇させる。このときにはシワ伸ばし押さえ具
58で金属箔5の上面を押さえる状態を保持しておき、
金属箔5の位置ずれを防止している。各吸引ボックス5
3が上昇した後、押さえ具昇降シリンダー141を作動
させて矢印13のようにシワ伸ばし押さえ具58を引き
上げる。そして金属箔昇降シリンダー143を作動させ
て矢印14のように金属箔吸着装置51を上昇させた
後、モータ146を作動させて金属箔吸着装置51をガ
イドフレーム142に沿って作業テーブル1の上から金
属箔テーブル12の上に移動させ、初期の状態に戻す。
【0061】金属箔移載装置33で上記の操作を繰り返
すことによって、人手によることなく、金属箔テーブル
12の上に積み重ねた金属箔5を作業テーブル1の上に
移載することができるものである。従って、作業者が立
ち働くと作業者の衣服から塵等の異物が飛散し、この異
物によって不良品が発生するおそれがあるという問題が
あるが、このような問題を解消することができるもので
ある。また、金属箔移載装置33の金属箔吸着装置51
の上記のような動作によって、金属箔5のシワを伸ばし
た状態で作業テーブル1の上に移載することができるも
のであり、熟練した作業者によってシワ伸ばしをするよ
うな必要がなくなるものである。
【0062】尚、図1の例では、金属箔テーブル12と
して二つのテーブル12a,12bを用いるようにして
いる。すなわち、一方の金属箔テーブル12aには接着
面を上側にして積み重ねた裏用の金属箔5が載置してあ
り、他方の金属箔テーブル12bには接着面を下側にし
て積み重ねた表用の金属箔5が載置してある。そして金
属箔テーブル12a上の裏用の金属箔5を作業テーブル
1に移載すると、次に金属箔テーブル12b上の表用の
金属箔5を作業テーブル1に移載するというように、金
属箔移載装置33の金属箔吸着装置51を金属箔テーブ
ル12a,12bの上に交互に移動させるようにしてあ
る。金属箔テーブル12として一つのテーブルを用いる
場合には、接着面を上側にした裏用の金属箔5と接着面
を下側にした表用の金属箔5を交互に積み重ねて載置す
るようにしてある。
【0063】次に、請求項7に係る金属プレート移載装
置34について説明する。図29は金属プレート移載装
置34の一例を示すものであり、基体59の中央部に下
方へ金属プレート押さえ具60が下方へ突出させて設け
てあり、この金属プレート押さえ具60の両側において
それぞれ複数個ずつ、基体59の上面に吸着具昇降シリ
ンダー63が設けてある。この吸着具昇降シリンダー6
3は金属プレート押さえ具60から遠いもの程、ロッド
63aの出入りのストロークが長くなるように形成して
ある。そして各吸着具昇降シリンダー63の基体59の
下方へ突出するロッド63aの先端には吸盤等から形成
される吸着具61が設けてあり、各吸着具61には真空
ポンプ等の減圧装置が接続してある。
【0064】上記のようにして形成される金属プレート
吸着装置64を金属プレート移送装置62に取り付ける
ことによって、金属プレート移載装置34を構成するこ
とができるものである。すなわち、金属プレート移載装
置34は、横移動用シリンダー150と、横移動用シリ
ンダー150に水平方向に突出されたロッド150aの
先端に設けられた縦移動用シリンダー151とから形成
されるものであり、縦移動用シリンダー151に下方へ
突出されたロッド151aの二股に形成した下端に金属
プレート吸着装置64の基体59が取り付けてあり、縦
移動用シリンダー151を作動させることによって金属
プレート吸着装置64を昇降させることができるように
してある。また、横移動用シリンダー150は上記ガイ
ドフレーム142に取り付けてあり、横移動用シリンダ
ー150を作動させることによって、金属プレート吸着
装置64はガイドフレーム142に沿って金属プレート
テーブル13の上方と作業テーブル1の上方との間で往
復移動されるようになっている。
【0065】上記のように形成される金属プレート移載
装置34は、金属プレートテーブル13から金属プレー
ト4を作業テーブル1に移載するために使用されるもの
であり、以下に金属プレート移載装置34の動作を説明
する。まず金属プレート移送装置62の横移動用シリン
ダー150を作動させ、金属プレート吸着装置64を金
属プレートテーブル13の上に移動させる。このとき各
吸着具61の下面が金属プレート押さえ具60の下端と
同レベル若しくは下方に位置するようにしてあり、各吸
着具61は総て同じ高さになっている。そして金属プレ
ート移送装置62の縦移動用シリンダー151を作動さ
せて、図29の矢印1のように金属プレート吸着装置6
4を下動させ、各吸着具61内を減圧状態にして金属プ
レート4の上面に吸着させる。次に再度、縦移動用シリ
ンダー151を作動させて矢印2のように金属プレート
吸着装置64を上動させ、金属プレート4を金属プレー
トテーブル13の上から持ち上げる。この後、横移動用
シリンダー150を作動させて矢印3のように金属プレ
