JPH09296853A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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Publication number
JPH09296853A
JPH09296853A JP15559796A JP15559796A JPH09296853A JP H09296853 A JPH09296853 A JP H09296853A JP 15559796 A JP15559796 A JP 15559796A JP 15559796 A JP15559796 A JP 15559796A JP H09296853 A JPH09296853 A JP H09296853A
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JP
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nut
carriage
screw
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Application number
JP15559796A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kawashima
猛 川島
Tadanobu Hattori
忠信 服部
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間支持を設けることにより、振れのない安
定した高速回転でネジ部材を回すことができ、イナーシ
ャ比を下げ、ナット部材の停止精度の向上を図る。 【解決手段】 両端を軸受27A,27Bに支承された
ネジ部材25に移動体である例えばキャレッジ31に一
体的に設けたナット部材29と螺合せしめ、このナット
部材29の両端面に吸着部材35A,35Bとして磁石
が一体的に設けてある。そして、前記ナット部材29の
左右側に前記吸着部材35A,35Bに吸着、離脱自在
な吸着部材41A,41Bを備えた支持部材37A,3
7Bを設け、この支持部材37A,37Bにレール部材
45を摺動するストッパ部材43A,43Bを設け、ベ
ース15上に設けたドグ47に当接、離隔自在とした。
而して、支持部材37A,37Bでネジ部材25の中間
を支持し、高回転でイナーシャー比を下げ、ナット部材
29の停止精度の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動力伝達装置に
係り、更に詳細には、両端を支持されたネジ部材を常に
中間も支持した動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパンチプレスあるいはレー
ザ加工機へワークを供給するワーク搬送装置としては、
図12に示されているごとき構成が知られている。
【0003】すなわち、ワーク搬送装置101を構成す
る動力伝達装置103は、キャレッジベース105の両
端側に軸受107A,107Bが設けられ、この軸受1
07A,107Bにネジ部材109として例えばボール
ネジが回転自在に支承されている。そして、このネジ部
材109にはナット部材111が螺合され、ナット部材
111はキャレッジ113と一体的に設けられている。
このキャレッジ113には複数のワーククランプ115
が設けられている。
【0004】更に、前記ネジ部材109の片端(図12
において右側)にはカップリング117を介して駆動モ
ータ119が連結されている。
【0005】上記構成により、駆動モータ119を駆動
せしめるとネジ部材109であるボールネジは回転し、
このネジ部材109に螺合したナット部材111を介し
てキャレッジ113は左右方向(図12において左右方
向)へ移動されることになる。このキャレッジ113の
移動によりワーククランプ115にて把持されたワーク
Wが所望の位置に位置決されるものである。
【0006】上述したごとく、ネジ部材109の支持
は、両端に設けた軸受107A,107Bのみで支持さ
れているのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の動力伝達装置103では走行スピードを速くするた
