JPH09293351A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

Info

Publication number
JPH09293351A
JPH09293351A JP12283296A JP12283296A JPH09293351A JP H09293351 A JPH09293351 A JP H09293351A JP 12283296 A JP12283296 A JP 12283296A JP 12283296 A JP12283296 A JP 12283296A JP H09293351 A JPH09293351 A JP H09293351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
light
upper cover
tape
cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12283296A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Sato
政則 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP12283296A priority Critical patent/JPH09293351A/ja
Publication of JPH09293351A publication Critical patent/JPH09293351A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーに合成樹脂の引けや成形歪みを殆んど
発生させることなく、ミラーを上カバーに合成樹脂によ
って一体成形できるようにすること。 【解決手段】 ミラー37を上カバー4の上面壁4dの
下面に合成樹脂によって一体成形する際に、そのミラー
37の肉厚T1 を上面壁4dの肉厚T2 より薄く構成し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タ(CPU)のバックアップ用の外部記憶装置として使
用するのに最適なデータカートリッジ等の光反射用ミラ
ーを有するテープカートリッジの技術分野に属するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、データカートリッジには、図
9〜図11に示す、ラージタイプのデータカートリッジ
であるラージデータカートリッジDCと、図12及び図
13に示す、ミニタイプのデータカートリッジであるミ
ニデータカートリッジMDCとがある。そして、これら
ラージ及びミニデータカートリッジDC、MDCの何れ
のカートリッジ2も、アルミニウム板等の金属の平板か
らなるベース板3と、透明又は半透明な光透過可能な合
成樹脂によって成形された上カバー4とによって扁平な
箱形に構成されている。そして、上カバー4には、前面
壁4aと、後面壁4bと、左右両側壁4cと、上面壁4
dとが互いに一体成形されていて、下面が開放されてお
り、これら上カバー4とベース板3とが複数のビス8に
よって上下から締結されて、カートリッジ2が構成され
ている。
【0003】そして、このカートリッジ2の前面壁4a
の左右方向のほぼ中央部にキャプスタンローラ挿入口1
1が開口され、そのキャプスタンローラ挿入口11の左
横に磁気ヘッド挿入口12が開口されている。そして、
このカートリッジ2の内部で、キャプスタンローラ挿入
口12の内側に駆動ローラ13が配置され、後面壁4b
と左右両側壁4cとの左右一対のコーナー部分に左右一
対のコーナーローラ14が配置されている。なお、これ
ら駆動ローラ13及び左右一対のコーナーローラ14は
それぞれ合成樹脂等によって成形されていて、ベース板
3上に圧入等にて植設された金属等からなる3本の支軸
15の外周にそれぞれ回転自在に取り付けられている。
そして、駆動ローラ13は大径ローラ部13aと小径ロ
ーラ部13bとが上下2段に一体成形されていて、大径
ローラ部13aの一部が前面壁4aのキャプスタンロー
ラ挿入口11内の上位に露出されている。
【0004】そして、このカートリッジ2の内部で、前
後方向のほぼ中央位置に上下フランジ付の左右一対のテ
ープリール17が配置されている。なお、これらのテー
プリール17は合成樹脂等によって成形されていて、ベ
ース板3上に圧入等にて植設された金属等からなる2本
