JPH09292490A - 燃料集合体及びその組立方法 - Google Patents

燃料集合体及びその組立方法

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JPH09292490A
JPH09292490A JP8105850A JP10585096A JPH09292490A JP H09292490 A JPH09292490 A JP H09292490A JP 8105850 A JP8105850 A JP 8105850A JP 10585096 A JP10585096 A JP 10585096A JP H09292490 A JPH09292490 A JP H09292490A
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control rod
sleeve
rod guide
upper nozzle
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隆志 児島
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政史 吉田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合後に曲げ応力が残留せず、制御棒案内管
の変形が生じない。 【解決手段】 上部ノズル1のスリーブ4と制御棒案内
管8の先端部8′とを結合する前に、上部ノズル1と支
持格子3を位置合わせする。中心スリーブ4aの周囲の
スリーブ4b,4cは中心スリーブ4aに対して傾斜
し、傾斜角αiは中心スリーブ4aから離間するにつれ
て漸次増大する。各スリーブ4b,4cに対応する制御
棒案内管8の先端部8′b,8′cはスリーブ4b,4
cと同一角度同一方向に傾斜する。しかも、結合前のス
リーブ4と制御棒案内管8の先端部8′の軸心が同一と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料集合体及びそ
の組立方法に関するものであり、特に制御棒案内管にス
リーブを介して上部ノズルを取り付けるようにした燃料
集合体及び組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の燃料集合体として、例
えば特開平6−308267号公報に記載のものがあ
る。この燃料集合体10は、図11に示すように、上部
ノズル1及び下部ノズル2が所定間隔離間して配置さ
れ、これらノズル1,2の間に所定間隔をおいて複数の
支持格子3が配設され、上部ノズル1にはスリーブ4
が、支持格子3にはスリーブ5が、そして最下部の支持
格子3にはインサート6がそれぞれ予め固定されてい
る。そして、各支持格子3の格子空間には多数の燃料棒
7が挿通支持されている。また、制御棒案内管8は上部
ノズル1及び下部ノズル2に結合されていると共に、支
持格子3の格子空間内に挿通され且つ支持格子3に結合
されている。例えば、制御棒案内管8は、上部ノズル1
のスリーブ4と支持格子3のスリーブ5とに嵌合され
て、拡管(バルジ)操作によって固定され、拡管部A,
Bが設けられる。
【0003】ところで、制御棒案内管8を固定するため
の、上部ノズル1のスリーブ4と支持格子3のスリーブ
5は、組み立てられた燃料集合体10が反応炉の中で高
温(約290〜320℃)状態に保持された際、これら
スリーブ4,5に固定された制御棒案内管8がまっすぐ
になるように設計され、形成されている。他方、例えば
図11に示すように、燃料集合体10の長手方向に直交
する断面の中心を通過する中心線を中心軸Oとすると、
従来では、常温下、例えば燃料集合体10の組立時等に
おいて、上部ノズル1が制御棒案内管8に結合される前
の状態では、スリーブ5と制御棒案内管8は、それぞれ
中心軸Oと平行な方向に延在するように固定されてい
る。また、スリーブ4は中心軸Oの周囲に所定間隔で上
部ノズル1に配列されて固定されており、これに対応し
て制御棒案内管8も中心軸Oの周囲に所定間隔で支持格
子3に配列されて固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持格
子3よりも上部ノズル1の方が熱膨張率が大きいため
に、常温では、上部ノズル1における中心軸Oの周囲の
