JPH09295081A - 長尺パイプの順送り自動加工装置 - Google Patents

長尺パイプの順送り自動加工装置

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JPH09295081A
JPH09295081A JP8139486A JP13948696A JPH09295081A JP H09295081 A JPH09295081 A JP H09295081A JP 8139486 A JP8139486 A JP 8139486A JP 13948696 A JP13948696 A JP 13948696A JP H09295081 A JPH09295081 A JP H09295081A
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pipe
long
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long pipe
propulsion mechanism
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JP8139486A
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Shinobu Onishi
忍 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺パイプを順送りしながら必要な加工を高
精度に行う。 【解決手段】 加工エリアの両側に第1、第2のコンベ
アラインを設け、第1のコンベアライン上の推進機構で
長尺パイプを前進させ停止させて予め設定された部位を
順次自動加工する。推進機構にはパイプ保持部材を設
け、長尺パイプの後端開口に嵌まり込んで長尺パイプを
回り止め保持する。コンベアラインは幅方向に傾斜させ
て長尺パイプを幅寄せするとともに、第1コンベアライ
ンの傾斜下方側縁にガイドバーを起立して揺動自在に設
け、長尺パイプの外周面と当接させて幅方向の位置決め
を行うのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長尺パイプの順
送り自動加工装置に関し、特に長尺パイプを長手方向に
前進させながら、予め設定された部位に対して切断、穴
加工、端部切り欠き加工、溶接、その他の加工を順次自
動的に行えるようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】構造材等には型鋼等の鋼材がよく利用さ
れる。通常、この種の鋼材は鋼材メーカー等から長尺の
ままで搬入されることが多く、ガス切断用トーチ等を用
い、長尺の鋼材を必要な長さに切断した後、各鋼材の端
部を切り欠き加工し、必要な部位に穴あけ等を加工する
ことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の加工方
法は全て手作業に頼っていたので、作業性が悪く、長い
作業時間を必要とし、コストアップを招来していた。
【0004】本件発明者は、第1、第2のコンベアライ
ンを加工エリア両側方に設け、先端加工工程では推進機
構を第1コンベアライン上の初期位置に移動させ、第1
又は第2のコンベアラインによってワークを推進機に向
けて搬送して当接させ、その状態で第1コンベアライン
側バイスでワークを把持し、加工エリアの加工機でワー
クの始端側を切断して定寸となし、中間加工工程ではバ
イスの把持を開放するとともに推進機構によってワーク
を第1コンベアラインの搬送力に抗して予め設定された
距離だけ前進させることによりワーク加工済み部分を第
2コンベアライン側に送り出すとともにワーク加工予定
部位を加工エリア内に設定し、ワーク未加工部分を第1
コンベアライン側バイスで把持してワーク加工予定部位
に対して予め設定された加工を行い、上述の一連の動作
を予め設定された回数だけ繰り返し、最終加工工程では
推進機構によって第2コンベアラインの搬送力に抗して
ワーク後端を加工エリア内に送り込んだ後、第2コンベ
アライン側バイスで把持し、推進機構を後退させて予め
設定された最終加工を行うようにした長尺ワークの順送
り加工方法及び装置を開発し、出願するに至った(平成
6年特許願第305569号)。
【0005】上述の長尺ワークの順送り加工方法及び装
置は手作業に頼らず、型鋼等の長尺ワークを自動的に順
