JPH09295963A - D−アセチルチオイソ酪酸の製造方法 - Google Patents
D−アセチルチオイソ酪酸の製造方法Info
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- JPH09295963A JPH09295963A JP10966196A JP10966196A JPH09295963A JP H09295963 A JPH09295963 A JP H09295963A JP 10966196 A JP10966196 A JP 10966196A JP 10966196 A JP10966196 A JP 10966196A JP H09295963 A JPH09295963 A JP H09295963A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 D−クロロイソ酪酸から、容易にしかも高収
率で、高品質のD−アセチルチオイソ酪酸を得ることの
できる方法を提供する。 【解決手段】 下記式(1)で表されるD−クロロイソ
酪酸を、塩基性化合物の存在下に、チオ酢酸またはチオ
酢酸の塩類と反応させて下記式(2)で表されるD−ア
セチルチオイソ酪酸を製造する。 【化1】
率で、高品質のD−アセチルチオイソ酪酸を得ることの
できる方法を提供する。 【解決手段】 下記式(1)で表されるD−クロロイソ
酪酸を、塩基性化合物の存在下に、チオ酢酸またはチオ
酢酸の塩類と反応させて下記式(2)で表されるD−ア
セチルチオイソ酪酸を製造する。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、D−アセチルチオ
イソ酪酸の製造方法に関する。D−アセチルチオイソ酪
酸は、血圧降下剤であるカプトプリルの重要な中間体で
ある。
イソ酪酸の製造方法に関する。D−アセチルチオイソ酪
酸は、血圧降下剤であるカプトプリルの重要な中間体で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、D−アセチルチオイソ酪酸の製造
方法としては、D−クロロイソ酪酸のクロロ基を水硫化
ナトリウムまたはチオ炭酸ナトリウムなどによりメルカ
プト基に置換して中間体のD−メルカプトイソ酪酸を合
成した後、無水酢酸を用いてアセチル化を行なう方法が
知られている。この方法では、目的物のD−アセチルチ
オイソ酪酸が、D−クロロイソ酪酸から収率76%で製
造される(Chem.Pharm.Bull.,30
(9)3139,1982)。
方法としては、D−クロロイソ酪酸のクロロ基を水硫化
ナトリウムまたはチオ炭酸ナトリウムなどによりメルカ
プト基に置換して中間体のD−メルカプトイソ酪酸を合
成した後、無水酢酸を用いてアセチル化を行なう方法が
知られている。この方法では、目的物のD−アセチルチ
オイソ酪酸が、D−クロロイソ酪酸から収率76%で製
造される(Chem.Pharm.Bull.,30
(9)3139,1982)。
【0003】しかしながら、上記の製法では、収率が7
6%程度と低く、しかも次の(1)〜(3)のような問題があ
る。
6%程度と低く、しかも次の(1)〜(3)のような問題があ
る。
【0004】(1) 出発物質のD−クロロイソ酪酸から中
間体のD−メルカプトイソ酪酸を得て、これからさらに
目的物のD−アセチルチオイソ酪酸を得るので、2工程
を要する。
間体のD−メルカプトイソ酪酸を得て、これからさらに
目的物のD−アセチルチオイソ酪酸を得るので、2工程
を要する。
【0005】(2) 中間体のD−メルカプトイソ酪酸が強
烈な悪臭物質であり、工業的スケールで取り扱う場合に
問題となる。
烈な悪臭物質であり、工業的スケールで取り扱う場合に
問題となる。
【0006】(3) D−メルカプトイソ酪酸の合成時に不
純物として生成するD−メルカプトイソ酪酸のジスルフ
ィド体を還元する工程が必要なために、全工程が長くな
る。
純物として生成するD−メルカプトイソ酪酸のジスルフ
ィド体を還元する工程が必要なために、全工程が長くな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
した従来技術の問題点を解消し、D−クロロイソ酪酸か
ら、容易にしかも高収率で、高品質のD−アセチルチオ
イソ酪酸を得ることのできる方法を提供することにあ
る。
した従来技術の問題点を解消し、D−クロロイソ酪酸か
ら、容易にしかも高収率で、高品質のD−アセチルチオ
イソ酪酸を得ることのできる方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、水溶媒中でD
−クロロイソ酪酸の塩にチオ酢酸またはチオ酢酸の塩類
を作用させることにより、1ポットでしかも高収率でD
−アセチルチオイソ酪酸が得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
め、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、水溶媒中でD
−クロロイソ酪酸の塩にチオ酢酸またはチオ酢酸の塩類
を作用させることにより、1ポットでしかも高収率でD
−アセチルチオイソ酪酸が得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、下記式(1)で表さ