各スリーブ4は、中心軸Oからの距離が支持格子3にお
ける中心軸Oの周囲の対応する各制御棒案内管8迄の距
離よりも若干小さいように、互いにズレた位置(距離
L)に設定されている(図12参照)。しかもこの位置
ズレ(ピッチ差)の距離Lは中心軸Oから離れるに従っ
て漸次増大するようになっている。従って、制御棒案内
管8を上部ノズル1のスリーブ4に嵌合させて組み立て
る際、制御棒案内管8とスリーブ4との間にズレがある
ために、スムーズに嵌合操作ができず、組立作業に時間
がかかるという欠点がある。しかも、嵌合の際、制御棒
案内管8やスリーブ4をズレ量に応じて曲げる作業が必
要になり、曲げた状態で嵌合保持されるので、組立後に
曲げ応力が残留し、制御棒案内管8の変形等を生じ易
く、反応炉の可動時に中性子棒を制御棒案内管8内に挿
入できなかったり、移動操作がスムーズにできなくなる
おそれがある。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みて、組立
後の常温下においても曲げ応力が残留せず、制御棒案内
管の変形等が生じにくい燃料集合体及びその組立方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による燃料集合体
の組立方法は、下部ノズル及び支持格子に制御棒案内管
が挿通され、上部ノズルに予め固定されたスリーブが制
御棒案内管の先端部と嵌合されてなる燃料集合体の組立
方法において、上部ノズルのスリーブを傾斜させ且つこ
れらスリーブは上部ノズルの中心から離間するに従って
漸次傾斜角が増大するように配置して固定し、制御棒案
内管は、最上部の支持格子から突出する先端部につい
て、各スリーブに対向する制御棒案内管を当該スリーブ
と同一角度に傾斜させて固定し、その後、スリーブと制
御棒案内管の先端部を互いに嵌合させて、固定するよう
にしたことを特徴とするものである。本発明によれば、
予めスリーブと制御棒案内管が傾斜して形成されている
から、従来のもののように結合に当たってスリーブと制
御棒案内管の先端部を大きく曲げる必要もなく、しかも
結合状態で同一の傾斜角とされているから、結合後に残
留応力がほとんど残らず、制御棒案内管の変形も生じな
い。
【0007】本発明による燃料集合体は、請求項1記載
の組立方法により製造されたことを特徴としている。
【0008】本発明による上部ノズルのスリーブ位置決
め装置は、上部ノズル位置決め用の載置基準部材と、こ
の上部ノズルの各孔に挿入された各スリーブの一端を位
置決め支持する基準部材とを備え、上部ノズルの孔に挿
入されたスリーブは傾斜し且つその傾斜角が上部ノズル
の中心からの距離に応じて増大するように支持されてな
ることを特徴とする。そのため、上部ノズルを載置基準
部材に載置して位置決めし、上部ノズルの各孔内にスリ
ーブを挿入して、基準部材上でスリーブの他端を位置決
めすれば、任意の所定角度に設定でき、その状態で溶接
等の手段でスリーブを上部ノズルに固定できる。基準部
材は所定間隔に設置された突部または凹部にスリーブの
一端を嵌合させることで位置決めするようにしてもよ
い。
【0009】本発明による制御棒案内管加工装置は、支
持格子を支持して位置決めする載置部と、最上部の支持
格子から突出する各制御棒案内管の先端部に嵌合可能な
各穴が穿設された案内管固定部材とを備え、案内管固定
部材の各穴は案内管固定部材の中心から離間するに従っ
て、最上部の支持格子から突出する各制御棒案内管の位
置より相対的に漸次中心よりにズレて形成され、支持格
子の載置部と案内管固定部材を位置合わせして、制御棒
案内管を案内管固定部材の穴に挿入することで、制御棒
案内管の先端部が傾斜させられ、且つその傾斜角は支持
格子の中心からの距離に応じて増大するように支持され
てなることを特徴とするものである。各穴を制御棒案内
管の各先端部に対向させて、案内管固定部材を制御棒案
内管の先端部に挿入すると、制御棒案内管の先端部は対
応する穴内に進入し、先端部と穴との位置ズレのために
微小角度傾斜させられることになる。この状態で、制御
棒案内管を拡管操作等でスリーブに固定できる。また、
各穴の開口部にテーパ面を形成してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図9により説明するが、上述の従来技術と同様の部
分または部材には同一の符号を用いてその説明を省略す
