JPH092921A - 整髪剤用基剤 - Google Patents

整髪剤用基剤

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JPH092921A
JPH092921A JP15167595A JP15167595A JPH092921A JP H092921 A JPH092921 A JP H092921A JP 15167595 A JP15167595 A JP 15167595A JP 15167595 A JP15167595 A JP 15167595A JP H092921 A JPH092921 A JP H092921A
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meth
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acrylate
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Yuujirou Uchiyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然ガスとの相溶性にすぐれるとともに、p
H変化による安定性にすぐれ、高水溶性を呈することか
ら洗浄性にすぐれ、しかも高湿度下であっても耐湿性に
すぐれ、セット保持力が大きく、毛髪に対する親和性に
すぐれ、毛髪をしなやかにまとめることができる整髪剤
用基剤を提供すること。 【構成】 ジメチルアミノアルキル(メタ)アクリレー
トのジエチル硫酸塩(A)20〜55重量%および(メ
タ)アクリル酸の誘導体(B)45〜80重量%を含有
したモノマー成分を重合させてえられた重合体からなる
整髪剤用基剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、整髪剤用基剤に関す
る。さらに詳しくは、たとえば天然ガスとの相溶性にす
ぐれるとともに、pH変化による安定性にすぐれ、高水
溶性を呈することから洗浄性にすぐれ、しかも高湿度下
でのセット保持力が大きく、毛髪に対する親和性にすぐ
れ、毛髪をしなやかにまとめることができ、たとえばヘ
アブロー剤、ヘアローション、ヘアリキッド、ヘアムー
ス、ヘアクリームなどの整髪剤をはじめ、シャンプーに
も好適に使用することができ、なかでもとくにエアゾー
ル整髪剤に好適に使用しうる整髪剤用基剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪を所望の形状にセットするた
めに種々の整髪剤が開発されているが、これらのなかで
も、毛髪との密着性にすぐれる点からとくにカチオン性
のものが汎用されている。
【0003】前記カチオン性の整髪剤としては、たとえ
ばN−ビニルピロリドン−ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレート共重合体の部分または完全四級化
樹脂(米国特許第3910862号明細書および米国特
許第3954960号明細書)が汎用されており、かか
る四級化樹脂からなる整髪剤は、毛髪との密着性が良好
であり、またセット時に毛髪にすぐれた光沢を付与する
ものである。
【0004】しかしながら、前記四級化樹脂は、その構
成モノマーのほとんどが水溶性のものであるため、その
分子量が数10万ないし100万程度という高分子量を
有するものであるにもかかわらず、高湿度下でのセット
保持力がきわめて小さいという欠点を有するものであ
る。
【0005】そこで、近年、前記四級化樹脂とセット保
持力の比較的大きい両性高分子樹脂などとを併用したば
あいには、ある程度のセット保持力を有する整髪剤がえ
られることが見出されているが(特公平2−44446
号公報)、かかる併用系の整髪剤の高湿度下でのセット
保持力はそれほど大きくはなく、実用上満足しうるもの
ではない。
【0006】また、整髪剤のなかでも、使用時の取扱い
が容易である点から、エアゾール整髪剤の利用価値が高
まり、近年、とくにかかるエアゾール整髪剤の開発が進
められている。
【0007】前記エアゾール整髪剤を調製する際には、
大気中のオゾン層を破壊するおそれがなく、また工業的
に比較的安価であるという点から、噴射剤として天然ガ
スが汎用されており、かかる天然ガスとの相溶性を有す
る整髪剤用基剤の研究がなされている。
【0008】たとえば、前記整髪剤用基剤として、アミ
ノ基を有するポリマーを酸で中和した三級中和塩である
カチオン性樹脂が提案されている(特公平6−1026
14号公報)。しかしながら、前記カチオン性樹脂は、
