JPH09291477A - 柔軟性に優れるホ−ス補強用ポリビニルアルコ−ル系繊維 - Google Patents

柔軟性に優れるホ−ス補強用ポリビニルアルコ−ル系繊維

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JPH09291477A JP9806196A JP9806196A JPH09291477A JP H09291477 A JPH09291477 A JP H09291477A JP 9806196 A JP9806196 A JP 9806196A JP 9806196 A JP9806196 A JP 9806196A JP H09291477 A JPH09291477 A JP H09291477A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硼酸捕捉性を長期間保持すると同時に、初期
強度低下が極めて小さく、かつ柔軟性に優れたホ−ス補
強用PVA系繊維を提供する。 【解決手段】 分子量120以上のカテコ−ル誘導体1
00重量部、および脂肪族多価アルコ−ル3重量部以上
が繊維中及び/又は繊維表面に存在することを特徴とす
るホ−ス補強用ポリビニルアルコ−ル系繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の液圧ブレ−キ
ホ−ス等の高耐圧ホ−スの補強に好適なポリビニルアル
コ−ル系繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレ−キホ−スは、内管ゴム層、第1繊
維補強層、中間ゴム層、第2補強繊維層、及び外皮ゴム
層により構成されており、JIS D−2601に規定
されているように耐圧性、非膨脹性、耐久性等多くの諸
性能が要求される。繊維補強層としては、ポリビニルア
ルコ−ル系繊維(PVA系繊維)、レ−ヨン繊維、ポリ
エステル系繊維、アラミド繊維等からなる2層の編組層
が用いられているが、ブレ−キホ−スの機械的強度等を
決定する重要な部分であるため、極めて厳密な耐久性、
耐圧性等が要求されている。
【0003】ブレ−キ液は、FMVSS No.116
に定められているように、DOT3規格、DOT4規
格、DOT5規格及びDOT5.1規格のブレ−キ液が
あり(以下単に、DOT3液、DOT4液、DOT5
液、DOT5.1液と称す)、従来、DOT3液(グリ
コ−ル類が主体の非鉱物油系ブレ−キ液)が広く使用さ
れていたが、近年、沸点が高く、より安全性の高いブレ
−キ液として、DOT4液、DOT−5.1液の使用量
が増加している。DOT4液は、沸点を上げるために硼
酸エステル化合物を含有させたものであり、DOT5.
1液は硼酸エステル化合物をその主成分とするものであ
る。
【0004】ポリビニルアルコ−ル系繊維(PVA系繊
維)で補強されたブレ−キホ−スは、通常の使用条件下
では優れた耐圧性、耐膨脹性及び耐久性を示すものの、
高温での加速疲労テストで強制的に劣化を促進させる
と、ブレ−キ液が内管ゴムを通過して繊維補強層に到達
して繊維の強度が低下する場合があった。すなわち、過
酷な条件下で使用することにより、DOT4液やDOT
5.1液のように硼酸エステルを多量に含むブレ−キ液
が繊維補強層に到達した場合、求電子的性質の強い硼酸
エステルがPVA分子の水酸基に作用して繊維構造の一
部を乱す可能性がある。
【0005】このため、本願発明者等は、カテコ−ル、
フルクト−ス、マンニット等の硼酸捕捉剤を繊維に含有
させて、耐久性、機械的性能の劣化等を改善することを
提案した(特願平7−167188号)。しかし、硼酸
捕捉剤のなかでも、特にカテコ−ルは耐疲労性を改善す
る効果が大きく優れた特長を優しているものの、揮発性
・昇華性が高く、比較的短期間でその効果が喪失する問
題があった。以上のことから、本願発明者等は、分子量
120以上のカテコ−ル誘導体を使用することによっ
て、硼酸捕捉作用を長期間持続させることを提案した
(特願平8−37011号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法によれば、
PVA系繊維を硼酸エステルから保護する点では極めて
優れた効果が得られるものの、該化合物をPVA系繊維
中に添加練込みを行うと繊維生産性が低下し、またPV
A系繊維の表面に該化合物を付与(後処理)した場合に
は、繊維が硬化しやすい問題があった。すなわち、カテ
コ−ル誘導体にはPVA系繊維を膨潤・膠着させる性質
があり、その結果、得られる繊維は柔軟性が低く極めて
堅いものとなり、そのため繊維強度も十分に発揮されな
い場合があった。
【0007】一般に、ブレ−キホ−スに代表されるホ−