る。図1は本実施の形態による上部ノズルと制御棒案内
管の先端部との要部説明図、図2はスリーブ付き上部ノ
ズルの底面図、図3は上部ノズルのスリーブと制御棒案
内管の先端部との位置関係を示す要部断面図、図4は上
部ノズルのスリーブ溶接治具を示す側面図、図5は図4
に示す溶接治具の平面図、図6は図4におけるスリーブ
下端の溶接治具による位置決め状態を示す部分断面図、
図7は最上部の支持格子から突出する制御棒案内管の先
端部の加工治具を示す部分断面図、図8は図7に示す制
御棒案内管の先端部と加工治具との拡大断面図、図9は
スリーブと制御棒案内管の先端部との嵌合工程を示す図
である。
【0011】図1及び2に示す上部ノズル1において、
その底面12に設けられた孔(図示せず)にそれぞれス
リーブ4が嵌挿され、溶接されている。各スリーブ4
(=4a,4b)は、図2において、その中心軸Oを中
心にその周囲にほぼ升目上に所定間隔で8本の周囲スリ
ーブ4aが取り付けられ、更にその外周に所定間隔で1
6本の周囲スリーブ4bが取り付けられた配置となって
いる。しかも、周囲スリーブ4a,4bはそれぞれ中心
軸Oを含む各平面内で中心軸Oに対して微小角度αiだ
け中心軸O方向に傾斜しており、しかもこの周囲スリー
ブ4a,4bの傾斜角度αiは中心軸Oから離間するに
従い、この離間距離に応じて漸次増大するようになって
いる。これに対して、上部ノズル1と対向して配置され
たスケルトンの嵌合前の図1の状態において、上部ノズ
ル1の中心軸Oに対応して、各支持格子3及び下部ノズ
ル2が中心軸Oと同軸で直交して配設されている。ま
た、各支持格子3のスリーブ5及び下部ノズル2に連結
された制御棒案内管8は、中心軸Oの周囲に設けられ、
最上部の支持格子3のスリーブ5から先端部8′(=
8′a,8′b)が突出している。制御棒案内管8の先
端部8′a、8′bは、図1でスリーブ4a,4bに対
応して配置され、それぞれ中心軸Oを含む各平面内で中
心軸Oに対して微小角度αiだけ中心軸O方向に傾斜し
ており、しかもこの周囲の先端部8′a,8′bの傾斜
角度αiは中心軸Oから離間するに従い、この離間距離
に応じて漸次増大するようになっている。そのため、制
御棒案内管8の先端部8′a,8′bは、それぞれ互い
に対向する周囲スリーブ4a,4bと同一の微小角度α
iだけ、中心軸Oに対して同一方向に傾斜するように形
成されている(図3参照)。そのため、各対向するスリ
ーブ4と制御棒案内管8の先端部8′は、互いに嵌合さ
れた状態でその傾斜角度αiがそれぞれ一致することに
なる。
【0012】次に上述のようなスリーブ4及び制御棒案
内管8の製作に用いられる治具について説明する。図4
及び図5に示すスリーブ溶接治具(スリーブ位置決め装
置)14において、略四角形板状で脚を有する支持台1
6の上面四隅に脚部18がそれぞれ起立させられてい
る。脚部18を貫通させた基準プレート(基準部材)2
0が、脚部18にガイドされて上下動可能とされてい
る。この基準プレート20は、その中央底部に固定され
たアーム部22に上下動可能に支持され、アーム部22
の作動は図示しないギヤを介して連結されたハンドル2
4によって制御される。
【0013】脚部18の上端には、中央孔18aが穿設
された枠状の載置基準板(載置基準部材)26が固定さ
れ、この載置基準板26に上部ノズル1の底面12の周
辺部が載置されるように中央孔18aの大きさが設定さ
れている。また、載置基準板26の隣接する二辺の枠上
には、上部ノズル1の側面に当接して位置決めする一対
の位置決め板28,28が固定され、各対向する他の二
辺の枠上には上部ノズル1を挟持するためのクランプ部
材30,30がそれぞれ取り付けられている。そして、
基準プレート20上には、上部ノズル1の孔に嵌合され
た各スリーブ4について、位置に応じて微小角度αiだ
け傾斜させた状態で支持するための複数のスリーブ位置
決め用の突起32がそれぞれ設けられている。この突起
32はスリーブ4の内径より若干小さい外径の略円柱形
状を呈し、先端がテーパ面とされている。図4では突起
32の一部が破線Cの枠で示されており、その拡大図が
図6に示されている。
【0014】図7及び図8は制御棒案内管8の先端部
8′を曲げるための加工治具(案内管加工装置)34を
示すものであり、制御棒案内管8が固定された各支持格
子3及び下部ノズル2の側面を挟持して位置決めするた
