JP2002350585A - 燃料集合体の上部ノズル取付用ガイドピンユニット及びこれを用いた燃料集合体の上部ノズル取付方法 - Google Patents

燃料集合体の上部ノズル取付用ガイドピンユニット及びこれを用いた燃料集合体の上部ノズル取付方法

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JP2002350585A
JP2002350585A JP2001155685A JP2001155685A JP2002350585A JP 2002350585 A JP2002350585 A JP 2002350585A JP 2001155685 A JP2001155685 A JP 2001155685A JP 2001155685 A JP2001155685 A JP 2001155685A JP 2002350585 A JP2002350585 A JP 2002350585A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御棒案内管に対して上部ノズルに固定され
たスリーブを確実かつスムーズに嵌合させる。 【解決手段】 上部ノズル1に固定されたスリーブ4を
制御棒案内管8に案内して嵌合するために用いられるガ
イドピンユニットが、先端部分22及びストッパ部分2
5をスリット28,28によって分割して外径が収縮可
能となったガイドピン20を備える。ガイドピン20の
先端部分22及びストッパ部分25の軸線に沿って貫通
孔21を形成するとともに、この貫通孔21に嵌合可能
なセンターピン30を備える。ガイドピン20を先端側
に付勢する弾性機構50を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料集合体の組立
方法に関するものであり、特に制御棒案内管にスリーブ
を介して上部ノズルを取り付けるために用いられる上部
ノズル取付用ガイドピンユニット及びこれを用いた上部
ノズル取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の燃料集合体として、例
えば特開平6−308267号公報に記載のものがあ
る。この燃料集合体10は、図5に示すように、上部ノ
ズル1及び下部ノズル2が所定間隔離間して配置され、
これらノズル1,2の間に所定間隔をおいて複数の支持
格子3が配設され、上部ノズル1にはスリーブ4が、支
持格子3にはスリーブ5が、そして最下部の支持格子3
にはインサート6がそれぞれ予め固定されている。
【0003】そして、各支持格子3の格子空間には多数
の燃料棒7が挿通支持されている。また、制御棒案内管
8は上部ノズル1及び下部ノズル2に結合されていると
ともに、支持格子3の格子空間内に挿通されかつ支持格
子3に結合されている。例えば、制御棒案内管8は、上
部ノズル1のスリーブ4と支持格子3のスリーブ5とに
嵌合されて、拡管(バルジ)操作によって固定され、拡
管部A,Bが設けられる。
【0004】ところで、制御棒案内管8を固定するため
の、上部ノズル1のスリーブ4と支持格子3のスリーブ
5は、組み立てられた燃料集合体10が反応炉の中で高
温(約290〜320℃)状態に保持された際、これら
スリーブ4,5に固定された制御棒案内管8がまっすぐ
になるように設計され、形成されている。
【0005】他方、燃料集合体10の長手方向に直交す
る断面の中心を通過する中心線を中心軸Oとすると、常
温下、例えば燃料集合体10の組立時等において、上部
ノズル1が制御棒案内管8に結合される前の状態、すな
わち燃料棒7が挿入されたスケルトンアセンブリの状態
では、支持格子3のスリーブ5と制御棒案内管8は、そ
れぞれ中心軸Oと平行な方向に延在するように固定され
ている。また、上部ノズル1のスリーブ4は中心軸Oの
周囲に所定間隔で上部ノズル1に配列されて固定されて
おり、これに対応して制御棒案内管8も中心軸Oの周囲
に所定間隔で支持格子3に配列されて固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持格
子3よりも上部ノズル1の方が熱膨張率が大きいため
に、常温では、上部ノズル1における中心軸Oの周囲の
各スリーブ4は、中心軸Oからの距離が支持格子3にお
ける中心軸Oの周囲の対応する各制御棒案内管8までの
距離よりも若干小さいように、互いにズレた位置に設定
されている。しかもこの位置ズレの距離は中心軸Oから
