JPH0677554A - 積層型圧電素子の製造方法 - Google Patents

積層型圧電素子の製造方法

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JPH0677554A
JPH0677554A JP25373792A JP25373792A JPH0677554A JP H0677554 A JPH0677554 A JP H0677554A JP 25373792 A JP25373792 A JP 25373792A JP 25373792 A JP25373792 A JP 25373792A JP H0677554 A JPH0677554 A JP H0677554A
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JP
Japan
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electrode material
laminated piezoelectric
glass layer
ceramic sheets
ceramic
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Pending
Application number
JP25373792A
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English (en)
Inventor
Kousuke Shiratsuyu
露 幸 祐 白
Toshihiko Kikko
高 敏 彦 橘
Yasunobu Yoneda
田 康 信 米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層型圧電素子の製造コストを抑えることが
でき、それほど厳しいグリーンシートの管理が必要でな
い積層型圧電素子の製造方法を提供する。 【構成】 グリーンシートを焼成して、セラミックシー
トを形成する。そして、セラミックシートを研磨し、セ
ラミックシートの一方主面に、ガラスフリットを含む電
極材料を塗布して、電極材料を含むガラス層を形成す
る。さらに、電極材料を含むガラス層を焼き付けて、複
数のセラミックシートを接着して、積層体を形成する。
そして、複数のセラミックシートを分極処理する。な
お、セラミックシートを研磨する工程の後であって、電
極材料を含むガラス層を形成する工程の前に、セラミッ
クシートの両主面に電極を形成する工程を含めてもよ
い。また、電極材料を含むガラス層の厚みを10μm以
下とするのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は積層型圧電素子の製造
方法に関し、特にたとえば、積層型圧電アクチュエータ
や、圧電発振子,圧電フィルタなどの2次以上の高次の
振動モードを利用した積層圧電共振素子などの積層型圧
電素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内部に電極を有する積層型圧電ア
クチュエータや積層圧電共振素子などの積層型圧電素子
を製造するには、図8に示すように、まずグリーンシー
トを成形し、そのグリーンシートを所定の大きさ,形状
で複数枚に打ち抜いて、さらに打ち抜いたグリーンシー
トにPtペーストなどの内部電極を印刷していた。その
後、グリーンシートを重ねて圧着焼成し、焼成物を得て
いた。この焼成物を所定の厚みに研磨したのちに、外部
電極を形成し、分極処理を行って、積層型圧電素子を製
造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
積層型圧電素子の製造方法では、内部電極の印刷の後で
セラミックシートなどが焼成されるので、内部電極の電
極材料として、Ptなどの高融点の金属を用いる必要が
あり、積層型圧電素子の製造コストが高くなるという問
題点があった。
【0004】また、内部電極の厚み方向に対する位置精
度が、グリーンシートの厚みのばらつきによって悪化し
てしまう。そのため、グリーンシートの製造に高度な管
理が必要であるという問題点もあった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、積
層型圧電素子の製造コストを抑えることができ、それほ
ど厳しいグリーンシートの管理が必要でない積層型圧電
素子の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、グリーンシ
ートを焼成して、セラミックシートを形成する工程と、
セラミックシートを研磨する工程と、セラミックシート
の一方主面にガラスフリットを含む電極材料を塗布し
て、電極材料を含むガラス層を形成する工程と、電極材
料を含むガラス層を焼き付けて、複数のセラミックシー
トを接着して、積層体を形成する工程と、複数のセラミ
ックシートを分極処理する工程とを含む、積層型圧電素
子の製造方法である。
【0007】なお、セラミックシートを研磨する工程の
後であって、電極材料を含むガラス層を形成する工程の