の支軸18の外周にそれぞれ回転自在に取り付けられて
いる。そして、このカートリッジ2の内部で、前面壁4
aの内側に沿って複数の上下フランジ付のテープガイド
19及びフランジレスのテープガイド20が配置されて
いる。なお、これらのテープガイド19、20は金属等
で形成されていてベース板3上に圧入等にて植設されて
いる。そして、左右一対のテープリール17の外周に磁
気テープ21の両端が巻回されていて、この磁気テープ
21が複数のテープガイド19、20によって案内され
てキャプスタンローラ挿入口11及び磁気ヘッド挿入口
12の内側を横断するようにして前面壁4aの内側に沿
って架け渡されている。そして、ゴムベルト等にて形成
された弾性を有する駆動ベルト22が駆動ローラ13の
小径ローラ部13bと、左右一対のコーナーローラ14
との外周間にほぼT型で、かつ、強いテンションを予め
与えられた状態で巻き掛けられている。そして、この駆
動ベルト22の駆動ローラ13と左右一対のコーナーロ
ーラ14との間の左右一対のテープ駆動部22aが左右
一対のテープリール17の外周に巻回されている磁気テ
ープ21のテープ巻装部21aの外周にそれぞれ圧接さ
れている。なお、カートリッジ2の磁気ヘッド挿入口1
2はベース板3及び上カバー4の上面壁4dに跨がるよ
うにほぼ台形状に切欠かれていて、この磁気ヘッド挿入
口12を開閉できるように一部が断面コ字状に形成され
た開閉蓋23がベース板3上に圧入等にて植設された金
属等の支点軸24の外周に回転自在に取り付けられてい
る。そして、この開閉蓋23は支点軸24の外周に挿入
された捩りコイルバネ25によって閉蓋方向に回転付勢
されいる。
【0005】そして、カートリッジ2の内部における磁
気テープ21の内側で、駆動ローラ13の右横に光反射
用ミラー26が配置されている。なお、このミラー26
は合成樹脂にて成形されていて、上カバー上の上面壁4
dの下面に一体成形した複数のミラー押えピン27によ
ってベース板3上に押圧されて固定されている。また、
上カバー4の上面壁4dの前端の右側端には回転式やス
ライド式のライトプロテクター29が取り付けられてい
る。そして、カートリッジ2の上カバー4の左右両側壁
4cには、カートリッジ2の前端2a側から切り込まれ
た左右一対の凹溝30が平行状に形成されている。そし
て、これらの凹溝30内で、ベース板3の左右両端3a
の前端側位置には方形状の左右一対の位置決め用の切欠
き31が形成されている。
【0006】次に、図11に示すように、コンピュータ
(CPU)のバックアップ用の外部記憶装置として使用
されるデータカートリッジドライブ内には、スピンドル
モータによって回転駆動されるゴムローラ等で構成され
たキャプスタンローラ51や、磁気ヘッド52、ラージ
及びミニデータカートリッジDC、MDCのベース板3
の挿入ガイド、位置決め手段及び開閉蓋23の開蓋手段
(何れも図示せず)及び光透過型センサー53等が内蔵
されている。そして、ラージ及びミニデータカートリッ
ジDC、MDCをこれらの前端2a側からデータカート
リッジドライブ内に矢印a方向から挿入してセットした
時、開閉蓋23が支点軸24を中心に捩りコイルバネ2
5に抗して矢印b方向に開蓋されると共に、1点鎖線で
示すように、キャプスタンローラ51及び磁気ヘッド5
2がラージ及びミニデータカートリッジDC、MDCの
キャプスタンローラ挿入口11及び磁気ヘッド挿入口1
2内に矢印a′方向から相対的に挿入されて、キャプス
タンローラ51が駆動ローラ13の大径ローラ部13a
に圧着バネ(図示せず)によって矢印a′方向から圧着
されると共に、磁気ヘッド52がテープガイド19、2
0間で磁気テープ21に矢印a′方向から接触される。
【0007】そして、スピンドルモータで回転駆動され
るキャプスタンローラ51によって駆動ローラ13が矢
印c方向に回転駆動されると、駆動ローラ13aによっ
て駆動ベルト22が矢印d方向に回転駆動される。する
と、その駆動ベルト22の左右一対のテープ駆動部22
aによって左右一対のテープリール17が左右一対のテ
ープ巻装部21aを介して矢印d方向に摩擦駆動され
て、磁気テープ21が左側のテープリール17から右側
のテープリール17に巻き取られるべく複数のテープガ
イド19間を矢印e方向に走行されて、コンピュータ
(CPU)のデータが磁気ヘッド52によって磁気テー
プ21に記録、再生されるようになされている。