離れるに従って漸次増大するようになっている。
【0007】したがって、上部ノズル1のスリーブ4を
制御棒案内管8に嵌合させて組み立てる際、スリーブ4
と制御棒案内管8との間に位置ズレがあるために、この
嵌合作業を確実かつスムーズに行うことができず、作業
者が手作業で上部ノズル1のスリーブ4を制御棒案内管
8に導く必要が生じてしまい、組立作業に時間がかかっ
てしまっていた。しかも、このスリーブ4を制御棒案内
管8に嵌合させる作業は、燃料棒7に近接した作業とな
るため、被爆線量の点から考えても、より確実かつスム
ーズなスリーブ4の嵌合作業を行うことが望まれてお
り、ひいては、この嵌合作業を機械的作業によって自動
化することが熱望されている。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、制御棒案内管に上部ノズルに固定されたスリーブを
確実かつスムーズに嵌合させることができる燃料集合体
の上部ノズル取付用ガイドピンユニット及びこれを用い
た燃料集合体の上部ノズル取付方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決して、
このような目的を達成するために、本発明の上部ノズル
取付用ガイドピンユニットは、下部ノズル及び支持格子
に制御棒案内管が挿通されたスケルトンアセンブリに対
して、燃料棒を挿入した後、上部ノズルに予め固定され
たスリーブを前記制御棒案内管の先端部と嵌合してなる
燃料集合体の組立に際して、前記スリーブを前記制御棒
案内管の先端部に案内するために用いられるガイドピン
ユニットであって、前記制御棒案内管の内部に挿入可能
な先端部分と、この先端部分の基端側に位置して一段拡
径するストッパ部分とが形成されていて、これら先端部
分及びストッパ部分がスリットによって分割されて、そ
れらの外径が収縮可能とされたガイドピンを備えている
ことを特徴とする。また、本発明による上部ノズル取付
方法は、本発明の上部ノズル取付用ガイドピンユニット
を用いた上部ノズル取付方法であって、前記燃料棒が挿
入されたスケルトンアセンブリに対して前記上部ノズル
を位置決めした後、この上部ノズルに予め固定されたス
リーブの内部に、前記ガイドピンを挿入してゆき、該ガ
イドピンの先端部分が前記制御棒案内管の内部に挿入さ
れているとともに、前記ストッパ部分が前記制御棒案内
管の先端に当接して該ガイドピンが係止した状態とし、
その後、前記上部ノズル及びスリーブを、前記ガイドピ
ンに沿って相対移動させることにより、前記スリーブと
前記制御棒案内管の先端部とを嵌合することを特徴とす
る。
【0010】このような本発明によれば、たとえ、上部
ノズルのスリーブと制御棒案内管との位置ズレが生じて
いた場合であっても、ガイドピンの先端部分の外径が収
縮するような弾性変形が可能となっているため、上部ノ
ズルのスリーブと制御棒案内管との嵌合作業を確実かつ
スムーズに行うことが可能となる。また、スリーブの内
部には、このスリーブの上部ノズルに対する溶接部分が
存在して内径が局所的に小さくなっている箇所がある
が、本発明においては、ガイドピンのストッパ部分の外
径も収縮可能となっていることにより、無理な力を加え
ることなく、ガイドピンのストッパ部分がスリーブの溶
接部分を通過することが可能となる。
【0011】また、本発明のガイドピンユニットは、前
記ガイドピンの先端部分及びストッパ部分には、その軸
線に沿う貫通孔が形成されているとともに、この貫通孔
に嵌合可能なセンターピンを備えていることを特徴とす
る。このような本発明によれば、ガイドピンの先端部分
が制御棒案内管の内部に挿入され、ストッパ部分によっ
てガイドピンが係止している状態で、センターピンをガ
イドピンの貫通孔に沿って挿入させていくことにより、
ガイドピンのストッパ部分の外径をスリーブの内径と一
致させるとともに、先端部分の外径を制御棒案内管の内
径に一致させることが可能となり、これにより、上部ノ
ズル及びスリーブを制御棒案内管に向けて移動させる工
程をより確実かつスムーズに行うことができる。
【0012】また、本発明のガイドピンユニットは、前
記ガイドピンを、その軸線方向の先端側に付勢する弾性
機構を備えていることを特徴とする。このような構成と
すると、複数の制御棒案内管のそれぞれの先端同士の間
に、中心軸方向のズレが生じていた場合であっても、ガ
イドピンの先端部分を確実に制御棒案内管の内部に挿入
できるとともに、ストッパ部分によって係止することが