れるD−クロロイソ酪酸を、塩基性化合物の存在下に、
チオ酢酸またはチオ酢酸の塩類と反応させることを特徴
とする下記式(2)で表されるD−アセチルチオイソ酪
酸の製造方法である。
れるD−クロロイソ酪酸を、塩基性化合物の存在下に、
チオ酢酸またはチオ酢酸の塩類と反応させることを特徴
とする下記式(2)で表されるD−アセチルチオイソ酪
酸の製造方法である。
【0010】
【化2】
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明の製造方法において用いるD−クロ
ロイソ酪酸は、市販されているものでよい。
ロイソ酪酸は、市販されているものでよい。
【0013】本発明の製造方法において用いうる塩基性
化合物の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化バリウム、水酸化アンモニウム等の
水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニ
ウム等の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウ
ム等の炭酸水素塩等が挙げられる。好ましい塩基性化合
物は、入手が容易である点より、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムである。これらの塩基性化合物の使用量
は、D−クロロイソ酪酸1モルに対し、通常1〜5モ
ル、好ましくは1〜3モルの範囲である。
化合物の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化バリウム、水酸化アンモニウム等の
水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニ
ウム等の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウ
ム等の炭酸水素塩等が挙げられる。好ましい塩基性化合
物は、入手が容易である点より、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムである。これらの塩基性化合物の使用量
は、D−クロロイソ酪酸1モルに対し、通常1〜5モ
ル、好ましくは1〜3モルの範囲である。
【0014】また、本発明の製造方法において用いうる
チオ酢酸の塩類の具体例としては、チオ酢酸ナトリウ
ム、チオ酢酸カリウム、チオ酢酸リチウム、チオ酢酸カ
ルシウム、チオ酢酸マグネシウム、チオ酢酸バリウム、
チオ酢酸アンモニウム等の塩類が挙げられる。好ましい
チオ酢酸の塩類は、入手が容易である点より、チオ酢酸
ナトリウム、チオ酢酸カリウムである。これらのチオ酢
酸塩類の使用量は、D−クロロイソ酪酸1モルに対し、
通常1〜5モル、好ましくは1〜3モルの範囲である。
なお、チオ酢酸を用いる場合も、使用量はチオ酢酸塩類
の場合と同じである。
チオ酢酸の塩類の具体例としては、チオ酢酸ナトリウ
ム、チオ酢酸カリウム、チオ酢酸リチウム、チオ酢酸カ
ルシウム、チオ酢酸マグネシウム、チオ酢酸バリウム、
チオ酢酸アンモニウム等の塩類が挙げられる。好ましい
チオ酢酸の塩類は、入手が容易である点より、チオ酢酸
ナトリウム、チオ酢酸カリウムである。これらのチオ酢
酸塩類の使用量は、D−クロロイソ酪酸1モルに対し、
通常1〜5モル、好ましくは1〜3モルの範囲である。
なお、チオ酢酸を用いる場合も、使用量はチオ酢酸塩類
の場合と同じである。
【0015】本発明の製造方法における溶媒としては、
入手が容易で、低価格である点より、水が好ましい。溶
媒の使用量は、D−クロロイソ酪酸に対し、通常6〜2
0倍重量、好ましくは6〜10倍重量の範囲である。
入手が容易で、低価格である点より、水が好ましい。溶
媒の使用量は、D−クロロイソ酪酸に対し、通常6〜2
0倍重量、好ましくは6〜10倍重量の範囲である。
【0016】反応温度は、通常20〜100℃、好まし
くは50〜80℃の範囲である。また、反応時間は、通
常2〜10時間、好ましくは2〜3時間の範囲である。
くは50〜80℃の範囲である。また、反応時間は、通
常2〜10時間、好ましくは2〜3時間の範囲である。
【0017】反応終了後にD−アセチルチオイソ酪酸を
単離するには、常法に従って行えばよい。すなわち、例
えば、反応終了後の反応液を酸性となるようにpH調整
した後に、有機溶剤で抽出し、得られた有機層を脱水し
た後に、この有機層から有機溶剤を減圧下で留去する。
単離するには、常法に従って行えばよい。すなわち、例
えば、反応終了後の反応液を酸性となるようにpH調整
した後に、有機溶剤で抽出し、得られた有機層を脱水し
た後に、この有機層から有機溶剤を減圧下で留去する。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明の製造方法を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
【0019】実施例1 容量100mlの四つ口フラスコに、D−クロロイソ酪
酸8.00g(0.064モル)と水48mlを仕込
み、窒素雰囲気で撹拌下5〜10℃の温度に保持しなが
ら、48%水酸化ナトリウム水溶液11.88g(0.