前に、セラミックシートの両主面に電極を形成する工程
を含めてもよい。
【0008】また、電極材料を含むガラス層の厚みを1
0μm以下とするのが好ましい。
【0009】
【作用】セラミックシートを焼成したのちに、ガラスフ
リットを含む電極材料をセラミックシートに塗布するた
め、Ptなどの高価な内部電極材料を用いる必要がなく
なる。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、セラミックシートを
積層する前に研磨をすることから、それほど厳しいグリ
ーンシートの管理が必要でなくなる。また、Ptなどの
高価な内部電極材料を用いる必要がなくなるため、積層
型圧電素子の製造コストを抑えることが可能となる。そ
して、従来の単板セラミックスの製造設備をわずかに変
更するだけで、容易に積層型圧電素子を製造することが
できる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1はこの発明にかかる積層型圧電素子の製
造方法を示すフロー図である。まず、積層型圧電アクチ
ュエータの製造方法について述べる。
【0013】まずグリーンシートを成形し、そのグリー
ンシートを所定の大きさ,形状で複数枚に打ち抜く。そ
して、これらのグリーンシートを焼成し、得られたセラ
ミックシートを研磨する。さらに、研磨したセラミック
シートの一方主面にガラスフリットを含む電極ペースト
を塗布したのち、ペースト中のバインダを脱脂し、電極
材料を含むガラス層を形成する。なお、研磨したセラミ
ックシートの両主面に電極を形成してから、セラミック
シートの一方主面にガラスフリットを含む電極ペースト
を塗布してもよい。
【0014】セラミックシートの電極材料を含むガラス
層面と、別のセラミックシートの電極材料を含むガラス
層未形成面とを重ねて、500〜800℃で熱処理し
て、電極材料を含むガラス層を焼き付けると同時に接着
し、積層体を得た。なお、セラミックシートを接着する
ときに両端に位置するセラミックシートの一方について
は、電極材料を含むガラス層は形成されない。それか
ら、セラミックシートに高電圧を印加して分極処理を行
って、圧電性を与え、積層型圧電素子が製造される。
【0015】なお、セラミックシートの両主面に形成さ
れる電極は、セラミックシートに分極処理を行う際に、
セラミックシートの両主面に電気的接続を与えるための
ものである。しかし、電極材料を含むガラス層の厚みが
10μmを超えると、セラミックシートの両主面にあら
かじめ電極を形成しても、セラミックシートを電極材料
を含むガラス層によって接着したのちに、セラミックシ
ートの両主面の電気的接続をとるのが困難になる。その
ため、電極材料を含むガラス層の厚みを10μm以下と
するのが好ましい。
【0016】図2はこの発明によって製造された積層型
圧電アクチュエータの一例を示す斜視図解図であり、図
3は図2の要部図解図である。なお、この積層型圧電ア
クチュエータ10は、縦効果を利用した積層型圧電アク
チュエータである。
【0017】積層型圧電アクチュエータ10は、たとえ
ば12枚のセラミックシート12を含む。隣合うセラミ
ックシート12の間には、特に図3に示すように、電極
14a,電極材料を含むガラス層16および電極14b
が、この順に1枚ずつ形成される。両端のセラミックシ
ート12の外側の主面にも、電極14cがそれぞれ形成
される。また、それらのセラミックシート12は、図2
の矢印Aおよび矢印Bに示すように、積層順に見て交互
に逆向きにかつそれらの厚み方向にそれぞれ分極処理さ
れている。さらに、それらの電極14a,14bおよび
14cは、積層順に見て交互にリード線18aおよびリ
ード線18bに接続される。そして、リード線18a
は、電源のたとえば(+)極に接続され、リード線18
bは、電源のたとえば(−)極に接続される。
【0018】したがって、この積層型圧電アクチュエー
タ10は、リード線18aおよび18bに電圧を印加す
ると、図2の矢印Cおよび矢印Dに示すように、その積
層方向に伸びる。
【0019】従来の方法では、厳しいグリーンシートの
管理が必要であったが、この実施例によれば、セラミッ
クシートを積層する前に研磨をすることから、それほど
厳しいグリーンシートの管理が必要でなくなる。また、
この実施例によれば、セラミックシートを焼成したのち
に、ガラスフリットを含む電極材料をセラミックシート
に塗布するため、Ptなどの高価な内部電極材料を用い
る必要がなくなり、積層型圧電素子の製造コストを抑え
ることが可能となる。
【0020】図4はこの発明によって製造された積層型
圧電アクチュエータの他の例を示す斜視図解図であり、
図5は図4の要部図解図である。なお、この積層型圧電
アクチュエータ20は、横効果を利用した積層型圧電ア
クチュエータである。
【0021】積層型圧電アクチュエータ20は、たとえ
ば2枚のセラミックシート22を含む。セラミックシー
ト22の間には、特に図5に示すように、電極24a,
電極材料を含むガラス層26および電極24bが、この
順に1枚ずつ形成される。それらのセラミックシート2
2の外側の主面にも、電極24cがそれぞれ形成され
る。また、それらのセラミックシート22は、図4の矢