可能となり、上部ノズルのスリーブと制御棒案内管との
嵌合作業をより確実に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付し
た図面を参照しながら説明するが、上述の先行技術と同
一または同様の部分には同一の符号を用いてその説明を
省略する。図1(a)は本実施形態による上部ノズル取
付用ガイドピンユニットのガイドピンを示す要部拡大斜
視図、(b)は同ガイドピンの要部拡大側面図である。
【0014】本実施形態による上部ノズル取付用ガイド
ピンユニットのガイドピン20は、図1に示すように、
軸線Pを中心とした略多段円筒状を呈するものであり、
その軸線Pに沿って、ガイドピン20の先端から基端ま
で(後述する先端部分22及びストッパ部分25を含ん
で)貫通する貫通孔21が形成されている。ガイドピン
20の先端部分22は、制御棒案内管8の内径と一致す
るような外径dをもつ略円筒状に形成されており、この
先端部分22の先端面23には面取りが施されて面取り
部分24が形成されている。
【0015】また、先端部分22のすぐ基端側には、先
端部分22の外径dよりも一段拡径していて、上部ノズ
ル1のスリーブ4の内径と一致するとともに、制御棒案
内管8の外径と一致するような外径Dをもつストッパ部
分25が、ガイドピン20の軸線P側に一段凹んだ凹溝
を介して形成されている。このストッパ部分25と先端
部分22との接続部分は滑らかに接続されておらず、ス
トッパ部分25には、ガイドピン20の軸線P方向の先
端側を向く係止壁26が形成されている。
【0016】そして、ストッパ部分25のすぐ基端側に
は、ガイドピン20の基端側に向かうにしたがい滑らか
に縮径していくテーパ部分27が形成されており、この
テーパ部分27によって、ストッパ部分25とガイドピ
ン20の基端側部分29とが接続されている。なお、ガ
イドピン20の基端側部分29の外径d1は、先端部分
22の外径dよりも僅かに小さくなるように設計されて
いる。
【0017】さらに、ガイドピン20は、その先端面2
3(先端部分21の先端面23)から基端側に向けて2
つのスリット28,28が切り欠かれており、これら2
つのスリット28,28は、先端部分22からストッパ
部分25を越えてテーパ部分27の基端側まで延びるよ
うに形成されているとともに、軸線Pで互いに直交する
ように交差している。それゆえ、2つのスリット28,
28は、ガイドピン20の貫通孔21と連通している。
2つのスリット28,28によって、ガイドピン20の
先端部分22及びストッパ部分25が4等分割され、こ
れら先端部分22及びストッパ部分25の外径d,Dが
収縮可能となっている。
【0018】次に、以上のような構成とされたガイドピ
ン20を備えるガイドピンユニットを用いた上部ノズル
取付方法を説明する。図2及び図3は本実施形態による
上部ノズル取付用ガイドピンユニットを用いた上部ノズ
ルの取り付けの様子を工程順に示す要部説明図である。
【0019】まず、下部ノズル1及び支持格子3に制御
棒案内管8が挿通されたスケルトンアセンブリに燃料棒
7を挿入した後の状態において、図2(a)に示すよう
に、制御棒案内管8に対して、上部ノズル1に溶接で固
定されたスリーブ4が対向するように上部ノズル1を位
置決めする。この上部ノズル1は、その厚み方向を貫通
する孔にそれぞれスリーブ4が嵌挿され、スリーブ4の
端部が溶接されて固定されているものであるが、スリー
ブ4の上部ノズル1に対する溶接部分4Aは、スリーブ
4の内部側に丸みを帯びて突出するようになっているた
め、スリーブ4の入り口部分の内径が、スリーブ4の内
径に比べて小さくなっている。
【0020】次に、ガイドピン20の先端部分22が、
上部ノズル1及びスリーブ4を間に挟んで、制御棒案内
管8の先端部に対向するようにガイドピンユニットを位
置決めして、上部ノズル1の後方側(図2及び図3にお
ける左側)に配置した後、ガイドピンユニットに備えら
れた後述する押し出し機構40によって、ガイドピン2
0を制御棒案内管8側に向かって近接するように前進さ
せていく。そして、ガイドピン20の先端部分22が、
上部ノズル1のスリーブ4の内部に挿入させられ、続い
て、その基端側に位置するストッパ部分25が上部ノズ
ル1のスリーブ4の内部に挿入させられていく。
【0021】ここで、ガイドピン20のストッパ部分2
5の外径Dは、スリーブ4の内径に一致するような大き
