JPH09293380A - Sram用共用ビット線とそのアクセス方法 - Google Patents

Sram用共用ビット線とそのアクセス方法

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JPH09293380A
JPH09293380A JP8146305A JP14630596A JPH09293380A JP H09293380 A JPH09293380 A JP H09293380A JP 8146305 A JP8146305 A JP 8146305A JP 14630596 A JP14630596 A JP 14630596A JP H09293380 A JPH09293380 A JP H09293380A
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JP8146305A
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Chih Fu Chen
チー フ チェン
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United Microelectronics Corp
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United Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い素子ダイ領域を備えたSRAM素子を提
供すること。 【解決手段】 SRAM素子が、行と列によって配置さ
れた複数のメモリセルを有し、メモリセルにアクセスす
る多数のビット線とワード線を備えている。各行のメモ
リセルの各々は、ワード線のうち対応する1ワード線に
接続され、そのワード線によって選択される。行内のセ
ルは、1つおきに同一の片方のワード線に接続され、そ
のワード線によって選択される。その行の残りのセル
は、別のワード線に接続され、そのワード線によって選
択される。各列のメモリセルの各々は、対応するビット
線の組に接続され、接続されたビット線の組によって選
択される。セルの隣接する列の間のビット線は、隣接す
る列のセルによって共用される。M行とN列を備えた素
子では、メモリセルのアクセスに、2M本のワード線と
N+1本のビット線を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタティックラン
ダムアクセス記憶装置(SRAM)に係り、詳しくは、
素子のダイ領域を縮小させることの出来る共用ビット線
を備えたSRAM素子の半導体構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサの機能がよりパワフ
ルになるにつれて、ソフトウェアプログラムも一層複雑
となり、アクセス時間の高速化と共に、より大きなメモ
リ空間が必要とされている。高密度化と低価格化が進む
半導体メモリ素子の需要を競合的な方法で満たすこと
が、すべての半導体メモリ製造業者にとって、これまで
重要な課題となってきた。
【0003】読出しおよび書込みアクセスの機能的な相
違に基づき、半導体メモリ素子は、一般に、読出し専用
メモリ(ROM)とランダムアクセス記憶装置(RA
M)に分類される。ROM素子は、さらに、マスクRO
M、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PR
OM(EPROM)、および電気的消去再書込み可能R
OM(EEPROM)等に分類できる。一方、RAM素
子は、一般に、スタティックRAM(SRAM)とダイ
ナミックRAM(DRAM)に分類される。
【0004】半導体メモリ素子では、2進データがビッ
トとして記憶される。ビットは、ROMまたはRAMの
いずれかの素子の容量を計算する際に使用される単位で
ある。メモリセルは、このようなメモリ素子内にアレイ
状に配列されており、2進データを記憶するために用い
られる基本的な単位である。従来のSRAMセルは、図