pH変化による安定性がわるく、とくにpH7〜10程
度の弱アルカリ性での安定性に劣るため、かかるカチオ
ン性樹脂を用いてエアゾール整髪剤を調製する際に、た
とえばトリエタノールアミンなどの一般的な塩基性物質
を配合したばあいには、部分的にカチオン性樹脂の非水
溶化がおこる。したがって、前記カチオン性樹脂に配合
することができる物質には制限があるといった問題があ
る。
【0009】そこで、前記問題を解決しうる整髪剤とし
て、アルキル(メタ)アクリレートのジエチル硫酸塩お
よび長鎖アルキル(メタ)アクリレートを主成分とする
エアゾール用整髪剤が提案されている(特開平4−21
623号公報)。かかるエアゾール用整髪剤は、前記カ
チオン性樹脂とは異なり、天然ガスとの相溶性にすぐ
れ、非水溶化がおこることがなく、高水溶性を呈するほ
か、セット保持力も大きく、従来にないすぐれた特性を
具備するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記すぐれ
た特性を具備するエアゾール用整髪剤のさらなる改良を
目的としてなされたものであり、たとえば天然ガスとの
相溶性にすぐれるとともに、pH変化による安定性にす
ぐれ、高水溶性を呈することから、洗浄性にすぐれ、し
かも高湿度下でのセット保持力が大きく、さらに毛髪と
の親和性にすぐれることから、毛髪をしなやかにまとめ
ることができ、とくにエアゾール整髪剤に好適に使用し
うる整髪剤用基剤を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R1 は水素原子またはメチル基、
2 は炭素数1〜3のアルキレン基を示す)で表わされ
るモノマー(A)20〜55重量%および一般式(I
I):
【0014】
【化4】
【0015】(式中、R3 は水素原子またはメチル基、
4 は一般式:−OR5 (式中、Rは炭素数1〜4の
アルキル基を示す)で表わされる基または式:−NH−
C(CH3 で表わされる基を示す)で表わされる
モノマー(B)45〜80重量%を含有したモノマー成
分を重合させてえられた重合体からなる整髪剤用基剤に
関する。
【0016】
【作用および実施例】本発明の整髪剤用基剤は、前記し
たように、一般式(I):
【0017】
【化5】
【0018】(式中、R1 は水素原子またはメチル基、
2 は炭素数1〜3のアルキレン基を示す)で表わされ
るモノマー(A)20〜55重量%および一般式(I
I):
【0019】
【化6】
【0020】(式中、R3 は水素原子またはメチル基、
4 は一般式:−OR5 (式中、R5は炭素数1〜4の
アルキル基を示す)で表わされる基または式:−NH−
C(CH3 3 で表わされる基を示す)で表わされるモ
ノマー(B)45〜80重量%を含有したモノマー成分
を重合させてえられた重合体から構成されるものであ
る。
【0021】本発明に用いられるモノマー(A)は、前
記したように、一般式(I)で表わされるジメチルアミ
ノアルキル(メタ)アクリレートのジエチル硫酸塩であ
る。
【0022】本発明においては、モノマー(A)を用い
たことに大きな特徴があり、かかるモノマー(A)と後
述する(メタ)アクリル酸の誘導体であるモノマー
(B)とを重合させてえられた重合体からなる整髪剤用
基剤は、pHの変化に影響されずに高水溶性を呈し、し
かも毛髪との親和性にすぐれるなどの特性を発現する。
【0023】前記モノマー(A)としては、ジメチルア
ミノメチル(メタ)アクリレートジエチル硫酸塩、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレートジエチル硫酸塩
およびジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートジ
エチル硫酸塩があげられ、これらは単独でまたは2種以
上を混合して用いることができる。
【0024】前記モノマー(A)の使用量があまりにも
少ないばあいには、えられる整髪剤用基剤を用いて形成
されたフィルムが水に難溶となって洗髪時の洗浄除去が
困難となったり、該整髪剤用基剤の毛髪に対する親和性
がいちじるしく低下し、その結果、フレーキング現象が
生じるようになるので、かかるモノマー(A)の使用量
は、重合に供せられるモノマー成分の20重量%以上、
好ましくは23重量%以上、さらに好ましくは25重量
%以上である。また該モノマー(A)の使用量があまり
にも多いばあいには、形成されたフィルムの耐湿性が低
下し、高湿度下でのセット保持力が小さくなるので、か
かるモノマー(A)の使用量は、モノマー成分の55重
量%以下、好ましくは50重量%以下、さらに好ましく