さに設定されているため、溶接部分4Aが形成されて内
径が小さくなっているスリーブ4の入り口部分よりも、
ストッパ部分25の外径Dが大きいことになる。
【0022】しかしながら、ガイドピン20におけるス
トッパ部分25及び先端部分22が、スリット28,2
8によって4等分割されて、ストッパ部分25及び先端
部分22を構成するそれぞれ4つの部材が、それぞれガ
イドピン20の軸線Pに近づく方向に弾性変形すること
が可能、すなわち、ストッパ部分25及び先端部分22
の外径D,dが収縮可能となっており、これに加えて、
スリーブ4の溶接部分4Aが丸みを帯びて形成されてい
るために、図2(b)に示すように、この溶接部分4A
がストッパ部分25を構成する4つの部材を軸線P側に
押圧し、ストッパ部分25の外径Dが収縮するので、ガ
イドピン20において一番外径の大きいストッパ部分2
5が、無理な力を加えずともスリーブ4の内部を通過さ
せられることが可能になる。
【0023】そして、ストッパ部分25がスリーブ4の
溶接部分4Aを通過し、この溶接部分4Aが、ストッパ
部分25のすぐ基端側に位置するテーパ部分27にまで
至った際には、図2(c)に示すように、溶接部分4A
によるストッパ部分25への押圧が解除され、これによ
り、ストッパ部分25及び先端部分22が、自身の復元
力によって溶接部分4Aで押圧される以前に近い状態に
まで戻ることになる。このとき、溶接部分4Aによって
押圧されて変形していたガイドピン20の先端部分22
及びストッパ部分25は、完全に元の状態まで戻らず、
それら先端部分22及びストッパ部分25の外径d,D
が、多少収縮して小さくなっている状態に維持される。
【0024】さらに、押し出し機構40によって、ガイ
ドピン20を前進させることにより、図2(d)に示す
ように、ガイドピン20の先端部分22が、制御棒案内
管8の内部に挿入させられ、その後、ストッパ部分25
の係止壁26が、制御棒案内管8の先端に当接すること
によって、ガイドピン20が制御棒案内管8に係止した
状態となる。
【0025】ここで、本実施形態によるガイドピンユニ
ットのガイドピン20は、その先端部分22の外径d
が、上述したように多少収縮して小さくなっているのに
加えて、先端部分22の外径dが収縮するような弾性変
形が可能となっていることから、燃料集合体10の中心
軸Oから上部ノズル1と制御棒案内管8までの距離が互
いにズレるように配置させられていても、確実かつスム
ーズにガイドピン20の先端部分22を制御棒案内管8
の内部に挿入させることが可能となる。
【0026】このとき、図2(d)に示す状態において
は、ガイドピン20の先端部分22は、その外径dが多
少収縮して小さくなっているため、制御棒案内管8の内
周と一致することはなく多少隙間が形成されている。ま
た、同じくガイドピン20のストッパ部分25も、その
外径Dが多少収縮して小さくなっているため、制御棒案
内管8の外径よりも小さくなり、ストッパ部分25の外
周面と制御棒案内管8の外周面とが滑らかに連続せずに
段差が形成されることとなり、後の工程における上部ノ
ズル1のスリーブ4のスムーズな嵌合が阻害されるおそ
れが生じる。そこで、本実施形態におけるガイドピンユ
ニットでは、ガイドピン20の貫通孔21に、その基端
側から先端側に向けてセンターピン30を挿入していく
ことになる。
【0027】このセンターピン30は、略多段円柱状を
呈するものであり、その先端部分31が一段拡径してい
て、ガイドピン20の貫通孔21の内径に一致する外径
をもち、貫通孔21に嵌合するように形成されている。
そのため、図2(e)に示すように、センターピン30
の先端部分31が、ガイドピン20の先端部分22の内
部まで達したときには、このセンターピン30の先端部
分31が、多少収縮してしまったガイドピン20の先端
部分22を、径方向外側に押し出すことにより、ガイド
ピン20の先端部分22の外径dが、溶接部分4Aによ
って押圧され収縮させられる以前の状態にまで拡径され
る。また、ストッパ部分25も同じく、その外径Dが収
縮させられる以前の状態にまで拡径される。
【0028】それゆえ、制御棒案内管8の内部に挿入さ
せられているガイドピン20の先端部分22が制御棒案
内管8の内周に一致して嵌合するとともに、制御棒案内
管8の先端に当接しているストッパ部分25の外径D
が、制御棒案内管8の外径と一致して、ストッパ部分2
5の外周面と制御棒案内管8の外周面とが段差を形成す