ート吸着装置64を水平移動させ、金属プレートテーブ
ル13の上から作業テーブル1の上に金属プレート吸着
装置64を移動させる。
【0066】次に作業テーブル1の上に金属プレート吸
着装置64を移動させた後、図30に示すように、縦移
動用シリンダー151を作動させて矢印4のように金属
プレート吸着装置64を下降させる。このように金属プ
レート吸着装置64を下降させながら、この動作と並行
して各吸着具昇降シリンダー63を作動させて各吸着具
61を金属プレート押さえ具60の下端よりも上方へ上
動させる。ここで、金属プレート押さえ具60の両側に
それぞれ複数ずつ設けた吸着具昇降シリンダー63のう
ち、金属プレート押さえ具60から遠い吸着具昇降シリ
ンダー63は金属プレート押さえ具60に近い吸着具昇
降シリンダー63よりも大きいストロークで作動させ、
金属プレート押さえ具60から遠い吸着具61を金属プ
レート押さえ具60に近い吸着具61よりも高い位置に
上動させる。そしてこのように各吸着具61を金属プレ
ート押さえ具60の下端よりも上方へ上動させることに
よって、金属プレート4の中央部は金属プレート押さえ
具60の下端に当接し、金属プレート4を上面が凹とな
るように上方へ反らせ変形させることができる。
【0067】このように金属プレート4を反らせながら
金属プレート吸着装置64を下降させ、反らせた金属プ
レート4の中央部の下面を作業用テーブル1の金属箔5
(当て板3の場合もある)の上に載置させる。次に、図
31のように、各吸着具昇降シリンダー63を再び作動
させて矢印6のように各吸着具61を下動させ、反らし
変形させた金属プレート4の変形を戻してフラット状態
にし、金属プレート4の全面を金属箔5の上に載置す
る。このとき、金属プレート押さえ具60から遠い吸着
具61も金属プレート押さえ具60に近い吸着具61も
同じ速度で下動させ、金属プレート4の下面は中央部か
ら順に金属箔5の上に載置されるようにしてあり、金属
プレート4の下面と金属箔5の上面の間から空気を追い
出して空気抜きをしながら金属箔5の上に金属プレート
4を載置することができる。従って、金属プレート4と
金属箔5との間に空気が噛み込んだまま積層成形するよ
うなことを未然に防ぐことができ、空気によって積層板
の表面に凹み不良等が発生することを防止することがで
きるものである。
【0068】次に、各吸着具61に空気を注入して金属
プレート4に対する吸着を解除し、金属プレート4を釈
放した後、縦移動用シリンダー151を作動させて矢印
7のように金属プレート吸着装置64を上昇させる。そ
して横移動用シリンダー150を作動させて金属プレー
ト吸着装置64をガイドフレーム142に沿って作業テ
ーブル1の上から金属箔テーブル12の上に移動させ、
初期の状態に戻す。
【0069】上記の操作を繰り返すことによって、人手
によることなく、金属プレート移載装置34で金属プレ
ートテーブル13の上の金属プレート4を作業テーブル
1の上に移載することができるものである。従って、作
業者が立ち働くと作業者の衣服から塵等の異物が飛散
し、この異物によって不良品が発生するおそれがあると
いう問題があるが、このような問題を解消することがで
きるものである。
【0070】尚、上記のようにして金属プレートテーブ
ル13上の金属プレート4を金属プレート移載装置34
によって作業テーブル1に移載することができるが、金
属プレート4は二段コンベア14の上段コンベア15に
よって搬送されており、上段コンベア15上の金属プレ
ート4は金属プレート供給装置17によって上段コンベ
ア15から金属プレートテーブル13上に供給されるよ
うになっている。すなわち金属プレート供給装置17は
ガイドフレーム142に左右方向へ移動自在に取り付け
られた基体196と、基体196に上下駆動自在に設け
られたアーム197と、アーム197の下面に設けられ
た吸着パット198とから形成されるものであり、金属
プレート供給装置17は連結板199によって金属プレ
ート移載装置34の金属プレート吸着装置64に連結し
てある。従って、金属吸着装置64をガイドフレーム1
42に沿って移動させるとこれに従動して金属プレート
供給装置17もガイドフレーム142に沿って移動する
ものであり、金属吸着装置64が金属プレートテーブル
13の上にあるときには金属プレート供給装置17は上
段コンベア15の上方に位置し、金属吸着装置64が作
業テーブル1の上に移動すると、金属プレート供給装置
17は金属プレートテーブル13の上方に移動するよう
になっている。そして、金属プレート供給装置17が上
段コンベア15の上方に位置するときに、アーム197
を下降させて上段コンベア15上の金属プレート4に吸
着パット198を吸着させると共に次いでアーム197
を上昇させて上段コンベア15から金属プレート4を取
り出すことができる。次に、金属プレート供給装置17
が金属プレートテーブル13の上方に移動したときに、
アーム197を下降させると共に吸着パット198の吸
着を解除することによって、金属プレートテーブル13