めに、ネジ部材109の回転速度を上げると、ネジ部材
109自体のなわとび現象が発生し、異音,発熱,破損
等が発生する。また、軸受107A,107B間のスパ
ンを長くするとネジ部材109であるボールネジがさら
に振れてしまうと共に上述の問題がもっと顕著に発生す
る。このネジ部材109の慣性モーメントを低くするた
めに、ネジ部材109の径を小さくすると、回転時にネ
ジ部材109は更に振れてしまう。
【0008】また、軸径を小さくし、ネジ部材109の
慣性モーメントを下げ、モータ軸換算慣性モーメントを
下げ、イナーシャ比を低くしたいが、軸径が小さいため
ネジの断面積、断面二次モーメントが小さくなり、軸の
危険速度が低くなってしまう。
【0009】さらに、ネジ部材109の中間にネジ部材
支えを設けると、ロングスパン化はできるが、ネジ部材
支え近辺での走行スピードの切換え(減速)が必要で、
一貫した高速走行ができない。しかもキャレッジ113
の位置検出機構が必要となる。
【0010】この発明の目的は、中間支持を設けること
により、振れのない安定した高速回転でネジ部材を回す
ことができ、イナーシャ比を下げ、ナット部材の停止精
度の向上を図った動力伝達装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の動力伝達装置は、ベース上
に両端を支持され駆動装置により回転を伝達させるネジ
部材に螺合したナット部材を介して被移動体を移動せし
める動力伝達装置にして、前記ネジ部材に螺合したナッ
ト部材の両端面に吸着部材を一体的に設け、この吸着部
材に吸着、離脱自在な前記ネジ部材上を摺動自在な吸着
部材を備えた支持部材を前記ナット部材の両側にそれぞ
れ設け、この各支持部材にストッパ部材を設け、このス
トッパ部材を前記ベース上のほぼ中央に設けたドグに当
接、離隔自在とすると共に、且つ、ベース上に設けたレ
ール部材にストッパ部材が支持摺接移動自在に設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0012】而して、駆動装置の駆動によりネジ部材を
回転せしめ、いずれか一方の支持部材に備えた吸着部材
に吸着したナット部材をネジ部材の中央へ移動せしめ
る。ナット部材の移動により支持部材はレール部材上を
案内支承されて、支持部材に設けたストッパ部材がベー
スの中央に設けたドグに当接して支持部材は停止する。
更に、ネジ部材を回転するとナット部材に設けた吸着部
材と支持部材に設けた吸着部材は吸着状態から切り離さ
れ、ナット部材のみが移動する。この際、ネジ部材のほ
ぼ中央部は支持部材に支承されているので振れることな
く、安定して高速回転でネジ部材を回転させることがで
きる。
【0013】また、移行したナット部材は他方に設けた
支持部材に備えた吸着部材に吸着し、吸着後にネジ部材
を逆回転することにより、他方の支持部材はナット部材
につれて移行し、ドグにストッパ部材が当接した時に支
持部材とナット部材との吸着が離れ、支持部材はその位
置で停止してネジ部材を支持する。このようにしてネジ
部材は常に4点で支持され、従来の両端支持だけでない
ので、軸径を小さくし、慣性モーメントを下げることが
でき、リードを短くしモータ軸換算慣性モーメントを下
げ、イナーシャー比を小さくすることができる。
【0014】また、請求項2によるこの発明の動力伝達
装置は、パンチプレスあるいはレーザ加工機へワークを
供給するワーク搬送装置に設けたキャレッジベースに移
動自在なキャレッジを設け、このキャレッジを移動せし
める動力伝達装置にして、ベース上に両端を支持され駆
動装置により回転を伝達させるネジ部材に螺合したナッ
ト部材を介してキャレッジを移動自在に設け、前記ネジ
部材に螺合したナット部材の両端面に吸着部材を一体的
に設け、この吸着部材に吸着、離脱自在な前記ネジ部材
上を摺動自在な吸着部材を備えた支持部材を前記ナット
部材の両側にそれぞれ設け、この各支持部材にストッパ
部材を設け、このストッパ部材を前記ベース上のほぼ中
央に設けたドグに当接、離隔自在とすると共に、且つ、
ベース上に設けたレール部材にストッパ部材が支持摺接
移動自在に設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0015】而して、この発明は請求項1にて説明した
動力伝達装置をパンチプレスあるいはレーザ加工機のワ
