JP3248298B2 - 板状建材用立毛布帛及びその製造方法 - Google Patents

板状建材用立毛布帛及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立毛布帛及びその製造
方法に関し、特に板状建材の裏面に接着して、モルタル
等の接合性を改良した立毛布帛及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】本発明でいう板状建材とは、陶磁器タイ
ル等の焼成セラミック材、結晶化ガラス等のガラス材、
大理石、花崗岩等の天然石材、人造石材、FRP、アク
リル板硬質塩化ビニル板等のプラスチック材、ハードボ
ード化粧合板等の木質材、鋼板、アルミ板、銅板、等の
金属材等で構成される建築用素材をいう。
【0003】従来からコンクリート構造物は、コンクリ
ート駆体を構築した後、その表面にモルタルを塗布して
下地を施工し、モルタルが未硬化の状態の間に、このモ
ルタルに板状建材を貼着し仕上げ面を形成する方法及び
板状建材を、コンクリート駆体を構築する型枠に挿着
し、この板状建材の裏面にコンクリートを打設してコン
クリート駆体に板状建材を一体に接合させ、その後、型
枠を除去して板状建材を仕上げ形成する方法等がある。
【0004】いずれの方法においても、モルタル層と板
状建材又はコンクリート打設層と板状建材との間に接合
面を生じるが、これらの板状建材とモルタル層又は板状
建材とモルタル層又は板状建材とコンクリート打設層と
の接合性、接着性が不十分であり、板状建材の亀裂、剥
離又は剥落の事故が起こるおそれがあった。
【0005】これらの板状建材の亀裂、剥離、脱落を防
止するために板状建材の裏面に硅砂を散布し接着させ
て、板状建材のモルタルやコンクリート打設層との接合
性を改良する方法や、板状建材の裏面に凹凸の溝を設け
る方法等が知られている。
【0006】石材等の板状建材の裏面に硅砂を散布し、
接合させる方法では、散布、接合した硅砂の接着が不十
分な硅砂が、板状建材の運送中に振動等により脱落した
り、高価な石材の表面を損傷させることがある。また、
硅砂を板状建材からの脱落を完全になくし、均一に散布
し接着することは困難であり、これらの作業性にも問題
がある。
【0007】また、タイルやセラミック板等の板状建材
の裏面に凹凸溝を設ける方法は、接合初期には、板状建
材とモルタル、コンクリート打設層との接合性はよくて
も、施工後に加わる加熱、冷却や吸放湿により、コンク
リート駆体、モルタル、板状仕上げ建材の膨張、収縮の
ため、各層間変位に伴うこれら構成材料間に剥離応力が
発生し、層間接着界面から剥落が生じるという問題があ
った。
【0008】更に、結晶化ガラス板やプラスチック系の
FRP板、アクリル板等、及び金属板は、本質的にモル
タルとの接合性が悪く、モルタルの施工は実質上出来な
かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の施工方
法の欠点を解決する方法として、コンクリート下地の表
面にポリマーセメントモルタルを塗布し、このポリマー
セメントモルタルの未硬化状態で不織布を一体的に張り
つけた後、不織布にタイル張り付け用モルタルを塗布
し、板状建材であるタイルを不織布に押し付けてモルタ
ルでタイルをコンクリート下地に対して固定するものも
ある。
【0010】これにより、不織布の繊維が、コンクリー
ト下地に接着剤で接着するとき、不織布内に接着剤が含
浸して不織布を毛羽立たせ、この毛羽がモルタル内に入
り込んで、不織布とモルタルとの接合を強固なものとし
て、コンクリート下地と板状建材であるタイルとの間に
アンカー効果を生じ、コンクリート下地に対してタイル
を接着保持するようになっている。
【0011】しかしながら、不織布は、モルタル等の粘
性が高くなるとモルタルに入り込んだ際、不織布の表面
繊維が圧縮変形してへたり、繊維がモルタルの中に入り
にくくなり、充分なアンカー効果がえられない。
