JPH09291451A - モルタルの下地用繊維シート - Google Patents

モルタルの下地用繊維シート

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JPH09291451A
JPH09291451A JP10548096A JP10548096A JPH09291451A JP H09291451 A JPH09291451 A JP H09291451A JP 10548096 A JP10548096 A JP 10548096A JP 10548096 A JP10548096 A JP 10548096A JP H09291451 A JPH09291451 A JP H09291451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mortar
fiber sheet
knitted fabric
pile yarn
pile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10548096A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Nakaya
俊隆 中屋
Hajime Tsujimoto
一 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAMAGUCHI SENKO KK
Original Assignee
HAMAGUCHI SENKO KK
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Publication date
Application filed by HAMAGUCHI SENKO KK filed Critical HAMAGUCHI SENKO KK
Priority to JP10548096A priority Critical patent/JPH09291451A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 未硬化の接着剤面あるいはモルタル面にアン
カー効果の高い下地用繊維シートを提供すること。 【構成】 一つの面を構成する編地と前記面に交差する
方向で両面側で立ち上がる合成繊維からなるパイル糸の
片側の端部が前記編地に固定され、他の側の端部にアン
カー手段を構成したもので、アンカー手段としてはパイ
ル糸をモノフィラメントの熱可逆性糸として先端部に球
状あるいはかぎ状のアンカー手段を用いるか、パイル糸
によりループ形状に編成することでアンカー手段を構成
する。又、前記アンカー手段を各面に設けることもでき
る。これにより、モルタルを付設する前に壁面などに本
発明の繊維シートを接着施行することで、モルタルが剥
離せず密着固定されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建設工事に
おけるモルタルの付設の際に用いる繊維シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】モルタルを付設する場合、地面に対する
アンカー効果を増大させるために、いわゆる栗石を埋設
したり、建造物においては、鉄筋や金網を配設してモル
タルの定着性を高め合わせて複合体として強度の高いモ
ルタル部を構成している。建築物のうち特に壁面にモル
タルを付設するときは、建築躯体に凹凸面を設けてモル
タルを付設し且つモルタルが躯体と接着するように施工
することが一般的に行われている。しかしながら金網を
既存のモルタル面に取り付ける場合は釘止めが難しいの
でモルタル表面を粗してからモルタルを付設する必要が
ある。この作業はかなり繁雑であり手間のかかるところ
である。かかる作業を軽減するために、既存のモルタル
塗面に繊維で構成される平面上のネットや片面にパイル
を有する立体構造に編成された繊維シートを地面に敷設
したり壁面に接着剤を用いて貼着しその上部からモルタ
ルを付設する方法が採用されている。特開平3−197
705号では土壌地盤面の防水工法として片側にパイル
を有する繊維シートを用いる例が示されている。しかし
ながらこの繊維シートを壁面など水平面以外の面に用い
る場合、接着剤を用いたとしてもネット状の編目が接着
剤面に貼着されることになり接触面積が充分でなくアン
カー効果が不足する。又近年において建築物の老朽化や
地震による壁面の落下事故が発生しており、下地のひび
割れ防止の観点からも更なる下地材としての繊維シート
の改善が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】解決しようとして
いる課題は、未硬化の接着剤面あるいはモルタル面にア
ンカー効果の高い下地用繊維シートを提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、1つ
の面を構成する編地と前記面に交差する方向で両面側に
立ち上がる合成繊維からなるパイル糸の片側の端部が前
記編地に固定され他の側の端部にアンカー手段を構成し
てなる構造の繊維シートととすることでアンカー効果の
優れた下地用繊維シートとなる。なおここに述べるパイ
ル糸はマルチフィラメント、モノフィラメントのほかに
細巾にスリットされたテープ状のものなどの各糸種を用
いることができる。
【0005】特にパイル糸をモノフィラメントとし編地
の両面にパイル糸として立設してなることで、パイル糸
の先端を球状あるいはかぎ形状に熱変形させやすくで
き、この変形により保たれたアンカー手段によって剥離
しにくい下地用繊維シートとすることができるものであ
る。
【0006】又、前記パイル糸のうち少なくとも片側が
ループ形状でありループの両端部が編地に固定された構
造の繊維シートとすることでループ部分にモルタルが充
填させるのでアンカー効果が効果的になされる。
【0007】更に一面にパイル糸を球状あるいはかぎ形
状とし、他面のパイル糸をループ形状としても同様なア
ンカー効果が得られる。
【0008】このほか、一つの面を構成する編地と前記
面に交差する方向で片側にのみ立ち上がる合成繊維から
なるパイル糸の片側の端部が前記編地に固定されてなる
立体構造のシートにおいて、編地側を面合して貼着し編
地の両側面にパイル糸を構成し両側にアンカーを設ける
ことでも達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例
を示す繊維シート1の一部を拡大して斜視図としたもの
である。2は編地で、隣接する編目3を絡める挿入糸4
とから成り、1つの面を構成する。パイル糸5は片方の
端部が編目3と同様に編目3−1を形成して編地2に固
定される。パイル糸5の密度は自由に設定することが出
来る。この繊維シート1は経編機のうちの一種であるダ