3に示す4つのn型金属酸化膜半導体(NMOS)トラ
ンジスタを備えた回路構成を有している。図に示されて
いるように、このタイプの従来型SRAMセル構成は、
4つのNMOSトランジスタ、T1、T2、T3、およ
びT4の他に、さらに1対の抵抗R1およびR2を具備
している。
【0005】この従来型SRAMセルの構成では、トラ
ンジスタT1およびT2が、システム接地電位(VS
S)に接続されたソース/ドレインの一方を備え、他方
のソース/ドレインが、それぞれ、抵抗R1およびR2
を介してシステム電源(VDD)に接続されている。ト
ランジスタT1およびT2がゲート制御により導通する
ときは必ず、抵抗R1およびR2がそこを流れる電流を
抑制し、トランジスタへの短絡による損傷を防いでい
る。この構成において、トランジスタT1およびT2
は、プルダウントランジスタとして機能し、トランジス
タT3およびT4は、パスゲートトランジスタとしての
役割を果たしている。
【0006】トランジスタT1のゲートは、抵抗R2と
トランジスタT2との接続部、さらに逆ビット線BL/
(以下BLバーと表記する)にも接続されており、この
逆ビット線BLバーは、パスゲートトランジスタT4を
介してSRAM素子のメモリストローブ信号を搬送す
る。同様に、トランジスタT2のゲートは、抵抗R1と
トランジスタT1の接続ノード、さらに別のパスゲート
トランジスタT3を介して前記素子のビット線BLにも
接続されている。パスゲートトランジスタT3およびT
4のゲートは、ワード線WLに接続されており、ワード
線WLは、前記素子の別のメモリストローブ信号を搬送
する。
【0007】トランジスタT1およびT2の回路構成
は、トランジスタT1およびT2が同時に導通または不
導通状態になることが全くできないループ帰還構成とな
っている。すなわち、トランジスタT1がゲートにより
オンになったときは必ず、T2がオフ状態となり、その
逆もまた同様である。これは、トランジスタT1がオン
のときは必ず、T1がトランジスタT2のゲートをほぼ
接地電位のレベルに設定するためである。また、回路接
続が対称形であることから、トランジスタT2がオンの
ときは必ず、同じような状態となる。
【0008】トランジスタT1またはT2の導通状態も
また、ワード線WLと共に素子のビット線制御信号BL
およびBLバーによって対称的に制御される。ここで、
BLバーは、信号BLの逆相信号である。図3のメモリ
セルをアクセスするときは、必ず、ワード線WLが活性
状態となり、読出しまたは書込みのメモリセルアクセス
動作に従って、パスゲートトランジスタT3およびT4
がゲート制御される。データ読出しの場合、トランジス
タT1およびT2の導通状態、すなわち、メモリセルの
データ内容によって、ビット線BLおよびBLバーに反
映される信号状態が決まる。したがって、データ書込み
の場合、ビット線BLおよびBLバーに現れる信号状態
によってトランジスタT1およびT2の導通状態が変化
し、トランジスタT1およびT2の状態が切り換わる
か、あるいは、状態がそのまま維持される。いずれにせ
よ、BL線が論理ハイになれば、トランジスタT2はゲ
ートによってオンとなり、トランジスタT1はゲートに
よりオフとなる。またBL線が論理ローになれば、トラ
ンジスタT2はオフとなり、トランジスタはオンとな
る。
【0009】図4には、従来型SRAM素子におけるメ
モリセルの配列が概略的に示されている。説明を簡略化
するために、図では、SRAM素子として簡単な4×8
の配列、すなわち4行と8列の構成が示されている。4
つのワード線WL1〜WL4と8組の16ビット線BL
1〜BL8およびBL1バー〜BL8バーから成るマト
リックス構成により、全部で32のメモリセルが接続さ
れている。この配列では、セルの各々が、ワード線と1
組の相補的ビット線とに接続されている。同一行の全メ
モリセルが、同一のワード線を共用する。異なるワード
線は、異なる行に用いられる。同様に、同一列の全メモ
リセルが、同じ組のビット線を共用する。異なるビット
線は、異なる列に用いられる。例えば、メモリセル20