の上に金属プレート4を解放することができる。この動
作を繰り返すことによって、上段コンベア15上の金属
プレート4を金属プレート供給装置17によって金属プ
レートテーブル13上に1枚ずつ供給することができる
ものである。
【0071】また、金属箔移載装置33と金属プレート
移載装置34はタイミングを合わせて作動させるように
することができる。すなわち、金属箔移載装置33の金
属箔吸着装置51と金属プレート移載装置34の金属プ
レート吸着装置64を同時にガイドフレーム142に沿
って同方向に移動させると共に同時に昇降させるように
するものであり、例えば図32のように、金属箔吸着装
置51が金属箔テーブル12の上に、金属プレート吸着
装置64が作業テーブル1の上に位置する状態から動作
を始めるとすると、まず金属箔吸着装置51と金属プレ
ート吸着装置64を同時に右方向に移動させて金属箔吸
着装置51を作業テーブル1の上に、金属プレート吸着
装置64を金属プレートテーブル13の上に移動させ、
金属箔吸着装置51と金属プレート吸着装置64を同時
に下降させて金属箔吸着装置51に吸着した金属箔5を
作業テーブル1の上に釈放すると共に金属プレートテー
ブル13上の金属プレート4を金属プレート吸着装置6
4で吸着する。次に、金属箔吸着装置51と金属プレー
ト吸着装置64を同時に上昇させた後、金属箔吸着装置
51と金属プレート吸着装置64を同時に左方向に移動
させて金属箔吸着装置51を金属箔テーブル12の上
に、金属プレート吸着装置64を作業テーブル1の上に
移動させ、金属箔吸着装置51と金属プレート吸着装置
64を同時に下降させて金属プレート吸着装置64に吸
着した金属プレート4を作業テーブル1の上に釈放する
と共に金属箔テーブル12上の金属箔5を金属箔吸着装
置51に吸着させる。そして金属箔吸着装置51と金属
プレート吸着装置64を同時に上昇させた後、金属箔吸
着装置51と金属プレート吸着装置64を同時に右方向
に移動させて金属箔吸着装置51を作業テーブル1の上
に、金属プレート吸着装置64を金属プレートテーブル
13の上に移動させるのである。
【0072】しかして、上記した分離装置30、吸着移
載装置31、つかみ装置32、金属箔移載装置33、金
属プレート移載装置34等を具備すると共に、これらの
装置の作動順序を制御手段で制御することによって、請
求項1に係る積載装置が構成されるものであり、請求項
2ではこのような制御手段としてシーケンサ28を用い
るようにしている。
【0073】図2に制御の構成を示す。シーケンサ28
はシーケンス回路等を内蔵して中央制御盤を構成するよ
うに形成してあり、制御回路等を内蔵して形成されるロ
ボットコントローラー190,191が中央制御盤を構
成するシーケンサ28に接続してあり、さらにシーケン
ス回路等を内蔵したシーケンサで形成される装置制御盤
192,193が中央制御盤を構成するシーケンサ28
に接続してある。そしてロボットコントローラー190
は移動用ロボット101に、ロボットコントローラー1
91は移送用ロボット45にそれぞれ接続してあり、ロ
ボットコントローラー190,191で移動用ロボット
101や移送用ロボット45を既述のように動作させる
ように制御している。また装置制御盤192は分離装置
30や、吸着移載装置31の吸着装置46及びつかみ移
載装置32のつかみ装置47に接続してあり、装置制御
盤192で分離装置30や吸着装置46やつかみ装置4
7をそれぞれ既述のように動作させるように制御してい
る。さらに装置制御盤193は金属箔移載装置33及び
金属プレート移載装置34に接続してあり、装置制御盤
193で金属箔移載装置33や金属プレート移載装置3
4をそれぞれ既述のように動作させるように制御してい
る。またこの中央制御盤を構成するシーケンサ28に第
1位置決めテーブル71や第2位置決めテーブル72が
接続してあり、シーケンサ28によって位置決めピン1
83の動作を直接制御するようにしてある。さらにこの
シーケンサ28にパット紙移載装置155が接続してあ
り、パット紙移載装置155を既述のように動作させる
ように制御している。
【0074】また、中央制御盤を構成するシーケンサ2
8には画像表示操作パネル(インテリジェントオペレー
ティングパネル:I・O・P)185が接続してある。
画像表示操作パネル185はディスプレイで形成される
画像表示装置の表示画面に透明タッチパネルを設けて形
成されるものであり、表示画面に設定内容や設定内容に
対応して釦の図形等を表示し、釦の図形を押すことによ
ってそれに対応する設定内容を選択してシーケンサ28
に設定データを入力することができるようにしてある。
例えば、組み合わせ品8や当て板3、トップ板7等のサ
イズによって各装置の動作の範囲を変更する必要がある
ので、これらのサイズの表を表示画面に表示すると共に
表に対応して釦を表示し、釦にタッチする操作でサイズ
の表から使用するサイズを選択して、シーケンサ28に
このサイズのデータが入力されるようにすることができ