ーク搬送装置に適用したもので、キャレッジベースに移
動自在に設けたキャレッジの動力伝達装置とした。そし
て、ネジ部材を4点で支承するので、振れることなく安
定して高速回転でネジ部材を回転させることができ、キ
ャレッジの位置決めを迅速、且つ、精度良く行なうこと
ができる。
【0016】更に、請求項3によるこの発明の動力伝達
装置は、前記各吸着部材が磁石で構成されていることを
特徴とするものである。
【0017】而して、確実な吸着と軽量、簡単な構成で
コストの低減が図られる。
【0018】請求項4によるこの発明の動力伝達装置
は、ベース上に両端を支持され駆動装置により回転を伝
達させるネジ部材に螺合したナット部材を介して被移動
体を移動せしめる動力伝達装置にして、前記ネジ部材上
を摺動自在な支持部材を前記ナット部材の両側に設ける
と共に前記各支持部材を、前記ベース上に敷設されたレ
ール部材に摺動自在な摺動部材の両側に一体的に設けて
なることを特徴とするものである。
【0019】而して、駆動装置の駆動によりネジ部材を
回転せしめ、ナット部材が一方側又は他方側に移動する
とナット部材が一方側又は他方側の支持部材に当接する
と共に一方又は他方側の支持部材がナット部材と一緒に
一方側又は他方側へ移動される。その際、一方側又は他
方側の支持部材の移動より、摺動部材がガイドレール部
材に案内され摺動すると共に他方側又は一方側の支持部
材も一方側又は他方側へ移動される。
【0020】ナット部材が一方側又は他方側に移動する
際、一方側又は他方側の支持部材も一緒に移動すると共
にネジ部材を常に支持されているので振れることなく、
安定して高速回転でネジ部材を回転させることができ
る。しかも、ネジ部材は常に4点で支持され、従来の両
端支持だけでないので、軸径を小さくし、慣性モーメン
トを下げることができ、リードを短くしモータ軸換算慣
性モーメントを下げ、イナーシャー比を小さくすること
ができる。
【0021】請求項5によるこの発明の動力伝達装置
は、パンチプレスあるいはレーザ加工機へワークを供給
するワーク搬送装置に設けたキャレッジベースに移動自
在なキャレッジを設け、このキャレッジを移動せしめる
動力伝達装置にして、前記ベース上に両端を支持され駆
動装置により回転を伝達させるネジ部材に螺合したナッ
ト部材を介してキャレッジを移動自在に設け、前記ネジ
部材上を摺動自在な支持部材を前記ナット部材の両側に
設けると共に前記各支持部材を、前記ベース上に敷設さ
れたレール部材に摺動自在な摺動部材の両側に一体的に
設けてなることを特徴とするものである。
【0022】而して、この発明は、請求項4にて説明し
た動力伝達装置をパンチプレスあるいはレーザ加工機の
ワーク搬送装置に適用したもので、キャレッジベースに
移動自在に設けたキャレッジの動力伝達装置とした。そ
して、ネジ部材を4点で支承するので、振れることなく
安定して高速回転でネジ部材を回転させることができ、
キャレッジの位置決めを迅速、且つ精度よく行なうこと
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態の
例としてタレットパンチプレスにワークを搬入するワー
ク搬送装置を対象としたが、この機種に限定するもので
なく例えばレーザ加工機にワークを搬入するワーク搬送
装置でも良い。また、前記タレットパンチプレスおよび
ワーク搬送装置は、既に公知の構成のものであるため、
詳細な図示と説明を省略し概略的な説明に留める。
【0024】図11を参照するに、タレットパンチプレ
ス1は、門型フレーム3の内部に上部タレット5と、こ
の上部タレット5に対向して下部に下部タレット(図示
省略)が設けられ、同期して回転自在に装着されてい
る。そして、前記上部タレット5には多数の上金型7が
装着され、この上金型7と対向して多数の下金型(図示
省略)が下部タレットに装着されている。
【0025】前記門型フレーム3の上部に備えたラム
(図示省略)の上下動により前記上金型7を打撃し、上
金型7と下金型との協働によりワークにパンチング加工
が施される。なお、符号9はパンチング加工位置であ
る。
【0026】前記門型フレーム3に隣接してテーブル1
1が設けられ、このテーブル11を跨いだ態様で図11
において左右方向へ延伸したワーク搬送装置13を構成
するベースとしてのキャレッジベース15が設けられ、