144モル)を10分かけて滴下した。滴下終了後、チ
オ酢酸5.84g(0.077モル)を5〜10℃の温
度に保ちながら滴下した。滴下終了後、内温を70℃ま
で昇温して2時間30分反応を行なった。反応終了後、
室温まで冷却して5%塩酸を20〜25℃で滴下し、p
H2とした。次に、酢酸エチル40mlで4回抽出し
た。抽出して得られた有機層を合わせ、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を濾過した後、有機溶剤を減
圧下で留去して無色透明のオイル状物のD−アセチルチ
オイソ酪酸9.69gを得た。収率は93%であった。
ガスクロマトグラフィー(GC)による純度は99%で
あった。得られたオイル状物の分析値を以下に示す。
酸8.00g(0.064モル)と水48mlを仕込
み、窒素雰囲気で撹拌下5〜10℃の温度に保持しなが
ら、48%水酸化ナトリウム水溶液11.88g(0.
144モル)を10分かけて滴下した。滴下終了後、チ
オ酢酸5.84g(0.077モル)を5〜10℃の温
度に保ちながら滴下した。滴下終了後、内温を70℃ま
で昇温して2時間30分反応を行なった。反応終了後、
室温まで冷却して5%塩酸を20〜25℃で滴下し、p
H2とした。次に、酢酸エチル40mlで4回抽出し
た。抽出して得られた有機層を合わせ、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を濾過した後、有機溶剤を減
圧下で留去して無色透明のオイル状物のD−アセチルチ
オイソ酪酸9.69gを得た。収率は93%であった。
ガスクロマトグラフィー(GC)による純度は99%で
あった。得られたオイル状物の分析値を以下に示す。
【0020】NMR(CDCl3、ppm):1.26
(3H,d)、2.32(3H,s)、2.8(1H,
m)、3.04(2H,m)、11.6(1H,s) [α]D 20−48.1°(c=1.0、95%EtO
H) IR(neat)cm-1:1699 実施例2 容量100mlの四つ口フラスコに、D−クロロイソ酪
酸5.00g(0.040モル)と水30mlを仕込
み、窒素雰囲気で撹拌下5〜10℃の温度に保持しなが
ら、48%水酸化ナトリウム水溶液3.50g(0.0
42モル)を10分かけて滴下した。滴下終了後、チオ
酢酸カリウム5.48g(0.048モル)を添加し
た。添加後、内温を60℃まで昇温して60〜70℃で
3時間反応を行なった。反応終了後、室温まで冷却して
5%塩酸を20〜25℃で滴下し、pH2とした。次
に、酢酸エチル30mlで4回抽出した。抽出して得ら
れた有機層を合わせ、10%食塩水30mlと水30m
lで洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。乾燥剤を濾過した後、有機溶剤を減圧下で
留去して無色透明のオイル状物のD−アセチルチオイソ
酪酸5.85gを得た。収率は90%であった。ガスク
ロマトグラフィー(GC)による純度は99%であっ
た。得られたオイル状物の分析値は、実施例1で得られ
たもののそれと同様であった。
(3H,d)、2.32(3H,s)、2.8(1H,
m)、3.04(2H,m)、11.6(1H,s) [α]D 20−48.1°(c=1.0、95%EtO
H) IR(neat)cm-1:1699 実施例2 容量100mlの四つ口フラスコに、D−クロロイソ酪
酸5.00g(0.040モル)と水30mlを仕込
み、窒素雰囲気で撹拌下5〜10℃の温度に保持しなが
ら、48%水酸化ナトリウム水溶液3.50g(0.0
42モル)を10分かけて滴下した。滴下終了後、チオ
酢酸カリウム5.48g(0.048モル)を添加し
た。添加後、内温を60℃まで昇温して60〜70℃で
3時間反応を行なった。反応終了後、室温まで冷却して
5%塩酸を20〜25℃で滴下し、pH2とした。次
に、酢酸エチル30mlで4回抽出した。抽出して得ら
れた有機層を合わせ、10%食塩水30mlと水30m
lで洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。乾燥剤を濾過した後、有機溶剤を減圧下で
留去して無色透明のオイル状物のD−アセチルチオイソ
酪酸5.85gを得た。収率は90%であった。ガスク
ロマトグラフィー(GC)による純度は99%であっ
た。得られたオイル状物の分析値は、実施例1で得られ
たもののそれと同様であった。
【0021】実施例3 容量100mlの四つ口フラスコに、D−クロロイソ酪
酸8.00g(0.064モル)と水40mlを仕込
み、窒素雰囲気で撹拌下5〜10℃の温度に保持しなが
ら、48%水酸化ナトリウム水溶液5.54g(0.0
67モル)を10分かけて滴下した。次に、予めチオ酢
酸5.84g(0.077モル)と水16mlに48%
水酸化ナトリウム水溶液6.39g(0.077モル)
を加えて調製しておいたチオ酢酸ナトリウムの水溶液を
添加した後、内温を70℃まで昇温して2時間30分反
応を行なった。反応終了後、室温まで冷却して5%塩酸
を20〜25℃で滴下し、pH2とした。次に、酢酸エ
チル40mlで4回抽出した。抽出して得られた有機層
を合わせ、10%食塩水40mlと水40mlで洗浄し
た。洗浄後の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を濾過した後、有機溶剤を減圧下で留去して
無色透明のオイル状物のD−アセチルチオイソ酪酸9.