は、(行1にあることから)ワード線WL1と、(列1
にあることから)ビット線の組BL1およびBL1バー
に接続される。同様に、セル21は、セル20と異なる
行にあることから、ワード線WL2に接続され、また、
セル20と同じ列にあることから、ビット線の組BL1
およびBL1バーに接続される。図から分かるように、
セル22、23、および24についても同様のことが言
える。
【0010】図4には示されていないが、SRAM素子
は、通常、他の周辺論理回路と共に、行および列アドレ
スデコーダ等の支援回路を伴っている。図4の簡略化さ
れたメモリセル配列の場合、配列内の全セルをアドレス
指定するためには、2ビット行アドレスデコーダと3ビ
ット列アドレスデコーダが必要である。すなわち、32
の全メモリセル記憶位置(25 =32)をアドレス指定
するためには、全部で2+3のアドレスビットが必要で
ある。例えば、2進アドレスの行部分である、行部分0
2 はワード線WL1を、また、行部分012 はWL2
をデコードし、その他も同様にデコードされる。2進ア
ドレスの列部分である0002 は、ビット線の組BL1
およびBL1バーを、また、列部分1012 は、BL6
およびBL6バーの組をデコードする。したがって、メ
モリセル23は、行アドレス102 および列アドレス1
002 、すなわち、101002 の完全アクセスアドレ
スによってアドレス指定される。同様に、アドレス01
0102 によって、セル24がアクセスされる。
【0011】このような従来型SRAM素子は、半導体
ウエハ上に作成される場合、全部で4つのNMOSトラ
ンジスタと2つの抵抗器の他に、物理的なワード線とビ
ット線の組を備えている。ただし、SRAM素子のダ
イ、すなわち、チップの領域は、最小の大きさに維持さ
れなくてはならない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、主に、狭い素子ダイ領域を備えたSRAM素子を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、行と列とから成る配列により構成され
た複数のメモリセルと、1行内の各セルが関連する1対
のワード線の一方に接続されているような各行のセルに
関連する1対のワード線と、1列内の各セルが関連する
対のビット線に接続されているような各列に関連する1
対のビット線とから成る半導体メモリ素子を提供する。
セルの隣接する列の間のビット線は、隣接する列内のセ
ルによって共用される。ワード線を多くしてビット線を
少なくすることにより、本発明によるメモリ素子のダイ
領域を、従来型のメモリ素子のダイ領域よりも小さくす
ることが可能である。
【0014】行と列とから成る配列により配置されてい
る複数セルを備えた半導体メモリ素子内の選択セルにア
クセスする方法は、選択セルに奇数番号が付けられてい
る場合に選択セルを含んでいる行の奇数番号が付けられ
たセルをすべて行ストローブする段階と、選択セルに偶
数番号が付けられている場合に選択セルを含んでいる行
の偶数番号が付けられたセルをすべて行ストローブする
段階と、行ストローブ中に選択セルを含んでいる列と隣
接する列のすべてのセルを列ストローブする段階とから
成る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の好適な実施例
によるSRAM素子のメモリセル配列の構成が概略的に
示されている。説明を簡潔にするために、配列は、4行
と8列の構成、すなわち、4×8のセル配列となってい
る。ただし、ここに示す配列構成は、本発明の範囲を限
定するためのものではない。本発明によるメモリセルの
構成が、図1の構成とは異なる寸法の配列であってもよ
いことは、当業者にとって明らかである。
【0016】図1から分かるように、全部で32のメモ
リセルが4×8の配列により配置されている。WL1〜
WL8の8つのワード線とBL1〜BL8バーの9つの
ビット線が、配列内の全セルをアドレスする際に用いら
れる。配列内のメモリセルの各々は、1つのワード線と