は45重量%以下である。
【0025】本発明に用いられるモノマー(B)は、前
記したように、一般式(II)で表わされる(メタ)アク
リル酸の誘導体である。
【0026】前記モノマー(B)は、えられる整髪剤用
基剤を用いて形成されたフィルムに適度の耐水性を付与
し、また高湿度下でのセット保持力を向上させると同時
に、えられる整髪剤用基剤の天然ガスとの相溶性を向上
させるほか、前記モノマー(A)との併用によって整髪
剤用基剤の水溶性や親和性をも向上させる成分である。
【0027】前記モノマー(B)としては、たとえばメ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、i−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
トおよびt−ブチル(メタ)アクリルアミドがあげら
れ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0028】前記モノマー(B)の使用量があまりにも
少ないばあいには、えられる整髪剤用基剤を用いて形成
されたフィルムの耐湿性が低下し、高湿度下でのセット
保持力が小さくなるほか、天然ガスとの相溶性が低下す
るので、かかるモノマー(B)の使用量は、重合に供せ
られるモノマー成分の45重量%以上、好ましくは50
重量%以上、さらに好ましくは55重量%以上である。
また該モノマー(B)の使用量があまりにも多いばあい
には、形成されたフィルムの耐水性が高くなりすぎ、水
に難溶となって洗髪時の洗浄除去が困難となるので、か
かるモノマー(B)の使用量は、モノマー成分の80重
量%以下、好ましくは77重量%以下、さらに好ましく
は75重量%以下である。
【0029】本発明の整髪剤用基剤は、前記したよう
に、モノマー(A)およびモノマー(B)を含有したモ
ノマー成分を重合させてえられた重合体から構成される
ものであるが、本発明においては、これらモノマー
(A)およびモノマー(B)のほかにも、モノマー成分
として、これらのモノマーと共重合可能なエチレン性不
飽和モノマー(C)(以下、モノマー(C)という)を
用いることができる。
【0030】前記モノマー(C)は、えられる整髪剤用
基剤を用いて形成されたフィルムに適宜柔軟性および硬
度を付与し、所望の触感に変化させることができる成分
である。
【0031】前記モノマー(C)の代表例としては、ジ
メチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレートなどのアミノ基含有アルキル
(メタ)アクリレート、該アミノ基含有アルキル(メ
タ)アクリレートの三級塩、該アミノ基含有アルキル
(メタ)アクリレートとたとえばジメチル硫酸、塩化メ
チル、臭化メチル、ヨウ化メチル、塩化エチル、臭化エ
チル、ヨウ化エチルなどとの反応で生じる前記モノマー
(A)以外の四級塩;(メタ)アクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸などの酸性モノ
マー;(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノメチル
(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミ
ド、N−ビニルピロリドンなどのアミド系モノマー;ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アク
リレート、該水酸基含有(メタ)アクリレートのメチル
エーテル化合物;スチレン、α−メチルスチレンなどの
スチレン系化合物;酢酸ビニルなどがあげられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0032】前記モノマー(C)の使用量は、えられる
整髪剤用基剤を用いて形成されたフィルムに所望の触感
を付与する効果を充分に発現させるためには、重合に供
せられるモノマー成分の0.1重量%以上、好ましくは
1重量%以上であることが望ましい。また、本発明の目
的である毛髪との親和性にすぐれ、高水溶性を呈し、高
湿度下でのセット保持力が大きく、天然ガスとの相溶性
にすぐれた整髪剤用基剤をうるためには、モノマー
(C)の使用量は、モノマー成分の20重量%以下、好
ましくは15重量%以下であることが望ましい。
【0033】本発明の整髪剤用基剤は、前記モノマー
(A)およびモノマー(B)ならびに必要に応じてモノ
マー(C)の所望量を調整したモノマー成分を、たとえ
ば親水性溶媒中で重合させることによってうることがで
きる。
