JP2821080B2 - コンクリート表面の耐蝕ライニング施工方法 - Google Patents

コンクリート表面の耐蝕ライニング施工方法

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JP2821080B2
JP2821080B2 JP5060650A JP6065093A JP2821080B2 JP 2821080 B2 JP2821080 B2 JP 2821080B2 JP 5060650 A JP5060650 A JP 5060650A JP 6065093 A JP6065093 A JP 6065093A JP 2821080 B2 JP2821080 B2 JP 2821080B2
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俊朗 上田
幹 青山
好正 林
晴果 小川
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光生 小柳
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートの表面を
補強するための耐蝕ライニング施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、構造物等の耐食性が要求され
る面に、プラスチック塗膜等の耐蝕ライニングを施して
強化するようにしたものが、例えば特公平2−6038
6号公報(B05B 7/20)に開示される。このよ
うな耐蝕ライニングの施工はコンクリート表面にも適用
され、FRP(繊維強化プラスチック)を耐蝕ライニン
グとして施工するものがある。このようにコンクリート
表面に耐蝕ライニングを施工する場合は、コンクリート
の硬化を待って耐蝕ライニングを接着していくことにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のコンクリート表面の耐蝕ライニング施工方法にあ
っては、耐蝕ライニングを接着する際、コンクリートが
不完全な乾燥状態では、コンクリート内から蒸発する水
分がコンクリートと耐蝕ライニングとの界面に溜まり、
この耐蝕ライニングが剥離してしまう恐れがある。この
ため、前記耐蝕ライニングの施工はコンクリートの完全
な乾燥を待って行う必要があり、施工完了までにかなり
の長時間を要し、延いては工期の著しい長期化が来され
てしまうという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、工期の短期化を図りつつ耐蝕ライニングの剥離防止
に著しく寄与することができるコンクリート表面の耐蝕
ライニング施工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、片面から立毛部分が突出される立毛布帛
を設け、コンクリートを打設した後、直ちにこのコンク
リート表面に前記立毛部分がコンクリートと接触するよ
うにして立毛布帛を敷設し、爾後、コンクリートが硬化
した後に立毛布帛の外表面に樹脂等の耐蝕材を含浸す
る。
【0006】
【作用】かかるコンクリート表面の耐蝕ライニング施工
方法にあっては、打設された直後のコンクリート表面
に、立毛布帛の立毛部分を接触して敷設したので、この
立毛部分がゾル状態にあるコンクリート内に埋設され
る。そして、この状態でコンクリートが硬化することに
より、前記立毛部分はアンカーとなって固定され、立毛
布帛は確実にコンクリートに固着される。一方、コンク
リートが硬化した後、前記立毛布帛の外表面に耐蝕材を
含浸することにより、これら立毛布帛と耐蝕材とが一体
化されて耐蝕ライニングが形成されるが、この耐蝕材を
含浸する際にコンクリートが完全に乾燥される以前にあ
っても、前記アンカーとなった立毛部分によりコンクリ
ートとの固着力が大きいため、コンクリート内の水分の
蒸発によっても耐蝕ライニングの剥離を防止することが
できる。また、立毛布帛を耐蝕材に含浸するに、コンク
リートが完全に乾燥されるのを待つ必要がないため、そ
の分、工期の短縮化を図ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1,図2は本発明にかかるコンクリ
ート表面の耐蝕ライニング施工方法の一実施例を示し、
図1はコンクリート表面への立毛布帛の敷設状態を示す
工程図、図2は立毛布帛に耐蝕材を含浸した状態を示す
工程図である。
【0008】即ち、本実施例の耐蝕ライニングの施工方
法にあっては、図1に示したようにまず床面等のコンク
リート10を打設し、このコンクリート10を打設した
直後に、コンクリート10の表面に立毛部分12aを下
面にして立毛布帛12を敷設する。従って、このように
立毛部分12aを下面にして立毛布帛12を敷設するこ
とにより、この立毛部分12aはコンクリート10に接
触状態となる。
【0009】前記立毛布帛12は編物または織物として
構成され、縦糸と横糸とから編成される地糸部から片面
にループ状に立毛を突出させ、この立毛の先端を切断す
ることにより前記立毛部分12aが構成される。ところ
で、前記立毛布帛12は、地糸部としてポリエステルマ
ルチフィラメント(250デニール,48フィラメン
ト)を用い、立毛部分12aとしてポリプロピレンモノ
フィラメン(300デニール)を用い、ダブルラッセル
機(22ゲージ,75インチ幅)で密度30コース/イ