スの一般的な生産は、チュ−ブ状に押し出されたゴム成
型物に補強用繊維を高速ブレ−ダ−により巻き付けて行
われる。従って、満足できる工程通過性を得るために
は、繊維の柔軟性を保持することが極めて重要となる。
本発明は、以上の問題を鑑み、硼酸捕捉性を長期間保持
すると同時に、初期強度低下が極めて小さく、かつ柔軟
性に優れたホ−ス補強用PVA系繊維を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子量120
以上のカテコ−ル誘導体100重量部、および脂肪族多
価アルコ−ル3重量部以上が繊維中及び/又は繊維表面
に存在することを特徴とするホ−ス補強用ポリビニルア
ルコ−ル系繊維を提供するものである。
【0009】
【発明の具体的な形態】本発明で用いるカテコ−ル誘導
体は、分子量120以上のものであれば特にその構造は
限定されず、アルキル基、アリ−ル基等のあらゆる置換
基を含んでいてもよい。分子量が大きくなりすぎるとP
VA内部に浸透しにくくなるため、カテコ−ル誘導体の
分子量は、700以下、特に400以下であるのが好ま
しい。なかでも、カテコ−ルを構成する水酸基の他に、
−OHを含む官能基を1以上有するものが好ましく、特
にメチロ−ル基(ヒドロキシメチル基)を1以上、特に
2〜4有するカテコ−ル誘導体(以下、単にメチロ−ル
基含有カテコ−ルと称す)が好適に使用できる。勿論、
メチロ−ル基以外の置換基を有していてもよく異なった
構造を有するカテコ−ル誘導体を複数種用いても良い。
かかるカテコ−ル誘導体としては、具体的には化1に示
された化合物が挙げられる。
【0010】
【化1】
【0011】なお、R1、R2,R3は、Hまたは任意
の置換基を示す。かかるメチロ−ル基含有カテコ−ル
は、たとえば、カテコ−ルとホルマリンの両薬剤水溶液
をアルカリあるいは酸触媒下で反応・熟成させて得るこ
とができる。カテコ−ル/ホルマリンのモル比は10/
1〜1/30、特に5/1〜1/10とするのが好まし
く、その反応液のpHは適宜設定すればよい。たとえ
ば、酸触媒下で反応させた場合、主として揮発性が極め
て低いノボラックタイプの付加縮合物(b)が得られ、
アルカリ触媒下で反応させた場合には、主として分子間
架橋を有しないレゾ−ルタイプの付加物(a)が得られ
る。
【0012】アルカリ触媒下で反応させると、主として
分子量400以下、特に分子量300以下のカテコ−ル
誘導体が得られるため、PVA内部に浸透しやすく耐疲
労性を顕著に改善できる。従って、繊維内部まで硼酸捕
捉効果を十分発現させたい場合には、反応液のpHを、
苛性ソ−ダに代表されるアルカリによりpH8〜10と
するのが好ましく、さらにノボラックタイプの付加縮合
物等のカテコ−ル誘導体と併用してもよい。かかるカテ
コ−ル誘導体の製造方法としては、たとえば、カテコ−
ル、ホルマリンとアルカリ触媒からなる混合水溶液を室
温であれば1時間以上、特に5〜25時間程度熟成させ
る方法が挙げられる。
【0013】かかるカテコ−ル誘導体をPVA系繊維に
含有させることにより、硼酸捕捉性を長期間保持させる
ことができるが、カテコ−ル誘導体との相溶性に優れる
脂肪族多価アルコ−ルを併用することにより、硼酸捕捉
効果を阻害することなく繊維の硬化や初期強度の低下を
著しく抑制することができる。脂肪族多価アルコ−ル
は、カテコ−ル誘導体100重量部に対して、3重量部
以上、さらに6〜80重量部、特に10〜60重量部付
与するのが好ましい。多価アルコ−ルの付着量が少なす
ぎると効果が十分に得られず、逆に付着量が多すぎても
効果はそれ以上あまり得られないため経済的には好まし
くない。本発明に使用できる好適な脂肪族多価アルコ−
ルとしては、エチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ
−ル、プロピレングリコ−ル、ブチレングリコ−ル等が
挙げられ、ビニルアルコ−ル、各種ハロゲン化ビニル等
の異種結合を含むものを使用しても良い。
【0014】なお、本発明でいう多価アルコ−ルとは、
水酸基を2以上含む化合物であり、なかでも水酸基のモ
ル分率が30モル%以上、特に60モル%以上のものが
好ましく、分子量60〜700のものが好ましい。かか
る分子量の多価アルコ−ルを用いた場合には、揮発性が
それほど高くないため効果の持続性が得られ、さらに処
理浴の粘度がそれほど高くならないために繊維への浸透
性にも問題が生じない。また、多価アルコ−ルの融点は
融点0℃以下のものが好ましく、実用温度領域で液状で
あるものが好ましい。融点は0℃以下のものは、処理糸
の柔軟性が著しく向上し、工程性等が大きく改善され
る。処理糸の柔軟性は10mm以上であるのが好まし