めの載置面36がそれぞれ設けられている(図7では一
部のみが示されている)。また、各制御棒案内管8の先
端部8′に嵌合して、先端部8′a,8′bをその位置
に応じて微小角度αiだけ傾斜させるための複数の穴4
0が穿設された案内管固定プレート(案内管固定部材)
38が設けられている。この案内管固定プレート38の
穴40は、その平面の中心軸Oの周囲に所定間隔でそれ
ぞれ穿設されている周囲の穴40a,40bによって構
成されている。しかも、各穴40a,40bはそれぞれ
制御棒案内管8の先端部8′a,8′bに対応する。ま
た、各穴40には、表裏両端に同一のテーパ面41a,
41aが形成されており、先端部8′を傾斜させる前に
おいては、中心軸O以外は先端部8′との間に微小な位
置ズレ(ピッチ差)が存在するが、挿入時にテーパ面4
1a,41aによって、先端部8′がガイドされて微小
角度だけ屈曲加工されるから、先端部8′の穴内へのス
ムーズな挿入と傾斜加工が可能になる。尚、制御棒案内
管8の先端部8′に対する案内管固定プレート38の穴
40の挿入深さは図示しない規制部材によって一定量に
規定され、これによって先端部8′の傾斜角αiが制御
される。
【0015】本実施の形態は上述の構成を備えており、
次にその作用を説明する。まず、上部ノズル1にスリー
ブ4を溶接するために、図4に示すように、載置基準板
26上に底面12を載置し、一対の位置決め板28,2
8に上部ノズル1の側面を当接させる。そして、クラン
プ部材30,30でそれぞれ対向する側面を押して位置
決め板28,28で挟持することで、上部ノズル1を載
置基準板26上の所定位置に保持できる。そして、ハン
ドル24を操作して基準プレート20を上下動させて、
上部ノズル1の底面12に対して所定距離に設定する。
この状態で、上部ノズル1の底面12の図示しない各孔
にスリーブ4を挿入すると、各スリーブ4は載置基準板
26の中央孔26aを通過して、その下端が基準プレー
ト20上に設けられた対応する各突起32に嵌合する。
スリーブ4は、下端縁が基準プレート20上に当接する
ことで、正確に位置決めされる。各スリーブ4、即ち周
囲のスリーブ4a,4bは中心軸Oに対して微小量傾斜
し、その傾斜角αiは中心軸Oからの距離に応じて大き
くなる。この状態で、各スリーブ4を上部ノズル1に対
して溶接すればよい。
【0016】次に、複数の支持格子3と下部ノズル2に
制御棒案内管8が固定されたものの最上部の支持格子3
から突出する制御棒案内管8の先端部8′の加工方法に
ついて説明する。まず、図7に示すように、各支持格子
3と下部ノズル2の側面を載置板36上に載置し、対向
する側面を他の載置板36で挟持する。この状態で各制
御棒案内管8は、全長に亘って互いに平行であり、中心
軸Oとも平行である。そして、案内管固定プレート38
の周囲を最上部の支持格子3の周囲と位置合わせして、
案内管固定プレート38をスリーブ4の所定深さまで嵌
挿してゆく(図7参照)。この時、周囲の制御棒案内管
8の先端部8′a,8′bは案内管固定プレート38の
周囲の穴40a,40bと若干の位置ズレ(ピッチ差)
が存在する。しかしながら、図8に示すように、各穴4
0にはその表裏面にテーパ面41a,41aが形成され
ているから、いずれの面から先端部8′に押し付けて
も、先端部8′a,8′bとの位置ズレに関わらず、各
先端部8′a,8′bはテーパ面41a,41aにガイ
ドされて各穴40a,40bに挿入され、中心軸Oから
の距離に応じた微小角度αiだけ傾斜させられるようわ
ずかに屈曲させられる。
【0017】その後、制御棒案内管8と支持格子3のス
リーブ5とを拡管操作で互いに固定する。この場合の各
先端部8′a,8′bの屈曲位置は、図3に示されてい
るように、最上部の支持格子3のスリーブ5と制御棒案
内管8との拡管部44付近となる。このようにして、制
御棒案内管8は、最上部の支持格子3から突出する先端
部8′が微小角度αiだけ傾斜加工させられる。しか
も、その傾斜角度αiは中心軸Oに対して離間するにつ
れて漸次増大し、図1に示すスリーブ4付きの上部ノズ
ル1と対向させた状態で、各対向するスリーブ4と同一
方向に同一角度だけ傾斜することになる(図3参照)。
このようにして得られた支持格子3、下部ノズル2及び
制御棒案内管8からなるスケルトンに燃料棒8を挿入す
る。