ンチ,12ウェル/インチのダブル編地を編成したもの
が用いられ、前後の生地を繋ぐ立毛糸を切断する。
【0010】また、立毛部分12aは本実施例では30
0デニールとしたが、その下限が50デニール以上有れ
ば良く、かつ、その長さは2mm以上、好ましくは3〜8
mmに形成されれば良く、本実施例では4mmに形成され
る。尚、前記立毛布帛12は地糸部をポリエステルと
し、立毛部分12aをポリプロピレンとしたが、立毛布
帛12はこれらの繊維以外にビニロン,アクリル,ナイ
ロン,アラミドガラス等の繊維またはこれらの繊維を含
んだ材料で編成することができる。
【0011】次に、前記立毛布帛12をコンクリート1
0表面に敷設した後、このコンクリート10を暫くの間
養生してコンクリート10が硬化した後、図2に示した
ように前記立毛布帛12の外側面に耐蝕材14を含浸さ
せる。従って、このように立毛布帛12に耐蝕材14が
含浸されることにより、耐蝕材14は立毛布帛12の地
糸部を補強繊維として一体化されて耐蝕ライニング16
が構成される。前記耐蝕材14としてはエポキシ樹脂,
アクリル樹脂,ウレタン等が用いられる。
【0012】以上のように本実施例の耐蝕ライニング施
工方法にあっては、耐蝕ライニング16の補強繊維とし
て立毛布帛12を用い、まず、この立毛布帛12を立毛
部分12aが接触するように打設直後のコンクリート1
0の表面に敷設したので、この立毛部分12aがゾル状
態にあるコンクリート10内に埋設される。従って、こ
の状態でコンクリート10が硬化することにより、埋設
された前記立毛部分12aがアンカーとなって固定さ
れ、立毛布帛12は確実にコンクリート10に固着され
る。
【0013】一方、コンクリート10が硬化した後、前
記立毛布帛12に耐蝕材14が含浸されて前記耐蝕ライ
ニング16が形成されるが、このコンクリート10の硬
化によって立毛布帛12が立毛部分12aをアンカーと
して固着されているため、コンクリート10内の水分が
蒸発して耐蝕ライニング16とコンクリート10との界
面に溜まった場合にも、この耐蝕ライニング16が剥離
されるのを防止することができる。従って、立毛布帛1
2に耐蝕材14を含浸する際に、コンクリート10が完
全に乾燥されるのを待つ必要がなくなり、延いては、耐
蝕ライニング16の施工を早め、工期の短縮化を図るこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコンクリー
ト表面の耐蝕ライニング施工方法にあっては、打設され
た直後のコンクリート表面に敷設した立毛布帛の立毛部
分がアンカーとなり、コンクリートが硬化することによ
り立毛布帛はコンクリートに大きな結合力をもって固着
されるため、この立毛布帛に耐蝕材を含浸して耐蝕ライ
ニングを構成する場合に、コンクリートの完全な乾燥を
待つ必要がないため、工期の短縮化を図りつつ耐蝕ライ
ニングの接着強度を著しく増大して、剥離を防止するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンクリート表面の耐蝕ライニ
ング施工方法の一実施例を示す立毛布帛の敷設状態を示
す工程図である。
【図2】本発明の一実施例を示す立毛布帛に耐蝕材を含
浸した状態を示す工程図である。
【符号の説明】
10 コンクリート 12 立毛布帛 12a 立毛部分 14 耐蝕材 16 耐蝕ライニング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 俊朗 北海道登別市幌別町2丁目3番地5 株 式会社上田商会内 (72)発明者 青山 幹 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 林 好正 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 中根 淳 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小柳 光生 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−166131(JP,A) 特開 平6−91794(JP,A) 特開 昭59−115765(JP,A) 特開 昭63−95(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 1/16 B32B 1/00 - 35/00 C04B 41/62 - 41/64 B28B 11/00 - 19/00 E04F 13/00 - 13/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面から立毛部分が突出される立毛布帛
    を設け、コンクリートを打設した後、直ちにこのコンク
    リート表面に前記立毛部分がコンクリートと接触するよ
    うにして立毛布帛を敷設し、爾後、コンクリートが硬化
    した後に立毛布帛の外表面に樹脂等の耐蝕材を含浸する
    ことを特徴とするコンクリート表面の耐蝕ライニング施
    工方法。
JP5060650A 1993-03-19 1993-03-19 コンクリート表面の耐蝕ライニング施工方法 Expired - Lifetime JP2821080B2 (ja)

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