送りしながら、寸法切り、穴加工、端部処理等の加工を
順次行うことができるが、長尺パイプの自動加工に適用
した場合には長尺パイプを単に推進機構に当接させて前
進させているので、長尺パイプがコンベアライン上で回
転してしまうばかりでなく、パイプ径によってコンベア
ライン上の幅方向の位置が変化し、正確な加工ができな
いことがあった。
【0006】この発明は、かかる問題点に鑑み、長尺パ
イプを自動的に順送りしながら、寸法切り、穴加工、端
部処理等の必要な加工を順次高精度に行うようにした長
尺パイプの順送り自動加工装置を提供することを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る長
尺パイプの順送り自動加工装置は、長尺パイプをその長
手方向に前進させ停止させて予め設定された部位を順次
自動加工する装置であって: 加工エリアの一側方に設
けられ、加工すべき長尺パイプを少なくとも前進方向に
対して逆方向に搬送可能なローラコンベア製の第1のコ
ンベアラインと; 加工エリアの他側方に第1のコンベ
アラインに整列して設けられ、加工済みパイプを少なく
とも前進方向に搬送する第2のコンベアラインと; 第
1コンベアライン上に設けられ、加工すべき長尺パイプ
を前進させうる推進力を有する推進機構と; 推進機構
の先端に取付けられ、長尺パイプの後端開口に嵌まり込
んで長尺パイプを保持するパイプ保持部材と; 第1、
第2のコンベアラインの加工エリア近傍に設けられ、加
工すべき長尺パイプを把持しうる第1、第2のバイス
と; 加工エリア近傍に設けられ、長尺パイプに対して
複数の異なる加工が可能な加工機と; 少なくとも長尺
パイプの複数の加工予定部位に対応する前進距離及び加
工機による長尺パイプの各加工予定部位の加工種類が設
定可能であり、第1、第2のコンベアライン、推進機
構、第1、第2のバイス及び加工機を駆動制御する制御
装置とを備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の長尺パイプの順送り自動加工装置
は長尺パイプの加工専用としてもよいが、パイプ保持部
材を着脱可能とし、第1、第2のコンベアラインを前進
方向及び後退方向の両方に搬送しうるようにすると、上
述の平成6年特許願第305569号の長尺ワークの順
送り自動加工方法も適用できることとなる。
【0009】加工の種類はどのようなものでもよく、例
えば切断、穴あけ、切り欠き、溶接等の各種加工に適用
できる。
【0010】第1のコンベアラインはフリーコンベアと
してもよいが、推進機構による長尺パイプ推進中に逆方
向に回転させてもよい。そこで、第1のコンベアライン
は長尺パイプをコンベアラインの搬送力に抗して円滑に
前進させることを考慮し、ローラコンベア製としてい
る。コンベアラインのローラは全てを駆動してもよく、
一部を駆動し、残りをフリーローラとしてもよい。
【0011】第2のコンベアラインは加工済みパイプを
搬出できればよいので、少なくとも前進方向に搬送でき
ればよく、又そのコンベア形式は問わない。
【0012】推進機構はラック・ピニオンやボールねじ
等で推進させる方式を採用してもよいが、構造が複雑に
なるとともにコストアップを招来する。そこで、駆動モ
ータとチェーンで推進させるのが好ましい。推進機構に
は長尺パイプの当接による衝撃を吸収しうる機構を内蔵
するのがよい。
【0013】加工機は複数の異なる加工を選択して行え
るものであればよい。例えば、複数の加工具、例えばガ
ス切断トーチ、ドリル及び溶接トーチを備え、1つを選
択できる加工機でもよいが、プラズマトーチを備え、こ
れをXYZの3方向に移動させうる加工ロボットを使用
するのが作業効率上やスペース的に好ましい。
【0014】制御装置はマイクロコンピュータやシーケ
ンサー等で構成するが、加工条件を長尺パイプに応じて
適宜設定できるようにする必要がある。
【0015】長尺パイプの先端を基準に順送り加工を行
えるようにするためには、加工エリア内に出没しうるス
トッパーを設け、制御装置にストッパーの制御機能を付
与する。
【0016】本発明の特徴の1つは推進機構の先端にパ
イプ保持部材を設け、これを長尺パイプの後端開口に嵌
め込んで回り止めするようにした点にある。このパイプ
保持部材はかかる機能を実現できれば特に形状、構造は
限定されないが、1種類のパイプ保持部材で肉厚の異な
る,即ち同一外径で内径の異なる長尺パイプに対応でき