る。また作業テーブル1の上に積載する順序や、枚数も
変更する必要があるので、層構成を表示画面に表示する
と共に層構成に対応して釦を表示し、釦にタッチする操
作で層構成を選択して、シーケンサ28にこの層構成の
データが入力されるようにすることができる。
【0075】従来は、シーケンサ28への設定データの
入力はパソコンのキボードを操作しておこなっていた
が、キーボードの操作は複雑で現場の作業者には難し
く、操作ミス等が多かったが、上記のように画像表示操
作パネル185を用いてシーケンサ28への設定データ
の入力が行なえるようにすれば、表示画面に表示された
設定内容に対応する釦にタッチするだけで良く、操作を
間違いなく容易におこなうことができるようにすること
ができるものである。
【0076】そして、中央制御盤を構成するシーケンサ
28から装置制御盤192に動作指令信号が出力される
と、分離装置30、吸着装置46、つかみ装置47をそ
れぞれ設定された手順で既述のように動作させ、これら
の各動作が完了すると完了信号がシーケンサ28に入力
されるようになっており、またシーケンサ28から装置
制御盤193に動作指令信号が出力されると金属箔移載
装置33、金属プレート移載装置34をそれぞれ設定さ
れた手順で動作させ、これらの各動作が完了すると完了
信号がシーケンサ28に入力されるようになっている。
さらに、シーケンサ28からロボットコントローラー1
90に動作指令信号が出力されると、分離装置30の移
動用ロボット101を設定された手順で既述のように動
作させ、この動作が完了すると完了信号がシーケンサ2
8に入力されるようになっており、またシーケンサ28
からロボットコントローラー191に動作指令信号が出
力されると、吸着移載装置31やつかみ移載装置32の
移送用ロボット45を設定された手順で既述のように動
作させ、この動作が完了すると完了信号がシーケンサ2
8に入力されるようになっている。ロボットコントロー
ラー190,191にはシーケンサ28から設定データ
も入力されるようになっている。
【0077】そして、中央制御盤を構成するシーケンサ
28から装置制御盤192,193やロボットコントロ
ーラー190,191を介して個々の装置に動作指令信
号を出力し、動作指令信号が出力された装置の動作が完
了した後に、装置からシーケンサ28に返送される完了
信号の受信を待って、次の装置にシーケンサ28から動
作指令信号が出力されるようになっている。従って各装
置はシーケンサ28からの動作指令信号に従って予め設
定された順に動作し、作業テーブル1の上にセットされ
たキャリア板25の上に各種の積層物を図3に示すよう
な順で積載することができるものである。すなわち、作
業テーブル1の上にはキャリア板25が供給されてい
る。キャリア板25は二段コンベア14の下段コンベア
16で搬送されるようになっており、下段コンベア16
で搬送されたキャリア板25はクロスコンベアで作業テ
ーブル1の近くに搬入されて一時ストックされた後、ク
ロスコンベアで作業テーブル1の上に供給されるように
なっている。そして、シーケンサ28からの指令で分離
装置30、吸着移載装置31、つかみ移載装置32、金
属箔移載装置33、金属プレート移載装置34等を設定
された順に動かし、キャリア板25の上にパット紙2、
当て板3の順に重ね、この上に金属プレート4、金属箔
5、プリプレグ6、金属箔5の順に重ね、さらにこの金
属プレート4、金属箔5、プリプレグ6、金属箔5の順
に重ねる組み合わせを一組として複数組みを重ね、そし
てこの上に金属プレート4、当て板3、パット紙2、ト
ップ板7をこの順で重ねるようにするものである。この
ようにキャリア板25の上に積載された積載物はクロス
コンベアで二段コンベア14の下段コンベア16に送ら
れ、下段コンベア14によって次工程に搬送されるよう
になっている。
【0078】ここで、上記の各装置を作動させる順は特
に限定されるものではないが、例えば、まずパット紙移
載装置155でパット紙2を第2位置決めテーブル72
の上に移載して位置決めし、次につかみ移載装置32を
作動させてこのパット紙2を作業テーブル1上に移載し
てキャリア板25の上に載置する。次に吸着移載装置3
1を作動させて台車74上の当て板3を第2位置決めテ
ーブル72の上に移載して位置決めし、さらに吸着移載
装置31を作動させてこの当て板3を作業テーブル1上
に移載してパット紙2の上に載置する。次に、金属プレ
ート移載装置34を作動させて金属プレートテーブル1
3上の金属プレート4を作業テーブル1上に移載して当
て板3の上に載置し、次に金属箔移載装置33を作動さ
せて金属箔テーブル12上の金属箔5を作業テーブル1
上に移載して金属プレート4の上に載置する。次に分離
装置30を作動させて組み合わせ品テーブル70上の組
み合わせ品8を分離し、次につかみ移載装置32を作動
させてこの組み合わせ品8を第1位置決めテーブル71
の上に移載して位置決めし、次につかみ移載装置32を
