JPH09298327A - 圧電セラミックトランス - Google Patents

圧電セラミックトランス

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JPH09298327A
JPH09298327A JP11269096A JP11269096A JPH09298327A JP H09298327 A JPH09298327 A JP H09298327A JP 11269096 A JP11269096 A JP 11269096A JP 11269096 A JP11269096 A JP 11269096A JP H09298327 A JPH09298327 A JP H09298327A
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JP
Japan
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piezoelectric ceramic
transformer
output side
input side
electrodes
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JP11269096A
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English (en)
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Junichi Toyoda
準一 豊田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より薄型化を図ることができる圧電セラミッ
クトランスを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の圧電セラミックトランスは、長
方形板状の横効果圧電セラミック部と長方形板状の縦効
果圧電セラミック部とを有している。横効果圧電セラミ
ック部には入力側電極3a等を設け、縦効果圧電セラミ
ック部には出力側電極5を設けてある。さらに、圧電セ
ラミックトランスの入力側振動ノード部2aおよび出力
側振動ノード部2bにはそれぞれ突起部15a、15b
等を設けてある。このように、圧電セラミックトランス
の下側に突起部15a、15b等を設けたので、この突
起部15a、15b等を基板に直接ハンダ等で固定でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジルコン酸チタン酸
鉛等の圧電セラミック素子を用いた圧電セラミックトラ
ンスに関し、特にそれぞれ長方形板状を有する縦効果圧
電セラミック部と横効果圧電セラミック部からなる圧電
セラミックトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から圧電セラミックトランスは高圧
電源を得る方法として広く利用されている。圧電セラミ
ックトランスは非巻線型の変圧器であり、高電圧発生用
に適している。
【0003】従来のローゼン型の圧電セラミックトラン
スの構造は図10に示すとおりである。ここで、図10
を参照してローゼン型の圧電セラミックトランスとその
特性について説明する。
【0004】圧電セラミックトランスの全体を符号1で
示し、圧電セラミック素子を符号2で示す。この圧電セ
ラミック素子2の一方側の上下面にはAg等の焼き付け
からなる入力側電極(図では一方のみを示してある)3
が形成され、両入力側電極3に端子リード4、4が接続
されている。一方、圧電セラミック素子2の他方側の端
面にはAg等の焼き付けからなる出力側電極5が形成さ
れ、この出力側電極5に端子リード6が接続されてい
る。
【0005】このように構成した圧電セラミックトラン
ス1は、端子リード4、4から交流電圧を印加すること
で、圧電セラミック素子2自体がその長さ方向へ伸縮に
よる振動が発生し、振動は出力側電極5の部分で最大と
なり、この振動を電気信号として端子リード6から出力
することができる特性を有する。
【0006】ところで、圧電セラミックトランス1は圧
電セラミック素子2の寸法で決まる共振周波数近傍で動
作する。ここで、駆動周波数fは次式で決定される。
【0007】f=C/2L ただし、Cはセラミックの音速 Lは圧電セラミック素子の長さ方向の寸法
【0008】上述した圧電セラミック素子2は、1/2
λ(λは波長)の整数倍の周波数で共振するが、通常良
好な特性の得られるλ共振を利用している。このλ共振
モードで使用した場合、圧電セラミック素子の振動は図
10Bに示すようなサインカーブの長さ方向の変位特性
となる。つまり、圧電セラミック素子2には2つの変位
零の部分、すなわち入力側振動ノード部2aおよび出力
側振動ノード部2bが両端からほぼ1/4の部分に生じ
る。
【0009】ところで、上述したような圧電セラミック
トランスは、振動が最大となる出力側電極5から出力側
の端子リード6を取り出しているため、共振尖鋭度や出