るようにするのが好ましい。そこで、パイプ保持部材
を、先端側が細くなった略円錐台状のガイド部と、ガイ
ド部の後方に設けられた筒状のスペーサと、スペーサの
外周に設けられ、弾性変形可能な材料からなる大略太鼓
形状の保持部と、ガイド部及びスペーサを挿通して推進
機構の先端に螺合され、その螺進退にて推進機構とガイ
ド部とで保持部を締め付けさせて保持部の外径を調整し
うる取付ボルトとから構成するのがよい。
【0017】さらに、外径の異なる長尺パイプを順送り
加工する場合を考慮すると、推進機構の先端に複数の取
付ねじ穴を、例えば対角線上に形成し、パイプ保持部材
の取付け位置を長尺パイプの外径に応じて適宜選択でき
るようにしてもよい。
【0018】通常、コンベアライン上で長尺パイプを加
工する場合、長手方向の位置決めばかりでなく、幅方向
の位置決めを行う必要がある。長手方向の位置決めにつ
いては長尺パイプの送りを正確な初期位置から開始し、
高精度で送り距離を制御すればよい。幅方向の位置決め
については一対の挟持片と駆動機構、例えばエアーシリ
ンダ、油圧シリンダ、モータと送りねじ機構との組合せ
等からなる幅寄せ機構を用い、載置した長尺パイプを幅
寄せすればよいが、第1、第2のコンベアラインを幅方
向に傾斜させると、載置された長尺パイプが自重によっ
て傾斜下方に移動し、自然と幅寄せされる。しかし、パ
イプの場合、パイプ外径が異なることが考えられ、かか
る場合にはパイプ外周面がコンベアラインの傾斜下方側
の端縁と当接する位置が異なり、幅方向の位置が変動し
てしまう。そこで、第1のコンベアライン搬送面の傾斜
下方側縁に、長尺パイプの外周面に当接する複数のガイ
ドバーを搬送面に対して垂直方向に延び、前進及び後退
する推進機構を回避しうるように揺動自在に、かつ相互
に所定の間隔をあけて取付けると、長尺パイプの幅方向
の正確な位置決めかできる。ガイドバーの間隔は第1の
コンベアライン搬送中に常に少なくとも1つのガイドバ
ーが長尺パイプの外周面と当接しうる間隔とするのが好
ましい。
【0019】さらに、長尺パイプを短い寸法に切断した
場合、短尺パイプは第2のコンベアラインの側方フレー
ムの隙間から落下し、あるいは側方フレームに引っ掛か
って上手く搬送できないことが懸念される。そこで、第
2のコンベアライン搬送面の傾斜下方側縁に、加工済み
パイプの外周面に当接する長尺のガイドバーを搬送方
向、好ましくは搬送方全長にわたって設けるのがよい。
【0020】
【作用及び発明の効果】コンベアライン上に長尺パイプ
を載置し、第1のコンベアラインによって推進機構に向
けて搬送し、長尺パイプの後端が推進機構まで来ると、
パイプ保持部材を長尺パイプの後端開口に嵌め込み、長
尺パイプを回り止めするとともに、位置決めする。次
に、推進機構によって長尺パイプを前進させ、所定の位
置に来ると前進を停止するとともに、第1のバイスで把
持して加工を行い、第1のバイスを開いて再度前進さ
せ、同様の処理を行って順次長尺パイプの所定の部位を
加工する。
【0021】長尺パイプの終端に来ると、今度は第2の
バイスで長尺パイプを把持し、推進機構が後退し、それ
に伴ってパイプ保持部材が長尺パイプの後端開口から抜
け、推進機構とともに元の位置に後退し、終端加工の邪
魔にならないので、長尺パイプの終端加工を行う。
【0022】第1、第2のコンベアラインを傾斜させ、
第1のコンベアラインの傾斜下方側縁にガイドバーを搬
送面に対して垂直に設けると、搬送中の長尺パイプの外
径が多少異なってもガイドバーに当接して幅方向の位置
決めが正確になされる。
【0023】従って、本発明によれば、長尺パイプをそ
のままの姿勢を維持して搬送しながら、所望の加工を行
うことができ、高精度の自動加工ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図1ないし図11は本発明
の好ましい実施形態を示す。図において、加工エリアA
の両側方には第1、第2のコンベアライン10、11が
一直線上に整列して配置され、両コンベアライン10、
11間には中間補助ローラ12、13が退避可能に設け
られている。
【0025】第1、第2のコンベアライン10、11は
所定長さ、例えば送り込み側の第1がコンベアライン1
0が15mで、送り出し側の第2コンベアライン11が
12mのコンベアフレーム100、110に複数のコン
ベアローラ101、111を長手方向に所定間隔をあけ
かつ回転自在に支承して構成され、複数のコンベアロー