【0034】ここで、親水性溶媒とは、水に対する溶解
度が10g/水100g(25℃)以上である有機溶媒
をいう。かかる親水性溶媒の代表例としては、たとえば
炭素数が1〜4の脂肪族1〜4価アルコール、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、ジオキサン、酢酸メチ
ル、ジメチルホルムアミドなどがあげられるが、これら
のなかでは1〜2価アルコールが化粧品原料として扱う
うえでとくに好ましい。
【0035】前記1価アルコールの具体例としては、た
とえばメタノール、エタノール、イソプロパノールなど
があげられる。また2価アルコールの具体例としては、
たとえばプロピレングリコールなどがあげられる。
【0036】また、本発明の整髪剤用基剤は、人体の皮
膚に付着することがあるので、その安全性を考慮すれ
ば、前記親水性溶媒のなかではエタノールおよびイソプ
ロパノールがとくに好ましい。
【0037】前記重合は、モノマー(A)およびモノマ
ー(B)ならびに必要に応じてモノマー(C)からなる
モノマー成分を、たとえば前記親水性溶媒に溶解させ、
重合開始剤を添加し、たとえばチッ素ガスなどの不活性
ガス気流下で加熱しながら撹拌することによって行なう
ことができる。
【0038】前記重合開始剤としては、一般に溶液重合
法に用いられているものであればとくに限定がなく、そ
の具体例としては、たとえば過酸化ベンゾイル、過酸化
ラウロイルなどの過酸化物、2,2´−アゾビスイソブ
チロニトリル、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、ジメチル−2,2´−アゾビスイソ
ブチレートなどのアゾ系化合物などがあげられる。な
お、かかる重合開始剤の使用量は、モノマー成分全量1
00部(重量部、以下同様)に対して0.05〜2部程
度であることが好ましい。
【0039】重合に際しては、前記親水性溶媒は、モノ
マー成分の混合物の濃度が30〜70重量%程度となる
ように調整して用いることが好ましい。なお、前記モノ
マー成分の混合物の濃度が50重量%をこえるばあいに
は、前記モノマー成分の混合物を分割して徐々に添加し
て重合を行なうことが、急激な重合熱の発生を避け、安
全に重合を行なううえで好ましい。
【0040】重合温度は、用いる重合開始剤の種類など
によって異なるため一概には決定することができない
が、通常重合開始剤の10時間半減期温度とすることが
好ましく、とくに用いた親水性溶媒の還流温度に近いこ
とが、より再現性の高い重合を行なうことができるので
好ましい。
【0041】また重合時間は、モノマー成分を完全に重
合させ、未反応のモノマーが残存するおそれをなくすた
めには、8時間以上、好ましくは12〜36時間とする
ことが望ましい。
【0042】なお、残存モノマーが存在するか否かは、
一般的な手法、たとえばPSDB法などにより二重結合
が存在するか否かを確認することにより行なうことがで
きる。
【0043】かくしてえられる本発明の整髪剤用基剤
は、重合体が10000〜300000程度、なかんづ
く60000〜200000程度の粘度平均分子量を有
するものであり、通常そのままの状態または溶媒を除去
した状態で整髪剤として用いることができる。
【0044】なお、本発明の整髪剤用基剤をたとえばヘ
アブロー整髪剤などに用いるばあいには、たとえば水ま
たは親水性溶媒に溶解させた整髪剤用基剤を、たとえば
その他pH調整剤としての酸性物質や、添加剤、補助剤
などとともに噴霧容器内に充填し、封入すればよい。ま
た、本発明の整髪剤用基剤をエアゾール整髪剤として用
いるばあいには、前記水または親水性溶媒に溶解させた
整髪剤用基剤を、たとえば天然ガス、ジメチルエーテル
などの噴射剤やその他の添加剤、補助剤などとともにエ
アゾール容器内に加圧充填し、封入すればよい。なお、
このばあい、噴霧容器内やエアゾール容器内に充填され
る各種成分の配合割合は、通常それぞれ目的や用途など
に応じて適宜調整されることが望ましい。
【0045】つぎに、本発明の整髪剤用基剤を実施例に
基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施
例のみに限定されるものではない。
【0046】実施例1 還流冷却器、温度計、チッ素導入管、滴下ロートおよび
撹拌装置を取り付けた500ml容の五つ口フラスコ
に、ジメチルアミノエチルメタクリレートジエチル硫酸
塩の85%エタノール溶液52.9部(ジメチルアミノ
エチルメタクリレートジエチル硫酸塩45部)、t−ブ
チルメタクリレート25部、i−ブチルメタクリレート
30部および無水エタノール142.1部を入れ、これ