作動させてこの組み合わせ品8を作業テーブル1上に移
載して金属箔5の上に載置する。次に金属箔移載装置3
3を作動させて金属箔テーブル12上の金属箔5を作業
テーブル1上に移載して組み合わせ品8の上に載置す
る。そして金属プレート移載装置34、金属箔移載装置
33、分離装置30、つかみ移載装置32、金属箔移載
装置33の順に各装置を作動させて金属プレート4、金
属箔5、プリプレグ6、金属箔5の順に重ね、この順の
重ねを繰り返す。この繰り返しが終了した後、吸着移載
装置31を作動させて台車74上の当て板3を第2位置
決めテーブル72の上に移載して位置決めし、さらに吸
着移載装置31を作動させてこの当て板3を作業テーブ
ル1上に移載して金属プレート4の上に載置する。次
に、パット紙移載装置155でパット紙2を第2位置決
めテーブル72の上に移載して位置決めし、さらにつか
み移載装置32を作動させてこのパット紙2を作業テー
ブル1上に移載して当て板3の上に載置する。最後に、
吸着移載装置31を作動させて台車74上のトップ板7
を作業テーブル1上に移載してパット紙2の上に載置
し、積載を完了するものである。尚、図3において、最
下段の組み合わせ品8の代わりに高さ調製用の当て板3
を用いるようにしてもよい。
【0079】このように作業テーブル1の上に各積層物
を積載するために分離装置30、吸着移載装置31、つ
かみ移載装置32、金属箔移載装置33、金属プレート
移載装置34等を動作させるにあたって、一つの装置が
シーケンサ28からの指令で作動して作動を完了した後
に、次の装置をシーケンサ28からの指令で作動させる
というシーケンサ制御で作動させているために、装置間
が衝突するようなことがなく、作業をスムーズに行なわ
せることができるものである。またこれらの制御はシー
ケンサ28からの集中制御で行なっているために、各装
置への指令が重複するようなことがなく、また異常が発
生したときの復旧をシーケンサ28から復旧信号を各装
置に出力して行なうことができ、一度に異常復旧ができ
るものである。
【0080】
【発明の効果】上記のように請求項1の発明は、作業テ
ーブルの上にパット紙、当て板、金属プレート、金属
箔、プリプレグ、トップ板を所定の順に重ねるための積
載装置であって、複数枚積み重ねたプリプレグのうち上
端のプリプレグを分離する分離装置と、上記当て板ある
いはトップ板を吸着して作業テーブルの上に移載する吸
着移載装置と、上記パット紙及び分離装置で分離された
プリプレグをつかんで作業テーブルの上に移載するつか
み移載装置と、金属箔を吸着して作業テーブルの上に移
載する金属箔移載装置と、金属プレートを吸着して作業
テーブルの上に移載する金属プレート移載装置と、パッ
ト紙、当て板、金属プレート、金属箔、プリプレグ、ト
ップ板を所定の順で移載するように上記分離装置、吸着
移載装置、つかみ移載装置、金属箔移載装置、金属プレ
ート移載装置の作動順序を制御する制御手段とを具備し
たので、分離装置、吸着移載装置、つかみ移載装置、金
属箔移載装置、金属プレート移載装置を設定された順序
で作動させることによって、パット紙、当て板、金属プ
レート、金属箔、プリプレグ、トップ板を所定の順に積
載することができ、作業者による作業を必要とすること
なく、自動的に積層物を所定の順序で積み重ねることが
できるものである。
【0081】また請求項2の発明にあって、制御手段
は、シーケンサで形成されているので、シーケンサによ
るシーケンス制御で分離装置、吸着移載装置、つかみ移
載装置、金属箔移載装置、金属プレート移載装置を設定
された順序で作動させることができるものである。また
請求項3の発明にあって、分離装置は、一方の側端部と
他方の側端部とが交互に突出するように交互にずらして
積み重ねたプリプレグのうち、最上段のプリプレグの突
出しない側の側端部の下面と上から二段目のプリプレグ
の上面との間に差し込まれるピックアップ爪及び、最上
段のプリプレグの上面を押さえてピックアップ爪との間
にこのプリプレグをクランプするクランプ具を具備して
形成される分離ホイストと、分離ホイストを上下駆動す
る昇降具と、昇降具による分離ホイストの上動によって
持ち上げられた最上段のプリプレグの側端部からこのプ
リプレグの下側に差し込まれ最上段のプリプレグを上面
に載置する受けベッドとから形成されているので、最上
段のプリプレグを分離ホイストで持ち上げて受けベッド
の上に載置することによって、積み重ねられたプリプレ
グのうち最上段のプリプレグを分離することができ、最
上段のプリプレグを人手によることなく分離することが
できるものである。
【0082】また請求項4の発明にあって、吸着移載装
置は、当て板あるいはトップ板の上面を吸着する吸着パ
ット及び、異種の金属を材料とする当て板とトップ板の
金属を判別して当て板とトップ板とを識別する金属判別
センサーを具備して形成される吸着装置と、吸着装置を
当て板あるいはトップ板を吸着した場所と作業テーブル
との間で移動させる移送用ロボットとから形成されてい