【0008】ところで、この種ラージ及びミニデータカ
ートリッジDC、MDCは、磁気テープ21の両端を左
右一対のテープリール17のハブ外周に単に巻き込んで
いるだけであり、これら磁気テープ21の両端をハブ外
周に特にクランプしていない。従って、データカートリ
ッジドライブによって磁気テープ21を走行駆動してい
る途中で、突然、テープエンドとなると、磁気テープ2
1の端部がテープリール17から簡単に外れてしまうた
めに、この種データカートリッジドライブでは、図6及
び図7に示すような光透過型センサー53によって走行
中の磁気テープ21のテープエンドを検出してキャプス
タンローラ32を停止させて、磁気テープ21の端部が
テープリール17から外れることがないように制御して
いる。なお、この光透過型センサー53はラージ及びミ
ニデータカートリッジDC、MDC等の品種の識別等も
行っている。
【0009】即ち、従来のラージデータカートリッジD
C駆動用のデータカートリッジドライブでは、図6に示
すように、そのラージデータカートリッジDCが矢印a
方向から挿入されてセットされた時に、光透過型センサ
ー53のほぼL型のフレーム54に下向きに取り付けら
れている発光素子55が上カバー4の上部でミラー26
の真上に配置され、フレーム54に横向きに取り付けら
れている受光素子56が上カバー4の前面壁4aの前部
で、そのミラー6の真正面に配置されるように構成され
ている。また、ミニデータカートリッジMDC駆動用の
データカートリッジドライブでは、図7に示すように、
そのミニテープカートリッジMDCが矢印a方向から挿
入されてセットされた時に、光透過型センサー53のほ
ぼL型のフレーム54に上向きに取り付けられている発
光素子55がベース板3の下部でミラー6の真下に配置
され、フレーム54に横向きに取り付けられている受光
素子56が上カバー4の前面壁4aの前部で、そのミラ
ー6の真正面に配置されるように構成されている。な
お、ミニデータカートリッジMDCのベース板3には、
ミラー26の真下位置に光透過用穴28が形成されてい
る。
【0010】そして、図6及び図7に示すように、磁気
テープ21の走行駆動中は、発光素子55から下向きや
上向きに照射した検出光F1 をテープエンド検出用ミラ
ー26で90°に反射して、その反射光F2 を磁気テー
プ21の背面に直角状に終始照射しておく。そして、走
行中の磁気テープ21がテープエンド近くになって、そ
の磁気テープ21のトップやエンドに形成されている位
置検出穴35がミラー26の正面を通過する瞬間に、反
射光F2 を位置検出穴35及び上カバー4の前面壁4a
を透過して受光素子56に照射し、その受光素子56に
よってテープエンドを検出して、キャプスタンローラ3
2にブレーキを掛けて、直ちに停止させる仕組みに構成
されている。
【0011】しかし、従来は、図8に示すように、ミラ
ー26を上カバー4とは別に合成樹脂によって成形し、
このミラー26をベース板3上に脱着可能に嵌合させて
載置し、上カバー4の上面壁4dの下面に一体成形した
複数のミラー押えピン27でそのミラー26をベース板
3上に押えて固定していた。従って、ベース板3、上カ
バー4及びミラー6の加工精度や組立て(接合)精度の
バラツキによって、ベース板3上でのミラー26の取付
け位置に前後方向(矢印a、a′方向のバラツキ(位置
ずれを言う)が発生し易かった。
【0012】一方、ベース板3上に圧入等にて取り付け
られるフランジ付のテープガイド19のベース板3に対
する取付け高さのバラツキに伴う磁気テープ21の高さ
(矢印f方向)のバラツキやその磁気テープ21に加工
される位置検出穴35の加工高さのバラツキ等によっ
て、磁気テープ21の位置検出穴35自体にもミラー2
6に対する上下方向の位置ずれが多少なりとも生じてい
る。従って、ミラー26のベース板3上の取付け位置に
少しでも前後方向(矢印a、a′方向)のバラツキが生
じてしまうと、ミラー26で反射されて受光素子56で
受光される反射光F2 が磁気テープ21の検出穴35を
透過しなくなると言う検出不良を発生してしまい、磁気
テープ21のテープエンド検出やラージ及びミニデータ
カートリッジDC、MDCの品種の識別等を行えなくな
る等の重大な不都合が起きてしまう。また、ミラー26
を上カバー4とは別に成形して、ベース板3と上カバー
4との間に組立てているために、部品点数及び組立工数
が多くて、コスト高につく上に、これらの寸法精度が悪