駆動装置17(例えば駆動モータに連結されたネジ部
材)の回転によりキャレッジベース15は図11におい
て上下方向へ移動自在となっている。
【0027】前記キャレッジベース15には動力伝達装
置19が内蔵されている。より詳細には、駆動モータ2
1よりカップリング23を介してネジ部材25が、前記
キャレッジベース15の両端に設けた軸受27A,27
Bに回転自在に支承されている。そして、前記ネジ部材
25にはナット部材29が螺合され、ナット部材29は
被移動体としてのキャレッジ31に一体的に設けられ、
キャレッジ31には板状のワークWの一側縁端を把持自
在な複数のクランプ装置33が設けられている。
【0028】上記構成により、駆動モータ21を駆動せ
しめると、カップリング23を介してネジ部材25は回
転し、ネジ部材25に螺合したナット部材29を介して
キャレッジ31は図11において左右方向へ移動される
ことになる。そして、前述した駆動装置17の駆動と相
俟ってクランプ装置33にて把持されたワークWを加工
位置9へ位置決めして、所望のパンチング加工が施され
る。
【0029】次に、この発明の実施の形態の主要部であ
る前記動力伝達装置19について、更に詳細に説明す
る。
【0030】図1および図2を参照するに、キャレッジ
ベース15上の両端側に軸受27A,27Bが立設さ
れ、この軸受27A,27Bにネジ部材25として例え
ばボールネジが回転自在に支承されている。このネジ部
材25の片端(図1において右側)にはカップリング2
3を介して駆動装置としての例えば駆動モータ21が連
結され、この駆動モータ21は前記キャレッジベース1
5上に固着されている。
【0031】前記ネジ部材25にはナット部材29が螺
合し、このナット部材29は図示を省略したが被移動体
である例えばキャレッジが一体的に設けられている。そ
して、ナット部材29の両端面には吸着部材35A,3
5Bとして例えば環状の磁石が一体的に設けられてい
る。
【0032】前記ナット部材29の両側にそれぞれ支持
部材37A,37Bが設けられている。この支持部材3
7A,37Bは前記ネジ部材25であるボールネジに嵌
入され、ボールネジ上を摺接移動自在に貫通穴39が形
成されていて、前記ナット部材29に設けた吸着部材3
5A,35Bに吸着、離脱する環状の磁石である吸着部
材41A,41Bがそれぞれ支持部材37A,37Bの
片端面に一体的に設けられている。
【0033】更に、支持部材37A,37Bに垂下して
ストッパ部材43A,43Bが設けられ、このストッパ
部材43A,43Bは前記キャレッジベース15上に設
けたレール部材45である例えばLMガイドレール上に
乗りガイド部材(図示省略)を介して摺動し移動自在に
装着されている。なお更に、前記キャレッジベース15
のほぼ中央近傍にドグ47が設けられ、このドグ47に
前記支持部材37A,37Bに設けたストッパ部材43
A,43Bが当接することにより、支持部材37A,3
7Bの移行が停止される。
【0034】上記構成により、その作用としては、図1
および図3乃至図5を参照するに、まず、図1に示す状
態、すなわち、ナット部材29がキャレッジベース15
のほぼ中央近傍に位置している時、支持部材37Aは相
互の吸着部材35Aと41Aとが吸着していて、支持部
材37Aに設けたストッパ部材43Aはドグ47に当接
している。そして、支持部材37Bは軸受27Bに接近
した位置にある。
【0035】上述した図1に示す状態よりネジ部材25
を駆動モータ21の駆動により回転させ図1において左
側へナット部材29を移行させる。この状態を図3に示
す。ナット部材29が左側へ移行すると、ナット部材2
9に設けた吸着部材35Aは支持部材37Aに設けた吸
着部材41Aより吸着を解除し引き離され、支持部材3
7Aはドグ47にストッパ部材43Aが当接した状態で
その位置に停止する。一方、左側へ移行したナット部材
29は移動限で支持部材37Bに設けた吸着部材41B
とナット部材29に設けた吸着部材35Bとが吸着され
る。
【0036】この状態で、ナット部材29を図3におい
て右側へ移行せしめると、図4に示された状態となる。
すなわち、図4を参照するに、ナット部材29が右側へ
移行すると共に、吸着部材35Bと41Bとが吸着して
いるので支持部材37Bも一緒に右側へ移行する。
【0037】そして、図5に示されているごとく、ナッ