に重合開始剤として2,2´−アゾビスイソブチロニト
リル(以下、AIBNという)0.3部を加え、撹拌し
ながらチッ素気流下に80℃で加熱還流した。
【0047】重合開始4時間後に、AIBN0.3部を
追添し、さらに12時間重合させて反応を完結させ、整
髪剤用基剤(40%ポリマーエタノール溶液)をえた。
なお、整髪剤用基剤を構成する重合体の粘度平均分子量
を測定したところ78000であった。
【0048】つぎに、えられた整髪剤用基剤の物性とし
て、外観、pH変化による安定性および天然ガスとの相
溶性を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表3
に示す。
【0049】(イ)外観 えられた整髪剤用基剤(40%ポリマーエタノール溶
液)にエタノールを添加してポリマー含量が30重量%
のポリマーエタノール溶液を調製し、その外観を目視に
より観察した。
【0050】(ロ)pH変化による安定性 前記(イ)外観の観察時に調製した30%ポリマーエタ
ノール溶液を、イオン交換水で10倍に希釈し、溶液の
pHを4〜10の範囲で変化させてpH変化による安定
性を調べ、以下の評価基準に基づいて評価した。なお、
pHの調整には、20%乳酸水溶液(酸性領域)および
20%トリエタノールアミン水溶液(アルカリ性領域)
を用いた。
【0051】(評価基準) A:pH4〜10の範囲でポリマーの析出および濁りが
まったく生じない。 B:pH4〜10の範囲で濁りが生じる。 C:pH4〜10の範囲でポリマーが凝集析出する。
【0052】(ハ)天然ガスとの相溶性 えられた整髪剤用基剤(40%ポリマーエタノール溶
液)にエタノールを添加してポリマー含量が10重量%
のポリマーエタノール溶液を調製し、かかるポリマーエ
タノール溶液と天然ガス(以下、LPGという)との相
溶限界を調べた。
【0053】なお、用いたLPGは、プロパン35.6
重量%、n−ブタン46.2重量%およびi−ブタン1
8.2重量%の混合ガスである。また、室温にてポリマ
ーエタノール溶液にLPGを充填し、ポリマーエタノー
ル溶液に曇りが生じた時点を相溶限界とした。このとき
のLPGおよびポリマーエタノール溶液の重量を測定
し、以下の式に基づいて相溶限界値を求めた。
【0054】相溶限界値(重量%)={LPGの重量/
(LPGの重量+ポリマーエタノール溶液の重量)}×
100 求められた相溶限界値から、以下の評価基準に基づいて
LPGとの相溶性を評価した。
【0055】(評価基準) A:相溶限界値が60重量%以上である。 B:相溶限界値が50重量%以上、60重量%未満であ
る。 C:相溶限界値が50重量%未満である。
【0056】実施例2〜11 実施例1において、モノマー成分、重合開始剤および無
水エタノール量を表1および表2に示すように変更した
ほかは、必要に応じて重合終了後にエタノールを追加
し、実施例1と同様にして整髪剤用基剤(40%ポリマ
ーエタノール溶液)をえた。なお、表1および表2中の
モノマー(A)の欄には、85%エタノール溶液中のモ
ノマー(A)の実質含有量を示し、また無水エタノール
量の欄には、モノマー(A)のエタノール溶液中に含ま
れるエタノールの量とさらに添加した無水エタノールの
量との合計量を示す。
【0057】えられた整髪剤用基剤を構成する重合体の
粘度平均分子量およびかかる整髪剤用基剤の物性を実施
例1と同様にして調べた。その結果をそれぞれ表1およ
び表2ならびに表3に示す。
【0058】比較例1 実施例11において、モノマー成分をN−t−ブチルア
クリルアミド28.7部、i−ブチルアクリレート23
部、t−ブチルアクリレート34.5部およびジメチル
アミノエチルアクリレート13.8部に変更し、モノマ
ー成分の重合反応を完結させたのち、えられた重合体中
のジメチルアミノ基の95モル%を乳酸で中和して水溶
性としたほかは、実施例11と同様にして整髪剤用基剤
をえた。
【0059】えられた整髪剤用基剤を構成する重合体の
粘度平均分子量は69000であった。また、かかる整
髪剤用基剤の物性を実施例1と同様にして調べた。その
結果を表3に示す。
【0060】参考例1 実施例1において、モノマー成分をジメチルアミノエチ
ルメタクリレートジエチル硫酸塩の85%エタノール溶
液52.9部(ジメチルアミノエチルメタクリレートジ
エチル硫酸塩45部)、t−ブチルメタクリレート40
部およびラウリルメタクリレート15部に変更したほか
は、実施例1と同様にして整髪剤用基剤をえた。
【0061】えられた整髪剤用基剤を構成する重合体の
粘度平均分子量は73000であった。また、かかる整