60gを得た。収率は93%であった。ガスクロマトグ
ラフィー(GC)による純度は99%であった。得られ
たオイル状物の分析値は、実施例1で得られたもののそ
れと同様であった。
酸8.00g(0.064モル)と水40mlを仕込
み、窒素雰囲気で撹拌下5〜10℃の温度に保持しなが
ら、48%水酸化ナトリウム水溶液5.54g(0.0
67モル)を10分かけて滴下した。次に、予めチオ酢
酸5.84g(0.077モル)と水16mlに48%
水酸化ナトリウム水溶液6.39g(0.077モル)
を加えて調製しておいたチオ酢酸ナトリウムの水溶液を
添加した後、内温を70℃まで昇温して2時間30分反
応を行なった。反応終了後、室温まで冷却して5%塩酸
を20〜25℃で滴下し、pH2とした。次に、酢酸エ
チル40mlで4回抽出した。抽出して得られた有機層
を合わせ、10%食塩水40mlと水40mlで洗浄し
た。洗浄後の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を濾過した後、有機溶剤を減圧下で留去して
無色透明のオイル状物のD−アセチルチオイソ酪酸9.
60gを得た。収率は93%であった。ガスクロマトグ
ラフィー(GC)による純度は99%であった。得られ
たオイル状物の分析値は、実施例1で得られたもののそ
れと同様であった。
【0022】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、D−クロロ
イソ酪酸から目的物のD−アセチルチオイソ酪酸が、1
ポットで容易に、かつ収率よく得られる。さらに、蒸留
等の精製を行なわずに高純度品を得ることができる。従
って、工業的に有利かつ好適な方法である。
イソ酪酸から目的物のD−アセチルチオイソ酪酸が、1
ポットで容易に、かつ収率よく得られる。さらに、蒸留
等の精製を行なわずに高純度品を得ることができる。従
って、工業的に有利かつ好適な方法である。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記式(1)で表されるD−クロロイソ
酪酸を、塩基性化合物の存在下に、チオ酢酸またはチオ
酢酸の塩類と反応させることを特徴とする下記式(2)
で表されるD−アセチルチオイソ酪酸の製造方法。 【化1】 - 【請求項2】 塩基性化合物が、水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムであることを特徴とする請求項1に記
載の方法。 - 【請求項3】 チオ酢酸の塩類が、チオ酢酸ナトリウム
またはチオ酢酸カリウムであることを特徴とする請求項
1または2に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10966196A JPH09295963A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | D−アセチルチオイソ酪酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10966196A JPH09295963A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | D−アセチルチオイソ酪酸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09295963A true JPH09295963A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14515963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10966196A Pending JPH09295963A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | D−アセチルチオイソ酪酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09295963A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001055074A1 (fr) * | 2000-01-25 | 2001-08-02 | Kaneka Corporation | Processus de production d'acide carboxylique optiquement actif substitue en position 2 |
-
1996
- 1996-04-30 JP JP10966196A patent/JPH09295963A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001055074A1 (fr) * | 2000-01-25 | 2001-08-02 | Kaneka Corporation | Processus de production d'acide carboxylique optiquement actif substitue en position 2 |
US7094926B2 (en) | 2000-01-25 | 2006-08-22 | Kaneka Corporation | Process for producing optically active carboxylic acid substituted in 2-position |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051026 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060329 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |