JPH09291807A - エンジンの潤滑装置 - Google Patents
エンジンの潤滑装置Info
- Publication number
- JPH09291807A JPH09291807A JP10943296A JP10943296A JPH09291807A JP H09291807 A JPH09291807 A JP H09291807A JP 10943296 A JP10943296 A JP 10943296A JP 10943296 A JP10943296 A JP 10943296A JP H09291807 A JPH09291807 A JP H09291807A
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- Japan
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- baffle plate
- oil
- pipe
- cylinder block
- notch
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車のエンジンを潤滑するオイルの泡
立ちを抑制する。 【解決手段】 シリンダブロック１の下端とオイルパン
２との境界部に、一部にオイル落し孔を設けたバッフル
プレート３を、シリンダブロック１の開口部を閉塞する
ように配設し、このバッフルプレート３に切欠き１２を
設けて、この切欠き１２に、下端にオイルストレーナ４
を取付けたパイプ５を通し、ステー１３で結合した。切
欠き１２のみを設けるものであるから、落下するオイル
がここを通ることはなく、バッフルプレート３に当って
消泡される。ステー１３によりバッフルプレート３とパ
イプ５が補強される。
立ちを抑制する。 【解決手段】 シリンダブロック１の下端とオイルパン
２との境界部に、一部にオイル落し孔を設けたバッフル
プレート３を、シリンダブロック１の開口部を閉塞する
ように配設し、このバッフルプレート３に切欠き１２を
設けて、この切欠き１２に、下端にオイルストレーナ４
を取付けたパイプ５を通し、ステー１３で結合した。切
欠き１２のみを設けるものであるから、落下するオイル
がここを通ることはなく、バッフルプレート３に当って
消泡される。ステー１３によりバッフルプレート３とパ
イプ５が補強される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルパンに貯留
した潤滑用のオイルをポンプで汲み上げ、潤滑箇所に供
給して潤滑の後、オイルパンに落下させて戻す形式の、
いわゆるウエットサンプ式のエンジンに適用するエンジ
ンの潤滑装置に関するものである。
した潤滑用のオイルをポンプで汲み上げ、潤滑箇所に供
給して潤滑の後、オイルパンに落下させて戻す形式の、
いわゆるウエットサンプ式のエンジンに適用するエンジ
ンの潤滑装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上記形式のエンジンにおいては、潤滑後
オイルパンに戻るオイルには気泡が含まれており、ま
た、そのオイルがオイルパンに直接落下したとき、ある
いは落下してから移動するときにも気泡が発生する。そ
してこの気泡がオイルポンプにより再び汲み上げられて
潤滑箇所に供給されると、気泡があるだけオイルの量が
少なくなるので、十分な潤滑効果が得られなくなる。
オイルパンに戻るオイルには気泡が含まれており、ま
た、そのオイルがオイルパンに直接落下したとき、ある
いは落下してから移動するときにも気泡が発生する。そ
してこの気泡がオイルポンプにより再び汲み上げられて
潤滑箇所に供給されると、気泡があるだけオイルの量が
少なくなるので、十分な潤滑効果が得られなくなる。
【０００３】そこで気泡の発生を抑制するために、オイ
ルパンの内部にバッフルプレートを立設してオイルの移
動を規制し、あるいはオイルパンの内部にバッフルプレ
ートを水平に設けてこれでオイルを受け、気液の発生を
抑え、あるいは気泡の分離をしてからオイルパンに戻す
ようにしている（バッフルプレートをオイルパンの内部
に立設した例として実開昭５５−５９１１６号公報、実
開昭５５−５９１１７号公報。および実開昭６１−８６
５０７号公報等参照）。
ルパンの内部にバッフルプレートを立設してオイルの移
動を規制し、あるいはオイルパンの内部にバッフルプレ
ートを水平に設けてこれでオイルを受け、気液の発生を
抑え、あるいは気泡の分離をしてからオイルパンに戻す
ようにしている（バッフルプレートをオイルパンの内部
に立設した例として実開昭５５−５９１１６号公報、実
開昭５５−５９１１７号公報。および実開昭６１−８６
５０７号公報等参照）。
【０００４】バッフルプレートをオイルパンの上部に設
ける形式のエンジンにおいては、バッフルプレートをオ
イルパンに溶接により一体的に設けていた。この場合、
オイルパンからオイルポンプでオイルを汲み上げるため
のパイプを通すため、バッフルプレートにこのパイプを
通すための孔または切欠きを設ける必要がある。
ける形式のエンジンにおいては、バッフルプレートをオ
イルパンに溶接により一体的に設けていた。この場合、
オイルパンからオイルポンプでオイルを汲み上げるため
のパイプを通すため、バッフルプレートにこのパイプを
通すための孔または切欠きを設ける必要がある。
【０００５】図５はその例を示すものである。この図に
おいて１はシリンダブロックであり、クランクケースと
も称される下部である。このシリンダブロック１の下端
には断面コ字状のオイルパン２の外周の取付部２ａがシ
ール材を介して接触し、図示しない部分に設けられたボ
ルトで一体的に結合させてある。オイルパン２の内部に
はバッフルプレート３が外周部を溶接することにより、
オイルパン２に水平に取付けられている。４はオイルス
トレーナ、５はパイプである。
おいて１はシリンダブロックであり、クランクケースと
も称される下部である。このシリンダブロック１の下端
には断面コ字状のオイルパン２の外周の取付部２ａがシ
ール材を介して接触し、図示しない部分に設けられたボ
ルトで一体的に結合させてある。オイルパン２の内部に
はバッフルプレート３が外周部を溶接することにより、
オイルパン２に水平に取付けられている。４はオイルス
トレーナ、５はパイプである。
【０００６】バッフルプレート３には、このパイプ５を
通すための孔６が設けられている。パイプ５の上端は、
フランジ７の部分がボルト８によりシリンダブロック１
の下面に結合させている。９はシリンダブロック１側に
設けられたオイル通路で、潤滑箇所に連通するものであ
る。１０はステーで、下端がパイプ５の一部に結合さ
れ、上端はボルト１１でシリンダブロック１に結合させ
てある。このステー１０もバッフルプレート３の孔６を
通っている。
通すための孔６が設けられている。パイプ５の上端は、
フランジ７の部分がボルト８によりシリンダブロック１
の下面に結合させている。９はシリンダブロック１側に
設けられたオイル通路で、潤滑箇所に連通するものであ
る。１０はステーで、下端がパイプ５の一部に結合さ
れ、上端はボルト１１でシリンダブロック１に結合させ
てある。このステー１０もバッフルプレート３の孔６を
通っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このような構造の場
合、潤滑本来の機能には関係がないが、パイプ５および
ステー１０を通すためにバッフルプレート３に大きな孔
６を設ける必要がある。またオイルストレーナ４あるい
はパイプ５とバッフルプレート３とは結合されておら
ず、バッフルプレート３の補強はされていなかった。
合、潤滑本来の機能には関係がないが、パイプ５および
ステー１０を通すためにバッフルプレート３に大きな孔
６を設ける必要がある。またオイルストレーナ４あるい
はパイプ５とバッフルプレート３とは結合されておら
ず、バッフルプレート３の補強はされていなかった。
【０００８】エンジン内を潤滑したオイルは気泡を多く
含んでいるが、この気泡は、通常、バッフルプレート３
に当ることによって消滅する。しかしながら上記構造の
バッフルプレート３にはパイプ５とステー１０を通すた
めの大きな孔６が設けられているので、この孔６を通っ
てバッフルプレート３に当らずにオイルパン２に戻るオ
イルがあり、このオイルは消泡されずに再び汲み上げら
れることになる。この場合には前述のように十分な潤滑
効果が得られなくなる虞がある。そこで従来は何らかの
手段を講じ、気泡の発生を抑制するようにしていた。
含んでいるが、この気泡は、通常、バッフルプレート３
に当ることによって消滅する。しかしながら上記構造の
バッフルプレート３にはパイプ５とステー１０を通すた
めの大きな孔６が設けられているので、この孔６を通っ
てバッフルプレート３に当らずにオイルパン２に戻るオ
イルがあり、このオイルは消泡されずに再び汲み上げら
れることになる。この場合には前述のように十分な潤滑
効果が得られなくなる虞がある。そこで従来は何らかの
手段を講じ、気泡の発生を抑制するようにしていた。
【０００９】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、構造を複雑にすることなく、かつ、気泡の発生を効
果的に抑制できるようにしたエンジンの潤滑装置を提供
しようとするものである。
り、構造を複雑にすることなく、かつ、気泡の発生を効
果的に抑制できるようにしたエンジンの潤滑装置を提供
しようとするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項１に記載された発明に
おいては、シリンダブロックの下端とオイルパンとの境
界部に、一部にオイル落し孔を設けたバッフルプレート
を前記シリンダブロックの開口部を閉塞するように配設
し、該バッフルプレートに、下端にオイルストレーナを
取付けたパイプを貫通させ、該パイプとバッフルプレー
トとをステーにより結合したことを特徴とする。
決するための手段として、請求項１に記載された発明に
おいては、シリンダブロックの下端とオイルパンとの境
界部に、一部にオイル落し孔を設けたバッフルプレート
を前記シリンダブロックの開口部を閉塞するように配設
し、該バッフルプレートに、下端にオイルストレーナを
取付けたパイプを貫通させ、該パイプとバッフルプレー
トとをステーにより結合したことを特徴とする。
【００１１】請求項２に記載された発明においては、請
求項１に記載されたものにおいて、バッフルプレート
に、パイプを通す切欠きを設け、該切欠きにパイプを通
したことを特徴とする。
求項１に記載されたものにおいて、バッフルプレート
に、パイプを通す切欠きを設け、該切欠きにパイプを通
したことを特徴とする。
【００１２】請求項３に記載された発明においては、シ
リンダブロックの下端とオイルパンとの境界部に、一部
にオイル落し孔を設けたバッフルプレートを前記シリン
ダブロックの開口部を閉塞するように配設し、該バッフ
ルプレートに、下端にオイルストレーナを取付けたパイ
プの上端を固着すると共に、シリンダブロックの一部を
バッフルプレート上面の前記パイプの上端に臨む位置ま
で突出させ、該突出部の先端を前記パイプの上端に接続
したことを特徴とする。
リンダブロックの下端とオイルパンとの境界部に、一部
にオイル落し孔を設けたバッフルプレートを前記シリン
ダブロックの開口部を閉塞するように配設し、該バッフ
ルプレートに、下端にオイルストレーナを取付けたパイ
プの上端を固着すると共に、シリンダブロックの一部を
バッフルプレート上面の前記パイプの上端に臨む位置ま
で突出させ、該突出部の先端を前記パイプの上端に接続
したことを特徴とする。
【００１３】請求項４に記載された発明においては、請
求項３に記載されたものにおいて、バッフルプレートの
下面に、バッフルプレートに沿うようにオイル通路を形
成してパイプの上端に接続し、該オイル通路をシリンダ
ブロックの一部を突出させて形成したオイル通路に接続
したことを特徴とする。
求項３に記載されたものにおいて、バッフルプレートの
下面に、バッフルプレートに沿うようにオイル通路を形
成してパイプの上端に接続し、該オイル通路をシリンダ
ブロックの一部を突出させて形成したオイル通路に接続
したことを特徴とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図１
およびそのうちのバッフルプレートを示した図２につい
て、図５と同様の部材には同一の符号を付して要部を中
心に説明する。シリンダブロック１の下端には、断面コ
字状のオイルパン２の外周の取付部２ａがシール材を介
して接触し、図示しない部分に設けられたボルトで一体
的に結合させてあり、これでシリンダブロック１の開口
部を閉塞している。オイルパン２の内部にはバッフルプ
レート３が外周部を溶接することにより水平に取付けら
れている。４はオイルストレーナ、５はパイプである。
およびそのうちのバッフルプレートを示した図２につい
て、図５と同様の部材には同一の符号を付して要部を中
心に説明する。シリンダブロック１の下端には、断面コ
字状のオイルパン２の外周の取付部２ａがシール材を介
して接触し、図示しない部分に設けられたボルトで一体
的に結合させてあり、これでシリンダブロック１の開口
部を閉塞している。オイルパン２の内部にはバッフルプ
レート３が外周部を溶接することにより水平に取付けら
れている。４はオイルストレーナ、５はパイプである。
【００１５】バッフルプレート３は、図２に示すような
横長の略八角形のものである。このバッフルプレート３
の一部には、幅寸法をパイプ５の外径寸法より僅かに大
きくした切欠き１２が形成されている。図１に示すよう
に、下端にオイルストレーナ４を取付けたパイプ５は、
この切欠き１２を通っている。パイプ５は切欠き１２を
通った部分の上方が切欠き１２の開口側に屈曲し、上方
から見た場合、この切欠き１２を塞ぐような状態になっ
ている。
横長の略八角形のものである。このバッフルプレート３
の一部には、幅寸法をパイプ５の外径寸法より僅かに大
きくした切欠き１２が形成されている。図１に示すよう