るので、当て板やトップ板を人手によることなく吸着装
置に吸着して移送することができると共に、吸着装置で
吸着したものが当て板とトップ板のいずれであるかを金
属判別センサーで判別することができ、吸着移載装置で
当て板とトップ板を移送する順序が間違ったりすること
を防ぐことができるものである。
【0083】また請求項5の発明にあって、つかみ移載
装置は、つかみ装置と、つかみ装置をパット紙あるいは
プリプレグをつかんだ場所と作業テーブルとの間で移動
させる移送用ロボットとで形成され、つかみ装置は、両
端部にそれぞれ上下回動駆動自在に設けられ、つかみ装
置をパット紙あるいはプリプレグの上に配置した状態で
下方へ回動させることによってパット紙あるいはプリプ
レグの各側端部の下側に挿入される受け爪と、受け爪に
近接離反する方向に駆動自在に設けられ、受け爪に近接
する方向に駆動されることによってパット紙あるいはプ
リプレグの各側端部の上面を押さえて受け爪との間にパ
ット紙あるいはプリプレグをクランプしてつかむクラン
プ具と、上下駆動自在に設けられ、受け爪とクランプ具
によるパット紙あるいはプリプレグのクランプを解除す
る際に下動してパット紙あるいはプリプレグの上面を作
業テーブルの上に押さえる押さえ具とを具備して形成さ
れているので、パット紙やプリプレグをつかみ装置でク
ランプして人手によることなく移送することができるも
のであり、また押さえ具でパット紙あるいはプリプレグ
を押さえた状態でクランプを解除することによって、ク
ランプを解除する際にパット紙あるいはプリプレグが位
置ずれすることを防止でき、位置精度高くパット紙やプ
リプレグを移載することができるものである。
【0084】また請求項6の発明にあって、金属箔移載
装置は、金属箔吸着装置と、金属箔吸着装置を金属箔を
吸着した場所と作業テーブルとの間で移動させる金属箔
移送装置とから形成され、金属箔吸着装置は、左右一対
設けられ、下面に金属箔を吸着する吸引ボックスと、上
記両吸引ボックスの間において上下駆動自在に設けられ
下動して金属箔の中央部を作業テーブルの上に押さえる
シワ伸ばし押さえ具と、シワ伸ばし押さえ具が下動した
後に作動し吸引ボックスを下動させて金属箔を作業テー
ブルの上に載置させる吸引ボックス昇降シリンダーと、
シワ伸ばし押さえ具が下動した後に作動し吸引ボックス
を外側上方へ回動させる吸引ボックス回動シリンダー
と、吸引ボックス昇降シリンダーや吸引ボックス回動シ
リンダーが作動した後に作動し各吸引ボックスを外方へ
水平移動させる吸引ボックス移動シリンダーとを具備し
て形成されているので、シワ伸ばし押さえ具と吸引ボッ
クスの動作で金属箔のシワを伸ばした状態で移載するこ
とができるものであり、熟練した作業者によって金属箔
のシワ伸ばしをするような必要がなくなるものである。
【0085】また請求項7の発明にあって、金属プレー
ト移載装置は、金属プレート吸着装置と、金属プレート
吸着装置を金属プレートの吸着場所と作業テーブルとの
間で移動させる金属プレート移送装置とから形成され、
金属プレート吸着装置は、金属プレート押さえ具と、金
属プレート押さえ具の両側においてそれぞれ上下動自在
に設けられ、金属プレートの上面を吸着する吸着具と、
吸着具を金属プレート押さえ具の下端よりも上方へ移動
させて金属プレートの中央部の上面に金属プレート押さ
え具の下端を当接させて金属プレートを上方へ反らせ変
形させると共に、金属プレートを作業テーブルの上に載
置させた後に吸着具を下動させて金属プレートの変形を
戻すための吸着具昇降シリンダーとを具備して形成され
ているので、反らせた金属プレートの下面を作業用テー
ブルの上に載置した後に金属プレートの変形を戻すこと
によって、金属プレートの下側から空気を追い出して空
気抜きをしながら金属プレートを載置することができも
のであり、空気によって積層板の表面に凹み不良等が発
生することを防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の全体を示す斜視図
である。
【図2】同上の制御のシステムを示す概略図である。
【図3】積層の構成の一例を示す正面図である。
【図4】組み合わせ品を示すものであり、(a),
(b)はそれぞれ断面図である。
【図5】組み合わせ品の積み重ねの状態を示す正面図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態の一例における移送用ロボ
ットを示す正面図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例における分離装置を
示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。