力特性が低下するといった問題があった。特に、出力側
電極5の最大振動時には、出力側電極5と端子リード6
との接続部の破断や端子リード6自体が切断するといっ
た問題が生じ、リード線接続の信頼性が大きな問題とな
っていた。
【0010】そこで、共振尖鋭度や出力特性を損なうこ
となく、出力側電極と端子リードとの接続部及び端子リ
ード自体の破断の信頼性を高めることのできる圧電セラ
ミックトランス及びその製造方法が提案された(特願平
7−220567)。
【0011】図11はその提案された圧電セラミックト
ランスの斜視図である。圧電セラミックトランスの全体
を符号1で示し、圧電セラミック素子を符号2で示す。
この圧電セラミック素子2の一方側の上下面にはAg等
箔の焼き付けからなる入力側電極3、3が形成され、両
電極3、3に端子リード4、4が接続されている。一
方、圧電セラミック素子2の他方側の端面にはAg等の
焼き付けからなる出力側電極5が形成されていることは
図10Aに示した圧電セラミックトランスの場合と同様
である。
【0012】この圧電セラミックトランス1では、出力
側電極5に接続される端子リードを出力側電極5の部分
以外から取り出すようにしている。すなわち、圧電セラ
ミックトランス1の出力側電極5側における出力側振動
ノード部2bの両側面にはAg等の焼き付けからなる出
力側リード電極7、7が形成されている。この出力側リ
ード電極7、7と出力側電極5とはセラミック素子の側
面部に同じくAg等の焼き付けから形成した細幅状の導
電パターン8、8で各々接続している。そして、出力側
リード電極7、7に端子リード9、9が半田付け等によ
り接続されている。
【0013】このように構成した圧電セラミックトラン
ス1は、変位零の位置である出力側振動ノード部2bの
位置に出力側リード電極7、7を設けたことにより、圧
電セラミックトランス1の最大振幅励振動時にあっても
出力側リード電極7、7の部分は振動することもない。
従って、出力側リード電極7、7に接続された端子リー
ド9はその接続部からの破断あるいは端子リード9自体
が切断するような危険を未然に回避することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の圧電セ
ラミックトランスでは、出力側リ−ド電極は振動ノ−ド
部にあり、上述の問題点は改善されている。しかし基板
等に実装する場合、保持用のケ−スが必要となり、薄型
化等の効果が損なわれている。
【0015】すなわち、圧電トランスの保持は、振動ノ
−ド部2カ所を接着剤でケ−スに貼り付けて固定されて
おり、圧電トランス保持用のケ−スが必要となり、圧電
トランスの利点である薄型化の効果が損なわれるという
問題があった。
【0016】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、より薄型化を図ることができる圧電セラミ
ックトランスを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電セラミック
トランスは、長方形板状の横効果圧電セラミック部と長
方形板状の縦効果圧電セラミック部とを有し、横効果圧
電セラミック部に入力側電極を設け、縦効果圧電セラミ
ック部に出力側電極を設けた圧電セラミックトランスに
おいて、入力側振動ノード部および出力側振動ノード部
にそれぞれ突起部を設けたものである。
【0018】また、本発明の圧電セラミックトランス
は、突起部に、入力側取り出し電極または出力側取り出
し電極を設けた上述構成の圧電セラミックトランスであ
る。
【0019】本発明の圧電セラミックトランスによれ
ば、圧電セラミックトランスの下側に突起部を入力側振
動ノード部および出力側振動ノード部に設けたので、こ
の突起部を基板に直接ハンダ等で固定することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明圧電セラミックトラ
ンスの一実施例について図1〜図6を参照しながら説明
する。
【0021】図1および2は、本発明による圧電セラミ
ックトランスの構造図である。入力側電極は積層されて
いる。また、入力側電極を並列接続する入力側リード電
極11、11は入力側振動ノ−ド部2aに位置してい
る。この入力側リード電極11、11と端子リード4、
4が接続している。
【0022】一方、出力部は出力側リード電極7、7を
出力側振動ノ−ド部2bに形成し、この出力側リード電
極7、7と端子リード9、9が接続している。また、入
力側振動ノ−ド部2aおよび出力側振動ノード部2bに
は突起部15a、15b、15c、15dが形成されて
いる。
【0023】図1および2に示した圧電セラミックトラ
ンス1は、入力側が薄層の圧電セラッミク素子10a、
10b、10c、10dを積層した構造となっている。
これは、セラミックグリ−ンシ−トを焼成する方法によ
り、圧電セラミック素子と入力側電極との一体焼成によ
り作製されている。
【0024】このような構造の圧電セラミックトランス
1の製造方法を図3〜図5、および工程図(図6)を用