に、下端にオイルストレーナ４を取付けたパイプ５は、
この切欠き１２を通っている。パイプ５は切欠き１２を
通った部分の上方が切欠き１２の開口側に屈曲し、上方
から見た場合、この切欠き１２を塞ぐような状態になっ
ている。
【００１６】切欠き１２の内端部分には、く字状に屈折
させた板体のステー１３の一部がボルト１４とナット１
５で固着されている。このステー１３の他の部分はパイ
プ５に溶着されている。このステー１３により、バッフ
ルプレート３とパイプ５は結合する。
させた板体のステー１３の一部がボルト１４とナット１
５で固着されている。このステー１３の他の部分はパイ
プ５に溶着されている。このステー１３により、バッフ
ルプレート３とパイプ５は結合する。
【００１７】図２に示すようにバッフルプレート３には
外周に沿って多数の取付け用の孔１６が設けられてお
り、この孔１６に、バッフルプレート３をシリンダブロ
ック１に取付けるボルト（図示せず）が通るようになっ
ている。バッフルプレート３の取付けは、オイルパン２
と共締めであっても、別個であってもよい。
外周に沿って多数の取付け用の孔１６が設けられてお
り、この孔１６に、バッフルプレート３をシリンダブロ
ック１に取付けるボルト（図示せず）が通るようになっ
ている。バッフルプレート３の取付けは、オイルパン２
と共締めであっても、別個であってもよい。
【００１８】孔１６の内側には長円形のオイル落し孔１
７が４個設けられており、シリンダブロック１側から落
下したオイルがここを通ってオイルパン２内に戻るよう
になっている。１８は補強用のリブであり、バッフルプ
レート３の一面から山形に突出しているものである。
７が４個設けられており、シリンダブロック１側から落
下したオイルがここを通ってオイルパン２内に戻るよう
になっている。１８は補強用のリブであり、バッフルプ
レート３の一面から山形に突出しているものである。
【００１９】このように構成したエンジンの潤滑装置に
おいては、パイプ５が切欠き１２を通っていること、こ
の切欠き１２の幅寸法がパイプ５の外径寸法より僅かに
大きくしてあること、さらにパイプ５が切欠き１２を通
った上部で切欠き１２の平板方向に屈曲して切欠き１２
を塞ぐ状態になっていることによって、シリンダブロッ
ク１側から落下したオイルは切欠き１２からはオイルパ
ン２に入りにくく、バッフルプレート３に当って消泡
し、オイル落し孔１７からオイルパン２に戻る。この場
合、リブ１８の位置により、オイルがリブ１８に導かれ
てオイル落し孔１７に向かうようにすることができる。
おいては、パイプ５が切欠き１２を通っていること、こ
の切欠き１２の幅寸法がパイプ５の外径寸法より僅かに
大きくしてあること、さらにパイプ５が切欠き１２を通
った上部で切欠き１２の平板方向に屈曲して切欠き１２
を塞ぐ状態になっていることによって、シリンダブロッ
ク１側から落下したオイルは切欠き１２からはオイルパ
ン２に入りにくく、バッフルプレート３に当って消泡
し、オイル落し孔１７からオイルパン２に戻る。この場
合、リブ１８の位置により、オイルがリブ１８に導かれ
てオイル落し孔１７に向かうようにすることができる。
【００２０】図３に示すものは本発明の他の実施形態で
ある。この実施形態においても、シリンダブロック１と
オイルパン２、およびバッフルプレート３の取付け構造
においては図１のものと変わるところはない。大きな特
徴部分は、シリンダブロック１の一部がバッフルプレー
ト３の上面でパイプ５の上端に臨む位置まで突出させて
あることと、この突出部１９の先端をパイプ５の上端に
接続したことである。これにより、シリンダブロック１
のパイプ５の取付部が、オイルパン２の取付面と同一高
さになる。
ある。この実施形態においても、シリンダブロック１と
オイルパン２、およびバッフルプレート３の取付け構造
においては図１のものと変わるところはない。大きな特
徴部分は、シリンダブロック１の一部がバッフルプレー
ト３の上面でパイプ５の上端に臨む位置まで突出させて
あることと、この突出部１９の先端をパイプ５の上端に
接続したことである。これにより、シリンダブロック１
のパイプ５の取付部が、オイルパン２の取付面と同一高
さになる。
【００２１】パイプ５の上端とシリンダブロック１の結
合部分は、パイプ５側のフランジ７と突出部１９側のフ
ランジ２０でバッフルプレート３を挟み、両者をボルト
８で締結している。バッフルプレート３の形状は、切欠
きを設けず、パイプ５の孔（図示せず）をオイル通路９
に連通させたこと以外、図２のものと同じである。
合部分は、パイプ５側のフランジ７と突出部１９側のフ
ランジ２０でバッフルプレート３を挟み、両者をボルト
８で締結している。バッフルプレート３の形状は、切欠
きを設けず、パイプ５の孔（図示せず）をオイル通路９
に連通させたこと以外、図２のものと同じである。
【００２２】この構造では、バッフルプレート３にパイ
プ５を通すための孔も切欠きもないので、シリンダブロ
ック１側から落下する潤滑後のオイルは、バッフルプレ
ート３に当って消泡され、オイル落し孔１７（図２参
照）のみを通ってオイルパン２に入る。バッフルプレー
ト３はシリンダブロック１の突出部１９とパイプ５で挟
まれているので、相互に補強される。
プ５を通すための孔も切欠きもないので、シリンダブロ
ック１側から落下する潤滑後のオイルは、バッフルプレ
ート３に当って消泡され、オイル落し孔１７（図２参
照）のみを通ってオイルパン２に入る。バッフルプレー
ト３はシリンダブロック１の突出部１９とパイプ５で挟
まれているので、相互に補強される。
【００２３】図４に示すものは本発明のさらに他の実施
形態で、図３のものの変形例である。特徴部分は、バッ
フルプレート３の下面に、バッフルプレート３に沿うよ
うにオイル通路２１を形成してその一端をパイプ５の上
端に接続し、他端をシリンダブロック１の一部を突出さ
せて形成したオイル通路９に接続したことである。この
構造により、下端にストレーナ４を取付けたパイプ５は
直線状のものとすることができる。
形態で、図３のものの変形例である。特徴部分は、バッ
フルプレート３の下面に、バッフルプレート３に沿うよ
うにオイル通路２１を形成してその一端をパイプ５の上
端に接続し、他端をシリンダブロック１の一部を突出さ
せて形成したオイル通路９に接続したことである。この
構造により、下端にストレーナ４を取付けたパイプ５は
直線状のものとすることができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たエンジンの潤滑装置であるから、次のような効果があ
る。まず、請求項１に記載された発明では、下端にオイ
ルストレーナを取付けたパイプを通すためにバッフルプ
レートに設ける開口部の面積を必要最小限に抑えること
ができるので、潤滑後のオイルの大半はオイル落し孔を
通ってオイルパンに戻る。このため、泡の立ったオイル
が再循環することがない。またバッフルプレートとオイ
ルパンとを溶接する必要がなくなって、製作が容易にな
る。さらにバッフルプレートにステーを結合したことに
より、バッフルプレートとパイプが補強される。
たエンジンの潤滑装置であるから、次のような効果があ
る。まず、請求項１に記載された発明では、下端にオイ
ルストレーナを取付けたパイプを通すためにバッフルプ
レートに設ける開口部の面積を必要最小限に抑えること
ができるので、潤滑後のオイルの大半はオイル落し孔を
通ってオイルパンに戻る。このため、泡の立ったオイル
が再循環することがない。またバッフルプレートとオイ
ルパンとを溶接する必要がなくなって、製作が容易にな
る。さらにバッフルプレートにステーを結合したことに
より、バッフルプレートとパイプが補強される。
【００２５】請求項２に記載された発明では、バッフル
プレートをプレス加工で製作するときに切欠きを同時に
形成することができるので、製作が容易になる。また、
切欠きであるから、パイプを通すのが容易である。
プレートをプレス加工で製作するときに切欠きを同時に
形成することができるので、製作が容易になる。また、
切欠きであるから、パイプを通すのが容易である。
【００２６】請求項３に記載された発明では、下端にオ
イルストレーナを取付けたパイプの上端がバッフルプレ
ートと共にシリンダブロックの突出部に結合するので、
この部分の剛性を高くすることができる。
イルストレーナを取付けたパイプの上端がバッフルプレ
ートと共にシリンダブロックの突出部に結合するので、
この部分の剛性を高くすることができる。
【００２７】請求項４に記載された発明では、オイルス
トレーナを取付けたパイプを屈曲させる必要がなくなる
ので、作業が容易になる。また、オイルストレーナおよ
びパイプをバッフルプレートに取付けてからオイルパン
に組付けられるので、製作作業性が向上する。
トレーナを取付けたパイプを屈曲させる必要がなくなる
ので、作業が容易になる。また、オイルストレーナおよ
びパイプをバッフルプレートに取付けてからオイルパン
に組付けられるので、製作作業性が向上する。
【図１】本発明の一実施形態の断面図である。
【図２】図１のものに用いられるバッフルプレートの平
面図である。
面図である。
【図３】本発明の他の実施形態の断面図である。
【図４】本発明のさらに他の実施形態の断面図である。
【図５】従来のものの断面図である。
１ シリンダブロック ２ オイルパン ３ バッフルプレート ４ オイルストレーナ ５ パイプ ９ オイル通路 １２ 切欠き １３ ステー １７ オイル落し孔 １９ 突出部 ２１ オイル通路