ラ101、111のうち、後端と先端及び中間の一部、
例えば所定数毎のコンベアローラ101、111の両端
にはスプロケット102、112が取付けられて駆動チ
ェーン103、113が掛けわたされている。
【0026】第1コンベアライン10の加工エリアA側
である始端側及び第2コンベアライン11の加工エリア
A側である終端側の各1つのコンベアローラ101、1
11には駆動スプロケット104、114が取付けら
れ、駆動スプロケット104、114は搬送用モータ1
05、115のスプロケットとチェーン106、116
によって連結され、載置された長尺パイプWを搬送しう
るようになっている。
【0027】第1、第2のコンベアライン10、11は
図4及び図5に示すようにコンベアローラ101、11
1が垂直方向に対して所定角度、例えば15°の角度を
もたせて幅方向に傾斜されており、これによって載置し
た長尺パイプWが自重によって傾斜下方にスライドして
幅寄せされるようになっている。
【0028】第1コンベアライン10の終端側及び第2
コンベアライン11の始端側には加工エリアA近傍にて
第1、第2のバイス14、15が設けられている。この
第1、第2のバイス14、15は詳細には図示していな
いが、傾斜下方側が固定され、他方が幅方向にスライド
可能な一対の爪体と、他方の爪体をスライドさせる油圧
又はエアーシリンダとから構成され、ワークWを把持し
固定しうるようになっている。
【0029】中間補助ローラ12、13は、先端ローラ
を有するリンクの中央部分をコンベアフレーム100、
110に軸支し、リンク他端にはコンベアフレーム10
0、110に取付けられた油圧シリンダのロッドを連結
して構成され、中間補助ローラ12、13は加工エリア
Aとコンベアライン10、11下方との間で出没可能と
なっている。
【0030】加工エリアA内にはストッパー16が設け
られている。このストッパー16では図6に示すよう
に、コンベアフレーム100、110の下面には前後一
対の取付ブラケット160、161が取付けられ、前方
取付ブラケット160にはガイド162が設けられ、ガ
イド162には水平に延びるガイド溝が形成されて1つ
のスライドピン163、164がスライド自在に収容さ
れ、両スライドピン163、164はアーム165の基
部に取付けられている。ガイド溝の後半部分上方はスラ
イドピン164が抜け出し可能に開放され、取付ブラケ
ット160の後端縁にはガイド溝から抜け出したスライ
ドピン164を上方にガイドする略円弧状のガイド縁1
66が形成され、アーム165は前後への進退と上下へ
の揺動とを組合せた動作(図6の矢印A、B参照)が可
能となっている。
【0031】他方、後側取付ブラケット161には油圧
シリンダ167が揺動可能に取付けられ、該油圧シリン
ダ167のロッドはアーム165の下端に連結されてア
ーム165を駆動し、アーム165は加工エリアA内の
コンベアライン100、110よりも上方に突出した当
接位置からコンベアライン100、110の下方の退避
位置に向けて一旦後退した後下方に揺動することによっ
て当接したワークWを動かすことなく没入しうるように
なっている。このアーム165の先端には位置決め片1
68が設けられ、該位置決め片168にはリミットスイ
ッチ169をON・OFFさせるロッドが設けられてい
る。
【0032】第1コンベアライン10の終端側には推進
機構17が搭載されている。この推進機構17では、図
2ないし図5に示すように、第1コンベアフレーム10
の始端コンベアローラ101左右両端及びコンベアフレ
ーム100の始端側左右に推進用スプロケット170が
取付けられ、前後の推進用スプロケット170間には各
々推進用チェーン171が掛け渡され、左右の両推進用
チェーン171、171間にはボート172の両端縁が
固定され、ボート172はコンベアローラ101上に載
置されている。
【0033】コンベアフレーム100の終端下方には駆
動モータ173が取付けられ、該駆動モータ173の回
転軸には駆動スプロケット174が取付けられ、該スプ
ロケット174はチェーン175によって始端側の推進
用スプロケット170に連結されている。駆動モータ1
73にはロータリエンコーダ176が取付けられ、モー
タ回転数から推進距離を演算できるようになっている。
【0034】ボート172上にはブラケットによってパ
ワーシリンダ177が取付けられ、パワーシリンダ17
7はブレーキ付モータの回転をギアで減速してボールね