【0012】また、このアンカー効果を改善するため
に、板状建材の裏面に接着剤を塗布して接着剤層を形成
し、板状建材の裏面側を電極とするとともに、短繊維材
を高電圧電界内で荷電させ、この荷電された短繊維材を
接着剤層に電気的に吸引させて、植設した短繊維材が直
立状態となって、アンカーとなってモルタル内部に連結
される静電植毛法も知られている。
【0013】この静電植毛された短繊維材は、接着剤層
に対し、繊維端が点接着されているため、接着剤層と短
繊維との接合強度は低く、施工後の熱冷や吸放湿、雨
水、結露水の侵入、建物の層間変位によって繊維端から
脱落が起こる剥離応力が発生し、板状建材の張り付け状
態を維持できなくなり、ひいては板状建材の剥落を生じ
ることになるという問題点があった。また立毛の本数を
粗に均一に植毛することは困難であり、立毛本数を自由
に制御することができない。
【0014】本発明は、上記従来の課題に鑑み、板状建
材に接着してモルタル等の接合性を改良し、モルタルへ
のアンカー効果を改善した立毛布帛及びその製造方法を
提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、単糸繊度が50デニール以上の合成繊維
から構成された立毛部を有し、該立毛部のフィラメント
糸長が2mm以上、フィラメント糸が20本/cm2
上であり、立毛布帛の目付が100g/m2 以上である
板状建材用立毛布帛に構成するものである。
【0016】また、上記課題を解決するための板状建材
の製造方法は、合成繊維から構成された表編地及び前記
表編地と裏編地とを接結する連結用ループ糸とからな
り、且つ該連結用ループ糸は単糸繊度が50デニール以
上であり、パイル長が4mm以上、ループ糸が20本/
cm2 以上であって、前記編地の目付が100g/m2
以上である編地を編成した後、前記二重編地の中央部か
ら裁断することからなり、また合成繊維から構成され、
少なくとも上下2枚の地織物と該地織物間に接結するパ
イル糸とからなり、且つ該パイル糸は単糸繊度が50デ
ニール以上であり、パイル長が4mm以上、ループ糸が
20本/cm2 以上であって、多重パイル織物の目付が
100g/m2 以上である多重パイル織物を織成し、つ
いで前記パイル糸を切断することである。
【0017】本発明において、立毛布帛とは立毛部を有
する編織物をいう。立毛部はカットパイルにより形成さ
れ、繊維の先端が裁断されている形態のものを意味しル
ープ状の立毛部は除く。
【0018】本発明の立毛布帛に使用可能な繊維には、
ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリルニトリル
系、ポリプロピレン系、ポリビニルアルコール系などの
合成繊維、アセテート系の半合成繊維、レーヨンなどの
再生繊維及びこれらの繊維を複合した繊維等が例示され
る。
【0019】繊維の形態は、フィラメント系又はモノフ
ィラメントが使用される。編織物の組織としては、編物
では天竺、スムース等の緯編組織、ハーフトリコット、
サテントリコット等の経編組織が例示されるが、特にダ
ブルラッセル編が好適である。織物では、平織、綾織、
朱子織などが用いられ、一重、二重、多重組織の上記組
織であってもよい。好適には経緯二重組織の二重織物が
あげられる。
【0020】本発明における立毛方法には、編織物をサ
ンドペーパーで擦る方法、針布起毛機で繊維をひっかけ
起毛する方法、パイル編織物のパイルをナイフでカット
して立毛を形成させる方法等がある。これらの中で編物
においては、ダブルラッセル編機で、二重編地を編成
し、表裏の編地を接結する立毛糸を切断して2枚の立毛
布帛をうる方法が好適である。また、織物においては、
経緯二重織物の二重織物の接結糸を切断した立毛織物を
うる方法が代表例として示される。
【0021】本発明の立毛布帛の立毛糸は、単糸繊度が
50デニール以上であり、50デニール未満であると繊
維の剛性、反発性が低く、直毛性になりにくいので、繊
維がモルタル内部に入りにくく好ましくない。