いと、ミラー26のベース板3上への取付け不良が発生
し易く、生産効率が著しく低下すると言う問題もあっ
た。
【0013】そこで、本発明の出願人は、特開昭63−
91882号公報等によって、図4及び図5に示すよう
に、ミラー26と同様に、発光素子55から照射される
検出光F1 を90°に反射して、その反射光F2 を受光
素子56に照射することができる断面形状が三角形状の
プリズム36を透明又は半透明の光透過可能な合成樹脂
によって射出成形される上カバー4の上面壁4dの下面
に一体成形したものを先に出願している。このように、
プリズム36を上カバー4に一体成形すれば、部品点数
及び組立て工数を削減できて、低コスト化を図ることが
できる上に、プリズム36を取付け精度の悪影響を受け
ずに、高精度にカートリッジ2内の所定位置に設置する
ことができるので、磁気テープ21の高精度な位置検出
を行うことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この際、上カバー4を
射出成形する光透過可能な合成樹脂として、通常、ポリ
カーボネート樹脂(いわゆるPC材)やアセチレンスチ
ロール樹脂(いわゆるAS材)等が用いられるが、これ
らの合成樹脂によって断面形状が三角形状であり、上カ
バー4の肉厚に比べて非常に部厚いプリズム36を上カ
バー4の上面壁4dの下面に一体に射出成形する場合、
そのプリズム36部分への樹脂充填圧力が不十分の時に
は、図3に示すように、そのプリズム36に、合成樹脂
の引け36aや残留応力による成形歪みが発生し易い。
そして、プリズム36にこのような引け36aや成形歪
みが発生すれば、そのプリズム36内を透過する検出光
1及び反射光F2 の光軸ずれ、乱反射等を発生して、
磁気テープ21のテープエンド検出や品種の識別等が不
能になる可能性がある。また、ポリカーボネート樹脂や
アセチレンスチロール樹脂等の光透過可能な合成樹脂の
内部を透過する検出光F1 及び反射光F2 は、進行する
に従って次第に光量が減衰することから、肉圧が部厚
く、その上、引け36aや成形歪みが発生しているプリ
ズム36内に検出光F1 及び反射光F2 を透過及び反射
する方式では、より一層磁気テープ21のテープエンド
検出や品種の判別が困難になる。但し、上カバー4にプ
リズム36を一体に射出成形する際の溶融樹脂の温度、
射出圧力、射出時間等を微妙にコントロールすることに
より、プリズム36の引け36aや成形歪みの発生を極
力防止することもできるが、設備費が高価になり、コン
トロール作業が大変で、生産性が低くなる等の新たな問
題を発生する。
【0015】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、光反射ミラーに合成樹脂の引けや
成形歪みを殆んど発生させることなく、ミラーを上カバ
ーに合成樹脂によって一体成形できるようにしたテープ
カートリッジを提供することを目的としている。
【0016】
【発明を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のテープカートリッジは、ミラーを上カバー
に合成樹脂によって一体成形し、その際、ミラーの肉厚
を上カバーのミラーが接続される部分の肉厚よりも薄く
したものである。
【0017】上記のように構成された本発明のテープカ
ートリッジは、上カバーに合成樹脂によって一体成形さ
れたミラーの肉厚が、上カバーのミラーが接続される部
分の肉厚よりも薄く構成されているので、上カバーの射
出成形時に、ミラーへの樹脂充填圧力を容易に、かつ、
十分に高めることができて、そのミラーに合成樹脂の引
けや成形歪みが殆んど発生しない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をデータカートリッ
ジに適用したテープカートリッジの実施の形態を図1及
び図2によって説明する。なお、図3〜図13と同一構
造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0019】まず、図1はラージデータカートリッジD
Cの光反射用ミラー37を示し、図2は、ミニデータカ
ートリッジMDCの光反射用ミラー37を示している。
そして、これらのミラー37は角筒型の壁面等で構成さ
れるミラー支持部38を介して上カバー4の上面壁4d
の下面に一体に接続されたものであり、上カバー4をポ