ることなく滑らかに接続され、これにより、スリーブ4
の滑らかな嵌合作業を促すことができる。
【0029】そこで、上部ノズル1及びスリーブ4を、
ガイドピン20に沿って移動させ、制御棒案内管8に近
接させていくことにより、図3(f)に示すように、上
部ノズル1に固定されたスリーブ4の先端が制御棒案内
管8の先端部に嵌合させられる。この状態において、図
3(g)に示すように、ガイドピン20の貫通孔21に
挿入されているセンターピン30を後退させることによ
り、ガイドピン20の先端部分22及びストッパ部分2
5が再び収縮可能となり、先端部分22の制御棒案内管
8の内径に対する嵌合及びストッパ部分25のスリーブ
4に対する嵌合が解除される。
【0030】そして、図3(h)に示すように、ガイド
ピン20を後退させて取り外すと、上部ノズル1のスリ
ーブ4と制御棒案内管8の先端同士が僅かに嵌合してい
る状態となる。その後、図3(i)に示すように、上部
ノズル1及びスリーブ4を、制御棒案内管8側に向けて
押し出し、スリーブ4と制御棒案内管8の先端部とを完
全に嵌合させる。最後に、拡管(バルジ)操作を行うこ
とにより、上部ノズル1のスリーブ4と制御棒案内管8
の先端部とが結合して固定され、燃料集合体10が完成
する。
【0031】ところで、制御棒案内管8は、通常4m程
度の長さをもって形成されているため、支持格子3のス
リーブ5に固定された複数の制御棒案内管8において、
燃料集合体10の中心軸O方向の長さに、互いにバラつ
きが生じているおそれがあり、この制御棒案内管8の数
に対応した複数のガイドピン20を有するガイドピンユ
ニットを用いて上部ノズル1の各スリーブ4の嵌合作業
を同時に行うと、各ガイドピン20の先端部分22が、
各制御棒案内管8の内部に完全に挿入されず、上部ノズ
ル1の各スリーブ4の円滑な嵌合作業を行うことができ
ないおそれがある。例えば、2つの制御棒案内管8につ
いて考慮した場合には、制御棒案内管8の先端が、図4
に示すように、中心軸O方向で距離aのズレを生じてい
る場合がある。そこで、本実施形態におけるガイドピン
ユニットでは、図4に示すように、ガイドピン20の押
し出し機構40に、ガイドピン20を軸線P方向の先端
側へ付勢する弾性機構50を備えていることを特徴とす
る。
【0032】ガイドピン20の押し出し機構40は、2
枚の板状部材が組み合わされて構成されたものであり、
この押し出し機構40にガイドピン20の基端側部分2
9が接続されることにより、ガイドピン20を制御棒案
内管8側に近接する方向に前進させることが可能となっ
ている。そして、この押し出し機構40には、ガイドピ
ン20をその軸線P方向の先端側へ付勢する弾性機構5
0が備えられている。弾性機構50は、例えばバネ51
からなる弾性体が、押し出し機構40に接続されたガイ
ドピン20の基端を押圧するように配置したものであ
り、ガイドピン20をその軸線P方向の先端側に付勢し
ている。なお、ガイドピン20の基端側部分29の最基
端には、止め板29Aが装着されていて、ガイドピン2
0の押し出し機構40からの抜け止め防止の働きをなし
ている。
【0033】これにより、たとえ、複数の制御棒案内管
8の先端同士の位置に、中心軸O方向のズレが生じてい
た場合であっても、ガイドピン20を軸線P方向の先端
側に付勢する弾性機構50によって、その位置ズレを吸
収でき、ガイドピン20の先端部分22を制御棒案内管
8に対して確実に挿入することが可能となる。
【0034】以上、説明したように、本実施形態によれ
ば、上部ノズル1のスリーブ4を制御棒案内管8に嵌合
させる作業を確実かつスムーズに行うことが可能とな
り、作業者が手作業で上部ノズル1のスリーブ4を制御
棒案内管8に導く必要がなくなり、それゆえ、この上部
ノズルの取付作業を機械的作業によって自動化したとし
ても不具合を生じることがなく、組立時間の短縮を図る
ことができるとともに、被爆のおそれをなくすことがで
きる。
【0035】なお、本実施形態によるガイドピンユニッ
トは、スリーブ4の溶接部分4Aによって収縮させられ
たガイドピン20の先端部分22及びストッパ部分25
を拡径するのに、センターピン30を用いたが、これに
限定されることなく、ガイドピン20の先端部分22及
びストッパ部分25を分割するスリット28に、例えば
ゴムなどの弾性体を充填することも可能である。また、
スリーブ4の溶接部分4Aによる収縮を回避するため
に、予め先端部分22及びストッパ部分25を絞ったガ