【0022】特に、好ましくは100デニール以上であ
る。ここで立毛糸は、マルチフィラメント糸であっても
モノフィラメント糸であってもよい。
【0023】立毛部のフィラメント長は、2mm以上で
あることが必要である。フィラメント長が2mm以下で
は、フィラメントが、モルタルへの貫入深さが小さいの
で、十分なアンカー効果が劣り、板状建材とモルタルと
の接合力が不十分である。フィラメント長は、長い方が
アンカー効果が向上するが、50mm前後が好適であ
る。
【0024】立毛部のフィラメント糸の密度は20本/
cm2 以上であることを要する。フィラメント糸の密度
は20本/cm2 未満であると、モルタル内部にフィラ
メント糸が十分分散されないので、モルタルに対する接
合力が不十分である。また、立毛布帛の目付は100g
/m2 以上であることが必要である。100g/m2
満であると、立毛布帛と板状建材とを接着剤で接着する
際に、接着強度が十分でなく、ひいては経時とともに立
毛布帛が裏付けされた板状建材から立毛布帛が剥離する
ことがある。立毛布帛の目付は好ましくは150乃至5
00g/m2 の範囲である。
【0025】立毛布帛の目付は100g/m2 以上にす
るためには、編物では地糸が250デニールの場合、コ
ース方向15ないし45本/インチ、ウエルト方向8な
いし20本/インチのフィラメント密度の編地に編成す
ることが好ましい。また、織物では、地糸が250デニ
ールの場合、経緯のフィラメント本数が、7ないし40
本/インチであることが好適である。
【0026】また、板状建材の裏面に塗布して立毛布帛
を接着する接着剤としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル等の熱可塑性接着
剤、ポリエステル、メラミン、フェノール、エポシキ、
ユリア等の熱硬化性接着剤、スチレン系シリコン系、ク
ロロプレン系、ニトリル系ゴム等の合成ゴム系接着剤を
使用することができる。
【0027】
【作 用】上記構成により、板状建材の裏面に接着剤を
塗布して接着剤層を形成した後、本発明の立毛布帛の立
毛部が、外方へ突出してコンクリート駆体に塗布したモ
ルタルに入り込み、張り付いてモルタルにアンカとなっ
て連結され、施工後の熱冷や吸放湿、建物の層間変位に
ともなう剥離応力を克服し、張り付け状態を維持して板
状建物の剥落を防止するように作用する。また立毛布帛
の立毛部を、50デニール以上の合成繊維フィラメント
糸から構成し、フィラメント長が2mm以上であり、フ
ィラメント糸の密度が20本/cm2 以上であり、且つ
立毛布帛の目付が100g/m2 以上である立毛布帛に
構成することにより、立毛部のモルタル等に対するアン
カー効果を増大し、板状建材と立毛布帛の接着強度を向
上させる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)本発明の好適な実施例を図面とともに説明
する。図1に示すように、カールマイヤー社製ダブルラ
ッセル経編機(22ゲージ、75インチ幅)において、
表側地組織編成用筬1,2と立毛組織編成用筬3と裏側
地組織編成用筬4,5とを設け、表側地組織編成用筬
1,2と裏側地組織編成用筬4,5には、挿入編用地糸
6と鎖編用地糸7とを通糸している。また立毛組織編成
用筬3には、立毛用糸8が通糸されている。
【0029】各地糸は、250デニール48フィラメン
トのポリエステルマルチフィラメント糸を用い、立毛用
糸は、300デニールのポリプロピレンモノフィラメン
トを用いる。
【0030】なお、10は表側編針、11は裏側編針、
12は表側針床、13は裏側針床である。
【0031】そして、挿入編用地糸を5振りでかつ編針
と同様の立毛用糸を配置し、筬1,2と4,5とで挿入
編用地糸6及び鎖編用地糸7を表側編針10、裏側編針
11にそれぞれ導糸して表裏に地組織を編成するととも
に、立毛組織編成用筬3により、立毛用糸8を表側編針
10及び裏側編針11に交互にラッピングさせて、密度