い。
【0015】カテコ−ル誘導体及び脂肪族多価アルコ−
ルの付与方法は特に限定されるものではなく、繊維の製
造時に付与する方法、たとえば繊維原料に捕捉剤を添加
する、繊維紡糸直後に付与する、繊維紡糸後巻取工程ま
でに付与する方法等が挙げられる。さらに、補強繊維を
ホ−ス状に編み上げた後に付与する方法や、内管ゴムや
外皮ゴムの表面や内部に付与する方法を用いてもよい。
本発明においては、これらの方法のいずれを用いても、
また複数の方法を組み合わせてもよい。
【0016】カテコ−ル誘導体および脂肪族多価アルコ
−ルを付与する場合は、そのまま付与してもよいが、適
当な溶媒に溶解して付与してもよい。また、カテコ−ル
誘導体を接着処理用浸漬剤(RFL液、エポキシ処理
液、ゴムのり液、イソシアネ−ト処理液など)に添加し
て用いてもよい。繊維耐久性の点では、繊維コ−ドに直
接水溶液等を付与する方法が好ましい。カテコ−ル誘導
体と脂肪族多価アルコ−ルは別々に付与しても、またあ
らかじめ両化合物を混合溶解して同時に付与しても良
い。さらにカテコ−ル誘導体には、光・熱に対して安定
性を向上させるために、フェノ−ル系、アミン系等の酸
化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ−ル系等
の紫外線吸収剤、カ−ボン粒子を併用することが好まし
い。
【0017】カテコ−ル誘導体の含有割合が大きいほど
硼酸捕捉効果が大きいが、あまり捕捉剤が多すぎると繊
維本来の性能を損なったり、ゴムと繊維の接着力が低下
したり等の問題が生じる可能性がある。従って、カテコ
−ル誘導体を繊維重量に対して0.1〜30重量%、特
に1〜20重量%付与するのが好ましい。ブレ−キ液に
直接捕捉剤を添加した場合には、繊維周辺の硼酸はほと
んど捕捉されないのみでなく、多量に配合した場合には
ブレ−キ液の性能を損なう可能性がある。このとき、P
VA系繊維を80℃雰囲気中で8時間放置した際のカテ
コ−ル誘導体の保持率は40%以上、さらに60%以
上、特に75%以上であるのが望ましい。保持率が高い
ものは揮発性が低く、硼酸捕捉効果を長期的に得ること
ができる。
【0018】かかる捕捉剤を用いることにより、実施例
で示される耐久性試験において、強度保持率60%以
上、特に70%以上の優れた性能を示すことができる。
また耐久性試験後においても、強力10kg以上、特に
13kg以上とすることができる。
【0019】ブレ−キホ−スを構成する内面ゴム層およ
び外皮ゴム層には、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ニ
トリルゴムなどを含むあらゆるゴム配合物を用いること
ができる。かかるゴム層を補強繊維層を接着一体化する
ことにより、優れたブレ−キホ−スを得ることができ
る。以上のように、本発明のホ−ス補強用PVA系繊維
は、DOT4液やDOT5.1液のように硼酸化合物を
多量に含むブレ−キ液を用いかつ非常に過酷な条件下に
おいても、優れた耐久性を示しブレ−キホ−スの安全性
をより一層向上させ得るものである。
【0020】以下、実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれにより何等限定されるもので
はない。
【実施例】
[ヤ−ンの柔軟性 mm]評価用ヤ−ンを用い、その両
端を5mmオ−バ−ラップさせ、セロハンテ−プで固定
させて30mmφの輪状体を作成、上部を固定、下部に
2gの荷重を吊り下げたのちの垂直方向と水平方向の輪
状体の変形値(mm)の和を求め、これをヤ−ンの柔軟
性として評価した。
【0021】[耐久性 %]接着処理されたコ−ドの耐
久性を測定するに当たって、実際のホ−スにおけるブレ
−キ液の浸透を想定し、コ−ドをブレ−キ液(ホンダ社
製純正DOT−4液、硼酸、2.1重量%)に25℃で
24時間浸漬し、ブレ−キ液付着率が30重量%になる
ように絞り、100℃で24時間熱処理する。このブレ
−キ処理コ−ドをJIS L1017(化学繊維タイヤ
コ−ド試験方法)のファイアストン法に準じ、天然ゴム
/SBR=1/1のゴム中に密度18本/インチのコ−
ドを2plyで埋め込んだ繊維補強ゴムコ−ドを作成
し、このコ−ドをスピンドル直径35mm、スピンドル
にかかる荷重40kgf、試験温度100℃で1000
0回屈曲処理し、内層に位置する圧縮側のコ−ドを取り
出して引張張力を測定し、以下の式により耐久性を求め
た。 耐久性(%)=(試験前のコ−ド強力)/(疲労試験後
のコ−ド強力)×100
【0022】[処理糸の強度kgf 伸度%]JIS
L 1013の7.5.1項の「引張強さ及び伸び率」
(標準時試験)に準じて測定した。なお、試験機の種類