ト部材29が右側へ移行すると支持部材37Bに設けた
ストッパ部材43Bがドグ47に当接し、更に、ナット
部材29が右側へ移行すると、吸着部材35Bと41B
とが引き離され一方の支持部材37Aに設けた吸着部材
41Aにナット部材29に設けた吸着部材35Aが吸着
し、支持部材37Aを右側へ移行せしめる。
【0038】上述したごとく、ネジ部材25である例え
ばボールネジは常に4点、すなわち、両端の軸受27A
と27Bと、ナット部材29の両側に設けた支持部材3
7Aと37Bとの4支点でネジ部材25を支承し、その
中で支持部材37Aと37Bのいずれかはネジ部材25
のほぼ中央部を支持している。
【0039】このため、軸径に関係なく振れのない安定
した高速回転でネジ部材25を回すことができると共
に、軸経を小さくし、ネジ部材25の慣性モーメントを
下げることができる。また、軸径を小さくし更にリード
を短くし、モータ軸換算慣性モーメントを下げ、イナー
シャー比を小さくすることができる。
【0040】よって、軸径を小さくすると軸断面積、断
面二次モーメントが小さくなり、危険速度が低くなって
しまい、回転時ネジ部材25が振れてしまうが、中間を
支持する支持部材37Aあるいは37Bを設けたことに
より、回転数=軸速/リードの関係より、短いリードを
選定でき、軸速も上げられ高速回転でネジ部材25を回
すことができる。また、ナット部材29に一体的に設け
た例えばキャレッジ31等の停止精度を上げることがで
きる。
【0041】図6には図1に代る別の実施の形態の例が
示されている。図6において図1における部品と同じ部
品には同一の符号を付し重複する説明を省略する。
【0042】図6において、前記キャレッジベース15
の側面図6において上面には左右方向へ延伸したレール
部材49が敷設されている。このレール部材49に複数
のガイド部材51が摺動自在に設けられている。このガ
イド部材51に前記キャレッジ31が設けられている。
【0043】前記ナット部材29の両側に設けられた支
持部材37A,37Bは前記ネジ部材25に摺動自在に
設けられていると共に、摺動部材53の両端に一体化さ
れている。この摺動部材53は前記レール部材45に摺
動自在に設けられた複数のガイド部材55に設けられて
いる。
【0044】上記構成により、ナット部材29が移動さ
れると、キャレッジ31はレール部材49に案内されて
移動される。また、支持部材37A,37Bが移動され
ると摺動部材53もレール部材45に案内されて移動さ
れることになる。
【0045】上記構成により、その作用としては図6お
よび図7乃至図10を参照するに、まず図6の状態にお
いて駆動モータ21の駆動によりネジ部材25を回転さ
せナット部材29を図6において左方向へ移動せしめる
と、ナット部材29が支持部材37Bに当接すると共に
さらに支持部材37Bを同方向へ移動させると図7に示
す状態となる。このとき、摺動部材53もガイド部材5
5を介してレール部材45に案内されて同方向へ移動さ
れる。
【0046】図7の状態においてナット部材29を右方
向へ移動せしめると図8に示した状態となる。さらに、
ナット部材29を右方向へ移動せしめると、図9に示さ
れているようにナット部材29が支持部材37Aに当接
される。さらにナット部材29が右方向へ移動されると
支持部材37Aが右方向へ押されて移動し図10に示さ
れているような状態となる。このとき支持部材37Aの
移動により、摺動部材53はガイド部材55を介してレ
ール部材45に案内されて同方向へ移動されることにな
る。なお、図6〜図10において、軸受27Aの中心と
27Bの中心間の距離をLとし、軸受27Bの中心と支
持部材37Bの中心の距離をL1 ,ナット部材29の中
心と支持部材37Aの中心との距離をL2 とすると、L
1 <L/2,L1 >L2 の状態で行われる。
【0047】このように、ナット部材29が左右方向へ
移動される際、支持部材37A,37Bが摺動すると共
にネジ部材25を常に支持しているから、ネジ部材25
は4点で支持されて回転される。而して、前述した実施
の形態の例と同様の効果を奏する。
【0048】なお、この発明は前述した発明の実施の形
態の例に限定されることなく、適宜な変更を行なうこと
により、その他の態様で実施し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例の説明より