じに伝え、ロッドをストロークさせる構造を有するとと
もに、予圧されたばね定数の異なる2種類の皿ばねとリ
ミットスイッチとを組合せてなる推力検知ばねユニット
を内蔵し、ロッドの受ける衝撃を吸収しかつロッドを所
定のストローク位置に保持しうるようになっている。
【0035】また、ボート172上には推進バー178
が搭載されてパワーシリンダ177のロッド先端に固定
され、推進バー178とボート172との間にはオイル
レスブッシュが介設されて推進バー178はスライド自
在となっている。
【0036】コンベアフレーム100の傾斜上方側の上
端縁にはトロリーダクト18が長手方向全長にわたって
取付けられ、トロリーを介してパワーシリンダ173に
電源を供給できるようになっている。
【0037】加工エリアA近傍には加工ロボット20が
設けられ、加工ロボット20はXYZの3方向に移動可
能なアームの先端にプラズマトーチを取付けて構成され
ている。制御装置21はマイクロコンピュータで構成さ
れ、第1、第2のコンベアライン10、11、中間補助
ローラ12、13、第1、第2のバイス14、15、ス
トッパー16、推進機構17及び加工ロボット20を駆
動し制御するようになっている。
【0038】そして、推進バー178の先端面にはパイ
プ保持部材30が着脱可能に取付けられ、パイプ保持部
材30は図10及び図11に示すように、ガイド部30
0、その背後に配設されるスペーサ301、スペーサ3
01の外周に設けられる保持部302及び取付ボルト3
03から構成されている。ガイド部300は適切な金属
材料、例えばSS41を用いて先端側が細くなった円錐
台状に形成され、中心にはボルト挿通用の挿通穴が形成
されている。スペーサ301は適切な金属材料、例えば
SS41を用いて薄肉の円筒状に形成されている。保持
部は弾性変形可能な材料、例えばウレタンゴムを用いて
大略太鼓状に形成され、その中央にはスペーサ301が
挿通される挿通穴が形成されている。ガイド部300及
びスペーサ301の挿通穴には取付ボルト303が挿通
され、取付ボルト303は推進バー178の先端面に形
成されたねじ穴に螺合され、取付ボルト303を螺進退
させることにより、推進バー178先端面とガイド部3
00との間で保持部302が締め付けられてその外径が
調整されるようになっている。
【0039】また、第1のコンベアライン10の傾斜下
方側縁には図7及び図8に示すように、複数のガイドバ
ー40が長手方向に適当な間隔をあけて設けられてい
る。このガイドバー40はその上端が取付ピンによって
コンベアフレーム100に揺動自在に支持されて前進及
び後退する推進バー178との干渉を回避しうるように
なっている。各ガイドバー40は長尺パイプWの外周面
に当接して幅方向の位置決めをするようになっている。
【0040】また、第2のコンベアライン11の傾斜下
方側縁には図9に示すように、長尺のL型鋼(ガイドバ
ー)50が長手方向ほぼ全長に延びてコンベアフレーム
110に取付けられ、L型鋼50は加工済みパイプWの
外周面に当接して落下や引っ掛かりを防止するようにな
っている。
【0041】次に、加工方法について説明する。長尺パ
イプWを順送り加工する場合、まず制御装置21をON
させ、制御装置21に長尺パイプWに対応した条件設定
を行う。条件には加工基準が長尺パイプ後端か始端か、
推進機構17の初期位置、長尺パイプの加工位置及び加
工の種類が含まれる。
【0042】次に、長尺パイプWを第1コンベアライン
10上に搭載し、システムを起動すると、加工基準が長
尺パイプ後端の場合、推進機構17が入力された初期位
置に移動され、第1、第2コンベアライン10、11が
駆動される。長尺パイプWは第1コンベアライン10終
端側に向けて搬送され、推進機構17の推進バー178
と当接する位置まで来ると、パイプ保持部材30を長尺
パイプWの後端開口に嵌め込む。その時、取付ボルト3
03を螺進退させて保持部302の外径を長尺パイプW
の内径にピッタリ嵌まり込むように調整しておく。パイ
プ保持部材30の嵌め込みはコンベアライン10の搬送
を利用して行ってもよいが、作業者が手を添えて嵌め込
みの案内をするのがよい。
【0043】こうして長尺パイプWのセットが完了する
と、長尺パイプWの後端を初期位置に位置決めできるの
で、第1バイス14で長尺パイプWを把持し、加工ロボ
ット20を作動させて長尺パイプWの先端側を切断する
と、長尺パイプWは所定の寸法となる。
【0044】長尺パイプWを定寸に加工できると、第1
バイス14を開き、推進機構17が長尺パイプWを前進
させるが、その時、推進機構17によって長尺パイプW
が保持され、しかも長尺パイプWの外周面がガイドバー
40と当接して長尺パイプWが搬送方向及び幅方向に対
して正確に位置決めされつつ高精度に前進させることが
できる。また、長尺パイプWの先端側は第2コンベアラ
イン11側に送り出される。なお、第1のコンベアライ
ン10を駆動してもよく、フリーコンベアとしてもよ
い。
【0045】長尺パイプWが予め設定された距離だけ前
進すると、推進機構17の前進が停止されるが、長尺パ
イプWはパイプ保持部材30で保持されているので、長
尺パイプWが慣性でさらに前進してしまことはなく、所
定の位置に正確に停止する。また、ガイドバー40は上
端の取付ピンの回りに揺動自在となっているので、推進
機構17と干渉すると、図8に示すようにガイドバー4
0が前方に蹴られて干渉が回避される。
【0046】長尺パイプWが停止すると、第1バイス1
4で長尺パイプを把持し、加工ロボット20が制御装置
21に入力された種類の加工、例えば切断、穴あけ、切
り欠き、溶接等の加工を加工を行う。同様に、制御装置
21に入力された条件に応じて第1バイス14の開放、
前進、停止、第1バイス14の把持及び加工の動作が繰
り返され、長尺パイプWの中間部分が加工される。
【0047】長尺パイプWの中間加工が済み、加工予定
部位が長尺パイプWの後端になると、推進機構17が第
1バイス14の把持動作の邪魔となる。そこで、今度は
長尺パイプWの後端側大部分を第2コンベアライン11
側に送り込み、長尺パイプWの後端を加工エリア内に設
定し、推進機構17を停止させる。
【0048】推進機構17が停止すると、第2コンベア
ライン11側の第2バイス15で長尺パイプWを把持
し、推進機構17を後退させる。この推進機構17の後
退に伴ってパイプ保持部材30がパイプWの後端開口か
ら抜け、推進機構17とともに初期位置に後退する。最
後に、長尺パイプWの後端に対して制御装置21に入力
された加工を行う。
【0049】パイプ終端加工が済むと、第2バイス15
を開くとともに、第2コンベアライン11によって加工
の済んだパイプWが搬出される。第2コンベアライン1
1の傾斜下方側には長手方向に延びるL型鋼50が設け
られ、加工済みパイプWの外周面が当接されるようにな
っているので、加工済みパイプWが短尺の場合にもコン
ベアフレーム110に引っ掛かったり、隙間から落下す
ることはなく、円滑に搬送される。
【0050】他方、長尺パイプWの先端を基準に加工を
行う場合、推進機構17の初期位置設定は行わず、第1
コンベアライン10を駆動させて長尺パイプWをまずパ
イプ保持部材30は嵌合させる一方、加工エリアA内に
第2コンベアライン11側のストッパー16を突出させ
る。
【0051】次に、推進機構17を前進させて長尺パイ
プWの先端をストッパー16に当接させた後、ストッパ
ー16を没入させると、ストッパー16の正確な位置が
予め判明しているので、長尺パイプWの先端を位置決め
でき、その位置を初期位置とし、制御装置21に入力さ
れた加工予定位置を補正する。後は、求められた初期位
置を基準に中間加工及び最終加工を行う。この場合、定
寸より長い長尺パイプWは勿論、定寸よりも短い長尺パ
イプWに対しても順送り自動加工が適用できる。但し、
定寸よりも短い長尺パイプWの場合は最終加工のみが不
良となるが、他の部分の加工は設定通りできる。
【0052】図12は本発明の第2の実施形態を示し、
これは推進機構17を改良したものである。即ち、上記
実施例では、推進機構17にパワーシリンダ177を搭
載して長尺パイプWの当接による衝撃吸収と長尺パイプ
Wの位置決めを行っているが、コストアップを招来する
とともに、パワーシリンダ177への電源供給設備であ
るトロリーダクト18とこれを取付けるコ字状チャネル
を必要とし、構造が複雑化する。そこで、推進バー17
8を比較的硬質のゴム179を介在させてブラケット1
80に支持し、これをボート172に取付け、長尺パイ
プWの当接による衝撃を吸収させるとともに、硬質ゴム
179を元の状態に復元させて長尺パイプWを高精度に
位置決めできるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施形態を示す概略側面図
である。
【図2】 上記実施形態における中央付近の構造と推進
機構を示す側面構成図である。