リカーボネート樹脂やアセチレンスチロール樹脂等の光
透過可能な合成樹脂によって射出成形する際に、その上
面壁4dの下面にミラー37がミラー支持部38を介し
て一体に成形されたものである。そして、ミラー37は
水平基準に対して45°の角度θに傾斜されていて、ミ
ラー支持部38の内部が空洞40に形成されている。そ
して、ミラー37及びミラー支持部38を含むミラー構
成部39の肉厚T1 が約1mm以下のほぼ均一の厚みに
形成されていて、上カバー4のミラー支持部38が接続
されている部分である上面壁4dの肉厚T2 は約2mm
以上の厚みに形成されている。
【0020】このように、上カバー4の上面壁4dの肉
厚T2 より肉厚T1 が薄く、かつ、その肉厚T1 がほぼ
均一のミラー構成部39を、その上面壁4dの下面に合
成樹脂によって一体に射出成形する時には、そのミラー
構成部39への樹脂充填圧力を容易に、かつ、十分に高
めることができるので、そのミラー構成部39全体にわ
たり、合成樹脂の引けや成形歪みが殆んど発生しない。
【0021】そして、ミラー37及びミラー支持部38
に合成樹脂の引けや成形歪みが殆んど発生しないことか
ら、カートリッジ3内でのミラー37の設置位置、設置
高さ及び傾斜角度θを極めて高精度に設定することがで
きる。なお、ミラー37の光反射面37aには銀箔等の
光反射材40を接着したり、銀メッキ等による光反射層
が形成されるが、その光反射面37aはミラー37の上
側又は下側の何れに設定しても良い。そして、このミラ
ー37の光反射面37a及びその反対側の面(光透過面
の場合もある)37bの表面粗度はRmax、100μ
m以下に構成することが望ましい。
【0022】このように構成された本発明のラージ及び
ミニデータカートリッジDC、MDCによれば、光透過
型センサー51の発光素子53からミラー37に照射さ
れた検出光F1 をその反斜面37aで反射し、その反射
光F2 を受光素子54で受光する構成によって、前述同
様に、走行中の磁気テープ21の位置検出穴35を検出
するようにして、テープエンド検出や品種の識別等を行
うものであるが、上カバー4の上面壁4dの下面にミラ
ー支持部38を介して一体成形されているミラー37の
カートリッジ2内での設置位置、設置高さ及び傾斜角度
θ等の組立て精度を高精度に設定することができること
から、そのテープエンド検出や品種の識別等を極めて高
精度に、安定して行うことができる。
【0023】特に、図1の(A)及び図2の(A)に示
した構成では、発光素子53から照射された検出光F1
を光透過面37bからミラー37内部に透過させて光反
射面37aで反射し、その反射光F2 をミラー37内部
を透過して受光素子54へ出射させているが、ミラー3
7に合成樹脂の引けや成形歪みが殆んど発生していない
ので、これらの検出光F1 及び反射光F2 の光軸のずれ
や乱反射等が殆んど発生しない。しかも、ミラー37の
肉厚T1 を約1mm以下と図4及び図5に示したプリズ
ムの肉厚に比べて非常に薄くすることができることか
ら、ミラー37を透過される検出光F1 及び反射光F2
の光量の減衰も殆んど発生しない。従って、発光素子5
3から照射された検出光F1 の反射光F2 を受光素子5
4に高精度、高効率で照射することができ、このことに
よってもテープエンド検出や品種の識別の精度を著しく
向上させることができる。
【0024】以上、本発明の実施の形態について述べた
が、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、上記した実施の形態では、ミラー構成部
39を上カバー4の上面壁4dに一体成形したが、ミラ
ー構成部39を上カバー4の前面壁4a等に一体成形し
ても良い。また、本発明はデータカートリッジに限定さ
れることなく、各種のテープカートリッジに適用可能で
ある。
【0025】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のテープ
カートリッジは、次のような効果を奏する。
【0026】請求項1は、上カバーに合成樹脂によって
一体成形されたミラーの肉厚を、上カバーのミラーが接
続される部分の肉厚よりも薄く構成して、上カバーの射
出成形時に、ミラーへの樹脂充填圧力を容易に、かつ、
十分に高めることができるようにして、そのミラーに合
成樹脂の引けや成形歪みが殆んど発生しないようにした
ので、カートリッジ2内でのミラーの設置位置、設置高