髪剤用基剤の物性を実施例1と同様にして調べた。その
結果を表3に示す。
【0062】なお、表1および表2中の各略号は以下の
ことを意味する。
【0063】DMDS :ジメチルアミノエチルメタク
リレートジエチル硫酸塩 DMADS:ジメチルアミノエチルアクリレートジエチ
ル硫酸塩 NTBAAm:N−t−ブチルアクリルアミド EMA :エチルメタクリレート BMA :n−ブチルメタクリレート IBMA :i−ブチルメタクリレート TBMA :t−ブチルメタクリレート EA :エチルアクリレート BA :n−ブチルアクリレート IBA :i−ブチルアクリレート TBA :t−ブチルアクリレート HEMA :ヒドロキシエチルメタクリレート HPMA :ヒドロキシプロピルメタクリレート HEA :ヒドロキシエチルアクリレート HPA :ヒドロキシプロピルアクリレート M4OG :メトキシポリエチレングリコールモノメタ
クリレート(n=4) M23OG:メトキシポリエチレングリコールモノメタ
クリレート(n=23) DAAm :ダイアセトンアクリルアミド DM :ジメチルアミノエチルメタクリレート DMA :ジメチルアミノエチルアクリレート MAA :メタクリル酸 NVP :N−ビニルピロリドン AIBN :2,2´−アゾビスイソブチロニトリル V−601:ジエチル−2,2´−アゾビスイソブチレ
ート
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】表3に示された結果から、実施例1〜11
でえられた整髪剤用基剤は、参考例1でえられた整髪剤
用基剤と同様に、いずれも外観、pH変化による安定性
および天然ガスとの相溶性にすぐれたものであることが
わかる。
【0068】これに対して、モノマー(A)が用いられ
ていない比較例1の整髪剤用基剤は、とくにpH変化に
よる安定性に劣るものであることがわかる。
【0069】比較例2 N−ビニルピロリドン−N,N−ジメチルアミノエチル
メタクリル酸ジエチル硫酸塩共重合体のエタノール溶液
(商品名:HCP−3A、大阪有機化学工業(株)製、
ポリマー含量:50重量%)である整髪剤用基剤を用意
した。
【0070】なお、かかる整髪剤用基剤は、高水溶性を
呈するものであった。
【0071】処方例1〜11、比較処方例1および参考
処方例1 実施例1〜11、比較例2および参考例1でえられた整
髪剤用基剤の樹脂成分が10重量%含有されたエタノー
ル溶液30gにイオン交換水20gを加え、均一な透明
液体(ヘアブロー整髪剤)をえた。
【0072】これをヘアブロー用噴霧容器(容量:10
0ml)に充填し、これにバルブを取り付けてヘアブロ
ー製品を作製した。
【0073】つぎにえられたヘアブロー製品を用いてヘ
アブロー整髪剤の高湿度下でのセット保持力、しなやか
さおよび形成されたフィルムの物性を以下の方法にした
がって調べた。その結果を表4に示す。
【0074】(1)高湿度下でのセット保持力 長さ25cmの毛髪2gにヘアブロー整髪剤4gを20
cmの距離から均一に塗布したのち、この毛髪を外形
1.2cmのカーラーに巻き、40℃の温風で60分間
かけて乾燥した。こののち、カーラーから毛髪をはず
し、温度30℃、相対湿度90%の雰囲気中に垂直に吊
した直後の長さ(L1 )と3時間放置後の長さ(L2
とを測定し、カールリテンション(%)を次式に基づい
て算出した。
【0075】[カールリテンション](%)={(25
−L2 )/(25−L1 )}×100 なお、カールリテンションが70%以上のものを合格
(表4中、Aと表示)とし、70%未満のものを不合格
(表4中、Bと表示)とした。
【0076】(2)しなやかさ 長さ25cmの毛髪2gにヘアブロー整髪剤4gを20
cmの距離から均一に塗布したのち、乾燥前に市販のく
しで毛並みを揃えた。この毛髪を40℃の温風で60分
間かけて乾燥し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0077】(評価基準) A:手で触れるとごわつきがなく、自然な感触である。 B:手で触れると少しごわつきがある。 C:手で触れるとごわつきがひどく、かたい感触があ
る。
【0078】(3)フィルムの物性 (イ)洗浄性 長さ25cmの毛髪2gにヘアブロー整髪剤4gを20
cmの距離から均一に塗布したのち、乾燥前に市販のく
しで毛並みを揃えた。この毛髪を40℃の温風で60分
間かけて乾燥したのち、40℃の0.2%シャンプー含
有温水中で揉洗いを行ない、洗髪状態を調べ、以下の評
価基準に基づいて評価した。
【0079】(評価基準) A:数十秒間程度軽く揉洗いをするだけで、ぬめりなく