Claims (4)
- 【請求項１】 シリンダブロックの下端とオイルパンと
の境界部に、一部にオイル落し孔を設けたバッフルプレ
ートを前記シリンダブロックの開口部を閉塞するように
配設し、該バッフルプレートに、下端にオイルストレー
ナを取付けたパイプを貫通させ、該パイプとバッフルプ
レートとをステーにより結合したことを特徴とするエン
ジンの潤滑装置。 - 【請求項２】 前記バッフルプレートに、パイプを通す
切欠きを設け、該切欠きにパイプを通したことを特徴と
する請求項１に記載のエンジンの潤滑装置。 - 【請求項３】 シリンダブロックの下端とオイルパンと
の境界部に、一部にオイル落し孔を設けたバッフルプレ
ートを前記シリンダブロックの開口部を閉塞するように
配設し、該バッフルプレートに、下端にオイルストレー
ナを取付けたパイプの上端を固着すると共に、シリンダ
ブロックの一部をバッフルプレート上面の前記パイプの
上端に臨む位置まで突出させ、該突出部の先端を前記パ
イプの上端に接続したことを特徴とするエンジンの潤滑
装置。 - 【請求項４】 バッフルプレートの下面に、バッフルプ
レートに沿うようにオイル通路を形成してパイプの上端
に接続し、該オイル通路をシリンダブロックの一部を突
出させて形成したオイル通路に接続したことを特徴とす
る請求項３に記載のエンジンの潤滑装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10943296A JPH09291807A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | エンジンの潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10943296A JPH09291807A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | エンジンの潤滑装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09291807A true JPH09291807A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14510106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10943296A Pending JPH09291807A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | エンジンの潤滑装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09291807A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011517580A (ja) * | 2008-02-29 | 2011-06-16 | ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド | 滲出液の収集システムおよび方法 |
| JP2012172536A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Honda Motor Co Ltd | バッフルプレート構造体 |
| JP2013064389A (ja) * | 2011-09-20 | 2013-04-11 | Pacific Ind Co Ltd | バッフルプレート付きインナーパン |
| JP2013100777A (ja) * | 2011-11-09 | 2013-05-23 | Hino Motors Ltd | エンジンのシリンダブロック構造 |
| JP2013199899A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Daihatsu Motor Co Ltd | 内燃機関 |
| FR3102208A1 (fr) * | 2019-10-22 | 2021-04-23 | Renault S.A.S | Dispositif de refroidissement |
-
1996
- 1996-04-30 JP JP10943296A patent/JPH09291807A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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