印Eに示すように、セラミックシート22の同じ厚み方
向にそれぞれ分極処理されている。セラミックシート2
2の間に形成される電極24aおよび24bは、リード
線28aに接続される。また、外側の2つの電極24c
は、リード線28bに接続される。そして、リード線2
8aは、電源のたとえば(+)極に接続され、リード線
28bは、電源のたとえば(−)極に接続される。
【0022】したがって、この積層型圧電アクチュエー
タ20は、リード線28a,28bに電圧を印加する
と、図4の矢印Fに示すように反り、湾曲する。
【0023】この実施例のように、縦効果を利用した積
層型圧電アクチュエータのみならず、横効果を利用した
積層型圧電アクチュエータにも、この発明を適用するこ
とができる。
【0024】次に、高調波エネルギ閉じ込め型積層共振
子の製造方法について述べる。
【0025】積層型圧電アクチュエータを製造する場合
と同様に、目的の積層体を得る。なお、この積層体の外
側の主面には、電極が形成されていない。そして、この
積層体の外側の主面に、エネルギ閉じ込め型の外部電極
を形成し、分極処理を行って、高調波エネルギ閉じ込め
型積層共振子を製造する。
【0026】図6はこの発明によって製造された2次高
調波エネルギ閉じ込め型積層共振子を示す斜視図解図で
あり、図7は図6の要部図解図である。
【0027】2次高調波エネルギ閉じ込め型積層共振子
30は、たとえば2枚のセラミックシート32を含む。
セラミックシート32の間には、内部電極34a,電極
材料を含むガラス層36および内部電極34bが、この
順に1枚ずつ形成される。セラミックシート32の外側
の主面には、それぞれ外部電極38が形成される。外部
電極38は、セラミックシート32の主面の中央に形成
される円形の振動電極40と、振動電極40からセラミ
ックシート32の端部に延びるT字形の引出電極42と
を含む。また、セラミックシート32は、それぞれ厚み
方向に分極処理されている。
【0028】この実施例のように、積層型圧電アクチュ
エータのみならず、高調波エネルギ閉じ込め型積層共振
子にも、この発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる積層型圧電素子の製造方法を
示すフロー図である。
【図2】この発明によって製造された積層型圧電アクチ
ュエータの一例を示す斜視図解図である。
【図3】図2の要部図解図である。
【図4】この発明によって製造された積層型圧電アクチ
ュエータの他の例を示す斜視図解図である。
【図5】図4の要部図解図である。
【図6】この発明によって製造された2次高調波エネル
ギ閉じ込め型積層共振子を示す斜視図解図である。
【図7】図6の要部図解図である。
【図8】従来の積層型圧電素子の製造方法を示すフロー
図である。
【符号の説明】
10,20 積層型圧電アクチュエータ 12,22,32 セラミックシート 14a,14b,14c,24a,24b,24c 電
極 16,26,36 電極材料を含むガラス層 30 2次高調波エネルギ閉じ込め型積層共振子 34a,34b 内部電極 38 外部電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーンシートを焼成して、セラミック
    シートを形成する工程、 前記セラミックシートを研磨する工程、 前記セラミックシートの一方主面にガラスフリットを含
    む電極材料を塗布して、電極材料を含むガラス層を形成
    する工程、 前記電極材料を含むガラス層を焼き付けて、複数の前記
    セラミックシートを接着して、積層体を形成する工程、
    および前記複数のセラミックシートを分極処理する工程
    を含む、積層型圧電素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記セラミックシートを研磨する工程の
    後であって、前記電極材料を含むガラス層を形成する工
    程の前に、前記セラミックシートの両主面に電極を形成
    する工程を含む、請求項1の積層型圧電素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記電極材料を含むガラス層の厚みを1
    0μm以下とする、請求項1または請求項2の積層型圧
    電素子の製造方法。
JP25373792A 1992-08-27 1992-08-27 積層型圧電素子の製造方法 Pending JPH0677554A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210114189A (ko) * 2020-03-10 2021-09-23 박달수 침향 발효추출물을 함유한 치약 조성물 및 그 제조 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210114189A (ko) * 2020-03-10 2021-09-23 박달수 침향 발효추출물을 함유한 치약 조성물 및 그 제조 방법

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