【0018】次に、スケルトンの支持格子3等に固定さ
れた制御棒案内管8の先端部8′と上部ノズル1のスリ
ーブ4とを嵌合させる。その方法について説明すると、
まず、図1及び図3に示すように、上部ノズル1と支持
格子3の各四周をなす各側面を同一平面上に位置合わせ
すると、上部ノズル1と支持格子3の各中心軸Oが同一
直線上で一致し、同時に周囲のスリーブ4a,4b及び
制御棒案内管8の先端部8′a,8′bもそれぞれ対向
させられる。次に図9において、ガイドピン15の一端
部15aを制御棒案内管8の先端部8′a,8′bに挿
入してストッパー15bで係止させ、他端部15cにス
トッパー15bより内径の大きいスリーブ4a,4bを
挿入してゆく。そして、ガイドピン15の他端部15c
に設けられたネジ穴15dに図示しないネジを螺合させ
てガイドピン15を引き抜くと、各先端部8′a又は
8′bが各スリーブ4a又は4b内に挿入された状態に
なる。そして、図3において、嵌合状態の先端部8′a
又は8′b(二点鎖線図示)とスリーブ4a又は4bは
互いにその軸心が一致することになり、そのために傾斜
による残留応力がほとんどない。他の先端部8′a,
8′bとスリーブ4a,4bも同様に嵌合する。そし
て、その後に、各先端部8′とスリーブ4を拡管操作等
で固定する。
【0019】上述のように、本実施の形態によれば、中
心軸Oの周囲の対向するスリーブ4と制御棒案内管8の
先端部8′とが互いに同一の傾斜角αiとされ、嵌合状
態で曲げ応力の残留や制御棒案内管8の変形が生じない
ので、従来のものと比較して燃料集合体の製作が容易で
あり、反応炉内で制御棒案内管8内に中性子棒を挿入す
ることが容易でスムーズに移動制御することができる。
【0020】尚、図10はスリーブ溶接治具14の基準
プレート20の変形例を示すものであり、この基準プレ
ート46では、突部32に代えて凹部48が形成され、
この凹部48内にスリーブ4の先端部が嵌合すること
で、位置決めされ、所定の微小傾斜角αiが付与される
ようになっている。また、案内管固定プレート38の穴
40に形成されるテーパ面41aは表裏両面に設けられ
ていなくてもよく、制御棒案内管8の先端部8′に先に
挿入される側の面に少なくとも形成されていればよい。
また、案内管固定プレート38の穴40には必ずしもテ
ーパ面41aが形成されていなくてもよい。この場合、
制御棒案内管8の先端部8′とこれを保持する支持格子
3との間には、通常若干のガタが存在するので、そのガ
タの範囲分だけ先端部8′を所要方向に曲げて、案内管
固定プレート38の穴40内にそれぞれ挿入することで
傾斜させるようにしてもよい。或いは、各穴40と制御
棒案内管8の先端部8′の一方の開口との間には位置ズ
レがないようにし、代わりに各穴40は対応する先端部
8′a,8′bに応じて微小角度曲げるべき方向に傾斜
して穿孔されている構成としてもよい。
【0021】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る燃料集合体
の組立方法及び燃料集合体は、従来のもののように結合
に当たってピッチ差のあるスリーブと制御棒案内管の先
端部を屈曲保持する必要もなく、結合状態で結合前と同
様の角度に保持されて同一の傾斜角とされているから、
結合後に残留応力がほとんど残らず、制御棒案内管の変
形も生じない。
【0022】本発明による上部ノズルのスリーブ位置決
め装置は、上部ノズル位置決め用の載置基準部材と、上
部ノズルの各孔に挿入された各スリーブの一端を位置決
め支持する基準部材とを備え、上部ノズルの孔に挿入さ
れたスリーブは傾斜し且つその傾斜角は上部ノズルの中
心からの距離に応じて増大するように支持されてなるか
ら、上部ノズルに固定する各スリーブを任意の所定角度
に設定でき、固定できる。
【0023】本発明による制御棒案内管加工装置は、支
持格子を支持して位置決めする載置部と、最上部の支持
格子から突出する各制御棒案内管の先端部に嵌合可能な
各穴が穿設された案内管固定部材とを備え、案内管固定
部材の各穴は案内管固定部材の中心から離間するに従っ
て、最上部の支持格子から突出する各制御棒案内管の位
置より相対的に漸次中心よりにズレて形成され、支持格
子の載置部と案内管固定部材を位置合わせして、制御棒
案内管を案内管固定部材の穴に挿入することで、前記制
御棒案内管の先端部が傾斜させられ、且つその傾斜角は