理解されるように、請求項1によるこの発明によれば、
ネジ部材の支持を両端と中間点を支持部材により支持
し、支持部材に備えた吸着部材とナット部材に設けた吸
着部材とで吸着してナット部材の動きに支持部材を同調
させて移動させる。そして、ベースのほぼ中央に設けた
ドグにて支持部材の動きを停めて、ネジ部材のほぼ中央
を支持部材にて支承する。このため、ネジ部材のほぼ中
央部を常に支持できるので、振れのない安定した高速回
転でネジ部材を回すことができ、軸径を小さくしネジ部
材の慣性モーメントを下げると共に、リードを短かくし
モータ軸換算慣性モーメントを下げ、イナーシャー比を
小さくすることができる。
【0050】また、請求項2によるこの発明によれば、
前述した動力電圧装置をパンチプレスあるいはレーザ加
工機のワークを搬送するワーク搬送装置を構成するキャ
レッジベースに設けたキャレッジを移動せしめる動力伝
達系に採用できる。
【0051】而して、キャレッジの停止精度を上げるこ
とができ、ワークを所望する加工位置に迅速に精度良く
位置決めすることができる。
【0052】更に、請求項3によるこの発明の動力伝達
装置は、前記各吸着部材が磁石で構成されていることを
特徴とするものである。
【0053】而して、確実な吸着と軽量、簡単な構成で
コストの低減を図ることができる。請求項4によるこの
発明によれば、ナット部材が一方側又は他方側に移動す
る際、一方側又は他方側の支持部材も一緒に移動すると
共にネジ部材を常に支持されているので振れることな
く、安定して高速回転でネジ部材を回転させることがで
きる。しかも、ネジ部材は常に4点で支持され、従来の
両端支持だけでないので、軸径を小さくし、慣性モーメ
ントを下げることができ、リードを短くしモータ軸換算
慣性モーメントを下げ、イナーシャー比を小さくするこ
とができる。
【0054】請求項5によるこの発明によれば、請求項
4による動力伝達装置をパンチプレスあるいはレーザ加
工機のワークを搬送するワーク搬送装置を構成するキャ
レッジベースに設けたキャレッジを移動せしめる動力伝
達系に採用できる。
【0055】而して、キャレッジの停止精度を上げるこ
とができ、ワークを所望する加工位置に迅速に精度よく
位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、動力伝達装置の一部
断面を含む正面説明図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った拡大断面説
明図である。
【図3】この発明の作用説明図である。
【図4】この発明の作用説明図である。
【図5】この発明の作用説明図である。
【図6】図1に代る別の実施の形態の例の動力伝達装置
の平面図である。
【図7】この発明の作用説明図である。
【図8】この発明の作用説明図である。
【図9】この発明の作用説明図である。
【図10】この発明の作用説明図である。
【図11】この発明を実施する形態の一例を示し、タレ
ットパンチプレスの概略構成を示す平面説明図である。
【図12】従来例を示し、動力伝達装置の平面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(パンチプレス) 13 ワーク搬送装置 15 キャレッジベース(ベース) 19 動力伝達装置 21 駆動モータ(駆動部材) 25 ネジ部材 29 ナット部材 31 キャレッジ 35A,35B 吸着部材 37A,37B 支持部材 41A,41B 吸着部材 43A,43B ストッパ部材 45 レール部材 47 ドグ 49 レール部材 53 摺動部材 55 ガイド部材 W ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース上に両端を支持され駆動装置によ
    り回転を伝達させるネジ部材に螺合したナット部材を介
    して被移動体を移動せしめる動力伝達装置にして、前記
    ネジ部材に螺合したナット部材の両端面に吸着部材を一
    体的に設け、この吸着部材に吸着、離脱自在な前記ネジ
    部材上を摺動自在な吸着部材を備えた支持部材を前記ナ
    ット部材の両側にそれぞれ設け、この各支持部材にスト
    ッパ部材を設け、このストッパ部材を前記ベース上のほ