は定速伸張型、つかみ具はエア−式キャップスタン型、
つかみ間隔は20cm、引張速度は10cm/minで
行った。
【0023】[実施例1〜10]カテコ−ル濃度10重
量%の水溶液に、カテコ−ル/ホルマリンがモル比1/
1となるようにホルマリンを添加し、さらにカテコ−ル
100重量部に対し4重量部となるように苛性ソ−ダ混
合水溶液(pH9)を添加し、25℃で24時間放置し
た。さらに、熟成水溶液中のカテコ−ル成分100重量
部に対して、表1に示された各種脂肪族多価アルコ−ル
を添加溶解混合して処理液を作成した。一方、PVA系
繊維は紡糸、延伸および熱処理を施したビニロン・フィ
ラメント糸(株式会社クラレ製、品番1239:120
0d/200f)を用い、上記処理液に浸漬、ゴムロ−
ラ−/金属ロ−ラ−間でピックアップして付着量60重
量%となるように搾液した後、100℃の熱風炉で2分
間乾燥して処理し(カテコ−ル誘導体及び多価アルコ−
ルの合計付着率10重量%)、ヤ−ンの柔軟性を評価し
た。
【0024】また、この処理糸に、10cmあたり28
回のz方向の下撚を与え、さらに、この糸を2本合わせ
て10cm当たり28回のs方向の上撚を加えてコ−ド
を得た。その後下記組成のRFL液に浸漬し、100℃
で2分間乾燥させた後160℃で2分間熱処理し、接着
処理コ−ドを得た。この接着コ−ドを用いて耐久性を評
価した。結果を表1に示す。
【0025】 (RFL液組成) A液 水 300部 レゾルシン 11部 ホルムアルデヒド(37%水溶液) 24部 水酸化ナトリウム水溶液(10%水溶液) 11部 上記A液を25℃の温度で6時間熟成した。 B液 SBRラテックス (有効成分50%) 130部 ビニルピリジン変性SBRラテックス(有効成分50%) 130部 水 260部 上記B液を熟成済みのA液と混合した後、25℃の温度
で16時間熟成した。
【0026】
【表1】
【0027】[実施例11]実施例3のカテコ−ル・ホ
ルマリン縮合物付着処理糸に、付着率3%となるように
公知のRFL処理を施し、この処理糸とゴム(SBR)
を使用して、図1のような内径6.3mmφ、10.4
mmφ部に第1層補強糸(1200d//2×24キャ
リア−)、12.8mmφ部に第2層補強糸(1200
d//3×24キャリア−)とする外径15.5mmφ
のホ−スを作成した。このホ−スを40cmにカット
し、その両端に金具を取り付け、ホンダ社製純正ブレ−
キ液DOT−4を充填し、100℃で0〜100kgf
/cm2 の圧力を70回/分の頻度でインパルス的に付
加し、ホ−スが破損してブレ−キ液が漏洩するまでのイ
ンパルス回数を測定した。この結果、3万回でも液の漏
洩はなかった。
【0028】[対照例]脂肪族多価アルコ−ルを添加し
ない以外は実施例1と同様に行ったが、処理されたヤ−
ンの柔軟性は2mmであり、高速ブレ−ダ−工程通過性
の極めて低いものであった。またこのヤ−ンの引張強度
は7.5kgf、耐久性は78%であった。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、DOT−4液、DOT
−5.1液等の硼酸系化合物を多量に含むブレ−キ液を
使用した場合においても、PVA系繊維の耐久性を大幅
に向上させることができ、しかも従来ブレ−キホ−ス用
として用いられている補強糸と同様の高い柔軟性を有し
ているため、ホ−ス生産性に何等支障なく、優れた工程
性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補強用PVA系繊維を用いて得られる
ホ−スの1例を示した模式図。
【符号の説明】
1:内層ゴム層 2:第1層繊維補強層 3:中間ゴム層 4:第2層繊維補強層 5:外層ゴム層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子量120以上のカテコ−ル誘導体1
    00重量部、および脂肪族多価アルコ−ル3重量部以上
    が繊維中及び/又は繊維表面に存在することを特徴とす
    るホ−ス補強用ポリビニルアルコ−ル系繊維。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1069216A1 (en) * 1999-07-16 2001-01-17 Kuraray Co., Ltd. Polyvinyl alcohol based fibers
CN110628044A (zh) * 2019-08-30 2019-12-31 厦门大学 一种三元交联水凝胶电解质、制备方法及其应用

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