2つのビット線とに接続されており、このビット線は、
本発明による共用ビット線構成により組み合わされてい
る。
【0017】例えば、メモリセル30および31は、配
列内の破線ブロック32によって示された同じ列内にあ
る。さらに、セル30および31は、それぞれ破線ブロ
ック37と38で示された異なる行に位置していること
から、それぞれ同じビット線BL1とBL2/BL1バ
ーに接続されているが、同時に、それぞれ異なるワード
線WL1とWL3にも接続されている。一方、セル30
および34は、同じ行37の連続した2つのセルであ
り、それぞれ異なる列32と33に位置していると同時
に、それぞれ異なるワード線WL1およびWL2に接続
されている。また、メモリセル30および34は、片方
のビット線が共用されている2つのビット線にそれぞれ
接続されている。詳しく言えば、列32のセル30は、
ビット線BL1とBL2/BL1バーとに接続され、列
33のセル34は、ビット線BL2/BL1バーとBL
3/BL2バーとに接続されており、ビット線BL2/
BL1バーが2つのセル30と34の間で共用されてい
る。
【0018】基本的に、同じ列内のメモリセルは、すべ
て同じ組のビット線にそれぞれ接続されている。図1に
より両者間に物理的に配置された状態から分かるよう
に、同一行の連続する列に配置された2つのセルは、す
べて同一の1ビット線を共用する。一方、同一行の連続
する列の2つのセルは、異なるワード線に接続されてい
る。ビット線接続構成と異なり、同一行のもう片方のセ
ルは、すべて同じワード線に接続されている。すなわ
ち、各行の全セルが連続的に番号付けされている場合、
行内の奇数番号のセルは、すべて同一のワード線に接続
され、行内の偶数番号のセルも、すべて同一のワード線
に接続される。ただし、行内の奇数番号のセルが接続さ
れるワード線は、行内の偶数番号のセルが接続されるワ
ード線とは別のワード線である。この様子についても図
1に示されている。
【0019】図1のSRAM素子を復号化する場合、メ
モリセルにアクセスするために、行および列アドレスデ
コーダも必要である。この場合、3ビット行アドレスデ
コーダと3ビット列アドレスデコーダを使用する。この
セル配列には4行しかないが、全部で8ワード線が使用
されていることから、全セルをアドレス指定するために
は、2ビットではなく、3ビットが必要になるためであ
る。しかしながら、32のメモリ記憶位置から成る配列
全体を復号化するには、5ビットアドレス形式でも充分
である。その理由を次に説明する。
【0020】本発明によるSRAM素子向けに提案する
アクセスアドレス指定案では、列アドレスの最下位ビッ
ト(LSB)が、復号化された行アドレスのLSBとな
る。図1のSRAM素子には、0002〜1112の復
号化された行アドレスを用いて、それぞれワード線WL
1〜WL8を識別する。
【0021】一方、9本のビット線BL1〜BL8バー
に対する列アドレス復号化の割当ては、別の方法で構成
されている。原則として、1列アドレスの復号化は、同
時にメモリセル配列構成内の2本の連続したビット線を
活性状態にする。詳しく言えば、復号化された列アドレ
スの0002〜1112を用いて、ビット線BL1〜B
L8バーをそれぞれ選択する。次のリストを用いれば、
この共用ビット線の起動割当てをよりわかりやすく説明
できる。
【0022】
【表1】
【0023】上記のリストは、本発明によるメモリセル
構成に独特なビット線起動構成を示すものである。この
ビット線起動構成がどのように実際に作成されるのかを
示すために、論理回路の実施例を挙げて後に説明する。
【0024】1例として、発行されたメモリアクセスア
ドレスビット(本実施例では5ビット)から復号化され
た行アドレス1012 と列アドレス0112 を用いて、
図1の参照番号35により示されたメモリセルにアクセ
スすることができ、このセルは、ワード線WL6(10
2 )とビット線BL4/BL3バー(0112 )とに
よって選択されたものである。別の例では、復号化され
た行および列アドレスが共に1002 であるとき、ワー