【図8】同上の分離装置の動作を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図9】同上の分離装置の動作を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図10】同上の分離装置の動作を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図11】同上の分離装置の動作を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図12】同上の分離装置の動作を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図13】同上の分離装置の動作を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図14】同上の分離装置の動作を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】同上の吸着移載装置を示す概略図である。
【図16】同上のつかみ移載装置の正面図である。
【図17】同上のつかみ移載装置の平面図である。
【図18】同上のつかみ移載装置の動作を示す正面図で
ある。
【図19】同上のつかみ移載装置の動作を示す正面図で
ある。
【図20】同上のつかみ移載装置の動作を示す正面図で
ある。
【図21】同上のつかみ移載装置の動作を示す正面図で
ある。
【図22】同上のパット紙移載装置を示すものであり、
(a)は概略斜視図、(b)は一部の拡大した断面図で
ある。
【図23】同上の第1あるいは第2の位置決めテーブル
を示す概略斜視図である。
【図24】同上の金属箔移載装置を示す概略図である。
【図25】同上の金属箔移載装置の動作を示す概略図で
ある。
【図26】同上の金属箔移載装置の動作を示す概略図で
ある。
【図27】同上の金属箔移載装置の動作を示す概略図で
ある。
【図28】同上の金属箔移載装置の動作を示す概略図で
ある。
【図29】同上の金属プレート移載装置を示す概略図で
ある。
【図30】同上の金属プレート移載装置の動作を示す概
略図である。
【図31】同上の金属プレート移載装置の動作を示す概
略図である。
【図32】同上の金属箔移載装置と金属プレート移載装
置の概略図である。
【図33】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 作業テーブル 2 パット紙 3 当て板 4 金属プレート 5 金属箔 6 プリプレグ 7 トップ板 28 シーケンサ 30 分離装置 31 吸着移載装置 32 つかみ移載装置 33 金属箔移載装置 34 金属プレート移載装置 36 ピックアップ爪 37 クランプ具 38 昇降具 39 分離ホイスト 40 受けベッド 43 吸着パット 44 金属判別センサー 45 移送用ロボット 46 吸着装置 47 つかみ装置 48 受け爪 49 クランプ具 50 押さえ具 51 金属箔吸着装置 53 吸引ボックス 54 金属箔移送装置 55 吸引ボックス昇降シリンダー 56 吸引ボックス回動シリンダー 57 吸引ボックス移動シリンダー 58 シワ伸ばし押さえ具 60 金属プレート押さえ具 61 吸着具 62 金属プレート移送装置 63 吸着具昇降シリンダー 64 金属プレート吸着装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 3/08 310 8712−3F B65H 3/08 310H 320 8712−3F 320 3/30 8712−3F 3/30 B (72)発明者 帆足 順一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業テーブルの上にパット紙、当て板、
    金属プレート、金属箔、プリプレグ、トップ板を所定の
    順に重ねるための積載装置であって、複数枚積み重ねた
    プリプレグのうち上端のプリプレグを分離する分離装置
    と、上記当て板あるいはトップ板を吸着して作業テーブ
    ルの上に移載する吸着移載装置と、上記パット紙及び分
    離装置で分離されたプリプレグをつかんで作業テーブル
    の上に移載するつかみ移載装置と、金属箔を吸着して作
    業テーブルの上に移載する金属箔移載装置と、金属プレ
    ートを吸着して作業テーブルの上に移載する金属プレー
    ト移載装置と、パット紙、当て板、金属プレート、金属
    箔、プリプレグ、トップ板を所定の順で移載するように
    上記分離装置、吸着移載装置、つかみ移載装置、金属箔
    移載装置、金属プレート移載装置の作動順序を制御する
    制御手段とを具備して成ることを特徴とする積層板製造
    用の積層物の積載装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、シーケンサで形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の積層板製造用の積
    層物の積載装置。
  3. 【請求項3】 分離装置は、一方の側端部と他方の側端
    部とが交互に突出するように交互にずらして積み重ねた