【図3】 上記実施形態における第1コンベアラインの
終端側付近の構造と推進機構を示す側面構成図である。
【図4】 第1コンベアラインの始端側の正面構造を構
成図である。
【図5】 第1コンベアラインと推進機構との関係を示
す正面図である。
【図6】 上記実施形態におけるストッパーを示す構成
図である。
【図7】 上記実施形態におけるガイドバー40を示す
要部拡大図である。
【図8】 上記ガイドバー40の動作を示す図である。
【図9】 上記実施形態におけるL型鋼50をを示す要
部拡大図である。
【図10】 上記実施形態におけるパイプ保持部材を示
す斜視図である。
【図11】 取付ボルトを除いた上記パイプ保持部材の
分解図である。
【図12】 本発明の第2の実施形態を示す要部側面図
である。
【符号の説明】
10 第1コンベアライン 11 第2コ
ンベアライン 14 第1バイス 15 第2バ
イス 17 推進機構 20 加工ロボット(加工機) 21 制御装置 30 パイプ
保持部材 300 ガイド部 301 スペー
サ 302 保持部 303 取付ボ
ルト 40 カイドバー 50 L型鋼
(ガイドバー) A 加工エリア W 長尺パ
イプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺パイプをその長手方向に前進させ停
    止させて予め設定された部位を順次自動加工する装置で
    あって、 加工エリアの一側方に設けられ、加工すべき長尺パイプ
    を少なくとも前進方向とは逆方向に搬送可能なローラコ
    ンベア製の第1のコンベアラインと、 加工エリアの他側方に第1のコンベアラインと整列して
    設けられ、加工済みパイプを少なくとも前進方向に搬送
    する第2のコンベアラインと、 第1コンベアライン上に設けられ、加工すべき長尺パイ
    プを前進させうる推進力を有する推進機構と、 推進機構の先端に取付けられ、長尺パイプの後端開口に
    嵌まり込んで長尺パイプを回り止めするパイプ保持部材
    と、 第1、第2のコンベアラインの加工エリア近傍に設けら
    れ、加工すべき長尺パイプを把持しうる第1、第2のバ
    イスと、 加工エリア近傍に設けられ、長尺パイプに対して複数の
    異なる加工が可能な加工機と、 少なくとも長尺パイプの複数の加工予定部位に対応する
    前進距離及び加工機による長尺パイプの各加工予定部位
    の加工種類が設定可能であり、第1、第2のコンベアラ
    イン、推進機構、第1、第2のバイス及び加工機を駆動
    制御する制御装置とを備えたことを特徴とする長尺パイ
    プの順送り自動加工装置。
  2. 【請求項2】 パイプ保持部材が、先端側が細くなった
    略円錐台状のガイド部と、ガイド部の後方に設けられた
    筒状のスペーサと、スペーサの外周に設けられ、弾性変
    形可能な材料からなる大略太鼓形状の保持部と、ガイド
    部及びスペーサを挿通して推進機構の先端に螺合され、
    その螺進退にて推進機構とガイド部とで保持部を締め付
    けさせて保持部の外径を調整しうる取付ボルトとから構
    成されている請求項1記載の長尺パイプの順送り自動加
    工装置。
  3. 【請求項3】 加工エリア内にはストッパーが出没可能
    に設けられ、制御装置がストッパーの出没を制御する機
    能を有する請求項1記載の長尺パイプの順送り自動加工
    装置。
  4. 【請求項4】 第1、第2のコンベアラインの搬送面が
    幅方向に傾斜され、載置された長尺パイプ及び加工済み
    パイプが自重にて幅寄せされる一方、第1のコンベアラ
    イン搬送面の傾斜下方側縁には長尺パイプの外周面に当
    接する複数のガイドバーが搬送面に対して垂直方向に延
    び、前進及び後退する推進機構を回避しうるように揺動
    自在に、かつ相互に所定の間隔をあけて取付けられ、長
    尺パイプの幅方向の位置決めがなされるようになした請
    求項1記載の長尺パイプの順送り自動加工装置。
  5. 【請求項5】 第2のコンベアライン搬送面の傾斜下方
    側縁には加工済みパイプの外周面に当接する長尺のガイ
    ドバーが搬送方向に延びて設けられている請求項4記載
    の長尺パイプの順送り自動加工装置。
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