ド線WL5(1002 )とビット線BL4/BL3バー
(1002 )によって選択されたセル35の次のセルで
あるセル36にアクセスされる。
【0025】このように、セル35またはセル36にア
クセスされた場合、メモリセル35とメモリセル36の
間で共用されるビット線BL5/BL4バーが起動され
るが、両方のセルが同時に選択されることはない。これ
は、セル35とセル36が、それぞれワード線WL5と
WL6によってさらに識別されるためである。すなわ
ち、配列内の任意のセルをアクセスするには、ビット線
とワード線の両方を起動しなければならない。ワード線
WL5およびWL6が同時には決して起動されないこと
から、セル35および36に同時に接続されているビッ
ト線BL5/BL4バーを起動しても、セル35とセル
36の両方に対して同時にアクセスすることにはならな
い。
【0026】このような共用ビット線の構成により、本
案を実現するためにはさらに多くのワード線が必要にな
る。本発明によるSRAM素子のワード線の数は、同じ
配列のマトリックス寸法を有する従来型SRAM素子メ
モリセルによって用いられるワード線の数の2倍であ
る。例えば、メモリセルのM行とN列とから成る配列で
は、従来型のSRAM素子がM本の線であるのに対し
て、全部で2M本のワード線を必要とする。
【0027】一方、本発明によるSRAM素子の構成に
必要なビット線の数は、従来型のSRAM素子のほぼ2
分の1である。実際に、本発明のSRAM素子は、全部
でN+1本のビット線しか必要としない。実際のメモリ
素子が多数の行および列を備えた面積の広いマトリック
スによるセル配列を使用することを考慮に入れると、N
+1本のビット線は、実質的に従来型の構成に必要な2
N本の線の2分の1である。
【0028】したがって、ワード線とビット線の区別な
しに純粋に制御線の数で見た場合、本発明によるSRA
M素子の構成は、従来型素子の構成に比べて制御線の数
が大きく上回ることは決してない。基本的に、M行とN
列とから成る配列の場合、従来型素子にM+2N本の線
が必要であるのに対して、本発明による素子には全部で
2M+N+1本の制御線が必要になる。したがって、両
方の構成に必要な制御線の数はほぼ等しいと言える。し
かしながら、本発明による素子は、従来型SRAM素子
の場合に比べて、半導体素子の製造工程に係わる要素の
面で重要な利点がある。この点に関して、以下のパラグ
ラフで説明する。
【0029】基本的に、このようなSRAM半導体素子
のワード線は、素子製造工程の初期段階に製造され、通
常、ポリシリコンで作成される。すなわち、ワード線
は、後の製造段階で処理されるビット線よりも素子の基
板表面に近い位置にある。当業者に周知のように、ポリ
シリコン層で作成されるワード線は、より簡単ではるか
に正確な寸法上の調節が可能である。反対に、ビット線
は、通常、素子製造の比較的後の段階で金属被膜により
製造され、基板よりも半導体素子全体の表面にはるかに
近い位置にある。ビット線が作成される時点までには、
素子基板の表面上にメモリ素子の多数の層が付着されて
いる。さらに、各層を積層すれば、素子表面上の様々な
箇所に高さの不一致が生じることは避けられない。ビッ
ト線を作成するこの段階に至っては、素子全体表面上に
位置的な正確さを得ることは、ワード線を作成する段階
に比べてはるかに困難である。
【0030】本発明の違いを示すために、1例として、
成形されたビット線の幅が0.6マイクロメートルであ
り、かつ連続するビット線のピッチが1.2マイクロメ
ートル、すなわち、構成内の連続する2本のビット線の
互いに面している縁の間が0.6マイクロメートルであ
れば、1ビット線の形成には、約2マイクロメートルの
幅を考慮に入れなければならない。一方、成形されたワ
ード線の幅が0.6マイクロメートルで、ワード線のピ
ッチが1.2マイクロメートルの場合、各ワード線の作
成には、わずか1.2マイクロメートルの幅しか必要と
しない。したがって、1ビット線を削除することによっ
て節約される空間は、1ワード線の作成に使用される空
間よりもはるかに大きい。すなわち、本発明の構成によ
