JPH0929776A - 合成樹脂製保持器の製造方法 - Google Patents
合成樹脂製保持器の製造方法Info
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- JPH0929776A JPH0929776A JP7207744A JP20774495A JPH0929776A JP H0929776 A JPH0929776 A JP H0929776A JP 7207744 A JP7207744 A JP 7207744A JP 20774495 A JP20774495 A JP 20774495A JP H0929776 A JPH0929776 A JP H0929776A
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Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱可塑性合成樹脂から、優れたウエルド強度
と耐熱性とを有する複数個の転動体保持用のポケットを
持つ合成樹脂製保持器を少ないスプルーランナー量で製
造する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 金型のキャビティ内にゲートを通して合
成樹脂を注入し、円周等配に偶数個の転動体保持用のポ
ケットを持つ保持器を射出成形する合成樹脂製保持器の
製造方法において、前記合成樹脂が、金型温度100〜
250℃で成形される熱可塑性合成樹脂であって、前記
ポケットのうち少なくとも2つ以上を挟む位置に設けら
れた2つ以上のゲートを通して前記合成樹脂を注入し、
前記ゲートに挟まれた柱部分にて前記合成樹脂を合流接
合させる合成樹脂製保持器の製造方法。
と耐熱性とを有する複数個の転動体保持用のポケットを
持つ合成樹脂製保持器を少ないスプルーランナー量で製
造する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 金型のキャビティ内にゲートを通して合
成樹脂を注入し、円周等配に偶数個の転動体保持用のポ
ケットを持つ保持器を射出成形する合成樹脂製保持器の
製造方法において、前記合成樹脂が、金型温度100〜
250℃で成形される熱可塑性合成樹脂であって、前記
ポケットのうち少なくとも2つ以上を挟む位置に設けら
れた2つ以上のゲートを通して前記合成樹脂を注入し、
前記ゲートに挟まれた柱部分にて前記合成樹脂を合流接
合させる合成樹脂製保持器の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製保持器
の製造方法に関する。
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数個の転動体保持用のポケットを有す
る合成樹脂製保持器は、射出成形法により製造される。
例えば、特公平4−11092号公報には、保持器環状
部成形用キャビティと保持器回転部材包持部成形用キャ
ビティと回転部材収容用キャビティとを有する金型を型
開きの状態にしてボールやローラ等の回転部材を載置
し、型締めを行った後合成樹脂をキャビティ内に注入
し、所定時間経過後に型開きを行って保持器を得る合成
樹脂製保持器の製造方法に関する技術が開示されてい
る。
る合成樹脂製保持器は、射出成形法により製造される。
例えば、特公平4−11092号公報には、保持器環状
部成形用キャビティと保持器回転部材包持部成形用キャ
ビティと回転部材収容用キャビティとを有する金型を型
開きの状態にしてボールやローラ等の回転部材を載置
し、型締めを行った後合成樹脂をキャビティ内に注入
し、所定時間経過後に型開きを行って保持器を得る合成
樹脂製保持器の製造方法に関する技術が開示されてい
る。
【0003】この製造方法は、載置される回転部材が表
面全体が良く洗浄され、注入された合成樹脂の流動性を
妨げないものであるので、ウエルドラインが発生せず、
引張強度に優れた保持器を得ることができるが、キャビ
ティ内での樹脂の流動長が長く、また、スプルーランナ
ー量が多くなる等の問題を有している。
面全体が良く洗浄され、注入された合成樹脂の流動性を
妨げないものであるので、ウエルドラインが発生せず、
引張強度に優れた保持器を得ることができるが、キャビ
ティ内での樹脂の流動長が長く、また、スプルーランナ
ー量が多くなる等の問題を有している。
【0004】特公平6−77947号公報には、ポケッ
ト部分と柱部分とを有する金型を用い、ポケット部分を
挟んで隣り合う2本の柱部分に設けられた2つのゲート
から合成樹脂をキャビティ内に注入して奇数個のポケッ
トを有する保持器を得る合成樹脂製保持器の製造方法に
関する技術が開示されている。
ト部分と柱部分とを有する金型を用い、ポケット部分を
挟んで隣り合う2本の柱部分に設けられた2つのゲート
から合成樹脂をキャビティ内に注入して奇数個のポケッ
トを有する保持器を得る合成樹脂製保持器の製造方法に
関する技術が開示されている。
【0005】この製造方法では、注入された合成樹脂
は、金型に形成された環状のキャビティ内を左右に別れ
て流動し、ゲートがそれぞれ設けられた2つの柱に挟ま
れたポケット部分と、保持器中心を挟んでこのポケット
部分に対向する柱部分とで合流し接合する。前者のウエ
ルドは、肉厚の薄いポケット部分になるが、各ゲートか
ら非常に近い位置であるので、合成樹脂は流動性が極め
て良い状態で合流接合し、後者のウエルドは、各ゲート
から離れ、合成樹脂の流動性が良くない位置になるもの
の、ウエルドは肉厚の厚い柱部分にあり、接合面積を充
分に確保することができるので、得られる保持器は、ウ
エルド強度と耐久性とに優れたものとなる。
は、金型に形成された環状のキャビティ内を左右に別れ
て流動し、ゲートがそれぞれ設けられた2つの柱に挟ま
れたポケット部分と、保持器中心を挟んでこのポケット
部分に対向する柱部分とで合流し接合する。前者のウエ
ルドは、肉厚の薄いポケット部分になるが、各ゲートか
ら非常に近い位置であるので、合成樹脂は流動性が極め
て良い状態で合流接合し、後者のウエルドは、各ゲート
から離れ、合成樹脂の流動性が良くない位置になるもの
の、ウエルドは肉厚の厚い柱部分にあり、接合面積を充
分に確保することができるので、得られる保持器は、ウ
エルド強度と耐久性とに優れたものとなる。
【0006】しかし、この製造方法により偶数個のポケ
ットを有する合成樹脂製保持器を製造する場合、注入さ
れた合成樹脂は、ゲートがそれぞれ設けられた2つの柱
に挟まれたポケット部分と、保持器中心を挟んでこのポ
ケット部分に対向するポケット部分とで合流し接合す
る。前者のウエルドにおけるウエルド強度に問題はない
ものの、後者のウエルドは、肉厚が薄いポケット部分に
あり、接合面積を充分に確保することができないので、
得られる保持器のウエルド強度は、充分なものとならな
い。
ットを有する合成樹脂製保持器を製造する場合、注入さ
れた合成樹脂は、ゲートがそれぞれ設けられた2つの柱
に挟まれたポケット部分と、保持器中心を挟んでこのポ
ケット部分に対向するポケット部分とで合流し接合す
る。前者のウエルドにおけるウエルド強度に問題はない
ものの、後者のウエルドは、肉厚が薄いポケット部分に
あり、接合面積を充分に確保することができないので、
得られる保持器のウエルド強度は、充分なものとならな
い。
【0007】2つのポケット部分に挟まれた肉厚の厚い
柱部分にゲートを1つ設けること以外は、上述の偶数個
のポケットを有する合成樹脂製保持器の製造方法と同様
にして偶数個のポケットを有する保持器を製造する方法
が一般的なものとして知られている。この製造方法で
は、注入された合成樹脂は、左右に別れて流動し、保持
器中心を挟んでこのゲートが設けられた柱部分に対向す
る柱部分で合流し接合するので、ウエルドの肉厚は厚
く、接合面積を充分に確保することができる。しかし、
樹脂の流動長が長くなる等の問題を有している。
柱部分にゲートを1つ設けること以外は、上述の偶数個
のポケットを有する合成樹脂製保持器の製造方法と同様
にして偶数個のポケットを有する保持器を製造する方法
が一般的なものとして知られている。この製造方法で
は、注入された合成樹脂は、左右に別れて流動し、保持
器中心を挟んでこのゲートが設けられた柱部分に対向す
る柱部分で合流し接合するので、ウエルドの肉厚は厚
く、接合面積を充分に確保することができる。しかし、
樹脂の流動長が長くなる等の問題を有している。
【0008】一方、合成樹脂製保持器の材料としては、
従来ナイロン66が広く使用されており、現在では、ナ
イロン66のほかに、高融点の、例えば、結晶性が高い
ナイロン46等の耐熱ナイロンやPPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)、PES(ポリエーテルサルフォ
ン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリ
アミドイミド、熱可塑性ポリイミド等のエンジニアリン
グプラスチック等が検討されている。
従来ナイロン66が広く使用されており、現在では、ナ
イロン66のほかに、高融点の、例えば、結晶性が高い
ナイロン46等の耐熱ナイロンやPPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)、PES(ポリエーテルサルフォ
ン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリ
アミドイミド、熱可塑性ポリイミド等のエンジニアリン
グプラスチック等が検討されている。
【0009】ナイロン66は、結晶化が遅く、また、射
出成形する際の金型温度は80℃であり比較的低温であ
るので、キャビティ内の樹脂の流動長が長い従来の製造
方法に適用する場合、流動中に進行する結晶化に起因す
るウエルド強度の低下、高い金型温度に起因するウエル
ドでの焼けの発生等は生じない。
出成形する際の金型温度は80℃であり比較的低温であ
るので、キャビティ内の樹脂の流動長が長い従来の製造
方法に適用する場合、流動中に進行する結晶化に起因す
るウエルド強度の低下、高い金型温度に起因するウエル
ドでの焼けの発生等は生じない。
【0010】しかし、従来の製造方法に、例えば、ナイ
ロン46、ポリフタルアミド等の芳香族ナイロン等のよ
うに結晶化が早く進行するものを適用する場合には、樹
脂の流動長が長いので、流動中に進行する結晶化により
ウエルド強度が低下し、得られる合成樹脂製保持器の強
度が不足する。
ロン46、ポリフタルアミド等の芳香族ナイロン等のよ
うに結晶化が早く進行するものを適用する場合には、樹
脂の流動長が長いので、流動中に進行する結晶化により
ウエルド強度が低下し、得られる合成樹脂製保持器の強
度が不足する。
【0011】また、これら樹脂は溶融温度が高く、金型
温度は100〜140℃に設定され、更に、樹脂の流動
長が長いので、冷却固化を防ぐために合成樹脂の射出速
度は高く設定される。従って、射出工程において、金型
内の空気は圧縮され発熱を生じるので、ウエルドに焼け
が生じ、得られる合成樹脂製保持器の強度は低下し、外
観も不良なものとなる。更に、例えば、上記PPS、P
ES、PEEK、ポリアミドイミドや熱可塑性ポリイミ
ド等のエンジニアリングプラスチックの場合には、金型
温度は120〜250℃に設定されるので、より一層上
述の現象が現れる。
温度は100〜140℃に設定され、更に、樹脂の流動
長が長いので、冷却固化を防ぐために合成樹脂の射出速
度は高く設定される。従って、射出工程において、金型
内の空気は圧縮され発熱を生じるので、ウエルドに焼け
が生じ、得られる合成樹脂製保持器の強度は低下し、外
観も不良なものとなる。更に、例えば、上記PPS、P
ES、PEEK、ポリアミドイミドや熱可塑性ポリイミ
ド等のエンジニアリングプラスチックの場合には、金型
温度は120〜250℃に設定されるので、より一層上
述の現象が現れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記に鑑み、本発明
は、熱可塑性合成樹脂から、優れたウエルド強度と耐熱
性とを有する複数個の転動体保持用のポケットを持つ合
成樹脂製保持器を少ないスプルーランナー量で製造する
方法を提供することを目的とするものである。
は、熱可塑性合成樹脂から、優れたウエルド強度と耐熱
性とを有する複数個の転動体保持用のポケットを持つ合
成樹脂製保持器を少ないスプルーランナー量で製造する
方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、金型のキャビティ内にゲートを通して
合成樹脂を注入し、円周等配に偶数個の転動体保持用の
ポケットを持つ保持器を射出成形する合成樹脂製保持器
の製造方法において、前記合成樹脂が、金型温度100
〜250℃で成形される熱可塑性合成樹脂であって、前
記ポケットのうち少なくとも2つ以上を挟む位置に設け
られた2つ以上のゲートを通して前記合成樹脂を注入
し、前記ゲートに挟まれた柱部分にて前記合成樹脂を合
流接合させることを特徴とする。
解決するために、金型のキャビティ内にゲートを通して
合成樹脂を注入し、円周等配に偶数個の転動体保持用の
ポケットを持つ保持器を射出成形する合成樹脂製保持器
の製造方法において、前記合成樹脂が、金型温度100
〜250℃で成形される熱可塑性合成樹脂であって、前
記ポケットのうち少なくとも2つ以上を挟む位置に設け
られた2つ以上のゲートを通して前記合成樹脂を注入
し、前記ゲートに挟まれた柱部分にて前記合成樹脂を合
流接合させることを特徴とする。
【0014】以下、本発明の合成樹脂製保持器の製造方
法について、図面を参照して説明する。図1は、本発明
で使用される金型の一例を示す図である。図中、1は、
ゲートを表す。2は、ウエルドを表す。3は、ポケット
部分を表す。4は、柱部分を表す。
法について、図面を参照して説明する。図1は、本発明
で使用される金型の一例を示す図である。図中、1は、
ゲートを表す。2は、ウエルドを表す。3は、ポケット
部分を表す。4は、柱部分を表す。
【0015】上記ゲート1は、2つ以上設けられる多点
ゲートである。本発明では、熱可塑性合成樹脂の流動長
を短くするために、上記多点ゲートを使用する。上記ゲ
ート1は、ウエルド強度に優れた合成樹脂製保持器を得
るためには、ウエルドが肉厚の厚い柱部分にくる位置に
それぞれ設けられることが好ましい。
ゲートである。本発明では、熱可塑性合成樹脂の流動長
を短くするために、上記多点ゲートを使用する。上記ゲ
ート1は、ウエルド強度に優れた合成樹脂製保持器を得
るためには、ウエルドが肉厚の厚い柱部分にくる位置に
それぞれ設けられることが好ましい。
【0016】本発明においては、スプルーランナー発生
量を少なくするようにするために、上記ゲート1は、内
径側に設けられることが好ましい。
量を少なくするようにするために、上記ゲート1は、内
径側に設けられることが好ましい。
【0017】本発明が適用される合成樹脂は、金型温度
100〜250℃で成形される熱可塑性合成樹脂であ
る。上記熱可塑性合成樹脂としては特に限定されず、例
えば、ナイロン46、ポリフタルアミド等の芳香族ナイ
ロン等の結晶化が速いもの;ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリアミドイミド、熱可塑性ポリイミド等の溶融
温度、金型温度が高いもの等を挙げることができる。
100〜250℃で成形される熱可塑性合成樹脂であ
る。上記熱可塑性合成樹脂としては特に限定されず、例
えば、ナイロン46、ポリフタルアミド等の芳香族ナイ
ロン等の結晶化が速いもの;ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリアミドイミド、熱可塑性ポリイミド等の溶融
温度、金型温度が高いもの等を挙げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
【0019】実施例 図2は、本発明で使用される金型の一例であり、ポケッ
ト部分を10個有し、内径側に2つのゲートが設けられ
たものである。図3は、本発明で使用される金型の一例
であり、ポケット部分を10個有し、内径側に3つのゲ
ートが設けられたものである。図2に示した金型は、図
3に示した金型よりもスプルーランナー量を少なくする
ことができるものであり、図3に示した金型は、図2に
示した金型よりも樹脂の流動長を短くすることができる
ものである。
ト部分を10個有し、内径側に2つのゲートが設けられ
たものである。図3は、本発明で使用される金型の一例
であり、ポケット部分を10個有し、内径側に3つのゲ
ートが設けられたものである。図2に示した金型は、図
3に示した金型よりもスプルーランナー量を少なくする
ことができるものであり、図3に示した金型は、図2に
示した金型よりも樹脂の流動長を短くすることができる
ものである。
【0020】比較例 図4は、外径側にゲートが設けられた金型の一例であ
り、ポケット部分を6個有するものである。図5は、外
径側にゲートが設けられた金型の一例であり、ポケット
部分を8個有するものである。図4に示した金型及び図
5に示した金型は、外径側にゲートが設けられたもので
あるので、図2に示した金型、図3に示した金型よりも
スプルーランナー量が多くなる。
り、ポケット部分を6個有するものである。図5は、外
径側にゲートが設けられた金型の一例であり、ポケット
部分を8個有するものである。図4に示した金型及び図
5に示した金型は、外径側にゲートが設けられたもので
あるので、図2に示した金型、図3に示した金型よりも
スプルーランナー量が多くなる。
【0021】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製保持器の製造方法は
上述の構成からなるので、ウエルドの密着性が向上し、
熱劣化時のウエルド強度の低下が少ない保持器を熱可塑
性合成樹脂から得ることができ、肉厚の薄い合成樹脂製
保持器の製造等にも好適である。また、スプルーランナ
ー量を低減することができるので、高価な合成樹脂を適
用する場合でも発生する廃材の量が抑えられ、経済的に
合成樹脂性保持器を製造することができる。
上述の構成からなるので、ウエルドの密着性が向上し、
熱劣化時のウエルド強度の低下が少ない保持器を熱可塑
性合成樹脂から得ることができ、肉厚の薄い合成樹脂製
保持器の製造等にも好適である。また、スプルーランナ
ー量を低減することができるので、高価な合成樹脂を適
用する場合でも発生する廃材の量が抑えられ、経済的に
合成樹脂性保持器を製造することができる。
【図1】本発明で使用される金型の一例を示す図。
【図2】発明の実施の形態の金型の一例を示す図。
【図3】発明の実施の形態の金型の一例を示す図。
【図4】比較例の金型の一例を示す図。
【図5】比較例の金型の一例を示す図。
1 ゲート 2 ウエルド 3 ポケット部分 4 柱部分
Claims (2)
- 【請求項1】 金型のキャビティ内にゲートを通して合
成樹脂を注入し、円周等配に偶数個の転動体保持用のポ
ケットを持つ保持器を射出成形する合成樹脂製保持器の
製造方法において、前記合成樹脂が、金型温度100〜
250℃で成形される熱可塑性合成樹脂であって、前記
ポケットのうち少なくとも2つ以上を挟む位置に設けら
れた2つ以上のゲートを通して前記合成樹脂を注入し、
前記ゲートに挟まれた柱部分にて前記合成樹脂を合流接
合させることを特徴とする合成樹脂製保持器の製造方
法。 - 【請求項2】 ゲートが、保持器の内径側に設けられて
なるものである請求項1記載の合成樹脂製保持器の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7207744A JPH0929776A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 合成樹脂製保持器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7207744A JPH0929776A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 合成樹脂製保持器の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0929776A true JPH0929776A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16544824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7207744A Pending JPH0929776A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 合成樹脂製保持器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0929776A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016114102A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | 日本精工株式会社 | 軸受用保持器の製造方法 |
WO2023195373A1 (ja) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | Thk株式会社 | 転動体収容バンドの成型方法及び製造金型 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP7207744A patent/JPH0929776A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016114102A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | 日本精工株式会社 | 軸受用保持器の製造方法 |
WO2023195373A1 (ja) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | Thk株式会社 | 転動体収容バンドの成型方法及び製造金型 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040810 |