30コース/インチ、12ウェール/インチでパイル糸
目付500g/m2 のダブル編地を編成する。
【0032】ついで、ダブル編地の中央で前記立毛用糸
を切断し、2枚の立毛編地を得た。その後、ポリシャー
仕上げ工程を通すことにより、立毛部のフィラメント長
が5mmでフィラメント糸の本数が48本/cm2 であ
り、立毛布帛の目付が500g/m2 の編地が得られ
た。
【0033】更に、布帛形状の安定化と作業性を向上さ
せるために、メラミン樹脂加工をおこなった。そして板
状建材の裏面処理用の立毛布帛を得た。
【0034】板状建材として大理石を粉砕して、粉砕大
理石100部に対して着色硅砂25部、硬化剤25部、
エポシキ樹脂50部を混合して型枠内に充填し、加圧セ
ットしてエポシキ樹脂が硬化した後、取り出し、図2に
示すような厚さ15mmの人造石材20がえられた。
【0035】この人造石材の裏面に、硬化剤、促進剤を
混合したエポキシアクリレート樹脂を700g/m2
割合で塗布して接着剤層21を形成し、該接着剤層から
前記編地の立毛部23が、外方へ突出するように立毛布
帛24を積層する。そして、前記エポシキアクリレート
樹脂を室温で放置することにより接着剤を硬化させ、人
造石材と立毛布帛が一体化された。
【0036】この実施例で引張接着強度試験を行ったと
ころ、立毛布帛を接着していない人造石材とセメントモ
ルタルによる仕上げ接着強度は、3.2kg/cm2
あったのに対して、立毛布帛を裏面に貼着した人造石材
のセメントモルタルによる仕上げ接着強度は、12.6
kg/cm2 と大巾にモルタル接合性が向上した。又、
その時の破断面では、立毛布帛を接着していない人造石
材は、接着界面で剥離するのに対して、本発明の立毛布
帛を貼着したものは、破断位置がモルタル内部破断であ
って、界面での剥離はみられなかった。
【0037】(実施例2)図3に示すように、表地経糸
30,30と、裏地経糸31,31と地緯糸32に、1
50デニール30フィラメントのポリエステルマルチフ
ィラメントを用い接結パイル糸33に300デニール、
2フィラメントのポリエステルマルチフィラメント糸を
用いて、パイル糸により、経糸密度20本/インチ、緯
糸密度30本/インチ、接結パイル長8mm、接結パイ
ル糸密度50本/cm2 、10越のパイル糸組織の二重
パイル織物を製織した。
【0038】製織された二重パイル織物は、ヒータロー
ル34,34,35,35により150℃、1分間の熱
処理をした後、ナイフ36でパイル糸の中央で切断し、
2枚の立毛織物としてクロスビームに巻き取られた。な
お37は筬、38,38は上地ヘルド、39,39は下
地ヘルド、40はパイル糸用ヘルドである。
【0039】えられた立毛織物は、立毛部のフィラメン
ト長4mm、パイル糸本数50本/cm2 、目付300
g/m2 の立毛織物がえられた。図4に示すように、板
状建材として結晶化ガラス板41を用いて裏面にエポキ
シ系接着剤を500g/m2の割合で塗布して接着剤層
42を形成し、該接着剤層から、前記パイル織物の立毛
部43が突出するように立毛布帛44を積層接着し一体
化した。
【0040】この実施例で引張接着強度試験を行ったと
ころ、立毛布帛を接着していない結晶化ガラス板とセメ
ントモルタルによる仕上げ接着強度は、3.0kg/c
2であったのに対して、立毛布帛を裏面に貼着した結
晶化ガラス板のセメントモルタルによる仕上げ接着強度
は、13.0kg/cm2 と大巾にモルタル接合性が向
上した。又、立毛布帛を接着していない結晶化ガラス板
は、接着界面で剥離するのに対して、本発明の立毛布帛
を貼着したものは、破断位置がモルタル内部破断であっ
て、界面での剥離はみられなかった。また、立毛した繊
維の基布面に対する角度もほぼ90度前後であり、直毛
性に優れていた。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成し、作用す
るので、板状建材の裏面に立毛布帛の立毛部が、外方に