さ及び傾斜角度等の組立て精度を高精度に設定できる上
に、光透過型センサーによって磁気テープの位置検出を
行う際に、ミラーに照射されて反射される検出光及び反
射光の光軸のずれ、乱反射、光量の減衰等が殆んど発生
せず、その磁気テープの位置検出によるテープエンド検
出や品種の識別等を高精度に安定して行うことができ
る。その上、ミラーは上カバーに合成樹脂によって一体
成形されるものであるから、部品点数及び組立工数を削
減できて、大幅な低コスト化を図ることができる上に、
上カバーの射出成形時には、ミラーへの樹脂充填圧力を
容易に、かつ、十分に高めることができるので、溶融樹
脂の温度、射出圧力、射出時間等のコントロールが容易
であり、上カバーの成形そのものも容易となり、低コス
ト化及び生産性の向上を図ることができる。
【0027】請求項2は、上カバーの上部に配置された
発光素子から下向きに照射された検出光をミラーで反射
して上カバーの前面壁から前方に透過させて、その上カ
バーの前部に配置された受光素子で受光させるように
し、請求項3は、ベース板の下部に配置された発光素子
から上向きに照射されて、そのベース板の光透過用穴を
通して照射された検出光をミラーで反射して上カバーの
前面壁から前方に透過させて、その上カバーの前部に配
置された受光素子で受光させるようにしたので、光透過
型センサーの発光素子をカートリッジの上部又は下部の
何れにでも設定することができ、データカートリッジド
ライブの設計の自由度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したラージデータカートリッジの
実施の形態における要部を示した断面側面図である。
【図2】本発明を適用したミニデータカートリッジの実
施の形態における要部を示した断面側面図である。
【図3】先願例の上カバーに一体成形されたプリズムの
引けや成形歪みを説明する断面側面図である。
【図4】先願例におけるラージデータカートリッジのプ
リズムを説明する斜視図及び断面側面図である。
【図5】先願例におけるミニデータカートリッジのプリ
ズムを説明する斜視図及び断面図である。
【図6】従来のラージデータカートリッジにおける光反
射用ミラーと光透過型センサーを説明する斜視図及び断
面側面図である。
【図7】従来のミニデータカートリッジにおける光反射
用ミラーと光透過型センサーを説明する斜視図及び断面
側面図である。
【図8】従来のラージ及びミニデータカートリッジのミ
ラー及び磁気テープの位置ずれを説明する断面側面図で
ある。
【図9】従来のラージデータカートリッジの上カバーを
分解した斜視図である。
【図10】従来のラージデータカートリッジ全体の分解
斜視図である。
【図11】従来のラージ及びミニデータカートリッジの
磁気テープの走行駆動系を説明する一部切欠き平面図で
ある。
【図12】従来のミニデータカートリッジの上カバーを
分解した斜視図である。
【図13】従来のミニデータカートリッジ全体の分解斜
視図である。
【符号の説明】
DCはラージデータカートリッジ(テープカートリッ
ジ)、MDCはミニデータカートリッジ(テープカート
リッジ)、2はカートリッジ、3はベース板、4は上カ
バー、4aは上カバーの前面壁、4dは上カバーの上面
壁(ミラーが接続される部分)、21は磁気テープ、2
8は光透過用穴、35は磁気テープの位置検出穴、37
は光反射ミラー、38はミラー支持部、39はミラー構
成部、53は光透過型センサー、55は発光素子、56
は受光素子、F1 は検出光、F2 は反射光である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース板と上カバーとによって構成された
    カートリッジと、 上記カートリッジ内に収納された磁気テープと、 上記カートリッジ内のベース板上に設置され、上記磁気
    テープの位置を検出する光透過型のセンサーのための光
    反射用ミラーとを備えたテープカートリッジにおいて、 上記ミラーを上記上カバーに合成樹脂によって一体成形
    し、 その際、上記ミラーの肉厚を、上記上カバーのそのミラ
    ーが接続されている部分の肉厚よりも薄く構成したこと
    を特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】上記ミラーは、上記上カバーの上部に配置
    された発光素子から下向きに照射された検出光を反射し
    て上記上カバーの前面壁から前方に透過させて、その上