ブルラッセル編機により編成されるものであり、通常図
2に示す構成で2枚の編地2及び2−1とこれらの相方
に交互に編目を形成しながら固定されるパイル糸5から
なり、センターカット機のナイフでパイル糸5の中間部
分Aを切開することで繊維シートの原型を得ることが出
来る。従ってパイル糸の切開された部分は平坦であり、
微視的には、切開された部分の面はパイル糸に対して直
角な面のほか種々の角度の面が生じている。なお図1に
おいて編地は平編みを示したが、編地の組織はメッシュ
状にすることも可能である。
【0010】本発明においては、前出のセンターカット
機のナイフの替わりに熱板6で融断するものである。こ
の場合、融断部はパイル糸が溶融後硬化する間に表面張
力が作用して球状部7を形成する。又、熱板6に対して
編地を移動させる速度を早くするとパイル糸の先端をか
ぎ形状16にすることができる。パイル糸がポリエチレ
ンなどの融点の低い熱可逆性樹脂においてはこの傾向が
顕著である。かくして得られた繊維シート1を例えば壁
面に用いる場合、先ず壁面に接着剤を塗布して接着剤層
を形成し該接着剤層に編地2を接着し、パイル糸5側に
モルタルを塗布すればパイル糸はモルタル内に埋没しモ
ルタルが硬化したとき球状部7はアンカー効果を発揮す
る。
【0011】更に、本発明においては、ダブルラッセル
編地の両面立毛編地を用いて更なる効果を得ることがで
きる。両面立毛編地の製造方法については特願昭44−
33265号にその詳細が述べられており、特定の挿入
糸を編地から抜糸することで片側に立毛するパイル糸の
一部を編地の他の側へ引き出して編地の裏両面側にパイ
ル5−1を形成し両面に立毛するパイル糸を有する両面
カットパイル編地20が得られる。一例を図3に一部拡
大図で示した。この場合センターカットを熱板6で行っ
ているが、パイル糸が引き出しにくいような密度の編地
においてはナイフによるセンターカット後、図4に示す
手法にてパイル糸5の先端部を加熱ロール10に接触さ
せることで達成できる。10−1は反対側のパイル糸の
先端部を加熱するための加熱ロールである。図5に示す
ように加熱ロール10,10−1はヒーター11を内蔵
してロール表面の温度を上昇させるが、他に輻射熱で表
面を加熱して良い。
【0012】図6は、パイル糸の形状がループ状である
場合を示している。すなわちダブルラッセル機で編成す
る過程で挿入糸4をダブルラッセル機のシンカー(不図
示)に引っかけて編成し余分な長さの挿入糸をループ状
にループパイル糸12としたものである。ループパイル
糸12は既設の接着剤層あるいはモルタル層に入り込ん
でアンカー効果を生み出すものである。
【0013】前出の実施例に基づいてアンカー効果を示
す状態を模式断面図7に示した。13は接着剤層であ
り、14は新しく付設したモルタルの層である。図7の
a図は図3の状態を示し、b図は図6の状態を示してい
る。
【0014】更に図8においては、図1に示した繊維シ
ート1を2枚重ねて互いに接着した繊維シート1−1を
使用した例を断面図として示した。この場合も接着剤層
13とモルタル層14にそれぞれアンカー効果を発揮す
ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明のモルタルの
下地用繊維シートは編地の表裏両面にアンカー手段を有
するパイル糸が固定されており、アンカー手段としてパ
イル糸の先端部が球状やかぎ状、あるいはループ状に形
成されているので、繊維シートを接着剤層やモルタル層
に剥離せず確実に固定することが出来るほか、新たに付
設するモルタルの固定が容易になる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の繊維シートの前段階を示す
一部拡大斜視図。
【図2】図1の繊維シートの製造方法を示す斜視図。
【図3】本発明の繊維シートの一実施例の一部拡大斜視
図。
【図4】パイル糸がモノフィラメントの場合の製造方法
を示す側面図。
【図5】加熱ロールの断面図。
【図6】本発明の別実施例の一部拡大斜視図
【図7】a,bは、本発明の繊維シートを施工した例を
示す断面図。
【図8】図1の繊維シートを接着することで本発明の構
成としたものを施工した例を示す断面図。
【符号の説明】
1、繊維シート 2、2−1 編地 3、3−1 編目 4、挿入糸 5、5−1 パイル糸 6、熱板 7、球状部 10、10−1 加熱ロール 11、ヒータ 12、ループパイル糸 13、接着剤層 14、モルタル層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの面を構成する編地と前記面に交差
    する方向で両側に立ち上がる合成繊維からなるパイル糸
    の片側の端部が前記編地に固定され、他の側の端部にア
    ンカー手段を構成してなるモルタルの下地用繊維シー
    ト。
  2. 【請求項2】 パイル糸がモノフィラメントであって片
    方の端部が編地に固定されており、他の側の端部が加熱
    処理にてアンカー手段として球状あるいはかぎ形状に構
    成されてなる請求項1に記載のモルタルの下地用の繊維
    シート。
  3. 【請求項3】 パイル糸が編成にてアンカー手段として
    ループ形状に構成されループの両端部が編地に固定され
    てなる請求項1に記載のモルタルの下地用繊維シート。
  4. 【請求項4】 アンカー手段として一面のパイル糸が球
    状あるいはかぎ状に、他面のパイル糸がループ形状に構
    成されてなる請求項1に記載のモルタルの下地用繊維シ
    ート。
  5. 【請求項5】 一つの面を構成する編地と前記面に交差
    する方向で片側に立ち上がる合成繊維からなるパイル糸
    の片側の端部が前記編地に固定されて成る立体構造のシ
    ートにおいて編地側を面合して貼着し編地の両側面にパ
    イル糸を一体に構成したモルタルの下地用繊維シート
JP10548096A 1996-04-25 1996-04-25 モルタルの下地用繊維シート Pending JPH09291451A (ja)

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JP (1) JPH09291451A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1936064A1 (de) * 2006-12-21 2008-06-25 Knauf Gips KG Fugenband

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1936064A1 (de) * 2006-12-21 2008-06-25 Knauf Gips KG Fugenband

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