イドピン20を用いておき、ストッパ部分25の係止壁
26が制御棒案内管8の先端に当接した後に、センター
ピン30で拡径する方法でもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、上部ノズルのスリーブ
を制御棒案内管に嵌合させる作業をより確実かつスムー
ズに行うことが可能となるため、従来のように作業者が
手作業で上部ノズルのスリーブを制御棒案内管に導くこ
とが不要となり、したがって、この上部ノズルの取付作
業を機械的作業によって自動化したとしても何ら不具合
を生じることがなく、組立時間の短縮を図ることができ
るとともに、被爆のおそれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本実施形態による上部ノズル取付
用ガイドピンユニットのガイドピンを示す要部拡大斜視
図、(b)は同ガイドピンの要部拡大側面図である。
【図2】 本実施形態による上部ノズル取付用ガイド
ピンユニットを用いた上部ノズルの取り付けの様子を工
程順に示す要部説明図である。
【図3】 本実施形態による上部ノズル取付用ガイド
ピンユニットを用いた上部ノズルの取り付けの様子を工
程順に示す要部説明図である。
【図4】 本実施形態による上部ノズル取付用ガイド
ピンユニットの側面図である。
【図5】 一般的な燃料集合体の要部構成を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 上部ノズル 4 スリーブ 4A 溶接部分 8 制御棒案内管 10 燃料集合体 20 ガイドピン 21 貫通孔 22 先端部分 25 ストッパ部分 28 スリット 30 センターピン 50 弾性機構 O 燃料集合体の中心軸 P ガイドピンの軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部ノズル及び支持格子に制御棒案内
    管が挿通されたスケルトンアセンブリに対して、燃料棒
    を挿入した後、上部ノズルに予め固定されたスリーブを
    前記制御棒案内管の先端部と嵌合してなる燃料集合体の
    組立に際して、前記スリーブを前記制御棒案内管の先端
    部に案内するために用いられるガイドピンユニットであ
    って、 前記制御棒案内管の内部に挿入可能な先端部分と、この
    先端部分の基端側に位置して一段拡径するストッパ部分
    とが形成されていて、これら先端部分及びストッパ部分
    がスリットによって分割されて、それらの外径が収縮可
    能とされたガイドピンを備えていることを特徴とする燃
    料集合体の上部ノズル取付用ガイドピンユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の上部ノズル取付用ガ
    イドピンユニットにおいて、 前記ガイドピンの先端部分及びストッパ部分には、その
    軸線に沿う貫通孔が形成されているとともに、 この貫通孔に嵌合可能なセンターピンを備えていること
    を特徴とする燃料集合体の上部ノズル取付用ガイドピン
    ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のガイ
    ドピンユニットにおいて、 前記ガイドピンを、その軸線方向の先端側に付勢する弾
    性機構を備えていることを特徴とする燃料集合体の上部
    ノズル取付用ガイドピンユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の上部ノズル取付用ガイドピンユニットを用いた燃料
    集合体の上部ノズル取付方法であって、 前記燃料棒が挿入されたスケルトンアセンブリに対して
    前記上部ノズルを位置決めした後、この上部ノズルに予
    め固定されたスリーブの内部に、前記ガイドピンを挿入
    してゆき、 該ガイドピンの先端部分が前記制御棒案内管の内部に挿
    入されているとともに、前記ストッパ部分が前記制御棒
    案内管の先端に当接して該ガイドピンが係止した状態と
    し、 その後、前記上部ノズル及びスリーブを、前記ガイドピ
    ンに沿って相対移動させることにより、前記スリーブと
    前記制御棒案内管の先端部とを嵌合することを特徴とす
    る燃料集合体の上部ノズル取付方法。
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