    ぼ中央に設けたドグに当接、離隔自在とすると共に、ベ
    ース上に設けたレール部材にストッパ部材が支持摺接移
    動自在に設けられていることを特徴とする動力伝達装
    置。
  2. 【請求項2】 パンチプレスあるいはレーザ加工機へワ
    ークを供給するワーク搬送装置に設けたキャレッジベー
    スに移動自在なキャレッジを設け、このキャレッジを移
    動せしめる動力伝達装置にして、前記ベース上に両端を
    支持され駆動装置により回転を伝達させるネジ部材に螺
    合したナット部材を介してキャレッジを移動自在に設
    け、前記ネジ部材に螺合したナット部材の両端面に吸着
    部材を一体的に設け、この吸着部材に吸着、離脱自在な
    前記ネジ部材上を摺動自在な吸着部材を備えた支持部材
    を前記ナット部材の両側にそれぞれ設け、この各支持部
    材にストッパ部材を設け、このストッパ部材を前記ベー
    ス上のほぼ中央に設けたドグに当接、離隔自在とすると
    共に、ベース上に設けたレール部材にストッパ部材が支
    持摺接移動自在に設けられていることを特徴とする動力
    伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記各吸着部材が磁石で構成されている
    ことを特徴とする請求項1,2に記載の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 ベース上に両端を支持され駆動装置によ
    り回転を伝達させるネジ部材に螺合したナット部材を介
    して被移動体を移動せしめる動力伝達装置にして、前記
    ネジ部材上を摺動自在な支持部材を前記ナット部材の両
    側に設けると共に前記各支持部材を、前記ベース上に敷
    設されたレール部材に摺動自在な摺動部材の両側に一体
    的に設けてなることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 パンチプレスあるいはレーザ加工機へワ
    ークを供給するワーク搬送装置に設けたキャレッジベー
    スに移動自在なキャレッジを設け、このキャレッジを移
    動せしめる動力伝達装置にして、前記ベース上に両端を
    支持され駆動装置により回転を伝達させるネジ部材に螺
    合したナット部材を介してキャレッジを移動自在に設
    け、前記ネジ部材上を摺動自在な支持部材を前記ナット
    部材の両側に設けると共に前記各支持部材を、前記ベー
    ス上に敷設されたレール部材に摺動自在な摺動部材の両
    側に一体的に設けてなることを特徴とする動力伝達装
    置。
JP15559796A 1996-03-07 1996-06-17 動力伝達装置 Pending JPH09296853A (ja)

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JP5036296 1996-03-07
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103043377A (zh) * 2011-10-15 2013-04-17 四川制药制剂有限公司 带有传感器的丝杠传动结构
JP2013245036A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Showa Shinku:Kk 搬送装置、周波数調整装置及び搬送方法
KR101712929B1 (ko) * 2016-04-05 2017-03-08 이종기 리드 볼 스크류의 직선유지장치 및 이를 포함하는 직선운동장치

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JP2013245036A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Showa Shinku:Kk 搬送装置、周波数調整装置及び搬送方法
KR101712929B1 (ko) * 2016-04-05 2017-03-08 이종기 리드 볼 스크류의 직선유지장치 및 이를 포함하는 직선운동장치

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