突出してコンクリート駆体に塗布したモルタル内部に貫
入し、アンカーとなって連結され、モルタルとの接合性
が大幅に改善できた。そして、施工後の熱冷や吸放湿、
水分、結露水の侵入によるコンクリート駆体、モルタ
ル、立毛布帛の層間変位にともなう剥離応力が激減し、
その経時変化も少なく、コンクリート駆体への板状建材
の張り付け状態を維持し、板状建材の剥落を防止するこ
とができる。
【0042】特に、立毛布帛の立毛部を50デニール以
上の合成繊維フィラメント糸で構成し、立毛部のフィラ
メント長を2mm以上とし、フィラメント糸の密度を2
0本/cm2 以上で且つ立毛布帛の目付を100g/m
2 以上とすることにより、立毛部のモルタルに対するア
ンカー効果が著しく増大し、板状建材と立毛布帛の接着
強度を向上させることができ、従来、モルタルで施工で
きなかった板状建材の施工が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のダブルラッセル経編機の要部
側面図である。
【図2】図1の実施例の立毛布帛を板状建材に適用した
断面図である。
【図3】本発明の他の二重パイル織物の製織工程の要部
概略図である。
【図4】図3の実施例の立毛布帛を板状建材に適用した
断面図である。
【符号の説明】
1 表側地組織編成用筬1 2 表側地組織編成用筬 3 立毛組織編成用筬 4 裏側地組織編成用筬 5 裏側地組織編成用筬 6 挿入編用地糸 7 鎖編用地糸 8 立毛用糸 10 表側編針 11 裏側編針 12 表側針床 13 裏側針床 20 人造石材 21 接着剤層 23 立毛部 24 立毛布帛 30 表地経糸30 31 裏地経糸31 32 地緯糸32 33 接結パイル糸33 34 ヒータロール 35 ヒータロール 36 ナイフ 37 筬 38 上地ヘルド 39 下地ヘルド 40 パイル糸用ヘルド 41 結晶化ガラス板 42 接着剤層 43 立毛部 44 立毛布帛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−39927(JP,A) 特開 平2−169237(JP,A) 特開 平6−91794(JP,A) 特開 平3−121831(JP,A) 特開 平7−331831(JP,A) 実開 昭56−24231(JP,U) 実開 昭56−46627(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 1/00 - 27/18 E04F 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単糸繊度が50デニール以上の合成繊維
    から構成された立毛部を有し、該立毛部のフィラメント
    糸長が2mm以上、該フィラメント糸が20本/cm2
    以上であり、立毛布帛の目付が100g/m2 以上であ
    ることを特徴とする板状建材用布帛
  2. 【請求項2】 合成繊維から構成された表編地、裏編地
    及び前記表編地と裏編地とを接結する連結用ループ糸と
    からなり、且つ該連結用ループ糸は単糸繊度が50デニ
    ール以上であり、パイル長が4mm以上、パイル糸が2
    0本/cm2以上であって、前記編地の目付が100g
    /m2 以上である布帛を編成した後、前記編地の中央部
    から裁断することを特徴とする板状建材用立毛布帛の製
    造方法
  3. 【請求項3】 合成繊維から構成され、少なくとも上下
    2枚の地織物と該地織物間に接結するパイル糸とからな
    り、且つ該パイル糸の単糸繊度は50デニール以上であ
    り、パイル長が4mm以上、パイル糸が20本/cm2
    以上であって、多重パイル織物の目付が100g/m2
    以上である多重パイル織物を織成し、ついで前記パイル
    糸を切断することを特徴とする板状建材用布帛の製造方
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