    プリプレグのうち、最上段のプリプレグの突出しない側
    の側端部の下面と上から二段目のプリプレグの上面との
    間に差し込まれるピックアップ爪及び、最上段のプリプ
    レグの上面を押さえてピックアップ爪との間にこのプリ
    プレグをクランプするクランプ具を具備して形成される
    分離ホイストと、分離ホイストを上下駆動する昇降具
    と、昇降具による分離ホイストの上動によって持ち上げ
    られた最上段のプリプレグの側端部からこのプリプレグ
    の下側に差し込まれ最上段のプリプレグを上面に載置す
    る受けベッドとから形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の積層板製造用の積層物の積載装
    置。
  4. 【請求項4】 吸着移載装置は、当て板あるいはトップ
    板の上面を吸着する吸着パット及び、異種の金属を材料
    とする当て板とトップ板の金属を判別して当て板とトッ
    プ板とを識別する金属判別センサーを具備して形成され
    る吸着装置と、吸着装置を当て板あるいはトップ板を吸
    着した場所と作業テーブルとの間で移動させる移送用ロ
    ボットとから形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の積層板製造用の積層物の積載
    装置。
  5. 【請求項5】 つかみ移載装置は、つかみ装置と、つか
    み装置をパット紙あるいはプリプレグをつかんだ場所と
    作業テーブルとの間で移動させる移送用ロボットとで形
    成され、つかみ装置は、両端部にそれぞれ上下回動駆動
    自在に設けられ、つかみ装置をパット紙あるいはプリプ
    レグの上に配置した状態で下方へ回動させることによっ
    てパット紙あるいはプリプレグの各側端部の下側に挿入
    される受け爪と、受け爪に近接離反する方向に駆動自在
    に設けられ、受け爪に近接する方向に駆動されることに
    よってパット紙あるいはプリプレグの各側端部の上面を
    押さえて受け爪との間にパット紙あるいはプリプレグを
    クランプしてつかむクランプ具と、上下駆動自在に設け
    られ、受け爪とクランプ具によるパット紙あるいはプリ
    プレグのクランプを解除する際に下動してパット紙ある
    いはプリプレグの上面を作業テーブルの上に押さえる押
    さえ具とを具備して形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の積層板製造用の積層物
    の積載装置。
  6. 【請求項6】 金属箔移載装置は、金属箔吸着装置と、
    金属箔吸着装置を金属箔を吸着した場所と作業テーブル
    との間で移動させる金属箔移送装置とから形成され、金
    属箔吸着装置は、左右一対設けられ、下面に金属箔を吸
    着する吸引ボックスと、上記両吸引ボックスの間におい
    て上下駆動自在に設けられ下動して金属箔の中央部を作
    業テーブルの上に押さえるシワ伸ばし押さえ具と、シワ
    伸ばし押さえ具が下動した後に作動し吸引ボックスを下
    動させて金属箔を作業テーブルの上に載置させる吸引ボ
    ックス昇降シリンダーと、シワ伸ばし押さえ具が下動し
    た後に作動し吸引ボックスを外側上方へ回動させる吸引
    ボックス回動シリンダーと、吸引ボックス昇降シリンダ
    ーや吸引ボックス回動シリンダーが作動した後に作動し
    各吸引ボックスを外方へ水平移動させる吸引ボックス移
    動シリンダーとを具備して形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の積層板製造用の
    積層物の積載装置。
  7. 【請求項7】 金属プレート移載装置は、金属プレート
    吸着装置と、金属プレート吸着装置を金属プレートの吸
    着場所と作業テーブルとの間で移動させる金属プレート
    移送装置とから形成され、金属プレート吸着装置は、金
    属プレート押さえ具と、金属プレート押さえ具の両側に
    おいてそれぞれ上下動自在に設けられ、金属プレートの
    上面を吸着する吸着具と、吸着具を金属プレート押さえ
    具の下端よりも上方へ移動させて金属プレートの中央部
    の上面に金属プレート押さえ具の下端を当接させて金属
    プレートを上方へ反らせ変形させると共に、金属プレー
    トを作業テーブルの上に載置させた後に吸着具を下動さ
    せて金属プレートの変形を戻すための吸着具昇降シリン
    ダーとを具備して形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載の積層板製造用の積層物の
    積載装置。
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