    カバーの前部に配置された受光素子で受光させるように
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のテープ
    カートリッジ。
  3. 【請求項3】上記ミラーは、上記ベース板の下部に配置
    された発光素子から上向きに照射されて、そのベース板
    の光透過用穴を通して照射された検出光を反射して上記
    上カバーの前面壁から前方に透過させて、その上カバー
    の前部に配置された受光素子で受光させるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のテープカート
    リッジ。
JP12283296A 1996-04-22 1996-04-22 テープカートリッジ Withdrawn JPH09293351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12283296A JPH09293351A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 テープカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12283296A JPH09293351A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 テープカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09293351A true JPH09293351A (ja) 1997-11-11

Family

ID=14845750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12283296A Withdrawn JPH09293351A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 テープカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09293351A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09293351A (ja) テープカートリッジ
JP3427386B2 (ja) テープカセット
JPH10199194A (ja) 記録媒体カートリッジ装置
EP0880138B1 (en) Tape cassette
US5850316A (en) Tape cartridge and driving system having rotation detection unit for drive roll to maintain constant contact pressure with the capstan roll
JPH0828098B2 (ja) 記録媒体を収納したカ−トリツジ
JP3723969B2 (ja) 磁気記録媒体を収納したカートリッジ
US5421531A (en) Slack limiter post
JPH0416310Y2 (ja)
KR100263684B1 (ko) 테이프 카세트
JPH05225751A (ja) テープカートリッジ
JPH0617242Y2 (ja) テ−プカ−トリツジ
JPH09147518A (ja) テープカートリッジ
JPH09147519A (ja) テープカートリッジ
JP4066765B2 (ja) テープリールおよびこれを備えたテープカートリッジ
JP2530964Y2 (ja) テープカートリツジ
JPS6020222Y2 (ja) 磁気テ−プカ−トリツジ
KR20020025657A (ko) 자기 테이프 카세트
JPH103773A (ja) テープカートリッジ
JP2503655Y2 (ja) テ―プカセットのテ―プ位置検出機構
JP2530872Y2 (ja) テープカートリツジ
JPH06176535A (ja) テープカセット
JPH09102180A (ja) テープカートリッジ
JPH09231716A (ja) テープカートリッジ
JPH08221966A (ja) 記録担体カートリッジおよび記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030701