りワード線を多く使用し、ビット線を1本減らすことに
より、寸法の小さいメモリセルが実現できる。
【0031】さらに、ビット線は、通常、コンタクト用
開孔を覆う必要性があることから、ワード線よりも広い
表面積を必要とする。したがって、本発明による共用ビ
ット線を用いた新規なメモリセル配列構成は、従来技術
に比べて素子の小型化に適しているという利点がある。
本発明に係わるメモリセル配列のサイズが大きくなれば
なるほど、得られる利益は大きくなる。
【0032】すでに述べた通り、本発明に係わる共用ビ
ット線メモリセル配列構成に使用される列アドレスデコ
ーダには、本ビット線起動構成を実現する論理回路が必
要である。このようなビット線起動論理回路の動作の説
明に当たり、図2を参照されたい。図2では、図1のメ
モリセル配列構成に必要なビット線起動回路の好適な実
施例の簡易略図を示している。
【0033】簡略化のため、図2では、図1の共用ビッ
ト線メモリセル配列構成の実施例に必要な9本のビット
線のうち、5本だけが示されている。図に示されている
ように、9本のビット線のうち、最初の5本、すなわ
ち、BL1、BL2/BL1バー、BL3/BL2バ
ー、BL4/BL3バー、およびBL5/BL4バー
が、起動動作の説明に使用されている。この5本のビッ
ト線は、すべての行のメモリセルの最初の4列に対応す
る。図3の基本回路構成を再度参照すると、配列内の各
メモリセルの単位に、2つのパスゲートトランジスタが
含まれている。各セルのこのようなパスゲートトランジ
スタの組は、配列内の最初の4列の破線ブロック40、
41、42、43で示された各メモリセル内にあること
が、略図で示されている。各組のパスゲートトランジス
タのゲートは、互いに接続され、列アクセス制御線Y
1、Y2、Y3、およびY4によってそれぞれ制御され
ている。
【0034】最初のBL1と最後のビット線(図示せ
ず)以外の各ビット線は、前述したように、2つの連続
したセルの間で共用される。例えば、ビット線BL2/
BL1バーは、セル40とセル41との間で共用され、
また、ビット線BL3/BL2バーは、セル41とセル
42の間で共用され、以下も同様に共用されている。本
発明のメモリセル配列構成に関する基本的な動作原理の
必要性により、このメモリセルのパスゲートトランジス
タの起動配列は、任意の1列アクセス制御線Y1〜Y4
が起動されたときに、連続するビット線の2組が同時に
選択されることを考慮に入れている。各メモリセル40
〜43のパスゲートトランジスタの組の対応するトラン
ジスタは、その1端で、センスアンプ44の1入力にま
とめて接続されており、トランジスタの組のもう片方
は、センスアンプ44の別の入力にまとめて接続されて
いる。したがって、センスアンプ44以外に回路が必要
なことは、当業者に明らかである。
【0035】以上、本発明を好適な実施例に関する説明
と共に開示したが、この説明は、本発明の範囲を限定す
るものではなく、当業者は、開示された発明に対して変
形を施すことができる。したがって、本発明の範囲は、
特許請求の範囲により定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例によるSRAM素子のメ
モリセルの配列を示す図。
【図2】図1のメモリセル配列を対象にした、本発明の
好適な実施例によるビット線起動回路の簡易略図。
【図3】代表的な従来型SRAM素子のメモリセル回路
構成を示す図。
【図4】従来型SRAM素子のメモリセルの配列を概略
的に示す図。
【符号の説明】
30,31,34〜36 メモリセル 32,33 メモリ記憶位置 40〜43 メモリセル 44 センスアンプ WL1〜WL8 ワード線 BL1〜BL8 ビット線 BL1バー〜BL8バー 逆ビット線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596028859 No.3 Industry E.Roa dIII,Science−Based Industrial Park,Hsi nchu City,Taiwan,R. O.C.