支持格子の中心からの距離に応じて増大するように支持
されてなるから、位置ズレ(ピッチ差)のある制御棒案
内管の先端部は対応する穴内に挿入され、微小角度傾斜
させられ、確実に所定角度に曲げられることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施の形態によるスリーブ付き上部
ノズルと制御棒案内管の要部説明図である。
【図2】図1に示すスリーブ付き上部ノズルの底面図で
ある。
【図3】上部ノズルのスリーブと制御棒案内管の先端部
との位置関係を示す要部断面図である。
【図4】上部ノズルのスリーブの溶接治具を示す側面図
である。
【図5】図4に示す溶接治具の平面図である。
【図6】図4におけるスリーブの位置決め状態を示す部
分断面図である。
【図7】最上部の支持格子から突出する制御棒案内管の
先端部の加工治具を示す部分断面図である。
【図8】図7に示す制御棒案内管と加工治具の拡大断面
図である。
【図9】制御棒案内管とスリーブの嵌合工程を示す図で
ある。
【図10】溶接治具の変形例を示す図6と同様な断面図
である。
【図11】一般的な燃料集合体の要部構成を示す側面図
である。
【図12】図11に示す燃料集合体の上部ノズルを結合
する前の上部ノズルのスリーブと制御棒案内管との位置
関係を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 上部ノズル 2 下部ノズル 3 支持格子 4(4a,4b),5 スリーブ 8 制御棒案内管 8′(8′a,8′b) 先端部 38 案内管固定プレート 41a テーパ面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部ノズル及び支持格子に制御棒案内管
    が挿通され、上部ノズルに予め固定されたスリーブが前
    記制御棒案内管の先端部と嵌合されてなる燃料集合体の
    組立方法において、 前記上部ノズルのスリーブを傾斜させ且つこれらスリー
    ブは上部ノズルの中心から離間するに従って漸次傾斜角
    が増大するように配置して固定し、 前記制御棒案内管は、最上部の支持格子から突出する先
    端部について、上記各スリーブに対向する制御棒案内管
    を当該スリーブと同一角度に傾斜させて固定し、 その後、前記スリーブと制御棒案内管の先端部を互いに
    嵌合させて、固定するようにしたことを特徴とする燃料
    集合体の組立方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組立方法により製造され
    てなることを特徴とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】 上部ノズル位置決め用の載置基準部材
    と、この上部ノズルの各孔に挿入された各スリーブの一
    端を位置決め支持する基準部材とを備え、前記上部ノズ
    ルの孔に挿入されたスリーブは傾斜し且つその傾斜角が
    上部ノズルの中心からの距離に応じて増大するように支
    持されてなることを特徴とする上部ノズルのスリーブ位
    置決め装置。
  4. 【請求項4】 支持格子を支持して位置決めする載置部
    と、最上部の支持格子から突出する各制御棒案内管の先
    端部に嵌合可能な各穴が穿設された案内管固定部材とを
    備え、 前記案内管固定部材の各穴は案内管固定部材の中心から
    離間するに従って、最上部の支持格子から突出する各制
    御棒案内管の位置より相対的に漸次中心よりにズレて形
    成され、 前記支持格子の載置部と案内管固定部材を位置合わせし
    て、制御棒案内管を案内管固定部材の穴に挿入すること
    で、前記制御棒案内管の先端部が傾斜させられ、且つそ
    の傾斜角は支持格子の中心からの距離に応じて増大する
    ように支持されてなることを特徴とする案内管加工装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002350586A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd 拡管装置及びこれを用いた燃料集合体の組立方法

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