いて説明する。
【0025】まず、図6の「原料の混合」工程25で
は、セラミック原料としてPbO(酸化鉛)、ZrO2
(二酸化ジルコニウム)、TiO2 (二酸化チタン)、
NiO(酸化ニッケル)、ZnO(酸化亜鉛)、Nb2
5 (五酸化二ニオブ)、Bi 2 3 (三酸化二ビスマ
ス)、MnO2 (二酸化マンガン)を所定の割合に混合
し、ボールミルにて15時間混合することで、例えばP
bTiO3 −PbZrO 3 −Pb(Ni1/3 Nb2/3
3 −Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 −Bi2/3TiO
3 −MnO2 を得るように調合する。
【0026】次にこのようにして得た粉体をプレス成形
し、900℃で2時間仮焼する。このように、仮焼して
得た仮焼粉100重量部に対し、ポリビニルブチラール
からなる有機結剤5重量部、エチルアルコールからなる
有機溶剤10重量部、ジブチルフタレート(DBP)か
らなる可塑剤1重量部を調合してボールミルにて15時
間混合してテープ成形用スラリーを得る。
【0027】次に、図6の「セラミックグリーンシート
成形」工程26では、テープキャステング法として知ら
れているドクターブレード法によってテープ成形用スラ
リーをベルト上に設けたホッパに流し込む。
【0028】ベルトは駆動プーリ、及び被駆動プーリに
囲繞され、両プーリ間のベルトはエンドレスに移動して
いる。
【0029】ポッパ内に流し込まれたスラリーはドクタ
ープレードによって所定厚みのシートとなされ、ベルト
上を移動させる途中に配設した赤外線等の乾燥炉で溶剤
を蒸発させて、厚さ310μmのセラミックグリーンシ
ートを得る。なお、このセラミックグリーンシートはロ
ーラでベルトから剥離されて、テープ状の連続したセラ
ミックグリーンシートが得られる。
【0030】次に、図6の「シートの打ち抜き」工程2
7では、テープ状のセラミックグリーンシートを打抜い
て、図3に示すように長さ37.5mm、幅7.5m
m、厚さ310μmの長方形板状のセラミックグリーン
シート14a、14b、14c、14dを4枚得る。
【0031】次に、図6の「内部電極の印刷」工程28
では、図3に示すように、所定形状に形成したセラミッ
クグリーンシート14a、14b、14c、14dのう
ちセラミックグリーンシート14b、14c、14dの
上側の平面部に入力側電極3b、3c、3dを所定の形
状に印刷する。この入力側電極3b、3c、3dとして
はAg−Pdペースト等が用いられる。
【0032】本実施例ではセラミックグリーンシート1
4b、14c、14dの長手方向の長さのほぼ半分ま
で、上側の平面部に入力側電極3b、3c、3dが形成
される。この入力側電極3b、3c、3dのパターンは
入力側電極3b、3c、3dの側辺の一方の中央部にA
g−Pdペーストが付着されていないの非導通部12
b、12c、12dが形成されている。すなわち、各入
力側電極3b、3c、3dには入力側振動ノード部2a
に対応する部分に電極の形成されない部分12b、12
c、12dが左右交互に設けられている。
【0033】次に、図6の「積層」工程29では、図3
に示すようにセラミックグリーンシート14aと、入力
側電極3b、3c、3dの形成されたセラミックグリー
ンシート14b、14c、14dとを積層する。
【0034】次に、積層されたセラミックグリーンシー
ト14a、14b、14c、14dを金型を用いて熱圧
着して一体化する。
【0035】金型には、その底部に面積が0.6mm×
0.6mmで深さが0.13mmの凹部を設けておく。
この凹部はグリーンシートの長手方向の側辺部で入力側
振動ノード部2aおよび出力側振動ノード部2bの合計
4カ所に設ける。
【0036】なお、上述のように金型に凹部を設けるだ
けでなく、この凹部に対応する穴を持ったスペーサを、
凹部を設けていない金型の底に設置しても良い。
【0037】次に、図6の「焼成」工程30では、この
一体化したものを1200℃で3時間焼結することで図
4Aに示すような圧電セラミック焼成体を得る。この
「焼成」工程30では、グリーンシート14a、14
b、14c、14dは焼成により収縮するので、圧電セ
ラミック焼成体は、長さ30mm、幅6mm、厚さ1m
m(厚さについては圧電セラミック素子10a、10
b、10c、10dの各厚さの合計値であり、圧電セラ
ミック素子10a、10b、10c、10dは一枚当た
り250μmの厚さになる。)の長方形板状になってい
る。なお、図4Aにおいては圧電セラミック素子10
a、10b、10c、10dに連続する圧電セラミック
焼成体の長手方向の半分より手前側は1枚からなるよう
に表現されているが、実際は4枚のセラミックグリーン
シート14a、14b、14c、14dを焼成したもの
である。
【0038】また、圧電セラミック素子体の下には、そ
の入力側振動ノード部2aおよび出力側振動ノード部2
bに、突起部15a、15cおよび突起部15b、15
dがそれぞれ2個ずつ形成されている。これらの突起部
15a、15b、15c、15dは、その厚さが0.