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行と列の配列により配置された複数のメ
    モリセルと、 セルの各行に関連する1対のワード線であって、行内の
    各セルが、関連する1対のワード線の一方に接続されて
    いる1対のワード線と、 各列に関連する1対のビット線であって、列内の各セル
    が、関連する1対のビット線に接続され、隣接する列の
    セル間にあるビット線が前記隣接する列の前記セルによ
    って共用されている1対のビット線と、から成ることを
    特徴とする半導体メモリ素子。
  2. 【請求項2】 各行ごとに、セルが1つおきに前記関連
    する1対のワード線のうち一方のワード線に接続され、
    残りの全セルが前記関連する1対のワード線の他方のワ
    ード線に接続されていることを特徴とする請求項1に記
    載のメモリ素子。
  3. 【請求項3】 異なる行が異なる1対のワード線に関連
    していることを特徴とする請求項2に記載のメモリ素
    子。
  4. 【請求項4】 1列内の全セルが同じ1対のビット線に
    接続されていることを特徴とする請求項2に記載のメモ
    リ素子。
  5. 【請求項5】 各行ごとに、偶数番号の付けられたセル
    が、関連する1対のワード線の一方のワード線に接続さ
    れ、奇数番号の付けられたセルが、関連する1対のワー
    ド線の他方のワード線に接続されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のメモリ素子。
  6. 【請求項6】 各行がそれぞれ独立した1対のワード線
    に関連していることを特徴とする請求項5に記載のメモ
    リ素子。
  7. 【請求項7】 1列内の全セルが同じ1対のビット線に
    接続されていることを特徴とする請求項6に記載のメモ
    リ素子。
  8. 【請求項8】 1列内の全セルが同じ1対のビット線に
    接続されていることを特徴とする請求項1に記載のメモ
    リ素子。
  9. 【請求項9】 MとNとを正の整数として、前記複数の
    セルがM行とN列により配置され、かつ、前記線がN+
    1本のビット線と2M本のワード線とを含むことを特徴
    とする請求項1に記載のメモリ素子。
  10. 【請求項10】 前記メモリセルの各々が4つの金属酸
    化膜半導体トランジスタから成ることを特徴とする請求
    項1に記載のメモリ素子。
  11. 【請求項11】 前記金属酸化膜半導体トランジスタが
    n型金属酸化膜半導体トランジスタであることを特徴と
    する請求項10に記載のメモリ素子。
  12. 【請求項12】 前記4つのn型金属酸化膜半導体トラ
    ンジスタがループフィードバック状に接続された2つの
    プルダウントランジスタを備えていることを特徴とする
    請求項11に記載のメモリ素子。
  13. 【請求項13】 前記ワード線がポリシリコン層により
    作成され、前記ビット線が金属被膜により作成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のメモリ素子。
  14. 【請求項14】 ビット線とワード線とをストローブす
    る論理回路をさらに具備することを特徴とする請求項1
    に記載のメモリ素子。
  15. 【請求項15】 MとNとを正の整数として、M行とN
    列により配置された複数のメモリセルと、 前記複数のメモリセルに使用するN+1本のビット線と
    2M本のワード線とから成り、 前記M行のメモリセルの各行ごとに、それぞれ独立した
    1対のワード線を有し、第1の1対のワード線が前記行
    の偶数番号の付けられたセルに接続され、第2の1対の
    ワード線が前記行の奇数番号の付けられたセルに接続さ
    れ、 前記N列の各列が1対のビット線に接続され、隣接する
    列のセルの間にあるビット線が前記隣接する列のセルに
    よって共用されていることを特徴とするSRAM素子。
  16. 【請求項16】 前記メモリセルの各々が4つのn型金
    属酸化膜半導体トランジスタから成ることを特徴とする
    請求項15に記載のメモリ素子。
  17. 【請求項17】 前記4つのn型金属酸化膜半導体トラ
    ンジスタがループフィードバック状に接続されている2
    つのプルダウントランジスタを備えていることを特徴と
    する請求項16に記載のメモリ素子。
  18. 【請求項18】 前記ワード線がポリシリコンにより作
    成され、前記ビット線が金属被膜により作成されている
    ことを特徴とする請求項15に記載のメモリ素子。
  19. 【請求項19】 行と列の配列により配置された複数の
    セルを備えた半導体メモリ素子内の選択セルにアクセス
    する方法において、 前記選択セルに奇数番号が付けられている場合、前記選
    択セルを含む行のすべての奇数番号付けされたセルを行
    ストローブする段階と、 前記選択セルに偶数番号が付けられている場合、前記選
    択セルを含む行のすべての偶数番号付けされたセルを行
    ストローブする段階と、 行ストローブ中に前記選択セルを含む列を列ストローブ
    する段階と、から成ることを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 行および列ストローブが同時に実行さ
    れている行および列のセルに対して、読出し/書込み動
    作が行われることを特徴とする請求項19に記載の方
    法。
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