洗髪することができる。 B:1〜2分間程度揉洗いするとぬめりなく洗髪するこ
とができる。 C:5分間程度揉洗いを続けてもぬめりがとれない。
【0080】(ロ)柔軟性 長さ25cmの毛髪2gにヘアブロー整髪剤4gを20
cmの距離から均一に塗布したのち、この毛髪を40℃
の温風で60分間かけて乾燥した。この毛髪の中心から
約1cm間隔のところを指ではさみ、上下に曲げる操作
を10回繰り返してコーティングフィルムの変化を目視
にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0081】(評価基準) A:まったく変化がない。 B:フィルムの剥離がわずかに認められる。 C:曲げた箇所全面が白くなり、剥離がいちじるしい。
【0082】(ハ)光沢性 長さ25cmの毛髪2gにヘアブロー整髪剤4gを20
cmの距離から均一に塗布した。この毛髪を40℃の温
風で60分間かけて乾燥したのち、目視にて光沢性を観
察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0083】(評価基準) A:非常に光沢がある。 B:若干光沢がある。 C:光沢がない。
【0084】
【表4】
【0085】表4に示された結果から、実施例1〜11
でえられた整髪剤用基剤は、いずれも整髪剤として必要
なすぐれた特性を備え、しかも、処方例1〜11と比較
処方例1とを比べて明らかなように、ポリマー系セッテ
ィング剤として、N−ビニルピロリドンを主成分とする
カチオン性の高水溶性整髪剤用基剤(比較例2でえられ
た整髪剤用基剤)にはなかったすぐれた高湿度下でのセ
ット保持力、しなやかさおよび柔軟性を併有しているこ
とがわかる。
【0086】さらに、処方例1〜11と参考処方例1と
を比べると、実施例1〜11でえられた整髪剤用基剤
は、長鎖アルキル(メタ)アクリレートを用いてえられ
た参考例1の整髪剤用基剤よりも、さらにすぐれた洗浄
性および柔軟性を備えていることがわかる。
【0087】
【発明の効果】本発明の整髪剤用基剤は、水や親水性有
機溶剤との相溶性にすぐれたものであるので、たとえば
水性のヘアブロー剤(ヘアミスト)、ヘアムース、ヘア
ジェルなどに用いるばあいに、噴霧容器内やエアゾール
容器内またはノズル内でポリマーが凝集析出することが
なく、最後まで均質な状態で安定して噴霧、噴射させる
ことができる。また、とくにオゾン層を破壊するおそれ
がなく、工業的に比較的に安価である天然ガスとの相溶
性にきわめてすぐれるので、とくにエアゾール整髪剤に
好適に使用することができる。
【0088】また、本発明の整髪剤用基剤は、毛髪に対
する親和性にすぐれて毛髪をしなやかにまとめることが
でき、pH変化による安定性にすぐれて高水溶性を呈す
ることから、洗髪時の洗浄除去がきわめて容易なもので
あるとともに、従来のN−ビニルピロリドンを主成分と
する整髪剤用高水溶性樹脂にはない高湿度下でのすぐれ
た耐湿性を有し、セット保持力が大きいものである。
【0089】さらに、本発明の整髪剤用基剤は、しなや
かさ、柔軟性、光沢性などの整髪剤として必要なすぐれ
た特性を充分に備えたものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は炭素数
    1〜3のアルキレン基を示す)で表わされるモノマー
    (A)20〜55重量%および一般式(II): 【化2】 (式中、R3 は水素原子またはメチル基、R4 は一般
    式:−OR5 (式中、R5は炭素数1〜4のアルキル基
    を示す)で表わされる基または式:−NH−C(C
    3 3 で表わされる基を示す)で表わされるモノマー
    (B)45〜80重量%を含有したモノマー成分を重合
    させてえられた重合体からなる整髪剤用基剤。
  2. 【請求項2】 モノマー成分がモノマー(A)およびモ
    ノマー(B)と共重合可能なエチレン性不飽和モノマー
    (C)を含有したものである請求項1記載の整髪剤用基
    剤。
  3. 【請求項3】 エチレン性不飽和モノマー(C)の使用
    量がモノマー成分の0.1〜20重量%である請求項2
    記載の整髪剤用基剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012136464A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Goo Chemical Co Ltd 毛髪処理用組成物及び毛髪処理剤

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