mmであり、その平面方向の面積が0.5mm×0.5
mmである。
【0039】次に、図6の「外部電極の形成」工程31
では、図4Bに示すように圧電セラミック素子10aの
上側の平面部および圧電セラミック素子10dの下側の
平面部にAg等で入力側電極3a、3eを焼き付ける。
【0040】また、圧電セラミック素子10a、10
b、10c、10dの長手方向に平行な側面の両方にA
g等で入力側リード電極11、11を焼き付ける。入力
側電極11、11は図面の手前側と奥側で入力側振動ノ
ード部2aの上に形成する。これにより、図面の手前側
の入力側リード電極11と入力側電極3b、3dとが電
気的に接続される。また、図面の奥側の入力側リード電
極11と入力側電極3a、3c、3eとが電気的に接続
される。
【0041】また、圧電セラミック素子10a、10
b、10c、10dの長手方向に平行な側面の両方にA
g等で出力側リード電極7、7および導電パターン8、
8を焼き付ける。出力側リード電極7、7および導電パ
ターン8、8は、図面の手前側および奥側に形成する。
また出力側リード電極7、7は出力側振動ノード部2b
の上に形成する。
【0042】さらに、圧電セラミック素子体の長手方向
に直角な側面のうち手前側の側面にAg等で出力側電極
5を焼き付ける。これにより、図面の手前側の出力側リ
ード電極7と出力側電極5とが導電パターン8を介して
電気的に接続される。また、同様に図面の奥側の出力側
リード電極7も出力側電極5と導電パターン8を介して
電気的に接続される。
【0043】次に、図6の「分極」工程32に移る。す
なわち、出力側を分極するために図5Aに示すように、
入力側電極3a、3b、3c、3d、3eと出力側電極
5の間に25KV/cmの直流電圧を100℃で1時間
印加する。これにより、圧電セラミック素子の長手方向
にP3 のように分極される。すなわち、長方形板状の縦
効果圧電セラミック素子が得られる。
【0044】さらに、入力側を分極するため図5Bに示
すように、入力側電極3a、3c、3eと入力側電極3
b、3dの間に25KV/cmの直流電圧を100℃で
1時間の条件下で印加する。これにより、圧電セラミッ
ク素子10a、10cはP1の方向に分極され、圧電セ
ラミック素子10b、10dはP2 の方向に分極され
る。すなわち、積層された長方形板状の横効果圧電セラ
ミック素子が得られる。以上により、図1、2に示すよ
うな積層型の圧電セラミックトランス1が得られる。
【0045】図1に示すように、本発明の圧電セラミッ
クトランス1の大きさは長さ30mm、幅6mm、厚さ
1mmであり、図面の左側半分は積層した横効果圧電セ
ラミック部10a、10b、10c、10dよりなり、
右側半分は縦効果圧電セラミック部よりなっている。ま
た、突起部15a、15b、15c、15dを形成して
もその厚みは薄く圧電セラミックトランスの振動に悪影
響は少なく、入出力特性は突起部を有しない圧電セラミ
ックトランスとほぼ同等であった。
【0046】なお、本実施例では、突起部15a、15
b、15c、15dの厚さを0.1mmとしたが、この
厚さに限るものではなく0.1〜1mmの範囲で変化さ
せることができる。ここで、厚さが0.1mmより小さ
くなると圧電セラミックトランス1の基板への実装が困
難となり、他方、厚さが1mmより大きくなると目的と
するもの以外の振動(スプリアスな振動)が生じ好まし
くない。
【0047】また、本実施例では突起部15a、15
b、15c、15dの平面方向の大きさは、1mm×1
mmとしたが、この範囲に限るものではなく、一辺の長
さを0.1〜2mmの範囲で変化させることができる。
ここで、一辺の長さが0.1mmより小さくなると突起
部の機械的強度が小さくなり、圧電セラミックトランス
を基板に設置したとき保持力が十分でない。また、一辺
の長さが2mmよりも大きくなると上述したようなスプ
リアスな振動が生じ好ましくない。
【0048】なお、圧電セラミック素子の材料として
は、ジルコン酸チタン酸鉛系セラミックを用いたが、他
の圧電セラミック素子の材料を用いても効果は同様であ
る。また、圧電セラミック素子の貼り合わせ方法は、グ
リーンシートを焼成する方法に限らず、圧電セラミック
素子を接着剤により張り合わせる方法等その他の方法を
採用することができる。
【0049】以上のことから、本例によれば、圧電セラ
ミックトランスの下側に突起部を入力側振動ノード部お
よび出力側振動ノード部に設けたので、この突起部を基
板に直接接着剤、ハンダ等で固定することができる。す
なわち、基板に表面実装可能な圧電セラミックトランス
を実現することができる。
【0050】従って、保持用のケ−スを用いることなく
基板に直接固定できるため、圧電セラミックトランスの
より薄型化を図ることができる。
【0051】また、突起部を振動ノード部に形成したの
で、圧電セラミックトランスの突起部を基板に直接固定
しても、圧電セラミックトランスの特性への影響を小さ
くすることができる。
【0052】次に、本発明圧電セラミックトランスの他
の実施例について図6〜図9を参照しながら説明する。
【0053】図7および8は、本発明による圧電セラミ
ックトランスの構造図である。入力側振動ノ−ド部2a
および出力側振動ノード部2bには突起部15a、15
b、15c、15dが形成されている。入力側電極は積
層されている。また、入力側電極を並列接続する入力側
リード電極11、11は入力側振動ノ−ド部2aに位置
している。この入力側リード電極11、11と入力側取
り出し電極16a、16cが接続している。
【0054】一方、出力部は出力側リード電極7、7を
出力側振動ノ−ド部2bに形成している。この出力側リ
ード電極7、7と出力側取り出し電極16b、16dが
接続している。
【0055】図7および8に示した圧電セラミックトラ
ンス1は、入力側が薄層の圧電セラッミク素子10a、
10b、10c、10dを積層した構造となっている。
これは、セラミックグリ−ンシ−トを焼成する方法によ
り、圧電セラミック素子と入力側電極との一体焼成によ
り作製されている。
【0056】このような構造の圧電セラミックトランス
1の製造方法を図9および工程図(図6)を用いて説明
する。
【0057】ここで、本実施例の圧電セラミックトラン
ス1の製造方法(図6参照)は、上述した実施例と比較
すると、「外部電極の形成」工程31を異にしている。
また、上述実施例のように端子リードを設ける工程が不
要である。
【0058】そこで、図6における「外部電極の形成」
工程31について説明する。「外部電極の形成」工程3
1では、図9Bに示すように圧電セラミック素子10a
(図9A参照)の上側の平面部および圧電セラミック素
子10dの下側の平面部にAg等で入力側電極3a、3
eを焼き付ける。
【0059】また、圧電セラミック素子10a、10
b、10c、10dの長手方向に平行な側面の両方にA
g等で入力側リード電極11、11を焼き付ける。入力
側電極11、11は図面の手前側と奥側で入力側振動ノ
ード部2aの上に形成する。これにより、図面の手前側
の入力側リード電極11と入力側電極3b、3dとが電
気的に接続される。また、図面の奥側の入力側リード電
極11と入力側電極3a、3c、3eとが電気的に接続
される。
【0060】また、入力側取り出し電極16a、16c
をそれぞれ突起部15a、15cの側面部及び底面部に
Ag等で焼き付ける。これにより、入力側リード電極1
1、11はそれぞれ入力側取り出し電極16a、16c
と電気的に接続される。
【0061】また、圧電セラミック素子10a、10
b、10c、10dの長手方向に平行な側面の両方にA
g等で出力側リード電極7、7および導電パターン8、
8を焼き付ける。出力側リード電極7、7および導電パ
ターン8、8は、図面の手前側および奥側に形成する。
また出力側リード電極7、7は出力側振動ノード部2b
の上に形成する。
【0062】また、入力側取り出し電極16b、16d
をそれぞれ突起部15b、15dの側面部及び底面部に
Ag等で焼き付ける。これにより、出力側リード電極
7、7はそれぞれ出力側取り出し電極16b、16dと
電気的に接続される。
【0063】さらに、圧電セラミック素子体の長手方向
に直角な側面のうち手前側の側面にAg等で出力側電極
5を焼き付ける。これにより、図面の手前側の出力側リ
ード電極7と出力側電極5とが導電パターン8を介して
電気的に接続される。また、同様に図面の奥側の出力側
リード電極7も出力側電極5と導電パターン8を介して
電気的に接続される。以上により、図7、8に示すよう
な積層型の圧電セラミックトランス1が得られる。
【0064】図7に示すように、本発明の圧電セラミッ
クトランス1の大きさは長さ30mm、幅6mm、厚さ
1mmであり、図面の左側半分は積層した横効果圧電セ
ラミック部10a、10b、10c、10dからなり、
右側半分は縦効果圧電セラミック部からなっている。ま
た、突起部15a、15b、15c、15dを形成して
もその厚みは薄く圧電トランスの振動に悪影響は少な
く、入出力特性は従来の圧電セラミックトランスとほぼ
同等であった。
【0065】以上のことから、本例によれば、圧電セラ
ミックトランスの下側に突起部を入力側振動ノード部お
よび出力側振動ノード部に設けたので、この突起部を基
板に直接ハンダ等で固定することができる。すなわち、
基板に表面実装可能な圧電セラミックトランスを実現す
ることができる。
【0066】また、取り出し電極を突起部の側面部及び
底面部に設けたので、端子リードを必要とせずそれだけ
圧電セラミックトランスの小型化を図ることができる。
【0067】また、保持用のケ−スを用いることなく基
板に直接固定できるため、圧電セラミックトランスのよ
り薄型化を図ることができる。
【0068】また、突起部を振動ノード部に形成したの
で、圧電セラミックトランスの突起部を基板に直接ハン
ダ付けしても、圧電セラミックトランスの特性への影響
を小さくすることができる。
【0069】なお、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧電セラミックトランスの下側に突起部を入力側振動ノ
ード部および出力側振動ノード部に設けたので、この突
起部を基板に直接ハンダ等で固定することができる。す
なわち、基板に表面実装可能な圧電セラミックトランス
を実現することができる。
【0071】また、保持用のケ−スを用いることなく基
板に直接固定できるため、圧電セラミックトランスのよ
り薄型化を図ることができる。
【0072】また、突起部を振動ノード部に形成したの
で、圧電セラミックトランスの突起部を基板に直接ハン
ダ付けしても、圧電セラミックトランスの特性への影響
を小さくすることができる。
【0073】また、本発明によれば、取り出し電極を突
起部の側面部及び底面部に設けたので、端子リードを必
要とせずそれだけ圧電セラミックトランスの小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明圧電セラミックトランスの一実施例を示
す斜視図である。
【図2】本発明圧電セラミックトランスの一実施例を示
す平面図、側面図、および裏面図である。
【図3】本発明圧電セラミックトランスの製造工程を示
す斜視図である。
【図4】本発明圧電セラミックトランスの製造工程を示
す斜視図である。
【図5】本発明圧電セラミックトランスの分極の工程を
示す側面図である。
【図6】本発明圧電セラミックトランスの製造工程を示
すフロー図である。
【図7】本発明圧電セラミックトランスの他の実施例を
示す斜視図である。
【図8】本発明圧電セラミックトランスの他の一実施例
を示す平面図、側面図、および裏面図である。
【図9】本発明圧電セラミックトランスの製造工程をを
示す斜視図である。
【図10】従来の圧電セラミックトランスの例を示す斜
視図である。
【図11】従来の圧電セラミックトランスの例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 圧電セラミックトランス、2 圧電セラミック素
子、2a 入力側振動ノード部、2b 出力側振動ノー
ド部、3,3a,3b,3c,3d,3e 入力側電
極、4 端子リード、5 出力側電極、6 端子リー
ド、7 出力側リード電極、8 導電パターン、9 端
子リード、10a,10b,10c,10d 圧電セラ
ミック素子、11 入力側リード電極、14a,14
b,14c,14dセラミックグリーンシート、15
a,15b,15c,15d 突起部、16a,16c
入力側取り出し電極、16b,16d 出力側取り出
し電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形板状の横効果圧電セラミック部と
    長方形板状の縦効果圧電セラミック部とを有し、 上記横効果圧電セラミック部に入力側電極を設け、上記
    縦効果圧電セラミック部に出力側電極を設けた圧電セラ
    ミックトランスにおいて、 入力側振動ノード部および出力側振動ノード部にそれぞ
    れ突起部を設けたことを特徴とする圧電セラミックトラ
    ンス。
  2. 【請求項2】 突起部に、入力側取り出し電極または出
    力側取り出し電極を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の圧電セラミックトランス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999063603A1 (fr) * 1998-05-29 1999-12-09 Tokin Corporation Transformateur piezo-electrique
US6263734B1 (en) 1998-04-13 2001-07-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Piezoelectric acceleration sensor and method of detecting acceleration and manufacturing method thereof

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